JP3971112B2 - 吸収性物品 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、主に経血などの排泄物を吸収する生理用ナプキン、あるいは使い捨ておむつや尿取りパッドなどの吸収性物品に係り、特に本体の両側に防漏壁が設けられた吸収性物品に関する。
【0002】
【従来の技術】
生理用ナプキン、使い捨ておむつ、尿取りパッドなどの吸収性物品は、その本体部が、液不透過性の裏面層と、液透過性の表面層と、前記裏面層と前記表面層との間に設けられた吸収層とで形成されている。また、前記吸収性物品では、前記本体の受液側の表面で、横方向の両側部に位置して本体の縦方向に延びる防漏壁を備えているものがある。
【0003】
従来の吸収性物品では、前記防漏壁が、疎水性合成繊維を主とする疎水性の不織布で形成されている。そして、前記防漏壁には縦方向に延びる弾性部材が取付けられており、前記弾性部材によって前記防漏壁に縦方向の弾性収縮力が作用し、この弾性収縮力により本体が湾曲させられ、その結果、前記防漏壁が前記本体の表面から立ち上がっている。
【0004】
前記吸収性物品では、表面層に与えられた経血や尿などの液が、表面層を透過して吸収層で吸収される。このとき表面層に与えられた液が表面層を透過する液の量を上回った場合には、前記液が表面層の表面を伝わって前記防漏壁に至り、疎水性の前記防漏壁で液が本体の内側へ押し戻され、押し戻された液が、表面層を透過して吸収層に吸収されるようになる。従来の吸収性物品では、主に前記作用により、液の横漏れを防止できるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記防漏壁は全体が疎水性であるため、前記のように表面層に多量の液が与えられ、表面層の表面を液がある程度の流速で流れて防漏壁に至ったときは、この液を押し戻すことが可能である。しかし、防漏壁そのものが毛細管現象などによる液の吸収能力を有していないため、少量の液が防漏壁に付着したときに、この液を吸収層の表面に押し戻すことはできない。
【0006】
例えば、前記装着者の肌を伝わって前記防漏壁に至る液は比較的少量であるため、この少量の液を防漏壁によって吸収層の表面側に戻すことができず、防漏壁に付着した状態で滞留しやすい。そして滞留した液が、肌と防漏壁との間を滲み出て、防漏壁の外部へ漏れ出ることがある。
【0007】
特に、肌との接触圧力で前記防漏壁が吸収性物品の側縁側へ倒れ、防漏壁の外側のフラップを形成する材料と防漏壁とが接触する状態となると、前記少量の液体が前記フラップの表面に漏れ出やすくなる。その結果、生理用ナプキンでは下着を汚すなどの原因になる。
【0008】
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、表面層に与えられた多量の液体に対しては吸収層の表面側に押し戻す機能を有し、また肌を伝わるような少量の液体の防漏壁外への滲み出しを防止できるようにした吸収性物品を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、液透過性の表面層と、不透液性の裏面層と、前記表面層と裏面層との間に位置する吸収層とを有する本体、および前記本体の表面の両側部に位置し前記本体の縦方向に延びる防漏壁が設けられ、前記防漏壁の少なくとも一部分が、前記本体の表面に固定端を有し自由端が前記本体の表面から離れている吸収性物品において、
前記防漏壁は、前記本体の縦方向に延びる中心線側に向く内面と、これと逆側の外面とを有し、前記内面の少なくとも一部が親水性シートで形成され、前記外面に疎水性シートが位置しており、
前記表面層は、前記吸収層の側端から前記本体の側縁に向けて延びる延長部を有し、前記親水性シートおよび疎水性シートは、それぞれ前記固定端から前記側縁に向けて延びる延長部を有しており、
前記表面層の延長部と前記親水性シートの延長部とが、前記裏面層と前記疎水性シートの延長部との間に挟まれ、それよりも前記側縁側である外端領域では、前記裏面層と前記疎水性シートとが接合されていることを特徴とするものである。
【0010】
また、前記防漏壁の前記自由端が前記本体の側縁方向へ向けられて、前記防漏壁の少なくとも前記自由端を基端とした所定幅の部分が、前記本体の表面に対して斜めに延びまたは前記表面と平行に延びる肌当接部となっており、前記内面域では、少なくとも前記肌当接部に、前記親水性シートが現れているものとして構成できる。
【0011】
また、前記防漏壁の、前記親水性シートは2枚以上の重ね構造を有するものであり、前記親水性シートが前記自由端で折り返されて、2枚重ね構造とされているものであってもよい。
【0012】
また、親水性シートが1枚構造の場合と2枚重ね構造の場合の双方において、前記親水性シートは、前記疎水性シートに接する側の親水度が、内面域の表面側の親水度よりも高いものであってもよい。
【0013】
さらに、前記疎水性シートが、前記自由端において前記内面域へ折り返され、前記内面域の前記自由端側の部分で、前記親水性シートの表面に前記疎水性シートが重ねられてもよい。
【0017】
例えば、前記親水性シートは、少なくとも親水性繊維を有する不織布である。
また、前記外面に設けられる疎水性シートは、開孔を有するプラスチックシートであることが好ましい。
【0018】
この場合に、前記プラスチックシートは、前記親水性シートの向けて延びる導管を有しており、この導管内が前記開孔とされているもの、または、前記開孔は、前記プラスチックシートの厚み方向へ斜めに延びるように形成されているものを使用できる。
【0019】
前記防漏壁には、前記縦方向へ弾性収縮力を発揮する弾性部材が取付けられているものが好ましいが、弾性部材を有しないものであってもよい。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について図面を参照して説明する。図1は、本発明の吸収性物品の実施の形態として生理用ナプキン1を受液側から示す平面図、図2は図1のII−II線の断面図、図3は図2の生理用ナプキンの防漏壁の部分を拡大して示す断面図、図4(A)(B)は防漏壁を構成する素材を示す拡大断面図、図5以下は他の実施の形態を示す防漏壁の部分を拡大して示した断面図である。
【0021】
図1と図2に示す生理用ナプキン1は、下着などの外部装着体に対面する裏面層2と、吸収層3と、吸収層を覆う液透過性の表面層4とが積層された本体1Aを有している。前記本体1Aにおいて、前記吸収層3は、中央部を含む領域において図1で点線で囲まれる領域に設けられている。
【0022】
前記本体1Aの横方向を図面上でX方向、縦方向をY方向としたときに、前記本体1Aは、横方向の両側において、縦方向に延びる側縁11,11を有している。また本体1Aは、前記縦方向の両端部に、装着時の身体の前方に向けられる前縁12と、身体の後方に向けられる後縁13を有している。そして本体1Aは、縦方向に延びる中心線O−Oに対して左右対称形状である。
【0023】
本体1Aの両側部には、縦方向に延びる防漏壁5,5が前記中心線O−Oに対して互いに等距離に設けられている。図1においてLaで示す中間領域では、図2および図3に示すように、前記防漏壁5,5が、本体1Aの表面に固定端5aを有して自由端5bが本体1Aの表面から離れるように立ち上がることが可能となっている。また、前記中間領域La以外の前方領域Lbと後方領域Lcでは、前記防漏壁5,5が二つ折りされた状態で、二つ折りの全体が本体1Aの表面に接合されており、前記前方領域Lbと後方領域Lcでは、防漏壁5,5が立ち上がらないようになっている。前記中間領域Laの縦方向の長さは、本体1Aの縦方向の長さの30〜70%である。
【0024】
前記裏面層2は、前記側縁11,11および前縁12と後縁13の位置まで延び、裏面層2の平面形状は、図1に示す生理用ナプキンの平面での外形形状と一致している。
【0025】
そして、前記中間領域Laにおいて、前記一対の防漏壁5,5の固定端5aと固定端5aとの間が主な受液領域20である。また前記中間領域Laにおける前記固定端5a,5aと前記側縁11,11との間、および前後領域Lb,Lcにおける二つ折りされた防漏壁5,5の外側縁部と前記側縁11,11との間にフラップ21,21が形成されている。
【0026】
図1に示すように、前記フラップ21,21は後方領域Lcにおいて横方向へ膨らむ形状であり、この部分では側縁11,11が曲線を為して横方向へ広がる形状である。また前記中間領域Laでは、前記フラップ21,21の一部が横方向の両外側へ突出してウイング21a,21aが形成されている。
【0027】
図3に示すように、前記フラップ21,21およびウイング21a,21aでは、前記のように裏面層2の延長部2aが固定端5aを越えて側縁11まで延びている。また表面層4も前記固定端5aを越えて横方向へ延出する延長部4aを有しており、前記フラップ21,21およびウイング21a,21aの外端領域27において、前記裏面層2の延長部2aと前記表面層4の延長部4aとがホットメルト型接着剤などで接着されている。
【0028】
また図1において、前縁12と吸収層3との間の前部フラップ22が形成され、後縁13と吸収層3との間に後部フラップ23が形成されている。この前部フラップ22と後部フラップ23においても、裏面層2の延長部と、表面層4の延長部とがホットメルト型接着剤により接着されている。
【0029】
図3に示すように、前記防漏側壁5は、前記中心線O−Oに向く側が内面域5Aで、側縁11に向く側が外面域5Bである。両側の防漏側壁5,5は、親水性シート6と疎水性シート7とが接合されたシート接合体で形成されており、前記内面域5Aに前記親水性シート6が現れ、前記外面域5Bに疎水性シート7が現れている。
【0030】
前記親水性シート6は、前記固定端5aから側縁11の方向へ延びる延長部6aを有している。また前記疎水性シート7も前記固定端5aから側縁11に向う延長部7aを有している。そして前記フラップ21では、前記表面層4の延長部4aと前記親水性シート6の延長部6aとが、共に、前記裏面層2の延長部2aと、前記疎水性シート7の延長部7aとの間に挟まれて位置している。そして、前記各延長部2a,4a,6a,7aは互いにホットメルト型接着剤で固定されている。すなわち、防漏壁5の前記固定端5aは、親水性シート6と表面層4との接着領域の端部を意味する。
【0031】
また前記フラップ21およびウイング21aの前記外端領域27では、疎水性の裏面シート2aと前記疎水性シート7の延長部7aのみが互いにホットメルト接着剤で接合されており、この外端領域27が、液の滲み出しを防止する領域となっている。
【0032】
前記防漏壁5では、親水性シート6と疎水性シート7との接合境界に、縦方向に延びる複数の弾性部材8a,8b,8cが互いにほぼ平行に位置しており、各弾性部材は前記親水性シート6と疎水性シート7とに接合されている。各弾性部材8a,8b,8cは、防漏壁5,5の全長に渡って延びる長さを有しているものであり、各弾性部材8a,8b,8cにより、防漏壁5,5に弾性収縮力が作用している。この弾性収縮力によって、本体1Aは、裏面層2側が凸となるように湾曲し、その結果、前記中間領域Laにおいて、各防漏壁5,5は、その自由端5bが本体1Aから離れるように立ち上がる。
【0033】
前記前方領域Lbと、後方領域Lcにおいて防漏壁5が二つ折りとされて本体1Aの表面に接合されているため、前記中間領域Laでの前記防漏壁5は、断面がほぼV字形状で立ち上がる。
【0034】
防漏壁5は、前記固定端5aから中間点5cまでが、第1の壁部15となっており、前記中間点5cから自由端5bまでが第2の壁部16となっている。前記第1の壁部15は、主に表面層4の表面を横方向へ流れる液を吸収層3側に押し戻すように機能する。図3では、裏面層2に対する前記第1の壁部15の立上り角度αが90度未満である。ただし、前記角度αがほぼ90度で、第1の壁部15がほぼ垂直に立ち上がるものであってもよいし、あるいはαが90度を越え、第1の壁部15が側縁11の方向へ向けて傾いてもよい。
【0035】
前記第2の壁部16では、自由端5bが側縁11の方向へ向けられている。その結果、前記第2の壁部16は、裏面層2と平行な水平線Hに対して角度βで傾斜している。前記角度βは90度を越え且つ180度以下であり、前記第2の壁部16は、側縁11に向けて斜めに向き、または前記裏面層2と平行な向きとなっている。そして、この第2の壁部16が、装着者の肌への主な当接部となっている。
【0036】
図3に示す実施の形態においては、前記第1の壁部15の内面と第2の壁部16の内面の双方に親水性シート6が現れている。
【0037】
前記防漏壁5は、固定端5aから自由端5bまでの延べ長さが、10〜60mmであり、さらに好ましくは20〜40mmである。また、前記中間点5cから自由端5bまでの幅寸法は、前記固定端5aから自由端5bまでの延べ長さの30〜70%の範囲が好ましい。
【0038】
ただし、本発明では、前記防漏壁5が、固定端5aから自由端5bまでの全幅の範囲において、側縁11に向けてほぼ平面的に斜めに延び、防漏壁5の全体が肌当接部とされていてもよい。逆に、前記防漏壁5はその断面で見たときに、2箇所以上の中間点で折り曲げられて、本体1Aの表面から離れる方向へジグザグ状に立ち上がっており、自由端5bが側縁11に向けて斜めに延びていてもよい。
【0039】
また、図3の実施の形態では、前記固定端5aが、吸収層3から外れた位置で表面層4の上に位置しているが、前記固定端5aが吸収層3の上において表面層4の表面に位置してもよい。また、両側の防漏壁5,5の固定端5aと固定端5aとの間隔、すなわち主な受液領域20の幅寸法は、40〜100mmが好ましく、さらに好ましくは40〜80mmの範囲である。
【0040】
この生理用ナプキン1では、受液領域20において表面層4に与えられた液が、表面層4を透過して、吸収層3で吸収される。ただし、表面層4に多量の液が与えられて、受液領域20のいずれかの場所において、表面層4での液の透過流量(単位時間当りの透過量)よりも、表面層4に対する液の供給流量(単位時間当りの供給量)が上回ると、その液は表面層4を透過できなくなって表面層4の表面を伝わる。この液が防漏壁5に至ると、その液は主に第1の壁部15において親水性シート6に吸収されようとするが、この液はある程度の流速を有しているために、外面域5Bの疎水性シート7により吸収層3側へ押し戻され、押し戻された液は、表面層4を透過して吸収層3に吸収される。
【0041】
またこの生理用ナプキン1を装着しているときには、主に第2の壁部16が肌当接部となり、その内面に位置する親水性シート6が肌に当たる。ここで、肌を伝わる液は少量であり、これは疎水性シート7によって押し戻されるような量ではないために、前記少量の液は防漏壁5の内面域5Aに付着した状態で滞留し、または肌と前記第2の壁部16の内面との間に滞留しやすい。しかしこの少量の液は、親水性シート6の内部に浸透し、しかも毛細管作用で親水性シート6の内部を伝わるため、前記液の滞留を防止でき、また自由端5bから液が漏れ出るのを防止できる。また装着者の肌の接触圧で、防漏壁5が外側へ倒れ、自由端5bが、フラップ21の上に接触しても、前記親水性シート6が液の保持力を有しているため、前記自由端5bからフラップ21の表面に液が滲みでることが生じにくい。
【0042】
また、防漏壁5の固定端5aよりも外側のフラップ21では、疎水性の裏面層2の延長部2aと、疎水性シート7の延長部7aとの間に、前記親水性シート6の延長部6aおよび液透過性の表面層4の延長部4aが挟まれている。よって装着者の肌の圧力で、吸収層3に吸収されている液が表面層4に滲み出たとしても、この液は表面層4内の毛細管作用で、固定端5aを越えてフラップ21内の延長部4aに導かれ、同時にフラップ21内に位置する親水性シート6の延長部6aにも導かれる。よって、肌との圧力で表面層4に滲み出た液は、前記フラップ21の方向へ拡散でき、肌への戻りを防止できる。ただし、外端領域27は、裏面層2の延長部2aと疎水性シート7の延長部7aとが接合されているため、前記液が側縁11まで至るのを阻止できる。
【0044】
以下、本発明の生理用ナプキン1を形成する各素材の好ましい例を説明する。
前記裏面層2は、不透液性のシートで形成される。この裏面層2は、樹脂フィルム、通気性の樹脂フィルム、樹脂と紙のラミネート材、不織布と樹脂フィルムとが積層されたシートなどである。また前記裏面層2の外面には、下着などの外部装着体に掛止させるための粘着層が設けられ、生理用ナプキンの使用時まで粘着層を保護するための離型紙が設けられる。
【0045】
また前記吸収層3は、綿状パルプ、エアレイドパルプ、連続気泡タイプの親水性フォーム、薄葉紙、親水性繊維を使用したスパンレース不織布、親水処理を施したメルトブロン不織布、あるいは高吸水性ポリマー、例えば繊維状高吸水性ポリマー、フォーム状高吸水性ポリマーなどから構成される。あるいは、これらを組み合わせて構成してもよい。
【0046】
前記表面層4は、液透過性シートであり、疎水性繊維を主体とした不織布シート、疎水性繊維と親水性繊維とを混合した不織布シート、または多数の開孔部が形成された有孔不織布シート、繊維束(トウ)から解繊した連続繊維を所定厚さの層にした連続繊維層、開孔フィルム、親水処理を施した連続気泡体のフォームシートなど、またはこれらを組合せたものである。
【0047】
前記防漏壁5の内面域5Aに設けられる親水性シート6は、例えば不織布シートである。また、シート内部に液を導きやすくするために多数の孔部が形成された開孔不織布であってもよい。この前記開孔不織布シートは、孔部をニードリングにより繊維を解繊して形成されたものであり、孔部の周囲における繊維密度が高いため、孔部に集中した少量の体液を孔部の周囲の高密度な繊維の毛細管作用で吸収しやすくなる。防漏壁5を形成するための親水性シート6の耐久性と、前記毛細管作用によるの効果を考慮すると、1つの孔部の開孔面積が0.19〜1.76mm2で、親水性シート6での孔部の面積率が5〜35%程度であることが好ましい。
【0048】
親水性シート6は、毛細管作用で液を吸収し且つ保持する能力を有するものであり、その構成繊維としては、PE/PP、PE/PET、EVOH/PET、またはEVA/PP等の複合繊維、PP、PET、PE、またはPEとPPのグラフト重合などの単繊維である。またこれら疎水性繊維は、表面に親水処理を施したものが好ましい。または、親水性シート6は、ビスコースレーヨン、アセテートレーヨン、天然セルロース繊維などの天然セルロースや再生セルロースの親水性繊維で形成したものであってもよい。または前記疎水性繊維と前記親水性繊維のうちのいずれかを組合せて形成してもよい。繊度は着用感と毛細管現象の効果を考慮して、1.1〜4.4dtexの範囲が好ましい。
【0049】
また、前記親水性シート6は、シートそのものの構造として、防漏壁5の内面域5Aの表面に現れる表面部分と、疎水性シート7に接合される裏面部分とで繊維構成が相違しているものを使用できる。例えば、1枚の親水性シートの表面部分をシリコンオイルなどで疎水性処理を施した繊維のみで形成し、または疎水性処理を施した繊維を含ませて形成し、裏面部分を親水性の繊維または親水性処理を施した疎水性繊維のみで形成し、または前記親水性の繊維を5〜30質量%含ませたもので形成することが好ましい。
【0050】
または、前記親水性シート6を2枚の不織布を重ねて部分的に接合したもので形成し、防漏壁5の内面域5Aの表面に現れる不織布を前記のような疎水性処理を施した繊維のみ、または前記疎水性処理を施した繊維を含むものとし、疎水性シート7に接合される側の不織布を、親水性繊維または親水処理を施した繊維のみ、または前記繊維を5〜30質量%含ませたもので構成してもよい。
【0051】
上記のように、親水性シート6を、表面側で裏面側よりも疎水度を高くし、裏面側で表面側よりも親水度を高くすると、親水性シート6に与えられた少量の液が、前記シートの裏面側に保持され、また表面が乾燥状態になるため、肌が接しているときに装着者が湿潤感を生じにくくなる。
【0052】
前記親水性シート6は、カード法により繊維ウェブを形成し熱シールにより繊維間を固定したポイントボンド不織布、前記繊維ウエッブに熱風を与えて繊維間を融着させたスルーエアー不織布、前記繊維ウエッブに水流を与えて繊維を交絡させたスパンレース不織布などが使用される。その他、熱可塑性樹脂で形成された連続繊維を熱固定してシート化したスパンボンド不織布またはメルトブロン不織布、あるいはスパンボンドとメルトブロンの複合不織布などであってもよい。
【0053】
前記の不織布のうち、嵩高で、シート内に液透過のための空隙を形成しやすいスルーエアー不織布が好ましい。
【0054】
前記不織布の目付けは、1枚のシートの場合および、2枚以上のシートの場合のいずれかにおいて総目付けで20〜100g/m2の範囲が好ましい。また、着用中でも摩擦によって毛羽や破れが生じることを防止し、さらに着用感を良好にするために、その破断強度は、MDとCDの弱い方において1インチ幅あたり0.94〜2.94Nの範囲が好ましい。なお、前記破断強度は、1インチ幅で長さ150mmに裁断したものを試料として用い、テンシロン試験機により、チャック間隔を100mm、引張速度を100mm/minとして破断時の強度を測定したときのものである。
【0055】
また、前記親水性シート6として、目付けが15〜30g/m2である前記複合合成繊維を主体としてシート化された不織布材料に、繊維束(トウ)を解繊して得られた目付けが30〜150g/m2の連続繊維の層を重ね、前記連続繊維の層と不織布材料とを間欠的に接合したものであってもよい。前記連続繊維は、疎水性の複合合成繊維であり、その表面に親水処理を施したものが好ましい。前記連続繊維の層は、装着者の肌側に向けられる。この層は体液を保持できる能力が高く、ある程度の液保持力を有する防漏壁5を形成することができる。また連続繊維の層は、肌へ当接したときにクッション性を有する。
【0056】
その他、親水性シート6を形成する材料として、PE、EVA等の樹脂に親水剤を混合又は塗布した親水性のもので、内部に連続気泡が形成された発泡シートを使用することができる。前記発泡シートも、嵩高感を有し、液の保持力も有しており好ましい。前記発泡シートの厚みは、0.50〜3.0mmの範囲であり、発泡倍率が5〜30倍の範囲であることが好ましい。
【0057】
前記疎水性シート7は、樹脂フィルム、疎水性繊維で形成された不織布に溌水処理を施したものなどが使用可能であるが、多数の開孔を有する開孔プラスチックシートを用いることが好ましい。開孔プラスチックシートは、シート自体が液を透過せず、しかも軟質であるため、防漏壁5が肌に当たったときに、軟質な着用感を与えるものであり好ましい。また、開孔プラスチックシートは、通気性を有するため、防漏壁5全体が通気性の良好なものとなり、装着者に蒸れを与えにくいものとなる。
【0058】
前記開孔プラスチックシートは、溶融押し出し機に連続するダイから押し出し成膜された溶融もしくは軟化状態のフィルムを、スクリーンドラム上に供給し、スクリーンドラムの内側からの真空圧で、フィルムをスクリーンの開口形状に沿わせて形成し、且つ破裂させる製造方法により得られる。その結果、図4(A)に示すように、疎水性シート7を形成するシートに多数の開孔7bが形成され、開孔7bの周囲部分に一方の面側に突出する導管7cが形成される。
【0059】
図4(A)に示すように、前記導管7cは親水性シート6に向けられ、親水性シート6と疎水性シート7を貼り合わせた状態で、前記導管7cが前記親水性シート6を形成する繊維の内部に入り込む。前記プラスチックシートはシートそのものが疎水性であるため、前記開孔7bではほとんど毛細管作用を生じることがなく、親水性シート6の繊維間の液が前記開孔7bに引き出されにくい。また導管7cおよび開孔7bは先細の状態で親水性シート6に対面しているため、圧力が作用したときに、親水性シート6内の液が前記開孔7b内に滲み出にくい。
【0060】
また、疎水性シート7として使用される開孔プラスチックシートは、図4(B)に示すように、シート面の垂直線に対して、開孔7dの中心線が20〜60度の範囲内で傾斜しているものであってもよい。開孔7dが傾斜した開孔プラスチックシートも、親水性シート6から外面域5Bへの液の滲み出しを防止しやすい。また、図4(A)(B)の双方において、開孔は親水性シート6に向けて先細となる形状が好ましい。
【0061】
前記開孔プラスチックシートの1つの開孔の開き面積は、外面域5B側で0.03〜0.79mm2の範囲であり、孔部の開孔面積率は、外面域5B側で30〜70%の範囲であり、親水性シート6側で10〜30%の範囲であることが好ましい。前記範囲であると、防漏壁5が通気性を有し、また親水性シート6から前記孔内への液の浸出を防止しやすい。
【0062】
前記孔部の配列は、千鳥状、格子状、幾何学模様などであってもよく、さらに前記孔部の大きさが個々で異なるものであってもよい。
【0063】
前記開孔プラスチックシートを形成する樹脂原料は、PE、PP等のオレフィン系樹脂、ウレタン、SEBS等の合成ゴム系樹脂、PEとPPのランダム共重合体樹脂、あるいはハード成分とソフト成分からなり、例えばハード成分としてのポリエステルとソフト成分としてのポリエーテルとのポリエステルブロック共重合体樹脂などの熱可塑性樹脂から構成される。あるいは、これらを組み合わせて構成してもよい。
【0064】
前記孔部を成形する際の、孔部の形状の安定性を考慮すると、密度が0.89〜0.93g/cm3の範囲であり、メルトフローレイトが2〜30g/minの範囲であるLDPE(低密度ポリエチレン)またはLLDPE(直鎖状低密度ポリエチレン)から選択され、坪量が20〜40g/m2のものを使用することが好ましい。
【0065】
また、前記疎水性シート7を構成するプラスチックシートとして、LDPEまたはLLDPEなどの樹脂に、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、シリカ、活性炭、ゼオライト、タルク等の無機フィラー、もしくは合成鉱物フィラーを、10〜60質量%混合し、全体を一軸延伸もしくは二軸延伸し、あるいは点状や線状に部分的な延伸処理を施して、フィラーと樹脂との間に微細な空隙を形成した、蒸気通過性(通気性)としたものであってもよい。
【0066】
疎水性シート7を形成する他の素材としては、PEなどのポリオレフィン系樹脂と合成ゴム系樹脂を2層共押し出しした2層フィルムを形成し、この2層フィルムに前記開孔を形成したものであってもよい。例えば、ポリオレフィン系樹脂層を10〜80質量%、合成ゴム系樹脂層を90〜20質量%となるようにフィルムを形成し、外面域5B側の表面にポリオレフィン系の樹脂層が、親水性シート6と接する側に合成ゴム系樹脂層が位置するようにすると、防漏壁5の弾力性が向上し、防漏壁5が肌に触れたときの着用感が柔軟な風合いとなる。
【0067】
さらには、前記2層共押しタイプのポリオレフィン系樹脂層に無機充填剤を10〜60質量%混合し、無機充填剤を外面域5B側の表面に露出させることにより、疎水性シート7が肌に接触したときの密着感を低減し、肌の接触感触を良好にできる。なお、この場合には、フィルム表面からの無機充填剤の表面露出度を高めるために、無機充填剤の平均粒子径を2〜10ミクロンの範囲とすることが好ましい。さらに、疎水性シート7を構成するプラスチックシートに、表面に微細な凹凸を設けて肌との密着度を低減させてもよい。
【0068】
また、前記プラスティックシートを形成する樹脂内には、柔軟化剤として、例えばパラフィンワックス、エチレングリコール、脂肪酸エステルのような、いわゆる可塑剤が0.1〜2.0質量%混合される。
【0069】
また前記疎水性シート7を形成するプラスチックシートは、前記親水性シート6から開孔への液体の流出を防止できるようにするために、シリコン、フッ素などの発水剤を混合したもの、またはシート表面に塗布したものであってもよい。
【0070】
前記各弾性部材8a,8b,8cは、合成ゴムを主成分とした帯状のフィルムまたは糸材、天然ゴムから得られる帯材または糸材、合成ゴムを原料としシート化された伸縮性スパンボンド不織布、メルトブロン不織布を帯状に裁断したもの、合成ゴムを原料としてシート化された開孔フィルムを帯状に裁断したもの、あるいは合成ゴムを原料としたフォーム材料などから選択される。なお、前記弾性部材は1本のみ設けてもよいし、4本以上設けてもよい。
【0071】
図5ないし図7は、本発明の他の実施の形態および参考例を示すものであり、図3に相当する部分断面図である。
【0072】
図5ないし図6に示す実施の形態および図7に示す参考例において図3と異なる点を説明する。
図5に示す実施の形態では、自由端5bにおいて疎水性シート7が内面域5A側に折り返されて、肌当接面となる第2の壁部16の自由端5b側の一部で、疎水性シート7が親水性シート6の表面に重ねられて接合されている。
【0073】
肌との接触圧力で、前記親水性シート6に吸収された少量の液が自由端5b側へ滲み出ようとしたときに、前記自由端5bを覆う前記疎水性シート7によって前記液の滲みが止められ、前記自由端5bから外方への液漏れを防止できる。
【0074】
図5の実施の形態では、前記自由端5bから、内面域5Aに折り返された疎水性シート7の端部7Aまでの延べ長さが、1〜10mmの範囲内であることが好ましい。この範囲内であれば、前記第2の壁部16の内面域5Aでの少量の液の吸収能力を阻害することなく、また第2の壁部16に剛直感を生じさせることなく、自由端5bからの液漏れを防止できる。
【0075】
図6に示す実施の形態では、親水性シート26が、自由端5bにおいて折り返されており、親水性シート26が2枚重ねに折られた状態で、疎水性シート7と接合されて防漏壁5が形成されている。また前記2枚重ねとされた親水性シート26は、固定端5aからフラップ21の方向へ2枚の延長部26aと26bが延びる。そしてフラップ21では、固定端5aを起点とした所定幅の領域24において、前記親水性シート26の両延長部26aと26bが、表面層4の延長部4aと、疎水性シート7の延長部7aとの間に挟まれている。その外側の領域25では、一方の延長部26bのみが、裏面層2の延長部2aと疎水性シート7の延長部7aとの間に挟まれ、その外側の外端領域28で、裏面層2の延長部2aと疎水性シート7の延長部7aのみが接合されている。
【0076】
この実施の形態では、フラップ21の一部である前記領域24において、親水性シート26の2枚の延長部26a,26bが、表面層4の延長部4aの上に位置しているため、表面層4を流れた液が固定端5aに至ったとき、または装着者の肌の圧接力で、吸収層3から表面層4に滲み出た液が固定端5aに至ったときに、この液が2枚重ねの前記延長部26a,26bで吸収されることになり、液の横漏れ防止効果を高くできる。
【0077】
図7に示す参考例では、吸収層3を覆う表面層4の固定端5aから延びる延長部が、前記疎水性シート7に接合されている。そして前記表面層4の延長部が、自由端5bで折り返され、2枚重ねのシート部4bと4cが互いに部分的に接着剤で接着された状態で、前記疎水性シート7に接合されている。そして、前記シート部4cは固定端5aから外方に延びる延長部4dを有し、この延長部4dが、フラップ21の一部において、裏面層2の延長部2aと疎水性シート7の延長部7aとの間に挟まれている。そして、前記表面層4の延長部が、防漏壁5の内面域5Aに位置する親水性シートとして機能している。
【0078】
前記図6の実施の形態および図7に示す参考例では、防漏壁5の内面域5Aが2枚の親水性シートで形成されているため、肌に当たったときの感触が良好になり、また防漏壁5の内面域5Aにおいて少量の液を保持する能力が高くなる。
【0080】
また本発明は、生理用ナプキンのみならず、使い捨ておむつや老人介護用の尿取りパッドにおいても実施可能である。
【0081】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明の吸収性物品では、表面層から横方向へ流れる液については防漏壁の疎水性シートにより吸収層の方向へ押し戻すことができ、肌を伝わる少量の液は、防漏壁の内面域に位置する親水性シートで流れを止めることができ、また親水性シート内に導くことができ、吸収性物品の横方向外方向への液漏れ防止機能を高くできる。
【0082】
特に、防漏壁を形成する疎水性シートとして開孔プラスチックシートを用いると、防漏壁の通気性を損なわず、装着者に蒸れ感を与えなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の吸収性物品の実施の形態として生理用ナプキンを受液側から示す平面図、
【図2】図1のII−II線の断面図、
【図3】図2における生理用ナプキンの防漏壁を部分的に拡大して示す断面図、
【図4】(A)(B)は図3に示す防漏壁の構造を示す拡大断面図、
【図5】図3に示す防漏壁の他の実施の形態を部分的に拡大して示す断面図、
【図6】図3に示す防漏壁の他の実施の形態を部分的に拡大して示す断面図、
【図7】参考例を部分的に拡大して示す断面図、
【符号の説明】
1 生理用ナプキン
2 裏面層
2a 裏面層の延長部
3 吸収層
4 表面層
4a 表面層の延長部
5 防漏壁
5A 内面域
5B 外面域
5a 固定端
5b 自由端
5c 中間点
6 親水性シート
6a 親水性シートの延長部
7 疎水性シート
7a 疎水性シートの延長部
7b,7d 開孔
7c 導管
8a,8b,8c 弾性部材
Claims (12)
- 液透過性の表面層と、不透液性の裏面層と、前記表面層と裏面層との間に位置する吸収層とを有する本体、および前記本体の表面の両側部に位置し前記本体の縦方向に延びる防漏壁が設けられ、前記防漏壁の少なくとも一部分が、前記本体の表面に固定端を有し自由端が前記本体の表面から離れている吸収性物品において、
前記防漏壁は、前記本体の縦方向に延びる中心線側に向く内面と、これと逆側の外面とを有し、前記内面の少なくとも一部が親水性シートで形成され、前記外面に疎水性シートが位置しており、
前記表面層は、前記吸収層の側端から前記本体の側縁に向けて延びる延長部を有し、前記親水性シートおよび疎水性シートは、それぞれ前記固定端から前記側縁に向けて延びる延長部を有しており、
前記表面層の延長部と前記親水性シートの延長部とが、前記裏面層と前記疎水性シートの延長部との間に挟まれ、それよりも前記側縁側である外端領域では、前記裏面層と前記疎水性シートとが接合されていることを特徴とする吸収性物品。 - 前記防漏壁の前記自由端が前記本体の側縁方向へ向けられて、前記防漏壁の少なくとも前記自由端を基端とした所定幅の部分が、前記本体の表面に対して斜め上方に延びまたは前記表面と平行に延びる肌当接部となっており、前記内面では、少なくとも前記肌当接部に、前記親水性シートが現れている請求項1記載の吸収性物品。
- 前記防漏壁は、前記固定端から中間点までの第1の壁部と前記中間点から自由端までの第2の壁部を有しており、前記第1の壁部は、前記固定端から前記中心線側に向かって斜めに上方に立ち上がり、前記第2の壁部は、前記中間部から前記両側部に向かって斜め上方に延びている請求項2記載の吸収性物品。
- 前記防漏壁の、前記親水性シートは2枚以上の重ね構造を有する請求項1ないし3のいずれかに記載の吸収性物品。
- 前記親水性シートが前記自由端で折り返されて、2枚重ね構造とされている請求項4記載の吸収性物品。
- 前記親水性シートは、前記疎水性シートに接する側の親水度が、前記内面の表面側の親水度よりも高い請求項1ないし5のいずれかに記載の吸収性物品。
- 前記疎水性シートが、前記自由端において前記内面へ折り返され、前記内面の前記自由端側の部分で、前記親水性シートの表面に前記疎水性シートが重ねられている請求項1ないし6記載の吸収性物品。
- 前記親水性シートは、少なくとも親水性繊維を有する不織布である請求項1ないし7のいずれかに記載の吸収性物品。
- 前記防漏壁の外面に設けられる疎水性シートは、開孔を有するプラスチックシートである請求項1ないし8のいずれかに記載の吸収性物品。
- 前記プラスチックシートは、前記親水性シートの向けて延びる導管を有しており、この導管内が前記開孔とされている請求項9記載の吸収性物品。
- 前記開孔は、前記プラスチックシートの厚み方向へ斜めに延びるように形成されている請求項9記載の吸収性物品。
- 前記防漏壁には、前記縦方向へ弾性収縮力を発揮する弾性部材が取付けられている請求項1ないし11のいずれかに記載の吸収性物品。
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