JP5392406B2 - 顕微鏡装置、観察方法 - Google Patents

顕微鏡装置、観察方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5392406B2
JP5392406B2 JP2012519446A JP2012519446A JP5392406B2 JP 5392406 B2 JP5392406 B2 JP 5392406B2 JP 2012519446 A JP2012519446 A JP 2012519446A JP 2012519446 A JP2012519446 A JP 2012519446A JP 5392406 B2 JP5392406 B2 JP 5392406B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fluorescent
fluorescence
light
image
irradiation intensity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012519446A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2011155628A1 (ja
Inventor
一郎 佐瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP2012519446A priority Critical patent/JP5392406B2/ja
Publication of JPWO2011155628A1 publication Critical patent/JPWO2011155628A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5392406B2 publication Critical patent/JP5392406B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B21/00Microscopes
    • G02B21/16Microscopes adapted for ultraviolet illumination ; Fluorescence microscopes
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/62Systems in which the material investigated is excited whereby it emits light or causes a change in wavelength of the incident light
    • G01N21/63Systems in which the material investigated is excited whereby it emits light or causes a change in wavelength of the incident light optically excited
    • G01N21/64Fluorescence; Phosphorescence
    • G01N21/645Specially adapted constructive features of fluorimeters
    • G01N21/6456Spatial resolved fluorescence measurements; Imaging
    • G01N21/6458Fluorescence microscopy
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B21/00Microscopes
    • G02B21/36Microscopes arranged for photographic purposes or projection purposes or digital imaging or video purposes including associated control and data processing arrangements
    • G02B21/365Control or image processing arrangements for digital or video microscopes
    • G02B21/367Control or image processing arrangements for digital or video microscopes providing an output produced by processing a plurality of individual source images, e.g. image tiling, montage, composite images, depth sectioning, image comparison
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B21/00Microscopes
    • G02B21/06Means for illuminating specimens
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/56Optics using evanescent waves, i.e. inhomogeneous waves

Description

本発明は、顕微鏡装置、観察方法に関する。
本願は、2010年6月11日に、日本に出願された特願2010−134217号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
従来から、超解像顕微鏡として、STORM(Stochastic Optical Reconstruction Microscopy)が知られている(例えば特許文献1参照)。この顕微鏡では、観察試料として、所定波長の活性化光を照射すると活性化し、後に活性化光とは異なる波長の励起光を照射すると蛍光を発して不活性化する特性を有する蛍光物質又はこの蛍光物質を付着させたものが用いられる。このような観察試料に対して微弱な活性化光を照射することで低密度に蛍光物質を活性化させ、その後に励起光を照射して蛍光物質を発光させることで蛍光画像を取得する。このようにして取得した蛍光画像では、蛍光輝点(蛍光物質の像)が低密度に配置され、個々に分離されたものとなるため、個々の像の重心位置を求めることができる。このような蛍光画像を得るステップを複数回、例えば数百回〜数万回以上繰り返し、得られた複数の蛍光画像を合成する画像処理を行うことにより、高分解能の試料画像を得ることができる。
米国特許公開第2008/0032414号
従来の観察方法では、同一視野内に蛍光物質の密度が大きく異なる複数の領域が存在する場合には、高密度に蛍光物質が配置された部位において個々の蛍光輝点を分離検出できないために、高解像度の画像を得ることができなかった。
本発明の態様は、同一視野内で蛍光物質の分布に偏りがある場合でも高解像度の画像を得ることができる顕微鏡装置、および観察方法を提供することを目的とする。
本発明のいくつかの態様は次のような試料の顕微鏡装置、観察方法を提供した。
すなわち、本発明の一態様にかかる顕微鏡装置は、所定波長の活性化光を照射されると活性化し、活性化状態で前記活性化光とは異なる波長の励起光を照射されると蛍光を発する蛍光物質を含む試料が配置された観察領域に前記励起光を照射して蛍光画像を取得し、前記観察領域の蛍光強度分布を測定する分布測定装置と、前記蛍光強度分布に基づいて前記観察領域に照射する前記活性化光の照射強度を設定する照射強度設定装置と、前記観察領域に対して、設定された前記照射強度の前記活性化光を照射する動作と、前記観察領域に前記励起光を照射して蛍光画像を取得する動作とを含む動作を複数回繰り返すことで複数の前記蛍光画像を取得し、複数の前記蛍光画像から試料画像を生成する画像形成装置と、を有する。
また本発明の一態様にかかる顕微鏡装置は、所定波長の励起光を照射されると自発的に明滅する蛍光物質を含む試料が配置された観察領域に前記励起光を照射して蛍光画像を取得し、前記観察領域の蛍光強度分布を測定する分布測定装置と、前記蛍光強度分布に基づいて前記観察領域に照射する前記励起光の照射強度を設定する照射強度設定装置と、前記観察領域に対して、設定された前記照射強度の前記励起光を照射する動作と、前記観察領域の前記励起光で励起された蛍光画像を取得する動作とを含む動作を複数回繰り返すことで複数の前記蛍光画像を取得し、複数の前記蛍光画像から試料画像を生成する画像形成装置と、を有する。
また本発明の一態様にかかる顕微鏡装置は、所定波長の活性化光を照射されると活性化し、活性化状態で前記活性化光とは異なる波長の励起光を照射されると蛍光を発する蛍光物質を含む試料が配置された観察領域に前記励起光を照射して蛍光画像を取得し、前記観察領域の蛍光強度分布を測定する分布測定装置と、前記蛍光強度分布に基づいて前記観察領域の部分毎の前記活性化光の照射強度を設定する照射強度設定装置と、前記観察領域に対して前記部分毎に設定された照射強度の前記活性化光を照射する動作と、前記活性化光照射後の前記観察領域に前記励起光を照射して蛍光画像を取得する動作とを交互に複数回繰り返すことで複数の前記蛍光画像を取得し、複数の前記蛍光画像から試料画像を生成する画像形成装置と、を有する。
また本発明の一態様にかかる顕微鏡装置は、所定波長の励起光を照射されると自発的に明滅する蛍光物質を含む試料が配置された観察領域に前記励起光を照射して蛍光画像を取得し、前記観察領域の蛍光強度分布を測定する分布測定装置と、前記蛍光強度分布に基づいて前記観察領域の部分毎の前記励起光の照射強度を設定する照射強度設定装置と、前記観察領域に対して前記部分毎に設定された照射強度の前記励起光を照射する動作と、前記観察領域の前記励起光で励起された蛍光画像を取得する動作とを交互に複数回繰り返すことで複数の前記蛍光画像を取得し、複数の前記蛍光画像から試料画像を生成する画像形成装置と、を有する。
また本発明の一態様にかかる観察方法は、所定波長の活性化光を照射されると活性化し、活性化状態で前記活性化光とは異なる波長の励起光を照射されると蛍光を発する蛍光物質を含む試料が配置された観察領域に前記励起光を照射して蛍光画像を取得し、前記観察領域の蛍光強度分布を測定する分布測定ステップと、前記蛍光強度分布に基づいて前記観察領域に照射する前記活性化光の照射強度を設定する照射強度設定ステップと、前記観察領域に対して、設定された前記照射強度の前記活性化光を照射する動作と、前記観察領域に前記励起光を照射して蛍光画像を取得する動作とを含む動作を複数回繰り返すことで複数の前記蛍光画像を取得し、複数の前記蛍光画像から試料画像を生成する画像形成ステップと、を有する。
また本発明の一態様にかかる観察方法は、所定波長の励起光を照射されると自発的に明滅する蛍光物質を含む試料が配置された観察領域に前記励起光を照射して蛍光画像を取得し、前記観察領域の蛍光強度分布を測定する分布測定ステップと、前記蛍光強度分布に基づいて前記観察領域に照射する前記励起光の照射強度を設定する照射強度設定ステップと、前記観察領域に対して、設定された前記照射強度の前記励起光を照射する動作と、前記観察領域の前記励起光で励起された蛍光画像を取得する動作とを含む動作を複数回繰り返すことで複数の前記蛍光画像を取得し、複数の前記蛍光画像から試料画像を生成する画像形成ステップと、を有する。
また、本発明の一態様にかかる観察方法は、所定波長の活性化光を照射されると活性化し、活性化状態で前記活性化光とは異なる波長の励起光を照射されると蛍光を発する蛍光物質を含む試料が配置された観察領域に前記励起光を照射して蛍光画像を取得し、前記観察領域の蛍光強度分布を測定する分布測定ステップと、前記蛍光強度分布に基づいて前記観察領域の部分毎の前記活性化光の照射強度を設定する照射強度設定ステップと、前記観察領域に対して前記部分毎に設定された照射強度の前記活性化光を照射する動作と、前記観察領域に前記励起光を照射して蛍光画像を取得する動作とを含む動作を複数回繰り返すことで複数の前記蛍光画像を取得し、複数の前記蛍光画像から試料画像を生成する画像形成ステップと、を有する。
また本発明の一態様にかかる観察方法は、所定波長の励起光を照射されると自発的に明滅する蛍光物質を含む試料が配置された観察領域に前記励起光を照射して蛍光画像を取得し、前記観察領域の蛍光強度分布を測定する分布測定ステップと、前記蛍光強度分布に基づいて前記観察領域の部分毎の前記励起光の照射強度を設定する照射強度設定ステップと、前記観察領域に対して前記部分毎に設定された照射強度の前記励起光を照射する動作と、前記観察領域の前記励起光で励起された蛍光画像を取得する動作とを含む動作を複数回繰り返すことで複数の前記蛍光画像を取得し、複数の前記蛍光画像から試料画像を生成する画像形成ステップと、を有する。
本発明の態様にかかる顕微鏡装置、および観察方法によれば、同一視野内で蛍光物質の分布に大きな偏りがある場合でも高解像度の画像を得ることができる。
顕微鏡装置の第1実施形態を示す構成図である。 第1実施形態に係る観察方法を示すフローチャートである。 全反射照明の模式図である。 第1の蛍光画像の概略図である。 二次元輝度分布の概略図である。 第2の蛍光画像の概略図である。 蛍光輝点の検出に係る説明図である。 蛍光輝点の検出に係る説明図である。 蛍光輝点の検出に係る説明図である。 顕微鏡装置の第2実施形態を示す構成図である。 第5実施形態において参照する観察方法の第1態様を示す図である。 第5実施形態において参照する観察方法の第2態様を示す図である。 第5実施形態において参照する観察方法の第3態様を示す図である。 第6実施形態において参照する細胞観察画像を示す図である。
以下、図面を参照して試料の観察方法、および顕微鏡装置の一実施形態について説明する。なお、本実施形態は、発明の趣旨をより良く理解させるために具体的に説明するものであり、特に指定のない限り、本発明を限定するものではない。また、以下の説明で用いる図面は、特徴をわかりやすくするために、便宜上、要部となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る顕微鏡装置を示す概要図である。
顕微鏡装置10は、顕微鏡本体15と、顕微鏡本体15に装着された励起照明系11と、活性化照明系13と、制御部14と、記憶部16と、表示部17とを備えている。
本実施形態の顕微鏡装置10は超解像顕微鏡技術(Stochastic Optical Reconstruction Microscopy;STORM)を用いた顕微鏡装置である。
顕微鏡装置10では、所定波長の活性化光L2を照射されると活性化し、活性化状態で活性化光L2とは異なる波長の励起光L1を照射されると蛍光を発して不活性化する蛍光物質を標識として付与された試料を用いる。そして、励起照明系11と活性化照明系13とを用いて試料中の一部の蛍光物質のみを発光させることで離散的に分布した蛍光を観察する動作を繰り返し、これにより取得した多数の蛍光画像を用いて試料画像を形成する。
顕微鏡本体15は、例えば、倒立顕微鏡である。顕微鏡本体15は、観察対象である試料を載置するステージ31を備えており、レーザ光源21から照射される励起光L1をステージ31に向けて反射させる全反射ミラー32と、後述するレーザ光源41から照射される活性化光L2をステージ31に向けて反射させる一方、励起光L1を透過させるダイクロイックミラー33と、ステージ31に載置された試料の蛍光画像を撮像するカメラ34と、が接続されている。
また図示は省略しているが、顕微鏡本体15には、ステージ31に励起光L1及び活性化光L2を照射する対物レンズや、試料から放射された蛍光(観察光)をカメラ34の受光面に結合させる結像レンズなどが設けられている。
ステージ31は、試料に貼り付けられたカバーガラスと試料との界面で励起光L1及び活性化光L2を全反射させる全反射照明が可能に構成されている。全反射照明によれば、照明光(励起光L1、活性化光L2)が全反射する際にカバーガラスから試料側へにじみ出るエバネッセント光により試料を照明することができる。エバネッセント光が届く範囲は界面から100〜150nm程度の範囲に限られるため、カバーガラス表面近傍に位置する蛍光物質のみを発光させることができ、バックグランウドの蛍光を著しく低減することで高いS/N比で実現することができる。
なお、本実施形態の顕微鏡本体15は、上記の全反射照明と、通常の落射照明とを切り替えて使用可能に構成されている。
励起照明系11は、レーザ光源21と、シャッタ22と、全反射ミラー32とを備えており、全反射ミラー32を介して顕微鏡本体15に接続されている。
レーザ光源21は、試料に付与した蛍光物質を発光させるための励起光L1を顕微鏡本体15に供給する光源である。レーザ光源21は、試料に含まれる蛍光物質に適合する波長の励起光L1を射出するものであればよく、例えば、蛍光物質の種類に応じて、緑色レーザ(波長532nm)、赤色レーザ(波長633nm、657nm)、紫色レーザ(波長405nm)、青色レーザ(波長457nm)などを用いることができる。
シャッタ22は、顕微鏡本体15への励起光L1の供給、停止を切り替える装置であり、例えば、レーザ光源21から射出される励起光L1を遮蔽する遮光部材と、この遮光部材を励起光L1の光路に対して進退させる駆動装置とを備えた構成とすることができる。あるいはシャッタ22として、AOTF(Acousto-Optic Tunable Filter;音響光学フィルタ)を用いても良い。
励起照明系11は、ステージ31上の観察視野(観察領域)の全域に対して励起光L1を照射するように構成されている。
活性化照明系13は、レーザ光源41と、AOTF42と、スキャナ43と、ダイクロイックミラー33とを備えており、ダイクロイックミラー33が励起光L1の光路上に挿入されることで、活性化照明系13と顕微鏡本体15とが接続されている。
レーザ光源41は、蛍光物質を活性化するための活性化光L2を顕微鏡本体15に向けて照射する。レーザ光源41は、試料に含まれる蛍光物質に適合する波長の活性化光L2を射出するものであればよく、例えば、蛍光物質の種類に応じて、緑色レーザ(波長532nm)、赤色レーザ(波長633nm、657nm)、紫色レーザ(波長405nm)、青色レーザ(波長457nm)などを用いることができる。
AOTF42は、音響光学フィルタ(Acousto-Optic Tunable Filter)であり、例えば二酸化テルルなどの複屈折結晶に超音波発振器からの超音波を加えることで、この複屈折結晶内に生じる疎密波を利用して、レーザ光源41から入射された活性化光L2を分光偏光させる機能を有する。AOTF42は、レーザ光源41から入射する活性化光L2の強度を設定値に制御し、スキャナ43に向けて射出する。
スキャナ43は、活性化光L2を顕微鏡本体15のステージ31上で走査する。スキャナ43としては、例えば、二軸のガルバノスキャナを用いることができる。
活性化照明系13は、ステージ31上の観察視野(観察領域)に対して、AOTF42により変調された照射強度の活性化光L2を、スキャナ43により走査しながら照射可能に構成されている。
制御部14は、顕微鏡装置10を総合的に制御するコンピュータであり、記憶部16と、表示部17と、AOTFコントローラ18と、カメラコントローラ19とに接続されている。本実施形態において、制御部14は、少なくとも、これらの装置を制御するための制御信号を生成する制御信号生成機能と、カメラコントローラ19を介して蛍光画像を取得する蛍光画像取得機能と、取得した蛍光画像を解析する画像解析機能と、複数の蛍光画像から試料画像を生成する画像形成機能と、を有する。
記憶部16は、例えば半導体メモリやハードディスクなどからなり、制御部14において使用されるプログラムや制御部14から供給されるデータ(蛍光画像など)を、制御部14から読出可能な状態で記憶する。
表示部17は、例えばモニタ(表示装置)やプリンタ(印刷装置)であり、制御部14から出力される画像データに基づく映像を表示、印刷する機能を提供する。
AOTFコントローラ18は、活性化照明系13に備えられたAOTF42を駆動制御する。AOTFコントローラ18は、制御部14から入力される制御信号に基づいてAOTF42を駆動し、レーザ光源41から出力された活性化光L2を変調する。
カメラコントローラ19は、顕微鏡本体15に接続されたカメラ34を駆動制御する。カメラコントローラ19は、制御部14から入力される制御信号に基づいてカメラ34を動作させ、試料から放射された蛍光の画像を取得し、取得した蛍光画像を制御部14に出力する。
なお、励起照明系11において、シャッタ22と全反射ミラー32との間に、AOTFが設けられていてもよい。また、活性化照明系13において、例えばAOTF42とスキャナ43との間に、シャッタが設けられていてもよい。
さらに、レーザ光源21とレーザ光源41とを1つの筐体内に備え、複数種のレーザ光を射出可能に構成されたレーザ光源装置を採用してもよい。このようなレーザ光源装置を備える場合、レーザ光源装置とともにシャッタ22やAOTF42、スキャナ43を備えた照明系を構成することで、1つの照明系により励起光L1と活性化光L2の両方を顕微鏡本体15に供給可能となる。
顕微鏡装置10は、制御部14に備えられた上記の機能を組み合わせて実行することにより、後述する観察方法の実施に必要な各種の動作を実現する。したがって、顕微鏡装置10は、蛍光物質の分布に対応する蛍光強度分布を測定する分布測定装置、観察領域の部分毎の活性化光の照射強度を設定する照射強度設定装置、及び、STORM撮影処理及び画像処理により試料画像を生成する画像形成装置の機能を兼ね備えたものである。
次に、顕微鏡装置10を用いた観察方法について説明する。
図2は、本実施形態の観察方法を示すフローチャートである。本実施形態の観察方法は、分布測定ステップS101と、照射強度設定ステップS102と、画像形成ステップS103と、からなる。
分布測定ステップS101は、顕微鏡装置10において第1の蛍光画像を取得するステップS11と、第1の蛍光画像における二次元輝度分布(蛍光強度分布)を計算するステップS12とを含む。
照射強度設定ステップS102は、上記の蛍光強度分布に基づいて活性化光L2の二次元強度マップ(照射強度分布)を設定するステップS13を含む。
画像形成ステップS103は、二次元強度マップに基づき照射強度を制御された活性化光L2を試料に照射するステップS14と、試料に励起光L1を照射して第2の蛍光画像を取得するステップS15と、第2の蛍光画像を保存するステップS16と、撮影終了を判定するステップS17と、複数の第2の蛍光画像から試料画像を生成するステップS18と、を含む。
顕微鏡装置10による観察手順の概略は以下の通りである。
まず、分布測定ステップS101において、試料における蛍光物質の存在密度に対応する二次元輝度分布を把握する。その後、照射強度設定ステップS102において、二次元輝度分布に基づいて試料の領域毎に活性化光L2の照射強度を設定する(二次元強度マップの作成)。その後、画像形成ステップS103において、二次元強度マップに基づいて活性化光L2の強度を変調しながら試料に照射する動作と、励起光L1を照射して第2の蛍光画像を得る動作とを、数百回から数万回繰り返す(STORM撮影処理)。そして、撮影した多数の第2の蛍光画像を合成することで、高解像度の試料画像を得る(STORM画像処理)。
以下、各段階の手順について詳細に説明する。
まず、顕微鏡装置10のステージ31上に、標識として蛍光物質を付与された試料がセットされる。観察対象となる試料は、例えば培養液に浸漬された細胞などである。
蛍光物質としては、所定波長の活性化光を照射されると活性化し、活性化状態で活性化光とは異なる波長の励起光を照射されると蛍光を発して不活性化する蛍光物質が用いられる。具体的には、米国特許公開第2008/0032414号明細書に記載されたものを用いることができ、例えば、2種類のシアニン染料を結合させた染料対(Cy3−Cy5染料対、Cy2−Cy5染料対など)を用いることができる。
上記の染料対において、一方の染料(第1の染料)が励起光により発光する光放射部分を形成し、他方の染料(第2の染料)が、光照射に応答して第1の染料を活性化するか、あるいは第1の染料の状態を切り替えるスイッチとして機能する活性化部分を形成する。例えば、Cy3−Cy5染料対では、Cy5が光放射部分であり、Cy3はCy5を活性化可能な活性化部分である。したがって、Cy3−Cy5染料対を含む蛍光物質に、Cy3の吸収波長に対応する緑色レーザ(532nm)を照射すると、光放射部分であるCy5が活性化され、Cy5が蛍光状態に移行する。そして、Cy5が蛍光状態にある蛍光物質に対してCy5の吸収波長に対応する赤色レーザ(633nm)を照射すると、Cy5が発光するとともに、非活性状態(暗状態)に戻る。
STORMでは、蛍光物質における蛍光状態と暗状態とのスイッチング動作を制御することで、試料に付与された蛍光物質のごく一部のみを選択的に発光させ、蛍光物質を1分子レベルで検出可能としている。
ステージ31への試料のセットが完了したならば、制御部14は、分布測定ステップS101を開始する。分布測定ステップS101では、まず、第1の蛍光画像を取得するステップS11が実行される。
ステップS11では、最初に、活性化照明系13から射出される活性化光L2が顕微鏡本体15に供給され、ステージ31上の試料に対して活性化光L2が照射される。このとき、励起照明系11のシャッタ22が閉状態とされることで励起光L1が遮断され、顕微鏡本体15には活性化光L2のみが入射する。また、AOTF42は、制御部14から入力される制御信号に基づいて動作するAOTFコントローラ18により、レーザ光源41から入射する活性化光L2を一定強度で出力する状態とされる。そして、スキャナ43により活性化光L2が観察視野全域に対して走査され、視野全域の試料に対して均一な強度の活性化光L2が照射される。これにより、視野全域にわたって試料に含まれる蛍光物質が活性化される。例えば、蛍光物質がCy3−Cy5染料対を有する場合には、光放射部分であるCy5が蛍光状態に移行し、発光可能な状態となる。
なお、活性化光L2は全反射照明、落射照明のいずれの形態で試料に照射してもよい。
図3は、全反射照明により活性化光L2(あるいは励起光L1)を試料Sに照射する場合を示す説明図である。図3に示すように、ステージ31のカバーガラス31a上に試料Sが配置されており、活性化光L2はカバーガラス31aの下方からカバーガラス31aの表面に対して斜めに入射する。そして、活性化光L2はカバーガラス31aと試料Sとの界面で全反射され、上記界面から試料S側へにじみ出すエバネッセント光EVが試料Sの界面側表層に照射される。これにより、試料Sのごく表層部分に位置する蛍光物質のみが選択的に活性化される。
一方、落射照明の場合には、カバーガラス31aの法線方向に活性化光L2を入射させ、カバーガラス31aを透過させた活性化光L2を試料Sに照射する。この場合、試料Sの厚さ方向の全体に活性化光L2が照射される。
続いて、活性化照明系13が活性化光L2を射出しない状態とされるとともに、励起照明系11のシャッタ22が開状態とされ、レーザ光源21から射出される励起光L1が全反射ミラー32を介して顕微鏡本体15に供給される。本実施形態の顕微鏡装置10では、励起照明系11から供給された励起光L1は観察視野全域に照射される。そうすると、活性化光L2で活性化されている蛍光物質は、励起光L1が照射されることにより蛍光を発するとともに、不活性状態に移行する。この蛍光物質が発する蛍光を、カメラコントローラ19を介してカメラ34を動作させることで撮影し、第1の蛍光画像を取得することができる。撮影された第1の蛍光画像はカメラコントローラ19から制御部14に送信され、制御部14は必要に応じて第1の蛍光画像を記憶部16に記憶させる。
次に、ステップS12では、制御部14において、第1の蛍光画像における二次元輝度分布(蛍光強度分布)が算出される。
ここで図4は、分布測定ステップS101で得られる第1の蛍光画像を概略的に示す図である。図4に示す第1の蛍光画像E1では、図中に+印で示された蛍光の輝点が、観察視野E内に偏って存在している。すなわち、試料の部位により蛍光物質の存在密度が異なっているために、蛍光物質が多い部分では輝点が多く、そのために蛍光強度が強くなる。一方、蛍光物質が少ない部分では輝点が少なく、したがって蛍光強度が弱くなる。
このような蛍光強度の偏りは、あらゆる試料において通常見られる現象であり、例えば細胞試料等では、細胞組織ごとの密度の差異によって蛍光強度分布(二次元輝度分布)の不均一を生じる。図4において、輝点が密集している領域(蛍光強度が強い部分)は、例えば細胞中の細胞核近傍の部分に対応し、輝点が散在している領域(蛍光強度が低い部分)は、例えば細胞内の小器官の部分に対応する。
第1の蛍光画像E1から観察視野における蛍光強度の分布を導出することで、例えば、図5に示すような二次元輝度分布を得ることができる。
図5に示す二次元輝度分布EMは、領域R1〜R4の4つの領域に区画されており、各々の領域R1〜R4に対して、蛍光強度の水準(レベル)が設定されている。領域R1は、輝点密度が最も大きく、放射強度が最も大きい範囲に対応する。以後、領域R2、R3、R4の順に、輝点密度が小さくなり、より低い放射強度の範囲に対応して分類されている。
なお、図5では、蛍光強度を4水準に分類しているが、分類する水準の数は特に限定されない。AOTF42による制御が可能な範囲で細かく分類することが可能である。
以上の手順により二次元輝度分布EMを取得したならば、照射強度設定ステップS102に移行し、二次元強度マップを作成、保存するステップS13が実行される。
ステップS13において、制御部14は、分布測定ステップS101で算出した二次元輝度分布EMに基づいて、観察視野の位置毎に活性化光L2の照射強度を規定する二次元強度マップを作成する。
二次元強度マップの作成にあたっては、図5に示した二次元輝度分布EMにおいて蛍光強度が最も高い領域R1に対する活性化光L2の照射強度を最も低く設定する一方、蛍光強度が最も低い領域R4に対する活性化光L2の照射強度を最も高く設定する。領域R2、R3については、それぞれの放射強度のレベルに応じて領域R1、R4の中間の照射強度に設定される。
すなわち、観察視野において、蛍光物質が多く存在する領域R1、R2には比較的弱い活性化光L2が照射されるようにし、蛍光物質が少ない領域R3、R4には、比較的強い活性化光L2が照射されるようにする。
二次元強度マップは、本実施形態の場合、AOTFコントローラ18に出力する制御信号のマップであるため、AOTF42において活性化光L2に対する所望の変調(照射強度の変化)が可能であれば、そのデータ形式は特に限定されない。
二次元強度マップは、例えば、分布測定ステップS101で得られた二次元輝度分布EMにおいて、領域R1〜R4に、それぞれの放射強度のレベルの逆数を割り当てたマップとして作成することができる。例えば、領域R1〜R4の放射強度のレベルがそれぞれ4,3,2,1であれば、二次元強度マップにおける領域R1〜R4には、それぞれ0.25(1/4)、0.33(1/3)、0.5(1/2)、1(1/1)が照射強度の制御値として設定される。
あるいは、二次元輝度分布EMを階調反転させた反転画像として作成してもよい。例えば、領域R1〜R4の放射強度のレベルに対応する階調値が200、150、100、50であり、階調値の範囲が1〜255であるとしたとき、二次元強度マップにおける領域R1〜R4には、それぞれ55、105、155、205が照射強度の制御値として設定される。
このようにして照射強度設定ステップS102で生成された二次元強度マップ(照射強度分布のデータ)は、制御部14から記憶部16に保存される。
二次元強度マップの設定が終了したならば、制御部14は、画像形成ステップS103を開始する。画像形成ステップS103では、照射強度設定ステップS102で設定された二次元強度マップを用いて数百から数万枚の第2の蛍光画像を取得するSTORM撮影処理(ステップS14〜S17)と、第2の蛍光画像から試料画像を生成するSTORM画像処理(ステップS18)とが実行される。
まず、ステップS14では、制御された活性化光L2が試料に照射される。顕微鏡装置10では、励起照明系11のシャッタ22が閉状態とされ、顕微鏡本体15には活性化光L2のみが供給される。制御部14は、記憶部16に保存されている二次元強度マップを読み出し、二次元強度マップを構成する個々のデータ(制御信号)を、AOTFコントローラ18に送信する。AOTFコントローラ18は、入力された制御信号に基づいてAOTF42を駆動する。
活性化照明系13では、レーザ光源41から射出された活性化光L2が、AOTFコントローラ18により駆動されるAOTF42により二次元強度マップに設定された照射強度に変調される。そして、照射強度を制御された活性化光L2がスキャナ43により位置制御されてダイクロイックミラー33に入射し、ダイクロイックミラー33で反射されてステージ31上の観察視野の所定位置に照射される。
このとき、顕微鏡装置10が全反射照明モードにある場合には、図3に示したように、活性化光L2はエバネッセント光EVとして試料Sに照射され、試料Sのごく表層部分に位置する蛍光物質のみが選択的に活性化される。
上記のステップS14では、二次元強度マップに基づいて、観察視野の部分毎に制御された照射強度の活性化光L2が照射されるので、観察視野内の蛍光物質が相対的に高密度に存在する領域(高密度領域)には相対的に低い強度の活性化光L2が照射され、蛍光物質が相対的に低密度に存在する領域(低密度領域)には相対的に高い強度の活性化光L2が照射される。
そうすると、上記の高密度領域では蛍光物質が活性化される確率が相対的に低くなり、低密度領域では活性化される確率が相対的に高くなる。しかしその一方で、高密度領域では蛍光物質の量が多く、低密度領域では蛍光物質の量が少ないため、活性化光L2により活性化される蛍光物質の量は、高密度領域と低密度領域とでほぼ同等の量になる。
次に、ステップS15に移行すると、活性化照明系13が活性化光L2を射出しない状態とされるとともに、励起照明系11のシャッタ22が開状態とされ、レーザ光源21から射出される励起光L1が全反射ミラー32を介して顕微鏡本体15に供給される。これにより、励起光L1が観察視野全域に照射され、活性化光L2で活性化されている蛍光物質のみが選択的に発光する。蛍光を発した蛍光物質は不活性状態に移行する。この蛍光物質が発する蛍光を、カメラコントローラ19を介してカメラ34を動作させることで撮影し、第2の蛍光画像を取得することができる。撮影された第2の蛍光画像はカメラコントローラ19から制御部14に送信される。
ここで図6は、第2の蛍光画像を概略的に示す図である。図6に示す第2の蛍光画像E2では、撮影された蛍光の輝点を+印で示し、二次元輝度分布EMにおける領域R1〜R4の境界を重ねて図示することで、領域R1〜R4のそれぞれにおける輝点の密度を識別可能にしている。図6に示すように、本実施形態で取得される第2の蛍光画像E2は、領域R1〜R3の各領域における輝点(+印)の密度がほぼ均一化されたものとなる。これは、領域R1に対する活性化光L2の照射強度を低くするとともに、領域R3に対する活性化光L2の照射強度を高めることで、領域R1〜R3において活性化される蛍光物質の量がほぼ同等となるように補正しているからである。
そして、ステップS16において、制御部14は受信した第2の蛍光画像を記憶部16に記憶させる。第2の蛍光画像が記憶部16に保存されたならば、ステップS17において、STORM撮影処理が終了したか否かが判定される。すなわち、予め設定された枚数の第2の蛍光画像の取得が終了したか否かが判定される。第2の蛍光画像の枚数が予定数に達していない場合には、ステップS14に戻り、上述したステップS14〜S16が繰り返し実行される。
本実施形態の場合、ステップS15において発光した蛍光物質は、発光するとともに不活性化されるため、ステップS17からステップS14に戻って活性化光L2の照射が再度行われる場合には、試料Sに含まれる蛍光物質は不活性状態である。そのため、ステップS14を再実行する毎に、活性化される蛍光物質は確率的に異なるものとなり、その後のステップS15で取得される第2の蛍光画像は、前のサイクルで取得された第2の蛍光画像と異なる輝点パターンを示すものとなる。
このようにして、ステップS14〜S16を繰り返し実行することで、輝点の位置が異なる第2の蛍光画像を数百枚〜数万枚取得する。
なお、このような数百から数万回の第2の蛍光画像の取得が可能となるのは、試料Sに付与された蛍光物質が、発光させたときに不活性状態に戻る性質を有していることから、1回の撮影毎の発光時間を短くすることができ、退色までの期間を長くすることができること、及び、活性化光L2によって活性化する蛍光物質が全体のごく一部であり、1回の撮影で発光させる蛍光物質が比較的少ないことによる。
一方、予定数の第2の蛍光画像の撮影が完了している場合には、ステップS17において終了と判定され、ステップS18に移行する。
ステップS18では、記憶部16に蓄積された数百〜数万枚の第2の蛍光画像を重ね合わせることで、試料画像を生成する。第2の蛍光画像を重ね合わせる際には、制御部14において、複数の第2の蛍光画像の間でほぼ同一と見なせる座標に存在する複数の蛍光輝点は、単一の蛍光輝点となるように変換する。
本実施形態では領域毎に活性化光L2の照射強度を異ならせているため、領域毎に蛍光物質が活性化される確率が異なることとなる。特に蛍光物質の存在密度が比較的低い領域R3において、活性化光L2の照射強度を高めていると、領域R3では同一の蛍光物質が活性化される確率が高くなる。そこで、上記のように同一と見なせる蛍光輝点を間引くことで、照射強度を変化させたことに起因する試料画像の不具合の発生を防止することができる。
なお、同一と見なせる蛍光輝点は、それらの間隔によって判断することができ、例えばSTORMの分解能(約20nm)未満の間隔である場合に同一の蛍光輝点と判定するように設定する。
あるいは、上述の蛍光輝点を間引く方法に代えて、生成した試料画像に対して二次元強度マップの情報を付加した情報付加画像を生成する方法を採用してもよい。すなわち、第2の蛍光画像をそのまま重ねることで試料画像を作成し、作成された試料画像に対して、領域R1〜R4のそれぞれで異なる色の着色を施してもよい。このようにすると、蛍光物質の存在密度が比較的大きい領域R1において画像がつぶれてしまうのを防止できるとともに、存在密度が比較的低い領域R3における画像の鮮明度を向上させることができる。その一方で、あたかも蛍光物質が一様に分布しているような試料画像となるため、照射強度を変化させた領域R1〜R4を色分けして表示する等により二次元強度マップの情報を付加することで、蛍光物質の存在密度に基づく情報をユーザーに提供することができる。
なお、活性化光L2の照射強度に応じた情報としては、上記の色分けの他に、領域R1〜R4の境界線を試料画像に重ねて示す方法や、領域R1〜R4に対応させて試料画像の背景色を異ならせる方法などを用いてもよい。
以上に説明した本実施形態の観察方法によれば、観察視野において蛍光物質の存在密度に偏りがあったとしても、鮮明な試料画像を得ることができる。以下、かかる作用効果について詳細に説明する。
従来のSTORM撮影処理では、図4に示した第1の蛍光画像E1のように蛍光物質の偏りがある場合、領域R1のような蛍光物質が密集した領域では、画像がつぶれてしまっていた。これは、図7Bに示すように、蛍光輝点同士が近接して配置されていると、検出パルスが分離不可能に重なってしまい、2つの蛍光輝点として検出することができなくなるためである。蛍光物質の1分子ごとの蛍光輝点を検出するには、図7A、図7Cに示すように、蛍光物質の分子1つが孤立しているか、あるいは蛍光物質の分子同士が適度に離れて配置されている必要がある。
そこで、本実施形態の観察方法では、観察視野における蛍光物質の存在密度に応じて活性化光L2の照射強度を異ならせることとした。すなわち、蛍光物質が相対的に多く存在する領域には相対的に弱い活性化光L2を照射し、蛍光物質が相対的に少ない領域には相対的に強い活性化光L2を照射することとした。これにより、図6に示したように、領域R1〜R3の各領域における蛍光輝点(+印)の密度をほぼ均一化することができるとともに、図7Cに示したような、蛍光輝点同士がほどよく離れている状態とすることができる。したがって、図6に基づく蛍光輝点の検出によれば、蛍光物質の1分子に対応する蛍光輝点を識別することが可能である。
なお、図6において、蛍光輝点同士の平均的な間隔は、活性化光L2の照射強度により調整することができる。活性化光L2の照射強度を高めれば、より多くの蛍光物質が活性化されることから、蛍光輝点同士の平均的な間隔が狭くなり、逆に照射強度を低くすると間隔が広くなる。
蛍光輝点同士の間隔は、狭すぎると図7Cに示したように個々の蛍光輝点を検出することが困難になる。一方、蛍光輝点同士の間隔が広すぎると第2の蛍光画像の1枚当たりの蛍光輝点の数が少なくなるために、第2の蛍光画像の必要枚数が多くなり、測定時間が長くなったり、蛍光物質の退色の問題が生じやすくなったりする。
したがって、蛍光輝点同士の平均的な間隔(蛍光輝点の存在密度)が適切な範囲となるように、活性化光L2の照射強度を調整することが好ましい。具体的に、第2の蛍光画像における蛍光輝点同士の間隔は、顕微鏡装置10の光学分解能の2倍以上とすることが好ましく、3倍程度とすることがより好ましい。少なくとも光学分解能の2倍以上の間隔があれば、個々の蛍光輝点を識別することができる。また、光学分解能の3倍程度とすれば、蛍光輝点を比較的高密度に配置することができるので、効率良く観察を行うことができる。
例えば、顕微鏡装置10の光学分解能が200nmであるならば、第2の蛍光画像における蛍光輝点同士の平均的な間隔が、600nm程度となるように、活性化光L2の照射強度を調整すればよい。詳しくは、二次元強度マップにおいて、領域ごとの制御値の差又は比率を維持したまま、二次元強度マップ全体の制御値を増加又は減少させればよい。
また、上記の蛍光輝点同士の間隔を調整するために、ステップS15で取得した第2の蛍光画像に基づいて、活性化光L2の照射強度の再調整を行ってもよい。この場合、制御部14において、カメラコントローラ19から取得した第2の蛍光画像を解析し、蛍光輝点同士の平均的な間隔を算出する。そして、算出された間隔が光学分解能の2倍未満である場合には、次に実行されるステップS14において照射する活性化光L2の照射強度を低く補正する。あるいは、算出された間隔が光学分解能の例えば4倍以上と広すぎる場合には、活性化光L2の照射強度を高く補正する。
さらに、上記の補正後に第2の蛍光画像から蛍光輝点同士の平均的な間隔を算出し、算出された間隔が適切な範囲を超えている場合には、上記の活性化光L2の照射強度の補正を再度実施してもよい。またさらに、蛍光輝点同士の平均的な間隔が適切な範囲(少なくとも光学分解能の2倍以上)となるまで、活性化光L2の照射強度の補正を繰り返してもよい。
また本実施形態において、ステップS14における活性化光L2の照射を行った後、ステップS15、S16による第2の蛍光画像の取得動作を、複数回繰り返して実行してもよい。これにより、活性化させた蛍光物質を有効に利用して第2の蛍光画像を効率良く取得することができる。
なお、発光した蛍光物質は不活性化するため、このように励起光L1の照射を繰り返すと、観測される蛍光の輝点数が徐々に減少していく。輝点数が少なすぎると第2の蛍光画像を取得する時間が無駄になるため、ステップS15の繰り返し回数は、2〜5回程度である。
上記のように1回の活性化光照射に対して複数回の励起光照射を行う場合には、最初の励起光照射により取得される第2の蛍光画像に基づいて、輝点の平均間隔の調整(活性化光L2の照射強度の調整)を行う。2回目以降の第2の蛍光画像では輝点の数が減って平均間隔が大きくなるため、個々の輝点を検出しやすくなるからである。
上記のように第2の蛍光画像の情報に基づいて活性化光L2の照射強度を調整し、次回以降のサイクルで得られる第2の蛍光画像における蛍光輝点同士の間隔を適切な範囲に調整することで、高解像度の画像を効率良く取得することが可能となる。
また本実施の形態において、第1の蛍光画像を、第2の蛍光画像の一部として用いてもよい。第1の蛍光画像も試料の蛍光物質の蛍光輝点を撮影したものであるため、第2の蛍光画像とともに重畳して試料画像の作成に用いることができる。第1の蛍光画像において蛍光輝点が過度に密集した領域が生じないように活性化光L2の強度を調整しておくと、試料画像の重畳に好適に用いることができる第1の蛍光画像とすることができる。
また本実施形態において、二次元強度マップ作成のための第1の蛍光画像を複数枚取得してもよい。この場合に、第1の蛍光画像を取得する度に活性化光L2を試料に照射してもよく、活性化光L2を1回照射した後、第1の蛍光画像の取得動作を複数回実行してもよい。
そして、二次元強度マップを作成する際には、取得した複数の第1の蛍光画像を重畳した画像において二次元輝度分布を算出し、かかる二次元輝度分布に基づいて二次元強度マップを作成する。
二次元強度マップの作成に複数の第1の蛍光画像を用いるようにすることで、個々の第1の蛍光画像における蛍光輝点の数を減らすことができるため、試料画像の一部として用いることができる第1の蛍光画像を得やすくなる。
(第2の実施形態)
図8は、第2実施形態に係る顕微鏡装置を示す概要図である。なお、図8中の第1実施形態と共通の構成要素には同一の符号を付し、それらについての詳細な説明は省略する。
第2実施形態の顕微鏡装置60は、第1実施形態の活性化照明系13に代えて、活性化照明系63を備えた構成である。活性化照明系63は、水銀ランプ61と、空間光変調装置62と、ダイクロイックミラー33とを備えており、ダイクロイックミラー33を介して顕微鏡本体15に接続されている。空間光変調装置62には、光変調コントローラ68が接続され、光変調コントローラ68は制御部14と接続されている。
空間光変調装置62は、例えば、DMD(デジタルミラーデバイス;登録商標)や液晶パネルである。DMDは、多数の微小鏡面(マイクロミラー)を平面に配列した構成を備えている。空間光変調装置62としてDMDを用いた場合には、光変調コントローラ68から入力される駆動信号に基づいてマイクロミラーの角度を高速にスイッチングし、入射光を反射させる方向を制御することで、個々のマイクロミラーに対応する領域の射出光量を制御することができる。
これにより、活性化照明系63は、水銀ランプ61から射出される活性化光L3を、空間光変調装置62により変調し、所望の照射強度分布を有する面照明として顕微鏡本体15に供給することができる。
第2実施形態の顕微鏡装置60では、活性化光L2を変調する装置として空間光変調装置62を用いているので、第1実施形態と同様に観察視野に対して、その領域毎に制御された照射強度の活性化光L2を照射することができる。したがって、第1実施形態と同様の観察方法を実施することができる。
なお、第2実施形態に係る活性化照明系63では、第1実施形態の活性化照明系13のようにレーザ光を走査するスキャナを設ける必要はない。
(第3の実施形態)
以上の実施形態では、活性化用と励起用に波長の異なる2つのレーザを用いる顕微鏡装置について説明してきた。一方、1つの短波長レーザのみを用いる超解像顕微鏡技術として、dSTORM(direct Stochastic Optical Reconstruction Microscopy)が知られている(例えば、論文:Applied Physics B(2008)93: 725-731, Photoswitching microscopy with standard fluorophores、 S.van de Linde・R.Kasper・ M.Heilemann・ M.Sauer)。dSTORMにおいては、従来のSTORMのように活性化用のレーザを照射することなく、蛍光物質の自発的な明滅を元に、少数の蛍光色素のみの画像を取得する。
第3の実施形態の蛍光顕微鏡装置は、このdSTORMを適用した構成である。
第3の実施形態の顕微鏡装置としては、図1に示した顕微鏡装置10から活性化照明系13を省略した構成を採用することができる。かかる構成の顕微鏡装置では、励起照明系11によって所定波長の励起光を照射されると自発的に明滅する蛍光物質を含む試料を顕微鏡本体15のステージ31上の観察領域に配置し、この観察領域に対して、励起照明系11から励起光を照射することで蛍光物質を明滅させ、蛍光物質から放射される光をカメラ34により撮像することで蛍光画像を取得する。
第3実施形態に係る顕微鏡装置において、制御部14は、カメラコントローラ19からの信号に基き観察領域の蛍光強度分布を測定し、蛍光強度分布に基づいて観察領域の部分毎の励起光の照射強度を設定する。そして、制御部14は、観察領域に対して部分毎に設定された照射強度の励起光を照射する動作と、観察領域の励起光で励起された蛍光画像を取得する動作とを交互に複数回繰り返すことで複数の蛍光画像を取得し、複数の蛍光画像から試料画像を生成する。
したがって、第3実施形態に係る観察方法の手順は、図2に示した第1実施形態に係る観察方法と同様に、分布測定ステップS101と、照射強度設定ステップS102と、画像形成ステップS103と、を有する。ただし本実施形態の場合、分布測定ステップS101において、活性化照明系13ではなく、励起照明系11が用いられる。
本実施形態では、分布測定ステップS101において、励起照明系11から観察領域に対して一様な強度分布の励起光L1を照射する。そして、励起光L1を照射された蛍光物質から射出される蛍光を、カメラコントローラ19を介してカメラ34を動作させることで撮影する。撮影された第1の蛍光画像はカメラコントローラ19から制御部14に送信される。制御部14は、第1の蛍光画像における二次元輝度分布(蛍光強度分布)を算出する。
その後、照射強度設定ステップS102では、第1実施形態と同様に、二次元強度分布から二次元強度マップが作成される。
一方、画像形成ステップS103では、照射強度設定ステップS102において作成された二次元強度マップに基づいて、照射強度を変調しながら励起光L1を試料に照射することで、数百から数万枚の第2の蛍光画像を取得し、第2の蛍光画像から試料画像を生成する。第1実施形態では活性化光L2の強度を変調していたが、本実施形態の場合には励起光L1を照射するのみで蛍光物質が発光するので、励起光L1の強度を変調しながら照射することになる。
以上に説明した第3実施形態によれば、先の実施形態と同様に、蛍光物質の分布に大きな偏りがある場合でも高解像度の画像を得ることができる。また励起光の照射により自発的に明滅する蛍光物質を用いるので、照明系を簡素化することができる。
(第4の実施形態)
先の第1の実施形態では、活性化後に励起光を照射すると蛍光を発して不活性化する蛍光物質を用いた顕微鏡技術(STORM)に関して説明したが、蛍光物質の種類が異なる同様の技術として、PALM(Photoactivated Localization Microscopy)も知られている(例えば、特表2008−542826号公報、論文:Proposed method for molecular optical imaging, Optics Letters, vol.20, No.3, (Feb.1, 1995), pp.237-239.)。
先の第1実施形態の観察方法の手順は、試料画像の取得にPALMを用いる場合にもそのまま適用され、顕微鏡装置10、60の構成変更も不要である。顕微鏡装置10又は顕微鏡装置60において、制御部14は、カメラコントローラ19からの信号に基づき観察領域の蛍光強度分布を測定し、蛍光強度分布に基づいて観察領域の部分毎の励起光の照射強度を設定する。そして、制御部14は、観察領域に対して部分毎に設定された照射強度の活性化光を照射する動作と、励起光を照射して蛍光画像を取得する動作とを交互に複数回繰り返すことで複数の蛍光画像を取得し、複数の蛍光画像から試料画像を生成する。
PALMを用いる場合には、試料に付与される蛍光物質が変更される。具体的には、蛍光物質として、所定波長の活性化光を照射されると活性化し、活性化状態で活性化光とは異なる波長の励起光を照射されると蛍光を発する蛍光物質が用いられる。
このような蛍光物質としては、クラゲやサンゴ由来の蛍光タンパク質の変異種が挙げられる。例えば、クラゲ由来の蛍光タンパク質の変異種であるPA-GFPは、活性化光の照射により蛍光強度が大幅に上昇し、PS-CFPは、活性化光の照射により他の色の蛍光を発光可能に変化する。また、サンゴ由来の蛍光タンパク質の変異種であるDronpaは、活性化光の照射により励起波長の光の照射による発光が可能になり、Kaedeは、活性化光の照射により蛍光色が変化する。
本実施形態の観察方法においても、図2に示した分布測定ステップS101と、照射強度設定ステップS102と、画像形成ステップS103を順次実行することにより、高解像の試料画像を得ることができる。
分布測定ステップS101のステップS11では、活性化照明系13から均一強度の活性化光L2が試料に照射された後、励起光L1が試料に照射され、発光光の観測により第1の蛍光画像が取得される。本実施形態の場合も、例えば図4に示した第1の蛍光画像E1が取得される。
なお、活性化光を照射しない状態でも励起光の照射により発光する蛍光タンパク質(PS-CFP、Kaede)を用いている場合には、変化前の蛍光(PS-CFPの青色光、Kaedeの緑色光)を観測すればよいため、分布測定ステップS101における活性化光の照射は不要である。
また、不活性化が可能な蛍光物質を用いている場合には、分布測定ステップS101の実行後に、蛍光物質を不活性化させ、蛍光物質の退色の進行を抑えるようにしてもよい。例えば、キンドリング蛍光タンパク質を用いる場合には、分布測定ステップS101において照射する活性化光の照射強度を、蛍光物質に自発的な不活性化が生じる照射強度とすればよい。またDronpaのように励起光の連続照射により不活性状態に戻る蛍光タンパク質を用いてもよい。
次に、ステップS12において、第1の蛍光画像における二次元強度分布が算出される。当該ステップにおける具体的な処理は、第1の実施形態と同様であり、これにより図5に示した二次元輝度分布EMが取得される。
次に、照射強度設定ステップS102において、二次元輝度分布EMに基づく活性化光L2の照射強度の二次元マップが作成される。当該ステップにおける具体的な処理は第1の実施形態と同様であり、作成された二次元強度マップは記憶部16に保存される。
次に、画像形成ステップS103のステップS14では、上記で作成した二次元強度マップを用いて変調された活性化光L2が試料に照射される。すなわち、二次元強度マップに基づいて、蛍光物質が高密度に存在する領域には相対的に低い強度の活性化光L2が照射される一方、蛍光物質が低密度に存在する領域には相対的に高い強度の活性化光L2が照射される。これにより、活性化される蛍光物質の密度が視野全体で平均化される。
次に、ステップS15において、試料に励起光L1が照射される。これにより、活性化状態の蛍光物質が発光し、その発光光がカメラ34によって撮影され、第2の蛍光画像が取得される。本実施形態の場合も、第1実施形態と同様に、図6に示す第2の蛍光画像E2のように、蛍光の輝点がほぼ均一な密度で存在する第2の蛍光画像が得られる。取得された第2の蛍光画像は、ステップS16において記憶部16に保存される。
なお、本実施形態の場合、ステップS15、S16における第2の蛍光画像の取得動作は、ステップS14で活性化させた蛍光物質が退色してしまうか、不活性状態に戻るまで繰り返し実行される。
次に、ステップS17において、撮影の終了が判断され、撮影が完了していない場合には、ステップS14に戻り、再び試料に対する活性化光L2の照射動作が実行される。この活性化光L2の照射により、退色していない蛍光物質が活性化される。その後、ステップS15、S16の第2の蛍光画像の取得、保存動作が実行される。
ステップS14からステップS16が予め設定された回数繰り返し実行されると、ステップS17において撮影が終了していると判定され、ステップS18に移行する。そして、ステップS18の画像処理動作が実行されることにより、多数の第2の蛍光画像から高解像の試料画像が作成される。
以上に説明した第4実施形態によれば、先の実施形態と同様に、蛍光物質の分布に大きな偏りがある場合でも高解像度の画像を得ることができる。
(第5の実施形態)
図9〜図11は、第5の実施形態に係る観察方法の説明図である。図9は先の実施形態に用いられた観察方法(第1態様)を示した図である。図10は、観察方法の第2態様を示す図である。図11は、観察方法の第3態様を示す図である。第2態様の観察方法は、上述した第1、第2、第4実施形態に適用することができ、第3態様の観察方法は、先の第1〜第4実施形態のいずれにも適用することができる。
なお、図9〜図11では、図2に示した各ステップのうち、説明に必要なステップのみを表示して説明する。具体的には、二次元輝度分布を計算するステップS12や二次元強度マップを作成するステップS13、第2の蛍光画像を保存するステップS16等についての図示を省略している。
上記した第1、第2、第4実施形態の顕微鏡装置における第1態様の観察方法では、図9に示すように、蛍光物質の分布を測定するために第1の蛍光画像を取得するステップS11において、まず、試料に活性化光L2を照射し、試料に含まれる蛍光物質を活性化させるステップS1が実行される。その後、試料に励起光L1を照射し、試料から発せられる蛍光を検出して第1の蛍光画像を取得するステップS2が実行される。
また、STORM(PALM)撮影処理においては、二次元強度マップに基づき照射強度を制御された活性化光L2を試料に照射し、蛍光物質を活性化するステップS14と、励起光L1を照射して蛍光物質を発光させ、第2の蛍光画像を取得するステップS15とが、この順に、所定枚数の第2の蛍光画像を取得するまで繰り返し実行される。
上記に対して、図10に示す第2態様では、蛍光物質の分布を測定するために第1の蛍光画像を取得するステップS11において、試料に活性化光L2を照射するステップS1と、試料に励起光L1を照射して第1の蛍光画像を取得するステップS2とを同時に実行される。このとき、ステップS1とステップS2の開始タイミング及び終了タイミングは一致している必要はなく、少なくとも同時に実行される期間を有していればよい。
上記のようにステップS1、S2が同時に実行されることで、蛍光物質の活性化と励起をほぼ同時に進行させ蛍光物質を発光させることができる。したがって、第2態様の観察方法でも第1態様と同様の第1の蛍光画像を取得することができ、蛍光強度分布を得ることができる。
また図10に示す第2態様では、STORM(PALM)撮影処理においても、試料に活性化光L2を照射するステップS14と、試料に励起光L1を照射して第2の蛍光画像を取得するステップS15とが同時に実行される。このときも、ステップS14とステップS15の開始タイミング及び終了タイミングは一致している必要はなく、少なくとも同時に実行される期間を有していればよい。
ステップS14、S15が同時に実行されることで、蛍光物質の活性化、励起をほぼ同時に進行させ蛍光物質を発光させることができるので、第1態様と同様の第2の蛍光画像を取得することができる。
なお、1回の活性化光照射に対して、複数回の励起光照射及び画像取得が行われる場合には、試料に対して活性化光L2を照射している期間に、少なくとも1回の励起光L1の照射を行えばよい。例えば励起光L1の照射を3回行う場合に、最初の励起光L1の照射期間を活性化光L2との同時照射期間とすればよく、活性化光L2の照射期間中に2回の励起光L1の照射を行ってもよい。
上記の第2態様の観察方法によれば、蛍光物質の活性化と励起とが同時に実行される。これにより、先の第1態様と比較して画像取得に要する時間を短縮することができ、効率良く超解像画像の測定及び作成を行うことができる。
次に、先の第1〜第4実施形態では、図2に示したように、蛍光物質の分布を得るための分布測定ステップS101と、活性化光L2の照射強度を制御するための二次元強度マップの作成を各々1回のみ実行することとしていた。
これに対して、図11に示す第3態様の観察方法では、最初に第1の蛍光画像を取得するステップS11(ステップS1、S2)が実行され、その後に、第1の蛍光画像に基づいて作成した二次元強度マップに基づき変調した活性化光L2を照射するステップS14と、励起光L1を照射して第2の蛍光画像を取得するステップS15とが複数回(図示では4回)実行される。
そして、所定枚数の第2の蛍光画像を取得した後に、再び第1の蛍光画像を取得するステップS11(ステップS1、S2)が実行され、かかる第1の蛍光画像に基づく計算によって二次元強度マップが更新される。
その後は、更新された二次元強度マップに基づき変調した活性化光L2を照射するステップS14と、励起光L1を照射して第2の蛍光画像を取得するステップS15とが、所定回数実行される。また必要に応じて、二次元強度マップを更新する動作が実行される。
第3態様において、二次元強度マップの更新動作の間隔は任意に設定することができる。二次元強度マップの更新動作は、所定枚数の第2の蛍光画像を取得する期間に少なくとも1回設定されていればよく、所定枚数(例えば100枚、500枚、1000枚等)の第2の蛍光画像を取得する毎に実行されるように設定されていてもよい。
図11に示す第3態様では、数百枚から数万枚の第2の蛍光画像の取得動作中に二次元強度マップが更新されるので、STORM(PALM)撮影処理の進行に伴う蛍光物質の退色状況に対応した二次元強度マップを用いて活性化光L2が変調される。これにより、適切な数の蛍光輝点を含む第2の蛍光画像を効率良く取得することが可能な観察方法となる。
(第6の実施形態)
上記各実施形態の顕微鏡装置によれば、固定標本観察だけでなく、例えば図12に示すようなライブセル観察を行うこともできる。以下、第1実施形態の顕微鏡装置を用いてライブセル観察を行う場合について説明する。なお、第2〜第4実施形態の顕微鏡装置を用いてライブセル観察を行う場合も全く同様である。
図12には、細胞核100と、細胞核100の表面から延びる多数の微小管101からなる微小管ネットワークの概略が示されている。図中の点線は、細胞核100の表面を示しており、かかる表面から外側に向かって多数の微小管101が延びている。
細胞核100の表面近傍では、微小管101が非常に密集しているため、この密集領域では微小管101に付着した蛍光物質の密度が相対的に高くなる。また、細胞核100表面には微小管101を生成する組織が多数存在するため、かかる組織に蛍光物質が付着すると、蛍光物質の密度がさらに高くなる。一方、細胞核100から離れた位置では、微小管101が疎らになるため、細胞核100の表面近傍と比較すると蛍光物質の密度は著しく低くなる。
第1実施形態に係る顕微鏡装置10によりライブセル観察を行う場合にも、図2に示した分布測定ステップS101と、照射強度設定ステップS102と、画像形成ステップS103が順次実行される。これにより、高解像のライブセル画像が得られる。
分布測定ステップS101及び照射強度設定ステップS102の動作は、第1実施形態と同様である。すなわち、分布測定ステップS101では、均一強度の活性化光L2を試料に照射する動作の後、励起光L1を試料に照射して第1の蛍光画像を取得する動作が実行され、かかる第1の蛍光画像における二次元強度分布が算出される。
照射強度設定ステップS102では、二次元輝度分布に基づく活性化光L2の照射強度の二次元強度マップが作成される。作成された二次元強度マップは記憶部16に保存される。
図12に示すライブセルを観察する場合の二次元強度マップでは、細胞核100の表面近傍の微小管101が密集した領域に対して活性化光L2の照射強度が相対的に低く設定され、細胞核100から離れた微小管101が疎らに存在する領域に対して活性化光L2の照射強度が相対的に高く設定される。
次に、画像形成ステップS103のステップS14では、上記で作成した二次元強度マップを用いて試料に活性化光L2が照射される。すなわち、上記の二次元強度マップに基づいて、蛍光物質が高密度に存在する領域に相対的に低い強度の活性化光L2が照射される一方、蛍光物質が低密度に存在する領域には相対的に高い強度の活性化光L2が照射される。これにより、活性化される蛍光物質の密度が視野全体で平均化される。
次に、ステップS15において、試料に励起光L1が照射され、活性化状態の蛍光物質から発せられた蛍光をカメラ34で撮影することにより第2の蛍光画像が取得される。本実施形態の場合も、第1実施形態と同様に、図6に示す第2の蛍光画像E2のように、蛍光の輝点がほぼ均一な密度で存在する第2の蛍光画像が得られる。取得された第2の蛍光画像は、ステップS16において記憶部16に保存される。
次に、ステップS17において、撮影の終了が判断され、撮影が完了していない場合には、ステップS14に戻り、再び試料に対する活性化光L2の照射動作が成される。この活性化光L2の照射により、退色していない蛍光物質が活性化される。その後、ステップS15、S16の第2の蛍光画像の取得、保存動作が実行される。
ライブセル観察を行う場合、ステップS14〜S17による第2の蛍光画像の撮影速度が比較的速く設定され、例えば、1秒当たり500枚程度の第2の蛍光画像が取得される。数分間の測定時間全体では、数万枚〜二十万枚程度の第2の蛍光画像が取得される。
ステップS14からステップS16が予め設定された回数繰り返し実行されると、ステップS17において撮影が終了していると判定され、ステップS18に移行する。
ステップS18では、取得した第2の蛍光画像から試料画像が作成されるが、ライブセル観察の場合、微小管101等の動きを経時的に表示するための時系列画像が作成される。具体的には、測定時刻順に配列された第2の蛍光画像が時系列に沿って所定の時間間隔又は所定の枚数毎に区画され、区画ごとに第2の蛍光画像を重畳した時系列画像が生成される。例えば、第2の蛍光画像を、時系列に沿って250枚ずつ区画し、これら250枚の第2の蛍光画像を重畳して1枚の時系列画像を作成する動作が実行される。これにより、例えば1秒当たり500枚、3分間の測定を行った場合には、9万枚の第2の蛍光画像から360枚の時系列画像が作成される。
作成された時系列画像は、顕微鏡装置に接続されたモニタ(表示装置)に連続的に表示される。これにより、超解像画像の動画により微小管101等の動きが表現される。時系列画像の表示方法は任意の方法を採用することができる。例えば、時間の経過に伴って画像を構成するドットの色を青系から赤系等に変化させながら表示する方法などを採用することができる。
本実施形態のようにライブセル観察を行う場合に、二次元強度マップに基づいて活性化光L2を変調しながら第2の蛍光画像を取得することで、鮮明な時系列画像を得ることができる。
具体的には、図12に示す細胞核100の表面近傍と、細胞核100から離れた位置とでは微小管101の密集度に大きな差があるため、例えば微小管101が密集した領域に合わせた照射強度で均一に活性化光L2を照射すると、微小管101の先端側の領域では、蛍光輝点がほとんど観測されなくなり、微小管101の動きが全く見えなくなる。一方、微小管101の先端側の蛍光物質の密度に合わせた照射強度で均一に活性化光L2を照射すると、細胞核100の表面近傍の蛍光輝点が多すぎるために画像が潰れて見えなくなる。よってこの観察方法では、視野内の特定部分でしか最適な解析ができない。
これに対して本実施形態では、蛍光物質の密度が異なる領域に対してそれぞれ最適な照射強度の活性化光L2を照射するので、細胞核100の表面近傍から微小管101の先端部分にわたって鮮明な画像を得ることができ、広範囲の微小管101の経時的な動きを観察することができる。
なお、ライブセル観察を行う場合には、観察中に細胞が移動するため、先の第5実施形態において説明した第3態様の観察方法を採用し、二次元強度マップを随時更新しながら第2の蛍光画像を取得するとよい。例えば、1枚の時系列画像を作成するために必要な第2の蛍光画像を取得する毎に、二次元強度マップの更新を行うとよい。これにより、細胞が移動による蛍光物質の分布の変化に対応した二次元強度マップに基づいて活性化光L2を変調することができ、蛍光輝点の分布が平均化された第2の蛍光画像を取得することができる。
(第7の実施形態)
上記第1から第6の実施形態では、ステップS14において、二次元強度マップに基づき変調した活性化光L2(STORM/PALM)又は励起光L1(dSTOM)を試料に照射することとしたが、活性化光L2又は励起光L1の照射強度を視野内で一定とすることもできる。
具体的には、分布測定ステップS101のステップS11において、第1の蛍光画像が取得され、続くステップS12において第1の蛍光画像における二次元強度分布が算出される。
そして、照射強度設定ステップS102において、二次元強度分布における放射強度の最大値に基づいて、活性化光L2の照射強度が設定される。すなわち、放射強度が最大である領域において適切な蛍光輝点間隔(光学分解能の3倍以上)が得られるように、活性化光L2の照射強度が設定される。
次に、画像形成ステップS103では、照射強度設定ステップS102において設定された照射強度で活性化光L2を試料に照射するステップS14と、試料に励起光L1を照射することにより第2の蛍光画像を取得するステップS15とが所定回数繰り返し実行され、数百から数万枚の第2の蛍光画像が取得される。その後、ステップS18において、第2の蛍光画像から試料画像が生成される。
本実施形態では、画像形成ステップS103において試料に照射する活性化光L2の照射強度を、分布測定ステップS101で観測した放射強度の最大値に基づいて設定するので、第2の蛍光画像において蛍光輝点の間隔が狭くなりすぎて画像が潰れてしまうのを防ぐことができる。
また活性化光L2の照射強度を視野内で異ならせるための空間光変調装置62等が不要であるため、顕微鏡を安価に構成することができる。
10,60 顕微鏡装置、11 励起照明系、13 活性化照明系、14 制御部、15 顕微鏡本体、16 記憶部、17 表示部、18 AOTFコントローラ、19 カメラコントローラ、21,41 レーザ光源、22 シャッタ、31 ステージ、32 全反射ミラー、33 ダイクロイックミラー、34 カメラ、42 AOTF、43 スキャナ、61 水銀ランプ、62 空間光変調装置、68 光変調コントローラ、L1 励起光、L2,L3 活性化光、S101 分布測定ステップ、S102 照射強度設定ステップ、S103 画像形成ステップ

Claims (24)

  1. 所定波長の活性化光が照射されると活性化して、活性化状態で所定波長の励起光が照射されると蛍光を発する蛍光物質を含む試料における観察領域の前記蛍光物質の存在密度分布に応じて前記観察領域に照射する前記活性化光の照射強度を設定する照射強度設定装置と、
    前記観察領域に対して、設定された前記照射強度の前記活性化光を照射する動作と、前記観察領域に前記励起光を照射して蛍光画像を取得する動作とを含む動作を複数回繰り返すことで複数の前記蛍光画像を取得し、複数の前記蛍光画像から試料画像を生成する画像形成装置と、
    を有する、顕微鏡装置。
  2. 所定波長の励起光が照射されると自発的に明滅する蛍光物質を含む試料における観察領域の前記蛍光物質の存在密度分布に応じて前記観察領域に照射する前記励起光の照射強度を設定する照射強度設定装置と、
    前記観察領域に対して、設定された前記照射強度の前記励起光を照射して蛍光画像を取得する動作を複数回繰り返すことで複数の前記蛍光画像を取得し、複数の前記蛍光画像から試料画像を生成する画像形成装置と、
    を有する、顕微鏡装置。
  3. 前記活性化光を照射する動作、又は前記励起光を照射する動作は、前記照射強度を変調しながら照射することを特徴とする請求項1又は2に記載の顕微鏡装置。
  4. 前記活性化光を照射する動作、又は前記励起光を照射する動作は、前記観察領域の部分領域毎に制御された前記照射強度で面照明を行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の顕微鏡装置。
  5. 前記画像形成装置は、前記観察領域に前記活性化光を照射する動作と、活性化光を照射された後の前記観察領域に前記励起光を照射して蛍光画像を取得する動作とを交互に繰り返すことにより複数の前記蛍光画像を取得する、請求項1に記載の顕微鏡装置。
  6. 前記画像形成装置は、前記観察領域に対して前記活性化光を照射する動作と前記励起光を照射する動作とを少なくとも一部の期間において同時に実行する、請求項1に記載の顕微鏡装置。
  7. 前記試料に照射される前記活性化光又は前記励起光の照射強度は、前記蛍光物質の存在密度が相対的に高い領域において相対的に低い強度に設定され、前記蛍光物質の存在密度が相対的に低い領域において相対的に高い強度に設定される、請求項1から6のいずれか1項に記載の顕微鏡装置。
  8. 前記蛍光物質の存在密度は、予め取得した、前記観察領域の蛍光強度分布から特定されることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の顕微鏡装置。
  9. 前記観察領域の蛍光強度分布を、前記観察領域に前記励起光を照射して前記蛍光画像を取得することにより測定する分布測定装置を備えることを特徴とする請求項8記載の顕微鏡装置。
  10. 前記試料に照射される前記活性化光又は前記励起光の照射強度は、前記蛍光強度分布において前記蛍光強度が相対的に高い領域において相対的に低い強度に設定され、前記蛍光強度が相対的に低い領域において相対的に高い強度に設定される、請求項8又は9に記載の顕微鏡装置。
  11. 前記照射強度設定装置は、前記蛍光強度分布を所定の蛍光強度の範囲毎に複数の水準に分類し、各々の前記水準毎に前記照射強度を設定する、請求項10に記載の顕微鏡装置。
  12. 前記照射強度設定装置は、前記蛍光強度分布を階調反転させた分布に基づいて前記照射強度を設定する、請求項10に記載の顕微鏡装置。
  13. 前記照射強度設定装置は、前記画像形成装置により取得された前記蛍光画像における蛍光輝点の密度に基づいて、前記活性化光の照射強度を再設定する、請求項1から12のいずれか1項に記載の顕微鏡装置。
  14. 前記照射強度設定装置は、前記画像形成装置により取得された前記蛍光画像における蛍光輝点の平均間隔が、当該顕微鏡装置の光学分解能の2倍以上となるまで、前記活性化光の照射強度の設定を繰り返す、請求項13に記載の顕微鏡装置。
  15. 前記照射強度設定装置は、前記蛍光物質の存在密度が相対的に高い領域に合わせて前記活性化光又は前記励起光の照射強度を設定し、
    前記画像形成装置は、設定された前記照射強度の前記活性化光又は前記励起光を前記観察領域に対して照射する、請求項1から6のいずれか1項に記載の顕微鏡装置。
  16. 前記蛍光物質の存在密度は、予め取得した、前記観察領域の蛍光強度分布から特定されることを特徴とする請求項15に記載の顕微鏡装置。
  17. 前記観察領域の蛍光強度分布を、前記観察領域に前記励起光を照射して前記蛍光画像を取得することにより測定する分布測定装置を備えることを特徴とする請求項16記載の顕微鏡装置。
  18. 前記試料に照射される前記活性化光又は前記励起光の照射強度は、前記蛍光強度分布において前記蛍光強度が相対的に高い領域に合わせて前記活性化光又は前記励起光の照射強度を設定される、請求項16又は17に記載の顕微鏡装置。
  19. 前記画像形成装置は、生成した前記試料画像に対して前記活性化光又は前記励起光の照射強度分布の情報を付加した情報付加画像を生成する、請求項1から14のいずれか1項に記載の顕微鏡装置。
  20. 前記画像形成装置は、複数の前記蛍光画像を重畳させて前記試料画像を生成する際に、複数の前記蛍光画像間で同一とみなせる座標に存在する複数の蛍光輝点を単一の蛍光輝点とする、請求項1から15のいずれか1項に記載の顕微鏡装置。
  21. 前記画像形成装置は、複数の前記蛍光画像を時系列に沿って所定の時間間隔又は所定の枚数毎に区画し、各区画に属する複数の前記蛍光画像を重畳することにより複数の時系列画像を生成する、請求項1から15のいずれか1項に記載の顕微鏡装置。
  22. 前記画像形成装置は、全反射蛍光観察によって前記蛍光画像を取得する、請求項1から21のいずれか1項に記載の顕微鏡装置。
  23. 所定波長の活性化光が照射されると活性化し、活性化状態で所定波長の励起光を照射されると蛍光を発する蛍光物質を含む試料における観察領域の前記蛍光物質の存在密度分布に応じて前記観察領域に照射する前記活性化光の照射強度を設定する照射強度設定ステップと、
    前記観察領域に対して、設定された前記照射強度の前記活性化光を照射する動作と、前記観察領域に前記励起光を照射して蛍光画像を取得する動作とを含む動作を複数回繰り返すことで複数の前記蛍光画像を取得し、複数の前記蛍光画像から試料画像を生成する画像形成ステップと、
    を有する、観察方法。
  24. 所定波長の励起光が照射されると自発的に明滅する蛍光物質を含む試料における観察領域の前記蛍光物質の存在密度分布に応じて前記観察領域に照射する前記励起光の照射強度を設定する照射強度設定ステップと、
    前記観察領域に対して、設定された前記照射強度の前記励起光を照射して蛍光画像を取得する動作を複数回繰り返すことで複数の前記蛍光画像を取得し、複数の前記蛍光画像から試料画像を生成する画像形成ステップと、
    を有する、観察方法
JP2012519446A 2010-06-11 2011-06-13 顕微鏡装置、観察方法 Active JP5392406B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012519446A JP5392406B2 (ja) 2010-06-11 2011-06-13 顕微鏡装置、観察方法

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010134217 2010-06-11
JP2010134217 2010-06-11
JP2012519446A JP5392406B2 (ja) 2010-06-11 2011-06-13 顕微鏡装置、観察方法
PCT/JP2011/063474 WO2011155628A1 (ja) 2010-06-11 2011-06-13 顕微鏡装置、観察方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2011155628A1 JPWO2011155628A1 (ja) 2013-08-15
JP5392406B2 true JP5392406B2 (ja) 2014-01-22

Family

ID=45098227

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012519446A Active JP5392406B2 (ja) 2010-06-11 2011-06-13 顕微鏡装置、観察方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US9946058B2 (ja)
EP (1) EP2581778B1 (ja)
JP (1) JP5392406B2 (ja)
CN (1) CN102939555B (ja)
WO (1) WO2011155628A1 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016157346A1 (ja) * 2015-03-27 2016-10-06 株式会社ニコン 顕微鏡装置、観察方法、及び制御プログラム
WO2016157345A1 (ja) * 2015-03-27 2016-10-06 株式会社ニコン 顕微鏡装置、観察方法、及び制御プログラム
KR20200141275A (ko) * 2019-06-10 2020-12-18 한국전자기술연구원 이미지센서를 이용한 시간제어측정 형광 리더기 시스템

Families Citing this family (55)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5208825B2 (ja) * 2008-09-12 2013-06-12 オリンパス株式会社 光学顕微鏡
JP4851624B2 (ja) * 2008-11-19 2012-01-11 シャープ株式会社 指定色領域画定回路、検出回路及びそれを用いた画像処理装置
JP6257172B2 (ja) 2012-05-25 2018-01-10 オリンパス株式会社 顕微鏡装置
CN102937743A (zh) * 2012-11-26 2013-02-20 上海交通大学 随机光学重建荧光显微镜及其实现方法
WO2015046440A1 (ja) * 2013-09-27 2015-04-02 株式会社ニコン 解析装置、顕微鏡装置、解析方法、及びプログラム
JP6318026B2 (ja) * 2014-06-26 2018-04-25 アズビル株式会社 粒子検出装置及び粒子の検出方法
CN104515760B (zh) * 2014-12-17 2017-10-31 深圳市纳观生物有限公司 双色荧光定位超分辨率生物显微方法及系统
JP6422172B2 (ja) * 2015-03-11 2018-11-14 国立大学法人京都大学 結合解離プローブを用いた観察方法
WO2017090211A1 (ja) * 2015-11-27 2017-06-01 株式会社ニコン 顕微鏡装置
CN109154569A (zh) * 2016-02-12 2019-01-04 麻省理工学院 用于对未切片组织样本成像的方法和装置
JP6722883B2 (ja) 2016-04-01 2020-07-15 国立大学法人浜松医科大学 画像取得装置および画像取得方法
GB2549298B (en) * 2016-04-12 2022-02-02 Univ I Tromsoe Norges Arktiske Univ Super-resolution imaging
JP6231709B1 (ja) * 2016-05-31 2017-11-15 シスメックス株式会社 蛍光画像分析装置および分析方法
DE102016215177A1 (de) * 2016-08-15 2018-02-15 Carl Zeiss Microscopy Gmbh Verfahren und Anordnung zur Erfassung von Bilddaten
DE102016120683A1 (de) 2016-10-28 2018-05-03 Carl Zeiss Microscopy Gmbh Lichtblattmikroskop
WO2019012776A1 (ja) * 2017-07-11 2019-01-17 浜松ホトニクス株式会社 試料観察装置及び試料観察方法
BR112020012744A2 (pt) 2017-12-27 2020-12-01 Ethicon Llc imageamento por fluorescência em ambiente com deficiência de luz
WO2020037527A1 (zh) * 2018-08-22 2020-02-27 深圳大学 一种超分辨成像方法、装置及终端设备
CN111435192B (zh) * 2019-01-15 2021-11-23 卡尔蔡司显微镜有限责任公司 利用荧光显微镜生成荧光照片的方法
US11360028B2 (en) 2019-06-20 2022-06-14 Cilag Gmbh International Super resolution and color motion artifact correction in a pulsed hyperspectral, fluorescence, and laser mapping imaging system
US11716543B2 (en) 2019-06-20 2023-08-01 Cilag Gmbh International Wide dynamic range using a monochrome image sensor for fluorescence imaging
US11187658B2 (en) 2019-06-20 2021-11-30 Cilag Gmbh International Fluorescence imaging with fixed pattern noise cancellation
US11471055B2 (en) 2019-06-20 2022-10-18 Cilag Gmbh International Noise aware edge enhancement in a pulsed fluorescence imaging system
US11903563B2 (en) 2019-06-20 2024-02-20 Cilag Gmbh International Offset illumination of a scene using multiple emitters in a fluorescence imaging system
US11624830B2 (en) 2019-06-20 2023-04-11 Cilag Gmbh International Wide dynamic range using a monochrome image sensor for laser mapping imaging
US11412920B2 (en) 2019-06-20 2022-08-16 Cilag Gmbh International Speckle removal in a pulsed fluorescence imaging system
US11147436B2 (en) 2019-06-20 2021-10-19 Cilag Gmbh International Image rotation in an endoscopic fluorescence imaging system
US11291358B2 (en) 2019-06-20 2022-04-05 Cilag Gmbh International Fluorescence videostroboscopy of vocal cords
US11674848B2 (en) 2019-06-20 2023-06-13 Cilag Gmbh International Wide dynamic range using a monochrome image sensor for hyperspectral imaging
US11898909B2 (en) 2019-06-20 2024-02-13 Cilag Gmbh International Noise aware edge enhancement in a pulsed fluorescence imaging system
US11533417B2 (en) 2019-06-20 2022-12-20 Cilag Gmbh International Laser scanning and tool tracking imaging in a light deficient environment
US10841504B1 (en) 2019-06-20 2020-11-17 Ethicon Llc Fluorescence imaging with minimal area monolithic image sensor
US11758256B2 (en) 2019-06-20 2023-09-12 Cilag Gmbh International Fluorescence imaging in a light deficient environment
US11102400B2 (en) 2019-06-20 2021-08-24 Cilag Gmbh International Pulsed illumination in a fluorescence imaging system
US11432706B2 (en) 2019-06-20 2022-09-06 Cilag Gmbh International Hyperspectral imaging with minimal area monolithic image sensor
US20200397246A1 (en) * 2019-06-20 2020-12-24 Ethicon Llc Minimizing image sensor input/output in a pulsed hyperspectral, fluorescence, and laser mapping imaging system
US11412152B2 (en) 2019-06-20 2022-08-09 Cilag Gmbh International Speckle removal in a pulsed hyperspectral imaging system
US11925328B2 (en) 2019-06-20 2024-03-12 Cilag Gmbh International Noise aware edge enhancement in a pulsed hyperspectral imaging system
US11622094B2 (en) 2019-06-20 2023-04-04 Cilag Gmbh International Wide dynamic range using a monochrome image sensor for fluorescence imaging
US11617541B2 (en) 2019-06-20 2023-04-04 Cilag Gmbh International Optical fiber waveguide in an endoscopic system for fluorescence imaging
US11700995B2 (en) 2019-06-20 2023-07-18 Cilag Gmbh International Speckle removal in a pulsed fluorescence imaging system
US11671691B2 (en) 2019-06-20 2023-06-06 Cilag Gmbh International Image rotation in an endoscopic laser mapping imaging system
US11793399B2 (en) 2019-06-20 2023-10-24 Cilag Gmbh International Super resolution and color motion artifact correction in a pulsed hyperspectral imaging system
US11937784B2 (en) 2019-06-20 2024-03-26 Cilag Gmbh International Fluorescence imaging in a light deficient environment
US11550057B2 (en) 2019-06-20 2023-01-10 Cilag Gmbh International Offset illumination of a scene using multiple emitters in a fluorescence imaging system
US20200397239A1 (en) 2019-06-20 2020-12-24 Ethicon Llc Offset illumination of a scene using multiple emitters in a fluorescence imaging system
US11540696B2 (en) 2019-06-20 2023-01-03 Cilag Gmbh International Noise aware edge enhancement in a pulsed fluorescence imaging system
US11389066B2 (en) 2019-06-20 2022-07-19 Cilag Gmbh International Noise aware edge enhancement in a pulsed hyperspectral, fluorescence, and laser mapping imaging system
US11931009B2 (en) 2019-06-20 2024-03-19 Cilag Gmbh International Offset illumination of a scene using multiple emitters in a hyperspectral imaging system
US11237270B2 (en) 2019-06-20 2022-02-01 Cilag Gmbh International Hyperspectral, fluorescence, and laser mapping imaging with fixed pattern noise cancellation
US11122967B2 (en) 2019-06-20 2021-09-21 Cilag Gmbh International Driving light emissions according to a jitter specification in a fluorescence imaging system
US11398011B2 (en) 2019-06-20 2022-07-26 Cilag Gmbh International Super resolution and color motion artifact correction in a pulsed laser mapping imaging system
US11633089B2 (en) 2019-06-20 2023-04-25 Cilag Gmbh International Fluorescence imaging with minimal area monolithic image sensor
US11284784B2 (en) 2019-06-20 2022-03-29 Cilag Gmbh International Controlling integral energy of a laser pulse in a fluorescence imaging system
CN115437131A (zh) * 2021-06-03 2022-12-06 西湖大学 对生物样品进行三维成像的方法及光片显微镜系统

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002048693A1 (fr) * 2000-12-14 2002-06-20 Olympus Optical Co., Ltd. Analyseur fluorometrique et analyse fluorometrique
JP2005009969A (ja) * 2003-06-18 2005-01-13 Olympus Corp 生体分子解析装置及び生体分子解析方法
JP2008009395A (ja) * 2006-05-29 2008-01-17 Olympus Corp レーザ走査型顕微鏡および顕微鏡観察方法
JP2008026885A (ja) * 2006-06-22 2008-02-07 Olympus Corp 光刺激用照明装置および顕微鏡装置
JP2009115891A (ja) * 2007-11-02 2009-05-28 Univ Of Tokyo 走査型顕微鏡および標本画像取得方法

Family Cites Families (29)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3891853A (en) * 1974-03-20 1975-06-24 Baxter Laboratories Inc Energy compensated spectrofluorometer
US4375163A (en) * 1981-01-08 1983-03-01 Varian Associates, Inc. Method and apparatus for on-column detection in liquid chromatography
US4917491A (en) * 1988-07-15 1990-04-17 Ring Lawrence S Spectrometry detector head and fiber optic connector
US5332905A (en) * 1992-08-26 1994-07-26 Atto Instruments, Inc. Apparatus and method for multiple emission ratio photometry and multiple emission ratio imaging
EP1146034A1 (en) * 1995-09-25 2001-10-17 Toyo Ink Manufacturing Co., Ltd. Light-emitting material for organic electroluminescence device, and organic electroluminescence device for which the light-emitting material is adapted
US6855941B1 (en) * 1998-03-11 2005-02-15 Olympus Optical Co., Ltd. Laser microscope
JP2000199855A (ja) * 1998-11-02 2000-07-18 Olympus Optical Co Ltd 走査型光学顕微鏡装置
US6464633B1 (en) * 1999-08-23 2002-10-15 Olympus Optical Co., Ltd. Light source device for endoscope using DMD
EP1227686B1 (en) * 1999-09-01 2005-06-22 Hamamatsu Photonics K.K. Feeble light color imaging device
JP4468684B2 (ja) * 2003-12-05 2010-05-26 オリンパス株式会社 走査型共焦点顕微鏡装置
JP4575720B2 (ja) * 2004-07-23 2010-11-04 Hoya株式会社 電子内視鏡システム
JP5461753B2 (ja) * 2004-07-30 2014-04-02 オリンパス株式会社 内視鏡装置
JP4425098B2 (ja) * 2004-09-06 2010-03-03 浜松ホトニクス株式会社 蛍光顕微鏡および蛍光相関分光解析装置
EP1894010B2 (en) 2005-05-23 2016-06-15 Harald F. Hess Optical microscopy with phototransformable optical labels
JP4745790B2 (ja) * 2005-10-21 2011-08-10 Hoya株式会社 電子内視鏡装置
JP5132052B2 (ja) * 2005-11-30 2013-01-30 オリンパス株式会社 走査型レーザ顕微鏡の条件設定装置及び走査型レーザ顕微鏡システム
DE102006021317B3 (de) * 2006-05-06 2007-10-11 MAX-PLANCK-Gesellschaft zur Förderung der Wissenschaften e.V. Verfahren und Fluoreszenzlichtmikroskop zum räumlich hochauflösenden Abbilden einer Struktur einer Probe
DE602007002008D1 (de) * 2006-05-29 2009-10-01 Olympus Corp Laserscan-Mikroskop und mikroskopisches Überwachungsverfahren
US7838818B2 (en) 2006-06-22 2010-11-23 Olympus Corporation Light-stimulus illumination apparatus which scans light-stimulus laser light in a direction intersecting an optical axis
US7776613B2 (en) * 2006-08-07 2010-08-17 President And Fellows Of Harvard College Sub-diffraction image resolution and other imaging techniques
JP5287252B2 (ja) * 2006-12-22 2013-09-11 株式会社ニコン レーザ走査共焦点顕微鏡
JP5194819B2 (ja) * 2008-01-16 2013-05-08 コニカミノルタオプティクス株式会社 蛍光検出装置および蛍光検出方法
WO2009115108A1 (en) * 2008-03-19 2009-09-24 Ruprecht-Karls-Universität Heidelberg A method and an apparatus for localization of single dye molecules in the fluorescent microscopy
JP5787257B2 (ja) 2008-05-21 2015-09-30 マックス−プランク−ゲゼルシャフト ツル フォルデルング デル ヴィッゼンシャフテン イー.ヴイ. 試料内の対象構造の高空間分解能結像
JP5521412B2 (ja) * 2008-07-31 2014-06-11 日立金属株式会社 蛍光材料およびそれを用いたシンチレータ並びに放射線検出器
JP4288323B1 (ja) * 2008-09-13 2009-07-01 独立行政法人科学技術振興機構 顕微鏡装置及びそれを用いた蛍光観察方法
DE102008059328A1 (de) 2008-11-27 2010-06-02 Carl Zeiss Microimaging Gmbh Auflösungsgesteigerte Mikroskopie
JP5208824B2 (ja) * 2009-03-18 2013-06-12 オリンパス株式会社 画像取得装置、画像取得方法及びプログラム
JP5356191B2 (ja) * 2009-11-26 2013-12-04 オリンパス株式会社 蛍光観察装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002048693A1 (fr) * 2000-12-14 2002-06-20 Olympus Optical Co., Ltd. Analyseur fluorometrique et analyse fluorometrique
JP2005009969A (ja) * 2003-06-18 2005-01-13 Olympus Corp 生体分子解析装置及び生体分子解析方法
JP2008009395A (ja) * 2006-05-29 2008-01-17 Olympus Corp レーザ走査型顕微鏡および顕微鏡観察方法
JP2008026885A (ja) * 2006-06-22 2008-02-07 Olympus Corp 光刺激用照明装置および顕微鏡装置
JP2009115891A (ja) * 2007-11-02 2009-05-28 Univ Of Tokyo 走査型顕微鏡および標本画像取得方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016157346A1 (ja) * 2015-03-27 2016-10-06 株式会社ニコン 顕微鏡装置、観察方法、及び制御プログラム
WO2016157345A1 (ja) * 2015-03-27 2016-10-06 株式会社ニコン 顕微鏡装置、観察方法、及び制御プログラム
JPWO2016157345A1 (ja) * 2015-03-27 2017-12-28 株式会社ニコン 顕微鏡装置、観察方法、及び制御プログラム
JPWO2016157346A1 (ja) * 2015-03-27 2018-02-08 株式会社ニコン 顕微鏡装置、観察方法、及び制御プログラム
US11086115B2 (en) 2015-03-27 2021-08-10 Nikon Corporation Microscope device, viewing method, and control program
KR20200141275A (ko) * 2019-06-10 2020-12-18 한국전자기술연구원 이미지센서를 이용한 시간제어측정 형광 리더기 시스템
KR102220353B1 (ko) * 2019-06-10 2021-02-25 한국전자기술연구원 이미지센서를 이용한 시간제어측정 형광 리더기 시스템

Also Published As

Publication number Publication date
US9946058B2 (en) 2018-04-17
CN102939555B (zh) 2016-05-18
WO2011155628A1 (ja) 2011-12-15
EP2581778A1 (en) 2013-04-17
JPWO2011155628A1 (ja) 2013-08-15
US20120062722A1 (en) 2012-03-15
CN102939555A (zh) 2013-02-20
EP2581778A4 (en) 2017-11-22
EP2581778B1 (en) 2020-04-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5392406B2 (ja) 顕微鏡装置、観察方法
JP6587004B2 (ja) 装置、システム、方法、及びプログラム
JP5623278B2 (ja) 顕微鏡および顕微鏡の操作方法
IL272907A (en) Microscopy of a tissue sample using understandable illumination
US8933418B2 (en) Sample observation apparatus
US20120182558A1 (en) Apparatus and method for irradiating a scattering medium
US6614031B2 (en) Method for examining a specimen, and confocal scanning microscope
JP2010505094A (ja) 解像度を高めたルミネセンス顕微鏡検査
JP6305012B2 (ja) 顕微鏡撮像装置、顕微鏡撮像方法および顕微鏡撮像プログラム
JP6266302B2 (ja) 顕微鏡撮像装置、顕微鏡撮像方法および顕微鏡撮像プログラム
JP2013015665A (ja) 顕微鏡装置及び画像形成方法
JP6556725B2 (ja) 走査型顕微鏡検査方法および走査型顕微鏡
US20230384223A1 (en) Method and fluorescence microscope for determining the location of individual fluorescent dye molecules by means of adaptive scanning
US10725278B2 (en) Microscope, observation method, and storage medium
JP6246555B2 (ja) 顕微鏡撮像装置、顕微鏡撮像方法および顕微鏡撮像プログラム
JP2014006450A (ja) 超解像顕微鏡及び顕微鏡観察法
WO2013005765A1 (ja) 顕微鏡装置
JP6764469B2 (ja) 生体試料を生存状態で観察する顕微鏡および方法
WO2012144515A1 (ja) 顕微鏡装置、及び画像処理方法
JP2005121602A (ja) 蛍光寿命測定装置
JP6278707B2 (ja) 光学装置
JP5655434B2 (ja) 観察装置及び観察方法
JP2004212204A (ja) 蛍光顕微鏡及び蛍光寿命の測定方法、並びに蛍光寿命の測定用プログラム
JP4468642B2 (ja) 共焦点レーザ走査型顕微鏡装置及び試料情報記録方法
JP2009025632A (ja) 走査型顕微鏡

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130813

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130823

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130917

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130930

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5392406

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250