JP5414101B2 - ドリップシート及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、吸液性を有するドリップシート、さらに詳しくは、食肉等から滲出するドリップを吸収させるのに好適なドリップシート及びその製造方法に関する。
従来、発泡スチロール製などのトレイに入れた魚肉の切り身や牛肉の小片から滲出するドリップを吸収させるためのシートは、一般的に知られている。たとえば、特許文献1には、上層シートが複数の開孔を有する透液性の熱可塑性プラスチックフィルム、下層シートが吸液性の繊維不織布とからなる2層構造を有するドリップシートが開示されている。
特開平09−40026号公報
特許文献1に開示されたドリップシートでは、上層シートの上面にスリット刃によってスリットが形成されていることによって、段差状の開孔が形成され、ドリップを比較的に短時間で吸収することができるとともに、吸収したドリップを外部から視認されないように掩蔽することができる。
しかし、上層シートの上面に安定的にスリット加工を施すために、上層シートが比較的に高い剛性を有しており、また、下層シートが繊維不織布から形成されているので、皺になり難く折曲しづらいので、食材全体をドリップシートで被包するときに取り扱い難く、その被包した状態の形状を維持することができない。
このような問題を解決するために、上層シートに比較的に剛性の低いシート部材を使用することも考えられるが、その場合には、リウエット防止機能が低下したり、ドリップシートがカールし易くなるなどして、ドリップ吸収性能及び包装操作性が低下するおそれがある。
そこで、本発明では、所要のドリップ吸収性能及び包装操作性を保持しつつ、比較的に曲げ剛性の低い、柔軟なドリップシートの提供を課題としている。
前記課題を解決するために、本願発明が対象とするのは、上面及び下面と、透液性を有する上層シートと、前記上層シートの前記下面に接合された、吸液性を有する下層シートとを含むドリップシートである。
本発明の特徴とするところは、前記上層シートが、前記上層シートの前記上面に載せられた食材から滲出するドリップを前記下層シートに移動させるための、前記上層シートの厚さ方向に延びる導液部を有する熱可塑性プラスチックフフィルムから形成されており、前記下層シートが、ウエットクレープ加工されたクレープ紙であり、前記上層シートよりも薄く高密度であることにある。
本発明は、前記特徴とする構成のほかに、以下の好ましい実施の態様を含む。
(1)前記上層シートの前記導液部が、前記上層シートの平面方向に互いに隣接して規則的に配列する複数の開孔である。
(2)前記上層シートの前記導液部が、前記上層シートの平面方向に互いに隣接して規則的に配列する複数のスリットである。
(3)前記上層シートの前記導液部が、前記上層シートの平面方向に互いに隣接して規則的に配列する複数の開孔及びスリットである。
)前記導液部が、前記上面から前記下面側に向かって径小となる管状部を有する。
)前記下層シートのクレープ率が10〜30%、質量が25〜80g/mである。
)前記下層シートの製造時の機械方向におけるウエット時伸び率が10%以下である。
)前記ドリップシートのリウエット量が0.2g以下である。
)ウエットクレープ加工によって前記下層シートを形成し、前記下層シートにそれを巻き出すときの前記機械方向に掛かる引張力を付与した状態で、前記下層シートと前記上層シートとを接合する工程を含む。
(9)前記ウエットクレープ加工によって前記下層シートに形成されるクレープは、前記機械方向と直交する方向に延びる。
本発明に係るドリップシートは、上層が熱可塑性プラスチックフィルムから形成され、下層がウエットクレープ加工によるクレープ紙から形成された複層構造を有しており、比較的に剛性が低く、柔軟であるので、食材全体を被包するときに折り曲げ易く、その状態の形状を維持することができる。また、下層にクレープ紙を用いることにより、液拡散性及び吸液性を向上させることができ、リウエット現象を抑えることができる。また、ドライクレープ加工ではなく、ウエットクレープ加工を施すことによって、ドリップを吸収しても、ドリップ吸収前の寸法を維持することができるため、ドリップシートがカールすることを防止することができる。
第1実施形態におけるドリップシートの一部破断平面図。 図1のII−II線断面図。 図2の一部拡大図。 第2実施形態におけるドリップシートの一部破断平面図。 図4のV−V線断面図。 ウエットクレープ紙の製造工程の一部を示す図。
<第1実施形態>
図1は、ドリップシート10の平面図、図2は、図1のII−II線断面図である。なお、図1において、製造時の機械方向をMDの矢印、それに直交する方向をCDの双頭矢印で示す。
図1及び2に示すとおり、ドリップシート10は、上面10Aと、下面10Bとを有し、熱可塑性プラスチックフィルム、より好ましくは、厚さ0.3〜0.35mm、質量10〜30g/m、密度0.03〜0.10g/cmの低密度ポリエチレン等のポリオレフィン系の熱可塑性プラスチックフィルムから形成された上層シート11と、厚さ0.25〜0.30mm、質量45〜100g/m、密度0.15〜0.40g/cmのクレープ紙からなる下層シート12と、上層シート11と下層シート12とを接合するホットメルト接着剤で形成された中間層13とを含む。
上層シート11には、その平面方向(XY方向)に互いに隣接して規則的に配列する、上層シート11を上面10Aから下面10Bに向かって貫通する通気透液性の複数の開孔(導液部)14が形成されている。開孔14は、断面形状がそれぞれほぼ同一の円形状を有する。ドリップシート10の上面10A、すなわち、上層シート11の上面10A側に食肉や野菜などの生鮮食材が載せることによって、若しくは、ドリップシート10で食材全体を包み込むことによって、食材から滲出するドリップが、開孔14を通って、毛管現象によって下層シート12へと移動する。開孔14は、円形のほかに、矩形、三角形等の各種の断面形状を有するものであってもよいし、格子状のほか、波状、千鳥状などの各種の配列模様や、装飾効果を奏するために、外部から視認可能な文字や絵柄を表すものであってもよい。
下層シート12は、食材から滲出するドリップを吸収、保持するためのものであって、ウエットクレープ加工されたクレープ紙から形成されている。下層シート12を形成するクレープ紙の原材料には、一般的なパルプ繊維原料を用いることができ、広葉樹及び針葉樹の木材繊維のほかに、木材以外の植物繊維や合成繊維などを組み合わせることができる。ただし、針葉樹のパルプ繊維がクレープ紙の引張強度のうえから好ましい。また、クレープ紙の吸収性能を向上させるために、親水化増強処理をしてもよい。
下層シート12は上層シート11よりも薄く高密度であって、かつ、吸水性に優れたクレープ紙で形成されているので、毛管現象によって瞬間的に食材から滲出するドリップを上層シート11から下層シート12に移動させることができる。
下層シート12を形成するクレープ紙には、ウエットクレープ加工によって、製造時の機械方向(MD方向)に直交する方向(CD方向)に延びる複数の皺(クレープ)15が形成されている。下層シート12として、エアレイド不織布等の他のシート部材に比して柔軟なクレープ紙を用いていることから、ドリップシート10全体の曲げ剛性を比較的に低くすることができ、食材全体を包みこむときに折り曲げ易くなるとともに、折り曲げ後の復元性が低くなる。また、クレープ15が吸収溝としての役割を果たし、ドリップの拡散性及び吸水性をさらに向上させ、吸収されたドリップが逆戻りすること(リウエット)を抑えることができる。
ここで、ウエットクレープ加工とは、クレープ紙の製造過程において、その紙材料が湿潤状態にあるときにクレープ加工することを意味する。
下層シート12を形成するクレープ紙としてはドライクレープ紙ではなく、ウェットクレープ紙のほうが好ましい。ドリップシートの吸収性と柔らかさの観点からは通常ドライクレープ紙が好ましいが、ドライクレープ紙を使用した場合、ドリップ吸収後の寸法変化が大きいため、食品を包む際にドリップシート10がカールしてしまい、食品を包み難くなる。一方で同じ坪量とクレープ率を有するウェットクレープ紙とドライクレープ紙であれば、吸収性と柔らかさの観点だけならばドライクレープのほうが好ましいが、前述したように食品を包むような場合には吸収後にカールしてしまうことは食品を包むという操作性の観点からウェットクレープ紙が好ましい。
すなわち、下層シート12にドライクレープ紙を用いた場合には、ドリップが吸収されたときに、クレープ15がMD方向に伸びきってしまい、ドリップシート10全体が不用意にカールするが、ウエットクレープ紙を用いた場合には、下層シート12にドリップが吸収されても、クレープ15がMD方向に伸びきることはなく、ドリップを吸収する前後で製品寸法が変化することはないので、ドリップシート10全体が容易にカールすることはない。従って、食材全体を包み込むようにドリップシート10で被包したときに、下層シート12が食材から滲出するドリップを吸収しても、ドリップシート10は、被包した状態の形状を維持することができる。一方、ドライクレープ紙を用いた場合には、折り曲げられた状態でドリップを吸収したときの形状復元性が高いので、食材を包みこんだ状態を維持することができず、ドリップが外部に漏れ出るおそれがある。
さらに、製造工程上における利点を述べれば、ウエットクレープ加工の場合には、含有水分率が高いので、製造工程において下層シート12を断裁したときに、断裁端面の繊維やパルプが粉状になって外部に出ることはない。一方、ドライクレープ加工の場合には、断裁端面の繊維やパルプが粉末状になって外部にこぼれ出るので、製造工程における、それらの除去及び断裁工程の管理、点検などが手間となる。
下層シート12が、適度な吸水性と柔軟性を有するためには、クレープ率が、10〜30%であることが好ましい。10%以下の場合には、柔軟性が低く、折り曲げ難くなり、食材を包み込むときに取扱いづらくなり、30%以上の場合には、必要以上に嵩高になって取り扱いにくく、下層シート12の強度が低下し、十分な液保持性を発揮することができなくなるおそれがあるからである。
中間層13は、上層シート11と下層シート12とを接合するためのホットメルト接着剤が質量1〜5g/mの割合で使用されている。ホットメルト接着剤は、スパイラル状やドット状などの各種の塗工パターンで間欠的に塗工することができるが、上層シート11の開孔14の通気透液性を阻害しないようにするために、開孔14の径寸法よりも細い幅で塗工されていることが好ましい。なお、本発明では、上層シート11と下層シート12とをホットメルト接着剤により接着しているが、ヒートシール、超音波シール等の各種の熱溶着手段によって接合することもできる。
図3は、図2の一部拡大図である。
開孔14は、開孔14の周縁14aから上層シート11の厚さ方向に延びる管状部16を有する。管状部16は、開孔14の周縁14aからなる上端開口径D1と、下層シート12と対向する下端開口径D2とを有する。管状部16は下方に向って径小となる漏斗状を有しており、上端開口径D1が下端開口径D2よりも大きくなっている。このように、管状部16が下方に向かって径小になっている場合には、下層シート12に近づくほどに毛管現象は顕著になることから、開孔14に進入したドリップを速やかに下層シート12へ移動させることができる。また、管状部16が下方に向かうにつれて径小になっており、かつ、上層シート11が下層シート12よりも厚いことから、上層シート11の上面10Aに食材が載せられて、ドリップシート10全体が加圧されても、下層シート12に吸収されたドリップが上層シート11の側に逆戻りすることを抑えることができる。
上記効果を奏するために、具体的には、上端開口径D1が0.5〜2.0mm、下端開口径D2が、0.1〜1.5mmであることが好ましい。なお、図示していないが、上下端開口径D1,D2が同一寸法であってもよい。
<第2実施形態>
図4は、他の実施の形態を示す、図1と同様のドリップシート10の平面図、図5は、図4におけるV−V線断面図である。本実施形態におけるドリップシート10の基本的な構成は、第1実施形態と同様であるので、相違する点についてのみ以下に述べる。
本実施形態では、第1実施形態の開孔の代わりに、上層シート11には、千鳥状に配列された複数のスリット17(導液部)が形成されている。スリット17は、上層シート11の厚さ方向に延び、上層シート11を貫通しているので、上層シート11の上面10A側に載せられた食材から滲出したドリップは、スリット17を通って下層シート12にまで速やかに移動し、下層シートに吸収、保持される。また、スリット17は、第1実施形態の開孔14と同様に、下方に向うにつれて幅狭になるように形成されており、開孔14と同様の効果を有する。なお、図示してないが、ドリップの吸収速度をより向上させるために、複数の開孔14を有する上層シート11にスリット17を形成してもよい。
図6は、下層シート12を形成するウエットクレープ紙を製造する工程の一部を示す図である。
フォーミング工程によって形成されたシート状のクレープ原紙20の一端を巻取りロール(図示せず)で巻き取り固定し、他端側を機械方向に流れる下側フェルト21に沿って連続的に搬送し、互いに逆方向に回転する上ローラ22と第1下ローラ23との間を通過させながらプレスして脱水する。脱水した後、湿潤状態にあるクレープ原紙20を上ローラ22の表面に圧接させながらその上面にドクター刃24を当て、それを引き剝すように上方に位置する上側フェルト25に沿って搬送することによって、クレープ原紙20に規則的なクレープパターンを付与する。
クレープ原紙20のクレープ率は、プレス工程における上下ローラ22,23の回転速度となる下側フェルト21の周速度と上側フェルト25の周速度との差によって決定することができる。上側フェルト25に沿って搬送されたクレープ原紙20は、円筒状のドライヤー26と第2下ローラ27との間を熱風を吹き付けられながら通過し、完全に乾燥した状態となって、巻き取られる。
このような製造工程によって形成されたウエットクレープ紙は、ウエット状態でクレープして乾燥させるため、ドライクレープ紙に比べてクレープ15の皺が伸び難くなる。これは、ウエットクレープ加工の場合には、ドライクレープ加工に比べて、クレープ15における水素結合が強くなることが原因だと思われる。
巻き取られたクレープ原紙20(下層シート12)に対し、MD方向に掛かる引張力を付与して巻き出し、下層シート12は、中間層13を形成するホットメルト接着剤を介して上層シート11を形成する熱可塑性プラスチックフィルムと接合される。前記のとおり、接合の際、下層シート12には、それを巻き出すときのMD方向に掛かる引張力が作用するが、ウエットクレープ加工によって皺が伸び難くなっているので、クレープ15が解かれることはない。よって、上下層シート11,12を接合してドリップシート10を形成した後に、クレープの復元力、すなわち、元のクレープされた状態に戻ろうとする力が作用するので、ドリップシート全体がカールするおそれはない。
一方、ドライクレープ加工によってクレープ原紙20を形成した場合には、それを巻き出すときのMD方向に掛かる引張力によって、クレープ全体が伸びてしまう。よって、下層シート12は、クレープ15が伸びた状態のまま上層シート11と接合されるので、両シート11,12を接合した後に、下層シート12には、クレープ15が元の状態に戻ろうとする力が作用して、ドリップシート10全体がドライ状態においてもカールし易くなるおそれがある。
表1は、様々な条件の下、複数のウエットクレープ紙を製造し、従来の製品と比較するために、その特性や性能を評価したものである。
Figure 0005414101
[測定方法]
<シートの厚み>
JISL1096.6.5の規格に準拠して、卓上厚み計(MITUTOYO社製、測定面φ50.5mm、測定圧3g/cm)を用いて測定する。まず、各シートから100mm×100mmのサンプルを切り取り、サンプルの中心を上下に位置する円盤で静かに挟み込み、そのときの測定器の値を求める(N=10)。
<KES(曲げ)値>
各シートから100×100mmのサンプルを切り取り、サンプルを自動化純曲げ試験機(カトーテック社製)の測定台のガイドラインに合わせて配置し、チャックの中央に固定して測定を行った。MD方向、CD方向についてそれぞれ5回測定した。
<吸水量・保水量>
各シートから140mm×60mmのサンプルを切り取り、各サンプルの質量(Ag)を測定する。重量を測定した後、サンプルを10メッシュの金網の上に置き、サンプル全体をトレイに入れた試験液(水道水、生理食塩水、食用油)に浸ける。3分間試験液に浸したのち、サンプルを金網ごとトレイから取り出し、軽く水切りをして、5分間静置する。その後、金網とサンプルとの質量(Bg)を測定し、サンプルを取り外して、金網のみの質量(Cg)を測定する。そして、サンプルをサンプル台の上に置き、420gの重りをサンプルにのせて、3分間そのまま放置する。3分後における、サンプルの質量を測定する(Dg)。上記の測定方法によって求めた値(A〜D)を用いて、下記の計算方法により、吸水量、保水量を求める。測定は3回行い、その平均値を各シートの吸水量・保水量とした。
吸水量(g/m)=(B−C−A)/0.06/0.14
保水量(g/m)=(D−A)/0.06/0.14
<拡散性>
各シートから65×100mmのサンプルを切り取り、自動注入機にセットする。1.0ml/3secの条件で、生食をサンプルから10mm離れた上方の位置からサンプルの中心に滴下する。滴下して3分経過後に、ドリップシートの上面、下層シートの上面、下層シートの下面の拡散幅(mm)を測定(N=5)した。
<鮮度保持判定>
鮮度保持試験として、鮮度試験機(QS−SOLUTION社製)を用いたK値測定法を行った。K値は、生鮮度の指標で、食材のATPが分解され、イノシンとヒポキサンチンが生成、蓄積された度合を示すもので、具体的には、生のマグロの切り身をサンプルシートに載せ、4℃に設定された冷蔵庫内で保存し、0、1、2日後のマグロの切り身の鮮度(K値)を求めた。
<鮮度保持の評価方法>
上記試験の結果、下層シートのリウエットが2.0g以下の場合には、鮮度(K値)が1〜2日後にかけて悪化することが分かった。よって、下層シートのリウエットが2.0g以下の場合には良好(○)、2.0g以上の場合には、不良(×)とした。
<ウエット時伸び率>
各シートから150mm×25mmのサンプルを切り取り、サンプルの両端縁から25mmの場所に油性のペンで印をつけ、サンプル全体をトレイに入れた水道水に浸ける。水道水に1分間浸した後、サンプルをトレイから取り出し、印の離間寸法(寸法E)を測定(N=3)し、以下の計算によって、ウエット時伸び率(%)を求めた。
ウエット時伸び率=(E−100)/100×100
<カール判定>
ドリップシートを0.1N/25mmの応力で引張したときのカールする割合を求めた。
<カールの評価方法>
上記方法によって各ドリップシート10のカールする割合を求めたが、各ドリップシート10の下層シート12のウエット時伸び率が10%以下の場合には、カールしづらく、10以上の場合には、カールしやすくなることが分かった。よって、下層シート12のウエット時伸び率が10%以下の場合には良好(○)、10%以上の場合には、不良(×)とした。
<実施例1>
上層シート11として、LDPE(低密度ポリエチレン)からなる開孔プラスチックフィルムを用い、下層シート12として、NBKP(針葉樹クラフト法漂白パルプ)を原材料とする、質量48g/m、クレープ率10%のウエットクレープ紙を使用した。
<実施例2>
実施例1と同様の上層シート11を用い、下層シート12として、NBKPを原材料とする、質量48g/m、クレープ率20%のウエットクレープ紙を使用した。
<実施例3>
実施例1と同様の上層シート11を用い、下層シート12として、NBKPを原材料とする、質量48g/m、クレープ率30%のウエットクレープ紙を使用した。
<実施例4>
実施例1と同様の上層シート11を用い、下層シート12として、NBKPを原材料とする、質量48g/m、クレープ率20%のウエット・ドライクレープ紙を使用した。
<実施例5>
実施例1と同様の上層シート11を用い、下層シート12として、NBKPを原材料とする、質量25g/m、クレープ率20%のウエットクレープ紙を使用した。
<実施例6>
実施例1と同様の上層シート11を用い、下層シート12として、NBKPを原材料とする、質量25g/m、クレープ率20%のウエットクレープ紙を使用した。
<比較例1>
実施例1と同様の上層シート11を用い、下層シート12として、NBKPを原材料とする、質量48g/m、クレープ率20%のドライクレープ紙を使用した。
<比較例2>
実施例1と同様の上層シート11を用い、下層シート12として、NBKPを原材料とする、質量48g/m、クレープ加工されてない湿式紙を使用した。
<比較例3>
上層シート11として、HDPE(高密度ポリエチレン)からなる開孔プラスチックフィルムを用い、下層シート12として合成繊維とNBKPとを混合した、質量48g/mのエアレイド不織布を使用した。
<評価>
表1の結果の示すとおり、実施例1〜6において、下層シート12の質量が25〜48g/m、クレープ率が10〜30%の間であれば、巻き易さ、鮮度保持、カールのそれぞれの判定結果は良好(○)であった。また、実施例4の判定結果から明らかなように、ウエット・ドライクレープ紙であっても、ウエットクレープ紙と同様の判定結果を得ることができた。
比較例1では、巻き易さ、鮮度保持において判定結果は良好(○)であったが、ドライウエット紙の場合には、下層シート12のクレープが湿潤状態でMD方向に伸びてしまい、カールし易くなるので、カール判定では、不良(×)であった。
また、比較例2及び3では、下層シート12にクレープ加工されていない湿式やエアレイド不織布を用いているので、ドリップシート全体の剛性が比較的に高くなり、巻き易さが不良(×)であった。
10 ドリップシート
10A 上面
10B 下面
11 上層シート
12 下層シート
14 開孔
16 管状部
17 スリット
MD 機械方向

Claims (10)

  1. 上面及び下面と、透液性を有する上層シートと、前記上層シートの前記下面に接合された、吸液性を有する下層シートとを含むドリップシートであって、
    前記上層シートが、前記上層シートの前記上面に載せられた食材から滲出するドリップを前記下層シートに移動させるための、前記上層シートの厚さ方向に延びる導液部を有する熱可塑性プラスチックフフィルムから形成されており、
    前記下層シートが、ウエットクレープ加工されたクレープ紙であり、前記上層シートよりも薄く高密度であることを特徴とする前記ドリップシート。
  2. 前記上層シートの前記導液部が、前記上層シートの平面方向に互いに隣接して規則的に配列する複数の開孔である請求項1に記載のドリップシート。
  3. 前記上層シートの前記導液部が、前記上層シートの平面方向に互いに隣接して規則的に配列する複数のスリットである請求項1に記載のドリップシート。
  4. 前記上層シートの前記導液部が、前記上層シートの平面方向に互いに隣接して規則的に配列する複数の開孔及びスリットである請求項1に記載のドリップシート。
  5. 前記導液部が、前記上面から前記下面側に向かって径小となる管状部を有する請求項1〜4のいずれかに記載のドリップシート。
  6. 前記下層シートのクレープ率が10〜30%、質量が25〜80g/m である請求項1〜5のいずれかに記載のドリップシート。
  7. 前記下層シートの製造時の機械方向におけるウエット時伸び率が10%以下である請求項1〜6のいずれかに記載のドリップシート。
  8. 前記ドリップシートのリウエット量が0.2g以下である請求項1〜7のいずれかに記載のドリップシート。
  9. ウエットクレープ加工によって前記下層シートを形成し、前記下層シートにそれを巻き出すときの前記機械方向に掛かる引張力を付与した状態で、前記下層シートと前記上層シートとを接合する工程を含む請求項1〜8のいずれかに記載のドリップシートの製造方法。
  10. 前記ウエットクレープ加工によって前記下層シートに形成されるクレープは、前記機械方向と直交する方向に延びる請求項9記載のドリップシートの製造方法。
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