JP2004330692A - 積層シートおよび積層シートを用いた使い捨て吸収性物品 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】液体不透過性でかつ透湿性のプラスチックフィルムと複合不織布とを積層した積層シートであって、繊維径0.5dtex以下の繊維からなる不織布により構成された第1不織布層と、第1不織布層を形成する繊維よりも大径の繊維からなる不織布により構成された第2不織布層とを前記複合不織布に設け、この複合不織布の第2不織布層を外側に配設すると共に、複合不織布層の内側に、前記プラスチックフィルムを、SEPSを含むホットメルト接着剤によって接着した。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、長時間着用してもダメージの受けにくい使い捨て着用物品のバックシート用積層シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、液体透過性トップシートと液体不透過性のバックシートと、その間に吸収体を挟持した構成の吸収性物品が、生理用ナプキンや、幼児用または大人用使い捨ておむつとして使用されている。このような吸収性物品においては、着用者からの排泄物を速やかに吸収して外部への漏れ・滲み出しを防ぐと共に、ムレやかぶれを起こさないようにすることが求められているが、漏れ防止と、ムレの軽減とは、相反する特性である。すなわち、漏れ防止のためには、バックシートとしてプラスチックフィルムのような完全防水シートを使用することが望ましいが、通常の汎用プラスチックフィルムは全く通気性がないため、このようなプラスチックフィルムを用いた使い捨て吸収性物品を着用するとムレがひどくなるのである。
【0003】
そこで、近年においては、微少孔を有していて、液体不透過性でかつ透湿性のプラスチックフィルム(通気性はあるが液体は通さない。以下、単に透湿フィルムという)がバックシートとして用いられるようになってきた。しかし、プラスチックフィルムは、以前から、つるつるした手触りやのっぺりとした見た目が着用者に不評であったため、透湿フィルムの外層に不織布を貼り合わせて、柔らかで布のような触感と見た目を与えている。
【0004】
例えば、特許文献1には、透湿フィルムと、1.5〜3.5デニールの繊維から製造された坪量10〜35g/m2の不織布とを、太さ15〜210μmのランダム繊維状の接着剤を、その付着量が0.5〜7g/m2となるように、特定の本数、塗布して接着した複合シートが開示されている。この特許文献1には、透湿フィルムと不織布とを強固に接合するために接着剤の量を多くすると、不織布の隙間から接着剤が滲み出して複合シートがブロッキングするが、太めの繊維の不織布を用いることと、接着剤の形状・塗布本数等を特定したことで、ブロッキングを防ぎつつ良好な接着強度が得られた旨、記載されている。
【0005】
また、特許文献2には、上記特許文献1に記載の構成と同様の構成の複合シートにおいて、さらに、アモルファスポリアルファオレフィン(APAO)を特定量有する接着剤を用いることで、高い接着強度と耐ブロッキング性を得ようとする発明が記載されている。
【0006】
ところで、最近では、経済的負担を軽減するためとおむつの取り替え等の手間を軽減するために、1枚の使い捨ておむつをなるべく長時間使用したいという要望が着用者・介護者から出されている。そこで、従来のおむつについて、本発明者等が長時間の使用に耐えられるかどうかを検討したところ、いくつか問題点が見出された。
【0007】
おむつの着用者は、通常、おむつの上にさらに寝間着などの衣服を着用するので、1枚のおむつを長時間使用することで、衣服と使い捨ておむつの最外層とが接触し、摩擦を繰り返すこととなる。特に、就寝時では体重がかかった状態でおむつと衣服(寝間着)がこすれ合うため、使い捨ておむつの最外層へ与えるダメージが結構大きいことがわかった。例えば、図8には、おむつ70を着用者71が着用し、その上に寝間着のズボン72を穿き、蒲団73の上に寝ている状態の概略側面図を示したが、符号74で示したところには着用者71の体重がかかり、このような状態でおむつ70と寝間着(ズボン)72が摩擦を繰り返すことで、おむつ70の最外層がダメージを受ける。
【0008】
また、おむつの最外層と寝間着との摩擦が繰り返された場合、特に、おむつのバックシートが上記したような不織布と透湿フィルムとの複合シートであると、不織布と透湿フィルムとの間の接着剤に、ずれ応力が剪断方向にかかって、不織布と透湿フィルムが剥離したり、不織布や透湿フィルムが破れてしまうことがわかった。不織布や透湿フィルムが破れてしまうと、排泄液の外部への漏れを引き起こすため、使い捨て吸収性物品としては致命的な欠点である。
【0009】
上記問題点を踏まえて、特許文献1や2の複合シートを再検討すると、特許文献1や2の複合シートでは、剪断方向にずれ応力がかかることについては考慮されていないため、就寝時に不織布と透湿フィルムとの間の接着剤にかかるずれ応力に耐えられず、不織布と透湿フィルムとが剥がれてしまうおそれがある。
【0010】
【特許文献1】
特開平10−109371号公報
【特許文献2】
特開2002−355272号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明では、ムレを防ぐことができ、ブロッキングの問題もなく、外観的にも美麗な不織布と透湿フィルムとの積層シートであって、その上、長時間の使用にも耐えることができ、不織布と透湿フィルムとの間の剥離等の不都合も起こさない積層シートを見出すことと、このような積層シートをバックシートとして備えた使い捨て吸収性物品を提供することを課題として掲げた。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の積層シートは、液体不透過性でかつ透湿性のプラスチックフィルムと複合不織布とを積層した積層シートであって、
上記複合不織布は、繊維径0.5dtex以下の繊維からなる不織布により構成された第1不織布層と、第1不織布層を形成する繊維よりも大径の繊維からなる不織布により構成された第2不織布層とを有し、
上記複合不織布の第2不織布層を積層シートの外側に配設すると共に、この複合不織布層の内側に、前記プラスチックフィルムを、スチレン−エチレン−プロピレン−スチレン系エラストマーを含むホットメルト接着剤によって接着したものである。
【0013】
複合不織布が、第1不織布層の両面に第2不織布層が配設された構成のものであること、複合不織布の第2不織布層を構成する不織布が、繊維径1dtex以上の長繊維でスパンボンド法により形成されていること、第1不織布層を構成する不織布はメルトブロー法により形成されていること、ホットメルト接着剤100質量%中に、スチレン−エチレン−プロピレン−スチレン系エラストマーが5質量%以上含まれていることは、それぞれ本発明の好ましい実施態様である。
【0014】
本発明には、上記積層シートがバックシートとして用いられ、上記複合不織布の第2不織布層が最外層となっている使い捨て吸収性物品も含まれる。ここで言う使い捨て吸収性物品には、使い捨ておむつ、使い捨てパンツ等が含まれる。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の積層シート1は、図1に示したように、複合不織布2と透湿フィルム4とをホットメルト接着剤3で接合してなるものである。そして本発明の積層シート1では、複合不織布2として特定の構成の不織布を用いることと、両者を積層する際の接着剤3として、スチレン−エチレン−プロピレン−スチレン系エラストマー(SEPS)を含むホットメルト接着剤3を用いたところに特徴を有している。
【0016】
まず、本発明の積層シート1に用いられる複合不織布2について説明する。この複合不織布2は、繊維径0.5dtex以下の繊維からなる不織布により構成された第1不織布層と、第1不織布層を形成する繊維よりも大径の繊維からなる不織布により構成された第2不織布層とを有するものである。
【0017】
第1不織布層は、繊維径(平均値とする。以下同じ)0.5dtex以下の細い繊維により不織布を形成することで、目の詰まった遮蔽性に優れた層となる。
従って、複合不織布と透湿フィルムを接着するときに用いられる接着剤が不織布の繊維間の空隙から滲み出すのを防ぎ、ブロッキングを抑制する。第1不織布層の不織布の繊維径が0.3dtex以下であれば、このブロッキング抑制能が一層有効に発揮されるため好ましい。
【0018】
ただし、第1不織布層は細い繊維から形成されるので、不織布としての強度や耐摩擦性が不足するおそれがある。そこで、本発明では、第1不織布層を形成する繊維よりも大径の繊維からなる不織布により構成された第2不織布層と上記第1不織布層とを複合するのである。第2不織布層は、第1不織布層の強度不足を補うものであるため、強度に優れている不織布層が望ましい。この観点から、第2不織布層を形成する繊維は、第1不織布層を形成する繊維よりも大径であればその繊維径の下限は特に限定されないが、1dtex以上が好ましい。第2不織布層は、複合不織布としての強度を確保するための層であり、太い繊維の方が好ましいからである。
【0019】
このように、本発明の複合不織布2は第1不織布層と第2不織布層を有していて、第2不織布層が複合不織布の少なくとも片面に位置しているものである。第2不織布層を外側に配設しながら、複合不織布2と透湿フィルム4を接着することで、バックシートとして使い捨て吸収性物品に用いたときに、強度や外観に優れた最外層を形成することができる。
【0020】
この複合不織布2は、図2に示したように、第1不織布層21と第2不織布層22からなる構成2aか、第1不織布層21の両側に第2不織布層22が位置する構成2b〜2eのいずれであってもよい。また、第1不織布層21、第2不織布層22とも、前記繊維径の条件を満足する限りにおいて複数枚の不織布が積層された構造であってもよい。例えば図2の2cでは、第1不織布層21のみが2枚積層された構成、2dでは、さらに、上側(積層シートの表面側)の第2不織布層22が2枚積層された構成、2eでは、各層が2枚ずつの構成となっている。複数枚の不織布を積層する方が、同じ目付の場合に細い繊維を用いることができ、柔軟性が高まって風合いがよくなる。そして、遮蔽性も向上するので、ブロッキング抑制能が一層高まる。なお、同一の不織布層内で、繊維径の異なる不織布が積層されていても構わない。この場合は、第2不織布層を構成するために用いられる最も細い繊維よりも、第1不織布層の中の最も太い繊維が、細ければよい。
【0021】
複合不織布2の第1不織布層21と第2不織布層22を構成する各不織布は、スパンボンド法、メルトブロー法、スパンレース法、ニードルパンチ法、カード機を用いたサクションボンド法、レジンボンド法等の各方法によって製造・積層されたものが利用でき、長繊維からなるもの、短繊維からなるものいずれも使用可能であるが、中でも、メルトブロー法で製造した不織布(第1不織布層)を、スパンボンド法で作製した2枚の不織布(第2不織布層)で両側から挟み込み、ヒートエンボス加工して得られるいわゆるSMS不織布が好適に用いられる。SMS不織布は、第1不織布層は、メルトブロー法による前記した細い繊維径の繊維からなる不織布であって遮蔽性を確保でき、ホットメルト接着剤の滲み出しを抑制することができる。そして、第2不織布層はスパンボンド法による長繊維不織布となるので、繊維の脱落が起こらず、長時間使用しても外観低下が起こらない。メルトブロー不織布が2枚積層されたSMMS不織布、あるいは、スパンボンド不織布も積層されたSSMMSやSSMMSSは、一層好ましく利用できる。
【0022】
繊維の素材は、第1不織布層21、第2不織布層22とも特に限定されない。複合不織布2は、使い捨て吸収性物品の最外層として、クロスライクな触感や外観を与えるためのものだからである。従って、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド等の熱可塑性合成繊維、コットン、麻、羊毛等の天然繊維、レーヨン、アセテート等の再生繊維等を、適宜1種または2種以上選択して使用すればよい。熱可塑性繊維を主体とする複合不織布であれば、ヒートエンボス等で層間接着強度を簡単に高めることができるため、好ましい。
【0023】
複合不織布2としての目付(坪量)は、10〜30g/m2が好ましい。10g/m2未満では、不織布として薄すぎて、接着剤の滲み出しによるブロッキングを抑制することができなかったり、使い捨て吸収性物品の長時間の使用によって破断する等の不都合が起こるおそれがあるが、30g/m2を超えると、不織布が硬くなって肌触りが劣ってくるため好ましくない。より好ましい目付の下限は12g/m2、さらに好ましくは15g/m2であり、より好ましい目付の上限は25g/m2、さらに好ましくは20g/m2である。複合不織布2の耐水圧は、10cm以上が好ましい。
【0024】
複合不織布2と接着されるプラスチックフィルム4は、液不透過性で、透湿性のあるものであればその素材は特に限定されないが、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィンに、炭酸カルシウム等の無機微粒子を配合して製膜した後、延伸して得られる微多孔フィルムが、安価で好ましい。透湿フィルム4の単位面積当たりの質量は、15〜30g/m2の範囲のものが好適である。15g/m2より小さいと、積層シート1を製造する際に破れやすくなり、30g/m2を超えると、積層シート1全体として硬い手触りとなり風合いを損ねるおそれがある。
【0025】
複合不織布2と透湿フィルム4は、複合不織布2の第2不織布層22が外側になるように、ホットメルト接着剤3で両者を貼り合わせる。このときに用いるホットメルト接着剤3には、スチレン−エチレン−プロピレン−スチレン系エラストマー(SEPS)が含まれていなければならない。このSEPSは、スチレン、エチレン・プロピレン、スチレンのブロック共重合体であり、スチレンとイソプレンのブロック共重合体(SIS)の水素添加物(水添SIS)も含まれる。このSEPSを含むホットメルト接着剤は、着用者の就寝時等に接着剤層に負荷される剪断方向へのずれ応力に対し、強い抵抗性があったため、本発明の積層シートを製造する際に用いるのである。この効果を発揮させるためには、ホットメルト接着剤100質量%中、SEPSは5質量%以上含まれていることが好ましく、7質量%以上がより好ましく、9質量%以上がさらに好ましい。
【0026】
SEPS以外の他の成分としては、ベースポリマーとして、SIS(スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体)、SBS(スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体)、SEBS(スチレン−エチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体)等のスチレン系エラストマー;エチレン・プロピレンコポリマー等のアモルファスポリアルファオレフィン(APAO);通常のポリオレフィン;エチレン−酢酸ビニルコポリマー(EVA);ポリエステル;エチレン−酢酸ビニルコポリマー等が利用できる。ベースポリマーは、前記SEPSとの合計で、ホットメルト接着剤100質量%中、30〜70質量%が好ましい。
【0027】
また、粘着付与剤も好適に用いられ、ジシクロペンタジエン樹脂、C5系またはC9系炭化水素樹脂、脂環族系炭化水素樹脂、ロジン類、テルペン類等、ホットメルト接着剤用の粘着付与剤として公知のものがいずれも利用可能である。粘着付与剤は、ホットメルト接着剤100質量%中、30〜70質量%が好ましい。その他、ホットメルト接着剤に通常添加される酸化防止剤(テトラキス[メチレン−3(3,5−ジブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン等)、紫外線吸収剤(2−(5−メチルヒドロフェニル)ベンゾトリアゾール等)、軟化剤(プロセスオイル等)、可塑剤、難燃剤、粘度調整剤等を添加してもよい。
【0028】
ホットメルト接着剤としての粘度は特に限定されないが、160℃で1000〜6000cPsであることが好ましい。また、ホットメルト接着剤の塗工量は2〜5g/m2が好ましく、通気性を阻害しないように、カーテンスプレーコータによるメルトブロー法やスパイラルスプレー法等の非接触式塗工法で網状体の接着剤層を形成することが推奨される。
【0029】
積層シート1を製造するには、複合不織布2の内側か透湿フィルム4の一面(あるいはその両方)に上記ホットメルト接着剤3を塗布し、ニップロールで押圧するとよい。ただし、透湿フィルム4の融点はポリエチレン製フィルムでは130℃以下となり、一般的に複合不織布2の融点(150℃以上)よりも低いため、製造ライントラブル発生後の低速運転時に、加熱されたホットメルト接着剤3によって透湿フィルム4が融解破断してしまうことがある。このような不都合を防ぐには、複合不織布2の方へホットメルト接着剤3を塗布し、これに透湿フィルム4を貼り合わせることが望ましい。もちろん、ホットメルト接着剤3は複合不織布2の融点以下に加熱しておくことが望ましい。
【0030】
上記本発明の積層シート1は、複合不織布2と透湿フィルム4とが積層されているので、布のような外観を示しつつ、防水性を有しており、使い捨て吸収性物品のいわゆるバックシートとして好適に利用できる。本発明には、この積層シート1がバックシートとして使用されている使い捨て吸収性物品も包含される。
【0031】
例えば、図3には、本発明の使い捨て吸収性物品の代表例として、使い捨ておむつ5の平面図を示した。図4は、図3の使い捨ておむつ5のX−X線断面図、図5は、Y−Y線断面図、図6は、Z−Z線断面図である。また、図7は、使い捨ておむつ5の着用状態を示す正面図である。
【0032】
使い捨ておむつ5は、液体透過性のトップシート51と、液体不透過性で透湿性のバックシート(積層シート)1との間に吸収体52が収納された基本構造となっており、トップシート51の両側部には、立体ギャザー形成のためのサイドシート53が配設されている。バックシート1は、これまで説明したように、複合不織布2と透湿フィルム4とがホットメルト接着剤3で接合されていて、使い捨ておむつ5においては、複合不織布3がおむつ5の最外層を構成する。
【0033】
このおむつ5は、おむつ5を着用した場合に、着用者の腹側部に位置する腹側領域Aと、股間部に位置する股間領域Bと、背側部に位置する背側領域Cの3つの領域からなり、おむつ5の長手方向両端部に該当する腹側領域Aの端縁と背側領域Cの端縁においては、それぞれトップシート51とバックシート1との間にウエスト用弾性体54が幅方向に伸長状態で接合されて、ウエストギャザーを形成している。また、股間領域Bにおいては、幅方向端縁部において着用者の脚回りに相当する部分が略円弧状に切り取られており、両側縁近傍には脚用弾性体55がサイドシート53とバックシート1との間に伸長状態で接合されて、レッグギャザーを形成している。おむつ5の着用時には、ウエストギャザーによって腰回りの密着性を、レッグギャザーによって脚回りの密着性を確保し、フィット感を付与すると共に漏れ防止に役立っている。
【0034】
一方、図6に示すように、サイドシート53の幅方向内側は、袋状に折り畳まれて、その内部には、長手方向に沿って立体ギャザー用弾性体55が伸長状態で接合されている。このサイドシート53はその幅方向中央部近傍がトップシートの幅方向端縁と接合部57で接合され、股間領域Bにおいては、立体ギャザーがこの接合部57を基端として立ち上がるように構成されている。なお、サイドシート53は、おむつ5幅方向外側縁まで延在している。サイドシート53の長手方向端縁部では、図4や図5に示されるように、サイドシート53の袋状部が内側に伏せられて、トップシート52と接合され固定されている。着用者の排泄物は、上記レッグギャザーと立体ギャザーの二重の防漏壁によって、横漏れしないように構成されている。
【0035】
図3〜5に示すように、おむつ5の腹側領域Aのバックシート1の外側にはフロンタルテープ60が貼付されると共に、おむつ5の背側領域Cの両側部には一対のファスニングテープ61,61が配設されている。図7に示したように、ファスニングテープ61をフロンタルテープ60に貼り付けるまたは係合させることによって、おむつ5がパンツ形状に保持される。図3のフロンタルテープ60は1枚ものであるが、分割されていてもよい。また、図5では、ファスニングテープ61の基端部62がサイドシート53とバックシート1の間に接合されている構成を示したが、ファスニングテープ61は、バックシート1の外側に接合しても構わない。ファスニングテープ61の基端部62と反対側の端部には、止着部63が設けられている。止着部63が粘着剤の場合は、フロンタルテープ60を再剥離可能なフィルム部材(ポリオレフィン系フィルム等に再剥離処理したもの等)とし、止着部63が機械式ファスナーのフックの場合は、フロンタルテープ60にループ部を設けるとよい。
【0036】
トップシート51としては、織布や多孔性フィルム等も利用可能であるが、液透過性の不織布が好適である。不織布を構成する繊維の種類としては、レーヨン等の再生繊維;ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィンや、ポリエステル、ポリアミド等の合成繊維;絹、パルプ(セルロース)等の天然繊維等が好ましく用いられる。芯鞘タイプやサイドバイサイド等の複合繊維を用いてもよい。中でも、上記合成繊維の表面を界面活性剤で親水化処理した繊維を用いた不織布が好ましい。ウエットバックが少ないのでさらっとした感触を与えると共に、尿等の排液を吸収体へ速やかに送ることができるからである。
【0037】
吸収体52は、解繊パルプと高吸水性ポリマー粉末の混合物を、薄葉紙、ティッシュペーパー等に包んだものが一般的であるが、解繊パルプと高吸水性ポリマー粉末にさらに熱可塑性繊維を加えてコア状やシート状に加熱成形したものや、不織布間に高吸水性ポリマー粉末のみを挟持させた超薄型吸収シート体を用いることもできる。吸収体52の形状は、図示した略砂時計形状に限られず、長方形、正方形、ひょうたん型等適宜変更可能である。高吸水性ポリマーとしては、自重の20倍以上の液体を吸収して保持し得る吸収・保持性能を有するものが好ましく、ポリアクリル酸(塩)系、澱粉−アクリル酸(塩)グラフト共重合体、澱粉−アクリロニトリル共重合体の鹸化物、カルボキシメチルセルロースナトリウム等公知の高吸水性ポリマーがいずれも使用可能である。
【0038】
サイドシート53としては、織布や多孔性フィルム等も利用可能であるが、撥水性の不織布が好適であり、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィンやポリエステル、ポリアミド等の合成繊維(複合繊維も含む)からなる不織布が好ましい。不織布の製法は特に限定されず、前記した複合不織布のところで説明した製法をそのまま利用できるが、スパンボンド法で得られる不織布かSMSをサイドシート53として用いることが推奨される。
【0039】
ウエスト用弾性体54、脚用弾性体55、立体ギャザー用弾性体56には、天然ゴム、ポリウレタン等の合成ゴム、SEBS等の熱可塑性エラストマーが好適である。形状は、糸状、帯状、フィルム状等を適宜選択するとよい。
【0040】
使い捨ておむつ5の各部材の必要箇所の接合は、ホットメルト接着剤、ヒートシール、超音波溶着等、当業者に周知の方法で接合することができる。また、使い捨ておむつ分野において公知の各種部材をさらに付加してもよい。さらに、使い捨てパンツのパンツ外形を形成する外層シートを本発明の積層シートとした使い捨てパンツも本発明に含まれる。
【0041】
【実施例】
以下実施例によって本発明をさらに詳述するが、下記実施例は本発明を制限するものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲の変更実施は、全て本発明に包含される。
【0042】
実施例
複合不織布としてポリプロピレン製のSMMS不織布(15g/m2)を用い、透湿フィルムとして透湿性のポリエチレンフィルム(20g/m2)を用い、積層シートを作製した。なお、上記SMMS不織布のスパンボンド不織布層(第2不織布層)の繊維径は、2.19dtex、メルトブロー不織布層(第1不織布層)の繊維径は、0.01dtexであった。水添SIS(SEPS):9.9質量%、アモルファスポリアルファポリオレフィン(APAO;エチレン・プロピレン共重合体):29.7質量%、ジシクロペンタジエン樹脂(粘着付与剤)59.7質量%、酸化防止剤0.5質量%、紫外線吸収剤0.2質量%からなるホットメルト接着剤Aを複合不織布側に塗工して、上記ポリエチレンフィルムを貼り合わせながらニップロールで圧着する(ニップロール圧135kg/線)ことで両者を接合した。ホットメルト接着剤の塗工は、非接触のメルトブロー方式で、塗工幅85mm、塗工ヘッド温度160℃、ホットエアー温度180℃、塗工速度150m/minの各条件で行い、2.5g/m2と3.0g/m2の2種類の塗布量の試料を作製した。
【0043】
得られた各積層シートから、CD方向(MD方向に直交する方向)の保持力を測定するために、幅50mmのサンプル片を切り取った(接着面積は85mm×50mm)。なお、このサンプル片の上下には、ホットメルト接着剤Aが塗工されていない部分(摘み部)を形成してある。このサンプル片のポリエチレンフィルム側に補強材を裏張りし、この補強材を上側からクリップで把持すると共に、下側から複合不織布の摘み部をクリップで把持し、40℃の恒温槽に上側のクリップを利用してサンプルを吊り下げ、下側のクリップに100gの錘をかけて、50時間放置した。サンプル数は5とした。50時間経過後チェックしたところ、塗布量2.5g/m2のものと3.0g/m2のもののいずれもが、全てのサンプルについて錘がつり下がったまま(合格)であった。剪断方向のずれ応力に対する抵抗力が大きいことがわかった。
【0044】
比較例
ホットメルト接着剤Aに変えて、SEPSを含まず、プロピレン・ブテン−1共重合体49.6質量%、上記APAO:9.9質量%、水素化テルペン樹脂(粘着付与剤)39.7質量%、酸化防止剤0.5質量%、紫外線吸収剤0.3質量%からなるホットメルト接着剤Bを用いた以外は、実施例と同様にして、複合シートを製造し、CD方向の保持力を測定した。50時間経過時にチェックしたところ、塗布量2.5g/m2のもの、3.0g/m2のもののいずれもが、全てのサンプル片(それぞれn=5)において錘ごと不織布がずり落ちていた。
【0045】
【発明の効果】
本発明の積層シートは、複合不織布と透湿フィルムとをホットメルト接着剤で接合してなるものであり、複合不織布として特定の構成の不織布を用いることと、複合不織布と透湿フィルムを積層する際の接着剤として特定のホットメルト接着剤を用いたため、ホットメルト接着剤の滲み出しによるブロッキングを防ぎ、しかも、剪断方向のずれ応力に対する抵抗性の大きい積層シートを提供することができた。
【0046】
そして、本発明の積層シートを使い捨て吸収性物品のバックシートとして使用することで、長時間使用しても、最外層の不織布の毛羽立ちや剥離・破断等を抑制できるため、使い捨ておむつや使い捨てパンツ等に有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の積層シートの側面模式図である。
【図2】複合不織布の構成を示す側面模式図である。
【図3】本発明の使い捨て吸収性物品の代表例である使い捨ておむつの平面図である。
【図4】図3のX−X線断面模式図である。
【図5】図3のY−Y線断面模式図である。
【図6】図3のZ−Z線断面模式図である。
【図7】図3の使い捨ておむつの着用状態を示す正面図である。
【図8】使い捨ておむつを着用した着用者の就寝時の状態を示す側面模式図である。
【符号の説明】
1 積層シート
2、2a〜2e 複合不織布
3 ホットメルト接着剤
4 透湿フィルム
21 第1不織布層
22 第2不織布層
5 使い捨ておむつ
51 トップシート
52 吸収体
53 サイドシート
54 ウエスト用弾性体
55 脚用弾性体
56 立体ギャザー用弾性体
60 フロンタルテープ
61 ファスニングテープ
Claims (6)
- 液体不透過性でかつ透湿性のプラスチックフィルムと複合不織布とを積層した積層シートであって、
上記複合不織布は、繊維径0.5dtex以下の繊維からなる不織布により構成された第1不織布層と、第1不織布層を形成する繊維よりも大径の繊維からなる不織布により構成された第2不織布層とを有し、
上記複合不織布の第2不織布層を積層シートの外側に配設すると共に、この複合不織布層の内側に、前記プラスチックフィルムを、スチレン−エチレン−プロピレン−スチレン系エラストマーを含むホットメルト接着剤によって接着したものであることを特徴とする積層シート。 - 上記複合不織布が、第1不織布層の両面に第2不織布層が配設された構成のものである請求項1に記載の積層シート。
- 上記複合不織布の第2不織布層を構成する不織布が、繊維径1dtex以上の長繊維からスパンボンド法により形成されている請求項1または2に記載の積層シート。
- 上記複合不織布の第1不織布層を構成する不織布が、メルトブロー法により形成されている請求項1〜3のいずれかに記載の積層シート。
- ホットメルト接着剤100質量%中に、スチレン−エチレン−プロピレン−スチレン系エラストマーが5質量%以上含まれている請求項1〜4のいずれかに記載の積層シート。
- 請求項1〜5のいずれかに記載の積層シートがバックシートとして用いられ、上記複合不織布の第2不織布層が最外層となっていることを特徴とする使い捨て吸収性物品。
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