JP6837324B2 - 再生ポリスチレン樹脂組成物およびその製造方法 - Google Patents
再生ポリスチレン樹脂組成物およびその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6837324B2 JP6837324B2 JP2016230044A JP2016230044A JP6837324B2 JP 6837324 B2 JP6837324 B2 JP 6837324B2 JP 2016230044 A JP2016230044 A JP 2016230044A JP 2016230044 A JP2016230044 A JP 2016230044A JP 6837324 B2 JP6837324 B2 JP 6837324B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- weight
- polystyrene resin
- parts
- styrene
- less
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
〔1〕ポリスチレン樹脂(A)
ポリスチレン樹脂(A)は、難燃剤とゴム成分とを含む使用済みのポリスチレン樹脂であって、例えば使用済みのエアコン、テレビ、冷蔵庫、洗濯機など家電製品や使用済みのOA機器などから回収される難燃剤とゴム成分とを含むポリスチレン樹脂を用いることができ、特に限定するものではないが、使用済みの薄型テレビや複写機から回収される筐体や機構部品が好適に用いられる。なお、その回収方法は、手解体、機械選別など従来公知の方法を適宜採用することができる。
ポリスチレン樹脂(B)は、ゴム成分を含まない使用済みのポリスチレン樹脂であって、例えば使用済みのエアコン、テレビ、冷蔵庫、洗濯機など家電製品や使用済みのOA機器などから回収されるゴム成分を含まないポリスチレン樹脂を用いることができ、特に限定するものではないが、使用済みの冷蔵庫から回収される棚板やケースなど庫内の透明部品が好適に用いられる。なお、その回収方法は、手解体、機械選別など従来公知の方法を適宜採用することができる。
使用済み樹脂廃材(C)は、使用済み製品から回収した重量平均分子量が100,000以上200,000以下のポリスチレン樹脂(A)と、使用済み製品から回収した重量平均分子量が250,000以上400,000以下のポリスチレン樹脂(B)とを含有するポリスチレン樹脂廃材である。
スチレン系熱可塑性エラストマー(D)は、本実施の形態に係る再生ポリスチレン樹脂組成物において、衝撃強度の向上を目的に含有させるものであり、ブタジエン、ブタジエンブチレン、スチレンブタジエン、アクリロニトリルブタジエン、イソプレン、エチレンブチレンおよびエチレンプロピレンから選ばれる少なくとも1種類の成分と、スチレンとのブロック共重合体である。また、前記ブロック共重合体の水素添加誘導体を用いることができる。
臭素系難燃剤(E)は、本実施の形態に係る再生ポリスチレン樹脂組成物において、難燃性の向上を目的に含有させるものである。従来公知のものから任意に選択して用いることができるが、スチレン系樹脂への混ざりや分散性が良好であるビス(ペンタブロモフェニル)エタン、TBBA・ビス(ジブロモプロピルエーテル)、2,4,6−トリス(2,4,6−トリブロモフェノキシ)−1,3,5−トリアジン、エチレンビステトラブロモフタルイミド、臭素化エポキシオリゴマー、末端封止タイプ臭素化エポキシオリゴマーが好ましく、これらの中でも臭素含有率が高く、スチレン系樹脂への混ざりや分散性が良好であるビス(ペンタブロモフェニル)エタンがより好ましい。
ポリフルオロオレフィン(F)は、本実施の形態に係る再生ポリスチレン樹脂組成物において、燃焼時のドリップ現象を抑制する目的で用いる。ポリフルオロオレフィンの具体例としては、ポリジフルオロエチレン、ポリテトラフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、テトラフルオロエチレン−オレフィン(エチレン、プロピレンなど)系モノマー共重合体などが挙げられる。フィブリル形成能を有するものが好ましく、中でもポリテトラフルオロエチレンが好ましい。これらは単独または混合して使用することができる。フィブリル形成能を有するポリテトラフルオロエチレンは極めて高い分子量を有し、せん断力などの外的作用によりポリテトラフルオロエチレン同士を結合して繊維状になる傾向を示す。その分子量は、標準比重から求められる数平均分子量において好ましくは100万以上1,000万以下、より好ましく200万以上900万以下である。
また、本実施の形態に係る再生ポリスチレン樹脂組成物には、前述した成分のほかに、本実施の形態に係る効果を損なわない範囲で、必要に応じて従来公知の添加剤を含有することができる。この場合、添加剤としては、酸化防止剤(フェノール系、リン系、イオウ系など)、上述の臭素系難燃剤(E)以外の難燃剤(リン系、硫黄系、無機金属系など)、難燃助剤(三酸化アンチモンなど)、紫外線吸収剤(ベンゾフェノン系、ヒンダードアミン系など)、充填材(ガラス繊維、マイカ、タルク、炭酸カルシウム、硫酸バリウムなど)、滑剤、可塑剤、安定剤、離型剤、帯電防止剤、着色料(顔料、染料など)、金属不活性化剤、中和剤、分散剤などの1種または2種以上が挙げられる。
本発明に係る再生ポリスチレン樹脂組成物の製造方法は、図1を参照して、難燃剤とゴム成分を含む重量平均分子量が100,000以上200,000以下のポリスチレン樹脂(A)を粉砕し、粉砕されたポリスチレン樹脂(A)を得る工程(S1)と、ゴム成分を含まない重量平均分子量が250,000以上400,000以下のポリスチレン樹脂(B)を粉砕し、粉砕されたポリスチレン樹脂(B)を得る工程(S2)と、粉砕されたポリスチレン樹脂(A)と粉砕されたポリスチレン樹脂(B)とを配合し、使用済み樹脂廃材(C)を得る工程(S3)と、当該使用済み樹脂廃材(C)と、スチレン系熱可塑性エラストマー(D)と、臭素系難燃剤(E)と、ポリフルオロオレフィン(F)とを混合することにより混合物を得る、混合工程(S4)と、得られた混合物を溶融混錬する、溶融混錬工程(S5)と、を含む。
本工程は、微破砕機等の公知の方法を用いることにより難燃剤とゴム成分を含む重量平均分子量が100,000以上200,000以下のポリスチレン樹脂(A)を粉砕し、粉砕されたポリスチレン樹脂(A)を得る工程である。微破砕機としては、例えばせん断式破砕装置を用いることができる。本工程で得られる粉砕されたポリスチレン樹脂(A)の粒径は、特に制限は無いが、後述する混合工程において混合が容易である点、および後述する溶融混錬工程において充分に溶融し混練させることができる点から、5mm以上20mm以下であることが好ましく、8mm以上12mm以下であることが特に好ましい。
本工程は、微破砕機等の公知の方法を用いることによりゴム成分を含まない重量平均分子量が250,000以上400,000以下のポリスチレン樹脂(B)を粉砕し、粉砕されたポリスチレン樹脂(B)を得る工程である。微破砕機としては、例えばせん断式破砕装置を用いることができる。本工程で得られる粉砕されたポリスチレン樹脂(B)の粒径は、特に制限は無いが、後述する混合工程において混合が容易である点、および後述する溶融混錬工程において充分に溶融し混練させることができる点から、5mm以上20mm以下であることが好ましく、8mm以上12mm以下であることが特に好ましい。
本工程は、粉砕されたポリスチレン樹脂(A)と粉砕されたポリスチレン樹脂(B)とを所定の比率で配合し、使用済み樹脂廃材(C)を得る工程である。
本工程は、タンブラー等の公知の方法を用いることにより、使用済み樹脂廃材(C)と、スチレン系熱可塑性エラストマー(D)と、臭素系難燃剤(E)と、ポリフルオロオレフィン(F)とを混合することにより、混合物を得る工程である。
本工程は、単軸押出成形機、多軸押出成形機等の公知の方法を用いることにより、混合工程(S4)により得られた混合物を溶融混練する工程である。ここで、溶融混錬工程(S5)の際の加熱温度は、例えば再生ポリスチレン樹脂組成物の融点または流動開始温度以上である160℃以上220℃以下で行われることが好ましい。溶融混練の加熱温度を160℃以上とすることで、混合物全体が十分に溶融し、混練性が向上し、成形しやすくなる。また、溶融混練工程における加熱温度を220℃以下とすることで、得られる再生ポリスチレン樹脂組成物の熱劣化を抑制することができる。
(i)ペレット製造工程
本工程は、単軸押出成形機、多軸押出成形機等の公知の方法を用いることにより、溶融混錬工程(S5)を経た混合物をペレット状に成形し、ペレット状の再生ポリスチレン樹脂組成物を製造する工程である。単軸押出成形機や多軸押出成形機等を経た再生ポリスチレン樹脂組成物をペレット状に成形する場合には、シートカット、ストランドカット、ホットエアカット、アンダーウォーターカットなどの方法を好適に用いることができる。これらの方法の中でも、後の工程で射出成形により再生ポリスチレン樹脂組成物を特定の形状に成形する場合には、再生ポリスチレン樹脂組成物の供給が円滑に行え、大量処理にも対応できるアンダーウォーターカットが特に好ましい。また、その粒径は特に制限されるものではないが、射出成形機のシリンダー内で充分に溶融して均一に混練されるために、8mm以下が好ましく、特に5mm以下がより好ましい。
本工程は、例えば射出成形機としてスクリューインライン式射出成形機またはプランジャ式射出成形機等の公知の方法を用いることにより、上述したペレット製造工程で製造したペレット状の再生ポリスチレン樹脂組成物を成形し、成形体を製造する工程である。本実施の形態に係る再生ポリスチレン樹脂組成物の製造方法に適した射出成形条件の一例を挙げれば、シリンダ温度を再生ポリスチレン樹脂組成物の融点または流動開始温度以上で、例えば、160℃以上220℃以下とすることが好ましい。
〔1〕再生ポリスチレン樹脂組成物を含む筐体または機構部品を有する製品
本実施の形態に係る再生ポリスチレン樹脂組成物の用途として、当該再生ポリスチレン樹脂組成物を含む筐体または機構部品を製造し、係る筐体または機構部品を製品に組み込むことにより、本実施の形態に係る再生ポリスチレン樹脂組成物を含む筐体または機構部品を有する製品とすることが挙げられる。製品としては特に制限は無いが、例えば、エアコン、テレビ、冷蔵庫、洗濯機など家電製品やOA機器などが挙げられる。本実施の形態に係る再生ポリスチレン樹脂組成物は、後述する実施例で示すように、未使用のポリスチレン樹脂と遜色なく良好な剛性、衝撃強度、成形性および難燃性を有することができる。したがって、本実施の形態に係る再生ポリスチレン樹脂組成物を含む筐体または機構部品を有する製品を、剛性、衝撃強度、成形性および難燃性に優れたものとすることができる。
本実施の形態に係る再生ポリスチレン樹脂組成物の別の用途として、当該再生ポリスチレン樹脂組成物を主成分とする、筐体または機構部品形成用樹脂材料が挙げられる。上述の通り、本発明に係る再生ポリスチレン樹脂組成物は、未使用のポリスチレン樹脂と遜色なく良好な剛性、衝撃強度、成形性および難燃性を有することができる。したがって、再生ポリスチレン樹脂組成物を主成分とする筐体または機構部品形成用樹脂材料を、剛性、衝撃強度、成形性および難燃性に優れたものとすることができる。なお、主成分とは、筐体または機構部品形成用樹脂材料中に最も多く含まれる成分であり、主成分の筐体または機構部品形成用樹脂材料全体に対する比率は、好ましくは50重量%以上であり、より好ましくは80重量%以上である。
本実施の形態に係る再生ポリスチレン樹脂組成物の更なる別の用途として、当該再生ポリスチレン樹脂組成物を筐体または機構部品形成用樹脂材料として使用する方法が挙げられる。上述の通り、本発明に係る再生ポリスチレン樹脂組成物は、未使用のポリスチレン樹脂と遜色なく良好な剛性、衝撃強度、成形性および難燃性を有することができる。したがって、本実施の形態に係る再生ポリスチレン樹脂組成物を筐体または機構部品形成用樹脂材料として使用する方法は、優れた剛性、衝撃強度、成形性および難燃性を筐体または機構部品に付与することができる。
再生ポリスチレン樹脂組成物の製造方法において、粉砕されたポリスチレン樹脂(A)と粉砕されたポリスチレン樹脂(B)とを所定の比率で配合し、使用済み樹脂廃材(C)とする例を示したが、ポリスチレン樹脂(A)とポリスチレン樹脂(B)とを所定の比率で配合し、ポリスチレン樹脂(A)とポリスチレン樹脂(B)とを含有する使用済み樹脂廃材(C)を得た後、当該使用済み樹脂廃材(C)を微破砕機等の公知の方法を用いることにより粉砕しても良い。
再生ポリスチレン樹脂組成物の製造方法において、少なくともポリスチレン樹脂(A)とポリスチレン樹脂(B)とのいずれかを微破砕機等の公知の方法を用いることにより粉砕し、粉砕されたポリスチレン樹脂(A)または粉砕ポリスチレン樹脂(B)を得た後、当該粉砕されたポリスチレン樹脂(A)または粉砕ポリスチレン樹脂(B)と、ポリスチレン樹脂(B)またはポリスチレン樹脂(A)とを所定の比率で配合し、ポリスチレン樹脂(A)とポリスチレン樹脂(B)とを含有する使用済み樹脂廃材(C)を得た後、当該使用済み樹脂廃材(C)を微破砕機等の公知の方法を用いることにより粉砕しても良い。
A−1は、使用済み薄型テレビから回収した、難燃剤とゴム成分とを含む難燃ハイインパクトポリスチレン樹脂(HIPS樹脂)廃材(ポリスチレン換算の重量平均分子量(以下、PS換算のMw):166,949)であり、
A−2は、使用済み雑貨品から回収した、難燃剤とゴム成分とを含む難燃HIPS樹脂廃材(PS換算のMw:95,722)であり、
A−3は、使用済みOA機器から回収した、難燃剤とゴム成分とを含む難燃HIPS樹脂廃材(PS換算のMw:210,495)である。
B−1は、使用済み冷蔵庫から回収した、ゴム成分を含まない汎用ポリスチレン樹脂(GPPS樹脂)廃材(PS換算のMw:271,458)であり、
B−2は、使用済み雑貨品から回収した、ゴム成分を含まないGPPS樹脂廃材(PS換算のMw:240,541)であり、
B−3は、使用済みOA機器から回収した、ゴム成分を含まないGPPS樹脂廃材(PS換算のMw:420,255)である。
(C)成分は、前記(A)成分と前記(B)成分とを表1〜8に記載の比率で配合した、使用済み樹脂材料である。
D−1は、スチレン含有量が12重量%であるスチレン/エチレン・ブチレン系熱可塑性エラストマーであり〔商品名:「タフテックH1221」(旭化成(株)より入手)〕、
D−2は、スチレン含有量が20重量%であるスチレン/エチレン・ブチレン系熱可塑性エラストマーであり〔商品名:「タフテックH1052」(旭化成(株)より入手)〕、
D−3は、スチレン含有量が30重量%であるスチレン/エチレン・ブチレン系熱可塑性エラストマーであり〔商品名:「タフテックH1041」(旭化成(株)より入手)〕、
D−4は、スチレン含有量が42重量%であるスチレン/エチレン・ブチレン系熱可塑性エラストマーであり〔商品名:「タフテックH1051」(旭化成(株)より入手)〕、
D−5は、スチレン含有量が67重量%であるスチレン/エチレン・ブチレン系熱可塑性エラストマーである〔商品名:「タフテックH1043」(旭化成(株)より入手)〕。
E−1は、ビス(ペンタブロモフェニル)エタンである〔商品名:「SAYTEX8010」(アルベマール日本(株)より入手)〕。
F−1は、ポリテトラフルオロエチレンである〔商品名:「ポリフロンFA500H」(ダイキン工業(株)より入手)〕。
その他成分としては、三酸化アンチモンを用いた〔商品名:「PATOX−M」(日本精鉱(株)より入手)〕。
市販のポリスチレン樹脂としては、難燃ハイインパクトポリエスチレン(HIPS)樹脂を用いた〔商品名:「NBW160」(東洋スチレン(株)より入手)〕。
図2に記載のフローに従い、再生ポリスチレン樹脂組成物からなる測定用試験片を得た。具体的には、(A)成分としてA−1を用い、(A)成分を公知の方法を用いて10mm程度に粉砕することにより、粉砕された(A)成分を得(工程S11)、(B)成分としてB−1を用い、(B)成分を公知の方法を用いて10mm程度に粉砕することにより、粉砕された(B)成分を得た(工程S12)。粉砕された(A)成分85重量部と粉砕された(B)成分15重量部とを配合し、(A)成分と(B)成分とを含有する使用済み樹脂材料である、(C)成分100重量部を得た(工程S13)。その後、(C)成分100重量部に対して、(D)成分としてD−4を1重量部、(E)成分としてE−1を3重量部、(F)成分としてF−1を0.05重量部、およびその他成分として三酸化アンモチンを1重量部添加した。その後、(C)成分、(D)成分、(E)成分、(F)成分およびその他成分の混合物を、タンブラー混合機を用いて混合し、混合物を得た(工程S14)。その後、混合物を、スクリュー径25mm、スクリュー有効長L/D=26の二軸溶融混練押出機(テクノベル製)を用いて、設定温度200度で加熱溶融混練し、溶融混練された混合物を得た(工程S15)。次いで、溶融混練された混合物をストランド状に押出成形し、ペレタイザーを用いてカットし、ペレット状の再生ポリスチレン樹脂組成物を得た(工程S16)。押出条件は、吐出量12kg/h、スクリュー回転数150rpm、フィーダー回転数70rpmとした。熱風除湿乾燥機(松井製作所製)を用いて80℃、3時間の条件で上記のペレット状の再生ポリスチレン樹脂組成物の乾燥を行った後、10トン縦型射出成型機(日精樹脂工業製)もしくは80トン横型射出成型機(日精樹脂工業製)を用いて、設定温度220℃、金型温度60℃、冷却時間30秒の射出成形条件で、後述するASTM準拠の物性測定用試験片、UL94規格準拠の難燃性測定用試験片、をそれぞれ作製した(工程S17)。
(D)成分の含有量を、(C)成分100重量部に対して0.5重量部としたこと以外は、実施例1と同様にして、ペレットおよび測定用試験片を作成した。以下の実施例および比較例においても同様である。
(D)成分の含有量を、(C)成分100重量部に対して12重量部としたこと以外は、実施例1と同様に行った。
(E)成分の含有量を、(C)成分100重量部に対して0.5重量部としたこと以外は、実施例1と同様に行った。
(E)成分の含有量を、(C)成分100重量部に対して10重量部としたこと以外は、実施例1と同様に行った。
(F)成分の含有量を、(C)成分100重量部に対して0.01重量部としたこと以外は、実施例1と同様に行った。
(F)成分の含有量を、(C)成分100重量部に対して0.1重量部としたこと以外は、実施例1と同様に行った。
(C)成分100重量部中の(A)成分を75重量部、(B)成分を25重量部とし、(C)成分100重量部に対して、(D)成分を8重量部、(E)成分を5重量部およびその他成分を1.77重量部含有させたこと以外は、実施例1と同様に行った。
(C)成分100重量部中の(A)成分を50重量部、(B)成分を50重量部とし、(C)成分100重量部に対して、(D)成分を12重量部、(E)成分を8重量部およびその他成分を2.67重量部含有させたこと以外は、実施例1と同様に行った。
(D)成分としてD−1を用いたこと以外は、実施例1と同様に行った。
(D)成分としてD−2を用いたこと以外は、実施例1と同様に行った。
(D)成分としてD−3を用いたこと以外は、実施例1と同様に行った。
(C)成分に、(E)成分および(F)成分を含有させないこと以外は、実施例1と同様に行った。
(C)成分に、(F)成分を含有させないこと以外は、実施例1と同様に行った。
(C)成分に、(E)成分を含有させないこと以外は、実施例1と同様に行った。
(C)成分に、(D)成分を含有させないこと以外は、実施例1と同様に行った。
(D)成分の含有量を、(C)成分100重量部に対して0.3重量部としたこと以外は、実施例1と同様に行った。
(D)成分の含有量を、(C)成分100重量部に対して15重量部としたこと以外は、実施例1と同様に行った。
(E)成分の含有量を、(C)成分100重量部に対して0.3重量部としたこと以外は、実施例1と同様に行った。
(E)成分の含有量を、(C)成分100重量部に対して12重量部としたこと以外は、実施例1と同様に行った。
(F)成分の含有量を、(C)成分100重量部に対して0.005重量部としたこと以外は、実施例1と同様に行った。
(F)成分の含有量を、(C)成分100重量部に対して0.2重量部としたこと以外は、実施例1と同様に行った。
(A)成分としてA−2を用いたこと以外は、実施例1と同様に行った。
(A)成分としてA−3を用いたこと以外は、実施例1と同様に行った。
(B)成分としてB−2を用いたこと以外は、実施例1と同様に行った。
(B)成分としてB−3を用いたこと以外は、実施例1と同様に行った。
(C)成分100重量部中の(A)成分の含有量を25重量部、(B)成分の含有量を75重量部とし、(C)成分100重量部に対して、(D)成分の含有量を12重量部、(E)成分の含有量を10重量部、(F)成分の含有量を0.1重量部、およびその他成分の含有量を3.3重量部としたこと以外は、実施例1と同様に行った。
(D)成分としてD−5を用いたこと以外は、実施例1と同様に行った。
樹脂組成物の組成を、市販の難燃HIPS樹脂100重量部とし、後述するASTM準拠の物性測定用試験片、UL94規格準拠の難燃性測定用試験片、をそれぞれ作製した。
実施例1〜12および比較例1〜17として作製した各試験片もしくはペレットを用いて、以下の評価を行った。
ASTM準拠の物性測定用試験片を作製し、JIS K7110に準じてノッチ付きアイゾット衝撃強度を測定した。
ASTM準拠の物性測定用試験片を作製し、JIS K 7171に準じて曲げ弾性率を測定した。
80℃で3時間ペレットを乾燥させた後、メルトインデクサー(チアスト社製メルトフローテスター)を用いてISO1133−A法に準拠して、温度200℃、荷重5.0kgfとしてMFRを測定した。
UL94規格準拠の長さ127mm×幅13mm×厚み1.5mmの垂直燃焼試験片を作製し、UL94規格に準じて垂直燃焼試験を行い、燃焼性区分を判定した。なお、V−0、V−1、V−2すべての基準を満たさない場合はV−2以下と判定する。
Claims (7)
- 難燃剤とゴム成分とを含む重量平均分子量が100,000以上200,000以下のポリスチレン樹脂(A)と、ゴム成分を含まない重量平均分子量が250,000以上400,000以下のポリスチレン樹脂(B)とを含有する使用済み樹脂廃材(C)と、
スチレン系熱可塑性エラストマー(D)と、
臭素系難燃剤(E)と、
ポリフルオロオレフィン(F)とを含み、
前記使用済み樹脂廃材(C)は、前記ポリスチレン樹脂(A)を50重量%以上含有し、
前記使用済み樹脂廃材(C)100重量部に対して、前記スチレン系熱可塑性エラストマー(D)は0.5重量部以上12重量部以下含まれ、
前記使用済み樹脂廃材(C)100重量部に対して、前記臭素系難燃剤(E)は0.5重量部以上10重量部以下含まれ、
前記使用済み樹脂廃材(C)100重量部に対して、前記ポリフルオロオレフィン(F)は0.01重量部以上0.1重量部以下含まれ、
前記スチレン系熱可塑性エラストマー(D)は、ブタジエン、ブタジエンブチレン、スチレンブタジエン、アクリロニトリルブタジエン、イソプレン、エチレンブチレンおよびエチレンプロピレンから選ばれる少なくとも1種類の成分とスチレンとのブロック共重合体であり、前記スチレン系熱可塑性エラストマー(D)に含まれるスチレン含有量は10重量%以上60重量%以下である、
再生ポリスチレン樹脂組成物。 - 前記再生ポリスチレン樹脂組成物は、JIS K7110に定めるIZOD衝撃強度が5.0kJ/m2以上、JIS K7171に定める曲げ弾性率が2,000MPa以上、UL94規格の燃焼性区分がV−1以上である、請求項1に記載の再生ポリスチレン樹脂組成物。
- 前記ポリスチレン樹脂(A)および前記ポリスチレン樹脂(B)は、家電製品、OA機器、情報機器および通信機器からなる群より選択される少なくとも1つの製品または機器を構成する筐体または機構部品として用いられた成形品から得られた樹脂である、請求項1または2に記載の再生ポリスチレン樹脂組成物。
- 請求項1から3のいずれか1項に記載の再生ポリスチレン樹脂組成物を含む筐体または機構部品を有する製品。
- 請求項1から3のいずれか1項に記載の再生ポリスチレン樹脂組成物を主成分とする筐体または機構部品形成用樹脂材料。
- 請求項1から3のいずれか1項に記載の再生ポリスチレン樹脂組成物を筐体または機構部品形成用樹脂材料として使用する方法。
- 難燃剤とゴム成分を含む重量平均分子量が100,000以上200,000以下のポリスチレン樹脂(A)を粉砕し、粉砕されたポリスチレン樹脂(A)を得る工程と、
ゴム成分を含まない重量平均分子量が250,000以上400,000以下のポリスチレン樹脂(B)を粉砕し、粉砕されたポリスチレン樹脂(B)を得る工程と、
前記粉砕されたポリスチレン樹脂(A)と前記粉砕されたポリスチレン樹脂(B)とを配合し、使用済み樹脂廃材(C)を得る工程と、
前記使用済み樹脂廃材(C)と、スチレン系熱可塑性エラストマー(D)と、臭素系難燃剤(E)と、ポリフルオロオレフィン(F)とを混合することにより混合物を得る工程と、
前記混合物を溶融混錬する工程とを含み、
前記使用済み樹脂廃材(C)は、前記ポリスチレン樹脂(A)を50重量%以上含有し、
前記使用済み樹脂廃材(C)100重量部に対して、前記スチレン系熱可塑性エラストマー(D)は0.5重量部以上12重量部以下添加され、
前記使用済み樹脂廃材(C)100重量部に対して、前記臭素系難燃剤(E)は0.5重量部以上10重量部以下添加され、
前記使用済み樹脂廃材(C)100重量部に対して、前記ポリフルオロオレフィン(F)は0.01重量部以上0.1重量部以下添加され、
前記スチレン系熱可塑性エラストマー(D)は、ブタジエン、ブタジエンブチレン、スチレンブタジエン、アクリロニトリルブタジエン、イソプレン、エチレンブチレンおよびエチレンプロピレンから選ばれる少なくとも1種類の成分とスチレンとのブロック共重合体であり、前記スチレン系熱可塑性エラストマー(D)に含まれるスチレン含有量は10重量%以上60重量%以下である、
再生ポリスチレン樹脂組成物の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016230044A JP6837324B2 (ja) | 2016-11-28 | 2016-11-28 | 再生ポリスチレン樹脂組成物およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016230044A JP6837324B2 (ja) | 2016-11-28 | 2016-11-28 | 再生ポリスチレン樹脂組成物およびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018087261A JP2018087261A (ja) | 2018-06-07 |
JP6837324B2 true JP6837324B2 (ja) | 2021-03-03 |
Family
ID=62493357
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016230044A Active JP6837324B2 (ja) | 2016-11-28 | 2016-11-28 | 再生ポリスチレン樹脂組成物およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6837324B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2023181788A (ja) * | 2022-06-13 | 2023-12-25 | 日立グローバルライフソリューションズ株式会社 | 貯蔵庫、電化製品及び貯蔵庫システムの生産方法 |
WO2024080342A1 (ja) * | 2022-10-12 | 2024-04-18 | Psジャパン株式会社 | 再生スチレン系樹脂組成物、及びその成形体、並びにカートリッジ |
Family Cites Families (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5128196A (en) * | 1990-03-16 | 1992-07-07 | Amoco Corporation | Foamed core-reclaim multi-layer sheet and process for production thereof |
JP2001098097A (ja) * | 1999-09-29 | 2001-04-10 | Nippon Zeon Co Ltd | スチレン樹脂組成物 |
JP2001158841A (ja) * | 1999-12-02 | 2001-06-12 | Techno Polymer Co Ltd | 制振性難燃樹脂組成物 |
JP2004137388A (ja) * | 2002-10-18 | 2004-05-13 | Idemitsu Petrochem Co Ltd | スチレン系難燃樹脂組成物及びその製造方法 |
EP2049592B1 (en) * | 2006-07-27 | 2011-10-19 | Dow Global Technologies LLC | Shrink labels of oriented polystyrene film containing small rubber particles and low rubber particle gel content and block copolymers |
JP2010209218A (ja) * | 2009-03-10 | 2010-09-24 | Techno Polymer Co Ltd | 制電性樹脂組成物及び成形品 |
SG10201508314RA (en) * | 2010-10-07 | 2015-11-27 | Denki Kagaku Kogyo Kk | Electronic component packaging sheet, and formed article thereof |
JP2013064043A (ja) * | 2011-09-15 | 2013-04-11 | Idemitsu Unitech Co Ltd | 樹脂組成物、成形体および、成形方法 |
JP6327470B2 (ja) * | 2012-07-24 | 2018-05-23 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 熱可塑性再生樹脂材料 |
JP6332912B2 (ja) * | 2013-04-24 | 2018-05-30 | シャープ株式会社 | 熱可塑性樹脂組成物廃材の再資源化方法 |
-
2016
- 2016-11-28 JP JP2016230044A patent/JP6837324B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2018087261A (ja) | 2018-06-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2001040204A (ja) | 難燃性を有する熱可塑性樹脂組成物 | |
JP2009500518A (ja) | 難燃性熱可塑性樹脂組成物 | |
CN103270113A (zh) | 阻燃热塑性树脂组合物 | |
JP6837324B2 (ja) | 再生ポリスチレン樹脂組成物およびその製造方法 | |
JP2007146087A (ja) | 難燃ポリ乳酸系熱可塑性樹脂組成物およびその成形品 | |
JP6128926B2 (ja) | 難燃剤マスターバッチ、その製造方法、及びそれを使用したスチレン系難燃性樹脂組成物の製造方法 | |
US20160185957A1 (en) | Resin composition and resin molded article | |
JP6623494B2 (ja) | 熱可塑性樹脂組成物及びその製造方法並びに成形品 | |
JP5264790B2 (ja) | 熱可塑性樹脂組成物及び成形品 | |
JP6951150B2 (ja) | 再生ポリスチレン樹脂組成物の製造方法 | |
JP2014118523A (ja) | スチレン系難燃性樹脂組成物およびそれからなる成形体 | |
JP2009126916A (ja) | 熱可塑性樹脂組成物、およびそれを用いた熱可塑性樹脂原料または熱可塑性樹脂成形体の製造方法、ならびに熱可塑性樹脂原料または熱可塑性樹脂成形体 | |
JP7381988B2 (ja) | 樹脂組成物、成形体、電子部品、及び電子機器 | |
JP7032231B2 (ja) | 難燃ポリスチレン再生材の信頼性評価方法および品質管理方法 | |
JP2010202782A (ja) | 再生樹脂組成物及びその製造方法、並びに樹脂成形体 | |
JP6785054B2 (ja) | スチレン系樹脂組成物 | |
KR101537858B1 (ko) | 내열성이 우수한 난연성 열가소성 수지 조성물 및 이를 이용한 성형품 | |
JP7025834B2 (ja) | スチレン系樹脂組成物およびそれからなる成形体 | |
JP6713272B2 (ja) | ポリカーボネート系樹脂組成物、製品、筐体形成用樹脂、ポリカーボネート系樹脂組成物を筐体形成用樹脂として使用する方法、およびポリカーボネート系樹脂組成物の製造方法 | |
JP6678689B2 (ja) | 熱可塑性樹脂組成物及びその製造方法 並びに成形品 | |
JP6332912B2 (ja) | 熱可塑性樹脂組成物廃材の再資源化方法 | |
JP7459443B2 (ja) | 樹脂組成物、成形体、電子部品、及び電子機器 | |
JP7470301B2 (ja) | 樹脂組成物、成形体、電子部品、及び電子機器 | |
JP2011126995A (ja) | 再生abs樹脂組成物の製造方法 | |
JP2022174462A (ja) | 樹脂組成物、成形体、電子部品、電子機器、及び樹脂組成物の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20190920 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20200624 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200714 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20200813 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20210126 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20210209 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6837324 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |