JP5177575B2 - 再生ポリオレフィン系樹脂組成物および再生ポリスチレン系樹脂組成物 - Google Patents

再生ポリオレフィン系樹脂組成物および再生ポリスチレン系樹脂組成物 Download PDF

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Description

この発明は、ポリオレフィン系樹脂およびポリスチレン系樹脂の再生と製造方法に関するものであり、特に使用済みのポリオレフィン系およびポリスチレン系樹脂組成物の再生に関するものである。
現在、家電製品、複写機などのOA機器やコンピュータの筐体や部品として、オレフィン系、スチレン系、アクリロニトリル系およびポリカーボネート系樹脂などの熱可塑性樹脂組成物が一般的に用いられている。これら製品が役目を終えて捨てられる段になると、廃棄物として取り扱われ、その多くは焼却や埋め立てや燃料として処理されてきた。しかしながら、近年、焼却、埋め立てによる環境汚染や埋め立ての処分場の不足が社会的問題となっている状況を受けて、家電業界やOA機器業界では、環境負荷低減や資源の有効活用の観点から、そのまま粉砕して再溶融して各種成形品に加工するマテリアルリサイクルが推進されて、マテリアルリサイクル材の製品への適用が進められている。
使用済み家電製品は、大半をポリオレフィン(ポリプロピレン、ポリエチレン)系、ポリスチレン(HIPS(High Impact Polystyrene)、GPPS(General Purpose Polystyrene))系、アクリロニトリル系(ABS(Acrylonitrile-Butadiene-Styrene)、AS(Acrylonitrile-Styrene))樹脂組成物が占め、使用済みOA機器やコンピュータは、アクリロニトリル系(ABS、AS)、ポリカーボネート(PC:Polycarbonate)系、ポリカーボネート/アクリロニトリル系、難燃系樹脂組成物が占めている。
上記種々の樹脂組成物は、時間の経過とともに使用環境下において外力や化学変化等により徐々に劣化が進行する(図1参照)。使用済み樹脂組成物をリサイクルするためには、樹脂組成物の劣化度合を把握して、その劣化に対して、機械的物性および熱酸化安定性等の特性を改善する必要がある。
使用済み樹脂組成物をリサイクルする場合の上記特性の改善方法は、樹脂組成物の構成成分別に提案されている。樹脂組成物の構成成分とは、樹脂組成物の主となる樹脂組成物の基材、無機化合物が主体の補強材、機能性を付与するための添加剤や酸化防止剤等の安定化剤等に分類される。
例えば、樹脂組成物の基材の劣化により、低下した機械的物性を再生させる方法として、特許文献1では、熱可塑性樹脂に該熱可塑性樹脂を構成する単量体と同一または類似の単量体をグラフト重合させることによって、該樹脂との相溶性を付与したオレフィン系ゴムおよびアクリル系ゴムを等価再生改良剤として樹脂に添加して、等価再生させる方法が提案されている。また、機能性を付与するための添加剤や酸化防止剤等の安定化剤等の劣化に対しては、一般的に、消費分を追加添加する方法が提案されている。無機化合物が主体の補強材は、主成分が無機化合物であることから、ガラス繊維や炭素繊維等の繊維状補強剤の場合、使用環境下における外力やリサイクル工程時の破砕により、繊維長が短くなり、それによる補強効果の低減による機械的物性の劣化が起こるとされており、リサイクルする場合は、繊維状補強材を追加添加する方法が一般的である。
また、白着色剤や強度改善のために、添加されている酸化チタンは、光触媒作用により強い酸化力を有する。特許文献2では、リサイクル特性に優れたポリブチレンテレフタレート樹脂組成物として、樹脂組成物のリサイクルする際の酸化チタンに起因する加水分解抑制のために、樹脂に添加するチタン化合物の配合量をチタン原子換算で10ppm以上80ppm以下に規定する方法が提案されている。また、通常、酸化チタンは、光触媒作用により強い酸化力を有するので、樹脂組成物に添加する場合は表面処理を施すことで、添加した酸化チタンによる樹脂の劣化を防止している。しかし、リサイクルでの熱履歴により表面処理剤が劣化する問題がある。
上記問題に対しては、特許文献3で、無機充填剤を配合したポリオレフィン系樹脂をリサイクルする場合に、ハイドロタルサイト類化合物(例:ハイドロタルク石)と一般式R―CO―NH―(CH2)n―NH―CO―Rで表される化合物(例:エチレンビスステアリルアミド)とフェノール系およびリン系酸化防止剤を配合することで、熱酸化安定性、臭気、色相安定性が良好である熱可塑性樹脂組成物が記載されている。
特開2002−105332号公報 特開2007−284533号公報 特開2001−302809号公報
樹脂組成物をリサイクルする場合、樹脂組成物の基材や安定剤等の添加剤だけでなく、無機化合物である補強材の劣化度合も把握する必要がある。白色着色剤として用いられている酸化チタンは、上述のように光触媒作用により強い酸化力を有するので、この酸化力を抑制するために樹脂組成物に添加する場合は表面処理が施されている。この表面処理において、酸化力の抑制に加えて樹脂組成物との親和性を高めるため、表面処理剤としては、AlやSiの含水酸化物等が用いられている。特に、表面処理剤が水酸化アルミニウムの場合、融点は300℃付近であり、200℃以上の温度になると結晶水の解離反応が起こり、アルミナと結晶水に分解するので、リサイクル工程時の熱履歴(180〜250℃)により、表面処理剤の劣化を誘発することから、表面処理剤が剥がれた酸化チタンおよび分解したアルミニウム化合物の金属成分による樹脂組成物の基材の分解が引き起こされ、樹脂組成物が劣化することになる。
また、特許文献3の方法では、添加された酸化防止剤は、酸化防止剤単独では、酸化チタンの光触媒作用による劣化を防止するのは、不十分であると考えられる。すなわち、酸化防止剤は、ラジカル反応の抑制および捕捉剤の役割のみで、酸化チタンおよび上記のような表面処理剤の熱劣化により発生する酸化チタンやアルミニウム化合物の金属成分に対する酸化劣化促進反応を抑制することができないと考えられる。
この課題を解決して、酸化チタンおよび表面処理剤の熱劣化による酸化チタンやアルミニウム化合物の金属成分に対する劣化反応を抑えるためには、金属成分の酸化劣化促進反応を抑制する必要がある。例えば、強い酸化力を持つ酸化チタンの光触媒作用とは、光吸収により酸化チタン表面に生成した電子と正孔により、水分と正孔が反応して生じるOH-(水酸化物イオン)もしくはOH・(水酸化物ラジカル)が、有機物を分解し、最終的に、二酸化酸素と水まで酸化させることである。よって、酸化チタンの光触媒作用を抑制するためには、酸化チタン表面に生成する電子と正孔を不活性することが求められる。
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、リサイクル使用時に起こる補強材の劣化を考慮して、熱安定性の優れた再生ポリオレフィン系および再生ポリスチレン系樹脂組成物を得ることを目的としている。
上記課題を解決して、熱安定性の優れた再生ポリオレフィン系および再生ポリスチレン系樹脂組成物を得るためには、酸化チタンおよび表面処理剤の熱劣化により発生した酸化チタンやアルミニウム化合物の金属成分の酸化劣化促進反応を抑制する必要があり、金属成分の表面に生成する電子と正孔を不活性することが求められる。
本発明は、上記の課題を解決するための手段として、第1に、回収ポリオレフィン系樹脂組成物100重量部に対して、金属捕捉剤0.05〜10重量部を添加したことを特徴とする再生ポリオレフィン系樹脂組成物である。
第2に、回収ポリスチレン系樹脂組成物100重量部に対して、金属捕捉剤0.05〜10重量部を添加したことを特徴とする再生ポリスチレン系樹脂組成物である。
第3に上記回収ポリオレフィン系樹脂組成物または上記回収ポリスチレン系樹脂組成物に添加する金属捕捉剤が、エチレンジアミン四酢酸、ニトリロ三酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸、酢酸トコフェロールのうち、一種以上を含むことを特徴とする。
第4に上記再生ポリオレフィン系樹脂組成物または上記再生ポリスチレン系樹脂組成物に、安定化剤として、炭素数8〜24の脂肪酸を添加することを特徴とする。
この発明によれば、回収ポリオレフィン系樹脂組成物または回収ポリスチレン系樹脂組成物に、金属捕捉剤の特定量を添加することにより、回収樹脂組成物に含まれる金属成分表面に生成する電子や正孔とキレートを形成して不活性化させるため、金属成分の酸化劣化促進反応を抑制することができる。その結果、再生された樹脂組成物は、新材のポリオレフィン系樹脂組成物または新材のポリスチレン系樹脂組成物相当以上の熱安定性を得ることができる。
(a)〜(e)はポリプロピレン樹脂の劣化反応を経時的に説明する図である。 本発明における金属捕捉剤であるエチレンジアミン四酢酸の金属成分の捕捉による不活性化メカニズムを説明する図である。
以下、本発明を詳細に説明する。本発明の再生樹脂組成物は、回収ポリオレフィン系樹脂組成物または回収ポリスチレン系樹脂組成物のそれぞれに、特定量の金属捕捉剤を含有することを特徴とする。
[回収ポリオレフィン系樹脂組成物]
本発明における回収ポリオレフィン系樹脂組成物を構成するポリオレフィン系樹脂は、ポリエチレン、ホモポリプロピレン、プロピレン−エチレンブロック共重合体、プロピレン−ブテンブロック共重合体、プロピレン−α−オレフィンブロック共重合体、プロピレン−エチレンランダム共重合体、プロピレン−ブテンランダム共重合体、プロピレン−α−オレフィンランダム共重合体、プロピレン−α−オレフィングラフト共重合体等が挙げられる。このような回収ポリオレフィン系樹脂組成物には、使用済み家電製品等から回収された再生ポリオレフィン系樹脂も含まれる。これらのポリオレフィン系樹脂には、エチレン−α−オレフィン共重合体、スチレン系エラストマー等の公知の樹脂や、これらの樹脂等にタルク、マイカ、ワラストナイト、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、炭酸マグネシウム、クレイ、アルミナ、シリカ、硫酸カルシウム、炭素繊維、ガラス繊維、金属繊維、けい砂、けし石、カーボンブラック、酸化チタン、水酸化マグネシウム、アスベスト、ゼオライト、モリブデン、珪藻土、セリサイト、シラス、水酸化カルシウム、亜硫酸カルシウム、硫酸ソーダ、ベントナイト、黒鉛等の無機充填材を含有するものも含まれる。このような回収ポリオレフィン系樹脂組成物には、一般に樹脂組成物100重量部に対して、0.1〜10重量部の無機充填材が含有されている。
なお、本発明において、「回収樹脂組成物」とは、上記のような使用済み家電製品等から回収された樹脂だけでなく、未使用の状態であっても、各種添加剤等が原料である樹脂に添加されて加工時に出されたスクラップ等、そのまま再利用できない樹脂を含む。回収ポリスチレン系樹脂組成物についても同様である。
[回収ポリスチレン系樹脂組成物]
本発明における回収ポリスチレン系樹脂組成物を構成するポリスチレン系樹脂としては、スチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−t−ブチルスチレンなどのモノビニル系芳香族単量体からなる単量体を重合して得られる重合体で、代表的なポリスチレン(GPPS)やゴム状物質をスチレン系モノマーに溶解し、塊状又は塊状懸濁重合法などにより製造したゴム変性スチレン系重合体で、ゴム状物質としては、ポリブタジエン(PBD)、スチレン−ブタジエン共重合体(SBR)等が用いられ、代表的なものとしては、ハイインパクトポリスチレン(HIPS)、ミドルインパクトポリスチレン(MIPS)等が挙げられる。加えて、シアノ基を有するアクリロニトリルのシアン化ビニル系単量体からなる単量体を重合して得られる重合体で代表的なアクリロニトリル−スチレン共重合体(AS樹脂)やポリブタジエンにアクリロニトリルとスチレンとが重合したABS(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体)樹脂組成物が挙げられる。ポリブタジエンにメタクリル酸メチルとスチレンが重合したMBS樹脂組成物も含まれる。また、使用済み家電製品等から回収された再生ポリスチレン系樹脂も含まれる。これらのポリスチレン系樹脂にスチレン系エラストマー等の公知の樹脂やタルク、マイカ、ワラストナイト、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、炭酸マグネシウム、クレイ、アルミナ、シリカ、硫酸カルシウム、炭素繊維、ガラス繊維、金属繊維、けい砂、けし石、カーボンブラック、酸化チタン、水酸化マグネシウム、アスベスト、ゼオライト、モリブデン、珪藻土、セリサイト、シラス、水酸化カルシウム、亜硫酸カルシウム、硫酸ソーダ、ベントナイト、黒鉛等の無機充填材を含有するものも含まれる。このような回収ポリスチレン系樹脂組成物には、一般に樹脂組成物100重量部に対して、0.1〜10重量部の無機充填材が含有されている。
[金属捕捉剤]
本発明において、金属捕捉剤とは、回収の樹脂組成物に含有された酸化チタンおよび表面処理剤の熱劣化により発生した酸化チタンやアルミニウム化合物の金属成分の酸化劣化促進反応を抑制するために添加するものであり、金属成分の表面に生成する電子と正孔を不活性化する化合物である。このような金属捕捉剤としては、エチレンジアミン四酢酸、ニトリロ三酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸、酢酸トコフェロールが挙げられる。上記の金属捕捉剤は、上記の一種または二種以上を含んでも良い。上記金属捕捉剤を添加することによって、回収ポリオレフィン系樹脂組成物または回収ポリスチレン系樹脂組成物の熱安定性を、新材のポリオレフィン系樹脂組成物または新材のポリスチレン系樹脂組成物相当以上にまで改善することができる。
これは、金属捕捉剤であるエチレンジアミン四酢酸が、アミド基(NR2基)やカルボニル基(CO基)を有することから、図2に示す金属成分の不活性化メカニズムが成立し、エチレンジアミン四酢酸のアミド基(NR2基)やカルボニル基(CO基)と金属成分表面に生成する電子や正孔とキレートを形成して不活性化させるので、金属成分の酸化劣化促進反応を抑制できるからである。このような酸化劣化促進反応の抑制は、金属捕捉剤であるニトリロ三酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸、酢酸トコフェロールでも同様の効果が得られる。なお、酢酸トコフェロールは、アミド基(NR2基)を有しないが、カルボニル基(CO基)と金属成分表面に生成する電子や正孔とキレートを形成して不活性化させることにより、金属成分の酸化劣化促進反応を抑制する。
金属捕捉剤として、キレート化剤のうち、上記例示の化合物を用いる場合は、回収樹脂組成物に含まれる酸化チタンや、該酸化チタンの表面処理剤である酸化アルミニウムとのキレート形成の能力が高いので、耐熱性の改善効果に優れる。
本発明において、上記金属捕捉剤の含有量は、回収樹脂組成物100重量部に対して0.05〜10重量部である。金属捕捉剤の含有量が、回収樹脂組成物100重量部に対して0.05重量部以上10重量部以下である場合は、金属成分表面に生成する電子や正孔とキレートを形成して不活性化させることによる熱安定性の改善効果が得られる。また、金属捕捉剤の含有量が10重量部を超える場合は、熱安定性の改善の効果は大きいが、剛性(たとえば、曲げ弾性率)および強度(たとえば、曲げ強度や引張強度)および粘度、の低下が大きく、樹脂組成物として、要求される機械的物性が保持されにくくなる傾向がある。
[安定化剤]
本発明において上記回収樹脂組成物に含有される金属捕捉剤に対して、安定化剤として、炭素数8〜24の脂肪酸を添加することにより、より優れた熱安定性が得られる。
本発明において安定化剤は、金属捕捉剤の分解を抑制するために添加するものであり、安定化剤を添加する場合は、再生された樹脂組成物がより優れた熱安定性を有するものとなる。このような安定化剤としては、炭素数8〜24の脂肪酸を用いることが好ましい。これは、金属捕捉剤の分解温度が、エチレンジアミン四酢酸が250℃、ニトリロ三酢酸が247℃、ジエチレントリアミン五酢酸175〜188℃、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸が288〜290℃、酢酸トコフェロールが200〜220℃であり、回収ポリオレフィン系樹脂組成物および回収ポリスチレン系樹脂組成物のリサイクル時の加工温度(180〜250℃)付近にあることから、金属捕捉剤の分解が生じる場合がある。その分解を抑制するために、炭素数8〜24の脂肪酸を添加して、リサイクル時の加工温度を低減し、かつ樹脂の流動性を上げて、金属捕捉剤の分散性を良くすることにより、顕著な金属成分の酸化劣化促進反応の抑制効果が得られるのである。
炭素数8〜24の脂肪酸としては、オクタン酸(別名:カプリル酸、炭素数8)、デカン酸(カプリン酸、炭素数10)、ラウリン酸(炭素数12)、ミリスチン酸(炭素数14)、パルミチン酸(炭素数16)、パルミトレイン酸(炭素数16)、ステアリン酸(炭素数18)、オレイン酸(炭素数18)、エライジン酸(炭素数18)、パクセン酸(炭素数18)、リノール酸(炭素数18)、α−リノレン酸(炭素数18)、γ−リノレン酸(炭素数18)、ジホモ−γ−リノレン酸(炭素数20)、アラキジン酸(炭素数20)、エイコサトリエン酸(炭素数20)、アラキドン酸(炭素数20)、イコサペンタエン酸(炭素数20)、ベヘン酸(炭素数22)、ドコセン酸(別名:エルカ酸、炭素数22)、ドコサペンタエン酸(炭素数22)、ドコサヘキサエン酸(炭素数22)、リグノセリン酸(炭素数24)等が挙げられる。
[耐熱安定剤]
本発明における回収ポリオレフィン系および回収ポリスチレン系樹脂組成物は、使用済み家電由来のプラスチック残さから選別回収されたものの場合、新材に添加された耐熱安定剤は著しく消費されていることから、耐熱安定剤を添加することが望ましい。ここでの耐熱安定剤は、ヒンダードフェノール系、ホスファイト系、イオウ系等の酸化防止剤および金属不活性剤を少なくとも1個以上を含み、耐熱安定剤の構成比率は、特に制限されるものではないが、必要となる物性によりその都度調整することが望ましい。回収ポリオレフィン系および回収ポリスチレン系樹脂組成物に対する耐熱安定剤の添加量は、好ましくは、0.05〜10重量部である。
本発明における回収ポリオレフィン系および回収ポリスチレン系樹脂組成物に添加する耐熱安定剤を構成する酸化防止剤としては、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール、テトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン、ステアリルβ−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、トリエチレングリコールビス[3−(3−t−ブチル-5-メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]等のフェノール系、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト、テトラキス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)[1,1−ビフェニル]−4,4’−ジイルビスホスフォナイト、ビス[2,4−ビス(1,1−ジメチルエチル)−6−メチルフェニル]エチルエステル亜リン酸、ビス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、トリアリルホスファイト、トリ(モノノニルフェニル)ホスファイト等のリン系、ジラウリル−3,3’−チオジプロピオネート、ジオクタデシル−3,3’−チオジプロピオネート等のイオウ系等の公知のものが用いられる。これらの中でも、耐熱安定性の点で、フェノール系はテトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン、リン系はトリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト、イオウ系はジオクタデシル−3,3’−チオジプロピオネートが好ましい。
本発明における回収ポリオレフィン系および回収ポリスチレン系樹脂組成物に添加する耐熱安定剤を構成する金属不活性剤としては、2’,3−ビス[[3−[3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル]プロピオニル]]プロピオノヒドラジド、3−(N−サリチロイル)アミノ−1,2,4−トリアゾール、デカメチレンジカルボン酸ジサリチロイルヒドラジド、N−フォーミイルサリチロイルヒドラジン、ベンゾトリアゾール、メチルベンゾトリアゾール、メチルベンゾトリアゾールカリウム塩、N,N−ジベンザール(オキザリルヒドラジド)、N,N−ビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ハイドロキシハイドロシンナメート)等の公知ものが用いられる。これらの中でも、耐熱安定性の点で、デカメチレンジカルボン酸ジサリチロイルヒドラジドが好ましい。
[その他添加剤]
本発明においては、本発明の目的を阻害しない限り、可塑剤、離型剤、難燃剤、難燃助剤、染料、顔料、帯電防止剤等の添加剤を配合することができる。なお、これらのそれぞれについてはその一種のみを単独で、又は二種以上を組み合わせて用いることができる。
可塑剤としては、ポリエチレングリコール、ポリアミドオリゴマー、エチレンビスステアロアマイド、フタル酸エステル、アジピン酸エステル、ポリスチレンオリゴマー、ポリエチレンワックス、シリコーンオイル、ミネラルオイル等の公知のものから任意に選択しえ用いることができる。
離型剤としては、ポリエチレンワックス、シリコーンオイル、長鎖カルボン酸、長鎖カルボン酸金属塩等公知のものから任意に選択して用いることができる。
難燃剤としては、トリクレジルホスフェート、トリフェニルホスフェート、トリス−3−クロロプロピルホスフェート等のリン系難燃剤、2,2−ビス[4−(2,3−ジブロモプロポキシル)−3,5−ジブロモフェニル]プロパン、ビス(3,5−ジブロモ−4−ジブロモプロピルオキシフェニル)スルホン、エチレンビスペンタブロモベンゼン、ヘキサブロモシクロドデカン等の臭素系難燃剤、シリコーン系難燃剤、水酸化マグネシウムや水酸化アルミニウム等の水酸化物系難燃剤等の公知のものから任意に選択して用いることができる。
難燃助剤としては、三酸化アンチモン等のアンチモン化合物、その他のものから任意に選択して用いることができる。
[再生ポリオレフィン系樹脂組成物および再生ポリスチレン系樹脂組成物の製造]
本発明の再生されたポリオレフィン系樹脂組成物およびポリスチレン系樹脂組成物に添加する金属捕捉剤および安定化剤は、通常粉末あるいは粒状として提供される。回収樹脂組成物に金属捕捉剤、または金属捕捉剤および安定化剤を添加し、所望なれば上記添加剤を添加して、混練した後、成形材料を得る。混練の方法としては、溶融混練、溶媒キャストブレンド、ラテックスブレンド、ポリマーコンプレックス等の物理的ブレンドを用いて、混練するが、特に溶融混練法が好ましい。
上記材料を混練する装置としてはタンブラ、ヘンシェルミキサ、ロータリーミキサ、スーパーミキサ、リボンタンブラ、Vブレンダ等が用いられ、上記混練装置によって上記各材料を均一に分散させ、次いで、溶融混練した上で、ペレット化する。溶融混練ペレット化には単軸、または多軸押出機を用いるのが一般的であるが、上記押出機以外にはバンバリーミキサ、ローラ、コ・ニーダ、ブラストミル、プラベンダーブラウトグラフ等を用いることもでき、これらを回分的、または連続的に運転する。また、溶融混練はせずに、樹脂ペレット、金属捕捉剤、安定化剤、その他添加剤それぞれを混ぜ合わせ、前記混合材を成形用樹脂として使用し成形機加熱筒内で溶融混練する、いわゆるモールドブレンドでの実施も可能である。
本発明にかかる成形品の製造方法について、射出成形で行う場合、特に制限はなく、公知の成形方法により成形することができる。
上記のようにして製造された本発明の再生ポリオレフィン系樹脂組成物および再生ポリスチレン系樹脂組成物は、回収樹脂組成物に対して特定量の金属捕捉剤を含有するので、樹脂組成物における熱安定剤を改善することができ、新材と同様の物性を有する樹脂組成物として再利用することが可能である。
次に、本発明を実施例および比較例により詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
本発明の実施例および比較例において、使用済み家電製品より選別回収したポリオレフィン樹脂組成物とは、例えば、水(比重1.0)を比重液にした湿式の比重選別という方法により選別回収した樹脂であって、その組成が、ポリオレフィン樹脂90重量%以上のものであり、使用済み家電製品より選別回収したポリスチレン樹脂組成物とは、水(比重1.0)および塩水(比重1.1)を比重液にした湿式の比重選別方法および樹脂の摩擦帯電を利用した静電気選別という方法により選別回収した樹脂であって、その組成が、ポリスチレン樹脂90重量%以上のものを用いた。
本発明の実施例、比較例および参考例において、予め一般的な酸化防止剤を添加しておいたものを評価した。添加した酸化防止剤は、ポリオレフィン系樹脂組成物には、テトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタンおよびトリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト各0.05重量部、ポリスチレン系樹脂組成物には、ステアリルβ−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネートおよびトリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト各0.05重量部を添加した。物性評価については、再生ポリオレフィン系およびポリスチレン系樹脂組成物の熱酸化劣化度合を評価するために、射出成形機により、JIS規格 K7139に準拠した樹脂組成物の多目的試験片A形を作製して、引張試験による引張破断伸びを測定した。熱酸化安定性試験を行って劣化させた樹脂組成物の試験片の引張破断伸びを初期値と比較した。
引張試験は、JIS規格 K7161に準ずる方法で行なった。試験は、万能試験機を用いて、試験速度50mm/minで行ない、引張破断伸びを求めた。求めた引張破断伸びについて、初期の引張破断伸びに対する引張破断伸び保持率(%)を求めた。ポリオレフィン系樹脂組成物の熱酸化安定性試験は、JIS規格 K7368に準拠する方法で行なった。試験は、140℃で0、1500、3000時間まで試験を行ない、引張試験により、引張破断伸び保持率を求めた。ポリスチレン系樹脂組成物の熱酸化安定性試験は、90℃で0、1500、3000時間まで試験を行なった。なお、ここでは樹脂の劣化の判定基準を、引張破断伸び保持率が50%に低下した場合とした。
(実施例1)
使用済み家電製品より選別回収したポリプロピレン樹脂組成物100重量部に対して、金属捕捉剤として、エチレンジアミン四酢酸0.05重量部、一般的な酸化防止剤であるテトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタンおよびトリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト各0.05重量部を添加して混合したものを、200℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度50℃の条件で、多目的試験片A形を成形した。得られた試験片を用いて、140℃で熱酸化劣化試験を0、1500、3000時間行ない、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表1に示す。この結果、本発明の再生ポリプロピレン樹脂組成物は、外観が良好で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、1500時間後が100%、3000時間後が58%で、引張破断伸び保持率が50%以上であり、金属捕捉剤を添加する前(参考例3に該当)に比べて、熱安定性の改善効果がみられ、新材ポリプロピレン樹脂(参考例1に該当)相当まで熱安定性が改善できることがわかった。
(実施例2)
使用済み家電製品より選別回収したポリプロピレン樹脂組成物100重量部に対して、金属捕捉剤として、エチレンジアミン四酢酸10重量部、一般的な酸化防止剤であるテトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタンおよびトリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト各0.05重量部を添加して混合したものを、200℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度50℃の条件で、多目的試験片A形を成形した。得られた試験片を用いて、140℃で熱酸化劣化試験を0、1500、3000時間行ない、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表1に示す。この結果、本発明の再生ポリプロピレン樹脂組成物は、外観が良好で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、1500時間後が100%、3000時間後が100%で、引張破断伸び保持率が50%以上であり、金属捕捉剤を添加する前(参考例3に該当)に比べて、熱安定性の改善効果がみられ、新材ポリプロピレン樹脂(参考例1に該当)相当以上まで熱安定性が改善できることがわかった。
(実施例3)
使用済み家電製品より選別回収したポリプロピレン樹脂組成物100重量部に対して、金属捕捉剤として、エチレンジアミン四酢酸0.05重量部および安定化剤として、ステアリン酸5重量部、一般的な酸化防止剤であるテトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタンおよびトリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト各0.05重量部を添加して混合したものを、200℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度50℃の条件で、多目的試験片A形を成形した。得られた試験片を用いて、140℃で熱酸化劣化試験を0、1500、3000時間行ない、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表1に示す。この結果、本発明の再生ポリプロピレン樹脂組成物は、外観が良好で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、1500時間後が100%、3000時間後が72%で、引張破断伸び保持率が50%以上であり、金属捕捉剤を添加する前(参考例3に該当)に比べて、熱安定性の改善効果がみられ、新材ポリプロピレン樹脂(参考例1に該当)相当以上まで熱安定性が改善できることがわかった。
(実施例4)
使用済み家電製品より選別回収したポリプロピレン樹脂組成物100重量部に対して、金属捕捉剤として、ニトリル三酢酸0.1重量部、一般的な酸化防止剤であるテトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタンおよびトリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト各0.05重量部を添加して混合したものを、200℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度50℃の条件で、多目的試験片A形を成形した。得られた試験片を用いて、140℃で熱酸化劣化試験を0、1500、3000時間行ない、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表1に示す。この結果、本発明の再生ポリプロピレン樹脂組成物は、外観が良好で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、1500時間後が100%、3000時間後が80%で、引張破断伸び保持率が50%以上であり、金属捕捉剤を添加する前(参考例3に該当)に比べて、熱安定性の改善効果がみられ、新材ポリプロピレン樹脂(参考例1に該当)相当以上まで熱安定性が改善できることがわかった。
(実施例5)
使用済み家電製品より選別回収したポリプロピレン樹脂組成物100重量部に対して、金属捕捉剤として、ジエチレントリアミン五酢酸0.5重量部および安定化剤として、オレイン酸1重量部、一般的な酸化防止剤であるテトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタンおよびトリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト各0.05重量部を添加して混合したものを、200℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度50℃の条件で、多目的試験片A形を成形した。得られた試験片を用いて、140℃で熱酸化劣化試験を0、1500、3000時間行ない、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表1に示す。この結果、本発明の再生ポリプロピレン樹脂組成物は、外観が良好で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、1500時間後が100%、3000時間後が100%であり、引張破断伸び保持率が50%以上で、金属捕捉剤を添加する前(参考例3に該当)に比べて、熱安定性の改善効果がみられ、新材ポリプロピレン樹脂(参考例1に該当)相当以上まで熱安定性が改善できることがわかった。
(実施例6)
使用済み家電製品より選別回収したポリプロピレン樹脂組成物100重量部に対して、金属捕捉剤として、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸0.1重量部および安定化剤として、パルミチン酸10重量部、一般的な酸化防止剤であるテトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタンおよびトリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト各0.05重量部を添加して混合したものを、200℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度50℃の条件で、多目的試験片A形を成形した。得られた試験片を用いて、140℃で熱酸化劣化試験を0、1500、3000時間行ない、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表1に示す。この結果、本発明の再生ポリプロピレン樹脂組成物は、外観が良好で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、1500時間後が100%、3000時間後が81%で、引張破断伸び保持率が50%以上であり、金属捕捉剤を添加する前(参考例3に該当)に比べて、熱安定性の改善効果がみられ、新材ポリプロピレン樹脂(参考例1に該当)相当以上まで熱安定性が改善できることがわかった。
(実施例7)
使用済み家電製品より選別回収したポリプロピレン樹脂組成物100重量部に対して、金属捕捉剤として、酢酸トコフェロール1.0重量部、一般的な酸化防止剤であるテトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタンおよびトリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト各0.05重量部を添加して混合したものを、200℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度50℃の条件で、多目的試験片A形を成形した。得られた試験片を用いて、140℃で熱酸化劣化試験を0、1500、3000時間行ない、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表1に示す。この結果、本発明の再生ポリプロピレン樹脂組成物は、外観が良好で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、1500時間後が100%、3000時間後が82%で、引張破断伸び保持率が50%以上であり、金属捕捉剤を添加する前(参考例3に該当)に比べて、熱安定性の改善効果がみられ、新材ポリプロピレン樹脂(参考例1に該当)相当以上まで熱安定性が改善できることがわかった。
(実施例8)
使用済み家電製品より選別回収したポリエチレン樹脂組成物100重量部に対して、金属捕捉剤として、エチレンジアミン四酢酸0.05重量部、一般的な酸化防止剤であるテトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタンおよびトリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト各0.05重量部を添加して混合したものを、180℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)180℃、金型温度50℃の条件で、多目的試験片A形を成形した。得られた試験片を用いて、140℃で熱酸化劣化試験を0、1500、3000時間行ない、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表1に示す。この結果、本発明の再生ポリエチレン樹脂組成物は、外観が良好で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、1500時間後が100%、3000時間後が60%で、引張破断伸び保持率が50%以上であり、金属捕捉剤を添加する前(参考例5に該当)に比べて、熱安定性の改善効果がみられ、新材ポリエチレン樹脂(参考例2に該当)相当まで熱安定性が改善できることがわかった。
(参考例1)
一般的な新材ポリプロピレン樹脂組成物100重量部に対して、一般的な酸化防止剤であるテトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタンおよびトリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト各0.05重量部を添加して混合したものを、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度50℃の条件で、多目的試験片A形を成形した。得られた試験片を用いて、140℃で熱酸化劣化試験を0、1500、3000時間行ない、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表2に示す。この結果、新材ポリプロピレン樹脂組成物は、外観が良好で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、1500時間後が100%、3000時間後が60%で、引張破断伸び保持率が50%以上であった。
(参考例2)
一般的な新材ポリエチレン樹脂組成物100重量部に対して、一般的な酸化防止剤であるテトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタンおよびトリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト各0.05重量部を添加して混合したものを、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)180℃、金型温度50℃の条件で、多目的試験片A形を成形した。得られた試験片を用いて、140℃で熱酸化劣化試験を0、1500、3000時間行ない、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表2に示す。この結果、新材ポリエチレン樹脂組成物は、外観が良好で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、1500時間後が100%、3000時間後が65%で、引張破断伸び保持率が50%以上であった。
(比較例1)
使用済み家電製品より選別回収したポリプロピレン樹脂組成物100重量部に対して、一般的な酸化防止剤であるテトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタンおよびトリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト各0.05重量部を添加して混合したものを、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度50℃の条件で、多目的試験片A形を成形した。得られた試験片を用いて、140℃で熱酸化劣化試験を0、1500、3000時間行ない、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表2に示す。この結果、再生ポリプロピレン樹脂組成物は、外観が褐色に変色し、クラックが発生しており、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、1500時間後が32%、3000時間後が0%で、1500時間後では引張破断伸び保持率が50%以下であり、劣化と判定した。
(比較例2)
使用済み家電製品より選別回収したポリプロピレン樹脂組成物100重量部に対して、一般的な酸化防止剤であるテトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタンおよびトリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト各5重量部を添加した樹脂組成物を、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度50℃の条件で、多目的試験片A形を成形した。得られた試験片を用いて、140℃で熱酸化劣化試験を0、1500、3000時間行ない、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表2に示す。この結果、再生ポリプロピレン樹脂組成物は、外観が褐色に変色し、クラックが発生しており、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、1500時間後が49%、3000時間後が0%で、1500時間後では引張破断伸び保持率が50%以下であり、劣化と判定した。
(比較例3)
使用済み家電製品より選別回収したポリエチレン樹脂組成物100重量部を、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)180℃、金型温度50℃の条件で、多目的試験片A形を成形した。得られた試験片を用いて、140℃で熱酸化劣化試験を0、1500、3000時間行ない、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表2に示す。この結果、再生ポリエチレン樹脂組成物は、外観が褐色に変色し、クラックが発生しており、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、1500時間後が57%、3000時間後が0%で、3000時間後では引張破断伸び保持率が50%以下であり、劣化と判定した。
(比較例4)
使用済み家電製品より選別回収したポリプロピレン樹脂組成物100重量部に対して、金属捕捉剤として、エチレンジアミン四酢酸0.01重量部を添加して混合したものを、200℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度50℃の条件で、多目的試験片A形を成形した。得られた試験片を用いて、140℃で熱酸化劣化試験を0、1500、3000時間行ない、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表2に示す。この結果、再生ポリプロピレン樹脂組成物は、外観が褐色に変色し、クラックが発生しており、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、1500時間後が39%、3000時間後が0%で、1500時間後では引張破断伸び保持率が50%以下であり、劣化と判定した。
Figure 0005177575
Figure 0005177575
(実施例9)
使用済み家電製品より選別回収したポリスチレン樹脂組成物100重量部に対して、金属捕捉剤として、エチレンジアミン四酢酸0.05重量部を添加して混合したものを、220℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)220℃、金型温度55℃の条件で、多目的試験片A形を成形した。得られた試験片を用いて、90℃で熱酸化劣化試験を0、1500、3000時間行ない、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表3に示す。この結果、本発明の再生ポリスチレン樹脂組成物は、外観が良好で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、1500時間後が100%、3000時間後が52%で、引張破断伸び保持率が50%以上であり、金属捕捉剤を添加する前(比較例5に該当)に比べて、熱安定性の改善効果がみられ、新材ポリスチレン樹脂(参考例3に該当)相当まで熱安定性が改善できることがわかった。
(実施例10)
使用済み家電製品より選別回収したポリスチレン樹脂組成物100重量部に対して、金属捕捉剤として、エチレンジアミン四酢酸10重量部を添加して混合したものを、220℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)220℃、金型温度55℃の条件で、多目的試験片A形を成形した。得られた試験片を用いて、90℃で熱酸化劣化試験を0、1500、3000時間行ない、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表3に示す。この結果、本発明の再生ポリスチレン樹脂組成物は、外観が良好で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、1500時間後が100%、3000時間後が100%で、引張破断伸び保持率が50%以上であり、金属捕捉剤を添加する前(比較例5に該当)に比べて、熱安定性の改善効果がみられ、新材ポリスチレン樹脂(参考例3に該当)相当以上まで熱安定性が改善できることがわかった。
(実施例11)
使用済み家電製品より選別回収したポリスチレン樹脂組成物100重量部に対して、金属捕捉剤として、エチレンジアミン四酢酸0.05重量部および安定化剤として、ステアリン酸5重量部を添加して混合したものを、220℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)220℃、金型温度55℃の条件で、多目的試験片A形を成形した。得られた試験片を用いて、90℃で熱酸化劣化試験を0、1500、3000時間行ない、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表3に示す。この結果、本発明の再生ポリスチレン樹脂組成物は、外観が良好で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、1500時間後が100%、3000時間後が65%で、引張破断伸び保持率が50%以上であり、金属捕捉剤を添加する前(比較例5に該当)に比べて、熱安定性の改善効果がみられ、新材ポリスチレン樹脂(参考例3に該当)相当以上まで熱安定性が改善できることがわかった。
(実施例12)
使用済み家電製品より選別回収したポリスチレン樹脂組成物100重量部に対して、金属捕捉剤として、ニトリル三酢酸0.1重量部を添加して混合したものを、220℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)220℃、金型温度55℃の条件で、多目的試験片A形を成形した。得られた試験片を用いて、90℃で熱酸化劣化試験を0、1500、3000時間行ない、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表3に示す。この結果、本発明の再生ポリスチレン樹脂組成物は、外観が良好で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、1500時間後が100%、3000時間後が70%で、引張破断伸び保持率が50%以上であり、金属捕捉剤を添加する前(比較例5に該当)に比べて、熱安定性の改善効果がみられ、新材ポリスチレン樹脂(参考例3に該当)相当以上まで熱安定性が改善できることがわかった。
(実施例13)
使用済み家電製品より選別回収したポリスチレン樹脂組成物100重量部に対して、金属捕捉剤として、ジエチレントリアミン五酢酸0.5重量部および安定化剤として、オレイン酸1重量部を添加して混合したものを、220℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)220℃、金型温度55℃の条件で、多目的試験片A形を成形した。得られた試験片を用いて、90℃で熱酸化劣化試験を0、1500、3000時間行ない、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表3に示す。この結果、本発明の再生ポリスチレン樹脂組成物は、外観が良好で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、1500時間後が100%、3000時間後が89%で、引張破断伸び保持率が50%以上であり、金属捕捉剤を添加する前(比較例5に該当)に比べて、熱安定性の改善効果がみられ、新材ポリスチレン樹脂(参考例3に該当)相当以上まで熱安定性が改善できることがわかった。
(実施例14)
使用済み家電製品より選別回収したポリスチレン樹脂組成物100重量部に対して、金属捕捉剤として、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸0.1重量部および安定化剤として、パルミチン酸10重量部を添加して混合したものを、220℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)220℃、金型温度55℃の条件で、多目的試験片A形を成形した。得られた試験片を用いて、90℃で熱酸化劣化試験を0、1500、3000時間行ない、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表3に示す。この結果、本発明の再生ポリスチレン樹脂組成物は、外観が良好で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、1500時間後が100%、3000時間後が72%で、引張破断伸び保持率が50%以上であり、金属捕捉剤を添加する前(比較例5に該当)に比べて、熱安定性の改善効果がみられ、新材ポリスチレン樹脂(参考例3に該当)相当以上まで熱安定性が改善できることがわかった。
(実施例15)
使用済み家電製品より選別回収したポリスチレン樹脂組成物100重量部に対して、金属捕捉剤として、酢酸トコフェロール1.0重量部を添加して混合したものを、220℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)220℃、金型温度55℃の条件で、多目的試験片A形を成形した。得られた試験片を用いて、90℃で熱酸化劣化試験を0、1500、3000時間行ない、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表3に示す。この結果、本発明の再生ポリスチレン樹脂組成物は、外観が良好で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、1500時間後が100%、3000時間後が74%で、引張破断伸び保持率が50%以上であり、金属捕捉剤を添加する前(比較例5に該当)に比べて、熱安定性の改善効果がみられ、新材ポリスチレン樹脂(参考例3に該当)相当以上まで熱安定性が改善できることがわかった。
(実施例16)
使用済み家電製品より選別回収したABS樹脂組成物100重量部に対して、金属捕捉剤として、エチレンジアミン四酢酸0.05重量部を添加して混合したものを、240℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)240℃、金型温度60℃の条件で、多目的試験片A形を成形した。得られた試験片を用いて、90℃で熱酸化劣化試験を0、1500、3000時間行ない、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表3に示す。この結果、本発明の再生ABS樹脂組成物は、外観が良好で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、1500時間後が100%、3000時間後が64%で、引張破断伸び保持率が50%以上であり、金属捕捉剤を添加する前(比較例7に該当)に比べて、熱安定性の改善効果がみられ、新材ABS樹脂(参考例4に該当)相当まで熱安定性が改善できることがわかった。
(参考例3)
一般的な新材ポリスチレン樹脂組成物100重量部を、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)220℃、金型温度55℃の条件で、多目的試験片A形を成形した。得られた試験片を用いて、90℃で熱酸化劣化試験を0、1500、3000時間行ない、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表4に示す。この結果、新材ポリスチレン樹脂組成物は、外観が良好で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、1500時間後が100%、3000時間後が61%で、引張破断伸び保持率が50%以上であった。
(参考例4)
一般的な新材ABS樹脂組成物100重量部を、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)240℃、金型温度60℃の条件で、多目的試験片A形を成形した。得られた試験片を用いて、90℃で熱酸化劣化試験を0、1500、3000時間行ない、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表4に示す。この結果、新材ABS樹脂組成物は、外観が良好で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、1500時間後が100%、3000時間後が60%で、引張破断伸び保持率が50%以上であった。
(比較例5)
使用済み家電製品より選別回収したポリスチレン樹脂組成物に対して、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)220℃、金型温度55℃の条件で、多目的試験片A形を成形した。得られた試験片を用いて、90℃で熱酸化劣化試験を0、1500、3000時間行ない、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表4に示す。この結果、再生ポリスチレン樹脂組成物は、外観が褐色に変色し、クラックが発生しており、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、1500時間後が20%、3000時間後が0%で、1500時間後では引張破断伸び保持率が50%以下であり、劣化と判定した。
(比較例6)
使用済み家電製品より選別回収したポリスチレン樹脂組成物100重量部に対して、一般的な酸化防止剤であるテトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタンおよびトリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト各5重量部を添加している射出成形機により、樹脂温度(成形温度)220℃、金型温度55℃の条件で、多目的試験片A形を成形した。得られた試験片を用いて、90℃で熱酸化劣化試験を0、1500、3000時間行ない、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表4に示す。この結果、再生ポリスチレン樹脂組成物は、外観が褐色に変色し、クラックが発生しており、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、1500時間後が25%、3000時間後が0%で、1500時間後では引張破断伸び保持率が50%以下であり、劣化と判定した。
(比較例7)
使用済み家電製品より選別回収したABS樹脂組成物100重量部を、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)240℃、金型温度60℃の条件で、多目的試験片A形を成形した。得られた試験片を用いて、90℃で熱酸化劣化試験を0、1500、3000時間行ない、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表4に示す。この結果、再生ABS樹脂組成物は、外観が褐色に変色し、クラックが発生しており、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、1500時間後が60%、3000時間後が10%で、3000時間後では引張破断伸び保持率が50%以下であり、劣化と判定した。
(比較例8)
使用済み家電製品より選別回収したポリスチレン樹脂組成物100重量部に対して、金属捕捉剤として、エチレンジアミン四酢酸0.03重量部を添加して混合したものを、220℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)220℃、金型温度55℃の条件で、多目的試験片A形を成形した。得られた試験片を用いて、90℃で熱酸化劣化試験を0、1500、3000時間行ない、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表4に示す。この結果、再生ポリスチレン樹脂組成物は、外観が褐色に変色し、クラックが発生しており、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、1500時間後が20%、3000時間後が0%で、1500時間後では引張破断伸び保持率が50%以下であり、劣化と判定した。
Figure 0005177575
Figure 0005177575
(実施例17)
使用済み家電製品より選別回収したポリプロピレン樹脂組成物100重量部に対して、金属捕捉剤として、エチレンジアミン四酢酸0.05重量部および酢酸トコフェロール0.05重量部を添加して混合したものを、200℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度50℃の条件で、多目的試験片A形を成形した。得られた試験片を用いて、140℃で熱酸化劣化試験を0、1500、3000時間行ない、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表5に示す。この結果、本発明の再生ポリプロピレン樹脂組成物は、外観が良好で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、1500時間後が100%、3000時間後が80%で、引張破断伸び保持率が50%以上であり、金属捕捉剤を添加する前(比較例1に該当)に比べて、熱安定性の改善効果がみられ、新材ポリプロピレン樹脂(参考例1に該当)相当以上まで熱安定性が改善できることがわかった。
(実施例18)
使用済み家電製品より選別回収したポリプロピレン樹脂組成物100重量部に対して、金属捕捉剤として、ニトリロ三酢酸0.1重量部、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸0.1重量部および安定化剤として、ステアリン酸5重量部を添加して混合したものを、200℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度50℃の条件で、多目的試験片A形を成形した。得られた試験片を用いて、140℃で熱酸化劣化試験を0、1500、3000時間行ない、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表5に示す。この結果、本発明の再生ポリプロピレン樹脂組成物は、外観が良好で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、1500時間後が100%、3000時間後が100%で、引張破断伸び保持率が50%以上であり、金属捕捉剤を添加する前(比較例1に該当)に比べて、熱安定性の改善効果がみられ、新材ポリプロピレン樹脂(参考例1に該当)相当以上まで熱安定性が改善できることがわかった。
(実施例19)
使用済み家電製品より選別回収したポリプロピレン樹脂組成物100重量部に対して、金属捕捉剤として、エチレンジアミン四酢酸0.05重量部、ジエチレントリアミン五酢酸0.05重量部および酢酸トコフェロール0.05重量部を添加して混合したものを、200℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度50℃の条件で、多目的試験片A形を成形した。得られた試験片を用いて、140℃で熱酸化劣化試験を0、1500、3000時間行ない、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表5に示す。この結果、本発明の再生ポリプロピレン樹脂組成物は、外観が良好で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、1500時間後が100%、3000時間後が100%で、引張破断伸び保持率が50%以上であり、金属捕捉剤を添加する前(比較例1に該当)に比べて、熱安定性の改善効果がみられ、新材ポリプロピレン樹脂(参考例1に該当)相当以上まで熱安定性が改善できることがわかった。
(実施例20)
使用済み家電製品より選別回収したポリエチレン樹脂組成物100重量部に対して、金属捕捉剤として、エチレンジアミン四酢酸0.05重量部およびジエチレントリアミン五酢酸0.05重量部を添加して混合したものを、180℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)180℃、金型温度50℃の条件で、多目的試験片A形を成形した。得られた試験片を用いて、140℃で熱酸化劣化試験を0、1500、3000時間行ない、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表5に示す。この結果、本発明の再生ポリエチレン樹脂組成物は、外観が良好で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、1500時間後が100%、3000時間後が92%で、引張破断伸び保持率が50%以上であり、金属捕捉剤を添加する前(比較例3に該当)に比べて、熱安定性の改善効果がみられ、新材ポリエチレン樹脂(参考例2に該当)相当以上まで熱安定性が改善できることがわかった。
(実施例21)
使用済み家電製品より選別回収したポリエチレン樹脂組成物100重量部に対して、金属捕捉剤として、ニトリロ三酢酸0.05重量部、酢酸トコフェロール0.05重量部および安定化剤として、オレイン酸5重量部を添加して混合したものを、180℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)180℃、金型温度50℃の条件で、多目的試験片A形を成形した。得られた試験片を用いて、140℃で熱酸化劣化試験を0、1500、3000時間行ない、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表5に示す。この結果、本発明の再生ポリエチレン樹脂組成物は、外観が良好で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、1500時間後が100%、3000時間後が100%で、引張破断伸び保持率が50%以上であり、金属捕捉剤を添加する前(比較例3に該当)に比べて、熱安定性の改善効果がみられ、新材ポリエチレン樹脂(参考例2に該当)相当以上まで熱安定性が改善できることがわかった。
(実施例22)
使用済み家電製品より選別回収したポリスチレン樹脂組成物100重量部に対して、金属捕捉剤として、エチレンジアミン四酢酸0.05重量部および酢酸トコフェロール0.05重量部を添加して混合したものを、220℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)220℃、金型温度55℃の条件で、多目的試験片A形を成形した。得られた試験片を用いて、90℃で熱酸化劣化試験を0、1500、3000時間行ない、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表5に示す。この結果、本発明の再生ポリスチレン樹脂組成物は、外観が良好で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、1500時間後が100%、3000時間後が72%で、引張破断伸び保持率が50%以上であり、金属捕捉剤を添加する前(比較例5に該当)に比べて、熱安定性の改善効果がみられ、新材ポリスチレン樹脂(参考例3に該当)相当以上まで熱安定性が改善できることがわかった。
(実施例23)
使用済み家電製品より選別回収したポリスチレン樹脂組成物100重量部に対して、金属捕捉剤として、エチレンジアミン四酢酸0.05重量部、ニトリロ三酢酸0.05重量部およびヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸0.05重量部を添加して混合したものを、220℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)220℃、金型温度55℃の条件で、多目的試験片A形を成形した。得られた試験片を用いて、90℃で熱酸化劣化試験を0、1500、3000時間行ない、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表5に示す。この結果、本発明の再生ポリスチレン樹脂組成物は、外観が良好で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、1500時間後が100%、3000時間後が74%で、引張破断伸び保持率が50%以上であり、金属捕捉剤を添加する前(比較例5に該当)に比べて、熱安定性の改善効果がみられ、新材ポリスチレン樹脂(参考例3に該当)相当以上まで熱安定性が改善できることがわかった。
(実施例24)
使用済み家電製品より選別回収したポリスチレン樹脂組成物100重量部に対して、金属捕捉剤として、エチレンジアミン四酢酸5重量部、酢酸トコフェロール5重量部および安定化剤として、ステアリン酸5重量部を添加して混合したものを、220℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)220℃、金型温度55℃の条件で、多目的試験片A形を成形した。得られた試験片を用いて、90℃で熱酸化劣化試験を0、1500、3000時間行ない、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表5に示す。この結果、本発明の再生ポリスチレン樹脂組成物は、外観が良好で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、1500時間後が100%、3000時間後が100%で、引張破断伸び保持率が50%以上であり、金属捕捉剤を添加する前(比較例5に該当)に比べて、熱安定性の改善効果がみられ、新材ポリスチレン樹脂(参考例3に該当)相当以上まで熱安定性が改善できることがわかった。
(実施例25)
使用済み家電製品より選別回収したABS樹脂組成物100重量部に対して、金属捕捉剤として、エチレンジアミン四酢酸0.05重量部およびヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸0.05重量部を添加して混合したものを、240℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)240℃、金型温度60℃の条件で、多目的試験片A形を成形した。得られた試験片を用いて、90℃で熱酸化劣化試験を0、1500、3000時間行ない、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表5に示す。この結果、本発明の再生ABS樹脂組成物は、外観が良好で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、1500時間後が100%、3000時間後が73%で、引張破断伸び保持率が50%以上であり、金属捕捉剤を添加する前(比較例7に該当)に比べて、熱安定性の改善効果がみられ、新材ABS樹脂(参考例4に該当)相当以上まで熱安定性が改善できることがわかった。
(実施例26)
使用済み家電製品より選別回収したABS樹脂組成物100重量部に対して、金属捕捉剤として、ニトリロ三酢酸5重量部、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸5重量部および安定化剤として、オレイン酸5重量部を添加して混合したものを、240℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)240℃、金型温度60℃の条件で、多目的試験片A形を成形した。得られた試験片を用いて、90℃で熱酸化劣化試験を0、1500、3000時間行ない、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表5に示す。この結果、本発明の再生ABS樹脂組成物は、外観が良好で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、1500時間後が100%、3000時間後が100%で、引張破断伸び保持率が50%以上であり、金属捕捉剤を添加する前(比較例7に該当)に比べて、熱安定性の改善効果がみられ、新材ABS樹脂(参考例4に該当)相当以上まで熱安定性が改善できることがわかった。
Figure 0005177575
以上のように本発明の実施の形態および実施例について説明を行なったが、上述の各実施の形態および実施例の構成を適宜組み合わせることも当初から予定している。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
ポリオレフィン系樹脂組成物およびポリスチレン系樹脂組成物の再生に限られず、酸化チタンや酸化アルミニウムにより表面処理した酸化チタンを含む樹脂に対しても金属捕捉剤を添加して樹脂を再生させることができる。

Claims (4)

  1. 回収ポリオレフィン系樹脂組成物100重量部に対して、金属捕捉剤0.05〜10重量部を含有し
    前記金属捕捉剤は、エチレンジアミン四酢酸、ニトリロ三酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸、酢酸トコフェロールのいずれか一種以上であることを特徴とする再生ポリオレフィン系樹脂組成物。
  2. 前記再生ポリオレフィン系樹脂組成物は、炭素数8〜24の脂肪酸を含有した請求項記載の再生ポリオレフィン系樹脂組成物。
  3. 回収ポリスチレン系樹脂組成物100重量部に対して、金属捕捉剤0.05〜10重量部を含有し
    前記金属捕捉剤は、エチレンジアミン四酢酸、ニトリロ三酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸、酢酸トコフェロールのいずれか一種以上であることを特徴とする再生ポリスチレン系樹脂組成物。
  4. 前記再生ポリスチレン系樹脂組成物は、炭素数8〜24の脂肪酸を含有した請求項に記載の再生ポリスチレン系樹脂組成物。
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