JP2005301065A - 観察装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】標本の複数の位置を同時に観察し得る観察装置を提供する。
【解決手段】観察装置100は、標本180を載せるためのステージ170と、複数の光ビームを生成するためのレーザー光源部110と、複数の光ビームをそれぞれ標本180に照射するとともに標本180からの光を検出するための複数の光照射検出部140と、複数の光照射検出部140で検出された光をそれぞれ光電変換して画像信号を生成するための画像検出部120と、画像検出部120と複数の光照射検出部140とをそれぞれ光学的に接続するための複数の光ファイバー130と、装置全体を制御するための制御部150と、画像などの観察情報を表示するためのモニター160とを備えている。光照射検出部140は、画像検出部120で光電変換される検出光の発生部を走査するための走査部を構成しているXYガルバノミラー142を含んでいる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、標本を光学的に観察する観察装置に関する。
観察装置のひとつにレーザー走査型顕微鏡システムがある。レーザー走査型顕微鏡システムは、例えば、レーザー光源と、ダイクロイックミラーと、XYスキャナーと、スキャナー制御回路(画像取得手段)と、フォトマルチプライヤー(光電変換素子)と、A/D変換素子と、画像処理回路と、シャッターと、シャッター制御回路と、CPU(制御手段)と、モニター(表示手段)と、ハードディスク(記録手段)とを備えている。
ダイクロイックミラーは、レーザー光を反射し、試料で励起された蛍光を透過させる。XYスキャナは、ステージに載置された試料上でレーザー光を二次元的に走査させる。スキャナー制御回路は、CPUの指令に基づいてXYスキャナーの駆動を制御する。フォトマルチプライヤーは、試料の蛍光を検出し、入力した光の強度を表す電気信号に変換する。A/D変換素子は、光強度を表す電気信号をデジタル化し、例えば光強度を256段階に分割した値の一番近いレベルに割り当てる。画像処理回路は、デジタル化された光強度を表す電気信号とCPUから出力される走査位置情報とに基づいて試料の画像信号を出力する。この画像処理回路は、フレームメモリーやD/A変換素子などの画像化するための回路を備える。シャッターは、レーザー光の光路中に挿脱可能に配置され、シャッター制御回路によって駆動される。CPUは、モニターに時間的に相前後して取得される画像間の輝度の変化量に基づいて、シャッター制御回路の駆動を制御する。ハードディスクは、複数枚の磁気ディスクから構成され、取得された画像を記録する。モニターは、例えばCRTであり、細胞などの標本の取得された画像を表示する。
このレーザー走査型顕微鏡システムにおける標本の画像化方法を説明する。レーザー光源から射出され、集光レンズを透過したレーザー光は、ダイクロイックミラーで反射され、XYスキャナーへ導かれる。レーザー光は、スキャナー制御回路によって二次元走査され、対物レンズによって試料に集光される。試料で励起された蛍光は、励起光と同じ光路を逆行し、XYスキャナーで走査され、ダイクロイックミラーを透過して励起光から分離される。ダイクロイックミラーを透過した蛍光のうち、集光レンズによって集光された蛍光だけがフォトマルチプライヤーに入射する。フォトマルチプライヤーに入射した蛍光は、光電変換され、アナログデータを出力する。出力されたアナログデータは、A/D変換素子によってデジタルデータに変換され、画像処理回路によってハードディスクに収納される。画像処理回路は、CPUから出力される走査位置情報に基づいてハードディスクに収納された輝度データをモニター画面上に並べて表示する。これによって標本の画像化が実現されている。
マウス・ラット・ラビットなどの実験動物を標本に用いて、実験動物の足の神経を刺激して脳へ刺激の伝わり方を観察するなどの神経伝達の生体観察など、標本の広い位置を対象とする実験では、標本上の複数の位置を同時に観察したいという要望がある。
しかし、前述のレーザー走査型顕微鏡システムは、細胞レベルの標本に対して観察を行なうことを目的としており、対物レンズの視野内の範囲だけしか観察できないという制約がある。
そのため、実験動物などの大型な標本に対して複数位置を同時観察することは不可能である。また、標本の大きさに合わせて光学系を作製するという手法が安易に想像できるが、この場合、装置が大型になってしまうので使い難くなり現実的ではない。
本発明は、このような実状を考慮して成されたものであり、その主な目的は、標本の複数の位置を同時に観察し得る観察装置を提供することである。
本発明の観察装置は、複数の光ビームを生成するための光源部と、複数の光ビームをそれぞれ標本に照射するとともに光ビームの照射によって標本から発生する検出光を検出するための複数の光照射検出部と、複数の光照射検出部で検出された検出光をそれぞれ光電変換して画像信号を生成するための画像検出部と、画像検出部で光電変換される検出光の発生部をそれぞれ走査するための複数の走査部と、画像検出部と複数の光照射検出部とをそれぞれ光学的に接続するための複数の光ファイバー部とを備えている。
本発明によれば、標本の複数の位置を同時に観察し得る観察装置が提供される。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
第一実施形態
[構成]
図1は、本発明の第一実施形態の観察装置を概略的に示している。
図1に示されるように、本実施形態の観察装置100は、標本180(たとえばマウス等の実験動物)を載せるためのステージ170と、複数の光ビームを生成するためのレーザー光源部110と、複数の光ビームをそれぞれ標本180に照射するとともに標本180からの光を検出するための複数の光照射検出部140と、複数の光照射検出部140で検出された光をそれぞれ光電変換して画像信号を生成するための画像検出部120と、画像検出部120と複数の光照射検出部140とをそれぞれ光学的に接続するための複数の光ファイバー130と、装置全体を制御するための制御部150と、画像などの観察情報を表示するためのモニター160とを備えている。
レーザー光源部110は、例えば、複数のレーザーと光学部品とから構成され、複数の波長のレーザー光ビームを射出し得る。レーザー光源部110は、また、ひとつのレーザーと出力されたレーザー光を複数の光ビームに分岐させる光学部品とから構成され、同じ波長のレーザー光ビームを射出してもよい。
光照射検出部140は、コリメートレンズ141と、XYガルバノミラー142と、瞳レンズ143と、結像レンズ144と、対物レンズ145とを備えている。瞳レンズ143と結像レンズ144と対物レンズ145は、収束性のレーザー光ビームを標本180に照射するとともにレーザー光の照射に応じて標本180から生じた検出光を検出するための光学系146を構成している。コリメートレンズ141は光ファイバー130と光学的に接続するためのものであり、光ファイバー130からのレーザー光をXYガルバノミラー142を介して光学系146に導くとともに、光学系146によって検出された光ビームを収束させて光ファイバー130に入射させる。XYガルバノミラー142は、X軸周りに揺動可能なミラーとY軸周りに揺動可能なミラーとを含み、入射する光ビームをX軸とY軸とに沿って二次元的に走査することができる。これによって、光照射検出部140から照射されるレーザー光ビームのスポット(検出光の発生部)を二次元的に走査することができる。つまり、XYガルバノミラー142は、画像検出部120で光電変換される検出光の発生部を走査するための走査部を構成している。しかし、走査部は、XYガルバノミラー142に限定されるものではなく、光ビームを走査させる他の走査機構が適用されてもよい。
画像検出部120は、励起ダイクロイックミラー121と、コリメートレンズ122と、共焦点ピンホール125と、フィルター126と、光電変換素子127とを備えている。励起ダイクロイックミラー121は、レーザー光源部110から射出されるレーザー光のうち、ある特定の波長の光だけを選択的に反射し、それ以外の波長の光は透過する。コリメートレンズ122は光ファイバー130と光学的に接続するためのものであり、励起ダイクロイックミラー121からのレーザー光ビームを収束させて光ファイバー130に入射させるとともに、光ファイバー130からの光を励起ダイクロイックミラー121に導く。共焦点ピンホール125は、標本180に照射されるレーザー光ビームのスポット(検出光の発生部)と共焦点の位置関係にあり、スポット(検出光の発生部)近傍からの光だけを選択的に通過させ、それ以外の部分からの光は遮断する。共焦点ピンホール125は、共焦点画像を取得するために設けられているが、共焦点画像を取得する必要がない場合には省かれてもよい。フィルター126は、検出したい波長の光だけを選択的に透過し、不所望な波長の光は遮断する。光電変換素子127は例えばPMTやPDで構成され、検出光を光電変換する光電変換デバイスとして機能し、フィルター126を透過した光を光電変換して1画素の画像信号を生成する。励起ダイクロイックミラー121とフィルター126はそれぞれ電動モーターによって複数の間で切り換え可能であり、複数のうちの一つが選択的に光路上に配置される。図1には光路上に配置された一つだけが図示されている。
制御部150は、画像検出部120で生成された画像信号を処理して画像を形成するための画像処理部152と、画像処理部で形成された画像を記録するための画像記録154とを含んでいる。制御部150はさらに走査部を構成しているXYガルバノミラー142を制御する機能も兼ね備えている。制御部150は例えばパソコンと専用ボードなどで構成される。
モニター160は例えばCRTで構成され、例えば画像処理部で形成された画像を表示するための画像表示装置として機能する。
図1には代表的に二つの光照射検出部140が図示されているが、観察装置100は二つ以上の光照射検出部140を備えている。二つの光照射検出部140に対応して画像検出部120内には、光照射検出部140で検出された光を光電変換するための二系統の光学系(励起ダイクロイックミラー121とコリメートレンズ122と共焦点ピンホール125とフィルター126と光電変換素子127)が描かれているが、画像検出部120は光照射検出部140と同数またはそれ以上の光学系を備えている。つまり、画像検出部120は複数の光照射検出部140が接続可能である。
図1の画像検出部120は、一つのレーザー光ビームに対して一つの波長の光だけを検出する構成であるが、一つのレーザー光ビームに対して複数の波長の光を検出する構成であってもよい。この場合、画像検出部120は、特定の波長の光を選択的に反射するがそれ以外の波長の光を透過するビームスプリッターを共焦点ピンホール125とフィルター126の間の光路上にさらに備え、ビームスプリッターで分岐された光路上に別のフィルター126と光電変換素子127とを備えていればよい。
[作用]
次に本実施形態の観察装置100における観察動作を説明する。
レーザー光源部110は、制御部150からの設定に従って、指定の波長のレーザー光ビームを指定された強度で射出する。レーザー光源部110から射出されたレーザー光ビームは画像検出部120に入射する。画像検出部120に入射したレーザー光ビームは、励起ダイクロイックミラー121によって反射され、コリメートレンズ122によって収束性のレーザー光ビームに変えられ、光ファイバー130に入射する。光ファイバー130に入射したレーザー光ビームは光ファイバー130の中を伝わり、光ファイバー130から射出されて光照射検出部140に入射する。光照射検出部140に入射したレーザー光ビームはコリメートレンズ141によって平行光ビームに変換されてXYガルバノミラー142に入射する。XYガルバノミラー142によって反射されたレーザー光ビームは、瞳レンズ143と結像レンズ144と対物レンズ145からなる光学系146によって収束性のレーザー光ビームに変えられて標本180に照射される。標本180に照射されたレーザー光ビームは光学系146の焦点面(観察面)にスポットを形成する。XYガルバノミラー142はレーザー光ビームを水平方向と垂直方向に走査し、これによって、レーザー光ビームのスポットが標本180内の観察面(光学系146の焦点面)を走査される。
レーザー光を受けた標本180は、蛍光標本の場合は蛍光を、反射標本の場合は反射光を検出光として発生する。検出光は、対物レンズ145、結像レンズ144、瞳レンズ143、XYガルバノミラー142、コリメートレンズ141、光ファイバー130を介して画像検出部120に導かれる。画像検出部120に入射した検出光ビームはコリメートレンズ122によって平行光ビームに変えられ、励起ダイクロイックミラー121に入射する。励起ダイクロイックミラー121は検出光の波長の光を透過する特性を有しているので、検出光は励起ダイクロイックミラー121を透過する。励起ダイクロイックミラー121を透過した検出光は観察面上のスポット近傍からの光だけが共焦点ピンホール125を通過する。共焦点ピンホール125を通過した検出光は、フィルター126によって不必要な波長の光が除去され、光電変換素子127に入射する。光電変換素子127に入射した検出光は光電変換され、画像信号として制御部150に出力される。
制御部150内の画像処理部152は、画像検出部120から画像信号として出力される検出光の輝度データをアナログ/デジタル変換し、水平同期と垂直同期に基づき輝度データを並べる。並べた輝度データをモニター160に出力し画面表示することによって標本180上の観察位置の画像化が可能となる。また、制御部150は、複数の光電変換素子127からの信号を同期して処理することが可能であるので、標本上の複数位置(例えば位置Aと位置B)の同時画像化が可能である。つまり、標本上の別の位置が同時観察される。
ここでは、図1に関連して、複数の光照射検出部140によって標本上の別の位置を同時観察する例をあげたが、もちろん、複数の光照射検出部140によって標本上の同じ位置を同時観察してもよい。
複数の光照射検出部140は、すべてが同じ種類の観察用である必要はなく、異なる種類の観察用のものを含んでいてもよい。つまり、複数の光照射検出部140は、複数種類の光照射検出部を含んでいてもよい。例えば、複数の光照射検出部140は、蛍光観察用の光照射検出部と反射光観察用の光照射検出部とを含んでいてもよい。これによって、蛍光観察と反射光観察の併用観察を行なうことができる。その場合、例えば、画像検出部120において、レーザー光と同じ波長を検出することによって反射光観察を行なわれ、レーザー光と異なる波長を検出することによって蛍光観察を行なわれる。
また、複数の光照射検出部140は、それらのすべてが観察用である必要はなく、強度の光によって標本180を退色させる褪色用途や、刺激用試料の入ったカプセルを光によって破壊して標本180に刺激を与えるなどの光刺激用途に用いてもよい。この場合、図2に模式的に示されるように、光照射検出部140によって標本上の位置Aに対して光刺激を行ない、光刺激による状態変化を標本上の別の位置Bに配置された別の光照射検出部140によって観察するということが可能となる。ここで光刺激用として使用する光照射検出部140の数の制約はないので様々な実験を行なうことが可能となる。
[効果]
以上のように本実施形態の観察装置100によれば、一つの光照射検出部140の対物レンズ145の視野範囲の外を別の光照射検出部140によって観察することができるため、大型な標本の複数位置を同時に観察することが可能である。
本実施形態の観察装置100を用いれば次のような神経の伝達観察も可能となる。図3は神経を模式的に示している。図3に示されるように、神経は動物の体内の広い範囲に配置されて電気信号を伝達する経路であることは広く知られている。神経の構造としては主に核を有する基幹部位であるアクソンからデンドライトが分岐し、さらにデンドライトの周辺にスパインという部位がある。本実施形態の観察装置100を使用すると、神経細胞の複数位置の伝達や、神経細胞のソーマとニューロンや、デンドライトとソーマ、別の位置の複数のデンドライト、別の位置の複数のスパインなどの相互関係を観察することが可能となる。
また、本実施形態の観察装置100を用いて、標本の広範囲にわたって存在している器官、例えば血管の異なる位置を同時に観察することも可能である。
第二実施形態
[構成]
図4は、本発明の第二実施形態の観察装置を概略的に示している。図4において、図1に示された部材と同一の参照符号で指示された部材は同様の部材であり、その詳しい説明は省略する。
図4に示されるように、本実施形態の観察装置200は、第一実施形態の光照射検出部140に代えて光照射検出部240を備え、第一実施形態の画像検出部120に代えて画像検出部220を備え、第一実施形態の光ファイバー130に代えて光ファイバー束230を備えている。
光照射検出部240はコリメートレンズ141と瞳レンズ143と結像レンズ144と対物レンズ145とを備えている。つまり、光照射検出部240は、第一実施形態の光照射検出部140からXYガルバノミラー142を省いた構成となっている。このため、本実施形態の光照射検出部240は第一実施形態の光照射検出部140よりも小型に構成できる。
画像検出部220は、励起ダイクロイックミラー121と、コリメートレンズ122と、XYガルバノミラー142と、共焦点ピンホール125と、フィルター126と、光電変換素子127とを備えている。XYガルバノミラー142は、励起ダイクロイックミラー121とコリメートレンズ122の間の光路上に位置している。XYガルバノミラー142は、X軸周りに揺動可能なミラーとY軸周りに揺動可能なミラーとを含み、入射する光ビームをX軸とY軸とに沿って二次元的に走査することができる。そのほかの構成は、第一実施形態の画像検出部120と同じである。
光ファイバー束230は、走査される光ビームを伝達することができる。つまり、光ファイバー束230は、入射した光を伝送して入射位置に対応した位置から射出することができる。その結果、光照射検出部240から照射されるレーザー光ビームのスポットを二次元的に走査することができる。
[作用]
次に本実施形態の観察装置200における観察動作を説明する。
レーザー光源部110は、制御部150からの設定に従って、指定の波長のレーザー光ビームを指定された強度で射出する。レーザー光源部110から射出されたレーザー光ビームは画像検出部220に入射する。画像検出部220に入射したレーザー光ビームは、励起ダイクロイックミラー121によって反射され、XYガルバノミラー142を通り、コリメートレンズ122によって収束されて光ファイバー束230に導入され、光ファイバー束230を通って光照射検出部240に入射する。入射したレーザー光ビームはコリメートレンズ141によって平行光ビームに変えられ、瞳レンズ143と結像レンズ144と対物レンズ145からなる光学系146によって収束性のレーザー光ビームに変えられて標本180に照射される。標本180に照射されたレーザー光ビームは光学系146の焦点面にスポットを形成する。
コリメートレンズ122によって収束されたレーザー光ビームは、その径が光ファイバー束230の端面に比べて小さく、光ファイバー束230の端面上のごく一部の領域を照明する。また、XYガルバノミラー142はレーザー光ビームを水平方向と垂直方向に走査する。これに応じて、コリメートレンズ122によって収束されたレーザー光ビームは、光ファイバー束230の端面上で走査される。光ファイバー束230に入射したレーザー光ビームは、光ファイバー束230の中を伝わり、光ファイバー束230の端面上の入射位置に対応した位置から射出される。つまり、光照射検出部240内に射出されるレーザー光ビームの射出位置が、XYガルバノミラー142によるレーザー光ビームの走査に応じて、光ファイバー束230の端面上で走査される。その結果、標本180内の観察面に形成されたレーザー光ビームのスポットが走査される。
レーザー光を受けた標本180は、蛍光標本の場合は蛍光を、反射標本の場合は反射光を検出光として発生する。検出光は、対物レンズ145、結像レンズ144、瞳レンズ143、コリメートレンズ141、光ファイバー束230を介して画像検出部220に導かれる。画像検出部220に入射した検出光ビームはコリメートレンズ122によって平行光ビームに変えられ、XYガルバノミラー142を経由して、励起ダイクロイックミラー121に入射する。励起ダイクロイックミラー121は検出光の波長の光を透過する特性を有しているので、検出光は励起ダイクロイックミラー121を透過する。励起ダイクロイックミラー121を透過した検出光は観察面上のスポット近傍からの光だけが共焦点ピンホール125を通過する。共焦点ピンホール125を通過した検出光は、フィルター126によって不必要な波長の光が除去され、光電変換素子127に入射する。光電変換素子127に入射した検出光は光電変換され、画像信号として制御部150に出力される。
制御部150内の画像処理部152は、画像検出部220から画像信号として出力される検出光の輝度データをアナログ/デジタル変換し、水平同期と垂直同期に基づき輝度データを並べる。並べた輝度データをモニター160に出力し画面表示することによって標本180上の観察位置の画像化が可能となる。また、制御部150は、複数の光電変換素子127からの信号を同期して処理することが可能であるので、標本180上の複数位置(例えば位置Aと位置B)の同時画像化が可能である。
本実施形態ではXYガルバノミラー142を使用して一つのスポットを走査する手法を説明したが、より高速に走査を行なうために、複数のスポットを同時に走査することも可能である。その場合には、検出光を光電変換する光電変換デバイスに、例えばマトリックス状に整列された多数の光電変換部を有するCCDやPMTアレイなどのエリアセンサーを使用する必要がある。
[効果]
以上のように本実施形態の観察装置200によれば、第一実施形態と同様に、一つの光照射検出部240の対物レンズ145の視野範囲の外を別の光照射検出部240によって観察することができるため、大型な標本の複数位置を同時に観察することが可能である。
本実施形態と第一実施形態との主な違いは走査部の配置位置であり、本実施形態では、画像検出部220内に走査部を設けているぶん光照射検出部240の部品数が少ないので、光照射検出部240のさらなる小型化が可能となる。その結果、標本周辺の空間占有率が第一実施形態より低くなるので、光照射検出部240の配置可能数が向上する、配置角度などの自由度が向上するなどの利点がある。
さらに標本画像の縞麗さや正確さやキレなどのために標本周辺の空間占有率を低くすることを優先したい場合には、光照射検出部240を取り除いて、光ファイバー束230で標本180を直接観察する構成も可能である。
第三実施形態
[構成]
図5は、本発明の第三実施形態の観察装置を概略的に示している。本実施形態の観察装置は、図4に示した第二実施形態の観察装置に似ている。図5において、図4に示された部材と同一の参照符号で指示された部材は同様の部材であり、その詳しい説明は省略する。
図5に示されるように、本実施形態の観察装置300は、第二実施形態のレーザー光源部110に代えてランプ光源部310を備え、第二実施形態の画像検出部220に代えて画像検出部320を備えている。
ランプ光源部310は、水銀ランプなどに代表される照明用のランプ光源を備えている。ランプ光源部310は、レーザー光ビームに比べて径が大きい複数の照明光ビームを射出する。
光照射検出部240の構成は第二実施形態と同じである。
画像検出部320は、励起フィルター321と、ダイクロイックミラー322と、コリメートレンズ122と、回転ディスクピンホール325と、フィルター326と、エリアセンサー327とを備えている。励起フィルター321は、ランプ光源部310からの照明光から指定波長の光だけを透過する。ダイクロイックミラー322は、励起波長の光だけを反射し、それ以外の波長の光は透過する。回転ディスクピンホール325は、複数のピンホールを持ち、回転可能である。回転ディスクピンホール325のピンホールは、光照射検出部240の光学系146の焦点面のうち、共焦点の位置関係にある部分からの検出光だけを選択的に通過させ、それ以外の部分からの光は遮断する。つまり、回転ディスクピンホール325は共焦点ピンホールとして機能する。また、回転ディスクピンホール325のピンホールは回転ディスクピンホール325の回転に伴って移動する。このため、回転ディスクピンホール325のピンホールを通過できる検出光の発生部が移動する。従って、回転ディスクピンホール325は実質的に検出光の発生部を走査させる走査部としても機能する。エリアセンサー327は例えばCCDやPMTアレイで構成され、検出光を光電変換する光電変換デバイスとして機能し、例えばマトリックス状に整列された多数の光電変換部(画素)を有しており、複数の光電変換部(画素)の情報を同時に取得し得る。
回転ディスクピンホール325は、共焦点画像を取得するために設けられているが、共焦点画像を取得する必要がない場合には省かれてもよい。
図5には代表的に二つの光照射検出部240が図示されているが、観察装置300は二つ以上の光照射検出部240を備えている。二つの光照射検出部240に対応して画像検出部320内には、光照射検出部240で検出された光を光電変換するための二系統の光学系(励起フィルター321とダイクロイックミラー322とコリメートレンズ122と回転ディスクピンホール325とフィルター326とエリアセンサー327)が描かれているが、画像検出部320は光照射検出部240と同数またはそれ以上の光学系を備えている。
図5の画像検出部320は、一つの照明光ビームに対して一つの波長の光だけを検出する構成であるが、一つの照明光ビームに対して複数の波長の光を検出する構成であってもよい。その場合には、画像検出部320は、特定の波長の光を選択的に反射するがそれ以外の波長の光を透過するビームスプリッターを回転ディスクピンホール325とフィルター326の間の光路上に配置し、ビームスプリッターで分岐された光路上に別のフィルター326とエリアセンサー327とを配置すればよい。
制御部150は、例えばパソコンと専用ボードなどで構成され、走査部を構成している回転ディスクピンホール325の回転制御機能を併せ持っている。
[作用]
次に本実施形態の観察装置300における観察動作を説明する。
ランプ光源部310は、制御部150からの明るさの設定に従って、照明光ビームを射出する。ランプ光源部310からの照明光ビームは画像検出部320に入射する。画像検出部320に入射した照明光ビームは、励起フィルター321によって設定された波長の光だけが選択的に透過する。励起フィルター321を透過した照明光ビームは、ダイクロイックミラー322によって反射され、コリメートレンズ122によって収束されて光ファイバー束230に導入される。コリメートレンズ122によって収束された照明光ビームは、光ファイバー束230の端面のほぼ全体を照明する。光ファイバー束230に導入された照明光ビームは、光ファイバー束230を通って光照射検出部240に入射する。光照射検出部240に入射した照明光ビームは、瞳レンズ143と結像レンズ144と対物レンズ145からなる光学系146によって収束されて標本180に照射される。標本180に照射された照明光ビームは光学系146の焦点面(観察面)の比較的広い範囲を照明する。
照明光を受けた標本180は、蛍光標本の場合は蛍光を、反射標本の場合は反射光を検出光として発生する。検出光は、対物レンズ145、結像レンズ144、瞳レンズ143、コリメートレンズ141、光ファイバー束230を介して画像検出部320に導かれる。画像検出部320に入射した検出光ビームはコリメートレンズ122によって平行光ビームに変えられ、ダイクロイックミラー322に入射する。ダイクロイックミラー322は検出光の波長の光を透過する特性を有しているので、検出光はダイクロイックミラー322を透過する。ダイクロイックミラー322を透過した検出光は、観察面の近傍に位置し、しかも回転ディスクピンホール325のピンホールに対して共焦点の位置関係にある部分から発生した検出光だけが通過する。回転ディスクピンホール325は光軸と交差する向きに配置されて回転しており、これによって、検出光の発生部がエリアセンサー327を1画面分走査するのと同じ働きが得られる。回転ディスクピンホール325を通過した検出光は、フィルター326によって不必要な波長の光が除去され、エリアセンサー327に入射する。エリアセンサー327に入射した検出光は光電変換され、1画面分の画像信号として制御部150に出力される。制御部150は画像検出部320から画像信号として出力される検出光のデータを1画面ごとモニター160に順次出力して画面表示させる。以上によって標本180上の複数位置(例えば位置Aと位置B)の同時画像化が可能となる。
[効果]
以上のように本実施形態の観察装置300によれば、一つの光照射検出部240の対物レンズ145の視野範囲の外を別の光照射検出部240によって観察することができるため、大型な標本の複数位置を同時に観察することが可能である。
本実施形態と第二実施形態との主な違いは光電変換デバイスにCCDやPMTアレイなどのエリアセンサーを用いたことであり、これによって高速に画像を取得することができる。
第四実施形態
[構成]
図6は、本発明の第四実施形態の観察装置を概略的に示している。本実施形態の観察装置は、図4に示した第二実施形態の観察装置や図5に示した第三実施形態の観察装置に似ている。図6において、図4や図5に示された部材と同一の参照符号で指示された部材は同様の部材であり、その詳しい説明は省略する。
図5に示されるように、本実施形態の観察装置400は、第二実施形態のレーザー光源部110や第三実施形態のランプ光源部310に代えて光源部410を備え、第二実施形態の画像検出部220や第三実施形態の画像検出部320に代えて画像検出部420を備えている。
本実施形態の観察装置400は二つの光照射検出部240Aと240Bを備えている。もちろん、観察装置400はこれらのほかにも別の光照射検出部を備えていてもよい。二つの光照射検出部240Aと240Bは第二実施形態の光照射検出部240と同様の構成であるが、二つの光照射検出部240Aと240Bは異なる倍率の対物レンズ145Aと145Bを備えている。二つの光照射検出部240Aと240Bは、標本180の上下に配置される。二つの光照射検出部240Aと240Bは、異なる倍率の対物レンズを備えている代わりに、異なる視野の対物レンズを備えていてもよい。
光源部410は、光照射検出部240Aから照射される照明光ビームを生成するランプ光源と、光照射検出部240Bから照射されるレーザー光ビームを生成するレーザーとを含んでいる。
画像検出部420は、二つの光照射検出部240Aと240Bに対応して、検出光を光電変換する機能と走査する機能を持った二系統の光学系を備えている。光照射検出部240A用の光学系は、第三実施形態と同様に、励起フィルター321とダイクロイックミラー322とコリメートレンズ122と回転ディスクピンホール325とフィルター326とエリアセンサー327とから構成されている。光照射検出部240B用の光学系は、第二実施形態と同様に、励起ダイクロイックミラー121とXYガルバノミラー142とコリメートレンズ122と共焦点ピンホール125とフィルター126と光電変換素子127とから構成されている。XYガルバノミラー142はひとつの走査部を構成し、回転ディスクピンホール325は別の走査部を構成している。つまり、二つの走査部が異なる構成を有している。
制御部150は、XYガルバノミラー142と回転ディスクピンホール325とで構成される二つの走査部を同期動作させることも、独立動作させることも可能である。ここで、「二つの走査部を同期動作同期動作させる」とは、二つの走査部を何らかの関連性をもたせて動作させることをいう。例えば、一つの走査部によって広い範囲を低速で走査し、その中の狭い範囲を別の走査部によって高速で走査することなどを含む。
[作用]
次に本実施形態の観察装置400における観察動作を説明する。
光源部410は、制御部150からの明るさの設定に従って、照明光ビームを射出する。光源部410はまた、制御部150からの設定に従って、指定の波長のレーザー光ビームを指定された強度で射出する。光源部410からの照明光ビームは画像検出部420に入射したのち光照射検出部240Aに向かい、光源部410からのレーザー光ビームは画像検出部420に入射したのち光照射検出部240に向かう。
画像検出部420に入射した照明光ビームは、励起フィルター321によって設定された波長の光だけが選択的に透過する。励起フィルター321を透過した照明光ビームは、ダイクロイックミラー322によって反射され、コリメートレンズ122によって収束されて光ファイバー束230に導入される。コリメートレンズ122によって収束された照明光ビームは、光ファイバー束230の端面のほぼ全体を照明する。光ファイバー束230に導入された照明光ビームは、光ファイバー束230を通って光照射検出部240Aに入射する。光照射検出部240Aに入射した照明光ビームは、瞳レンズ143と結像レンズ144と対物レンズ145Aからなる光学系146Aによって収束されて標本180に照射される。標本180に照射された照明光ビームは光学系146の焦点面(観察面)の比較的広い範囲を照明する。
照明光を受けた標本180は、蛍光標本の場合は蛍光を、反射標本の場合は反射光を検出光として発生する。検出光は、対物レンズ145、結像レンズ144、瞳レンズ143、コリメートレンズ141、光ファイバー束230を介して画像検出部420に導かれる。画像検出部420に入射した検出光ビームはコリメートレンズ122によって平行光ビームに変えられ、ダイクロイックミラー322に入射する。ダイクロイックミラー322は検出光の波長の光を透過する特性を有しているので、検出光はダイクロイックミラー322を透過する。ダイクロイックミラー322を透過した検出光ビームは、観察面の近傍に位置し、しかも回転ディスクピンホール325のピンホールに対して共焦点の位置関係にある部分から発生した検出光だけが通過する。回転ディスクピンホール325は光軸と交差する向きに配置されて回転しており、これによって、検出光の発生部がエリアセンサー327を1画面分走査するのと同じ働きが得られる。回転ディスクピンホール325を通過した検出光は、フィルター326によって不必要な波長の光が除去され、エリアセンサー327に入射する。エリアセンサー327に入射した検出光は光電変換され、1画面分の画像信号として制御部150に出力される。
画像検出部420に入射したレーザー光ビームは、励起ダイクロイックミラー121によって反射され、XYガルバノミラー142を通り、コリメートレンズ122によって収束されて光ファイバー束230に導入され、光ファイバー束230を通って光照射検出部240Bに入射する。光照射検出部240Bに入射したレーザー光ビームはコリメートレンズ141によって平行光ビームに変えられ、瞳レンズ143と結像レンズ144と対物レンズ145Bからなる光学系146Bによって収束性のレーザー光ビームに変えられて標本180に照射される。標本180に照射されたレーザー光ビームは光学系146の焦点面にスポットを形成する。
XYガルバノミラー142はレーザー光ビームを水平方向と垂直方向に走査する。これに応じて、コリメートレンズ122によって収束されたレーザー光ビームは、光ファイバー束230の端面上を走査される。光ファイバー束230に入射したレーザー光ビームは、光ファイバー束230の中を伝わり、光ファイバー束230の端面上の入射位置に対応した位置から射出される。つまり、光照射検出部240内に射出されるレーザー光ビームの射出位置が、XYガルバノミラー142によるレーザー光ビームの走査に応じて、光ファイバー束230の端面上で走査される。その結果、標本180内の観察面に形成されたレーザー光ビームのスポットが走査される。
レーザー光を受けた標本180は、蛍光標本の場合は蛍光を、反射標本の場合は反射光を検出光として発生する。検出光は、対物レンズ145B、結像レンズ144、瞳レンズ143、コリメートレンズ141、光ファイバー束230を介して画像検出部420に導かれる。画像検出部420に入射した検出光ビームはコリメートレンズ122によって平行光ビームに変えられ、XYガルバノミラー142を経由して、励起ダイクロイックミラー121に入射する。励起ダイクロイックミラー121は検出光の波長の光を透過する特性を有しているので、検出光は励起ダイクロイックミラー121を透過する。励起ダイクロイックミラー121を透過した検出光は観察面上のスポット近傍からの光だけが共焦点ピンホール125を通過する。共焦点ピンホール125を通過した検出光は、フィルター126によって不必要な波長の光が除去され、光電変換素子127に入射する。光電変換素子127に入射した検出光は光電変換され、1画素ごとの画像信号として制御部150に出力される。
制御部150は、画像検出部420内のエリアセンサー327から画像信号として出力される検出光のデータを1画面ごとモニター160に順次出力して画面表示させる。制御部150はまた、画像検出部420内の光電変換素子127から画像信号として出力される検出光のデータを1画素ごとモニター160に順次出力して画面表示させる。これによって標本180上の観察位置が同時に画像化される。
[効果]
以上のように本実施形態の観察装置400によれば、光照射検出部240Aと240Bが異なる倍率または異なる視野の対物レンズ145Aと145Bを備えているので、標本180の同じ位置に対して広視野観察と狭視野観察を同時に行なうことが可能である。例えば、心臓の観察を行なう場合などは、臓器の拍動を考慮しなければならない。このような用途に対して、低倍広視野用の光照射検出部によって心臓全体のマクロ観察(広視野観察)を行ないながら、高倍狭視野の光照射検出部によって心臓組織のミクロ観察(狭視野観察)を行なうことによって、臓器の拍動を考慮しながら観察することができる。また、低倍広視野用の光照射検出部によって高倍狭視野の光照射検出部の標本に対する位置決めを行なうことが可能である。
もちろん、図6に図示されていない別の光照射検出部240を例えば光照射検出部240Aと組み合わせて用いることによって、標本180の別の位置を同時に観察することが可能である。
また、二つの光照射検出部240Aと240Bが標本180を間に挟んで向き合う形で上下に配置されているので、例えば、一方の光照射検出部240Aによって反射光観察または蛍光観察を行なうと同時に、光照射検出部240Aから照射される光を照明光に利用して他方の光照射検出部240Bによって透過光観察を行なうことも可能である。この場合、複数の光照射検出部は、反射光観察用または蛍光観察用の光照射検出部240Aと、透過光観察用の光照射検出部240Bとを含んでいる。
また、走査部としてXYガルバノミラー142と回転ディスクピンホール325とが例示されているように、複数の走査部は同一である必要はない。そのため、ガルバノメーターミラーやDMD(デジタルマイクロミラーデバイス)や共振ガルバノミラーやポリゴンミラーなどの走査部のどの組み合わせも可能である。これによって標本の移動速度や精度に合わせて最適な走査部を選択するとよい。
また、複数の走査部を同期動作させることによって、標本上の各観察位置での同期した画像観察が可能となる。例えば、一つの走査部の速度に対し、別の走査部で数倍の高速走査を行なうことによって、標本の静的観察と動的観察とを同時に行なうことも可能である。
これまで、図面を参照しながら本発明の実施形態を述べたが、本発明は、これらの実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において様々な変形や変更が施されてもよい。
例えば、各実施形態のピンホールディスクに代えて、ピンホール径と同程度の幅のスリットを多数形成したスリットディスクを用いてもよい。
本発明の第一実施形態における観察装置の構成を概略的に示している。 標本上の異なる位置の光刺激に対する変化を模式的に示している。 神経を模式的に示している。 本発明の第二実施形態における観察装置の構成を概略的に示している。 本発明の第三実施形態における観察装置の構成を概略的に示している。 本発明の第四実施形態における観察装置の構成を概略的に示している。
符号の説明
100…観察装置、110…レーザー光源部、120…画像検出部、121…励起ダイクロイックミラー、122…コリメートレンズ、125…共焦点ピンホール、126…フィルター、127…光電変換素子、130…光ファイバー、140…光照射検出部、141…コリメートレンズ、142…XYガルバノミラー、143…瞳レンズ、144…結像レンズ、145…対物レンズ、145A…対物レンズ、145B…対物レンズ、146…光学系、146A…光学系、146B…光学系、150…制御部、152…画像処理部、154…画像記録、160…モニター、170…ステージ、180…標本、200…観察装置、220…画像検出部、230…光ファイバー束、240…光照射検出部、240A…光照射検出部、240B…光照射検出部、300…観察装置、310…ランプ光源部、320…画像検出部、321…励起フィルター、322…ダイクロイックミラー、325…回転ディスクピンホール、326…フィルター、327…エリアセンサー、400…観察装置、410…光源部、420…画像検出部。

Claims (21)

  1. 複数の光ビームを生成するための光源部と、
    複数の光ビームをそれぞれ標本に照射するとともに光ビームの照射によって標本から発生する検出光を検出するための複数の光照射検出部と、
    複数の光照射検出部で検出された検出光をそれぞれ光電変換して画像信号を生成するための画像検出部と、
    画像検出部で光電変換される検出光の発生部をそれぞれ走査するための複数の走査部と、
    画像検出部と複数の光照射検出部とをそれぞれ光学的に接続するための複数の光ファイバー部とを備えている、観察装置。
  2. 請求項1において、画像検出部で生成された画像信号を処理して画像を形成するための画像処理部と、画像処理部で形成された画像を表示するための画像表示部とをさらに備えている、観察装置。
  3. 請求項1において、画像検出部で生成された画像信号を処理して画像を形成するための画像処理部と、画像処理部で形成された画像を記録するための画像記録とをさらに備えている、観察装置。
  4. 請求項1において、画像検出部が、検出光の少なくとも一つの発生部と共焦点の関係にある少なくとも一つの共焦点ピンホールを備えている、観察装置。
  5. 請求項1において、光ファイバー部が光ファイバー束で構成されており、画像検出部が、複数の光照射検出部で検出される検出光をそれぞれ光電変換する複数の光電変換デバイスを備えており、光電変換デバイスが、整列された多数の光電変換部を有するエリアセンサーで構成されている、観察装置。
  6. 請求項1において、光照射検出部が走査部を内蔵している、観察装置。
  7. 請求項1において、画像検出部が走査部を内蔵しており、光ファイバー部が光ファイバー束で構成されている、観察装置。
  8. 請求項1において、複数の走査部の少なくとも二つが互いに異なる構成を有している、観察装置。
  9. 請求項1において、複数の走査部を制御するための制御部を備え、制御部は少なくとも二つの走査部を同期動作させる、観察装置。
  10. 請求項1において、複数の光照射検出部の少なくとも一つが光による刺激を行なう機能を備えている、観察装置。
  11. 請求項1において、複数の光照射検出部の少なくとも二つが互いに異なる倍率の対物レンズを備えている、観察装置。
  12. 請求項1において、複数の光照射検出部の少なくとも二つが互いに異なる視野の対物レンズを備えている、観察装置。
  13. 請求項1において、複数の光照射検出部が、反射光観察用の光照射検出部と蛍光観察用の光照射検出部と透過光観察用の光照射検出部の少なくとも二つを含んでいる、観察装置。
  14. 請求項1において、画像検出部は、複数の光照射検出部を接続可能である、観察装置。
  15. 請求項1に記載の観察装置を用いて標本上の同じ位置を同時観察する、観察方法。
  16. 請求項1に記載の観察装置を用いて標本上の別の位置を同時観察する、観察方法。
  17. 請求項9に記載の観察装置を用いて動的観察と静的観察を行なう、観察方法。
  18. 請求項10に記載の観察装置を用いて光による刺激を行なう、観察方法。
  19. 第項において、請求項11に記載の観察装置または請求項12に記載の観察装置を用いて広視野観察と狭視野観察とを同時に行なう、観察方法。
  20. 請求項11に記載の観察装置または請求項12に記載の観察装置を用いて、広視野用の光照射検出部(低倍率の対物レンズを含む光照射検出部または広視野の対物レンズを含む光照射検出部)によって狭視野用の光照射検出部(高倍率の対物レンズを含む光照射検出部または狭視野の対物レンズを含む光照射検出部)の標本の位置決めを行なう、観察方法。
  21. 請求項13に記載の観察装置を用いて、反射光観察と蛍光観察と透過光観察の少なくとも二つの併用観察を行なう、観察方法。
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