JP5421899B2 - Ddr型ゼオライト膜配設体の製造方法 - Google Patents

Ddr型ゼオライト膜配設体の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、DDR型ゼオライト膜配設体の製造方法に関し、さらに詳しくは、DDR型ゼオライト膜を、多孔質基体の表面にガラスシールと接する状態で配設するときに、DDR型ゼオライト膜とガラスシールとの接触部分において、DDR型ゼオライト膜の成膜が阻害されるのを防止することができるとともに、ガラスシールのシール不良が生じることを防止することができるDDR型ゼオライト膜配設体の製造方法に関する。
ゼオライトは、触媒、触媒担体、吸着材等として利用されており、また、金属やセラミックスからなる多孔質基体の表面に成膜されたゼオライト膜配設体は、ゼオライトの分子篩作用を利用し、ガス分離膜や浸透気化膜として用いられるようになってきている。
ゼオライトは、その結晶構造により、LTA、MFI、MOR、AFI、FER、FAU、DDR等の多くの種類が存在する。これらの中でDDR(Deca−Dodecasil 3R)は、主成分がシリカからなる結晶であり、その細孔は酸素8員環を含む多面体によって形成されているとともに、酸素8員環の細孔径は4.4×3.6オングストロームであることが知られている(W.M.Meier,D.H.Olson,Ch.Baerlocher,Atlas of zeolite structure types,Elsevier(1996)参照)。
DDR型ゼオライトは、ゼオライトの中では比較的細孔径が小さいものであり、二酸化炭素(CO)、メタン(CH)、エタン(C)といった低分子ガスの分子篩膜として適用できる可能性を有する。
そして、DDR型ゼオライトの製造方法としては、原料溶液中の、1−アダマンタンアミン、シリカ、水及びエチレンジアミンの含有割合を特定の割合とすることにより、短時間で緻密なDDR型ゼオライト膜を製造することが可能な製造方法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。この方法は、短時間で緻密なDDR型ゼオライト膜を製造することが可能であるという優れた効果を奏するものである。
DDR型ゼオライト膜が多孔質基体の表面に成膜されたDDR型ゼオライト膜配設体は、その形状及び使用方法に応じて、多孔質基体の表面の中の所定の部分にシール材を塗膜してシール部分を形成し、そのシール部分からは被処理流体が流入又は流出しないような構造とすることがある。
一般的にゼオライト膜のシール材としては、シリコーン樹脂、ポリイミド樹脂やエポキシ樹脂等の樹脂、またはガラスが使用される。膜の使用環境(温度、圧力、雰囲気等)に応じて変更する必要はあるが、比較的高い温度や有機溶媒に曝される雰囲気で膜を使用する場合では、フィラー材を混合する方法や、機械的封止構造とする方法などが提案されている(例えば、特許文献2、3参照)。
特開2003−159518号公報 特開2000−109690号公報 特開2007−50322号公報
このようなシール部分を有するDDR型ゼオライト膜配設体において、シール部分とDDR型ゼオライト膜とが多孔質基体の表面上で互いに接している場合、その接している部分は、通常、気密又は液密に接触していることが必要である。それにより、DDR型ゼオライト膜とシール部分との間から被処理流体が流入及び流出させないようにし、DDR型ゼオライト膜配設体の分離性能を高めることができる。
特許文献2に記載の方法は、ポリイミド樹脂にアルミナ粉末をフィラー材として混合したペーストを、シール材として使用している。これにより、シール材を施したゼオライト膜を作製しているが、ポリイミド樹脂は水蒸気に曝されると膨潤するなど劣化の懸念があり、また、アルミナ粉末をフィラーとして利用するため作業工程が複雑化するという問題がある。
特許文献3に記載の方法は、樹脂と、緻密なセラミックス又は金属とをシール材として使用している。これにより、シール材を施したゼオライト膜を作製しているが、多くの樹脂は水蒸気や有機溶剤に曝されると膨潤や溶出するなど劣化の懸念があり、また、その構造が複雑であるため、多孔質基体の形状が限定されるという問題がある。
ガラスシールを配設したDDR型ゼオライト膜配設体を作製する方法としては、多孔質基体の表面の所定の位置にガラスシールを配設し、ガラスシールが配設された多孔質基体を、所定の原料が含有されるアルカリ性溶液に浸漬して、水熱合成によりDDR型ゼオライト膜を多孔質基体の表面に成膜する方法がある。しかし、この方法では、多孔質基体の表面に配設されたガラスシールが、アルカリ性溶液中に溶出することがあり、それによりシール不良やDDR型ゼオライト膜の成膜不良が発生するという問題があった。DDR型ゼオライト膜の成膜不良は、DDR型ゼオライト膜を成膜するための原料にガラス成分が溶出するにより、原料組成が変化し、DDR型ゼオライト膜の成膜に適さない組成となってしまうことによって生じる。
本発明は、このような従来技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、DDR型ゼオライト膜を、多孔質基体の表面にガラスシールと接する状態で配設するときに、DDR型ゼオライト膜とガラスシールとの接触部分において、DDR型ゼオライト膜の成膜が阻害されるのを防止することができるとともに、ガラスシールのシール不良が生じることを防止することができるDDR型ゼオライト膜配設体の製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明によって以下のDDR型ゼオライト膜配設体の製造方法が提供される。
[1]1−アダマンタンアミン、シリカ及び水を含有する原料溶液に多孔質基体を浸漬し、DDR型ゼオライト種結晶の存在下、DDR型ゼオライトを水熱合成して前記多孔質基体の表面に、1−アダマンタンアミンを含有するDDR型ゼオライト膜を形成し、前記多孔質基体の表面に、前記1−アダマンタンアミンを含有するDDR型ゼオライト膜に接触するようにガラスペーストを塗布し、500〜800℃で加熱することにより、前記DDR型ゼオライト膜に含有される1−アダマンタンアミンを燃焼除去するとともに、前記ガラスペーストを溶融して前記多孔質基体の表面にDDR型ゼオライト膜に接した状態の膜状のガラスシールを形成して、前記多孔質基体と、前記多孔質基体の表面に配設されたDDR型ゼオライト膜と、前記多孔質基体の表面に、前記DDR型ゼオライト膜に接触するように配設された前記ガラスシールとを備えたDDR型ゼオライト膜配設体を得るDDR型ゼオライト膜配設体の製造方法。
[2]前記多孔質基体を、中心軸方向に貫通する複数の貫通孔が形成された柱状のモノリス形状基体とし、前記モノリス形状基体を、前記貫通孔の内壁面に前記DDR型ゼオライト種結晶を塗布した状態で、原料溶液に浸漬し、水熱合成して、前記モノリス形状基体の前記貫通孔の内壁面に1−アダマンタンアミンを含有するDDR型ゼオライト膜を形成し、前記モノリス形状基体の両端面に、前記1−アダマンタンアミンを含有するDDR型ゼオライト膜に接触するようにガラスペーストを塗布し、500〜800℃で加熱することにより、前記モノリス形状基体と、前記モノリス形状基体の前記貫通孔の内壁面に形成されたDDR型ゼオライト膜と、前記DDR型ゼオライト膜に接触するように前記モノリス形状基体の両端面に配設された前記ガラスシールとを備えたDDR型ゼオライト膜配設体を得る[1]に記載のDDR型ゼオライト膜配設体の製造方法。
[3]前記モノリス形状基体の両端面と、側面の中の、両端面のそれぞれから1〜50mmの範囲とに、前記1−アダマンタンアミンを含有するDDR型ゼオライト膜に接触するようにガラスペーストを塗布する[2]に記載のDDR型ゼオライト膜配設体の製造方法。
[4]前記モノリス形状基体の両端面と、前記貫通孔の内壁面の中の、両端面のそれぞれから1〜50mmの範囲とに、前記1−アダマンタンアミンを含有するDDR型ゼオライト膜に接触するようにガラスペーストを塗布する[2]又は[3]に記載のDDR型ゼオライト膜配設体の製造方法。
[5] 中心軸方向に貫通する複数の貫通孔が形成された柱状のモノリス形状基体である多孔質基体と、前記モノリス形状基体の前記貫通孔の内壁全体に配設されたDDR型ゼオライト膜と、前記DDR型ゼオライト膜の表面に一部が重なり且つ前記DDR型ゼオライト膜との接触部分に隙間を形成しないようにして前記モノリス形状基体の両端面に配設されたガラスシールとを備えたDDR型ゼオライト膜配設体。
[6] 前記ガラスシールは、前記ゼオライト膜の表面および/または前記モノリス形状基体の側面における前記両端面から1mmの範囲ないし前記両端面から50mmの範囲を被覆するように配設されている前記[5]に記載のDDR型ゼオライト膜配設体。
このように、本発明のDDR型ゼオライト膜配設体の製造方法によれば、多孔質基体の表面に、1−アダマンタンアミンを含有するDDR型ゼオライト膜を形成し、その後、多孔質基体の表面に、1−アダマンタンアミンを含有するDDR型ゼオライト膜に接触するようにガラスペーストを塗布し、500〜800℃で加熱することにより、DDR型ゼオライト膜に含有される1−アダマンタンアミンを燃焼除去するとともに、ガラスペーストを溶融して多孔質基体の表面にDDR型ゼオライト膜に接した状態の膜状のガラスシールを形成して、ガラスシールが施されたDDR型ゼオライト膜配設体を得るため、ガラスシールをアルカリ性溶液に浸漬させずにDDR型ゼオライト膜配設体を作製することができ、DDR型ゼオライト膜の成膜が阻害されるのを防止することができるとともに、ガラスシールのシール不良が生じることを防止することができる。
本発明のDDR型ゼオライト膜配設体の製造方法の一実施形態において用いる多孔質基体を模式的に示す斜視図である。 本発明のDDR型ゼオライト膜配設体の製造方法の一実施形態における、水熱合成後の、DDR型ゼオライト膜が配設された多孔質基体の、中心軸に平行な平面で切断した断面を示す模式図である。 本発明のDDR型ゼオライト膜配設体の製造方法の一実施形態により得られたDDR型ゼオライト膜配設体の、中心軸に平行な平面で切断した断面を示す模式図である。 本発明のDDR型ゼオライト膜配設体の製造方法の他の実施形態により得られた、DDR型ゼオライト膜配設体の、中心軸に平行な平面で切断した断面を示す模式図である。 実施例1で作製されたDDR型ゼオライト膜配設体の、DDR型ゼオライト膜とガラスシールとの境界部分を示す電子顕微鏡写真である。 図5Aの電子顕微鏡写真の中の領域S1を拡大した電子顕微鏡写真である。 比較例1で作製されたDDR型ゼオライト膜配設体の、DDR型ゼオライト膜とガラスシールとの境界部分を示す電子顕微鏡写真である。 図6Aの電子顕微鏡写真の中の領域S2を拡大した電子顕微鏡写真である。
1:多孔質基体、2:貫通孔、3:側面、4:端面、5:貫通孔の内壁面、11:1−アダマンタンアミンを含有するDDR型ゼオライト膜、12:DDR型ゼオライト膜、21:ガラスシール、22:側面シール部、23:貫通孔内シール部、31a,31b:ガラスシール、32:DDR型ゼオライト膜、33:DDR型ゼオライト結晶、34:モノリス形状基体、100,200:DDR型ゼオライト膜配設体、S1,S2:領域。
次に本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明するが、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、当業者の通常の知識に基づいて、適宜設計の変更、改良等が加えられることが理解されるべきである。また、各図面において、同一の符号を付したものは、同一の構成要素を示すものとする。
本発明のゼオライト膜配設体の製造方法の一の実施形態は、まず、1−アダマンタンアミン、シリカ及び水を含有する原料溶液に多孔質基体を浸漬し、DDR型ゼオライト種結晶の存在下、DDR型ゼオライトを水熱合成して多孔質基体の表面に、「1−アダマンタンアミンを含有するDDR型ゼオライト膜」を形成する。そして、多孔質基体の表面に、その「1−アダマンタンアミンを含有するDDR型ゼオライト膜」に接触するようにガラスペーストを塗布する。そして、500〜800℃で加熱することにより、DDR型ゼオライト膜に含有される1−アダマンタンアミンを燃焼除去するとともに、ガラスペーストを溶融して多孔質基体の表面にDDR型ゼオライト膜に接した状態の膜状のガラスシールを形成して、DDR型ゼオライト膜配設体を得る方法である。DDR型ゼオライト膜配設体は、多孔質基体と、多孔質基体の表面に配設されたDDR型ゼオライト膜と、多孔質基体の表面に、DDR型ゼオライト膜に接触するように配設されたガラスシールとを備えるものである。
(多孔質基体)
本実施形態のゼオライト膜配設体の製造方法において用いる多孔質基体の形状は、特に限定されず、用途に応じて任意の形状とすることができる。例えば、板状、筒状、ハニカム形状、又は、モノリス形状等を好適例として挙げることができる。これらの中でも、単位体積当たりの膜面積を大きくすることが可能であるとともに、膜面積当たりのシール部分面積を小さくすることが可能であるため、モノリス形状が好ましい。なお、本実施形態にいう「モノリス形状」とは、中心軸方向に貫通する複数の貫通孔が形成された柱状を意味し、例えば、その中心軸方向に直交する断面が蓮根状になっているものをいう。以下、多孔質基体が、上記モノリス形状である場合(モノリス形状基体)について説明するが、上記のように多孔質基体の形状はこれに限定されるものではない。
図1は、本実施形態のDDR型ゼオライト膜配設体の製造方法において用いる多孔質基体1を模式的に示す斜視図である。多孔質基体1は、中心軸方向に貫通する複数の貫通孔2が形成された円柱状のモノリス形状基体である。多孔質基体1の平均気孔率は、10〜60%が好ましく、20〜40%が更に好ましい。10%より低いと被処理流体の分離時に圧力損失が大きくなることがあり、60%より高いと多孔質基体1の強度が低くなることがある。尚、平均気孔率は、水銀ポロシメーターにより測定した値である。多孔質基体1は複数の粒子層からなるが、貫通孔2に面する最表面層の平均細孔径は、0.003〜10μmであることが好ましく、0.01〜1μmであることが更に好ましい。0.003μmより小さいと被処理流体の分離時に圧力損失が大きくなることがあり、10μmより大きいと表面に形成されたDDR型ゼオライト膜に欠陥が生じ易くなることがある。多孔質基体の長さ、及び中心軸に直交する断面の面積は、目的に応じて適宜決定することができ、例えば、多孔質基体の長さは40〜1000mm程度の範囲のものを好適に使用することができる。多孔質基体1の材質は、アルミナ、ジルコニア又はムライト等のセラミックス、ガラス、ゼオライト、粘土、金属、炭素等が好ましい。これらの中でも、強度やコストの低さに優れる点で、アルミナが好ましい。
多孔質基体1に形成される貫通孔2の密度(貫通孔本数/多孔質基体の中心軸方向に垂直な断面の面積)は、0.01〜15本/cmであることが好ましい。0.01本/cmより少ないと被処理流体の分離時の処理能力が低下することがあり、15本/cmより多いと多孔質基体の強度が低下することがある。一つの貫通孔の大きさは、中心軸に直交する断面の面積が0.5〜28mmであることが好ましい。0.5mmより小さいと被処理流体の分離時の圧力損失が大きくなることがあり、28mmより大きいと多孔質基体の強度が低下したり、被処理流体の分離時の処理能力が低下することがある。
多孔質基体の製造方法は、特に限定されるものではなく、公知の方法を用いることができる。
(原料溶液)
1−アダマンタンアミン、シリカ及び水を含有する原料溶液を調製する。本実施形態では、DDR型ゼオライト膜を形成するための構造規定剤として1−アダマンタンアミンを用いる。まず、1−アダマンタンアミンとシリカ、水、要すればエチレンジアミン、及びその他添加剤を混合して原料溶液を調製する。シリカとしてはシリカゾルを用いることが好ましい。例えば、添加剤として微量のアルミン酸ナトリウムを使用すると、DDR型ゼオライト膜を構成するSiの一部をAlで置換することもできる。このように置換することにより、形成されるDDR型ゼオライト膜に分離機能に加えて触媒作用等を付加することも可能である。原料溶液の調製に際して、シリカに対する1−アダマンタンアミンの比の値(1−アダマンタンアミン/シリカ(モル比))は、0.002〜0.5が好ましく、0.002〜0.2が更に好ましい。0.002より小さいと構造規定剤である1−アダマンタンアミンが不足してDDR型ゼオライトが形成しにくいことがあり、0.5より大きいと膜状にDDR型ゼオライトを形成しにくいこと、また高価な1−アダマンタンアミンの使用量が増えるため製造コスト増につながることがある。シリカに対する水の比の値(水/シリカ(モル比))は、10〜500が好ましく、10〜200が更に好ましい。10より小さいとシリカ濃度が高すぎてDDR型ゼオライトが形成しにくいこと、及びDDR型ゼオライトが形成しても膜状に形成しにくいことがあり、500より大きいとシリカ濃度が低すぎてDDR型ゼオライトが形成しにくいことがある。
原料溶液中には、エチレンジアミンを含有させることが好ましい。エチレンジアミンを添加して原料溶液を調製することにより、1−アダマンタンアミンを容易に溶解することが可能となり、均一な結晶サイズ、膜厚を有する緻密なDDR型ゼオライト膜を製造することが可能となるからである。1−アダマンタンアミンに対するエチレンジアミンの比の値(エチレンジアミン/1−アダマンタンアミン(モル比))は、4〜35が好ましく、8〜32が更に好ましい。4より小さいと、1−アダマンタンアミンを溶かし易くするための量としては不充分であり、35より大きいと、反応に寄与しないエチレンジアミンが過剰となり製造コストがかかることがある。
また、1−アダマンタンアミンを予めエチレンジアミンに溶解することにより1−アダマンタンアミン溶液を調製することが好ましい。このように調製した1−アダマンタンアミン溶液と、シリカを含むシリカゾル溶液とを混合して調製した原料溶液を用いることが、より簡便かつ完全に1−アダマンタンアミンを溶解し、均一な結晶サイズ、膜厚を有する緻密なDDR型ゼオライト膜を製造することが可能となるために好ましい。なお、シリカゾル溶液は、微粉末状シリカを水に溶解すること、又は、アルコキシドを加水分解することにより調製することができるが、シリカゾル市販品のシリカ濃度を調整して用いることもできる。
(水熱合成)
原料溶液に多孔質基体を浸漬し、DDR型ゼオライト種結晶の存在下、DDR型ゼオライトを水熱合成して多孔質基体の表面に、「1−アダマンタンアミンを含有するDDR型ゼオライト膜」を形成する。ここで、「種結晶の存在下」とは、種結晶が、水熱合成時に、多孔質基体表面に接触した状態で存在していることをいう。従って、種結晶を予め原料溶液中に分散させておき、そこに多孔質基体を浸漬して水熱合成してもよいし、種結晶を多孔質基体表面に予め塗布しておき、その多孔質基体を原料溶液中に浸漬して水熱合成してもよい。また、種結晶を原料溶液に分散させるとともに、多孔質基体表面にも塗布しておき、多孔質基体を原料溶液に浸漬して水熱合成してもよい。種結晶を、均一に多孔質基体表面に配置させるという観点からは、多孔質基体表面に種結晶を予め塗布することが好ましい。
種結晶としては、「M.J.denExter,J.C.Jansen,H.van Bekkum,Studies in Surface Science and Catalysis vol.84,Ed.by J.Weitkamp et al.,Elsevier(1994)1159−1166」に記載のDDR型ゼオライトを製造する方法に従って、DDR型ゼオライト粉末を製造し、これを微粉末に粉砕したものを使用することが好ましい。粉砕後の種結晶は、篩等を用いて所定の粒径範囲とすることが好ましい。
また、種結晶を原料溶液中に分散させる場合は、原料溶液調製時に上記所定の種結晶を所定量添加する。原料溶液に種結晶を分散させる方法としては、一般的な撹拌方法を採用すればよいが、超音波処理等の方法を採用してもよく、均一に分散させることにより、より緻密で均一な膜厚のDDR型ゼオライト膜を形成することができる。尚、種結晶を分散させた原料溶液を用いてDDR型ゼオライト膜を水熱合成する場合、多孔質基体の表面の中のDDR型ゼオライト膜を形成しない部分にPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)シールテープ等によりマスキングを施し、DDR型ゼオライト膜が形成されないようにしても良い。
原料溶液に多孔質基体を浸漬し、DDR型ゼオライトを水熱合成する方法としては、特に限定されないが、例えば、種結晶を多孔質基体の表面に塗布する場合には、以下の方法が挙げられる。
種結晶分散液を、ディップコート法、ろ過コート法等の方法で、多孔質基体の貫通孔の内壁面に塗布して、貫通孔の内壁面に種結晶が塗布された多孔質基体を形成する。そして、原料溶液を入れた耐圧容器等に、種結晶が塗布された多孔質基体を入れて、下記所定の温度で所定時間保持することにより水熱合成し、図2に示すように、多孔質基体1の貫通孔2の内壁面5に1−アダマンタンアミンを含有するDDR型ゼオライト膜11を形成する。この場合、種結晶を塗布していない、多孔質基体1の側面3及び両端面4,4には、DDR型ゼオライト膜は形成されない。1−アダマンタンアミンを含有するDDR型ゼオライト膜11は、図2に示すように、貫通孔の内壁面に、両端部間に亘って配設されることが好ましい。すなわち、貫通孔の内壁面全体に配設されていることが好ましい。本実施形態においては、水熱合成に際しての温度条件を90〜200℃とすることが好ましく、100〜150℃とすることが更に好ましい。90℃未満で水熱合成を行った場合には、DDR型ゼオライト膜を形成し難いことがあり、200℃超で水熱合成を行った場合には、DOH型ゼオライト等の、DDR型ゼオライトとは異なる結晶相が形成されることがある。また、水熱合成に際しての処理時間は、1〜240時間が好ましく、1〜120時間が更に好ましい。図2は、本実施形態のDDR型ゼオライト膜配設体の製造方法における、水熱合成後の、DDR型ゼオライト膜が配設された多孔質基体の、中心軸に平行な平面で切断した断面を示す模式図である。
多孔質基体の貫通孔の内壁面に形成される、1−アダマンタンアミンを含有するDDR型ゼオライト膜11の膜厚は0.05〜15μmであることが好ましく、0.1〜5μmであることが更に好ましく、0.1〜2μmであることが特に好ましい。15μmより厚いと、ガスの透過量が少なくなることがある。0.05μmより薄いとDDR型ゼオライト膜の強度が低くなることがある。ここで、多孔質基体の表面に膜を形成すると、多孔質基体表面には多数の細孔が開いているため、多孔質基体表面上だけでなく、多孔質体の細孔内に入り込んだ部分を有する膜となる場合がある。本実施の形態において「膜厚」というときは、このように、多孔質基体の細孔内に入り込んだ部分も含めた厚さをいう。また、DDR型ゼオライト膜の膜厚は、厚さ方向に沿って切断した断面の電子顕微鏡写真により測定した5ヶ所の断面位置での平均値である。
(ガラスペーストの塗布)
次に多孔質基体の表面に、1−アダマンタンアミンを含有するDDR型ゼオライト膜に接触するようにガラスペーストを塗布する。ガラスペーストを塗布する部分は、特に限定されず、多孔質基体の表面の中で、多孔質基体内から外部に、又は外部から多孔質基体内に、ガス、液体、微粒子等が移動することを防止しようとする部分に、塗布することが好ましい。本実施形態においては、多孔質基体(モノリス形状基体)の両端面にガラスペーストを塗布する。このとき、貫通孔の内壁面に形成された1−アダマンタンアミンを含有するDDR型ゼオライト膜と、両端面に塗布されたガラスペーストとの接触部分に隙間が形成されないようにすることが好ましく、1−アダマンタンアミンを含有するDDR型ゼオライト膜の表面に、ガラスペーストの一部が重なるように接触部分が形成されることが更に好ましい。
ガラスペーストとして多孔質基体の表面に塗布するガラス材料としては、軟化点が400〜800℃であることが好ましく、450〜750℃であることが更に好ましい。400℃より低いと、ガラスペーストを溶融する温度が500℃未満となり、1−アダマンタンアミンの燃焼除去を同時に行えないことがあり、800℃より高いと、ガラスペーストを溶融する温度が800℃より高くなり、DDR型ゼオライト膜に欠陥が生じやすくなることがある。ガラスペーストは粉末状のガラスを水等の溶媒に分散させることにより作製することができる。また、水等の溶媒に加えて高分子等を添加して作製しても良い。また、ガラス材料の熱膨張係数は、多孔質基体の熱膨張係数に近いことが好ましい。例えば、多孔質基体がアルミナの場合は、アルミナの熱膨張係数が約7×10−6[K−1]であることから、ガラス材料の熱膨張係数としては、5〜8×10−6[K−1]が好ましい。また、ガラス材料の組成系としては、特に限定されないが、前記軟化点、前記熱膨張係数を満たすものであることが好ましく、PbO(酸化鉛)を含まない系が更に好ましい。例としては、NaO−ZnO−B系、NaO−B−SiO系、CaO−BaO−SiO系などの組成系が挙げられる。また、粉末状のガラスの平均粒径は特に限定されないが、0.1〜150μmが好ましく、1〜30μmがより好ましい。
(DDR型ゼオライト膜配設体の形成)
次に、貫通孔2の内壁面5に1−アダマンタンアミンを含有するDDR型ゼオライト膜が配設され、それに隙間無く接触するように両端面4,4にガラスペーストが塗布された多孔質基体1を、500〜800℃で加熱することにより、DDR型ゼオライト膜に含有される1−アダマンタンアミンを燃焼除去するとともに、ガラスペーストを溶融して多孔質基体の表面(両端面)にDDR型ゼオライト膜に接した状態の膜状のガラスシールを形成し、図3に示すような、DDR型ゼオライト膜配設体100を作製する。図3は、本実施形態のDDR型ゼオライト膜配設体の製造方法により得られたDDR型ゼオライト膜配設体の、中心軸に平行な平面で切断した断面を示す模式図である。得られるDDR型ゼオライト膜配設体100は、多孔質基体1と、多孔質基体1の表面に配設されたDDR型ゼオライト膜12と、多孔質基体1の表面に、DDR型ゼオライト膜12に接触するように配設されたガラスシール21とを備えたDDR型ゼオライト膜配設体100である。そして、DDR型ゼオライト膜配設体は、多孔質基体と、多孔質基体の表面に配設されたDDR型ゼオライト膜と、DDR型ゼオライト膜の表面に一部が重なるようにして多孔質基体の表面に配設されたガラスシールとを備えたものであることが更に好ましい。
本実施形態のDDR型ゼオライト膜配設体の製造方法は、このように、ガラスペーストからガラスシールを形成するときの加熱と、1−アダマンタンアミンを含有するDDR型ゼオライト膜から1−アダマンタンアミンを燃焼除去するための加熱とを、同時に行うことにより、ガラスシールをアルカリ性の原料溶液に浸漬することがないため、ガラスシールがアルカリ性溶液により溶解してシール不良が生じることを防止することができる。更に、DDR型ゼオライト膜を成膜するための原料にガラス成分が溶出することにより、原料組成が変化し、DDR型ゼオライト膜の成膜に適さない組成となってしまう、ということがないため、DDR型ゼオライト膜の成膜が阻害されるのを防止することができる。そのため、本実施形態のDDR型ゼオライト膜配設体の製造方法により、多孔質基体の貫通孔の内壁面に形成されたDDR型ゼオライト膜と、多孔質基体の両端面に配設されたガラスペーストとの接触部分を、ガス、液体、微粒子等がその接触部分から漏れ出したり、その接触部分から浸入したりしないように、気密であり且つ液密であるように形成することができる。つまり、1−アダマンタンアミンを含有するDDR型ゼオライト膜と、ガラスペーストとの接触部分に隙間が形成されないようにすることができる。
貫通孔2の内壁面5に1−アダマンタンアミンを含有するDDR型ゼオライト膜が配設され、両端面4,4にガラスペーストが塗布された多孔質基体1を、加熱する温度は、500〜800℃であり、550〜800℃であることが好ましい。500℃より低いと、1−アダマンタンアミンを燃焼除去し難くなることがあり、800℃より高いと、DDR型ゼオライト膜に欠陥が生じやすくなることがある。加熱時の雰囲気は大気中が好ましい。加熱装置としては、特に限定されないが、電気炉等を挙げることができる。
(他の実施形態)
図4は、本発明のDDR型ゼオライト膜配設体の製造方法の他の実施形態により得られた、DDR型ゼオライト膜配設体200の、中心軸に平行な平面で切断した断面を示す模式図である。本実施形態のDDR型ゼオライト膜配設体の製造方法は、上記本発明のDDR型ゼオライト膜配設体の製造方法の一の実施形態において、「ガラスペーストの塗布」の方法が異なるものであり、他の工程は同じである。そして、本実施形態のDDR型ゼオライト膜配設体の製造方法により得られるDDR型ゼオライト膜配設体200は、本実施形態のDDR型ゼオライト膜配設体の製造方法の場合と、上記本発明のDDR型ゼオライト膜配設体の製造方法の一の実施形態の場合とで、「ガラスペーストの塗布」の方法が異なることにより、配設されるガラスシールの形状が、上記本発明のDDR型ゼオライト膜配設体の製造方法の一の実施形態で得られるDDR型ゼオライト膜配設体とは異なるものである。
(ガラスペーストの塗布)
多孔質基体の表面に、1−アダマンタンアミンを含有するDDR型ゼオライト膜に接触するようにガラスペーストを塗布するが、本実施形態においては、多孔質基体(モノリス形状基体)1の両端面4,4と、側面3の中の、多孔質基体の両端面4,4のそれぞれから1〜50mmの範囲とに、1−アダマンタンアミンを含有するDDR型ゼオライト膜に接触するようにガラスペーストを塗布し、更に、モノリス形状基体1の両端面4,4と、貫通孔2の内壁面5の中の、多孔質基体の両端面4,4のそれぞれから1〜50mmの範囲とに、1−アダマンタンアミンを含有するDDR型ゼオライト膜に接触するようにガラスペーストを塗布する。これにより、図4に示すように、得られるDDR型ゼオライト膜配設体200が、側面3の中の、多孔質基体の両端面4,4のそれぞれから1〜50mmの範囲に側面シール部22を有し、貫通孔2の内壁面5の中の、多孔質基体の両端面4,4のそれぞれから1〜50mmの範囲に貫通孔内シール部23を有するガラスシール21を備えるものとなる。従って、ガラスシール21が、モノリス形状基体の端面4に配設されている部分と、端面4に配設されている部分に一体的に形成された側面シール部22及び貫通孔内シール部23とを、有するものとなる。貫通孔内シール部23は、図4に示すように、貫通孔内に配設されたDDR型ゼオライト膜に積層されるように配設されることが好ましいため、ガラスペーストを貫通孔内に塗布するときも、1−アダマンタンアミンを含有するDDR型ゼオライト膜の表面に塗布することが好ましい。尚、側面シール部22と貫通孔内シール部23とは、本実施形態のように両方設けられることが好ましいが、いずれか一方であってもよい。
このように、ガラスシール21が、側面シール部22を有することより、モノリス形状基体の端面部分のシール性をより向上させることができる。また、ガラスシール21が、貫通孔内シール部23を有することより、DDR型ゼオライト膜との接触部分のシール性をより向上させることができる。
側面シール部22の中心軸方向長さD1は、上記のように1〜50mmの範囲が好ましく、5〜20mmの範囲が更に好ましい。側面シール部22の中心軸方向長さD1が1mmより短い(側面シール部22が、側面3の中の、多孔質基体の端面4から1mmまでの範囲より短い範囲に形成される)と、シール性を確保し難くなることがある。50mmより長いと、モノリス形状基体の側面の面積が小さくなり流体の流通を妨げることがある。また、貫通孔内シール部23の中心軸方向長さD2は、上記のように1〜50mmの範囲が好ましく、1〜20mmの範囲が更に好ましい。貫通孔内シール部23の中心軸方向長さD2が1mmより短い(貫通孔内シール部23が、貫通孔2の中の、多孔質基体の端面4から1mmまでの範囲より短い範囲に形成される)と、シール性を確保し難くなることがある。50mmより長いと、DDR型ゼオライト膜の面積が小さくなり分離効率が低下することがある。従って、ガラスペーストをモノリス形状基体の貫通孔内及び側面に塗布するときは、上記側面シール部22及び貫通孔内シール部23が配設される位置に、ガラスペーストを塗布することが好ましい。
ガラスペーストの塗布についての他の条件は、上記本発明のDDR型ゼオライト膜配設体の製造方法の一実施形態における「ガラスペーストの塗布」における条件と同様であることが好ましい。
(DDR型ゼオライト膜配設体)
本発明のDDR型ゼオライト膜配設体は、多孔質基体と、多孔質基体の表面に配設されたDDR型ゼオライト膜と、DDR型ゼオライト膜の表面に一部が重なるようにして多孔質基体の表面に配設されたガラスシールとを備えたものである。多孔質基体の表面にゼオライト膜を形成している場合、ゼオライト膜は多孔質基体の表面のみでなく基体内部にも入り込んで形成される。その際、ゼオライト膜は多孔質基体を構成する粒子を包み込むように形成されるため、ゼオライトと基体粒子との化学的な結合による密着強度以外に、ゼオライト膜と基体との間に物理的な密着強度が付与されるため、ゼオライト膜と多孔質基体との密着強度は高くなり、剥がれ難いゼオライト膜となる。一方、多孔質基体の表面の一部にガラスシール等が緻密に形成され、その緻密な部分の表面にゼオライト膜を形成する場合、緻密な部分の表面に形成されたゼオライト膜はゼオライトと緻密な部分を構成する材料(例えばガラス)との間の化学的な結合による密着強度が支配的となり、ゼオライト膜と基体との間に物理的な密着強度はほとんど生じない。そのため、ガラスシール等が緻密に形成された部分の表面に形成されたゼオライト膜は剥がれ易い。ガラスシールの表面からゼオライト膜が剥がれた場合、多孔質基体の表面にゼオライト膜が形成されている部分においても一部が一緒に剥がれることや、クラック等が発生することがあり、目標とする分離性能を確保し難くなる。従って、多孔質基体の表面にガラスシールとDDR型ゼオライト膜とを、互いの一部が重なるように配設する場合には、本発明のDDR型ゼオライト膜配設体のように、DDR型ゼオライト膜の上からガラスシールが重なるようにして、多孔質基体の表面にDDR型ゼオライト膜とガラスシールとが配設される必要がある。これにより、DDR型ゼオライト膜配設体のDDR型ゼオライト膜が、多孔質基体との密着強度の高い、剥がれ難いものとなる。
本発明のDDR型ゼオライト膜配設体は、上記本発明のDDR型ゼオライト膜配設体の製造方法を用いて、DDR型ゼオライト膜とガラスシールとが接触する部分を、DDR型ゼオライト膜の表面にガラスシールの一部を重ねるように形成することにより、製造することができる。従って、上記本発明のDDR型ゼオライト膜配設体の製造方法の他の実施形態によって得られたDDR型ゼオライト膜配設体は、本発明のDDR型ゼオライト膜配設体である。そして、本発明のDDR型ゼオライト膜配設体の各構成要素、特性等は、上記本発明のDDR型ゼオライト膜配設体の製造方法によって得られたDDR型ゼオライト膜配設体における「DDR型ゼオライト膜の表面にガラスシールの一部が重ねられるように形成された」態様と同じである。
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
(DDR型ゼオライト粉末(種結晶)分散液の製造)
「M.J.den Exter,J.C.Jansen,H.van Bekkum,Studies in Surface Science and Catalysis vol.84,Ed.by J.Weitkamp et al.,Elsevier(1994)1159−1166」に記載のDDR型ゼオライトを製造する方法に従って、DDR型ゼオライト粉末を製造し、これを微粉末に粉砕して種結晶として使用した。粉砕後の種結晶を水に分散させた後、粗い粒子を除去し、種結晶分散液とした。
(実施例1)
フッ素樹脂製のボトルに6.31gのエチレンジアミン(和光純薬工業社製)を入れた後、0.993gの1−アダマンタンアミン(アルドリッチ社製)を加え、1−アダマンタンアミンの沈殿が残らないように溶解した。別のボトルに100gの水を入れ、84.12gの30質量%シリカゾル(スノーテックスS:日産化学社製)を加えて軽く撹拌した後、これにエチレンジアミンと1−アダマンタンアミンを混合した溶液を加えて約1時間攪拌混合し、原料溶液とした。その後、原料溶液をフッ素樹脂製内筒付きステンレス製耐圧容器に移した。
上記種結晶分散液を、アルミナ製のモノリス形状基体(直径30mmφ、長さ160mm、貫通孔に面した最表層の平均細孔径0.1μm、直径3mmφの貫通孔を37孔有するレンコン形状の多孔質基体)の貫通孔の内壁面に、ろ過コート法で塗布した。種結晶が貫通孔に付着したモノリス形状基体を、原料溶液を入れた耐圧容器内に配置した。モノリス形状基体は、端部にガラス等のシールを施していないものを使用した。その後、120℃で64時間、加熱処理(水熱合成)を行った。水熱合成後、水洗、乾燥し、モノリス形状基体の貫通孔の内壁面に形成されたDDR型ゼオライト膜(1−アダマンタンアミン含有)を得た。
次に、モノリス形状基体の両端面と、当該両端面から1.5cmの範囲の側面部分に、DDR型ゼオライト膜(1−アダマンタンアミン含有)に接触するようにガラスペーストを塗布した。ガラスペーストのガラス材料にはGA−4(日本電気硝子社製:軟化点が625℃)を用いた。ガラスペーストは、粉末状のガラス材料を水と高分子の混合溶液に分散させて作製した。
ガラスペーストを塗布したDDR型ゼオライト膜(1−アダマンタンアミン含有)を、大気中、650℃まで電気炉で加熱し、ガラスを溶融させると同時にDDR型ゼオライト細孔内の1−アダマンタンアミンを燃焼除去し、DDR型ゼオライト膜配設体を得た。
得られたDDR型ゼオライト膜の結晶相をX線回折で調べることにより結晶相の評価を行ったところ、DDR型ゼオライト及び多孔質基体を構成するアルミナの回折ピークのみが検出された。なお、X線回折における「DDR型ゼオライトの回折ピーク」とは、International Center for Diffraction Data(ICDD)「Powder Diffraction File」に示されるDeca−dodecasil 3Rに対応するNo.38−651、又は41−571に記載される回折ピークである。
さらに、得られたDDR型ゼオライト膜のガラスシール界面付近を電子顕微鏡で観察したところ、多結晶からなるDDR型ゼオライト膜32とガラスシール31aが密に接していることが確認できた。これにより、DDR型ゼオライト膜32の成膜を阻害することなく、ガラスシール31aのシール性が良好になることがわかる。図5A及び図5Bに電子顕微鏡写真を示す。
(実施例2)
端面にガラスシールを施したモノリス形状基体を水熱合成に用いて、実施例1と同様の操作を行い、DDR型ゼオライト膜(1−アダマンタンアミン含有)を得た。端面に施したガラスシールの材料には、SiO−NaO系ガラス(軟化点が780℃)を用いた。次に、モノリス形状基体の端面と、端面から2cmまでの範囲の側面および貫通孔内にガラスペーストを塗布した。その後、大気中、電気炉で650℃まで加熱し、DDR型ゼオライト細孔内の1−アダマンタンアミンを燃焼除去し、DDR型ゼオライト膜配設体を得た。ガラスペーストとしては、実施例1で用いたガラスペーストと同じものを用いた。
(比較例1)
端面と、側面および貫通孔内にガラスシール31bを予め施したモノリス支持体を水熱合成に用いて、実施例1と同様の操作を行い、DDR型ゼオライト膜(1−アダマンタンアミン含有)を得た。端面に施したガラスシールの材料には、SiO−NaO系ガラス(軟化点が780℃)を用いた。その後、ガラスペーストを塗布せずに、大気中、650℃まで電気炉で加熱し、DDR型ゼオライト膜の細孔内の1−アダマンタンアミンを燃焼除去し、DDR型ゼオライト膜を得た。比較例1で得られたDDR型ゼオライト膜配設体について、実施例1と同様にDDR型ゼオライト膜とガラスシールとの界面付近を電子顕微鏡で観察したところ、多結晶からなるDDR型ゼオライト膜とガラスシールとは接しておらず、ガラスシール近傍には、DDR型ゼオライト結晶33が疎らにしか存在せずにモノリス形状基体34の表面が露出している領域があった。これにより、DDR型ゼオライト膜の成膜が阻害され、ガラスシール31b付近にシール不良が生じていることがわかる。図6A及び図6Bに電子顕微鏡写真を示す。
実施例1で得られたDDR型ゼオライト膜配設体を用いて、エタノール94質量%水溶液についての、70℃における浸透気化試験を実施した。水/エタノール分離係数は45.0を示した。実施例1で作製したDDR型ゼオライト膜配設体は高い分離性能を有していた。ここで、水/エタノール分離係数とは、[膜を透過した液中の水濃度/膜を透過した液中のエタノール濃度)]/[膜へ供給した液の水濃度/膜へ供給した液のエタノール濃度)]をいう。また、浸透気化試験は、DDR型ゼオライト膜配設体の貫通孔内面(供給側)にエタノール94質量%水溶液を接触させ、DDR型ゼオライト膜配設体の他方の面側(透過側)を減圧して供給側と透過側とに圧力差を発生させて、DDR型ゼオライト膜配設体を透過した蒸気を冷却して液化し、得られた液体の量および組成を評価して行った。実施例2で得られたDDR型ゼオライト膜配設体を用いて、実施例1と同様に浸透気化試験を実施した。水/エタノール分離係数は32.8を示した。実施例2で作製したDDR型ゼオライト膜配設体は高い分離性能を有していた。比較例1で得られたDDR型ゼオライト膜配設体を用いて、実施例1と同様に浸透気化試験を実施した。水/エタノール分離係数は2.9を示した。更に、比較例1で得られたDDR型ゼオライト膜配設体について、ガラスシール付近のシール不良が生じている部位にシリコーン樹脂を塗布した後、浸透気化試験を実施したところ、水/エタノール分離係数は19.8へと向上した。これにより、ガラスシール付近の欠陥は、DDR型ゼオライト膜配設体の分離性能を大きく低下させることがわかる。
ガス分離膜や浸透気化膜に用いることができるDDR型ゼオライト膜配設体を、DDR型ゼオライト膜の成膜を阻害せず、また、シール不良を生じさせずに、製造することができる。

Claims (6)

  1. 1−アダマンタンアミン、シリカ及び水を含有する原料溶液に多孔質基体を浸漬し、DDR型ゼオライト種結晶の存在下、DDR型ゼオライトを水熱合成して前記多孔質基体の表面に、1−アダマンタンアミンを含有するDDR型ゼオライト膜を形成し、
    前記多孔質基体の表面に、前記1−アダマンタンアミンを含有するDDR型ゼオライト膜に接触するようにガラスペーストを塗布し、
    500〜800℃で加熱することにより、前記DDR型ゼオライト膜に含有される1−アダマンタンアミンを燃焼除去するとともに、前記ガラスペーストを溶融して前記多孔質基体の表面にDDR型ゼオライト膜に接した状態の膜状のガラスシールを形成して、
    前記多孔質基体と、前記多孔質基体の表面に配設されたDDR型ゼオライト膜と、前記多孔質基体の表面に、前記DDR型ゼオライト膜に接触するように配設された前記ガラスシールとを備えたDDR型ゼオライト膜配設体を得るDDR型ゼオライト膜配設体の製造方法。
  2. 前記多孔質基体を、中心軸方向に貫通する複数の貫通孔が形成された柱状のモノリス形状基体とし、
    前記モノリス形状基体を、前記貫通孔の内壁面に前記DDR型ゼオライト種結晶を塗布した状態で、原料溶液に浸漬し、水熱合成して、前記モノリス形状基体の前記貫通孔の内壁面に1−アダマンタンアミンを含有するDDR型ゼオライト膜を形成し、
    前記モノリス形状基体の両端面に、前記1−アダマンタンアミンを含有するDDR型ゼオライト膜に接触するようにガラスペーストを塗布し、
    500〜800℃で加熱することにより、
    前記モノリス形状基体と、前記モノリス形状基体の前記貫通孔の内壁面に形成されたDDR型ゼオライト膜と、前記DDR型ゼオライト膜に接触するように前記モノリス形状基体の両端面に配設された前記ガラスシールとを備えたDDR型ゼオライト膜配設体を得る請求項1に記載のDDR型ゼオライト膜配設体の製造方法。
  3. 前記モノリス形状基体の両端面と、側面の中の、両端面のそれぞれから1〜50mmの範囲とに、前記1−アダマンタンアミンを含有するDDR型ゼオライト膜に接触するようにガラスペーストを塗布する請求項2に記載のDDR型ゼオライト膜配設体の製造方法。
  4. 前記モノリス形状基体の両端面と、前記貫通孔の内壁面の中の、両端面のそれぞれから1〜50mmの範囲とに、前記1−アダマンタンアミンを含有するDDR型ゼオライト膜に接触するようにガラスペーストを塗布する請求項2又は3に記載のDDR型ゼオライト膜配設体の製造方法。
  5. 中心軸方向に貫通する複数の貫通孔が形成された柱状のモノリス形状基体である多孔質基体と、
    前記モノリス形状基体の前記貫通孔の内壁全体に配設されたDDR型ゼオライト膜と、
    前記DDR型ゼオライト膜の表面に一部が重なり且つ前記DDR型ゼオライト膜との接触部分に隙間を形成しないようにして前記モノリス形状基体の両端面に配設されたガラスシールとを備えたDDR型ゼオライト膜配設体。
  6. 前記ガラスシールは、前記ゼオライト膜の表面および/または前記モノリス形状基体の側面における前記両端面から1mmの範囲ないし前記両端面から50mmの範囲を被覆するように配設されている請求項5に記載のDDR型ゼオライト膜配設体。
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