JP5423655B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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    • H05K7/2089Modifications to facilitate cooling, ventilating, or heating for power electronics, e.g. for inverters for controlling motor
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Description

本発明は、電力変換回路を構成する複数の電子部品と、少なくとも一部の上記電子部品を冷却する冷却器とを、ケース内に収容してなる電力変換装置に関する。
例えば、電気自動車やハイブリッド自動車等には、電源電力から駆動用モータを駆動するための駆動用電力に変換するためのインバータやコンバータ等の電力変換装置が搭載されている。図35に示すごとく、かかる電力変換装置9は、スイッチング素子を内蔵した半導体モジュール921やコンデンサ922を始めとして、電力変換回路を構成する各種電子部品を備えている(特許文献1参照)。また、半導体モジュール921の温度上昇を抑制するために、これらを冷却する冷却器93が半導体モジュール921に接触配置されている。
さらには、電力変換装置9は、半導体モジュール921を制御する制御回路が形成された制御回路基板96をも備えている。
そして、これらの半導体モジュール921等の電子部品、冷却器93、制御回路基板96は、ケース94に固定され、ケース94内に密封されている。
また、電力変換装置9は、被制御電流を入出力するための入出力端子(図示しない)を載置して、該入出力端子を外部機器の端子と接続するための端子台(図示しない)を備える。
特開2009−159767号公報
しかしながら、ケース94の剛性が充分に高くないと、ケース94に固定された電子部品が大きく振動して断線等の原因となったり、外力が内部の電子部品等に加わって故障の原因となったりするなどの不具合が発生しやすい。
また、電力変換装置9は、エンジンルームなどに配置されることがあるが、この場合、急激な温度変化に伴って、ケース94が熱膨張あるいは熱収縮することがある。このとき、ケース94に直接、各種部品が組み付けられていると、これらの部品に熱応力が加わり、故障の原因を招くおそれがある。
また、特許文献1に記載の電力変換装置9は、ケース94を、ケース本体940とその両側に設けた下蓋941と上蓋942とによって構成してある。そのため、ケース94には、二か所の大きなシール面が形成され、これら2つのシール面の水密性を確保する必要がある。それゆえ、シール材を多く形成する必要があり、コスト面においても、製造面においても、不利となりやすい。
また、メンテナンスの際には、下蓋941と上蓋942とを取り外す必要があるため、メンテナンスの作業性も高いとは言い難い。
仮に、単に下蓋941を廃止して、ケース94を、底部のあるケース本体と上蓋とによって構成すれば、シール面を一つにできるが、この場合は、メンテナンス性がさらに低下することとなるし、ケース94の剛性がさらに低下することにもなる。
また、ケース94に直接コンデンサ922等の電子部品を固定すると、その振動がケース94を通じて車体等に伝わり、不快な振動音が車内に伝わるなどの不具合も生じやすい。逆に、エンジンの振動が、ケース94を通じて電子部品に伝わって、断線や故障の原因となるおそれもある。
また、電力変換装置9を製造する際には、ケース94内の所定の位置に上記端子台を取り付ける必要があるが、ケース94内における端子台の取付作業は容易な作業とは言い難い。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたもので、ケースの剛性を高めつつ、電子部品へ加わる外力を低減することができ、かつ、端子台を取り付けやすく、メンテナンス性に優れた低コストの電力変換装置を提供しようとするものである。
本発明は、電力変換回路を構成する複数の電子部品と、少なくとも一部の上記電子部品を冷却する冷却器とを、ケース内に収容してなる電力変換装置であって、
上記電子部品の少なくとも一部と上記冷却器とは、これらが固定されるフレームと共に一体化されて一つの内部ユニットを構成し、
上記内部ユニットは、スイッチング素子を内蔵した本体部と、該本体部から突出した主電極端子とを備えた複数の半導体モジュールを上記電子部品として備え、
該内部ユニットは、上記フレームにおいて上記ケース内に固定され、
上記フレームは、上記内部ユニットを構成する上記電子部品の少なくとも一部を内側に配置するように形成され、かつ、上記ケース内に配置されると共に上記ケースの内側にて固定され、
上記フレームは、上記半導体モジュール、及び上記冷却器の少なくとも一部を四方から囲むように形成されており、
上記フレームは、被制御電力を入出力する入出力端子を載置して、該入出力端子を外部機器の端子と接続するための端子台を備えることを特徴とする電力変換装置にある(請求項1)。
上記電力変換装置においては、上記電子部品の少なくとも一部と上記冷却器とを上記フレームに固定し、これらの電子部品と冷却器とフレームとを一体化した一つの内部ユニットを構成している。そして、該内部ユニットをケース内に固定している。そのため、内部ユニットがケースの内部において梁の役割を果たし、ケースの剛性を高めることができる。
そして、これによって、ケース自体の肉厚を特に大きくしたり、補強リブを形成したりしなくても、充分な剛性を得ることができるため、ケースの材料コストや製造コストを低減することができると共に、その重量を低減することが可能となる。
また、内部ユニットをケースに固定することによって、内部ユニットに含まれる一つ一つの電子部品及び冷却器に対して、ケースを通じて外力が加わることを抑制することができる。すなわち、外部からの振動や、熱応力などの影響を、内部ユニットに含まれる電子部品及び冷却器が受けることを抑制することができる。
また、上記内部ユニットを構成することによって、ケースに直接電子部品をはじめとする各種部品を組み付けるのではなく、フレームに対して電子部品等を組み付けて内部ユニットを組み立てた後、内部ユニットをケースに組み付けることで、電力変換装置を得ることができる。そのため、電力変換装置の組み立て作業を容易に行うことができる。
また、メンテナンス時においても、内部ユニットごとケースから取り出して、ケースの外でメンテナンスを行うことができるため、その作業性を向上させることができる。
また、このようにケースの外部において電子部品の組み付けやメンテナンスを行うことができるため、ケースには複数の蓋を設ける必要がない。そのため、ケース本体と蓋との間のシール面を一箇所とすることができる。それゆえ、ケースの水密性が必要な場合にも、その水密性を高めやすくなると共に、シール材を少なくすることができ、材料費の低減、シール材の塗布等の工数の低減を図ることができる。
また、上記内部ユニットは、上記フレームにおいて上記ケースに固定されている。このようにすると、上記フレームが上述した梁の役割を直接果たすため、より一層ケースの剛性を高めることができる。
また、上記フレームは、上記内部ユニットを構成する上記電子部品の少なくとも一部を内側に配置するように形成されている。これにより、フレームを導体で構成すれば、フレームによって、電子部品から生じる電磁ノイズを遮蔽することができる。上記ケースも導体によって構成されることが多いが、フレームとケースとによって、電子部品の電磁ノイズを二重で遮蔽することができる。また、上記フレームは、上記内部ユニットを構成する上記電子部品の少なくとも一部を内側に配置するように形成されている。そのため、フレームによって、例えば半導体モジュールなど、電磁ノイズを発生しやすい電子部品を囲むことにより、フレームが導体であれば、少なくともフレームの外側への電磁ノイズの漏れを抑制することができる。
なお、高さ方向から見た上記フレームの形状としては、例えば、上記電子部品の少なくとも一部を四方から囲む四角形状、三方から囲むコ字形状、あるいは、間に電子部品を配置した略平行な一対の壁部と両者をつなぐ壁部とからなるH字形状とすることができる。
また、本発明では、ケースの外でフレームに端子台を取り付けて内部ユニットを構成し、その後で内部ユニットをケースに固定できるため、端子台の取り付け作業を行いやすい。
以上のごとく、本発明によれば、ケースの剛性を高めつつ、電子部品へ加わる外力を低減することができ、かつ、端子台を取り付けやすく、メンテナンス性に優れた低コストの電力変換装置を提供することができる。
実施例1における、電力変換装置の断面概略説明図。 実施例1における、フレームの平面図。 実施例1における、フレームの底面図。 図2のA−A(a−a)線矢視断面図。 図2のB−B線矢視断面図。 実施例1における、フレームの正面図。 実施例1における、フレームに積層体及び端子台等を組み付けた状態の平面図。 実施例1における、フレームに更にバスバーアッセンブリ等を組み付けた状態の平面図。 図8のC視図。 図7のD−D線矢視断面図。 実施例1における、フレームに更にコンデンサを組み付けた状態の平面図。 図11のE視図。 実施例1における、フレームに更に制御回路基板を組み付けた状態、すなわち内部ユニットの平面図。 実施例1における、内部ユニットの正面図。 実施例1における、内部ユニットの側面図。 実施例1における、内部ユニットをケースに収納した状態の平面図。 図16のF−F線矢視断面図。 図16のG−G線矢視断面図。 実施例1における、図16のG−G線矢視断面相当の電力変換装置の断面図。 実施例2における、電力変換装置の平面図。 図20のH矢視図。 図21のI−I断面図。 図21のJ−J断面図。 実施例3における、電力変換装置の平面図。 図24の要部拡大図。 図24のK矢視図。 図24のL矢視図。 実施例4における、電力変換装置の断面図。 実施例4における、蓋体を取り付ける前の電力変換装置の平面図。 実施例4における、内部ユニットの側面図。 実施例4における、内部ユニットの底面図。 実施例4における、フレームの正面図。 実施例4における、フレームの平面図。 実施例4における、フレームの底面図。 背景技術における、電力変換装置の断面図。
本発明に係る電力変換装置は、例えば、電気自動車やハイブリッド自動車等に搭載され、電源電力から駆動用モータを駆動するための駆動用電力に変換するのに用いられる。
上記フレームを構成する壁部の外側面には、外方へ突出した支持アームが形成されており、該支持アームに上記端子台が支持されていることが好ましい(請求項2)。
この場合には、端子台を上記支持アームに支持させるので、電力変換装置を製造する際に、端子台をフレームに取り付ける工程を容易に行うことができる。
また、上記内部ユニットは、スイッチング素子を内蔵した本体部と、該本体部から突出した主電極端子とを備えた複数の半導体モジュールを上記電子部品として備え、上記冷却器は内部に冷媒流路を備える複数の冷却管を有し、該複数の冷却管と上記複数の半導体モジュールとが交互に積層した積層体が上記フレームの内側に配されており、上記内部ユニットは、金属板からなる複数のバスバーを有し、該バスバーの一端が上記入出力端子になっており、上記主電極端子に上記バスバーの他端が接続され、上記冷却管の長手方向へ複数の上記入出力端子が延出していることが好ましい(請求項3)。
この場合には、複数の入出力端子の長さを均等にしやすい。仮に入出力端子を積層方向に延出させたとすると、その入出力端子を載置する端子台から近い位置にある半導体モジュールと、遠い位置にある半導体モジュールとの間で、距離の差が大きくなりやすい。そのため、端子台に近い半導体モジュールに接続した入出力端子は短くなり、端子台から遠い半導体モジュールに接続した入出力端子は長くなりやすい。したがって、短い入出力端子と長い入出力端子との間で差ができてしまい、全ての入出力端子を足し合わせた長さが長くなりやすい。これに対して本発明は、冷却管の長手方向へ複数の入出力端子が延出しているため、個々の入出力端子の長さを均等にしやすく、また、全ての入出力端子を足した長さを短くしやすい。そのため、電力変換装置の製造コストを低減できる。
また、上記フレームは、上記バスバーを固定するバスバー固定部と、上記端子台を固定する端子台固定部とをそれぞれ複数有し、上記入出力端子に流れる電流を測定する電流センサが上記端子台に固定され、上記バスバー固定部には、上記フレームの中心よりも上記端子台に近い位置に設けられた近接バスバー固定部があり、上記主電極端子の突出方向から見た場合に、上記近接バスバー固定部と上記複数の端子台固定部とを頂点とした多角形の内側に、上記電流センサの少なくとも一部が入るように、上記近接バスバー固定部と上記複数の端子台固定部との形成位置が定められていることが好ましい(請求項4)。
このようにすると、電流センサが故障しにくくなる。すなわち、上記構成にすると、電流センサの周囲に上記近接バスバー固定部と、複数の上記端子台固定部とが存在する。端子台固定部は、端子台をフレームに固定する箇所であるため、この周囲は端子台がぐらつきにくく、また、該端子台に固定した電流センサもぐらつきにくい。また、近接バスバー固定部は、バスバーをフレームに固定する箇所であるため、この周囲はバスバーがぐらつきにくい。すなわち、端子台固定部と近接バスバー固定部とによって囲まれた位置に電流センサを固定すると、電流センサもバスバーもぐらつきにくいため、振動の影響から電流センサを保護できる。そのため、電流センサが故障しにくくなる。
また、上記フレームは、上記バスバーを固定するバスバー固定部と、上記端子台を固定する端子台固定部とをそれぞれ複数有し、上記入出力端子に流れる電流を測定する電流センサが上記端子台に固定され、上記バスバー固定部には、上記入出力端子よりも上記フレームの中心から遠い位置に存在する遠方バスバー固定部があり、上記主電極端子の突出方向から見た場合に、上記遠方バスバー固定部と上記複数の端子台固定部とを頂点とした多角形の内側に、上記電流センサの少なくとも一部が入るように、上記遠方バスバー固定部と上記複数の端子台固定部との形成位置が定められていることが好ましい(請求項5)。
このようにすると、電流センサが故障しにくくなる。すなわち、上記構成にすると、電流センサの周辺に遠方バスバー固定部と複数の端子台固定部とが存在する。端子台固定部は、端子台をフレームに固定する箇所であるため、この周囲は端子台がぐらつきにくく、また、該端子台に固定した電流センサもぐらつきにくい。また、遠方バスバー固定部は、バスバーをフレームに固定する箇所であるため、この周囲はバスバーがぐらつきにくい。また、すなわち、端子台固定部と遠方バスバー固定部とによって囲まれた位置に電流センサを固定すると、電流センサもバスバーもぐらつきにくいため、振動の影響から電流センサを保護できる。そのため、電流センサが故障しにくくなる。
また、上記内部ユニットは、上記積層体を積層方向に加圧する加圧部材を備え、該加圧部材は、上記フレームの一部と上記積層体における積層方向の一端との間に介設され、上記積層体における積層方向の他端は、上記フレームの他の一部によって支承されていることが好ましい。この場合には、上記加圧部材の反力を上記フレームによって支えることができる。そのため、上記ケースには上記加圧部材の反力に対抗する剛性が必要なく、その厚みを厚くしたり、リブ等を設けたりする必要もない。その結果、ケースの軽量化、低コスト化を実現することができる。
また、上記フレームは、上記内部ユニットを上記ケースに固定するユニット固定部を複数有しており、上記積層体及び上記加圧部材による積層方向外側へ向かう反力を受ける上記フレームにおける一対の支承部よりも積層方向外側の双方に、少なくとも1個ずつ上記ユニット固定部が配置されていることが好ましい。この場合には、上記積層体及び上記加圧部材による反力に対する上記フレームの剛性を上記ケースによって向上させることができる。すなわち、上記ケースが上記フレームを補強することとなり、上記反力によってフレームが変形することを効果的に防止することができる。
また、上記フレームは、上記積層体における積層方向の両側に配された前方壁部及び後方壁部と、上記前方壁部と上記後方壁部とをその両端において連結する一対の側方壁部とを有することが好ましい。この場合には、上記積層体を上記フレームの内側において安定して固定することができる。
また、上記前方壁部及び上記後方壁部は、上記側方壁部よりも、壁厚みが大きいことが好ましい。この場合には、上記加圧部材の反力を受ける上記前方壁部及び上記後方壁部の剛性を高めることができると共に、上記加圧部材の反力を直接受けない上記側方壁部の軽量化を図ることができる。その結果、上記加圧部材の反力に対抗するのに必要な上記フレームの剛性を確保しつつ、効果的にフレームの軽量化を図ることができる。
また、上記前方壁部及び上記後方壁部は、その少なくとも一部を、積層方向に垂直な一対の縦板部と該一対の縦板部の中央部においてこれらを連結する連結部とからなる断面略H字形状のH型壁部によって構成してあることが好ましい。この場合には、上記前方壁部及び上記後方壁部の高い剛性を確保しつつフレームの軽量化を図ることができる。
また、上記側方壁部は、その少なくとも一部を、上記フレームの内側に面する主面を有する主壁部と、該主壁部における積層方向に直交する方向の一端から上記フレームの内側に向って突出した内向部とからなる断面略L字状のL型壁部によって構成してあることが好ましい。この場合には、充分な剛性を確保しつつ上記側方壁部の軽量化及び材料費の低減を図ることができる。
また、上記複数の冷却管は長尺形状を有し、その長手方向の両端部付近において互いに連結され、上記冷却管と共に積層された上記半導体モジュールは、被制御電力が入出力される主電極端子と上記スイッチング素子を制御する制御電流が入力される制御端子とを、互いに反対方向へ突出形成してなると共に、積層方向及び上記冷却管の長手方向に直交する高さ方向に突出させており、上記フレームは、上記高さ方向の双方に解放されていることが好ましい。この場合には、上記半導体モジュールへのバスバーや制御回路基板等の組み付けを容易に行うことができる。
また、上記内部ユニットは、上記スイッチング素子を制御する制御回路を形成した制御回路基板を備えることが好ましい。この場合には、上記制御回路基板をケースに直接取り付ける必要がないため、その組み付け作業を容易に行うことができると共に、制御回路基板へ加わる外力を低減することができる。
また、上記フレームは、上記内部ユニットを上記ケースに固定するユニット固定部を有し、該ユニット固定部は、上記制御回路基板の外縁よりも外側に配置されていることが好ましい。この場合には、上記内部ユニットを上記ケースに容易に組み付けることができる。すなわち、仮に、上記ユニット固定部が上記制御回路基板の外縁よりも内側に配置されていたとすると、上記制御回路基板が邪魔になって、該制御回路基板を組み付けた後の内部ユニットを上記ケースに固定する作業を容易に行うことができなくなる。例えば、ケースの壁に孔をあけて、そこにボルト等を挿通して内部ユニットをケースに固定するなどの方法を採らざるをえなくなるが、その場合、作業性が低下するばかりでなく、ケース内外の水密性を確保するためのシール材の配設部分が増えてしまうという問題も生じる。
しかし、ユニット固定部を上記制御回路基板の外縁よりも外側に配置しておくことにより、このような不具合を招くおそれがない。
また、上記フレームは、上記内部ユニットに上記制御回路基板を固定する基板固定部を有し、該基板固定部は、上記ユニット固定部よりも内側に配置されていることが好ましい。この場合には、上記制御回路基板を上記フレームに容易に固定することができると共に、上記内部ユニットを上記ケースに容易に組み付けることができる。
また、上記内部ユニットは、上記電子部品としてコンデンサを備えることが好ましい。この場合には、上記コンデンサへ加わる外力を低減することができる。また、コンデンサから上記ケースへ伝わる振動を抑制することができ、ケースを介してコンデンサの振動が外部へ伝わることを抑制することができる。これにより、例えば、電力変換装置を搭載した車両において、コンデンサの振動に起因する不快音が車内に伝達することを抑制することができる。
また、上記フレームは、上記内部ユニットを上記ケースに固定するユニット固定部と、上記内部ユニットに上記コンデンサを固定するコンデンサ固定部とを有し、該コンデンサ固定部は、上記ユニット固定部よりも内側に配置されていることが好ましい。この場合には、上記コンデンサを上記フレームに容易に固定することができると共に、上記内部ユニットを上記ケースに容易に組み付けることができる。
また、上記電力変換装置は、上記バスバーを複数本有し、該複数本のバスバーのうちの少なくとも2本は、互いに樹脂によって部分的にモールドされることによって一体化されたバスバーアッセンブリを構成してなり、該バスバーアッセンブリを上記フレームに対して固定する複数の上記バスバー固定部のうちの少なくとも2個は、上記フレームの中央よりも上記端子台に近い位置に配置されていることが好ましい。この場合には、上記バスバーアッセンブリを上記フレームに安定して固定することができると共に、上記端子台に上記入出力端子を安定して配置することができる。その結果、入出力端子と外部端子との安定した接続状態を確保することができる。
また、上記内部ユニットは、電力変換回路を構成するすべての上記電子部品を含むことが好ましい。この場合には、電力変換回路を構成するすべての電子部品を外力から保護することができると共に、製造容易かつメンテナンス性に優れた電力変換装置を得ることができる。
また、上記フレームは、少なくとも一方の端部が上記ケース内に配された導電ワイヤーを保持するワイヤー保持部を有することが好ましい。この場合には、上記導電ワイヤーを上記フレームに沿わせることができる。それゆえ、内部ユニットをケースに収納したり、あるいはケースから取り出したりする際に、導電ワイヤーが引っかかるなどの不具合を防止することができる。
(実施例1)
本発明の実施例にかかる電力変換装置につき、図1〜図19を用いて説明する。
本例の電力変換装置1は、図1に示すごとく、電力変換回路を構成する複数の電子部品(半導体モジュール21、コンデンサ22等)と、少なくとも一部の電子部品(本例においては半導体モジュール21)を冷却する冷却器3とを、ケース4内に収容してなる。
半導体モジュール21と冷却器3とは、これらが固定されるフレーム5と共に一体化されて一つの内部ユニット10を構成している。
内部ユニット10は、ケース4に固定されると共にケース4内に密封されている。
図16〜図18に示すごとく、内部ユニット10は、フレーム5においてケース4に固定されている。フレーム5は、導体からなり、内部ユニット10を構成する複数の半導体モジュール21を内側に配置するように形成されている。フレーム5は、例えば、アルミニウム、鉄等の金属又は合金の成形体によって構成することができる。
また、ケース4も、例えば、アルミニウム、鉄等の金属又は合金からなる。
また、図11〜図15に示すごとく、フレーム5は、被制御電力を入出力する入出力端子71を載置して、該入出力端子71を外部機器(直流バッテリー、回転電機等)の端子と接続するための端子台7を備えている。
半導体モジュール21は、例えばIGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)、MOSFET(MOS型電界効果トランジスタ)等のスイッチング素子を内蔵してなる。半導体モジュール21は、スイッチング素子を樹脂モールドしてなる本体部211と、該本体部211から互いに反対方向に突出した主電極端子212及び制御端子213とからなる。主電極端子212からは被制御電力が半導体モジュール21に入出力され、制御端子213には、スイッチング素子を制御する制御電流が入力される。
図7、図10に示すごとく、冷却器3は内部に冷媒流路を備える複数の冷却管31を有する。そして、複数の冷却管31と複数の半導体モジュール21とが互いに積層された積層体11が内部ユニット10に含まれている。積層体11は、冷却管31と半導体モジュール21とを交互に積層してなる。そして、半導体モジュール21は両主面から冷却管31によって挟持されている。また、隣り合う冷却管31の間には、2個の半導体モジュール21が挟持されている。
図7に示すごとく、複数の冷却管31は、積層方向Xに直交する方向に長く、その長手方向(この方向を、以下、適宜「横方向Y」という。)の両端部において、隣り合う冷却管31同士が変形可能な連結管32によって連結されている。冷却器3は、積層方向Xの一端に配された冷却管31における横方向Yの両端部に設けた冷媒導入管331及び冷媒排出管332を有する。
これにより、冷媒導入管331から導入された冷却媒体は、連結管32を適宜通り、各冷却管31に分配されると共にその長手方向(横方向Y)に流通する。そして、各冷却管31を流れる間に、冷却媒体は半導体モジュール21との間で熱交換を行う。熱交換により温度上昇した冷却媒体は、下流側の連結管32を適宜通り、冷媒排出管332に導かれ、冷却器3から排出される。
冷却媒体としては、例えば、水やアンモニア等の自然冷媒、エチレングリコール系の不凍液を混入した水、フロリナート等のフッ化炭素系冷媒、HCFC123、HFC134a等のフロン系冷媒、メタノール、アルコール等のアルコール系冷媒、アセトン等のケトン系冷媒等の冷媒を用いることができる。
内部ユニット10は、積層体11を積層方向Xに加圧する加圧部材12を備える。加圧部材12は、フレーム5の一部と積層体11における積層方向Xの一端(これを以下「後端」という。)との間に介設されている。積層体11における積層方向Xの他端(これを以下「前端」という。)は、フレーム5の他の一部によって支承されている。
加圧部材12は、積層体11側に向って凸状に湾曲した板ばねによって構成されている。また、加圧部材12と積層体11との間には、平板状の補強板13が介設されており、加圧部材12の押圧力が冷却管31に局部的にかからないようにして、冷却管31の変形を防いでいる。また、加圧部材12の長手方向(横方向Y)の両端部と、フレーム5との間には、支承ピン14が挟持されている。この一対の支承ピン14によって、加圧部材12が後方から支承されている。
フレーム5は、積層体11における積層方向Xの両側に配された前方壁部52及び後方壁部53と、前方壁部52と後方壁部53とをその両端において連結する一対の側方壁部54とを有する。すなわち、図2、図3に示すごとく、フレーム5は、積層方向X及び横方向Yに直交する方向(以下、これを「高さ方向Z」という。)から見たとき、略長方形状を有する。
フレーム5は、図1〜図3、図19に示すごとく、内部ユニット10をケース4に固定するユニット固定部51を複数有している。積層体11及び加圧部材12による積層方向Xの外側へ向かう反力を受けるフレーム5における一対の支承部(前方壁部52の内側面521および後方壁部53の内側面531)よりも積層方向Xの外側の双方に、少なくとも1個ずつユニット固定部51が配置されている。本例においては、上記内側面521よりも外側に2個のユニット固定部51が形成され、上記内側面531よりも外側に他の2個のユニット固定部51が形成されている。
ユニット固定部51は、フレーム5から外方へ突出形成されると共に貫通孔が形成されている。該貫通孔にボルト511を挿通すると共に該ボルト511をケース4の内部に形成されたユニット支承部41におけるネジ孔に螺合することにより、フレーム5をケース4に固定し、すなわち、内部ユニット10をケース4に固定している。
図2、図4、図5に示すごとく、前方壁部52及び後方壁部53は、側方壁部54よりも、壁厚みt1、t2が大きい。ここで、壁厚みt1、t2とは、冷却管31が、積層方向Xあるいは横方向Yに投影される部分における、積層方向Xあるいは横方向Yの寸法をいうものとする。
前方壁部52及び後方壁部53は、その少なくとも一部を、図4、図10に示すごとく、断面略H字形状のH型壁部55によって構成してある。H型壁部55は、積層方向Xに垂直な一対の縦板部551と該一対の縦板部551の中央部においてこれらを連結する連結部552とからなる。
図2、図3に示すごとく、側方壁部54は、その一部を、断面略L字状のL型壁部によって構成してある。L型壁部(側方壁部54)は、図5に示すごとく、フレーム5の内側に面する主面を有する主壁部541と、該主壁部541における積層方向Xに直交する方向の一端からフレーム5の内側に向って突出した内向部542とからなる。本例においては、側方壁部54のすべてが上記L型壁部からなる。
なお、図2、図7に示すごとく、支承ピン14を配置する領域付近においては、側方壁部54の内向部542が他の部分よりも内側に突出している。
フレーム5は、高さ方向Zの双方に解放されている。すなわち、フレーム5の内側は高さ方向Zに貫通してなる。そして、図9、図10に示すごとく、半導体モジュール21の主電極端子212及び制御端子213は、フレーム5における高さ方向Zの一方(下方)と他方(上方)に突出している。本明細書において、主電極端子212の突出方向を下方、制御端子213の突出方向を上方として説明するが、上下は特に限定されるものではなく、便宜的なものである。
なお、前後や横などの表現も、同様に便宜的なものであることは言うまでもない。
また、図1、図13〜図19に示すごとく、内部ユニット10は、スイッチング素子を制御する制御回路を形成した制御回路基板6を備えている。半導体モジュール21における制御端子213は、制御回路基板6に接続されている。図13、図14に示すごとく、フレーム5におけるユニット固定部51は、制御回路基板6の外縁よりも外側に配置されている。
また、フレーム5は、図2、図14、図15に示すごとく、内部ユニット10に制御回路基板6を固定する基板固定部56を、ユニット固定部51よりも内側に設けている。
基板固定部56は、前方壁部52と後方壁部53とのそれぞれから2本ずつ高さ方向Z(上方)へ突出形成されたボスによって構成されている。これらの基板固定部56にはネジ孔が形成されており、4個所の基板固定部56においてビス561によって制御回路基板56をフレーム5に固定してある(図13〜図15)。
また、図14、図15に示すごとく、内部ユニット10はコンデンサ22を備えている。フレーム5は、内部ユニット10にコンデンサ22を固定するコンデンサ固定部57を有する。図3、図11、図14に示すごとく、該コンデンサ固定部57は、ユニット固定部51よりも内側に配置されている。
コンデンサ固定部57は、前方壁部52と後方壁部53とのそれぞれから2本ずつ、基板固定部56とは反対側の高さ方向Z(下方)へ突出形成されたボスによって構成されている。これらのコンデンサ固定部57にはネジ孔が形成されており、4個所のコンデンサ固定部57においてボルト571によってコンデンサ22をフレーム5に固定してある。
上述したように、内部ユニット10は端子台7を備えている(図11〜図15参照)。
端子台7は、フレーム5における一方の側方壁部54の外側面から外方へ突出形成された2本の支持アーム543に、ボルト(端子台固定部544)によって固定されている。また、図8に示すごとく、端子台7は、側方壁部54に隣接配置されている。
入出力端子71には、コンデンサ22の一対の電極と電気的に接続された一対のコンデンサ端子71P、71Nと、半導体モジュール21の主電極端子212と電気的に接続されると共に三相交流回転電機のU相、V相、W相の各電極に接続される3本の出力端子71U、71V、71Wがある。
入出力端子71は、バスバーの一端に形成され、該バスバーの他端がコンデンサ22や半導体モジュール21に接続されている。
図8に示すごとく、入出力端子71U、71V、71Wをそれぞれ有する複数のバスバー70と、絶縁材料(合成樹脂)からなり、バスバー70を保持するバスバー保持部710とによって、バスバーアッセンブリ72が構成されている。
バスバー保持部710は、前方壁部52上に載置されY方向に延びる第1部分710aと、側方壁部54上に載置されX方向に延びる第2部分710bと、後方壁部53上に載置されY方向に延びる第3部分710cとからなる。バスバーアッセンブリ72は、バスバー保持部710において、フレーム5に固定されている。
3本のバスバー70は、それぞれ複数箇所、直角に折り曲げられている。そして、この折り曲げた部分をバスバー保持部710の第2部分710bで封止している。バスバー70の一端は、上述したように入出力端子71になっている。また、バスバー70はケース5内において分岐しており、半導体モジュール21の複数の主電極端子212(交流端子212c)に接続している。
フレーム5は、図3、図14、図15に示すごとく、バスバーアッセンブリ72を固定するバスバー固定部58を複数有する。本例においては、バスバー固定部58は3個形成されている。そして、バスバー固定部8のうちの2個は、フレーム5の中央よりも端子台7に近い位置に配置されている。
バスバー保持部710(図8参照)には貫通孔が形成されている。この貫通孔にボルト581を挿入し、バスバー固定部58に螺合することにより、バスバーアッセンブリ72をフレームに固定している。
上述したように、半導体モジュール21は、スイッチング素子を内蔵した本体部211(図9参照)と、該本体部211から突出した主電極端子212及び制御端子213を備える。主電極端子212には、直流電力(図示しない)の正電極に接続される正極端子212aと、直流電力の負電極に接続される負極端子212bと、交流負荷に接続される負極端子212cとがある。正極端子212a及び負極端子212bには、バスバー700(図8参照)が接続される。また、交流端子212cには、バスバー70が接続される。バスバー70の一端は、上記入出力端子71になっている。また、入出力端子71は、冷却管31の長手方向(Y方向)へ延出している。
内部ユニット10は、電力変換回路を構成するすべての電子部品を含んでいる。すなわち、電力変換装置1におけるすべての電子部品は、内部ユニット10に属しており、ケース4に直接固定された電子部品は存在しない。
また、図1に示すごとく、ケース4は、上方が開口したケース本体40と、該ケース本体40の開口部を閉塞する蓋体400とからなる。上記ユニット支承部41は、ケース本体40と一体成形されている。
ケース本体40は、開口部の外周にフランジ部42を設けてなり、蓋体400の外周にもフランジ部420が設けてある。ケース本体40と蓋体400とは、互いの開口端にシール材(図示略)を介在させた状態で両者のフランジ部42、420を互いに重ね合わせ、ボルト431とナット432とによって締結されている。これにより、内部ユニット10は、ケース4内に密封されることとなる。
図16、図19に示すごとく、積層体11(図7参照)に接続された冷媒導入管331及び冷媒排出管332は、その一部をケース4の外に突出させている。冷媒導入管331及び冷媒排出管332の外周には、環状パッキン333が取り付けてある。図16に示すごとく、ケース本体40には、冷媒導入管331及び冷媒排出管332を通過させる凹部44が2個所に形成されており、これら2つの凹部44に、冷媒導入管331及び冷媒排出管332に取り付けた環状パッキン333を配置した状態で、環状パッキン333をケース本体40と蓋体400とで挟持する。これにより、冷媒導入管331及び冷媒排出管332をケース4の外に突出させつつ、ケース4を密閉することができる。
また、内部ユニット10における各種電子部品や制御回路基板6と、外部機器とを電気的に接続するために、ケース4には適宜、配線の挿通部や、コネクタ等を設けてあるが、これらの開口部には、適宜シール材等を設けることによって、ケース4内外の水密性を確保している。
本例の電力変換装置1を組み立てるに当たっては、まず、図13〜図15に示すごとく、内部ユニット10を組み立てる。その後、図16〜図18に示すごとく、内部ユニット10をケース本体40内に収納すると共に固定する。そして、最後に、図1、図19に示すごとく、蓋体400をケース本体40に締結することによって、ケース4内に内部ユニット10を密封する。
内部ユニット10を組み立てるに当たっては、まず、図2〜図6に示すフレーム5を用意する。
次いで、フレーム5の内側に、図7、図10に示すごとく、複数の半導体モジュール21と複数の冷却管31とを積層してなる積層体11を配置する。なお、この段階より前に、複数の冷却管31は連結管32によって連結されていると共に冷媒導入管331及び冷媒排出管332が接合された冷却器3が既に組み立てられている。積層体11をフレーム5の内側に配置したとき、冷媒導入管331及び冷媒排出管332は、図7に示すごとく、フレーム5に形成した管用凹面522(図2、図6)に載置される。
また、積層体11の後端とフレーム5の後方壁部53との間に、加圧部材12を配置する。
次いで、加圧部材12の両端部付近を積層方向Xの前方へ、押圧治具によって押し込むことによって、加圧部材12を弾性変形させつつ、積層体11を圧縮する。加圧部材12を所定量変形させた時点で、加圧部材12の両端部とフレーム5の後方壁部53との間に、円柱状の支承ピン14を挿入する。その後、上記押圧治具を後方へ移動させながら加圧部材12から離すことにより、一対の支承ピン14が加圧部材12と後方壁部53との間に挟持された状態となる。この状態は、すなわち、加圧部材12の付勢力によって積層体11が積層方向に所定の圧力によって圧縮された状態でもある。
次いで、図7〜図9に示すごとく、端子台7をフレーム5における支持アーム543に、ボルト(端子台固定部544)によって固定する。
次いで、バスバー70を樹脂モールドしてなるバスバーアッセンブリ72をフレーム5に取り付けると共に、バスバー70を半導体モジュール21の主電極端子212に溶接する。また、バスバー70における出力端子71U、71V、71Wを端子台7に載置する。バスバーアッセンブリ72は、フレーム5の3箇所のバスバー固定部58において、ボルト581によって固定する。
次いで、半導体モジュール21をコンデンサ22と接続するためのバスバー700を、半導体モジュール21の主電極端子212に溶接すると共にバスバーアッセンブリ72にボルト701によって固定する。
次いで、図11、図12に示すごとく、コンデンサ22をフレーム5の下側に固定する。すなわち、コンデンサ22をフレーム5におけるコンデンサ固定部57にボルト571によって締結する。
また、コンデンサ22における一対のコンデンサ端子71P、71Nを端子台7に載置する。
次いで、図13〜図15に示すごとく、制御回路基板6をフレーム5の上側に配置して、制御回路基板5に形成したスルーホールに半導体モジュール21の制御端子213を挿通すると共に接続する。そして、フレーム5における基板固定部56に、ビス561によって制御回路基板6を固定する。
以上により、内部ユニット10が完成する。
その後、図16〜図18に示すごとく、内部ユニット10を、ケース本体40に固定する。
すなわち、ケース本体40に形成されたユニット支承部41の上面に、内部ユニット10の外郭を構成するフレーム5のユニット固定部51を載置する。このとき、冷却器3の冷媒導入管331及び冷媒排出管332に取り付けた環状パッキン333を、ケース本体40に形成された凹部44に嵌め込む。
この状態で、ボルト511を、ユニット固定部51に設けた挿通孔に挿通すると共にユニット支承部41に設けたネジ孔にねじ込むことによって、ケース本体40に内部ユニット10を固定する。
次いで、シール材を介在させながら、図1、図19に示すごとく、蓋体400をケース本体40の開口部に配置し、フランジ部42、420において、ボルト431とナット432とによって両者を締結する。これにより、内部ユニット10をケース4内に密封する。
以上により、電力変換装置1を完成させる。
次に、本例の作用効果につき説明する。
上記電力変換装置1においては、電子部品(半導体モジュール21、コンデンサ22等)と冷却器3とをフレーム5に固定し、これらの電子部品と冷却器3とフレーム5とを一体化した一つの内部ユニット10を構成している。そして、該内部ユニット10をケース4内に固定している。そのため、内部ユニット10がケース4の内部において梁の役割を果たし、ケース4の剛性を高めることができる。
そして、これによって、ケース4自体の肉厚を特に大きくしたり、補強リブを形成したりしなくても、充分な剛性を得ることができるため、ケース4の材料コストや製造コストを低減することができると共に、その重量を低減することが可能となる。
また、内部ユニット10をケース4に固定することによって、内部ユニット10に含まれる一つ一つの電子部品及び冷却器3に対して、ケース4を通じて外力が加わることを抑制することができる。すなわち、外部からの振動や、熱応力などの影響を、内部ユニット10に含まれる電子部品及び冷却器3が受けることを抑制することができる。
また、内部ユニット10を構成することによって、ケース4に直接電子部品をはじめとする各種部品を組み付けるのではなく、フレーム5に対して電子部品等を組み付けて内部ユニット10を組み立てた後、内部ユニット10をケース4に組み付けることで、電力変換装置1を得ることができる。そのため、電力変換装置1の組み立て作業を容易に行うことができる。
また、メンテナンス時においても、内部ユニット10ごとケース4から取り出して、ケース4の外でメンテナンスを行うことができるため、その作業性を向上させることができる。
また、このようにケース4の外部において電子部品の組み付けやメンテナンスを行うことができるため、ケース4には複数の蓋を設ける必要がない。そのため、ケース本体40と蓋体400との間のシール面を一箇所とすることができる。それゆえ、ケース4の水密性を高めやすくなると共に、シール材を少なくすることができ、材料費の低減、シール材の塗布等の工数の低減を図ることができる。
また、内部ユニット10はケース4内に密封されている。すなわち、フレーム5を含めて内部ユニット10全体をケース4内に密封してあるため、シール面を一箇所とすることができる。
また、内部ユニット10は、フレーム5においてケース4に固定されており、フレーム5が上述した梁の役割を直接果たすため、より一層ケース4の剛性を高めることができる。
また、フレーム5は、導体からなり、複数の半導体モジュール21を内側に配置するように形成されているため、フレーム5によって、半導体モジュール21から生じる電磁ノイズを遮蔽することができる。ケース4も導体によって構成されているが、フレーム5とケース4とによって、半導体モジュール21の電磁ノイズを二重で遮蔽することができる。また、フレーム5は、半導体モジュール21を内側に配置するように形成されているため、電力変換装置1の外側への電磁ノイズの漏れを抑制することができる。
また、本例では、ケース4の外でフレーム5に端子台7を取り付けて内部ユニット10を構成し、その後で内部ユニット10をケース4に固定できるため、端子台7の取り付け作業を行いやすい。
また、本例では図8に示すごとく、フレーム5を構成する壁部(側方壁部54)の外側面には、外方へ突出した支持アーム543が形成されている。そして、この支持アーム543に端子台7が支持されている。
このようにすると、端子台7を支持アーム543に支持させるので、電力変換装置1を製造する際に、端子台7をフレーム5に取り付ける工程を容易に行うことができる。
また、図7、図10に示すごとく、複数の冷却管31と複数の半導体モジュール21とが互いに積層された積層体11が内部ユニット10に含まれている。これにより、積層体11をケース4の外において組み立てることができるため、一層製造容易な電力変換装置1を得ることができる。
また、積層体11は、冷却管31と上記半導体モジュール21とを交互に積層してなるため、半導体モジュール21を効率的に冷却することができると共に、積層体11の小型化を実現することができる。
また、図8に示すごとく、本例では、入出力端子71は、冷却管31の長手方向(Y方向)へ延出している。
このようにすると、複数の入出力端子71の長さを均等にしやすい。仮に入出力端子71を積層方向(X方向)に延出させたとすると、その入出力端子71を載置する端子台7から近い位置にある半導体モジュール21と、遠い位置にある半導体モジュール21との間で、距離の差が大きくなりやすい。そのため、端子台7に近い半導体モジュール21に接続した入出力端子71は短くなり、端子台7から遠い半導体モジュール21に接続した入出力端子71は長くなりやすい。したがって、短い入出力端子71と長い入出力端子71との間で差ができてしまい、全ての入出力端子71を足し合わせた長さが長くなりやすい。これに対して本例では、冷却管31の長手方向(Y方向)へ複数の入出力端子71が延出しているため、個々の入出力端子71の長さを均等にしやすく、また、全ての入出力端子71を足した長さを短くしやすい。そのため、電力変換装置1の製造コストを低減できる。
また、内部ユニット10は、加圧部材12を備えている。そして、加圧部材12は、フレーム5における後方壁部53と積層体11の後端との間に介設され、積層体11の前端は、フレーム5における前方壁部52によって支承されている。それゆえ、加圧部材12の反力をフレーム5によって支えることができる。そのため、ケース4には加圧部材12の反力に対抗する剛性が必要なく、その厚みを厚くしたり、リブ等を設けたりする必要もない。その結果、ケース4の軽量化、低コスト化を実現することができる。
また、フレーム5は、ユニット固定部51を複数有して、積層体11及び加圧部材12による積層方向Xの外側へ向かう反力を受けるフレーム5における一対の支承部(前方壁部52の内側面521及び後方壁部53の内側面531)よりも積層方向Xの外側の双方に、2個ずつユニット固定部51が配置されている。これにより、積層体11及び加圧部材12による反力に対するフレーム5の剛性をケース4によって向上させることができる。すなわち、ケース4がフレーム5を補強することとなり、反力によってフレーム5が変形することを効果的に防止することができる。
また、フレーム5は、前方壁部52及び後方壁部53と一対の側方壁部54とを有する。これにより、積層体11をフレーム5の内側において安定して固定することができる。
また、前方壁部52及び後方壁部53は、側方壁部54よりも、壁厚みが大きい。すなわち、図4、図5に示す板厚みt1、t2が、t1>t2である。これにより、加圧部材12の反力を受ける前方壁部52及び後方壁部53の剛性を高めることができると共に、加圧部材12の反力を直接受けない側方壁部54の軽量化を図ることができる。その結果、加圧部材12の反力に対抗するのに必要なフレーム5の剛性を確保しつつ、効果的にフレーム5の軽量化を図ることができる。
また、図4に示すごとく、前方壁部52及び後方壁部53は、その一部を、断面略H字形状のH型壁部55によって構成してある。これにより、前方壁部52及び後方壁部53の高い剛性を確保しつつフレーム5の軽量化を図ることができる。
また、図5に示すごとく、側方壁部54は、断面略L字状のL型壁部によって構成してあるため、充分な剛性を確保しつつ側方壁部54の軽量化及び材料費の低減を図ることができる。
また、図10に示すごとく、冷却管31と共に積層された半導体モジュール21は、主電極端子212と制御端子213とを、互いに反対方向へ突出形成してなると共に、高さ方向Zに突出させており、フレーム5は、高さ方向Zの双方に解放されている。これにより、図8、図13〜図15に示すごとく、半導体モジュール21へのバスバー70、700や制御回路基板6の組み付けを容易に行うことができる。
また、内部ユニット10は、制御回路基板6をも備えている。そのため、制御回路基板6をケース4に直接取り付ける必要がないため、その組み付け作業を容易に行うことができると共に、制御回路基板6へ加わる外力を低減することができる。
また、図2に示すごとく、フレーム5に設けたユニット固定部51は、制御回路基板6の外縁よりも外側に配置されている。それゆえ、内部ユニット10をケース4に容易に組み付けることができる。すなわち、仮に、ユニット固定部51が制御回路基板6の外縁よりも内側に配置されていたとすると、制御回路基板6が邪魔になって、制御回路基板6を組み付けた後の内部ユニット10をケース4に固定する作業を容易に行うことができなくなる。
例えば、ケース4の壁に孔をあけて、そこにボルト等を挿通して内部ユニット10をケース4に固定するなどの方法を採らざるをえなくなるが、その場合、作業性が低下するばかりでなく、ケース4内外の水密性を確保するためのシール材の配設部分が増えてしまうという問題も生じる。
しかし、ユニット固定部51を制御回路基板6の外縁よりも外側に配置しておくことにより、このような不具合を招くおそれがない。
また、フレーム5に設けた基板固定部56は、ユニット固定部51よりも内側に配置されている。そのため、制御回路基板6をフレーム5に容易に固定することができると共に、内部ユニット10をケース4に容易に組み付けることができる。
また、内部ユニット10はコンデンサ22をも備えている。それゆえ、コンデンサ22へ加わる外力を低減することができる。また、コンデンサ22からケース4へ伝わる振動を抑制することができ、ケース4を介してコンデンサ22の振動が外部へ伝わることを抑制することができる。これにより、例えば、電力変換装置1を搭載した車両において、コンデンサ22の振動に起因する不快音が車内に伝達することを抑制することができる。
また、図3に示すごとく、フレーム5に設けたコンデンサ固定部57は、ユニット固定部51よりも内側に配置されている。そのため、コンデンサ22をフレーム5に容易に固定することができると共に、内部ユニット10をケース4に容易に組み付けることができる。
また、フレーム5は、バスバー70(バスバーアッセンブリ72)を固定するバスバー固定部58を複数有する。これにより、バスバー70(バスバーアッセンブリ72)をフレーム5に安定して固定することができる。
また、図3、図8に示すごとく、複数のバスバー固定部58のうちの2個は、フレーム5の中央よりも端子台7に近い位置に配置されている。これにより、バスバーアッセンブリ72をフレーム5に安定して固定することができると共に、端子台7に入出力端子71を安定して配置することができる。その結果、入出力端子71と外部端子との安定した接続状態を確保することができる。
また、内部ユニット10は、電力変換回路を構成するすべての電子部品を含んでいる。そのため、電力変換回路を構成するすべての電子部品を外力から保護することができると共に、製造容易かつメンテナンス性に優れた電力変換装置1を得ることができる。
以上のごとく、本例によれば、ケースの剛性を高めつつ、電子部品へ加わる外力を低減することができ、かつ、端子台を取り付けやすく、メンテナンス性に優れた低コストの電力変換装置を提供することができる。
(実施例2)
本例は、図20、図21に示すごとく、電流センサ750を設けた例である。実施例1と同様に、本例の内部ユニット10は、入出力端子71を一端に設けたバスバー70を有する。また、フレーム5は、バスバー70を固定するバスバー固定部58と、端子台7を固定する端子台固定部544とをそれぞれ複数有する。
端子台7には、入出力端子71V,71Wに流れる電流を測定する電流センサ750が固定されている。また、図20に示すごとく、バスバー固定部58(58a〜58c)には、フレーム5の中心よりも端子台7に近い位置に設けられた近接バスバー固定部58a,58bがある。そして、主電極端子212の突出方向(Z方向)から見た場合に、近接バスバー固定部58a,58bと複数の端子台固定部544とを頂点とした四角形Sの内側に、電流センサ750が入るように、近接バスバー58a,58bと複数の端子台固定部544との形成位置が定められている。
なお、本例では、上記四角形Sの内側に電流センサ750が入るようにしているが、四角形Sの代わりに3角形や5角形等にしてもよい。
図22に示すごとく、端子台7には、電流センサ750を固定するための係合爪755が複数個、形成されている。また、図23に示すごとく、電流センサ750の周縁部には、外側に突出した被係合部756が形成されている。電流センサ750には2個の貫通孔759(図22参照)が形成されている。この貫通孔759にバスバー70が挿通している。貫通孔759とバスバー70との間には隙間dが確保されている。
電力変換装置1の製造時には、例えば、電流センサ750の貫通孔759にバスバー70を挿入し、支持アーム543に端子台7を固定した後、電流センサ750を端子台7へ向けて押し込む。このようにすると、係合爪755を弾性変形させながら被係合部756が進み、係合爪755の凹部758に被係合部756が入る。これにより、電流センサ750が固定される。
その他、実施例1と同様の構成を備える。
本例の作用効果について説明する。
本例の電力変換装置1は、電流センサ750が故障しにくい。すなわち、上記構成にすると、電流センサ750の周囲に近接バスバー固定部58a,58bと、複数の端子台固定部544とが存在する。端子台固定部544は、端子台7をフレーム5に固定する箇所であるため、この周囲は端子台7がぐらつきにくく、また、該端子台7に固定した電流センサ750もぐらつきにくい。また、近接バスバー固定部58a,58bは、バスバー70をフレーム5に固定する箇所であるため、この周囲はバスバー70がぐらつきにくい。すなわち、端子台固定部544と近接バスバー固定部58a,58bとによって囲まれた位置に電流センサ750を固定すると、電流センサ750もバスバー70もぐらつきにくいため、振動の影響から電流センサ750を保護できる。そのため、電流センサ750が故障しにくくなる。
その他、実施例1と同様の作用効果を備える。
(実施例3)
本例は、図24〜図27に示すごとく、端子台7の位置を変更し、電流センサ750を設けた例である。本例の内部ユニット10は、実施例1と同様に、入出力端子71を一端に設けたバスバー70を有する。また、フレーム5は、バスバー70を固定するバスバー固定部58と、端子台7を固定する端子台固定部544とをそれぞれ複数有する。
端子台7には、入出力端子71に流れる電流を測定する電流センサ750が固定されている。また、図24に示すごとく、バスバー固定部58には、入出力端子71よりもフレーム5の中心から遠い位置に存在する遠方バスバー固定部58dがある。そして、主電極端子212の突出方向(Z方向)から見た場合に、遠方バスバー固定部58dと複数の端子台544とを頂点とした三角形T(図25参照)の内側に、電流センサ750の一部が入るように、遠方バスバー固定部58dと複数の端子台固定部544との形成位置が定められている。
なお、本例では、上記三角形Tの内側に電流センサ750の一部が入るようにしたが、三角形Tの代わりに、四角形や五角形にしてもよい。
また、図26、図27に示すごとく、入出力端子71は、半導体モジュール21の主電極端子212と同一方向に突出している。電流センサ750は、実施例2と同様に、係合爪755によって、端子台7に固定されている。
その他、実施例1と同様の構成を備える。
本例の作用効果について説明する。
このようにすると、電流センサ750が故障しにくくなる。すなわち、上記構成にすると、電流センサ750の周辺に遠方バスバー固定部58dと複数の端子台固定部544とが存在する。端子台固定部544は、端子台7をフレーム5に固定する箇所であるため、この周囲は端子台7がぐらつきにくく、また、該端子台7に固定した電流センサ750もぐらつきにくい。また、遠方バスバー固定部58dは、バスバー70をフレーム5に固定する箇所であるため、この周囲はバスバー70がぐらつきにくい。すなわち、端子台固定部544と遠方バスバー固定部58dとによって囲まれた位置に電流センサ750を固定すると、電流センサ750もバスバー70もぐらつきにくいため、振動の影響から電流センサ750を保護できる。そのため、電流センサ750が故障しにくくなる。
その他、実施例1と同様の作用効果を備える。
(実施例4)
本例は、図28〜図34に示すごとく、フレーム5に導電ワイヤー15を保持するワイヤー保持部59を設けた電力変換装置1の例である。
上記導電ワイヤー15は、少なくとも一方の端部がケース4内に配されている。本例においては、導電ワイヤー15は、ケース4内において、コンデンサ22と制御回路基板6との間を接続している。そして、この導電ワイヤー15を通じて、コンデンサ22にかかる電圧、すなわち電力変換装置1への入力電圧の信号を制御回路基板6へ送ることができるようにしてある。
導電ワイヤー15は、両端部を除いて樹脂によって被覆された被覆導線からなり、可撓性を有する。そして、導電ワイヤー15は、フレーム5の外側を通過して、制御回路基板6とコンデンサ22とを接続している。
ワイヤー保持部59は、図29、図31、図33、図34に示すごとく、上記高さ方向Zから見た形状が鉤状を有し、図28、図30、図32に示すごとく、高さ方向Zに長く形成されている。ワイヤー保持部59は、フレーム5における前方壁部52から外側へ突出形成されている。そして、図29、図31に示すごとく、ワイヤー保持部59と前方壁部52との間の空間に、導電ワイヤー15の一部を嵌合させている。
また、図28〜図31に示すごとく、バスバーアッセンブリ72には、積層方向Xの前方へ突出した前方突出部721が形成されており、該前方突出部721は、高さ方向Zから見たとき、ワイヤー保持部59の開口側に対向する位置に配されている。そして、この前方突出部721によって、導電ワイヤー15がワイヤー保持部59から外れないようにしてある。
また、ワイヤー保持部59は、導電ワイヤー15における制御回路基板6との接続部151と、略同等の横方向Yの位置に配置されている。
その他は、実施例1と同様である。
本例の場合には、導電ワイヤー15をフレーム5に沿わせることができる。それゆえ、内部ユニット10をケース4に収納したり、あるいはケース4から取り出したりする際に、導電ワイヤー15が引っかかるなどの不具合を防止することができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
なお、ワイヤー保持部59に保持させる導電ワイヤー15は、上記のように、コンデンサ22と制御回路基板6との間に接続されるものに限らず、他の導電ワイヤーであってもよい。また、ワイヤー保持部59の形成方向や形成位置、或いは形状等についても、限定されるものではなく、例えば、横方向Yに導電ワイヤー15を添わせるように形成することもできる。また、必要に応じて、ワイヤー保持部59をフレーム5の複数個所に設けることもできる。
1 電力変換装置
10 内部ユニット
11 積層体
21 半導体モジュール
22 コンデンサ
3 冷却器
31 冷却管
4 ケース
5 フレーム
6 制御回路基板
7 端子台

Claims (5)

  1. 電力変換回路を構成する複数の電子部品と、少なくとも一部の上記電子部品を冷却する冷却器とを、ケース内に収容してなる電力変換装置であって、
    上記電子部品の少なくとも一部と上記冷却器とは、これらが固定されるフレームと共に一体化されて一つの内部ユニットを構成し、
    上記内部ユニットは、スイッチング素子を内蔵した本体部と、該本体部から突出した主電極端子とを備えた複数の半導体モジュールを上記電子部品として備え、
    該内部ユニットは、上記フレームにおいて上記ケース内に固定され、
    上記フレームは、上記内部ユニットを構成する上記電子部品の少なくとも一部を内側に配置するように形成され、かつ、上記ケース内に配置されると共に上記ケースの内側にて固定され、
    上記フレームは、上記半導体モジュール、及び上記冷却器の少なくとも一部を四方から囲むように形成されており、
    上記フレームは、被制御電力を入出力する入出力端子を載置して、該入出力端子を外部機器の端子と接続するための端子台を備えることを特徴とする電力変換装置。
  2. 上記フレームを構成する壁部の外側面には、外方へ突出した支持アームが形成されており、該支持アームに上記端子台が支持されていることを特徴とする電力変換装置。
  3. 請求項1または請求項2において、上記内部ユニットは、スイッチング素子を内蔵した本体部と、該本体部から突出した主電極端子とを備えた複数の半導体モジュールを上記電子部品として備え、上記冷却器は内部に冷媒流路を備える複数の冷却管を有し、該複数の冷却管と上記複数の半導体モジュールとが交互に積層した積層体が上記フレームの内側に配されており、上記内部ユニットは、金属板からなる複数のバスバーを有し、該バスバーの一端が上記入出力端子になっており、上記主電極端子に上記バスバーの他端が接続され、上記冷却管の長手方向へ複数の上記入出力端子が延出していることを特徴とする電力変換装置。
  4. 請求項3において、上記フレームは、上記バスバーを固定するバスバー固定部と、上記端子台を固定する端子台固定部とをそれぞれ複数有し、上記入出力端子に流れる電流を測定する電流センサが上記端子台に固定され、上記バスバー固定部には、上記フレームの中心よりも上記端子台に近い位置に設けられた近接バスバー固定部があり、上記主電極端子の突出方向から見た場合に、上記近接バスバー固定部と上記複数の端子台固定部とを頂点とした多角形の内側に、上記電流センサの少なくとも一部が入るように、上記近接バスバー固定部と上記複数の端子台固定部との形成位置が定められていることを特徴とする電力変換装置。
  5. 請求項3において、上記フレームは、上記バスバーを固定するバスバー固定部と、上記端子台を固定する端子台固定部とをそれぞれ複数有し、上記入出力端子に流れる電流を測定する電流センサが上記端子台に固定され、上記バスバー固定部には、上記入出力端子よりも上記フレームの中心から遠い位置に存在する遠方バスバー固定部があり、上記主電極端子の突出方向から見た場合に、上記遠方バスバー固定部と上記複数の端子台固定部とを頂点とした多角形の内側に、上記電流センサの少なくとも一部が入るように、上記遠方バスバー固定部と上記複数の端子台固定部との形成位置が定められていることを特徴とする
    電力変換装置。
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