JPH0723542U - 包装用積層シート - Google Patents
包装用積層シートInfo
- Publication number
- JPH0723542U JPH0723542U JP5855693U JP5855693U JPH0723542U JP H0723542 U JPH0723542 U JP H0723542U JP 5855693 U JP5855693 U JP 5855693U JP 5855693 U JP5855693 U JP 5855693U JP H0723542 U JPH0723542 U JP H0723542U
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- packaging
- sheet
- laminated sheet
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 吸水性に優れかつ包装用シートの外側に水が
漏れることのない包装用積層シートを提供する。 【構成】 表面の非吸水性層2(21)と裏面の非吸水
性層2(22)との間に吸水性層3が挟まれるように積
層し、表面の非吸水性層21を貫通して該非吸水性層2
1の下層に設けられた吸水性層3に達する細孔4が多数
設けられ、しかも、上記細孔4は包装用積層シート1の
裏面には達しないように形成して本考案の包装用積層シ
ート1を構成した。
漏れることのない包装用積層シートを提供する。 【構成】 表面の非吸水性層2(21)と裏面の非吸水
性層2(22)との間に吸水性層3が挟まれるように積
層し、表面の非吸水性層21を貫通して該非吸水性層2
1の下層に設けられた吸水性層3に達する細孔4が多数
設けられ、しかも、上記細孔4は包装用積層シート1の
裏面には達しないように形成して本考案の包装用積層シ
ート1を構成した。
Description
【0001】
本考案は、食品を包装するためのシートや袋として使用される、積層体からな り吸水性を有するシートに関する。
【0002】
従来、ハンバーガー等のファーストフードを包む包装用シートとして、不織布 等の吸水性シートが用いられていた。また、上記の吸水性のシートを用いて袋状 に形成したものが食品包装用袋として公知である。上記の吸水性シートや吸水性 の袋は、シート自体が吸水性を有することから、被包装品である食品から発生す る液汁や水を吸収するものである。
【0003】
しかし、上記従来の包装用シートは、吸水性を有するものの耐水性が低いため 、内部の水分が吸水性シートの裏側に浸透して外に漏れてしまう欠点があった。 本考案は上記の欠点を解消するためのものであり、吸水性に優れかつ包装用シー トの外側に水が漏れることのない包装用積層シートを提供することを目的とする 。
【0004】
本考案の包装用積層シートは、表面と裏面の非吸水性層の間に吸水性層が設け られ、表面の非吸水性層を貫通して下層の吸水性層に達するが裏面には達しない 非貫通の細孔が多数設けられていることを特徴とする。
【0005】 以下、本考案を図面に基き詳細に説明する。図1は本考案の包装用積層シート の1例を示す断面図である。
【0006】 図1に示すように本考案の包装用積層シート1は、表面の非吸水性層2(21 )と裏面の非吸水性層2(22)との間に吸水性層3が挟まれるように積層され 、表面の非吸水性層21を貫通して該非吸水性層21の下層に設けられた吸水性 層3に達する細孔4が多数設けられ、しかも、上記細孔4は包装用積層シート1 の裏面には達しないように形成されている。尚、細孔4は図1〜4に示すように 吸水性層3を貫通していてもよいし、図6に示すように表面の非吸水性層21の みを貫通するように形成してもいずれでもよい。
【0007】 本考案の包装用積層シート1において、非吸水性層2と吸水性層3との層関係 は、上記の図1の如き3層構造に限定されるものではなく、最表面(包装された 場合の包装体と接する側)に非吸水性層2が位置し、吸水性層が積層シートの内 層にあり、表面の非吸水性層から内部の吸水性層まで細孔4が設けられているも のであれば、どのような層構成でもよい。
【0008】 図2は本考案の包装用積層シートの他の例であり、包装用積層シート1は図2 に示すように裏面側の非吸水性層2(22)の下層に他の基材フィルム5を積層 することもできる。尚、基材フィルム5が非吸水性のフィルムの場合には、細孔 4は表面の非吸水性層21、吸水性層3を貫通し、更に裏面側の非吸水性層22 を貫通しても、最裏面の非吸水性の基材フィルム5を貫通しないように構成すれ ばよい。
【0009】 また、上記の他の基材フィルム5が吸水性のフィルムの場合には細孔4は裏面 側の非吸水性シート22を貫通しないように設ける。図3は本考案の包装用積層 シートのその他の例である。図3に示すように最裏面側の層として紙6のように 吸水性のシートを積層する場合には、細孔4は裏面側の非吸水性シート22に到 達しないように構成すればよい。
【0010】 本考案の包装用積層シート1の非吸水性層2は、ポリエチレン、無延伸ポリプ ロピレン等の吸水性のないプラスチックフィルムからなり、厚み20μm〜10 0μmのフィルムが好ましく用いられる。
【0011】 吸水性層3は、吸水性を有するものであれば特に限定されない。例えば、通常 の紙、ティッシュ等の吸水紙、合成紙、ポリビニルアルコール等の吸水性を有す るプラスチックフィルム等が挙げられる。吸水性層3の厚みは、例えば紙の場合 21g/m2 〜50g/m2 程度の厚みのものが好ましく使用できる。
【0012】 細孔4は包装用積層シート1表面の水を吸水性層2に導く導管の役割を有する ものである。細孔4は直径が大きくなる程、非吸水性層表面の水の吸収速度は早 くなるが、一度吸収された水が表面に戻る虞れが大きくなる。一方、直径が小さ くなると、吸水性層に吸収された水が表面に戻る虞れが小さくなるが、非吸水性 層表面の水の吸収速度が遅くなる。細孔4は孔の直径が0.2mm〜1mm程度 に設けるのが好ましく、水分の吸収速度が適当であり表面への戻りも少なく、良 好な特性が発揮できる。
【0013】 本考案の包装用積層シートは、ハンバーガーやその他の食品等が、細孔を設け た非吸水性シート面(表面)と接するように包み、包装紙又は包装シートとして 用いることができる。又、本考案の包装用積層シートは包装用袋の製袋用の基材 シートとして用いることもできる。
【0014】 図4は本考案の包装用積層シートを用いて形成した包装用袋の1例を示す断面 図である。本考案の包装用積層シートを用いた包装用袋は、例えば、本考案の 包装用積層シートを1枚のみで細孔が設けられた面が内面側となるように折った り、又、2枚の本考案包装用積層シートを接着する等して製袋したものや、それ 以外に図4に示すように、本考案の包装用積層シート1に非吸水性の透明シー ト8を積層シート1の細孔4を設けた非吸水性層2が内面側となるように重ね合 わせ周囲をシールして、片面側のみに本考案の包装用積層シート1を用いた袋等 であってもよい。このように片面側のみに本考案の包装用積層シートを使用する 場合、他方のシートは透明シートに限定されずどのような材質のシートであって もよい。
【0015】 本考案の包装用積層シートを製造するには、各層を構成するフィルムを公知の 手段で積層して積層シートを形成し、上記積層シートの表面側から任意の深さに 細孔を穿設する。あるいは細孔を予め設けた非吸水性のシートを他のシートと積 層して形成してもよい。前者の細孔の穿設方法の1例を下記に示す。
【0016】 図6は細孔の穿設方法の1例を示す説明図である。まず、同図(a)に示すよ うに非吸水性層2としてプラスチックフィルムを、また、吸水性層3としてティ ッシュを用い、プラスチックフィルムとティッシュをラミネート等の方法で予め 積層した積層シート11を準備する。また細孔に対応する突起14を表面に有す る熱ローラー10を準備し、上記積層シート11のプラスチックフィルム(非吸 水性層2)2側を熱ローラー11の上に通すことで、同図(b)に示すようにプ ラスチックフィルム2がローラーの熱で溶融し、一方ティッシュ3は熱では溶融 しないため、非吸水性層2のみに細孔が設けられた積層シートが得られる。この 際突起部14の先端をアールの付いた状態に丸く形成しておくと、紙のティッシ ュを破る虞れがないためより確実にプラスチックフィルム2のみに細孔4を形成 できる。上記の加熱ローラーは一般に250〜230℃程度に調整される。
【0017】
以下、本考案の具体的実施例を挙げ本考案を更に詳細に説明する。厚み21g /m2 のティッシュにポリエチレン樹脂を8μmの厚さに積層して積層シートを 作成し、次いで図6に示す方法でポリエチレン樹脂層のみに細孔を設けた。細孔 は図5に示す間隔Aを7mm、間隔Bを3.5mm、間隔Cを10mm、間隔D を5mmとした。上記の積層シートのティッシュ側に厚み21g/m2 の薄葉紙 を積層して包装用積層フィルムを得た。この積層フィルムのポリエチレン樹脂側 に厚み30μmの透明な無延伸ポリプロピレンフィルム8を重ね、3辺9をシー ルして袋7を形成した。
【0018】
【考案の効果】 以上説明したように本考案の包装用積層シートは、吸水性層がシートの内部に 設けられ表面又は裏面に露出せず、細孔が表面側から吸水性層に達し且つ裏面に 貫通しないように設けられているため、被包装物から出る水分は細孔を通り吸水 性層に吸収され、しかも水分が包装用積層シートの裏面側に滲み出すことがなく 、良好な包装が可能である。
【0019】 更に吸水した水は積層シートの内部にある吸水性層に保持されるので、積層シ ートの最外層となる表裏両面の水による強度低下がなく、シートが破れたりせず 被包装品を確実に包装せしめることができる。また、包装品と接する側となる積 層シートの表面が非吸水性シートにより構成されているため、一度吸収した水が 積層シートの表面に戻る等の虞れも少ない。
【図1】本考案の包装用積層シートの1例を示す断面図
である。
である。
【図2】本考案の包装用積層シートの他の例を示す断面
図である。
図である。
【図3】本考案の包装用積層シートのその他の例を示す
断面図である。
断面図である。
【図4】本考案の包装用積層シートを用いて形成した包
装用袋の1例を示す断面図である。
装用袋の1例を示す断面図である。
【図5】包装用積層シートを用いて形成した包装用袋の
実施例の説明図である。
実施例の説明図である。
【図6】細孔の穿設方法の1例を示す説明図である。
1 包装用積層シート 2 非吸水性層 3 吸水性層 4 細孔 21 表面の非吸水性層 22 裏面の非吸水性層
Claims (1)
- 【請求項1】 表面と裏面の非吸水性層の間に吸水性層
が設けられ、表面の非吸水性層を貫通して下層の吸水性
層に達するが裏面には達しない非貫通の細孔が多数設け
られていることを特徴とする包装用積層シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5855693U JPH0723542U (ja) | 1993-10-04 | 1993-10-04 | 包装用積層シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5855693U JPH0723542U (ja) | 1993-10-04 | 1993-10-04 | 包装用積層シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0723542U true JPH0723542U (ja) | 1995-05-02 |
Family
ID=13087735
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5855693U Pending JPH0723542U (ja) | 1993-10-04 | 1993-10-04 | 包装用積層シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0723542U (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001301107A (ja) * | 2000-04-20 | 2001-10-30 | Tomoegawa Paper Co Ltd | 吸水吸油性積層体および吸水吸油トレー |
JP2010265012A (ja) * | 2009-05-15 | 2010-11-25 | Uni Charm Corp | ドリップシート及びその製造方法 |
JP2011031905A (ja) * | 2009-07-30 | 2011-02-17 | Teraoka Seiko Co Ltd | ヒートシール包装用下地材及びその下地材を用いたシール包装方法 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62156400A (ja) * | 1985-12-27 | 1987-07-11 | 三陽紙器株式会社 | 吸水,吸油シ−ト |
JPH0230522A (ja) * | 1988-07-20 | 1990-01-31 | Mitsubishi Petrochem Co Ltd | 吸水性複合材料 |
JP4089756B2 (ja) * | 1996-08-22 | 2008-05-28 | ビーエーエスエフ アクチェンゲゼルシャフト | 高濃度の感圧接着剤分散液の製造及びその使用 |
-
1993
- 1993-10-04 JP JP5855693U patent/JPH0723542U/ja active Pending
Patent Citations (3)
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---|---|---|---|---|
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