JP5442433B2 - シンク台用排水装置 - Google Patents

Description

本発明は、シンク台用排水装置に関し、より詳細には、異物などの残留物がたまることなく、洗浄水を速かに排水できるとともに悪臭も事前に遮断するようにし、清潔状態を維持することができ、構成と構造が簡単で、組み立て作業および保守管理が非常に便利なシンク台用排水装置に関するものである。

一般的にシンク台は、キッチンに設置され、食器を洗ったり、果物や野菜を洗うなど様々な用途に使用されるもので、現在のキッチンには必須である。

食器、果物や野菜などを洗うために水が保たれる空間であるシンクが形成され、そのシンクの下面には洗浄水を排水できる排水ホールが形成され、その排水ホールの一側面には、シンクから水があふれるのを防止する水位調節用排水ホールが形成されたシンク本体と、前記シンク本体の排水ホールに設置され、生ごみを濾過し、洗浄水は下水口に排出させる排水装置とをシンク台は有する。

特に前記排水装置は、シンク台構造において、生ごみを濾過するとともに、洗浄水の排出および悪臭を遮断するなど、重要な機能を有する。

従来、上記した目的を達成するための構成を有する排水装置が多数提案されており、図１は、従来の排水装置を一部切開して分離した斜視図であり、図２は、排水装置の断面を示した組立図である（特許文献１参照）。

図を参照すれば、排水装置１０は、大きく分けて、シンク本体３０の排水ホール３２の上下面に備えられるパッキング１２、排水ホール３２の上部から下部に嵌められる固定板１４、固定板１４にねじ結合される排水管本体１６、および排水管本体１６の内部に挿入される悪臭防止用排水部材２２を有して構成されており、固定板１４の環状の保持ステップ１５に装着される濾過網２４と内部を密閉するカバー３６をさらに有する。

排水管本体１６は、縦方向に貫通し、下部には洗浄水が移送されるホース３４と結合される連結部材１８が形成されており、側面には水位調節用排水ホール３３と連通するホース３４に連結された連結部材２０が形成されている。

上記のように構成された従来の排水装置１０の構成によれば、シンク本体３０の排水ホール３２部分、すなわち、固定板１４とパッキング１２との繋ぎ面に微細な隙間が形成され、この隙間に小さな生ごみがたまることになる。その結果、生ごみによって各種細菌が繁殖するなど、衛生問題が発生した。また、その構造および構成が複雑で、組み立て作業および保持管理が難しくなるという問題があった。

韓国、登録実用新案第２０-０３７１７２１号

そこで、本発明は上記従来の問題点に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、異物などの残留物がたまることなく、洗浄水を速かに排水できるとともに、悪臭も事前に遮断するようにし、清潔状態を維持することができ、構成と構造が簡単で、組み立て作業および保持管理が非常に便利なシンク台用排水装置を提供することである。

上記目的を達成するために本発明は、カバーを結合できるように前記シンク本体の排水ホールには、内側に折曲された環状の保持ステップが一体に形成され、その下部には下方に延長されて結合部材が形成されており、この結合部材は、前記排水管本体を結合できるように外周面に雄ねじ部が形成されている。

好ましくは、前記排水管本体は、上広下狭状に貫通しており、下部内壁には落下する洗浄水の渦流を誘導できるように雌ねじ形状の溝が形成されている。

前記排水管本体の下部から逆流する悪臭を遮断するために、排水管本体の内部に挿入されて下部を塞ぎ、また、洗浄水が落下するとき浮力が発生して上昇することにより洗浄水を排出することができる正の浮力素材のフロートボールをさらに有している。

前記濾過網の下部には、前記フロートボールが昇降するための空間部を確保できるように、周縁に沿って複数の柱が下方に突出形成され、排水管本体の下部に装着されている。

前記フロートボールが昇降する際、排水管本体の内壁を掃除するために外周面には掃除用ブラシが備えられている。

以下、添付図を参照して本発明のシンク台用排水装置をより詳細に説明する。

図３は、本発明の好適な実施例による排水装置の一部を切開分離して示した斜視図であり、図４は、本発明の好適な一実施例によるフロートボールを示した断面図である。

図を参照すれば、本発明の排水装置１００は、大きく分けて、シンク本体３０の排水ホール３２の下部に一体に形成される結合部材１１０と、結合部材１１０に結合される排水管本体１２０と、排水管本体１２０に挿入されて下部に位置しているフロートボール１３０と、生ゴミを収去する濾過網１４０とを有して構成されている。

排水ホール３２には、内部を密閉するカバー３６を結合できるように内側に折曲した環状の保持ステップ１１１が一体に形成され、その下部には下方に延長されて結合部材１１０が形成されており、この結合部材１１０は、排水管本体１２０を結合するように外周面に雄ねじ部１１２が形成されている。

このとき、結合部材１１０は、排水ホール３２を形成する際に折曲した延長部を下方に形成することでシンク本体３０と一体に結合部材１１０を形成することが好ましいが、結合部材１１０を別途製造した後に排水ホール３２の下部にスポット溶接で取り付けることもできる。

ここで、排水ホール３２に形成された結合部材１１０に、従来の排水管本体１６を結合して使用することも可能であり、これも本発明に包含される。

排水管本体１２０の内部は、上広下狭状に貫通しており、結合部材１１０の雄ねじ部１１２に結合されるように、上部内面には雌ねじ部１２２が形成され、下部には洗浄水移送ホース３４が連結される下部連結部材１２４が形成され、側面にはシンク本体３０の水位調節用排水ホール３３と連結される側面連結部材１２６が形成されている。

また、排水管本体１２０の下部内壁には、洗浄水が落下したとき渦流が生じるように雌ねじ形状の溝１２８が形成されており、これは洗浄水が排出されるとき排水管本体１２０を洗浄するためのものである。このとき、溝１２８の代りに複数の突起を間欠的に設けても同じ効果を得ることができる。

フロートボール１３０は、排水管本体１２０の下部から逆流する悪臭を遮断するために内部に挿入されて下部を遮蔽するもので、洗浄水により上昇するように正の浮力素材で形成される（図４参照）。フロートボール１３０は、昇降するときに排水管本体１２０の内壁を掃除することができるように、外周面に掃除用ブラシ１３２が間欠的に突出して備えられている。

このように、フロートボール１３０は、自重により普段は排水管本体１２０の下部を塞いでいるが、洗浄水が落下すると浮力が発生して上昇することになる。さらに、フロートボール１３０の内部におもり１３４をさらに有して、より迅速且つ安定に昇降させることができる。

一方、濾過網１４０は、洗浄水は通過し、生ゴミは収去できるように複数の小孔が形成されており、下部にはフロートボール１３０が昇降する空間部１４４を確保するために周縁に沿って複数の柱１４２を下方に突出形成した後、安定感を向上するために環状リムで連結されている。このように構成された濾過網１４０は、排水管本体１２０の上部に載置されるのではなく、内部に挿入されて下部面に直接装着されている。これは、生ゴミがたまる部分をできるだけ最小化するための構成である。

図５の（ａ）と（ｂ）は、本発明の好適な一実施例による排水装置の概略動作図であり、図６は、概略使用状態図である。

図５の（ａ）に示される排水装置の組み立ては、まずシンク本体３０の排水ホール３２の下部に形成された結合部材１１０の雄ねじ部１１２に排水管本体１２０を結合し、内部にフロートボール１３０、濾過網１４０を順次に挿入すれば組み立て完了である。このように、本発明の排水装置１００は、その構成および構造が簡単で組み立て作業および保持管理が非常に簡便である。

一方、結合部材１１０の雄ねじ部１１２に通常のテフロン（登録商標）のテープを巻いたり、ロックタイトを塗付した後、排水管本体１２０の雌ねじ部を結合することによって水密性を大幅に高めることができることは明らかである。

従って、シンク本体３０の排水ホール３２と排水管本体１２０においては、係止突起のような突出面がなく、互いに連結された繋ぎ面が外部に露出しないため、洗浄水が排出されるとき異物がたまるという現象がなくなる。

さらに、図５の（ｂ）に示すように、シンク本体３０から生ゴミを含んだ洗浄水が落下すると濾過網１４０で濾過され、洗浄水は通過して落下することになる。このとき、洗浄水が排水管本体１２０の下部まで落下すると、フロートボール１３０に浮力が発生して上昇するようになり、洗浄水は下部連結部材１２４を介して排出される。

ここで、フロートボール１３０は、浮力および自重を同時に有しており、洗浄水の量によって濾過網１４０の下部空間部１４４に沿って昇降を繰り返すようになり、外周面に備えられた掃除用ブラシ１３２の作用で排水管本体１２０内壁と濾過網１４０の下面を掃除する。また、下部連結部材１２４に落下した洗浄水は、雌ねじ部形状の溝１２８により渦流が生じて、排水管本体１２０を洗浄し迅速に排出される。

一方、洗浄水の落下が終わり排水管本体１２０に残留した洗浄水が排出されれば、フロートボール１３０は自重により落下して排水管本体１２０の下部を塞ぐことにより逆流する悪臭を遮断することになる。

図６は、本発明の使用状態を示したもので、シンク本体３０には上記の排水装置１００が設置されている。排水装置１００の下部連結部材１２４と側面連結部材１２６は、洗浄水を下水口に排出させるホース３４と、シンク本体３０の水位調節用排水ホール３３に連結されるホース３４にそれぞれ連結されていることが分かる。

このように、本発明の排水装置１００によれば、繋ぎ面や連結部分が外部に露出しないので、異物などの残留物がたまることがなく、雌ねじ形状の溝１２８が洗浄水の渦流を誘導することにより迅速に排水できる。さらにまた、浮力素材のフロートボール１３０が排水管本体１２０の内部に備えられ、落下する洗浄水により昇降することで本体の内部を綺麗に洗浄し、悪臭を事前に遮断するようにし、清潔状態を維持することができ、構成と構造が比較的簡単で組み立て作業および保持管理が非常に便利である。

以上の説明は、本発明の特許請求の範囲をよりよく理解し、本発明の特徴および効果を明らかにするためのものである。開示された本発明の概念と特定実施例は、本発明と類似する目的のために別の構造の設計や修正の基本として使用できることは該当技術分野の当業者であれば認識できることである。また、本発明に開示された発明の概念および実施例が本発明の同一目的を実現するために他の構造に修正されたり設計されるための基礎として、該当技術分野の当業者により修正あるいは変更された等価構造は、特許請求の範囲に記載の発明の思想や範囲以内で様々に変化、置換および変更可能である。

以上のように、本発明の排水装置によれば、繋ぎ面や連結部分が外部に露出しないので、異物などの残留物がたまることなく、雌ねじ形状の溝が洗浄水の渦流を誘導して迅速に排水させるだけでなく、浮力素材のフロートボールが排水管本体の内部に備えられ、洗浄水により昇下降することで本体の内部を綺麗に洗浄、悪臭を事前に遮断するようにし、清潔状態を維持することができ、構成と構造が比較的簡単で組み立て作業および保持管理が非常に便利である。

従来のシンク台用排水装置の一部を切開分離して示した斜視図。 従来のシンク台用排水装置の断面を示した組立図。 本発明の好適な実施例によるシンク台用排水装置の一部を切開分離して示した斜視図。 本発明の好適な一実施例によるフロートボールの断面図。 （ａ）および（ｂ）は、本発明の好適な一実施例による排水装置の概略動作図。 本発明の好適な一実施例による概略使用状態図。

符号の説明

１０：従来のシンク台用排水装置
１２：パッキング
１４：固定板
１５：環状の保持ステップ
１６：排水管本体
１８：連結部材
２０：連結部材
２２：悪臭防止用排水部材
２４：濾過網
３０：シンク本体
３２：排水ホール
３３：水位調節用排水ホール
３４：ホース
３６：カバー
１００：本発明のシンク台用排水装置
１１０：結合部材
１１１：環状の保持ステップ
１１２：雄ねじ部
１２０：排水管本体
１２２：雌ねじ部
１２４、１２６：連結部材
１２８：溝
１３０：フロートボール
１３２：掃除用ブラシ
１３４：おもり
１４０：濾過網
１４２：柱
１４４：空間部

Claims (3)

1. 排水ホールが形成されたシンク台と、前記排水ホールにねじ結合され下部には移送ホースが連結されている排水管本体と、生ゴミを収去することができる濾過網、および排水ホールを塞ぐために備えられるカバーと、を有して構成されるシンク台用排水装置において、前記カバーを結合するために、前記シンク本体の排水ホールには内側に折曲された環状の保持ステップが一体に形成され、その下部には下方に延長されて結合部材が前記保持ステップと一体に形成されており、この結合部材は、前記排水管本体を結合するために外周面に雄ねじ部が形成されており、
   前記排水管本体の下部から逆流する悪臭を遮断するために排水管本体の内部に挿入されて下部を塞ぎ、洗浄水が落下するときに浮力が生じて上昇することにより洗浄水を排出することができる正の浮力素材のフロートボールをさらに有し、前記フロートボールが昇降する際、排水管本体の内壁を掃除するために外周面には掃除用ブラシが備えられていることを特徴とするシンク台用排水装置。
2. 前記排水管本体は、上広下狭状に貫通しており、下部内壁には落下する洗浄水の渦流を誘導するように雌ねじ形状の溝が形成されていることを特徴とする請求項１に記載のシンク台用排水装置。
3. 前記濾過網の下部には前記フロートボールが昇降する空間部を確保するために、周縁に沿って複数の柱が下方に突出形成され、排水管本体の下部に装着されていることを特徴とする請求項１に記載のシンク台用排水装置。

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