JP2014156446A - 制汗剤配合多重層汗取りシートの製造方法 - Google Patents

制汗剤配合多重層汗取りシートの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 少なくとも吸汗性不織布、制汗剤、吸水クッション層、および防水フィルムからなる制汗剤配合多重層汗取りシートにおいて、制汗剤の飛散や脱落を防ぎながら、効率よく製造する方法を提供すること。
【解決手段】 制汗剤配合多重層汗取りシート15の製造方法であって、吸汗性不織布に、制汗剤を散布する薬剤散布工程Aと、さらにパルプと熱融着繊維からなる吸水材を散布する吸水材散布工程Bと、熱を加え圧着プレスを行う圧着プレス工程Cと、吸水クッション層に防水フィルムを貼り合わせるラミネート工程Dを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、制汗剤配合多重層汗取りシートの製造方法に関するものである。本製造方法による制汗剤配合多重層汗取りシートは、人体の汗が発生する箇所において汗を吸収する製品に使用される。例えば、脇用汗取りパッド、頭部の汗取りシート、えり部の汗取りシート、靴の中敷などに使用される。特に、脇の下に用いて汗を吸収する脇用汗取りパッドに良好に使用される。
従来、汗を吸収し、汗によって衣服が汚れることを防止するための多重層汗取りシートがある。多重層汗取りシートとしては、不織布からなる表面層、吸収層、防水層の構造をもち、さらに表面層に汗の臭いを抑えるための抗菌剤または消臭剤等の薬剤を固定したものが知られている。(特許文献1)また、従来、薬剤を不織布に固定させる方法として、不織布の表面に薬剤を分散させた溶媒を転写し、乾燥する方法、または薬剤を散布し、接着剤で接着する方法が一般に用いられていた。(特許文献2)
特開平07−258901号公報 特開2004−351803号公報
従来の多重層汗取りシートには次のような問題点がある。これまでの抗菌剤や消臭剤等の薬剤を表面層に固定させた多重層汗取りシートは、汗によって生じる臭いに対処するものであり、汗の発生を抑えるものはなかった。消費者は制汗成分を配合した容器入りのロール状塗布タイプ、スプレー状タイプの制汗剤を別途使用した上で、制汗剤のない多重層汗取りシートを使用していた。そのため、汗の吸収や消臭の機能だけでなく、汗を抑える機能をもった多重層汗取りシートが求められていた。
また、薬剤を固定させた多重層汗取りシートの製造方法に際しては、特に薬剤を固定させる方法において、下記のような問題があった。
薬剤を転写する方法では、薬剤を一度溶液に溶かして乾燥させる必要があり、製造コストが高くなる。また、薬剤が水に溶解しにくい場合や、時間と共に薬剤が沈降するといった問題があった。さらに、一度溶解した薬剤が乾燥した後に再び凝固すると、薬剤の結晶構造が変化し、効果を維持できない場合や、薬剤を固定した多重層汗取りシートが硬くなり、風合いに影響をもたらす場合があった。
薬剤を散布して接着剤で接着させる方法では、薬剤が作業空間中へ飛散するのを防ぐために、散布する速度を抑えなければならず、製造効率が悪かった。さらに、接着剤を用いることで多重層汗取りシートが硬くなり、肌触りが悪く、装着した時の違和感が大きかった。
さらに、いずれの方法においても、固定させた薬剤は長時間不織布に留っておらず、多重層汗取りシートの輸送中や使用時に薬剤が脱落するという問題があった。
本発明は、かかる従来の課題を解決するためのものであり、制汗剤が脱落しないように強固に固定され、しかも柔軟な風合いをもった制汗剤配合多重層汗取りシートを効率よく製造することを目的とする。
本発明の請求項1に係る制汗剤配合多重層汗取りシートの製造方法は、吸汗性不織布に、制汗剤を散布する薬剤散布工程と、さらにパルプと熱融着繊維からなる吸水材を散布する吸水材散布工程と、熱を加え圧着プレスを行う圧着プレス工程と、吸水クッション層に防水フィルムを貼り合わせるラミネート工程を有する。
本発明の請求項2に係る制汗剤配合多重層汗取りシートの製造方法は、吸汗性不織布に、パルプと熱融着繊維からなる吸水材を散布する吸水材散布工程と、制汗剤を散布する薬剤散布工程と、さらにパルプと熱融着繊維からなる吸水材を散布する吸水材散布工程と、熱を加え圧着プレスを行う圧着プレス工程と、吸水クッション層に防水フィルムを貼り合わせるラミネート工程を有する。
また、前記吸水材散布工程において、パルプと熱融着繊維を夫々別個の繊維噴出口から散布してもよい。
本発明の製造方法によると、制汗剤を散布した後、すぐに吸水材を散布して圧着するため、制汗剤等の薬剤が空中へ拡散せず、作業性が良い。さらに、制汗剤は、散布された吸水材が積層した吸水クッション層の空間内に閉じ込められることから、強固に固定され、脱落することがない。
さらに、従来の多重層汗取りシートのように接着剤を用いて薬剤を接着させることがないために、多重層汗取りシートの風合いが硬くならず、肌当りがよい。また、吸水クッション層は、熱融着繊維が熱によって溶け、パルプ同士をつなぐことで立体網目状となるために、層内に空間があり、柔らかなクッション性をもつ。そのため、消費者が装着した時にも違和感がなく、快適に使用することができる。
本発明の請求項1に係る製造方法を示した図である。 本発明の薬剤散布工程A、吸水材散布工程B、圧着プレス工程Cの説明図である。 本発明のラミネート工程Dの説明図である。 本発明の請求項1に係る制汗剤配合多重層汗取りシート15の断面概略図である。 本発明の請求項2に係る製造方法を示した図である。 本発明の吸水材散布工程Eの説明図である。 本発明の請求項2に係る制汗剤配合多重層汗取りシート15aの断面図である。 本発明の脱着粘着剤付け工程F、熱シール工程G、打ち抜き工程Hの説明図である。 本発明の実施例3に係る制汗剤配合多重層汗取りシート15bを示す図である。 図9のX‐X断面図である。 本発明の実施例4に係る制汗剤配合多重層汗取りシート15cを示す図である。 本発明の実施例5に係る制汗剤配合多重層汗取りシート15dを示す図である。 本発明の実施例1〜5を示す表である。
以下、本発明の各実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
本発明の請求項1に係る制汗剤配合多重層汗取りシート15の製造方法を図1に示す。吸汗性不織布1に、制汗剤2を散布する薬剤散布工程Aと、さらにパルプ4と熱融着繊維5からなる吸水材6を散布する吸水材散布工程Bと、熱を加え圧着プレスを行う圧着プレス工程Cと、吸水クッション層7aに防水フィルム13を貼り合わせるラミネート工程Dを有する。
本製造方法によれば、制汗剤2を散布した後、すぐにパルプ4と熱融着繊維5からなる吸水材6を散布するため、作業空間中への制汗剤2の飛散を抑えることができる。
薬剤散布工程Aは、図2のAに示したように、吸汗性不織布1に制汗剤2を薬剤噴出装置3から散布する工程である。
吸汗性不織布1は、汗を吸収し、透過させる性質をもつ不織布であり、素材材質を問わない。素材材質としては、例えば、パルプやコットンの他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維、これらから二種以上が混合された混合繊維、複合繊維が挙げられる。さらに、不織布は、どのような加工によって製造されたものでもよい。加工方法としては、公知の方法、例えば、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法、エアスルー法、ポイントボンド法等が挙げられる。特に、レーヨンスパンレース不織布、湿式スパンレース不織布が好ましい。吸汗性不織布1に用いる不織布の目付けは25〜60g/mが好ましい。
また、吸汗性不織布1はメッシュ状のもの、プレーン(平坦)状のものを用いることができる。吸汗性不織布1の細孔径は、5〜50μmのものが好ましい。細孔径は、多孔質材料自動細孔測定システムPerm‐Prometer(Porous Material製)を使用して測定できる。特に図2に記載した製造方法にて製造する場合には、吸汗性不織布1に直接制汗剤2を散布するため、制汗剤2が細孔から落ちないよう、細孔が小さい方が好ましく、5〜30μm程度がより好ましい。
制汗剤2とは、汗腺を閉塞または収れんさせることによって発汗を抑える成分である。制汗剤2として、アルミニウム塩、硫酸亜鉛、p‐フェノールスルホン酸亜鉛、クエン酸、コハク酸などが挙げられるが、制汗効果を有するものであれば限定される物ではない。例えば、クロルヒドロキシアルミニウム、アラントインクロルヒドロキシアルミニウム、アラントインジヒドロキシアルミニウム、塩化アルミニウム、硫酸アルミニウムカリウム、硫酸アルミニウム、酢酸アルミニウム、アルミニウムクロロハイドレート、ジルコニウムクロロハイドレート、タンニン酸、アルミニウムナフタリンスルホン酸、フェノールスルホン酸アルミニウム、フェノールスルホン酸亜鉛、クエン酸アルミニウム、α‐ナフトールジスルホン酸アルミニウム、過ホウ酸ナトリウム、アルミニウムジルコニウムオクタクロロハイドレート、アルミニウムジルコニウムペンタクロロハイドレート、アルミニウムジルコニウムテトラクロロハイドレート、アルミニウムジルコニウムトリクロロハイドレート、アルミニウム−ジルコニウム複合塩、ジルコニウム塩、塩基性臭化アルミニウム、塩基性ヨウ化アルミニウム、塩基性塩化アルミニウム、酸化亜鉛、グルコン酸亜鉛、ブロモヒドロキシアルミニウム、クロルヒドロキシアルミニウム/ジルコニウム、クロルヒドロキシアルミニウム/プロピレングリコール錯体などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
特にクロルヒドロキシアルミニウム、パラフェノールスルホン酸亜鉛、グルコン酸亜鉛が好ましい。クロルヒドロキシアルミニウムは粉体状であり、粉体の大きさは10〜50μmが好ましい。また、グルコン酸亜鉛は、粉体状であり、粉体の大きさは20〜180μmが好ましい。
散布する制汗剤2の含有量は、適宜選択できるが、一つの制汗剤2の含有量が15〜140g/mであることが好ましい。さらには25g/m以上〜100g/m未満であることが好ましい。25g/m未満であると、十分な制汗効果を得られない可能性があり、100g/m以上であると、不織布への固定が困難となるためである。
吸水材散布工程Bは、図2のBに示すように、繊維噴出装置8からパルプ4と熱融着繊維5からなる吸水材6を散布し、吸水クッション層7aを積層する工程である。
吸水クッション層7aとは、散布された吸水材6が積層したものを示す。吸水クッション層7aは、熱融着繊維5が熱によって溶け、パルプ4同士をつなぐことで立体網目状となるために、層内に空間があり、柔らかなクッション性をもつ。制汗剤2は、吸水クッション層7aの空間内に閉じ込められることで、若干の自由度を保ちながらも、強固に固定され、脱落することがない。
吸水クッション層7aの目付けは20〜40g/mが好ましい。パルプ4と熱融着繊維5の割合は1:1程度が好ましいが、制汗剤2の含有量が多く、飛散をより防ぎたい場合には、熱融着繊維5の割合を多くしても良い。また、汗の吸収量をより多くする場合には、パルプ4の割合を多くすることもできる。
熱融着繊維5は、ポリエチレン単体、ポリプロピレン単体、もしくはポリエチレンとポリプロピレン、ポリエステルとポリエチレン、ポリエステルと低融点ポリエステル、ナイロンとポリエチレンなどといった融点の異なる材料から構成される芯鞘繊維が挙げられる。これらの繊維長は4〜30mm程度のものが使用され、3〜10mmがより好ましい。
パルプ4は木材から得られる化学パルプ、溶解パルプ等のセルロース繊維もしくは、レーヨン、アセテート等の人工セルロース繊維からなるものを用いることができる。パルプ4の繊維長は、0.5〜30mm、好ましくは2〜4mmのものが使用される。
圧着プレス工程Cは、図2のCに示すように薬剤散布工程A、吸水材散布工程Bを経たものを乾燥機9で熱した後、圧着ロール11を通して圧着プレスする工程である。
乾燥機9の中の温度は130℃以上が好ましい。吸汗性不織布1、制汗剤2、吸水材6がライン上で搬送されるスピードを上げる場合には、乾燥機9の中の温度は150〜160℃程度が好ましい。熱によって熱融着繊維5が溶融し、さらに圧着プレスされることで、吸収クッション層7aが制汗剤2および吸汗性不織布1と接着する。乾燥機9を通過後、熱安定面から予熱室10を設けてもよい。
以上のように薬剤散布工程A、吸水材散布工程B、圧着プレス工程C、ラミネート工程Dを経て、圧縮汗取りシート体12が製造される。
ラミネート工程Dは、図3に示すように前記圧縮汗取りシート体12上に防水フィルム13を重ねて、熱ロール14を通過させ、吸水クッション層7aに防水フィルム13を貼り合わせる工程である。
防水フィルム13は、吸収した汗を衣服に移さないために設ける。防水フェイルム13によって制汗剤2の脱落を防ぐことができる。防水フィルム13の材質はポリエチレンもしくはポリウレタンが好ましい。図3のように、防水フィルム13自体に熱をかけ、熱融着によって吸水クッション層7aと防水フィルム13を接着することもできるが、ホットメルトほか、公知の接着剤を使用して接着してもよい。
図4は、本発明の請求項1に係る制汗剤配合多重層汗取りシート15の断面概略図である。吸汗性不織布1、制汗剤2、吸水クッション層7aおよび防水フィルム13が順に積層されている。図4に示すように、制汗剤2は吸水クッション層7aの空間内に閉じ込められることで、若干の自由度を保ちながらも、強固に固定され、脱落することがない。
本発明の請求項2に係る制汗剤配合多重層汗取りシート15aの製造方法を図5に示す。吸汗性不織布1に、パルプ4と熱融着繊維5からなる吸水材6を散布する吸水材散布工程Eと、制汗剤2を散布する薬剤散布工程Aと、さらにパルプ4と熱融着繊維5からなる吸水材6を散布する吸水材散布工程Bと、熱を加え圧着プレスを行う圧着プレス工程Cと、吸水クッション層7aに防水フィルム13を貼り合わせるラミネート工程Dを有する。
本発明の請求項2に係る制汗剤配合多重層汗取りシート15aの製造方法では、図6に示すように、薬剤散布工程Aに先立って吸水材散布工程Eを設けることを特徴とする。吸水材散布工程Eでは、吸汗性不織布1に、繊維噴出装置8からパルプ4と熱融着繊維5からなる吸水材6を散布する。図に示した吸水クッション層7bとは、散布された吸水材6が積層したものを示す。
上記の製造方法によると、制汗剤2が吸水クッション層7aと吸水クッション層7bとの間に挟まれるために、さらに安定して固定され、脱落を防ぐことが可能である。また、吸水クッション層7aと吸水クッション層7bが嵩高になり、より柔軟かつ汗を十分に吸う制汗剤配合多重層汗取りシート15aを製造することができる。
吸水材散布工程Bおよび吸水材散布工程Eにおいて、パルプ4と熱融着繊維5は混合した状態で同一の繊維噴出装置8から散布してもよい。もしくは、パルプ4のみ、熱融着繊維5のみを夫々別個の繊維噴出装置8から順次散布してもよい。散布する順番は限定されないが、熱融着繊維5が制汗剤2を強固に固定し、安定させるために、薬剤散布工程Aの直前もしくは直後に熱融着繊維5を散布する順が好ましい。すなわち、図2においては、薬剤散布工程Aの直後に熱融着繊維5を散布し、続いてパルプ4を散布する。図6においては、吸汗性不織布1にパルプ4を散布した後、熱融着繊維5を散布する。続いて薬剤散布工程Aを経て、熱融着繊維5を散布し、パルプ4を散布する。
図7は、請求項2に係る製造方法で製造された制汗剤配合多重層汗取りシート15aの断面図である。吸汗性不織布1、吸水クッション層7b、制汗剤2、吸水クッション層7aおよび防水フィルム13が順に積層されている。
前記ラミネート工程Dに続き、衣服へ貼りつけて使用するための脱着粘着剤17と剥離紙18を設ける脱着粘着剤付け工程Fを設けることができる。脱着粘着剤付け工程Fでは図8に示すように、防水フィルム13に脱着粘着剤塗工装置16を用いて、脱着粘着剤17を塗布し、さらに剥離紙18を設ける。脱着粘着剤17および剥離紙18は、打ち抜いて得られる制汗剤配合多重層汗取りシート15bの全面となるように設けてもよい。またはコストを抑えるため、適宜位置部分にのみ設けてもよい。
また、汗取りパッドや靴の中敷などの製品形状に合わせて、ロールカッター20で打ち抜く、打ち抜き工程Hを設けてもよい。図8に示すように、脱着粘着剤付け工程Fを経て脱着粘着剤17、剥離紙18を設けた後、打ち抜き工程Hを行う。打ち抜かれた制汗剤配合多重層汗取りシート15bのみがベルトコンベアで次工程へ送られ、打ち抜き後の不要部分および剥離紙18はロール状に巻き取られる。図8では、ライン上で1列のみ打ち抜いているが、複数列を同時に打ち抜くことで、不要部分の面積を減らし、コストを下げることができる。
さらに、前記工程Hの前に、熱シール工程Gを設けてもよい。熱シール工程Gでは、打ち抜き形状の外周縁部の全周囲または部分的に熱シール部位21を設ける。熱シールは超音波シール他、公知の方法を適宜利用できる。図8には、熱ロールシール機19による熱シールを示している。熱シール部位21によって、制汗剤2の脱落をより確実に防ぐことができる。
図9は前記打ち抜き工程Hを経て得られた、本発明の実施例3に係る制汗剤配合多重層汗取りシート15bの斜視図である。図10は制汗剤配合多重層汗取りシート15bの断面図である。
薬剤散布工程Aにおいて制汗剤2の他、制汗剤2を分散するための薬剤として、二酸化ケイ素(SiO)、エアロジル等の分散剤を含有してもよい。また、公知の抗菌剤、消臭剤、香料を含有しても良い。汗をより多量に吸収するために高吸湿性ポリマーを加えても良い。高吸湿性ポリマーとしては、アクリル酸ポリマーが好ましい。これらの成分の内1種または2種以上を適宜選択し、使用できる。
本発明の製造方法により製造される制汗剤配合多重層汗取りシート15は、人体の汗が発生する箇所において汗を吸収する製品に適用される。例えば、脇用汗取りパッド、頭部の汗取りシート、えり部の汗取りシート、靴の中敷などに使用するものである。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明する。しかしながら本発明の範囲は、かかる実施例に制限されない。
下記の工程により、制汗剤配合多重層汗取りシート15を製造した。
(薬剤散布工程A)
吸汗性不織布1としてレーヨンPET混紡不織布(目付け35g/m)を用いた。吸汗性不織布1をライン上で搬送しながら、制汗剤2としてクロルヒドロキシアルミニウムおよびグルコン酸亜鉛を各々35g/mとなるように薬剤噴出装置3から噴出した。
(吸水材散布工程B)
続いて、パルプ繊維50%および、PET/PE(比率1:1)からなる熱融着繊維50%を混合し、繊維噴出装置8から30g/mとなるよう噴出した。
(圧着プレス工程C)
続けて乾燥機9を用い150℃で熱した後、圧着ロール11を通し、圧縮した。以上の工程によって、圧縮汗取りシート体12を得た。
(ラミネート工程D)
この圧縮汗取りシート体12にPEフィルムを張り合わせた。
下記の工程により、制汗剤配合多重層汗取りシート15aを製造した。
(吸水材散布工程E)
吸汗性不織布1を搬送しながら、吸水材散布工程Eとして、パルプ繊維50%および、PET/PE(比率1:1)からなる熱融着繊維50%を混合し、繊維噴出装置8から30g/mとなるよう噴出した。吸汗性不織布1の不織布としてレーヨン、PET、PP/PE混紡不織布(目付け50g/m)を用いた。
(薬剤散布工程A)
続いて制汗剤2としてクロルヒドロキシアルミニウムを70g/mとなるように薬剤噴出装置3から噴出した。
(吸水材散布工程B)
続いて、パルプ繊維50%および、PET/PE(比率1:1)からなる熱融着繊維50%を混合し、繊維噴出装置8から30g/mとなるよう噴出した。
(圧着プレス工程C)
続けて乾燥機9を用い150℃で熱した後、圧着ロール11を通し、圧縮した。以上の工程を経て、圧縮汗取りシート体12を得た。
(ラミネート工程D)
この圧縮汗取りシート体12にPEフィルムを張り合わせた。
下記の工程により、制汗剤配合多重層汗取りシート15bを製造した。実施例3で製造された制汗剤配合多重層汗取りシート15bは、図9に示した形状であり、消費者は靴の内部に敷いて使用することができる。図10は図9のX‐X断面図である。
(吸水材散布工程E)
吸汗性不織布1を搬送しながら、吸水材散布工程Eとして、パルプ繊維60%および、PET/PE(比率1:1)からなる熱融着繊維40%を混合し、繊維噴出装置8から40g/mとなるよう噴出した。吸汗性不織布1としてコットン不織布(目付け40g/m)を用いた。
(薬剤散布工程A)
続いて制汗剤2としてパラフェノールスルホン酸亜鉛を40g/mとなるように薬剤噴出装置3から噴出した。
(吸水材散布工程B)
続いて、パルプ繊維60%および、PET/PE(比率1:1)からなる熱融着繊維40%を混合し、繊維噴出装置8から30g/mとなるよう噴出した。
(圧着プレス工程C)
続けて乾燥機9を用い150℃で熱した後、圧着ロール11を通し、圧縮した。以上の工程を経て、圧縮汗取りシート体12を得た。
(ラミネート工程D)
この圧縮汗取りシート体12に防水フィルム13としてPEフィルムを張り合わせた。
(脱着粘着剤付け工程F)
脱着粘着剤17としてホットメルトを適量塗布し、剥離紙18を貼り付けた。
(熱シール工程G)
打ち抜き形状の外周部縁部の全周を熱シールした。
(打ち抜き工程H)
ロールカッター20で打ち抜いた。
下記の工程により、制汗剤配合多重層汗取りシート15cを製造した。実施例4で製造された制汗剤配合多重層汗取りシート15cは、図11に示した形状である。使用に際しては、吸汗性不織布1の側を内側にして、切込み部22を若干重ね合わせ、制汗剤配合多重層汗取りシート15cを笠状にする。その後、吸汗性不織布1側が頭皮に触れるように、帽子やヘルメット等の内側に設置して被る。
(吸水材散布工程E)
吸汗性不織布1を搬送しながら、吸水材散布工程Eとして、パルプ繊維70%および、PE/PP(比率1:1)からなる熱融着繊維30%を混合し、繊維噴出装置8から50g/mとなるよう噴出した。吸汗性不織布1としてキュプラ不織布(目付け60g/m)を用いた。
(薬剤散布工程A)
続いて制汗剤2として硫酸アルミニウムを100g/m、分散剤として二酸化ケイ素(SiO)を20g/mとなるように薬剤噴出装置3から噴出した。
(吸水材散布工程B)
続いて、パルプ繊維50%および、PE/PP(比率1:1)からなる熱融着繊維50%を混合し、繊維噴出装置8から50g/mとなるよう噴出した。
(圧着プレス工程C)
続けて乾燥機9を用い150℃で熱した後、圧着ロール11を通し、圧縮した。以上の工程を経て、圧縮汗取りシート体12を得た。
(ラミネート工程D)
この圧縮汗取りシート体12にPUフィルムを張り合わせた。
(脱着粘着剤付け工程F)
脱着粘着剤17としてホットメルトを適量塗布し、剥離紙18を貼り付けた。
(熱シール工程G)
打ち抜き形状の外周部縁部の全周を熱シールした。
(打ち抜き工程H)
製品の形状のロールカッター20で打ち抜いた。
下記の工程により、制汗剤配合多重層汗取りシート15dを製造した。実施例5で製造された制汗剤配合多重層汗取りシート15dは、図12に示した形状であり、消費者は衣服の脇下部に貼り付けて使用することができる。
(吸水材散布工程E)
吸汗性不織布1を搬送しながら、吸水材散布工程Eとして、パルプ繊維30%および、PET/低融点PET(比率1:1)からなる熱融着繊維70%を混合し、繊維噴出装置8から30g/mとなるよう噴出した。吸汗性不織布1としてレーヨンPET混紡不織布(目付け30g/m)を用いた。
(薬剤散布工程A)
続いて、制汗剤2としてクロルヒドロキシアルミニウムおよびグルコン酸亜鉛を各々35g/mとなるように薬剤噴出装置3から噴出した。
(吸水材散布工程B)
続いて、パルプ繊維30%および、PET/PE(比率1:1)からなる熱融着繊維70%を混合し、繊維噴出装置8から40g/mとなるよう噴出した。
(圧着プレス工程C)
続けて乾燥機9を用い150℃で熱した後、圧着ロール11を通し、圧縮した。以上の工程を経て、圧縮汗取りシート体12を得た。
(ラミネート工程D)
この圧縮汗取りシート体12にPUフィルムを張り合わせた。
(脱着粘着剤付け工程F)
脱着粘着剤17としてホットメルトを適量塗布し、剥離紙18を貼り付けた。
(熱シール工程G)
打ち抜き形状の外周部縁部の一部分を熱シールした。
(打ち抜き工程H)
製品の形状のロールカッター20で打ち抜いた。
1 吸汗性不織布
2 制汗剤
3 薬剤噴出装置
4 パルプ
5 熱融着繊維
6 吸水材
7 吸水クッション層
8 繊維噴出装置
9 乾燥機
10 予熱室
11 圧着ロール
12 圧縮汗取りシート体
13 防水フィルム
14 熱ロール
15 制汗剤配合多重層汗取りシート
16 脱着粘着剤塗工装置
17 脱着粘着剤
18 剥離紙
19 熱ロールシール機
20 ロールカッター
21 熱シール部位
22 切込み部
A 薬剤散布工程
B 吸水材散布工程
C 圧着プレス工程
D ラミネート工程
E 吸水材散布工程
F 脱着粘着剤付け工程
G 熱シール工程
H 打ち抜き工程

Claims (3)

  1. 吸汗性不織布に、制汗剤を散布する薬剤散布工程と、さらにパルプと熱融着繊維からなる吸水材を散布する吸水材散布工程と、熱を加え圧着プレスを行う圧着プレス工程と、吸水クッション層に防水フィルムを貼り合わせるラミネート工程を有することを特徴とする制汗剤配合多重層汗取りシートの製造方法。
  2. 前記吸汗性不織布に、パルプと熱融着繊維からなる吸水材を散布する吸水材散布工程と、前記制汗剤を散布する前記薬剤散布工程と、さらに前記パルプと前記熱融着繊維からなる前記吸水材を散布する前記吸水材散布工程と、熱を加え圧着プレスを行う前記圧着プレス工程と、前記吸水クッション層に前記防水フィルムを貼り合わせる前記ラミネート工程を有することを特徴とする制汗剤配合多重層汗取りシートの製造方法。
  3. 前記吸水材散布工程において、前記パルプと前記熱融着繊維を夫々別個の繊維噴出口から散布することを特徴とする請求項1又は2に記載の制汗剤配合多重層汗取りシートの製造方法。
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