JP2000000260A - 発熱体 - Google Patents

発熱体

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JP2000000260A
JP2000000260A JP18558798A JP18558798A JP2000000260A JP 2000000260 A JP2000000260 A JP 2000000260A JP 18558798 A JP18558798 A JP 18558798A JP 18558798 A JP18558798 A JP 18558798A JP 2000000260 A JP2000000260 A JP 2000000260A
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heating element
air
heat
layer
exothermic
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JP18558798A
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Akio Usui
昭男 臼井
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Genchi Kenkyusho KK
Original Assignee
Genchi Kenkyusho KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、偏平状包材における基材と被覆材
のうちその一方或いは双方における発熱組成物との接触
面側に通気層を積層し、当該通気層の周縁側端面部から
前記通気層を介して空気が流入するように構成してな
り、この通気層の厚さや素材を変化させることにより、
前記包材の通気度や透湿度の管理を大幅に軽減し、至極
容易に温度管理が可能であり、これによって、発熱体の
発熱温度を高精度で管理し得る上、通気層の坪量により
簡単に規格幅を変更できる包材の製造を可能にし、バラ
ツキも少なく、低温火傷の発生がなく、安全で廉価であ
り、更に、長時間にわたって所定の温度を持続できる高
品質の発熱体を提供することを目的とする。 【構成】 本発明は、空気の存在によって発熱する発熱
組成物を、基材と被覆材とからなる偏平状包材内に収納
してなる発熱体において、前記の基材と被覆材のうちそ
の一方或いは双方における発熱組成物との接触面側に通
気層を積層し、この通気層の周縁側端面部から当該通気
層を介して空気が内部に流入するように構成してなるこ
とを特徴とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、偏平状包材における基
材と被覆材のうちその一方或いは双方における発熱組成
物との接触面側に通気層を積層し、当該通気層の周縁側
端面部或いは前記の基材及び/又は被覆材における周縁
部から空気が流入するように構成してなり、この包材の
繁雑な通気度や透湿度の管理に代えて、この通気層の坪
量(厚さ)や素材を変化させることにより、発熱体の発
熱温度を高精度で管理し得る上、バラツキも少なく、低
温やけどの発生がなく、安全で廉価であり、しかも長時
間にわたって所定の温度を持続できる高品質の発熱体に
関する。
【0002】
【従来の技術】空気の存在によって発熱する発熱体の製
造において、包材の通気度や透湿度の管理が当該発熱体
の発熱温度の管理上非常に重要な管理項目である。
【0003】この種、発熱体においては、包材を構成す
る基材或いは被覆材のうち少なくとも一方を多孔質化す
ることによって通気性を持たせ、この通気性を管理する
ことにより空気の供給量を制御し温度制御を行っている
のが現状である。
【0004】従来、基材あるいは被覆材に通気性を付与
する方法としては以下のものが提案されている。即ち、
通気性の基材あるいは被覆材を製造するにあたり、ナ
イロン不織布などの不織布にポリエチレン樹脂製フィル
ムなどの合成樹脂製フィルムをラミネートし、これに針
を突き刺し、針穴の大きさや針穴の数により通気量を管
理、制御し、これによって、発熱速度を制御するもので
ある。
【0005】ポリエチレン樹脂などのポリオレフィン
系樹脂に炭酸カルシウムや硫酸バリウム等の微粉末を混
練し、このポリオレフィン系樹脂組成物を成形して得た
ポリオレフィン系樹脂製フィルムを延伸することによ
り、ポリオレフィン系樹脂製フィルムに亀裂を生じさせ
て多孔質化することにより通気性を付与し、通気度や透
湿度を管理しながら、ナイロン不織布等の不織布を貼り
合わせたものである。
【0006】つまり、このものはポリオレフィン系樹脂
製フィルムの延伸率や不織布の厚さ更にポリオレフィン
系樹脂製フィルムと不織布との貼り合わせ面積を制御し
て通気度や透湿度を管理するものである。
【0007】即ち、この種、発熱体においては、包材を
構成する基材或いは被覆材のうち少なくとも一方を多孔
質化するにあたり、針穿孔、あるいは延伸等の加工を行
い通気性を持たせ、この通気性により温度制御を行って
いるのが現状である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記
の包材内に粉体状の発熱組成物を収納した場合、この発
熱組成物の粉漏れが生じて下着や肌を汚損したり、基材
や被覆材に針穿孔により穴を空ける際、この基材や被覆
材が伸縮し、その結果、開孔時の穴径が変化したり、時
間の経過と共に穴径が変化したり、バリの発生状態によ
って実質的な穴径に大きなバラツキが生じて、通気度や
透湿度が大きくバラツクだけでなく、その管理や制御が
極めて困難なのである。
【0009】又、前記のものは、ポリオレフィン系樹
脂製フィルムの延伸率や不織布の厚さ更にポリオレフィ
ン系樹脂製フィルムと不織布との貼り合わせ面積を一定
にしても必ずしも一定した通気度や透湿度の多孔質フィ
ルムが得られるものではなく、まして、延伸して得られ
たポリオレフィン系樹脂製フィルムはその幅方向や長手
方向においてその箇所によって、亀裂の形状や分布更に
大きさが大きく異なり、非常に制御が困難で、安定性に
乏しく、通気度や透湿度に大きなバラツキが生じるので
あり、実際には通気度や透湿度を管理、制御することが
至極困難で、管理幅が平均値に対し、プラス側とマイナ
ス側にそれぞれ20〜30%の範囲と極めて大きくバラ
ツクのが現状であり、通気度や透湿度の規格幅を更に狭
くするためには、ロス率(現状では20〜30%)が大
きくなり著しく高価格になったり、規格外の基材や被覆
材が混入する等、品質管理が著しく煩わしくなるのであ
る。
【0010】加えて、ポリオレフィン系樹脂製フィルム
の延伸には、特殊で、高価な延伸装置が必要であるう
え、工程数が増大したり、多孔質フィルムの生産性が著
しく低下し、この点からも、基材や被覆材の製造コスト
が至極高くなるのである。
【0011】前述のように、前記及びのものは通気
度や透湿度が大きくバラツクため、所要の発熱温度が得
られず、有効な温熱効果が得られなかったり、逆に、温
度が上昇し過ぎて低温やけどが発生し、安全性等の観点
から、種々の問題が有った。
【0012】特に、このような多孔質フィルムを用いる
と、全面から空気が流入し、温度が急激に上昇して低温
やけどの恐れが発生したり、発熱時間が短くなり過ぎて
所要の温熱効果が得られない恐れがある。
【0013】ところで、一般に、市販されている不織布
は、通気度や透湿度が著しく大きく、発熱温度の制御が
出来ないばかりか、低温やけどが発生し易く、安全性に
問題があるうえ、発熱組成物中の水分が急激に発熱体か
ら放出し発熱の持続が得られないのである。
【0014】特に、前記及びのものは基材あるいは
被覆材が、多孔質に形成され、通気性が付与されている
から、発熱体の全面において、その通気孔から空気が当
該発熱体の面方向に対して、垂直ないし略垂直に流入
し、発熱体全面が同時に発熱反応を起こすため、通気度
のバラツキがそのまま温度のバラツキとなり低温火傷の
危険性を生じ安全性の面で問題があり、また、薄型の発
熱体では発熱時間が著しく短くなる結果、実用性の面で
問題が多かった。
【0015】そして、現在のところ、包材の通気度や透
湿度を厳格に管理できる包材の製造技術や管理技術は確
立されておらず、バラツキ幅が大きいため、ロス率が2
割から3割と高く、資源の有効利用やコストの面でも問
題があった。
【0016】本発明は、これらの問題を解決するために
完成されたものであって、偏平状包材における基材と被
覆材のうちその一方或いは双方における発熱組成物との
接触面側に通気層を積層し、当該通気層の周縁側端面部
から前記通気層を介して空気が流入するように構成して
なり、この通気層の厚さや素材を変化させることによ
り、前記包材の通気度や透湿度の管理を大幅に軽減し、
至極容易に温度管理が可能であり、これによって、発熱
体の発熱温度を高精度で管理し得る上、通気層の坪量に
より簡単に規格幅を変更できる包材の製造を可能にし、
バラツキも少なく、低温火傷の発生がなく、安全で廉価
であり、更に、長時間にわたって所定の温度を持続でき
る高品質の発熱体を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明に係る発熱体にお
いては、前記の目的を達成するために、空気の存在によ
って発熱する発熱組成物を、基材と被覆材とからなる偏
平状包材内に収納してなる発熱体において、前記の基材
と被覆材のうちその一方或いは双方における発熱組成物
との接触面側に通気層を積層し、この通気層の周縁側端
面部から当該通気層を介して空気が内部に流入するよう
に構成してなることを特徴とする。
【0018】即ち、本発明は、発熱体の偏平状包材にお
ける基材と被覆材のうちその一方或いは双方における発
熱組成物との接触面側に通気層を積層し、この通気層の
周縁側端面部から前記通気層を介して空気が流入するよ
うに構成してなる点、に最も大きな特徴を有するのであ
る。
【0019】そして、このように通気層から流入した空
気が発熱組成物と接触し、発熱反応が生じるのである。
【0020】つまり、従来の発熱体は、基材あるいは被
覆材が多孔質に形成され、全面に通気性が付与されてい
るから、発熱体の全面において、その通気孔から空気が
当該発熱体の面方向に対して垂直方向ないし略垂直方向
に流入し、発熱体全面が同時に発熱反応を起こす。この
ため、通気度のバラツキが直接、発熱温度のバラツキに
なる上、周辺部に比べ中心部になるほど発熱体の放熱が
少ないため、発熱体の中心部の温度が周辺部より上昇す
る結果、低温火傷の危険性を増大させることになり、実
用上問題があった。
【0021】本発明は、発熱体の面方向に対して水平方
向ないし略水平方向に空気が流入し、発熱反応が発熱体
の周辺部から徐々に内側に向かって進行するため、超薄
型の発熱体でも持続時間が延長できる上、時間と共に水
平に温度分布が移動するため、温度に対する皮膚の感覚
の慣れ(マヒ)を防止し、比較的低温でも常に有効且つ
心地よい温熱を感じさせるのであり、同じ場所を長時
間、ピーク(高い)温度で加熱しないため、低温火傷の
危険性を著しく低減できるのである。
【0022】また、発熱体の中心部に行くほど、空気の
流入量が抵抗により低下するため、発熱組成物の転写面
積が大きくなればなるほど、発熱体の中心部の発熱温度
が低下することも低下火傷に対する安全性を向上させて
いる要因ともなる。
【0023】ところで、本発明のように、発熱体の面方
向に対して水平方向ないし略水平方向に空気が流入し、
発熱反応が発熱体の周囲から内側に向かって徐々に進行
し、温度上昇が、多孔質フィルムつまり全面に通気性を
付与した通気性フィルムと比較して、穏やかであるが、
周辺部の温度上昇は早く、やや低温ながら優れた温感を
感じるのである。
【0024】また、発熱体の中心部の温度も、密封効果
により温度差を感じさせず、低温火傷の危険性も確立も
著しく低下させることができるのである。
【0025】本発明で用いられる発熱体としては、周囲
から空気が流入するように構成された偏平状包材とこの
包材内に封入された発熱組成物からなるものが挙げられ
るのであり、この発熱組成物としては、空気の存在によ
って発熱するものであれば特に限定されるものではな
く、具体的には、例えば粉末状の発熱組成物、フレーク
状の発熱組成物、ペースト状の発熱組成物、或いは粉末
状の発熱組成物とペースト状の発熱組成物との積層体等
が挙げられる。
【0026】本発明においては、発熱組成物として、粉
末状あるいはフレーク状のものを用いると、発熱組成物
層中での空気の透過性が良好なので発熱体の大きさを大
きくしても問題はないが、ペースト状のものを用いる
と、発熱体が大きくなった場合、当該発熱体の周辺部と
内部とで温度分布の差が大きくなり、発熱体の中心部の
発熱速度が低下することがあるので、包材における通気
層の坪量(厚さ)を大にしたり、発熱組成物の転写をパ
ターン化して非転写部を形成し、この非転写部の周囲か
ら空気を流入させて通気性を確保したり、発熱組成物の
両面に通気層を形成したり、通気層として凹凸のあるメ
ッシュ状のものを用いたり、包材に穿孔を行う等の何れ
か又は複数の対策を行えばペースト状の発熱組成物でも
大型の発熱体に問題なく使用できる。
【0027】そして、ペースト状の発熱組成物を用いた
発熱体では、発熱組成物内部での通気性が充分でないか
ら、当該発熱組成物の両面に通気層を設けることが反応
効率を向上させるうえで好ましい。
【0028】この偏平状包材において、通気層によって
通気性が付与されたとは、基材と被覆材のうちその一方
或いは双方における発熱組成物との接触面側に通気層を
積層し、この通気層の周縁側端面部から通気層を介して
空気が流入し、この空気が発熱組成物と接触して発熱反
応を生じるように構成してなることをいう。
【0029】ここにおいて、通気層の周縁側端面部と
は、外気に触れるように露出している通気層における周
縁側の端面部をいい、この端面部から空気が流入するよ
うに構成していることをいう。この端面部とは端面やそ
の近傍箇所をいい、周端部が外気に露出するように、当
該周端部を除いて基材及び/又は被覆材を熱接着あるい
は粘着を行ったり、基材及び/又は被覆材の周縁部に切
欠きを形成したり、基材及び/又は被覆材を通気層より
小さくし、これによって、通気層の周縁端部が露出する
ようにしても良いのである。
【0030】この通気層としては、空気が流入し得るフ
ィルム状ないしシート状のものであれば特に限定される
ものではない。
【0031】具体的には、例えば不織布、織布、布、ス
ポンジ又は発泡多孔質フィルムないしシート、或いはこ
れらの同種又は異種の積層体で形成されたものが挙げら
れる。この不織布には紙も含まれるのであり、又、この
スポンジとしては通気性や透湿性が良好なので連続発泡
スポンジが好ましく、特に、これらの不織布、織布、布
又はスポンジ更にメッシュ等の凹凸のあるものが望まし
く、特に、メッシュ等の凹凸のあるもので形成されてい
ると、空気の供給が当該メッシュの繊維部分を通り易く
円滑に行われるのであり、つまり通気性が良好になり、
しかも発熱組成物の発熱面積が大きく、発熱反応が効率
よく進行する上、ペースト状の発熱組成物の層が凹凸の
ある立体的な積層体になり、この凹部分によって曲げに
対して発熱体の柔軟性が得られるのである。
【0032】これらのうち、不織布が安価で、安定した
通気層が得られるので好ましく、又、不織布は、厚さや
重さ、かさ高密度、多孔性、表面特性、物理的特性等が
その材質、材質の形態、製造方法、加工方法や後処理の
仕方等によって容易に変更できるのであり、その結果、
吸水性、複合物性、圧縮特性、曲げ特性等を変更できる
のであり、これらが通気度や透湿度に影響を与えるので
ある。
【0033】又、他の通気層としては、フィルム状ない
しシート状であって、且つ表面に規則的な凹凸を有する
もので形成されたものが挙げられるのであり、この場
合、波形、ジグザグ形、山形あるいは鋸歯形のフィルム
ないしシートの他、平坦な基層とこの表面に形成された
凹凸とからなるものなどが挙げられる。これらは、例え
ば合成樹脂、特に熱可塑性合成樹脂を波形やジグザク形
等の各種凹凸形状に成形しても良く、あるいは熱可塑性
合成樹脂を平担なフィルム状ないしシート状に成形した
後、これにエンボス加工等を施して至極容易に凹凸を形
成しても良いのである。
【0034】この凹凸の差は5〜5000μmの範囲と
するのが望ましく、凹凸の差が、5μm未満であると通
気層における空気の流入路が狭く形成され、所要の通気
性を確保できない恐れが有り、一方、5000μmを超
えると全体の厚さが厚くなり過ぎて使用感が悪くなった
り、柔軟性に欠けたり、水酸化鉄の染み出しが生じる恐
れが有り、いずれの場合も好ましくなく、これらの観点
から、特に、凹凸の差が、10〜2500μmの範囲、
特に好ましくは15〜1500μmの範囲とするのが望
ましい。
【0035】又、本発明においては、通気層として、フ
ィルム状ないしシート状のものの他に、繊維状体(繊維
やパルプ)、リサイクル紙の破砕品、紙の複合品例えば
ポリエチレンラミネート紙やレーヨン不織布のポリエチ
レンラミネートシートの破砕品を用いても良いのであ
る。
【0036】そして、本発明においては、通気層の通気
度や透湿度が、通気層の材質、厚さや重さ、かさ高密
度、多孔性、表面特性、圧縮特性等を管理することによ
って通気層の空隙率を簡単に制御できる結果、発熱速度
や発熱温度の制御、管理が至極容易にできるのであり、
従って、発熱体製造に要求される厳格な規格幅等の品質
管理が至極容易になし得るのである。
【0037】ところで、本発明者の調査、研究による
と、通気層の空隙率は、繊維の太さや長さ更に密度、ウ
ェブの状態、ファイバー又はフィラメントの絡み合わせ
の状態により決定されるが、同一の銘柄であれば、バラ
ツキは少なく問題がなく、管理が容易であるとの知見を
得た。
【0038】本発明において、通気層の通気度は当該通
気層の厚みによって制御されているものが、通気度や透
湿度の管理が一層容易になし得るので望ましい。即ち、
通気層の通気度や透湿度を制御するにあたり、空隙率が
一定の素材を使用すると、坪量(厚み=断面積)によ
り、一層簡単に通気度や透湿度管理ができ、発熱速度を
制御できるのである。
【0039】この場合、通気層の厚さは,当該通気層の
積層枚数で調節しても良いが、コスト、生産工程の点か
らは、通気層の坪量で調整することが好ましい。この場
合、非通気層と通気層あるいは通気層どうしは、全面あ
るいは部分的に接合しても良いが、この接合によって通
気性が失われる場合には、これらを部分的に接合させ、
通気性を確保することができる。
【0040】通気層の形成に用いられる繊維の原料とし
ては、アクリル樹脂、ポリエチレンやポリプロピレン等
のポリオレフィン系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミ
ド樹脂、レーヨン、パルプ、コットンなどがあり、ポリ
エステル/ポリエチレン等の複合繊維も挙げられる。
【0041】前記不織布の製造方法としては、ケミカル
ボンド方式、サーマルボンド式、ニードルパンチ式、ス
パンボンド式、メルトブロー式、ステッチボンド式、ス
パンレース式、湿式、その他があり、特に、湿式で製造
したものは不織布が安定するので望ましく、又、スパン
レースは目付けの安定性と柔軟性が優れるので望まし
い。
【0042】ところで、本発明においては、通気層が、
吸水性と通気性を兼ね備えた素材で形成されていても、
別々の素材で形成しても良く、通気層は、必ずしも、吸
水性を必要としない。
【0043】前記通気層としては、発熱体の大きさや用
途、用いられる発熱組成物等によって異なるが、所要の
通気性や透湿性を確保し、しかも使用感等の観点から、
その坪量が、30〜750g/m2の範囲、より好まし
くは40〜500g/m2の範囲とするのが望ましい。
【0044】即ち、本発明者は、通気層の通気度や透湿
度を管理するにあたり、当該通気層の素材や厚さ更に密
度を特定すると、その坪量、つまり厚さ(断面積)と通
気度や透湿度が相関関係あることを見い出し、その知見
に基づき、坪量で管理することとした。
【0045】このように、本発明においては、通気層の
周縁側端面部から通気層を介して空気が流入し、この空
気が発熱組成物と接触して発熱反応を生じるように構成
してなるから、一般的に、偏平状包材が、実質的に通気
性を有しない非通気層を積層してなる基材と実質的に通
気性を有しない非通気層を積層してなる被覆材で形成さ
れてなるものが好ましい。
【0046】本発明において、「実質的に通気性を有し
ない」とは、非通気層がポリエチレン樹脂やポリプロピ
レン樹脂などのポリオレフィン系樹脂等の熱可塑性樹脂
をフィルム状ないしシート状に成形した状態のもので形
成されていることをいい、このフィルムないしシートが
若干の通気性を有するか否かを問うものではなく、要
は、従来のように針穿孔や延伸等の多孔質化処理がなさ
れていないもの、つまり通気性のための特別な加工をし
ていないフィルムないしシートをいう。
【0047】ところで、この熱可塑性樹脂には、所望に
より、硫酸バリウム、酸化チタン、炭酸カルシウム等の
充填剤、あるいは染・顔料や老化防止剤等の添加剤を配
合しても良いのである。
【0048】そして、本発明においてはこのようなフィ
ルムないしシートを積層した基材及び被覆材で形成され
た包材が用いられる。以下、「実質的に通気性を有しな
い」ということを「非通気性」と略称する。
【0049】熱可塑性樹脂製のフィルムないしシート
(以下、非通気性層という。)はその厚さが、ヒートシ
ール性(熱融着性)や柔軟性等の観点から、一般に、1
0〜250μmの範囲、好ましくは15〜150μmの
範囲、特に好ましくは20〜100μmの範囲とするの
が望ましい。
【0050】本発明において、非通気性の基材や非通気
性の被覆材としては、非通気性層においてその内面、つ
まり発熱組成物と接触する側に前記通気層を積層したも
ので形成されたものが挙げられる。この場合、非通気性
層において通気層の積層側と反対側面に不織布などの風
合いの良い布等を積層しても良いのである。
【0051】本発明において、前記の非通気層と通気層
との積層方法としては特に限定されるものではないが、
具体的には、例えばラミネート、ヒートラミネート、超
音波、接着剤、粘着剤等による接合方法が採用されるの
であり、これらの方法によって全面あるいは部分的に接
合しても良いが、この接合によって通気性が失われる場
合には、非通気層と通気層とを部分的に接合させ、通気
性を確保することができる。
【0052】又、非通気層と通気層とを接着剤や粘着剤
を用いて接合するにあたり、接着剤や粘着剤の塗布方
法、あるいはその粘度等によっては、通気層の通気性を
損なわないように配慮する必要がある。
【0053】接着剤や粘着剤の材質としては、非通気層
と通気層とを接合できるものであれば特に限定されるも
のではないが、具体的には、例えばゴム系、アクリル
系、ウレタン系等のものが挙げられるのであり、又、そ
の種類としては、溶剤型、エマルジョン型、湿気硬化
型、紫外線硬化型、ホットメルト型等が挙げられるので
あり、特に、ホットメルト系のものが、通気層の確保や
作業性等の観点から、最も望ましい。
【0054】接着剤や粘着剤の塗布方法としては特に限
定されるものではなく、グラビア印刷、スプレー等の方
法が挙げられるのであり、又、この場合、全面べた塗
布、全面スプレー塗布、パターン塗布等があるが、用途
により柔軟性が必要な場合は、スプレーやパターン塗布
が望ましく、その塗布量は、3〜50g/mの範囲、
好ましくは5〜30g/mの範囲とするのが望まし
い。
【0055】本発明においては、偏平状包材を構成する
基材と被覆材のうちその一方或いは双方における発熱組
成物との接触面側に通気層を積層し、この通気層の周縁
側端面部から前記通気層を介して空気が流入するように
構成してなる。
【0056】この偏平状包材としては基材と被覆材とが
同種のフィルムないしシートで形成されたもの、或いは
基材と被覆材とが異種のフィルムないしシートで形成さ
れたもの、又は1枚のフィルムないしシートを折り返し
て基材と被覆材とを形成したもの、等が挙げられるので
あり、この基材や被覆材としては吸水性の有無は問わな
いが、ペースト状の発熱組成物を用いる場合には少なく
とも一方に吸水性の有るものを用いる必要がある。
【0057】前記の基材と被覆材とを用い、その間に通
気層が発熱組成物と接触するように積層し、接合するに
あたり、基材と被覆材との接合は、当該接合により通気
性が失われない方法であれば特に限定されるものではな
い。
【0058】この接合には、具体的には、例えば熱融
着、超音波、接着剤、粘着剤等による接合方法が採用さ
れるのであり、これらの方法によって基材と被覆材にお
ける全周縁部を接合したり、あるいは周縁部を部分的に
接合しても良いが、全周縁部の接合によって通気性が失
われる場合には、基材と被覆材との周縁部を部分的に接
合させ、非接合箇所が通気性を有するように構成しても
良いのである。
【0059】基材と被覆材における全周縁部の接合によ
って通気性が失われる場合にはヒートシール、つまり熱
融着が挙げられるが、ホットメルトによる熱接着、粘着
剤による粘着の場合には基材と被覆材における全周縁部
を接合しても当該接合箇所がつぶれることがなく、従っ
て、通気性が確保されるが、この場合にも部分的に接合
してもよいのである。
【0060】又、基材と被覆材との周縁部を接着剤や粘
着剤を用いて接合するにあたり、接着剤や粘着剤の塗布
方法、あるいはその粘度等によっては、通気層の通気性
を損なわないように配慮する必要がある。
【0061】接着剤や粘着剤の材質や種類としては、非
通気層と通気層との接合の場合と同様のものが挙げられ
るのであり、特に、ホットメルト系のものが、通気層の
確保や作業性等の観点から、最も望ましい。
【0062】接着剤や粘着剤の塗布方法としては特に限
定されるものではなく、グラビア印刷、スプレー等の方
法が挙げられるのであり、又、この場合、全面べた塗
布、全面スプレー塗布、パターン塗布等があるが、用途
により柔軟性が必要な場合は、スプレーやパターン塗布
が望ましく、その塗布量は、3〜50g/mの範囲、
好ましくは5〜30g/mの範囲とするのが望まし
い。
【0063】前記粉末状の発熱組成物としては、空気の
存在によって発熱する発熱組成物であって粉末状のもの
であれば特に限定されるものではないが、具体的には、
例えば鉄粉等の金属粉末、水、ハロゲン化金属塩
等の酸化助剤、活性炭及び木粉、ヒル石、吸水性ポ
リマー等の保水剤を主成分とする従来公知の発熱組成物
が挙げられるのであり、これに、更にpH調整剤とし
てのアルカリ物質、配合助剤としてのバインダー又は
含浸助剤としての界面活性剤等が最適配合条件で配合
された発熱組成物が挙げられる。
【0064】この場合、特に、金属粉末として鉄粉、
水、ハロゲン化金属塩として塩化ナトリウム、活性炭、
吸水性ポリマー及びポリリン酸塩が最適配合比で配合さ
れた、従来から公知である粉末状の発熱組成物が好まし
い。
【0065】具体的には、例えば発熱組成物において、
その成分比率が鉄粉40〜75重量%、活性炭1〜10
重量%、塩化ナトリウム1〜10重量%、水10〜40
重量%、保水剤1〜40重量%からなる粉末状のものが
挙げられる。
【0066】このように、発熱組成物において、金属粉
や水分等の各成分が最適な状態で配合された粉末状のも
のは、多孔質体で、表面積が広く、空気との接触が極め
て良好であるため、空気と接触すると直ちに酸化反応、
つまり発熱反応が生じる結果、大型の発熱体に適してい
る。
【0067】ところで、粉末状の発熱組成物を製造して
いる間、及び粉末状の発熱組成物を製造し、これを基板
上に投下し被覆材で被覆して発熱体を製造するまでの間
に発熱反応が起こり、発熱組成物の発熱反応によるロス
が生じると共に発熱組成物の品質が低下する虞れがある
場合、このような課題を解決するために、この種、粉末
状の発熱組成物をフレーク状に成形し、発熱組成物の表
面積を小さくして発熱反応を制御しても良いのである。
【0068】空気の存在下において、発熱組成物の安定
性を一層向上するために、発熱組成物をペースト状にす
ると、遊離水が金属粉末と空気との接触を妨げ、つまり
遊離水が発熱組成物の表面を覆いバリヤー層としての機
能を発現し、発熱組成物を製造している間、及びペース
ト状の発熱組成物を製造し、これを基材上にスクリーン
印刷等の印刷やコーティング等によって積層、転写した
後、被覆材で被覆して発熱体を製造するまでの間に発熱
反応が殆ど発生することがなく、発熱組成物の発熱反応
に伴うロスや発熱組成物の品質低下が防止される上、発
熱組成物の凝固が防止される。
【0069】ペースト状のものを用いると、発熱体が大
きく、面積が大きい場合、当該発熱体の周縁部と内部と
で温度分布の差が生じたり、転写された発熱組成物の中
心部の発熱速度が低下することがあるので、小型の発熱
体に適しているが、通気層の坪量を大きくする、通気層
の空気の透過性を大きくする、通気層を凹凸のメッシュ
状にする、発熱組成物の積層面積の細分割化(パターン
化)する、通気層を両面に設ける、通気層を複数積層す
ることにより、通気度や透湿度を高くすることによって
ペースト状のものも大型の発熱体にも問題なく使用でき
るのである。
【0070】このため、本発明者は、歩留りや取扱性が
向上し、製造装置のメンテナンスが容易で、しかも製造
装置の稼働時間ないし作業者の就業時間に対する制約が
無くなるとの知見を得、既に、ペースト状の発熱組成物
を用いた発熱体を提案している(特願平8−17740
4号の明細書)。
【0071】又、本発明者は、発熱組成物中の水分量を
過剰にしたり、又は、混練により遊離水を発熱組成物の
金属粉末の表面に集中させることにより、粉末状ないし
フレーク状の発熱組成物であっても当該遊離水が金属粉
末と空気との接触を妨げ、つまり遊離水がバリヤー層と
しての機能を発現し、ペースト状の発熱組成物の場合と
同様に空気中で至極安定するとの知見を得た。
【0072】即ち、本発明においては、発熱組成物とし
て、特に粉末状ないしフレーク状のものであって、しか
も水分を含有し、遊離水によって発熱速度を抑制させた
ものが望ましい。
【0073】この発熱組成物の構成成分としては、従来
公知のものと同様のもの、具体的には、発熱物質と、吸
水性ポリマー及び/又は増粘剤と、炭素成分及び金属の
塩化物と水とを必須成分とし、更に所望によりpH調整
剤や無機質保水剤などを配合したものからなり、しかも
配合的に水分量が過剰、又は、配合的に水分が過剰でな
くても、つまり全体として水分の配合割合が適切であっ
ても、混練により発熱組成物に強制的にシヤ(せん断応
力)をかけることにより、発熱組成物全体又は発熱物質
(発熱粉末)の表面に過剰に偏在した遊離水により、空
気との接触を妨げ発熱速度を抑制させたものが挙げられ
る。
【0074】この場合、水分以外の固形成分は、従来と
同様の配合割合で配合し、水分量を、発熱反応に適した
状態より、100重量%以下、つまり水分の配合割合が
適量の2倍以下、好ましくは65重量%以下の割合で過
剰に加えたものが挙げられる。
【0075】前述のように、全体として水分の配合割合
が適切であっても、つまり過剰水が無くても、混練によ
り発熱組成物に強制的にシヤ(せん断応力)をかけるこ
とにより、発熱組成物全体又は発熱物質(発熱粉末)の
表面に偏在した遊離水により、空気との接触を妨げ発熱
速度を抑制させることができる。一方、100重量%を
超えると、つまり水分の配合割合が適量の2倍を超える
と遊離水が過大になり過ぎる結果、発熱物質やその他の
固形成分の絶対量が不足し、所要の発熱時間や発熱温度
が得られなくなる虞れが有るので好ましくない。
【0076】この粉末状ないしフレーク状の発熱組成物
の場合において、水分量が過剰であると、当該発熱組成
物がホッパー内で固まり易く、しかも流動性が悪くなっ
て基材への投下量がバラツク場合があり、このような時
には、発熱組成物をほぐしながら基材上に投下する必要
があるが、ペースト状の発熱組成物は印刷等の転写によ
って基材上に積層できるので、特に一層望ましい。
【0077】本発明において、ペースト状の発熱組成物
としては、発熱物質と、吸水性ポリマー及び/又は増粘
剤と、炭素成分及び金属の塩化物と水とを必須成分と
し、全体としてペースト状に形成されているものが挙げ
られる。この場合、所望により、更に、pH調整剤や無
機質保水剤等を配合し、全体としてペースト状に形成し
ても良いのである。
【0078】そして、このペースト状の発熱組成物とし
ては、空気中の酸素と反応して発熱反応を起こす成分か
らなり、しかも外力を加えると流動する性質を有するも
のであれば特に限定されるものではない。
【0079】具体的には、例えば発熱物質と、吸水性ポ
リマー及び/又は増粘剤と、炭素成分及び金属の塩化物
と水とを必須成分とし、全体としてペースト状に形成さ
れたものが挙げられるのであり、その配合割合は発熱物
質100重量部に対し、吸水性ポリマー0.1〜7.5
重量部及び/又は増粘剤0.1〜10重量部と、炭素成
分1.5〜20重量部及び金属の塩化物1〜10重量部
とを必須成分とし、且つ水が配合されて、全体としてペ
ースト状に形成されたものが挙げられる。この場合、所
望により、更に、発熱物質100重量部に対し、pH調
整剤0.01〜10重量部、無機質保水剤0.5〜10
重量部を配合し、全体としてペースト状に形成しても良
いのである。
【0080】そして、発熱組成物は、前述のように、ペ
ースト状に形成されるが、その粘度(温度20℃)が、
以下の方法で、一般に、50,000〜9,500,0
00cpsの範囲とするのが望ましく、発熱組成物の粘
度が50,000cps未満と低すぎると、発熱組成物
の印刷やコーティングなどによる転写性が悪くなった
り、水分が至極過剰になり過ぎて他の成分の転写量が不
足し、発熱時間が短くなったり、発熱組成物が基材上の
所定の領域外に染み出たり、転写後に水分を多量に包材
に吸収させる必要があり、特殊な構造の包材を用いた
り、発熱体の構造を複雑にする必要があるので好ましく
なく、一方、9,500,000cpsを超えると転写
性が悪くなって転写量にバラツキが生じたり、表面で発
熱反応が生じる虞れがあるから好ましくない。
【0081】この粘度とは、東機産業(株)社製(R1
10型粘度計、RE110Uシステム、検出ヘッドRE
100U、コントローラRC100A)で、しかもSP
Pローターを用い、回転数0.2rpm(D=0.4
(1/S))とし、測定温度20℃で測定した値であ
る。尚、この粘度は転写、積層時の値である。
【0082】又、ペースト状の発熱組成物の他例として
は、本願出願人が平成8年6月17日付け提出の願書に
添付した明細書(特願平8ー177404号の明細書)
に記載されたもの(インキ状ないしクリーム状の発熱組
成物)が挙げられる。
【0083】ところで、粉末状ないしフレーク状の発熱
組成物を用い、所望形状の発熱体を製造する場合には、
基材上に、この種、発熱組成物を積層し、この発熱組成
物の上から被覆材を被せ、これを所望形状に打ち抜いた
り、あるいは所望形状のパターンを形成した電磁石板や
永久磁石板を用い、基材上に、磁気転写によって、その
形状に発熱組成物を転写後、その上から被覆材で被覆し
て製造すれば良いのである。
【0084】前記発熱物質としては、各種金属粉が単
独、あるいは複数種を混合した混合金属粉などが用いら
れるが、特に、これらの金属粉の中では、安全性、取扱
性、コスト、保存性及び安定性などの観点を総合して最
も優れている鉄粉を用いることが望ましい。
【0085】前記吸水性ポリマーとしては、主として、
水や金属の塩化物水溶液を円滑、且つ大量に吸収する高
分子材料が挙げられるのであり、具体的には、例えば特
公昭54−30710号公報に開示されている自己架橋
ポリアクリル酸塩、特開昭54−20093号公報に開
示されているポリビニルアルコール系重合体と環状無水
物との反応生成物、特開昭59−84305号公報に開
示されているポリアクリル酸塩架橋物が挙げられるので
ある。これらの吸水性ポリマーの中には水や金属の塩化
物水溶液を吸収して増粘性を付与するものがあるが、主
として、水や金属の塩化物水溶液を円滑、且つ大量に吸
収する機能を有するものである。
【0086】この吸水性ポリマーの市販品の好例として
は、三洋化成工業社製のサンフレッシュST−30MP
S、ST−100MPS、ST−500MPSなどが、
水や金属の塩化物水溶液を迅速に吸収し、しかもそれら
の吸収量が高いなどの理由より、特に好ましい。
【0087】前記増粘剤としては、主として、水や金属
の塩化物水溶液を吸収し、稠度を増大させるか、チキソ
トロピー性を付与する物質が挙げられるのであり、ベン
トナイト、ポリアクリル酸塩、ポリエチレンオキサイ
ド、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ト
ラガカントゴム、ローカストビーンガム、グアーガム、
アラビアガム、アルギン酸塩、ペクチン、カルボキシビ
ニルポリマー、多糖類系増粘剤、CMC、酢酸エチルセ
ルロース、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロ
ース又はヒドロキシプロピルセルロースなどのセルロー
ス誘導体系増粘剤、水溶性セルロースエーテル等から選
ばれた1種又は2種以上の混合物が挙げられるのであ
る。
【0088】前記セルロース誘導体系増粘剤としては、
イオン性セルロースエーテルのCMCが一般に使いやす
く、第一工業製薬社製のセロゲンEP、セロゲンBSH
−12などが挙げられる。
【0089】又、前記非イオン性の水溶性セルロースエ
ーテルとしては、例えば、セルロースをメトキシル基で
エーテル化したメチルセルロース、信越化学社製メトロ
ーズSM4000、第一工業製薬社製のセスカMCなど
が挙げられる。更に、非イオン性の水溶性セルロースエ
ーテルの他例としては、メトキシル基の置換度、ヒドロ
キシアルコキシル基の付加により、信越化学社製メトロ
ーズ60SH−4000、90SH−4000、第一工
業製薬社製のセスカMHEC,セスカMHPCなどが挙
げられる。
【0090】前記の吸水性ポリマー及び増粘剤において
は、所望により、これらを界面活性剤で処理したり、こ
れらと界面活性剤とを組み合せて親水性を向上しても良
いのである。
【0091】前記炭素成分としてはカーボンブラック、
黒鉛又は活性炭などがその例として挙げられるのであ
り、金属の塩化物としては塩化ナトリウム、塩化カリウ
ムなどのアルカリ金属の塩化物、塩化カルシウム、塩化
マグネシウムなどのアルカリ土金属の塩化物などをその
例として挙げることができる。
【0092】ところで、遊離水がバリヤー層としての機
能を発現している発熱組成物を用いて発熱体を製造した
場合、発熱組成物中の水分の一部を包材に吸収させてバ
リヤー層を喪失させることにより発熱組成物が多孔質に
なる結果、空気との接触が良好になり、発熱特性が良好
になるのである。
【0093】吸水性を有する基材又は被覆材の吸水量と
しては、この種、発熱組成物の転写厚みが0.1〜1m
mの場合を想定すると、吸水量の範囲が、一般に、1.
5〜1000g/m2の範囲、好ましくは3〜650g
/m2の範囲、特に好ましくは5〜550g/m2の範囲
とするのが望ましい。
【0094】この吸水量は、発熱組成物において、当該
発熱組成物が粉末状の発熱組成物であって、且つ最適な
水分率の条件を基準とし、これに対し、どの程度の水分
が多く配合されているかによって測定し、その過剰水量
を前記吸水量(g/m2)に換算したものである。
【0095】つまり、測定条件の根拠は、発熱組成物中
の水分を吸収させた場合、その成分比率が粉末状の発熱
組成物としたときの最適な水分率が得られるようにする
ものであるが、この最適な水分率は水分の過剰量と発熱
特性によって測定したものである。
【0096】ところで、このように、基材又は被覆材の
吸水量を調整することによって、発熱組成物表面の遊離
水を吸収させると発熱反応に適した状態になる上、発熱
組成物が多孔質になる結果、空気との接触が良好にな
り、発熱特性が良好になるのである。
【0097】即ち、このような吸水性の基材又は被覆材
を用い、発熱組成物中の水分を吸収させるにあたり、そ
の吸水量としては、発熱組成物中の水分量の1.5〜5
0重量%の範囲、好ましくは2〜45重量%の範囲、特
に好ましくは2.5〜40重量%の範囲とするのが望ま
しい。
【0098】この発熱組成物中の水分の発熱体用包材へ
の吸収率(k重量%)は、以下の方法で測定した。この包
材に用いられる吸水性の基材と被覆材を用い、これを直
径65mmの円形に打ち抜いた後、温度55℃で1〜2
mmHgの減圧下24時間乾燥して基材片と被覆材片を
形成し、その各々の重量を測定する。この場合、基材片
の重量をA1(g)、被覆材片の重量をB1(g)とする。
【0099】次いで、この乾燥した基材片における通気
層上に直径60mmの円形で、しかも厚さが約850μ
mとなるように発熱組成物をスクリーン印刷で積層し、
この積層後の全重量C(g)から基材片の重量A1(g)を引
いて発熱組成物の積層量D(g)を求める。この発熱組成
物の水分含有率をP重量%とすると、積層された発熱組
成物中の全水分量(g)はD×P/100となる。
【0100】更に、基材片上における発熱組成物の露出
面に、乾燥した被覆材片における通気層側が発熱組成物
と接触するように当該被覆材を積層した後、その上に厚
さ約1mmのアクリル板を載せ、さらにその上に2.5
Kgの分銅を載せて5時間放置する。
【0101】この後、基材片と被覆材片とを剥離し、こ
れらに付着している発熱組成物をピンセットでほぼ完全
に除去した後、この基材片と被覆材片との各々の重量を
測定する。この場合、基材片の重量をA2(g)、被覆材
片の重量をB2(g)とする。
【0102】次いで、この吸水させた基材片と被覆材片
とを温度55℃で1〜2mmHgの減圧下24時間乾燥
し、その各々の重量を測定する。この基材片の重量をA
3(g)、被覆材片の重量をB3(g)とする。K=[(A2
2)−(A3+B3)]÷D×100で求めた値を吸水率と
した。
【0103】そして、本発明においては、所望により、
前記発熱体の片面における全面或いは一部に粘着層を形
成し、この粘着層によって、顔面、あるいは腰や肩更に
背中等に貼着して発熱体のズレ落ちが防止される。
【0104】この粘着層としては顔面等に貼着し使用し
ても皮膚刺激性が殆ど無いか或いは全く無く、しかも剥
離の際にも皮膚刺激性が殆ど無いか或いは全く無いもの
であれば特に限定されるものではなく、具体的には、親
油性の粘着層、或いは親水性の粘着層、のいずれでも良
い。
【0105】前記親油性の粘着層としては親油性のポリ
マーで形成された粘着性の層であれは特に限定されるも
のではなく、具体的には、例えばアクリル系粘着剤、ゴ
ム系粘着剤又はホットメルト系粘着剤で形成された層が
挙げられる。
【0106】前記アクリル系粘着剤としては、例えば
(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸オクチルエ
ステル、(メタ)アクリル酸テトラデシルエステルの如き
アクリル基の炭素数が4〜14個である(メタ)アクリル
酸アルキルエステルの単独重合物、又はこれらの(メタ)
アクリル酸アルキルエステル15〜90重量%と、この
(メタ)アクリル酸アルキルエステルと共重合可能な単量
体、例えば(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸エ
チル、イタコン酸、無水イタコン酸、無水マレイン酸、
(メタ)アクリル酸メチルアミノエチル、(メタ)アク
リル酸2−ヒドロキシプロピルエステル、(メタ)アク
リル酸メトキシエチル、(メタ)アクリル酸アミド、ビ
ニルピロリドン、プロピオン酸ビニルの如きビニル単量
体などの単量体85〜10重量%と、からなる共重合物
が挙げられる。
【0107】前記ゴム系粘着剤としては、例えば天然ゴ
ム、合成ポリイソプレンゴム、ポリスチレン・ポリブタ
ジエンゴム、ポリイソブチレン、シリコーンゴム、ポリ
アクリル酸エステル、スチレン−イソプレン−スチレン
ブロック共重合体ゴム、スチレン−ブタジエン−スチレ
ンブロック共重合体ゴム、アクリルゴム等が挙げられ
る。
【0108】前記ホットメルト系粘着剤としては、従来
から公知のS−I−S系のホットメルト系粘着剤等が挙
げられる。
【0109】前記親油性の粘着剤には、所望により、他
の成分、例えば他の粘着剤、ピコペールレジン、ピコラ
イト、ステベライトレジン又はエステルガムH等の粘着
付与剤、粘着調整剤、粘着改良剤、プロセスオイル、ポ
リブテン又は流動パラフィン等の石油系軟化剤、ヒマシ
油、綿実油、パーム油又はヤシ油等の脂肪油系軟化剤、
蜜ロウ、カルナバロウ又はラノリン等のロウ類(軟化
剤)、亜鉛華、炭酸カルシウム、二酸化チタン又はシリ
カ類等の無機充填剤、4、4−ジオキシジフェニル、ジ
オキシジフェニル・メタン誘導体等の老化防止剤、着色
剤、消泡剤、増粘剤、改質剤、防カビ剤、抗菌剤、殺菌
剤、消臭剤又は脱臭剤等を適宜、適量添加しても良いの
である。
【0110】前記親水性の粘着層としては、腰や肩、或
いは顔面等との密着性や保型性更に汗及び老廃物等の吸
収性が良好であるなどの観点から、親水性ポリマー及び
/又は保湿剤を必須成分とするゼリー状又はペースト状
のものであれば特に限定されるものではないが、特に、
親水性ポリマー、保湿剤、充填剤及び界面活性剤からな
るものが、顔面との密着性や保型性が一層優れるうえ、
更に汗及び老廃物等の吸収性が良好であり、しかも使用
中の皮膚(顔面)刺激性が無く、又、顔面から剥離する際
の皮膚刺激もなく、剤型が一層安定して優れたゼリー状
又はペースト状のものが得られるので望ましい。
【0111】この場合において、優れた皮膚粘着性を有
し、使用感の良好な粘着層を得るために、親水性ポリマ
ー(A)と保湿剤(B)を必須成分とするときには、
(A)100重量部に対して、(B)10〜200重量
部の範囲、好ましくは(B)20〜150重量部の範
囲、特に好ましくは(B)25〜100重量部の範囲と
するのが望ましい。
【0112】本発明においては、親水性の粘着層におい
て、当該粘着層に水を配合すると、無水の親水性粘着層
と比較して、前述の作用、効果に加えて、更に、発熱温
度の調節が至極容易になって一層安全性が向上するう
え、温熱効果が長時間にわたって得られるので一層好ま
しく、しかも至極優れたモイスチャー効果が得られるの
で特に望ましい。この粘着層には、いわゆる水性ゲルで
形成された層が挙げられる。
【0113】この場合において、水、親水性ポリマー、
保湿剤、充填剤及び界面活性剤の配合割合としては、水
25〜85重量%、親水性ポリマー2.5〜40重量
%、保湿剤0.5〜25重量%、充填剤35重量%以下
及び界面活性剤5重量%以下からなるもの、特に、水3
0〜80重量%、親水性ポリマー5〜35重量%、保湿
剤1〜20重量%、充填剤0.5〜30重量%及び界面
活性剤0.1〜3重量%からなるもの、が望ましい。
【0114】又、本発明において、前記粘着層には美顔
用化粧用材が配合されてなるが、この美顔用化粧用材と
しては、顔面への貼着部位を清潔にし、美化して魅力を
増し、又は皮膚を健やかに保つために用いられるもので
あれば特に限定されるものではない。
【0115】この美顔用化粧用材としては、にきび用薬
剤、美白用薬剤、ビタミン類や動植物の抽出エキス或い
はこれから得られた成分等の賦活剤、アミノ酸類等の栄
養剤、エモリエント剤から選ばれた少なくとも1種が挙
げられる。
【0116】この美顔用化粧用材の配合割合は、用いら
れる美顔用化粧用材によって大きく異なり、その効果が
発現する範囲であれば特に限定されるものではないが、
一般に、前記各粘着層(C)100重量部に対して、前
記美顔用化粧用材(D)0.001〜85重量部、好ま
しくは0.01〜50重量部、特に好ましくは0.1〜
30重量部とするのが望ましく、(D)の配合割合が、
0.001重量部未満と少な過ぎると、所要量の美顔用
化粧用材を保持できず、所要の美顔効果が得難い虞れが
あり、一方、85重量部を超えると効果に限界が生じ、
それ以上配合する意味がないうえ、コスト高になって経
済的にも悪くなり、いずれの場合も望ましくない。
【0117】前記の各粘着層の厚さとしては特に限定さ
れるものではないが、一般に、5〜5000μm、特
に、20〜2500μm、更に好ましくは35〜150
0μmとするのが好ましく、粘着層の厚さが、5μm未
満になると厚さが薄く、適用部位との密着性や粘着性が
乏しく、使用中に剥離する虞れがあるうえ、均一で安定
したものが得られない虞れがあり、一方、5000μm
を超えるとその意味がないうえ、嵩張って使用感が悪く
なるだけでなく、携帯性が悪くなったり、しかもコスト
高になって経済性が悪くなるなどの理由により望ましく
ない。
【0118】又、本発明においては、発熱組成物が任意
の間隔で複数積層され、この発熱組成物と発熱組成物と
の間に対応させて、基材及び/又は被覆材における少な
くとも非通気層に通気穴を設け、この通気穴から通気層
を介して空気が内部に流入するように構成してなるもの
も、発熱体全体の温度差が少なくなる上、所要の発熱時
間も確保されるので望ましい。
【0119】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて具体
的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。 実施例1 図1及び図2は本発明の第1実施例に係る美顔用の発熱
体1であり、この発熱体1は顔面の特定の部位、この場
合、目尻や目尻の周辺部を覆う左右一対からなるもので
あり、この発熱体1は、空気の存在によって発熱する発
熱組成物2を、基材3と被覆材4とからなる偏平状包材
5内に収納してなるものであり、前記の基材3と被覆材
4のうちその双方における発熱組成物2との接触面3
a、4a側に通気層6、6を積層し、この通気層6、6
の周縁側端面部6a、6aから当該通気層6、6を介し
て空気が内部に流入するように構成してなる。そして、
この第1実施例では基材3の露出面全面に粘着層7が積
層されている。
【0120】即ち、この発熱体1は、図2に示すよう
に、平面視略く字状の偏平状包材5内にペースト状の発
熱組成物2(厚さ330μm)を封入し、この発熱組成
物2中の水分の一部を偏平状包材5に吸収させて、バリ
ヤー層を喪失させ、これによって、発熱組成物2が多孔
質となって空気との接触が良好になるように構成したも
のであり、前記偏平状包材5は、この場合、非通気性を
有する基材3と、非通気性を有する被覆材4とからな
る。
【0121】前記基材3は、親水性で、且つ吸水性であ
るレーヨン不織布(シンワ社製 商品名 7180 坪
量80g/m2)と疎水性のポリエステル不織布(シン
ワ社製 商品名 7830 坪量30g/m2)とを厚
さ40μmのポリエチレン樹脂製フィルム(非通気層)
31でサンドラミネートした、非通気性積層フィルムを
用いた。そして、この場合、前記レーヨン不織布(シン
ワ社製 商品名 7180 坪量80g/m2)を通気
層6として用いた。
【0122】又、前記被覆材4としては、親水性で、且
つ吸水性であるレーヨン不織布(シンワ社製 商品名7
180 坪量80g/m2)と疎水性のポリエステル不
織布(シンワ社製 商品名 7830 坪量30g/m
2)とを厚さ40μmのポリエチレン樹脂製フィルム
(非通気層)41でサンドラミネートした、非通気性積
層フィルムを用いた。そして、この場合、前記レーヨン
不織布(シンワ社製 商品名 7180 坪量80g/
2)を通気層6として用いた。
【0123】そして、この実施例においては、前記基材
3の通気層6上に、ペースト状発熱組成物2をスクリー
ン印刷によって略く字状(図2における点線の枠内)に
積層し、通気性を確保するために、メルトブロー方式に
より、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合
体のホットメルト粘着剤(日本エヌエスシー社製、商品
名デスポメルトPT−3)で全面にわたって塗布後、そ
の上から被覆材4における通気層6表面がペースト状の
発熱組成物2と接触するように当該被覆材4を被せ、こ
の発熱組成物2の外周囲部において、基材3と被覆材4
との周縁部を前記粘着剤層で封着(図2における点線の
枠外)した。
【0124】このように構成することにより、ペースト
状の発熱組成物2中の水分の一部を、基材3における通
気層(レーヨン不織布)6と、被覆材4における通気層
(レーヨン不織布)とに吸収させて、バリヤー層を喪失
させ、これによって、発熱組成物2が多孔質となって空
気との接触が良好になり、しかも基材3における通気層
6と被覆材4における通気層6の双方の周縁側端面部6
a、6aから当該通気層6、6を介して空気が内部に流
入するのである。
【0125】前記ペースト状の発熱組成物2は、以下の
方法で製造したものである。即ち、発熱物質である鉄粉
(同和鉄粉社製 DKP)100重量部に対し、増粘剤と
してCMC(第一工業薬品社製 商品名セロゲンEP)
1.2重量部、吸水性ポリマーとして(三洋化成社製 商
品名 サンフレッシュST−500MPS)0.3重量
部、無機増粘剤としてベントナイト(豊洋ベントナイト
社製 商品名 豊300)3.0重量部、活性炭(ノリッ
ト社製 SAーSuper)8.0重量部、金属の塩化物
として塩化ナトリウム4.0重量部及びpH調整剤とし
て水酸化カルシウム0.15重量部、水を34重量部を
加えて混練し、ペースト状に調製してなる。
【0126】つまり、前記配合割合を活性炭、増粘剤、
吸水性ポリマー、ベントナイト、塩化ナトリウム、PH
調整剤の順で混合機(特殊機化工業株式会社製 T.
K.ハイビスミックス 2P−100型 容量100リ
ットル)に投入し、5分間撹拌した後、撹拌しながら水
を投入し、10分間混練し、更に鉄粉を加え5分間混練
後、容器内の付着物の清掃を行い、再度、15分間混練
後、排出を行う。得られたペースト状の発熱組成物の粘
度は、308万cps前後で、比重は2.66g/cm
3であった。
【0127】このペースト状の発熱組成物2を20℃で
1時間保存したところ粘度が上昇するが、再度、混練す
ると、粘度が下記測定方法で309万cpsであり、こ
れを基材3上にスクリーン印刷によって積層した。この
場合のブレードの回転数はスタートから終了まで15r
pmであった。
【0128】又、この粘度は、東機産業(株)社製(R
110型粘度計、RE110システム、検出ヘッドRE
100U、コントローラRC100A)で、しかもSP
Pローターを用い、回転数0.2rpm(D=0.4
(1/S))とし、測定温度20℃で測定した値であ
る。
【0129】この発熱組成物2はペースト状で表面積が
小さく、空気との接触面積が制限される上、遊離水が鉄
粉と空気との接触を抑制するバリアー層として機能する
ことによって、単位時間当たりの酸化量が著しく制限さ
れる結果、その上にフイルム状ないしシート状の被覆材
が積層され、発熱体が得られるまでの間の酸化反応が殆
ど阻止されるのである。
【0130】この実施例1では、前述のように、前記基
材3上に前記ペースト状の発熱組成物2を、厚さ330
μmのスクリーン版を使用して略く字状にスクリーン印
刷で積層し、その上から被覆材4を被せ、この発熱組成
物2の外周囲部において、基材3と被覆材4とを粘着剤
層によって封着した。
【0131】ところで、前記粘着層7としては、以下の
成分からなる美白用粘着剤で形成した層(厚さ350μ
m)を用いた。即ち、美白用粘着剤として、ポリ酢酸ビ
ニルエマルジョン19.5重量%、ポリビニルアルコー
ル9.5重量%、ソルビトール5.0重量%、PEG4
00(5.0重量%)、L−アスコルビン酸1.0重量
%、ホホバ油2.0重量%、スクワラン2.0重量%、
酸化チタン5.0重量%、タルク5.0重量%、エタノ
ール8.0重量%、POEソルビタンモノステアリン酸
エステル1.0重量%及びイオン交換水37.0重量%
からなるものである。
【0132】イオン交換水に酸化チタン及びタルクを加
え充分に分散させた後、ソルビトール及びPEG400
を添加して均一な混合物にし、これを70〜80℃に昇
温した後、ポリ酢酸ビニルエマルジョンとポリビニルア
ルコールを添加し溶解する。以下、これを水相混合物と
いう。
【0133】一方、エタノールに、L−アスコルビン
酸、ホホバ油、スクワラン及びPOEソルビタンモノス
テアリン酸エステルを添加し、均一になるまで混合す
る。以下、これを油相混合物という。
【0134】この油相混合物を前述の水相混合物に加え
て均一になるまで混合した後、室温になるまで冷却す
る。尚、前記混合は全てホモミキサーによって行った。
【0135】なお、前記粘着層7の露出面には剥離シー
トを積層して保護されるのであり、又、得られた美顔用
の発熱体1は、引き続いて包装工程に送り込まれ、図示
しない非通気性を有する外袋内に封入される。
【0136】ところで、ペースト状の発熱組成物2は、
基材3上面にスクリーン印刷された後(厚さ330μ
m)、その水分の一部が基材3における通気層(レーヨ
ン不織布)6に徐々に吸収されるのであり、又、その上
から被覆材4が被覆された後には、この被覆材4におけ
る通気層(レーヨン不織布)6にも前記発熱組成物2の
水分の一部が吸収されて、バリヤー層を喪失させ、これ
によって、発熱組成物2が多孔質となって空気との接触
が良好になるように構成されている。
【0137】しかしながら、ペースト状の発熱組成物2
が基材3上にスクリーン印刷されてから外袋に封入され
るまでの時間は短時間であり、この間に発熱反応が可能
になる程度にペースト状の発熱組成物2の水分が基材3
に吸収されることは殆どない。
【0138】従って、製造工程におけるペースト状の発
熱組成物2の発熱が起こる恐れはなく、製造工程におけ
る発熱反応によるロスや、発熱組成物2の品質低下が生
じる恐れは全くない。
【0139】そして、この発熱体が非通気性袋に封入さ
れ、流通を経てユーザーの手に届くまでには、所定の発
熱温度を得るに適した水分配合率になっているので、非
通気性袋を破って発熱体1を取り出すと直ちに発熱反応
が開始され、速やかに所定の発熱温度まで昇温する。
【0140】このペースト状の発熱組成物2の水分の前
記包材への吸収率(K重量%)を前述の方法で測定したと
ころ、3.0重量%であった。
【0141】実施例2 図3及び図4に示すように、実施例1に代えて、以下の
ように製造したものを用いた。即ち、図3及び図4は、
本発明の第2実施例に係る身体用の円形状発熱体1であ
り、この発熱体1は外形70mmの円形状で、且つペー
スト状の発熱組成物の転写形状は直径60mmの円形状
であり、しかも基材3及び被覆材4は、当該基材3及び
被覆材4における通気層6、6となる素材を、凹凸のあ
るレーヨン不織布(シンワ社製 商品名7180−P
坪量80g/m2)に代えた以外は、実施例1と同様に
して製造したものである。
【0142】ところで、この場合、ペースト状の発熱組
成物2の転写厚みは、実施例1のものが330μmであ
るのに代えて、実施例2のものが500μmとし、又、
実施例1で用いた美顔用の粘着層7に代えて身体に直接
貼るホットメルト系の粘着層7(厚さ100μm)を用
いた以外は、実施例1と同様にして身体用の発熱体1を
得た。
【0143】従って、基材3と被覆材4の両方における
発熱組成物2との接触面側に通気層6、6を積層し、こ
の各通気層6の周縁側端面部6aから、当該各通気層6
を介して空気が内部に流入するように構成してなり、し
かも被覆材4におけるレーヨン不織布8は通気層6とし
てではなく、風合や感触更に外観を向上させる装飾布と
しての機能を発現するのである。
【0144】実施例3 図5及び図6は、本発明の第3実施例に係る身体用の発
熱体であり、発熱体の中央に、直径3mmの穴(通気
孔)9を設け周辺部と中心部の双方から発熱するように
構成したこと以外は、実施例2と同様にして身体用の発
熱体を得た。
【0145】実施例4 図7及び図8に示すように、実施例2において、ペース
ト状の発熱組成物2を用いるのに代えて、粉末状の発熱
組成物2を用い、また、被覆材4の通気層6を削除し、
身体に直接貼る粘着剤7に代えて、基材3のポリエチレ
ン樹脂フィルム(非通気層)31表面に直接、アクリル
系の粘着剤7(厚さ25μm)を積層した以外は、実施
例2と同様にして腰用の発熱体1を製造した。
【0146】前記粉末状の発熱組成物2は、以下の方法
で製造したものである。即ち、発熱物質である鉄粉(同
和鉄粉社製 DKP)60重量%、保水剤であるバーミキ
ュライト1.65重量%と木粉1.45重量%、炭素成
分である活性炭(ノリット社製 SAーSuper)4重
量%、金属の塩化物として塩化ナトリウム3.0重量%
及びpH調整剤としてポリリン酸ナトリウム0.15重
量%、水を29.75重量%を加えて均一に混合し、粉
末状に調製してなる。
【0147】つまり、前記配合割合を活性炭、木粉、バ
ーミキュライト、塩化ナトリウム、PH調整剤及び鉄粉
の順でV字型混合機に投入し、15分間撹拌、混合した
後、撹拌しながら水を徐々に投入し、更に15分間撹
拌、混合した後、排出を行う。
【0148】この粉末状の発熱組成物2は、多孔質で、
しかも表面積が大きく、空気との接触が至極良好である
結果、空気との接触によって酸化反応、つまり発熱反応
が円滑に進行し、優れた発熱特性を発現する、腰用の発
熱体1が得られるのである。
【0149】この実施例4では、図7及び図8に示すよ
うに、前記基材3上に前記粉末状の発熱組成物2を、厚
さ650μmの打ち抜き板を使用して略長方形(縦86
mm、横60mm)に積層し、この打ち抜き板を除去し
た後、予め、スチレン−イソプレン−スチレンブロック
共重合体のホットメルト系粘着剤をスプレー塗布してな
る被覆材4をその上から被せ、この発熱組成物2の外周
囲部において、基材3と被覆材4とを接着し、この各周
囲の封着シール幅Lが8mmになるように次々と裁断
し、縦102mm、横76mmの発熱体1を製造した。
【0150】実施例1の発熱体1を製造し、これを非通
気性の外袋に封入した後、24時間経過してから当該外
袋を破って当該発熱体1を取り出し、図9に示すよう
に、顔面における目尻や目尻の周辺部に貼着、使用した
ところ、ペースト状の発熱組成物2の厚さが330μm
と薄く形成されているにも拘わらず、2分以内に暖かさ
を感じる37℃まで上昇し、以後38〜40.5℃で約
35分間程度にわたって発熱した。
【0151】又、実施例2のものは、ペースト状の発熱
組成物2の厚さが500μmと薄く形成されているにも
拘わらず、発熱体の周辺部は5分程度で発熱温度が約4
0℃まで昇温し、中心部は30分後に41℃、以後38
〜42℃で約5時間にわたって発熱した。その結果、就
寝時にも安全に使用できるため、寝たきり老人の痛みの
緩和にも使用できることが認められた。
【0152】ところで、実施例2の発熱体1を製造し、
これを非通気性の外袋に封入した後、24時間経過して
から当該外袋を破って当該発熱体1を取り出し、その開
封後所定時間毎における発熱組成物の周辺から10m
m、20mm、30mm(中心部)内側の温度の変化を
表1に示す。
【0153】
【表1】
【0154】又、実施例3において、実施例2の場合と
同様に発熱特性を調査したところ、実施例3のものは、
発熱体1の中心部に直径3mmの通気孔9を設け、周辺
部と中心部の発熱速度の差を少なくしたため、5分程度
で周辺部及び中心部の発熱温度が約40℃まで昇温し、
以後38〜42℃で約4時間にわたって発熱することが
認められた。
【0155】ところで、実施例3の発熱体1を製造し、
これを非通気性の外袋に封入した後、24時間経過して
から当該外袋を破って当該発熱体1を取り出し、その開
封後所定時間毎における発熱組成物の周辺から10m
m、20mm、30mm(中心部)内側の温度の変化を
表2に示す。
【0156】
【表2】
【0157】次いで、実施例4の発熱体1を製造し、こ
れを非通気性の外袋に封入した後、24時間経過してか
ら当該外袋を破って、図10に示すように、腰に貼着、
使用をした。
【0158】その結果、実施例4のものは、粉末状の発
熱組成物2の厚さが650μmと薄く形成されているに
も拘わらず、5分程度で発熱温度が約40℃まで昇温
し、以後38〜40.5℃で約6時間程度にわたって発
熱した。
【0159】ところで、実施例4の発熱体1を製造し、
これを非通気性の外袋に封入した後、24時間経過して
から当該外袋を破って当該発熱体1を取り出し、その開
封後所定時間毎における発熱組成物の周辺から10m
m、20mm、30mm内側の温度の変化を表3に示
す。
【0160】
【表3】
【0161】
【発明の効果】本発明に係る発熱体においては、空気の
存在によって発熱する発熱組成物を、基材と被覆材とか
らなる偏平状包材内に収納してなる発熱体において、前
記の基材と被覆材のうちその一方或いは双方における発
熱組成物との接触面側に通気層を積層し、この通気層の
周縁側端面部から当該通気層を介して空気が内部に流入
するように構成してなるものである。
【0162】そして、本発明においては、偏平状包材に
おける基材と被覆材のうちその一方或いは双方における
発熱組成物との接触面側に通気層を積層し、当該通気層
の周縁側端面部から前記通気層を介して空気が流入する
ように構成してなり、包材の通気度や透湿度を厳密に管
理する代わりに、既存技術で確立されたバラツキの少な
い通気層の素材の材質、製造方法(密度)や厚さを管理
することにより、至極容易に安全性の高い発熱体が得ら
れる効果を奏するのである。
【0163】又、本発明においては、基材や被覆材の通
気度を厳密に管理する代わりに技術的に確立された通気
層の坪量を管理することにより安定した、安全性の高い
発熱体が得られる。従って、この基材や被覆材のロス率
が殆どなくなる結果、資源の有効利用を図ることができ
る上、基材や被覆材における穿孔箇所が発熱組成物と重
なり合っていないため、発熱組成物の漏れがなく、又、
多孔質の基材や被覆材を用いた製品に比べて、バラツキ
も少なく、低温火傷の発生の危険性もない、廉価で、通
気度や透湿度を厳格に管理する費用も必要とせずに安定
した発熱体が得られる効果を奏するのである。
【0164】そして、本発明に係る発熱体においては、
発熱体の偏平状包材における基材と被覆材のうちその一
方或いは双方における発熱組成物との接触面側に通気層
を積層し、この通気層の周縁側端面部から当該通気層を
介して空気が流入するように構成してなり、空気が発熱
体の面方向に対して水平方向ないし略水平方向に流入
し、発熱反応が発熱体の周囲から内側に向かって徐々に
進行する結果、特に、薄型や小型の発熱体でも発熱時間
が長くなったり、時間と共に温度に対する皮膚の温度感
覚の鈍化を防止し、発熱反応が進行している間、常に有
効且つ心地よい温熱を感じさせるのであり、しかも同じ
場所を長時間(ピーク温度で)加熱しないため、低温火
傷の危険が著しく低減できる結果、安全性が至極高く、
高品質で実用性に富むなどの効果を奏するのである。
【0165】更に、本発明に係る発熱体は、このように
確立された通気層の坪量により発熱特性が厳格に管理さ
れ、しかも発熱反応が発熱体の周囲から内側に向かって
徐々に進行(移動)し、低温火傷が発生しないように管
理されているから、老若男女を問わず、特に肌が敏感な
若い女性でも安全且つ容易に使用できる結果、毎日、安
心して手軽に使用できる効果が得られるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1実施例に係る発熱体の模
式断面図である。
【図2】図2は、その平面図である。
【図3】図3は、本発明の第2実施例に係る発熱体の模
式断面図である。
【図4】図4は、その平面図である。
【図5】図5は、本発明の第3実施例に係る発熱体の模
式断面図である。
【図6】図6は、その平面図である。
【図7】図7は、本発明の第4実施例に係る発熱体の模
式断面図である。
【図8】図8は、その平面図である。
【図9】図9は、第1実施例に係る発熱体の使用状態を
示す模式図である。
【図10】図10は、第4実施例に係る発熱体の使用状
態を示す模式図である。
【符号の説明】
1 発熱体 2 発熱組成物 3 基材 4 被覆材 5 偏平状包材 6 通気層(レーヨン不織布) 6a 周縁側端面部 7 粘着層 8 不織布 31 ポリエチレン樹脂製フィルム(非通気層) 41 ポリエチレン樹脂製フィルム(非通気層) L シール幅

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気の存在によって発熱する発熱組成物
    を、基材と被覆材とからなる偏平状包材内に収納してな
    る発熱体において、前記の基材と被覆材のうちその一方
    或いは双方における発熱組成物との接触面側に通気層を
    積層し、この通気層の周縁側端面部から当該通気層を介
    して空気が内部に流入するように構成してなることを特
    徴とする発熱体。
  2. 【請求項2】 発熱組成物が、粉末状の発熱組成物、フ
    レーク状の発熱組成物ペースト状の発熱組成物、或いは
    粉末状の発熱組成物とペースト状の発熱組成物との積層
    体である請求項1に記載の発熱体。
  3. 【請求項3】 偏平状包材が実質的に通気性を有しない
    非通気層を積層してなる基材と実質的に通気性を有しな
    い非通気層を積層してなる被覆材で形成されている請求
    項1又は2に記載の発熱体。
  4. 【請求項4】 通気層が不織布、織布、布、スポンジ又
    は発泡多孔質フィルムないしシート、或いはこれらの同
    種又は異種の積層体で形成されている請求項1ないし3
    のいずれか1項に記載の発熱体。
  5. 【請求項5】 通気層が、フィルム状ないしシート状で
    あって、且つ規則的な凹凸を有するもので形成されてい
    る請求項1ないし4のいずれか1項に記載の発熱体。
  6. 【請求項6】 凹凸の差が5〜5000μmである請求
    項5に記載の発熱体。
  7. 【請求項7】 通気層の通気度が当該通気層の厚みによ
    って制御されている請求項1ないし6のいずれか1項に
    記載の発熱体。
  8. 【請求項8】 偏平状包材の外周縁部が部分的に接合さ
    れており、非接合箇所が通気性を有する請求項1ないし
    7のいずれか1項に記載の発熱体。
  9. 【請求項9】 発熱組成物が任意の間隔で複数積層され
    ている請求項1ないし8のいずれか1項に記載の発熱
    体。
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