JP2014084233A - 水素発生用乾燥シート - Google Patents
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Abstract
【課題】人体表面に直接的に水素を接触させることを可能とするシートを提供する。
【解決手段】含水性の乾燥基材シートおよび水分と反応して水素発生可能な金属材料を備え、上記金属材料は、上記乾燥基材シートに水分を含浸させたとき、該水分と反応して水素発生可能に上記乾燥基材シートに直接又は間接に支持されていることを特徴とする水素発生用乾燥シートを構成する。
【選択図】なし
【解決手段】含水性の乾燥基材シートおよび水分と反応して水素発生可能な金属材料を備え、上記金属材料は、上記乾燥基材シートに水分を含浸させたとき、該水分と反応して水素発生可能に上記乾燥基材シートに直接又は間接に支持されていることを特徴とする水素発生用乾燥シートを構成する。
【選択図】なし
Description
本発明は、人体表面あるいは任意の被対象面において水素を発生させ、人体表面に直接的に水素を接触させることを可能とする水素発生用乾燥シートに関する。
近年、活性酸素による人体への影響、具体的には、人体内あるいは人体表面における活性酸素が、健康や美容にマイナスの影響を及ぼすことについて多くの研究がある。
また、上記活性酸素のマイナスの影響を防止、抑制し、健康や美容の向上を図ることについても多くの研究がある。それらの研究の多くは、水素を水などに溶存させ、これを、飲用することにより体内において抗酸化作用を発揮させ、活性酸素を不活性化することを趣旨とする。
例えば、下記特許文献1には、マグネシウム粉、固体有機酸および賦形剤、乳化剤等錠剤化にあたって必要な材料を含んだ酸性還元水生成錠剤の発明が開示されており、上記酸性還元水生成錠剤を水中に投入するだけで短時間のうちに弱酸性の還元水を得ることができると説明されている。
また下記特許文献2には、粉末状の水素化アルカリ金属又は水素化アルカリ土類金属と水溶性の固体酸が溶融状態の水不溶性高分子中に均一に混合されて冷却固化されてなる水素発生剤の発明が開示されている。上記水素発生剤の産業上の利用可能性としては、蒸発残渣の少ない飲料用の水素水が数十分以内で調整でき、人体の健康を促進する健康飲料水としての用途が期待されることが説明されている。
しかしながら、水素は水または水溶液に対する溶存性が小さく、また水素は分子が小さいことから一度溶存した水素であっても水から抜けやすい傾向にある。したがって、人体のうち、特に人体表面あるいは表面付近における活性酸素に対して、飲用した水に溶存する水素を利用して充分に還元作用を発揮させることは未だ技術的な課題を有するものと思われる。したがって、水素の還元作用を、人体表面あるいは人体表面付近において充分に発揮可能な技術の改善が求められていた。
本発明は、上記問題を鑑みなされたもので、人体表面に直接的に水素を接触させることを可能とするシートを提供することを目的とする。
本発明者は、含水性の乾燥基材シートに直接または間接に、水分と反応して水素を発生することが可能な金属材料を担持させることによれば、使用時に該乾燥基材シートに水または水溶液を含浸させることによって、上記金属材料との化学反応により水素を発生させることができること、そして、水または水溶液を含浸させた当該シートを人体表面の任意の箇所に当てることによって、発生した水素を直接的に人体表面に接触させることが可能であることを見出し、本発明の水素発生用乾燥シートを完成させた。
即ち本発明は、
(1)含水性の乾燥基材シートおよび水分と反応して水素発生可能な金属材料を備え、
上記金属材料は、上記乾燥基材シートに水分を含浸させたとき、該水分と反応して水素発生可能に上記乾燥基材シートに直接又は間接に支持されていることを特徴とする水素発生用乾燥シート、
(2)固体有機酸を備え、
上記固体有機酸は、上記乾燥基材シートに水分を含浸させたとき該水分に溶解し、該水分を酸性にするか、あるいは、上記金属材料と該水分とが反応して水分がアルカリ性となるとき、中性あるいは酸性側に当該水分の水素イオン指数を調整可能であることを特徴とする上記(1)に記載の水素発生用乾燥シート、
(3)上記金属材料および上記固体有機酸は、該金属材料と該固体有機酸とが混合してなる粉末、あるいは、上記金属材料が固体有機酸に被覆されてなる粉末であることを特徴とする上記(2)に記載の水素発生用乾燥シート、
(4)上記含水性の乾燥基材シートを第一乾燥基材シートとし、
該第一乾燥基材シート上に直接又は間接に第二乾燥基材シートを備え、
上記金属材料と上記固体有機酸とが、上記第一乾燥基材シートおよび上記第二乾燥基材シート間に挟持されていることを特徴とする上記(1)から(3)のいずれかに記載の水素発生用乾燥シート、
(5)上記第二乾燥基材シートが、水素ガス不透過性のシートであることを特徴とする上記(4)に記載の水素発生用乾燥シート、
(6)上記(1)〜(5)のいずれかに記載の水素発生用乾燥シートと、
上記水素発生用乾燥シートに含浸させるための水、または水溶液と、を備え、
使用する際に、上記水または水溶液を、上記水素発生用乾燥シートに含浸させるよう、上記水素発生用乾燥シートと上記水または水溶液とが、分離された状態で包装されていることを特徴とする、水素発生用乾燥シート収納体、
を要旨とするものである。
(1)含水性の乾燥基材シートおよび水分と反応して水素発生可能な金属材料を備え、
上記金属材料は、上記乾燥基材シートに水分を含浸させたとき、該水分と反応して水素発生可能に上記乾燥基材シートに直接又は間接に支持されていることを特徴とする水素発生用乾燥シート、
(2)固体有機酸を備え、
上記固体有機酸は、上記乾燥基材シートに水分を含浸させたとき該水分に溶解し、該水分を酸性にするか、あるいは、上記金属材料と該水分とが反応して水分がアルカリ性となるとき、中性あるいは酸性側に当該水分の水素イオン指数を調整可能であることを特徴とする上記(1)に記載の水素発生用乾燥シート、
(3)上記金属材料および上記固体有機酸は、該金属材料と該固体有機酸とが混合してなる粉末、あるいは、上記金属材料が固体有機酸に被覆されてなる粉末であることを特徴とする上記(2)に記載の水素発生用乾燥シート、
(4)上記含水性の乾燥基材シートを第一乾燥基材シートとし、
該第一乾燥基材シート上に直接又は間接に第二乾燥基材シートを備え、
上記金属材料と上記固体有機酸とが、上記第一乾燥基材シートおよび上記第二乾燥基材シート間に挟持されていることを特徴とする上記(1)から(3)のいずれかに記載の水素発生用乾燥シート、
(5)上記第二乾燥基材シートが、水素ガス不透過性のシートであることを特徴とする上記(4)に記載の水素発生用乾燥シート、
(6)上記(1)〜(5)のいずれかに記載の水素発生用乾燥シートと、
上記水素発生用乾燥シートに含浸させるための水、または水溶液と、を備え、
使用する際に、上記水または水溶液を、上記水素発生用乾燥シートに含浸させるよう、上記水素発生用乾燥シートと上記水または水溶液とが、分離された状態で包装されていることを特徴とする、水素発生用乾燥シート収納体、
を要旨とするものである。
本発明の水素発生用乾燥シートは、含水性の乾燥基材シートと、水分と反応して水素を発生可能な金属材料を備える乾燥シートであり、上記乾燥基材シートに水分を含浸させて上記金属材料と水分とを接触させるまでは、シート内において水素発生の化学反応が生じない。
そして使用時に乾燥基材シートに水分を含浸させることによって金属材料との化学反応により水素を発生させることができるので、これを速やかに人体表面の任意の箇所に当てることによって、直接的に水素を人体表面に接触させることが可能である。
そして使用時に乾燥基材シートに水分を含浸させることによって金属材料との化学反応により水素を発生させることができるので、これを速やかに人体表面の任意の箇所に当てることによって、直接的に水素を人体表面に接触させることが可能である。
[実施態様1]
以下に、図面を用いて本発明の水素発生用乾燥シートを実施するための実施態様1について説明する。図1(A)は本発明の水素発生用乾燥シート1の断面概略図である。乾燥シート1は、含水性の乾燥基材シートを第一乾燥基材シート2とし、その上に直接に第二乾燥基材シート3を積層して構成されており、第一乾燥基材シート2と第二乾燥基材シート3との間に、金属材料4および固体有機酸5が挟まれて構成されている。水素発生用乾燥シート1における水素発生可能な金属材料4と固体有機酸5は、第一乾燥基材シート2と第二乾燥基材シート3との間において外周部分を残し、シート面全体に散布された状態で挟持され支持されている。
尚、本発明を説明するための図面においては、図示容易化のため、適宜、各構成の寸法比率を変更して示す場合があるが、これらは実際の本発明の各構成の寸法を何ら制限するものではない。
以下に、図面を用いて本発明の水素発生用乾燥シートを実施するための実施態様1について説明する。図1(A)は本発明の水素発生用乾燥シート1の断面概略図である。乾燥シート1は、含水性の乾燥基材シートを第一乾燥基材シート2とし、その上に直接に第二乾燥基材シート3を積層して構成されており、第一乾燥基材シート2と第二乾燥基材シート3との間に、金属材料4および固体有機酸5が挟まれて構成されている。水素発生用乾燥シート1における水素発生可能な金属材料4と固体有機酸5は、第一乾燥基材シート2と第二乾燥基材シート3との間において外周部分を残し、シート面全体に散布された状態で挟持され支持されている。
尚、本発明を説明するための図面においては、図示容易化のため、適宜、各構成の寸法比率を変更して示す場合があるが、これらは実際の本発明の各構成の寸法を何ら制限するものではない。
第一乾燥基材シート2(含水性の乾燥基材シート):
第一乾燥基材シート2は、本発明における含水性の乾燥基材シートである。第一乾燥基材シート2は、乾燥状態であって、水素発生可能な金属材料(以下、単に「金属材料」ともいう)などを直接または間接に支持する。第一乾燥基材シート2を構成する材料としては、水分が付与されたとき、当該水分が金属材料と反応し水素発生可能な程度に、当該水分を含浸させ保持可能である素材を選択すればよい。図1(A)に示す態様では、第一乾燥基材シート2と後述する第二乾燥基材シート3とで挟み込むことによって、金属材料などが支持されている。
例えば、第一乾燥基材シート2の具体的な例としては、シート状のコットン、不織布、布などを上げることができるがこれに限定されない。例えば、化粧水を含む水分を含んだ状態で市販される美容用のパックの基材シートなどを乾燥状態として、本発明における第一乾燥基材シートとして選択してもよい。
第一乾燥基材シート2は、本発明における含水性の乾燥基材シートである。第一乾燥基材シート2は、乾燥状態であって、水素発生可能な金属材料(以下、単に「金属材料」ともいう)などを直接または間接に支持する。第一乾燥基材シート2を構成する材料としては、水分が付与されたとき、当該水分が金属材料と反応し水素発生可能な程度に、当該水分を含浸させ保持可能である素材を選択すればよい。図1(A)に示す態様では、第一乾燥基材シート2と後述する第二乾燥基材シート3とで挟み込むことによって、金属材料などが支持されている。
例えば、第一乾燥基材シート2の具体的な例としては、シート状のコットン、不織布、布などを上げることができるがこれに限定されない。例えば、化粧水を含む水分を含んだ状態で市販される美容用のパックの基材シートなどを乾燥状態として、本発明における第一乾燥基材シートとして選択してもよい。
本発明において、含水性の乾燥基材シートを用い、これに水素発生可能な金属材料を直接に間接に支持させることによれば、使用前には反応前の金属材料を保持することができ、使用時に乾燥基材シートに水分を含浸させることによって当該水分と金属材料とを反応させ水素を発生させることができるので、化学反応により発生させた水素を非常に効率的に使用することができる。
しかも、一般的に、シートに水分を充分に含ませることによって、水の物性によりシートが人体表面に張り付く傾向にある。したがって、乾燥基材シートに水分を含浸させて、人体表面等の対象表面に該シートを貼り付けることによって自律的に貼り付けられた状態を維持しつつ、対象表面に直接に水素を接触させることができる。
しかも、一般的に、シートに水分を充分に含ませることによって、水の物性によりシートが人体表面に張り付く傾向にある。したがって、乾燥基材シートに水分を含浸させて、人体表面等の対象表面に該シートを貼り付けることによって自律的に貼り付けられた状態を維持しつつ、対象表面に直接に水素を接触させることができる。
第一乾燥基材シート2の厚みは特に限定されない。シートの厚みの目安として、第一乾燥基材シート2に支持される金属材料に化学反応を生じせしめ、水素を発生させることが可能な程度の水分を含有可能な厚みに調整してよい。このとき、水素を発生させることが可能な程度の水分量とは、支持される金属材料の量などにより決定してよい。
さらには、含水させた後に人体表面等に数分以上、当接した状態を自立的に保持させることが望まれる場合には、これを勘案し、シートの厚みと含水可能な量を決定してよい。
また、図1(A)に示す構成では、第一乾燥基材シート2に加え第二乾燥基材シート3を備える態様の本発明であって、第二乾燥基材シート3も含水性である場合には、上述する、水素を発生させることが可能な程度の水分あるいは、当接した状態で自立的に保持させるために必要な水分は、第一乾燥基材シート2に含水可能な水分量および第二乾燥基材シートに含水可能な水分量の和として示されてもよい。したがって、第一乾燥基材シート2の厚みは、第二乾燥基材シート3の厚みを勘案して適宜設計可能である。
さらには、含水させた後に人体表面等に数分以上、当接した状態を自立的に保持させることが望まれる場合には、これを勘案し、シートの厚みと含水可能な量を決定してよい。
また、図1(A)に示す構成では、第一乾燥基材シート2に加え第二乾燥基材シート3を備える態様の本発明であって、第二乾燥基材シート3も含水性である場合には、上述する、水素を発生させることが可能な程度の水分あるいは、当接した状態で自立的に保持させるために必要な水分は、第一乾燥基材シート2に含水可能な水分量および第二乾燥基材シートに含水可能な水分量の和として示されてもよい。したがって、第一乾燥基材シート2の厚みは、第二乾燥基材シート3の厚みを勘案して適宜設計可能である。
第二乾燥基材シート3:
第二乾燥基材シート3は、第一乾燥基材シート2に対向し、シート間に金属材料4および固体有機酸5を挟持状態で積層可能なシートであればよい。
第二乾燥基材シート3の例としては、第一乾燥基材シート2と同様に含水性の乾燥基材シートを用いることができる。かかる態様であれば、水素発生用乾燥シート1における含水量をより充分にすることができる。したがって水素発生量を多くしたい場合には、挟持される金属材料4の量を増加させるとともに、第二乾燥基材シート3を含水性とすることが1つの望ましい態様である。
このとき、第一乾燥基材シート2の厚みを第二乾燥基材シート3の厚みより小さく設計することによれば、水素発生用乾燥シート1内で発生した水素を、第一乾燥基材シート2側から放出させやすくすることができる。したがって、第一乾燥基材シート2を対象面への当接面としたとき、対象面の水素接触量を増大させることが可能である。
第二乾燥基材シート3は、第一乾燥基材シート2に対向し、シート間に金属材料4および固体有機酸5を挟持状態で積層可能なシートであればよい。
第二乾燥基材シート3の例としては、第一乾燥基材シート2と同様に含水性の乾燥基材シートを用いることができる。かかる態様であれば、水素発生用乾燥シート1における含水量をより充分にすることができる。したがって水素発生量を多くしたい場合には、挟持される金属材料4の量を増加させるとともに、第二乾燥基材シート3を含水性とすることが1つの望ましい態様である。
このとき、第一乾燥基材シート2の厚みを第二乾燥基材シート3の厚みより小さく設計することによれば、水素発生用乾燥シート1内で発生した水素を、第一乾燥基材シート2側から放出させやすくすることができる。したがって、第一乾燥基材シート2を対象面への当接面としたとき、対象面の水素接触量を増大させることが可能である。
また、第二乾燥基材シート3の異なる例としては、水素ガスが透過しない、あるいは水素ガスが透過し難い、水素ガス不透過性のシートを用いることができる。具体的な例としては、含水性がなく水素ガスバリヤ性の示される適当な樹脂フィルムが挙げられるがこれに限定されない。
水素発生用乾燥シート1が水分を保持した状態で、第一乾燥基材シート2と第二乾燥基材シート3とにおいて、相対的に、第一乾燥基材シート2の方が水素ガス透過率が高くなるよう設計することによって、発生した水素を選択的に第一乾燥基材シート2側から放出させることができる。したがって、第一乾燥基材シート2を人体表面等の対象面側に当てることによって、シート内で発生した水素を効率よく人体表面等に接触させることが出来る。
水素発生用乾燥シート1が水分を保持した状態で、第一乾燥基材シート2と第二乾燥基材シート3とにおいて、相対的に、第一乾燥基材シート2の方が水素ガス透過率が高くなるよう設計することによって、発生した水素を選択的に第一乾燥基材シート2側から放出させることができる。したがって、第一乾燥基材シート2を人体表面等の対象面側に当てることによって、シート内で発生した水素を効率よく人体表面等に接触させることが出来る。
尚、図示省略するが、本発明は、第一乾燥基材シート2および第二乾燥基材シート3との2層構成に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、さらに3層以上の層構成であってもよい。例えば、図1(A)において、第二乾燥基材シート3として第一乾燥基材シート2と同様に含水性かつ水素透過性の部材で構成されたシートを選択し、さらに、第二乾燥基材シート3の露出面側に、水素ガスバリヤ性が示される樹脂フィルムが積層されていてもよい。当該3層構成の本発明であれば、含水量を多くすることができるとともに、シート内で発生した水素の放出側を第一乾燥基材シート2側とすることができるため、効率よく対象面へ水素を接触させることができる。
金属材料4:
金属材料4は、第一乾燥基材シートなどに含浸した水分と反応して水素を発生可能な材料から適宜選択される。より具体的には、マグネシウムなどの金属単体、水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウムなどの水素化アルカリ金属、あるいは水素化マグネシウム、水素化カルシウム、水素化バナジウム、水素化ベリリウムなどの水素化アルカリ土類金属などを挙げることができる。中でも、取り扱い容易性や安全性などを勘案すると、マグネシウム単体、水素化マグネシウム、水素化カルシウムが好ましく選択される。とりわけ、マグネシウムは、コストが比較的安く、またマグネシウムを粉末化する際の粒子サイズの調整もし易い上、空気中の炭酸ガスとの反応性が比較的弱く、また水素化カルシウム等と比べて水との反応性が緩やかなため取り扱い性が容易であるなどの有利な点を有し、本発明における金属材料として好ましく選択される。
ここでマグネシウムと水との反応は以下の化学式で示される。
Mg+2H2O→2H2+Mg(OH)2 (式1)
また、水素化マグネシウムと水との反応は以下の化学式で示される。
MgH2+2H2O→2H2+Mg(OH)2 (式2)
また、水素化カルシウムと水との反応は以下の化学式で示される。
CaH2+2H2O→2H2+Ca(OH)2 (式3)
金属材料4は、第一乾燥基材シートなどに含浸した水分と反応して水素を発生可能な材料から適宜選択される。より具体的には、マグネシウムなどの金属単体、水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウムなどの水素化アルカリ金属、あるいは水素化マグネシウム、水素化カルシウム、水素化バナジウム、水素化ベリリウムなどの水素化アルカリ土類金属などを挙げることができる。中でも、取り扱い容易性や安全性などを勘案すると、マグネシウム単体、水素化マグネシウム、水素化カルシウムが好ましく選択される。とりわけ、マグネシウムは、コストが比較的安く、またマグネシウムを粉末化する際の粒子サイズの調整もし易い上、空気中の炭酸ガスとの反応性が比較的弱く、また水素化カルシウム等と比べて水との反応性が緩やかなため取り扱い性が容易であるなどの有利な点を有し、本発明における金属材料として好ましく選択される。
ここでマグネシウムと水との反応は以下の化学式で示される。
Mg+2H2O→2H2+Mg(OH)2 (式1)
また、水素化マグネシウムと水との反応は以下の化学式で示される。
MgH2+2H2O→2H2+Mg(OH)2 (式2)
また、水素化カルシウムと水との反応は以下の化学式で示される。
CaH2+2H2O→2H2+Ca(OH)2 (式3)
例えば上記式1は発熱反応として知られるが、水素発生用乾燥シート1に水分を含浸させた状態で顔などの人体表面に当てて使用する場合には、発熱反応により生じる熱は、肌を温めるための有効な熱として利用可能である。特に、水素発生用乾燥シート1の水分として化粧水などの美容に関連する水溶液を浸透させた場合、水分と金属酸化物4との反応により発生する水素を肌に直接に接触させ抗酸化作用を肌上面において直接に促すことに加え、発熱反応による熱によって肌を温め美容液をしみ込みやすい状態にする効果が期待される。また、温感効果により、使用者にリラックス感を与えるなどの付加的な効果が期待される。水素発生用乾燥シート1を美容用シートとして利用する場合、上述のような特段の効果が発揮可能である。
金属材料4の形状および寸法は、特に限定されないが、第一乾燥基材シートに直接または間接に支持させやすい形態を選択した場合には、粒子状の形態が好ましく選択される。また金属材料4の表面積を増大させ、水との接触面積を多く確保し、もって充分に水素発生反応を生じせしめるという観点からも金属材料4が粒子状であることが好ましい。
粒子状である金属材料4の当該粒子径については特に限定されないが、例えば、粒子の最長長さ部分の寸法は、0.05mm〜2mm程度とすることができ、より望ましくは、0.05mm〜1mmとすることができる。上記好ましい寸法の範囲に関し、例えば金属材料がマグネシウムである場合に、粒子最長長さ部分の寸法を0.05mm以上とすることにより、水を付与された場合の水素発生効果を充分に享受することが可能であり、また、2mm以下とすることにより、マグネシウムの爆発のリスクを回避することができる。
また金属材料4が粒子状であるとき、粒子の形状は特に限定されず、球形、楕円形、針状、不定形、あるいはこれらの2以上の混合であってよい。
粒子状である金属材料4の当該粒子径については特に限定されないが、例えば、粒子の最長長さ部分の寸法は、0.05mm〜2mm程度とすることができ、より望ましくは、0.05mm〜1mmとすることができる。上記好ましい寸法の範囲に関し、例えば金属材料がマグネシウムである場合に、粒子最長長さ部分の寸法を0.05mm以上とすることにより、水を付与された場合の水素発生効果を充分に享受することが可能であり、また、2mm以下とすることにより、マグネシウムの爆発のリスクを回避することができる。
また金属材料4が粒子状であるとき、粒子の形状は特に限定されず、球形、楕円形、針状、不定形、あるいはこれらの2以上の混合であってよい。
固体有機酸5:
固体有機酸5は、第一乾燥基材シートなどに水分を含浸させたときに、該水分に溶解し、該水分を酸性にするか、あるいは、上記金属材料と水分とが反応して水分がアルカリ性となるとき、当該水分を中性あるいは酸性側にすることによって、水分のpHを調整可能である酸性物質から選択されてよい。
本発明において固体有機酸を備えることは任意であるが、固体有機酸を備えることによって、含浸した水素発生用乾燥シート1内を所望の水素イオン指数に近づけることが可能であるため好ましい。即ち、水素発生用乾燥シート1内は、少なくとも第一乾燥基材シート2に水分が含浸され金属材料4との化学反応により水素が発生すると、同時に金属水酸化物が生成される。したがって水素発生用乾燥シート1内に保持される水分は、アルカリ側に偏ることが一般的である。ところが、本発明を当てる対象面によっては、アルカリ性であることが望ましくない場合もある。例えば、水素発生用乾燥シート1を、人体表面に当てて使用することを予定する場合には、水素発生用乾燥シート1内に保持される水分を、人体の皮膚に対し適当な範囲の水素イオン指数に調整可能とすることが望ましい。したがってそのような場合に、金属材料4とともに固体有機酸5を備えることによって、第一乾燥基材シート1などに含浸した水分の水素イオン指数を中性、あるいは酸性側に調整することを可能とすることが好ましい。
固体有機酸5は、第一乾燥基材シートなどに水分を含浸させたときに、該水分に溶解し、該水分を酸性にするか、あるいは、上記金属材料と水分とが反応して水分がアルカリ性となるとき、当該水分を中性あるいは酸性側にすることによって、水分のpHを調整可能である酸性物質から選択されてよい。
本発明において固体有機酸を備えることは任意であるが、固体有機酸を備えることによって、含浸した水素発生用乾燥シート1内を所望の水素イオン指数に近づけることが可能であるため好ましい。即ち、水素発生用乾燥シート1内は、少なくとも第一乾燥基材シート2に水分が含浸され金属材料4との化学反応により水素が発生すると、同時に金属水酸化物が生成される。したがって水素発生用乾燥シート1内に保持される水分は、アルカリ側に偏ることが一般的である。ところが、本発明を当てる対象面によっては、アルカリ性であることが望ましくない場合もある。例えば、水素発生用乾燥シート1を、人体表面に当てて使用することを予定する場合には、水素発生用乾燥シート1内に保持される水分を、人体の皮膚に対し適当な範囲の水素イオン指数に調整可能とすることが望ましい。したがってそのような場合に、金属材料4とともに固体有機酸5を備えることによって、第一乾燥基材シート1などに含浸した水分の水素イオン指数を中性、あるいは酸性側に調整することを可能とすることが好ましい。
固体有機酸5としては、クエン酸、リンゴ酸、アジピン酸、コハク酸、無水コハク酸、フマル酸、マレイン酸、マロン酸、シュウ酸、酒石酸などの有機酸が挙げられる。特に、水素発生用乾燥シート1を人体表面に当てて使用することを予定する場合には、クエン酸、リンゴ酸、アジピン酸といった、食品にも用いられ得る材料を選択することが望ましい。
固体有機酸5の形状および寸法は、特に限定されないが、第一乾燥基材シートに直接または間接に支持させやすい形態を選択した場合には、粒子状の形態が好ましい。また固体有機酸5の表面積を増大させ、水との接触面積を多く確保し、水分への溶解を容易にするという観点からも固体有機酸5が粒子状であることが好ましい。
粒子状である固体有機酸5の当該粒子径については特に限定されなず、用いられる金属材料の量や粒径などを勘案し、適宜決定してよい。
また固体有機酸5が粒子状であるとき、粒子の形状は特に限定されず、球形、楕円形、針状、不定形、あるいはこれらの2以上の混合であってよい。
粒子状である固体有機酸5の当該粒子径については特に限定されなず、用いられる金属材料の量や粒径などを勘案し、適宜決定してよい。
また固体有機酸5が粒子状であるとき、粒子の形状は特に限定されず、球形、楕円形、針状、不定形、あるいはこれらの2以上の混合であってよい。
以上に説明する図1(A)は、第一乾燥基材シート2および第二乾燥基材シート3が同等の面積を有し、互いに積層され、且つ、両シート間においてシートの外縁を除く略全面に金属材料4および固体有機酸5が散布され挟持された水素発生用乾燥シート1を示したが、本発明の態様はこれに限定されるものではない。
例えば、図1(B)に示す水素発生用乾燥シート1’のごとく、第一乾燥基材シート2および第二乾燥基材シート3が同等の面積を有し、互いに積層され、且つ、水素発生用乾燥シート1’の任意に選択された部分的な領域にのみ、金属材料4および固体有機酸5が挟持されていてもよい。
また、図1(C)に示す水素発生用乾燥シート1’’のごとく、第一乾燥基材シート2に対し、任意の大きさの第二乾燥基材シート3’を用い、第二乾燥基材シート3’を第一乾燥基材シート2に積層させ、その間に金属材料4および固体有機酸5を挟持させてもよい。
上記水素発生用乾燥シート1’あるいは水素発生用乾燥シート1’’を、例えば、顔に当てる美容用パックとして使用する場合に、顔の所望の部分に当たる領域(たとえば、目の下に相当する領域、口周りに相当する領域など)に、金属材料4および固体有機酸5が挟持されるよう設計することによって、水素発生用乾燥シート1’、1’’の製造コストを抑え、所望の部分に選択的に水素を直接接触させることができる。このとき、水素発生用乾燥シート1’、1’’に化粧水や美容液を含浸させれば、その水分と金属材料4とにおいて水素を発生させるとともに、固体有機酸5において水素イオン濃度を調整することができ、シート全体としては、美容用パックとしての効果が発揮される。
例えば、図1(B)に示す水素発生用乾燥シート1’のごとく、第一乾燥基材シート2および第二乾燥基材シート3が同等の面積を有し、互いに積層され、且つ、水素発生用乾燥シート1’の任意に選択された部分的な領域にのみ、金属材料4および固体有機酸5が挟持されていてもよい。
また、図1(C)に示す水素発生用乾燥シート1’’のごとく、第一乾燥基材シート2に対し、任意の大きさの第二乾燥基材シート3’を用い、第二乾燥基材シート3’を第一乾燥基材シート2に積層させ、その間に金属材料4および固体有機酸5を挟持させてもよい。
上記水素発生用乾燥シート1’あるいは水素発生用乾燥シート1’’を、例えば、顔に当てる美容用パックとして使用する場合に、顔の所望の部分に当たる領域(たとえば、目の下に相当する領域、口周りに相当する領域など)に、金属材料4および固体有機酸5が挟持されるよう設計することによって、水素発生用乾燥シート1’、1’’の製造コストを抑え、所望の部分に選択的に水素を直接接触させることができる。このとき、水素発生用乾燥シート1’、1’’に化粧水や美容液を含浸させれば、その水分と金属材料4とにおいて水素を発生させるとともに、固体有機酸5において水素イオン濃度を調整することができ、シート全体としては、美容用パックとしての効果が発揮される。
金属材料と固体有機酸とを含む混合材料:
図1においては、金属材料4および固体有機酸5のいずれも用いる態様の本発明において、金属材料4および固体有機酸5は、個別の材料として用いる態様を示すものである。しかしながら本発明は、金属材料および固体有機酸を、個別の材料として用いるのではなく、これらを含む混合材料を用いることもできる。例えば、混合材料の例としては、図2(A)〜(C)などが挙げられるが、これに限定されるものではない。また、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、混合材料には、金属材料および固体有機酸以外の任意の材料が含まれていてもよく、あるいは、混合材料を形成する上で必要とする材料が用いられていてもよい。
図1においては、金属材料4および固体有機酸5のいずれも用いる態様の本発明において、金属材料4および固体有機酸5は、個別の材料として用いる態様を示すものである。しかしながら本発明は、金属材料および固体有機酸を、個別の材料として用いるのではなく、これらを含む混合材料を用いることもできる。例えば、混合材料の例としては、図2(A)〜(C)などが挙げられるが、これに限定されるものではない。また、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、混合材料には、金属材料および固体有機酸以外の任意の材料が含まれていてもよく、あるいは、混合材料を形成する上で必要とする材料が用いられていてもよい。
上記混合材料の例を図2に示す。
図2(A)に示す金属材料および固体有機酸の混合材料9は、中心に金属材料6を備え、その外周面を固体有機酸7が被覆して構成されている。混合材料9の形態によれば、金属材料による水素発生反応と同時またはこれに先んじて、固体有機酸7が第一乾燥基材シートに含浸された水分に溶解可能であるため、水素発生用乾燥シート内が一時的にも大きくアルカリ性側に偏ることを防止することができるため、好ましい。また、混合材料9では、一般的には、皮膜状の固体有機酸7がまず水分に溶解し、次いで、露出する金属材料6が水分と反応して水素を発生するという順となることから、固体有機酸7である被膜の厚みを調整することにより、水素発生のタイミングを調整することもできる。
水素混合材料9は、例えば、適当なサイズの粒子状の金属材料6を準備し、固体有機酸7が溶解する酸性のアルコール溶液中に、上記粒子状の金属材料6を添加し、その後に、アルコールを蒸発させることにより、残留する酸性物質を金属材料6表面において析出させ、皮膜状の固体有機酸7とすることができる。このとき、金属材料6と皮膜状の固体有機酸7との密着性向上などの観点で、上記酸性のアルコール溶液中に、セルロースなどの繊維状添加剤を添加させておいてもよい。
図2(A)に示す金属材料および固体有機酸の混合材料9は、中心に金属材料6を備え、その外周面を固体有機酸7が被覆して構成されている。混合材料9の形態によれば、金属材料による水素発生反応と同時またはこれに先んじて、固体有機酸7が第一乾燥基材シートに含浸された水分に溶解可能であるため、水素発生用乾燥シート内が一時的にも大きくアルカリ性側に偏ることを防止することができるため、好ましい。また、混合材料9では、一般的には、皮膜状の固体有機酸7がまず水分に溶解し、次いで、露出する金属材料6が水分と反応して水素を発生するという順となることから、固体有機酸7である被膜の厚みを調整することにより、水素発生のタイミングを調整することもできる。
水素混合材料9は、例えば、適当なサイズの粒子状の金属材料6を準備し、固体有機酸7が溶解する酸性のアルコール溶液中に、上記粒子状の金属材料6を添加し、その後に、アルコールを蒸発させることにより、残留する酸性物質を金属材料6表面において析出させ、皮膜状の固体有機酸7とすることができる。このとき、金属材料6と皮膜状の固体有機酸7との密着性向上などの観点で、上記酸性のアルコール溶液中に、セルロースなどの繊維状添加剤を添加させておいてもよい。
図2(B)に示す混合材料9’は粉末状の金属材料6と固体有機酸7とがランダムに混合された態様を示す。かかる態様では、金属材料6の粒子に予めポリビニルピロリドン等でコーティングしておくことにより、金属材料6と空気中の水分などとの予定外の反応による水素発生を防止することができるため好ましい。
また図2(C)に示す混合材料9’’は、図2(B)に示す9’の周囲を水溶性のコーティング剤で被覆した態様が採用されている。水溶性のコーティング剤としては、コーンスターチなどの水溶性賦形剤、糖、ポリエチレングリコールなどの水溶性化合物など、公知の材料を適宜選択して使用してよい。かかる態様では、実質的に金属よりなる金属材料6からな粉末とクエン酸粉末とを混合し、これをコーティングして造粒してもよいが、アルコールおよび水の双方に溶解可能なポリビニルピロリドン(PVP)やヒドロキシプロピルセルロース(HPC)等によりコーティングされたマグネシウム粉末などの金属材料6と、結晶顆粒状などのクエン酸粉末とを混合し、デキストリン等のバインダーを用いて造粒機で粒子状に加工することができるが、これに限定されない。また造粒により作成される粒子のサイズによって水の浸透速度が異なるため、造粒子の粒径を非均一にすることによって、水素発生の時間差を有意に生じせしめ、発生時間の継続延長を図ってもよい。
尚、コーティング材としてアルコールおよび水の双方に溶解可能な材料を選択することによる有利な効果は以下のとおりである。即ち、金属材料にこれらのPVPやHPCなどの材料をコーティングする際には、これらの材料をアルコールによって溶解させて金属材料表面にコーティングした後、アルコールを除去することができる。またコーティングした金属材料を用いて水素を発生させる段階においては、当該金属材料に水分を付与し、その水分によってコーティング材を溶解し、金属材料自体を露出させ水と反応させて水素を発生させることができる。クエン酸粒子などの固体有機酸の表面をこれらのコーティング材によりコーティングする場合にも、上記と同様の有利な効果が発揮される。
また図2(C)に示す混合材料9’’は、図2(B)に示す9’の周囲を水溶性のコーティング剤で被覆した態様が採用されている。水溶性のコーティング剤としては、コーンスターチなどの水溶性賦形剤、糖、ポリエチレングリコールなどの水溶性化合物など、公知の材料を適宜選択して使用してよい。かかる態様では、実質的に金属よりなる金属材料6からな粉末とクエン酸粉末とを混合し、これをコーティングして造粒してもよいが、アルコールおよび水の双方に溶解可能なポリビニルピロリドン(PVP)やヒドロキシプロピルセルロース(HPC)等によりコーティングされたマグネシウム粉末などの金属材料6と、結晶顆粒状などのクエン酸粉末とを混合し、デキストリン等のバインダーを用いて造粒機で粒子状に加工することができるが、これに限定されない。また造粒により作成される粒子のサイズによって水の浸透速度が異なるため、造粒子の粒径を非均一にすることによって、水素発生の時間差を有意に生じせしめ、発生時間の継続延長を図ってもよい。
尚、コーティング材としてアルコールおよび水の双方に溶解可能な材料を選択することによる有利な効果は以下のとおりである。即ち、金属材料にこれらのPVPやHPCなどの材料をコーティングする際には、これらの材料をアルコールによって溶解させて金属材料表面にコーティングした後、アルコールを除去することができる。またコーティングした金属材料を用いて水素を発生させる段階においては、当該金属材料に水分を付与し、その水分によってコーティング材を溶解し、金属材料自体を露出させ水と反応させて水素を発生させることができる。クエン酸粒子などの固体有機酸の表面をこれらのコーティング材によりコーティングする場合にも、上記と同様の有利な効果が発揮される。
次に、図3を用いて水素発生用乾燥シート1の製造方法の例を説明する。まず、第一乾燥基材シート2上の外縁を除く略全面に金属材料4および固体有機酸5を散布する。次いで、第一乾燥基材シート2上にマトリクス状に接着剤10を塗布する。そして、金属材料4および固体有機酸5を散布した側に、第二乾燥基材シート3を対向させて積層し、両面側あるいは片面側から押圧し、第一乾燥基材シート2と第二乾燥基材シート3とを接着して積層させ、水素発生用乾燥シート1を得ることができる。接着剤10は、マトリクス状の塗布に限定されず、第一乾燥基材シート2と第二乾燥基材シート3とを接着し、且つ、両者間に挟持される金属材料4および固体有機酸5がシート間から落下しないよう配慮した上で、自由に塗布することができる。ただし、マトリクス状に接着剤を塗布することによれば、接着剤の1つの枠内に存在する金属材料4および固体有機酸5は、他の領域に移動不可能であるため、水素発生用乾燥シート1内において金属材料4および固体有機酸5がいずれかの方向に移動して偏ることを防止することができる。
あるいは、上記接着剤10の替わりにホットメルト用樹脂粒子を、金属材料4および固体有機酸5とともに、第一乾燥基材シート2上に散布し、第二乾燥基材シート3を対向させて積層し、シートの外側から押圧し熱をかけることによっても、水素発生用乾燥シート1を製造することができる。
尚、上述に説明する製造方法は、水素発生用乾燥シート1の製造方法を何ら限定するものではなく、その他の製造方法によって製造された水素発生用乾燥シート1も本発明は包含する。
尚、上述に説明する製造方法は、水素発生用乾燥シート1の製造方法を何ら限定するものではなく、その他の製造方法によって製造された水素発生用乾燥シート1も本発明は包含する。
上述のとおり製造された水素発生用乾燥シート1は、そのままの形状で使用し、水分を含浸させ、任意の対象面に当てて、発生する水素を対象面に直接に接触させてもよいし、あるいは、図4に分解斜視図として示す水素発生用乾燥シート1のように、所望の裁断予定線11において裁断し、また必要に応じて切り込み等入れて、特定の対象面に当てて使用することもできる。尚、図4に示す裁断予定線11は、美容用パックとして水素発生用乾燥シート1を利用する場合の人の顔の形状に適した裁断ラインを示すものである。このように任意の形状に裁断する場合には、裁断端面から金属材料4や固体有機酸5が落下する場合があるので、裁断後の外縁にそってシートを熱融着するなどの端面の処理を行うことが望ましい。
[実施態様2]
本発明の実施態様2について図5を用いて説明する。図5は、本発明の水素発生用乾燥シート12の概略断面図である。水素発生用乾燥シート12は、第一乾燥基材シート2と、これに対向する第二乾燥基材シート13と、その間に挟持される複合材料15を備える。第一乾燥基材シート2は、図1にて説明した内容と同様であるため、ここでは説明を割愛する。また複合材料15は、上述で説明する金属材料と固体有機酸を含んでなる複合材料であって、図2を用いて説明する複合材料と同様であってよいため、ここでは説明を割愛する。もちろん、複合材料15の替わりか、あるいはこれと混合して、図1で示す金属材料4、あるいは金属材料4および固体有機酸5を備えていてもよい。
本発明の実施態様2について図5を用いて説明する。図5は、本発明の水素発生用乾燥シート12の概略断面図である。水素発生用乾燥シート12は、第一乾燥基材シート2と、これに対向する第二乾燥基材シート13と、その間に挟持される複合材料15を備える。第一乾燥基材シート2は、図1にて説明した内容と同様であるため、ここでは説明を割愛する。また複合材料15は、上述で説明する金属材料と固体有機酸を含んでなる複合材料であって、図2を用いて説明する複合材料と同様であってよいため、ここでは説明を割愛する。もちろん、複合材料15の替わりか、あるいはこれと混合して、図1で示す金属材料4、あるいは金属材料4および固体有機酸5を備えていてもよい。
第二乾燥基材シート13は、樹脂フィルムであって、片側面の任意の箇所にエンボス加工などにより形成された凹部14が形成されている。凹部14は、複合材料15、あるいは金属材料4、固体有機酸5を収納可能にするスペースであればよく、凹部14内に複合材料15等が収納された状態で、第一乾燥基材シート2と第二乾燥基材シート13とが対向し積層されて接合されることによって、水素発生用乾燥シート12が構成される。両シートの接合は、上述のとおり接着剤やホットメルト手法など適宜公知の手法を採用してなされればよい。尚、上記樹脂フィルムは、樹脂シート、樹脂膜などの樹脂材料によりなる平坦な部材であって、凹部14が形成可能であって、且つ、凹部14内に複合材料15等が保持可能な程度に強度と厚みを備えるものであればよい。コスト的な面からは、上記強度と厚みを叶える程度に薄くすることが好ましい。
水素発生用乾燥シート12は、第二乾燥基材シート13が樹脂フィルムであるため、第一乾燥基材シート2に水分を含浸させたとき、複合材料15に含まれる金属材料と当該水分とが反応して発生する水素は、第一乾燥基材シート2側からシート外に放出される。したがって、対象面に対し第一乾燥基材シート2側を当てることによって、発生した水素を効率的に対象面に接触させることができる。
また、凹部14内に複合材料15が収納されているので、水素発生用乾燥シート12において、複合材料15の配置領域が所望の位置で固定可能であり、複合材料15の偏りを防止することができる。したがって水素発生用乾燥シート12の用途に合わせ、水素発生用乾燥シート12の略全面から平均的に水素を発生させること、あるいは、所望の領域から選択的に水素を発生させることなどの、任意の設計が可能である。
さらに、第一乾燥基材シート2側から含浸させた水分を凹部14内にももたらすことが可能であり、凹部14内において、水分と複合材料15との接触がより充分になされ、水素発生反応を活発に生じせしめることができる。
また、凹部14内に複合材料15が収納されているので、水素発生用乾燥シート12において、複合材料15の配置領域が所望の位置で固定可能であり、複合材料15の偏りを防止することができる。したがって水素発生用乾燥シート12の用途に合わせ、水素発生用乾燥シート12の略全面から平均的に水素を発生させること、あるいは、所望の領域から選択的に水素を発生させることなどの、任意の設計が可能である。
さらに、第一乾燥基材シート2側から含浸させた水分を凹部14内にももたらすことが可能であり、凹部14内において、水分と複合材料15との接触がより充分になされ、水素発生反応を活発に生じせしめることができる。
[実施態様3]
本発明の実施態様3について図6を用いて説明する。図6は、本発明の水素発生用乾燥シート16の概略断面図である。水素発生用乾燥シート16は、不織布で構成される含水性の乾燥基材シート17と、含水性の乾燥基材シート17内に備わる複合材料19とを備える。含水性の乾燥基材シート17は、繊維18から構成される不織布であって、複合材料19は繊維18間に絡まる状態で存在し、含水性の乾燥基材シート17内において支持される。複合材料19は、図5において説明する内容と同様であるため、ここでは説明を割愛する。また複合材料19の替わりに、あるいはこれと混合して、金属材料4、固体有機酸5が用いられてもよい。
繊維18は、天然繊維、合成繊維などの種類を問わず選択可能であり、水素発生用乾燥シート16の用途を勘案し、コストの観点なども加味して適宜選択してよい。また、繊維18の繊維長や太さは、これに絡ませる複合材料19の粒子径などを勘案し、適宜決定してよい。
本発明の実施態様3について図6を用いて説明する。図6は、本発明の水素発生用乾燥シート16の概略断面図である。水素発生用乾燥シート16は、不織布で構成される含水性の乾燥基材シート17と、含水性の乾燥基材シート17内に備わる複合材料19とを備える。含水性の乾燥基材シート17は、繊維18から構成される不織布であって、複合材料19は繊維18間に絡まる状態で存在し、含水性の乾燥基材シート17内において支持される。複合材料19は、図5において説明する内容と同様であるため、ここでは説明を割愛する。また複合材料19の替わりに、あるいはこれと混合して、金属材料4、固体有機酸5が用いられてもよい。
繊維18は、天然繊維、合成繊維などの種類を問わず選択可能であり、水素発生用乾燥シート16の用途を勘案し、コストの観点なども加味して適宜選択してよい。また、繊維18の繊維長や太さは、これに絡ませる複合材料19の粒子径などを勘案し、適宜決定してよい。
水素発生用乾燥シート16の製造方法は特に限定されないが、本発明の趣旨に逸脱しない範囲において、一般的に知られる不織布の製造方法の任意の工程において不織布内に複合材料19が含有されるよう添加することができる。
一般的な不織布の製造方法としては、繊維によってシート体を製造する第一工程と、第一工程において製造されたシート体を構成する繊維同士を結合させる第二工程とを備える方法が知られる。上記第一工程において、繊維材料中に予め複合材料19を混合させておきシート体を形成することによって不織布からなる含水性の乾燥基材シート17内に複合材料19が支持される水素発生用乾燥シート16を製造することが可能である。
ただし、一般的な不織布の製造方法の第一工程としては、乾式法あるいは湿式法などが公知であるところ、本発明を製造する場合には、金属材料を含む複合材料が製造工程において水分と接触すると水素発生反応が生じてしまう虞があるため、乾式法が好ましく選択される。
ただし、一般的な不織布の製造方法の第一工程としては、乾式法あるいは湿式法などが公知であるところ、本発明を製造する場合には、金属材料を含む複合材料が製造工程において水分と接触すると水素発生反応が生じてしまう虞があるため、乾式法が好ましく選択される。
より詳しくは、上記第一工程としての乾式法は、十数ミリ〜百ミリ程度の繊維材料をベルトコンベアの上に適度に拡げカーディングやエアレイなどの手段でシート体を形成する方法として知られる方法であり、本発明の製造においては、供給される繊維材料に予め複合材料19を混合させて、乾式法を実施することにより、これらの材料が繊維間に混合したシート体を得ることができる。そして第二工程として、たとえばサーマルボンド法やニードルパンチ法、スプレイ接着、カレンダーボンドといった水分を用いない公知の繊維結合方法により、不織布を製造し、これを水素発生用乾燥シート16とすることが可能である。
また異なる不織布の製造方法としては、スパンボンド法が公知である。上記スパンボンド法は、ポリプロピレンなどの樹脂をチップ形状に加工したものを用い、これを加熱溶融して横方向に整列する複数のノズルから押し出して長繊維をベルトコンベア上に紡糸するとともに、この紡糸された繊維を重ねてウェブを形成し、次いで、該ウェブを熱ロールを通すことによって長繊維を熱融着させて不織布を形成する方法である。あるいは上記ウェブに対しスプレイ接着を行うことによって、長繊維間を結着させてシート化させることもできる。本発明の製造においては、上記スパンボンド法において、ノズルから溶出された溶融樹脂から形成されるウェブ上に複合材料19を散布し、その後に熱ロールに通すことによって、該熱ロール間を通る時に複合材料19をウェブ内に埋め込むと同時に長繊維を熱融着し、水素発生用乾燥シート16を製造することが可能である。あるいは、上述のとおり複合材料19を散布した後にスプレイ接着を実施することによって、長繊維間の接着と同時に、複合材料19も長繊維に接着せしめ、水素発生用乾燥シート16を製造することが可能である。
水素発生用乾燥シート16は、不織布を構成する繊維間に複合材料19が絡まり(あるいは接着により)支持されているため、製造後に内部において複合材料19が偏るなどの虞がない。また一枚のシート体である不織布内に複合材料19を含有させることができるため、複合材料19を支持するための積層構造が不要であるというメリットを有する。もちろん、水素発生用乾燥シート16に水分を含浸させた際に発生する水素を片側面から選択的に放出させることを可能とするために、水素発生用乾燥シート16の任意の一方側の面に、水素バリヤ性の樹脂フィルムなどの水素ガス不透過性のシートをさらに積層することもできる。
[実施態様4]
次に、上述する本発明の水素発生用乾燥シートが収納される水素発生用乾燥シート収納体(以下、単に「本発明の収納体」ともいう)の発明について説明する。
本発明の収納体は、上述する本発明の水素発生用乾燥シートと、上記水素発生用乾燥シートに含浸させるための水、または水溶液と、を備え、上記水素発生用乾燥シートを使用する際に、上記水または水溶液を、上記水素発生用乾燥シートに含浸させるよう、上記乾燥シートと上記水または水溶液とが、分離された状態で包装されるものである。
次に、上述する本発明の水素発生用乾燥シートが収納される水素発生用乾燥シート収納体(以下、単に「本発明の収納体」ともいう)の発明について説明する。
本発明の収納体は、上述する本発明の水素発生用乾燥シートと、上記水素発生用乾燥シートに含浸させるための水、または水溶液と、を備え、上記水素発生用乾燥シートを使用する際に、上記水または水溶液を、上記水素発生用乾燥シートに含浸させるよう、上記乾燥シートと上記水または水溶液とが、分離された状態で包装されるものである。
本発明の収納体の具体的な実施態様としては、例えば、密封可能な、第一室と第二室とを備え、第一室と第二室とは手動で取り外し可能な壁により互いに独立してなる袋体であって、第一室に水素発生用乾燥シートが収納されており、第二室に上記水素発生用乾燥シートに含浸させるための水、または水溶液が収納される収納体を挙げることができる。該収納体は、上記壁を取り外すことによって、第一室と第二室とを連続させることができ、これによって第一に収納される水素発生用乾燥シートに、第二室に収納されていた水または水溶液を含浸させ水素を発生させることができる。水または水溶液を含浸した水素発生用乾燥シートを速やかに対象面に当てることによって、発生した水素を直接に対象面に接触させることができる。
あるいは異なる態様として、上記壁を有しない収納体であってもよい。即ち、密封可能な、第一室と第二室とを備える収納体であって、第一室に水素発生用乾燥シートが収納されており、第二室に上記水素発生用乾燥シートに含浸させるための水、または水溶液が収納される収納体も、本発明の収納体として包含される。上記壁を有しない本発明の収納体は、これを開封し、任意の容器に第一室から取出した水素発生用乾燥シートを置くとともに、該任意の容器に第二室に収納される水または水溶液を注ぎ、これによって水素発生用乾燥シートに水または水溶液を含浸させ、水素を発生させることができる。水または水溶液を含浸した水素発生用乾燥シートを速やかに対象面に当てることによって、発生した水素を直接に対象面に接触させることができる。
本発明の収納体は、所定の水素発生用乾燥シートと所定の水または水溶液をセットとして提供することができる。これによって、所定の水素発生用乾燥シートに適した水分量を当該水素発生用乾燥シートに含水させることができるので、望ましく水素を発生させることが容易に実現可能である。また水素発生用乾燥シートに固体有機酸が備わる場合には、所定の金属材料、所定の固体有機酸および所定の水分において、望ましく、含浸後の水素発生用乾燥シート内の水素イオン濃度を調整することが容易に実現可能である。
もちろん、本発明の水素発生用乾燥シートは、使用者が任意に選択した水または水溶液を含浸させ、使用してもよく、本発明の収納体は、本発明の水素発生用乾燥シートの使用態様や販売時の態様を何ら限定するものではない。
もちろん、本発明の水素発生用乾燥シートは、使用者が任意に選択した水または水溶液を含浸させ、使用してもよく、本発明の収納体は、本発明の水素発生用乾燥シートの使用態様や販売時の態様を何ら限定するものではない。
1、1’、1’’ 水素発生用乾燥シート
2 第一乾燥基材シート
3、3’ 第二乾燥基材シート
4、6 金属材料
5、7 固体有機酸
8 コーティング剤
9、9’、9’’ 混合材料
10 ホットメルト用接着剤
11 裁断予定線
12 水素発生用乾燥シート
13 第二乾燥基材シート
14 凹部
15 複合材料
16 水素発生用乾燥シート
17 第一乾燥基材シート
18 繊維
19 複合材料
2 第一乾燥基材シート
3、3’ 第二乾燥基材シート
4、6 金属材料
5、7 固体有機酸
8 コーティング剤
9、9’、9’’ 混合材料
10 ホットメルト用接着剤
11 裁断予定線
12 水素発生用乾燥シート
13 第二乾燥基材シート
14 凹部
15 複合材料
16 水素発生用乾燥シート
17 第一乾燥基材シート
18 繊維
19 複合材料
Claims (6)
- 含水性の乾燥基材シートおよび水分と反応して水素発生可能な金属材料を備え、
上記金属材料は、上記乾燥基材シートに水分を含浸させたとき、該水分と反応して水素発生可能に上記乾燥基材シートに直接又は間接に支持されていることを特徴とする水素発生用乾燥シート。 - 固体有機酸を備え、
上記固体有機酸は、上記乾燥基材シートに水分を含浸させたとき該水分に溶解し、該水分を酸性にするか、あるいは、上記金属材料と該水分とが反応して水分がアルカリ性となるとき、中性あるいは酸性側に当該水分の水素イオン指数を調整可能であることを特徴とする請求項1に記載の水素発生用乾燥シート。 - 上記金属材料および上記固体有機酸は、該金属材料と該固体有機酸とが混合してなる粉末、あるいは、上記金属材料が固体有機酸に被覆されてなる粉末であることを特徴とする請求項2に記載の水素発生用乾燥シート。
- 上記含水性の乾燥基材シートを第一乾燥基材シートとし、
該第一乾燥基材シート上に直接又は間接に第二乾燥基材シートを備え、
上記金属材料と上記固体有機酸とが、上記第一乾燥基材シートおよび上記第二乾燥基材シート間に挟持されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の水素発生用乾燥シート。 - 上記第二乾燥基材シートが、水素ガス不透過性のシートであることを特徴とする請求項4に記載の水素発生用乾燥シート。
- 請求項1〜5のいずれかに記載の水素発生用乾燥シートと、
上記水素発生用乾燥シートに含浸させるための水、または水溶液と、を備え、
使用する際に、上記水または水溶液を、上記水素発生用乾燥シートに含浸させるよう、上記水素発生用乾燥シートと上記水または水溶液とが、分離された状態で包装されていることを特徴とする、水素発生用乾燥シート収納体。
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Cited By (23)
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