JP5655434B2 - 観察装置及び観察方法 - Google Patents

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Description

本発明は、試料における特定種類の分子の分布を観察する観察装置及び観察方法に関する。
創薬等のバイオアッセイでは、多数の反応場を一括して管理するため、ウェルプレートの使用が一般的となっている。ウェルプレートは、微細な穴(ウェル)を高密度に配列した透明な培養容器である。
ウェルプレートの観察は、ウェルプレートリーダなどと呼ばれるスキャニング方式の観察装置により行われ(特許文献1等を参照)、通常は、ウェルプレート全体の蛍光強度分布をウェルの配列ピッチと同等又はそれ以上の空間分解能の結像光学系で検出する。結像光学系の分解能と焦点深度とはトレードオフの関係にあるので、ウェルの深さは、結像光学系の焦点深度内であることが要求される。
特開2006−23175号公報
近年、効率化の目的でウェルプレートの高集積化が進むにつれ、ウェル間の蛍光のクロストークが無視できなくなってきた。すなわち、ウェルプレートの集積化は、蛍光クロストークによるSN比低下によって制限を受けることになる。
また、ウェルプレートの更なる集積化を実現したとしても、スキャニング方式を用いている限りにおいてはウェルプレートの面積分だけ測定時間がかかる。
また、ウェルサイズの微小化に伴い、結像光学系には更なる高分解能化が要求されるが、分解能と焦点深度とは常にトレードオフの関係にあるため、ウェルの深さは焦点深度内である必要性が生じ、集積化に伴い1ウェル内の被検物量は必然的に少なくなる。これにより、蛍光検出におけるSNのシグナル成分を稼ぐことが難しくなってくる。
そこで本発明は、試料の広範囲を短時間かつ詳細に観察するのに適した観察装置及び観察方法を提供することを目的とする。
本発明を例示する観察装置の一態様は、試料に含まれる特定種類の分子を励起状態に移行させるための平行光束である励起光を前記試料へ照射する励起手段と、励起状態にある前記分子から光を誘導放出させるための平行光束である誘起光を前記励起光と同じ側から前記試料へ照射する誘起手段と、前記誘起光の下流側へ向けて前記試料から射出した平行光束の強度分布を、結像光学系を介さずに検出する二次元撮像素子である画像検出手段と、前記励起手段及び前記誘起手段及び前記画像検出手段を制御することにより、前記分子から誘導放出された光の前記試料上の強度分布を計測する制御手段とを備える。
また、本発明を例示する観察方法の一態様は、試料に含まれる特定種類の分子を励起状態に移行させるための平行光束である励起光を前記試料へ照射する励起手順と、励起状態にある前記分子から光を誘導放出させるための平行光束である誘起光を前記励起光と同じ側から前記試料へ照射する誘起手順と、前記誘起光の下流側へ向けて前記試料から射出した平行光束の強度分布を、結像光学系を介さずに二次元撮像素子で検出する画像検出手順と、前記励起手順及び前記誘起手順及び前記画像検出手順を制御することにより、前記分子から誘導放出された光の前記試料上の強度分布を計測する制御手順とを含む。
本発明によれば、試料の広範囲を短時間かつ詳細に観察するのに適した観察装置及び観察方法が実現する。
第1実施形態の観察装置の構成図である。 ウェルプレート16の断面の模式図である(自然放出光の様子)。 ウェルプレート16の断面の模式図である(誘導放出光の様子)。 第1実施形態のコントローラ18による観察処理の動作フローチャートである。 フレームデータf1の取得時におけるタイミングチャートである。 フレームデータf2の取得時におけるタイミングチャートである。 第2実施形態の観察装置の構成図である。 本実施形態のコントローラ18による観察処理の動作フローチャートである。 フレームデータf3の取得時におけるタイミングチャートである。 フレームデータf5の取得時におけるタイミングチャートである。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態として、誘導放出光観察方法の適用されたウェルプレートリーダ(以下、単に「観察装置」と称す。)を説明する。
図1は、本実施形態の観察装置の構成図である。図1に示すとおり観察装置には、フェムト秒パルスレーザ光源10と、ビームスプリッタ11と、移動鏡12と、固定鏡13と、ステージ14と、ビームエキスパンダ15と、二次元の撮像素子17と、試料であるウェルプレート16と、コントローラ18とが配置される。なお、コントローラ18には、不図示のモニタ及び入力器が接続される。
ウェルプレート16は、数マイクロメートルサイズの微細なウェルを数百〜数千個、数マイクロメートルのピッチで二次元配列した透明基板である。個々のウェルの深さは、数マイクロメートル〜数ミリメートル程度と深く設定されている。個々のウェルには、蛍光染色された被検物または蛍光を発する被検物そのもの(蛍光分子)が収容されている。
フェムト秒パルスレーザ光源10は、パルス幅がフェムト秒オーダーであるパルスレーザ光L0を発振する。パルスレーザ光L0の波長スペクトルは一定の波長幅を有しており、その波長スペクトルの波長範囲は、被検物の励起波長をカバーしている。パルスレーザ光L0のパルス波形(ピーク高さ及びパルス幅)と、パルスレーザ光L0の発振周期とは、コントローラ18によって制御される。
撮像素子17は、ウェルプレート16の反光源側(下流側)に配置され、ウェルプレート16の略全体をカバーできるサイズの撮像面を有しており、ウェルプレート16におけるウェルの配列ピッチと同程度又はそれ以下のピッチで受光画素を二次元配列した撮像素子(例えばCCD撮像素子)である。撮像素子17のフレーム周期と、撮像素子17の1フレーム当たりの電荷蓄積時間とは、コントローラ18によって制御される。
コントローラ18は、撮像素子17及びフェムト秒パルスレーザ光源10の動作タイミングを制御する制御装置としての機能と、撮像素子17から送出されるフレームデータを取り込んで処理する演算装置としての機能とを有する。
フェムト秒パルスレーザ光源10から発振されたパルスレーザ光L0は、ビームスプリッタ11を透過するパルスレーザ光Aと、ビームスプリッタ11を反射するパルスレーザ光Bとに分離される。
ビームスプリッタ11を透過したパルスレーザ光Aは、固定鏡13へ正面から入射すると、固定鏡13を反射して光路を折り返し、ビームスプリッタ11へ再入射する。
ビームスプリッタ11を反射したパルスレーザ光Bは、移動鏡12へ正面から入射すると、移動鏡12を反射して光路を折り返し、ビームスプリッタ11へ再入射する。
ビームスプリッタ11へ再入射したパルスレーザ光A及びパルスレーザ光Bは、互いの光路を統合した後、ビームエキスパンダ15を通過して径の太い平行光束となり、ウェルプレート16の略全体を正面から略均一な照度で閃光照射する。
ウェルプレート16へ入射したパルスレーザ光A及びパルスレーザ光Bは、ウェルプレート16を透過した後、撮像素子17の撮像面へ正面から入射する。また、パルスレーザ光A及びパルスレーザ光Bに応じてウェルプレート16で発生した光も、撮像素子17の撮像面へ入射する。撮像素子17は、撮像面へ入射した光の強度分布(正確には強度分布の時間積分値)を示すフレームデータを取得し、そのフレームデータをコントローラ18へ送出する。
以上の観察装置において、撮像素子17のフレーム周期ΔTは、パルスレーザ光L0のパルス幅(フェムト秒)と比して十分に長い(例えば1/30秒)。なお、ここでは、撮像素子17の1フレーム当たりの電荷蓄積時間は、撮像素子17のフレーム周期ΔTとほぼ同じに設定されたと仮定する。
また、パルスレーザ光L0のパルス波形は、ウェルプレート16に照射されるパルスレーザ光Aのエネルギー密度が、被検物を励起状態へ移行させるのに適したエネルギー密度となるよう設定され、パルスレーザ光L0の発振周期は、撮像素子17のフレーム周期ΔTの整数倍に設定される。なお、ここでは、パルスレーザ光L0の発振周期は、フレーム周期ΔTと同じに設定されたと仮定する。
また、ビームスプリッタ11の反射率と透過率との比は、ウェルプレート16に照射されるパルスレーザ光Bのパワーが、ウェルプレート16に照射されるパルスレーザ光Aのパワーと同等又はそれ以下となるよう設定される。なお、ここでは、ビームスプリッタ11の反射率と透過率との比は1:1に設定され、パルスレーザ光Aのパワーとパルスレーザ光Bのパワーとが等しいものと仮定する。
また、移動鏡12の光軸方向の位置は、ステージ14によって調整可能であって、これによってパルスレーザ光Aの光路長に対するパルスレーザ光Bの光路長の差(光路長差)、すなわち、パルスレーザ光Aがウェルプレート16へ照射されるタイミングからパルスレーザ光Bがウェルプレート16へ照射されるタイミングまでのずれ(遅延時間)Δτが調整可能である。この遅延時間Δτは、パルスレーザ光L0のパルス幅(フェムト秒)より長く、かつ被検物の蛍光寿命(〜ナノ秒)よりも短く設定される。
なお、遅延時間Δτを以上のとおり設定した場合、パルスレーザ光A、Bの照射により、ウェルプレート16内の被検物は以下のとおり振る舞う。
先ず、パルスレーザ光Aが閃光照射されると、ウェルプレート16内の被検物は、一定の確率で励起状態へと移行する。励起状態となった被検物は、パルスレーザ光Aの閃光照射後、〜ナノ秒の蛍光寿命を持つが、本実施形態の観察装置では、パルスレーザ光Aによって励起状態が作られた直後にパルスレーザ光Bが閃光照射されるので、励起状態の被検物から蛍光の自然放出が起きる間もなく、蛍光の誘導放出のみが生起する。なお、ここでいう蛍光寿命とは、分子に励起光が照射されて分子のうち一定の割合(例えばN個)が励起状態になった後、自然放出による光緩和が起き、励起状態の分子数がN×1/e個になるまでの時間を指す。
つまり、遅延時間Δτを以上のとおり設定した場合、最初に閃光照射されるパルスレーザ光Aは、被検物を励起する励起光として作用し、次に閃光照射されるパルスレーザ光Bは、被検物から蛍光を誘導放出させる誘起光として作用する。よって、以下では、パルスレーザ光Aを「励起光A」と称し、パルスレーザ光Bを「誘起光B」と称す。
なお、被検物から誘導放出された蛍光(誘導放出光)は、被検物から自然放出された蛍光(自然放出光)とは性質が異なる。図2、図3は、ウェルプレート16の断面の模式図である。ウェルプレート16の表面に設けられた個々の凹部がウェルである。自然放出光は、図2に示すとおり被検物を起点として様々な方向へ向かって射出するが、誘導放出光は、図3に示すとおり被検物を起点として一方向にしか射出しない。しかも、その射出方向は、誘導放出を誘起した光(すなわち誘起光B)と同じ方向である。よって、誘導放出光を利用すれば、結像光学系を介さずとも、ウェルプレート16の蛍光像を形成することが可能である。
図4は、本実施形態のコントローラ18による観察処理の動作フローチャートである。以下、各ステップを順に説明する。
ステップS11:コントローラ18は、撮像素子17及びフェムト秒パルスレーザ光源10に対してそれぞれ適切な駆動信号を送出することで、図5に示すようなタイミング制御を行い、撮像素子17からフレームデータf1を取り込む。
図5に示すとおり、フレームデータf1の電荷蓄積が開始されると(1)、励起光Aの閃光照射が行われ(2)、誘起光Bの閃光照射が行われ(3)、誘導放出光Dの放出が開始され(4)、誘導放出光Dの放出が終了し(5)、フレームデータf1の電荷蓄積が終了する(6)。なお、励起光Aの閃光照射(2)から誘起光Bの閃光照射(3)までの遅延時間Δτは蛍光寿命未満に設定されているので、フレームデータf1の電荷蓄積期間内に自然放出光は生起しない。
したがって、撮像素子17が取得するフレームデータf1は、励起光Aの照射強度分布の時間積分値と、誘起光Bの照射強度分布の時間積分値と、誘導放出光Dの放出強度分布の時間積分値との和を表す。よって、仮に、励起光Aの照射強度分布の時間積分値と誘起光Bの照射強度分布の時間積分値との和が既知であるならば、フレームデータf1から誘導放出光Dの放出強度分布の時間積分値(すなわち誘導放出光Dによるウェルプレート16の蛍光像)を求めることができる。以下、フレームデータf1を、「観察データf1」と称す。
ステップS12:コントローラ18は、撮像素子17及びフェムト秒パルスレーザ光源10の駆動を停止し、観察装置の光路からウェルプレート16を離脱させるよう不図示のモニタへメッセージを表示する。オペレータは、このメッセージに促され、観察装置の光路からウェルプレート16を離脱させると、不図示の入力器を介して続行指示をコントローラ18へ入力する。なお、ここではウェルプレート16の離脱が手動で行われることとしたが、ウェルプレート16の離脱は自動で行われてもよい。
ステップS13:コントローラ18は、続行指示が入力されると、撮像素子17及びフェムト秒パルスレーザ光源10に対してそれぞれ適切な駆動信号を送出することで、図6に示すようなタイミング制御を行い、撮像素子17からフレームデータf2を取り込む。
図6に示すとおり、フレームデータf2の電荷蓄積が開始されると(7)、励起光Aの閃光照射が行われ(8)、誘起光Bの閃光照射が行われ(9)、フレームデータf2の電荷蓄積が終了する(10)。なお、フレームデータf2の電荷蓄積期間には、ウェルプレート16が光路から外されているので、この電荷蓄積期間内に自然放出光及び誘導放出光が発生することは無い。
したがって、撮像素子17が取得するフレームデータf2は、励起光Aの照射強度分布の時間積分値と、誘起光Bの照射強度分布の時間積分値との和を表す。このフレームデータf2は、観察装置に固有のデータであって、前述した観察データf1の補正時に使用される。以下、このフレームデータf2を「校正データf2」と称す。
ステップS14:コントローラ18は、観察データf1から校正データf2を差し引くことにより観察データf1を補正する。補正後の観察データf1は、誘導放出光Dの放射強度分布の時間積分値(すなわち誘導放出光Dによるウェルプレート16の蛍光像)を表す。
ステップS15:コントローラ18は、補正後の観察データf1を不図示のモニタへ表示する。よって、オペレータは、誘導放出光によるウェルプレート16の蛍光像をモニタ上で観察することができる。その後、オペレータは、必要に応じてコントローラ18に対し補正後の観察データf1の保存指示を入力する。保存指示が入力されると、コントローラ18は、補正後の観察データf1を画像ファイルとして保存し、フローを終了する。
以上、本実施形態の観察装置は、励起光Aの閃光照射後、適当な遅延時間Δτの後に誘起光Bを閃光照射することで、励起状態の被検物から蛍光が自然放出されるより前に、励起状態の被検物から蛍光を誘導放出させている。したがって、本実施形態の観察装置は、誘導放出光による蛍光像を、自然放出光の影響を受けずに検知することができる。
しかも、図3に示したとおり誘導放出光は指向性を有しているため、本実施形態の観察装置では、ウェルプレート16と撮像素子17との間に結像光学系を介設する必要が無い。
したがって、本実施形態の観察装置では、撮像素子17における画素の配置密度を向上させるだけで装置の高分解能化を図ることができ、撮像素子17の撮像面のサイズを拡大するだけで装置の広視野化を図ることができる。
なお、装置を広視野化する際には、ビームエキスパンダ15の倍率を向上させる必要の生じる場合もあるが、ビームエキスパンダ15は結像光学系ほど設計上の制約が多くないため、倍率の向上は容易に実現する。
また、図3に示したとおり誘導放出光は指向性を有しているため、本実施形態の観察装置では、ウェルプレート16と撮像素子17との間隔に制約は無い。つまり、ウェルプレート16と撮像素子17との間隔を拡大しても、撮像素子17上の蛍光像がボケることは無い。
したがって、本実施形態の観察装置では、ウェルプレート16の周辺部品の配置自由度や、ウェルプレート16の形状の自由度(例えばウェルの深さの自由度)が高いという利点もある。
したがって、本実施形態の観察装置は、高集積化されたウェルプレートの観察時であっても、ウェル間のクロストークの影響を受けず、しかも、広視野の像を短時間で取得可能であって、さらに、ウェルの深さに制限を課すことも無い。
なお、本実施形態の観察装置では、フレームデータf1の取得とフレームデータf2の取得とをこの順序で行ったが、反対の順序で行ってもよいことは言うまでもない。
また、本実施形態の観察装置では、校正データ(フレームデータf2)の取得を観察の度に行ったが、所定期間毎に行っても、光源パワーが変化する毎に行っても、装置の初期設定時にだけ行ってもよい。
また、本実施形態の観察装置では、励起光A及び誘起光Bの閃光照射タイミングが観察データ(フレームデータf1)の電荷蓄積期間内に入っていたため、校正データ(フレームデータf2)を別途取得して観察データから差し引く必要があったが、それらのタイミングを電荷蓄積期間から外しておけば、校正データ(フレームデータf2)を別途取得する必要も、校正データを観察データから差し引く必要も、無くなる。
但し、誘起光Bの閃光照射タイミングと誘導放出光の放出開始タイミングとは近接しているので、誘導放出光の放出期間の多くを電荷蓄積期間内に収め、かつ、誘起光Bの閃光照射タイミングを電荷蓄積期間から外すために、電荷蓄積の開始タイミングは誘起光Bの閃光照射タイミングの直後とすることが望ましい。
また、本実施形態の観察装置では、誘起光Bのパワーを励起光Aのパワーと等しい値に設定したが、励起光Aのパワーと等しい値から励起光Aのパワーの1/10倍程度までの範囲内の何れかの値に設定してもよい。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態として、誘導放出観察方法の適用された観察装置を説明する。ここでは、第1実施形態との相違点のみを説明する。
図7は、本実施形態の観察装置の構成図である。図7に示すとおり、相違点は、フェムト秒パルスレーザ光源の代わりにCW発振型のレーザ光源10’が配置され、ビームスプリッタ11の代わりにビームスプリッタ11’が配置され、移動鏡12の代わりに固定鏡12’が配置され、ビームスプリッタ11’と固定鏡12’との間にシャッター21が配置され、ビームスプリッタ11’と固定鏡13との間にオプティカルチョッパー20が配置された点にある。
シャッター21は、入射光の光路を開放状態と閉鎖状態との間で切り替えるシャッターである。その切り替えのタイミングは、コントローラ18によって制御される。
レーザ光源10’は、強度が一定の連続波であるCWレーザ光L0を発振する。CWレーザ光L0の波長スペクトルは狭帯化(単色化)されており、その波長スペクトルの中心波長は、前述した被検物の励起波長と略同じである。
オプティカルチョッパー20は、所定の透過率分布を有したディスクを光路へ挿入しており、そのディスクを回転させることで、光路を通過する光の強度を時間方向に変調する。このオプティカルチョッパー20の変調波形は矩形波であって、オプティカルチョッパー20の変調周期は予め決められている。なお、オプティカルチョッパー20は、コントローラ18によって制御され、ここでは、オプティカルチョッパー20の回転位置を所定位置に固定すると、光路が閉鎖状態に保たれるものとする。
レーザ光源10’から射出したCWレーザ光L0は、ビームスプリッタ11’を透過するCWレーザ光Aと、ビームスプリッタ11’を反射するCWレーザ光Bとに分離される。
ビームスプリッタ11’を透過したCWレーザ光Aは、オプティカルチョッパー20を介して固定鏡13へ正面から入射すると、固定鏡13を反射して光路を折り返し、オプティカルチョッパー20を介してビームスプリッタ11’へ再入射する。
ビームスプリッタ11’を反射したCWレーザ光Bは、シャッター21を介して移動鏡12へ正面から入射すると、固定鏡12’を反射して光路を折り返し、シャッター21を介してビームスプリッタ11’へ再入射する。
ビームスプリッタ11’へ再入射したCWレーザ光A及びCWレーザ光Bは、互いの光路を統合した後、ビームエキスパンダ15を通過して径の太い平行光束となり、ウェルプレート16の略全体を正面から略均一な照度で連続照射する。
ウェルプレート16へ入射したCWレーザ光A及びCWレーザ光Bは、ウェルプレート16を透過した後、撮像素子17の撮像面へ正面から入射する。また、CWレーザ光A及びCWレーザ光Bに応じてマイクプレート16で発生した光も、撮像素子17の撮像面へ入射する。撮像素子17は、撮像面へ入射した光の強度分布(正確には強度分布の時間積分値)を示すフレームデータを取得し、そのフレームデータをコントローラ18へ送出する。
以上の観察装置において、撮像素子17のフレーム周期ΔTは、所定値(例えば1/30秒)に設定される。なお、ここでは、撮像素子17の1フレーム当たりの電荷蓄積時間は、撮像素子17のフレーム周期ΔTとほぼ同じに設定されたと仮定する。
また、ビームスプリッタ11から固定鏡12’までの間隔と、ビームスプリッタ11から固定鏡13までの間隔とは、予め等しく設定されている。
また、オプティカルチョッパー20の変調周期は、撮像素子17のフレーム周期ΔTの整数倍に設定されている。ここでは簡単のため、CWレーザ光Aの変調周期は撮像素子17のフレーム周期ΔTと等しく設定されたと仮定する。
また、ビームスプリッタ11’の反射率と透過率との比は、ウェルプレート16に照射されるCWレーザ光Bのパワーが、ウェルプレート16に照射されるCWレーザ光Aのパワーの1/10倍程度となるように設定されている。これによって、CWレーザ光AとCWレーザ光Bとに異なる機能を付与することができる。
また、CWレーザ光L0のパワーは、ウェルプレート16に照射されるCWレーザ光Aのエネルギー密度が、被検物を励起状態へ移行させるのに適したエネルギー密度となるよう設定されている。
なお、CWレーザ光A、Bのパワーを以上のとおり設定した場合、CWレーザ光A、Bの照射により、ウェルプレート16内の被検物は以下のとおり振る舞う。
先ず、CWレーザ光Aが照射されると、ウェルプレート16内の被検物は、一定の確率で励起状態へと移行する。しかし、CWレーザ光Bが照射されても、そのCWレーザ光BのパワーはCWレーザ光Aのパワーの1/10倍程度に過ぎないため、ウェルプレート16内の被検物は、励起状態へ移行することは無い。しかし、仮に、CWレーザ光Bの照射時、ウェルプレート16内に励起状態の被検物が存在していたならば、CWレーザ光の照射により、その被検物から蛍光が誘導放出される可能性はある。
つまり、CWレーザ光A、Bのパワーを以上のとおり設定した場合、CWレーザ光Aは、被検物を励起する励起光として使用することが可能であり、CWレーザ光Bは、励起状態の被検物から蛍光を誘導放出させる誘起光として使用することが可能である。よって、以下では、CWレーザ光Aを「励起光A」と称し、CWレーザ光Bを「誘起光B」と称す。
図8は、本実施形態のコントローラ18による観察処理の動作フローチャートである。以下、各ステップを順に説明する。
ステップS11’:コントローラ18は、シャッター21により誘起光Bの光路を開放した状態でレーザ光源10’の駆動を開始し、撮像素子17及びオプティカルチョッパー20に対してそれぞれ適切な駆動信号を送出することで、図9の左側に示すようなタイミング制御を行い、撮像素子17からフレームデータf3を取り込む。
図9の左側に示すとおり、フレームデータf3の電荷蓄積が開始された時点(1)では、誘起光Bの連続照射は既に開始されている。その後、励起光Aの連続照射が開始され(2)、自然放出光Cの放出が開始され(3)、誘導放出光Dの放出が開始され(4)、励起光Aの連続照射が終了し(5)、自然放出光Cの放出が終了し(6)、誘導放出光Dの放出が終了し(7)、その後、フレームデータf3の電荷蓄積が終了する(8)。
したがって、撮像素子17が取得するフレームデータf3は、励起光Aの照射強度分布の時間積分値と、誘起光Bの照射強度分布の時間積分値と、自然放出光Cの放出強度分布の時間積分値と、誘導放出光Dの放出強度分布の時間積分値との和を表す。
ステップS11”:コントローラ18は、シャッター21により誘起光Bの光路を閉鎖してから、撮像素子17及びオプティカルチョッパー20に対してそれぞれ適切な駆動信号を送出することで、図9の右側に示すようなタイミング制御を行い、撮像素子17からフレームデータf4を取り込む。
図9の右側に示すとおり、フレームデータf4の電荷蓄積が開始された時点(9)では、誘起光Bはオフされている。その後、励起光Aの連続照射が開始され(10)、自然放出光Cの放出が開始され(11)、励起光Aの連続照射が終了し(12)、自然放出光Cの放出が終了し(13)、その後、フレームデータf4の電荷蓄積が終了する(14)。なお、このフレームデータf4の電荷蓄積期間に誘起光Bはオフされたままなので、フレームデータf4の電荷蓄積期間に誘導放出光は発生しない。
よって、撮像素子17が取得するフレームデータf4は、励起光Aの照射強度分布の時間積分値と、自然放出光Cの放出強度分布の時間積分値との和を表す。
ステップS13’:コントローラ18は、オプティカルチョッパー20により励起光Aの光路を閉鎖し、かつシャッター21により誘起光Bの光路を開放してから、撮像素子17に対して適切な駆動信号を送出することで、図10に示すようなタイミング制御を行い、撮像素子17からフレームデータf5を取り込む。なお、この際には、ウェルプレート16を光路から外す必要は無い。
図10に示すとおり、フレームデータf5の電荷蓄積が開始された時点(15)では、励起光Aはオフされており、また、誘起光Bの連続照射は既に開始されている。その後、フレームデータf5の電荷蓄積が終了する(16)。なお、フレームデータf5の電荷蓄積期間に励起光Aはオフされているので、その電荷蓄積期間内に励起される被検物は存在せず、自然放出光は発生しない。また、その電荷蓄積期間内には励起状態の被検物は存在しないため、電荷蓄積期間内に誘起光Bが連続照射されても、誘導放出光が発生することは無い。
したがって、撮像素子17が取得するフレームデータf5は、誘起光Bの照射強度分布の時間積分値を表す。このフレームデータf5は、観察装置に固有のデータであって、後述する観察データf6の補正時に使用される。以下、このフレームデータf5を「校正データf5」と称す。
ステップS14’:コントローラ18は、フレームデータf3からフレームデータf4を差し引くことにより観察データf6を取得し、その観察データf6から校正データf5を差し引くことにより、観察データf6を補正する。補正後の観察データf6は、誘導放出光Dの放出強度分布の時間積分値(すなわち誘導放出光Dによるウェルプレート16の蛍光像)を表す。
ステップS15:コントローラ18は、補正後の観察データf6を不図示のモニタへ表示する。よって、オペレータは、誘導放出光によるウェルプレート16の蛍光像をモニタ上で観察することができる。その後、オペレータは、必要に応じてコントローラ18に対し補正後の観察データf6の保存指示を入力する。保存指示が入力されると、コントローラ18は、補正後の観察データf6を画像ファイルとして保存し、フローを終了する。
以上、本実施形態の観察装置は、励起光Aと誘起光Bとのうち双方を照射する期間と、前者のみを照射する期間とを設けることで、誘導放出光による蛍光像と自然放出光による蛍光像とのうち双方を反映させたフレームデータf3と、後者のみを反映させたフレームデータf4とを取得している。これらのフレームデータf3、f4の差(=観察データf6)は、誘導放出光による蛍光像を表す。
また、本実施形態の観察装置では、光源としてフェムト秒パルスレーザ光源10の代わりにCW発振型のレーザ光源10’を使用するので、第1実施形態の観察装置よりも安価に実現できる。
なお、本実施形態の観察装置では、フレームデータf3の取得とフレームデータf4の取得とフレームデータf5の取得とをこの順序で行ったが、異なる順序で行ってもよいことは言うまでもない。
また、本実施形態の観察装置では、校正データ(フレームデータf5)の取得を観察の度に行ったが、所定期間毎に行っても、光源パワーが変化する毎に行っても、装置の初期設定時にだけ行ってもよい。
10…フェムト秒パルスレーザ光源、10’…CW発振型のレーザ光源、11、11’…ビームスプリッタ、13、12’…固定鏡、12…移動鏡、14…ステージ、15…ビームエキスパンダ、17…撮像素子、16…ウェルプレート、18…コントローラ

Claims (8)

  1. 試料に含まれる特定種類の分子を励起状態に移行させるための平行光束である励起光を前記試料へ照射する励起手段と、
    励起状態にある前記分子から光を誘導放出させるための平行光束である誘起光を前記励起光と同じ側から前記試料へ照射する誘起手段と、
    前記誘起光の下流側へ向けて前記試料から射出した平行光束の強度分布を、結像光学系を介さずに検出する二次元撮像素子である画像検出手段と、
    前記励起手段及び前記誘起手段及び前記画像検出手段を制御することにより、前記分子から誘導放出された光の前記試料上の強度分布を計測する制御手段と
    を備えることを特徴とする観察装置。
  2. 請求項1に記載の観察装置において、
    前記制御手段は、
    前記励起光を前記試料へ閃光照射してから、前記分子の励起寿命未満の遅延時間をおいた後、前記誘起光を前記試料へ閃光照射すると共に、それら閃光照射に応じて前記試料で発生した平行光束の強度分布を、前記試料の観察データとして取得する
    ことを特徴とする観察装置。
  3. 請求項2に記載の観察装置において、
    前記制御手段は、
    前記励起光及び前記誘起光による前記試料の照射強度分布のデータを前記観察装置の校正データとして取得する
    ことを特徴とする観察装置。
  4. 請求項3に記載の観察装置において、
    前記制御手段は、
    前記観察データを前記校正データにより補正する
    ことを特徴とする観察装置。
  5. 請求項1に記載の観察装置において、
    前記制御手段は、
    前記励起光及び前記誘起光のうち前者のみを前記試料へ照射する自然放出期間と、双方を前記試料へ照射する混合放出期間とを設定し、前記混合放出期間に前記試料で発生した平行光束の強度分布と、前記自然放出期間に前記試料で発生した平行光束の強度分布との差を、前記試料の観察データとして取得する
    ことを特徴とする観察装置。
  6. 請求項5に記載の観察装置において、
    前記制御手段は、
    前記誘起光による前記試料の照射強度分布のデータを前記観察装置の校正データとして取得する
    ことを特徴とする観察装置。
  7. 請求項6に記載の観察装置において、
    前記制御手段は、
    前記観察データを前記校正データにより補正する
    ことを特徴とする観察装置。
  8. 試料に含まれる特定種類の分子を励起状態に移行させるための平行光束である励起光を前記試料へ照射する励起手順と、
    励起状態にある前記分子から光を誘導放出させるための平行光束である誘起光を前記励起光と同じ側から前記試料へ照射する誘起手順と、
    前記誘起光の下流側へ向けて前記試料から射出した平行光束の強度分布を、結像光学系を介さずに二次元撮像素子で検出する画像検出手順と、
    前記励起手順及び前記誘起手順及び前記画像検出手順を制御することにより、前記分子から誘導放出された光の前記試料上の強度分布を計測する制御手順と
    を含むことを特徴とする観察方法。
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