JP2782807B2 - ドリップ吸収シートの製造方法 - Google Patents
ドリップ吸収シートの製造方法Info
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- JP2782807B2 JP2782807B2 JP1181470A JP18147089A JP2782807B2 JP 2782807 B2 JP2782807 B2 JP 2782807B2 JP 1181470 A JP1181470 A JP 1181470A JP 18147089 A JP18147089 A JP 18147089A JP 2782807 B2 JP2782807 B2 JP 2782807B2
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- Japan
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- water
- sheet
- absorbing sheet
- drip
- absorbing
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- Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、畜肉や魚肉等の食品から生じるドリップを
吸収、保持するためのドリップ吸収シートの製造方法に
関する。
吸収、保持するためのドリップ吸収シートの製造方法に
関する。
〈従来の技術〉 従来、高吸水性樹脂を利用したドリップ吸収シート
は、例えば特公昭63-63376号公報に示されるように、高
吸水性樹脂を接着性バインダー中に混合分散したものを
基体シートに塗工し、吸水層を形成するものが多かっ
た。
は、例えば特公昭63-63376号公報に示されるように、高
吸水性樹脂を接着性バインダー中に混合分散したものを
基体シートに塗工し、吸水層を形成するものが多かっ
た。
しかしながら、上述のようにして形成された吸水層
は、高吸水性樹脂がバインダーに被覆されるので吸水率
が低く、不経済であった。
は、高吸水性樹脂がバインダーに被覆されるので吸水率
が低く、不経済であった。
このため、特公昭64-5543号公報に示されるように、
基体シート上に高吸水性樹脂を粉末状態で散布し、これ
をプラスチックフィルムで被覆する方法が提案されてい
る。
基体シート上に高吸水性樹脂を粉末状態で散布し、これ
をプラスチックフィルムで被覆する方法が提案されてい
る。
〈発明が解決しようとする課題〉 ところで、上述した従来の技術にるドリップ吸収シー
トは、通常長尺の基体シートを用いて連続的に生産され
るため、製品とするには所定寸法に切断しなければなら
ない。このため、得られた製品の切断端面には高吸水性
樹脂が露出し、これが脱落して食品を汚染してしまう欠
点があり、食品用途には適さない。この欠点を解消する
には、得られた製品をさらに他の包装材料で包装すれば
よいが、一度切断されたシートを他の包装材料で包装す
ることは技術的にも困難であり、また不経済でもある。
トは、通常長尺の基体シートを用いて連続的に生産され
るため、製品とするには所定寸法に切断しなければなら
ない。このため、得られた製品の切断端面には高吸水性
樹脂が露出し、これが脱落して食品を汚染してしまう欠
点があり、食品用途には適さない。この欠点を解消する
には、得られた製品をさらに他の包装材料で包装すれば
よいが、一度切断されたシートを他の包装材料で包装す
ることは技術的にも困難であり、また不経済でもある。
そこで本発明は、高吸水性樹脂が脱落して食品を汚染
することのないドリップ吸収シートを、工業的に安価に
生産することのできるドリップ吸収シートの製造方法を
提供するものである。
することのないドリップ吸収シートを、工業的に安価に
生産することのできるドリップ吸収シートの製造方法を
提供するものである。
〈課題を解決するための手段〉 すなわち、本発明は、巻出ロールから供給される2枚
のヒートシール可能な不織布の間に、2枚の薄葉紙間に
粉末状態の高吸水性樹脂を挟持させ全体を微小凹凸形状
とした吸水シートを同様に巻出し、該吸水シートを所定
寸法に裁断しながら間隔をあけて連続的に供給した後、
不織布の両側端を不織布同士でシールするとともに、供
給された吸水シートの前記間隔の部分において不織布同
士をシールすることを特徴とする、ドリップ吸収シート
の製造方法である。
のヒートシール可能な不織布の間に、2枚の薄葉紙間に
粉末状態の高吸水性樹脂を挟持させ全体を微小凹凸形状
とした吸水シートを同様に巻出し、該吸水シートを所定
寸法に裁断しながら間隔をあけて連続的に供給した後、
不織布の両側端を不織布同士でシールするとともに、供
給された吸水シートの前記間隔の部分において不織布同
士をシールすることを特徴とする、ドリップ吸収シート
の製造方法である。
〈作用〉 本発明において、吸水シートは、高吸水性樹脂が粉末
状態で挟持されており、食品から生じるドリップを十分
に吸収、保持する。高吸水性樹脂は、2枚の薄葉紙間に
狭持され、全体を微小凹凸形状とすることにより固定さ
れており、吸水シート全体に均一に分散している。
状態で挟持されており、食品から生じるドリップを十分
に吸収、保持する。高吸水性樹脂は、2枚の薄葉紙間に
狭持され、全体を微小凹凸形状とすることにより固定さ
れており、吸水シート全体に均一に分散している。
本発明では、上記吸水シートを所定寸法に裁断しなが
ら2枚の不織布間に供給することにより、工程を簡略化
している。そして、不織布の両端および吸水シートの間
隔の部分で不織布同士をシールすることにより、吸水シ
ートを密封している。
ら2枚の不織布間に供給することにより、工程を簡略化
している。そして、不織布の両端および吸水シートの間
隔の部分で不織布同士をシールすることにより、吸水シ
ートを密封している。
〈実施例〉 次に、図面を参照して本発明を説明する。第1図は本
発明の製造方法の工程説明図、第2図は本発明により得
られるドリップ吸収シートの一例を示す部分破断平面
図、第3図は同例の断面図である。
発明の製造方法の工程説明図、第2図は本発明により得
られるドリップ吸収シートの一例を示す部分破断平面
図、第3図は同例の断面図である。
本発明で用いる吸水シート(2)は、2枚の薄葉紙
(3)、例えばティッシュペーパーの如き15〜20g/m2程
度の無サイズ紙の間に、粉末状態の高吸水性樹脂(4)
を散布し、全面にエンボス加工を施して全体を微小凹凸
形状とすることにより高吸水性樹脂(4)を固定して得
られるもので、長尺のロール状で供給される。高吸水性
樹脂(4)としては公知のものが使用でき、例えばデン
プン系、アクリル酸系、アクリロニトリル系、カルボキ
シメチルセルロース系等種々のものが知られている。高
吸水性樹脂(4)は自重の数十倍から数千倍の水を吸
収、保持可能であり、粉末状態で挟持されることにより
その性能が十分に発揮される。特に、エンボス加工によ
る固定は、接着剤を用いることがないので吸水が妨げら
れることがなく、また、加熱が行なわれないため、樹脂
の変性がなく、しかもエネルギーコストも低くすみ良好
である。
(3)、例えばティッシュペーパーの如き15〜20g/m2程
度の無サイズ紙の間に、粉末状態の高吸水性樹脂(4)
を散布し、全面にエンボス加工を施して全体を微小凹凸
形状とすることにより高吸水性樹脂(4)を固定して得
られるもので、長尺のロール状で供給される。高吸水性
樹脂(4)としては公知のものが使用でき、例えばデン
プン系、アクリル酸系、アクリロニトリル系、カルボキ
シメチルセルロース系等種々のものが知られている。高
吸水性樹脂(4)は自重の数十倍から数千倍の水を吸
収、保持可能であり、粉末状態で挟持されることにより
その性能が十分に発揮される。特に、エンボス加工によ
る固定は、接着剤を用いることがないので吸水が妨げら
れることがなく、また、加熱が行なわれないため、樹脂
の変性がなく、しかもエネルギーコストも低くすみ良好
である。
高吸水性樹脂(4)の散布量は、吸水シート(2)の
吸水度が2.5l/m2以上となるようにすることを好まし
く、樹脂の種類にもよるが10〜50g/m2程度が一般的であ
る。
吸水度が2.5l/m2以上となるようにすることを好まし
く、樹脂の種類にもよるが10〜50g/m2程度が一般的であ
る。
不織布(1)としては、ヒートシールが可能な合成繊
維からなるものが用いられ、ポリエチレン系、ポリプロ
ピレン系などのポリオレフィン系不織布が好適である。
不織布(1)は、高吸水性樹脂(4)が通過しない程度
の目の細かさを有していることが必要であり、坪量約15
〜30g/m2のものが好適に使用できる。
維からなるものが用いられ、ポリエチレン系、ポリプロ
ピレン系などのポリオレフィン系不織布が好適である。
不織布(1)は、高吸水性樹脂(4)が通過しない程度
の目の細かさを有していることが必要であり、坪量約15
〜30g/m2のものが好適に使用できる。
上述の吸水シート(2)は、図示のように、巻出ロー
ル(5)から供給される2枚の不織布(1)の間に、裁
断部(6)において所定寸法に切断されながら連続的に
供給される。この差違、裁断された吸水シート(2)
は、不織布(1)同士をシール可能とする間隔(7)を
あけて供給される。間隔(7)は、通常20〜50mm程度あ
れば十分である。
ル(5)から供給される2枚の不織布(1)の間に、裁
断部(6)において所定寸法に切断されながら連続的に
供給される。この差違、裁断された吸水シート(2)
は、不織布(1)同士をシール可能とする間隔(7)を
あけて供給される。間隔(7)は、通常20〜50mm程度あ
れば十分である。
また、吸水シート(2)を供給する際、必要に応じて
他の吸水紙などを同時に供給してもよい。例えば不織布
(1)として比較的坪量の小さいものを用いた場合、高
吸水性樹脂(4)が漏れることを防ぐためには上記吸水
紙等を与えることは有効である。
他の吸水紙などを同時に供給してもよい。例えば不織布
(1)として比較的坪量の小さいものを用いた場合、高
吸水性樹脂(4)が漏れることを防ぐためには上記吸水
紙等を与えることは有効である。
吸水シート(2)が供給された後、2枚の不織布
(1)は、両側端及び前記吸水シートの間隔(7)の部
分において不織布同士がヒートシール手段(11)により
シールされ、吸水シート(2)が密封される。第2図、
第3図に示すドリップ吸水シート(2)では、前記不織
布(1)の両側端のシール部(8)は吸水シート(2)
の外方において形成されているが、第4図、第5図に示
すように、不織布(1)の一方を吸水シート(2)の端
部を覆うように折り曲げて他方の不織布(1)を重ね、
シールしてもよい。
(1)は、両側端及び前記吸水シートの間隔(7)の部
分において不織布同士がヒートシール手段(11)により
シールされ、吸水シート(2)が密封される。第2図、
第3図に示すドリップ吸水シート(2)では、前記不織
布(1)の両側端のシール部(8)は吸水シート(2)
の外方において形成されているが、第4図、第5図に示
すように、不織布(1)の一方を吸水シート(2)の端
部を覆うように折り曲げて他方の不織布(1)を重ね、
シールしてもよい。
第6図は本発明によるドリップ吸収シートの他の一例
を示す平面図であり、吸水シート(2)を複数列配列し
たものである。すなわち、2枚の不織布(1)間に適宜
間隔をあけて複数の吸水シート(2)を並べて供給し、
各列の間隔部分(9)において不織布(1)同士をシー
ルするとともに前述の実施例同様吸水シート(2)の裁
断・供給時に設けられる間隔(7)の部分において不織
布(1)同士をシールしてなるドリップ吸収シートであ
る。第6図の例においては、上記シール部にミシン目等
の切取線(10)が設けられ、所望の大きさに切断可能と
されている。
を示す平面図であり、吸水シート(2)を複数列配列し
たものである。すなわち、2枚の不織布(1)間に適宜
間隔をあけて複数の吸水シート(2)を並べて供給し、
各列の間隔部分(9)において不織布(1)同士をシー
ルするとともに前述の実施例同様吸水シート(2)の裁
断・供給時に設けられる間隔(7)の部分において不織
布(1)同士をシールしてなるドリップ吸収シートであ
る。第6図の例においては、上記シール部にミシン目等
の切取線(10)が設けられ、所望の大きさに切断可能と
されている。
以上のようにして得られる本発明のドリップ吸収シー
トは、例えばトレー状食品容器の底部に配置したり、そ
れ自体でブロック肉等を包装して全体をプラスチック袋
に封入する等して使用することにより、食品から生じる
ドリップを吸収、保持する。
トは、例えばトレー状食品容器の底部に配置したり、そ
れ自体でブロック肉等を包装して全体をプラスチック袋
に封入する等して使用することにより、食品から生じる
ドリップを吸収、保持する。
〈発明の効果〉 本発明は以上述べたように、吸水シートを不織布で包
み込んでシールするので、高吸水性樹脂が露出すること
がなく、食品が汚染される心配がない。そして、吸水シ
ートは不織布の間に裁断されながら間隔をあけて供給さ
れるので、上記シールが連続的にかつ容易にでき、従っ
てドリップ吸収シートを安価に製造することができるも
のである。
み込んでシールするので、高吸水性樹脂が露出すること
がなく、食品が汚染される心配がない。そして、吸水シ
ートは不織布の間に裁断されながら間隔をあけて供給さ
れるので、上記シールが連続的にかつ容易にでき、従っ
てドリップ吸収シートを安価に製造することができるも
のである。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の製造方法の工程説明図、第2図は本発
明により得られるドリップ吸収シートの一例を示す部分
破断平面図、第3図は第2図のA−A断面図、第4図は
他の一例を示す同平面図、第5図は第4図のB−B断面
図、第6図はさらに他の例を示す平面図である。 (1)……不織布、(2)……吸水シート (3)……薄葉紙、(4)……高吸水性樹脂 (5)……巻出しロール、(6)……裁断部 (7)……間隔、(8)……シール部 (10)……切取線
明により得られるドリップ吸収シートの一例を示す部分
破断平面図、第3図は第2図のA−A断面図、第4図は
他の一例を示す同平面図、第5図は第4図のB−B断面
図、第6図はさらに他の例を示す平面図である。 (1)……不織布、(2)……吸水シート (3)……薄葉紙、(4)……高吸水性樹脂 (5)……巻出しロール、(6)……裁断部 (7)……間隔、(8)……シール部 (10)……切取線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B32B 1/00 - 35/00 A23B 7/00 - 7/16 A23L 3/00 - 3/54 B65D 81/00 - 83/38
Claims (1)
- 【請求項1】巻出ロールから供給される2枚のヒートシ
ール可能な不織布の間に、2枚の薄葉紙間に粉末状態の
高吸水性樹脂を挟持させ全体を微小凹凸形状とした吸水
シートを同様に巻出し、該吸収シートを所定寸法に裁断
しながら間隔をあけて連続的に供給した後、不織布の両
側端を不織布同士でシールするとともに、供給された吸
水シートの前記間隔の部分において不織布同士をシール
することを特徴とする、ドリップ吸収シートの製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1181470A JP2782807B2 (ja) | 1989-07-13 | 1989-07-13 | ドリップ吸収シートの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1181470A JP2782807B2 (ja) | 1989-07-13 | 1989-07-13 | ドリップ吸収シートの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0345342A JPH0345342A (ja) | 1991-02-26 |
JP2782807B2 true JP2782807B2 (ja) | 1998-08-06 |
Family
ID=16101319
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1181470A Expired - Lifetime JP2782807B2 (ja) | 1989-07-13 | 1989-07-13 | ドリップ吸収シートの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2782807B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100883521B1 (ko) * | 2007-08-03 | 2009-02-13 | 한국전자통신연구원 | 교통 통제 로봇과 이를 이용한 교통 통제 시스템 및 그제어 방법 |
JP6257195B2 (ja) * | 2013-07-12 | 2018-01-10 | ユニ・チャーム株式会社 | 液吸収性の複合シート |
-
1989
- 1989-07-13 JP JP1181470A patent/JP2782807B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0345342A (ja) | 1991-02-26 |
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