JP2002020794A - 成形機用洗浄剤 - Google Patents

成形機用洗浄剤

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JP2002020794A
JP2002020794A JP2000203943A JP2000203943A JP2002020794A JP 2002020794 A JP2002020794 A JP 2002020794A JP 2000203943 A JP2000203943 A JP 2000203943A JP 2000203943 A JP2000203943 A JP 2000203943A JP 2002020794 A JP2002020794 A JP 2002020794A
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JP2000203943A
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Masao Toyoda
政男 豊田
Yasuyuki Hiromoto
恭之 広本
Harunari Sumiyama
治功 住山
Tsutomu Yoshitomi
勉 吉冨
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Ube Cycon Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C48/00Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
    • B29C48/25Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C48/27Cleaning; Purging; Avoiding contamination

Abstract

(57)【要約】 【課題】 押出成形機や射出成形機内に残留する樹脂を
短時間で確実に洗浄除去する。 【解決手段】 熱可塑性樹脂100重量部に対してアル
キレンオキサイド共重合体が1〜50重量部添加されて
いる成形機用洗浄剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出成形機や押出
成形機内に残留する熱可塑性樹脂を除去するための成形
機用洗浄剤に係り、特に、成形機内に残留する熱可塑性
樹脂を当該成形機に悪影響を及ぼすことなく、短時間で
確実に除去することができる成形機用洗浄剤に関する。
【0002】
【従来の技術】射出成形機や押出成形機等の成形機にお
ける熱可塑性樹脂の成形において、成形する樹脂を変更
する場合には、前回成形していた樹脂が成形機内に残留
しないように、成形機内を十分に洗浄する必要がある。
【0003】従来、この樹脂の切り換えに際しては、一
般に、次に成形する熱可塑性樹脂を当該成形機に供給し
て成形機内に残留する前回の樹脂を押出し共洗いする方
法が採用されている。
【0004】また、このように成形機内に残留する樹脂
を除去するための成形機用洗浄剤として、高分子量アク
リル樹脂に無機物等をブレンドしたものや、特定の樹脂
に水分を含有させたもの(特開平4−25600号公
報)、或いはガラス繊維を混合したもの(特開平4−1
83798号公報)も提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、次に成
形する熱可塑性樹脂を用いて押出し共洗いする方法では
洗浄効率が悪く、大量の樹脂と長い洗浄時間が必要とな
り、材料コスト、生産効率の面で不利であった。しか
も、このような洗浄を行った場合であっても、前回の樹
脂が成形機内に残留し、成形不良や製品欠陥の原因とな
ることもあった。
【0006】また、従来の成形機用洗浄剤では、いずれ
も十分な洗浄効果が得られず、多くの場合、洗浄後も成
形機内に樹脂が残留する。しかも、従来の成形機用洗浄
剤では含有される水分やガラス繊維等による成形機の腐
食や損傷の問題もあった。
【0007】成形機内に残留している樹脂は成形機のシ
リンダー面等に強固に付着しているため、これを完全に
除去することは容易ではなく、洗浄後のストランドは綺
麗になるものの、成形機内に小さく分散した残留樹脂が
存在し、これが実際の成形品表面に異物として現れるこ
ととなる。このため、従来においては、押出し共洗いや
成形機用洗浄剤による洗浄を行っても、なお成形機内に
残留する前回の樹脂が次回の樹脂の成形時において成形
品内に混入する。この結果、成形初期の成形品について
は、成形不良、製品欠陥を引き起こし、このことが製品
の歩留りを悪くする原因となっていた。この問題は、特
に、黒色のような濃暗色の樹脂から白色のような淡明色
の樹脂に切り換えたときに顕著であり、製品とし得る成
形品が得られるまで、成形を繰り返し行う必要があっ
た。
【0008】本発明は上記従来の問題点を解決し、成形
機内を効率的に洗浄することができ、短時間で確実に残
留樹脂を排除することができる成形機用洗浄剤を提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の成形機用洗浄剤
は、熱可塑性樹脂100重量部に対してアルキレンオキ
サイド共重合体が1〜50重量部添加されていることを
特徴とする。
【0010】即ち、本発明者は、上記課題を解決すべく
鋭意検討した結果、熱可塑性樹脂100重量部に対しア
ルキレンオキサイド共重合体を1〜50重量部添加した
成形機用洗浄剤であれば、効果的な洗浄を行うことがで
き、前回使用の樹脂を短時間で完全に排出し、洗浄直後
の成形においても何ら残留樹脂の混入が認められず、し
かも成形機に対して何ら悪影響を及ぼすこともないこと
を見出し、本発明を完成させた。
【0011】なお、本発明において、アルキレンオキサ
イド共重合体とは、アルキレンオキサイドと他の共重合
成分との共重合体のみならず、アルキレンオキサイドの
単独重合体をも包含するものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて詳細に説明する。
【0013】本発明の成形機用洗浄剤の主成分となる熱
可塑性樹脂としては、スチレン系樹脂、オレフィン系樹
脂、アクリル系樹脂、アミド系樹脂等が挙げられる。
【0014】スチレン系樹脂としては、ポリスチレン
(PS)、ゴム強化スチレン樹脂(HIPS)、アクリ
ロニトリル−スチレン共重合体(AS樹脂、SAN樹
脂)、ABS樹脂、AES樹脂、AAS樹脂(又は、A
SA樹脂)等がその代表として例示され、中でもHIP
S樹脂、ABS樹脂、AES樹脂、AAS樹脂などのよ
うなゴム質重合体を含むスチレン系樹脂が好ましい。
【0015】なお、本発明で用いられるゴム質重合体を
含有するスチレン系樹脂としては、広義には、ゴム質重
合体にビニル系単量体をグラフト重合させて得られるゴ
ム含有グラフト共重合体(A)と、芳香族ビニル単量
体、シアン化ビニル単量体及び必要に応じて用いられる
他の単量体を共重合して得られる硬質共重合体(B)と
の混合物、又はゴム存在下に、芳香族ビニル単量体、シ
アン化ビニル単量体及び必要に応じて用いられる、(メ
タ)アクリル酸エステル、マレイミド化合物、不飽和カ
ルボン酸等の他の単量体を共重合体して得られるゴム含
有グラフト重合体の単独物が挙げられる。
【0016】ここで、ゴム含有グラフト共重合体(A)に
グラフト重合するビニル系単量体としては、芳香族ビニ
ル、シアン化ビニル、(メタ)アクリル酸エステル、マ
レイミド化合物、不飽和カルボン酸等が挙げられる。
【0017】ゴム含有グラフト共重合体を構成する芳香
族ビニル単量体としては、スチレン、α−メチルスチレ
ン、パラメチルスチレン、ブロムスチレン等が挙げら
れ、特にスチレン、α−メチルスチレンが好ましい。ま
た、シアン化ビニル単量体としては、アクリロニトリ
ル、メタクリロニトリル等が挙げられ、特にアクリロニ
トリルが好ましい。(メタ)アクリル酸エステルとして
は、メタクリル酸メチル、アクリル酸メチル等のメタク
リル酸エステル又はアクリル酸エステルが挙げられ、マ
レイミド化合物としては、N−フェニルマレイミド、N
−シクロヘキシルマレイミド等が挙げられ、不飽和カル
ボン酸としては、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン
酸、フマル酸等が挙げられ、それぞれ1種を単独で、或
いは2種以上を混合して用いることができる。
【0018】ここで、ゴム質重合体としては、ポリブタ
ジエン、ブタジエンと共重合可能なビニル単量体との共
重合体、アクリル酸エステル重合体、アクリル酸エステ
ルと共重可能なビニル単量体との共重合体、エチレン−
プロピレン又はブテン−非共役ジエン共重合体、ポリオ
ルガノシロキサン等が挙げられる。アクリル酸エステル
重合体又は共重合体のアクリル酸エステル成分としては
メチルアクリレート、エチルアクリレート、プロピルア
クリレート、ブチルアクリレート、イソブチルアクリレ
ート、ペンチルアクリレート、イソアミルアクリレー
ト、n−ヘキシルアクリレート、2−メチルペンチルア
クリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、n−オ
クチルアクリレートなどが挙げられ、また、エチレン−
プロピレン−非共役ジエン共重合体に含有されるジエン
としては、ジシクロペンタジエン、1,4−ヘキサジエ
ン、1,4−ヘプタジエン、1,5−シクロオクタジエ
ン、6−メチル−1,5−ヘプタジエン、11−エチル
−1,11−トリデカジエン、5−メチレン−2−ノル
ボルネンなどが挙げられ、これらは1種を単独で、或い
は2種以上を併用することができる。
【0019】とりわけ、高度の洗浄力を必要とする場合
には、スチレン系樹脂としては、AAS樹脂などのよう
な樹脂中にアクリル酸エステル系ゴムを含むものが好ま
しい。
【0020】一方、硬質重合体(B)は、芳香族ビニル
単量体とシアン化ビニル単量体と、更に必要に応じて用
いられる共重合可能な他の単量体を共重合してなり、芳
香族ビニル単量体とシアン化ビニル単量体と、更に必要
に応じて用いられる共重合可能な他の単量体としては、
ゴム含有グラフト共重合体(A)にグラフトさせる単量
体と同様な単量体が使用できる。
【0021】上記硬質重合体(B)は、ゴム含有グラフ
ト共重合体(A)と硬質重合体(B)との合計100重
量部中に、90〜10重量部、特に80〜20重量部、
とりわけ、70〜30重量部含有されることが好まし
い。
【0022】なお、洗浄除去する成形機内の残留樹脂
(前回成形した樹脂)と、次回成形する樹脂と、成形機
用洗浄剤中の熱可塑性樹脂との相性については、特に制
約はないが、洗浄除去する樹脂と成形機用洗浄剤中の熱
可塑性樹脂とは同種の樹脂成分であることが洗浄効果の
面で好ましく、この洗浄除去する樹脂と次回成形する樹
脂とが異なる場合には、双方の樹脂に相溶性に優れた樹
脂、例えば、双方の樹脂成分をブレンドしたものなどを
成形機用洗浄剤の主成分樹脂とするのが好ましい。
【0023】また、これらのスチレン系樹脂以外にも、
ナイロン−6、ナイロン−66、ナイロン−12、ナイ
ロン−46等のポリアミド系樹脂、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリアリレー
ト等の飽和ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、
ポリフェニレンオキサイド樹脂、ポリフェニレンサルフ
ァイド樹脂等のポリオレフィン系樹脂、ポリメチルメタ
クリレート樹脂等のアクリル系樹脂等を用いることもで
き、好ましくは、相溶性の観点から、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリブチレンテレフタレート等の飽和ポリ
エステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリフェニレン
オキサイド樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂が挙げ
られる。
【0024】本発明で使用するアルキレンオキサイド共
重合体としては、エチレンオキサイドの単独重合体又
は、エチレンオキサイドを少なくとも40重量%含有す
るエチレンオキサイド共重合体が好ましく、中でもエチ
レンオキサイド50〜95重量%とエチレオキサイドと
共重合可能な単量体50〜5重量%との共重合体が好ま
しい。エチレンオキサイド共重合体は、エチレンオキサ
イドの共重合割合が上記範囲にあるときに良好な洗浄効
果が得られる。より好ましいエチレンオキサイドの共重
合割合は70〜95重量%である。
【0025】エチレンオキサイドと共重合可能な他の単
量体としては、特開昭64−26674号公報に開示さ
れている環状エーテル、環状アセタール及び環状エステ
ルなどの環状単量体が使用される。具体的には、プロピ
レンオキサイド、1,2−エポキシブタン、2,3−エ
ポキシブタン、1,2−エポキシペンタン、2,3−エ
ポキシペンタン、1,2−エポキシヘキサン、2,3−
エポキシヘキサン、シクロヘキセンオキシドなどのアル
キレンオキサイド(環状エーテル)、トリオキサン、
1,3−ジオキソランなどの環状アセタ−ル、β−バレ
ロラクトン、ε−カプロラクトンなどの環状エステル、
エピクロロヒドリンなどのエピハロヒドリン、スチレン
オキサイドなどを挙げることができる。これらの中でも
アルキレンオキサイド又はエピハロヒドリンが好まし
く、特に、エピクロロヒドリン又はプロピレンオキサイ
ドが最も好ましい。
【0026】なお、アルキレンオキサイド共重合体は1
種を単独で用いても2種以上を混合して用いてもよい。
【0027】本発明で使用されるアルキレンオキサイド
共重合体の粘度は、還元粘度において10以下であるこ
とが好ましい。ここでいう還元粘度とは、溶媒:トルエ
ン、濃度:0.25重量%の溶液を25℃の恒温槽に入
れたウベロ−デ粘度管により測定して求めたものであ
る。還元粘度の計算式は、下記の通りある。 ηSp/C=(t/t−1)/0.217 (ここで、t:サンプル溶液の通過秒数、t:溶媒の
通過秒数である。)
【0028】アルキレンオキサイド共重合体の還元粘度
が10を超えると、熱可塑性樹脂へのアルキレンオキサ
イド共重合体の分散状態が粗く、電子顕微鏡で観察した
際に、樹脂中にアルキレンオキサイド共重合体の大きな
塊が存在するようになる。アルキレンオキサイド共重合
体の還元粘度が10以下であれば、良好な分散性で樹脂
中に分散させることができる。
【0029】エチレンオキサイド重合体又は共重合体等
のアルキレンオキサイド共重合体は、商業的に入手でき
るか、公知の技術を使用して公知の商業的に入手し得る
モノマーから製造することもできる。
【0030】本発明においては、このようなアルキレン
オキサイド共重合体を前記熱可塑性樹脂100重量部に
対して、1〜50重量部配合する。特に、熱可塑性樹脂
がゴム含有スチレン系樹脂である場合、好ましいアルキ
レンオキサイド共重合体の配合量は、樹脂100重量部
に対して1〜30重量部である。この配合量が1重量部
未満では、洗浄効果が得られず、50重量部を超える
と、表面的な洗浄効果は良好で洗浄後のストランドは綺
麗になるものの、成形機内に小さく分散した残留樹脂が
存在し、これが実際の成形品表面に異物として現れるこ
ととなるため好ましくない。
【0031】本発明の成形機用洗浄剤を製造するには、
前記熱可塑性樹脂とアルキレンオキサイド共重合体とを
所定の割合で混合すれば良い。この混合方法には、特に
制限はないが、押出機、バンバリーミキサー等を用いた
溶融混練りが好ましい。
【0032】なお、本発明の成形機用洗浄剤には、必要
に応じて、滑剤、酸化防止剤、帯電防止剤、補強剤、充
填剤などの各種添加剤を本発明の趣旨を損なわない範囲
内で配合することができる。
【0033】このような本発明の成形機用洗浄剤を用い
て成形機を洗浄するには、この成形機用洗浄剤を、通常
の樹脂の成形条件で成形機に送り込み、残留樹脂を押し
出せば良い。成形機内の残留樹脂を完全に排除するため
に要する成形機用洗浄剤量及び洗浄時間は、成形機の仕
様、用いる成形機用洗浄剤と残留樹脂の種類によっても
異なるが、本発明によれば通常の場合、1〜3kg程度
の成形機用洗浄剤を用いて2〜15分(ただし、昇温、
降温時間は含まず)程度洗浄を行うことにより、成形機
内の残留樹脂を完全に排除することができる。
【0034】
【実施例】以下に実施例及び比較例を挙げて本発明をよ
り具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例により
何らその範囲を限定されるものではない。なお、以下に
おいて、「部」は「重量部」を意味する。
【0035】また、成形機用洗浄剤の熱可塑性樹脂及び
アルキレンオキサイド共重合体としては、以下のものを
用いた。
【0036】AAS/SAN:アクリロニトリル/ブチ
ルアクリレート/スチレン共重合体とスチレン/アクリ
ロニトリル共重合体とのブレンド物(下記合成例1で製
造したものと合成例2で製造したものを30:70
(部)の割合で混合したもの) SAN:スチレン/アクリロニトリル共重合体(下記合
成例2で製造したもの) HIPS:ハイインパクトポリスチレン(旭化成工業
(株)製「470A」) PP:ポリプロピレン((株)グランドポリマー製「J
106W」) PE:ポリエチレン(出光石油化学(株)製「110
J」) PMMA:ポリメチルメタクリレート(三菱レイヨン
(株)製「MD」) PA:ポリアミド(宇部興産(株)製「1013B」) アルキレンオキサイド共重合体:エチレンオキサイド
(EO)/プロピンオキサイド(PO)共重合体(日本
ゼオン(株)製「ZSN8100」,EO:PO=9
0:10(部),還元粘度4)
【0037】合成例1:ゴム含有グラフト共重合体の製
造 以下の配合にて、乳化重合法によりAASグラフト共重
合体を合成した。 [配合] スチレン(ST) 30部 アクリロニトリル(AN) 10部 ブチルアクリレ−ト・ラテックス 60部 不均化ロジン酸カリウム 1部 水酸化カリウム 0.03部 ターシャリードデシルメルカプタン(t−DM) 0.1部 クメンハイドロパーオキサイド 0.3部 硫酸第一鉄 0.007部 ピロリン酸ナトリウム 0.1部 結晶ブドウ糖 0.3部 蒸留水 190部 オートクレーブに蒸留水、不均化ロジン酸カリウム、水
酸化カリウム及びブチルアクリレート・ラテックスを仕
込み、60℃に加熱後、硫酸第一鉄、ピロリン酸ナトリ
ウム、結晶ブドウ糖を添加し、60℃に保持したままS
T、AN、t−DM及びクメンハイドロパーオキサイド
を2時間かけて連続添加した。その後、70℃に昇温し
て1時間保持して反応を完結した。かかる反応によって
得たAASラテックスを硫酸により凝固し、十分に水洗
した後、乾燥してAASグラフト共重合体を得た。
【0038】合成例2:硬質重合体の合成 窒素置換した反応器に水120部、アルキルベンゼンス
ルホン酸ソーダ0.002部、ポリビニルアルコール
0.5部、アゾイソブチルニトリル0.3部と、アクリ
ロニトリル30部及びスチレン70部からなるモノマー
混合物を加え、開始温度60℃として5時間加熱後、1
20℃に昇温し、4時間反応後、重合物を取り出した。
転化率は96%で、得られたSAN共重合体の重量平均
分子量は166,000であった。なお、この重量平均
分子量は、東ソー(株)製:GPC(ゲルパーミエーシ
ョン・クロマトグラフィー)を用いた標準ポリスチレン
換算法にて算出した。
【0039】実施例1〜10、比較例10 熱可塑性樹脂とアルキレンオキサイド共重合体とを表−
1に示す割合にて、0.5重量部の滑剤(日本油脂
(株)製「PRN−208」)と共に混合した後、22
0℃で2軸押出機(日本製鋼(株)製「TEX−4
4」)にて溶融混合し、ペレット化して、成形機用洗浄
剤C−1〜C−10を製造した。
【0040】
【表1】
【0041】各成形機用洗浄剤を用いて、以下の方法に
より、洗浄効果を調べ、結果を表2に示した。
【0042】即ち、宇部興産(株)製押出成形機「PZ
II350t」を用いた成形において、前回の成形樹脂
(前使用樹脂)と次回の成形樹脂(後使用樹脂)とを表
2に示す通りに樹脂種又は色を変更し、この変更の間
に、表2に示す成形機用洗浄剤使用量及び洗浄時間(残
留樹脂が排除され、綺麗なストランドが成形機から押し
出されてくるまでに必要な時間)で洗浄を行った。その
後、樹脂を変更して実際に成形を行い、得られた成形品
の表面を観察し、残留樹脂の有無を調べ、残留樹脂のな
いものを○、残留樹脂がわずかに認められるものを△、
残留樹脂がかなり認められるものを×で表した。
【0043】比較例1〜9 実施例1〜9において、成形機用洗浄剤の代わりに後使
用樹脂を用いて洗浄を行ったこと以外はそれぞれ同様に
して洗浄効果を調べ、このときに洗浄に要した樹脂量
(損失樹脂量)、洗浄時間、洗浄効果の評価結果を表2
に示した。
【0044】
【表2】
【0045】表1より明らかなように、本発明の成形機
用洗浄剤によれば、短時間で効率的に残留樹脂を排除す
ることができる。
【0046】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明の成形機用洗
浄剤によれば、射出成形機や押出成形機等の成形機にお
いて、成形する樹脂を変更する際に、当該成形機に悪影
響を及ぼすことなく、成形機内に残留する樹脂を短時間
で確実に排除することができる。このため、本発明の成
形機用洗浄剤を用いて洗浄を行うことにより、変更後の
樹脂の成形において、残留樹脂に起因する成形不良や製
品欠陥を引き起こすことなく、高品質の成形品を歩留り
良く製造することが可能となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C11D 17/00 C11D 17/00 //(C08L 101/00 (C08L 101/00 71:02) 71:02) (72)発明者 住山 治功 山口県宇部市大字沖宇部525−14 宇部サ イコン株式会社宇部工場内 (72)発明者 吉冨 勉 山口県宇部市大字沖宇部525−14 宇部サ イコン株式会社宇部工場内 Fターム(参考) 4F206 AM13 JA07 JL04 JL08 JP30 4F207 AM13 KA01 KM20 4H003 DA12 EB28 EB30 EB34 EB38 FA21 4J002 AA011 BB001 BC021 BG001 BN121 BN141 CH022 CH042 CL001 GT00

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂100重量部に対してアル
    キレンオキサイド共重合体が1〜50重量部添加されて
    いることを特徴とする成形機用洗浄剤。
  2. 【請求項2】 熱可塑性樹脂が、スチレン系樹脂、オレ
    フィン系樹脂、アクリル系樹脂、及びアミド系樹脂より
    なる群から選ばれる1種又は2種以上であることを特徴
    とする請求項1に記載の成形機用洗浄剤。
  3. 【請求項3】 スチレン系樹脂が、ゴム含有スチレン系
    樹脂であることを特徴とする請求項2に記載の成形機用
    洗浄剤。
  4. 【請求項4】 ゴム含有スチレン系樹脂中のゴム成分
    が、アクリル酸エステルゴム系ゴムであることを特徴と
    する請求項3に記載の成形機用洗浄剤。
  5. 【請求項5】 アルキレンオキサイド共重合体がエチレ
    ンオキサイド共重合体であることを特徴とする請求項1
    ないし4のいずれか1項に記載の成形機用洗浄剤。
  6. 【請求項6】 エチレンオキサイド共重合体中のエチレ
    ンオキサイド成分の含有量が40〜100重量%である
    ことを特徴とする請求項5に記載の成形機用洗浄剤。
  7. 【請求項7】 エチレンオキサイド共重合体が、エチレ
    ンオキサイドとエピクロロヒドリンとの共重合体及び/
    又はエチレンオキサイドとプロピレンオキサイドとの共
    重合体である請求項5又は6に記載の成形機用洗浄剤。
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