JP5454676B2 - モータ制御装置 - Google Patents

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Description

本発明はモータ制御装置、特に、電流センサと回転角センサ(レゾルバ)とを備えるモータ制御装置に関する。
ハイブリッド自動車や電気自動車に搭載されるモータ制御装置においては、直流電源からの直流電圧をインバータにより交流電圧に変換してモータジェネレータ(MG)を駆動する。MGの各相に流れる電流は電流センサで検出され、MGの各相のコイルに印加する電圧指令値が算出される。インバータは、各相コイルの電圧指令に基づいてスイッチングトランジスタをオン/オフして指令されたトルク指令値でMGを駆動する。このようなモータ制御装置においては、モータの制御に伴う各種の異常モードを確実に検出してこれに対処することが必要である。
特許文献1には、モータに要求されるトルク指令値と、モータで発生している実トルク推定とに基づいて、モータの異常を検出する異常検出手段を備えるモータ駆動制御装置が開示されている。実トルクは、モータに供給される各相の駆動電流を検出し、検出した駆動電流に基づいてモータのトルク電流成分となるq軸電流を算出し、算出されたq軸電流と、モータの磁束と、モータの角速度から推定することが開示されている。
特許文献2には、3相交流モータに流れる3相交流電流のうち第1相(例えばu相)と第2相(例えばv相)の電流を検出し、第1相電流検出値の所定期間の積分値と、第2相電流検出値の所定期間の積分値とを求めて両者を比較し、両者の差が所定値を超えた場合に電流センサが異常であると判断することが開示されている。
特開2008−92708号公報 特開2004−56889号公報
ところで、電流センサの異常を検出するために、電流センサを冗長系あるいは2重系とし、2重系をなすセンサ間の偏差が所定以上ある場合に異常を検出する方式がある。この方式によれば、電流センサの異常を確実に検出することができるものの、2重系とするために部品点数が増大し、コスト増加を招く。そこで、コスト低減を図るべく、電流センサを2重系とすることなく、電流センサの異常を検出できることが望まれる。
モータの各相の電流及び角速度を検出し、これらに基づいてモータの実トルクを推定し、トルク指令と推定した実トルクとの比較に基づいて異常を検出する構成では、モータの異常は検出できるものの、その異常モードあるいは異常箇所を特定することができない。すなわち、電流センサに異常があるとトルク指令値と実トルクは相違するが、角速度センサに異常があっても同様にトルク指令値と実トルクは相違するからである。
本発明は、電流センサを2重系にすることなく、電流センサの異常か、あるいはその他の異常(例えば回転角センサの異常)かを簡易に識別できる装置を提供することにある。
本発明は、多相モータに電力を供給するインバータと、前記インバータの出力側に設けられ、前記多相モータのうちの第1相及び第2相の電流を検出する電流センサと、前記電流センサで検出された第1相の電流と第2相の電流の少なくともいずれか一方の電流から他方の電流を推定する推定手段と、検出された電流と、推定された電流との相違に基づいて前記電流センサの異常を判定する判定手段とを備えることを特徴とする。
本発明の1つの実施形態では、前記推定手段は、前記電流センサで検出された前記第1相の電流に基づいて第2相の電流を推定する手段と、前記電流センサで検出された前記第2相の電流に基づいて第1相の電流を推定する手段と、前記電流センサで検出された第1相の電流と、推定された第2相の電流とに基づいて前記多相モータの第1実トルクを推定する手段と、前記電流センサで検出された第2相の電流と、推定された第1相の電流とに基づいて前記多相モータの第2実トルクを推定する手段とを備え、前記判定手段は、前記多相モータを所望のトルクで駆動するためのトルク指令値と前記第1実トルクとの相違、及び前記トルク指令値と前記第2実トルクとの相違に基づいて前記電流センサの異常を判定する。
また、本発明の他の実施形態では、前記判定手段は、多相モータを所望のトルクで駆動するためのトルク指令値と前記第1実トルクとの相違、あるいは前記トルク指令値と前記第2実トルクとの相違がある場合に前記電流センサの異常と判定し、前記トルク指令値と前記第1実トルクとの相違及び前記トルク指令値と前記第2実トルクとの相違がない場合に電流センサの異常でないと判定する。
また、本発明のさらに他の実施形態では、前記判定手段は、前記トルク指令値と前記第1実トルクとの相違が、前記トルク指令値と前記第2実トルクとの相違よりも大きい場合に前記第1相の電流を検出する電流センサの異常と判定し、前記トルク指令値と前記第2実トルクとの相違が、前記トルク指令値と前記第1実トルクとの相違よりも大きい場合に前記第2相の電流を検出する電流センサの異常と判定する。
また、本発明のさらに他の実施形態では、前記多相モータの回転角を検出する回転角センサをさらに備え、前記推定手段は、前記電流センサで検出された前記第1相の電流に基づいて第2相の電流を推定する手段と、前記電流センサで検出された前記第2相の電流に基づいて第1相の電流を推定する手段と、前記電流センサで検出された第1相の電流と、推定された第2相の電流と、前記回転角に基づいて前記多相モータの第1実トルクを推定する手段と、前記電流センサで検出された第2相の電流と、推定された第1相の電流と、前記回転角に基づいて前記多相モータの第2実トルクを推定する手段と、前記電流センサで検出された第1相の電流と、前記電流センサで検出された第2相の電流と、前記回転角に基づいて前記多相モータの第3実トルクを推定する手段とを備え、前記判定手段は、前記多相モータを所望のトルクで駆動するためのトルク指令値と前記第1実トルクとの相違、及び前記トルク指令値と前記第2実トルクとの相違、並びに前記トルク指令値と前記第3実トルクとの相違に基づいて前記電流センサの異常か前記回転角センサの異常かを判定する。
また、本発明のさらに他の実施形態では、前記判定手段は、多相モータを所望のトルクで駆動するためのトルク指令値と前記第1実トルクとの相違、あるいは前記トルク指令値と前記第2実トルクとの相違がある場合に前記電流センサの異常と判定し、前記トルク指令値と前記第1実トルクとの相違及び前記トルク指令値と前記第2実トルクとの相違がなく前記トルク指令値と前記第3実トルクとの相違がある場合に前記回転角センサの異常と判定する。
また、本発明のさらに他の実施形態では、前記多相モータをゼロトルクで駆動する手段をさらに備え、前記判定手段は、前記トルク指令値と前記第1実トルクとの相違及び前記トルク指令値と前記第2実トルクとの相違がなく前記トルク指令値と前記第3実トルクとの相違がある場合に、前記駆動手段で駆動した後の前記第3実トルクがゼロでない場合に前記回転角センサの異常と判定し、前記駆動手段で駆動した後の前記第3実トルクがゼロである場合に前記電流センサ及び前記回転角センサ以外の異常と判定する。
本発明によれば、電流センサを2重系にすることなく、電流センサの異常か、あるいはその他の異常かを簡易に識別することができる。
実施形態の構成ブロック図である。 MGECUの機能ブロック図である。 実施形態における異常検出処理のフローチャートである。 他の実施形態における異常検出処理のフローチャートである。 さらに他の実施形態における異常検出処理のフローチャートである。
以下、図面に基づき本発明の実施形態について説明する。
1.モータ制御装置の基本構成
まず、モータ制御装置の基本構成について説明する。ハイブリッド車両に搭載されるモータ制御装置である。モータ制御装置は、図1に示されるように、電源であるバッテリ10と、ハイブリッドECU(電子制御装置)15と、PCU(パワーコントロールユニット)20とを備える。
バッテリ10は、ニッケル水素電池やリチウムイオン電池等から構成され、直流電圧をPCU20に供給するとともに、PCU20からの直流電圧により充電される。
ハイブリッドECU15は、運転状況や車両状況を示す各種センサの出力、例えばアクセル開度や車輪速等のセンサ出力に基づいて、ハイブリッド車両を統括的に制御する。
PCU20は、モータジェネレータMG1,MG2の力行動作時にはハイブリッドECU15からの制御指令に従ってバッテリ10からの直流電圧を昇圧するとともに、昇圧した直流電圧を交流電圧に変換してMG1,MG2を駆動制御する。また、PCU20は、MG1,MG2の回生制動時には、ハイブリッドECU15からの制御指令に従って、MG1,MG2の発電した交流電圧を直流電圧に変換してバッテリ10を充電する。PCU20は、システムメインリレーSMR1,SMR2と、コンバータ110と、平滑コンデンサC2と、インバータ112,114と、レゾルバ124と、MGECU140を備える。
システムメインリレーSMR1,SMR2は、バッテリ10からインバータ112,114に対する電力供給経路をオン/オフする。システムメインリレーSMR1は、バッテリ10の正極と電源ライン103との間に接続される。システムメインリレーSMR2は、バッテリ10の負極とアースライン102との間に接続される。システムメインリレーSMR1,SMR2は、それぞれMGECU140からの制御信号SEによりオン/オフ制御される。
コンバータ110は、昇降圧チョッパ回路により構成され、リアクトルL1と、電力用半導体スイッチング素子Q1,Q2と、ダイオードD1,D2を備える。スイッチング素子Q1,Q2は、電源ライン103とアースライン102との間に直列接続される。リアクトルL1は、システムメインリレーSMR1と、スイッチング素子Q1,Q2の接続ノードとの間に接続される。各スイッチング素子Q1,Q2のエミッタ・コレクタ間には、エミッタ側からコレクタ側に電流を流すように逆並列ダイオードD1,D2がそれぞれ接続される。スイッチング素子Q1,Q2のゲートには、ゲート制御信号が供給され、このゲート制御信号に応答してスイッチング素子Q1,Q2がオン/オフ制御される。スイッチング素子Q1,Q2は、例えばIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)で構成される。コンバータ110は、電源ライン103とアースライン102との間にバッテリ10からの電圧Vbを入力し、スイッチング素子Q1,Q2のスイッチング制御により入力電圧Vbを昇圧してモータ駆動のための電圧(モータ動作電圧)を出力する。コンバータ110での昇圧比は、スイッチング素子Q1,Q2のオン期間比、すなわちデューティ比に応じて決定される。また、コンバータ110は、回生制動時には回生された電圧を降圧してバッテリ10に戻す。すなわち、コンバータ110は双方向コンバータである。
MGECU140は、ハイブリッドECU15からのMG1,MG2のトルク指令値Tm1*、Tm2*に基づいてモータ動作電圧の電圧指令値Vm*を生成し、生成した電圧指令値Vm*に基づいてコンバータ110での昇圧比を決定する。そして、MGECU140は、この昇圧比が実現されるように、ゲート制御信号をスイッチング素子Q1,Q2に出力する。
平滑コンデンサC2は、電源ライン103及びアースライン102の間に接続され、コンバータ110から出力されたモータ動作電圧を平滑化してインバータ112,114に供給する。電圧センサ122は、平滑コンデンサC2の両端の電圧、すなわちモータ動作電圧を検出してMGECU140に出力する。
インバータ112は、車輪を駆動するMG2に対してモータ動作電圧を三相交流に変換して出力する。また、インバータ112は、回生制動に伴ってMG2において発電された電力をコンバータ110に戻す。インバータ112は、電源ライン103及びアースライン102の間に並列される、U相アーム115、V相アーム116、W相アーム117を構成するスイッチング素子Q3〜Q8を備える。各スイッチング素子Q3〜Q8のコレクタ・エミッタ間には逆並列ダイオードD3〜D8がそれぞれ接続される。インバータ112の各相アームの中間点は、三相の永久磁石モータであるMG2の各相コイルの各相端に接続される。各相コイルの他端は中性点に共通接続される。なお、三相のうちの二相に電流センサが設けられ、電流が検出される。本実施形態では、V相及びW相にそれぞれ電流センサ125が設けられ、V相電流及びW相電流がそれぞれ検出される。V相の電流センサ及びW相の電流センサは、検出したV相電流及びW相電流をそれぞれMGECU140に出力する。
レゾルバ124は、MG1,MG2の回転角を検出してMGECU140に出力する。
インバータ114は、コンバータ110に対してインバータ112と並列的に接続される。インバータ114は、MG1に対してコンバータ110の出力するモータ動作電圧を三相交流に変換して出力する。インバータ114は、例えばエンジンを始動させる際にMG1を駆動する。また、インバータ114は、エンジンのクランクシャフト50から伝達される回転トルクによりMG1で発電された電力をコンバータ110に戻す。インバータ114の構成は、インバータ112と同様である。
ハイブリッドECU15は、各種センサからの出力17に基づき、所望の駆動力発生や発電が実行されるように、MG1,MG2の運転指令を生成してMGECU140に出力する。運転指令には、MG1,NG2の運転許可/禁止や、トルク指令値Tm1*,Tm2*がある。
MGECU140は、MG1に設けられた電流センサ125及びレゾルバ124からのV相、W層の電流及び回転子の回転角に基づくフォードバック制御により、ハイブリッドECU15からの運転指令に従ってMG1が動作するようにスイッチング素子Q3〜Q8のスイッチング動作を制御する。また、MGECU140は、MG2に配置された電流センサ及び回転角センサ(レゾルバ124)からのV相、W層の電流及び回転子の回転角に基づくフォードバック制御により、ハイブリッドECU15からの運転指令に従ってMG2が動作するようにスイッチング素子Q3〜Q8のスイッチング動作を制御する。また、MGECU140は、ハイブリッドECU15からの運転指令に基づいて、MG1,MG2の高効率化のためのモータ動作電圧の電圧指令値Vm*を生成し、電圧指令値Vm*に基づいてコンバータ110での昇圧比を決定する。さらに、MGECU140は、回生制動時において、インバータ112,114から供給された直流電圧を降圧するように、コンバータ110を制御する。
2.異常の検出処理
2.1 第1異常検出処理
上記のように、MGECU140は、MG1に設けられた電流センサ125及びレゾルバ124(回転角センサ)からのV相、W層の電流及び回転子の回転角に基づくフォードバック制御により、ハイブリッドECU15からの運転指令に従ってMG1が動作するようにスイッチング素子Q3〜Q8のスイッチング動作を制御し、また、MG2に配置された電流センサ125及びレゾルバ124からのV相、W層の電流及び回転子の回転角に基づくフォードバック制御により、ハイブリッドECU15からの運転指令に従ってMG2が動作するようにスイッチング素子Q3〜Q8のスイッチング動作を制御する。このため、電流センサ125あるいはレゾルバ124に異常が生じると、MGECU140はMG1,MG2を所望のトルクで駆動することが困難となるため、これらのセンサに異常が生じた場合には、迅速かつ確実にこれらの異常を検出することが必要である。
電流センサ125の異常を検出するためには、V相、W相それぞれの電流センサ125を2重系とし、2重系をなすセンサ出力の差が所定値以内であるか否かを判定することで検出することが可能であるが、コスト増加を招く。そこで、電流センサ125を2重系にすることなく、電流センサ125の異常を検出できれば好適である。
一方、電流センサ125を2重系とせず、ハイブリッドECU15から供給されるトルク指令値Tm1*,Tm2*をそれぞれ実トルク推定値と比較することで異常の有無を検出することが可能であるが、この場合には電流センサ125の異常であるか、あるいはレゾルバ124の異常であるかを識別することができない。
そこで、本実施形態におけるMGECU140は、トルク指令値Tm1*,Tm2*をそれぞれ実トルク推定値と比較することで異常の有無を検出するとともに、V相電流からW相電流を推定し、推定したW相電流に基づいて実トルクを推定してトルク指令値と比較する。また、W相電流からV相電流を推定し、推定したV相電流に基づいて実トルクを推定してトルク指令値と比較する。仮に、V相電流を検出する電流センサに異常が生じた場合、そのV相電流から推定されたW相電流にも異常が生じており、推定されたW相電流に基づいて推定された実トルク値も異常値を示すことになるので、トルク指令値との乖離は大きくなる。一方、仮に、W相電流を検出する電流センサに異常が生じた場合、そのW相電流から推定されたV相電流にも異常が生じており、推定されたV相電流に基づいて推定された実トルク値も異常値を示すことになるので、トルク指令値との乖離は大きくなる。従って、トルク指令値と推定されたW相電流値に基づく実トルク値の差と、トルク指令値と推定されたV相電流値に基づく実トルク値の差を大小比較することで、いずれの電流センサに異常が生じているかを識別することができる。一方、両者に差がない場合には、電流センサに異常がないことを意味するから、電流センサ125以外、具体的にはレゾルバ124に異常が生じている可能性が高いと判定することができる。MGECU140は、このような原理に基づいて、電流センサ125の異常であるか、あるいはレゾルバ124の異常であるかを識別する。
なお、MGECU140は、MG1,MG2のそれぞれに配置された電流センサ125とレゾルバ124の異常を同様のアルゴリズムで識別するので、以下の説明では、MG2に配置された電流センサ125とレゾルバ124の異常を識別する場合を例にとり説明する。
図2に、MGECU140の機能ブロック図を示す。MGECU140は、W相電流推定部140aと、V相電流推定部140bと、実トルク推定部140cと、比較部140dと、判定部140eとを備える。
W相電流推定部140aは、MG2のV相の電流を検出するU相電流センサから出力されるV相電流に基づいて、MG2のW相の電流を推定する。すなわち、MG2のW相の電流を検出するW相電流センサでW相の電流は検出されるが、これとは別に、V相電流(検出V相電流)からW相電流を推定する。W相はV相から120°位相が遅れているから、検出V相電流の位相を120°遅らせることでW相電流を推定できる。W相電流推定部140aは、推定したW相電流(推定W相電流)を実トルク推定部140cに出力する。
V相電流推定部140bは、MG2のW相の電流を検出するW相電流センサから出力されるW相電流に基づいて、MG2のV相の電流を推定する。すなわち、MG2のV相の電流を検出するV相電流センサでV相の電流は検出されるが、これとは別に、W相電流(検出W相電流)からV相電流を推定する。V相はW相から240°位相が遅れているから、検出W相電流の位相を240°遅らせることでV相電流を推定できる。V相電流推定部140bは、推定したV相電流(推定V相電流)を実トルク推定部140cに出力する。
実トルク推定部140cは、V相電流推定部140bからの推定V相電流に基づいて実トルクを推定するとともに、W相電流推定部140aからの推定W相電流に基づいて実トルクを推定する。MG2の実トルクは、一般的に、磁束φとq軸電流と角速度ωを用いて、
実トルク=φ×q軸電流×|ω|
で算出される。磁束φはMG2のコイルの巻数や界磁電流等から算出され、q軸電流はMG2の三相電流から公知の三相/二相変換の関数を用いて算出される。ここで、d軸はMG2のベクトル制御における、回転子の磁極が形成する磁束の方向であり、q軸はd軸に直交する軸である。角速度ωはレゾルバ124で検出される回転角から得られる。実トルク推定部140cは、検出V相電流と推定W相電流とレゾルバ124で検出された回転角に基づいて実トルクを推定する。すなわち、実トルク推定部140cは、検出V相電流と推定W相電流を用いて残りのU相電流を算出するとともにq軸電流を推定し、このq軸電流を用いて実トルクを推定する。このようして推定された実トルクを推定W相電流に基づく実トルクとする。また、実トルク推定部140cは、検出W相電流と推定V相電流とレゾルバ124で検出された回転角に基づいて実トルクを推定する。すなわち、実トルク推定部140cは、検出W相電流と推定V相電流を用いて残りのU相電流を算出するとともにq軸電流を推定し、このq軸電流を用いて実トルクを推定する。このようにして推定された実トルクを推定V相電流に基づく実トルクとする。実トルク推定部140cは、推定W相電流に基づく実トルクと、推定V相電流に基づく実トルクを比較部140dに出力する。
また、実トルク推定部140cは、上記の推定とは別に、V相電流センサで検出されたV相電流と、W相電流センサで検出されたW相電流を用いて実トルクを推定する。このようにして検出された実トルクを検出電流に基づく実トルクとする。実トルク推定部140cは、検出電流に基づく実トルクを比較部140dに出力する。検出電流に基づく実トルクは、MG2の制御に何らかの異常が存在するか否かの初期判定のために用いられる。
比較部140dは、ハイブリッドECU15から出力されたトルク指令値TM2*と実トルク推定部140cから出力された各推定トルクとを比較する。具体的には、比較部140dは、トルク指令値Tm2*と検出電流に基づく実トルクとを比較する。また、比較部140dは、トルク指令値Tm2*と推定W相に基づく実トルクとの差分値と、トルク指令値Tm2*と推定V相に基づく実トルクの差分値とを比較する。比較部140dは、これらの比較結果を判定部140eに出力する。
判定部140eは、比較部140dでの比較結果を用いてMG2の制御に何らかの異常が生じたか否か、及び異常が生じた場合にそれが電流センサの異常であるか否かを識別する。
2.2 第2異常検出処理
図3に、MGECU140で実行される異常検出処理のフローチャートを示す。まず、MGECU140のW相電流推定部140aで検出V相電流に基づいて推定W相電流を生成し、また、V相電流推定部140bで検出W相電流に基づいて推定V相電流を生成する(S101)。
次に、MGECU140は、トルク実行監視ダイアグが発生したか否かを判定する(S102)。ここで、トルク実行監視ダイアグとは、トルク指令値Tm2*と検出電流に基づく実トルクとの差分値が所定値以上であるか否かを判定する処理であり、トルク指令値Tm2*と検出電流に基づく実トルクとの差分値が所定値以上であれば何らかの異常が生じたと判定してダイアグ信号を生成する。所定値は任意に設定し得るが、例えば40N・m等に設定することができる。また、単にトルク指令値Tm2*と検出電流に基づく実トルクとの差分値が所定値以上であるか否かを判定するのではなく、トルク指令値Tm2*と検出電流に基づく実トルクとの差分値が所定値以上である時間が所定時間以上継続するか否かを判定してもよい。所定時間も任意に設定し得るが、例えば1秒間に設定することができる。このトルク実行監視は、比較部140dで実行することができる。
トルク実行監視ダイアグが発生しない場合(ダイアグ信号が生成されない場合)には、異常は生じておらず正常にMG2の制御が実行されているとして走行を継続する(S103)。また、トルク実行監視ダイアグが発生した場合(ダイアグ信号が生成された場合)には、比較部140dは、トルク指令値Tm2*と推定W相電流に基づく実トルクの差分値(絶対値)と、トルク指令値Tm2*と推定V相電流に基づく実トルクの差分値(絶対値)とを大小比較し、その大小関係が所定時間継続しているか否かを判定する。具体的には、トルク指令値Tm2*と推定W相電流に基づく実トルクの差分値(絶対値)が、トルク指令値Tm2*と推定V相電流に基づく実トルクの差分値(絶対値)よりも大きく、かつ、この大小関係が所定時間継続するか否かを判定する(S104)。図では、説明の都合上、推定W相電流に基づく実トルクをT(vw*θ)とし、推定V相電流に基づく実トルクをT(v*wθ)としている。ここで、T(vw*θ)におけるvは検出V相電流、w*は推定W相電流、θは回転角を示し、実トルクがこれらの物理量の関数として決定されることを示す。
そして、トルク指令値Tm2*と推定W相電流に基づく実トルクの差分値(絶対値)が、トルク指令値Tm2*と推定V相電流に基づく実トルクの差分値(絶対値)よりも大きく、かつ、この大小関係が所定時間継続する場合には、その結果を判定部140eに出力する。判定部140eは、推定W相電流に異常があるためにトルク指令値Tm2*と実トルクとの差分値が大きくなった、すなわち推定W相電流を推定するための基礎である検出V相電流が異常であるとして、V相電流センサの異常と判定する(S105)。
一方、S104でNOと判定された場合には、次に、トルク指令値Tm2*と推定V相電流に基づく実トルクの差分値(絶対値)が、トルク指令値Tm2*と推定W相電流に基づく実トルクの差分値(絶対値)よりも大きく、かつ、この大小関係が所定時間継続するか否かを判定する(S106)。そして、トルク指令値Tm2*と推定V相電流に基づく実トルクの差分値(絶対値)が、トルク指令値Tm2*と推定W相電流に基づく実トルクの差分値(絶対値)よりも大きく、かつ、この大小関係が所定時間継続する場合には、その結果を判定部140eに出力する。判定部140eは、推定V相電流に異常があるためにトルク指令値Tm2*と実トルクとの差分値が大きくなった、すなわち推定V相電流を推定するための基礎である検出W相電流が異常であるとして、W相電流センサの異常と判定する(S107)。
また、S104でNOであり、かつ、S106でもNOの場合、つまり、トルク指令値と推定W相電流に基づく実トルクT(vw*θ)との間に相違がなく、かつ、トルク指令値と推定V相電流に基づく実トルクT(v*wθ)との間に相違がない、言い換えれば、推定W相電流に基づく実トルクT(vw*θ)と推定V相電流に基づく実トルクT(v*wθ)とが等しい、あるいは相違があってもわずかな場合には、判定部140eは、V相電流センサ及びW相電流センサには異常はなく、これらの電流センサ以外、例えばレゾルバ124に異常があると判定する(S108)。
以上のようにして、MGECU140は、MG2の制御に異常があるか否かを判定し、異常がある場合には、さらにその異常が電流センサ125によるものであるか否かを識別することができる。
2.3 第3異常検出処理
図4に、MGECU140で実行される他の異常検出処理のフローチャートを示す。S201〜S207の処理は、図3におけるS101〜S107の処理と同一であるからその説明は省略する。
図3の処理では、S106にてNOと判定された場合、つまり推定W相電流に基づく実トルクT(vw*θ)と、推定V相電流に基づく実トルクT(v*wθ)とが等しい、あるいは相違があってもわずかな場合には電流センサ以外の異常であると判定したが、図4の処理ではさらにレゾルバ124の異常であるかそれ以外の異常であるかを識別する。
すなわち、S206でNOと判定された場合、次に、MGECU140は、ゼロトルク制御(弱め界磁制御)を実行する(S208)。ゼロトルク制御では、q軸電流指令値をゼロとしてMG2のトルクをゼロとする。すなわち、上記のように、MG2のトルクは、
トルク=φ×q軸電流×|ω|
で与えられるから、q軸電流をゼロとすればMG2のトルクはゼロとなる。そして、d軸電流指令値を小、中、大の3段階に変化させ、それぞれ所定時間(例えば500ミリ秒)だけMG2に印加する。小、中、大はそれぞれ任意に設定でき、例えば小は10A、中は40A、大は70Aとすることができる。
そして、実トルク推定部140cで検出V相電流、検出W相電流、レゾルバ124で検出した回転角θに基づいて実トルクを推定し、比較部140dで推定実トルクが実質的にゼロであるか否か、具体的には推定した実トルクがゼロより大きいか否かを判定する(S209)。この判定は、d軸電流指令の小、中、大それぞれに対して行われる。S208でゼロトルク制御を行っているため、本来であればS209で推定した実トルクはゼロのはずであるが、レゾルバ124の異常で回転子の実際の回転角がずれている場合には、実トルクがゼロとならない。そこで、判定部140eは、d軸電流指令値の小、中、大の全てにおいて実トルクがゼロではない場合に、レゾルバ124の異常であると判定する(S210)。なお、S204,S206で電流センサ125に異常はないと判定しているので、S210でレゾルバ124の異常であると判定できる点に留意されたい。
一方、S209の処理でNO、すなわち実トルクがゼロである場合には、レゾルバ124にも異常がないことを意味するから、電流センサ125及びレゾルバ124以外のシステム異常、例えばハイブリッドECU15やMGECU140のトルク実行監視異常であると判定する(S211)。
2.4 変形例
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
例えば、図4において、S208の処理でd軸電流指令値を小、中、大の3段階で実行しているが、いずれかの指令値のみを実行して実トルクがゼロであるか否かを判定してもよい。
また、図4において、S208の処理でd軸電流指令値をいずれかの値に固定して複数回MG2を駆動し、複数回のいずれにおいても実トルクがゼロでない場合にレゾルバ124の異常と判定してもよい。
また、図4において、S208の処理でd軸電流指令値を小、中、大の3段階で実行した場合に、小、中、大の全てにおいて実トルクがゼロではない場合の他、小、中、大のいずれか2つ以上において実トルクがゼロでない場合にレゾルバ124の異常と判定してもよい。要するに、多数決の原理によりレゾルバ124の異常を判定してもよい。
また、図4において、S208の処理でd軸電流指令値を小、中、大の3段階で実行した場合に、d軸電流指令値の大きさに応じて実トルクが順次増大する場合に、レゾルバ124の異常と判定してもよい。
また、図4において、S209の処理で実トルクがゼロより大きいか否かを判定しているが、実トルクのゼロ近傍の所定のしきい値と比較し、実トルクが所定のしきい値以上であるか否かを判定することで実トルクが実質的にゼロであるか否かを判定してもよい。
また、図4において、S209の処理で実トルクがゼロより大きいか否かを判定しているが、実トルクがゼロより大きい場合に、さらにレゾルバ回転数と共線図との比較を行い、偏差の有無を確認した上でレゾルバ124の異常を判定してもよい。実トルクがゼロより大きい場合には、実トルクが発生するためMG2の回転数に変動が生じるので、このMG2の回転数の変動を検出することでレゾルバ124異常を確認することができる。
また、本実施形態では、電流センサ125でV相電流とW相電流を検出しているが、U相電流とV相電流を検出してもよく、あるいはU相電流とW相電流を検出してもよい。要するに、U,V,W相のうちの任意の二相の電流を電流センサ125で検出する構成において本発明を適用できる。三相の電流を電流センサ125で検出する必要がないのは、三相の電流の和はゼロであるから二相の電流を検出できれば残りの相の電流を算出できるからであるが、三相の電流を電流センサ125で検出する構成においても本発明を適用できることは言うまでもない。
また、本実施形態では、MG1,MG2を三相モータとしているが、必ずしもこれに限定されるものではなく、三相以上の多相モータにも同様に適用できる。この場合、多相モータの少なくとも第1相と第2相の電流を検出する電流センサ125の異常を判定することができる。すなわち、第1相の電流センサ125で検出された第1相電流に基づいて第2相電流を推定して実トルクを推定し、第2相の電流センサ125で検出された第2相電流に基づいて第1相電流を推定して実トルクを推定する。
さらに、本実施形態では、トルク指令値と推定した実トルクとの相違を用いて電流センサ125の異常を判定しているが、図3のS101あるいは図4のS201で検出V相電流からW相電流を推定するとともに検出W相からV相電流を推定した後に、推定W相電流と検出W相電流とを比較し、あるいは推定V相電流と検出V相電流とを比較することで、より簡易に電流センサ125の異常を判定することもできる。前者は、トルクベースの電流センサ異常判定であり、後者は電流ベースの電流センサ異常判定といえる。
図5に、この場合の異常判定処理のフローチャートを示す。S301〜S303の処理は、図3におけるS101〜S103の処理、及び図4におけるS201〜S203の処理と同一であるためその説明は省略する。
S302の処理でトルク実行指令ダイアグが発生した場合、次に、比較部140dで検出W相電流(図ではWと略記する)と推定W相電流(図ではW*と略記する)の差分値(絶対値)が実質的にゼロでない、つまり差分値がゼロより大きい状態が所定時間継続しているか否かを判定する(S304)。仮に、V相電流センサに異常が生じた場合、検出V相電流に基づいて生成される推定W相電流にも異常が生じるから、検出W相電流と推定W相電流との間に相違が生じる。そこで、検出W相電流と推定W相電流の差分値(絶対値)が実質的にゼロでない、つまり差分値がゼロより大きい状態が所定時間継続している場合には、判定部140eはV相電流センサの異常と判定する(S305)。
一方、S304の処理でNOと判定された場合、次に、比較部140dで検出V相電流(図ではVと略記する)と推定V相電流(図ではV*と略記する)の差分値(絶対値)が実質的にゼロでない、つまり差分値がゼロより大きい状態が所定時間継続しているか否かを判定する(S306)。仮に、W相電流センサに異常が生じた場合、検出W相電流に基づいて生成される推定V相電流にも異常が生じるから、検出V相電流と推定V相電流との間に相違が生じる。そこで、検出V相電流と推定V相電流の差分値(絶対値)が実質的にゼロでない、つまり差分値がゼロより大きい状態が所定時間継続している場合には、判定部140eはW相電流センサの異常と判定する(S307)。また、S306の処理でNOと判定された場合には、電流センサ以外の異常と判定する(S308)。
図5の処理において、S302の処理を省略してもよい。また、S304の処理のみ、あるいはS306の処理のみを実行してもよい。この場合、V相電流及びW相電流を電流センサで検出するとともに、V相電流とW相電流の少なくともいずれか一方の電流から他方の電流を推定し、検出電流と推定電流との相違に基づいて電流センサの異常を判定するということができる。
以上の処理により、電流センサを2重系にすることなく、電流センサの異常と他の異常(例えばレゾルバ124の異常)とを識別することができる。これにより、コスト増加を招くことなく故障箇所を特定することができ、トラブルシューティングが容易化される。
10 バッテリ、15 ハイブリッドECU、110 コンバータ、112,114 インバータ、124 レゾルバ、125 電流センサ、140 MGECU。

Claims (9)

  1. 多相モータに電力を供給するインバータと、
    前記インバータの出力側に設けられ、前記多相モータのうちの第1相及び第2相の電流を検出する電流センサと、
    前記電流センサで検出された第1相の電流と第2相の電流の少なくともいずれか一方の電流から他方の電流を推定する推定手段と、
    検出された電流と、推定された電流との相違に基づいて前記電流センサの異常を判定する判定手段と、
    を備え、
    前記推定手段は、
    前記電流センサで検出された前記第1相の電流に基づいて第2相の電流を推定する手段と、
    前記電流センサで検出された前記第2相の電流に基づいて第1相の電流を推定する手段と、
    前記電流センサで検出された第1相の電流と、推定された第2相の電流とに基づいて前記多相モータの第1実トルクを推定する手段と、
    前記電流センサで検出された第2相の電流と、推定された第1相の電流とに基づいて前記多相モータの第2実トルクを推定する手段と、
    を備え、
    前記判定手段は、前記多相モータを所望のトルクで駆動するためのトルク指令値と前記第1実トルクとの相違、及び前記トルク指令値と前記第2実トルクとの相違に基づいて前記電流センサの異常を判定することを特徴とするモータ制御装置。
  2. 請求項2記載のモータ制御装置において、
    前記判定手段は、多相モータを所望のトルクで駆動するためのトルク指令値と前記第1実トルクとの相違、あるいは前記トルク指令値と前記第2実トルクとの相違がある場合に前記電流センサの異常と判定し、前記トルク指令値と前記第1実トルクとの相違及び前記トルク指令値と前記第2実トルクとの相違がない場合に電流センサの異常でないと判定することを特徴とするモータ制御装置。
  3. 請求項3記載のモータ制御装置において、
    前記判定手段は、前記トルク指令値と前記第1実トルクとの相違が、前記トルク指令値と前記第2実トルクとの相違よりも大きい場合に前記第1相の電流を検出する電流センサの異常と判定し、前記トルク指令値と前記第2実トルクとの相違が、前記トルク指令値と前記第1実トルクとの相違よりも大きい場合に前記第2相の電流を検出する電流センサの異常と判定することを特徴とするモータ制御装置。
  4. 請求項2記載のモータ制御装置において、さらに、
    前記多相モータの回転角を検出する回転角センサ
    を備え、
    前記推定手段は、
    前記電流センサで検出された前記第1相の電流に基づいて第2相の電流を推定する手段と、
    前記電流センサで検出された前記第2相の電流に基づいて第1相の電流を推定する手段と、
    前記電流センサで検出された第1相の電流と、推定された第2相の電流と、前記回転角に基づいて前記多相モータの第1実トルクを推定する手段と、
    前記電流センサで検出された第2相の電流と、推定された第1相の電流と、前記回転角に基づいて前記多相モータの第2実トルクを推定する手段と、
    前記電流センサで検出された第1相の電流と、前記電流センサで検出された第2相の電流と、前記回転角に基づいて前記多相モータの第3実トルクを推定する手段と、
    を備え、
    前記判定手段は、前記多相モータを所望のトルクで駆動するためのトルク指令値と前記第1実トルクとの相違、及び前記トルク指令値と前記第2実トルクとの相違、並びに前記トルク指令値と前記第3実トルクとの相違に基づいて前記電流センサの異常か前記回転角センサの異常かを判定することを特徴とするモータ制御装置。
  5. 請求項5記載のモータ制御装置において、
    前記判定手段は、多相モータを所望のトルクで駆動するためのトルク指令値と前記第1実トルクとの相違、あるいは前記トルク指令値と前記第2実トルクとの相違がある場合に前記電流センサの異常と判定し、前記トルク指令値と前記第1実トルクとの相違及び前記トルク指令値と前記第2実トルクとの相違がなく前記トルク指令値と前記第3実トルクとの相違がある場合に前記回転角センサの異常と判定することを特徴とするモータ制御装置。
  6. 請求項6記載のモータ制御装置において、さらに、
    前記多相モータをゼロトルクで駆動する手段
    を備え、
    前記判定手段は、前記トルク指令値と前記第1実トルクとの相違及び前記トルク指令値と前記第2実トルクとの相違がなく前記トルク指令値と前記第3実トルクとの相違がある場合に、前記駆動手段で駆動した後の前記第3実トルクがゼロでない場合に前記回転角センサの異常と判定し、前記駆動手段で駆動した後の前記第3実トルクがゼロである場合に前記電流センサ及び前記回転角センサ以外の異常と判定することを特徴とするモータ制御装置。
  7. 請求項2記載のモータ制御装置において、
    前記多相モータはU相、V相、W相からなる三相モータであり、
    前記第1相及び第2相は、前記U相、V相、W相のうちのいずれか2つの相であることを特徴とするモータ制御装置。
  8. 請求項2記載のモータ制御装置において、
    前記多相モータはU相、V相、W相からなる三相モータであり、
    前記第1相は前記V相、前記第2相はW相であり、
    前記推定手段は、
    前記電流センサで検出された前記V相の電流に基づいてW相の電流を推定する手段と、
    前記電流センサで検出された前記W相の電流に基づいてV相の電流を推定する手段と、
    前記電流センサで検出されたV相の電流と、推定されたW相の電流とに基づいて前記多相モータの第1実トルクを推定する手段と、
    前記電流センサで検出された第2相の電流と、推定された第1相の電流とに基づいて前記多相モータの第2実トルクを推定する手段と、
    を備え、
    前記判定手段は、前記多相モータを所望のトルクで駆動するためのトルク指令値と前記第1実トルクとの相違、及び前記トルク指令値と前記第2実トルクとの相違に基づいて前記電流センサの異常を判定することを特徴とするモータ制御装置。
  9. 請求項5記載のモータ制御装置において、
    前記多相モータはU相、V相、W相からなる三相モータであり、
    前記第1相は前記V相、前記第2相はW相であり、
    前記推定手段は、
    前記電流センサで検出された前記V相の電流に基づいてW相の電流を推定する手段と、
    前記電流センサで検出されたW相の電流に基づいてV相の電流を推定する手段と、
    前記電流センサで検出されたV相の電流と、推定されたW相の電流と、前記回転角に基づいて前記多相モータの第1実トルクを推定する手段と、
    前記電流センサで検出されたW相の電流と、推定されたV相の電流と、前記回転角に基づいて前記多相モータの第2実トルクを推定する手段と、
    前記電流センサで検出されたV相の電流と、前記電流センサで検出されたW相の電流と、前記回転角に基づいて前記多相モータの第3実トルクを推定する手段と、
    を備え、
    前記判定手段は、前記多相モータを所望のトルクで駆動するためのトルク指令値と前記第1実トルクとの相違、及び前記トルク指令値と前記第2実トルクとの相違、並びに前記トルク指令値と前記第3実トルクとの相違に基づいて前記電流センサの異常か前記回転角センサの異常かを判定することを特徴とするモータ制御装置。
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