JP2002300848A - 液吸収シート - Google Patents
液吸収シートInfo
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Abstract
される液吸収シートは、裏面に液吸収層が露出している
ため、液吸収層に吸収された液が裏面側へ滲み出やす
く、食品トレイなどがドリップで汚れることがあった。 【解決手段】 不織布などで形成された液吸収層3の表
面に孔6を有する表面層4が設けられ、裏面に孔7を有
する裏面層5が設けられている。合成樹脂層である裏面
層5が設けられているため、液吸収層3で吸収されたド
リップが食品トレイ2に移行しにくくなり、食品トレイ
2を汚しにくくなる。
Description
敷設されて使用され、または食品の包装などに使用され
て、食品から滲み出るドリップを吸収できる液吸収シー
トに関する。
際に、商品陳列用のトレイの上に液吸収シートが敷設さ
れて、前記液吸収シートの上に前記生鮮食品などが設置
される。また、魚肉や畜肉などを運搬または保管すると
きに、前記魚肉や畜肉が液吸収シートで包装されること
がある。前記魚肉や畜肉から滲み出たドリップが前記液
吸収シートに吸収されることにより、魚肉や畜肉の変色
や、細菌の繁殖を抑制できる。
親水処理された合成樹脂繊維で形成された不織布で単層
に形成されたもの、あるいは、親水性繊維または親水処
理された合成樹脂繊維で形成された液吸収層の表面に、
多数の開孔を有する合成樹脂フィルムで形成された表面
層が設けられた2層構造のものがある。
たドリップが開孔を経て前記液吸収層で吸収される。こ
の2層構造では、液吸収シートが食品に直接接触して使
用された場合に、前記液吸収層で吸収されたドリップと
前記食品との間が前記合成樹脂フィルムの表面層で隔離
されるため、液吸収層で吸収されたドリップの食品に再
付着するのを防止しやすい。
制でき、また合成樹脂フィルムの表面層が食品の表面に
位置することにより食品の過剰な乾燥を防止できる機能
もある。さらに、前記合成樹脂フィルムの表面層を白濁
化しておくことにより、液吸収層に吸収されたドリップ
の色を液吸収シート内に隠蔽できる。
吸収シートおよび前記2層構造の液吸収シートは、裏面
側に不織布などの液吸収層が露出した構造である。した
がって、前記液吸収層で形成されたドリップが裏面側に
滲み出やすくなっており、例えば、食品用のトレイに敷
設されるトレイマットとして使用される場合に、前記液
吸収層の裏面から滲み出たドリップによりトレイ表面が
汚れやすい。
回収されて再使用またはリサイクルされることが行われ
つつあるが、前記トレイに多くの前記ドリップが付着す
ると、回収前に洗浄する手間がかかり、あるいはドリッ
プが付着したままの状態で回収すると、リサイクル処理
に支障をきたすことになる。
装する包装シートとして使用する場合も同様であり、前
記液吸収シートの裏面から滲み出たドリップにより、運
搬や保管のためのトレイや冷蔵庫内を汚す原因になる。
あり、魚肉や畜肉のドリップを吸収したときに、裏面側
からのドリップの滲み出しを抑制できるようにして、例
えば食品用のトレイの汚れなどを防止できるようにした
液吸収シートを提供することを目的としている。
ドリップを吸収する液吸収シートにおいて、親水処理さ
れた合成繊維および/または親水性繊維を少なくとも一
部に含む液吸収層と、前記液吸収層の前記食品に対面す
る表面に設けられた合成樹脂の表面層と、前記液吸収層
の裏面に設けられた合成樹脂の裏面層とを有し、少なく
とも前記表面層に、前記液吸収層に液を導く多数の貫通
部が形成されていることを特徴とするものである。
たドリップが貫通部を介して液吸収層に吸収される。前
記表面層は液吸収層に吸収されたドリップを食品から隔
離する機能を発揮でき、また前記裏面層は、液吸収層に
吸収されたドリップが裏面側から滲み出るのを防止する
機能を発揮する。
方は、液吸収層の表面に合成樹脂層を溶融押出しラミネ
ートしたものであって、液吸収層を構成する繊維と前記
合成樹脂層とが溶融押出しラミネート時の熱により融着
されたものであってもよいし、あるいは前記表面層と裏
面層の少なくとも一方が、前記液吸収層に接着剤を用い
て接着されたものであってもよい。
前記貫通部となる複数の孔が開孔しているものであって
もよい。表面層と裏面層の双方に孔が形成されたもので
は、液吸収シートを表裏いずれの向きからも使用するこ
とができる。
が同じ位置に形成されており、前記表面層に形成された
孔の周囲には、前記液吸収層に入り込む導液管が形成さ
れているものが好ましい。
と、液吸収層に吸収されたドリップが表面層の表面に戻
りにくくなる。また、液吸収層の表裏に表面層と裏面層
とが積層された状態で、裏面層側からニードルを差し込
んで引き抜くという簡単な作業により前記孔を形成でき
るようになる。
面積よりも、前記裏面層での前記孔の開口面積の方が小
さくすることができる。
に、表面層の孔周囲の樹脂層は液吸収層の繊維内に埋没
して前記導液管の形態を保ちやすくなるが、裏面層では
前記ニードルを引き抜いたときに、孔の周囲の合成樹脂
層が一度裏面方向へ突出するがスプリングバックにより
孔を閉じる方向へ変形しやすいため、前記裏面層の孔の
面積が小さくなりやすい。裏面層の孔の面積が小さくな
ることにより、液吸収シートの裏面からのドリップの滲
み出しを防止できる。
と前記裏面層の孔とを繋ぐ領域に、空隙または他の領域
よりも繊維密度の低い部分が形成されていることが好ま
しい。
層の孔と裏面層の孔との間に、前記空隙や前記低密度部
分が形成されやすい。前記表面層の孔から液吸収層内に
導かれた液(ドリップ)は、前記空隙や低密度部分の周
囲に位置する繊維層の毛細管作用で前記液吸収層に引き
込まれて周囲に分散するため、裏面層に形成された孔の
部分に液が伝わりにくくなる。これによっても裏面方向
への液の滲みを防止できる。
されているものであってもよい。裏面層に凹凸が形成さ
れていると、裏面層とトレイなどとの接触面積が低減さ
れ、裏面層に孔が形成されている場合に、前記孔を経て
トレイなどに液が付着するのを防止しやすい。
層とを部分的に接合することにより構成できる。
り液吸収層全体の嵩が低下するのを防止できるようにな
る。
部を有しないものであってもよい。
品のドリップ吸収シート(トレイマット)として使用し
た例を示す斜視図、図2ないし図4は本発明の第1の実
施の形態の液吸収シートを製造工程順に示す断面図、図
5ないし図6は他の実施の形態の液吸収シートを示す断
面図である。
(トレイマット)として使用される液吸収シート1は、
食品トレイ2の底部に敷設され、この液吸収シート1の
上に、魚肉、畜肉などの生鮮食品が設置される。さらに
通常は前記食品トレイ2の上部開口部にラップフィルム
が張設されて店頭に置かれる。
面で示している。この液吸収シート1は、液吸収層3を
有している。この液吸収層3は、親水性繊維および/ま
たは親水処理された合成繊維を少なくとも一部に含む繊
維の集合体であり、一定の厚みで形成されている。前記
液吸収層3の表面には、疎水性の表面層4が形成され、
液吸収層3の裏面には疎水性の裏面層5が形成されてい
る。前記表面層4および裏面層5は熱可塑性樹脂で形成
された合成樹脂フィルムである。
面および裏面に熱可塑性樹脂を溶融押出しラミネート
(エクストリュージョンラミネート)することにより前
記表面層4と前記裏面層5が形成されている。溶融押出
しされた前記液吸収層3および前記表面層4と、前記液
吸収層3を構成する繊維とは、熱融着により一体化され
ている。
ラミネートされたものであり、前記表面層4の厚みTよ
りも前記裏面層5の厚みtが薄く形成されている。
通する貫通部として多数の孔6が形成されている。ま
た、前記裏面層5にも貫通部として多数の孔7が形成さ
れている。この実施の形態では、表面層4の孔6と、裏
面層5の孔7とが同じ位置に開孔している。前記表面層
4に形成された孔6の周囲の樹脂材料は、表面層4の裏
面から液吸収層3側へ突出して導液管6aが形成されて
おり、前記導液管6aの内部に形成された前記孔6は、
液吸収層3の内部に向うにしたがって内径が徐々に小さ
くなるテーパ孔形状である。
7の中心に向って徐々に樹脂厚が薄くなり、且つ裏面層
5の裏面からわずかにテーパ状に突出する変形部7aが
形成されている。また、表面層4に形成された孔6の径
が最も小さい部分での内径寸法をD、裏面層5に形成さ
れた孔7の径が最も小さい部分での内径寸法をdとした
ときに、D>dとなっている。
前記孔7を繋ぐ領域において、空隙または他の領域より
も繊維密度の低い連通部8が形成されている。
食品トレイ2の底部に敷設され、前記液吸収シート1の
上に魚肉や畜肉などの生鮮食品が設置された状態で、前
記生鮮食品から肉汁などのドリップが滲み出ると、この
ドリップは液吸収シート1の表面層4の表面に与えられ
る。
6から液吸収層3に入り込み、液吸収層3の繊維間の毛
細管作用により、前記ドリップ10が液吸収層3内に引
き込まれる。液吸収層3に吸収されたドリップは、合成
樹脂フィルムの表面層4によって食品から分離されて隔
離される。さらに裏面に合成樹脂フィルムの裏面層5が
形成されているため、液吸収層3が食品トレイ2に直接
接触せず、液吸収層3に保持されたドリップが食品トレ
イ2に付着するのを防止できるようになっている。
面層4の孔6に導液管6aが形成され、前記孔6が液吸
収層3に向けて徐々に細くなるテーパ孔となっているた
め、食品などの荷重が液吸収シート1に作用したとき
に、液吸収層3内に保持されたドリップの前記孔6内へ
の戻りが、導液管6aにより阻止されやすくなってい
る。そのため、表面層4の表面へのドリップの戻りが生
じにくくなって、食品に再付着しにくい。
が、前記孔7と表面層4の孔6とを繋ぐ領域では、液吸
収層3に空隙または繊維密度が低い連通部8が形成され
ている。図4において矢印で示すように、ドリップ10
が前記表面層4の孔6から前記連通部8に入ると、直ち
にその周囲に位置する繊維密度の高い領域の毛細管作用
により引き込まれ、液吸収層3の周囲へ液が分散するよ
うに浸透する。前記裏面層5の孔7の直上部分は、空隙
が形成されまたは繊維密度が低くなって、前記孔7の直
上に、ドリップを吸引しやすい密度の高い繊維層が存在
していない。したがって、液吸収シート1内ではドリッ
プが繊維間の毛細管作用により周囲へ拡散し、裏面層5
の孔7が形成されている部分へドリップが到達しにく
い。そのため、前記孔7から食品トレイ2へのドリップ
の滲み出しを抑制できるようになる。
周囲には、孔7に向けて薄肉となった変形部7aが形成
され、この変形部7aにより前記孔7の開孔寸法dが小
さくされ、また好ましくは前記変形部7aによって前記
孔7がほとんど開孔しない状態に閉じられている。よっ
て、前記孔7から食品トレイ2へのドリップの滲み出し
を有効に防止できる。
法を説明する。液吸収層3は、例えばエアースルー方式
で形成された不織布である。不織布の構成繊維は、例え
ば鞘部がPE(ポリエチレン)で芯部がPP(ポリプロ
ピレン)の芯鞘構造の複合合成繊維で、表面に界面活性
剤や親水油剤が塗布されて親水処理されたもの、または
界面活性剤や親水油剤が繊維内に練り込まれて親水処理
されたものが使用される。または、パルプなどの天然セ
ルロース繊維や、再生セルロース繊維などの親水性繊維
で形成された不織布、または前記親水性繊維と前記親水
処理された複合合成繊維とで形成された不織布である。
不織布の形態は、前記エアースルー方式の他に、スパン
ボンド、エアレイド、スパンレースなどであってもよ
い。あるいは親水性繊維または親水処理された合成繊維
と、疎水性繊維の双方を含むものであってもよい。
m2が好ましく、さらに好ましくは10〜60g/m2で
ある。厚みは0.1〜5.0mmが好ましく、さらに好
ましくは0.2〜2.0mmである。また繊維密度は、
0.001〜0.5g/cm3が好ましい。
融押し出しラミネートし、合成樹脂フィルムの表面層4
を前記液吸収層3を構成する繊維に熱融着させて一体化
する。前記表面層4は、LDPE(低密度ポリエチレ
ン)、MDPE(中密度ポリエチレン)、LLDPE
(直鎖状低密度ポリエチレン)、PP(ポリプロピレ
ン)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、EVA
(エチレン・酢酸ビニル共重合体)などで形成された単
層フィルム、または前記樹脂材料が2層以上で形成され
た多層フィルムである。
シウム、硫酸バリュームなどの無機フィラーあるいは有
機フィラーが0.1〜30質量%の範囲で混合されて、
表面層4が白濁化されている。なお前記表面層4が多層
フィルムの場合には、少なくとも1層、好ましくは少な
くとも最表面層に前記フィラーが混入される。表面層4
の膜厚は、1〜70μmの範囲が好ましく、さらに好ま
しくは5〜30μmである。表面層4を白濁化処理する
ことにより、液吸収層3に吸収された血液などのドリッ
プの色を表面側から見えないように隠蔽することができ
る。
同様の合成樹脂材料を溶融押出しラミネートして前記裏
面層5を形成する。この裏面層5の合成樹脂フィルムも
ラミネートの段階で、前記液吸収層3を構成する繊維に
熱融着されて一体化される。前記裏面層は単層又は多層
フィルムであり、厚みは1〜70μmで、好ましくは1
〜10μmである。前記表面層4では、導液管6aを有
する孔6を形成することが好ましいため、その厚みTが
ある程度大きいことが必要であり少なくとも5μm以上
とすることが好ましい。一方、前記裏面層5は、液吸収
層3をトレイ2から分離できればよいため、その厚みt
はラミネートのための必要最小限でよい。例えば前記厚
みtは2μm〜8μm程度でもよい。
記無機フィラーまたは有機フィラーが含まれてもよい
し、含まれていなくてもよい。
表裏両面に、合成樹脂材料をラミネートした表面層4お
よび裏面層5が一体化されているため、図2に示す積層
体の剛性が高くなり、製造ライン上および開孔処理工程
において形状が安定し、均一な品質の液吸収シート1を
形成しやすくなる。
の積層体に対し、図3に示すように、裏面層5側から多
数のニードル(針)12が差し込まれる。この針は常温
であり、前記積層体を貫通するように差し込まれる。こ
のとき図3に示すように、ニードル12により、表面層
4と裏面層5に貫通孔が形成されるとともに、表面層4
では貫通孔の周囲の樹脂が表面層4の外方へ伸ばされて
伸び部6bが形成され、裏面層5においても、貫通孔の
周囲の樹脂が液吸収層3の内部に引き伸ばされて伸び部
7bが形成される。
向(裏面層5側)へ引き抜かれる。その結果、表面層4
の前記伸び部6bが、ニードル12に引きずられて液吸
収層3の内部に入り込み、図4に示す導液管6aが形成
される。前記表面層4の厚みTが比較的大きく、また導
液管6aが液吸収層3の繊維内へ入り込むため、前記導
液管6aの形状を維持しやすい。また、ニードル12が
引き抜かれると、裏面層5の伸び部7bも裏面方向へ反
転させられる。しかし、裏面層5の裏面側には樹脂材料
が入り込む繊維層が存在してないため、前記裏面層5に
形成された変形部7aは孔7を塞ぐ方向へ収縮する。よ
って、前記のように裏面層5の孔7の内径dを小さくで
きる。
と、液吸収層3内の前記孔6と孔7とを繋ぐ領域に、空
隙または周囲よりも繊維密度の低い連通部8が形成され
る。
Dは、0.1〜5.0mm、その配列ピッチは1〜20
mm、開孔面積率は0.1〜80%である。
理を行うこともできる。加熱されたニードル12を用い
ると、導液管6aが液吸収層3の繊維に熱融着して、導
液管6aの形状を維持しやすくなる。なお、前記溶融押
出しラミネートではなく、常温の合成樹脂フィルムを液
吸収層3の表裏に重ね、前記加熱されたニードル12で
開孔処理を施すことによって、孔6と孔7の周辺の溶融
された樹脂が液吸収層3の繊維に熱融着され、これによ
って液吸収層3と表面層4および裏面層5を接合するこ
とも可能である。
ト1Aは、液吸収層3の表面に合成樹脂フィルムの表面
層4が接合されている。この表面層4は液吸収層3の表
面に熱可塑性樹脂を溶融押出しラミネートすることで形
成され、または合成樹脂フィルムが接着されることによ
り形成されている。前記接着は、表面層4の裏面にホッ
トメルト型接着剤を塗布し、あるいはエマルジョンの接
着剤を塗布し、または表面層4の裏面に粘着性樹脂層を
ラミネートして、前記液吸収層3に加圧接合されること
により行われる。
面層5に多数の凹凸が形成された状態で液吸収層3に接
合されている。例えば、図5に示すように、裏面層5と
なる合成樹脂フィルムに接着剤15を部分的に塗布し、
または全面的に塗布してエンボスロールで加圧すること
により、裏面層5と液吸収層3とが多数箇所で部分的に
接着され、その結果裏面層5に凹凸が形成される。ある
いは、ラミネートするときに、溶融押出しされた熱可塑
性樹脂をエンボスロールで加圧することでも裏面層に凹
凸を形成することができる。
が積層された積層体に対して、図3に示すのと同じ手法
でニードル12が差し込まれ、且つ引き抜かれる。その
結果、図4に示したのと同様に、表面層4に孔6が形成
され、裏面層5に孔7が形成され、液吸収層3内に連通
部8が形成される。この液吸収シート1Aは、裏面層5
が凹凸形状であるため、食品トレイ2上に敷設したとき
に、裏面層5と食品トレイ2とが接触する面積が少なく
なり、また孔7が食品トレイ2に直接に接触する確率が
低くなる。よって、液吸収層3に保持されたドリップが
食品トレイ2の表面に移行しにくくなる。
接着されて、裏面層5が凹凸形状になっていると、接着
時にエンボスローラで加熱したときに、液吸収層3全体
の嵩の減少量を少なくでき、液吸収層3の液吸収容量を
大きくできる。
ト1Bでは、表面層4と裏面層5が、予め孔6,7が形
成された合成樹脂フィルムで形成されており、この合成
樹脂フィルムが、液吸収層3の表面と裏面に接着されて
いる。前記孔6および孔7は、Tダイから押し出された
合成樹脂フィルムを多数の孔を有する基体(例えばロー
ル表面)に供給し、基体の内側からエアーを吸引して形
成されたもの、あるいはエンボスローラで加圧して開孔
されたものなどである。
5の双方に無機フィラーや有機フィラーが含まれて白濁
化処理されている。また、表面層4の孔6と裏面層5の
孔7は同じ開孔面積で同じ面積率を有している。図6に
示すものでは、食品トレイ2に設置するとき、または食
品を包装するときに、表面層4側を食品に接触させても
よいし、裏面層5側を食品に接触させてもよい。
シート1Cを示している。この液吸収シート1Cでは、
液吸収層3の表面に設置される表面層4として予め孔6
が形成された合成樹脂フィルムが接合されており、裏面
層5として孔を有しない合成樹脂フィルムが接合されて
いる。
されていないため、液吸収層3に吸収されたドリップが
裏面側へ滲み出ることを完全に防止することができる。
裏面層5および表面層4に対して斜めに差し込んで、導
液管6aおよび連通路8がシートの厚み方向に対して斜
めに形成されるものであってもよい。
孔に限られず、長円形の孔やスリットなどであってもよ
い。これは裏面層に貫通部を形成する場合においても同
じである。
1Cは、魚肉や食肉を包む包装材として使用することが
可能である。この場合に肉汁等が包装材の外面に滲み出
るのを防止できる。
は、液吸収層の表面に設けられた表面層によって、液吸
収層に吸収された液を食品から隔離でき、また液吸収層
の裏面に設けられた裏面層によって、液吸収層に保持さ
れた液が裏面側に滲み出るのを防止できる。よって食品
トレイなどがドリップで汚れにくくなる。
ート(トレイマット)として使用した例を示す斜視図、
す断面図、
の実施の形態の液吸収シートを示す断面図、
す断面図、
す断面図、
す断面図、
Claims (7)
- 【請求項1】 食品から出るドリップを吸収する液吸収
シートにおいて、親水処理された合成繊維および/また
は親水性繊維を少なくとも一部に含む液吸収層と、前記
液吸収層の前記食品に対面する表面に設けられた合成樹
脂の表面層と、前記液吸収層の裏面に設けられた合成樹
脂の裏面層とを有し、少なくとも前記表面層に、前記液
吸収層に液を導く多数の貫通部が形成されていることを
特徴とする液吸収シート。 - 【請求項2】 前記表面層と前記裏面層の双方に、前記
貫通部となる複数の孔が開孔している請求項1記載の液
吸収シート。 - 【請求項3】 前記表面層と前記裏面層とで前記孔が同
じ位置に形成されており、前記表面層に形成された孔の
周囲には、前記液吸収層に入り込む導液管が形成されて
いる請求項2記載の液吸収シート。 - 【請求項4】 前記表面層での前記孔の開口面積より
も、前記裏面層での前記孔の開口面積の方が小さい請求
項2または3記載の液吸収シート。 - 【請求項5】 前記液吸収層では、前記表面層の孔と前
記裏面層の孔とを繋ぐ領域に、空隙または他の領域より
も繊維密度の低い部分が形成されている請求項2ないし
4のいずれかに記載の液吸収シート。 - 【請求項6】 前記裏面層に、多数の凹凸が形成されて
いる請求項2ないし5のいずれかに記載の液吸収シー
ト。 - 【請求項7】 前記液吸収層と前記裏面層とが部分的に
接合されている請求項6記載の液吸収シート。
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