JP6652073B2 - モータ制御装置 - Google Patents

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本発明は、3相交流モータを制御するモータ制御装置に関し、特に、電流センサ故障時の制御に関する。
特許文献1に、3相交流モータを制御する制御装置が開示されている。特許文献1に開示されている制御装置は、1つの電流センサが故障した場合に、故障した電流センサに対応する相である故障相の電流値を、残りの2相の電流値により推定してモータ制御を継続する。
また、たとえば、特許文献2に記載されている制御装置など、PWM制御方式と矩形波制御方式とを切り替えて3相交流モータを制御する制御装置も広く知られている。
特開2004−96933号公報 特開2013−230052号公報
上記従来技術のように、1つの故障相の電流値を、残りの2相の電流値から推定する場合、その2相の電流値が正常であることが必要である。そこで、故障相の電流値を正常としている2相の電流値から推定している場合、正常としている2相の電流値の波形を電流指令値と比較することで、正常としている2相の電流値が、正常であるか否かを監視することが考えられる。
しかし、矩形波制御により3相交流モータを制御している場合、基調波の比率が低いことに起因して、電流センサが検出する電流値の波形は歪みが大きくなる。そのため、矩形波制御時はピーク等の特徴部位の検出が困難であり、その結果、電流値が正常であるか否かの判断を精度よく行うことが困難であった。
本発明は、この事情に基づいて成されたものであり、その目的とするところは、故障相の電流値を他の2相の電流値から推定している場合おける制御の信頼性が高いモータ制御装置を提供することにある。
上記目的は独立請求項に記載の特徴の組み合わせにより達成され、また、下位請求項は、発明の更なる有利な具体例を規定する。特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
上記目的を達成するための本発明は、
直流電流を交流電流に変換して3相交流のモータに供給するインバータ(20)と、
インバータがモータへ供給する3相の電流値をそれぞれ検出する3つの電流センサ(40)と、
インバータがモータへ供給する3相の電流値に基づいて、インバータを制御し、かつ、制御方式をPWM制御と矩形波制御に切り替えることができるインバータ制御部(11)とを備えたモータ制御装置であって、
3つの電流センサが故障しているか否かを判断する故障判断部(12)と、
故障判断部による判断の結果、故障している1つの電流センサを特定でき、かつ、残りの2つの電流センサは正常であると判断できたことに基づいて、インバータを制御する制御方式をPWM制御に決定する制御方式決定部(13)とを備え、
故障判断部は、故障している1つの電流センサが特定されたことにより、インバータを制御する方式がPWM制御に決定されている場合、インバータに指令する電流指令値と、正常である2つの電流センサが検出する電流値との比較に基づいて、正常である2つの電流センサの少なくとも一方が故障したか否かを逐次判断し、
インバータ制御部は、故障判断部による判断の結果、故障している1つの電流センサを特定でき、かつ、残りの2つの電流センサは正常であると判断できたことに基づいて、故障している電流センサが検出すべき電流値を、正常である2つの電流センサが検出した電流値から推定してインバータを制御するが、故障判断部が、正常である2つの電流センサの少なくとも一方が故障したと判断したことに基づいて、インバータを使用不可とする。
本発明では、故障している1つの電流センサを特定でき、かつ、残りの2つの電流センサは正常であると判断した場合には、インバータを制御する制御方式をPWM制御に決定する。PWM制御は、矩形波制御よりも線電流の位相を精度よく決定することができるので、電流指令値と電流センサが検出する電流値との比較を精度よく行うことができるからである。
故障判断部は、インバータに指令する電流指令値と、正常である2つの電流センサが検出する電流値との比較に基づいて、正常である2つの電流センサの少なくとも一方が故障したか否かを判断する。このときの制御方式はPWM制御になっているので、電流指令値と電流センサが検出する電流値との比較を精度よく行うことができる。
したがって、正常である2つの電流センサの少なくとも一方が故障したか否かを精度よく判断することができる。よって、故障している1つの電流センサが検出すべき電流値を、他の2つの電流センサの検出値から推定してインバータを制御しているときの制御の信頼性が高くなる。
実施形態のモータ制御装置100の全体構成図である。 図1のインバータ20の構成図である。 PWM制御を説明する図である。 図1の制御部10が実行する退避走行判定処理を示すフローチャートである。 図4に続いて実行する処理を示すフローチャートである。 図4、図5とは別に、図1の制御部10が実行する処理を示すフローチャートである。 PWM制御における線電流の波形を例示する図である。 矩形波制御における線電流の波形を例示する図である。
[全体構成]
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施形態の全体構成図である。モータ制御装置100は車両1に搭載される。この車両1は、3相交流のモータ400を駆動力源とする。車両1の駆動力源として、他に内燃機関を備えていてもよく、また、モータ400とは別のモータをさらに車両1の駆動力源として備えていてもよい。
モータ400には減速機500が連結されている。減速機500はモータ400と車軸610とを連結しており、モータ400の動力は減速機500を介して車軸610に伝達される。車軸610には車輪600が連結されており、車輪600は車軸610と一体的に車軸610の軸回りに回転する。また、車輪600の回転は、車軸610および減速機500を介してモータ400に伝達される。
モータ400は、高圧電池300から供給される電力によって駆動する。高圧電池300は、数百ボルトの直流電流を出力する。高圧電池300から出力された直流電流は、昇圧コンバータ30を介してインバータ20に供給される。昇圧コンバータ30は、高圧電池300から出力された直流電流を昇圧してインバータ20に供給する。
インバータ20は、供給された直流電流を交流に変換してモータ400に出力する。モータ400は、インバータ20から供給される交流電流により駆動される。また、車輪600の回転が車軸610および減速機500を介してモータ400に伝達されてモータ400のロータが回転させられる場合、モータ400は発電機として機能して交流電流を発生させる。
モータ400が発電した交流電流は、インバータ20により直流に変換される。高圧電池300は二次電池であり、インバータ20より直流に変換された電流により充電される。
制御部10は、CPU、RAM、ROM、I/O、およびこれらの構成を接続するバスラインなどを備えたコンピュータである。制御部10は、CPUが、RAMの一時記憶機能を利用しつつ、ROMなどの非遷移的実体的記録媒体(non-transitory tangible storage medium)に記憶されているプログラムを実行することで、インバータ制御部11、故障判断部12、制御方式決定部13として機能する。これらの機能を実行すると、プログラムに対応する方法が実行される。これら各部の機能は後述する。
制御部10には、車速センサ510、アクセルセンサ520、ブレーキセンサ530、レゾルバ540などの車両1に備えられた各種のセンサの検出値が入力される。
車速センサ510は、車両1の速度すなわち車速を検出する。アクセルセンサ520は、アクセルペダルの踏み込み量を検出する。ブレーキセンサ530は、ブレーキペダルの踏み込み力を検出する。この踏み込み力は、たとえば、ブレーキ油圧から検出する。レゾルバ540は、モータ400が備えるロータの機械角を検出する。これらのセンサからの検出値は、直接、制御部10に入力されてもよいし、他のECUから制御部10に提供されてもよい。
また、モータ制御装置100は、電流センサ40も備える。電流センサ40は、インバータ20がモータ400に出力する電流すなわち線電流を検出するセンサである。電流センサ40が検出した電流値Iを示す信号も制御部10に供給される。制御部10は、種々のセンサから供給される値に基づいて昇圧コンバータ30およびインバータ20を制御する。
[インバータ20の構成]
インバータ20の構成を図2に示す。インバータ20は、6つのスイッチング素子T21〜T26、及び、6つのダイオードD21〜D26を備えている。スイッチング素子T21、T22は、スイッチング素子T21を高電位側として直列接続され、U相上アーム、下アームを構成している。スイッチング素子T21、T22の接続点は、モータ400の図示しないU相コイルに電気的に接続されている。
スイッチング素子T23、T24は、スイッチング素子T23を高電位側として直列接続され、V相上アーム、下アームを構成している。スイッチング素子T23、T24の接続点は、モータ400の図示しないV相コイルに電気的に接続されている。
スイッチング素子T25、T26は、スイッチング素子T25を高電位側として直列接続され、W相上アーム、下アームを構成している。スイッチング素子T25、T26の接続点は、モータ400の図示しないW相コイルに電気的に接続されている。
スイッチング素子T21〜T26としては、IGBTやパワーMOSFETなどを採用することができる。ダイオードD21〜D26は、対応するスイッチング素子T21〜T26に対して逆並列に接続されている。ダイオードD21〜D26のアノードが、対応するスイッチング素子T21〜T26のエミッタ電極に接続されている。
さらに、インバータ20は、保護回路27u、27v、27wを備えている。これら保護回路27u、27v、27wは、それぞれ、上アームのu相、v相、w相に配置されている。これら保護回路27u、27v、27wは、公知の構成であり、過電流および過熱が生じた場合には電流を遮断する。保護回路27u、27v、27wと制御部10とは接続されており、制御部10は、保護回路27u、27v、27wが作動したことを検知可能である。
モータ制御装置100は、さらに3つの電流センサ40u、40v、40wを備えている。これら3つの電流センサ40u、40v、40wを区別しないときは電流センサ40と記載する。
電流センサ40u、40v、40wは、磁電変換素子であり、それぞれ、インバータ20の接続ライン20u、20v、20wに流れる電流を検出するために設けられている。これらの接続ライン20u、20v、20wは、インバータ20の各相上下アームの接続点を、モータ400の対応する相のコイルに接続するための接続ラインである。
[制御部10の機能]
インバータ制御部11は、ハイブリッドECUなどの上位ECUから指令されるトルク指令値と、電流センサ40が検出した接続ライン20u、20v、20wの電流値Iu、Iv、Iwに基づいて、各相の電流指令値を逐次演算する。そして、その電流指令値に基づいてインバータ20を制御する。インバータ20の制御は、本実施形態ではベクトル制御を用いる。
インバータ制御部11は、インバータ20のスイッチング素子T21〜T26をオンオフ制御する方式として、PWM制御と矩形波制御とが可能であり、これら2つの制御を切り替えて実行できる。
PWM制御は、図3に示すように、三角波などである搬送波Caと、正弦波である各相のモータ電圧指令値Vu*、Vv*、Vw*との大小比較に基づいて、各相のPWM信号を生成する。スイッチング素子T21〜T26は、生成されたPWM信号に基づいてスイッチングされる。一方、矩形波制御では、モータ電圧指令値Vu*、Vv*、Vw*の正負符号に応じてスイッチング素子T21〜T26をオンオフする。
矩形波制御は、PWM制御に比べて、高トルクが出せ、高回転域でも制御が可能であり、発熱が少ないという利点がある。一方、PWM制御はモータ400のトルク制御が容易であり、かつその回転が比較的低い回転域であっても滑らかなものとすることができるなどの利点がある。したがって、矩形波制御とPWM制御を、モータ400の動作領域に応じて使い分けることが広く行われている。
矩形波制御およびPWM制御は、どちらの制御であっても、3相の電流値Iが必要になる。したがって、3つの電流センサ40u、40v、40wのいずれか一つが故障した場合に、モータ制御を継続すべきか否かが問題となる。
モータ400の3相の電流値Iu、Iv、Iwは、Iu+Iv+Iw=0が成立するので、2相の電流値Iが検出できれば、残りの1相は計算することができる。したがって、3つの電流センサ40のうち1つの電流センサ40が故障しただけであれば、モータ制御を継続することはできる。
しかし、1つの電流値Iを計算により求めてモータ制御を継続する場合、残りの2相の電流センサ40が正常であることが必要となる。そこで、本実施形態の制御部10は、図4、図5、図6に示す処理を実行することで、2つの電流センサ40が正常か否かを逐次判断しつつ、モータ制御を行う。
制御部10は、図4に示す退避走行判定処理を周期的に実行する。退避走行とは、1つの電流センサ40が故障した状態での、しばらくの間に限定したモータ走行である。この退避走行では、故障した1つの電流センサ40が検出すべき電流値Iを、他の2つの電流センサ40が検出した電流値Iから推定することになる。退避走行判定処理では、退避走行を継続できるか否かを判定する。
S1では、モータ400を使用不可に決定しているか否かを判断する。モータ400を使用不可に決定するのは、後述するS4、S12、S19およびS37である。すでに、S4、S12、S19およびS37のいずれかを実行している場合にはS1の判断はYESになる。S1の判断がYESであれば図4の処理を終了する。この場合、モータ400は使用できないので、他の駆動力源を用いて車両1は走行する。他の区動力源を備えていない場合には車両1は走行できないことになる。
S1の判断がNOであればS2へ進む。S2では、電流センサ40が故障しているか否かを、予め設定した判断条件に基づいて判断する。判断条件は、たとえば、各電流センサ40が出力する電流値Iが、制御電流範囲に入っていないという条件である。電流値Iu、Iv、Iwは、ある一定の範囲内で制御されているはずである。そこで、電流センサ40が検出した電流値Iが制御電流範囲に入っていない場合には、その電流値Iを検出した電流センサ40が異常であると判断する。
また、判断条件としては、他に、3つの電流センサ40u、40v、40wが検出した電流値Iu、Iv、Iwの合計値がゼロにならないという条件がある。ただし、この条件が成立したとしても、いずれかの電流センサ40が故障していると判断できるが、どの電流センサ40が故障しているかは判断できない。
S2の判断がNOである場合にも図4の処理を終了する。ただし、S2の判断がNOである場合、どの電流センサ40も故障していないことになるので、退避走行ではない正常時の走行制御を行う。正常時の走行制御では、インバータ制御部11は、3つの電流センサ40が検出した電流値Iを用いてモータ400を制御する。
S2の判断がYESであればS3に進む。S3では、電流センサ40の故障が発生してから一定時間走行したか否かを判断する。一定時間はたとえば10時間である。なお、走行した時間は、故障が発生してから実際に車両1が走行している時間でもよいし、故障発生からの経過時間でもよい。
S3の判断がYESであればS4に進む。S4では、次トリップ以降でのモータ400の使用を不可とする。加えて、車両1に搭載された表示部に、点検が必要であることを意味するメッセージを表示してもよい。次トリップは、電源オフ後、次にイグニッションスイッチが電源オン状態になって開始する次回の走行を意味する。S4の処理により、退避走行は、上記一定時間程度に制限される。また、一定時間経過した場合に即座にモータ使用不可とするのではなく、現在のトリップではモータ使用可を継続するので、走行中に、走行制御が変化してしまうことを抑制できる。
S4を実行後はS5に進む。また、S3の判断がNOである場合にもS5に進む。S5では、故障相が特定できたか否かを判断する。故障相は、3相のうち、電流値Iが異常である相を意味する。よって、故障相が特定できかた否かは、故障している電流センサ40が特定できたか否かを意味する。
この判断は、各電流センサ40が検出した電流値Iが前述の制御電流範囲内であるか否かにより行う。S2の判断において、3つの電流値の合計値がゼロにならないことのみにより判断結果をYESとした場合には故障相の特定はできない。S5の判断がYESであれば、後述する図5のS11に進む。一方、S5の判断がNOであればS6に進む。S6〜S10は故障相を特定するための処理である。
S6では、全部のスイッチング素子T21〜T26のゲートを遮断する。これにより、モータ400には電流が供給されないことになるので、モータ400の回転数が低下する。なお、回転数は、一定時間(たとえば1分)当たりの回転数であるので、回転速度ということもできる。
S7では、モータ400の回転数が、異常相判定のために設定された判定閾値以下であるか否かを判断する。この判定閾値は、急激な車速変化が生じないようにするための値である。モータ400の回転数が高いことは、車速が高いことを意味する。判定閾値は、たとえば、車速が30km/hに相当する閾値とすることができる。
車速が高い状態で、次のS8において下アームの3相のスイッチング素子T22、T24、T26をオンにすると、大きな回生制動力により急激な車速変動が生じて、乗員に大きな違和感を与える恐れがある。そこで、このS7の判断を行うのである。
S7の判断がNOであれば図4の処理を終了する。図4の処理は周期的に実行するようになっており、また、上述したように、ゲートを遮断することでモータ400の回転数が低下するので、次回以降の図4の処理を実行したときにS7の判断がYESになる可能性がある。
S7の判断がYESになればS8に進む。S8では、下アームの3相のスイッチング素子T22、T24、T26をオンにして、モータ400の逆起電力による3相交流を発生させる。なお、下アーム相のスイッチング素子T22、T24、T26に代えて、上アーム相のスイッチング素子T21、T23、T25をオンにしてもよい。
S9では、3相の電流推定値をそれぞれ算出する。電流推定値は次のようにして算出する。まず、レゾルバ540により検出される機械角をもとに電気角を算出する。その電気角の時間変化からモータ400の回転速度を算出する。この回転速度と逆起電力定数から逆起電力を算出する。さらに、逆起電力と予め記憶しておいた回路抵抗値より、3相の電流推定値を算出する。
S10では、S9で算出した電流推定値と、電流センサ40u、40v、40wが検出した電流値Iとを比較して、電流推定値から最もずれている電流値Iを検出した電流センサ40を故障している電流センサ40に決定する。電流推定値と電流値Iとのずれは、波形全体で比較する。ただし、ピーク値あるいはピークの発生時刻で比較してもよい。なお、電流推定値とのずれが所定以上となる相が2つ以上ある場合、故障していると推定できる電流センサ40が2つ以上あると推定する。
S10を実行した後は、図5のS11に進む。また、前述したように、S5で故障相が特定できたと判断した場合にも図5のS11に進む。
S11では、故障相が1相のみか否かを判断する。この判断がNO、すなわち、故障相が2相以上であれば、S12に進む。S12では、モータ400の使用を不可とし、全部のスイッチング素子T21〜T26のゲートを遮断する。S12を実行したら図5の処理を終了する。S11の判断がYESであればS13に進む。
S13では、モータ400の回転数がPWM制御上限数よりも低いか否かを判断する。PWM制御は、回転数が高いとスイッチング素子T21〜T26のスイッチングが間に合わない等の問題があるので、PWM制御上限数が定められている。S13では、このPWM制御上限数とモータ400の回転数とを比較して、PWM制御が可能か否かを判断する。
S13の判断がNOであればS14に進む。S14では、全部のスイッチング素子T21〜T26のゲートを遮断する。S14を実行したら図5の処理を終了する。ただし、S6において説明したように、全部のスイッチング素子T21〜T26のゲートを遮断すると、モータ400の回転数が低下するので、次回以降の図5の処理を実行したときにS13の判断がYESになる可能性がある。
S13の判断がYESになればS15に進む。S15では、矩形波制御を禁止して、PWM制御に移行する。続くS16では、2つの正常相の電流値Iから、故障相の電流値Iを推定する。正常相とは、3相のうち、故障相と判断していない相を意味する。すでに説明したように、3相の電流値Iの和が0になることから、2つの正常相から故障相の電流値Iを推定できる。S17では、3つの電流値Iに基づいて各相の電流指令値を演算する。
S18では、2つの正常相の電流指令値と、正常相に対応する電流センサ40が検出した電流値Iとを比較する。具体的には、ピークタイミングのずれが時間閾値内であるか否かを判断する。時間閾値は、正常時におけるピークタイミングのずれに基づいて予め設定しておく。
いずれか一方の電流指令値と電流センサ40が検出した電流値Iとのずれが時間閾値を超えている場合に、S18の判断をNOとする。S18の判断がNOになる場合、正常相であるとしていた相が故障相であることになる。したがって、S18の判断がNOになる場合には、2つ以上の電流センサ40が故障している可能性が高い。2つ以上の電流センサ40が故障していると、信頼性のあるモータ制御は困難である。
そこで、S18の判断がNOであった場合にはS19に進み、モータ400を使用不可とし、全部のスイッチング素子T21〜T26のゲートを遮断する。S19を実行したら図5の処理を終了する。
S18の判断がYESであった場合にはS20に進む。S20では、モータ400の回転数変動量が一定以内か否かを判断する。2つ以上の電流センサ40が故障した場合、検出した電流値Iおよび検出した電流値Iから推定した電流値Iが、接続ライン20u、20v、20wに実際に流れている電流の大きさとは違った値になる。実際に流れている電流の大きさとは違っている電流値Iに基づいて算出された電流指令値が出力されると、モータ400のトルクが急変する可能性があり、モータ400のトルクが急変すると、モータ400の回転数も急変する。したがって、モータ400の回転数変動量が一定以内か否かを判断することでも、2つ以上の電流センサ40が故障しているか否かを判断することができる。なお、変動量は、単位時間当たりの最大値と最小値の差である。
S20の判断がNOである場合も、2つ以上の電流センサ40が故障している可能性が高いので、S20の判断がNOである場合もS19を実行してモータ400を使用不可とし、かつ、スイッチング素子T21〜T26のゲートを遮断する。
S20の判断がYESである場合にはS21へ進む。S21では、モータ400の過電流、過熱が検出されているか否かを判断する。この判断は、3つの保護回路27u、27v、27wの少なくとも一つが作動したか否かにより行う。S21の判断がYESである場合にもS19を実行してモータ400を使用不可とし、かつ、スイッチング素子T21〜T26のゲートを遮断する。
S21の判断がNOであればS22へ進む。S22ではモータ400の指令トルクの変化量を制限して退避走行を行う。指令トルクの変化量を制限する理由は、1つの電流センサ40が故障している状態であるので、全部の電流センサ40が故障していない場合と比較すれば、電流値Iの信頼性は低い。指令トルクの変化量が少なければ、電流値Iの精度が低くても、モータ400が発生するトルクが急激に変動してしまうことを抑制できる。そこで、指令トルクの変化量を制限するのである。制御部10は、指令トルクの変化量を制限する必要があることを、トルク指令値を演算する上位ECUに通知する。
次に図6を説明する。図6は、退避走行中に周期的に実行する処理である。S31では、モータ400が使用不可となっているか否かを判断する。この判断がYESであれば図6の処理を終了する。S31の判断がNOであればS32に進む。
S32では、減速要求があったか否かを判断する。ブレーキセンサ530の検出値に基づいて、ブレーキペダルが踏み込まれていると判断できる場合には減速要求があったと判断できる。また、アクセルオフとなった場合にも減速要求があったと判断してもよい。S32の判断がNOであれば図6の処理を終了し、YESであればS33に進む。
S33では、昇圧電圧よりもモータ逆起電力が大きくなるように昇圧指令値を調整する。S33を実行する場合、車両1は減速中である。減速中にはモータ400には逆起電圧が生じる。この逆起電圧は車速から計算することができる。昇圧電圧は、昇圧コンバータ30がインバータ20に出力する電圧である。
S34では、全部のスイッチング素子T21〜T26のゲートを遮断する。続くS35では、逆起電圧の検出値が昇圧電圧よりも大きいか否かを判断する。この判断がYESであればS36に進む。S36に進む場合、モータ400の逆起電力により、全波整流での回生電流が生じている状態である。
S36では、正常な2相の電流値Iが、電流推定値と第1電流閾値以上ずれているか否かを判断する。電流推定値の算出方法はS9と同じである。第1電流閾値は、電流センサ40が正常である場合における電流値Iと、電気角から計算により求められる理論値、すなわち、上記電流推定値とのずれに基づいて予め設定される。
2相の電流値Iのうち、いずれか一方でも電流推定値とのずれが第1電流閾値以上であればS36の判断をYESとする。S36の判断がYESであれば、正常であるとしていた相に対応する電流センサ40も故障した可能性が高い。
そこで、S36の判断がYESであれば、S37において、モータ400を使用不可とし、全部のスイッチング素子T21〜T26のゲートを遮断する。S36の判断がNOでれば、図6の処理を終了する。
S35の判断がNOであればS38に進む。S38に進む場合、正常な2相に電流は流れていないはずである。S38では、正常な2相の電流値Iは、0から第2電流閾値以上ずれているか否かを判断する。
2相の電流値Iのうち、いずれか一方でも0からのずれが第2電流閾値以上であればS38の判断をYESとする。S38の判断がYESである場合も、正常であるとしていた相に対応する電流センサ40も故障した可能性が高い。そこで、S38の判断がYESである場合も、S37に進み、モータ400を使用不可とし、全部のスイッチング素子T21〜T26のゲートを遮断する。S38の判断がNOでれば、図6の処理を終了する。
なお、図4〜図6の処理において、S4、S12、S16、S17、S19、S37はインバータ制御部11の処理であり、S13、S14、S15は制御方式決定部13の処理である。その他の処理は、故障判断部12の処理である。
[実施形態のまとめ]
以上、説明した本実施形態では、故障している電流センサ40が検出すべき電流値Iを、故障していない2つの電流センサ40が検出した電流値Iから推定する場合、PWM制御を行う(S15)。
図7にPWM制御における線電流の波形を示し、図8に矩形波制御における線電流の波形を示す。図7と図8の比較から分かるように、PWM制御は、矩形波制御よりも線電流の波形のピーク等の特徴部位が分かりやすいので、位相を精度よく決定することができる。
故障相の電流値Iを推定してインバータ20の制御を行っている間は、電流指令値と、正常である2つの電流センサ40が検出した電流値Iとの比較に基づいて、正常である2つの電流センサ40の少なくとも一方が故障したか否かを判断している(S18)。このときの制御方式は、PWM制御になっているので、電流指令値と電流センサ40が検出する電流値Iとの比較を精度よく行うことができる。
したがって、正常である2つの電流センサ40の少なくとも一方が故障したか否かを精度よく判断することができるので、退避走行時の制御の信頼性が向上する。
また、本実施形態では、S5において故障相が特定できないと判断した場合、モータ400の回転数が判定閾値となったことを条件に、下アームの3相のスイッチング素子T22、T24、T26をオンにして、故障相を決定する(S7〜S10)。PWM制御ではスイッチングにより擬似的な3相交流が生成されるのに対して、このとき電流センサ40に検出される電流は、滑らかな3相交流になる。したがって、故障相を特定しやすくなる。
また、本実施形態では、退避走行中は、減速要求があったと判断した場合に、車両1の減速シーンを利用して、3相交流を発生させる。このときの3相交流も滑らかな波形になる。この3相交流を用いて、正常であるとしていた2つの電流センサ40が正常を維持できているか否かを判断する。よって、退避走行時の制御の信頼性がより向上する。
また、本実施形態では、電流指令値と電流センサ40が検出した電流値Iとのずれが大きい場合にモータ400を使用不可とすることに加えて、モータ400の回転数変動量が一定以内でない場合にも、モータ400を使用不可とする。また、保護回路27u、27v、27wが作動した場合にも、モータ400を使用不可とする。これによっても、退避走行時の制御の信頼性が向上する。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、次の変形例も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できる。なお、以下の説明において、それまでに使用した符号と同一番号の符号を有する要素は、特に言及する場合を除き、それ以前の実施形態における同一符号の要素と同一である。また、構成の一部のみを説明している場合、構成の他の部分については先に説明した実施形態を適用できる。
<変形例1>
たとえば、S20の判断およびS21の判断のいずれか一方を省略してもよい。
<変形例2>
昇圧コンバータ30を備えていなくてもよい。なお、昇圧コンバータ30を備えていない場合には、昇圧電圧を高圧電池300が出力する電池電圧に置き換えて、図6の処理を行う。
1:車両 10:制御部 11:インバータ制御部 12:故障判断部 13:制御方式決定部 20:インバータ 20u:接続ライン 20v:接続ライン 20w:接続ライン 27u:保護回路 27v:保護回路 27w:保護回路 30:昇圧コンバータ 40:電流センサ 100:モータ制御装置 300:高圧電池 400:モータ 500:減速機 510:車速センサ 520:アクセルセンサ 530:ブレーキセンサ 540:レゾルバ 600:車輪 610:車軸 T21:上アーム T22:下アーム T23:上アーム T24:下アーム T25:上アーム T26:下アーム

Claims (5)

  1. 直流電流を交流電流に変換して3相交流のモータに供給するインバータ(20)と、
    前記インバータが前記モータへ供給する3相の電流値をそれぞれ検出する3つの電流センサ(40)と、
    前記インバータが前記モータへ供給する3相の電流値に基づいて、前記インバータを制御し、かつ、制御方式をPWM制御と矩形波制御に切り替えることができるインバータ制御部(11)とを備えたモータ制御装置であって、
    3つの前記電流センサが故障しているか否かを判断する故障判断部(12)と、
    前記故障判断部による判断の結果、故障している1つの前記電流センサを特定でき、かつ、残りの2つの前記電流センサは正常であると判断できたことに基づいて、前記インバータを制御する制御方式を前記PWM制御に決定する制御方式決定部(13)とを備え、
    前記故障判断部は、故障している1つの前記電流センサが特定されたことにより、前記インバータを制御する方式が前記PWM制御に決定されている場合、前記インバータに指令する電流指令値と、正常である2つの前記電流センサが検出する電流値との比較に基づいて、正常である2つの前記電流センサの少なくとも一方が故障したか否かを逐次判断し、
    前記インバータ制御部は、前記故障判断部による判断の結果、故障している1つの前記電流センサを特定でき、かつ、残りの2つの前記電流センサは正常であると判断できたことに基づいて、故障している前記電流センサが検出すべき電流値を、正常である2つの前記電流センサが検出した電流値から推定して前記インバータを制御するが、前記故障判断部が、正常である2つの前記電流センサの少なくとも一方が故障したと判断したことに基づいて、前記インバータを使用不可とするモータ制御装置。
  2. 請求項1において、
    前記インバータは、上アーム(T21、T23、T25)および下アーム(T22、T24、T26)を備えており、
    前記故障判断部は、
    3つの前記電流センサのうちの何れかが故障していると判断できるが、故障している前記電流センサを特定できない場合、前記上アームおよび前記下アームを遮断し、前記モータの回転数が予め定めた判定閾値以下であることに基づいて、前記上アームおよび前記下アームのいずれか一方をオンにし、
    前記上アームおよび前記下アームのいずれか一方をオンにしたときの前記3相の電流値を前記モータの電気角に基づいて推定し、3つの前記電流センサがそれぞれ検出した電流値のうち、推定した前記電流値との差が最も大きい電流値を検出した前記電流センサを、故障している前記電流センサであると判断する、モータ制御装置。
  3. 請求項1または2において、
    前記モータは車両の駆動力源として用いられ、
    前記故障判断部は、前記車両が減速する際に、正常である2つの前記電流センサが検出すべき電流値を前記モータの電気角に基づいて推定し、推定した電流値と、正常である2つの前記電流センサが検出した電流値との比較に基づいて、正常である2つの前記電流センサの少なくとも一方が故障したか否かを判断するモータ制御装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項において、
    前記インバータ制御部は、故障している前記電流センサが検出すべき電流値を、正常である2つの前記電流センサが検出した電流値から推定して前記インバータを制御している時間が、予め設定した一定時間を超えたことに基づいて、次回の走行における前記モータの使用を不可に決定するモータ制御装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項において、
    前記インバータは、過電流および過熱を検出する保護回路(27u、27v、27w)を備えており、
    前記インバータ制御部は、前記保護回路が作動した場合に、前記インバータを使用不可とするモータ制御装置。
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