JPH07315391A - 通気性透明袋 - Google Patents

通気性透明袋

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JPH07315391A
JPH07315391A JP10172095A JP10172095A JPH07315391A JP H07315391 A JPH07315391 A JP H07315391A JP 10172095 A JP10172095 A JP 10172095A JP 10172095 A JP10172095 A JP 10172095A JP H07315391 A JPH07315391 A JP H07315391A
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Yuji Shigeta
裕二 重田
Takashi Matsumoto
▲隆▼ 松本
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DAIWA HOUZAI KK
Nippon Petrochemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 通気性および透明性を保持し、かつヒートシ
ール強度が高いので、玉葱、じゃがいも、蜜柑等の重量
の大きい生鮮果物、野菜等の包装に適し、また商品名や
バーコード等の印刷表示の剥がれも生じない包装袋を提
供する。 【構成】 合成樹脂製の透明フィルム2と、少なくとも
熱接着性繊維を含むランダム不織布または高融点樹脂層
の片面もしくは両面に低融点樹脂層を積層して形成した
網状体3とを、シール層4を介して、一部に開口部5を
設けて周縁部6を熱接着してなることを特徴とする通気
性透明袋1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は透明性と通気性を有し、
かつ機械的強度やヒートシール性等に優れ、また印刷面
が摩擦により汚損されることがないという特長を有する
包装袋に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、蜜柑、玉葱、じゃがいも、椎茸、
ピーマン等に用いる包装袋としては、合成樹脂製ネット
からなる網袋が使用されている。しかしながら、ネット
の袋では、網目が邪魔になり内容物が見え難く、またバ
ーコードや内容物の表示等の印刷ができないという問題
点があり、これらを解決するためにネット袋にフィルム
やラベルを貼合して解決している(実開昭52−303
71号公報、実開昭52−44184号公報、実開昭5
3−12416号公報等)が、製造工程が煩雑であり、
コスト高である。また、各種フィルムからなる包装袋の
場合には、通気性を与えるためにフィルムに多数の穴を
開けて使用しているが、それでも通気性が十分ではない
という問題を有している。
【0003】一方、合成樹脂フィルムの細長い帯状片を
平行に適宜の間隙を設けて多数配列してなる通水性フィ
ルムと合成樹脂支持フィルムとを重合してなる疏菜袋
(実開昭53−14711号公報)あるいは厨房用芥袋
(実開昭55−2897号公報)が提案され、更に実開
昭52−136808号公報には、熱可塑性樹脂製の極
細繊維からなる不織布とフィルムとからなる包装袋等が
提案されている。しかし、これらの袋は接合部のヒート
シール強度に乏しく、蜜柑、玉葱、じゃがいも等の重量
物を充填した際には、袋の底部が破袋するという問題点
を有し、かつ透明性も十分ではない。また、従来の袋は
外側面に印刷が施されているために、擦れて印刷が剥が
れたり汚れたりして、印刷表示が判別し難くなるという
問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な問題点を解決して、透明性および通気性を保持し、か
つ、ヒートシール強度の高い包装袋を提供することを目
的とするものである。本発明の他の目的は、バーコー
ド、内容物、製造元等の印刷表示が、剥がれたり、汚れ
たりしない通気性透明袋を提供するものである。また、
他の目的は、商品価値を向上するために着色ネットを使
用した通気性透明袋を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的に沿って鋭意検討した結果、合成樹脂製の透明フィル
ムと、熱接着性繊維を含むランダム不織布または樹脂製
網状体とを、シール層を介して接着することにより、透
明性および通気性を保持し、かつ、ヒートシール強度の
高い包装袋が得られることを見出して本発明に到達し
た。すなわち、本発明は、合成樹脂製の透明フィルム
と、少なくとも熱接着性繊維を含むランダム不織布また
は高融点樹脂層の片面もしくは両面に低融点樹脂層を積
層して形成した網状体とを、シール層を介して、一部に
開口部を設けて周縁部を熱接着してなることを特徴とす
る通気性透明袋に関するものである。他の発明は、合成
樹脂製の透明フィルムの内側面に印刷を施し、その上に
シール層を施したラミネートと、熱接着性繊維を含むラ
ンダム不織布または高融点樹脂層の片面もしくは両面に
低融点樹脂層を積層した網状体とを、シール層を介し
て、一部に開口部を設けて周縁部を熱接着してなること
を特徴とする通気性透明袋である。また、他の発明は、
網状体の高融点樹脂層および/または低融点樹脂層を着
色したことを特徴とする通気性透明袋である。
【0006】以下本発明を図面に基づいて詳細に説明す
る。図1(a)は、本発明の一実施例を示す概略斜視図
であり、図1(b)は、図1(a)のb−b線における
端面図である。図1(a)に示す通気性透明袋1は、合
成樹脂製の透明フイルム2と網状体3とを、シール層4
を介し、開口部5を設けて周縁部6を熱接着してなるも
のである。なお、合成樹脂製の透明フイルム2およびシ
ール層4は、予め積層してラミネート7に形成してお
く。図2(a)および図2(b)は、本発明の他の実施
例を示す正面図である。図2(a)の通気性透明袋1a
は、開口部5において、ラミネート7の長さを網状体3
よりも長くしたものであり、図2(b)の通気性透明袋
1bは、網状体3の長さをラミネート7より長くしたも
のである。いずれも、長くした部分を内容物を収納した
後に開口部を覆うように折り曲げ、蓋として使用するこ
とができる。また必要により先端部に粘着剤8を付与し
て固着してもよいし、ホッチキスなどで固着してもよ
い。
【0007】図3(a)は、本発明の他の実施例を示す
概略斜視図であり、図3(b)は、図3(a)のb−b
線における端面図である。通気透明袋1cは、図1の通
気性透明袋1を形成する網状体3の周縁部6の両側部を
内側へ折り曲げて、その折返し部9をラミネート層7の
シール層4と熱接着したものである。上記のように周縁
部に折返し部を設けて接着することにより、その部分の
引張強度を増大することができる。また、ラミネート層
の周縁部に折返し部を設けることも可能であり、図4は
その例の、図3(b)に対応する端面図である。通気性
透明袋1dは、ラミネート層7のシール層4を外側にし
て両側部を内側へ折り曲げ、折返し部9aのシール層4
を網状体3と熱接着したものである。なお、周縁部の底
部についても、上記と同様に折返し部を設けて接着する
ことができる。
【0008】本発明に用いる合成樹脂製の透明フィルム
の材料としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポ
リオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド
系樹脂、ポリカーボネート、セロファン等が挙げられ、
好ましくはこれらの樹脂を延伸、圧延等により配向させ
たフィルムである。具体的には、配向ポリプロピレン
(OPP)、配向ポリエステル(OPET)、配向ポリ
アミド(ONY)等が挙げられ、配向ポリプロピレン
(OPP)が透明性、機械的強度および経済性等の点か
ら最も好ましい。
【0009】本発明で用いるランダム不織布とは、高密
度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリ
アミド、ポリアクリル等の合成繊維、綿、羊毛、麻等の
天然繊維等のマルチフィラメントを集積したもの、ステ
ープルファイバーを集積したもの等を包含する。熱接着
性繊維とは、上記ランダム不織布より低融点の熱溶融性
樹脂からなるフイラメント等であってもよいが、より好
ましくは、高融点の第1の繊維と低融点の第2の繊維と
を使用した繊維(コンジュゲート繊維)、またはそれら
を集積して得られるランダム不織布である。具体的に
は、高融点の第1の繊維ウエブと低融点の第2の繊維
ウエブまたは熱接着性繊維との混合物を集積して得られ
るランダム不織布、芯成分を形成する高融点の第1の
繊維と鞘成分を形成する低融点の第2の繊維とからなる
芯型複合繊維、またはそれらを集積して得られるランダ
ム不織布、高融点の第1の繊維と低融点の第2の繊維
とからなる並列型複合繊維、またはそれらを集積して得
られるランダム不織布、メルトブローフィラメントを
集積して得られるランダム不織布、高融点の合成パル
プおよび/または繊維ウエブと低融点の合成パルプおよ
び/または繊維ウエブとを抄紙して得られるランダム不
織布等が挙げられる。熱接着性ランダム不織布の具体例
としては、「エルベス」(商標、ユニチカ(株)製)、
「サンモア」(商標、三和製紙(株)製)等の不織布が挙
げられる。
【0010】上記ランダム不織布の中でも芯型または並
列型複合繊維とレーヨン繊維とを混合した不織布が好ま
しい。レーヨン繊維とは、レーヨンのステープルファイ
バーやフイラメント等を含み、かつレーヨン繊維と綿、
絹、羊毛、アセテート、ビニロン、ナイロン、ポリエス
テル等の他の繊維とを混紡したものでもよい。上記熱接
着性繊維の配合量は、レーヨン繊維100重量部に対し
て5〜100重量部の範囲が望ましい。
【0011】上記の高融点の第1の繊維としては、高密
度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリ
アミド、アクリル樹脂等の合成繊維および綿、羊毛、麻
等の天然繊維等が挙げられる。また、上記低融点の第2
の繊維とは、上記高融点の第1の繊維より低い融点を有
する熱可塑性樹脂からなる繊維が選択され、後述の網状
体の低融点樹脂層として用いられる樹脂を使用したもの
でもよい。
【0012】上記の芯型または並列型複合繊維の具体的
な例としては、高密度ポリエチレン(HDPE)/低密
度ポリエチレン(LDPE)、HDPE/エチレン−酢
酸ビニル共重合体(EVA)、ポリプロピレン(PP)
/プロピレン−エチレン共重合体(PEC)、PP/L
DPE、PP/HDPE、ポリエステル(PEs)/共
重合ポリエステル(CPEs)、PEs/LDPE、PE
s/HDPE、PEs/PP、ポリアミド(PA)/P
P、PA/HDPE等の種々の組合せのものが挙げられ
る。商品としては「NBF」(商標、大和紡績(株)
製)、「ESファイバー」(商標、チッソ(株)製)、
「UCファイバー」(商標、宇部日東化成(株)製)等が
挙げられる。
【0013】本発明に用いる網状体とは、後に述べる熱
可塑性樹脂の多層体からなるものである。特に、高融点
樹脂層の片面または両面に、低融点樹脂層を設けた構成
にすることが好ましい。具体的には、以下に記載する構
成のものから選ばれる。 (1)高融点樹脂層の片面または両面に低融点樹脂層を
積層してなる一軸配向網状フィルム (2)上記一軸配向網状フィルムを配向方向が交差する
ように経緯積層してなる経緯積層網状フィルム (3)上記高融点樹脂層および低融点樹脂層からなる積
層体を一軸方向に配向し、配向の前または後に裁断して
なる一軸配向テープを、配向方向が交差するように経緯
積層した不織布 (4)上記一軸配向テープを配向方向が交差するように
経緯織成してなる織布 (5)前記一軸配向網状フィルムと上記一軸配向テープ
とを配向方向が交差するように積層してなる積層体
【0014】図5に、前記(1)の一軸配向網状フィル
ムの例を示す。図5(a)は縦一軸配向網状フィルムの
例を示す部分拡大斜視図である。縦一軸配向網状フィル
ム10は、高融点樹脂層11および低融点樹脂層12を
積層し、縦方向(フィルムの搬送方向)に一軸配向を行
った後、スプリッターにより縦方向に割繊して拡幅した
ものである。図5(b)は横一軸配向網状フィルムの例
を示す部分拡大斜視図である。横一軸配向網状フィルム
10aは、高融点樹脂層11および低融点樹脂層12を
積層し、必要に応じ縦方向に微配向した後、熱刃等によ
り横方向(フィルムの幅方向)にスリット処理を施し、
横方向に一軸配向を行ったものである。
【0015】図6に、前記(2)の経緯積層網状フィル
ムの例を示す。図6(a)は縦一軸配向網状フィルムか
らなる経緯積層網状フィルムの部分平面図であり、図
(b)は図(a)のb−b線における拡大端面図であ
り、特に厚み方向を拡大して示す。経緯積層網状フィル
ム13は、図5(a)に示した縦一軸配向網状フィルム
10を配向軸が交差するように経緯積層し、熱固定した
ものである。
【0016】図7は前記(3)に記載した一軸配向テー
プの部分斜視図である。一軸配向テープ14は、高融点
樹脂層11および低融点樹脂層12を積層し、一軸方向
に配向し、配向の前または後に裁断して得たものであ
る。上記延伸テープの幅は、一般的には3mm〜50m
m、好ましくは5mm〜30mmの範囲である。
【0017】図8は前記(3)の一軸配向テープ14を
経緯積層した不織布の部分平面図である。また、図9は
前記(4)の一軸配向テープを経緯積層して織成した織
布の部分斜視図である。不織布15および織布16は、
いずれも図7に示した一軸配向テープ14を用いて形成
する。
【0018】上記の配向処理において、配向倍率(伸長
倍率)は1.1〜15の範囲であるが、複数段に分けて
配向することが延伸むらを防止するために望ましい。例
えば、第1段で1.1〜8倍、好ましくは5〜7倍に1
次配向し、さらに第2段以降で、初期寸法に対し配向倍
率5〜15、好ましくは6〜10に2次、3次の配向を
行う。上記一軸配向網状フィルムまたは一軸配向テープ
の配向倍率が1.1未満では、織布や不織布の機械的強
度が十分でない。一方、配向倍率が15を超える場合
は、通常の方法で配向させることは困難であり、高価な
装置を必要とするなどの問題が生ずる。また熱固定の方
法としては、上記織布または積層したシートを加熱シリ
ンダードラム上で周回させながら連続的に加熱固定する
方法が最も好ましい。
【0019】配向方法としては、圧延法または延伸法の
いずれでもよいが、延伸法においては、特に擬一軸延伸
法が好ましい。本発明でいう圧延法とは、熱可塑性樹脂
フィルムを、その厚みより小さい間隙を有する2本の加
熱ロールの間を通過させ、樹脂フィルムの融点(軟化
点)より低い温度において挟圧して、厚みの減少分だけ
長さを伸長する方法をいう。また擬一軸延伸法とは、ロ
ール間隙をできるだけ小さくした低速ロールと高速ロー
ル(近接ロール)の間に熱可塑性樹脂フィルムを通過さ
せて、幅方向の収縮をなるべく小さく抑えながら延伸す
る方法である。
【0020】網状体に用いる高融点樹脂層と低融点樹脂
層との厚み比率は、特に限定されないが、低融点樹脂を
接着層として用いる場合には、その厚みを全体の厚みの
50%以下、好ましくは40%以下とする。低融点樹脂
層の厚みは、3μm以上であれば熱接着時の接着強度等
の諸物性を充足させ得るが、好ましくは5〜100μm
の範囲から選択される。
【0021】本発明で用いる高融点樹脂としては、高・
中密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン−
1、ポリ−4−メチルペンテン−1、ポリヘキセン−1
等のα−オレフィンの単独重合体、プロピレン−エチレ
ン共重合体等のα−オレフィン相互の共重合体等のポリ
オレフィン類、ポリアミド、ポリエステル、ポリカーポ
ネート、ポリビニルアルコール等の熱可塑性樹脂が挙げ
られる。
【0022】本発明に用いる低融点樹脂としては、高・
中・低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、
超低密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合
体;エチレン−アクリル酸共重合体およびエチレン−メ
タクリル酸共重合体;エチレン−アクリル酸エチル共重
合体等のエチレン−アクリル酸エステル共重合体および
エチレン−メタクリル酸エステル共重合体;エチレン−
(マレイン酸またはそのエステル)共重合体;ポリプロピ
レン、プロピレン−エチレン共重合体等のプロピレン系
重合体;不飽和カルボン酸で変性したポリオレフィン;
共重合ポリエステル等の熱可塑性樹脂が挙げられる。製
造上の理由から、上記高融点樹脂との融点の差は5℃以
上が必要であり、好ましくは10〜50℃以上である。
【0023】網状体における具体的な樹脂の積層構成と
しては、高密度ポリエチレン(HDPE)/低密度ポリ
エチレン(LDPE)、LDPE/HDPE/LDP
E、HDPE/エチレン−酢酸ビニル共重合体(EV
A)、EVA/HDPE/EVA、HDPE/線状低密
度ポリエチレン(LLDPE)、LLDPE/HDPE
/LLDPE、ポリプロピレン(PP)/プロピレン−
エチレン共重合体(PEC)、PEC/PP/PEC、
ポリエステル(PEs)/共重合ポリエステル(CPE
s)、CPEs/PEs/CPEs等が挙げられる。
【0024】本発明のシール層としては、中・低密度ポ
リエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、超低密度ポリ
エチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体;エチレン−
アクリル酸共重合体およびエチレン−メタクリル酸共重
合体;エチレン−アクリル酸エチル共重合体等のエチレ
ン−アクリル酸エステル共重合体およびエチレン−メタ
クリル酸エステル共重合体;エチレン−(マレイン酸ま
たはそのエステル)共重合体;ポリプロピレン、プロピ
レン−エチレン共重合体等のプロピレン系重合体;不飽
和カルボン酸で変性したポリオレフィン;共重合ポリエ
ステル等が挙げられるが、ヒートシール強度、経済性等
の点から、ポリエチレン系樹脂、特に直鎖状低密度ポリ
エチレンを主成分とするポリエチレンが好ましい。
【0025】上記シール層は、押出ラミネーションやド
ライラミネーション等の方法により、予め前記合成樹脂
製の透明フィルムに積層してラミネートにしておくこと
が好ましい。また、前記合成樹脂製の透明フィルムにバ
ーコードや内容物名あるいは製造者名等を印刷した後、
印刷面の上からシール層を押出ラミネーションやドライ
ラミネーション等の方法で積層することにより、印刷表
示の剥離を防止することができる。
【0026】更に、商品価値を向上させるために、通気
性透明袋を形成する網状体の高融点樹脂層および/また
は低融点樹脂層を、内容物に合わせた色彩の顔料、染料
等の着色剤で着色することもできる。
【0027】なお、本通気性透明袋は、野菜等の包装に
特に適しているが、台所用の水切ごみ袋や保存袋等とし
て再利用することもできるので、環境保全および省資源
の点においても有効な商品である。
【0028】以下に実施例により本発明を説明する。 <実施例1> 〔経緯積層網状フィルムの製造〕多層水冷インフレーシ
ョン法により、高融点樹脂層として高密度ポリエチレン
(MFR1.0g/10min、密度0.956g/cm3、融点12
9℃;商品名:日石スタフレン E710、日本石油化
学(株)製、以下「HDPE」と記す)を内部層に用い、
その両面に低融点樹脂層として低密度ポリエチレン(M
FR3.0g/10min、密度0.924g/cm3、融点109
℃;商品名:日石レクスロンF30、日本石油化学(株)
製、以下「LDPE」と記す)を配して、厚みが15μ
m(LDPE)/100μm(HDPE)/15μm
(LDPE)の積層フィルムを製造し、得られた積層フ
ィルムを8倍に延伸した後、割繊して、坪量18g/m2
幅1mの3層構造からなる縦一軸配向網状フィルムを得
た(図5(a)参照)。次いで縦一軸配向網状フィルム
を配向軸が直交するように経緯積層して経緯積層網状フ
ィルム(A)を製造した(図6参照)。 〔通気性透明袋の製造〕予め配向ポリプロピレン(OP
P)にバーコードおよび製造者名を印刷した上に、シー
ル層として線状低密度ポリエチレン(以下「LLDP
E」と記す)をドライラミネーション法により積層して
ラミネート体を得た。前記経緯積層網状フィルム(A)
と、ラミネート体のLLDPE側の面とを重合し、一辺
の開口部を残して周縁部を熱接着することにより通気性
透明袋を作製した(図1参照)。その底部引張強度等を
測定した結果を表1に示す。
【0029】<実施例2、3>実施例1で使用した経緯
積層網状フィルム(A)の代わりに、図8および図9に
示した一軸配向テープからなる不織布(B)および織布
(C)を用いた。その結果を表1に示す。
【0030】<実施例4>実施例1で使用した経緯積層
網状フィルム(A)の代わりに、「ESファイバー」3
0重量%を混合したランダム不織布(D)を使用した。
その結果を表1に示す。
【0031】<比較例1>前記経緯積層網状フィルム
(A)に、シール層としてLLDPEを付与していない
配向ポリプロピレンを積層した他は、実施例1と同様に
して行った。その結果を表1に示す。
【0032】<比較例2〜5>実施例1で使用したラミ
ネート体(OPP/LLDPE)の代わりに、従来の蔬
菜袋に使用されているHDPEフィルムを用い、経緯積
層網状フィルム(A)、不織布(B)、織布(C)およ
びランダム不織布(D)とそれぞれ積層し、実施例1と
同様にして行った。その結果を表1に示す。
【0033】<試験法> (1)底部引張強度(JIS Z1711に準拠) 底部のシール部を幅15mmの短冊状に切り、180゜
剥離試験を行う。5個のデータの平均値を求めた。 (2)玉葱テスト 玉葱5個を試料の小袋に入れ、振動を与えて底部のヒー
トシール部の状態を観察し、下記の基準により評価し
た。 ○ ----- 変化なし × ----- 底部が破袋した
【0034】
【表1】
【0035】
【発明の効果】以上のように、本発明の通気性透明袋
は、通気性および透明性を保持し、かつヒートシール強
度が高いので、玉葱、じゃがいも、蜜柑等の重量の大き
い生鮮果物、野菜等の包装に適している。また、内容物
の判別が容易であり、商品名やバーコード等の印刷表示
の剥がれが生じることはなく、必要により着色すること
によって商品価値を高めることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の一実施例の略示斜視図であ
り、(b)は(a)のb−b線における端面図である。
【図2】(a)および(b)は本発明の他の実施例二種
の正面図である。
【図3】(a)は本発明の他の実施例の略示斜視図であ
り、(b)は(a)のb−b線における端面図である。
【図4】本発明の更に他の実施例の、図3(b)に対応
する端面図である。
【図5】一軸配向網状フィルムの例を示す。(a)は縦
一軸配向網状フィルムの部分拡大斜視図であり、(b)
は横一軸配向網状フィルムの部分拡大斜視図である。
【図6】経緯積層網状フィルムの例を示す。(a)は縦
一軸配向網状フィルムからなる経緯積層網状フィルムの
部分平面図であり、(b)は(a)のb−b線における
拡大端面図である。
【図7】一軸配向テープの部分斜視図である。
【図8】一軸配向テープを経緯積層した不織布の部分平
面図である。
【図9】一軸配向テープを経緯織成した織布の部分斜視
図である。
【符号の説明】
1、1a、1b、1c、1d 通気性透明袋 2 透明フィルム 3 網状体 4 シール層 5 開口部 6 周縁部 7 ラミネート 8 粘着剤 9、9a 折返し部 10 縦一軸配向網状フィルム 10a 横一軸配向網状フィルム 11 高融点樹脂層 12 低融点樹脂層 13 経緯積層網状フィルム 14 一軸配向テープ 15 不織布 16 織布

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂製の透明フィルムと、少なくと
    も熱接着性繊維を含むランダム不織布または高融点樹脂
    層の片面もしくは両面に低融点樹脂層を積層して形成し
    た網状体とを、シール層を介して、一部に開口部を設け
    て周縁部を熱接着してなることを特徴とする通気性透明
    袋。
  2. 【請求項2】 前記網状体は、 (1)一軸配向網状フィルム、 (2)該一軸配向網状フィルムを配向方向が交差するよ
    うに経緯積層してなる経緯積層網状フィルム、 (3)一軸方向に配向した一軸配向テープを配向方向が
    交差するように経緯積層してなる不織布、 (4)該一軸配向テープを配向方向が交差するように経
    緯織成してなる織布、および (5)前記一軸方向網状フィルムと前記一軸配向テープ
    とを配向方向が交差するように積層してなる積層体 の内のいずれかであることを特徴とする請求項1に記載
    の通気性透明袋。
  3. 【請求項3】 前記合成樹脂製の透明フィルムが、配向
    フィルムであることを特徴とする請求項1または2に記
    載の通気性透明袋。
  4. 【請求項4】 前記合成樹脂製の透明フィルムが、予め
    前記シール層を含むラミネートからなることを特徴とす
    る請求項1から3のいずれかに記載の通気性透明袋。
  5. 【請求項5】 前記ラミネートが、前記合成樹脂製の透
    明フィルムの内側面に印刷を施し、その上に前記シール
    層を付与してなることを特徴とする請求項4に記載の通
    気性透明袋。
  6. 【請求項6】 前記合成樹脂製の透明フィルムが、配向
    ポリプロピレン系樹脂からなることを特徴とする請求項
    1から5のいずれかに記載の通気性透明袋。
  7. 【請求項7】 前記シール層が、直鎖状低密度ポリエチ
    レンからなることを特徴とする請求項1から6のいずれ
    かに記載の通気性透明袋。
  8. 【請求項8】 前記網状体の高融点樹脂層および/また
    は低融点樹脂層を着色したことを特徴とする請求項1か
    ら7のいずれかに記載の通気性透明袋。
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