JPH11302480A - スチレン系樹脂組成物 - Google Patents

スチレン系樹脂組成物

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JPH11302480A
JPH11302480A JP10112587A JP11258798A JPH11302480A JP H11302480 A JPH11302480 A JP H11302480A JP 10112587 A JP10112587 A JP 10112587A JP 11258798 A JP11258798 A JP 11258798A JP H11302480 A JPH11302480 A JP H11302480A
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JP
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weight
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styrene
resin composition
poly
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JP10112587A
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English (en)
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Takuma Aoyama
琢磨 青山
Akihiko Okada
明彦 岡田
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Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Petrochemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形品の表面外観が良好であり、引けが少な
く、且つ、ゴム成分無添加または少量の添加で靭性を向
上したシンジオタクチックポリスチレン系樹脂組成物を
提供する。 【解決手段】 (A)シンジオタクチックポリスチレン
20〜80重量%、(B)(B1)ポリアミド6及び
(B2)融点が250℃以上のポリアミド((B1)/
(B2)=2/8〜8/2)の合計20〜80重量%、
(C)ゴム状弾性体0〜10重量%よりなるスチレン系
樹脂部100重量部に対し、(D)(A)成分との相溶
性を有し、かつ(B1)成分及び(B2)成分と反応可
能な極性基を有する相溶化剤1〜10重量部よりなるス
チレン系樹脂組成物。さらに無機充填材を1〜70重量
%含有させてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスチレン系樹脂組成
物に関し、更に詳しくは、主としてシンジオタクチック
構造を有するスチレン系重合体(以下、「シンジオタク
チックポリスチレン」と称することがある。またSPS
と略することもある。)、特定の重量比のポリアミド6
(以下、PA6と略することがある。)及び融点が25
0℃以上のポリアミド及びゴム状弾性体からなるスチレ
ン系樹脂部に対し、特定の相溶化剤を配合したスチレン
系樹脂組成物、及び該スチレン系樹脂組成物に無機充填
材を配合したスチレン系樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】シンジオタクチック構造を有するポリス
チレンは優れた耐熱性、耐薬品性、耐水性、耐酸性、耐
アルカリ性を示すが、耐衝撃性が低いため、材料として
の適用範囲が限られていた。一方、ポリアミドは耐熱
性、耐薬品性、靭性に優れているものの、吸水性及び吸
水時の物性変化、寸法変化、酸,アルカリによる物性低
下が著しく、その改良が望まれていた。これらの問題を
解決するために、従来より、SPS/PAアロイが提案
されている(特開昭62−257905号公報)。
【0003】しかしながら、SPSとPAのような互い
に非相溶な樹脂からなる組成物は、分散性の悪さや相間
の界面強度不足に起因する力学物性の低下を避けること
ができないため、単純な配合による力学物性の改質には
限界があった。また、分散性や界面強度を向上させるた
めに、相溶化剤として、例えばスチレン−ポリアミドブ
ロック共重合体(特開平1−279944号公報)、ス
チレン−グリシジルメタクリレート共重合体、スチレン
−無水マレイン酸共重合体(特開平2−209938号
公報) 、酸変性スチレンブロック共重合体ゴム(特開平
2−219834号公報) 、酸変性ポリフェニレンエー
テル(特開平3−126744号公報)、酸変性SPS
(特開平6−11645号公報) 等の使用が提案されて
いる。また、さらに靭性を向上させるために、ゴム状弾
性体を配合する方法が提案されている(特開平7−48
487号公報) 。
【0004】しかし、いずれの場合においても、靭性、
表面外観、引けのすべてを満足することは困難であり、
例えば、SPS/PA6系においては表面外観は良好な
ものの、成形品の引けが顕著であり、また、SPS/P
A66系においては引けは良好なものの、表面外観が著
しく悪いといった問題があった。また、いずれの系にお
いても靭性は不十分であり、伸びを向上するためにはゴ
ム成分を多量に配合する必要があり、結果として弾性率
および流動性の低下を引き起こし、また、コスト的にも
不利なものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記観点から
なされたものであって、成形品の表面外観が良好であ
り、引けが少なく、且つ、ゴム成分無添加または少量の
添加で靭性を向上したシンジオタクチックポリスチレン
系樹脂組成物を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
を重ねた結果、ポリアミド成分としてPA6と融点が2
50℃以上のポリアミドを特定の割合で併用することに
より、上記目的を達成できることを見出し、また、さら
に無機充填材を、所定の割合で配合することにより、耐
熱性、弾性率を一層向上できることを見いだした。本発
明はかかる知見に基づいて完成したものである。
【0007】即ち、本発明は、以下のスチレン系樹脂組
成物を提供するものである。 (1)下記成分よりなるスチレン系樹脂組成物。 (A)主としてシンジオタクチック構造を有するスチレ
ン系重合体:20〜80重量%、 (B)(B1)ポリアミド6及び(B2)融点が250
℃以上のポリアミドの合計: 20〜80重量%、ここ
で、(B1)成分と(B2)成分との重量比が、(B
1)/(B2)=2/8〜8/2である。 (D)前記(A)成分との相溶性を有し、かつ(B1)
成分及び(B2)成分と反応可能な極性基を有する相溶
化剤:(A)及び(B)の合計量100重量部に対し1
〜10重量部。 (2)下記成分よりなるスチレン系樹脂組成物。 (A)主としてシンジオタクチック構造を有するスチレ
ン系重合体:20〜80重量%、 (B)(B1)ポリアミド6及び(B2)融点が250
℃以上のポリアミドの合計: 20〜80重量%、ここ
で、(B1)成分と(B2)成分との重量比が、(B
1)/(B2)=2/8〜8/2である。 (C)ゴム状弾性体: 0〜10重量%(0を含ま
ず)、 (D)前記(A)成分との相溶性を有し、かつ(B1)
成分及び(B2)成分と反応可能な極性基を有する相溶
化剤:(A),(B)及び(C)の合計量100重量部
に対し1〜10重量部。 (3)上記(1)又は(2)に記載の(D)成分が、酸
変性ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエー
テル)である上記(1)又は(2)に記載のスチレン系
樹脂組成物。 (4)上記(1)〜(3)の樹脂組成物が、さらに下記
成分を含むものであるスチレン系樹脂組成物。 (E)無機充填材: 1〜70重量% ただし、(E)無機充填材及びその他の成分を含む全重
量を100重量%としたときの全重量に対する重量%で
ある。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて詳細に説明する。 1.本発明にかかるスチレン系樹脂組成物の構成成分 (A)主としてシンジオタクチック構造を有するスチレ
ン系重合体 (A)成分である主としてシンジオタクチックポリスチ
レン構造を有するスチレン系重合体において、シンジオ
タクチック構造とは、立体化学構造がシンジオタクチッ
ク構造、即ち炭素- 炭素結合から形成される主鎖に対し
て側鎖であるフェニル基が交互に反対方向に位置する立
体構造を有するものであり、そのタクティシティーは同
位体炭素による核磁気共鳴法(13C-NMR) により定量され
る。13C−NMR法により測定されるタクティシティ
ーは、連続する複数個の構成単位の存在割合、例えば2
個の場合はダイアッド、3個の場合はトリアッド、5個
の場合はペンタッドによって示すことができるが、本発
明に言う主としてシンジオタクチック構造を有するスチ
レン系重合体とは、通常はラセミダイアッドで75%以
上、好ましくは85%以上、若しくはラセミペンタッド
で30%以上、好ましくは50%以上のシンジオタクテ
ィシティーを有するポリスチレン、ポリ(アルキルスチ
レン)、ポリ( ハロゲン化スチレン) 、ポリ( ハロゲン
化アルキルスチレン) 、ポリ(アルコキシスチレン)、
ポリ(ビニル安息香酸エステル)、これらの水素化重合
体およびこれらの混合物、あるいはこれらを主成分とす
る共重合体を指称する。なお、ここでポリ(アルキルス
チレン)としては、ポリ(メチルスチレン)、ポリ(エ
チルスチレン)、ポリ(イソピルスチレン)、ポリ(タ
ーシャリーブチルスチレン)、ポリ(フェニルスチレ
ン)、ポリ(ビニルナフタレン)、ポリ(ビニルスチレ
ン)などがあり、ポリ(ハロゲン化スチレン)として
は、ポリ(クロロスチレン)、ポリ(ブロモスチレ
ン)、ポリ(フルオロスチレン)などがある。また、ポ
リ(ハロゲン化アルキルスチレン)としては、ポリ(ク
ロロメチルスチレン)など、またポリ(アルコキシスチ
レン)としては、ポリ(メチキシスチレン)、ポリ(エ
トキシスチレン)などがある。
【0009】なお、これらのうち特に好ましいスチレン
系重合体としては、ポリスチレン、ポリ(p−メチルス
チレン)、ポリ(m−メチルスチレン)、ポリ(p−タ
ーシャリープチルスチレン)、ポリ(p−クロロスチレ
ン)、ポリ(m−クロロスチレン)、ポリ(p−フルオ
ロスチレン)、水素化ポリスチレン及びこれらの構造単
位を含む共重合体が挙げられる。
【0010】このような主としてシンジオタクチック構
造を有するスチレン系重合体の製造方法については、公
知の方法を用いればよいが、例えば不活性炭化水素溶媒
中または溶媒の不存在下に、チタン化合物及び水とトリ
アルキルアルミニウムの縮合生成物を触媒として、スチ
レン系単量体( 上記スチレン系重合体に対応する単量
体) を重合する方法等が挙げられる( 特開昭62―18
7708号公報等) 。また、ポリ(ハロゲン化アルキル
スチレン)及びこれらの水素化重合体についても同様に
公知の方法、例えば、特開平1−46912号公報、特
開平1−178505号公報記載の方法などにより得る
ことができる。
【0011】分子量については特に制限はないが、重量
平均分子量が10,000以上、400,000以下、
好ましくは50,000以上、250,000以下であ
る。さらに、分子量分布についてもその広狭は制約がな
く、様々なものを充当することが可能である。ここで、
重量平均分子量が10,000未満のものでは、得られ
る組成物あるいは成形品の熱的性質、機械的性質が低下
し好ましくない。また、400,000を超えると流動
性が低下し好ましくない。
【0012】なお、これらのシンジオタクチック構造を
有するスチレン系重合体は一種のみを単独で、または、
二種以上を組み合わせて用いることができる。 (B)ポリアミド (B1)ポリアミド6 ポリアミド6とは、ε−カプロラクタムを開環重合する
ことによって得られるポリアミドをいう。 (B2)本発明においては(B2)成分として、融点が
250℃以上のポリアミドが用いられる。ここで、融点
は次のようにして測定したものである。即ち、Perk
in−Elmer社製DSC7を用い、50℃から20
℃/分の速度で融点より約20℃高い温度まで昇温し、
その温度に5分間維持して試料を溶融させる。次に20
℃/分の速度で50℃まで降温し、50℃にて5分間保
持した後、再び20℃/分の速度で昇温する。この昇温
過程において観察される吸熱ピークを融点とする。但
し、ピークが複数に分裂する場合は、温度が高い方を融
点とする。
【0013】具体的には、ポリアミド4,ポリアミド
5,ポリアミド6,6,ポリアミド4,6等の脂肪族ポ
リアミドが挙げられる。また、芳香族ポリアミド樹脂も
用いることができる。芳香族ポリアミド樹脂とは、芳香
環を主鎖中に持つアミド結合を繰り返し単位として含有
するポリアミド重合体であり、芳香族ジアミン成分とジ
カルボン酸成分とを反応させて得られる重合体又はジア
ミン成分と芳香環を有するジカルボン酸成分とを反応さ
せて得られる重合体が該当する。芳香族ポリアミド樹脂
としては、これらのから適宜選択して用いることができ
る。 (C)ゴム状弾性体 ゴム状弾性体は必要に応じて用いられる。
【0014】ゴム状弾性体(B)の具体例としては例え
ば、天然ゴム、ポリブタジエン、ポリイソプレン、ポリ
イソブチレン、ネオプレン、ポリスルフィドゴム、チオ
コールゴム、アクリルゴム、ウレタンゴム、シリコーン
ゴム、エピクロロヒドリンゴム、スチレン−ブタジエン
ブロック共重合体(SBR)、水素添加スチレン−ブタ
ジエンブロック共重合体(SEB)、スチレン−ブタジ
エン−スチレンブロック共重合体(SBS)、水素添加
スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(S
EBS)、スチレン−イソプレンブロック共重合体(S
IR)、水素添加スチレン−イソプレンブロック共重合
体(SEP)、スチレン−イソプレン−スチレンブロッ
ク共重合体(SIS)、水素添加スチレン−イソプレン
−スチレンブロック共重合体(SEPS)、スチレン−
ブタジエンランダム共重合体、水素添加スチレン−ブタ
ジエンランダム共重合体、スチレン−エチレン−プロピ
レンランダム共重合体、スチレン−エチレン−ブチレン
ランダム共重合体、またはエチレンプロピレンゴム(E
PR)、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)等
のゴム状弾性体及びこれらを変性したゴム等、またはブ
タジエン−アクリロニトリル−スチレン−コアシェルゴ
ム(ABS)、メチルメタクリレート−ブタジエン−ス
チレン−コアシェルゴム(MBS)、メチルメタクリレ
ート−ブチルアクリレート−スチレン−コアシェルゴム
(MAS)、オクチルアクリレート−ブタジエン−スチ
レン−コアシェルゴム(MABS)、アルキルアクリレ
ート−ブタジエン−アクリロニトリル−スチレン−コア
シェルゴム(AABS)、ブタジエン−スチレン−コア
シェルゴム(SBR)等のコアシェルタイプの粒子状弾
性体、またはこれらを変性したゴム等、さらにはポリプ
ロピレン(PP)、低密度ポリエチレン(LDPE)、
高密度ポリエチレン(HDPE)、直鎖状低密度ポリエ
チレン(LLDPE)等のポリオレフィン及びそれらの
変性品等が挙げられる。これらのゴム状弾性体は一種の
みを単独で、または二種以上を組み合わせて用いること
ができる。 (D)前記(A)成分との相溶性を有し、かつ(B1)
成分及び(B2)成分と反応可能な極性基を有する相溶
化剤 (A)成分と(B)成分の相溶性を向上させ、ドメイン
を微分散化し、界面強度を向上させることを目的として
相溶化剤を配合する。該相溶化剤としては、(A)成分
との相溶性を有し、かつ、(B)成分と反応可能な極性
基を有するものが用いられる。
【0015】ここで、(B)成分と反応可能な極性基と
は、(B)成分が有する極性基と反応しうる官能基をさ
し、具体的には、酸無水物基、カルボン酸、カルボン酸
エステル、カルボン酸塩化物、カルボン酸アミド、カル
ボン酸塩、スルホン酸、スルホン酸エステル、スルホン
酸塩化物、スルホン酸アミド、スルホン酸塩、エポキシ
基、アミノ基、イミド基、オキサゾリン基等が挙げられ
る。
【0016】また、(A)成分との相溶性を有するもの
とは、(A)成分であるSPSと相溶性のある骨格を有
するものをさし、具体的には、スチレン鎖、スチレン系
共重合体、ポリフェニレンエーテル等を主鎖、ブロック
またはグラフト鎖として有するもの等が挙げられる。 (D)成分として用いる相溶化剤の具体例としては、ス
チレン−無水マレイン酸共重合体(SMA),スチレン
−グリシジルメタクリレ−ト共重合体,末端カルボン酸
変性ポリスチレン,末端オキサゾリン変性ポリスチレ
ン,末端アミン変性ポリスチレン,スルホン化ポリスチ
レン,スチレン系アイオノマ−,スチレン−メチルメタ
クリレ−ト−グラフトポリマ−,(スチレン−グリシジ
ルメタクリレ−ト)−メチルメタクリレ−ト−グラフト
共重合体,酸変性アクリル−スチレン−グラフトポリマ
−,(スチレン−グリシジルメタクリレ−ト)−スチレ
ン−グラフトポリマ−,ポリブチレンテレフタレ−ト−
ポリスチレン−グラフトポリマ−,無水マレイン酸変性
SPS,グリシジルメタクリレ−ト変性SPS,アミン
変性SPS等の変性スチレン系ポリマ−、(スチレン−
無水マレイン酸)−ポリフェニレンエ−テル−グラフト
ポリマ−,無水マレイン酸変性ポリフェニレンエ−テ
ル,グリシジルメタクリレ−ト変性ポリフェニレンエ−
テル,アミン変性ポリフェニレンエ−テル等の変性ポリ
フェニレンエ−テル系ポリマ−等が挙げられる。このう
ち特に、変性SPS,変性ポリフェニレンエ−テルが好
ましく用いられる。また、これらの相溶化剤は2種以上
を併用して用いることも可能である以下に変性ポリフェ
ニレンエ−テルについて詳述する。
【0017】変性ポリフェニレンエ−テルは、公知のポ
リフェニレンエ−テルを変性剤を用いて変性することに
より得ることができる。ポリフェニレンエ−テルは、米
国特許3,306,874号、同3,306,875号、同3,2
57,357号及び同3,257,3758号等により調製す
ることが可能である。原料ポリフェニレンエ−テルとし
ては次のものが挙げられる。ポリ(2,3−ジメチル−
6−エチル−1,4−フェニレンエ−テル)、ポリ(2
−メチル−6−クロロメチル−1,4−フェニレンエ−
テル)、ポリ(2−メチル−6−ヒドロキシエチル−
1,4−フェニレンエ−テル)、ポリ(2−メチル−6
−n−ブチル−1,4−フェニレンエ−テル)、ポリ
(2−エチル−6−イソプロピル−1,4−フェニレン
エ−テル)、ポリ(2−エチル−6−n−プロピル−
1,4−フェニレンエ−テル)、ポリ(2,3,6−ト
リメチル−1,4−フェニレンエ−テル)、ポリ(2−
(4’−メチルフェニル)−1,4−フェニレンエ−テ
ル)、ポリ(2−ブロモ−6−フェニル−1,4−フェ
ニレンエ−テル)、ポリ(2−メチル−6−フェニル−
1,4−フェニレンエ−テル)、ポリ(2−フェニル−
1,4−フェニレンエ−テル)、ポリ(2−クロロ−
1,4−フェニレンエ−テル)、ポリ(2−メチル−
1,4−フェニレンエ−テル)、ポリ(2−クロロ−6
−エチル−1,4−フェニレンエ−テル)、ポリ(2−
クロロ−6−ブロモ−1,4−フェニレンエ−テル)、
ポリ(2,6−ジ−n−プロピル−1,4−フェニレン
エ−テル)、ポリ(2−メチル−6−イソプロピル−
1,4−フェニレンエ−テル)、ポリ(2−クロロ−6
−メチル−1,4−フェニレンエ−テル)、ポリ(2−
メチル−6−エチル−1,4−フェニレンエ−テル)、
ポリ(2,6−ジブロモ−1,4−フェニレンエ−テ
ル)、ポリ(2,6−ジクロロ−1,4−フェニレンエ
−テル)、ポリ(2,6−ジエチル−1,4−フェニレ
ンエ−テル)、ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェ
ニレンエ−テル)等である。また、これらのホモポリマ
−の調製に使用されるフェノ−ル化合物の二種またはそ
れ以上から誘導される共重合体も適切である。更には、
ポリスチレン等のビニル芳香族化合物と前述のポリフェ
ニレンエ−テルとのグラフト共重合体及びブロック共重
合体が挙げられる。これらのうち特に好ましくは、ポリ
(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエ−テル)が
用いられる。
【0018】変性剤としては、エチレン性二重結合と極
性基を同一分子内に含む化合物が使用できる。例として
は、無水マレイン酸,マレイン酸,マレイン酸エステ
ル,マレイミド及びそのN置換体,マレイン酸塩、アク
リル酸,アクリル酸エステル,アクリル酸アミド,アク
リル酸塩,メタクリル酸,メタクリル酸エステル,メタ
クリル酸アミド,メタクリル酸塩,グリシジルメタクリ
レ−ト等が挙げられる。その中でも特に好ましくは無水
マレイン酸、グリシジルメタクリレ−トが用いられる。
【0019】変性方法としては、特に制限はなく、通
常、溶媒他樹脂の存在下、上記に示すポリフェニレンエ
−テルと示される変性剤を反応させることにより得るこ
とができる。変性には公知の手段が用いられるが、ロ−
ルミル、バンバリ−ミキサ−、押出機等を用いて150
℃〜350℃の温度で溶融混練し反応させる方法、ま
た、ベンゼン、トルエン、キシレン等の溶媒中で加熱反
応させる方法などを挙げることができる。さらにこれら
の反応を容易に進めるため、反応系にベンゾイルパ−オ
キサイド,ジ−t−ブチルパ−オキサイド,ジクミルパ
−オキサイド,t−ブチルパ−オキシベンゾエ−ト,ア
ゾビスイソブチロニトリル,アゾビスイソバレロニトリ
ル,2,3−ジフェニル−2,3−ジメチルブタン等の
ラジカル発生剤を存在させることは有効である。好まし
い方法としては、ラジカル発生剤の存在下に溶融混練す
る方法である。
【0020】変性ポリフェニレンエ−テルのうち、無水
マレイン酸変性ポリフェニレンエ−テル及びフマル酸変
性ポリフェニレンエ−テルが特に好ましく用いられる。 (D)成分における極性基含有率としては、好ましくは
(D)成分中の0.01〜20重量%、さらに好ましくは
0.05〜10重量%の範囲である。0.01重量%未満で
は相溶化剤としての効果を発揮させるために(D)成分
を多量に添加する必要があり、そのため組成物の力学物
性、耐熱性を低下させることになり好ましくない。ま
た、20重量%を越えると(A)成分との相溶性が低下
するため好ましくない。 (E)無機充填材 前記スチレン系樹脂組成物の弾性率、耐熱性をさらに向
上させることを目的として、無機充填材を配合する。
【0021】無機充填材は繊維状のものであると、粒
状、粉状のものであるとを問わない。繊維状充填材とし
ては、例えば、ガラス繊維、炭素繊維、ウィスカ等が挙
げられる。形状としてはクロス状、マット状、集束切断
状、短繊維、フィラメント状、ウィスカ等があるが、集
束切断状の場合、長さが0.05mm〜50mm、繊維径
が5〜20μmのものが好ましい。
【0022】一方、粒状、粉状充填材としては、例え
ば、タルク、カーボンブラック、グラファィト、二酸化
チタン、シリカ、マイカ、炭酸カルシウム、硫酸カルシ
ウム、、炭酸バリウム、炭酸マグネシウム、硫酸マグネ
シウム、硫酸バリウム、オキシサルフェート、酸化ス
ズ、アルミナ、カオリン、炭化ケイ素、金属粉末、ガラ
スパウダー、ガラスフレーク、ガラスビーズ等が挙げら
れる。上記のような各種充填材の中でも、特にガラス充
填材、例えばガラスパウダー、ガラスフレーク、ガラス
ビーズ、ガラスフィラメント、ガラスファイバー、ガラ
スロビング、ガラスマットが好ましい。これらの充填材
は表面処理したものが好ましい。表面処理に用いられる
カップリング剤は、充填材と樹脂との接着性を良好にす
るために用いられるものであり、いわゆるシラン系カッ
プリング剤、チタン系カップリング剤等、従来公知のも
のの中から任意のものを選択して用いることができる。
中でもγ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−β
−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシ
シラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラ
ン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルト
リメトキシシラン等のアミノシラン、エポキシシラン、
イソプロピルトリ(N−アミドエチル,アミノエチル)
チタネ−トが好ましい。無機充填材を配合するが、その
配合割合は樹脂組成物に対して1〜70重量%、好まし
くは5〜60重量%配合する。表面処理充填剤の配合量
が1重量%未満であると、充填材としての充分な配合効
果が認められない。一方、70重量%を超えると、分散
性が悪く、成形が困難になるという不都合が生じる。 (F)その他の添加剤 本発明の樹脂組成物は、本発明の目的を阻害しない限
り、酸化防止剤、核剤、可塑剤、離型剤、難燃剤、顔
料、カ−ボンブラック、帯電防止剤等の添加剤あるいは
その他の熱可塑性樹脂を配合することができる。 (F1)核剤 核剤としてはアルミニウムジ(p−t−ブチルベンゾエ
−ト)をはじめとするカルボン酸の金属塩、メチレンビ
ス(2,4−ジ−t−ブチルフェノ−ル)アシッドホス
フェ−トナトリウムをはじめとするリン酸の金属塩、タ
ルク、フタロシアニン誘導体等、公知のものから任意に
選択して用いることができる。なお、これらの核剤は一
種のみを単独で、または二種以上を組み合わせて用いる
ことができる。 (F2)酸化防止剤 酸化防止剤としてはリン系、フェノール系、イオウ系、
銅化合物系等公知のものから任意に選択して用いること
ができる。なお、これらの酸化防止剤は一種のみを単独
で、または、二種以上を組み合わせて用いることができ
る。 (F3)難燃剤、難燃助剤 難燃剤としては、臭素化ポリスチレン、臭素化シンジオ
タクチックポリスチレン、臭素化ポリフェニレンエ−テ
ルをはじめとする臭素化ポリマー、臭素化ジフェニルア
ルカン、臭素化ジフェニルエーテルをはじめとする臭素
化芳香族化合物やトリクレジルホスフェート、トリフェ
ニルホスフェート、トリス−3−クロロプロピルホスフ
ェートをはじめとするリン系等公知のものから任意に選
択して用いることができる。また、難燃助剤としては三
酸化アンチモンをはじめとしたアンチモン化合物、その
他公知のものから任意に選択して用いることができる。
なお、これらの難燃剤および難燃助剤は一種のみを単独
で、または、二種以上を組み合わせて用いることができ
る。 2.上記構成成分の配合割合 (1)(A)SPSは20〜80重量%、好ましくは2
0〜60重量%、さらに好ましくは20〜40重量%で
あり、(B)(B1)ポリアミド6及び(B2)融点が
250℃以上のポリアミドの合計が20〜80重量%、
好ましくは40〜80重量%、さらに好ましくは60〜
80重量%である。SPSが20重量%未満の場合、S
PSの性質が発揮されないおそれがある。ポリアミド6
及び融点が250℃以上のポリアミドの合計が20重量
%未満の場合、靱性向上効果が小さくなるおそれがあ
る。 (2)(C)ゴム状弾性体を用いる場合、(A)SPS
は20〜80重量%、好ましくは20〜60重量%、さ
らに好ましくは20〜40重量%であり、(B)(B
1)ポリアミド6及び(B2)融点が250℃以上のポ
リアミドの合計が20〜80重量%、好ましくは40〜
80重量%、さらに好ましくは60〜80重量%であ
り、(C)ゴム状弾性体は0〜10重量%(0を含ま
ず)、好ましくは0〜8重量%、さらに好ましくは0〜
6重量%よりなる。SPSが20重量%未満の場合、S
PSの性質が発揮されないおそれがある。ポリアミド6
及び融点が250℃以上のポリアミドの合計が20重量
%未満の場合、靱性向上効果が小さくなるおそれがあ
る。ゴム状弾性体が10重量%を超えると流動性の低下
を引き起こすことがある。 (3)上記(B)成分において、(B1)成分と(B
2)成分との重量比が、(B1)成分/(B2)成分=
2/8〜8/2、好ましくは3/7〜7/3、さらに好
ましくは3/7〜6/4であることが必要である。(B
1)成分/(B2)成分=2/8を超えて(B2)成分
が多くなると、表面外観が悪化するおそれがあり、(B
1)成分/(B2)成分=8/2を超えて(B1)成分
が多くなると、成形時の引けが大きくなるおそれがあ
る。 (4)上記(A)及び(B)成分の合計100重量部に
対し、又は、上記(A),(B)及び(C)成分の合計
100重量部に対し、(D)相溶化剤は1〜10重量
部、好ましくは1.5〜9重量部、さらに好ましくは2〜
8重量部である。1重量部未満では相溶化剤としての効
果が少なく、分散不良・界面強度の不足を生じ、10重
量部を超えると流動性の低下、成形性の低下を引き起こ
し、また、コスト的にも不利であるため好ましくない。 (4)無機充填材については、無機充填材及びその他の
成分を含む全重量を100%としたとき、その全重量に
対し1〜70重量%、好ましくは5〜60重量%、さら
に好ましくは10〜50重量%である。1重量%未満で
あると、無機充填材添加の効果がなく、70重量%を超
えると分散性が低下し成形が困難になるおそれがある。 3.本発明にかかるスチレン系樹脂組成物の調製方法 本発明にかかるスチレン系樹脂組成物の調製方法につい
ては特に制限はなく公知の方法により調製することがで
きる。例えば前記成分及び各種添加剤を、リボンブレン
ダー,ヘンシェルミキサー,バンバリーミキサー,ドラ
ムタンブラー,単軸スクリュー押出機,二軸スクリュー
押出機,コニーダ,多軸スクリュー押出機等を用いて溶
融混練することにより、本発明の樹脂組成物を得ること
ができる。
【0023】溶融混練時の樹脂温度としては、270℃
以上,350℃以下、好ましくは270℃以上,300
℃以下である。270℃未満の場合、樹脂の粘度が高す
ぎるため生産性の低下を引き起こすため好ましくない。
また、350℃を超えると熱劣化等が起こるため好まし
くない。 4.本発明にかかるスチレン系樹脂組成物を用いた成形
方法 成形方法についても特に制限はなく射出成形,押出成形
等公知の方法により成形することができる。
【0024】成形時の樹脂温度に特に制限はなく、好ま
しくは270〜350℃、さらには280〜300℃で
ある。270℃未満では流動性が劣る場合があり、35
0℃を超えると熱劣化等が起こるため好ましくない。ま
た、成形時の金型温度は30〜150℃、好ましくは6
0〜150℃が用いられる。30℃未満では成形品の表
面外観が劣る場合があり、150℃を超えると生産性が
低下する場合がある。 5.本発明にかかるスチレン系樹脂組成物の用途 本発明にかかるスチレン系樹脂組成物は様々な用途に供
することが可能で、特に制限されないが、電気・電子材
料(コネクタ、プリント基板等)、産業構造材、自動車
部品(車両搭載用コネクタ−、ホイ−ルキャップ、シリ
ンダ−ヘッドカバ−等)、家電品、各種機械部品(パイ
プ、シ−ト、トレイ、フィルム等の産業用資材の成形に
好適に供される。
【0025】
【実施例】次に、本発明を実施例及び比較例により詳し
く説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるも
のではない。 〔評価方法〕 ・射出成形試験片の引張り伸度: JIS K7113
に準拠して求めた。 ・表面外観 : 目視判断により成形品の表面ムラの少
ないものから○、△、×の3段階で表した。 ・引け : 成形品の表面を目視観察し、ひけの少ない
ものから○、△、×の3段階で表した。 〔製造例1〕ポリフェニレンエ−テル(固有粘度0.4
7dl/g,クロロホルム中,25℃)1キログラム、
無水マレイン酸60グラム、ラジカル発生剤として2,
3−ジメチル−2,3−ジフェニルブタン(日本油脂,
ノフマ−BC)10グラムをドライブレンドし、30m
m二軸押出機を用いてスクリュ回転数200rpm、設
定温度300℃で溶融混練を行った。この時樹脂温度は
約330℃であった。
【0026】ストランドを冷却後ペレット化し、無水マ
レイン酸変性ポリフェニレンエ−テルを得た。変性率測
定のため、得られた変性ポリフェニレンエ−テル1グラ
ムをエチルベンゼンに溶解後、メタノ−ルに再沈し、回
収したポリマ−をメタノ−ルでソックスレ−抽出し、乾
燥後IRスペクトルのカルボニル吸収の強度および滴定
により変性率を求めた。この時、変性率は1.6重量%
であった。 〔実施例1〕公知の方法により製造したシンジオタクチ
ックポリスチレン(重量平均分子量200,000、重
量平均分子量/数平均分子量2.60)40重量%、ポ
リアミド6(宇部興産社製1013B、融点220℃)
42重量%、融点が250℃以上のポリアミド(宇部興
産社製2015B、融点262℃)18重量%の合計1
00重量部に対して、相溶化剤として製造例1の無水マ
レイン酸変性ポリフェニレンエ−テル3重量部、酸化防
止剤として( 2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフ
ェニル)ペンタエリスリト−ルジホスファイト(旭電化
工業社製PEP−36)0.1重量部、テトラキス(メ
チレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒ
ドロキシフェニル))プロピオネ−ト(旭電化工業社製
AO60)0.1重量部、及びよう化銅0.005重量
部、よう化カリウム0.12重量部、核剤としてタルク
(浅田製粉社製FFR)0.2重量部を加えヘンシェル
ミキサ−でドライブレンドを行なった後、2軸押出機に
て樹脂温度290℃で溶融混練を行いペレット化した。
得られたペレットを用い、樹脂温度290℃、金型温度
80℃で射出成形を行なって引張試験片、角板を得た。
得られた試験片を用いて伸びを測定した。引張弾性率は
2300MPaであった。さらに表面外観及びひけを目
視観察した。結果を表2に示す。 〔実施例2及び3〕配合組成を表1に示すように変えた
他は、実施例1と同様に行った。結果を表2に示す。
【0027】
【表1】
【0028】
【表2】
【0029】〔実施例4〕配合組成を表1に示すように
変化させ、射出成形時の金型温度を150℃に設定した
他は、実施例1と同様に行った。結果を表2に示す。 〔比較例1〜4〕配合組成を表1に示すように変化させ
た他は、実施例1と同様に行った。結果を表2に示す。 〔実施例5〕シンジオタクチックポリスチレン(重量平
均分子量200,000、重量平均分子量/数平均分子
量2.60)35重量%、ポリアミド6(宇部興産社製
1013B)42重量%、融点が250℃以上のポリア
ミド(宇部興産社製2015B)18重量%、無水マレ
イン酸変性エチレンプロピレンゴム(JSR社製T77
12sp)5重量%の合計100重量部に対して、相溶
化剤として製造例1の無水マレイン酸変性ポリフェニレ
ンエ−テル3重量部、酸化防止剤として(2,6−ジ−
t−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリト−
ルジホスファイト(旭電化工業社製PEP−36)0.
1重量部、テトラキス(メチレン−3−(3’,5’−
ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル))プロピ
オネ−ト(旭電化工業社製AO60)0.1重量部、及
びよう化銅0.005重量部、よう化カリウム0.12
重量部、核剤としてタルク(浅田製粉社製FFR)0.
2重量部を加えヘンシェルミキサ−でドライブレンドを
行なった後、2軸押出機にて樹脂温度290℃で溶融混
練を行いペレット化した。得られたペレットを用い、樹
脂温度290℃、金型温度80℃で射出成形を行なって
引張試験片、角板を得た。得られた試験片を用いて、伸
びを測定した。また、表面外観及びひけを目視観察し
た。結果を表2に示す。 〔比較例5及び6〕配合組成を表1に示すように変化さ
せた他は、実施例5と同様に行った。結果を表2に示
す。 〔実施例6〕シンジオタクチックポリスチレン(重量平
均分子量200,000、重量平均分子量/数平均分子
量2.60)40重量%、ポリアミド6(宇部興産社製
1013B)42重量%、融点が250℃以上のポリア
ミド(宇部興産社製2015B)18重量%の合計10
0重量部に対して、相溶化剤として製造例1の無水マレ
イン酸変性ポリフェニレンエ−テル3重量部、酸化防止
剤として(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニ
ル)ペンタエリスリト−ルジホスファイト(旭電化工業
社製PEP−36)0.1重量部、テトラキス(メチレ
ン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロ
キシフェニル))プロピオネ−ト(旭電化工業社製AO
60)0.1重量部、及びよう化銅0.005重量部、
よう化カリウム0.12重量部、核剤としてメチレンビ
ス(2,4−ジ−t−ブチルフェノール)アシッドフォ
スフェートNa塩(旭電化工業・社製NA−11)0.
5重量部およびタルク(浅田製粉社製FFR)0.2重
量部を加えヘンシェルミキサ−でドライブレンドを行な
った後、2軸押出機にて樹脂温度290℃で溶融混練を
行いペレット化した。得られたペレットを用い、樹脂温
度290℃、金型温度80℃で射出成形を行なって引張
試験片、角板を得た。得られた試験片を用いて、伸びを
測定した。また、表面外観及びひけを目視観察した。結
果を表2に示す。 〔実施例7〕シンジオタクチックポリスチレン(重量平
均分子量200,000、重量平均分子量/数平均分子
量2.60)40重量%、ポリアミド6(宇部興産社製
1013B)42重量%、融点が250℃以上のポリア
ミド(宇部興産社製2015B)18重量%の合計10
0重量部に対して、相溶化剤として製造例1の無水マレ
イン酸変性ポリフェニレンエ−テル3重量部、酸化防止
剤として(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニ
ル)ペンタエリスリト−ルジホスファイト(旭電化工業
社製PEP−36)0.1重量部、テトラキス(メチレ
ン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロ
キシフェニル))プロピオネ−ト(旭電化工業社製AO
60)0.1重量部、及びよう化銅0.005重量部、
よう化カリウム0.12重量部、核剤としてタルク(浅
田製粉社製FFR)0.2重量部、難燃剤としてBr−
St(日産フェロ有機化学社製パイロチェック68P
B)20重量部、難燃助剤として三酸化アンチモン(日
本精鉱社製ATOX−S)7重量部を加えを加えヘンシ
ェルミキサ−でドライブレンドを行なった後、2軸押出
機にて樹脂温度290℃で溶融混練を行いペレット化し
た。得られたペレットを用い、樹脂温度290℃、金型
温度80℃で射出成形を行なって引張試験片、角板を得
た。得られた試験片を用いて、伸びを測定した。また、
表面外観及びひけを目視観察した。結果を表2に示す。 〔比較例7及び8〕配合組成を表1に示すように変化さ
せた他は、実施例7と同様に行った。結果を表2に示
す。 〔実施例8〕配合組成を表1に示すように変化させた他
は、実施例1と同様に行った。結果を表2に示す。 〔比較例9及び10〕配合組成を表1に示すように変化
させた他は、実施例1と同様に行った。結果を表2に示
す。 〔実施例9〕2軸押出機にて、ガラスファイバー30重
量%をサイドフィードしながら、溶融混練を行いペレッ
ト化した他は、実施例1と同様に行った。引張弾性率は
7500MPaであった。結果を表4に示す。 〔実施例10及び11〕配合組成を表3に示すように変
化させた他は、実施例9と同様に行った。結果を表4に
示す。
【0030】
【表3】
【0031】
【表4】
【0032】〔実施例12〕配合組成を表3に示すよう
に変化させ、射出成形時の金型温度を150℃に設定し
た他は、実施例9と同様に行った。結果を表4に示す。 〔比較例11〜14〕配合組成を表3に示すように変化
させた他は、実施例9と同様に行った。結果を表4に示
す。 〔実施例13〕2軸押出機にて、ガラスファイバー30
重量%をサイドフィードしながら、溶融混練を行いペレ
ット化した他は、実施例5と同様に行った。結果を表4
に示す。 〔比較例15及び16〕配合組成を表3に示すように変
化させた他は、実施例13と同様に行った。結果を表4
に示す。 〔実施例14〕2軸押出機にて、ガラスファイバー30
重量%をサイドフィードしながら、溶融混練を行いペレ
ット化した他は、実施例6と同様に行った。結果を表4
に示す。 〔実施例15〕2軸押出機にて、ガラスファイバー30
重量%をサイドフィードしながら、溶融混練を行いペレ
ット化した他は、実施例7と同様に行った。結果を表4
に示す。 〔比較例17及び18〕配合組成を表3に示すように変
化させた他は、実施例15と同様に行った。結果を表4
に示す。 〔実施例16〕2軸押出機にて、ガラスファイバー30
重量%をサイドフィードしながら、溶融混練を行いペレ
ット化した他は、実施例8と同様に行った。結果を表4
に示す。 〔比較例19及び20〕配合組成を表3に示すように変
化させた他は、実施例16と同様に行った。結果を表4
に示す。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、成形品の表面外観が良
好であり、引けが少なく、且つ、ゴム成分無添加または
少量の添加で靭性を向上したシンジオタクチックポリス
チレン系樹脂組成物を得ることができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 101:02 21:00) (C08L 25/00 77:00 71:12 21:00)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記成分よりなるスチレン系樹脂組成
    物。 (A)主としてシンジオタクチック構造を有するスチレ
    ン系重合体:20〜80重量%、 (B)(B1)ポリアミド6及び(B2)融点が250
    ℃以上のポリアミドの合計: 20〜80重量%、 ここで、(B1)成分と(B2)成分との重量比が、
    (B1)/(B2)=2/8〜8/2である。 (D)前記(A)成分との相溶性を有し、かつ(B1)
    成分及び(B2)成分と反応可能な極性基を有する相溶
    化剤:(A)及び(B)の合計量100重量部に対し1
    〜10重量部。
  2. 【請求項2】 下記成分よりなるスチレン系樹脂組成
    物。 (A)主としてシンジオタクチック構造を有するスチレ
    ン系重合体:20〜80重量%、 (B)(B1)ポリアミド6及び(B2)融点が250
    ℃以上のポリアミドの合計: 20〜80重量%、 ここで、(B1)成分と(B2)成分との重量比が、
    (B1)/(B2)=2/8〜8/2である。 (C)ゴム状弾性体: 0〜10重量%(0を含ま
    ず)、 (D)前記(A)成分との相溶性を有し、かつ(B1)
    成分及び(B2)成分と反応可能な極性基を有する相溶
    化剤:(A),(B)及び(C)の合計量100重量部
    に対し1〜10重量部。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の(D)成分が、
    酸変性ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエ
    ーテル)である請求項1又は2に記載のスチレン系樹脂
    組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の樹脂組成物が、さらに下
    記成分を含むものであるスチレン系樹脂組成物。 (E)無機充填材: 1〜70重量% ただし、(E)無機充填材及びその他の成分を含む全重
    量を100重量%としたときの全重量に対する重量%で
    ある。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002059197A3 (en) * 2001-01-24 2003-01-16 Dow Chemical Co Toughened polymer blends with improved surface properties
US6543404B2 (en) * 2001-04-04 2003-04-08 Dow Global Technologies, Inc. Adhesively bonded engine intake manifold assembly
JP2003105197A (ja) * 2001-09-28 2003-04-09 Mitsubishi Engineering Plastics Corp ポリアミド樹脂組成物およびこれを用いた成形品
JP2011080000A (ja) * 2009-10-09 2011-04-21 Daicel Polymer Ltd 熱可塑性樹脂組成物
JP2022552331A (ja) * 2020-07-23 2022-12-15 エルジー・ケム・リミテッド 熱可塑性樹脂組成物及びその外装材

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