JP2015000892A - 再生樹脂組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明の一態様は、耐燃性、耐衝撃性及び流動性に優れる再生樹脂組成物を提供することができる。【解決手段】本発明の一態様は、再生樹脂組成物において、廃家電製品から回収されたポリスチレン、未使用のポリスチレン、耐衝撃改質剤及びリン系難燃剤を含み、廃家電製品から回収されたポリスチレンの含有量が51質量%以上84質量%以下であり、未使用のポリスチレンの含有量が11質量%以上39質量%以下であり、耐衝撃改質剤の含有量が2質量%以上4質量%以下であり、リン系難燃剤の含有量が6質量%以上19質量%以下である。【選択図】なし
Description
本発明は、再生樹脂組成物、部品、画像形成装置及び再生樹脂組成物の製造方法に関する。
複写機、プリンター等の画像出力機器、家電製品などの電気電子機器、自動車の内装部品等には樹脂部品が数多く利用されているが、これらの部品には延焼を防止する目的で、耐燃性が求められている。特に複写機においては、内部に高温になる定着ユニットがあり、定着ユニット付近にも樹脂部品が使用されている。
また、帯電ユニットのような高電圧を発生させるユニットや、電源ユニットは100Vの交流電源ユニットがあり、これらの最大消費電力は数100W〜1500Wであり、100V、15A電源系統を利用するユニットで構成されている。
このような複写機、主にマルチファンクションプリンターに代表される複合機は、据え置き式の電気電子機器であり、製品機器の安全性に関する国際規格(IEC60950)においては、発火源もしくは発火の恐れがある部分をUL94規格(UnderwritersLaboratories Inc.standard)の5VBグレードのエンクロージャー部品で覆うことが求められている。
なお、UL94規格の5VBグレードに関する試験方法については、国際規格IEC60695−11−20(ASTM D5048)に「500W試験炎による燃焼試験」として定義されている。
複写機本体に構成させる部品は、エンクロージャー部品以外においても、エンクロージャー内の内部部品については、UL94規格のV−2グレード以上の耐燃性が求められている。
なお、UL94規格のV−2グレード以上の耐燃性に関する試験方法については、国際規格IEC60695−11−10 B法(ASTM D3801)に「20mm垂直燃焼試験」として定義されている。
一方、従来の樹脂部品は、石油を原料とする樹脂を用いて製造されており、家電製品やOA機器に利用されている。近年、一般家庭から排出される家電製品は、年間約60万tにも及び、従来そのほとんどが埋め立てられてきた。しかし、埋め立て地には限界がある。また、埋め立てられる廃家電には、再利用することができる有用な資源がたくさん含まれている。そこで、有用な資源の再利用を促進し、廃棄物を減らすために、2001年4月に家電リサイクル法が施行された。
家電リサイクル法においては、2012年3月現在でエアコン、テレビ、冷蔵庫、洗濯機の家電4品目のリサイクルが義務付けられており、それぞれの製品の再商品化率については、エアコン70%以上、ブラウン管テレビ55%以上、液晶・プラズマテレビ50%以上、冷蔵庫60%以上、洗濯機・衣類乾燥機65%以上の法律上の基準値が定められている。
樹脂は、鉄をはじめとする金属よりもデザインの自由度が大きく、構成成分の調整、添加剤の添加等により金属では実現の難しい種々の特性を付与することができること、軽量であること、耐久性が高いこと等の多くの利点を有するため、近年の家電製品、OA製品に占める樹脂部品の割合が大きくなっている。
家電製品に使用されるポリスチレン(PS)としては、主に冷蔵庫、エアコンの外装材、内装材等に多く使用されているが、低温下や高温下においても強度等の物性を一定に保持させるために、耐衝撃改質剤中のゴム成分の高いものが多く使用されている。
OA製品に使用されるポリスチレン(PS)としては、外装部品、構造体等に使用されることが多い。ここで、カールソン法を用いた電子写真装置においては、定着ユニットから発せられる熱で万が一発火した場合、機外へ燃え広がるのを防止するために、UL94規格の5VBグレードのポリスチレン(PS)製の部品が数多く使用されている。また、内装部品にも、UL94規格のV−2グレードのポリスチレン(PS)製の部品が多く使用されている。
特許文献1には、熱可塑性樹脂組成物廃材を熱可塑性樹脂組成物廃材中の主成分である熱可塑性樹脂組成物の系統別に選択的に分離回収するステップと、選択的に分離回収した熱可塑性樹脂組成物廃材またはその加熱溶融物、および/または、未使用の熱可塑性樹脂組成物またはその加熱溶融物、の複数種類を混合して特定の組成の混合物を得るステップと、熱可塑性樹脂組成物廃材または混合物を加熱溶融するステップと、混合および加熱溶融された熱可塑性樹脂組成物廃材を成形して熱可塑性樹脂組成物成形体を得るステップを備える熱可塑性樹脂組成物廃材の再資源化方法が開示されている。
しかしながら、廃家電製品から回収されたポリスチレンを用いて、耐燃性、耐衝撃性及び流動性に優れる再生樹脂組成物を製造することができず、OA製品に適用することができないという問題がある。
本発明の一態様は、上記従来技術が有する問題に鑑み、耐燃性、耐衝撃性及び流動性に優れる再生樹脂組成物を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、再生樹脂組成物において、廃家電製品から回収されたポリスチレン、未使用のポリスチレン、耐衝撃改質剤及びリン系難燃剤を含み、前記廃家電製品から回収されたポリスチレンの含有量が51質量%以上84質量%以下であり、前記未使用のポリスチレンの含有量が11質量%以上39質量%以下であり、前記耐衝撃改質剤の含有量が2質量%以上4質量%以下であり、前記リン系難燃剤の含有量が6質量%以上19質量%以下である。
本発明の一態様によれば、耐燃性、耐衝撃性及び流動性に優れる再生樹脂組成物を提供することができる。
次に、本発明を実施するための形態を図面と共に説明する。
再生樹脂組成物は、廃家電製品から回収されたポリスチレン、未使用のポリスチレン、耐衝撃改質剤及びリン系難燃剤を含む。これにより、廃家電製品から回収されたポリスチレンに耐燃性を付与してリサイクルすることができる。このとき、廃家電製品から回収されたポリスチレンと混合するバージン材の効果で、燃焼時の炎のドリップ効果を高めることができる。また、難燃剤の添加量を必要最小限に抑えることができ、コストを削減できる。さらに、廃家電製品から回収されたポリスチレンを効率的に再資源化することができとなる。さらに、廃家電製品から回収されたポリスチレンを再利用するリサイクル率が高く、環境負荷が低い再生樹脂組成物を得ることができる。このため、再生樹脂組成物は、将来の循環型社会に適用することができ、低炭素社会にも貢献することができる。
再生樹脂組成物中の廃家電製品から回収されたポリスチレンの含有量は、51〜84質量%であり、55〜79質量%であることが好ましい。再生樹脂組成物中の廃家電製品から回収されたポリスチレンの含有量が51質量%未満であると、耐燃性が低下し、84質量%を超えると、流動性が低下する。
再生樹脂組成物中の未使用のポリスチレンの含有量は、11〜39質量%であり、15〜35質量%であることが好ましい。再生樹脂組成物中の未使用のポリスチレンの含有量が11質量%未満であると、流動性が低下し、39質量%を超えると、耐衝撃性が低下する。
再生樹脂組成物中の耐衝撃改質剤の含有量は、2〜4質量%であり、2.5〜3.5質量%であることが好ましい。再生樹脂組成物中の耐衝撃改質剤の含有量が2質量%未満であると、耐衝撃性が低下し、4質量%を超えると、流動性が低下する。
再生樹脂組成物中のリン系難燃剤の含有量は、6〜19質量%であり、10〜15質量%であることが好ましい。再生樹脂組成物中の耐衝撃改質剤の含有量が6質量%未満であると、耐燃性が低下し、19質量%を超えると、流動性が低下する。
家電製品としては、特に限定されないが、冷蔵庫の庫内の透明内箱、樹脂性ドア、操作パネル、ハンドル、キャップ;エアコンの前面パネル、ファン、屋内/屋外の外装ハウジング、換気口、風向き板;テレビの外装部品、内装部品、テレビ枠部品、洗濯機等が挙げられる(図1参照)。
家電製品に使用されるポリスチレンとしては、特に限定されないが、耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)等が挙げられる。
家電製品に使用されるポリスチレンの市販品としては、トーヨースチロールHI(東洋スチレン社製)、PSJ−ポリスチレンHIPS(PSジャパン社製)、エスチレン(新日鐵化学社製)等が挙げられる。
次に、廃家電製品からポリスチレンを回収する方法について説明する。まず、家電リサイクル法に則る形で廃家電製品が回収された後、プラスチック廃棄物を分別して、ポリスチレンを取り出し、破砕する。次に、破砕されたポリスチレンを洗浄した後、脱水し、乾燥させる。
未使用のポリスチレンとしては、特に限定されないが、汎用ポリスチレン(GPPS)等が挙げられる。
汎用ポリスチレンの市販品としては、トーヨースチロールGP(東洋スチレン社製)、PSJ−ポリスチレンGPPS(PSジャパン社製)、エスチレン(新日鐵化学社製)等が挙げられる。
耐衝撃改質剤としては、特に限定されないが、アクリルゴム、シリコーンゴム、ポリブタジエン、スチレン−ブタジエン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、エチレン−α−オレフィン共重合体、シリコーン−アクリル系ゴム等の複合ゴム等の重合体が挙げられる。
耐衝撃改質剤の市販品としては、メタブレン−S(三菱レイヨン社製)等が挙げられる。
リン系難燃剤としては、特に限定されないが、トリフェニルホスフェート、クレジルジフェニルホスフェート、トリクレジルホスフェートトリキシレニルホスフェート、トリス(t−ブチルフェニル)ホスフェート、トリス(イソプロピルフェニル)ホスフェート、2−エチルヘキシルジフェニルホスフェート、1,3−フェニレンビス(ジフェニルホスフェート)、1,3−フェニレンビス(ジキシレニル)ホスフェート、ビスフェノールA(ジフェニルホスフェート)、トリス(ジクロロプロピル)ホスフェート、トリス(β−クロロプロピル)ホスフェート、トリス(クロロエチル)ホスフェート、2,2−ビス(クロロメチル)トリメチレンビス(ビス(2−クロロエチル)ホスフェート)、ポリオキシアルキレンビスジクロロアルキルホスフェート、赤リン等が挙げられる。
再生樹脂組成物は、相溶化剤、可塑化剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、加工助剤、帯電防止剤、着色剤、加水分解抑制剤等の各種添加剤をさらに含んでいてもよい。
再生樹脂組成物は、廃家電製品から回収されたポリスチレン、未使用のポリスチレン、耐衝撃改質剤及び難燃剤を含む組成物を溶融混練することにより、製造することができる。
再生樹脂組成物を成形することにより、画像形成装置等の事務機器の部品に適用することができ、種々の部品で環境負荷を削減することができる。
再生樹脂組成物を成形する方法としては、特に限定されないが、射出成形法、押し出し成形法、熱プレス成形法等が挙げられる。
事務機器としては、特に限定されないが、画像形成装置等が挙げられる。
画像形成装置の方式としては、特に限定されないが、電子写真方式、印刷方式、インクジェット方式等が挙げられる。
画像形成装置の部品としては、特に限定されないが、外装カバー、内装カバー、気流確保用ダクト、作像カバー等の画像形成装置の本体の内部の部品等が挙げられる。
部品は、材料種別及びグレードを示す情報が識別可能に付与されていてもよい。これにより、部品が使用された後に回収し、再度、再生樹脂組成物として活用することができ、環境負荷をさらに削減することができる。
図2に、画像形成装置の一例として、タンデム型間接転写方式の電子写真装置1を示す。
画像形成手段18、中間転写体10、2次転写装置22等の各モジュールにおける筐体構造体には、作像品質の安定を目的として、寸法精度や高い強度が求められ、定着装置25に近接せざるを得ない関係上、耐燃性についても要求がなされるため、従来からUL94規格のV−2グレードのポリスチレンが広く用いられている。
図中、符号100は複写装置本体、200は複写装置本体100を載せる給紙テーブル、300は複写装置本体100上に取り付けるスキャナ、400はスキャナ300の上に取り付ける原稿自動搬送装置(ADF)である。
複写装置本体100には、中央に、無端ベルト状の中間転写体10が設けられている。中間転写体10は、3つの支持ローラ14、15、16により支持されており、図中、時計回りに回転搬送することが可能である。支持ローラ15の左に、画像が転写された後に中間転写体10上に残留するトナーを除去するクリーニング装置17が設けられている。
また、支持ローラ14と支持ローラ15の間に張り渡した中間転写体10上には、その搬送方向に沿って、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの4つの画像形成手段18を横に並べて配置してタンデム画像形成手段20を構成する。
さらに、タンデム画像形成手段20の上には、露光装置21が設けられている。
一方、中間転写体10を挟んでタンデム画像形成手段20と反対側には、2次転写装置22が設けられている。
2次転写装置22は、2つのローラ23により、無端ベルト状の2次転写ベルト24が支持されている。また、2次転写装置22は、中間転写体10を介して支持ローラ16に押し当てて配置されており、中間転写体10上の画像をシートに転写する。
2次転写装置22の横には、シートに転写された画像を定着させる定着装置25が設けられている。
定着装置25は、無端ベルト状の定着ベルト26に加圧ローラ27が押し当てられている。
このとき、2次転写装置22は、画像が転写された後のシートを定着装置25に搬送する。
なお、2次転写装置22の代わりに、転写ローラや非接触のチャージャを配置してもよい。
2次転写装置22及び定着装置25の下に、タンデム画像形成手段20と平行に、シートの両面に画像を形成するためにシートを反転するシート反転装置28が設けられている。
電子写真装置1において、個々の画像形成手段18は、ドラム状の感光体140(140Y〜140K)のまわりに帯電装置、現像装置、1次転写装置62、クリーニング装置、除電装置が設けられている。
ここで、電子写真装置1を用いてコピーをとるときは、原稿自動搬送装置400の原稿台30上に原稿をセットする。または、原稿自動搬送装置400を開いてスキャナ300のコンタクトガラス32上に原稿をセットし、原稿自動搬送装置400を閉じて押さえる。そして、スタートスイッチ(不図示)を押すと、原稿自動搬送装置400に原稿をセットしたときは、原稿を搬送してコンタクトガラス32上へと移動した後、他方、コンタクトガラス32上に原稿をセットしたときは、直ちにスキャナ300を駆動し、第1走行体33及び第2走行体34を走行させる。そして、第1走行体33で光源から光を発射すると共に原稿面からの反射光をさらに反射して第2走行体34に向け、第2走行体34のミラーで反射して結像レンズ35を通して読み取りセンサ36に入れ、原稿内容を読み取る。
また、スタートスイッチ(不図示)を押すと、駆動モータ(不図示)が支持ローラ14、15、16の1つを回転駆動して、他の2つの支持ローラが従動回転し、中間転写体10を回転搬送させる。同時に、個々の画像形成手段18で感光体140を回転させて、各感光体140Y、140C、140M、140K上に、それぞれイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの単色画像を形成する。そして、中間転写体10が搬送されるのに伴い、単色画像が順次転写されて中間転写体10上に合成カラー画像を形成される。
一方、スタートスイッチ(不図示)を押すと、給紙テーブル200の給紙ローラ42の1つが回転し、ペーパーバンク43に多段に備える給紙カセット44の1つからシートを繰り出し、分離ローラ45で1枚ずつ分離して給紙路46に入れ、搬送ローラ47で搬送して複写装置本体100内の給紙路48に導き、レジストローラ49に突き当てて止める。または、給紙ローラ50が回転して手差しトレイ51上のシートを繰り出し、分離ローラ52で1枚ずつ分離して手差し給紙路53に入れ、レジストローラ49に突き当てて止める。
そして、中間転写体10上の合成カラー画像にタイミングを合わせてレジストローラ49を回転させ、中間転写体10と2次転写装置22の間にシートを送り込み、シート上にカラー画像が転写される。
画像が転写された後のシートは、2次転写装置22により搬送されて定着装置25に送り込まれ、定着装置25で加熱加圧されて画像が定着した後、切換爪55により切り換えられて排出ローラ56により排出され、排紙トレイ57上にスタックされる。または、切換爪55により切り換えられてシート反転装置28に入れられて反転して再び転写位置に導かれ、裏面にも画像が形成された後、排出ローラ56により排紙トレイ57上に排出される。
一方、画像が転写された後の中間転写体10は、クリーニング装置17により、残留するトナーが除去される。
ここで、レジストローラ49は、一般的には接地されるが、紙粉を除去するためにバイアスが印加されてもよい。
本実施例において、部は質量部を意味する。
(実施例1)
廃家電製品から回収された耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)60部、汎用ポリスチレン(GPPS)のトーヨースチロールGP−G100C(東洋スチレン社製)22部、耐衝撃改質剤S−2001(三菱レイヨン社製)3部及びリン系難燃剤PX−200(大八化学社製)15部をドライブレンドした。次に、ホッパーを用いて、混合物を投入した後、2軸混練押出機KZW20TW(テクノベル社製)を用いて、210℃で溶融混練し、3mm角程度のペレットを得た。
廃家電製品から回収された耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)60部、汎用ポリスチレン(GPPS)のトーヨースチロールGP−G100C(東洋スチレン社製)22部、耐衝撃改質剤S−2001(三菱レイヨン社製)3部及びリン系難燃剤PX−200(大八化学社製)15部をドライブレンドした。次に、ホッパーを用いて、混合物を投入した後、2軸混練押出機KZW20TW(テクノベル社製)を用いて、210℃で溶融混練し、3mm角程度のペレットを得た。
(実施例2)
廃家電製品から回収された耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)65部、汎用ポリスチレン(GPPS)のPSJ−ポリスチレンGPPS679(PSジャパン社製)17部、耐衝撃改質剤S−2001(三菱レイヨン社製)3部及びリン系難燃剤PX−200(大八化学社製)15部をドライブレンドした。次に、ホッパーを用いて、混合物を投入した後、2軸押出混練機KZW20TW(テクノベル社製)を用いて、210℃で溶融混練し、3mm角程度のペレットを得た。
廃家電製品から回収された耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)65部、汎用ポリスチレン(GPPS)のPSJ−ポリスチレンGPPS679(PSジャパン社製)17部、耐衝撃改質剤S−2001(三菱レイヨン社製)3部及びリン系難燃剤PX−200(大八化学社製)15部をドライブレンドした。次に、ホッパーを用いて、混合物を投入した後、2軸押出混練機KZW20TW(テクノベル社製)を用いて、210℃で溶融混練し、3mm角程度のペレットを得た。
(実施例3)
リン系難燃剤PX−200(大八化学社製)15部の代わりに、リン系難燃剤PX−200(大八化学社製)12部及びリン系難燃剤FP−110(伏見製薬所社製)3部を用いた以外は、実施例1と同様にして、3mm角程度のペレットを得た。
リン系難燃剤PX−200(大八化学社製)15部の代わりに、リン系難燃剤PX−200(大八化学社製)12部及びリン系難燃剤FP−110(伏見製薬所社製)3部を用いた以外は、実施例1と同様にして、3mm角程度のペレットを得た。
(実施例4)
リン系難燃剤PX−200(大八化学社製)15部の代わりに、リン系難燃剤PX−200(大八化学社製)12部及びリン系難燃剤FP−110(伏見製薬所社製)3部を用いた以外は、実施例2と同様にして、3mm角程度のペレットを得た。
リン系難燃剤PX−200(大八化学社製)15部の代わりに、リン系難燃剤PX−200(大八化学社製)12部及びリン系難燃剤FP−110(伏見製薬所社製)3部を用いた以外は、実施例2と同様にして、3mm角程度のペレットを得た。
(実施例5)
リン系難燃剤PX−200(大八化学社製)15部の代わりに、リン系難燃剤FP−2200(ADEKA社製)13部及びリン系難燃剤FP−110(伏見製薬所社製)2部を用いた以外は、実施例2と同様にして、3mm角程度のペレットを得た。
リン系難燃剤PX−200(大八化学社製)15部の代わりに、リン系難燃剤FP−2200(ADEKA社製)13部及びリン系難燃剤FP−110(伏見製薬所社製)2部を用いた以外は、実施例2と同様にして、3mm角程度のペレットを得た。
(比較例1)
2軸押出混練機KZW20TW(テクノベル社製)を用いて、廃家電製品から回収されたポリスチレン(PS)100部を210℃で溶融混練し、3mm角程度のペレットを得た。
2軸押出混練機KZW20TW(テクノベル社製)を用いて、廃家電製品から回収されたポリスチレン(PS)100部を210℃で溶融混練し、3mm角程度のペレットを得た。
(比較例2)
廃家電製品から回収された耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)50部、汎用ポリスチレン(GPPS)のトーヨースチロールGP−G100C(東洋スチレン社製)40部及びリン系難燃剤PX−200(大八化学社製)10部をドライブレンドした。次に、ホッパーを用いて、混合物を投入した後、2軸押出混練機KZW20TW(テクノベル社製)を用いて、210℃で溶融混練し、3mm角程度のペレットを得た。
廃家電製品から回収された耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)50部、汎用ポリスチレン(GPPS)のトーヨースチロールGP−G100C(東洋スチレン社製)40部及びリン系難燃剤PX−200(大八化学社製)10部をドライブレンドした。次に、ホッパーを用いて、混合物を投入した後、2軸押出混練機KZW20TW(テクノベル社製)を用いて、210℃で溶融混練し、3mm角程度のペレットを得た。
(比較例3)
廃家電製品から回収された耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)85部、耐衝撃改質剤S−2001(三菱レイヨン社製)10部及びリン系難燃剤PX−200(大八化学社製)5部をドライブレンドした。次に、ホッパーを用いて、混合物を投入した後、2軸押出混練機KZW20TW(テクノベル社製)を用いて、210℃で溶融混練し、3mm角程度のペレットを得た。
廃家電製品から回収された耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)85部、耐衝撃改質剤S−2001(三菱レイヨン社製)10部及びリン系難燃剤PX−200(大八化学社製)5部をドライブレンドした。次に、ホッパーを用いて、混合物を投入した後、2軸押出混練機KZW20TW(テクノベル社製)を用いて、210℃で溶融混練し、3mm角程度のペレットを得た。
(比較例4)
廃家電製品から回収された耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)65部、汎用ポリスチレン(GPPS)のトーヨースチロールGP−G100C(東洋スチレン社製)10部、耐衝撃改質剤S−2001(三菱レイヨン社製)1部及びリン系難燃剤PX−200(大八化学社製)24質量部をドライブレンドした。次に、ホッパーを用いて、混合物を投入した後、2軸押出混練機KZW20TW(テクノベル社製)を用いて、210℃で溶融混練し、3mm角程度のペレットを得た。
廃家電製品から回収された耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)65部、汎用ポリスチレン(GPPS)のトーヨースチロールGP−G100C(東洋スチレン社製)10部、耐衝撃改質剤S−2001(三菱レイヨン社製)1部及びリン系難燃剤PX−200(大八化学社製)24質量部をドライブレンドした。次に、ホッパーを用いて、混合物を投入した後、2軸押出混練機KZW20TW(テクノベル社製)を用いて、210℃で溶融混練し、3mm角程度のペレットを得た。
(比較例5)
廃家電製品から回収された耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)65部、汎用ポリスチレン(GPPS)のトーヨースチロールGP−G100C(東洋スチレン社製)10部、耐衝撃改質剤S−2001(三菱レイヨン社製)5部及びリン系難燃剤PX−200(大八化学社製)20部をドライブレンドした。次に、ホッパーを用いて、混合物を投入した後、2軸押出混練機KZW20TW(テクノベル社製)を用いて、210℃で溶融混練し、3mm角程度のペレットを得た。
廃家電製品から回収された耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)65部、汎用ポリスチレン(GPPS)のトーヨースチロールGP−G100C(東洋スチレン社製)10部、耐衝撃改質剤S−2001(三菱レイヨン社製)5部及びリン系難燃剤PX−200(大八化学社製)20部をドライブレンドした。次に、ホッパーを用いて、混合物を投入した後、2軸押出混練機KZW20TW(テクノベル社製)を用いて、210℃で溶融混練し、3mm角程度のペレットを得た。
(比較例6)
廃家電製品から回収された耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)50部、汎用ポリスチレン(GPPS)のトーヨースチロールGP−G100C(東洋スチレン社製)30部、耐衝撃改質剤S−2001(三菱レイヨン社製)10部及びリン系難燃剤PX−200(大八化学社製)10部をドライブレンドした。次に、ホッパーを用いて、混合物を投入した後、2軸押出混練機KZW20TW(テクノベル社製)を用いて、210℃で溶融混練し、3mm角程度のペレットを得た。
廃家電製品から回収された耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)50部、汎用ポリスチレン(GPPS)のトーヨースチロールGP−G100C(東洋スチレン社製)30部、耐衝撃改質剤S−2001(三菱レイヨン社製)10部及びリン系難燃剤PX−200(大八化学社製)10部をドライブレンドした。次に、ホッパーを用いて、混合物を投入した後、2軸押出混練機KZW20TW(テクノベル社製)を用いて、210℃で溶融混練し、3mm角程度のペレットを得た。
(比較例7)
廃家電製品から回収された耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)50部、汎用ポリスチレン(GPPS)のトーヨースチロールGP−G100C(東洋スチレン社製)30部、耐衝撃改質剤S−2001(三菱レイヨン社製)7部及びリン系難燃剤PX−200(大八化学社製)13部をドライブレンドした。次に、ホッパーを用いて、混合物を投入した後、2軸押出混練機KZW20TW(テクノベル社製)を用いて、210℃で溶融混練し、3mm角程度のペレットを得た。
廃家電製品から回収された耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)50部、汎用ポリスチレン(GPPS)のトーヨースチロールGP−G100C(東洋スチレン社製)30部、耐衝撃改質剤S−2001(三菱レイヨン社製)7部及びリン系難燃剤PX−200(大八化学社製)13部をドライブレンドした。次に、ホッパーを用いて、混合物を投入した後、2軸押出混練機KZW20TW(テクノベル社製)を用いて、210℃で溶融混練し、3mm角程度のペレットを得た。
(比較例8)
2軸押出混練機KZW20TW(テクノベル社製)を用いて、汎用ポリスチレン(GPPS)のトーヨースチロールGP−G100C(東洋スチレン社製)100部を210℃で溶融混練し、3mm角程度のペレットを得た。
2軸押出混練機KZW20TW(テクノベル社製)を用いて、汎用ポリスチレン(GPPS)のトーヨースチロールGP−G100C(東洋スチレン社製)100部を210℃で溶融混練し、3mm角程度のペレットを得た。
表1に、実施例及び比較例のペレットの特性を示す。
<耐燃性>
棚式の熱風乾燥機PH101(エスペック社製)を用いて、80℃で5時間ペレットを乾燥させた後、型締力が100tの電動式射出成形機ロボショットα100B(ファナック社製)を用いて、金型温度40℃、シリンダー温度220℃、射出速度20mm/s、射出圧力100MPa、冷却時間30sの設定で、幅13mm、長さ125mm、厚さ1.6mmの垂直燃焼試験用の短冊試験片を得た。
棚式の熱風乾燥機PH101(エスペック社製)を用いて、80℃で5時間ペレットを乾燥させた後、型締力が100tの電動式射出成形機ロボショットα100B(ファナック社製)を用いて、金型温度40℃、シリンダー温度220℃、射出速度20mm/s、射出圧力100MPa、冷却時間30sの設定で、幅13mm、長さ125mm、厚さ1.6mmの垂直燃焼試験用の短冊試験片を得た。
50℃で72時間短冊試験片をエージングした後、湿度20%RHのデシケータ内で3時間冷却した。次に、5本の短冊試験片を1セットとし、UL94規格に準拠して、垂直燃焼試験を実施した。
具体的には、各短冊試験片の上端部をクランプして、垂直状態で保持した後、各短冊試験片の下端部から300±10mm下方に、0.8g以下、50mm角の脱脂綿を置き、垂直燃焼試験により溶融物が脱脂綿上に落下することを確認した。このとき、各短冊試験片の下端部からバーナーを用いて、1回目の接炎を10±1秒間実施した後、約300mm/sでバーナーを試験片から離した。燃焼が終わったら直ちにバーナーを各短冊試験片の下端部に戻し、2回目の接炎を10±1秒間実施した。1回目の燃焼継続時間をt1、2回目の燃焼継続時間をt2、2回目の燃焼後火種継続時間をt3とした。
ここで、燃焼継続時間とは、燃焼が始まってから燃焼が終わるまでの時間を意味し、火種継続時間とは、燃焼が終わった後、火種が残っている時間を意味する。
<耐燃性の判定方法>
(1)t1及びt2が10秒未満である場合をV−0、10秒以上である場合をV−1又はV−2と判定した。
(2)5本の短冊試験片全ての(t1+t2)が50秒未満である場合をV−0、50秒以上である場合をV−1又はV−2と判定した。
(3)(t2+t3)が30秒未満である場合をV−0、30秒以上である場合をV−1又はV−2と判定した。
(4)溶融物による脱脂綿の発火が無い場合をV−0又はV−1、発火がある場合をV−2と判定した。
(1)t1及びt2が10秒未満である場合をV−0、10秒以上である場合をV−1又はV−2と判定した。
(2)5本の短冊試験片全ての(t1+t2)が50秒未満である場合をV−0、50秒以上である場合をV−1又はV−2と判定した。
(3)(t2+t3)が30秒未満である場合をV−0、30秒以上である場合をV−1又はV−2と判定した。
(4)溶融物による脱脂綿の発火が無い場合をV−0又はV−1、発火がある場合をV−2と判定した。
なお、V−2である場合を○、V−1である場合を△、V−0である場合を×として、判定した。ここで、(1)〜(4)で異なる判定が出た場合は、悪い方の判定を採用した。
<耐衝撃性>
棚式の熱風乾燥機PH101(エスペック社製)を用いて、80℃で5時間ペレットを乾燥させた後、型締力が100tの電動式射出成形機ロボショットα100B(ファナック社製)を用いて、金型温度40℃、シリンダー温度220℃、射出速度20mm/s、射出圧力100MPa、冷却時間30sの設定で射出成形し、長さ80mm、幅4mm、高さ10mmのシャルピー衝撃試験用の短冊試験片を得た。
棚式の熱風乾燥機PH101(エスペック社製)を用いて、80℃で5時間ペレットを乾燥させた後、型締力が100tの電動式射出成形機ロボショットα100B(ファナック社製)を用いて、金型温度40℃、シリンダー温度220℃、射出速度20mm/s、射出圧力100MPa、冷却時間30sの設定で射出成形し、長さ80mm、幅4mm、高さ10mmのシャルピー衝撃試験用の短冊試験片を得た。
JIS K 7111−1に準拠して、シャルピー衝撃強度を測定した。なお、シャルピー衝撃強度が6kJ/m2以上である場合を○、4kJ/m2以上6kJ/m2未満である場合を△、4kJ/m2未満である場合を×として、判定した。
<流動性>
80℃で5時間ペレットを乾燥させた後、メルトインデクサーD4003(日本ダイニスコ社製)を用いて、ISO 1133−A法に準拠して、MFRを測定した。このとき、測定条件を温度200℃、荷重5.0kgfとし、MFRを3回測定して平均した。なお、MFRの平均値が50g/10min以上である場合を○、20g/10min以上50g/10min未満である場合を△、20g/10min未満である場合を×として、判定した。
80℃で5時間ペレットを乾燥させた後、メルトインデクサーD4003(日本ダイニスコ社製)を用いて、ISO 1133−A法に準拠して、MFRを測定した。このとき、測定条件を温度200℃、荷重5.0kgfとし、MFRを3回測定して平均した。なお、MFRの平均値が50g/10min以上である場合を○、20g/10min以上50g/10min未満である場合を△、20g/10min未満である場合を×として、判定した。
表2に、実施例及び比較例のペレットの垂直燃焼試験の結果、シャルピー衝撃強度及びMFRの測定結果を示す。
一方、比較例1のペレットは、廃家電製品から回収されたHIPSからなるため、耐燃性及び流動性が低下する。
比較例2のペレットは、廃家電製品から回収されたHIPS、GPPS及び耐衝撃改質剤の含有量が、それぞれ50質量%、40質量%及び0質量%であるため、耐燃性及び耐衝撃性が低下する。
比較例3のペレットは、廃家電製品から回収されたHIPS、GPPS、耐衝撃改質剤及びリン系難燃剤の含有量が、それぞれ85質量%、0質量%、10質量%及び5質量%であるため、耐燃性及び流動性が低下する。
比較例4のペレットは、GPPS、耐衝撃改質剤及びリン系難燃剤の含有量が、それぞれ10質量%、1質量%及び24質量%であるため、耐衝撃性及び流動性が低下する。
比較例5のペレットは、GPPS、耐衝撃改質剤及びリン系難燃剤の含有量が、それぞれ10質量%、5質量%及び20質量%であるため、流動性が低下する。
比較例6、7のペレットは、廃家電製品から回収されたHIPS及び耐衝撃改質剤の含有量が、それぞれ50質量%及び7〜10質量%であるため、耐燃性及び流動性が低下する。
比較例8のペレットは、GPPSからなるため、耐燃性及び耐衝撃性が低下する。
Claims (7)
- 廃家電製品から回収されたポリスチレン、未使用のポリスチレン、耐衝撃改質剤及びリン系難燃剤を含み、
前記廃家電製品から回収されたポリスチレンの含有量が51質量%以上84質量%以下であり、
前記未使用のポリスチレンの含有量が11質量%以上39質量%以下であり、
前記耐衝撃改質剤の含有量が2質量%以上4質量%以下であり、
前記リン系難燃剤の含有量が6質量%以上19質量%以下であることを特徴とする再生樹脂組成物。 - 請求項1に記載の再生樹脂組成物を成形して製造されていることを特徴とする部品。
- 画像形成装置の部品であることを特徴とする請求項2に記載の部品。
- 前記画像形成装置の本体の内部の部品であることを特徴とする請求項3に記載の部品。
- 材料種別及びグレードを示す情報が識別可能に付与されていることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか一項に記載の部品。
- 請求項2乃至5のいずれか一項に記載の部品を有することを特徴とする画像形成装置。
- 請求項1に記載の再生樹脂組成物を製造する方法であって、
前記廃家電製品から回収されたポリスチレン、前記未使用のポリスチレン、前記耐衝撃改質剤及び前記難燃剤を含む組成物を溶融混練する工程を有することを特徴とする再生樹脂組成物の製造方法。
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