JP7325242B2 - 食品用容器 - Google Patents
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Description
この特許文献1に開示された食品用容器によれば、容器を形成する合成樹脂フィルムまたはシート中に含まれる抗菌剤が、抗菌性物質のイソチオシアン酸エステルの揮発ガスを容器内の雰囲気中に徐放させるので、容器内の食品に対して防カビ、細菌増殖の抑制等の抗菌効果を与えることができるとされている。
前記食品用容器は、前記底部の内側表面に露出するように配置され且つ水との接触により水素ガスを発生する水素発生材を含むことを特徴とする、食品用容器である。
さらに、水素ガスの発生手段を、容器の基部とは別の構成部材によって形成することで、既存の容器に水素ガスの発生手段を後付けで設けることができるため、食品の種類や所望の鮮度保持効果等に応じて水素ガスの発生量や配置位置等を調整しやすく、また、容器を製造する際の利便性に優れるなどの利点もある。
前記水素発生材含有シートは、前記複数の水素発生粒子を含有し且つ10μm~200μmの厚さを有するフィルムからなることを特徴とする。
前記水素発生材含有シートは、前記複数の水素発生粒子を1質量%以上の割合で含む繊維によって構成された不織布からなることを特徴とする。
本明細書において用いられる各種方向等については、特に断りのない限り、以下のとおりである。
本明細書において、「食品が載置される面が上方を向くように水平面上に置いた対象物(例えば、食品用容器、水素発生材含有シート等)に対して垂直の方向」を「厚さ方向」といい、さらに、この「厚さ方向に直交する平面内の任意の方向」を「平面方向」という。これに関連し、「対象物の平面方向において、対象物の中心に対して相対的に近位側」を、「平面方向の内方側」といい、「対象物の平面方向において、対象物の中心に対して相対的に遠位側」を、「平面方向の外方側」という。なお、対象物の中心は、当該対象物の平面視における外形形状の重心を指す。
さらに、本明細書では、食品用容器の厚さ方向において相対する2つの面のうち、食品が載置される一方の面を「内側表面」といい、その反対側の他方の面を「外側表面」という。
なお、これらの用語の定義は、食品用容器の構成部材等においても同様に用いられる。
図1および図2に示すように、本発明の一実施形態である食品用容器1は、平面視にて、四隅が円弧状である略矩形状の外形形状を有し、精肉や鮮魚、青果等の生鮮食品(以下、単に「食品」と称することがある。)が載置される略矩形状の底部11と、該底部11の周縁部から所定の傾斜角で立設された周壁部12と、該周壁部12の端部(底部11とは反対側の端部)において平面方向の外方側に向かって延びるフランジ部13と、を備えたトレイ状の構造を有している。すなわち、食品用容器1は、一般的な食品トレイと同様の構造を有している。
また、上記周壁部12やフランジ部13などの特定構造部分の要否は、食品用容器の種類や用途などによるため、これらの特定構造部分を備えることは、本発明の食品用容器において必須の構成要件ではない。
食品用容器1の容器形状を形作る容器本体は、食品用容器1の底部11の外側表面S2を形成する基部14と、周壁部12と、フランジ部13と、を有する樹脂成形物によって形成されているが、容器本体を形成する材料は樹脂に限定されず、食品用容器の形成材料として用いられているパルプや金属などの材料も採用することができる。
なお、これら樹脂の形態は特に限定されず、容器本体の形成手段等に応じて、シート状(例えば、発泡スチレンシート(PSP)等)やペレット状、顆粒状、粉末状、液体状などの任意の形態のものを用いることができる。
容器本体をこのようなパルプモールドによって形成する場合は、水素ガスの漏出を抑制して鮮度保持効果をより効果的に発揮させる点から、容器本体の少なくとも内側表面を合成樹脂層によって被覆することが好ましい。なお、この被覆に用いる合成樹脂は特に限定されず、例えば、アクリル系樹脂、スチレン-アクリル系樹脂、エチレン-酢酸ビニル系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、塩化ビニリデン系樹脂、ワックス系樹脂、フッ素系樹脂、シリコーン系樹脂などが挙げられる。これらの被覆用の樹脂は、単独で使用しても、二種類以上の樹脂を併用してもよく、さらに、着色剤、防腐剤、抗菌剤等の添加剤や充填剤を含む樹脂組成物として用いてもよい。
なお、容器本体の表面を合成樹脂層によって被覆する手段は特に限定されず、合成樹脂フィルムを容器本体の表面に積層してもよいし、合成樹脂の溶液または溶融物を容器本体の表面に塗工してもよい。
本発明の食品用容器の底部は、当該底部の内側表面に露出するように配置された水素発生材を含むものであり、上述の実施形態の食品用容器1においては、底部11は、図3および図4に示すように底部11の外側表面S2を形成する容器本体の基部14と;当該基部14の内側表面S1に配置された、水素発生材3を食品用容器1の内側表面S1に露出するように含む水素発生材含有シート2と;によって構成されている。
さらに、この食品用容器1においては、水素ガスの発生手段を、容器本体の基部14とは別の構成部材によって形成することで、既存の容器本体に水素ガスの発生手段を後付けで設けることができるため、食品の種類や所望の鮮度保持効果等に応じて水素ガスの発生量や配置位置等を調整しやすく、また、容器を製造する際の利便性に優れるなどの利点もある。
本発明の食品用容器において、水素発生材含有シートが配置される位置は、このような底部の中心を含む位置に限定されないが、水素発生材含有シートが底部の中心を含む位置に配置されていると、食品用容器の底部に載置される生鮮食品から滲出する液汁中の水分と、水素発生材含有シートに含まれる水素発生材とがより一層接触しやすくなるため、上述の鮮度保持効果をより確実に発揮することができる。
本発明の食品用容器においては、水素発生材含有シートと容器本体の基部は、このように一体化されていなくてもよいが、水素発生材含有シートと容器本体の基部とが一体化されていると、水素ガスの発生手段である水素発生材含有シートが食品用容器の搬送中などにズレたりしにくいため、上述の鮮度保持効果をより的確に発揮することができる。
上述の食品用容器1において、水素発生材含有シート2は、図2に示すように、平面視にて、矩形状の外形形状を有しており、容器本体の基部14の内側表面S1上に配置されて、精肉等の食品が載置される載置面を形成するシート状部材である。
これにより、水素発生材含有シート2は、水素ガスの発生手段としての機能と、ドリップシートとしての機能とを併せ持つ、高機能のシート状部材となっている。
上述のとおり、液透過層21は、水素発生材3を食品用容器1の内側表面S1に露出するように含むとともに、食品から滲出するドリップ等の液体を吸収層22に移行させるための複数の開口部20を有する、熱可塑性樹脂フィルムによって形成されている。
液透過層21において複数の開口部20の各々は、図4および図5に示すように、液透過層21の内側表面S1側の表面から外側表面S2側の表面まで貫通するように形成されており、液透過層21の内側表面S1側の表面(すなわち、食品の載置面)に供給されたドリップ等の液体を液透過層21の外側表面S2側に位置する吸収層22へ移行させる導液部として機能するものである。
水素発生材3がこのように配置されていると、液透過層21の内側表面S1側の表面(すなわち、食品の載置面)にドリップ等の液体が供給されたときに、上述の平坦な部分の表面(すなわち、食品の載置面)に露出する水素発生材3がドリップ等の液体に含まれる水分と接触して水素ガスを発生させるだけでなく、開口部20内の表面に露出する水素発生材3もまた、開口部20内を流れるドリップ等の液体に含まれる水分と接触して水素ガスを発生させることができるので、上述の鮮度保持効果をより効果的に発揮することができる。
さらに、複数の開口部20は、図2および図5に示すように、平面方向において千鳥状に配置されており、それにより、液透過層21の平面方向において剛性や液透過性等にばらつきが生じにくくなっているため、水素発生材含有シート2の機能(すなわち、水素ガスの発生手段としての機能とドリップシートとしての機能)をより安定して発揮させることができる。
まず100mm×100mmのサイズの試料を10枚採取して、各試料の質量を測定した後、各試料の質量(g)を各試料の面積(m2)で除することにより、各試料の坪量を算出する。計10個の試料の坪量の平均値を算出し、当該平均値を坪量として採用する。
なお、厚さは、大栄科学精器製作所製の厚さ測定器、FS-60DS(プレッサーフートの直径:50.5mm,測定圧:0.3KPa)を用いて測定することができる。
さらに、水素発生材を配合していない熱可塑性樹脂を、押出機によりフィルム状に成形した後、得られた熱可塑性樹脂フィルムの表面に水素発生材を任意の接合手段(例えば、接着手段や融着手段等)により付着させてもよい。
上述の食品用容器1において、水素発生材含有シート2の液透過層21に含まれる水素発生材3は、その少なくとも一部が食品用容器1の内側表面S1に露出するように上記液透過層21に含まれており、食品から滲出するドリップ等の液体に含まれる水分と接触して水素ガスを発生させるものである。この水素ガスにより、食品用容器1の底部11に載置された食品の鮮度低下を抑制することができる。
上述の食品用容器1において、水素発生材含有シート2の外側表面S2側に配置される吸収層22は、液透過層21と同様に平面視にて略矩形状の外形形状を有しており、上述の液透過層21を透過してきた或いは上述の基部14の内側表面S1上を流れてきたドリップ等の液体を吸収し得る、親水性または疎水性の不織布によって形成されている。
特に、食品から滲出するドリップ等の液体が水分を多く含む場合には、例えばエアレイドパルプ、ウェットクレープ紙、ティッシュペーパー、親水化処理された合成繊維やパルプによって構成された不織布(例えば、エアスルー不織布)などの親水性の不織布を用いることが好ましく、また、ドリップ等の液体が油脂を多く含む場合には、例えば親水化処理されていない合成繊維によって構成された不織布(例えば、エアスルー不織布)などの疎水性の不織布を用いることが好ましい。
さらに、水素発生材含有シートの全体の外形形状や各種寸法、坪量等も、本発明の効果を阻害しない限り特に限定されず、所望の鮮度保持効果や強度等に応じた任意の外形形状や各種寸法、坪量等を採用することができる。
なお、上述の水素発生材3は、開口部20A内の表面においても露出するように配置されている。
図7は、本発明の食品用容器に用い得る更に別の水素発生材含有シート2Bの部分断面斜視図である。この図7に示す水素発生材含有シート2Bは、食品の載置面を形成する液透過層21Bのみからなる単層構造を有している。
図8は、本発明の食品用容器に用い得る更に別の水素発生材含有シート2Cの部分断面斜視図である。この図8に示す水素発生材含有シート2Cは、食品の載置面を形成する吸収層22Cのみからなる単層構造を有している。
なお、上述の水素発生材含有シート2Cにおいては、水素発生材3を露出するように練り込んだ構成繊維Fを用いて、上述の不織布を形成している。このように不織布の構成繊維に水素発生材を練り込む場合は、合成樹脂(例えば、ポリプロピレン樹脂等)の単繊維に水素化マグネシウム等の水素発生材を含有させてもよいし、サイド・バイ・サイド型複合繊維の両方の樹脂成分に水素発生材を含有させてもよいし、芯鞘型複合繊維の鞘部の樹脂成分に水素発生材を含有させてもよい。これらの中でも、水素発生材を構成繊維の表面に露出させやすいという点から、不織布の構成繊維となる芯鞘型複合繊維の鞘部の樹脂成分に水素発生材を含有させることが好ましい。
なお、液不透過層としては、ドリップ等の液体が透過しにくいものであれば特に限定されず、例えばオレフィン系樹脂やポリエステル系樹脂、エチレン・酢酸ビニルコポリマー等の熱可塑性樹脂フィルムなどが挙げられる。
この図9に示す食品用容器1Dは、底部11Dに水素発生材含有シートが配置されていないものの、底部11Dにおいて、食品用容器1Dの幅方向(短手方向)に延びる複数の凸部15と、隣接する凸部15の間において食品用容器1Dの幅方向に延びる複数の凹部16と、を有する特定の凹凸構造17を備えている。
本発明において、食品用容器の使用形態は特に限定されないが、水素ガスによる鮮度保持効果がより効果的に発揮される点から、食品用容器は、食品を底部に載置した後にラップフィルムやシール用フィルム等の任意の包装材により密封包装されることが好ましい。
この図11に示す密封包装容器10は、食品用容器1の底部11の上に(より具体的には、底部11における水素発生材含有シート2の上に)精肉18が載置されており、さらに、この精肉18が載置された食品用容器1の内部空間を密封するように、塩化ビニル樹脂によって形成されたラップフィルム19がフランジ部13の上面に接しつつ、食品用容器1の底部11の外側表面S2まで覆うように食品用容器1を覆い包んでいる。
水素発生材として水素化マグネシウム(水素化Mg)を5質量%の割合で配合したポリエチレン(PE)を押出機により混錬し、Tダイから押し出して成形ドラム上で冷却することにより、ポリエチレン樹脂フィルムの連続体を得た。
得られたポリエチレン樹脂フィルムの連続体を所定寸法に切断することで、長手方向長さ120mm、幅方向長さ65mm、厚さ20μmのポリエチレン樹脂フィルム(PEフィルム)からなる水素発生材含有シートを得た。
このようにして得られた水素発生材含有シートと、長手方向長さ220mm、幅方向長さ130mm、坪量100g/m2の容器本体形成用の発泡スチレンシート(PSP)とを、水素発生材含有シートが発泡スチレンシートの中心に位置するように真空成形用の金型内で重ね合わせて、金型で加熱しながら金型内を減圧することにより、両者を一体化しつつ容器の形状に成形した。
成形した容器を金型内で冷却した後、金型から取り出すことにより、実施例1の食品用容器を得た。なお、この実施例1の食品用容器は、水素発生材含有シートが底部の中心で容器本体と一体化されていた。
水素発生材含有シートを形成するPEフィルムの厚さを、それぞれ200μmおよび210μmに変更したこと以外は、実施例1と同様にして、実施例2および3の食品用容器を得た。
ポリエチレン(PE)からなる鞘部と、ポリプロピレン(PP)からなる芯部とによって構成された芯鞘型複合繊維の鞘部に、水素化Mgを1質量%の割合(なお、芯鞘型複合繊維全体を100質量%とする。)で配合した芯鞘型複合繊維(繊度:2.2dtex、繊維長:51mm)を用いてサーマルボンド法により製造した、坪量20g/m2の不織布(長手方向長さ120mm、幅方向長さ65mm)を水素発生材含有シートとして用いたこと以外は、実施例1と同様にして、実施例4の食品用容器を得た。
芯鞘型複合繊維の鞘部に水素化Mgを5質量%の割合で配合したこと以外は、実施例4と同様にして、実施例5の食品用容器を得た。
水素発生材含有シートの代わりに、シクロデキストリン100質量部に対してイソチオシアン酸エステル類10質量部を包接させてなる抗菌性包接物を5質量%の割合で配合した、厚さ20μmのPEフィルムからなる抗菌シートを用いたこと以外は、実施例1と同様にして、比較例1の食品用容器を得た。
水素発生材含有シートの代わりに、ポリエチレン樹脂のみからなる厚さ20μmのPEフィルムを用いたこと以外は、実施例1と同様にして、比較例2の食品用容器を得た。
芯鞘型複合繊維の鞘部に水素化Mgを配合しなかったこと以外は、実施例4と同様にして、比較例3の食品用容器を得た。
得られた実施例1~5および比較例1~3の食品用容器について、下記の測定方法に従って鮮度k値を測定することで、各食品用容器の鮮度保持効果を評価した。この評価結果は、各食品用容器の構成とともに下記の表1に示す。なお、表1中の評価結果における括弧内の値は、各食品用容器の鮮度k値を示す。
(1)鮮度k値の測定に用いる食材として、生でなるべく鮮度のよいマグロ30gを用意する。
(2)測定対象となる食品用容器の底部にマグロ30gを載置して、タッパ容器の中に入れて密封する。
(3)密封したタッパ容器を5℃の冷蔵庫で24時間保存した後、鮮度k値測定装置(「鮮度チェッカー」、QS-solution社製)を用いて、各試料(マグロ)の保存開始0時間と保存開始24時間経過後のk値を以下の(i)~(ix)の手順で測定し、k値の変化量(24時間鮮度k値-0時間鮮度k値)を算出する。
なお、保存開始0時間の試料は、24時間保存した試料(30gのマグロ)と同じマグロから切り出されたものを使用する。
(i)食材(マグロ)を200mg程度にカットし、試験管に入れる。
(ii)鮮度チェッカー用抽出試薬600μLを試験管に加える。
(iii)ハサミで食材を細かく切断する。
(iv)水酸化カリウムでpHを中性に調整する。
(v)鮮度k値測定装置に付属の測定ボックスに電気泳動液を入れ、測定用のろ紙を枠に固定し、ろ紙の全体に電気泳動液を吹きかける。
(vi)枠を測定ボックスに入れて、上記(iv)のpH調整後の上澄み液をろ紙の中央に滴下する。
(vii)鮮度k値測定装置の測定器に測定ボックスを入れ、300秒間電気泳動する。
(viii)ろ紙を枠ごと取り出して、乾燥機内で乾燥させる。
(ix)乾燥したろ紙を鮮度k値測定装置の測定器に入れて紫外線を照射し、浮かび上がったスポットを撮影して、鮮度チェッカー用解析ソフトを用いて分析する。
(4)上記k値の変化量(24時間鮮度k値-0時間鮮度k値)を「鮮度k値」とし、この鮮度k値の値を以下の基準で評価する。
鮮度k値が10%以下 : ◎ (鮮度保持効果が優れている)
鮮度k値が11%以上、14%以下: ○ (鮮度保持効果が良好である)
鮮度k値が15%以上 : × (鮮度保持効果が劣っている)
さらに、水素発生材含有シートとして、水素化Mgが構成繊維の表面に露出した不織布を用いた実施例4および5の食品用容器においても、24時間経過後の食材に対して優れた鮮度保持効果を発揮することができた。
すなわち、実施例1~5の食品用容器は、いずれも食品に対して鮮度保持効果を持続的に発揮することができた。
一方、水素発生材が配合されていない比較例1~3の食品用容器は、いずれも鮮度保持効果が劣っていた。
11 底部
12 周壁部
13 フランジ部
14 基部
15 凸部
16 凹部
17 凹凸構造部
18 精肉
19 ラップフィルム
2 水素発生材含有シート
20 開口部
21 液透過層
22 吸収層
3 水素発生材
S1 内側表面
S2 外側表面
Claims (5)
- 底部を有する食品用容器であって、
前記食品用容器は、前記底部の内側表面に露出するように配置され且つ水との接触により水素ガスを発生する水素発生材を含み、
前記底部が、前記底部の外側表面を形成する基部と、前記基部の内側表面に配置され且つ前記水素発生材を前記内側表面に露出するように含む水素発生材含有シートと、によって構成されており、
前記水素発生材は、5μm~40μmの平均粒子径を有する複数の水素発生粒子からなり、
前記水素発生材含有シートは、前記複数の水素発生粒子を1質量%以上の割合で含む繊維によって構成された不織布からなることを特徴とする、食品用容器。 - 前記水素発生材含有シートが、平面視にて、前記底部の中心を含む位置に配置されていることを特徴とする、請求項1に記載の食品用容器。
- 前記水素発生材含有シートが、前記基部と一体化されていることを特徴とする、請求項1または2に記載の食品用容器。
- 前記水素発生材が複数の水素化マグネシウム粒子であることを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載の食品用容器。
- 前記食品用容器は、塩化ビニル樹脂によって形成されたラップフィルムによって密封包装されることを特徴とする、請求項1~4のいずれか一項に記載の食品用容器。
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