JP2546263Y2 - 生鮮食品用吸水シート - Google Patents
生鮮食品用吸水シートInfo
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- JP2546263Y2 JP2546263Y2 JP1992082500U JP8250092U JP2546263Y2 JP 2546263 Y2 JP2546263 Y2 JP 2546263Y2 JP 1992082500 U JP1992082500 U JP 1992082500U JP 8250092 U JP8250092 U JP 8250092U JP 2546263 Y2 JP2546263 Y2 JP 2546263Y2
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- sheet
- resin particles
- absorbing
- fresh food
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、生鮮食料品の氷温冷蔵
法および生鮮食料品の氷温輸送法に用いる生鮮食品用吸
水シートに関するものである。
法および生鮮食料品の氷温輸送法に用いる生鮮食品用吸
水シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、上記のような生鮮食品用吸水
シートとしては、特開平2-312578号公報に開示されてい
る吸水性シートが知られている。上記吸水性シートで
は、吸水性樹脂粒子を収納する袋状物が使用され、その
袋状物は、熱可塑性樹脂からなる液防漏性、耐水性の樹
脂フィルムと、透水性、撥水性を有する不織布との辺端
部をヒートシールまたは接着剤を用いて接着して形成さ
れる。
シートとしては、特開平2-312578号公報に開示されてい
る吸水性シートが知られている。上記吸水性シートで
は、吸水性樹脂粒子を収納する袋状物が使用され、その
袋状物は、熱可塑性樹脂からなる液防漏性、耐水性の樹
脂フィルムと、透水性、撥水性を有する不織布との辺端
部をヒートシールまたは接着剤を用いて接着して形成さ
れる。
【0003】上記生鮮食品用吸水シートは、氷で冷蔵さ
れる例えば魚箱内に使用されて、上記の氷の融けた水を
吸水し、その水に起因する臭いの付着や、鮮度の劣化を
軽減でき、一方、その不織布が撥水性を有するから、吸
水した吸水性樹脂粒子のぬめりの魚への移行、一方、魚
等のぬめりの生鮮食品用吸水シートの表面への付着を抑
制できるものとなっている。
れる例えば魚箱内に使用されて、上記の氷の融けた水を
吸水し、その水に起因する臭いの付着や、鮮度の劣化を
軽減でき、一方、その不織布が撥水性を有するから、吸
水した吸水性樹脂粒子のぬめりの魚への移行、一方、魚
等のぬめりの生鮮食品用吸水シートの表面への付着を抑
制できるものとなっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上記従来で
は、吸水性樹脂粒子が吸水して膨潤すると、その膨潤し
た吸水性樹脂粒子は、上記不織布を通過することがなく
内部に保持されるが、吸水前の吸水性樹脂粒子は、粒子
径が小さいため、上記不織布を通過して外部に洩れ出る
ことがあり、その外部の吸水性樹脂粒子が吸水して魚等
の食品に付着すると、粒状粘着物の異物となって見栄え
を悪くするという問題を生じている。
は、吸水性樹脂粒子が吸水して膨潤すると、その膨潤し
た吸水性樹脂粒子は、上記不織布を通過することがなく
内部に保持されるが、吸水前の吸水性樹脂粒子は、粒子
径が小さいため、上記不織布を通過して外部に洩れ出る
ことがあり、その外部の吸水性樹脂粒子が吸水して魚等
の食品に付着すると、粒状粘着物の異物となって見栄え
を悪くするという問題を生じている。
【0005】そこで、上記不織布の目を細かくして、吸
水前の吸水性樹脂粒子の漏洩を回避することが考えられ
たが、そのような目の細かい不織布では、その撥水性の
ため透水性が小さく吸水速度が低下するという問題を生
じている。
水前の吸水性樹脂粒子の漏洩を回避することが考えられ
たが、そのような目の細かい不織布では、その撥水性の
ため透水性が小さく吸水速度が低下するという問題を生
じている。
【0006】逆に、吸水前の吸水性樹脂粒子の粒径を大
きくして、上記吸水性樹脂粒子の漏洩を防止することも
考えられたが、そのような粒径の大きな吸水性樹脂粒子
を製造すると、コストアップを招来し、また、体積に対
する表面積の割合が減少するから吸水速度も低下すると
いう問題を生じている。
きくして、上記吸水性樹脂粒子の漏洩を防止することも
考えられたが、そのような粒径の大きな吸水性樹脂粒子
を製造すると、コストアップを招来し、また、体積に対
する表面積の割合が減少するから吸水速度も低下すると
いう問題を生じている。
【0007】また、吸水前の吸水性樹脂粒子の漏洩を回
避するために、上記吸水性樹脂粒子を接着剤で強力に接
着することも考えられたが、そのように接着された吸水
性樹脂粒子は吸水時の膨潤が阻害されて吸水速度や吸水
量が低下するという問題を生じている。
避するために、上記吸水性樹脂粒子を接着剤で強力に接
着することも考えられたが、そのように接着された吸水
性樹脂粒子は吸水時の膨潤が阻害されて吸水速度や吸水
量が低下するという問題を生じている。
【0008】そこで、本考案の目的は、吸水速度や吸水
量を確保しながら、内蔵された吸水性樹脂粒子の漏洩を
回避できる生鮮食品用吸水シートを提供することであ
る。
量を確保しながら、内蔵された吸水性樹脂粒子の漏洩を
回避できる生鮮食品用吸水シートを提供することであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案の生鮮食品用吸水
シートは、以上の課題を解決するために、フィルム状の
熱可塑性樹脂からなる止水性シートと、透水性シートと
の各縁辺部を熱融着した袋状物中に、吸水性樹脂粒子を
封入してなる生鮮食品用吸水シートにおいて、上記透水
性シートは、上記止水性シートとの融着性と透水性とを
維持するように親水性繊維の両面に熱可塑性樹脂製繊維
を積層してなり、かつ、50μm以上の粒子径を有する
粒子の通過を阻止する目の細かさを備えていることを特
徴としている。
シートは、以上の課題を解決するために、フィルム状の
熱可塑性樹脂からなる止水性シートと、透水性シートと
の各縁辺部を熱融着した袋状物中に、吸水性樹脂粒子を
封入してなる生鮮食品用吸水シートにおいて、上記透水
性シートは、上記止水性シートとの融着性と透水性とを
維持するように親水性繊維の両面に熱可塑性樹脂製繊維
を積層してなり、かつ、50μm以上の粒子径を有する
粒子の通過を阻止する目の細かさを備えていることを特
徴としている。
【0010】上記止水性シートとしては、熱溶着できる
ものであれば、特に限定されないが、例えばポリエチレ
ンフィルム等を用いることができる。
ものであれば、特に限定されないが、例えばポリエチレ
ンフィルム等を用いることができる。
【0011】上記透水性シートとしては、紙等の親水性
繊維層の両面に熱可塑性樹脂製繊維からなる網状の不織
布を積層した複合積層品が使用される。
繊維層の両面に熱可塑性樹脂製繊維からなる網状の不織
布を積層した複合積層品が使用される。
【0012】上記親水性繊維としては、例えばパルプや
レーヨンが使用され、上記熱可塑性樹脂製繊維として
は、例えばポリエチレン(以下、PEという)単一繊
維、もしくは高融点成分を芯に低融点成分を鞘、あるい
は高融点成分と低融点成分とによるサイドバイサイド構
造を有する複合繊維でポリプロピレン(以下、PPとい
う)/PE、ポリエチレンテレフタレート(以下、PE
Tという)/PE、PET/共重合PET、PP/エチ
レン・酢酸ビニル共重合体(以下、EVAという)から
なるものが使用される。
レーヨンが使用され、上記熱可塑性樹脂製繊維として
は、例えばポリエチレン(以下、PEという)単一繊
維、もしくは高融点成分を芯に低融点成分を鞘、あるい
は高融点成分と低融点成分とによるサイドバイサイド構
造を有する複合繊維でポリプロピレン(以下、PPとい
う)/PE、ポリエチレンテレフタレート(以下、PE
Tという)/PE、PET/共重合PET、PP/エチ
レン・酢酸ビニル共重合体(以下、EVAという)から
なるものが使用される。
【0013】上記複合繊維を用いる場合、その低融点成
分の融点が、100〜140℃のものを用いる。これに
より、止水性シートとの融着を容易とすることができ
る。また、上記透水性シートにおける熱可塑性樹脂製繊
維の割合は、少なくとも30重量%含むように形成す
る。上記熱可塑性樹脂製繊維の割合が30重量%未満で
あると、前記の止水性シートとの融着性が不十分となり
接着強度が低下する。
分の融点が、100〜140℃のものを用いる。これに
より、止水性シートとの融着を容易とすることができ
る。また、上記透水性シートにおける熱可塑性樹脂製繊
維の割合は、少なくとも30重量%含むように形成す
る。上記熱可塑性樹脂製繊維の割合が30重量%未満で
あると、前記の止水性シートとの融着性が不十分となり
接着強度が低下する。
【0014】親水性繊維層として紙を用いると、その紙
は、その目付けが15〜30g/m2 で、かつ、50μ
m以上の粒径を有する吸水性樹脂粒子の通過を阻止でき
る目の細かさを有するものが使用される。なお、上記吸
水性樹脂粒子の粒度は、一般に50〜700μm、ま
た、その80〜90%は150〜600μmの範囲内で
ある。
は、その目付けが15〜30g/m2 で、かつ、50μ
m以上の粒径を有する吸水性樹脂粒子の通過を阻止でき
る目の細かさを有するものが使用される。なお、上記吸
水性樹脂粒子の粒度は、一般に50〜700μm、ま
た、その80〜90%は150〜600μmの範囲内で
ある。
【0015】
【作用】上記の構成は、袋状物が止水性シートと透水性
シートとからなるので可撓性を備えることになる。した
がって、例えば氷や魚等の食品を収納する発泡樹脂製箱
内に、例えば上記透水性シートが上記食品と対面するよ
うに上記袋状物を押し込むと、上記袋状物は、上記発泡
樹脂製箱の内側面や底面、および上記食品の各形状に沿
うようになる。
シートとからなるので可撓性を備えることになる。した
がって、例えば氷や魚等の食品を収納する発泡樹脂製箱
内に、例えば上記透水性シートが上記食品と対面するよ
うに上記袋状物を押し込むと、上記袋状物は、上記発泡
樹脂製箱の内側面や底面、および上記食品の各形状に沿
うようになる。
【0016】このとき、例えば紙のような親水性繊維の
両面に熱可塑性樹脂製繊維を積層してなる透水性シート
と吸水性樹脂粒子とを密着させることができるから、上
記透水性シートと接触した氷の融け水および魚等からの
ドリップ水が、上記親水性繊維を辿って透水性シート内
を迅速に拡散し、続いて、袋状物内の各吸水性樹脂粒子
に迅速に吸水される。
両面に熱可塑性樹脂製繊維を積層してなる透水性シート
と吸水性樹脂粒子とを密着させることができるから、上
記透水性シートと接触した氷の融け水および魚等からの
ドリップ水が、上記親水性繊維を辿って透水性シート内
を迅速に拡散し、続いて、袋状物内の各吸水性樹脂粒子
に迅速に吸水される。
【0017】したがって、上記構成によれば、ドリップ
水等の吸水速度を十分に確保することができ、その結
果、冷蔵された食品の鮮度をより長く維持することがで
きる。また、上記構成は、袋状物が止水性シートを備え
ているから、吸水後においても吸水してぬめりを生じて
いる吸水性樹脂粒子に触れずに廃棄することができる。
水等の吸水速度を十分に確保することができ、その結
果、冷蔵された食品の鮮度をより長く維持することがで
きる。また、上記構成は、袋状物が止水性シートを備え
ているから、吸水後においても吸水してぬめりを生じて
いる吸水性樹脂粒子に触れずに廃棄することができる。
【0018】その上、上記構成は、上記透水性シートが
50μm以上の粒径を有する吸水性樹脂粒子の通過を阻
止できる目の細かさを有しているから、通常使用される
一般的なグレードの吸水性樹脂粒子(50〜700μm
の範囲)を用いて、その吸水性樹脂粒子の外部への漏出
を防止できる。
50μm以上の粒径を有する吸水性樹脂粒子の通過を阻
止できる目の細かさを有しているから、通常使用される
一般的なグレードの吸水性樹脂粒子(50〜700μm
の範囲)を用いて、その吸水性樹脂粒子の外部への漏出
を防止できる。
【0019】
【実施例】本考案の一実施例について図1に基づいて説
明すれば、以下の通りである。生鮮食品用吸水シートで
は、図1に示すように、粒度分布の80%が150〜6
00μmにある吸水性樹脂粒子1を用い、上記吸水性樹
脂粒子1を、80g/m2 となるように分布させて一対
の紙2間でサンドイッチした吸水シート3を作成した。
なお、上記紙2は、目付け23g/m2 に作成したもの
を用いた。なお、上記の紙2としては、上記に特に限定
されることはなく、目付け14〜25g/m2 、クレー
プ率20〜50%、短繊維と長繊維の混合タイプであれ
ばよい。
明すれば、以下の通りである。生鮮食品用吸水シートで
は、図1に示すように、粒度分布の80%が150〜6
00μmにある吸水性樹脂粒子1を用い、上記吸水性樹
脂粒子1を、80g/m2 となるように分布させて一対
の紙2間でサンドイッチした吸水シート3を作成した。
なお、上記紙2は、目付け23g/m2 に作成したもの
を用いた。なお、上記の紙2としては、上記に特に限定
されることはなく、目付け14〜25g/m2 、クレー
プ率20〜50%、短繊維と長繊維の混合タイプであれ
ばよい。
【0020】一方、ほぼ四角形で厚み60μmのポリエ
チレンフィルム(止水性シート)4と、ほぼ上記と同形
の透水性シート5との3方の各縁辺部をエンボスロール
によってヒートシールした袋状物6を作成した。
チレンフィルム(止水性シート)4と、ほぼ上記と同形
の透水性シート5との3方の各縁辺部をエンボスロール
によってヒートシールした袋状物6を作成した。
【0021】そして、前記の吸水シート3を、上記の袋
状物6内に挿入し、その開口端部をヒートシールして、
上記吸水シート3を袋状物6内に封入した。なお、上記
透水性シート5は、紙(親水性繊維)5aの両面に合繊
不織布(熱可塑性樹脂製繊維)5bをそれぞれ積層した
物である。上記紙5aは、50μm以上の粒子径を有す
る粒子の通過を阻止する目の細かさを備え、目付け15
g/m2 となるように形成され、上記合繊不織布5b
は、PP/PEの複合繊維を9g/m2 となるように網
状に形成したものである。
状物6内に挿入し、その開口端部をヒートシールして、
上記吸水シート3を袋状物6内に封入した。なお、上記
透水性シート5は、紙(親水性繊維)5aの両面に合繊
不織布(熱可塑性樹脂製繊維)5bをそれぞれ積層した
物である。上記紙5aは、50μm以上の粒子径を有す
る粒子の通過を阻止する目の細かさを備え、目付け15
g/m2 となるように形成され、上記合繊不織布5b
は、PP/PEの複合繊維を9g/m2 となるように網
状に形成したものである。
【0022】次に、上記実施例1の構成の作用について
説明すると、上記構成は、袋状物6がポリエチレンフィ
ルム4と透水性シート5とからなるので可撓性を備える
ことができ、例えば氷と魚を収納した発泡樹脂製箱の内
側面や底面に沿い、かつ、上記の内側面や底面と氷や魚
との間に、上記透水性シート5を上記氷や魚と対面して
上記氷や魚の各形状に応じて上記袋状物6を曲げて押し
込むことができた。
説明すると、上記構成は、袋状物6がポリエチレンフィ
ルム4と透水性シート5とからなるので可撓性を備える
ことができ、例えば氷と魚を収納した発泡樹脂製箱の内
側面や底面に沿い、かつ、上記の内側面や底面と氷や魚
との間に、上記透水性シート5を上記氷や魚と対面して
上記氷や魚の各形状に応じて上記袋状物6を曲げて押し
込むことができた。
【0023】このとき、紙5aと合繊不織布5bとを有
する透水性シート5と吸水シート3とを密着させること
ができるから、上記透水性シート5と接触した氷の融け
た水または魚からのドリップ水が、上記紙5aを辿って
透水性シート5内を迅速に拡散し、続いて、上記吸水シ
ート3内の各吸水性樹脂粒子1に迅速に吸水され、冷蔵
されている魚の鮮度をより長く維持できた。
する透水性シート5と吸水シート3とを密着させること
ができるから、上記透水性シート5と接触した氷の融け
た水または魚からのドリップ水が、上記紙5aを辿って
透水性シート5内を迅速に拡散し、続いて、上記吸水シ
ート3内の各吸水性樹脂粒子1に迅速に吸水され、冷蔵
されている魚の鮮度をより長く維持できた。
【0024】このとき、上記透水性シート5における紙
5aが、50μm以上の粒子径を有する粒子の通過を阻
止する目の細かさを備えているから、吸水前においても
内蔵された各吸水性樹脂粒子1の外部への漏出が防止で
きた。
5aが、50μm以上の粒子径を有する粒子の通過を阻
止する目の細かさを備えているから、吸水前においても
内蔵された各吸水性樹脂粒子1の外部への漏出が防止で
きた。
【0025】その上、透水性シート5に親水性を有する
紙5aを用い、かつ、撥水性を有する合繊不織布5bの
目を粗くできたから、氷の融けた水や、魚からのドリッ
プの吸水速度は十分であった。
紙5aを用い、かつ、撥水性を有する合繊不織布5bの
目を粗くできたから、氷の融けた水や、魚からのドリッ
プの吸水速度は十分であった。
【0026】さらに、吸水シート3が飽和吸水状態に達
しても、その膨潤した各吸水性樹脂粒子1による加圧に
よっても、紙5aと比較して耐水性を有し、引っ張り強
度の大きな合繊不織布5bを用いたから、ポリエチレン
フィルム4と透水性シート5との間の接着部6aや透水
性シート5の損傷も回避されていた。また、上記透水性
シート5およびポリエチレンフィルム4の可撓性も維持
していた。
しても、その膨潤した各吸水性樹脂粒子1による加圧に
よっても、紙5aと比較して耐水性を有し、引っ張り強
度の大きな合繊不織布5bを用いたから、ポリエチレン
フィルム4と透水性シート5との間の接着部6aや透水
性シート5の損傷も回避されていた。また、上記透水性
シート5およびポリエチレンフィルム4の可撓性も維持
していた。
【0027】また、上記構成は、袋状物6がポリエチレ
ンフィルム4を備えているから、吸水後においても吸水
してぬめりを生じている吸水性樹脂粒子1に触れずに廃
棄することができるから、廃棄の際における手の濡れ
や、ぬめりによる悪い感触を回避できるので、廃棄に手
間取ることがない。
ンフィルム4を備えているから、吸水後においても吸水
してぬめりを生じている吸水性樹脂粒子1に触れずに廃
棄することができるから、廃棄の際における手の濡れ
や、ぬめりによる悪い感触を回避できるので、廃棄に手
間取ることがない。
【0028】次に、本考案の特徴を明らかとするための
各比較例について説明する。 〔比較例1〕 透水性シートとして目付け30g/m2 の紙を用いる以
外は、本実施例と同様に作成してシート状吸水体を得
た。上記シート状吸水体は、例えば氷と魚を収納した発
泡樹脂製箱に内面に沿って置くと、融けた水を通す透水
性を保持していたが、各吸水性樹脂粒子の吸水による膨
潤による内側からの加圧によって、上記の紙の部分が破
損し、内部から膨潤した吸水性樹脂粒子が漏れ出た。
各比較例について説明する。 〔比較例1〕 透水性シートとして目付け30g/m2 の紙を用いる以
外は、本実施例と同様に作成してシート状吸水体を得
た。上記シート状吸水体は、例えば氷と魚を収納した発
泡樹脂製箱に内面に沿って置くと、融けた水を通す透水
性を保持していたが、各吸水性樹脂粒子の吸水による膨
潤による内側からの加圧によって、上記の紙の部分が破
損し、内部から膨潤した吸水性樹脂粒子が漏れ出た。
【0029】〔比較例2〕 透水性シートとして、PP/PEからなる複合繊維を目
付け20g/m2 となるように調製した不織布を用いる
以外は、本実施例と同様に作成したシート状吸水体を得
た。上記シート状吸水体は、例えば氷と魚を収納した発
泡樹脂製箱に内面に沿って置くと、融けた水の透水性を
確保できたが、吸水前の吸水性樹脂粒子が外部に漏れ出
るこぼれが観察され、吸水後に膨潤した吸水性樹脂粒子
が上記シート状吸水体の外部や、魚の表面に付着してい
るのが観察され、膨潤した吸水性樹脂粒子が異物とし
て、上記魚の外観を劣化させていた。
付け20g/m2 となるように調製した不織布を用いる
以外は、本実施例と同様に作成したシート状吸水体を得
た。上記シート状吸水体は、例えば氷と魚を収納した発
泡樹脂製箱に内面に沿って置くと、融けた水の透水性を
確保できたが、吸水前の吸水性樹脂粒子が外部に漏れ出
るこぼれが観察され、吸水後に膨潤した吸水性樹脂粒子
が上記シート状吸水体の外部や、魚の表面に付着してい
るのが観察され、膨潤した吸水性樹脂粒子が異物とし
て、上記魚の外観を劣化させていた。
【0030】このように本実施例の構成は、上記各比較
例に対して、上記各透水性シート5が、50μm以上の
粒径を有する吸水性樹脂粒子1の通過を阻止できる目の
細かさを有しているから、通常使用される一般的なグレ
ードの吸水性樹脂粒子1を用いて、その吸水性樹脂粒子
1の外部への漏出を防止することができる。
例に対して、上記各透水性シート5が、50μm以上の
粒径を有する吸水性樹脂粒子1の通過を阻止できる目の
細かさを有しているから、通常使用される一般的なグレ
ードの吸水性樹脂粒子1を用いて、その吸水性樹脂粒子
1の外部への漏出を防止することができる。
【0031】これにより、上記構成は、従来と同様に食
品の鮮度を維持できると共に、外部に漏出した吸水性樹
脂粒子が吸水して膨潤し、冷蔵する魚等の食品の表面に
付着して異物となることに起因する、上記食品の外観の
劣化を回避できる。
品の鮮度を維持できると共に、外部に漏出した吸水性樹
脂粒子が吸水して膨潤し、冷蔵する魚等の食品の表面に
付着して異物となることに起因する、上記食品の外観の
劣化を回避できる。
【0032】その上、上記構成は、上記各透水性シート
5が親水性繊維である紙やパルプを有するから吸水速度
や透水性を確保することができ、かつ、合繊不織布5b
を備えるから、ポリエチレンフィルム4との接着強度も
確保できるから、通常使用される一般的なグレードの吸
水性樹脂粒子1を用いることができて、コストアップを
回避できる。
5が親水性繊維である紙やパルプを有するから吸水速度
や透水性を確保することができ、かつ、合繊不織布5b
を備えるから、ポリエチレンフィルム4との接着強度も
確保できるから、通常使用される一般的なグレードの吸
水性樹脂粒子1を用いることができて、コストアップを
回避できる。
【0033】
【考案の効果】本考案の生鮮食品用吸水シートは、以上
のように、透水性シートは、止水性シートとの融着性と
透水性とを維持するように親水性繊維の両面に熱可塑性
樹脂製繊維を積層してなり、かつ、50μm以上の粒子
径を有する粒子の通過を阻止する目の細かさを備えてい
る構成である。
のように、透水性シートは、止水性シートとの融着性と
透水性とを維持するように親水性繊維の両面に熱可塑性
樹脂製繊維を積層してなり、かつ、50μm以上の粒子
径を有する粒子の通過を阻止する目の細かさを備えてい
る構成である。
【0034】それゆえ、上記透水性シートが、50μm
以上の粒径を有する吸水性樹脂粒子の通過を阻止できる
目の細かさを有しているから、通常使用される一般的な
グレードの吸水性樹脂粒子を用いて、その吸水性樹脂粒
子の外部への漏出を防止することができる。
以上の粒径を有する吸水性樹脂粒子の通過を阻止できる
目の細かさを有しているから、通常使用される一般的な
グレードの吸水性樹脂粒子を用いて、その吸水性樹脂粒
子の外部への漏出を防止することができる。
【0035】これにより、上記構成は、通常使用される
一般的なグレードの吸水性樹脂粒子を用いてコストアッ
プを回避しながら、外部へ漏出した吸水性樹脂粒子が吸
水して膨潤し食品等に付着して異物となることに起因す
る上記食品等の外観の劣化を回避できるという効果を奏
し、その上、透水性シートに親水性繊維および熱可塑性
樹脂製繊維を有するから、止水シートとの接着強度と、
吸水速度とを確保することができるという効果も奏す
る。
一般的なグレードの吸水性樹脂粒子を用いてコストアッ
プを回避しながら、外部へ漏出した吸水性樹脂粒子が吸
水して膨潤し食品等に付着して異物となることに起因す
る上記食品等の外観の劣化を回避できるという効果を奏
し、その上、透水性シートに親水性繊維および熱可塑性
樹脂製繊維を有するから、止水シートとの接着強度と、
吸水速度とを確保することができるという効果も奏す
る。
【図1】本考案の実施例における生鮮食品用吸水シート
の概略断面図である。
の概略断面図である。
1 吸水性樹脂粒子 4 ポリエチレンフィルム(止水性シート) 5 透水性シート 5a 紙(親水性繊維) 5b 合繊不織布(熱可塑性樹脂製繊維)
Claims (1)
- 【請求項1】フィルム状の熱可塑性樹脂からなる止水性
シートと、透水性シートとの各縁辺部を熱融着した袋状
物中に、吸水性樹脂粒子を封入してなる生鮮食品用吸水
シートにおいて、 上記透水性シートは、上記止水性シートとの融着性と透
水性とを維持するように親水性繊維の両面に熱可塑性樹
脂製繊維を積層してなり、かつ、50μm以上の粒子径
を有する粒子の通過を阻止する目の細かさを備えている
ことを特徴とする生鮮食品用吸水シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992082500U JP2546263Y2 (ja) | 1992-11-30 | 1992-11-30 | 生鮮食品用吸水シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992082500U JP2546263Y2 (ja) | 1992-11-30 | 1992-11-30 | 生鮮食品用吸水シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0645482U JPH0645482U (ja) | 1994-06-21 |
JP2546263Y2 true JP2546263Y2 (ja) | 1997-08-27 |
Family
ID=13776222
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992082500U Expired - Lifetime JP2546263Y2 (ja) | 1992-11-30 | 1992-11-30 | 生鮮食品用吸水シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2546263Y2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5521203A (en) * | 1978-08-01 | 1980-02-15 | Mitsui Zellerbach Kk | Sheet for absorption |
JPS62287865A (ja) * | 1986-05-29 | 1987-12-14 | 住友化学工業株式会社 | 吸液シ−ト |
JPH02312578A (ja) * | 1989-05-27 | 1990-12-27 | Mitsubishi Petrochem Co Ltd | 吸水性シートおよび該吸水性シートを用いて生鮮食品を保冷する方法 |
-
1992
- 1992-11-30 JP JP1992082500U patent/JP2546263Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0645482U (ja) | 1994-06-21 |
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