JP4793005B2 - 再生ポリオレフィン系樹脂組成物 - Google Patents

再生ポリオレフィン系樹脂組成物 Download PDF

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Description

本発明は、ポリオレフィン系樹脂の再生と製造方法に関するものであり、特に使用済みのポリオレフィン系混合樹脂組成物の再生に関するものである。
従来、各種の工業製品、例えば、冷蔵庫、洗濯機、テレビ及びエアコン等の家電機器やコンピュータ及び複写機等のOA機器は、役目を終えると、廃棄物として扱われ、焼却や埋め立てにより処分されていた。
しかし、焼却や埋め立てによる環境汚染や埋め立て処分場の不足が社会的問題となったことから、わが国では、特定家庭用機器再商品化法(いわゆる「家電リサイクル法」)が2001年4月から施行され、冷蔵庫、洗濯機、テレビ及びエアコンの4品目の家電機器については、廃棄物のリサイクル(再商品化)が義務づけられた。
ここで、廃棄物のリサイクルには、廃棄物を燃焼させて熱エネルギーを回収するサーマルリサイクルと、廃棄物を燃焼又は熱分解させて無機充填剤、オイル成分及びプラスチック原料等の有価物を回収するケミカルリサイクルと、廃棄物をそのまま粉砕及び再融解して各種成形品に加工するマテリアルリサイクルとがある。これらのリサイクルのうち、環境汚染の防止や資源の有効活用の観点からは、マテリアルリサイクルが最も望ましいリサイクルであると考えられる。
一方、工業製品においては、筐体や部品の材質として、ポリオレフィン系、ポリスチレン系及びポリアクリロニトリル系等の熱可塑性樹脂が一般的に用いられている。そして、リサイクルにあたっては、廃棄物となった工業製品に含まれる熱可塑性樹脂は、廃棄物を手作業で解体することによって回収されるが、手作業による解体では回収できない分に関しては、プラスチック残渣(シュレッダーダスト)として回収されている。当該プラスチック残渣は、異種樹脂の混合物であるので、そのまま、マテリアルリサイクルの対象とすることはできない。
そこで、プラスチック残渣のマテリアルリサイクルのために、樹脂の比重差を利用して、水に浮くポリオレフィン系(ポリエチレンやポリプロピレン)樹脂を選別回収することが行われている。しかし、このように選別回収されたポリオレフィン系樹脂の廃材は、異物を含んでいるために、新材と比較して、シャルピー衝撃値等の衝撃特性や引張破断伸び率等の伸び特性に代表される靭性面の物性の劣化が著しい。
このような靭性面の物性の劣化を回避するためには、洗浄により異物を除去することも考えられるが、廃棄物の破砕時にこびり付いた異物を洗浄により完全に除去することは困難である。このため、樹脂を溶融状態として押出機のスクリーンメッシュを通過させることにより、異物を除去することも行われている。この方法では、スクリーンメッシュを細かくすることにより、異物の除去の効果を向上することができ、衝撃特性や伸び特性に代表される靭性面の物性を大幅に改善可能である。しかし、スクリーンメッシュを細かくすると、異物がスクリーンメッシュに目詰まりしやすくなるため、押出機のベンドアップが起こりやすくなり、生産性が大きく低下してしまうことがあった。加えて、目詰まりしたスクリーンメッシュの交換に要する時間が長くなると、押出機の内部にある樹脂が熱で劣化して、様々な機械的物性の劣化を引き起こす場合もある。
なお、樹脂の廃材を再生するのにあたって、アイオノマー系相溶化剤を含む樹脂改質剤を添加することも行われている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に開示されているアイオノマー系相溶化剤は、ポリエチレンの分子鎖からカルボン酸基の側鎖が枝分かれし、当該カルボン酸基の一部が金属陽イオンによって分子鎖間で架橋された構造を有している。
特開2001−220473号公報(3頁、表4)
しかしながら、従来の技術では、ポリオレフィン系樹脂の廃材を再生して得られる再生材において、異物による靭性面低下の改善が十分でないという問題があった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、ポリオレフィン系樹脂の廃材を再生して得られる再生材において、異物による靭性面低下を改善することを目的とする。
この発明に係る再生ポリオレフィン樹脂組成物は、ポリオレフィン系樹脂の廃材を再生して得られる再生材の樹脂組成物であって、100重量部のポリオレフィン系樹脂の廃材と、0.5重量部以上の樹脂改質剤と、0.05重量部以上200重量部以下の耐熱安定剤とを含有し、樹脂改質剤は、オレフィン結晶・エチレン・ブチレン・オレフィン結晶ブロックポリマーおよび無水マレイン酸変性ポリオレフィン系樹脂、を含有し、該無水マレイン酸変性ポリオレフィン系樹脂は、無水マレイン酸変性エチレン−プロピレン共重合体であり、耐熱安定剤は、金属不活性剤及びヒンダードフェノール系の酸化防止剤を含み、さらに前記ヒンダードフェノール系の酸化防止剤と同量のリン系の酸化防止剤またはイオウ系の酸化防止剤のいずれかを含み得、金属不活性剤と酸化防止剤の総量との重量比が1:1であることを特徴とするものである。
この発明によれば、異物を含むポリオレフィン系樹脂の廃材から、機械的物性が新材と同等以上の再生材を得ることができる。
この発明の望ましい実施形態に係るポリオレフィン系樹脂組成物は、ポリオレフィン系樹脂の廃材を再生して得られる再生材の樹脂組成物であり、ポリオレフィン系樹脂の廃材に、機械的物性を改善するための補助剤を添加したものである。
<1 ポリオレフィン系樹脂の廃材>
本実施形態におけるポリオレフィン系樹脂の廃材は、典型的には、家電機器の廃棄物(以下「廃家電」)のプラスチック残渣から選別回収したものである。この廃材は、他のポリオレフィン系樹脂(例えば、ポリプロピレン樹脂の廃材が含むポリエチレン樹脂)、シリコーン系ゴム、イソプレンゴム、ウレタンエラストマー及び微量の金属酸化物等を異物として含んでいる。
ここで、廃材のポリオレフィン系樹脂としては、ポリエチレン系樹脂やポリプロピレン系樹脂、すなわち、ポリエチレン、ホモポリプロピレン、プロピレン−エチレンブロック共重合体、エチレン−ブテンブロック共重合体、プロピレン−ブテンブロック共重合体、プロピレン−α−オレフィンブロック共重合体、エチレン−ブテンランダム共重合体、プロピレン−エチレンランダム共重合体、プロピレン−ブテンランダム共重合体、プロピレン−α−オレフィンランダム共重合体及びプロピレン−α−オレフィングラフト共重合体等を例示することができる。なお、この廃材は、エチレン−α−オレフィン共重合体及びスチレン系エラストマー等の公知の樹脂や、タルク、マイカ、ワラストナイト及びガラス繊維等のフィラーを含有していてもよい。
<2 補助剤>
補助剤は、少なくとも樹脂改質剤を含有するが、樹脂改質剤に加えて、耐熱安定剤やポリオレフィン系樹脂の新材を含んでいてもよい。
<2.1 樹脂改質剤>
樹脂改質剤は、望ましくは、100重量部のポリオレフィン系樹脂の廃材に対して、0.5重量部以上の範囲内で添加される。ここで、添加量の範囲を0.5重量部以上としたのは、0.5重量部を下回る添加では、十分な靭性改善効果が得られないからである。また、400重量部を上回る添加では、再生材において、弾性率の低下等、ポリオレフィンの特徴が損なわれる場合があるからである。なお、廃材に含まれる異物よりも多くの重量の樹脂改質剤を廃材に添加するようにすれば、再生材の靭性を特に効果的に改善可能である。
樹脂改質剤は、再生材を改質するゴム成分を含有するとともに、ゴム成分による改質効果を損なわないようにするために、メチル基やメチレン基を多く含む異物を基材であるポリオレフィン系樹脂に相溶させるエチレン系共重合体や、金属酸化物の異物を基材であるポリオレフィン系樹脂に相溶させる無水マレイン酸変性ポリオレフィン系樹脂を含有している。ここで、ゴム成分としての働きと異物を基材であるポリオレフィン系樹脂に相溶させる働きとを兼ね備えた物質を樹脂改質剤の構成成分とすることも許容される。
樹脂改質剤は、例えば、オレフィン結晶・エチレン・ブチレン・オレフィン結晶ブロックポリマー(CEBC)及び無水マレイン酸変性ポリオレフィン系樹脂を含有する。オレフィン結晶・エチレン・ブチレン・オレフィン結晶ブロックポリマー及び無水マレイン酸変性ポリオレフィン系樹脂の含有比率は制限されないが、望ましくは、オレフィン結晶・エチレン・ブチレン・オレフィン結晶ブロックポリマー:無水マレイン酸変性ポリオレフィン系樹脂=10:1(重量比)とすることができる。ここで、オレフィン結晶・エチレン・ブチレン・オレフィン結晶ブロックポリマーは、再生材を改質する改質剤として、及び、メチル基やメチレン基を多く含む異物をポリオレフィン系樹脂に相溶させる相溶化剤として添加されている。また、無水マレイン酸変性ポリオレフィン系樹脂は、金属酸化物の異物を相溶させる相溶化剤として添加されている。
あるいは、樹脂改質剤は、例えば、オレフィン系グラフト共重合体、オレフィン系エラストマー及び無水マレイン酸変性ポリオレフィン系樹脂を含有する。オレフィン系グラフト共重合体、オレフィン系エラストマー及び無水マレイン酸変性ポリオレフィン系樹脂の含有比率は制限されないが、望ましくは、オレフィン系グラフト共重合体:オレフィン系エラストマー:無水マレイン酸変性ポリオレフィン系樹脂=5:5:1(重量比)とすることができる。ここで、オレフィン系グラフト共重合体は、メチル基やメチレン基を多く含む異物をポリオレフィン系樹脂に相溶させる相溶化剤として添加されている。また、オレフィン系エラストマーは、再生材を改質する改質剤として添加されている。さらに、無水マレイン酸変性ポリオレフィン系樹脂は、金属酸化物の異物をポリオレフィン系樹脂に相溶させる相溶化剤として添加されている。
水添ポリマーの一種であるオレフィン結晶・エチレン・ブチレン・オレフィン結晶ブロックポリマーとしては、例えば、市販品であるJSR株式会社製DYNARON 6200P等を用いることができる。無水マレイン酸変性ポリオレフィン系樹脂としては、無水マレイン酸変性ポリプロピレンや無水マレイン酸変性エチレン−プロピレン共重合体等を用いることができる。オレフィン系エラストマーとしては、エチレン−プロピレンゴムやエチレン−α−オレフィンを用いることができる。オレフィン系グラフト共重合体としては、エチレン−プロピレングラフト共重合体やエチレン−α−オレフィングラフト共重合体等を用いることができる。
<2.2 耐熱安定剤>
耐熱安定剤は、金属不活性剤を含み、かつ、ヒンダードフェノール系酸化防止剤、リン系酸化防止剤、イオウ系酸化防止剤から選択される1種類以上の物質を含有し、100重量部のポリオレフィン系樹脂の廃材に対して、0.05重量部以上200重量部以下の範囲内で添加される。ここで、添加量の範囲を0.05重量部以上200重量部以下としたのは、0.05重量部を下回ると十分な添加効果が得られないからであり、200重量部を上回ると再生材において、靭性低下等のポリオレフィンの特徴が損なわれる場合があるからである。耐熱安定剤における酸化防止剤及び金属不活性剤の含有比率は制限されないが、例えば、酸化防止剤:金属不活性剤=1:1(重量比)とすることができる。
<2.2.1 金属不活性剤>
金属不活性剤は、酸化反応の触媒として働く金属イオンを不活性化するために添加される。耐熱安定剤に含まれる金属不活性剤は、典型的には、金属イオンをキレート化して封鎖するキレート剤である。もちろん、2種類以上の金属不活性剤を併用することも妨げられない。
ここで、金属不活性剤としては、2',3−ビス[[3−[3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル]プロピオニル]]プロピオノヒドラジド、3−(N−サリチロイル)アミノ−1,2,4−トリアゾール、デカメチレンジカルボン酸ジサリチロイルヒドラジド、N−フォーミイルサリチロイルヒドラジン、ベンゾトリアゾール、メチルベンゾトリアゾール、メチルベンゾトリアゾールカリウム塩、N,N−ジベンザール(オキザリルヒドラジド)及びN,N−ビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ハイドロキシハイドロシンナメート)等を例示することができる。
ただし、ここで列挙した金属不活性剤は例示に過ぎず、これ以外の金属不活性剤を採用することも妨げられない。
なお、金属不活性剤として、デカメチレンジカルボン酸ジサリチロイルヒドラジドを採用すれば、再生材の耐熱安定性を特に効果的に向上可能である。
<2.2.2 酸化防止剤>
酸化防止剤は、加熱に起因する酸化反応を抑制するために添加される。耐熱安定剤に含まれる酸化防止剤は、ラジカル連鎖反応を停止させるラジカル補足剤として働くヒンダードフェノール系の酸化防止剤、並びに、過酸化物を分解する過酸化物分解剤として働くリン系及びイオウ系の酸化防止剤から選択される。もちろん、2種類以上の酸化防止剤を併用することも妨げられない。
ここで、フェノール系の酸化防止剤としては、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール、テトラキス[メチレン−3−(3',5'−ジ−t−ブチル−4'−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン、ステアリルβ−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン及びトリエチレングリコールビス[3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]等を例示することができる。
また、リン系の酸化防止剤としては、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト、テトラキス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)[1,1−ビフェニル]−4,4'−ジイルビスホスフォナイト、ビス[2,4−ビス(1,1−ジメチルエチル)−6−メチルフェニル]エチルエステル亜リン酸、ビス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、トリアリルホスファイト及びトリ(モノノニルフェニル)ホスファイト等を例示することができる。
また、イオウ系の酸化防止剤としては、ジラウリル−3,3'−チオジプロピオネート及びジオクタデシル−3,3'−チオジプロピオネート等を例示することができる。
ただし、ここで列挙した酸化防止剤は例示に過ぎず、これ以外の酸化防止剤を採用することも妨げられない。
なお、酸化防止剤として、フェノール系の酸化防止剤のテトラキス[メチレン−3−(3',5'−ジ−t−ブチル−4'−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン、リン系の酸化防止剤のトリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト又はイオウ系の酸化防止剤のジオクタデシル−3,3'−チオジプロピオネートを採用すれば、再生材の耐熱安定性を特に効果的に向上可能である。
<2.3 ポリオレフィン系樹脂の新材>
新材のポリオレフィン系樹脂としては、ポリエチレン、ホモポリプロピレン、プロピレン−エチレンブロック共重合体、プロピレン−ブテンブロック共重合体、プロピレン−α−オレフィンブロック共重合体、プロピレン−エチレンランダム共重合体、プロピレン−ブテンランダム共重合体、プロピレン−α−オレフィンランダム共重合体及びプロピレン−α−オレフィングラフト共重合体等を例示することができる。なお、この新材は、エチレン−α−オレフィン共重合体及びスチレン系エラストマー等の公知の樹脂やタルク、マイカ、ワラストナイト及びガラス繊維等のフィラーを含有していてもよい。
<2.4 補助剤の形態>
補助剤は、望ましくは、通常粉末、粒状又はペレットとして提供される。補助剤は、成形材料となりうる熱可塑性樹脂を含んでいるため、そのままでも、熱可塑性を有する成形材料として利用可能である。
<3 添加剤>
ポリオレフィン系樹脂の廃材の再生にあたって、補助剤に加えて、補助剤の効果を損ねない範囲内で、可塑剤、離型剤、難燃剤、難燃助剤、染料、顔料及び帯電防止剤等のうちの1種類以上を含有する添加剤を配合するようにしてもよい。
可塑剤は、ポリエチレングリコール、ポリアミドオリゴマー、エチレンビスステアロアマイド、フタル酸エステル、アジピン酸エステル、ポリスチレンオリゴマー、ポリエチレンワックス、シリコーンオイル及びミネラルオイル等の公知のものから任意に選択することができる。離型剤は、ポリエチレンワックス、シリコーンオイル、長鎖カルボン酸及び長鎖カルボン酸金属塩等の公知のものから任意に選択することができる。難燃剤は、トリクレジルホスフェート、トリフェニルホスフェート及びトリス−3−クロロプロピルホスフェート等のリン系難燃剤等の公知なものから任意に選択することができる。難燃助剤は、三酸化アンチモン等のアンチモン化合物等の公知なものから任意に選択することができる。
<4 再生材の製造方法>
続いて、本発明の望ましい実施形態に係る再生材の製造方法について説明する。
まず、ポリオレフィン系樹脂の廃材に補助剤と必要な添加剤とを添加し、廃材と補助剤と必要な添加剤とを均一に分散しつつ溶融混練を行う。均一分散には、タンブラー、ヘンシェルミキサー、ロータリーミキサー、スパーミキサー、リボンタンブラー及びブレンダー等の混練装置を用いることができる。なお、混練の方法として、溶融混練に代えて、各種の物理的ブレンド、すなわち、溶媒キャストブレンド、ラテックスブレンド及びポリマーコンプレックス等を採用することもできる。
溶融混練が行われた後は、溶融混練物のペレット化が行われる。溶融混練物のペレット化は、単軸押出機又は多軸押出機を用いて行うのが一般的であるが、バンバリーミキサー、ローラー、コ・ニーダー、ブラストミル及びプラベンダーブラウトグラフ等を回分的又は連続的に運転することによって行ってもよい。
このようにして得られた再生材のペレットは、射出成形における周知の方法で成形可能であり、再生材の成形体を製造するために利用される。
なお、廃材と補助剤と必要な添加剤との混合物をあらかじめ溶融混練することなく、当該混合物を成形用樹脂として使用して成形機の加熱筒内で溶融混練する、いわゆるモールドブレンドを行うこともできる。
以下では、本発明に係る実施例1〜10及び本発明の範囲外の比較例1〜3について、図1、図2および図3に示す実験結果を参照しながら説明する。図1は、ポリプロピレン樹脂の新材(比較例1)及びポリプロピレン樹脂の廃材を再生して得られた再生材(比較例2〜3及び実施例1〜10)の組成、剛性及び靭性の評価のための曲げ試験、引張試験及びシャルピー衝撃試験の結果を比較したものである。図2は、樹脂改質剤の添加量と引張破断伸びとの関係を示した特性図であり、図3は、図2のAの部分の拡大図である。図2に記載のライン1は、新材のポリオレフィン樹脂の引張破断伸びである22%を示している。図2および図3においては、樹脂改質剤として、オレフィン結晶・エチレン・オレフィン結晶ブロックポリマーおよび無水マレイン酸変成ポリオレフィン系樹脂を用いている。
曲げ試験、引張試験、シャルピー衝撃試験及び熱酸化安定性試験に用いた試験片は、JIS K7139に準拠した多目的試験片A形を射出成形機により作製することにより得た。曲げ試験は、JIS K7171に準ずる方法で行った。曲げ試験は、万能試験機を用いて、試験速度2mm/minの条件で行った。曲げ試験により、曲げ弾性率および曲げ強度を求めた。引張試験は、JIS K7161に準ずる方法で行った。引張試験は、万能試験機を用いて、試験速度50mm/minの条件で行った。引張試験により、引張強度及び引張破断伸び率を求めた。シャルピー衝撃試験は、JIS K7111に準ずる方法で行った。シャルピー衝撃試験は、衝撃試験機を用いて、ノッチを設けない場合について行った。シャルピー衝撃試験により、シャルピー衝撃値を求めた。
[実施例1]
実施例1では、オレフィン結晶・エチレン・ブチレン・オレフィン結晶ブロックポリマー(JSR株式会社製DYNARON 6200P)及び無水マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂(クロンプトン製ポリボンド3200)を含有する樹脂改質剤からなる補助剤を準備した。また、実施例1の樹脂改質剤においては、オレフィン結晶・エチレン・ブチレン・オレフィン結晶ブロックポリマー:無水マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂=10:1(重量比)となっている。
そして、100重量部のポリオレフィン系樹脂組成物の廃材に0.5重量部の樹脂改質剤が含まれるように、廃家電より選別回収した廃材に補助剤を添加して混合した後、200℃で加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmの大きさの再生材のペレットを作製した。続いて、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度60℃の条件で、再生材の試験片を成形した。
この試験片を用いて曲げ試験、引張試験およびシャルピー衝撃試験を行ったところ、曲げ弾性率1200MPa、曲げ強度30MPa、引張破断伸び率23%、引張強度26MPa及びシャルピー衝撃値58KJ/m2が得られた。また、試験片の外観及び寸法精度は良好であり、再生材の成形性も優れており、得られた再生材を更にリサイクルすることも容易であった。
[実施例2]
実施例2では、オレフィン結晶・エチレン・ブチレン・オレフィン結晶ブロックポリマー(JSR株式会社製DYNARON 6200P)及び無水マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂(クロンプトン製ポリボンド3200)を含有する樹脂改質剤からなる補助剤を準備した。また、実施例2の樹脂改質剤においては、オレフィン結晶・エチレン・ブチレン・オレフィン結晶ブロックポリマー:無水マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂=10:1(重量比)となっている。
そして、100重量部のポリオレフィン系樹脂組成物の廃材に1重量部の樹脂改質剤が含まれるように、廃家電より選別回収した廃材に補助剤を添加して混合した後、200℃で加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmの大きさの再生材のペレットを作製した。続いて、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度60℃の条件で、再生材の試験片を成形した。
この試験片を用いて曲げ試験、引張試験およびシャルピー衝撃試験を行ったところ、曲げ弾性率1190MPa、曲げ強度30MPa、引張破断伸び率24%、引張強度26MPa及びシャルピー衝撃値78KJ/m2が得られた。また、試験片の外観及び寸法精度は良好であり、再生材の成形性も優れており、得られた再生材を更にリサイクルすることも容易であった。
[実施例3]
実施例3では、オレフィン系グラフト共重合体(三菱化学製VMX X−100F)、エチレン−プロピレンゴム(JSR株式会社製EP02P)及び無水マレイン酸変性エチレン−プロピレンゴム(クロンプトン製ロイヤルタフ498)を含有する樹脂改質剤からなる補助剤を準備した。また、実施例3の樹脂改質剤においては、オレフィン系グラフト共重合体:エチレン−プロピレンゴム:無水マレイン酸変性エチレン−プロピレンゴム=5:5:1(重量比)となっている。
そして、100重量部のポリオレフィン系樹脂組成物の廃材に3重量部の樹脂改質剤が含まれるように、廃家電より選別回収した廃材に補助剤を添加して混合した後、200℃で加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmの大きさの再生材のペレットを作製した。続いて、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度60℃の条件で、再生材の試験片を成形した。
この試験片を用いて曲げ試験、引張試験およびシャルピー衝撃試験を行ったところ、曲げ弾性率1180MPa、曲げ強度30MPa、引張破断伸び率25%、引張強度27MPa及びシャルピー衝撃値63KJ/m2が得られた。また、試験片の外観及び寸法精度は良好であり、再生材の成形性も優れており、得られた再生材を更にリサイクルすることも容易であった。
[実施例4]
実施例4では、オレフィン結晶・エチレン・ブチレン・オレフィン結晶ブロックポリマー(JSR株式会社製DYNARON 6200P)及び無水マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂(クロンプトン製ポリボンド3200)を含有する樹脂改質剤からなる補助剤を準備した。また、実施例4の樹脂改質剤においては、オレフィン結晶・エチレン・ブチレン・オレフィン結晶ブロックポリマー:無水マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂=10:1(重量比)となっている。
そして、100重量部のポリオレフィン系樹脂組成物の廃材に6重量部の樹脂改質剤が含まれるように、廃家電より選別回収した廃材に補助剤を添加して混合した後、200℃で加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmの大きさの再生材のペレットを作製した。続いて、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度60℃の条件で、再生材の試験片を成形した。
この試験片を用いて曲げ試験、引張試験およびシャルピー衝撃試験を行ったところ、曲げ弾性率1150MPa、曲げ強度29MPa、引張破断伸び率63%、引張強度24MPa及びシャルピー衝撃値130KJ/m2以上が得られた。また、試験片の外観及び寸法精度は良好であり、再生材の成形性も優れており、得られた再生材を更にリサイクルすることも容易であった。
[実施例5]
実施例5では、オレフィン系グラフト共重合体(三菱化学製VMX X−100F)、エチレン−プロピレンゴム(JSR株式会社製EP02P)及び無水マレイン酸変性エチレン−プロピレンゴム(クロンプトン製ロイヤルタフ498)を含有する樹脂改質剤からなる補助剤を準備した。また、実施例5の樹脂改質剤においては、オレフィン系グラフト共重合体:エチレン−プロピレンゴム:無水マレイン酸変性エチレン−プロピレンゴム=5:5:1(重量比)となっている。
そして、100重量部のポリオレフィン系樹脂組成物の廃材に8重量部の樹脂改質剤が含まれるように、廃家電より選別回収した廃材に補助剤を添加して混合した後、200℃で加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmの大きさの再生材のペレットを作製した。続いて、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度60℃の条件で、再生材の試験片を成形した。
この試験片を用いて曲げ試験、引張試験およびシャルピー衝撃試験を行ったところ、曲げ弾性率1160MPa、曲げ強度29MPa、引張破断伸び率60%、引張強度25MPa及びシャルピー衝撃値110KJ/m2が得られた。また、試験片の外観及び寸法精度は良好であり、再生材の成形性も優れており、得られた再生材を更にリサイクルすることも容易であった。
[実施例6]
実施例6では、オレフィン結晶・エチレン・ブチレン・オレフィン結晶ブロックポリマー(JSR株式会社製DYNARON 6200P)及び無水マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂(クロンプトン製ポリボンド3200)を含有する樹脂改質剤からなる補助剤を準備した。また、実施例6の樹脂改質剤においては、オレフィン結晶・エチレン・ブチレン・オレフィン結晶ブロックポリマー:無水マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂=10:1(重量比)となっている。
そして、100重量部のポリオレフィン系樹脂組成物の廃材に10重量部の樹脂改質剤が含まれるように、廃家電より選別回収した廃材に補助剤を添加して混合した後、200℃で加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmの大きさの再生材のペレットを作製した。続いて、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度60℃の条件で、再生材の試験片を成形した。
この試験片を用いて曲げ試験、引張試験およびシャルピー衝撃試験を行ったところ、曲げ弾性率1080MPa、曲げ強度28MPa、引張破断伸び率80%、引張強度24MPa及びシャルピー衝撃値150KJ/m2以上が得られた。また、試験片の外観及び寸法精度は良好であり、再生材の成形性も優れており、得られた再生材を更にリサイクルすることも容易であった。
[実施例7]
実施例7では、オレフィン結晶・エチレン・ブチレン・オレフィン結晶ブロックポリマー(JSR株式会社製DYNARON 6200P)及び無水マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂(クロンプトン製ポリボンド3200)を含有する樹脂改質剤からなる補助剤を準備した。また、実施例7の樹脂改質剤においては、オレフィン結晶・エチレン・ブチレン・オレフィン結晶ブロックポリマー:無水マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂=10:1(重量比)となっている。
そして、100重量部のポリオレフィン系樹脂組成物の廃材に100重量部の樹脂改質剤が含まれるように、廃家電より選別回収した廃材に補助剤を添加して混合した後、200℃で加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmの大きさの再生材のペレットを作製した。続いて、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度60℃の条件で、再生材の試験片を成形した。
この試験片を用いて曲げ試験、引張試験およびシャルピー衝撃試験を行ったところ、曲げ弾性率720MPa、曲げ強度18MPa、引張破断伸び率150%、引張強度17MPa及びシャルピー衝撃値200KJ/m2以上が得られた。また、試験片の外観及び寸法精度は良好であり、再生材の成形性も優れており、得られた再生材を更にリサイクルすることも容易であった。
[実施例8]
実施例8では、オレフィン結晶・エチレン・ブチレン・オレフィン結晶ブロックポリマー(JSR株式会社製DYNARON 6200P)及び無水マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂(クロンプトン製ポリボンド3200)を含有する樹脂改質剤からなる補助剤を準備した。また、実施例8の樹脂改質剤においては、オレフィン結晶・エチレン・ブチレン・オレフィン結晶ブロックポリマー:無水マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂=10:1(重量比)となっている。
そして、100重量部のポリオレフィン系樹脂組成物の廃材に400重量部の樹脂改質剤が含まれるように、廃家電より選別回収した廃材に補助剤を添加して混合した後、200℃で加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmの大きさの再生材のペレットを作製した。続いて、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度60℃の条件で、再生材の試験片を成形した。
この試験片を用いて曲げ試験、引張試験およびシャルピー衝撃試験を行ったところ、曲げ弾性率330MPa、曲げ強度8MPa、引張破断伸び率330%、引張強度7MPa及びシャルピー衝撃値200KJ/m2以上が得られた。また、試験片の外観及び寸法精度は良好であり、再生材の成形性も優れており、得られた再生材を更にリサイクルすることも容易であった。
[実施例9]
実施例9では、オレフィン系グラフト共重合体(三菱化学製VMX X−100F)、エチレン−プロピレンゴム(JSR株式会社製EP02P)及び無水マレイン酸変性エチレン−プロピレンゴム(クロンプトン製ロイヤルタフ498)を含有する樹脂改質剤からなる補助剤を準備した。また、実施例9の樹脂改質剤においては、オレフィン系グラフト共重合体:エチレン−プロピレンゴム:無水マレイン酸変性エチレン−プロピレンゴム=5:5:1(重量比)となっている。
そして、100重量部のポリオレフィン系樹脂組成物の廃材に500重量部の樹脂改質剤が含まれるように、廃家電より選別回収した廃材に補助剤を添加して混合した後、200℃で加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmの大きさの再生材のペレットを作製した。続いて、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度60℃の条件で、再生材の試験片を成形した。
この試験片を用いて曲げ試験、引張試験およびシャルピー衝撃試験を行ったところ、曲げ弾性率290MPa、曲げ強度7MPa、引張破断伸び率320%、引張強度6MPa及びシャルピー衝撃値200KJ/m2以上が得られた。また、試験片の外観及び寸法精度は良好であり、再生材の成形性も優れており、得られた再生材を更にリサイクルすることも容易であった。
[実施例10]
実施例10では、オレフィン結晶・エチレン・ブチレン・オレフィン結晶ブロックポリマー(JSR株式会社製DYNARON 6200P)及び無水マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂(クロンプトン製ポリボンド3200)を含有する樹脂改質剤並びにブロックコポリマータイプのポリプロピレン樹脂(日本ポリプロ製BC02A)の新材からなる補助剤を準備した。また、実施例10の樹脂改質剤においては、オレフィン結晶・エチレン・ブチレン・オレフィン結晶ブロックポリマー:無水マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂=10:1(重量比)となっている。
そして、100重量部のポリオレフィン系樹脂組成物の廃材に10重量部の樹脂改質剤及び100重量部のポリプロピレン樹脂の新材が含まれるように、廃家電より選別回収した廃材に補助剤を添加して混合した後、200℃で加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmの大きさの再生材のペレットを作製した。続いて、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度60℃の条件で、再生材の試験片を成形した。
この試験片を用いて曲げ試験、引張試験およびシャルピー衝撃試験を行ったところ、曲げ弾性率1370MPa、曲げ強度32MPa、引張破断伸び率55%、引張強度28MPa及びシャルピー衝撃値150KJ/m2が得られた。また、試験片の外観及び寸法精度は良好であり、再生材の成形性も優れており、得られた再生材を更にリサイクルすることも容易であった。
[比較例1]
比較例1では、代表的な汎用射出グレードのポリプロピレン樹脂から、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度60℃の条件で、新材の試験片を成形した。
この試験片を用いて曲げ試験、引張試験およびシャルピー衝撃試験を行ったところ、曲げ弾性率1200MPa、曲げ強度31MPa、引張破断伸び率22%、引張強度28MPa及びシャルピー衝撃値61KJ/m2が得られた。
[比較例2]
比較例2では、廃家電より選別回収したポリオレフィン系樹脂組成物の廃材を、補助剤を添加することなく、200℃で加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmの大きさの再生材のペレットを作製した。続いて、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度60℃の条件で、再生材の試験片を成形した。
この試験片を用いて曲げ試験、引張試験およびシャルピー衝撃試験を行ったところ、曲げ弾性率1200MPa、曲げ強度30MPa、引張破断伸び率17%、引張強度26MPa及びシャルピー衝撃値35KJ/m2が得られた。
[比較例3]
実施例3では、オレフィン結晶・エチレン・ブチレン・オレフィン結晶ブロックポリマー(JSR株式会社製DYNARON 6200P)及び無水マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂(クロンプトン製ポリボンド3200)を含有する樹脂改質剤からなる補助剤を準備した。また、比較例3の樹脂改質剤においては、オレフィン結晶・エチレン・ブチレン・オレフィン結晶ブロックポリマー:無水マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂=10:1(重量比)となっている。
そして、100重量部のポリオレフィン系樹脂組成物の廃材に0.1重量部の樹脂改質剤が含まれるように、廃家電より選別回収した廃材に補助剤を添加して混合した後、200℃で加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmの大きさの再生材のペレットを作製した。続いて、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度60℃の条件で、再生材の試験片を成形した。
この試験片を用いて曲げ試験、引張試験およびシャルピー衝撃試験を行ったところ、曲げ弾性率1200MPa、曲げ強度30MPa、引張破断伸び率17%、引張強度26MPa及びシャルピー衝撃値35KJ/m2が得られた。
図1に示した上述の実施例1〜10及び比較例1〜3から明らかなように、ポリプロピレン樹脂の廃材を再生して再生材を得るのにあたって、樹脂改質剤が0.5重量部より少ない場合は、シャルピー衝撃値等の衝撃特性や引張破断伸び率等の伸び特性に代表される靭性面の物性の改善がみられないが、樹脂改質剤が0.5重量部以上の場合、靭性面の物性を新材と同等以上にすることができる。また、図2および図3に示したように、樹脂改質剤に加えて、ポリプロピレン樹脂の新材を添加することにより、曲げ弾性率及び曲げ強度を含む機械的物性を新材と同等以上にすることができる。
次に、本発明に係る実施例11〜19及び本発明の範囲外の比較例1、4〜6について、図4に示す実験結果を参照しながら説明する。図4は、ポリプロピレン樹脂の新材(比較例1)及びポリプロピレン樹脂の廃材を再生して得られた再生材(比較例4〜6及び実施例11〜19)の組成、剛性及び靭性の評価のための曲げ試験、引張試験及びシャルピー衝撃試験、並びに、耐熱性の評価のための熱酸化安定性試験の結果を比較したものである。
曲げ試験、引張試験、シャルピー衝撃試験は、上記に示したように行う。熱酸化安定性試験に用いた試験片は、JIS K7139に準拠した多目的試験片A形を射出成形機により作製することにより得た。熱酸化安定性試験は、JIS K7368に準拠する方法で行った。熱酸化安定性試験では、140℃、3000時間の試験が経過した後の試験片表面のクラックの有無を確認した。
[実施例11]
実施例11では、オレフィン結晶・エチレン・ブチレン・オレフィン結晶ブロックポリマー(JSR株式会社製DYNARON 6200P)及び無水マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂(クロンプトン製ポリボンド3200)を含有する樹脂改質剤、並びに、金属不活性剤としてデカメチレンジカルボン酸ジサリチロイルヒドラジド(旭電化工業製アデカスタブCDA−6)、フェノール系の酸化防止剤としてテトラキス[メチレン−3−(3',5'−ジ−t−ブチル−4'−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン(チバスペシャルティケミカルズ製IRGANOX1010)およびイオウ系の酸化防止剤としてジオクタデシル−3,3'−チオジプロピオネート(チバスペシャルティケミカルズ製IRGANOX PS802)を含有する耐熱安定剤からなる補助剤を準備した。
なお、実施例11の樹脂改質剤においては、オレフィン結晶・エチレン・ブチレン・オレフィン結晶ブロックポリマー:無水マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂=10:1(重量比)となっている。また、実施例11の耐熱安定剤においては、フェノール系の酸化防止剤:イオウ系の酸化防止剤:金属不活性剤=1:1:2(重量比)となっている。
そして、100重量部のポリオレフィン系樹脂組成物の廃材に0.05重量部の耐熱安定剤及び10重量部の樹脂改質剤が含まれるように、廃家電より選別回収した廃材に補助剤を添加して混合した後、200℃で加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmの大きさの再生材のペレットを作製した。続いて、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度60℃の条件で、再生材の試験片を成形した。
この試験片を用いて曲げ試験、引張試験、シャルピー衝撃試験及び熱酸化安定性試験を行ったところ、曲げ弾性率1080MPa、曲げ強度28MPa、引張破断伸び率80%、引張強度24MPa及びシャルピー衝撃値150KJ/m2以上が得られ、熱酸化安定性試験後の試験片にクラックの発生は認められなかった。また、試験片の外観及び寸法精度は良好であり、再生材の成形性も優れており、得られた再生材を更にリサイクルすることも容易であった。
[実施例12]
実施例12では、オレフィン結晶・エチレン・ブチレン・オレフィン結晶ブロックポリマー(JSR株式会社製DYNARON 6200P)及び無水マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂(クロンプトン製ポリボンド3200)を含有する樹脂改質剤、並びに、金属不活性剤(銅害防止剤)としてデカメチレンジカルボン酸ジサリチロイルヒドラジド(旭電化工業製アデカスタブCDA−6)およびフェノール系の酸化防止剤としてテトラキス[メチレン−3−(3',5'−ジ−t−ブチル−4'−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン(チバスペシャルティケミカルズ製IRGANOX1010)、リン系の酸化防止剤としてトリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト(チバスペシャルティケミカルズ製IRGANOX168)を含有する耐熱安定剤からなる補助剤を準備した。
なお、実施例12の樹脂改質剤においては、オレフィン結晶・エチレン・ブチレン・オレフィン結晶ブロックポリマー:無水マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂=10:1(重量比)となっている。また、実施例12の耐熱安定剤においては、フェノール系の酸化防止剤:リン系の酸化防止剤:金属不活性剤=5:5:10(重量比)となっている。
そして、100重量部のポリオレフィン系樹脂の廃材に0.1重量部の耐熱安定剤及び10重量部の樹脂改質剤が含まれるように、廃家電より選別回収した廃材に補助剤を添加して混合した後、200℃で加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmの大きさの再生材のペレットを作製した。続いて、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度60℃の条件で、再生材の試験片を成形した。
この試験片を用いて曲げ試験、引張試験、シャルピー衝撃試験及び熱酸化安定性試験を行ったところ、曲げ弾性率1080MPa、曲げ強度28MPa、引張破断伸び率78%、引張強度24MPa及びシャルピー衝撃値150KJ/m2以上が得られ、熱酸化安定性試験後の試験片にクラックの発生は認められなかった。また、試験片の外観及び寸法精度は良好であり、再生材の成形性も優れており、得られた再生材を更にリサイクルすることも容易であった。
[実施例13]
実施例13では、オレフィン結晶・エチレン・ブチレン・オレフィン結晶ブロックポリマー(JSR株式会社製DYNARON 6200P)及び無水マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂(クロンプトン製ポリボンド3200)を含有する樹脂改質剤、並びに、金属不活性剤としてデカメチレンジカルボン酸ジサリチロイルヒドラジド(旭電化工業製アデカスタブCDA−6)、フェノール系の酸化防止剤としてテトラキス[メチレン−3−(3',5'−ジ−t−ブチル−4'−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン(チバスペシャルティケミカルズ製IRGANOX1010)およびイオウ系の酸化防止剤としてジオクタデシル−3,3'−チオジプロピオネート(チバスペシャルティケミカルズ製IRGANOX PS802)を含有する耐熱安定剤からなる補助剤を準備した。
なお、実施例13の樹脂改質剤においては、オレフィン結晶・エチレン・ブチレン・オレフィン結晶ブロックポリマー:無水マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂=10:1(重量比)となっている。また、実施例13の耐熱安定剤においては、フェノール系の酸化防止剤:イオウ系の酸化防止剤:金属不活性剤=1:1:2(重量比)となっている。
そして、100重量部のポリオレフィン系樹脂組成物の廃材に0.2重量部の耐熱安定剤及び10重量部の樹脂改質剤が含まれるように、廃家電より選別回収した廃材に補助剤を添加して混合した後、200℃で加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmの大きさの再生材のペレットを作製した。続いて、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度60℃の条件で、再生材の試験片を成形した。
この試験片を用いて曲げ試験、引張試験、シャルピー衝撃試験及び熱酸化安定性試験を行ったところ、曲げ弾性率1080MPa、曲げ強度28MPa、引張破断伸び率77%、引張強度24MPa及びシャルピー衝撃値145KJ/m2が得られ、熱酸化安定性試験後の試験片にクラックの発生は認められなかった。また、試験片の外観及び寸法精度は良好であり、再生材の成形性も優れており、得られた再生材を更にリサイクルすることも容易であった。
[実施例14]
実施例14では、オレフィン結晶・エチレン・ブチレン・オレフィン結晶ブロックポリマー(JSR株式会社製DYNARON 6200P)及び無水マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂(クロンプトン製ポリボンド3200)を含有する樹脂改質剤、並びに、金属不活性剤(銅害防止剤)としてデカメチレンジカルボン酸ジサリチロイルヒドラジド(旭電化工業製アデカスタブCDA-6)およびフェノール系の酸化防止剤としてテトラキス[メチレン−3−(3',5'−ジ−t−ブチル−4'−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン(チバスペシャルティケミカルズ製IRGANOX1010)、リン系の酸化防止剤としてトリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト(チバスペシャルティケミカルズ製IRGANOX168)を含有する耐熱安定剤からなる補助剤を準備した。
なお、実施例14の樹脂改質剤においては、オレフィン結晶・エチレン・ブチレン・オレフィン結晶ブロックポリマー:無水マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂=10:1(重量比)となっている。また、実施例14の耐熱安定剤においては、フェノール系の酸化防止剤:リン系の酸化防止剤:金属不活性剤=5:5:10(重量比)となっている。
そして、100重量部のポリオレフィン系樹脂の廃材に2重量部の耐熱安定剤及び10重量部の樹脂改質剤が含まれるように、廃家電より選別回収した廃材に補助剤を添加して混合した後、200℃で加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmの大きさの再生材のペレットを作製した。続いて、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度60℃の条件で、再生材の試験片を成形した。
この試験片を用いて曲げ試験、引張試験、シャルピー衝撃試験及び熱酸化安定性試験を行ったところ、曲げ弾性率1080MPa、曲げ強度28MPa、引張破断伸び率75%、引張強度24MPa及びシャルピー衝撃値143KJ/m2が得られ、熱酸化安定性試験後の試験片にクラックの発生は認められなかった。また、試験片の外観及び寸法精度は良好であり、再生材の成形性も優れており、得られた再生材を更にリサイクルすることも容易であった。
[実施例15]
実施例15では、オレフィン結晶・エチレン・ブチレン・オレフィン結晶ブロックポリマー(JSR株式会社製DYNARON 6200P)及び無水マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂(クロンプトン製ポリボンド3200)を含有する樹脂改質剤、並びに、金属不活性剤としてデカメチレンジカルボン酸ジサリチロイルヒドラジド(旭電化工業製アデカスタブCDA−6)、フェノール系の酸化防止剤としてテトラキス[メチレン−3−(3',5'−ジ−t−ブチル−4'−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン(チバスペシャルティケミカルズ製IRGANOX1010)およびイオウ系の酸化防止剤としてジオクタデシル−3,3'−チオジプロピオネート(チバスペシャルティケミカルズ製IRGANOX PS802)を含有する耐熱安定剤からなる補助剤を準備した。
なお、実施例15の樹脂改質剤においては、オレフィン結晶・エチレン・ブチレン・オレフィン結晶ブロックポリマー:無水マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂=10:1(重量比)となっている。また、実施例15の耐熱安定剤においては、フェノール系の酸化防止剤:イオウ系の酸化防止剤:金属不活性剤=1:1:2(重量比)となっている。
そして、100重量部のポリオレフィン系樹脂組成物の廃材に10重量部の耐熱安定剤及び10重量部の樹脂改質剤が含まれるように、廃家電より選別回収した廃材に補助剤を添加して混合した後、200℃で加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmの大きさの再生材のペレットを作製した。続いて、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度60℃の条件で、再生材の試験片を成形した。
この試験片を用いて曲げ試験、引張試験、シャルピー衝撃試験及び熱酸化安定性試験を行ったところ、曲げ弾性率980MPa、曲げ強度23MPa、引張破断伸び率71%、引張強度22MPa及びシャルピー衝撃値140KJ/m2が得られ、熱酸化安定性試験後の試験片にクラックの発生は認められなかった。また、試験片の外観及び寸法精度は良好であり、再生材の成形性も優れており、得られた再生材を更にリサイクルすることも容易であった。
[実施例16]
実施例16では、オレフィン結晶・エチレン・ブチレン・オレフィン結晶ブロックポリマー(JSR株式会社製DYNARON 6200P)及び無水マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂(クロンプトン製ポリボンド3200)を含有する樹脂改質剤、並びに、金属不活性剤(銅害防止剤)としてデカメチレンジカルボン酸ジサリチロイルヒドラジド(旭電化工業製アデカスタブCDA−6)およびフェノール系の酸化防止剤としてテトラキス[メチレン−3−(3',5'−ジ−t−ブチル−4'−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン(チバスペシャルティケミカルズ製IRGANOX1010)、リン系の酸化防止剤としてトリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト(チバスペシャルティケミカルズ製IRGANOX168)を含有する耐熱安定剤からなる補助剤を準備した。
なお、実施例16の樹脂改質剤においては、オレフィン結晶・エチレン・ブチレン・オレフィン結晶ブロックポリマー:無水マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂=10:1(重量比)となっている。また、実施例16の耐熱安定剤においては、フェノール系の酸化防止剤:リン系の酸化防止剤:金属不活性剤=5:5:10(重量比)となっている。
そして、100重量部のポリオレフィン系樹脂の廃材に20重量部の耐熱安定剤及び10重量部の樹脂改質剤が含まれるように、廃家電より選別回収した廃材に補助剤を添加して混合した後、200℃で加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmの大きさの再生材のペレットを作製した。続いて、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度60℃の条件で、再生材の試験片を成形した。
この試験片を用いて曲げ試験、引張試験、シャルピー衝撃試験及び熱酸化安定性試験を行ったところ、曲げ弾性率950MPa、曲げ強度23MPa、引張破断伸び率70%、引張強度22MPa及びシャルピー衝撃値140KJ/m2が得られ、熱酸化安定性試験後の試験片にクラックの発生は認められなかった。また、試験片の外観及び寸法精度は良好であり、再生材の成形性も優れており、得られた再生材を更にリサイクルすることも容易であった。
[実施例17]
実施例17では、オレフィン結晶・エチレン・ブチレン・オレフィン結晶ブロックポリマー(JSR株式会社製DYNARON 6200P)及び無水マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂(クロンプトン製ポリボンド3200)を含有する樹脂改質剤、並びに、金属不活性剤としてデカメチレンジカルボン酸ジサリチロイルヒドラジド(旭電化工業製アデカスタブCDA-6)、フェノール系の酸化防止剤としてテトラキス[メチレン−3−(3',5'−ジ−t−ブチル−4'−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン(チバスペシャルティケミカルズ製IRGANOX1010)およびイオウ系の酸化防止剤としてジオクタデシル−3,3'−チオジプロピオネート(チバスペシャルティケミカルズ製IRGANOX PS802)を含有する耐熱安定剤からなる補助剤を準備した。
なお、実施例17の樹脂改質剤においては、オレフィン結晶・エチレン・ブチレン・オレフィン結晶ブロックポリマー:無水マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂=10:1(重量比)となっている。また、実施例17の耐熱安定剤においては、フェノール系の酸化防止剤:イオウ系の酸化防止剤:金属不活性剤=1:1:2(重量比)となっている。
そして、100重量部のポリオレフィン系樹脂組成物の廃材に100重量部の耐熱安定剤及び10重量部の樹脂改質剤が含まれるように、廃家電より選別回収した廃材に補助剤を添加して混合した後、200℃で加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmの大きさの再生材のペレットを作製した。続いて、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度60℃の条件で、再生材の試験片を成形した。
この試験片を用いて曲げ試験、引張試験、シャルピー衝撃試験及び熱酸化安定性試験を行ったところ、曲げ弾性率900MPa、曲げ強度22MPa、引張破断伸び率35%、引張強度20MPa及びシャルピー衝撃値80KJ/m2が得られ、熱酸化安定性試験後の試験片にクラックの発生は認められなかった。また、試験片の外観及び寸法精度は良好であり、再生材の成形性も優れており、得られた再生材を更にリサイクルすることも容易であった。
[実施例18]
実施例18では、オレフィン結晶・エチレン・ブチレン・オレフィン結晶ブロックポリマー(JSR株式会社製DYNARON 6200P)及び無水マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂(クロンプトン製ポリボンド3200)を含有する樹脂改質剤、並びに、金属不活性剤(銅害防止剤)としてデカメチレンジカルボン酸ジサリチロイルヒドラジド(旭電化工業製アデカスタブCDA−6)およびフェノール系の酸化防止剤としてテトラキス[メチレン−3−(3',5'−ジ−t−ブチル−4'−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン(チバスペシャルティケミカルズ製IRGANOX1010)、リン系の酸化防止剤としてトリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト(チバスペシャルティケミカルズ製IRGANOX168)を含有する耐熱安定剤からなる補助剤を準備した。
なお、実施例18の樹脂改質剤においては、オレフィン結晶・エチレン・ブチレン・オレフィン結晶ブロックポリマー:無水マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂=10:1(重量比)となっている。また、実施例18の耐熱安定剤においては、フェノール系の酸化防止剤:リン系の酸化防止剤:金属不活性剤=5:5:10(重量比)となっている。
そして、100重量部のポリオレフィン系樹脂の廃材に200重量部の耐熱安定剤及び10重量部の樹脂改質剤が含まれるように、廃家電より選別回収した廃材に補助剤を添加して混合した後、200℃で加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmの大きさの再生材のペレットを作製した。続いて、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度60℃の条件で、再生材の試験片を成形した。
この試験片を用いて曲げ試験、引張試験、シャルピー衝撃試験及び熱酸化安定性試験を行ったところ、曲げ弾性率800MPa、曲げ強度20MPa、引張破断伸び率23%、引張強度18MPa及びシャルピー衝撃値62KJ/m2が得られ、熱酸化安定性試験後の試験片にクラックの発生は認められなかった。また、試験片の外観及び寸法精度は良好であり、再生材の成形性も優れており、得られた再生材を更にリサイクルすることも容易であった。
[実施例19]
実施例19では、オレフィン結晶・エチレン・ブチレン・オレフィン結晶ブロックポリマー(JSR株式会社製DYNARON 6200P)及び無水マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂(クロンプトン製ポリボンド3200)を含有する樹脂改質剤、並びに、金属不活性剤としてデカメチレンジカルボン酸ジサリチロイルヒドラジド(旭電化工業製アデカスタブCDA−6)、フェノール系の酸化防止剤としてテトラキス[メチレン−3−(3',5'−ジ−t−ブチル−4'−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン(チバスペシャルティケミカルズ製IRGANOX1010)およびリン系の酸化防止剤としてトリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト(チバスペシャルティケミカルズ製IRGANOX168)を含有する耐熱安定剤、並びに、ブロックコポリマータイプのポリプロピレン樹脂(日本ポリプロ製BC02A)の新材からなる補助剤を準備した。
なお、実施例19の樹脂改質剤においては、オレフィン結晶・エチレン・ブチレン・オレフィン結晶ブロックポリマー:無水マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂=10:1(重量比)となっている。また、実施例19の耐熱安定剤においては、フェノール系の酸化防止剤:リン系の酸化防止剤:金属不活性剤=1:1:2(重量比)となっている。
そして、100重量部のポリオレフィン系樹脂組成物の廃材に1重量部の耐熱安定剤、10重量部の樹脂改質剤及び100重量部のポリプロピレン樹脂の新材が含まれるように、廃家電より選別回収した廃材に補助剤を添加して混合した後、200℃で加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmの大きさの再生材のペレットを作製した。続いて、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度60℃の条件で、再生材の試験片を成形した。
この試験片を用いて曲げ試験、引張試験、シャルピー衝撃試験及び熱酸化安定性試験を行ったところ、曲げ弾性率1370MPa、曲げ強度32MPa、引張破断伸び率55%、引張強度28MPa及びシャルピー衝撃値150KJ/m2が得られ、熱酸化安定性試験後の試験片にクラックの発生は認められなかった。また、試験片の外観及び寸法精度は良好であり、再生材の成形性も優れており、得られた再生材を更にリサイクルすることも容易であった。
[比較例4]
比較例4では、オレフィン結晶・エチレン・ブチレン・オレフィン結晶ブロックポリマー(JSR株式会社製DYNARON 6200P)及び無水マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂(クロンプトン製ポリボンド3200)を含有する樹脂改質剤なる補助剤を準備した。
なお、比較例4の樹脂改質剤においては、オレフィン結晶・エチレン・ブチレン・オレフィン結晶ブロックポリマー:無水マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂=10:1(重量比)となっている。
そして、耐熱安定剤を加えることなく、100重量部のポリオレフィン系樹脂組成物の廃材に、10重量部の樹脂改質剤が含まれるように、廃家電より選別回収した廃材に補助剤を添加して混合した後、200℃で加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmの大きさの再生材のペレットを作製した。続いて、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度60℃の条件で、再生材の試験片を成形した。 比較例2では、廃家電より選別回収したポリオレフィン系樹脂組成物の廃材を、補助剤を添加することなく、200℃で加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmの大きさの再生材のペレットを作製した。続いて、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度60℃の条件で、再生材の試験片を成形した。
この試験片を用いて曲げ試験、引張試験、シャルピー衝撃試験及び熱酸化安定性試験を行ったところ、曲げ弾性率1080MPa、曲げ強度28MPa、引張破断伸び率80%、引張強度24MPa及びシャルピー衝撃値150KJ/m2以上が得られ、熱酸化安定性試験後の試験片にクラックの発生が認められた。
[比較例5]
比較例5では、オレフィン結晶・エチレン・ブチレン・オレフィン結晶ブロックポリマー(JSR株式会社製DYNARON 6200P)及び無水マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂(クロンプトン製ポリボンド3200)を含有する樹脂改質剤、並びに、金属不活性剤(銅害防止剤)としてデカメチレンジカルボン酸ジサリチロイルヒドラジド(旭電化工業製アデカスタブCDA−6)およびフェノール系の酸化防止剤としてテトラキス[メチレン−3−(3',5'−ジ−t−ブチル−4'−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン(チバスペシャルティケミカルズ製IRGANOX1010)、リン系の酸化防止剤としてトリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト(チバスペシャルティケミカルズ製IRGANOX168)を含有する耐熱安定剤からなる補助剤を準備した。
なお、比較例5の樹脂改質剤においては、オレフィン結晶・エチレン・ブチレン・オレフィン結晶ブロックポリマー:無水マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂=10:1(重量比)となっている。また、比較例5の耐熱安定剤においては、フェノール系の酸化防止剤:リン系の酸化防止剤:金属不活性剤=5:5:10(重量比)となっている。
そして、100重量部のポリオレフィン系樹脂の廃材に0.04重量部の耐熱安定剤及び10重量部の樹脂改質剤が含まれるように、廃家電より選別回収した廃材に補助剤を添加して混合した後、200℃で加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmの大きさの再生材のペレットを作製した。続いて、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度60℃の条件で、再生材の試験片を成形した。
この試験片を用いて曲げ試験、引張試験、シャルピー衝撃試験及び熱酸化安定性試験を行ったところ、曲げ弾性率1080MPa、曲げ強度28MPa、引張破断伸び率80%、引張強度24MPa及びシャルピー衝撃値150KJ/m2以上が得られ、熱酸化安定性試験後の試験片にクラックの発生が認められた。
[比較例6]
比較例6では、オレフィン結晶・エチレン・ブチレン・オレフィン結晶ブロックポリマー(JSR株式会社製DYNARON 6200P)及び無水マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂(クロンプトン製ポリボンド3200)を含有する樹脂改質剤、並びに、金属不活性剤(銅害防止剤)としてデカメチレンジカルボン酸ジサリチロイルヒドラジド(旭電化工業製アデカスタブCDA−6)およびフェノール系の酸化防止剤としてテトラキス[メチレン−3−(3',5'−ジ−t−ブチル−4'−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン(チバスペシャルティケミカルズ製IRGANOX1010)、リン系の酸化防止剤としてトリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト(チバスペシャルティケミカルズ製IRGANOX168)を含有する耐熱安定剤からなる補助剤を準備した。
なお、比較例6の樹脂改質剤においては、オレフィン結晶・エチレン・ブチレン・オレフィン結晶ブロックポリマー:無水マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂=10:1(重量比)となっている。また、比較例6の耐熱安定剤においては、フェノール系の酸化防止剤:リン系の酸化防止剤:金属不活性剤=5:5:10(重量比)となっている。
そして、100重量部のポリオレフィン系樹脂の廃材に220重量部の耐熱安定剤及び10重量部の樹脂改質剤が含まれるように、廃家電より選別回収した廃材に補助剤を添加して混合した後、200℃で加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmの大きさの再生材のペレットを作製した。続いて、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度60℃の条件で、再生材の試験片を成形した。
この試験片を用いて曲げ試験、引張試験、シャルピー衝撃試験及び熱酸化安定性試験を行ったところ、曲げ弾性率800MPa、曲げ強度20MPa、引張破断伸び率21%、引張強度18MPa及びシャルピー衝撃値41KJ/m2が得られ、熱酸化安定性試験後の試験片にクラックの発生は認められなかった。しかし、靭性を示す引張破断伸びやシャルピー衝撃値が、ポリプロピレン樹脂の新材の値を下回ることから、耐熱安定剤200重量部以上の添加は、ポリオレフィンの特徴が損なう可能性がある。
図4に示した上述の実施例11〜19及び比較例1、4〜6から明らかなように、ポリプロピレン樹脂の廃材を再生して再生材を得るのにあたって、樹脂改質剤に加えて、耐熱安定剤を0.05〜200重量部添加することにより、耐熱安定性を向上できるのみならず、シャルピー衝撃値等の衝撃特性や引張破断伸び率等の伸び特性に代表される靭性面の物性を新材と同等以上にすることができる。また、樹脂改質剤および耐熱安定剤に加えて、ポリプロピレン樹脂の新材を添加することにより、曲げ弾性率及び曲げ強度を含む機械的物性を新材と同等以上にすることができる。しかし、耐熱安定剤が0.05重量部より少ない場合は、熱酸化安定性試験後の試験片にクラックの発生が認められたことから、十分な耐熱安定性が得られず、耐熱安定剤が200重量部より多い場合は、靭性面の物性が、ポリプロピレン樹脂の新材の値を下回ることから、ポリオレフィンの特徴が損なう可能性がある。
この発明におけるポリプロピレン樹脂の廃材を再生して得られた実施例および比較例の試験結果を比較したものである。 この発明における樹脂改質剤の添加量と引張破断伸びとの関係を示した特性図である。 この発明における樹脂改質剤の添加量と引張破断伸びとの関係を示した特性図である。 この発明におけるポリプロピレン樹脂の廃材を再生して得られた実施例および比較例の試験結果を比較したものである。
符号の説明
1 ライン

Claims (4)

  1. ポリオレフィン系樹脂の廃材を再生して得られる再生材の樹脂組成物であって、
    100重量部のポリオレフィン系樹脂の廃材と、
    0.5重量部以上の樹脂改質剤と、
    0.05重量部以上200重量部以下の耐熱安定剤とを含有し、
    前記樹脂改質剤は、オレフィン結晶・エチレン・ブチレン・オレフィン結晶ブロックポリマーおよび無水マレイン酸変性ポリオレフィン系樹脂、
    を含有し、該無水マレイン酸変性ポリオレフィン系樹脂は、無水マレイン酸変性エチレン−プロピレン共重合体であり、
    前記耐熱安定剤は、金属不活性剤及びヒンダードフェノール系の酸化防止剤を含み、
    さらに前記ヒンダードフェノール系の酸化防止剤と同量のリン系の酸化防止剤またはイオウ系の酸化防止剤のいずれかを含み得、前記金属不活性剤と前記酸化防止剤の総量との重量比が1:1であることを特徴とする再生ポリオレフィン系樹脂組成物。
  2. ポリオレフィン系樹脂の廃材を再生して得られる再生材の樹脂組成物であって、
    100重量部のポリオレフィン系樹脂の廃材と、
    0.5重量部以上の樹脂改質剤と、
    0.05重量部以上200重量部以下の耐熱安定剤とを含有し、
    前記樹脂改質剤は、
    オレフィン系グラフト共重合体、オレフィン系エラストマーおよび無水マレイン酸変性ポリオレフィン系樹脂、
    を含有し、該無水マレイン酸変性ポリオレフィン系樹脂は、無水マレイン酸変性エチレン−プロピレン共重合体であり、
    前記耐熱安定剤は、金属不活性剤及びヒンダードフェノール系の酸化防止剤を含み、
    さらに前記ヒンダードフェノール系の酸化防止剤と同量のリン系の酸化防止剤またはイオウ系の酸化防止剤のいずれかを含み得、前記金属不活性剤と前記酸化防止剤の総量との重量比が1:1であることを特徴とする再生ポリオレフィン系樹脂組成物。
  3. 請求項1または請求項2に記載の樹脂組成物において、
    前記無水マレイン酸変性エチレン−プロピレン共重合体は、無水マレイン酸変性エチレン−プロピレンゴムであることを特徴とする再生ポリオレフィン系樹脂組成物。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載の樹脂組成物において、
    前記廃材と略同量のポリオレフィン系樹脂の新材をさらに含有することを特徴とする再生ポリオレフィン系樹脂組成物。
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