JP5478014B2 - 再生ポリスチレン系樹脂組成物 - Google Patents
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<再生ポリスチレン系樹脂組成物>
本発明の再生ポリスチレン系樹脂組成物は、使用済みポリスチレン系樹脂組成物100質量部に対して、樹脂改質剤5〜400質量部と、補助剤1〜10質量部とを含有してなる。上記再生ポリスチレン系樹脂組成物は、その衝撃特性を対応する新材のポリスチレン系樹脂と同等のものとすることができる。
本発明において使用済みポリスチレン系樹脂組成物は、使用済みのテレビ、冷蔵庫(冷凍庫を備えたものを含む)、洗濯機、エアコンなどの家庭用電気機器(以下、これらの機器を家電製品という)や、使用済みのOA機器などから回収される混合プラスチックに含まれるものであって、手解体により回収することができないプラスチック残さから選別回収したポリスチレン系樹脂をいう。なお、手解体および選別回収の方法は、従来公知の方法を適宜採用することができる。
上記使用済みポリスチレン系樹脂に含まれる異物、すなわち使用済み家電製品由来のプラスチック残さに含まれる異物は、特定されないが、たとえば、ポリプロピレン、ポリエチレンなどのポリオレフィン系樹脂、ポリウレタン系樹脂、シリコーンゴム、ナイロン、ポリアセタールなどが挙げられる。
本発明の再生ポリスチレン系樹脂組成物には、樹脂改質剤および熱可塑性樹脂を補助剤として添加する。また、補助剤としてさらに新材ポリスチレンを添加することができる。
本発明における樹脂改質剤は、スチレン系ゴムまたはスチレン系エラストマーとスチレン系−オレフィン系グラフト共重合体(PS−g−PO)とから構成される。スチレン系−オレフィン系グラフト共重合体(PS−g−PO)とは、主鎖がポリスチレン系重合体であり、側鎖がオレフィン系重合体で構成される共重合体に限られず、主鎖がオレフィン系重合体であり、側鎖がポリスチレン系重合体で構成される共重合体も含む。樹脂改質剤における上記スチレン系ゴムまたはスチレン系エラストマーと重合体との構成比率は、特に制限されるものではないが、スチレン系ゴムまたはスチレン系エラストマーとスチレン系−オレフィン系グラフト共重合体(PS−g−PO)との比が、9:1〜1:9が好ましく、上記構成率比が1:1であることが特に好ましい。
本発明の再生ポリスチレン系樹脂組成物に含まれる異物と同種でかつ該再生ポリスチレン系樹脂組成物と非相溶である熱可塑性樹脂としては、特に限定されるものではなく、熱可塑性ウレタン、ポリウレタン樹脂、ウレタンゴム、シリコーン系ゴム、シリコーン系樹脂、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリフェニレンスルフィド、液晶ポリマー、ポリスルホン、ポリエーテルスルホンなどが挙げられる。なお、異物とは、上記使用済みポリスチレン系樹脂組成物に含まれる固体であって、その融点が対象とするポリスチレン系樹脂の押出機の設定温度以上(分解温度以上)の熱可塑性樹脂である。また、異物と同種とは、たとえば、フーリエ変換赤外分光装置(FT−IR)等を用いた分析方法により分析した場合に異物とほぼ同定できる物質であることをいう。たとえばFT−IR法によれば、異物と同種とは、異物がウレタンである場合、ウレタン結合(−NHCO−)に帰属される吸収ピーク(3300cm-1、1730cm-1、1530cm-1)を有し、異物がシリコーン系ゴムである場合、鎖状シロキサン(−Si−O−Si−)の吸収ピーク(1090〜1020cm-1)を有する等、物質由来の特徴的な吸収ピークを有し、異物とほぼ同定できるものであることをいう。なお、上記のように特定の分析方法に限られず、その他の方法によっても異物とほぼ同定できる物質を異物と同種という。上記熱可塑性樹脂として、好ましくは、該ポリスチレン系樹脂組成物に含まれる異物と同種のものであり、ポリウレタン樹脂、ウレタンゴム、シリコーン系ゴム、シリコーン系樹脂、ポリアミドが挙げられる。
本発明における新材ポリスチレン系樹脂組成物は、上記スチレン系樹脂として挙げた樹脂と不可避不純物からなる。この新材ポリスチレン系樹脂組成物は、再生ポリスチレン系樹脂組成物100質量部に対する含有量が1〜400質量部であることが好ましい。新材ポリスチレン系樹脂組成物の含有量は5〜100質量部であることがより好ましく、このような範囲内であれば、再生ポリスチレン系樹脂組成物の物性を効率よく改善することができ、再生ポリスチレン系樹脂組成物の衝撃特性のみならず強度も新材ポリスチレン樹脂相当もしくはそれ以上になるように改善される効果が得られる。
本発明の再生ポリスチレン系樹脂組成物は、使用済み家電製品等由来のプラスチック残さから選別回収されたものであることより、新材ポリスチレン系樹脂組成物に添加された耐熱安定剤は著しく消費されている。したがって、本発明の再生ポリスチレン系樹脂組成物には耐熱安定剤を添加することが望ましい。ここで、耐熱安定剤としては、ヒンダードフェノール系、ホスファイト系、イオウ系などの酸化防止剤および金属不活性剤を少なくとも1個以上含むことが好ましい。また、耐熱安定剤の配合比率は、必要となる物性によりその都度調整することが望ましく、特に制限されるものではない。たとえば、耐熱安定剤の添加量は、再生ポリスチレン系樹脂組成物100質量部に対して0.05〜10質量部添加することが好ましい。
本発明の再生ポリスチレン系樹脂組成物に添加する上記耐熱安定剤を構成する上記酸化防止剤としては、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール、テトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン、ステアリルβ−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、トリエチレングリコールビス[3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]などのフェノール系、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト、テトラキス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)[1,1−ビフェニル]−4,4’−ジイルビスホスフォナイト、ビス[2,4−ビス(1,1−ジメチルエチル)−6−メチルフェニル]エチルエステル亜リン酸、ビス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、トリアリルホスファイト、トリ(モノノニルフェニル)ホスファイトなどのリン系、ジラウリル−3,3’−チオジプロピオネート、ジオクタデシル−3,3’−チオジプロピオネートなどのイオウ系など、従来公知のものを用いることができる。これらの中でも、耐熱安定性が優れる点で、フェノール系はテトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタンが好ましく、リン系としてはトリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイトが好ましく、イオウ系としてはジオクタデシル−3,3’−チオジプロピオネートが好ましい。
本発明の再生ポリスチレン系樹脂組成物に添加する上記耐熱安定剤を構成する上記金属不活性剤としては、2’,3−ビス[[3−[3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル]プロピオニル]]プロピオノヒドラジド、3−(N−サリチロイル)アミノ−1,2,4−トリアゾール、デカメチレンジカルボン酸ジサリチロイルヒドラジド、N−フォーミイルサリチロイルヒドラジン、ベンゾトリアゾール、メチルベンゾトリアゾール、メチルベンゾトリアゾールカリウム塩、N,N−ジベンザール(オキザリルヒドラジド)、N,N−ビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ハイドロキシハイドロシンナメート)など、従来公知ものを用いることができる。これらの中でも、耐熱安定性が特に優れる点から、デカメチレンジカルボン酸ジサリチロイルヒドラジドが好ましい。
本発明においては、本発明の目的を阻害しない限り、可塑剤、離型剤、難燃剤、難燃助剤、染料、顔料、帯電防止剤などの添加剤を配合することができる。なお、これらのそれぞれについてはその一種のみを単独で、または二種以上を組み合わせて用いることができる。
上記可塑剤としては、ポリエチレングリコール、ポリアミドオリゴマー、エチレンビスステアロアマイド、フタル酸エステル、アジピン酸エステル、ポリスチレンオリゴマー、ポリエチレンワックス、シリコーンオイル、ミネラルオイルなどの公知のものから任意に選択して用いることができる。
上記離型剤としては、ポリエチレンワックス、シリコーンオイル、長鎖カルボン酸、長鎖カルボン酸金属塩など公知のものから任意に選択して用いることができる。
上記難燃剤としては、トリクレジルホスフェート、トリフェニルホスフェート、トリス−3−クロロプロピルホスフェートなどのリン系難燃剤、2,2−ビス[4−(2,3−ジブロモプロポキシル)−3,5−ジブロモフェニル]プロパン、ビス(3,5−ジブロモ−4−ジブロモプロピルオキシフェニル)スルホン、エチレンビスペンタブロモベンゼン、ヘキサブロモシクロドデカンなどの臭素系難燃剤、シリコーン系難燃剤、水酸化マグネシウムや水酸化アルミニウムなどの水酸化物系難燃剤など、公知のものから任意に選択して用いることができる。
上記難燃助剤としては、三酸化アンチモンなどのアンチモン化合物、その他従来公知のものから任意に選択して用いることができる。
本発明は、再生ポリスチレン系樹脂組成物に上記補助剤を添加し、所望の上記添加剤を適宜添加して、混練し成形材料を得る。混練の方法としては、溶融混練、溶媒キャストブレンド、ラテックスブレンド、ポリマーコンプレックスなどの物理的ブレンドを用いて、混練するが、特に溶融混練法が好ましい。上記材料を混練する装置としてはタンブラー、ヘンシェルミキサー、ロータリーミキサー、スパーミキサー、リボンタンブラー、Vブレンダーなどが用いられ、上記混練装置によって上記各材料を均一に分散させ、次いで、溶融混練した上で、ペレット化する。溶融混練ペレット化には単軸、または多軸押出機を用いるのが一般的であるが、上記押出機以外にはバンバリーミキサー、ローラー、コ・ニーダー、ブラストミル、プラベンダーブラウトグラフなどを用いることもでき、これらを回分的、または連続的に運転する。また、溶融混練はせずに、樹脂ペレット、補助剤、その他添加剤それぞれを混ぜ合わせ、上記混合材を成形用樹脂として使用し成形機加熱筒内で溶融混練する、いわゆるモールドブレンドでの実施も可能である。
曲げ試験は、JIS−K7171に準ずる方法で行った。試験は、万能試験機を用いて、試験速度2mm/minで行ない、曲げ弾性率および曲げ強度を求めた。
引張試験は、JIS−K7161に準ずる方法で行った。試験は、万能試験機を用いて、試験速度50mm/minで行ない、引張強度および引張破断伸び率を求めた。
シャルピー衝撃試験は、JIS−K7111に準ずる方法で行った。試験は、衝撃試験機を用いて、ノッチを設けない場合について行った。
異物残存率は、平板試験片(200mm×200mm)を作製し、独立行政法人国立印刷局より発行されている「きょう雑物測定図表」により、異物の面積を定量化して算出した。
使用済み家電製品より選別回収したポリスチレン系樹脂組成物(異物残存率5.0%)100質量部に、補助剤としてスチレン系ゴム(JSR製、TR2003)およびスチレン系−オレフィン系グラフト共重合体(三菱化学製、VMX Z−120F)からなる樹脂改質剤10質量部と、熱可塑性樹脂である熱可塑性ウレタン(BASF製、エラストラン1174D、軟化温度:160〜220℃)1質量部とを添加して混合した後、220℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)220℃、金型温度60℃の条件で、多目的試験片A形を成形した。得られた試験片を用いて、曲げ試験、引張試験、シャルピー衝撃試験を行ない、それらの結果を表1に示す。
使用済み家電製品より選別回収したポリスチレン系樹脂組成物(異物残存率5.0%)100質量部に、補助剤としてスチレン系エラストマー(旭化成製、タフプレン125)およびスチレン系−オレフィン系グラフト共重合体(三菱化学製、VMX Z−120F)からなる樹脂改質剤15質量部と、熱可塑性樹脂である熱可塑性ウレタン(BASF製、エラストラン1174D)1質量部とを添加して混合した後、220℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)220℃、金型温度60℃の条件で、多目的試験片A形を成形した。得られた試験片を用いて、曲げ試験、引張試験、シャルピー衝撃試験を行ない、それらの結果を表1に示す。
使用済み家電製品より選別回収したポリスチレン系樹脂組成物(異物残存率5.0%)100質量部に、補助剤としてスチレン系エラストマー(三菱化学製、ラバロンSJ4400)およびスチレン系−オレフィン系グラフト共重合体(日本油脂製、モディパーA3100)からなる樹脂改質剤20質量部と、熱可塑性樹脂である熱可塑性ウレタン(BASF製、エラストラン1174D)5質量部とを添加して混合した後、220℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)220℃、金型温度60℃の条件で、多目的試験片A形を成形した。得られた試験片を用いて、曲げ試験、引張試験、シャルピー衝撃試験を行ない、それらの結果を表1に示す。
使用済み家電製品より選別回収したポリスチレン系樹脂組成物(異物残存率5.0%)100質量部に、補助剤としてスチレン系ゴム(JSR製、TR2003)およびスチレン系−オレフィン系グラフト共重合体(日本油脂製、モディパーA3100)からなる樹脂改質剤100質量部と、熱可塑性樹脂である熱可塑性ウレタン(BASF製、エラストラン1174D)10質量部とを添加して混合した後、220℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)220℃、金型温度60℃の条件で、多目的試験片A形を成形した。得られた試験片を用いて、曲げ試験、引張試験、シャルピー衝撃試験を行ない、それらの結果を表1に示す。
使用済み家電製品より選別回収したポリスチレン系樹脂組成物(異物残存率5.0%)100質量部に、補助剤としてスチレン系エラストマー(旭化成製、タフプレン125)およびスチレン系−オレフィン系グラフト共重合体(日本油脂製、モディパーA3101)からなる樹脂改質剤400質量部と、熱可塑性樹脂である熱可塑性ウレタン(BASF製、エラストラン1174D)10質量部とを添加して混合した後、220℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)220℃、金型温度60℃の条件で、多目的試験片A形を成形した。得られた試験片を用いて、曲げ試験、引張試験、シャルピー衝撃試験を行ない、それらの結果を表1に示す。
使用済み家電製品より選別回収したポリスチレン系樹脂組成物(異物残存率5.0%)100質量部に、補助剤とスチレン系エラストマー(旭化成製、タフプレン125)およびスチレン系−オレフィン系グラフト共重合体(日本油脂製、モディパーA3101)からなる樹脂改質剤10質量部と、熱可塑性樹脂である熱可塑性ウレタン(BASF製、エラストラン1174D)1質量部と、新材HIPS樹脂(新材ポリスチレン樹脂A、PSジャパン製、403R)100質量部とを添加して混合した後、220℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)220℃、金型温度60℃の条件で、多目的試験片A形を成形した。得られた試験片を用いて、曲げ試験、引張試験、シャルピー衝撃試験を行ない、それらの結果を表1に示す。
代表的な汎用射出グレードのポリスチレン樹脂(新材ポリスチレン樹脂B、PSジャパン製、H8672)を射出成形機により、樹脂温度(成形温度)220℃、金型温度60℃の条件で、多目的試験片A形を成形した。得られた試験片を用いて、曲げ試験、引張試験、シャルピー衝撃試験を行ない、それらの結果を表1に示す。
使用済み家電製品より選別回収したポリスチレン系樹脂組成物(異物残存率4.0%)に、220℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)220℃、金型温度60℃の条件で、多目的試験片A形を成形した。得られた試験片を用いて、曲げ試験、引張試験、シャルピー衝撃試験を行ない、それらの結果を表1に示す。
使用済み家電製品より選別回収したポリスチレン系樹脂組成物(異物残存率4.0%)100質量部に、スチレン系ゴム(JSR製、TR2003)およびスチレン系−オレフィン系グラフト共重合体(三菱化学製、VMX Z−120F)からなる添加剤1質量部を添加して混合した後、220℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)220℃、金型温度60℃の条件で、多目的試験片A形を成形した。得られた試験片を用いて、曲げ試験、引張試験、シャルピー衝撃試験を行ない、それらの結果を表1に示す。
使用済み家電製品より選別回収したポリスチレン系樹脂組成物(異物残存率4.0%)100質量部に、スチレン系エラストマー(三菱化学製、ラバロンSJ4400)およびスチレン系−オレフィン系グラフト共重合体(三菱化学製、VMX Z−120F)からなる添加剤10質量部を添加して混合した後、220℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)220℃、金型温度60℃の条件で、多目的試験片A形を成形した。得られた試験片を用いて、曲げ試験、引張試験、シャルピー衝撃試験を行ない、それらの結果を表1に示す。
使用済み家電製品より選別回収したポリスチレン系樹脂組成物(異物残存率4.0%)100質量部に、スチレン系ゴム(JSR製、TR2003)からなる添加剤20質量部を添加して混合した後、220℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)220℃、金型温度60℃の条件で、多目的試験片A形を成形した。得られた試験片を用いて、曲げ試験、引張試験、シャルピー衝撃試験を行ない、それらの結果を表1に示す。
使用済み家電製品より選別回収したポリスチレン系樹脂組成物(異物残存率4.0%)100質量部に、SEBS(旭化成製、タフテックH1043)からなる添加剤20質量部を添加して混合した後、220℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)220℃、金型温度60℃の条件で、多目的試験片A形を成形した。得られた試験片を用いて、曲げ試験、引張試験、シャルピー衝撃試験を行ない、それらの結果を表1に示す。
Claims (2)
- 使用済みポリスチレン系樹脂組成物100質量部に対して、樹脂改質剤5〜400質量部と、熱可塑性樹脂1〜10質量部とを含有してなる再生ポリスチレン系樹脂組成物であって、
前記使用済みポリスチレン系樹脂組成物は、260℃で融解しない熱可塑性樹脂からなる異物を含み、
前記樹脂改質剤は、スチレン系ゴムまたはスチレン系エラストマーと、スチレン系−オレフィン系グラフト共重合体とからなり、
前記熱可塑性樹脂は、その融点が260℃以下であり、前記異物と同種であり、かつ、前記使用済みポリスチレン系樹脂組成物と非相溶であるシリコーン系ゴムおよび熱可塑性ウレタンの少なくともいずれか一方である、再生ポリスチレン系樹脂組成物。 - 再生ポリスチレン系樹脂組成物100質量部に対して、さらに新材ポリスチレン系樹脂1〜400質量部を含有してなる請求項1に記載の再生ポリスチレン系樹脂組成物。
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