JP5454628B2 - 圧力センサ - Google Patents

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Description

本発明は、ピエゾ抵抗素子が形成されたセンサ部が支持部材に片持ち支持されてなる圧力センサに関するものである。
従来より、ダイヤフラムを有すると共にこのダイヤフラムにブリッジ回路を構成する第1〜第4ゲージ抵抗が形成され、圧力に応じたセンサ信号を出力するセンサ部と、このセンサ部を片持ち支持する支持部材とを有する圧力センサが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
図6に示されるように、上記圧力センサは、センサ部J10は直方体形状とされていると共に長手方向の一端に固定端J21を有しており、当該固定端J21が支持部材J40に接合されて片持ち支持されている。また、センサ部J10は、(001)面を主表面とするシリコン基板J20を用いて構成され、このシリコン基板J20にダイヤフラムJ24が形成されている。なお、センサ部J10の長手方向は[110]方向と平行な方向とされている。
ダイヤフラムJ24は、外形輪郭線が第1〜第4辺J24a〜J24dを有する正方形状とされ、相対する第1、第3辺J24a、J24cが[−110]方向と平行とされていると共に相対する第2、第4辺J24b、J24dが[110]方向と平行とされており、第1辺J24aが固定端J21側に位置するように形成されている。このようなダイヤフラムJ24では、圧力が印加されると第1〜第4辺J24a〜J24dの中央部が歪みやすいため、歪みが印加されると抵抗値が変化する第1〜第4ゲージ抵抗J25a〜J25dは第1〜第4辺J24a〜J24dの中央部と隣接する部分にそれぞれ形成されている。
上記圧力センサでは、センサ部J10が支持部材J40に片持ち支持されているため、センサ部J10の裏面全体が支持部材J40に接合されている場合と比較して、外部温度が変化したときにダイヤフラムJ24に生じる熱応力を低減することができる。つまり、第1〜第4ゲージ抵抗J25a〜J25に印加される熱応力を低減することができる。
特開2002−350260号公報
しかしながら、上記圧力センサでは、外部温度が変化したときに、第1〜第4ゲージ抵抗J25a〜J25dに印加される熱応力を低減することができるものの、完全に無くすことはできない。この場合、ダイヤフラムJ24のうち固定端J21に近い部分には大きな熱応力が生じ、ダイヤフラムJ24のうち固定端J21から遠い部分には固定端J21側より小さな熱応力が生じる。
つまり、第1ゲージ抵抗J25aに大きな熱応力が印加され、第3ゲージ抵抗J25cに小さな熱応力が印加される。このため、外部温度が変化したときに第1〜第4ゲージ抵抗J25a〜J25dには異なる熱応力が印加されることになり、センサ信号が温度に対して非線形となってしまう(図10参照)。この場合、外部回路等にてセンサ信号の温特補正を行うことが可能であるが、センサ信号が温度に対して非線形な信号であると温特補正が複雑になってしまう。
なお、上記では、(001)面を主表面とするシリコン基板J20を有するセンサ部J10を用いて構成された圧力センサを例に挙げて説明したが、例えば、(011)面を主表面とするシリコン基板J20を有するセンサ部J10を用いて圧力センサを構成した場合も同様である。
本発明は上記点に鑑みて、センサ部を片持ち支持してなる圧力センサにおいて、センサ信号が非線形となることを抑制することができる圧力センサを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、一方向を長手方向とし、長手方向の一端(21)が固定端とされていると共に一端と反対側の他端(22)が自由端とされており、薄肉のダイヤフラム(24)が形成されていると共にダイヤフラムにブリッジ回路を構成する第1〜第4ゲージ抵抗(25a〜25d)が形成されたセンサ部(10)と、センサ部の一端を固定する支持部材(40)と、を備える圧力センサにおいて以下の点を特徴としている。
すなわち、ダイヤフラムには、印加される力に応じて抵抗値の増減が反対となる一対のピエゾ抵抗素子(26a〜26h)を組とすると、第1、第2組のピエゾ抵抗素子が支持部材までの距離が互いに等しくされた状態で形成されていると共に、第3、第4組のピエゾ抵抗素子が第1、第2組のピエゾ抵抗素子より支持部材までの距離が長くされ、かつ支持部材までの距離が互いに等しくされた状態で形成されており、第1ゲージ抵抗は、第1組における一方のピエゾ抵抗素子と第4組における第1組の一方のピエゾ抵抗素子と抵抗値の増減が同じとなるピエゾ抵抗素子とが直列接続された合成抵抗にて構成され、 第2ゲージ抵抗は、第2組における一方のピエゾ抵抗素子と第3組における第2組の一方のピエゾ抵抗素子と抵抗値の増減が同じとなるピエゾ抵抗素子とが直列接続された合成抵抗にて構成され、第3ゲージ抵抗は、第2組における他方のピエゾ抵抗素子と第3組における第2組の他方のピエゾ抵抗素子と抵抗値の増減が同じとなるピエゾ抵抗素子とが直列接続された合成抵抗にて構成され、第4ゲージ抵抗は、第1組における他方のピエゾ抵抗素子と第4組における第1組の他方のピエゾ抵抗素子と抵抗値の増減が同じとなるピエゾ抵抗素子とが直列接続された合成抵抗にて構成されていることを特徴としている。
これによれば、第1〜第4ゲージ抵抗は、それぞれ大きな熱応力が印加されるピエゾ抵抗素子と、小さな熱応力が印加されるピエゾ抵抗素子とが直列接続された合成抵抗にて構成されている。このため、ダイヤフラムに熱応力が生じた場合、第1〜第4ゲージ抵抗に印加される熱応力の大きさの差を低減することができる。したがって、第1〜第4ゲージ抵抗の熱応力に起因する抵抗値変化の大きさの差を低減することができ、センサ信号が非線形となることを抑制することができる(図12)。
また、請求項2に記載の発明のように、ダイヤフラムは、外形輪郭線が長手方向と垂直に交差する一辺(24a)を一端側に有する形状とされており、ピエゾ抵抗素子は、ダイヤフラムのうち一辺の中点周りの領域外に形成されているものとすることができる。
これによれば、第1〜第8ピエゾ抵抗素子に印加される熱応力自体を小さくすることができ、センサ信号が非線形となることをさらに抑制することができる。
そして、請求項6に記載の発明のように、ダイヤフラムは、(第2方向の長さ)/(第1方向の長さ)の比をアスペクト比とすると、アスペクト比が1以上とされているものとすることができる。
これによれば、ダイヤフラムに生じる熱応力自体を小さくすることができ、第1〜第8ピエゾ抵抗素子に印加される熱応力自体を小さくすることができる。このため、センサ信号が非線形となることをさらに抑制することができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の第1施形態における圧力センサの平面図である。 図1中のII−II線に沿った断面図である。 第1〜第4ゲージ抵抗が構成するブリッジ回路の回路図である。 図1に示すダイヤフラムの拡大図である。 (a)は第1ピエゾ抵抗素子を示す図、(b)は第5ピエゾ抵抗素子を示す図である。 従来の圧力センサの平面図である。 図6に示す第1〜第4ゲージ抵抗が構成するブリッジ回路の回路図である。 図6中のVIII−VIII線に沿った応力分布を示す図である。 図6に示す第1〜第4ゲージ抵抗の抵抗値変化を示す図である。 従来の圧力センサのセンサ信号と温度との関係を示す図である。 図3に示す第1〜第4ゲージ抵抗の抵抗値変化を示す図である。 図1に示す圧力センサのセンサ信号と温度との関係を示す図である。 (a)は本発明の第2実施形態におけるダイヤフラムの平面図、(b)は(a)中のB方向に沿って熱応力をシミュレーションした結果、(c)は(a)中のC方向に沿って熱応力をシミュレーションした結果である。 (a)はアスペクト比が1であるダイヤフラムの平面図、(b)は(a)中のD方向に沿って熱応力をシミュレーションした結果、(c)は(a)中のE方向に沿って熱応力をシミュレーションした結果である。 (a)はアスペクト比が1より小さいダイヤフラムの平面図、(b)は(a)中のF方向に沿って熱応力をシミュレーションした結果、(c)は(a)中のG方向に沿って熱応力をシミュレーションした結果である。 本発明の第3実施形態におけるダイヤフラムの平面図である。 本発明の他の実施形態におけるセンサ部の断面図である。 本発明の他の実施形態におけるダイヤフラムの平面図である。 本発明の他の実施形態におけるダイヤフラムの平面図である。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について説明する。図1および図2に示されるように、圧力センサは、センサ部10と、樹脂材料等を用いて構成され、センサ部10を片持ち支持する支持部材40とを有する構成とされている。
センサ部10は、シリコン基板20とガラス基板等の台座30とを有して構成され、一方向を長手方向とする直方体形状とされており、長手方向の一端が固定端21とされていると共に当該一端と反対側の他端が自由端22とされている。そして、固定端21が接着剤等の接合部材50を介して支持部材40に接合されている。すなわち、センサ部10は支持部材40に片持ち支持されている。なお、センサ部10の長手方向とは、[110]方向に沿った方向のことである。
シリコン基板20は、直方体形状とされており、本実施形態では主表面が(001)面とされ、主表面では[110]軸および[−110]軸が直交した状態で存在している。そして、このシリコン基板20には、固定端21側より自由端22側に表面から異方性エッチング等されることにより構成された断面が台形形状の凹部23が形成されており、この凹部23に伴って薄肉部となった部分によりダイヤフラム24が構成されている。
ダイヤフラム24を自由端22側に形成するのは、ダイヤフラム24を固定端21側に形成した場合と比較して、外部温度が変化したときにダイヤフラム24に生じる熱応力が小さくなるためである。
ダイヤフラム24は、本実施形態では、外形輪郭線(図1(a)中の破線で示した線)が〈110〉方向と平行となる第1〜第4辺24a〜24bを有して構成され、平面形状が正方形状とされている。具体的には、第1〜第4辺24a〜24dのうち相対する第1辺24aと第3辺24cとが[−110]方向と平行とされており、相対する第2辺24bと第4辺24dとが[110]方向と平行とされている。そして、ダイヤフラム24は、第1辺24aが固定端21側に位置するように形成されている。
また、ダイヤフラム24は、シリコン基板20の中心を通り、[110]方向に延びる軸が当該ダイヤフラム24の中心を通るように形成されている。言い換えると、ダイヤフラム24は、シリコン基板20の中心を通る[110]軸を基準として対称形状とされている。
なお、本実施形態では、[110]方向が本発明の第1方向に相当し、[−110]方向が本発明の第2方向に相当している。
そして、ダイヤフラム24上には、応力によって抵抗値が変動する第1〜第4ゲージ抵抗25a〜25dが図3に示されるようにホイートストンブリッジ回路(以下では、単にブリッジ回路という)を構成するように形成されている。以下に、第1〜第4ゲージ抵抗25a〜25dについて具体的に説明する。
第1〜第4ゲージ抵抗25a〜25dは、第1〜第8ピエゾ抵抗素子26a〜26hを用いて構成されており、第1〜第8ピエゾ抵抗素子26a〜26dは、図4に示されるように、印加される力に応じて抵抗値の増減が反対となる2つのピエゾ抵抗素子を組として組毎にダイヤフラム24に形成されている。
本実施形態では、第1、第5ピエゾ抵抗素子26a、26eが第1組、第2、第6ピエゾ抵抗素子26b、26fが第2組、第3、第7ピエゾ抵抗素子26c、26gが第3組、第4、第8ピエゾ抵抗素子26d、26hが第4組とされている。そして、ダイヤフラム24のうち第2辺24bの中央部に隣接して第1組の第1、第5ピエゾ抵抗素子26a、26eが形成されていると共に、第4辺24dの中央部に隣接して第2組の第2、第6ピエゾ抵抗素子26b、26fが形成されており、これら2組のピエゾ抵抗素子26a、26e、26b、26fは支持部材40までの距離が互いに等しくされている。また、ダイヤフラム24のうち第3辺24cの中央部に隣接して第3、第4組の第3、第4、第7、第8ピエゾ抵抗素子26c、26g、26d、26hが支持部材40までの距離が互いに等しくされた状態で形成されている。
言い換えると、本実施形態の第1〜第8ピエゾ抵抗素子26a〜26hは、ダイヤフラム24のうち第1辺24aの中点周りの領域外に形成されているともいえる。つまり、第1〜第8ピエゾ抵抗素子26a〜26hは、第1辺24aの中点近傍を除く領域に形成されており、第1辺24aの中点に接しないように形成されている。すなわち、第1〜第8ピエゾ抵抗素子26a〜26hは、外部温度が変化したとき、ダイヤフラム24に最も大きな熱応力が生じる部分を除く領域に形成されている。換言すると、第1〜第8ピエゾ抵抗素子26a〜26hは、全体としてダイヤフラム24のうち自由端22側に形成されている。
なお、第1〜第8ピエゾ抵抗素子26a〜26hを第2〜第4辺24b〜24dの中央部に隣接して形成するのは、上記のように、シリコン基板20の主表面を(001)面とした場合には、ダイヤフラム24に圧力が印加されたときに第2〜第4辺24b〜24dの中央部が歪みやすいためである。
このような第1〜第8ピエゾ抵抗素子26a〜26hは、一方向に延設された直線部分がその端部で繰り返し折り返された折れ線形状とされ、同じ大きさとされている。具体的には、第1〜第4ピエゾ抵抗素子26a〜26dは、[−110]方向に延設された直線部分を有し、第5〜第8ピエゾ抵抗素子26e〜26hは、[110]方向に延設された直線部分を有している。このため、第1、第2、第7、第8ピエゾ抵抗素子26a、26b、26g、26hは、ダイヤフラム24に生じる力に応じて抵抗値が増加し、第3〜第6ピエゾ抵抗素子26c〜26fは、ダイヤフラム24に生じる力に応じて抵抗値が減少する。
また、第1〜第8ピエゾ抵抗素子26a〜26hは、抵抗値を決定する直線部分を囲む領域Aが正方形状とされている。つまり、図5に示されるように、第1、第5ピエゾ抵抗素子26a、26eを例に挙げて説明すると、第1、第5ピエゾ抵抗素子26a、26eは90°回転させることによって一致する形状とされており、同じ感度を有するものとされている。
そして、上記のように構成された第1〜第8ピエゾ抵抗素子26a〜26hにて第1〜第4ゲージ抵抗25a〜25bが構成されている。具体的には、図3に示されるように、第1ゲージ抵抗25aは第1ピエゾ抵抗素子26aと第8ピエゾ抵抗素子26hとが直列接続されて構成され、第2ゲージ抵抗25bは第2ピエゾ抵抗素子26bと第7ピエゾ抵抗素子26gとが直列接続されて構成されている。また、第3ゲージ抵抗25cは第3ピエゾ抵抗素子26cと第6ピエゾ抵抗素子26fとが直列接続されて構成され、第4ゲージ抵抗25dは第4ピエゾ抵抗素子26dと第5ピエゾ抵抗素子26eとが直列接続されて構成されている。
すなわち、第1〜第4ゲージ抵抗25a〜25dは、第1、第2組における1つのピエゾ抵抗素子と、第3、第4組のうち第1、第2組における1つのピエゾ抵抗素子と印加される力に応じた抵抗値の増減の符号が同じとなる1つのピエゾ抵抗素子と、が直列接続された合成抵抗にて構成されている。
そして、本実施形態では、第2、第3ゲージ抵抗25b、25cの共通接続点から定電流が供給され、第1、第3ゲージ抵抗25a、25cの共通接続点および第2、第4ゲージ抵抗25b、25dの共通接続点の電位差から圧力の検出が行われるようになっている。
なお、第1〜第8ピエゾ抵抗素子26a〜26hは、それぞれシリコン基板20に形成された拡散配線やシリコン基板20上に形成された金属配線等の図示しない配線を介して電気的に接続される。この場合、配線はダイヤフラム24の内部に形成されていてもよいし、ダイヤフラム24の外部に形成されていてもよい。
また、図3中では、第1、第2ゲージ抵抗25a、25bと重ねて記載した紙面上側に向かう矢印は、ダイヤフラム24に力が印加されたときに抵抗値が増加することを示しており、第3、第4ゲージ抵抗25c、25dと重ねて記載した紙面下側に向かう矢印は、ダイヤフラム24に力が印加されたときに抵抗値が減少することを示している。
そして、図2に示されるように、このようなシリコン基板20の裏面には、ガラス基板やシリコン基板等で構成される直方体形状の台座30が接合されており、台座30のうち凹部23の底面と対向する領域には凹部31が形成されている。そして、この凹部31とシリコン基板20により圧力基準室27が形成されている。本実施形態では、この圧力基準室27が真空圧とされているが、例えば、大気圧とされていてもよい。
以上が本実施形態における圧力センサの構成である。次に、上記センサ部10に熱応力が印加されたときのセンサ信号について、従来の圧力センサと比較しつつ説明する。
まず、従来の圧力センサについて説明する。従来の圧力センサでは、図6および図7に示されるように、ダイヤフラムJ24は、本実施形態のダイヤフラム24と同じ形状とされ、第1〜第4ゲージ抵抗J25a〜J25dはブリッジ回路を構成するように第1〜第4辺J24a〜J24dの中央部に隣接して形成されている。
そして、ダイヤフラムJ24に熱応力が生じた場合、図8に示されるように、熱応力は第1辺J24a側(固定端21側)が最も大きくなり、第3辺J24c側(自由端22側)に向かって次第に小さくなる。このため、第1〜第4ゲージ抵抗J25a〜J25dの抵抗値変化は、図9に示されるように、第1ゲージ抵抗J25aの抵抗値の変化の大きさ(ΔRa)が第2、第4ゲージ抵抗J25b、J25dの抵抗値の変化の大きさ(ΔRb)より大きくなり、第2、第4ゲージ抵抗J25b、J25dの抵抗値の変化の大きさ(ΔRb)が第3ゲージ抵抗J25cの抵抗値の変化の大きさ(ΔRc)より大きくなる。そして、第1ゲージ抵抗J25aの抵抗値Raは次式で示される。
(数1)Ra=R−ΔRa
なお、Rは基準抵抗値であり、抵抗値変化の大きさとは絶対値のことである。また、第2、第4ゲージ抵抗J25b、J25dの抵抗値Rb、Rdは次式で示される。
(数2)Rb=Rd=R+ΔRb
そして、第3ゲージ抵抗J25cの抵抗値Rcは次式で示される。
(数3)Rc=R−ΔRc
このため、従来の圧力センサから出力されるセンサ信号は次式となる。
Figure 0005454628
したがって、従来の圧力センサでは、センサ信号が図10に示されるように温度に対して非線形となる。
これに対し、本実施形態では、第1組の第1、第5ピエゾ抵抗素子26a、26eを第2辺24bの中央部に隣接して形成し、第2組の第2、第6ピエゾ抵抗素子26b、26fを第4辺24dの中央部に隣接して形成しているため、第1、第2組の第1、第5、第2、第6ピエゾ抵抗素子26a、26e、26b、26fに印加される熱応力がほぼ同じになる。また、第3、第4組の第3、第7、第4、第8ピエゾ抵抗素子26c、26g、26d、26fを第3辺24cの中央部に隣接して形成しているため、第3、第7、第4、第8ピエゾ抵抗素子26c、g26、26d、26fに印加される熱応力がほぼ同じとなる。
そして、第1〜第4ゲージ抵抗25a〜25dは、上記のように、第1〜第8ピエゾ抵抗素子26a〜26hが適宜直列接続された合成抵抗にて構成されている。つまり、第1〜第4ゲージ抵抗25a〜25dは、抵抗値変化の大きさが大きい第1、第2、第5、第6ピエゾ抵抗素子26a、26b、26e、26fと、抵抗値変化の大きさが小さい第3、第4、第7、第8ピエゾ抵抗素子26c、26d、26g、26hとが直列接続されて構成されている。このため、ダイヤフラム24に熱応力が生じると、第1〜第4ゲージ抵抗25a〜25bは、図11に示されるように、抵抗値変化の大きさがほぼ同じΔRとなる。したがって、センサ信号は次式となる。
(数5)ΔV=ΔR・I
このため、本実施形態の圧力センサでは、センサ信号が図12に示されるように温度に対して非線形となることを抑制することできる。なお、ここでは、ブリッジ回路に定電流を供給するものを例に挙げて説明したが、ブリッジ回路に定電圧を供給するものも同様の結果となる。
以上説明したように、本実施形態の圧力センサでは、第1〜第4ゲージ抵抗25a〜25dは、第1〜第8ピエゾ抵抗素子26a〜26hを適宜直列に接続した合成抵抗にて構成されている。このため、ダイヤフラム24に熱応力が生じた場合、第1〜第4ゲージ抵抗25a〜25dに印加される熱応力の大きさの差を低減することができる。したがって、第1〜第4ゲージ抵抗25a〜25dの熱応力に起因する抵抗値変化の差を低減することができ、センサ信号が非線形となることを抑制することができる。また、センサ信号が非線形となることを抑制することができるため、外部回路にて温特補正を行う際に、温度補償抵抗等を備えるのみで温特補正を行うことができ、温特補正を行う際の演算が複雑になることを抑制することができる。
さらに、ダイヤフラム24は、シリコン基板20の中心を通る[110]軸を基準として対称形状とされている。このため、ダイヤフラム24に熱応力が生じた場合、第1、第5ピエゾ抵抗素子26a、26eに印加される熱応力と、第2、第6ピエゾ抵抗素子26b、26fに印加される熱応力との差を小さくすることができる。
また、本実施形態では、第1〜第8ピエゾ抵抗素子26a〜26hは、ダイヤフラム24のうち第1辺24aの中点周りの領域外に形成されている。このため、センサ信号が非線形となることをさらに抑制することができる。
すなわち、上記のように第1〜第4ゲージ抵抗25a〜25dを構成することによってセンサ信号が非線形となることを抑制することができるが、例えば、第1、第5ピエゾ抵抗素子26a、26eが[110]方向に並んで配置されているため、第1ピエゾ抵抗素子26aと第5ピエゾ抵抗素子26eとに印加される熱応力が僅かに異なる。このため、第1〜第8ピエゾ抵抗素子26a〜26hをダイヤフラム24に最も熱応力が印加される第1辺24aの中点周りの領域外に形成することにより、第1〜第8ピエゾ抵抗素子26a〜26hに印加される熱応力の大きさ自体を小さくすることができる。つまり、第1〜第8ピエゾ抵抗素子26a〜26hに印加される熱応力の大きさの差を小さくすることができ、第1〜第4ゲージ抵抗25a〜25dに印加される熱応力の大きさの差を小さくすることができる。このため、さらにセンサ信号が非線形となることを抑制することができる。
さらに、本実施形態では、ダイヤフラム24は、シリコン基板20のうち自由端22側に形成されている。このため、シリコン基板20のうちダイヤフラム24と支持部材40との間で支持部材40から印加される熱応力を緩和することができ、ダイヤフラム24に生じる熱応力自体を小さくすることができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態の圧力センサは、第1実施形態に対してダイヤフラム24の形状を変更したものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
図13に示されるように、ダイヤフラム24は、([−110]方向の長さ)/([110]方向の長さ)の比をアスペクト比とすると、アスペクト比が1より大きくなる矩形状とされている。このような圧力センサでは、外部温度が変化したとき、ダイヤフラム24に生じる熱応力そのものを小さくすることができる。つまり、第1〜第4ゲージ抵抗25a〜25dに印加される熱応力自体を小さくすることができる。
すなわち、図14に示されるように、アスペクト比が1であるダイヤフラム24を基準とすると、図13に示されるように、アスペクト比が1より大きいダイヤフラム24では、ピエゾ抵抗効果に寄与する熱応力が減少しているが、図15に示されるように、アスペクト比が1より小さいダイヤフラム24ではピエゾ抵抗効果に寄与する熱応力が増加している。
なお、図13(b)、(c)〜図15(b)、(c)では、丸が[110]方向の熱応力、四角が[−110]方向の熱応力、三角がピエゾ抵抗効果に寄与する熱応力(図中では単に寄与応力と示す)を示している。また、図13(b)、(c)〜図15(b)、(c)は、外部温度が150℃であるときのシミュレーション結果である。
これは、以下の理由であると考えられる。すなわち、センサ部10は、[110]方向を長手方向とする直方体形状とされており、固定端21が支持部材40に固定されているため、外部温度が変化したときに、[−110]方向を軸として湾曲しやすくなる。すなわち、自由端22が鉛直方向に変位しやすくなる。また、ダイヤフラム24はアスペクト比に応じて湾曲しやすくなる方向が変わり、アスペクト比が1より大きい場合には[110]方向を軸として湾曲しやすくなり、アスペクト比が1より小さい場合には[−110]方向を軸として湾曲しやすくなる。
つまり、アスペクト比が1以下とされているダイヤフラム24では、外部温度が変化したとき、センサ部10が湾曲しやすい方向とダイヤフラム24の湾曲しやすい方向とが同じ方向になり、ダイヤフラム24に生じる熱応力が大きくなる。これに対しアスペクト比が1より大きくされているダイヤフラム24では、センサ部10の湾曲しやすい方向とダイヤフラム24の湾曲しやすい方向とが交差するため、アスペクト比が1以下とされている圧力センサと比較して、ダイヤフラム24に生じる熱応力そのものが小さくなる。
したがって、本実施形態では、ダイヤフラム24に生じる熱応力そのものを小さくすることができ、さらにセンサ信号が非線形となることを抑制することができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態の圧力センサは、第1実施形態に対してシリコン基板20の主表面の面方位を変更したものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
図16に示されるように、本実施形態のシリコン基板20は、主表面が(011)面とされており、主表面には[01−1]軸および[100]軸が直交した状態で存在している。このように、主表面が(011)面であるシリコン基板20を用いた場合には、ダイヤフラム24に測定媒体から圧力が印加されたとき、中心から[01−1]軸方向に沿って中央領域と周辺領域とで大きな差がでることになる。
したがって、本実施形態では、ダイヤフラム24のうち中央部に第1組の第1、第5ピエゾ抵抗素子26a、26eおよび第2組の第2、第6ピエゾ抵抗素子26b、26fが形成されている。
このように、シリコン基板20として主表面が(011)面である基板を用いても、上記第1実施形態と同様に、第1〜第4ゲージ抵抗25a〜25dが第1〜第8ピエゾ抵抗素子26a〜26hを適宜直列に接続した合成抵抗にて構成されていれば同様の効果を得ることができる。
(他の実施形態)
上記各実施形態では、センサ部10の固定端21を支持部材40に接合部材50を介して固定する例について説明したが、例えば、センサ部10の固定端21を樹脂封止して支持部材40に固定してもよい。
また、上記各実施形態において、第1、第2組の第1、第2、第5、第6ピエゾ抵抗素子26a、26b、26e、26fをダイヤフラム24のうち第1辺24aの中央部に隣接して形成し、第3、第4組の第3、第4、第7、第8ピエゾ抵抗素子26c、26d、26g、26hをダイヤフラム24のうち第3辺24cの中央部に隣接して形成してもよい。同様に、第1組の第1、第5ピエゾ抵抗素子26a、26eをダイヤフラム24のうち第2辺24bの中央部に隣接して形成すると共に第2組の第2、第6ピエゾ抵抗素子26b、26fをダイヤフラム24のうち第4辺24dの中央部に隣接して形成し、第3、第4組の第3、第4、第7、第8ピエゾ抵抗素子26c、26d、26g、26hをダイヤフラム24のうち第1辺24aの中央部に隣接して形成してもよい。
さらに、上記各実施形態では、センサ部10は、表面に凹部23が形成されたシリコン基板20と、当該シリコン基板20の裏面に接合される台座30とを有するものを例に挙げて説明したが、例えば、センサ部10は次のような構成とされていてもよい。
図17(a)に示されるように、シリコン基板20の裏面から断面が台形となる凹部23を形成してダイヤフラム24を構成してもよい。また、図17(b)に示されるように、図17(a)の変形例として、凹部23は断面が矩形であってもよい。そして、図17(c)に示されるように、シリコン基板20を薄膜化すると共に台座30に凹部31を形成し、シリコン基板20のうち凹部31と対向する領域にダイヤフラム24を構成してもよい。さらに、図17(d)に示されるように、第1実施形態の変形例としてシリコン基板20の表面から形成した凹部23の断面が矩形状となるようにしてもよい。また、図17(e)に示されるように、センサ部10をシリコン基板20のみで構成し、シリコン基板20の内部に圧力基準室27を構成する空洞部28を形成するようにしてもよい。このシリコン基板20は、例えば、シリコンで構成された基板の表面に凹部を形成した後、LPCVD法等により凹部を閉塞するように基板上にエピタキシャル層を形成することにより、凹部により空洞部28が構成されて製造される。
さらに、上記第1、第3実施形態では、ダイヤフラム24として正方形状のものを例に挙げて説明したが、ダイヤフラム24の形状はこれに限定されるものではない。
例えば、図18(a)に示されるように、ダイヤフラム24は、第1〜第4辺24a〜24dを有し、さらに、第1辺24aと第2辺24bとを結ぶ第5辺24e、第2辺24bと第3辺24cとを結ぶ第6辺24f、第3辺24cと第4辺24dとを結ぶ第7辺24g、第4辺24dと第1辺24aとを結ぶ第8辺24hを有する八角形状とされていてもよい。また、図18(b)に示されるように、ダイヤフラム24は、第1〜第4辺24a〜24dを有し、第1辺24aが第3辺24cより短くされた台形形状とされていてもよい。なお、特に図示しないが、第3辺24cが第1辺24aより短くされた台形形状とされていてもよい。
そして、図18(c)に示されるように、ダイヤフラム24は円形状とされていてもよい。この場合、 [110]方向と平行であってダイヤフラム24の中心を通る直線がダイヤフラム24の外形を構成する外形輪郭線と交差する交点のうち、固定端21側に位置する交点周りの領域外に第1〜第8ピエゾ抵抗素子26a〜26hを形成することができる。すなわち、外部温度が変化したときには、ダイヤフラム24のうち最も固定端21に近い部分に最も大きな熱応力が生じるため、この部分を除く領域に第1〜第8ピエゾ抵抗素子26a〜26hを形成することができる。
さらに、図18(d)に示されるように、ダイヤフラム24は、第1〜第3辺24a〜24cを有すると共に固定端21側に頂角24iを有し、第2辺24bが[−110]方向と平行となる三角形状とされていてもよい。この場合、ダイヤフラム24のうち頂角24i周りの領域に最も大きな熱応力が生じるため、この部分を除く領域に第1〜第8ピエゾ抵抗素子26a〜26hを形成することができる。
また、上記第2実施形態では、ダイヤフラム24としてアスペクト比が1より大きい矩形状のものを例に挙げて説明したが、ダイヤフラム24の形状はこれに限定されるものではない。
図19(a)に示されるように、図18(a)に示した八角形状のダイヤフラム24において、アスペクト比が1以上となるようにすることができる。また、図19(b)に示されるように、図18(a)に示したダイヤフラム24において、第1〜第4辺24a〜24dを繋ぐ各角部に丸みを持たせた略矩形状とすることもできる。さらに、図19(c)に示されるように、図18(c)に示したダイヤフラム24において、アスペクト比が1以上となる楕円形状とすることができる。
これら図18および図19に示されるようなダイヤフラム24としても、上記のように、第1〜第4ゲージ抵抗25a〜25dを第1〜第8ピエゾ抵抗素子26a〜26hを適宜直列に接続した合成抵抗にて構成し、第1〜第4ゲージ抵抗25a〜25dに印加される熱応力の大きさの差を小さくすることにより、上記各実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、図18および図19では、シリコン基板20の主表面が(001)面である場合について説明したが、図18および図19に示したダイヤフラム24の形状は主表面が(011)面であるシリコン基板20についても適用可能である。この場合は、例えば、上記第3実施形態と同様に、ダイヤフラム24のうち中央部に第1組の第1、第5ピエゾ抵抗素子26a、26eおよび第2組の第2、第6ピエゾ抵抗素子26b、26fを形成すればよい。
10 センサ部
20 シリコン基板
21 固定端
22 自由端
24 ダイヤフラム
25a〜25d 第1〜第4ゲージ抵抗
26a〜26h 第1〜第8ピエゾ抵抗素子
40 支持部材

Claims (8)

  1. 一方向を長手方向とし、前記長手方向の一端(21)が固定端とされていると共に前記一端と反対側の他端(22)が自由端とされており、薄肉のダイヤフラム(24)が形成されていると共に前記ダイヤフラムにブリッジ回路を構成する第1〜第4ゲージ抵抗(25a〜25d)が形成されたセンサ部(10)と、
    前記センサ部の前記一端を固定する支持部材(40)と、を備え、
    前記ダイヤフラムには、印加される力に応じて抵抗値の増減が反対となる一対のピエゾ抵抗素子(26a〜26h)を組とすると、第1、第2組のピエゾ抵抗素子が前記支持部材までの距離が互いに等しくされた状態で形成されていると共に、第3、第4組のピエゾ抵抗素子が前記第1、第2組のピエゾ抵抗素子より前記支持部材までの距離が長くされ、かつ前記支持部材までの距離が互いに等しくされた状態で形成されており、
    前記第1ゲージ抵抗は、前記第1組における一方のピエゾ抵抗素子と前記第4組における前記第1組の一方のピエゾ抵抗素子と抵抗値の増減が同じとなるピエゾ抵抗素子とが直列接続された合成抵抗にて構成され、
    前記第2ゲージ抵抗は、前記第2組における一方のピエゾ抵抗素子と前記第3組における前記第2組の一方のピエゾ抵抗素子と抵抗値の増減が同じとなるピエゾ抵抗素子とが直列接続された合成抵抗にて構成され、
    前記第3ゲージ抵抗は、前記第2組における他方のピエゾ抵抗素子と前記第3組における前記第2組の他方のピエゾ抵抗素子と抵抗値の増減が同じとなるピエゾ抵抗素子とが直列接続された合成抵抗にて構成され、
    前記第4ゲージ抵抗は、前記第1組における他方のピエゾ抵抗素子と前記第4組における前記第1組の他方のピエゾ抵抗素子と抵抗値の増減が同じとなるピエゾ抵抗素子とが直列接続された合成抵抗にて構成されていることを特徴とする圧力センサ。
  2. 前記ダイヤフラムは、外形輪郭線が前記長手方向と垂直に交差する一辺(24a)を前記一端側に有する形状とされており、
    前記ピエゾ抵抗素子は、前記ダイヤフラムのうち前記一辺の中点周りの領域外に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の圧力センサ。
  3. 前記センサ部は、シリコン基板を有する直方体形状とされ、前記シリコン基板に前記ダイヤフラムが形成されており、
    前記ダイヤフラムは、前記外形輪郭線が前記一辺である第1辺と、第2〜第4辺(24b〜24d)を有する多角形状とされており、前記長手方向を第1方向、当該長手方向と垂直な方向を第2方向とすると、前記第1〜第4辺のうち相対する第1辺と第3辺とが前記第2方向と平行とされていると共に相対する第2辺と第4辺とが前記第1方向と平行とされており、前記第1辺が前記固定端側に位置していることを特徴とする請求項2に記載の圧力センサ。
  4. 前記シリコン基板は主表面が(001)面とされ、
    前記第1組のピエゾ抵抗素子が前記ダイヤフラムのうち前記第2辺の中央部に隣接して形成され、前記第2組のピエゾ抵抗素子が前記ダイヤフラムのうち前記第4辺の中央部に隣接して形成され、前記第3、第4組のピエゾ抵抗素子が前記ダイヤフラムのうち前記第3辺の中央部に隣接して形成されていることを特徴とする請求項3に記載の圧力センサ。
  5. 前記シリコン基板は主表面が(011)面とされ、
    前記第1、第2組のピエゾ抵抗素子が前記ダイヤフラムのうち中央部に形成され、前記第3、前記第4組のピエゾ抵抗素子が前記ダイヤフラムのうち前記第3辺の中央部に隣接して形成されていることを特徴とする請求項3に記載の圧力センサ。
  6. 前記ダイヤフラムは、(前記第2方向の長さ)/(前記第1方向の長さ)の比をアスペクト比とすると、前記アスペクト比が1以上とされていることを特徴とする請求項3ないし5のいずれか1つに記載の圧力センサ。
  7. 前記ダイヤフラムは、前記センサ部の中心を通り、前記支持部材側と反対側に延びる軸を基準として対称に形成されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の圧力センサ。
  8. 前記ピエゾ抵抗素子は、直線部分を有し、当該直線部分の端部が繰り返し折り返された折れ線形状とされ、前記直線部分を囲む領域(A)が正方形状とされていると共に互いに同じ大きさとされていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1つに記載の圧力センサ。
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