JP2546962B2 - タイヤ加硫機 - Google Patents

タイヤ加硫機

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JP2546962B2
JP2546962B2 JP4322065A JP32206592A JP2546962B2 JP 2546962 B2 JP2546962 B2 JP 2546962B2 JP 4322065 A JP4322065 A JP 4322065A JP 32206592 A JP32206592 A JP 32206592A JP 2546962 B2 JP2546962 B2 JP 2546962B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タイヤ加硫機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】加硫機フレーム上に設置された下型と、
昇降台の下面側に備えられていて前記下型に向って垂直
方向で開閉される上型と、を備え、前記上・下型内でタ
イヤを加硫成形するタイヤ加硫機(タイヤ加硫プレス)
は、例えば、米国特許第3870443号明細書等で知
られている(従来例の1)。
【0003】また、タイヤ加硫機ではないが、上部フレ
ームと下部フレームとを4本のコラム(支柱)で連結し
た所謂支柱形フレーム内に、下型と上型とを備え、該上
型をショートストローク型の型加圧装置で加圧力を付与
可能にしたプレス駆動装置が米国特許第3603248
号明細書で開示されている(従来例の2)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述刊行物記載その他
に開示されているタイヤ加硫機は、いずれも、グリーン
タイヤを型内に搬入させるために、上型を垂直方向に昇
降自在とするとともに、上型側に対して加圧装置(液圧
シリンダ)の加圧を伝えるようになっている。従って、
グリーンタイヤの搬入を容易にするためには、上型を必
要充分なだけ大きく昇降しなければならず、これに伴っ
て、液圧シリンダのストロークもこれに応じて長く形成
しなければならない。
【0005】このことは、タイヤ加硫時に、その液圧シ
リンダの液圧ラインのパッキン等から作動液の洩れ等に
よる圧力低下を生じると、上下型の合せ面における隙間
が制限開き量を越えるような事態を招くおそれがあり、
型内部の加硫媒体、すなわち、加圧蒸気、高圧温水、高
温高圧ガス等が外部に噴出するという重大な事故を誘発
する危険性がある。
【0006】そこで、従来例の2で開示されているよう
に、ショートストローク型加圧装置をタイヤ加硫機に採
用すると、次のような課題がある。すなわち、従来例の
2の型加圧装置は、上部フレームを中ぐり(くり抜き)
して段付孔によるシリンダ室を形成し、このシリンダ室
に加圧ピストンを嵌合したもので、中ぐりしてシリンダ
室を上部フレームに形成しているが故に、上部フレーム
の断面係数はそれだけ小さくなり、加圧反力によって該
上部フレームが撓み易いという課題がある。加えて油を
介してシリンダ室の受圧面に加圧反力が直接作用する
し、このとき、該シリンダ室は段付孔であることから、
その肉厚差によりシリンダ室の変形が生じ易くなって、
所謂カジリ現象を起こしタイヤ加硫機の型加圧装置とし
て採用すると、特に、グリーンタイヤに漏れた油がかか
って製品として致命的な欠陥が生じるという課題があ
る。
【0007】また、従来例の2では、加圧ピストンに中
空部を形成し、この中空部に加圧力伝達部材を内挿して
上型持上げストロークを確保しているけれども、前記中
空部は蓋材で閉塞されているため、タイヤ加硫機におけ
る大きな上型ストロークを得ることができないものであ
った。この従来例の2を用いて、タイヤ加硫機として必
要な上型ストロークを確保しようとすると、上部フレー
ム位置を高い位置とするか、上部フレームの厚みを極端
に大きくするしか無い。いずれにしても機械のコンパク
ト化が達成できない。
【0008】加えて、前者の場合には工場建屋の天井に
つかえてしまう場合があるし、後者の場合にはタイヤ加
硫機の上部が極端に大重量となり機械重量バランスが崩
れて、運転操業時に悪影響を及ぼすこととなる。更に、
従来例の2ではフレームが上・下部フレームを互いに支
柱(コラム)によって連結した支柱タイプであり、これ
では支柱の前後スパンが必然的に大きくなり、該フレー
ムを加硫機フレームとすると、加硫前のタイヤをローダ
で型内に供給する際に、ローダが旋回式の場合、ローダ
が前側の支柱と干渉してしまう。従って、ローダ配置が
制約されるので機械の設置面積が余分に必要となる。
【0009】また、従来例の2では、上型を垂直方向に
昇降するときの案内手段が、プラテン(昇降台)の四隅
がブシュを介して支柱に嵌合されているとともに、加圧
ピストンの中空部に加圧伝達部材(ピストン)を嵌挿し
たものであって、昇降台の四隅とその垂直軸心に構成さ
れているため、各部の軸心及び平行度が少しでも狂うと
案内機能がそこなわれるし、特に、タイヤ加硫機のよう
に、加圧蒸気、温水等による熱影響を受け易いものにあ
っては、熱による伸びによって平行度が狂い易くなるの
で、従来例の2の案内手段をタイヤ加硫機に採用するこ
とは到底できないものであった。
【0010】本発明は、斯かる従来技術の問題点に鑑
み、上部フレームの下面にショートストローク型の型加
圧装置を設けても、該上部フレームに加圧力伝達部材が
突出退避できる貫通部を形成することによって、加硫機
フレームの全高を差程高くしなくともタイヤ加硫機とし
て必要な上型開閉ストロークを確保できるようにしたタ
イヤ加硫機の提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、加硫機フレー
ムの下部フレーム上に設置された下型と、昇降台の下面
側に備えられていて前記下型に向って垂直方向で開閉さ
れる上型と、を備え、前記上・下型内でタイヤを加硫成
形するタイヤ加硫機において、前述の目的を達成するた
めに、次の技術的手段を講じている。
【0012】すなわち、請求項1に係る本発明では、前
記昇降台を介して上型を垂直方向に昇降する上型昇降手
段と、加硫機フレームの上部フレームに該フレームとは
別体に構成して設けられた型加圧装置と、昇降台に立設
されかつ前記型加圧装置の加圧力を上型に伝達する加圧
力伝達部材と、上型が垂直方向に上昇する際に前記加圧
力伝達部材の上部を挿通して上部フレームより上方に突
出退出し得る貫通部を加硫機フレームの上部フレームに
垂直方向に貫通して備え、前記型加圧装置は、前記上部
フレームの下面に備えている加圧シリンダと該加圧シリ
ンダに嵌合されている加圧ピストンとからなり、前記貫
通部を塞いだ状態で型加圧中の加圧反力を、前記加圧シ
リンダの当接を介して上部フレームで担持していること
を特徴とするものである。
【0013】また、請求項2に係る本発明(請求項1の
実施態様)では、加硫機フレームの上部フレームに備え
ている貫通部は、加圧シリンダの外形よりも小径でかつ
垂直方向の断面が変化しない円形孔であることを特徴と
するものである。更に、請求項3に係る本発明では、請
求項1に加えて、前記加硫機フレームが、下部フレーム
と上部フレームおよび上・下部フレームを互いに連結し
た左右一対の側部フレームとで方形枠型に構成され、前
記上型昇降手段を介して上型を垂直方向に昇降すると
き、該昇降を案内する手段を前記左右一対の側部フレー
ムの対向面に備えていることを特徴とするものである。
【0014】更に、請求項4に係る本発明(請求項3の
実施態様)では、請求項3に記載の貫通部は、加圧シリ
ンダの外形よりも小径でかつ垂直方向の断面が変化しな
い円形孔であることを特徴とするものである。
【0015】
【作用】本発明によれば、上・下型からなる加硫型2に
装入されているグリーンタイヤを加硫成形するときは、
上部フレーム1bの下面に備えている型加圧装置8で発
生した加圧力は加圧力伝達部材16を介して上型4に垂
直方向に作用される。この加硫成形にさいして、型加圧
装置8のシリンダストロークを大きく(長く)しなくと
も、上型4に対して加圧力を伝達することができ、ここ
に、型加圧装置8はショートストローク型のものが利用
できる。このことは、型加圧装置8のストロークは加圧
力を付与するだけの短い締付ストロークとし、加硫型2
の安全開き量以下に設計でき、故障等により型加圧装置
8内の圧力が万一低下しても締付ストローク以上の型開
きは加圧力伝達部材16により確実に防止できて加硫媒
体の噴出等を阻止し安全となるし、型加圧装置8の容量
も小さくできて加圧(昇圧)時間も短くなり、省エネル
ギー化に寄与する。
【0016】また、加硫成形にさいして、上部フレーム
1bには加圧反力が作用するが、型加圧装置8の加圧シ
リンダ9は貫通部12を塞いだ状態で上部フレーム1b
の下面に備えてあることから、加圧反力は一旦加圧シリ
ンダの受圧面に作用するので、この加圧シリンダ9の受
圧部に充分な剛性があれば上部フレーム1bを変形させ
ることはない。従って、本発明では既述した従来例の2
の如きカジリ現象を一切生じることがなく、油漏れもな
いので製品品質が低下したり、不良品となることもな
い。
【0017】加硫成形が終わると、タイヤの取出し、グ
リーンタイヤの装入等のため型開きされる。この型開き
は、上型昇降手段31により上型4を垂直方向に上昇さ
せる。上型4を垂直方向に上昇する際、加圧力伝達部材
16の上部は、上部フレーム1bに形成した貫通部12
に挿通され、図7で示すように上方に突出退避し得るの
で、加硫機フレーム1の全高(上部フレーム1bと下部
フレーム1aの対向高さ)を高くしなくとも上型ストロ
ークは充分に高くできる。
【0018】更に、上型4を上昇させるとき、昇降案内
手段6,7で垂直方向にガイドされるが、加硫機フレー
ム1における側部フレーム1cの対向面に多少の平行度
狂いがあっても、貫通部12に対して加圧力伝達部材1
6が遊挿されていることから、加硫機中心(加硫型2の
中心)においての拘束はなく、従って、上型4の昇降は
軽快かつ円滑にできる。
【0019】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳述
する。図1において、1は加硫機フレームであり、下部
側のベースフレーム(下部フレーム)1aと、上部側の
トップフレーム(上部フレーム)1bと、上・下部フレ
ームを互いに連結する左右一対のサイドフレーム(側部
フレーム)1cと、からなり、方形枠型に構成されてい
る。
【0020】なお、図では、2基の加硫型を並設したツ
インタイプとして一部(右側)を省略して例示している
が、シングルタイプその他の加硫機であってもよい。2
は加硫型であり、ベースフレーム1a上に設置された下
型3と、該下型3に対して(向って)垂直方向で開閉さ
れる可動の上型4とからなり、この加硫型2の内部に
は、図外のキヤビテイが形成され、このキヤビテイにグ
リーンタイヤが装入され、下型2側に備えられたブラダ
ー等の中心機構を介してタイヤ内面をシエーピング可能
とされている。
【0021】5は昇降台であり、この下面側に固定され
た上型4を垂直方向に昇降するものであって、左右一対
のサイドフレーム1cの対向面に備えられた昇降ガイド
6に摺接案内されるスライドライナ7を有し、両者で昇
降案内手段を構成している。なお、案内手段は周知のガ
イドレールとシュ又はローラで構成することもできる。
【0022】8は型加圧装置であり、加硫機フレーム1
の上部側、すなわち、トップフレーム1bの下面に、該
フレームと別体として構成されていて加硫型2の中心鉛
直線上に軸心が合致されて備えられている。すなわち、
型加圧装置8は、上部フレームの下面に備えられた加圧
シリンダ9と、この加圧シリンダ9に嵌合された加圧ピ
ストン10とからなり、該ピストン10は内部に中空部
11を有する環形とされ、該中空部11と対応してトッ
プフレーム1bには垂直方向の貫通部12を備えてお
り、ここに、加硫機フレーム1の上部側には、垂直方向
に貫通された中空部11と貫通部12を型中心線上に備
えている。
【0023】すなわち、型加圧装置8は、上部フレーム
1bの下面に備えている加圧シリンダ9と該シリンダ9
に嵌合されている加圧シリンダ10とからなり、前記貫
通部12を塞いだ状態で型加圧中の加圧反力を、加圧シ
リンダ9の当接を介して上部フレーム1bで担持し得る
ようになっている。また上部フレーム1bに形成してい
る貫通部12は、加圧シリンダ9の外形よりも小径でか
つ垂直方向の断面が変化しない円形孔とされている(図
1、図3参照)。
【0024】なお、13はシリンダ蓋であり、加圧シリ
ンダ9の下端面に着脱固定自在として取付けられ、この
シリンダ蓋13と加圧ピストン10の下面側との間の加
圧シリンダ9内には、ピストン戻しバネ14が介在され
ている。15は加圧力伝達装置であり、筒柱構造とされ
て上型4側の型中心に立設された伝達部材16と、中継
部材17とからなり、伝達部材16は、いずれも筒柱構
造とされている第1伝達部材18と第2伝達部材19と
から本実施例では構成されている。
【0025】第1伝達部材18はこの下端に外向フラン
ジ20を有し、この外向フランジ20は割型構造とされ
た押え金具21を介して昇降台5上に取付けられて立設
され、第1伝達部材18の上部には雄ネジ22が形成さ
れている。第2伝達部材19はその下端に雌ネジ23を
有し、この雌ネジ23に第1伝達部材18の雄ネジ22
が螺挿されてネジ結合されており、第2伝達部材19の
上部側は中空部11,12に挿通されている。すなわ
ち、伝達部材16の上部側は加硫機フレーム1側の中空
部11,12内に対して垂直方向に昇降自在とされてい
る。更に、第2伝達部材19は縦方向に形成されたスリ
ット24を有し、しかも、型閉じ状態において型加圧装
置8におけるピストン10の下端側位置に係合段部25
が図2で示す如く外周上に形成されている。
【0026】中継部材17は図2に示す如く一対の係合
アーム26からなり、各アーム26が型加圧装置8側に
ピン27によって開閉(拡縮)自在に枢支され、各アー
ム26の自由端側同士は伸縮シリンダ28で連結され、
ここに、伸縮シリンダ28の作動を介して係合アーム2
6の各内周弧面26Aが第2伝達部材19の外周面に沿
わされかつ係合段部25に対して係脱自在とされてい
る。
【0027】その他、図2において、29はリードスイ
ッチ型のリミットスイッチ、30は係合アーム26の開
放位置を規制するストッパを示している。31は上型昇
降手段であり、図3でも示す如くトップフレーム1bに
取付けた電磁ブレーキ32を有する正逆転可能なトルク
モータで示す駆動体33を備え、該駆動体33の出力軸
側に減速機構34を有しており、減速機構34はこの軸
がカップリング35を介して第1ベベルギヤ36に連動
連結されている。
【0028】第1ベベルギヤ36はトップフレーム1b
に固定した軸受箱37に支持されており、第1軸受箱3
7はスリット24に遊挿状として嵌合されて第2伝達部
材19内に臨み、該第2伝達部材19内に鉛直方向の第
2軸受箱38を収めて該第2軸受箱38が第1軸受箱3
7に取付けられ、更に、第2軸受箱38には第1ベベル
ギヤ36に咬合する第2ベベルギヤ39は支持されてい
る。更に、上型昇降台5の中心には固定具40を介して
スクリュ軸乃至ボールスクリュ軸等による昇降軸41が
立設され、この昇降軸41は伝達部材16の筒軸心上に
軸心を有して該伝達部材16の筒内部に挿通され、第2
ベベルギヤ39のボス内に固設したスクリュナット、ボ
ールスクリュナット等による雌ネジ筒体42に螺合貫通
されている。
【0029】なお、この上型昇降手段31は回転運動を
直線上下運動に変換する手段として図示ではスクリュネ
ジ形を示しているが、この他、例えばラックピニオン
形,伸縮シリンダ形等であってもよい。43は上型高さ
調整手段であり、昇降台5上の加圧力伝達部材16に備
えられ、ここに、所謂外装式とされてメンテナンス等を
容易にするとともに、熱源等から離されて備えられてい
る。具体的には、第1伝達部材18の高さ方向中間に、
図4でも示す如く調整ハンドル44の挿脱ロック孔45
の複数個を放射状配置で形成し、第2伝達部材19から
は下方突出状としてブラケット46を延設させ、このブ
ラケット46につまみ47を有するロック片48をバネ
49で係合方向に付勢して支持させ、該ロック片48の
先端を第1伝達部材18のロック孔45に係脱自在にし
てなる。
【0030】すなわち、ロック片48をロック孔45よ
り離脱した状態で他のロック孔45にハンドル44を嵌
挿して図4の矢示方向に回転することにより、雄ネジ2
2と雌ネジ23の螺合によって昇降台5が上下動され、
ここに、上型高さが調整され、調整後は、ロック片48
でロックされる。なお、この高さ調整は電動で行うこと
も必要によりできる。
【0031】その他、図1、図6において、50はポン
プユニット、51は送液(油圧)パイピングを示してい
る。該ポンプユニット50は、図6で示す如く、外部よ
りフィルタ52、エアレギュレータ53、エア切換弁5
4を介して油圧ポンプ55側に取り込み、オイルタンク
56内のオイルをフィルタ57を介して吸い揚げ加圧
し、電磁弁58、圧力スイッチ59等を介して、パイピ
ング51により2基の各加圧シリンダ側に圧油を供給す
るようにされている。その他、図2において、60は加
圧ピストン用上下限検出リミットスイッチ、61はその
作動片である。また、図1において、62は下部ドー
ム、63は上部ドームである。
【0032】次に、本発明実施例の作用を説明する。図
1においては、固定下型3上に可動上型4が垂直下降し
て既に閉合し、また中継部材17における係合アーム2
6はピストン10側と伝達部材16との間に係合して、
加圧ピストン10の下降による加圧が行なわれている状
態を示している。
【0033】すなわち、型加圧装置8に発生した加圧力
が加圧力伝達部材16を介して上型4に垂直方向に作用
しており、その反作用としての加圧反力は、加圧ピスト
ン10、油および加圧シリンダ9を介して上部フレーム
1bに作用する。加圧シリンダ9は、型加圧中において
貫通部12を塞いだ状態で上部フレーム1bの下面に当
接しているので、該加圧シリンダ9の受圧面は充分な剛
性とできて、加圧反力で上部フレーム1bが変形される
のを防止し、これによって加圧シリンダ9からの油漏れ
もないのである。
【0034】このような型閉合加圧下で加硫型2内のグ
リーンタイヤに対する加硫成形作業が完了したものとす
れば、加圧シリンダ9における油圧排除と中継部材17
の開拡を介して伝達部材16をフリーの状態とする。次
いで昇降駆動体33の駆動によりベベルギヤ36,39
を介して雌ネジ筒体42を回動させることにより、雄ネ
ジ軸で示す昇降軸41を上昇させ、垂直昇降用ガイド6
に対するスライド7の案内を介して可動上型4は上昇し
て下型3より開放避退される。この場合、伝達部材16
の上部は加硫機フレーム1側に設けた中空部11および
貫通部12内に対して収められて昇降され、ここに、上
型4の離型にさいして伝達部材16の加硫機フレーム1
側に対する干渉はなく、充分に高く上型4を持上げ得
る。
【0035】すなわち、上型4を持上げたとき、加圧力
伝達部材16の上部は上部フレーム1bに形成した貫通
部12に遊挿され、図7で示すように上部フレーム1b
を貫通して上方に突出退避できることから、加硫機フレ
ーム1の全高を高くしなくとも上型4の昇降ストローク
は充分に確保できるのである。また、上型4の昇降は、
側部フレーム1cの対向面に備えた案内手段6,7でガ
イドされるが、このとき、貫通部12に対して加圧力伝
達部材16は遊挿されていることにより、加硫機中心に
おいての拘束はなく、案内手段6,7の平行度が多少狂
っていても軽快かつ円滑な昇降ガイドがなされる。
【0036】従って加硫済みタイヤは中心機構の上昇に
よる下型3より離脱、次いでブラダの離脱により、タイ
ヤアンローダ等を介して加硫機外に排出され、次の加硫
動作に移ることができる。新しいグリーンタイヤの固定
下型3への装入セット、中心機構並びブラダによるタイ
ヤ内面形状のプレシェーピングに続いて、可動上型4の
型閉合、加圧に当っては、雌ネジ筒体42の逆転による
昇降軸41の下降によって行なわれ、これとともに伝達
部材16も同行下降して、両型3,4の閉合が行なわれ
て後、型加圧に当っては下降した図1状態の伝達部材1
6の係合段部25に対して、中継部材17の係合アーム
26を閉合係止させ、加圧シリンダ9の加圧ピストン1
0を加圧下降させることにより、中継部材17を介して
伝達部材16側に加圧力が伝達されて、型締め加圧が行
なわれるのである。またタイヤサイズ、加硫型による上
型4の高さの変更調整は先に述べたようにその高さ調整
機構43におけるハンドル、すなわち、調整金具44の
正逆回動操作によって容易に得られる。
【0037】
【発明の効果】請求項1に係る本発明によれば、昇降台
に加圧力伝達部材を立設して型加圧装置のピストンの加
圧力を該伝達部材に伝えているので、加硫にさいして、
型加圧装置のシリンダストロークを大きく(長く)しな
くとも、上型に対して加圧力を伝達することができ、こ
こに、型加圧装置はショートストローク型のものが利用
できる。このことは、型加圧装置のストロークは加圧力
を付与するだけの短い締付ストロークとし、加硫型の安
全開き量以下に設計でき、故障等により型加圧装置内の
圧力が万一低下しても締付ストローク以上の型開きは加
圧力伝達部材により確実に防止できて加硫媒体の噴出等
を阻止し安全となるし、型加圧装置の容量も小さくでき
て加圧(昇圧)時間も短くなり、省エネルギー化に寄与
する。
【0038】また、下型にグリーンタイヤをローディン
グするために上型を上昇して型開きしたとき、該上型と
ともに上昇される加圧力伝達部材を加硫機フレームの上
部フレームに形成した貫通部に挿通して上方に突出退避
できるので、これによって加硫機フレームを高さ方向で
大形に構成しなくとも上型の必要にして充分な型開きを
確保でき、グリーンタイヤの装入、成形タイヤの取出は
確実かつ容易迅速にできて、生産性が向上する。
【0039】更に、加硫機フレームを大形にしなくとも
よいことから、該フレームの機械重量バランスが良好に
なるだけでなく、工場建屋内での加硫機の据付けコスト
も節減できる。また、型加硫装置で加硫成形するとき、
最終的に加圧反力を受けるのは上部フレームであるが、
従来例の2の場合にはこの上部フレームにシリンダ室と
して大きな孔径の段付孔が形成され、上部フレームの強
度を著しく低下させ、加えて、油を介して上記段付孔の
受圧面に加圧反力が直接作用し、この段付孔の肉厚差に
よりシリンダ室の変形がより生じやすくなって、所謂カ
ジリ現象を起こしタイヤ加硫機として致命的な油漏れを
生じてしまうのに対して、本発明では上部フレームに貫
通孔が存在するが、従来例の2よりは小さな径のストレ
ートの孔であり強度を著しく低下させることはない。且
つ、上部フレームとは別体で加圧シリンダを形成してお
り、そのため加圧反力は一旦加圧シリンダの受圧面に作
用するので、この加圧シリンダの受圧面に充分な剛性が
あれば上部フレームを変形させることはない。従って、
本発明では加圧シリンダは上部フレームの変形(撓み)
に沿って変形しないので従来例の2の如きカジリ現象を
一切生じることがなく、油漏れを防止できて必要な加圧
力を得ることができる。
【0040】更に、請求項3に係る本発明では、加硫機
フレームが方形枠型に構成され、所謂支柱(コラム)型
ではないので、次の利点がある。すなわち、加硫機フレ
ームが支柱タイプであると支柱の前後スパンが必然的に
大きくなり、加硫前のタイヤをローダで型内に供給する
際に、ローダが旋回式の場合、ローダが前側の支柱と干
渉してしまう。従って、ローダ配置が制約されるので機
械の設置面積が余分に必要となるのに対して、請求項3
に係る本発明では枠型フレームであるので前後スパンが
短くできてローダが旋回式の場合でもローダが枠型フレ
ームの前側と干渉することが少なく、従って、ローダ配
置が制約されることなく、機械の設置面積を有効に使用
できる。
【0041】また、枠型フレーム(加硫機フレーム)の
側部フレームの対向面に、上型昇降案内手段を備え、こ
の案内手段を介して上型を昇降するとき、上型とともに
同行する加圧力伝達部材は、上部フレームに形成した貫
通部に対して遊挿されるので、加硫機フレームの中心に
おいての拘束はなく案内手段の平行度が多少狂っていて
も上型の軽快かつ円滑な昇降が確保される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の加硫成形中を示す全体縦断正面
図で一部(右側)を省略した図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1のB−B線断面図である。
【図4】図1のC−C線断面図である。
【図5】図1のD−D線断面図である。
【図6】加圧ポンプユニットの1例説明図である。
【図7】本発明実施例の上型持上げ中を示す縦断正面図
である。
【符号の説明】
1 加硫機フレーム 2 加硫型 3 下型 4 上型 8 型加圧装置 9 加圧シリンダ 10 加圧ピストン 12 貫通部 15 加圧力伝達装置 16 加圧力伝達部材 31 上型昇降手段 43 上型高さ調整手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 105:24 B29L 30:00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加硫機フレームの下部フレーム上に設置
    された下型と、昇降台の下面側に備えられていて前記下
    型に向って垂直方向で開閉される上型と、を備え、前記
    上・下型内でタイヤを加硫成形するタイヤ加硫機におい
    て、 前記昇降台を介して上型を垂直方向に昇降する上型昇降
    手段と、加硫機フレームの上部フレームに該フレームと
    は別体に構成して設けられた型加圧装置と、昇降台に立
    設されかつ前記型加圧装置の加圧力を上型に伝達する加
    圧力伝達部材と、上型が垂直方向に上昇する際に前記加
    圧力伝達部材の上部を挿通して上部フレームより上方に
    突出退避し得る貫通部を加硫機フレームの上部フレーム
    に垂直方向に貫通して備え、前記型加圧装置は、前記上
    部フレームの下面に備えている加圧シリンダと該加圧シ
    リンダに嵌合されている加圧ピストンとからなり、前記
    貫通部を塞いだ状態で型加圧中の加圧反力を、前記加圧
    シリンダの当接を介して上部フレームで担持しているこ
    とを特徴とするタイヤ加硫機。
  2. 【請求項2】 加硫機フレームの上部フレームに備えて
    いる貫通部は、加圧シリンダの外形よりも小径でかつ垂
    直方向の断面が変化しない円形孔であることを特徴とす
    る請求項1に記載のタイヤ加硫機。
  3. 【請求項3】 加硫機フレームの下部フレーム上に設置
    された下型と、昇降台の下面側に備えられていて前記下
    型に向って垂直方向で開閉される上型と、を備え、前記
    上・下型内でタイヤを加硫成形するタイヤ加硫機におい
    て、 前記加硫機フレームが、下部フレームと上部フレームお
    よび上・下部フレームを互いに連結した左右一対の側部
    フレームとで方形枠型に構成され、 前記昇降台を介して上型を垂直方向に昇降する上型昇降
    手段と、該上型昇降手段を介して上型を垂直方向に昇降
    するとき、該昇降を案内する手段を前記左右一対の側部
    フレームの対向面に備え、加硫機フレームの上部フレー
    ムに該フレームとは別体に構成して設けられた型加圧装
    置と、昇降台に立設されかつ前記型加圧装置の加圧力を
    上型に伝達する加圧力伝達部材と、上型が垂直方向に上
    昇する際に前記加圧力伝達部材の上部を遊挿して上部フ
    レームより上方に突出退避し得る貫通部を加硫機フレー
    ムの上部フレームに垂直方向に貫通して備え、更に、前
    記型加圧装置は、前記上部フレームの下面に備えている
    加圧シリンダと該加圧シリンダに嵌合されている加圧ピ
    ストンとからなり、前記貫通部を塞いだ状態で型加圧中
    の加圧反力を、前記加圧シリンダの当接を介して上部フ
    レームで担持していることを特徴とするタイヤ加硫機。
  4. 【請求項4】 加硫機フレームの上部フレームに備えて
    いる貫通部は、加圧シリンダの外形よりも小径でかつ垂
    直方向の断面が変化しない円形孔であることを特徴とす
    る請求項3に記載のタイヤ加硫機。
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