JP5411980B1 - 漬物床及び漬物の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 粉末状の麦飯石を使用した漬物床よりも、取り扱いが容易で、カビの発生や悪臭の発生も、より抑制され、しかも、より日持ちがして(従来例の7日よりも長く)、より美味しい漬物が早く製造できる漬物床及び漬物の製造方法を提供する。
【解決手段】 粒状・粒子状・粉末状のゼオライト、麦飯石、或いは、戸室石・医王石を焼成して、焼成した米糠と混合するか、又は、前記粒子状・粉末状の各石と米糠を混ぜ合わせながら焼成した漬物床である。また、粒状・粒子状・粉末状のゼオライト、麦飯石、或いは、戸室石・医王石を加熱或いは焼成して、これらのうちの少なくとも一種と、加熱或いは焼成した塩、米糠、麹、又は、味噌のうちの少なくとも一種と混ぜ合わせた漬物床である。
【選択図】 なし

Description

本発明は、漬物床及び漬物の製造方法に関する。
従来の技術
糠漬け、粕漬け(酒かす漬け、なら漬け)、麹漬け、味噌漬け、浅漬け等等、日本にはたくさんの漬物があり、野菜や魚、肉などを漬けて、これらの漬物(例えば、糠漬けや味噌漬けなどの漬物)を食するが、野菜や魚などを漬けるに際しては、漬物床(漬け床とも呼ばれる。)を使用する。すなわち、漬物(つけものどこ)、漬床(つけどこ)とは糠、麹、味噌などを利用し、野菜や魚、肉などの材料の味に、発酵を利用した独特の旨味と香りを加えた漬物を作るためのものであり、交通の便が悪かった山間部などでは、冬期に新鮮な野菜を入手することが困難なため、保存法の一つとして手持ちの野菜を漬物に加工することが多かった。桶や壺、バットなどに詰めるのが普通であるが、最近では手入れの際に手に匂いがつくことを避けるため、ポリ袋に入ったものも売られている。
従来の漬物床を用いた漬物は、糠床から取り出して1日も経つと新鮮な色が失われ、茶褐色化してくる。また、時が経つに従い、味が酸味を帯びてくる。また、米糠の醗酵による悪臭が発生することが避けられない。しかも、糠床には、毎日欠かさず手を入れて混ぜて異常醗酵を防ぐことが必要であった。また、糠床には、数日で黴が生える。さらに、糠床は、糠が手にベタついてこれを手から除くのに手間が掛かる煩わしさがあった。
このため、特許文献1には、麦飯石と米糠とからなり、麦飯石は粉末である漬物床と、麦飯石と塩またはKClとから成り、麦飯石は粉末である漬物床が開示されている。
特開平5−176675号公報
しかしながら、本願出願人の実験によれば、麦飯石の場合は、粘土状に固まってしまい、胡瓜や茄などを漬ける状態としては必ずしも好ましいものとはいえなかった。なお、一般に市販されている色鮮やかな漬物には漬からないことが通常である。これは市販されているものの多くは着色剤や色止め剤を使用しているためである。
また、糠床には、毎日欠かさず手を入れなくとも、取り扱いが容易で、カビの発生が抑制され、悪臭の発生も抑制されるものの(上記従来公報では5日程度にすぎない。)、更に長時間これらを維持することはできなかった。しかも、美味しさの点でも、更にこれらを凌駕するものが期待されるところである。
そこで、本発明の目的は、粉末状の麦飯石を使用した漬物床よりも、取り扱いが容易で、カビの発生や悪臭の発生も、より抑制され、しかも、より日持ちがして(従来例の7日よりも長く)、より美味しい漬物が早く製造できる漬物床及び漬物の製造方法を提供することにある。
本発明の漬物床は、粒状・粒子状・粉末状の戸室石・医王石を50〜100℃で加熱或いは焼成したものと、米糠とを、米糠1.0Kgに対して戸室石・医王石を10〜50重量%で混ぜ合わせることを特徴とする。
本発明によれば、粒状・粒子状・粉末状の戸室石・医王石を加熱或いは焼成するので、従来の麦飯石或いはその粉末状にした漬物床よりも、取り扱いが容易で、カビの発生、悪臭の発生等もより良く抑制される。
そして、胡瓜や茄などの野菜や魚、肉などを漬けるときには(例えば胡瓜の浅漬け)、この漬物床に水を加えて野菜などを漬けるが、従来の麦飯石の漬物よりも、より美味しい漬物が早く生産できるとともに、日持ちが長く(7日よりも長く)、色艶なども優れた浅漬け、糠漬け、麹漬け等の漬物ができる。なお、加熱よりも焼成するほうが、上記各作用・効果も高く、製造工程としても好ましい。また、上記各種石を粉砕して、粒状・粒子状・粉末状にするが、ここで粒状とは指先の爪程度の大きさ(小指の爪先程度)・粒子状とは10〜100メッシュ程度であり、粉末状とは100〜300メッシュ程度を言う。
また、本発明の漬物床は、粒状・粒子状・粉末状の戸室石・医王石を50〜100℃で加熱或いは焼成したものと、加熱或いは焼成した米糠とを、米糠1.0Kgに対して戸室石・医王石を10〜50重量%で混ぜ合わせことを特徴とする。また、粒状・粒子状・粉末状の戸室石・医王石と、米糠とを、米糠1.0Kgに対して戸室石・医王石を10〜50重量%で混ぜ合わせながら50〜100℃で焼成或いは加熱したことを特徴とする。
本発明によれば、粒状・粒子状・粉末状の戸室石・医王石と米糠とを焼成するので、従来の麦飯石或いはその粉末状にした漬物床よりも、取り扱いが容易で、カビの発生、悪臭の発生等もより良く抑制される。
そして、胡瓜や茄などの野菜や魚、肉などを漬けるときには(例えば茄子や大根の糠漬け)、この漬物床に水を加えて野菜などを漬けるが、従来の麦飯石の漬物よりも、より美味しい漬物が早く生産できるとともに、日持ちが長く、色艶なども優れた糠漬け・漬物ができる。
ここで、互いに加熱・焼成したものを混合しても良いが、互いに混ぜ合わせながら加熱・焼成したほうが、混ざり具合も良く、製造工程上も簡略化できる。
前記各石の焼成温度は50〜100℃であり、更に好ましくは70〜90℃であり、その焼成時間は5分〜15分であることが好ましい。前記各石の殺菌のためには高温処理が好ましいが、各石の成分効果を活かすためには余りに高温を避ける必要がある。70℃以上であれば、米糠は焼成せずとも、そのまま各石と混ぜ合わせても、塩や米糠にも焼成効果を及ぼす。一方、米糠、味噌、麹を加熱して焼成した戸室石・医王石と混合する場合は、50℃以下でも加熱・焼成効果が得られる。塩や麹の場合は、糠の場合よりも低い温度で加熱や焼成したほうが良く、加熱したものを加熱や焼成した医王石などと混ぜて、つまり焼成した医王石の加熱温度を利用して加熱しても良い。
また、前記請求項1ないし3のいずれか1項記載の漬物床に水と、塩及び/又はビールを所定量加えて、野菜、魚、肉と混ぜて漬物を製造することが好ましい。
上記漬物床(糠床等)に塩を入れておくと、糠の臭みが消え、手を入れても匂きにくくなるが、焼成した塩を混ぜると、より糠の臭みが消え、より手を入れても匂きにくくなる。また、高熱で焼成した塩を混ぜると、有害な物質を分解・消去しますので、安全性にも優れた食品となる。ビールは、カビの発生防止に効果を有する。また、ビールは、肉や魚の漬物を漬ける場合に、肉や魚の生臭さを抑える効果がある。例えば、野菜の浅つけなどでは、上記塩のみで足りるが、肉や魚の麹漬けや味噌付けを作る場合は、塩とビールの両方を混ぜると良い。
本発明によれば、本発明に係る漬物床に適量の水を混ぜて、茄,胡瓜等の野菜や魚、肉を漬けた漬物は、漬物床から取り出して、7日〜20日以上経つても何ら変色せず、野菜の新鮮な色を失われなかった。また、悪臭の発生も認められず、室内又は冷蔵庫等に入れていても、無臭の状態が続いた。糠床に毎日手に入れて撹拌する必要も全くないので、手間が掛からない。さらに、手にべと付き感もより少ない。そして、適量の水を混ぜ、茄子,胡瓜,大根等の野菜を漬けた漬物は、焼成されていない米糠と麦飯石を混ぜた糠漬け用床と比較して、味の良いものが早く製造することが出来た。
(第1の実施形態)
本発明を適用した第1の実施形態は、粒状・粒子状・粉末状のゼオライト、麦飯石、或いは、戸室石・医王石を焼成して、塩を添加して漬物床とする。かかる状態では、水が含まれていないので、取り扱い(運搬や販売等)が容易である。また、焼成する前の粒子状・粉末状のものと比較しても、嵩張らず取り扱い(運搬や販売等)が容易であり、日持ちも長くなる。ここで、焼成した塩と混ぜ合わせた漬物床とすることも可能である。焼成した医王石等の各種石を焼成したものと焼成した塩と混ぜ合わせた漬物床とすると、より日持ちが長くなる。
戸室石(とむろいし)は石川県金沢市東部の医王山、戸室山やキゴ山で採れる石であり、医王石とも呼ばれる。学術名は「石英閃緑玲石」であり、何億年もの間海底の堆積物として地底の元素を吸収しながら生成されたものが地上に隆起したもので、生命に必要とされている良質の海洋ミネナルを豊富にバランスよく含まれており、加賀前田藩では秘薬石として珍重されたとう文献が存在する。この戸室石・医王石にはマイナスイオン放出効果があり、その放出量はトルマリンの2倍といわれており、優れた防腐、浄水効果が得られるとされる。
戸室山の溶岩の青灰色のものを青戸室、噴火の際の酸化作用で赤色となったものを赤戸室といい、これらの石は、金沢城の石垣、兼六園の庭石、辰巳用水の石管などに利用されている。赤戸室石の化学組成は、無水ケイ素(SiO2)51.23%、アルミナ(Al2O3)20.62%、酸化カリウム(K2O)12.30%、酸化ナトリウム(Na2O)4.27%、酸化第二鉄(Fe2O3)5.90%、酸化カルシウム(CaO)3.35%、酸化マグネシウム(MgO)0.80%、酸化チタン(TiO2)0.65%と報告されている。青戸室石は、溶岩が空気酸化により鉄サビのような酸化第二鉄になる前の、淡緑色の硫酸第一鉄(FeSO4)などの成分を含むと言われている。また、石川県の医王山には、医王石という薬石が存在し、その成分を取りこんだ「医王水」は、医者いらずの水と呼ばれ、秘伝の名水として古来より珍重されてきている。
医王山と戸室山は別の山であり、そこから医王石と戸室石を区別して表現することもある。本明細書では、医王石と戸室石を区別して表現するが、特許請求の範囲では、医王石と戸室石とが統一的に解釈されるよう医王石・戸室石として表現する。
まず、戸室石を粉砕した粉末状(100〜300メッシュ)にしたものを焼成して(80〜90℃)、焼成時間は5分〜15分として、塩を加え攪拌して漬物床S1を製造した。上記粉末状の戸室石1.7Kgに対し塩を100gをそのまま(焼成していないものを)混ぜ合わせて漬物床S1を作成した。そして、上記漬物床S1に所定量(1〜2L)の水を加えて、胡瓜や茄子などの漬物を製造した。上記塩は、焼成したものが取り扱いの点からも殺菌上も好ましいが、塩そのものを焼成せずとも、焼成した戸室石・医王石と混ぜ合わせるだけでも、その焼成効果が十分に発揮される。
また、医王石を粉砕した粒状・粒子状・粉末状にしたものを焼成して(70〜90℃)、焼成時間は5分〜15分として焼成した塩、焼成した米糠と混ぜ合わせた漬物床T2を作成した。米糠は、玄米を精米するときに出る胚芽や表皮が米糠であり、米糠には脂肪分が含まれているが、油分があると保存性が悪くなってしまうので、これを除くためにも焼成が有効である。米糠には、ビタミンE・ミネラル・食物繊維・ポリフェノールを多く含有し、栄養豊富なため有効微生物群を育てる。
ここで、戸室石・医王石を粉砕した粒状・粒子状・粉末状にしたものを塩、麹、或いは、味噌のうちの少なくとも一種とを混ぜ合わせながら焼成しても良い。また、戸室石や医王石にゼオライト、麦飯石を混ぜても良く、ゼオライト、麦飯石のいずれかを混ぜても良い。また、米糠、麹、或いは、味噌のいずれか1種でも良いが、これらを混ぜ合わせても良い。焼成して使用するので、良く混ざり合い、特に、混ぜ合わせながら焼成すると、混ざり合い具合が良くなる。また、前記各石の焼成温度が高温であると(例えば90〜100℃)であると、塩や米糠は焼成しないものでも、その焼成効果を混ぜ合わせ時に得ることができる。これらの漬物床T1,I2に水を所定量加えて、野菜、魚、肉と混ぜて漬物を製造するが、野菜、魚、肉の種類に応じて焼成温度等を変えることが好ましい。例えば、塩の加熱温度は余り高くないほうが良く、特に食塩などを使用する場合は、前記各主意氏の焼成したものにそのまま混ぜることが好ましい。このようにして製造した漬物床T2,I2は冷蔵庫で保管する。そして、漬物を製造する場合は、重石をして冷蔵庫で保管する。
まず、前記塩を加えた漬物床S1で胡瓜と茄子の浅付けを作成した。焼成しない塩の場合も、焼成した塩の場合も、一方、ゼオライトや麦飯石を焼成したものを混ぜ合わせしたが、いずれも申し分のない浅付けが製造できた(表3、実施例3−4)。塩分が控えめの方が健康上は好ましく、いずれも申し分のない漬物が出来たが、漬物床の長期保存の点からは、多いほうが好ましい。
また、味噌や麹を使用して、味噌漬けと麹付けを作成したが、いずれも申し分のない味噌漬けと麹付けが製造できた(表3、実施例3−5,3−6)。
Figure 0005411980
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次に、戸室石・医王石を粒子状(50〜100メッシュ)にしたものを焼成して、米糠と混合した漬物床(粒状などの戸室石の場合をT2とし、粒状などの医王石の場合をI2とする。)T2,S2を作成した。また、同じようにして、麹、味噌とを混ぜ合わせながら焼成した漬物床を別に作成した。すなわち、米糠1.0Kgに対して戸室石を10重量%、20重量%、30重量%、50重量%混合した。そして、両者を混合しながら焼成した。
漬物を製造する場合は、前記漬物床T2,I2に水を所定量加えて、野菜、魚、肉と混ぜて漬物を製造する。水分の量は、製造する漬物の種類によって異なるが、例えば、胡瓜や茄子などの浅漬けを作るときは、上記漬物床T2,I2に500cc程度の水を混ぜて漬物床とする。水分の量は、製造する漬物の種類によって異なるが、本実施の形態の漬物床T2,I2は、焼成しない場合よりも水の使用量を抑制することができる。
ここで、胡瓜を漬ける場合は、両端は切らないほうがよく、胡瓜は良く洗い塩をすり込まないでそのまま米糠と混ぜ合わせた糠漬け用漬物床に漬込み、約24時間漬け込むと糠漬けが食べごろになる。また、胡瓜を洗い塩をすり込まないでそのまま塩と混ぜ合わせた漬物床に漬込み、約24時間漬け込むと浅漬けが食べごろになる。一方、米糠だけで漬けた漬物(胡瓜、茄)は水っぽく、臭いが強かった(表1の実施例1−1、実施例1−3、表3の比較例3−1)。上述した戸室石や医王石の成分から、このように製造した胡瓜と茄子の漬物は、鉄分、ナトリウム成分、亜鉛成分が多い成分を有すると考えられる。これは水の濾過に戸室石や医王石を使用する結果からも推測できる。
上記漬物床T2,S2に水を所定量加えて、胡瓜と茄子の漬物を製造して、これらの変色度合いを調べた。焼成しない戸室石や医王石を混ぜた場合の変色は7日程度であったのと比較して、焼成した戸室石や医王石を混ぜた場合は14日以上(20日以上も)変色しなかった(表4)。この実験は8月の暑い日に行なったものである。一方、焼成しない麦飯石の場合は、従来例の引用文献では5日程度で変色があると説明されている。麦飯石については、本実施の形態の実施例とともに実験したが、5日から7日程度で変色が生じた。しかし、焼成した麦飯石の場合は、これよりも長く(7日から10日程度)変色を防止することができた。また、ゼオライトの場合も、上記麦飯石の場合とほぼ同じ結果が得られた。カビの発生については、冷蔵庫を使用した場合は、糠だけのものは5日目にはカビが生えたが、戸室石・医王石を混ぜたものは、7日経ってもカビが生えなかった。一方、冷蔵庫を使用しない場合は、焼成した戸室石・医王石を混ぜたものは、2〜3日目にカビが生えたが、焼成した戸室石・医王石を混ぜたものは、5〜6日目にカビが生えた。
上記漬物床T1,I2は、戸室石や医王石を焼成しないものと比較すると、悪臭の発生やカビの発生がより抑制され、しかも、より日持ち長さを長くすることができる(表1と表2)。そして、上記漬物床T1,T2に水を加えて漬物を漬けると、より美味しい漬物が早く製造できた。なお、冷蔵庫で保管したものは、上記漬物床T1,I2で茄子や胡瓜を漬けた場合の漬り具合は、糠だけのものとは、まったく違い野菜がこしがあり、ふやけていない。また、色が鮮明になる特徴(鮮やかさを増す)を有する。
上記漬物床T1,I2は、焼成していない粒状・粒子状・粉末状にした麦飯石とを比較して、野菜、魚、肉と混ぜて漬物を製造することとした。実験結果からすると、麦飯石の場合は、粒状・粒子状・粉末状にしたものに水を加えると、粘土状に固まってしまう。戸室石・医王石も、粒状・粒子状・粉末状にしたものに水を加えると、粘土状に固まってしまうが、麦飯石の場合よりも粘土状の度合いは弱く、さらに焼成しているので、殺菌効果も高い。
(第2の実施形態)
本発明を適用した第2の実施形態は、粒状と粉末状(100〜300メッシュ)の戸室石・医王石を焼成して、塩を添加して漬物床とする。かかる状態では、水が含まれていないので、取り扱い(運搬・販売等)が容易である。また、焼成する前の粒状・粒子状・粉末状と比較しても、嵩張らず取り扱い(運搬・販売等)が容易であり、日持ちする。ここで、焼成した医王石等の各種石を焼成したものと焼成した塩と混ぜ合わせた漬物床とすると、より日持ちが長くなる。
漬物を製造する場合は、前記漬物床に水を所定量加えて、野菜、魚、肉と混ぜて漬物を製造する。米糠1.0Kgに対して戸室石を10重量%、20重量%、30重量%、50重量%と混合した。ここでは、粒状と粉末状の医王石を焼成したものに、焼成した米糠を混ぜ合わせ物床T2,I2を製造した。
ここで、茄子を漬ける場合は、上記漬物床T2,I2を使用して、次のようにつけると良い。水分は医王水を150ccとビール350ccとした。
茄は良く洗い濡れている間に小さじ一杯の塩を手の平に取り茄に摺りこみ、しっかりとく満遍なくすり込む。このとき、塩を添加した漬物床S1や各種石を焼成したものと焼成した塩と混ぜ合わせた漬物床S2を使用すると良い。
次に、茄の紫色の汁が手に付くようになれば洗わずに塩が付いたまま、茄のがく(へた)の部分を残し縦に包丁で切る。その切れ目に糠漬け用漬物床の糠をはさみ(サンドイッチ風)にして糠漬け用漬床(漬物床)T2に漬け込む。冷蔵庫で茄が新鮮な物であれば約24時間ぐらいで浅漬状態になる。
米糠だけで漬けた漬物(胡瓜、茄)は水っぽく、臭いが強かった。これに対して、戸室石を混ぜたもので漬けた漬物(胡瓜、茄)は水っぽく、臭いが強かった。なお、日が経てばたつほど匂いは、薄くなっている。
一方、漬かりすぎたもの(古漬け)を美味しく食べるためには薄くスライスして水に浸し塩抜きの必要がある。このような場合は、上記塩を加えた漬物床S1で漬けると良い。長時間さらすと糠漬けのうま味も養分も抜けるのが通常であるが、本実施の形態の焼成した塩と混合した漬物床1の場合は、うま味や養分が戻るようになる。
ここで、戸室石を混ぜたもので漬けた漬物(胡瓜、茄)は、水っぽくなく、かたさ・色艶も良いが、苦味がある。混合量を多くすると、苦味を増した。これらに対して、医王石を20%で漬けた糠漬けは、かたさ・色艶が申し分なく良く、苦味もほとんどなかった(表3、実施例3−2)。
なお、焼成しない米糠だけで漬けた漬物(胡瓜、茄)は水っぽく、臭いが強かった。
次に、葉大根の糠漬けを作る実験を行なった。葉大根の糠漬けを作る場合、予備漬けと本漬けを行なうことが一般的である。特に本実施の形態の漬物床(米糠漬用床)を使用する場合は、一般的に予備漬けと本漬けを行なう。
まず予備漬をした。葉大根の大根部分のひげ根を取り、大根部分が太い場合は太い部分に切り込みを入れる。
2.ボールに3%濃度の塩水(例えば500ccの水なら塩が15g)を作る。水は、戸室石や医王石で濾過したものを使用すると更に良い。塩を添加した漬物床S1や各種石を焼成したものと焼成した塩と混ぜ合わせた漬物床S2を使用すると良い。その中に野菜を浸して野菜が浮いてこないように落し蓋(重し)をして沈めて置く。しんなりするまで冷蔵庫で保管する(半日から2日程度)。
しんなりしたら取り出し余分な水分をとり糠漬け用床に漬込む(本漬)。束にせずに横に並べ葉と葉の間に糠漬け用床を挟み込むようにして漬け込みます。大根の部分が太い場合は早く漬かるように縦に切り込みを入れているときは切り込みの間にも糠漬け用床を詰める。この漬け込み後1−2日すれば美味しく食べられるようになる。一般的には、5日程度、従来の麦飯石の場合でも5日〜7日程度の日持ちであるが、本実施の形態の漬物床T2,I2の場合は、一週間から10日程度の間に美味しく食べることができ、カビの発生を長期間(20日以上)防止でき、変色も長期間(14日以上)なくすことができ(表2、実施例2−2,2−4)、酸味の発生も長期間(14日以上)なくすことができる。
ここで、通常は予備と本漬けの2回行なうことが多いが、本実施の形態の漬物床T2,S2を使用する場合、本漬けのみでも(予備は行なわない)、上記結果と略同じ結果が得られた。
なお、漬かりすぎたものを美味しく食べるためには水に浸し塩抜きの必要がある。塩を添加した漬物床S1や各種石を焼成したものと焼成した塩と混ぜ合わせた漬物床S2を使用すると良い。
以上、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではない。本実施の形態の実施例では、医王石・戸室石を焼成したもので主に説明したが、ゼオライトや麦飯石の場合で、塩、米糠、麹、或いは、味噌とも焼成すると、同じような漬物が製造可能である。本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能であることは言うまでもない。
S1,S2 焼成した戸室石・医王石と塩を混ぜ合わせた漬物用床、
T1,T2 焼成した戸室石と糠を混ぜ合わせた漬物用床、
I1,I2 焼成した医王石と糠を混ぜ合わせた漬物用床、

Claims (6)

  1. 粒状・粒子状・粉末状の戸室石・医王石を50〜100℃で加熱或いは焼成したものと、米糠とを、米糠1.0Kgに対して戸室石・医王石を10〜50重量%で混ぜ合わせることを特徴とする漬物床。
  2. 粒状・粒子状・粉末状の戸室石・医王石を50〜100℃で加熱或いは焼成したものと、加熱或いは焼成した米糠とを、米糠1.0Kgに対して戸室石・医王石を10〜50重量%で混ぜ合わせことを特徴とする漬物床。
  3. 粒状・粒子状・粉末状の戸室石・医王石と、米糠とを、米糠1.0Kgに対して戸室石・医王石を10〜50重量%で混ぜ合わせながら50〜100℃で加熱或いは焼成したことを特徴とする漬物床。
  4. 前記戸室石・医王石加熱或いは焼成温度は70〜90℃であり、その時間は5分〜15分であことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項記載の漬物床。
  5. 前記請求項1ないし3のいずれか1項記載の漬物床に水を所定量加えて、野菜、魚、肉と混ぜて漬物を製造することを特徴とする漬物の製造方法。
  6. 前記請求項1ないし3のいずれか1項記載の漬物床に水と、塩及び/又はビールを所定量加えて、野菜、魚、肉と混ぜて漬物を製造することを特徴とする漬物の製造方法。
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