JP2009115891A - 走査型顕微鏡および標本画像取得方法 - Google Patents

走査型顕微鏡および標本画像取得方法 Download PDF

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春郎 河西
Masaki Matsuzaki
政紀 松崎
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Yasunari Matsukawa
康成 松川
Makio Ueno
牧男 上野
Tatsuo Nakada
竜男 中田
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Abstract

【課題】データ取得を行う標本の点が3次元的に分布している場合に、点相互の影響を排除して個々の点の輝度を正しく検出する。
【解決手段】光源手段2,3と、標本A上にレーザ光を集光させる照射手段10と、レーザ光の集光位置を2次元的に走査する走査手段9と、集光位置を光軸方向に移動させる集光位置移動手段11と、標本Aの所定の3次元領域に複数のレーザ照射点を設定する設定手段18〜20と、設定された複数のレーザ照射点に対して、照射順序に従ってレーザ光が順次集光されるよう走査手段9および集光位置移動手段11を制御する制御手段1と、レーザ照射により生じる標本Aからの光および標本の状態変化の少なくとも一方を計測する計測手段12と、計測された光の強度情報および標本の状態変化情報を記憶する記憶手段17と、各情報に基づいて画像を形成する画像形成手段15とを備える走査型顕微鏡。
【選択図】図1

Description

本発明は、生物標本の研究ツールとして用いられる走査型顕微鏡および標本画像取得方法に関する。
従来、生物標本の研究ツールとして用いられる走査型顕微鏡として、データ取得を行う標本の点相互の影響を排除して個々の点の輝度を正しく検出する走査型顕微鏡が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2006−227600号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている走査型顕微鏡においては、観察したい部位が3次元的に分布している場合について開示がなく、どのように制御すべきかについて明確ではなかった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、レーザ照射を行う標本内の点が3次元的に分布している場合に、点相互の影響を排除して個々の点へのレーザ照射により生じる標本の反応を正しく検出する走査型顕微鏡および標本画像取得方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
本発明は、レーザ光を射出する光源手段と、標本上のレーザ照射点に前記レーザ光を集光させる照射手段と、該照射手段によるレーザ光の集光位置を光軸に交差する方向に2次元的に走査する走査手段と、前記照射手段によるレーザ光の集光位置を光軸方向に移動させる集光位置移動手段と、前記標本の所定の3次元領域に複数の前記レーザ照射点を設定する設定手段と、該設定手段により設定された複数のレーザ照射点に対して、3次元空間的に隣り合うレーザ照射点が連続しない照射順序に従って前記レーザ光が順次集光されるよう前記走査手段および前記集光位置移動手段を制御する制御手段と、前記各レーザ照射点へのレーザ照射により生じる前記標本からの光および標本の状態変化の少なくとも一方を、前記各レーザ照射点へのレーザ照射ごとに計測する計測手段と、該計測手段により計測された前記光の強度情報および標本の状態変化情報を前記レーザ照射点の位置情報に対応付けして記憶する記憶手段と、前記各情報に基づいて画像を形成する画像形成手段とを備える走査型顕微鏡を提供する。
また、本発明は、標本上のレーザ照射点にレーザ光を集光させ、前記レーザ照射点が隣り合わない順序に従って、光軸に交差する2次元方向および光軸方向に前記レーザ光の集光位置を移動させて各レーザ照射点にレーザ光を順次照射し、前記各レーザ照射点へのレーザ照射により生じる前記標本からの光および標本の状態変化の少なくとも一方を、前記各レーザ照射点へのレーザ照射ごとに計測して前記レーザ照射点の位置情報に対応付けして記憶し、前記各情報に基づいて画像を形成する標本画像取得方法を提供する。
本発明によれば、レーザ照射を行う標本内の点が3次元的に分布している場合に、点相互の影響を排除して個々の点へのレーザ照射により生じる標本の反応を正しく検出することができるという効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態を図面に従い説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態に係る共焦点レーザ顕微鏡(走査型顕微鏡)の概略構成を示している。
図1に示されるように、共焦点レーザ顕微鏡は、レーザ光を射出するための光源手段としてのレーザ光源ユニット1と、レーザ光の光路を曲げる反射ミラー7と、レーザ光を2次元走査するための走査手段としての走査光学ユニット9と、レーザ光を標本A上のレーザ照射点に収束させる対物レンズ10と、レーザ光と蛍光とを分離するダイクロイックミラー8と、蛍光(検出光)を検出するための計測手段としての検出器12とを有している。
レーザ光源ユニット1は、レーザ光源2,3と、反射ミラー4と、ダイクロイックミラー5と、音響光学可変フィルタ(AOTF)6とを含んでいる。レーザ光源2,3は、波長の異なるレーザ光を発するようになっている。反射ミラー4は、レーザ光源2からのレーザ光の光路上に配置されている。ダイクロイックミラー5は、レーザ光源3からのレーザ光の光路上で、反射ミラー4で反射されるレーザ光との交点上に配置されている。
ダイクロイックミラー5は、レーザ光源3からのレーザ光を透過し、反射ミラー4で反射されるレーザ光を反射することにより、これら2つのレーザ光の光路を合成するようになっている。AOTF6は、ダイクロイックミラー5により合成されたレーザ光の光路上に配置されている。AOTF6は、レーザ光の強度、レーザ光の波長成分、レーザ光照射のオンオフなどの制御を可能にしている。
反射ミラー7はAOTF6の射出光路上に配置されている。ダイクロイックミラー8は反射ミラー7の反射光路上に配置されている。ダイクロイックミラー8は、反射ミラー7で反射されるレーザ光を透過し、後述する標本Aから発せられる蛍光を反射するようになっている。
走査光学ユニット9は、ダイクロイックミラー8の透過光路上に配置されている。走査光学ユニット9は、直交する2方向に光を偏向するためのY方向スキャナ9aとX方向スキャナ9bを有し、これらのY方向スキャナ9aとX方向スキャナ9bにより標本A上に収束されるレーザ光を光軸に直交する2次元平面の任意の点に照射可能にしている。
対物レンズ10は走査光学ユニット9から射出されるレーザ光の光路上に配置されている。走査光学ユニット9から射出されたレーザ光は、対物レンズ10によって標本A上のレーザ照射点に集光されるようになっている。言い換えれば、対物レンズ10は、レーザ光を標本A上のレーザ照射点に集光する照射手段としての光学系を構成している。
また、対物レンズ10には、該対物レンズ10によるレーザ光の集光位置を光軸方向に移動させる対物駆動機構11が取り付けられている。対物駆動機構11の作動により、対物レンズ10を光軸方向に移動させ、走査光学ユニット9によるレーザ照射点の移動平面を光軸方向に移動させることができるようになっている。
標本Aは、レーザ光の照射により、内部に含まれている蛍光物質が励起され、蛍光を発するようになっている。標本Aから発せられた蛍光は、上述した光路を逆行し、対物レンズ10と走査光学ユニット9を経てダイクロイックミラー8まで戻るようになっている。
検出器12は、ダイクロイックミラー8によって選択的に反射される蛍光の光路上に配置されている。検出器12は、これに限らないが、例えば、フォトマルチプライヤである。検出器12は、標本Aからの蛍光の輝度を反映したアナログ電気信号を出力するようになっている。
共焦点レーザ顕微鏡は、さらに、信号処理手段としてのA/D変換器13、制御手段としてのパーソナルコンピュータ(PC)14、Y方向スキャナ9aとX方向スキャナ9bを駆動するための駆動手段としてのスキャナ駆動部21と、情報入力手段としての入力装置22、表示手段としてのモニタ23とを有している。
入力装置22は、これに限らないが、例えば、キーボードである。あるいは、入力装置22は、マウスなどのポインティングデバイスとGUI(グラフィカルユーザーインターフェース)とで構成されていてもよい。モニタ23は、これに限らないが、例えば、CRTである。
パーソナルコンピュータ(PC)14はA/D変換器13を介して検出器12に接続されている。A/D変換器13は、検出器12からのアナログの電気信号をデジタル信号に変換してPC14に出力するようになっている。
PC14は、制御プログラム部15、レーザ出力制御部16、フレームメモリ17、X方向スキャナ駆動波形メモリ18、Y方向スキャナ駆動波形メモリ19、Z方向駆動波形メモリ20およびクロック生成部24を有している。
フレームメモリ17は、検出器12で検出されA/D変換器13を介してデジタル信号に変換された輝度データを画像化領域内の各ポイント座標(レーザ照射点の位置情報)に対応付けして記憶するようになっている。フレームメモリ17は、蛍光の輝度情報をレーザ照射点の位置情報に対応付けして記憶する記憶手段を構成している。
制御プログラム部15は、図2に示すように、走査条件入力部151、走査ポイント配列生成部152および画像生成部153を有している。走査条件入力部151は、入力装置22から、XYスキャンサイズ、Z方向総移動距離、Z方向移動ステップ移動量、サンプリングスピード、画像化領域内の1ポイント当たりのデータ取得時間などの走査条件が入力される。
走査ポイント配列生成部152は、3次元的な画像化領域内の隣り合う2点を連続してデータ取得しないランダムな走査ポイント配列を作成するようになっている。このランダムな走査ポイント配列の作成には、例えば、乱数を用いるようになっている。そして、生成された配列の中に隣り合うポイントがないかをチェックし、隣り合うポイントがあった場合には他のポイントと入れ替えるなどの処理を行うようになっている。
画像生成部153は、フレームメモリ17に書き込まれる輝度データと画像化領域内の各ポイント座標(レーザ照射点の位置情報)の対応付けに基づいて画像データを生成する。画像生成部153は、蛍光の輝度情報とレーザ照射点の位置情報の対応付けに基づいて画像を形成する画像形成手段を構成している。
レーザ出力制御部16は、走査条件入力部151に設定される1ポイント当たりのデータ取得時間に応じてレーザ光源ユニット1のレーザ光の出力を制御するようになっている。
X方向スキャナ駆動波形メモリ18、Y方向スキャナ駆動波形メモリ19およびZ方向駆動波形メモリ20は、走査ポイント配列生成部152で生成されたランダムな走査ポイント配列から変換されるX方向スキャナ9bおよびY方向スキャナ9aを走査し、かつ、対物レンズ10の光軸方向するための駆動波形データ(スキャナ駆動部21および対物駆動機構11のD/Aコンバータに与える波形DACデータ)を記憶する。
スキャナ駆動部21は、X方向スキャナ駆動波形メモリ18およびY方向スキャナ駆動波形メモリ19に接続されている。スキャナ駆動部21は、クロック生成部24のクロックパルスに同期して読み出されるX方向スキャナ駆動波形メモリ18およびY方向スキャナ駆動波形メモリ19からの波形データ(波形DACデータ)に従って、Y方向スキャナ9aとX方向スキャナ9bを駆動するようになっている。
また、対物駆動機構11は、Z方向駆動波形メモリ20に接続されており、クロック生成部24のクロックパルスに同期して読み出されるZ方向駆動波形メモリ20からの波形データに従って対物レンズ10を光軸方向に移動させるようになっている。
クロック生成部24は、制御プログラム部15、レーザ出力制御部16、フレームメモリ17、X方向スキャナ駆動波形メモリ18、Y方向スキャナ駆動波形メモリ19およびZ方向駆動波形メモリ20の動作タイミングを決定するクロックパルスを生成する。
次に、本実施形態に係る共焦点レーザ顕微鏡の作用を説明する。
まず、入力装置22から、PC14の走査条件入力部151に対して走査条件が入力される。入力される走査条件は、光軸に直交する2次元方向の画像化領域(例えば、512×512ポイント)を決定するためのXYスキャンサイズ、光軸に沿う方向の画像化領域を決定するためのZスキャンサイズ(例えば、512ポイント)、Z方向の1ステップ当たり移動量(すなわち、Z方向のデータ取得間隔)、A/D変換器13における検出信号のサンプリング間隔を決めるサンプリングスピード、画像化領域内の1ポイント当たりのデータ取得時間などである。
すると、走査ポイント配列生成部152により、3次元的な画像化領域内の隣り合う2点を連続してデータ取得しないランダムな走査ポイント配列が作成され、レーザ照射点が隣り合わないデータ取得順序が決定される。また、サンプリングスピードと1ポイント当たりのデータ取得時間により、1ポイント当たりのサンプリング回数が算出される。この第1の実施の形態では、1ポイント当たりのサンプリング回数は1回に設定されている。
次に、走査ポイント配列生成部152により生成されたランダムな走査ポイント配列(座標データ)がX方向スキャナ9b、Y方向スキャナ9aおよび対物駆動機構11を駆動するための駆動波形データ(波形DACデータ)に変換され、X方向スキャナ駆動波形メモリ18、Y方向スキャナ駆動波形メモリ19およびZ方向駆動波形メモリ20に記憶される。
本実施形態においては、まず、X方向スキャナ9bおよびY方向スキャナ9aの駆動により、対物レンズ10の光軸に交差する2次元方向の画像化領域のうちの1つ目のZ位置に対応する領域の全てのレーザ照射点からのデータ取得が行われた後に、対物駆動機構11の駆動により対物レンズ10を光軸方向に1ステップ移動させてレーザ光の集光位置をZ方向に1ステップ分ずらし、次に、光軸に交差する2次元方向の2つ目のZ位置に対応する画像化領域のデータ取得が行われるように走査ポイント配列が生成される。
光軸に交差する2次元方向のランダムな走査ポイント配列は、例えば、図3(a)に示すように、(10)、(250)、(120)…のX位置データ配列301と、(20)、(40)、(200)、…のY位置データ配列302の512×512ポイントの座標データとして与えられる。また、光軸に沿う方向の走査ポイント配列は、例えば、図3(a)に示すように(100)、(110)…のZ位置データ配列303の512ポイントの座標データとして与えられる。
これらの座標データは、図3(b)に示すように、(2500)、(1000)…のXDACデータ配列401、(1000)、(500)…のYDACデータ配列402および(1000)、(1100)…のZDACデータ配列403に変換される。
そして、これらXDACデータ配列401、YDACデータ配列402およびZDACデータ配列403のそれぞれのDACデータは、それぞれX方向スキャナ駆動波形メモリ18、Y方向スキャナ駆動波形メモリ19およびZ方向駆動波形メモリ20に記憶される。
X方向スキャナ駆動波形メモリ18およびY方向スキャナ駆動波形メモリ19の駆動波形データはクロック生成部24のクロックパルスに同期してスキャナ駆動部21に読み出され、スキャナ駆動部21はY方向スキャナ9aとX方向スキャナ9bを駆動する。また、Z方向駆動波形メモリ20の駆動波形データ(例えば、Z=100)は、クロック生成部24のクロックパルスに同期して対物駆動機構11に読み出され、X,Y方向の全てのデータ取得が終了するまで同一の値に維持される。
対物駆動機構11は読み出された駆動波形データに従って、対物レンズ10を軸方向に駆動する。これと同時に、レーザ出力制御部16の指示によりレーザ光源ユニット1はレーザ光を射出する。レーザ光は、Y方向スキャナ9aとX方向スキャナ9bにより偏向され、対物レンズ10を介して標本A上の各データ取得ポイントに順番に照射される。
レーザ光の照射により、標本A上の各レーザ照射点(データ取得ポイント)から蛍光が発せられる。蛍光は、対物レンズ10と走査光学ユニット9を経てダイクロイックミラー8に入射し、ダイクロイックミラー8で反射され、検出器12により検出される。検出器12は蛍光の輝度を反映したアナログ信号を出力する。検出器12から出力されるアナログ信号は、A/D変換器13によってデジタル信号に変換され、フレームメモリ17に書き込まれる。
検出器12により取得される画像化領域内の各ポイントの輝度データは、走査ポイント配列生成部152により生成されたランダムな走査ポイント(図3(a)に示すX位置データ配列301、Y位置データ配列302およびZ位置データ303)に対応付けされてフレームメモリ17に書き込まれる。
そして、画像生成部153は、フレームメモリ17に書き込まれた輝度データと画像化領域内の各ポイント座標の対応付けに基づいてXY画像データを生成する。そのXY画像データに対応する画像はモニタ23に表示される。
従来のラスター走査による蛍光観察では、ある点(Xn,Yn)のデータが取得された直後に隣り合う次の点(Xn+1,Yn)のデータが取得される。例えばケージド手法による観察においては、点(Xn,Yn)から放出されたカルシウムイオンの影響は、点(Xn,Yn)だけにとどまらず、その周囲(例えば、次の点(Xn+1,Yn))にまで及ぶ可能性がある。従って、点(Xn+1,Yn)のデータは前の点(Xn,Yn)に対する刺激の反応挙動の影響を受けたものになってしまうおそれがある。また刺激を行わない蛍光観察においても、蛍光が例えばマイクロ秒オーダーの長い寿命を持つ場合、やはり、ある点(Xn+1,Yn)のデータが前の点(Xn,Yn)の影響を受けてしまうという問題が生じる。
これに対して、本実施の形態では、画像化領域(例えば、512×512ポイント)について、隣り合う2点を連続してデータ取得しないランダムな走査ポイント配列を作成してデータ取得順序を決定し、この決定した取得順序にあわせてY方向スキャナ9aとX方向スキャナ9bの駆動信号を生成し、駆動信号によりポイント走査を行い、各データ取得ポイントからの蛍光を検出して輝度データを取得し、取得した各ポイントの輝度データをランダムな走査ポイント配列に対応付けしてフレームメモリ17に記憶し、最終的に全てのポイントの輝度データを取得して2次元画像を完成させる。
このため、各ポイントからの取得データは、隣り合う2点が連続して取得されたものを含まず、他のポイントの光の影響を受けていない。つまり、データ取得を行う際の点相互の影響が確実に排除される。従って、個々の点の輝度が他の点の影響を受けることなく正しく検出される。
そして、1枚の2次元画像を形成するためのデータ取得が終了した時点で、Z方向駆動波形メモリ20の次の駆動波形データ(Z=110)が、クロック生成部24のクロックパルスに同期して対物駆動機構11に読み出され、対物レンズ10が1ステップ光軸方向に移動させられた後に、その場所でX方向スキャナ9bおよびY方向スキャナ9aの駆動により、対物レンズ10の光軸に交差する新たな2次元方向の画像化領域の全てのデータ取得点からのデータ取得が行われることが繰り返される。これにより、3次元的な画像化領域のデータを取得することができる。この場合に、3次元方向のいずれの位置においても、隣り合う2点が連続してデータ取得されることが防止され、個々の点の輝度が他の点の影響を受けることなく正しく検出される。
なお、本実施形態においては、データ取得点を移動する間、レーザ光が射出され続けているが、Y方向スキャナ9a、X方向スキャナ9bおよび対物駆動機構の動作に同期させてAOTF6を制御し、データ取得点を次のデータ取得点に移動する間はレーザ光の射出を停止してもよい。こうすれば、データ取得点の移動の際にレーザ光が与える全ての影響が排除される。また、画像化領域は、定まった矩形でなく、標本の存在する領域に限ってもよい。
また、本実施形態においては、走査光学ユニット9の駆動により、対物レンズ10の光軸に交差する2次元方向のデータ取得を行った後に、対物駆動機構11により光軸に沿う方向にデータ取得平面を移動させることとしたが、これに代えて、走査光学ユニット9と対物駆動機構11との連動により、3次元的にレーザ照射点を移動させることにしてもよい。
<第2の実施形態>
本発明の第2の実施形態に係る共焦点レーザ顕微鏡について、以下に説明する。
本実施形態に係る共焦点レーザ顕微鏡の概略構成は、図1と同様なので、同図を援用する。
第1の実施形態においては、1ポイント当たりのデータ取得時間をサンプリング1回分に設定することで、標本A上の1枚のXY画像を取得するが、この第2の実施形態では、1ポイント当たりのデータ取得時間の中でサンプリングを複数回行うことで、時間的に連続した複数枚のXY画像のスタック(束)であるXYT画像を、Z方向に異なる複数のXY平面で取得するようになっている。
サンプリングスピードと1ポイント当たりのデータ取得時間により算出される1ポイント当たりのサンプリング回数が、複数、例えば50サンプリングに設定されたものとする。また、フレームメモリ17は、1ポイント当たりのサンプリング回数に対応して50枚用意される。
走査ポイント配列生成部152により生成されたランダムな走査ポイント配列は、例えば、上述の図3(a)に示すX位置データ配列301とY位置データ配列302が画像化領域の座標データとして与えられる。これらX位置データ配列301およびY位置データ配列302より変換される駆動波形データ(波形DACデータ)は、図3(a)に示す最初のX位置データ(10)に対して50データ分のXDACデータ(2500)が生成され、同様に、最初のY位置データ(20)に対しても50データ分のYDACデータ(1000)が生成される。以下、同様にして、各データ取得ポイントのXY位置データに対して50データずつのXDACデータとYDACデータが生成される。図4(a)と図4(b)は、このようにして生成されるXDACデータ配列501とYDACデータ配列502をそれぞれ示している。
これらXDACデータ配列501とYDACデータ配列502は、X方向スキャナ駆動波形メモリ18およびY方向スキャナ駆動波形メモリ19にそれぞれ記憶される。
これらX方向スキャナ駆動波形メモリ18およびY方向スキャナ駆動波形メモリ19の駆動波形データはクロック生成部24のクロックパルスに同期してスキャナ駆動部21に読み出され、スキャナ駆動部21はY方向スキャナ9aとX方向スキャナ9bを駆動する。
この状態で、レーザ光源ユニット1から射出されるレーザ光は、Y方向スキャナ9aとX方向スキャナ9bにより偏向され、対物レンズ10を介して標本A上の各データ取得ポイントに照射される。レーザ光の照射に反応して、標本A上の各データ取得ポイントから蛍光が発せられる。蛍光は検出器12によって検出される。検出器12は蛍光の輝度を反映したアナログ信号を出力する。検出器12から出力されるアナログ信号は、A/D変換器13によってデジタル信号に変換され、フレームメモリ17に書き込まれる。
この場合、XDACデータ配列501の1番目のXDACデータとYDACデータ配列502の1番目のYDACデータに対応した輝度データは、走査ポイント配列生成部152により生成されたランダムな走査ポイント(図3(a)に示すX位置データ配列301およびY位置データ配列302)に対応付けされた#1のフレームメモリ17に書き込まれる。また、XDACデータ配列501の2番目のXDACデータとYDACデータ配列502の2番目のYDACデータに対応した輝度データは、走査ポイント配列生成部152により生成されたランダムな走査ポイントに対応付けされた#2のフレームメモリ17に書き込まれる。
以下、同様にしてXDACデータ配列501の3番目から50番目のXDACデータ、YDACデータ配列502の3番目から50番目のYDACデータに対応した輝度データについても同じ順位のものが、#3から#50のフレームメモリ17に書き込まれる。この動作は、ランダムな走査ポイントに対応するXDACデータ配列501のXDACデータとYDACデータ配列502のYDACデータに対応して取得される全ての輝度データについて繰り返され、図5に示すように#1〜#50のフレームメモリ17に書き込まれる。
そして、XY、XYT画像生成部153は、#1〜#50のフレームメモリ17に書き込まれた輝度データと画像化領域内の各データ取得ポイント座標の対応付けに基づいてXYT画像データを生成する。そのXY画像データに対応する画像はモニタ23に個別に表示される。
以上で一つのXY平面についての画像取得処理が終了する。次に、第1実施形態と同じように、対物駆動機構11により対物レンズ10が1ステップ光軸方向に移動させられた後に、同様の画像取得を繰り返す。
本実施の形態では、ランダムに設定されたデータ取得ポイントのそれぞれについて所定の時間間隔をおいて複数回ずつ繰り返してデータ取得(サンプリング)を行い、これら取得される各ポイントの複数個(t=T1、T2、…Tn)(n=50)の輝度データのうち同じ順位で検出されたものについて#1から#50のフレームメモリ17に個別に書き込むので、各ポイントの検出データが他のポイントの影響を受けないとともに、各フレームメモリ17に書き込まれた輝度データに基づいて、XY、XYT画像生成部153で生成される複数のXYT画像により標本Aの刺激に対する反応挙動の動的変化を観察できる。
<第3の実施形態>
本発明の第3の実施形態に係る共焦点レーザ顕微鏡について、以下に説明する。
本実施形態に係る共焦点レーザ顕微鏡の概略構成は、図1と同様なので、同図を援用する。
本実施形態では、1ポイント当たりのデータ取得時間の中でサンプリングを複数回行い、さらに、これら1ポイント当たりの複数のサンプリングに対応させてレーザ光強度、レーザ光の波長成分、レーザ光照射のオンオフなどのレーザ条件を設定する。
サンプリングスピードと1ポイント当たりのデータ取得時間により算出される1ポイント当たりのサンプリング回数が、例えば10サンプリングに設定されたものとする。
走査ポイント配列生成部152により生成されたランダムな走査ポイント配列は、例えば、上述の図3(a)に示すX位置データ配列301とY位置データ配列302が画像化領域の座標データとして与えられる。第2の実施形態で述べたと同様な手順により、X位置データ配列301およびY位置データ配列302の最初の位置データに対して10データ分の駆動波形データ(X(Y)DACデータ)A1、A2、…A10が生成され、以下、同様にして、続く各位置データに対しても10データ分ずつのX(Y)DACデータB1、B2、…、C1、C2、…が生成される。図6の上段は、このようにして生成されるX(Y)DACデータ配列601を示している。
また、それぞれの10データ分のX(Y)DACデータA1、A2、…、B1、B2、…、C1、C2、…に対応させて、図6の下段に示すようにレーザ条件が書き込まれたレーザ設定データ配列701が生成される。レーザ設定データは、X(Y)DACデータA3、B3、C3、…に対してのみレーザ光照射のオンデータONが設定され、その他のX(Y)DACデータに対してレーザ光照射のオフデータOFFが設定されている。
レーザ設定データ配列701は、レーザ出力制御部16のメモリ16aに記憶される。レーザ出力制御部16は、メモリ16aに記憶したレーザ設定データ配列701をデータ取得時のサンプリングタイミングに同期して読み出し、AOTF6によりレーザ光照射のオンオフを制御する。
この構成によると、クロック生成部24のクロックパルスに同期して読み出されるX(Y)DACデータ配列601のX(Y)DACデータA1、A2、…、B1、B2、…、C1、C2、…に応じて標本A上のデータ取得ポイントが設定される。同時にレーザ設定データ配列701のレーザ設定データに基づいてレーザ光照射のオンオフが制御される。この場合、レーザ設定データ配列701には、それぞれ10データ分のX(Y)DACデータA、B、C、…のうち、A3、B3、C3、…に対してのみレーザ光照射のオンデータONが設定されるので、これらのタイミングでのみAOTF6がONになり、標本にレーザ光が照射される。このようにして一つのXY平面についての画像取得処理が終了したら、第1実施形態と同じように、対物駆動機構11により対物レンズ10が1ステップ光軸方向に移動させられた後に、同様の画像取得を繰り返す。
本実施の形態では、各レーザ照射点からの光を所定の時間間隔をおいて複数回ずつ検出し、これら複数回の検出のそれぞれの検出タイミングに対応させて異なるレーザ条件を設定できる。ここでは、データ取得ポイントでの複数回のデータ取得(サンプリング)によって取得される複数個(t=T1、T2、・・・Tn)(n=10)の輝度データに対して、t=T3(A3、B3、C3、…)のときのみレーザ光照射をオンにし、その他のt=T1、T2、T4…Tnではレーザ光照射をオフにするので、刺激を与える前からの標本Aの状態を観察できるとともに、刺激を与えた時点および刺激をやめた後の標本Aの動的挙動を観察できる。
なお、データ取得ポイントでの複数回のデータ取得時に設定するデータ条件は、レーザ光照射のオンオフに限らず、レーザ光の強度と波長成分の一方または両方を異ならせて設定することも可能である。例えば多重染色された蛍光標本の観察において、それぞれの蛍光色素に対応する励起波長のレーザ光をひとつずつ順に照射するようにしてもよい。
<第4の実施形態>
図7は、本発明の第4の実施形態に係る共焦点レーザ顕微鏡の概略構成を示している。図7において、図1に示された部材と同一の参照符号で指示された部材は同様の部材であり、その詳しい説明は省略する。
本実施形態に係る共焦点レーザ顕微鏡は、図7に示すように、図1の装置構成に加えて、標本の状態変化を計測する手段として標本Aからの電流値を検出するための電流検出器25(電流検出手段)をさらに有している。電流検出器25は、検出した電流値を反映したアナログ電気信号を出力する。
電流検出器25から出力される電流値のアナログ信号は、検出器12からの蛍光の輝度と同様に、A/D変換器13に入力されてデジタル信号に変換される。その電流値データは輝度情報としてフレームメモリ17に書き込まれる。つまり、電流値は、蛍光検出のサンプリングタイミングと同じタイミングで取得される。電流値データは、走査ポイント配列生成部152により生成されたランダムな走査ポイント(図3(a)に示されるX位置データ配列301,Y位置データ配列302およびZ位置データ配列303)に対応付けされてフレームメモリ17に書き込まれる。
そして、XY、XYT画像生成部153はフレームメモリ17に書き込まれた電流データと画像化領域内の各ポイント座標の対応付けに基づいてXY画像データを生成する。そのXY画像データに対応する画像はモニタ23に表示される。
本実施の形態では、直前のレーザ照射影響を排除して電流値を計測できる。従って、標本Aの各レーザ照射点にレーザ光を照射した際の標本Aの電気的反応を正確に視覚化できる。本実施形態を第1〜第3の実施形態と組み合わせて実施してもよい。また、検出器12を用いた蛍光検出を行わずに、電流検出器25だけを用いて標本の反応を計測してもよい。
(第4の実施形態の応用例)
図8に示されるように、神経細胞26のスパイン26aを含む領域27a,27b,27cの各レーザ照射点に、各実施形態で説明する方式で刺激光(標本に所定の刺激を与えるためのレーザ光)を照射し、この刺激に対する神経細胞26の反応を部位26bに挿入した電流検出器25によって測定する。
電流値の計測は複数の部位に対して行われてもよい。その場合、それぞれの計測部位に電流検出器25が挿入される。
<第5の実施形態>
第1の実施形態では、隣り合うレーザ照射点が連続しないデータ取得順序をランダムに決定している。これに対して本実施の形態では、規則性をもって隣り合うレーザ照射点が連続しないデータ取得順序を決定する。
第5の実施形態に係る共焦点レーザ顕微鏡の概略構成は、図1と同様なので、同図を援用する。
本実施形態では、走査ポイント配列生成部152が、例えば、図9のような照射順序の走査ポイント配列を生成する。画像生成部153は、第1の実施形態と同じように、取得した輝度データと各走査ポイントの対応付けに基づいて画像データを生成する。
図9の例では、ひとつの走査領域を同じ大きさの4つの領域A〜Dに分割する。そして、ABCDの順に各分割領域の左上ポイントを照射する。一巡したらXライン方向にひとつ隣のポイントを同じようにABCDの順序で照射する。1ライン分が完了したら各領域の2ライン目を同じように照射する。つまり、領域A〜Dを一定の順序で同じ規則に従ってレーザ光を照射する。図9は、4×4ピクセルの走査領域における照射順序、図10は16×16ピクセルの走査領域における照射順序を示している。
各マスの数字が照射順序を示す。この例では、1番目に照射されたポイントの隣は5番目に照射されるので、隣同士のポイントのレーザ照射の時間間隔はピクセル5個分のデータ取得時間となる。このようにしてひとつの平面について4×4ピクセルの全ての位置へのレーザ照射が終わると、対物駆動機構11によりZ位置をZ=1からZ=2へずらして、次の平面へのレーザ照射を行う。
このような照射順序(ポイント配列)は、あらかじめメモリに記憶しておいて使用時に呼び出してもよいし、配列を決定するための算出式を用いてその都度決定してもよい。またこのような走査方法を、前述の第2〜第4の実施形態に組み合わせて用いてもよい。
その他、本発明は、上記実施の形態に限定されるものでなく、実施段階では、その要旨を変更しない範囲で種々変形されてよい。
例えば、始めに1フレームの画像を取得して(通常のXY走査でも本発明のランダム走査でもよい)、標本の存在する位置を検出あるいはモニタ上で指定し、標本の存在する位置だけに対して、隣り合うレーザ照射点が連続しないデータ取得順序を決定してレーザ走査を行うようにしてもよい。こうすれば、標本の存在しない位置は走査されないので、画像取得時間が大幅に短縮される。また、画像取得を行う平面は、XY平面でなく、XZ平面またはレーザ光軸に対して傾斜した平面であってもよい。この場合、Z方向に収束点を高速に移動させるには、デフォーマブルミラーなどの光学素子を光路中に設ければよい。
また、近赤外でフェムト秒オーダーのパルス光を発する超短パルスレーザ光源を用いて、レーザ照射点(集光位置)に生じる多光子吸収現象を利用してもよい。多光子吸収現象を用いて蛍光励起や光刺激を行うことにより、3次元的な空間分解能が向上し、精度をより高めたデータ取得が可能になる。
さらに、上記実施の形態には、種々の段階の発明が含まれており、開示されている複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出できる。例えば、実施の形態に示されている全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、実施形態中で述べられている利点が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出できる。
本発明の第1の実施形態に係る共焦点レーザ顕微鏡の概略構成を示している。 第1の実施の形態に用いられる制御プログラム部の概略構成を示している。 第1の実施の形態の(a)X位置データ配列、Y位置データ配列およびZ位置データ配列、(b)対応するXDACデータ配列、YDACデータ配列およびZDACデータ配列をそれぞれ示している。 本発明の第2の実施形態の(a)XDACデータ配列、(b)YDACデータ配列をそれぞれ示している。 第2の実施形態に用いられるフレームメモリの概略構成を示している。 本発明の第3の実施形態に係るレーザ設定データ配列を示している。 本発明の第4の実施の形態に係る共焦点レーザ顕微鏡の概略構成を示している。 図7の共焦点レーザ顕微鏡による電流計測の応用例を示している。 本発明の第4の実施形態に係る共焦点レーザ顕微鏡におけるデータ取得順序の一例を示している。 図9の共焦点レーザ顕微鏡におけるデータ取得順序の別の例を示している。
符号の説明
1…レーザ光源ユニット、2,3…レーザ光源(光源手段)、4…反射ミラー、5…ダイクロイックミラー、6…音響光学可変フィルタ、7…反射ミラー、8…ダイクロイックミラー、9…走査光学ユニット(走査手段)、9a…Y方向スキャナ、9b…X方向スキャナ、10…対物レンズ(照射手段)、11…対物移動機構(集光位置移動手段)、12…検出器(計測手段)、13…A/D変換器、14…パーソナルコンピュータ(制御手段)、15…制御プログラム部(画像形成手段)、16…レーザ出力制御部、16a…メモリ、17…フレームメモリ(記憶手段)、18…X方向スキャナ駆動波形メモリ(設定手段)、19…Y方向スキャナ駆動波形メモリ(設定手段)、20…Z方向駆動波形メモリ(設定手段)、21…スキャナ駆動部、22…入力装置、23…モニタ、24…クロック生成部、25…電流検出器、26…神経細胞、26a…スパイン、26b…部位、27…領域、151…走査条件入力部、152…走査ポイント配列生成部、153…XYT画像生成部、301…X位置データ配列、302…Y位置データ配列、303…Z位置データ配列、401…XDACデータ配列、402…YDACデータ配列、403…ZDACデータ配列、501…XDACデータ配列、502…YDACデータ配列、601…XDACデータ配列、701…レーザ設定データ配列。

Claims (9)

  1. レーザ光を射出する光源手段と、
    標本上のレーザ照射点に前記レーザ光を集光させる照射手段と、
    該照射手段によるレーザ光の集光位置を光軸に交差する方向に2次元的に走査する走査手段と、
    前記照射手段によるレーザ光の集光位置を光軸方向に移動させる集光位置移動手段と、
    前記標本の所定の3次元領域に複数の前記レーザ照射点を設定する設定手段と、
    該設定手段により設定された複数のレーザ照射点に対して、3次元空間的に隣り合うレーザ照射点が連続しない照射順序に従って前記レーザ光が順次集光されるよう前記走査手段および前記集光位置移動手段を制御する制御手段と、
    前記各レーザ照射点へのレーザ照射により生じる前記標本からの光および標本の状態変化の少なくとも一方を、前記各レーザ照射点へのレーザ照射ごとに計測する計測手段と、
    該計測手段により計測された前記光の強度情報および標本の状態変化情報を前記レーザ照射点の位置情報に対応付けして記憶する記憶手段と、
    前記各情報に基づいて画像を形成する画像形成手段とを備える走査型顕微鏡。
  2. 前記計測手段が、1つのレーザ照射点へのレーザ照射に対して所定の時間間隔をおいて複数回ずつ計測を行い、
    前記画像形成手段が、前記計測手段により計測される情報のうち、同じ順位で計測された情報を、それぞれ、前記レーザ照射点の前記位置情報と対応付けることにより、計測順位に応じた複数の画像を形成する請求項1に記載の走査型顕微鏡。
  3. 前記計測手段は、前記レーザ照射点にレーザ光が照射された際の前記標本の状態変化情報として、電流値を計測する請求項1に記載の走査型顕微鏡。
  4. 前記光源手段から出射されるレーザ光の波長および強度の少なくとも一方を制御するレーザ光制御手段をさらに備え、
    前記計測手段が、1つのレーザ照射点への照射に対して所定の時間間隔をおいて複数回ずつ計測を行い、
    前記レーザ光制御手段が、各レーザ照射点へのレーザ照射に対応する前記計測手段における複数回の計測タイミングに対応させて前記レーザ光の照射変更を設定する請求項1に記載の走査型顕微鏡。
  5. 前記レーザ光の照射条件が、レーザ光照射のオンオフ、レーザ光の強度、波長成分の少なくとも1つである請求項4に記載の走査型顕微鏡。
  6. 前記制御部が、前記レーザ照射順序をランダムに決定する請求項1に記載の走査型顕微鏡。
  7. 前記制御部が、規則性をもって前記レーザ照射順序を決定する請求項1に記載の走査型顕微鏡。
  8. 前記制御部が、走査領域を複数の領域に分割し、それらの領域を一定の順序で同じ規則に従ってレーザ光を照射する順序を決定する請求項7に記載の走査型顕微鏡。
  9. 標本上のレーザ照射点にレーザ光を集光させ、
    前記レーザ照射点が隣り合わない順序に従って、光軸に交差する2次元方向および光軸方向に前記レーザ光の集光位置を移動させて各レーザ照射点にレーザ光を順次照射し、
    前記各レーザ照射点へのレーザ照射により生じる前記標本からの光および標本の状態変化の少なくとも一方を、前記各レーザ照射点へのレーザ照射ごとに計測して前記レーザ照射点の位置情報に対応付けして記憶し、
    前記各情報に基づいて画像を形成する標本画像取得方法。
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