JP2005009969A - 生体分子解析装置及び生体分子解析方法 - Google Patents

生体分子解析装置及び生体分子解析方法 Download PDF

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Abstract

【課題】簡単な構成で注目する複数の点のダイナミクスを微細に計測できる細胞および生体分子解析装置及び解析方法を提供する。
【解決手段】測定可能な状態に保持された生体分子を含む生物学的試料の複数の測定領域に照射するために、光源から発した光束を異なる偏光方向を有する複数の光束に分割する分割手段(6)と、前記複数の光束を異なる測定領域に位置決めする位置決め手段(8)と、前記分割された光束を照射することによって前記測定領域から得られる、異なる偏光方向を有するそれぞれの光束を検出する光検出手段(16)と、前記光検出手段の検出結果に基づいて複数の測定領域における生体分子の解析を行なう解析手段(18)とを備えた生体分子解析装置である。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、細胞機能あるいは、生体関連物質に対して薬物が及ぼす作用を測定する生体分子解析装置及び生体分子解析方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年の分子バイオロジーとゲノムにおける長足の進歩によって、薬品の発見の研究に有効な多数のターゲットが劇的に増大してきている。
【0003】
ここで、ターゲットとは、発病または病気の進行又は病気の症状の因子となっていると考えられている酵素・レセプター・他のプロテインあるいは核酸のような種類の分子であり、新薬の候補となる薬品化合物は、ターゲット上で、病気に対して治療効果のある分子である。
【0004】
そして、薬品を発見する過程は、ターゲットに対して候補となる、例えば数万〜数十万の薬品化合物を合成し、その薬物と生体との相互作用を試験することでもある。従って、これらのターゲットについての生物学的な試験や評価を効率的に進めることのできる技術が求められている。
【0005】
この、薬物と生体との相互作用を試験し評価するためのアッセイ(分析)装置として、次の3つの技術が知られている
従来の第1の技術は、画像処理を用いるものである(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
図4は、細胞を対象としたアッセイシステムを示す図である。本システムは、白色光源を具備する倒立蛍光顕微鏡71、プレート72上の細胞試料を撮像するためのデジタルカメラ73、撮像された細胞と薬剤との作用を示す画像に基づいて解析処理する中央処理装置74、細胞を観測するためのディスプレイ75で構成されている。
【0007】
本システムでは、例えば、DNA転写因子の核トランスロケーションを誘発又は阻害する化合物についての解析を画像処理によって実現している。即ち、特定遺伝子又は遺伝子群の転写を阻害若しくは誘発する化合物を検出するためのスクリーニングの基礎となる転写因子の分布を、以下のステップにより測定・解析する。
【0008】
ステップ1.色1〜4に対する細胞核内の全蛍光強度の算出
ステップ2.色1(一次マーカー)に対する細胞核の面積の算出
ステップ3.色1に対する細胞核の形状は3種の形状特徴によって記述される指標(周界方形面積、ボックス面積比、高さ幅比)の算出
ステップ4.色1〜4に対する細胞核内の平均蛍光強度(即ち、#1÷#2)の算出
ステップ5.色2〜4に対する細胞の細胞質(細胞質マスク)の蛍光を表す核の外輪の総蛍光強度の算出
ステップ6.細胞質マスクの面積の算出
ステップ7.色2〜4に対する細胞質マスクの平均蛍光強度(即ち、#5÷#6)の算出
ステップ8.細胞質マスクの平均蛍光強度対色2〜4に対する細胞核内の平均蛍光強度の比(即ち、#7÷#4)の算出
ステップ9.細胞質マスクの平均蛍光強度と対色2〜4に対する細胞核内の平均蛍光強度の差(即ち、#7−#4)の算出
このステップ9で、細胞質平均蛍光強度と細胞核平均蛍光強度の差を求めることにより、核と細胞質における蛍光強度の差を求め、転写因子の分布を解析することができる。
【0009】
従来の第2の技術は、偏光を用いた光学システムによるものである。
【0010】
図5は、偏光を用いた光学システムの構成を示す図である。
【0011】
この光学システムは、組成物へ光を送るための少なくとも一つの光源と、その組成物から送出される光を受信するための少なくとも一つの検出器と、その光源と組成物と検出器との間で光を中継するための光学リレー構造体とで構成されている。
【0012】
連続的な光源80から出射した光は、偏光子81を経て、対物レンズ82により単一の微小な焦点スポットとなり、試料容器83に入射する。試料容器83内では、蛍光分子が励起される。そして、この蛍光分子の分子量に応じた分子運動によって入射光の偏光方向が変化する。この偏光方向の変化を、検出器側の偏光子84により検出する。偏光方向の変化の量を規定する蛍光分子の分子量の変化は、蛍光分子と薬剤等との相互作用と関連している。従って、蛍光偏光の変化を測定することにより、蛍光分子と薬剤等との相互作用を解析できる。
【0013】
従来の第3の技術は、レーザー走査型共焦点系を用いた光学システムによるものである(特許文献2参照)。
【0014】
図6は、レーザー走査型共焦点顕微鏡を用いた光学システムの構成を示す図である。
【0015】
この光学システムは、第1のレーザー光源90から出力されたコヒーレント光を走査光学ユニット94を用いて標本99面上を走査する第1の走査光学系91と、第2のレーザー光源92から出力されたコヒーレント光を走査光学ユニット95を用いて標本99の任意の位置に照射するための第2の走査光学系93とを備えている。
【0016】
そして、この光学システムでは、第1の走査光学系91の光路と第2の走査光学系93の光路とを途中で一致させ、これらを1つの対物レンズ96で共用する構成となっている。また、第1の走査光学系91におけるダイクロイックミラー97の分岐光路上には、光電変換素子98が配置されている。
【0017】
この光電変換素子98は、第1の走査光学系91により標本99面上を走査したときに発生する蛍光を検出すると共に、第2の走査光学系93により標本99面上を走査したときの蛍光を検出する。従って、それぞれの走査点における蛍光信号を得ることができ、これを処理することにより蛍光分子の並進拡散速度などを得ることができる。
【0018】
【特許文献1】
特開2002−355090号公報
【0019】
【特許文献2】
特開平10−206742号公報
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1記載の第1の技術では、薬剤の作用による細胞質と核における蛍光強度の差を測定して薬剤の効果・毒性を評価する場合、画像処理で細胞質や核を色によって識別する必要がある。このため、細胞質と核とを個別に異なる波長の蛍光を発する蛍光色素で染色する必要があり、細胞を活性化した状態で計測することが困難な場合が多く、正しい薬剤の効果を解析できないことがある。したがって、少量の蛍光色素を使用した細胞を生きたまま計測できる画像計測によらない測定方法が求められる。
【0021】
また、上述のように複数の処理ステップよりなる画像解析ソフトを用いて解析するため、専用の装置・ソフトが必要となり、装置コストの増加、さらに購買コストの増加につながる。また、画像解析処理のためスループットの低下が生ずることも考えられる。したがって、複雑な画像解析によらない簡便な測定方法が求められる。
【0022】
更に、細胞全体として転写因子の分布を分析するには適しているが、特定の、かつ、微細な2点からの蛍光を検出し、比較解析を行なうことが困難であるため、注目する2つの部位間(例えば、細胞膜と細胞質間や細胞質と核間など)におけるトランスロケーション等、薬剤の生体に対する作用・影響を微細に測定するには適していない。このため、細胞内における薬剤の生態に対するダイナミクスを解析することが困難である。したがって、注目する複数の点のダイナミクス(動的挙動)を微細に計測できる測定装置が求められる。
【0023】
従来の第2の技術では、測定は単数(1スポット)である。このため、スキャンを行なうことにより、シーケンシャルな計測を行なうことはできるが、厳密には同時刻における計測が行なえないので、注目する2つの部位間(例えば、細胞膜と細胞質間や細胞質と核間など)におけるトランスロケーション等、薬剤の生体に対する作用・影響を微細に測定するには適していない。このため、細胞内における薬剤の生態に対するダイナミクス(動的挙動)を解析することが困難である。
【0024】
また、1スポット(測定領域)による測定では、試料が生化学的にホモジュニアスな溶液系の場合、溶液内のゆらぎによる測定誤差が生じ、的確な測定値が得られないことがある。したがって、溶液内のゆらぎによる測定誤差が生じにくい測定装置が求められる。
【0025】
特許文献2に記載の第3の技術では、レーザー光をスキャニングするための装置構成が必要になり、またそれを制御するための制御システムが複雑になる。このため測定装置が高額化する。したがって、簡単な構成でかつ安価な測定装置が求められる。
【0026】
本発明は、係る事情に鑑みてなされたものであり、簡単な構成で注目する複数の点の動的挙動を微細に計測できる生体分子解析装置及び生体分子解析方法を提供することを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る請求項1に記載の生体分子解析装置は、測定可能な状態に保持された生体分子を含む生物学的試料の複数の測定領域に照射するために、光源から発した光束を異なる偏光方向を有する複数の光束に分割する分割手段と、前記複数の光束を異なる測定領域に位置決めする位置決め手段と、前記分割された光束を照射することによって前記測定領域から得られる、異なる偏光方向を有するそれぞれの光束を検出する光検出手段と、前記光検出手段の検出結果に基づいて複数の測定領域における生体分子の解析を行なう解析手段とを備えた。
【0028】
また本発明に係る請求項2に記載の生体分子解析装置は、上記記載の発明である生体分子解析装置において、前記分割手段は、前記測定領域上の複数の光束の間隔を調整する手段を有する。
【0029】
また本発明に係る請求項3に記載の生体分子解析装置は、上記記載の発明である生体分子解析装置において、前記光束を前記分割手段を介して1つの光束とした後に、この1つの光束を前記異なる偏光方向を有する複数の光束に分割する第2の分割手段を有する。
【0030】
また本発明に係る請求項4に記載の生体分子解析装置は、上記記載の発明である生体分子解析装置において、前記位置決め手段は、前記分割手段を所定位置に保持する手段を有している。
【0031】
また本発明に係る請求項5に記載の生体分子解析装置は、上記記載の発明である生体分子解析装置において、前記位置決め手段は、試料を移動する手段である。
【0032】
また本発明に係る請求項6に記載の生体分子解析装置は、上記記載の発明である生体分子解析装置において、前記複数の光束を異なる測定領域にスポット光として収束する収束手段を有する。
【0033】
また本発明に係る請求項7に記載の生体分子解析装置は、上記記載の発明である生体分子解析装置において、前記測定領域を観察する観察手段を有する。
【0034】
また本発明に係る請求項8に記載の生体分子解析装置は、上記記載の発明である生体分子解析装置において、前記解析手段は、検出した光束の偏光方向の変化を測定する。
【0035】
また本発明に係る請求項9に記載の生体分子解析装置は、上記記載の発明である生体分子解析装置において、前記解析手段は、FCS解析を行う手段を有する。
【0036】
また本発明に係る請求項10に記載の生体分子解析装置は、上記記載の発明である生体分子解析装置において、前記解析手段は、FIDA解析を行う手段を有する。
【0037】
また本発明に係る請求項11に記載の生体分子解析装置は、上記記載の発明である生体分子解析装置において、前記生物学的試料は、細胞または生化学的な溶液である。
【0038】
また本発明に係る請求項12に記載の生体分子解析方法は、測定可能な状態に保持された生体分子を含む生物学的試料の複数の測定領域に照射するために、光源から発した光束を異なる偏光方向を有する複数の光束に分割する分割ステップと、前記複数の光束を異なる測定領域に位置決めする位置決めステップと、前記分割された光束を照射することによって前記測定領域から得られる、異なる偏光方向を有するそれぞれの光束を検出する光検出ステップと、前記光検出手段の検出結果に基づいて複数の測定領域における生体分子の解析を行なう解析ステップとを備えた。
【0039】
【発明の実施の形態】
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る生体分子解析装置の基本構成を示す図である。図1を参照しつつ、生体分子解析装置の構成と作用を説明する。
【0040】
本発明の生体分子解析装置は、従来から用いられているレーザー走査型共焦点系をベースとして、更に、試料上の微小な2つの測定領域にスポット光を形成する偏光分離素子を備えている。
【0041】
レーザー光源1から発射されたレーザー光は、ピンホール2を出て、レンズ3により平行光束となる。そして、ビームスプリッタ4により進行方向が変えられハーフミラー5を介してウォーラストンプリズム6に入射する。入射するレーザー光は偏光されていない光束であるが、ウォーラストンプリズム6により、相互に異なる偏向方向を有する光束に分離された後、対物レンズ7により、ステージ上のウェル8内に照射される。
【0042】
ウェル8内には、細胞9が培養されており、細胞9内の細胞質11と核12とのそれぞれに分割されたスポット光が分離されて形成される。細胞9内には、染色された特定の生体分子が存在しており、その生体分子を、レーザー光源1からのレーザー光により励起し、蛍光信号(フォトンパルス)を得る。
【0043】
測定対象となる細胞9には、薬剤処理が施されており、その薬剤の作用により、染色された特定の生体分子とこの分子と反応・結合した分子との、細胞質から核への移動(トランスロケーション)反応が阻害されたり、促進されたりする。
【0044】
微小スポット光は、それぞれ細胞質11と核12に同時に照射されているため、薬剤処理の作用による蛍光強度の変化を、細胞質11と核12において同時かつ直接測定することができる。
【0045】
細胞9で発生したそれぞれの蛍光信号は、対物レンズ7を経て、ウォーラストンプリズム6により、再度合成される。合成された光束は、ハーフミラー5、ビームスプリッタ4を経由して偏光ビームスプリッタ13により、相互に異なる方向を有する偏光光束に分けられる。この偏光ビームスプリッタ13により蛍光は、細胞質11で発生した蛍光を含む偏光光束と、核12において発生した蛍光を含む偏光光束とにそれぞれ分割される。
【0046】
そして、それぞれの偏光光束は、レンズ14a(14b)、ピンホール15a(15b)を経て光検出器16a(16b)に入射する。
【0047】
蛍光信号は、光検出器16a(16b)において電気信号に変換され、さらに信号処理装置17a(17b)に導かれて波形整形、2値化処理などが行なわれ、相関解析装置18で蛍光相関分光法(FCS)により自己相関関数、相互相関関数などが求められる。そして、コンピュータ19が、ここで得られた自己相関関数から蛍光分子の並進拡散「時間、分子数」などの統計的な性質が得られる。
【0048】
尚、この細胞および生体分子解析装置には、照明光学系が設けられており、照明光源10から照射された照明光は、ハーフミラー5で反射されてウェル8内の細胞9を照明する。この細胞9の画像は撮像素子(不図示)に入力され、コントラスト向上、輪郭強調などの所要の画像処理を行なった後、ディスプレイ装置(不図示)に表示される。このディスプレイ装置には、細胞9の画像とともに、ウォーラストンプリズム6により分離されて細胞9上に形成されたスポット光が表示される。従って、観察者は、このディスプレイ装置の画像を監視しながら、スポット光の位置を調整することが可能である。
【0049】
次に、スポット光の位置調整方法について説明する。本実施の形態では、ウォーラストンプリズム6の厚み及びウエル8の位置を変更することでスポット光の位置調整が可能である。
【0050】
観察者は、ディスプレイ装置の表示を監視して、細胞9上のスポット光の1つが核12に照射されるようにウエル8の位置を平面上で移動する。次に、他方のスポット光が細胞質11の所定の位置にない場合は、観察者は、ウォーラストンプリズム6を構成する1つのプリズムを平行移動する。
【0051】
この平行移動に伴って、ウォーラストンプリズム6の厚みが変化することにより、ウォーラストンプリズム6から射出する分割されたスポット光相互の間隔が変化する。従って、ウォーラストンプリズム6の厚み及びウエル8の位置変更操作を繰り返すことで、観察者は、ディスプレイ装置の表示を監視しつつ、2つのスポット光を所望の位置に調整することができる。
【0052】
本第1の実施の形態の生体分子解析装置によれば、安価なウォーラストンプリズム6、偏光ビームスプリッタ13などの光学素子を用いることで、レーザー光をスキャニングする装置構成を不要としているため装置コストを大幅に低減することができる。
【0053】
また、2分割されたスポット光を細胞質と核に同時に照射できるため、細胞質と核における生体分子と生体分子、または生体分子と化学物質の反応物の、細胞質から核へのトランスロケーションをリアルタイムに測定することが可能になる。
【0054】
[第2の実施の形態]
図2は、本発明の第2の実施の形態に係る生体分子解析装置の基本構成を示す図である。第2の実施の形態では、細胞9に照射する偏光を直線偏光から円偏光に変換する1/4波長板22を新たに設け、更に新たに設けた偏光フィルタ23a、23bを介して光束をそれぞれの検出器16a、16bに入射する点が図1に示す第1の実施の形態と異なっている。従って、第1の実施の形態と同様の機能を備えた部分には同一の符号を付して詳細の説明を省略する。尚、第1の実施の形態において記載していた信号処理装置、相関解析装置、コンピュータは図2ではその記載を省略しているが、第2の実施の形態でも同様に構成することができる。
【0055】
本第2の実施の形態の細胞および生体分子解析装置の作用は、第1の実施の形態の作用と同様であるが、ウォーラストンプリズム6後のレーザー光は直線偏光しているため、この1/4波長板22を用いてレーザー光を円偏光に変換することで、蛍光分子の蛍光強度が変動するなどの影響を生じさせないようにすることができる。
【0056】
本第2の実施の形態の細胞および生体分子解析装置によれば、第1の実施の形態で述べた効果に加えて、蛍光強度の測定誤差が生じにくい測定装置を得ることができる。
【0057】
尚、第1及び第2の実施の形態では、光検出器から得られる蛍光信号に基づいて蛍光相関分光法(FCS)により自己相関関数などを算出したが、本発明はこの実施の形態に限定されるものではない。
【0058】
従来の第2の技術に記載されたように蛍光偏光の変化を測定するなどにより、偏光解析を行っても良い。例えば、蛍光分子の分子量に応じた分子運動によって変化した入射光の偏光方向を検出して蛍光分子と薬剤等との相互作用を解析しても良い。
【0059】
また、公知の技術である蛍光強度分布解析(FIDA)法を用いて測定データを解析しても良い。この、FIDA解析については、Kask et al, ”Fluorescence−intensity distribution analysis and its application in biomolecular detection technology”, PNAS, November 23, 1999, vol.96, no.24, p13756−13761 に記載されている。
【0060】
尚、第1及び第2の実施の形態に係る生体分子解析装置は、細胞質と核間のみでなく、細胞質、核、細胞膜の任意の組合せにおけるトランスロケーションも測定することが可能であることは当然のことである。また、その測定も細胞のみでなく、溶液試料にも適用することができる。
【0061】
更に、第1及び第2の実施の形態では、試料の2点を測定しているが、複数点を測定するように構成することができる。例えば、レーザ光を分岐してウォーラストンプリズムを複数備えることで容易に実現することが可能である。
【0062】
<測定の実際>
次に、本発明に係る細胞および生体分子解析装置を用いた測定について説明する。
【0063】
細胞の複雑な環境応答機械における単一“センサー”であるヒトグルココルチコイドレセプター(hGR)は細胞内に拡散しているステロイド分子に結合し、このリガンド−レセプター複合体は核へトランスロケートし、そこで転写活性化が発生することが知られている(Htun et al, (1996)、 Proc. Natl. Acad. Sci. 93:4845)。このような細胞内成分の薬物が誘発する動的再分布を本発明の装置を使用することにより測定することが可能である。
【0064】
図3は、ヒトグルココルチコイドレセプターの薬物誘発性のトランスロケーション示す図である。図3の(A)は刺激前の細胞100内におけるGFP−hGR101の局在位置を示し、図3の(B)は薬物(デキサメタゾン)を用いて刺激した後の細胞100内におけるGFP−hGR101の局在位置を示している。この図によれば、薬物が誘発する細胞質GFP−hGR101の大部分が核102内へトランスロケートすることが示されている。
【0065】
本発明の装置を使用すれば、核102内のGFP−hGR101の統合蛍光強度と細胞質内のキメラの統合蛍光強度を測定ができるため、このような薬物が誘発するGFP−hGR101のトランスロケーションを測定することが可能となる。
【0066】
[その他の効果及び形態]
以上、本発明に係る実施の形態を説明したが、本実施の形態は、上述の効果以外にも種々の効果を発揮することができ、また、上述の実施の形態以外にも種々の形態をとることが可能である。
【0067】
(1)本発明は、グレーテイングによる分割と異なり、複数波長を同時または順次に照射する場合においても、偏光による分離角度は変わらないので、複数の異なる波長による多様な解析を行う場合においても波長毎の光路調整を行う必要が無く迅速な同時解析が可能である。
【0068】
また、本実施の形態においては、XYZ方向における微動が可能な試料ステージに試料をマウントしている。このように、試料保持手段が既知の精密移動手段(例えば、ピエゾ素子等)によってXYZ方向の少なくとも2方向に移動可能であれば、3次元的ボリュームを有する試料内のあらゆる測定領域に対して分割された照射用の光束を位置付けることが可能であるとともに、分割手段としての光複屈折性素子を動かす必要が無いので測定精度も向上する。
【0069】
(2)なお、光束の分割数に応じて照射光量を必要量となるように調節するのが好ましい。また、照射用の光分割索子は入射する位置によって屈折する角度が異なるので、照射光と垂直なXY方向に1次元的または2次元的な軌跡(直線状または円形状)に沿って光分割素子を移動させることによって、照射する2点間の離間距離を自在に調節可能である。特に、試料保持手段および光分割素子の双方の移動を連携させる機構にすることによって、3次元的ボリュームを有する試料内のあらゆる測定領域から複数の検出結果を同時に取得することが可能となる。
【0070】
照射用の光分割素子による分割角度は、目的とする測定傾城の大きさによって任意であり得るが、顕微視野内の複数領域に照準し易いように90度未満、好ましくは60度以下であるのが好ましい。例えば、実施の形態では、ウォーラストンプリズムのような複屈折を有する光学素子によって10度未満の角度で照射光を分割することが可能である。
【0071】
また、光分割素子による分割角度、対物レンズのフォーカシング特性(開口数、倍率等)および光分割素子と対物レンズ間の距離を適宜調整することによって、任意の大きさの視野領域内に複数の照射用の光束を収納することが出来る。
【0072】
また、分割状態の検出光同士の間隔が狭すぎる場合があり得るときは、ウェッジやテーパ状光ファイバ(好ましくはマルチモード)のような光路拡張素子によって検出用光束同士を適当な間隔に拡張してから光検出器に受光させるのが好ましい。
【0073】
(3)測定する試料は、細胞内の生体環境に限らず、任意の容器に収容された溶液中の生体関連分子であってもよい。生体関連分子としては、核酸、ホルモン、電解質、抗原、抗体、酵素、神経伝達物質、細菌、ウイルス等が挙げられる。複屈折を有する光分割素子は、ウォーラストンプリズム以外にもグランプリズムやロショプリズムであってもよい。
【0074】
また、上述した実施の形態では、蛍光相関分光法を用いた測定を例に説明したが、本発明はこれに限定されない。
【0075】
すなわち、本発明は、測定対象としての試料の特定部位または特定領域に限定して種々の光学特性(電気化学発光、共鳴エネルギ一転移、プラズモン共鳴、光散乱、偏光等)を測定する任意の微小光学測定に適用可能である。また、試料について取得する2次元乃至3次元画像は、静止画像でもビデオ画像でもよい。
【0076】
また、試料の保持手段も、細胞や溶液その他の任意な試料材料について、所定の位置に測定可能に保持できれば、いかなる構成要素(容器形状、容器材質、溶液成分、温度条件等)であり得る。
【0077】
(4)本実施の形態では、照射用光束としての励起光と検出用光束としての蛍光とを同一の対物レンズ及び光分割プリズムに戻すような往復光路を採用しているので、分割された照射用の光束が再び検出用の光束として1つに再結合する構成となっている。
【0078】
従って、複数の均質な領域からの測定値を積算したい場合には、再結合したままの検出光を単一の検出器によって検出することもできる。一方、照射した複数の測定領域からの検出結果を別々の結果として解析する場合には、実施の形態のように再分割するための光分割プリズムを用いて再分割することによって複数の検出器による同時検出が可能となる。
【0079】
一方、照射用光束とは異なる光路(例えば、試料の上方)に検出用光路を配置した場合には、検出用光路が再結合されないので分割状態のまま検出できる。従って、検出用光束が再結合しない光学系においては検出用光束を再結合させる必要は無い。
【0080】
また、光源として充分細い幅(例えば直径数μm)の光束を生成する手段(例えば、半導体レーザ装置)を用いる場合には、分割後の照射光をスボツト光として収束するための手段(対物レンズ)は必ずしも必要ではない。
【0081】
(5)本実施の形態では、1個の分割手段を用いた場合を例にしたが、複数の分割手段を積層して分割数を倍々に増やしてもよい。ここで、本発明では、再結合される前の個々の検出光と、再結合後に再分割した同数の個々の検出光とが完全に1対1の光成分であるから、多数の測定領域について個別の解析結果の取得を約束することができる。
【0082】
(6)本発明においては、一旦分割した光束を再結合させているので、光路の小型化に寄与する。また、再結合させることによって、共通の光伝播手段(例えばマルチモードファイバ等の導光手段や光路変更用のミラー)を同時に通過できるので、光学的条件を一定に維持しながら任意の場所に検出光を導いてから再分割して検出することができる。
【0083】
(7)本発明は、顕微鏡または顕微鏡と一体となった分析装置に適用するのが好ましいが、これに限定されることなく、光学的に測定可能な視野内の複数領域から個別の測定結果を得ようとする測定概器に広く適用可能であり、生体内に適用する測定搬器(例えば内視饒)や大気中に適用する測定機器(例えば大気汚染監視計〕に適用してもよい。
【0084】
なお、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
【0085】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の生体分子解析装置によれば、簡単な構成で注目する複数の点の動的挙動を微細に計測できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る細胞および生体分子解析装置の基本構成を示す図。
【図2】本発明の他の実施の形態に係る細胞および生体分子解析装置の基本構成を示す図。
【図3】ヒトグルココルチコイドレセプターの薬物誘発性のトランスロケーション示す図。
【図4】細胞を対象としたアッセイシステムを示す図。
【図5】偏光を用いた光学システムの構成を示す図。
【図6】レーザー走査型共焦点顕微鏡を用いた光学システムの構成を示す図。
【符号の説明】
1…レーザー光源、4…ビームスプリッタ、6…ウォーラストンプリズム、7…対物レンズ、8…ウエル、9…細胞、10…照明光源、13…偏光ビームスプリッタ、16…光検出器、17…信号処理装置、18…相関解析装置、19…コンピュータ、22…1/4波長板、23…偏光フィルタ。

Claims (12)

  1. 測定可能な状態に保持された生体分子を含む生物学的試料の複数の測定領域に照射するために、光源から発した光束を異なる偏光方向を有する複数の光束に分割する分割手段と、
    前記複数の光束を異なる測定領域に位置決めする位置決め手段と、
    前記分割された光束を照射することによって前記測定領域から得られる、異なる偏光方向を有するそれぞれの光束を検出する光検出手段と、
    前記光検出手段の検出結果に基づいて複数の測定領域における生体分子の解析を行なう解析手段と、
    を備えたことを特徴とする生体分子解析装置。
  2. 前記分割手段は、前記測定領域上の複数の光束の間隔を調整する手段を有することを特徴とする請求項1に記載の生体分子解析装置。
  3. 前記光束を前記分割手段を介して1つの光束とした後に、この1つの光束を前記異なる偏光方向を有する複数の光束に分割する第2の分割手段を有することを特徴とする請求項1または2に記載の生体分子解析装置。
  4. 前記位置決め手段は、前記分割手段を所定位置に保持する手段を有していることを特徴とする請求項1乃至3の内いずれか1項に記載の生体分子解析装置。
  5. 前記位置決め手段は、試料を移動する手段であることを特徴とする請求項4に記載の生体分子解析装置。
  6. 前記複数の光束を異なる測定領域にスポット光として収束する収束手段を有することを特徴とする請求項1乃至5の内いずれか1項に記載の生体分子解析装置。
  7. 前記測定領域を観察する観察手段を有することを特徴とする請求項1または2に記載の生体分子解析装置。
  8. 前記解析手段は、検出した光束の偏光方向の変化を測定することを特徴とする請求項1乃至7の内いずれか1項に記載の生体分子解析装置。
  9. 前記解析手段は、FCS解析を行う手段を有することを特徴とする請求項1乃至7の内いずれか1項に記載の生体分子解析装置。
  10. 前記解析手段は、FIDA解析を行う手段を有することを特徴とする請求項1乃至7の内いずれか1項に記載の生体分子解析装置。
  11. 前記生物学的試料は、細胞または生化学的な溶液であることを特徴とする請求項1または2に記載の生体分子解析装置。
  12. 測定可能な状態に保持された生体分子を含む生物学的試料の複数の測定領域に照射するために、光源から発した光束を異なる偏光方向を有する複数の光束に分割する分割ステップと、
    前記複数の光束を異なる測定領域に位置決めする位置決めステップと、
    前記分割された光束を照射することによって前記測定領域から得られる、異なる偏光方向を有するそれぞれの光束を検出する光検出ステップと、
    前記光検出手段の検出結果に基づいて複数の測定領域における生体分子の解析を行なう解析ステップと
    を備えたことを特徴とする生体分子解析方法。
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