JP2022152428A - キッチンタオルロール製品 - Google Patents

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康伸 大岡
Yasunobu Ooka
祐樹 藤田
Yuki Fujita
幸治 大篭
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Abstract

【課題】吸水性と拭き取り性とを高水準で両立し、使用時の触感の良好な2plyキッチンタオルのロールを、優れた美粧性を付与して低コストで包装したキッチンロールタオル製品の提供。【解決手段】エンボスパターンが付与された2プライ積層体であるシート状キッチンタオル11xをロール状に巻き取ったキッチンロールタオル2と、これを包装する包装用フィルム20とを備え、キッチンタオル11xは、抄紙機のヘッドボックスからヤンキードライヤー入口までの間に付与された抄紙機由来の凹凸パターンを有し、坪量30g/m2以上54g/m2以下、吸水量200g/m2以上600g/m2以下、及び比容積8cm3/g以上20cm3/g以下であり、キッチンロールタオル2のロール密度が0.04g/cm3以上0.15g/cm3以下である、キッチンロールタオル製品1。【選択図】図1

Description

本発明は、キッチンタオルロール製品に関する。
キッチンタオルは、例えば、台所や電子レンジ、コンロ等の調理機器の清掃、食器の水切りや拭き取り、生野菜、肉、魚等の食材の水気取り、揚げ物の油切り等に広く用いられ、その用途から十分な吸水量及び吸油量が求められている。このため、キッチンタオルの吸水量や吸油量を高くする嵩高抄紙技術が種々提案されている。
特許文献1には、パルプを主成分とするシートを1枚で又は2枚以上重ね合わせて1組とし、1組の坪量が15g/m以上50g/m以下、吸油量/坪量が4.5OIL-g/g以上7.5OIL-g/g以下であり(請求項1)、更に抄紙機以外の機械的工程でエンボスを避けた部分の測定視野の長さを1.0mm以上1.4mm以下としたとき、表面の凹凸の高低差が100μm以上600μm以下(請求項3、段落0021乃至0022)、スキャン面積10cm×10cmの条件下で行った表面の凹部の面積率が2%以上12%以下であるキッチンタオルが開示されている(請求項4、段落0023)。また、特許文献1には、湿紙ウェブに凹凸付けファブリックを押し付けて、脱水と同時に凹凸付けを行なった後湿紙ウェブを乾燥する、キッチンタオルの製造方法が開示されている(請求項6)。特許文献1によれば、パルプを主成分とし、坪量が低くても吸油量の高いキッチンタオルが提供される。
特許文献2には、高バルクのティッシュ紙を製造するティッシュ製紙装置が開示されている。該装置は、湿った繊維性ウェブをプレスして凹凸付けするブレス部分を有し、該プレス部分は、凹凸付け層を有する凹凸付けベルトを含んで構成され、該凹凸付け層は不織であり、繊維性ウェブと協力する表面を伴うウェブ運搬側をもち、その表面は三次元構造を形作るくぼみ又は高くなった部分を有するものである(請求項1)。特許文献2によれば、バルクが少なくとも8cm/g以上20cm/g以下であり、プレス技術を用いて低エネルギーコストで製造できる高バルクティッシュ紙が提供されると記載されている(段落0013)。
国際公開WO2014/041681号公報 特表2011-506780号公報
キッチンタオルは、一般に、ロール状に巻き取ったキッチンロールタオルの形態で用いられる。しかしながら、嵩高いキッチンタオルをロール状に巻き取ると、巻きが緩み易いという問題がある。巻きが緩んだキッチンロールタオルを包装すると、シール不良や、スコーチ(焦げによる穴)が発生して包装の美粧性が低下し、不良品率が高まる。キッチンタオルの巻きを固くすると、包装は良好になるが、キッチンタオルが潰れて吸水性が低下し、嵩高抄紙技術のメリットが得られない。
一方、キッチンタオルの坪量を過剰に高くし、固巻きとすることで、包装の美粧性とキッチンタオルの吸水性とを両立することが可能であるが、製造コストの高騰や、キッチンタオルの紙質が硬くなって拭き取り性が低下する等の、別の問題がある。
また、キッチンロールタオルは、包装用樹脂フィルムで包装され、キッチンロールタオル製品として市販されている。このとき、包装形態としては種々の形態が知られているが、その中でも、キッチンロールタオル製品の美粧性を向上させ、1つの配送用段ボール箱内に荷崩れすることなくより多くのキッチンロールタオル製品を収容可能にすること等から、キャラメル包装形態が汎用されている。しかしながら、キャラメル包装したときには、キッチンタオルの巻きが柔らかいと包装美粧性が低下し、巻きを固くするとキッチンタオルの吸水性が低下するという更に別の問題がある。
本発明の目的は、吸水性と拭き取り性とを高水準で両立し、使用時の触感の良好な2plyキッチンタオルのロールを、優れた美粧性を付与して低コストで包装したキッチンロールタオル製品を提供することである。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、坪量、吸水量、及び比容積をそれぞれ所定の範囲に設定した、従来よりも一層柔らかいキッチンタオルを、所定のロール密度でロール状に巻き取った上で、包装用樹脂フィルムでキャラメル包装することで、目的に叶うキッチンロールタオル製品が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、下記のキッチンロールタオル製品に係る。
(1)キッチンロールタオル製品であって、
エンボスパターンが付与された2プライ積層体であるシート状のキッチンタオルをロール状に巻き取ったキッチンロールタオルと、
前記キッチンロールタオルを包装する包装用フィルムと、を備え、
前記キッチンタオルは、
抄紙機のヘッドボックスからヤンキードライヤー入口までの間に付与された抄紙機由来の凹凸パターンを有し、
坪量が30g/m以上54g/m以下、吸水量が200g/m以上600g/m以下、及び比容積が8cm/g以上20cm/g以下であり、
前記キッチンロールタオルのロール密度が0.04g/cm以上0.15g/cm以下である、キッチンロールタオル製品。
(2)1個又は複数個の前記キッチンロールタオルの、前記包装用フィルムによるキャラメル包装体である、上記(1)のキッチンロールタオル製品。
(3)前記キッチンタオルのDMDT/DCDTの比率が0.8以上2.0以下であり、かつDMDTが4N/25mm以上16N/25mm以下、DCDTが3N/25mm以上13N/25mm以下である、上記(1)又は(2)のキッチンロールタオル製品。
(4)前記キッチンタオルは、その幅方向に延びて前記キッチンタオルを幅方向に切断する複数のミシン目を更に有し、複数の前記ミシン目は長手方向に所定の間隔を空けて設けられ、長手方向に隣り合う2つの前記ミシン目で囲まれたキッチンタオル片の面積が0.02m以上0.10m以下である、上記(1)乃至(3)のいずれかのキッチンロールタオル製品。
(5)前記キッチンタオルは、プライ剥離強度が0.01N/75mm以上1.5N/75mmである、上記(1)乃至(4)のいずれかのキッチンタオルロール製品。
(6)前記キッチンロールタオルの1ロールの巻径が113mm以上200mm以下である、上記(1)乃至(5)のいずれかのキッチンタオルロール製品。
(7)前記キッチンタオルは、前記抄紙機由来の前記凹凸パターンとともに、前記凹凸パターンとは異なるエンボスパターンをさらに有し、前記エンボスパターンを施すためのエンボスロールにおける凸部の面積率が4%以上40%以下である、上記(1)乃至(6)のいずれかのキッチンタオルロール製品。
(8)前記エンボスパターンが線状のエンボスパターンである、上記(7)のキッチンタオルロール製品。
(9)線状の前記エンボスパターンにおいて、太さが0.1mm以上4mm以下、かつ長さが5mm以上であり、エンボスの長さを足したときの総長が50cm/100cm以上550cm/100cm以下である、上記(8)のキッチンタオルロール製品。
(10)前記キッチンタオルの、前記エンボスパターンが付与されていない部分における表面粗さの二乗平均平方根高さが、35μm以上である、上記(7)乃至(9)のいずれかのキッチンタオルロール製品。
(11)前記包装用フィルムがヒートシール性を有する、上記(1)乃至(10)のいずれかのキッチンタオルロール製品。
(12)前記包装用フィルムの厚みが15μm以上40μm以下である、上記(1)乃至(11)のいずれかのキッチンタオルロール製品。
本発明によれば、吸水性と拭き取り性とを高水準で両立し、使用時の触感の良好な2plyキッチンタオルのロールを、優れた美粧性を付与して低コストで包装したキッチンロールタオル製品が提供される。
本発明の実施形態に係るキッチンロールタオル製品の外観構成を模式的に示す斜視図である。 図1に示すキッチンロールタオル製品中キッチンロールタオルの外観を模式的に示す斜視図である。 図1に示すキッチンロールタオル製品中キッチンタオルのエンボス面積の求め方を説明する模式図である。 マイクロスコープによるX-Y平面上の高さプロファイルを濃淡で示す模式図である。 マイクロスコープによるX-Y平面上の高さプロファイルのグラフである。 面積が1mm以上40mm以下のエンボスの深さの求め方を説明する模式図である。 図1に示すキッチンロールタオル製品中キッチンタオルの吸水量の測定方法を説明する模式図である。 図1に示すキッチンロールタオル製品中キッチンタオルの抄紙工程の一部を示す模式図である。 線状エンボスパターンの具体例を示す模式平面図である。 非エンボス部の、マイクロスコープによるX-Y平面上の高さプロファイルを濃淡で示す図である。
以下図面を参照しつつ、本実施形態のキッチンロールタオル製品1について説明する。図1及び図2は、それぞれ、キッチンロールタオル製品(以下単に「製品」ともいう)1及びキッチンロールタオル(以下単に「ロール」ともいう)2を示す。図3及び図7は、それぞれ、キッチンタオル11xのエンボス面積の求め方、及び吸水量の測定方法を示す。図4及び図5は、マイクロスコープによるX-Y平面上の高さプロファイルを示す。図6は、面積が1mm以上40mm以下のエンボス単位の深さの求め方を示す。図8は、キッチンタオル11xの抄紙工程の一部を示す。図9は、線状エンボスバターンを示す。図10は、非エンボス部を示す。
<キッチンロールタオル製品>
本実施形態のキッチンロールタオル製品1は、エンボスパターンを有する2プライ積層体であり、抄紙機のヘッドボックスからヤンキードライヤー入口までの間に付与された抄紙機由来の凹凸パターンを有し、坪量が30g/m以上54g/m以下、吸水量が200g/m以上600g/m以下、及び比容積が8cm/g以上20cm/g以下であるシート状(又は帯状)のキッチンタオル11xを、ロール密度が0.04g/cm以上0.15g/cm以下になるように、紙管、プラスチック管等のコア10に巻き取り、得られたキッチンロールタオル2を、長手方向に揃えて2個並列して包装用フィルム20によりキャラメル包装体としたものである。キッチンロールタオル製品1の包装形態はキャラメル包装が好ましいが、これに限定されず、現在の市販製品の各種包装形態とすることもできる。また、包装されるキッチンロールタオル2の数は本実施形態に限定されず、1個でも3個以上でもよい。また、キッチンタオル11xが有するエンボスパターンは、抄紙機のヘッドボックスからヤンキードライヤー入口までの間で自動的に付与された抄紙機由来の凹凸パターン(エンボスパターン)とともに、例えば、後述する別形態のエンボスパターン等を含む。
1つのキャラメル包装体には、本実施形態に限定されず、1個のロール2を収容してもよく、3個以上のロール2を収容してもよい。複数個のロール2を包装するときは、包装の美粧性等の観点から、好ましくは2個又は3個である。ロール2をキャラメル包装することにより、シール不良やスコーチ(焦げによる穴)が発生し難く、包装体としての美粧性が顕著に向上する。また、キャラメル包装であることから、強度や開封性にも優れている。
本実施形態によれば、抄紙機由来のエンボスパターンを有する2プライ積層体の坪量、吸水量、及び比容積という特定の3つの特性をそれぞれ所定の範囲に調整することで、吸水性、吸油性、拭き取り性等を高水準で併せ持ちつつ、従来にはない柔らかい紙質のキッチンタオル11xが得られ、このようなキッチンタオル11xを所定のロール密度で巻き取ったロール2は、巻きが緩み難く、包装してもシール不良やスコーチ(焦げによる穴)が発生せず、包装の美粧性が高く、また、巻きを固くしなくても、低い製造コストで包装の美粧性とキッチンタオルの吸水性とを両立させることができ、更にキャラメル包装したときでも高水準の包装美粧性を維持することができる。
以下、キッチンロールタオル製品1の各構成について、具体的に説明する。
<キッチンタオル>
本実施形態のキッチンタオル11xは、前述したように、抄紙機のヘッドボックスからヤンキードライヤー入口までの間に付与された抄紙機由来の凹凸パターンを有し、2プライの積層体である。キッチンタオル11xでは、プライ剥がれを予防するために、プライ間に接着剤層を設けてもよい。接着剤層は、プライ間の全面に設けてもよく、一部に設けてもよい。接着剤としては、キッチンタオル11xの吸水性や風合いに影響を及ぼさない公知の接着剤を特に限定なく使用でき、例えば、グルー(糊)等が挙げられる。なお、キッチンタオル11xは、プリントを有していても、又は有していなくてもよい。また、以下において、図2に示すロール2において、キッチンタオルシート11xのロール2の外方を臨む面を表面11a、ロール2のコア10を臨む面を裏面11bともいう。
(坪量)
本実施形態のキッチンタオル11xは、坪量が30g/m以上54g/m以下、好ましくは34g/m以上50g/m以下であり、さらに好ましくは38g/m以上46g/m以下である。坪量が30g/m未満であると、使用時のキッチンタオル11xの触感が低下する傾向がある。坪量が54g/mを超えると、キッチンタオル11xが固くなって対象物の形状に追随しないため、拭き取り性が低下する傾向がある。坪量はJIS P 8124に基づいて測定する。
(吸水量)
キッチンタオル11xは、吸水量は200g/m以上600g/m以下、好ましくは300g/m以上500g/m以下、さらに好ましくは350g/m以上450g/m以下である。ここで、吸水量の前記単位中、「g」はキッチンタオル11xに吸水された水の重量を示し、「m」は水を吸水したキッチンタオル11xの面積を示す。キッチンタオル11xを切断して取り扱い性の良好なサイズのシートとして用いるとき、吸水量が200g/m未満では、水の拭き取り性が低下する傾向があり、吸水量が600g/mを超えると、前記サイズのシートを有効に使い切ることができず、吸水する余力があるのに廃棄しなければならなくなる。
(吸水量の測定方法)
吸水量の測定は、例えば、次の(イ)~(ハ)の順に実施される。
(イ)2プライに重ねたキッチンタオル11xを採取し、一片が7.6cm(3インチ)の正方形の型版を用いてカットし、一辺7.6cmの矩形の試験片を作製する。吸水前の試験片の質量を電子天秤で測定しておく。試験片を図7に示すホルダー(試験片の3点を固定する治具で、治具は水分を吸収しない金属からなる)にセットする。
(ロ)市販のバットに、蒸留水を深さ2cm入れ、ホルダーにセットした試験片を蒸留水中に2分間浸漬する。2分浸漬後に試験片をホルダーと共に蒸留水から取り出し、図7に示すように、試験片200の1つの隅部200dに帯210を貼り付ける。帯210は、測定するサンプルと同じキッチンタオル11xを幅2mm×長さ15mmの大きさに切り、試験片の隅部200dから中心に向かって6mmの部分に貼り付ける。
(ハ)ホルダー220と試験片200とを、隅部200dに対向する隅部200aが上になるようにして空の水槽内に設置した棒にぶら下げ、水槽の蓋を閉めて10分間、放置する。その後、ホルダー220と試験片200とを水槽から取り出し、帯210とホルダー220を外し、電子天秤で試験片200の質量を測定する。蒸留水に浸す前後での試験片200の質量変化から、試験片1mあたりの蒸留水の吸水量(水g/紙m)を計算する。測定は各サンプル5回ずつ行い、平均値を採用する。
なお、本測定は、JIS P 8111法に従い、温度23±1℃、湿度50±2%の状態で行う。また、蒸留水は23±1℃に保持する。
(比容積)
本実施形態のキッチンタオル11xは、比容積が8cm/g以上20cm/g以下、好ましくは10cm/g以上18cm/g以下、より好ましくは12cm/g以上16cm/g以下である。比容積が8cm/g未満では、吸水性が低下する傾向があり、比容積が20cm/gを超えると、強度が低くなって破れやすい傾向がある。比容積は、キッチンタオル(2プライ積層体)11xの紙厚を坪量で除した値であり、単位gあたりの容積cmとして示す。なお、坪量、吸水量、比容積等は、例えば、原料の叩解条件、原紙ウェブのカレンダー条件、クレーピング条件、エンボス条件等を適宜調整することにより、所定の範囲に調整可能である。
好ましい実施形態では、キッチンタオル11xは、前述した各物性の他に、次のような物性及び/又は構成を有している。
(DMDT及びDCDT)
DMDT(Dry Machine Direction Tensile Strength、以下「乾燥縦強度」ともいう)とは、キッチンタオル11xの、JIS P 8113に基づく乾燥時の縦方向の引張強さであり、拭き取り性等の観点から、例えば、4N/25mm以上16N/25mm以下の範囲、5N/25mm以上13N/25mm以下の範囲、又は6N/25mm以上10N/25mm以下の範囲である。DMDTを前述の範囲とすれば、キッチンタオル11xの柔らかい触感が十分に発揮され、拭き取り性が向上する。また、DCDT(Dry Cross Direction Tensile Strength、以下「乾燥横強度」ともいう)とは、キッチンタオル11xの、JIS P 8113に基づく乾燥時の横方向の引張強さであり、拭き取り性等の観点から、例えば、3N/25mm以上13N/25mm以下の範囲、4N/25mm以上13N/25mm以下の範囲、又は5N/25mm以上10N/25mm以下の範囲である。DCDTを前述の範囲とすれば、キッチンタオル11xの柔らかい触感が十分に発揮され、拭き取り性が向上する。DMDTが4N/25mm未満であるか、及び/又はDCDTが3N/25mm未満であると、キッチンタオル11xが吸水時に破れやすくなって拭き取り性が低下する傾向があり、DMDTが16N/25mmを超えるか、及び/又はDCDTが13N/25mmを超えると、キッチンタオル11xの高密度化、吸水性の低下、紙の固質化等が起こって拭き取り性が低下する傾向がある。また、DMDT/DCDTの比率は、例えば、0.8以上2.0以下の範囲、0.9以上1.8以下の範囲、又は1.0以上1.6以下の範囲である。DMDT/DCDTの比率を前述の範囲とすることにより、キッチンタオル11xが柔らかく心地よい触感となる。DMDT/DCDTの比率が0.8未満では、ミシン目から破る時に、シートが破れやすくなる傾向があり、DMDT/DCDTの比率が2.0を超えると、拭き取り方向によって使用感が変わってしまう傾向がある。DMDT及びDCDTは、例えば、ジェット/ワイヤ-比、抄速、原料吐出角度等により調整可能である。
(ミシン目)
好ましい実施形態では、キッチンタオル11xは、その幅方向に延びて、キッチンタオル11xを幅方向に切断する複数のミシン目(不図示)を更に有し、複数のミシン目は長手方向に所定の間隔を空けて設けられ、長手方向に隣り合う2つのミシン目で囲まれたキッチンタオル片1枚の面積(以下「シート面積」ともいう)が0.02m以上0.10m以下の範囲、0.03m以上0.08m以下の範囲、又は0.04m以上0.06m以下の範囲である。このキッチンタオル片は、長手方向に隣り合う2つのミシン目で切断したシートともいうことができる。シート面積を単独で設定するのではなく、キッチンタオル11xの特性、特に坪量、吸水量及び比容積と合わせて設定することが必要である。本実施形態では、拭き取り性の良いシート面積とした場合の、最適な吸水量、吸油量等を設定することで、利便性の高いキッチンタオル片とすることができる。キッチンタオル片の面積が0.02m未満では、拭き取り対象物を拭き取り難くなったり、キッチンタオル片1枚で十分に拭き取ることができなくなったりする傾向があり、面積が0.10mを超えると、吸水や吸油の余地が残った状態で、キッチンタオル片を廃棄することが多くなり、キッチンタオル片1枚を有効に使用し切れない傾向がある。
(プライ剥離強度)
キッチンタオル11xのプライ剥離強度は、例えば、0.01N/75mm以上1.5N/75mm以下の範囲、0.03N/75mm以上1.3N/75mm以下の範囲、又は0.05N/75mm以上1.0N/75mm以下の範囲である。プライ剥離強度を前述の範囲にすると、ロール密度を本実施形態に規定の範囲に調整し易くなる。プライ剥離強度が0.01N/75mm未満であると、プライ同士が剥がれて拭き取りにくくなる傾向があり、プライ剥離強度が1.5N/75mmを超えると、キッチンタオル11xの吸水量が低下する傾向がある。
プライ剥離強度の測定は、JIS P 8113の引張試験方法に準じて、引張試験機(STB-1225S、株式会社エー・アンド・デイ社製)を使用し、JIS P 8111に規定された標準条件下で行う。まず、キッチンタオル11xのサンプルから幅方向75mm、流れ方向200mmの試験片を採取する。次に、流れ方向にプライを35mm剥離する。剥離したプライの片側を上側のつかみ具(幅75mm)に流れ方向で15mm挟んで固定する。また、もう一方のプライも下側のつかみ具(幅75mm)に流れ方向で15mm挟んで固定する。なお、つかみ具のピッチ(間隔)は20mmとする。次に、引張速度を100mm/minの条件で引張り(剥離し)、強度データを採取する。強度データは20μmおきに取得し、測定開始後の距離40mmから150mmまで(測定長110mm)のデータを平均して、これを剥離強度(N/75mm)とする。ただし、測定開始後の距離40mmから150mmまでにミシン目を含んでしまう場合は、測定開始後の距離を40mmから例えば90mm(測定長50mm)のように、ミシン目を含まない範囲で短くすることができる。
(エンボスパターン)
キッチンタオル11xは、抄紙機由来の凹凸パターンとともに、凹凸パターンとは異なるエンボスパターンをさらに有していてもよい。このようなエンボスパターンは、例えば、ロール周面に凸部を有するエンボスロールを用いた加工(以下「エンボス加工」ともいう)により容易に形成できる。エンボスロールにおける凸部の面積率〔(凸部表面の合計面積/エンボスロールの全表面積)×100〕は、例えば、4%以上40%以下の範囲、6%以上30%以下の範囲、又は9%以上18%以下の範囲である。エンボスロールにおける凸部の面積率を前述の範囲にすることで、プライ剥離強度を好ましい範囲内に調整することが容易になる。凸部の面積率が4%未満では、プライ同士が剥がれて拭き取りにくくなる傾向があり、40%を超えると、吸水性が低下しやすい傾向がある。また、本実施形態のキッチンタオル11xは、1プライのシートにエンボス加工した後、2プライを積層したものでもよい。2プライ積層する際には、プライボンドグルー(糊)を用い、グルーを塗布して接着処理することが好ましい。このように接着して2プライにすることにより、プライの接着が強くなり、キッチンタオル11xが水に濡れてもプライ剥がれせずに破れにくくなる。また、エンボス形状が保持されやすく、良好な外観、吸水性、拭き取り性を保つことができる。
キッチンタオル11xの表面11aのプライには、例えば、ドット状のエンボスパターン、線状のエンボスパターン等が施されている。ドット状や線状のエンボスパターンを表面11aに施すと、該エンボスパターンのエンボス部分にグルーを塗布して接着処理することができ、キッチンタオル11xのプライ剥がれが起こりにくくなり、吸水量の大きな変動を抑制できる。また、キッチンタオル11xの裏面11bのプライは、エンボスパターンとは異なる抄紙工程由来の凹凸のパターンを有していれば、エンボスのパターンが施されているかどうかに関しては特に制限はない。ネステッドエンボスやピントゥピンエンボスが施されているか、又はエンボスを施されていなくてもかまわないが、好ましくはネステッドエンボス又はエンボスなし、より好ましくはエンボスなしである。
好ましい実施形態では、エンボスパターンは、プライ剥離強度の数値設定の容易性等の観点から、線状のエンボスパターンである。線状のエンボスパターンとしては、具体的には図9に示すような、1つのパターンが、略丸型の略円形とその内部に他の柄を有する図形と、全体として上下及び左右に略線対称で、複数の曲線及び図形の組み合わせを含む図形の2種類の図形を2個ずつ含むパターンであれば、特に限定されない。より好ましい実施形態では、略丸型の略円形は、略丸型が二重になっている。
線状のエンボスパターンにおいて、太さが0.1mm以上4mm以下で、かつ長さが5mm以上である全エンボスの長さを足した時の総長(前述の寸法を有する全エンボスの合計長さ)が、例えば、50cm/100cm以上550cm/100cm以下の範囲、80cm/100cm以上410cm/100cm以下の範囲、又は110cm/100cm以上300cm/100cm以下の範囲である。総長を前述の範囲にすることで、例えば、プライ剥離強度を適正な範囲に調整し易くなる。
前述の総長は、図9のように1つのエンボスパターンをすべて含むようにした四角形Eの内側において、太さが0.1mm以上4mm以下で、かつ長さが5mm以上であるすべてのエンボスの長さを足した時の合計を総長として測定し、100cm当たりの総長とする。この四角形Eの一辺の大きさは、エンボスパターンの大きさによって適宜変更できる。なお、エンボスパターンをすべて含むようにした四角形内に、四角形内に含まれるエンボスパターンに隣接するエンボスパターンが含まれる場合は、その隣接するエンボスパターンの長さも測定し、総長に含める。また、エンボスパターンによって、四角形Eの1辺の大きさを明確に決められない場合は、四角形Eの大きさを10cm×10cmとして、この四角形Eに含まれるエンボス長さの総長を測定する。総長を上記の範囲にすることで、本実施形態のような吸水量が高いキッチンタオル11xにおいて、プライが剥がれにくく拭き取り性が良好になる。総長は、上述した方法で実測して求める。なお、一般的な顕微鏡を用いて測定しても良い。
エンボスパターンにおいて、エンボスの深さは、例えば、0.06mm以上1.1mm以下の範囲、0.10mm以上0.80mm以下の範囲、又は0.20mm以上0.55mm以下の範囲である。エンボスの深さが0.06mm未満であると、本実施形態のような吸水量が高いキッチンタオル11xでは、プライが剥がれやすくなる傾向がある。エンボスの深さが1.1mmを超えると、キッチンタオル11xの比容積が高くなり、嵩張る割に吸水量が向上しにくくなる傾向がある。
前述のエンボスパターンにおいて、大きさが1mm以上40mm以下の面積であるエンボスをエンボス単体とする。エンボスパターンにおける単位面積100cmあたりのエンボス単体の個数は特に限定されないが、例えば、20個以上1800個以下の範囲、50個以上1000個以下の範囲、又は80個以上500個以下の範囲である。エンボス単体の個数が20個未満であると、本実施形態のような吸水性が良好なキッチンタオル11xの場合、プライ同士が剥がれやすくなる傾向がある。エンボス単体の個数が1800個を超えると、キッチンタオル11xが潰れて、吸水量が低下する傾向がある。また、エンボス単体の形状は、円形、楕円形、長方形、正方形、花柄等、特に制限なく用いることができる。
また、前述のエンボスパターンにおいて、面積が1mm以上40mm以下であるエンボス単体の深さは、例えば、0.10mm以上0.80mm以下の範囲、0.25mm以上0.67mm以下、又は0.35mm以上0.55mm以下である。エンボス単位の深さが0.10mm未満であると、キッチンタオル11xの吸水量が低下したり、使用時の触感が劣ったりする傾向があり、0.80mmを超えると、キッチンタオル11xが嵩高になり、ロール密度が低下して、包装の美粧性が低下する傾向がある。
エンボスの面積、及び深さは、マイクロスコープを用いて測定する。マイクロスコープとしては、KEYENCE社製の製品名「ワンショット3D測定マクロスコープ VR-3100」を使用する。マイクロスコープの画像の観察・測定・画像解析ソフトウェアとしては、製品名「VR-H1A」を使用する。測定条件は、倍率12倍、視野面積24mm×18mmである。測定倍率と視野面積は、求めるエンボスの大きさによって、適宜変更しても良い。
エンボスの面積は、図3に示すように、エンボスの周縁frの最長部の長さaと、長さaに垂直な方向での最長部の長さbを測定し、これらの積(a×b)として求める。また、図4は、マイクロスコープによるX-Y平面上の高さプロファイルを示し、シート表面の高さが濃淡で表されている。図4の濃淡が周辺と異なる略楕円形の部位が個々のエンボスを示し、このうち1つのエンボスの最長部の長さaを目視で見分けることができる。このうち、面積が1mm以上40mm以下のエンボス単位について、100cmあたりの個数を数える。
エンボスの個数の測定は、シートの全幅で、長手方向に隣り合う2つのミシン目の間の全領域から、任意の100cmの部位を選んで目視で測定する。なお、ナーリング(エッジエンボス)処理が行われているなど、100cmの部位を選択できない場合は、ナーリング(エッジエンボス)処理等で測定できない部分を除いて測定可能な部位についてエンボス個数を測定し、100cmあたりのエンボス個数として換算する。
次に、面積が1mm以上40mm以下のエンボス単位について、エンボスの深さを測定する。エンボスの深さは、前述のマイクロスコープを用いて前述のエンボスの高低差を測定して求める。まず、図4のように線分ABを引き、図5の高さプロファイルを得る。なお、線分ABは、エンボスを横切るように引けばよい。高さプロファイルは、実際のシートの試料表面の凹凸を表す(測定)断面曲線Sであるが、ノイズ(シートの表面に繊維塊があったり、繊維がヒゲ状に伸びていたり、繊維のない部分に起因した急峻なピーク)をも含んでおり、凹凸の高低差の算出に当たっては、このようなノイズピークを除去する必要がある。
そして、図6に示すように、高さプロファイルの断面曲線Sから「輪郭曲線」Wを計算し、この輪郭曲線Wのうち、底部P1,P2の平均値と、底部P1,P2で挟まれる頂部の差を求め、これをエンボスの深さD1とする。同様に、底部P2、P3の平均値と、底部P2、P3で挟まれる頂部の差を求め、これをエンボスの深さD2とする。同様にD3を測定する。なお、D1、D2、D3は図6で示すように、連続する箇所で測定する。この測定をキッチンタオル11xの10カ所で測定し、合計30カ所のデータの平均値をエンボスの深さとする。なお、エンボスとエンボスとの間隔(P1とP2の距離)が1cm以上離れている場合には、連続する箇所で測定せず、底部P1,P2の平均値と、底部P1,P2で挟まれる頂部の差を求め、これをエンボスの深さD1とし、D1を30カ所測定し、平均値をエンボス深さとしても良い。
なお、「輪郭曲線」は、断面曲線からλc:800μm(但し、λcはJIS B 0601「3.1.1.2」に記載の「粗さ成分とうねり成分との境界を定義するフィルタ」)より短波長の表面粗さの成分を低域フィルタによって除去して得られる曲線である。なお、λcを、隣接するエンボス同士のP1とP2、P2とP3の間隔(これを、エンボスピッチという)以上に設定すると、ピークをノイズと認識してしまう可能性があるので、λcをエンボスピッチ未満とする。例えば、エンボスピッチが800μm以下の場合、例えばλc:250μmに設定する。
エンボスを測定する際、測定面は表面側とし、また、エンボスを選定する際には、ロール2の外巻の端部(キッチンタオル11xを使用し始める位置)から、ロール2の巻長の10%に当たる部分で測定する。例えば、巻長が30mの場合、端部から30m×10%=3mの部分で測定する。なお、巻長の10%の部分がミシン目に当たる場合は、ミシン目の外巻側を測定する。
(非エンボス部)
別の好ましい実施形態では、キッチンタオル11xの、前述のエンボスパターンが付与されていない部分(以下「非エンボス部」ともいう)の表面粗さの二乗平均平方根高さSqは、例えば、35μm以上の範囲、50μm以上150μm以下の範囲、60μm以上120μm以下の範囲、又は70μm以上90μm以下の範囲である。非エンボス部の表面粗さの二乗平均平方根高さSqを35μm以上とすることで、例えば、キッチンタオル11xの吸水性を本実施形態に規定の適正な範囲に調整するのが容易になる。表面粗さの二乗平均平方根高さSqが35μm未満では、吸水性が低下する傾向がある。また、表面粗さの二乗平均平方根高さSqの上限は特に限定されないが、値が高くなりすぎると嵩張る場合がある。
非エンボス部の表面粗さの二乗平均平方根高さSqは、例えば、マイクロスコープを用いて測定される。マイクロスコープとしては、上述のエンボスの深さと同様に、KEYENCE社製の製品名「ワンショット3D測定マクロスコープ VR-3100」を使用し、マイクロスコープの画像の観察・測定・画像解析ソフトウェアとしては、製品名「VR-H1A」を使用する。また、測定条件は、倍率38倍、視野面積8mm×6mmの条件で測定する。測定倍率と視野面積は、求める非エンボス部の大きさによって、適宜変更してもよい。
図10に示す画像について、上述のエンボスの深さと同様、フィルタを設定する。具体的には、S-フィルタ(ローパスフィルタ)を設定することで、カットオフ波長よりも小さいスケールの成分、L-フィルタ(ハイパスフィルタ)を設定することで、カットオフ波長よりも大きいスケールの成分を画像から取り除く。ここで、S-フィルタは500μm、L-フィルタは8mmとする。S-フィルタ及びL-フィルタを選択すれば、自動で二乗平均平方根高さSqが算出される。
非エンボス部は、ロール2からキッチンタオル11xを3周分取り除き、4周目のキッチンタオル11xを用いて、2プライのシートの状態で測定する。また、ミシン目がある場合は、いずれも避けて測定する。ロール2の幅方向で2カ所測定し、その後、キッチンタオル11xの流れ方向にロール2を90度ずつ3回に分けて回転させた各位置において上記同様の測定を行い(流れ方向における測定位置は計4カ所となる)、合計8カ所(2×4)の平均値を二乗平均平方根高さSqとする。
(巻長及び紙厚)
キッチンタオル11xの巻長は特に限定されないが、ロール2の交換頻度、製品1の持ちやすさ、収納のしやすさ等の観点から、例えば、20m以上50m以下の範囲、25m以上45m以下の範囲、又は30m以上40m以下の範囲である。また、キッチンタオル11xの厚み(紙厚)は特に限定されないが、坪量や吸水量の調整の容易さ、強度等の観点から、例えば、1.6mm/10プライ以上4.7mm/10プライ以下の範囲である。紙厚は、シックネスゲージ(株式会社尾崎製作所製のダイヤルシックネスゲージ「PEACOCK(登録商標)」)を用いて測定する。測定は、測定荷重3.7kPa、測定子直径30mmで、測定子と測定台の間に試料を置き、測定子を1秒間に1mm以下の速度で下ろしたときのゲージを読み取る。2プライに積層したキッチンタオル11xを5組重ねて、10プライ分として測定を行う。また、測定を10回繰り返して測定結果を平均する。
(WMDT及びWCDT)
キッチンタオル11xの、旧JIS S 3104に基づく湿潤時の縦方向の引張強さWMDT(Wet Machine Direction Tensile Strength、以下「湿潤縦強度」ともいう)は、拭き取り性等の観点から、例えば、1.0N/25mm以上7.0N/25mm以下の範囲、2.0N/25mm以上6.0N/25mm以下の範囲、又は2.5N/25mm以上5.0N/25mm以下の範囲である。WMDTが前述の範囲であれば、破れず、かつやわらかく拭き取りやすい。キッチンタオル11xの、旧JIS S 3104に基づく、湿潤時の横方向の引張強さWCDT(Wet Cross Direction Tensile Strength、以下「湿潤横強度」ともいう)は、拭き取り性等の観点から、例えば、0.7N/25mm以上7.0N/25mm以下の範囲、4.0N/25mm以上13.0N/25mm以下の範囲、又は5.0N/25mm以上10.0N/25mm以下の範囲である。WCDTが前述の範囲であれば、破れず、かつやわらかく拭き取りやすい。WMDTが1.0N/25mm未満であるか及び/又はWCDTが0.7N/25mm未満であると、キッチンタオル11xが吸水時に破れやすくなって、拭き取り性が低下する傾向がある。WMDTが7.0N/25mmを超えるか及び/又はWCDTが7.0N/25mmを超えると、キッチンタオル11xの密度が高くなり、吸水性の低下に伴って拭き取り性が低下したり、固くなって拭き取り性が低下する傾向がある。
(シート長さ)
ペーパータオル11xのロール2の幅方向(CD方向)のシート長さは、例えば、180mm以上350mm以下の範囲、200mm以上340mm以下の範囲、又は250mm以上300mm以下の範囲である。ペーパータオル11xのCD方向の長さを前述の範囲とすることで、ロール2を取出し易くすることができる。また、ペーパータオル11xのCD方向に直交するMD方向(ピッチ)の長さは、例えば、160mm以上330mm以下の範囲、180mm以上305mm以下の範囲、又は200mm以上280mm以下の範囲である。ペーパータオル11xのMD方向の長さを前述の範囲とすることで、巻径が適切な範囲になる。
(材質)
キッチンタオル11xは、木材パルプを主成分とし、必要に応じて、キッチンタオル11xの品質を損なわない範囲で、古紙パルプ、非木材パルプ、脱墨パルプ等の1種又は2種以上を含んでいてもよい。キッチンタオル11xは、各種添加剤の1種又は2種以上を含んでいてもよい。
木材パルプとしては、例えば、NBKP(針葉樹クラフトパルプ)、LBKP(広葉樹クラフトパルプ)等が挙げられる。NBKPとしては、ラジアータパイン、スラッシュパイン、サザンパイン、ロッジポールパイン、スプルース、ダグラスファー等の針葉樹を原料として製造されたクラフトパルプをいずれも使用できる。LBKPとしては、広葉樹を原料として製造されたクラフトパルプをいずれも使用できるが、その中でも、ユーカリ属グランディス、ユーカリグロビュラス等のフトモモ科ユーカリ属から製造されるクラフトパルプが好ましい。なお、NBKPに代えてNUKP(未晒針葉樹パルプ)、LBKPに代えてLUKPを用いることもできる。好ましい実施形態のキッチンタオル11xは、NBKP(針葉樹クラフトパルプ)とLBKP(広葉樹クラフトパルプ)とを含んで構成される。このとき、NBKPとLBKPとの使用割合は、例えば、NBKP:LBKP=25質量%以上70質量%以下:30質量%以上75質量%以下の範囲、NBKP:LBKP=35質量%以上60質量%以下:40質量%以上65質量%以下の範囲、又はNBKP:LBKP=40質量%以上55質量%以下:45質量%以上60質量%以下の範囲である。また、NBKP:LBKP=10質量%以上100質量%以下:0質量%以上90質量%以下の範囲とすることにより、本実施形態で規定された坪量、吸水量、及び比容積を満たすキッチンタオル11xを容易にえることができる。
古紙パルプとしては、例えば、液体飲料カートン(牛乳パック、酒パック等)から製造されたパルプ等が挙げられる。非木材パルプとしては、例えば、ナイロン、ビニロン、ポリエステル、アクリル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン等の合成樹脂からなる合成繊維が挙げられる。脱墨パルプとしては、新聞や雑誌古紙等から製造されたパルプ等が挙げられる。なお、脱墨パルプが蛍光染料を含有するときは、蛍光染料を含有する脱墨パルプの含有割合は、使用するバルブ全体の20質量%以下とするのがよい。添加剤としては、デボンダー柔軟剤を含めた柔軟剤、嵩高剤、染料、分散剤、乾燥紙力増強剤、湿潤紙力増強剤、濾水向上剤、ピッチコントロール剤、吸収性向上剤等が挙げられる。
<キッチンロールタオル>
ロール(キッチンロールタオル)2は、図2に示すように、コア10を中心にして、キッチンタオル11xを巻き取ったものである。ロール2のコア10の外径D1は特に制限はないが、ロール2の巻密度の調整が容易になることや、製造時におけるロール2の取り扱い性等の観点から、例えば、35mm以上45mm以下の範囲、又は37mm以上42mm以下の範囲である。以下、ロール2の主な特性について説明する。
(コア外径)
ロール2の中心にあって、ペーパータオル11xを巻き付けるための断面視ほぼ円形のコア10であり、ロール2としては、紙管を挿入したもの、中空部分のもの等がある。コア外径は、前述のコア部分(紙管、中空部分等)の外径である。コア外径は、例えば、30mm以上60mm以下の範囲、34mm以上55mm以下の範囲、又は37mm以上50mm以下の範囲である。本実施形態によれば、1つの製品1に、その使用期間中に変質をきたさない量のペーパータオル11xを巻き付けることができる。また、ロール2の巻径が必要以上に大きくならない。ロール2のロール幅は例えば180mm以上350mm以下の範囲、210mm以上325mm以下の範囲、又は240mm以上300mm以下の範囲である。ロール2のロール質量は、例えば、160g以上550g以下の範囲、230g以上450g以下の範囲、又は270g以上380g以下である。ロール質量は、コア(紙管)10を含まないロール幅280mmあたりの質量とする。ロール幅が280mmでない場合は、比例計算により280mmあたりの質量に換算する。
(ロール密度)
ロール2のロール密度は、0.04g/cm以上0.15g/cm以下の範囲、好ましくは0.06g/cm以上0.12g/cm以下の範囲、より好ましくは0.07g/cm以上0.09g/cm以下の範囲である。ロール密度の範囲を単独で設定するのではなく、キッチンタオル11xの坪量、吸水量及び比容積に応じて、ロール密度を設定することが必要である。ロール密度が0.04g/cm未満であると、キャラメル包装する際に、製品1の天面及び/又は底面を綺麗に折りこめず、未接着部が生じたり、スコーチが発生したりして、美粧性が損なわれる傾向がある。ロール密度が0.15g/cmを超えると、巻径が一定の場合にキッチンタオル11xの凹凸が潰れて吸水量が低下する傾向がある。
ロール密度は{{ロールの外径(巻直径DR)部分の断面積}-(コア外径DI部分の断面積)}×ロール幅(280mmあたりに換算する)で表される。例えば、ロール幅280mmあたりのロール質量が327g、巻直径DR122mm、コアの外径が39mmの場合、ロール密度=327g÷[{3.14×(122mm÷2÷10)2-3.14×(39mm÷2÷10)2}×(280mm÷10)]=0.11g/cmとなる。なお、ロール2にコアが無い場合は、中心孔の直径をコア外径DIに置き換える。
(巻径)
ロール2の、1ロール当りの巻径は、例えば、113mm以上200mm以下の範囲、135mm以上180mm以下の範囲、又は140mm以上160mm以下の範囲である。巻径が113mm未満では、ロール密度とキッチンタオル11xの吸水量とをバランス良く、良好な範囲に調整しにくくなる傾向がある。巻径が200mmを超えると、ロール密度ひいては包装の美粧性が低下する傾向がある。
<包装用フィルム>
1又は2以上のロール2を包装用フィルム20でキャラメル包装することで、製品1が得られる。包装用フィルム20としては、例えば、ヒートシール性を有する樹脂フィルムを用いる。包装用フィルム20がヒートシール性を有することで、例えば、ホットメルト接着剤等を用いることなく、包装できるため、得られる製品1の包装美粧性が良好になる。包装用フィルム20は、単層でも複層でもよい。包装用フィルム20の材質は、熱可塑性樹脂が好ましい。熱可塑性樹脂はヒートシール性を有し、リサイクルにも適している。熱可塑性樹脂の具体例としては、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、PET等のポリエステル系樹脂、ポリアミド(商標名ナイロン等)、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル等が挙げられる。これらの中でも、ポリエチレンフィルムが好ましい。
包装用フィルム20の厚みは、例えば、15μm以上40μm以下の範囲、20μm以上35μmの範囲、25μm以上30μm以下の範囲である。厚みが15μm未満であると、ヒートシール時にスコーチが発生して美粧性が低下したり、包装用フィルム20が破れたりする傾向がある。また、厚みが40μmを超えると、製品1の開封性が低下する傾向がある。また、包装用フィルム20には、製品1を開封するためのミシン目を設けてもよく、設けなくてもよい。
<キッチンタオルシート及びキッチンタオルロールの製造方法>
キッチンタオルシート11x及びロール2は、例えば、(1)抄紙及びクレーピング工程、(2)エンボス処理工程、(3)ロール巻取り加工工程の順で製造することができる。製造工程においては、スルーエアードライヤー技術を用いることが好ましい。このとき、抄紙及びクレーピング工程において、上述のエンボスパターンとは異なる抄紙工程(ファブリック)由来の凹凸のパターンがキッチンタオル11xに施される。この凹凸のパターンを有することにより、キッチンタオル11xの吸水量が更に高くなる。なお、抄紙工程由来とは、キッチンタオル11xの抄紙工程において、抄紙機のヘッドボックスからヤンキードライヤーの入口までの間に付与されることを意味し、特にスルーエアードライヤー部でシートがファブリックと共に乾燥されることで、凹凸が形成される。より具体的には、図8に示す抄紙工程の一部において、脱水ロール31とヤンキードライヤー32の間に配置される、ベルトプレス部30にて凹凸を付与することができる。ベルトプレス部30では、湿紙34と凹凸ベルト33(凹凸ベルト33は、ベルトプレス部30とヤンキードライヤー32をループしている)を一緒にプレスすることで、湿紙に凹凸のパターンを付与することができる。
また、凹凸のパターンは、ファブリックのパターン(細かいパターン、荒いパターン)を変更することで、適宜変更することができる。凹凸のパターンを変更すると比容積(紙厚)が変わるが、原紙の比容積(紙厚)が後述する数値範囲内になるようなパターンを選定することが好ましい。また、キッチンタオル11xの比容積や、非エンボス部の表面粗さの二乗平均平方根高さSqが前述の各数値範囲内になるようなパターンを選定することが好ましい。
こうして得られるキッチンロールタオル2は、1個又は複数個が長手方向を揃えて幅方向に並列させた状態で、包装用フィルム20により、公知の方法に従って、図1のようにキャラメル包装される。
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態や実施例に記載の範囲には限定されないことは言うまでもない。上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。また、そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
以下に実施例及び比較例を挙げ、本実施形態をより具体的に説明する。
(実施例1~17及び比較例1~8)
原料パルプとして、表1~表3に示す割合(質量%)でNBKPとLBKPとを用い、(1)抄紙及びクレーピング、(2)エンボス処理、(3)ロール巻取り加工、(4)キャラメル包装の工程を経て、実施例1~実施例25、比較例1から比較例12のキッチンロールタオル製品を製造した。以上の全ての実施例、及び比較例のキッチンタオルロール製品に関して各パラメーターを測定し、かつ、官能評価を行った。結果を表1~3に示す。なお、実施例1から実施例25、比較例1から比較例8のキッチンタオルは、抄紙機由来の凹凸パターンを有していた。
官能評価は、モニター20人が各評価項目について、「よい」又は「悪い」を選択する方式で行った。評価基準は以下のとおりである。◎、○、△を合格とした。
◎:「よい」が18人以上20人以下のとき
○:「よい」が14人以上17人以下のとき
△:「よい」が10人以上13人以下のとき
×:「よい」が6人以上9人以下のとき
××:「よい」がいないか、1人以上5人以下のとき
各評価項目について説明する。
<シート1枚あたりの吸水量>
モニターがシート1枚を使用した際の、水の拭き残りを評価した。
<シートを無駄なく使うことができるか>
モニターがシート1枚を使用し、廃棄する際に勿体ないと感じるか評価した。
<美粧性>
スコーチや未接着部の発生を目視評価した。
<包装用フィルムの破れにくさ>
製品を手で陳列、持ち運びした時の包装フィルムの破れにくさを評価した。
<開封性>
包装フィルムを指で千切る、又は穴をあけるように開封する際の容易さを評価した。
<拭き取り性>
モニターが使用した際の、拭き取り作業のし易さを評価した。
<使用時の触感>
モニターが使用した際の、触感の良さを評価した。
結果を表1から表3に示す。
Figure 2022152428000002
Figure 2022152428000003
Figure 2022152428000004
表1~表3から、本実施形態の各構成を組み合わせて満たすことで、「シート一枚あたりの吸水性」、「シートを無駄なく使えるか」、「美粧性」、「フィルムの破れにくさ」、「開封性」、「拭き取り性」、及び「使用時の触感」という全評価項目で、一部に△の合格評価があるものの、大部分が◎の合格評価であるキッチンロールタオル製品が得られることが分かる。
1 キッチンロールタオル製品(製品)
2 キッチンロールタオル(ロール)
10 コア
11x キッチンタオル
11a キッチンタオルの表面
11b キッチンタオルの裏面
20 包装用フィルム

Claims (12)

  1. キッチンロールタオル製品であって、
    エンボスパターンが付与された2プライ積層体であるシート状のキッチンタオルをロール状に巻き取ったキッチンロールタオルと、
    前記キッチンロールタオルを包装する包装用フィルムと、を備え、
    前記キッチンタオルは、
    抄紙機のヘッドボックスからヤンキードライヤー入口までの間に付与された抄紙機由来の凹凸パターンを有し、
    坪量が30g/m以上54g/m以下、吸水量が200g/m以上600g/m以下、及び比容積が8cm/g以上20cm/g以下であり、
    前記キッチンロールタオルのロール密度が0.04g/cm以上0.15g/cm以下である、キッチンロールタオル製品。
  2. 1個又は複数個の前記キッチンロールタオルの、前記包装用フィルムによるキャラメル包装体である、請求項1に記載のキッチンロールタオル製品。
  3. 前記キッチンタオルのDMDT/DCDTの比率が0.8以上2.0以下であり、かつDMDTが4N/25mm以上16N/25mm以下、DCDTが3N/25mm以上13N/25mm以下である、請求項1又は請求項2に記載のキッチンロールタオル製品。
  4. 前記キッチンタオルは、その幅方向に延びて前記キッチンタオルを幅方向に切断する複数のミシン目を更に有し、複数の前記ミシン目は長手方向に所定の間隔を空けて設けられ、長手方向に隣り合う2つの前記ミシン目で囲まれたキッチンタオル片の面積が0.02m以上0.10m以下である、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のキッチンロールタオル製品。
  5. 前記キッチンタオルは、プライ剥離強度が0.01N/75mm以上1.5N/75mmである、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のキッチンタオルロール製品。
  6. 前記キッチンロールタオルの1ロールの巻径が113mm以上200mm以下である、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のキッチンタオルロール製品。
  7. 前記キッチンタオルは、前記抄紙機由来の前記凹凸パターンとともに、前記凹凸パターンとは異なるエンボスパターンをさらに有し、前記エンボスパターンを施すためのエンボスロールにおける凸部の面積率が4%以上40%以下である、請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のキッチンタオルロール製品。
  8. 前記エンボスパターンが線状のエンボスパターンである、請求項7に記載のキッチンタオルロール製品。
  9. 線状の前記エンボスパターンにおいて、太さが0.1mm以上4mm以下、かつ長さが5mm以上であり、エンボスの長さを足したときの総長が50cm/100cm以上550cm/100cm以下である、請求項8に記載のキッチンタオルロール製品。
  10. 前記キッチンタオルの、前記エンボスパターンが付与されていない部分における表面粗さの二乗平均平方根高さが、35μm以上である、請求項7乃至請求項9のいずれか1項に記載のキッチンタオルロール製品。
  11. 前記包装用フィルムがヒートシール性を有する、請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載のキッチンタオルロール製品。
  12. 前記包装用フィルムの厚みが15μm以上40μm以下である、請求項1乃至請求項11のいずれか1項に記載のキッチンタオルロール製品。
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