JP5385288B2 - 誤給油防止装置 - Google Patents

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Description

本発明は、給油防止装置に関し、特に、給油ガンのノズル口径差を利用してガソリンと軽油の誤給油を防止する誤給油防止装置に関するものである。
欧州等では、ガソリンスタンド等の給油取扱所における給油ガンは、ガソリンを給油するガソリン用給油ガンと、ディーゼル車用の燃料である軽油を給油する軽油用給油ガンとで、ノズル口径が異なっており、軽油用給油ガンのノズル口径がガソリン用給油ガンのノズル口径より大きい。
自動車等の車両では、車載の燃料タンクに連通し、給油ガンのノズルを挿入されるフィラパイプの内径を、ガソリン車のものでは、ガソリン用給油ガンの小径ノズルは挿入できるが、軽油用給油ガンの大径ノズルは挿入できない寸法に設定することにより、ガソリン車に対して軽油が誤給油されることを防止することができる。しかし、このフィラパイプの内径設定では、ディーゼル車に対してガソリンが誤給油されることを防止することはできない。
このことに対して、フィラパイプに組み込むディーゼル車用の誤給油防止装置が開発されている(例えば、特許文献1、2)。この誤給油防止装置は、回動可能に設けられてノズルの進入を阻止するノズル進入阻止位置とノズルの進入を許容するノズル進入許容位置との間に回動変位するシャッタ部材(ブロックキング部材)を備え、シャッタ部材に、大径ノズルと当接して当該シャッタ部材をノズルノズル進入許容位置へ回動させる作動部を有する。
この誤給油防止装置では、給油ガンのノズル口径差により、シャッタ部材の作動部が小径ノズルに対しては作動せず、シャッタ部材がノズル進入阻止位置を保ち、大径ノズルに対してはシャッタ部材の作動部が作動し、シャッタ部材がノズル進入阻止位置よりノズル進入許容位置へ回動することにより、大径ノズルの挿入のみを許し、軽油の給油のみを許容し、この作用の下に誤給油が防止される。
独国特許出願公開第10157090号明細書(DE10157090C1) 独国実用新案出願公開第202005014387号明細書(DE2020050143871U1)
上述の従来の誤給油防止装置は、一つの軸線周りの回動変位(旋回)だけでシャッタ部材がノズル進入阻止位置よりノズル進入許容位置へ移動するので、ノズル先端が突き当たるシャッタ部材のノズル進入遮蔽部に小径ノズルが強く突き当たられると、シャッタ部材が誤ってノズル進入阻止位置よりノズル進入許容位置へ回動する虞がある。
この誤作動を回避するためには、ノズル進入遮蔽部に、小径ノズルの内側に入り込む突起部を設ける必要が生じる。この突起部は、ノズル内径部の係合によってシャッタ部材が押し開かれることを阻止し、小径ノズルによる誤給油を回避するためには有用である。
しかし、その反面、大径ノズルの挿入時にも大径ノズルの先端に突起部が引っかかり、進入を許すべき大径ノズルの挿入を阻害する虞がある。
また、シャッタ部材が一つの軸線周りの回動変位(旋回)のみで、ノズル進入阻止位置よりノズル進入許容位置へ移動する構造であると、小径ノズルが片側に偏った状態で挿入されたり、小径ノズルが斜めに挿入されたりすると、シャッタ部材が誤ってノズル進入阻止位置よりノズル進入許容位置へ回動する虞がある。
本発明が解決しようとする課題は、進入を許すべき大径ノズルの挿入を阻害することなく、小径ノズルの挿入を的確に防止し、確実な誤給油防止を行うことである。
本発明による誤給油防止装置は、燃料容器に対して給油を行う給油ガンの給油燃料種類に応じたノズル口径の違いを利用して、ノズル挿通路に対する大径ノズルの挿入を許容し、前記ノズル挿通路に対する小径ノズルの挿入を遮断する誤給油防止装置であって、前記ノズル挿通路の径方向にスライド移動可能且つ回動可能で、スライド移動と回動により前記ノズル挿通路に対するノズルの挿入を遮断する遮断位置と前記ノズル挿通路に対するノズルの挿入を許容する許容位置との間を移動するシャッタ部材を備え、前記シャッタ部材は、ノズル口径が所定値以上のノズルの当接によりシャッタ部材を少なくともスライド移動させる第1の当接部と、ノズルの当接によりシャッタ部材を前記許容位置まで回動させる第2の当接部とを前記ノズル挿通路に対するノズル挿入方向に順に有し、ノズル外径が所定値以上のノズルが前記ノズル挿通路に挿入された場合にのみ、当該ノズルが前記第1の当接部と前記第2の当接部に順に当接することにより、前記シャッタ部材が前記ノズル挿通路の径方向外側に所定量スライド移動した後に開方向に回動移動し、前記遮断位置より前記許容位置に移動する。
これにより、ノズル外径が所定値以上のノズルがノズル挿通路に挿入された場合に限ってシャッタ部材がノズルの挿入を許容する許容位置に移動し、ノズル外径が所定値未満の場合にはシャッタ部材にノズル先端が直接強く突き当てられても、シャッタ部材が開方向に回動移動することがなく、シャッタ部材が遮断位置より許容位置へ移動することがない。
本発明による誤給油防止装置は、好ましくは、前記シャッタ部材は、前記ノズル挿通路を画定する部材に軸部材によって回動可能に支持され、前記軸部材が係合する軸受孔が前記ノズル挿通路の径方向に長い長孔になっている。
これにより、シャッタ部材をノズル挿通路の径方向にスライド移動可能且つ回動可能に支持する構造を、簡単な構成によって構成することができる。
本発明による誤給油防止装置は、好ましくは、更に、前記シャッタ部材を前記遮断位置へ向けて付勢する付勢手段を有する。
これにより、シャッタ部材の定常位置が強制的に遮断位置になり、シャッタ部材が不必要に許容位置へふら付き動きすることかない。
本発明による誤給油防止装置は、好ましくは、前記シャッタ部材が前記遮断位置にある状態からノズル挿通路の径方向外側に所定量スライド移動するまでは、当該シャッタ部材の開方向の回動を禁止し、当該シャッタ部材の前記遮蔽部の前記許容位置への移動を阻止するストッパ部を有する。
これにより、シャッタ部材は、ノズル挿通路の径方向外側に所定量スライド移動した後に限って開方向に回動移動することができ、最初にスライド移動しない限り、許容位置に移動することがない。
本発明による誤給油防止装置は、好ましくは、前記シャッタ部材が前記遮断位置にある状態から前記ノズル挿通路の径方向外側にスライド移動することなく開方向に回動した場合には当該シャッタ部材のスライド移動を禁止し、当該シャッタ部材の前記許容位置への移動を阻止するストッパ部を有する。
これにより、シャッタ部材は、ノズル挿通路の径方向外側にスライド移動した後に開方向に回動移動しなければ、許容位置に移動することがない。
本発明による誤給油防止装置は、好ましくは、前記シャッタ部材と前記ストッパ部との当接部に、前記シャッタ部材の折損を回避するために、所定以上の押圧荷重によって塑性変形する突起部が形成されていてよい。
本発明による誤給油防止装置は、好ましくは、前記ストッパ部は、前記シャッタ部材と当該シャッタ部材を支持する部材とに形成され、前記シャッタ部材のスライド移動方向を阻止する障壁面をもって互いに係合する係止部により構成されている。
これにより、シャッタ部材のスライド移動を禁止することが確実に行われる。
本発明による誤給油防止装置は、好ましくは、シャッタ部材は、更に、前記遮断位置にある状態において前記開方向とは反対方向の閉じ方向に回動可能に設けられ、ノズル外径が所定値以上のノズルと前記第1の当接部との当接により、前記閉じ方向に回動と前記ノズル挿通路の径方向外側へのスライド移動を行う。
これにより、ノズル外径が所定値以上のノズルが挿入された場合には、シャッタ部材のスライド移動を禁止するストッパ部がストッパ作用しないことが確実に保証される。
本発明による誤給油防止装置は、好ましくは、前記シャッタ部材は前記ノズル挿通路の中心軸線に対して傾斜した傾斜挿入のノズルとの当接を避けるべく前記ノズル挿通路の径方向外側に退避した当接回避部を形成されている。
これにより、ノズルが傾斜挿入された場合にシャッタ部材が押し開かれることが回避される。
本発明による誤給油防止装置は、好ましくは、前記シャッタ部材は前記ノズル挿通路の中心部を隔てた両側に二つ対称配置されている。
これにより、ノズル非挿入時には、遮断位置にある遮蔽部によってノズル挿通路の完全に遮蔽することができ、塵の侵入を防止できる。また、小径ノズルが偏り入れ、斜め入れされても、誤作動を生じ難い性能が向上する。
本発明による誤給油防止装置によれば、シャッタ部材にノズル先端が強く突き当てられても、シャッタ部材が径方向外側にスライド移動しない限り、シャッタ部材が開方向に回動移動することがなく、シャッタ部材が遮蔽位置より許容位置へ誤って移動することがないから、進入を許すべき大径ノズルの挿入を阻害することなく、小径ノズルの挿入を的確に防止し、確実な誤給油防止が行われることになる。
本発明による誤給油防止装置の実施形態1を示す斜視図。 実施形態1による誤給油防止装置の縦断面図。 実施形態1による誤給油防止装置の平面図。 実施形態1による誤給油防止装置における大径ノズル挿入時の初期状態を示す縦断面図。 実施形態1による誤給油防止装置における大径ノズル挿入時の完了状態を示す縦断面図。 実施形態1による誤給油防止装置における大径ノズルの斜め挿入時の状態を示す縦断面図。 実施形態1による誤給油防止装置における大径ノズルのオフセット挿入時の状態を示す縦断面図。 実施形態1による誤給油防止装置における小径ノズル挿入時の状態を示す縦断面図。 実施形態1による誤給油防止装置における小径ノズルの斜め挿入時の状態を示す縦断面図。 実施形態1による誤給油防止装置における小径ノズルのオフセット挿入時の状態を示す縦断面図。 本発明による誤給油防止装置の実施形態2を示す斜視図。 実施形態2による誤給油防止装置を断面にした斜視図。 実施形態2による誤給油防止装置の縦断面図。 実施形態2による誤給油防止装置における大径ノズル挿入時の初期状態を示す縦断面図。 実施形態2による誤給油防止装置における大径ノズル挿入時の初期状態を示す要部の拡大図。 実施形態2による誤給油防止装置における大径ノズル挿入時の完了状態を示す縦断面図。 実施形態2による誤給油防止装置における小径ノズル挿入時の状態を示す縦断面図。 本発明による誤給油防止装置の実施形態3を示す縦断面図。 実施形態3による誤給油防止装置の変形例を示す縦断面図。
(実施形態1)
本発明による誤給油防止装置の実施形態1を、図1〜図10を参照して説明する。
本実施形態の誤給油防止装置10は、一つの組立体として構成され、自動車の燃料タンク連通するキャップ式フィラパイプ100の給油口102近傍に配置される。誤給油防止装置10は、合成樹脂の成形品によって構成された略円筒状のハウジング12を有する。ハウジング12は、キャップ式フィラパイプ100の給油口102近傍に固定配置され、上向き拡径のテーパ入口部14と、テーパ入口部14の小径端に連続するストレート孔によるノズル挿通路16とを上下方向に貫通形成されている。換言すると、ノズル挿通路16はハウジング12によって画定されている。
ハウジング12の外周には、ノズル挿通路16の中心部を隔てた左右両側(180度回転変位位置)に左右二つの軸受ブラケット部18が形成されている。左右二つの軸受ブラケット部18は、各々、軸部材20をノズル挿通路16の半径線(接線)と平行な軸線上に支持している。左右の軸受ブラケット部18に取り付けられた左右の軸部材20は互いに平行に延在している。
ハウジング12は、左右の軸部材20によって左右一対のシャッタ部材22を支持している。左右のシャッタ部材22は、互いに同一形状の樹脂成形品であって、ノズル挿通路16の中心部を隔てた左右両側に対称配置されている。
左右のシャッタ部材22は、ノズル挿通路16の軸線方向(上下方向)と同方向に延在するアーム部24と、アーム部24の下端部に一体形成された略半円板状の略水平な遮蔽部26とを有する。遮蔽部26は、ノズル挿通路16の出口部分(下端部)にあってノズル挿通路16の径方向内方延在している。なお、上述のアーム部24、遮蔽部26の状態は、後述する遮断位置での状態である。
左右のシャッタ部材22のアーム部24の上端近傍にはノズル挿通路16の径方向に長い長孔による軸受孔30が貫通形成されている。軸受孔30には軸部材20が貫通係合している。これにより、左右のシャッタ部材22は、各々、ハウジング12よりノズル挿通路16の径方向にスライド移動可能に且つ回動可能に支持されている。このような支持構造は、シャッタ部材22をハウジング12に対してノズル挿通路16の径方向にスライド移動可能且つ回動可能に支持する構造を、簡単な構成によって達成する。
左右のシャッタ部材22は、軸部材20と軸受孔30とにより案内されるハウジング12に対するノズル挿通路16の径方向のスライド移動と回動移動により、図2に示されているように、遮蔽部26によってノズル挿通路16を塞いてノズル挿通路16に対するノズルの挿入を阻止する遮断位置(ノズル進入阻止位置)と、図5に示されているように、遮蔽部26がノズル挿通路16より径方向外方へ退避してノズル挿通路16に対するノズルの挿入通過を許容する許容位置へと移動する。なお、本実施形態の説明では、シャッタ部材22が許容位置へ移動する方向のシャッタ部材22の回動を開方向の回動と云う。
左右のシャッタ部材22の略半円板状の遮蔽部26は、遮断位置においては、先端部26A同士が当接し、互いに補完し合って円形板をなし、図1〜図3に示されているように、ノズル挿通路16を完全に遮蔽する。
左右のシャッタ部材22のアーム部24の外側部には溝34が形成されている。左右のシャッタ部材22の溝34には、左右のシャッタ部材22を取り囲むように、ワイヤによるC形スプリング36が嵌め込み装着されている。C形スプリング36は、シャッタ部材22を遮断位置へ向けてばね付勢している。
これにより、左右のシャッタ部材22は、定常状態(ノズル非挿入時)には、C形スプリング36のばね力によって強制的に遮断位置に位置することになり、シャッタ部材22が許容位置側に不必要にふら付き動くことがない。
なお、シャッタ部材22を遮断位置へ向けて付勢するばね手段は、C形スプリング36に限られるものでなく、左右のシャッタ部材22のアーム部24の外側を取り囲むリング状ばね等であってもよい。
ハウジング12のノズル挿通路16の出口部分には、あぶみ状のストッパ部32が一体形成されている。ストッパ部32は、左右のシャッタ部材22の遮蔽部26の先端部26Aを跨ぐ位置にあり、遮蔽部26の先端部26A側の下底面がノズル挿通路16の径方向に摺動可能に係合する上面部32Aを有する。遮蔽部26の先端部26A側が上面部32Aに係合している状態では、シャッタ部材22は、ハウジング12に対して径方向にスライド移動のみ可能で、開方向に回動できない。
これにより、ストッパ部32は、シャッタ部材22が遮断位置にある状態からノズル挿通路16の径方向外側に所定量Saだけスライド移動(横スライド)するまでは、シャッタ部材22の開方向の回動を禁止する。ストッパ部32の所定量Saは、ストッパ部32の上面部32Aのノズル挿通路16の径方向の長さにより決まる。上面部32Aのノズル挿通路16の径方向の両端部には、軸部材20を枢軸としたシャッタ部材22の回動を許す傾斜面部32Bが連続している。
左右のシャッタ部材22は、ノズル挿通路16の内周面に対応する径方向位置より径方向内方(ノズル挿通路16の中心側)に突出して下り勾配で径方向内方に傾斜した傾斜面による第1の当接部28Aを、アーム部24の上端側、換言すると、ノズル挿通路16の入口側に有する。第1の当接部28Aは、左右のシャッタ部材22の各々に形成されていて、シャッタ部材22が遮断位置にある状態において、ノズル挿通路16の周面に形成された開口よりノズル挿通路16内に相対向して突出しており、ノズル挿通路16に挿入されたノズル口径が所定値以上のノズルの当接により、径方向分力を生じてシャッタ部材22を径方向外方へスライド移動させる働きをする。
左右のシャッタ部材22は、第1の当接部28Aよりノズル挿通路16に対するノズル挿入方向前側、つまり、ノズル挿通路16の出口側に、第2の当接部28Bを有する。第2の当接部28Bは、本実施形態では、遮蔽部26の上面により構成されており、ノズル挿通路16に挿入されたノズルの当接により、シャッタ部材22を許容位置まで回動させる働きをする。
左右のシャッタ部材22は、第1の当接部28Aと第2の当接部28Bとの間に、遮断位置での状態で、ノズル挿通路16の中心軸線と平行な垂直面部28Cを有する。左右のシャッタ部材22の各々に形成されている垂直面部28Cは互いに平行に対向している。
垂直面部28Cを隔てて存在する第1の当接部28Aと第2の当接部28Bのノズル挿入方向の位置関係により、ノズル外径が所定値以上のノズルがノズル挿通路16に挿入された場合には、当該ノズルは、先ず第1の当接部28Aに当接し、それより更にノズルが挿入されることにより、当該ノズルが第2の当接部28Bに当接する。
ここで、各部の寸法について説明する。図2に示されているように、ノズル挿通路16の内径Daは、軽油用給油ガンが有する大径ノズル110の最大ノズル口径(外径)Ddmax(図4参照)より少し大きい。ノズル挿通路16の径方向に対向する左右のシャッタ部材22の垂直面部28C間の径方向寸法(左右のシャッタ部材22の第1の当接部28A間の最短径方向寸法に等しい)Laは、シャッタ部材22が遮断位置にある状態において、ガソリン用給油ガンが有する小径ノズル120の最大ノズル口径(外径)Dgmin(図8参照)にほぼ等しいか、それより少し小さい。左右の第1の当接部28の径方向突出寸法Lbは、ストッパ部32の所定量Saより大きい値に設定されており、Lb=(Da−La)/2で、Lb>(Da−Dgmin)/2+Saであればよい。
これにより、大径ノズル110がノズル挿通路16に進入した場合には、左右両方のシャッタ部材22が所定量Sa以上スライド移動して遮蔽部26の先端部26Aがストッパ部32の上面部32Aとの係合より離れる。これに対し、小径ノズル120がノズル挿通路16に進入しても、左右両方のシャッタ部材22が所定量Sa以上スライド移動することがなく、仮に片側の遮蔽部26の先端部26Aがストッパ部32の上面部32Aとの係合より離れても、残りの遮蔽部26の先端部26Aがストッパ部32の上面部32Aとの係合より離れない。
なお、La+Saが大径ノズル110の最小ノズル口径(外径)Ddmin(図4参照)より小さい場合には、第1の当接部28Aに対する大径ノズル110の当接により、シャッタ部材22が少し回動することになる。
給油時の給油ガンの静電気を逃がすために、シャッタ部材22がノズル挿通路16に露呈する面部が金属板貼り付け等によって導電性になっていて、ハウジング12に取り付けられた金属製のアース板40(図2参照)によってシャッタ部材22の導電性部分が金属製のキャップ式フィラパイプ100に導電接続されていればよい。このアース機能は、アース板40によらず、シャッタ部材22を含む装置全体が導電性プラスチックスにより構成することによって得ることもできる。
つぎに、本実施形態の誤給油防止装置10による誤給油防止作用について説明する。
左右のシャッタ部材22がノズル進入阻止の遮断位置に位置している状態において、ノズル外径が所定値以上である軽油用給油ガンの大径ノズル110がノズル挿通路16に挿入されると、図4に示されているように、大径ノズル110の先端が、先ず左右のシャッタ部材22の第1の当接部28Aの各々に略同時に当接し、それより更にノズル挿入が行われることにより、軸部材20と長孔による軸受孔30との係合案内のもとに、左右のシャッタ部材22が、C形スプリング36のばね力に抗して押し広げられるようにして、ノズル挿通路16の径方向外側にスライド移動する。
大径ノズル110の場合には、最小ノズル口径Ddminのものでも、左右のシャッタ部材22が各々所定量Sa以上スライド移動し、左右の遮蔽部26の先端部26Aが各々ストッパ部32の上面部32Aとの係合より離れる。これにより、左右のシャッタ部材22が各々軸部材20を回転中心として拡開方向に回動し得る状態になる。
これより更に、大径ノズル110の挿入が行われることにより、大径ノズル110の先端が左右のシャッタ部材22の双方の第2の当接部28Bに略同時に当接し、第2の当接部28Bが大径ノズル110の先端によって押されることにより、左右両方のシャッタ部材22が各々軸部材20を回転中心としてC形スプリング36のばね力に抗して押し広げられるようにして拡開方向に回動する。これにより、図5に示されているように、遮蔽部26がノズル挿通路16より径方向外方へ退避し、左右両方のシャッタ部材22がノズル挿通路16に対するノズルの挿入通過を許容する許容位置に位置するようになる。
これにより、大径ノズル110は、遮蔽部26の配置位置を通過して更に奥側に挿入可能になり、給油可能な正規の給油位置に位置する。
大径ノズル110の場合には、図6に示されているように、大径ノズル110がノズル挿通路16に対して斜めに挿入されても、あるいは図7に示されているように、大径ノズル110がノズル挿通路16に対して片側に偏ったオフセット状態で挿入されても、シャッタ部材22の垂直面部28C間の径方向寸法Laと、第1の当接部28Aの径方向突出寸法Lbと、ストッパ部32の所定量Saとの相関関係により、大径ノズル110の先端が左右のシャッタ部材22の第1の当接部28Aの双方に同時に当接することが保証され、左右の何れのシャッタ部材22も所定量Sa以上スライド移動し、左右の遮蔽部26の先端部26Aが各々ストッパ部32の上面部32Aとの係合より離れ、左右のシャッタ部材22が各々軸部材20を回転中心として拡開方向(開方向)に回動し得る状態になる。
これにより、大径ノズル110の場合には、大径ノズル110がノズル挿通路16に対して斜めに挿入されても、あるいはオフセット状態で挿入されても、左右のシャッタ部材22が各々軸部材20を回転中心としてC形スプリング36のばね力に抗して押し広げられるようにして拡開方向に回動し、遮蔽部26がノズル挿通路16より径方向外方へ退避し、左右のシャッタ部材22がノズル挿通路16に対するノズルの挿入通過を許容する許容位置に位置するようになる。これにより、これらの場合も、大径ノズル110は、遮蔽部26の配置位置を通過して更に奥側に挿入可能になり、給油可能な正規の給油位置に位置する。
大径ノズル110がノズル挿通路16より抜き去られると、図1〜図3に示されているように、C形スプリング36のばね力により、左右のシャッタ部材22が元の遮断位置に戻り、遮蔽部26によってノズル挿通路16が完全に遮蔽される。これにより、ノズル非挿入時の燃料タンクへの塵の侵入を防止できる。
ノズル外径が所定値未満であるガソリン用給油ガンの小径ノズル120の挿入の場合は、図8に示されているように、小径ノズル120の先端が、左右のシャッタ部材22の第1の当接部28Aに各々当接し、それより更にノズル挿入が行われ、軸部材20と長孔による軸受孔30との係合案内のもとに、左右のシャッタ部材22が、C形スプリング36のばね力に抗して押し広げられても、小径ノズル120は最大ノズル口径Dgmaxのものでも大径ノズル110より小径であるから、左右のシャッタ部材22が各々所定量Sa以上スライド移動することがない。
これにより、左右の遮蔽部26の先端部26Aがストッパ部32の上面部32Aとの係合を保ち、左右のシャッタ部材22が各々軸部材20を回転中心として拡開方向に回動し得る状態にならない。シャッタ部材22が拡開方向に回動移動しないことにより、小径ノズル120の先端が遮蔽部26に衝突し、それ以上、小径ノズル120を奥側に挿入することができなくなる。このため、小径ノズル120は、給油可能な正規の給油位置に位置することがない。
小径ノズル120の場合には、図9に示されているように、小径ノズル120がノズル挿通路16に対して斜めに挿入された場合、あるいは図10に示されているように、小径ノズル120がノズル挿通路16に対して片側に偏ったオフセット状態で挿入された場合には、前述のシャッタ部材22の垂直面部28C間の径方向寸法Laと、第1の当接部28Aの径方向突出寸法Lbと、ストッパ部32の所定量Saとの相関関係により、小径ノズル120の先端が左右のシャッタ部材22の第1の当接部28Aの双方に同時に当接することはなく、左右何れか一方の第1の当接部28Aに小径ノズル120の先端が当接し、一方のシャッタ部材22が所定量Sa以上スライド移動しても、他方のシャッタ部材22が所定量Sa以上スライド移動することがない。
これにより、左右の何れかの遮蔽部26の先端部26Aがストッパ部32の上面部32Aとの係合を保ち、片側のシャッタ部材22が回動移動しないことにより、小径ノズル120の先端が片側の遮蔽部26に衝突し、それ以上、小径ノズル120を奥側に挿入することができなくなる。このため、これらの場合も小径ノズル120は、給油可能な正規の給油位置に位置することがない。
上述の作用により、進入を許すべき大径ノズル110の挿入を阻害することなく、小径ノズル120の挿入を的確に防止し、確実な誤給油防止が行われることになる。
(実施形態2)
本発明による誤給油防止装置の実施形態2を、図11〜図17を参照して説明する。
本実施形態の誤給油防止装置200は、自動車の燃料タンク連通するキャップ式フィラパイプ100の給油口102近傍に配置される。誤給油防止装置200は、合成樹脂の成形品より構成された略円筒状のハウジング202を有する。ハウジング202は、キャップ式フィラパイプ100の給油口102近傍に固定配置され、ストレート孔によるノズル挿通路204を上下方向に貫通形成されている。
ハウジング202の上部(ノズル挿通路204の入口側)にはノズルをノズル挿通路204に案内する漏斗形状のノズル案内部材206が係止爪208によって取り付けられている。ハウジング202の下部(ノズル挿通路204の出口側)には、ハウジング202の下端より下方に延設された二つの脚部230によって略円環状のノズル先端支持部232が一体的に設けられている。
ハウジング202の外周には、ノズル挿通路204の中心部を隔てた左右両側(180度回転変位位置)に左右二つの軸受ブラケット部210が形成されている。左右二つの軸受ブラケット部210は、各々、軸部材212をノズル挿通路204の半径線(接線)と平行な軸線上に支持している。左右の軸受ブラケット部210に取り付けられた左右の軸部材212は互いに平行に延在している。
ハウジング202は、左右の軸部材212によって左右一対のシャッタ部材214を支持している。左右のシャッタ部材214は、互いに同一形状の樹脂成形品であって、ノズル挿通路204の中心部を隔てた左右両側に対称配置されている。
左右のシャッタ部材214は、ノズル挿通路204の軸線方向(上下方向)と同方向に延在するアーム部216と、アーム部216の下端部に一体形成された略半円板状の略水平な遮蔽部218とを有する。遮蔽部218は、ノズル挿通路204の出口部分(下端部)にあって、ノズル挿通路204の径方向内方に延在している。遮蔽部218の先端部218Aの下底面側には後述するストッパ凹部240と係合可能なストッパ係合爪部238が下向きに突出形成されている。なお、上述のアーム部24、遮蔽部26の状態は、後述する遮断位置での状態である。
アーム部216の上端近傍にはノズル挿通路204の径方向に長い長孔による軸受孔222が貫通形成されている。軸受孔222には軸部材212が貫通係合している。これにより、左右のシャッタ部材214は、各々、ハウジング202よりノズル挿通路204の径方向にスライド移動可能に且つ回動可能に支持されている。
ノズル挿通路204の外側端部には、遮蔽部218が後述する遮断位置に位置している状態において、シャッタ部材214が後述するピン部224を中心として少しの角度(1
〜3度程度)だけ回動し得るようにするための拡張溝部222Aが形成されている。
アーム部216の上下方向中間部にはピン部224が突出形成されている。ピン部224は、軸部材212の中心軸線と平行な中心軸線を有し、軸受ブラケット部210の下面部とハウジング202の外周に突出形成されたフランジ部226の上面部とにより画定されたノズル挿通路204の径方向に長い横溝228に、摺動可能に且つ回動可能に係合している。
左右のシャッタ部材214は、軸部材212と軸受孔222とにより案内されたハウジング202に対するシャッタ部材214のノズル挿通路204の径方向のスライド移動と回動移動により、図13に示されているように、遮蔽部218によってノズル挿通路204を塞いてノズル挿通路204に対するノズルの挿入を阻止する遮断位置(ノズル進入阻止位置)と、図16に示されているように、遮蔽部218がノズル挿通路204より径方向外方へ退避してノズル挿通路204に対するノズルの挿入通過を許容する許容位置との間に移動する。なお、本実施形態でも、シャッタ部材214が許容位置へ移動する方向のシャッタ部材214の回動を開方向の回動と云う。
左右のシャッタ部材214の略半円板状の遮蔽部218は、遮断位置においては、先端部218A同士が当接し、互いに補完し合って円形板をなし、ノズル挿通路204を完全に遮蔽する。
ハウジング202の外周には、横溝228に嵌り込んだ形態で、リング状ばね234が取り付けられている。リング状ばね234は、左右のシャッタ部材214のアーム部216の外側を取り囲み、左右のシャッタ部材214を遮断位置へ向けてばね付勢している。
これにより、左右のシャッタ部材214は、定常状態(ノズル非挿入時)には、リング状ばね234のばね力によって強制的に遮断位置に位置することになり、シャッタ部材214が許容位置側へ不必要にふら付き動くことがない。
ハウジング202の下端より下方に延設された二つの脚部230の各々の内側面にはストッパ凹部240が形成されている。ストッパ凹部240は、上向き開口の凹溝で、左右両端に垂直の障壁面240Aを有している。
左右のシャッタ部材214のストッパ係合爪部238は、シャッタ部材214が遮断位置にある状態からノズル挿通路204の径方向外側に所定量Sb以上スライド移動(横スライド)する以前に、シャッタ部材214が開方向に回動した場合には、ストッパ係合爪部238の障壁面238Aをもってストッパ凹部240の障壁面240Aに係合し、シャッタ部材214の径方向外方へのスライド移動を禁止する。これにより、シャッタ部材214の許容位置への移動が阻止される。
シャッタ部材214が遮断位置にある状態からノズル挿通路204の径方向外側に所定量Sb以上スライド移動すれば、シャッタ部材214が開方向に回動してもストッパ係合爪部238がストッパ凹部240に係合することがなく、シャッタ部材214の許容位置への移動が許容される。
このストッパ係合爪部238とストッパ凹部240によるストッパ部の所定量Sbは、ストッパ凹部240の左右幅(ノズル挿通路204の径方向の長さ)により決まる。
なお、ストッパ凹部240のノズル挿通路204の径方向の両側は、軸部材212を枢軸としたシャッタ部材214の回動を許す傾斜面部242になっている。
左右のシャッタ部材214は、ノズル挿通路204の内周面と整合する径方向位置より径方向内方(ノズル挿通路16の中心側)に突出して下り勾配で径方向内方に傾斜した傾斜面による上側の第1の当接部220Aaを、アーム部216の上端側、換言すると、ノズル挿通路204の入口側に有している。また、左右のシャッタ部材214は、アーム部216の下端側に、下り勾配で径方向内方に傾斜した傾斜面による下側の第1の当接部220Abを有している。第1の当接部220Aa、220Abは、左右のシャッタ部材214の各々に形成されていて、シャッタ部材214が遮断位置にある状態において、ノズル挿通路204内に相対向して突出しており、ノズル挿通路204に挿入されたノズル口径が所定値以上のノズルの当接により、径方向分力を生じてシャッタ部材214を径方向外方へスライド移動させる働きをする。
左右のシャッタ部材214は、上側の第1の当接部220Aaよりノズル挿通路204に対するノズル挿入方向前側、つまり、ノズル挿通路204の出口側に、第2の当接部220Bを有する。第2の当接部220Bは、本実施形態では、遮蔽部218の上面により構成されており、ノズル挿通路204に挿入されたノズルの当接により、シャッタ部材214を許容位置まで回動させる働きをする。
左右のシャッタ部材214の第1の当接部220Aaと220Abとの間は、下り勾配でノズル挿通路204の径方向外側に傾斜した当接回避部220Cになっている。当接回避部220Cは、ノズル挿通路204の中心軸線に対して傾斜して挿入されたノズルとの不必要な当接を避けるための逃げ部である。
当接回避部220Cを隔てて存在する第1の当接部220Aa、220Abと、第2の当接部220Bのノズル挿入方向との位置関係により、ノズル外径が所定値以上のノズルがノズル挿通路204に挿入された場合には、当該ノズルは、先ず、上側の第1の当接部220Aaに当接し、つぎに、下側の第1の当接部220Abに当接し、それより更にノズルが挿入されることにより、当該ノズルが第2の当接部220Bに当接する。
ここで、各部の寸法について説明する。図13に示されているように、ノズル挿通路204の内径Dbは、軽油用給油ガンが有する大径ノズル110の最大ノズル口径(外径)Ddmax(図4参照)より少し大きい。ノズル挿通路204の径方向に対向する左右のシャッタ部材214の第1の当接部220Aa間の最短径方向寸法Lcは、シャッタ部材214が遮断位置にある状態において、ガソリン用給油ガンが有する小径ノズル120の最大ノズル口径(外径)Dgmin(図8参照)にほぼ等しいか、それより少し小さい。左右の上側と下側の第1の当接部220Aa、220Abの合計の径方向突出寸法は、所定量Sbより大きい値に設定されており、第1の当接部220Aaの径方向突出寸法Ldは、所定量Sbより大きい値に設定されており、Lc=(Da−Ld)/2で、Lc>(Da−Dgmin)/2+Sbであればよい。
これにより、大径ノズル110がノズル挿通路204に進入した場合には、左右両方のシャッタ部材214が所定量Sb以上スライド移動して左右のストッパ係合爪部238の何れもがストッパ凹部240に係合しない位置に位置する。これに対し、小径ノズル120がノズル挿通路204に進入した場合には、左右両方のシャッタ部材214が所定量Sb以上スライド移動することがなく、仮に片側のストッパ係合爪部238がストッパ凹部240に係合しない位置に位置しても、残りのストッパ係合爪部238がストッパ凹部240に係合する位置にある。
つぎに、本実施形態の誤給油防止装置10による誤給油防止作用について説明する。
左右のシャッタ部材214がノズル進入阻止位置に位置している状態において、ノズル外径が所定値以上である軽油用給油ガンの大径ノズル110がノズル挿通路204に挿入されると、図14に示されているように、大径ノズル110の先端が、左右のシャッタ部材214の上側の第1の当接部220Aaの各々に略同時に当接する。
この当接により、左右のシャッタ部材214に、第1の当接部220Aaに対して鉛直な法線分力Fn(図15参照)が作用する。シャッタ部材214は、法線分力Fnによってピン部224を中心として開方向とは反対方向の閉じ方向Rに、軸部材212とノズル挿通路204との上下方向のがた分だけ回動する。この閉じ方向Rの回動により、左右双方のストッパ係合爪部238がストッパ凹部240より離れる方向に移動する。
これにより、この後のシャッタ部材214のスライド移動において、ストッパ係合爪部238がストッパ凹部240に誤って引っ掛かることが、確実に回避される。
なお、上述のシャッタ部材214の閉じ方向Rの回動は必須ではなく、シャッタ部材214が遮断位置にある状態での、ストッパ係合爪部238の先端(障壁面238Aの下端)とストッパ凹部240の障壁面240Aの上端との上下方向の間隙寸法がゼロ以上であれば、シャッタ部材214の閉じ方向回動動作は、必ずしも必要でない。
これより更に、ノズル挿入が行われることにより、左右のシャッタ部材214の第1の当接部220Aaの双方が押され、ついで大径ノズル110の先端が、左右のシャッタ部材214の下側の第1の当接部220Abの各々に略同時に当接する。これにより、軸部材212と長孔による軸受孔222との係合案内のもとに、左右両方のシャッタ部材214が、リング状ばね234のばね力に抗して押し広げられるようにして、ノズル挿通路204の径方向外側にスライド移動する。
このシャッタ部材214のスライド移動は、必ずしもシャッタ部材214の閉じ方向Rの回動が終わったのちに行われなくてもよく、シャッタ部材214は、閉じ方向Rの回動を伴ってスライド移動してもよい。
大径ノズル110の場合には、最小ノズル口径Ddminのものでも、左右のシャッタ部材214が各々所定量Sb以上スライド移動し、左右の遮蔽部218のストッパ係合爪部238がストッパ凹部240より外側に離れ、ストッパ係合爪部238がストッパ凹部240に係合しない位置に位置するようになる。これにより、左右のシャッタ部材214が各々軸部材212を回転中心として拡開方向(開方向)に回動し得る状態になる。
これより更に、大径ノズル110の挿入が行われることにより、大径ノズル110の先端が左右のシャッタ部材214の双方の第2の当接部220Bに略同時に当接し、第2の当接部220Bが大径ノズル110の先端によって押されることにより、左右のシャッタ部材214が各々軸部材212を回転中心としてリング状ばね234のばね力に抗して押し広げられるようにして拡開方向に回動する。これにより、図16に示されているように、遮蔽部218がノズル挿通路204より径方向外方へ退避し、左右両方のシャッタ部材214がノズル挿通路204に対するノズルの挿入通過を許容する許容位置に位置するようになる。
このように、左右両方のシャッタ部材214が許容位置に位置することにより、大径ノズル110は、遮蔽部218の配置位置を通過して更に奥側に挿入可能になり、給油可能な正規の給油位置に位置する。給油位置では、大径ノズル110の先端側がノズル先端支持部232内に入り、大きく傾くことを防止される。
大径ノズル110の場合には、大径ノズル110が、ノズル挿通路204に対して斜めに挿入されても、あるいはノズル挿通路204に対して片側に偏ったオフセット状態で挿入されても、左右の上側の第1の当接部220Aa間の最短径方向寸法Lcと、第1の当接部220Aの径方向突出寸法Ldと、ストップ部分の所定量Sbとの相関関係により、大径ノズル110の先端が左右のシャッタ部材214の第1の当接部220Aaの双方に同時に当接することが保証され、左右の何れのシャッタ部材214も所定量Sb以上スライド移動し、左右のストッパ係合爪部238がストッパ凹部240に係合しない位置に位置し、左右両方のシャッタ部材214が各々軸部材212を回転中心として拡開方向(開方向)に回動し得る状態になる。
これにより、大径ノズル110の場合には、大径ノズル110がノズル挿通路204に対して斜めに挿入されても、あるいはオフセット状態で挿入されても、左右のシャッタ部材214がノズルの挿入通過を許容する許容位置に位置するようになる。これにより、これらの場合も、大径ノズル110は、遮蔽部218の配置位置を通過して更に奥側に挿入可能になり、給油可能な正規の給油位置に位置する。
大径ノズル110がノズル挿通路204より抜き去られると、図13に示されているように、リング状ばね234のばね力により、左右のシャッタ部材214が逆の動きをして元の遮断位置に戻り、遮蔽部218によってノズル挿通路204が完全に遮蔽される。これにより、ノズル非挿入時の燃料タンクへの塵の侵入を防止できる。
ノズル外径が所定値未満であるガソリン用給油ガンの小径ノズル120の挿入の場合は、図17に示されているように、小径ノズル120の先端が、左右のシャッタ部材214の上側の第1の当接部220Aaに当接しても、左右のシャッタ部材214が所定量Sb以上スライド移動することがなく、所定量Sbだけスライド移動する以前に小径ノズル120の先端が下側の第1の当接部220Abあるいは第2の当接部220Bに当接することになる。
これにより、左右のシャッタ部材214が各々ピン部224を中心として開方向へ回動する。この回動は、軸部材212が拡張溝部222Aを移動することを伴って行われる。この回動によって左右のシャッタ部材214のストッパ係合爪部238がストッパ凹部240に係合し、左右のシャッタ部材214がノズル挿通路204の径方向外側にスライド移動できなくなる。ストッパ係合爪部238とストッパ凹部240との係合は、切り立った障壁面238A、240A同士の係合で、強固に行われる。
このストッパ係合によって左右のシャッタ部材214は、それ以上、開方向へ回動できなくなり、許容位置へ移動することを阻止される。これにより、小径ノズル120の先端が第2の当接部220に衝突した状態のまま、それ以上、小径ノズル120を奥側に挿入することができなくなる。このため、小径ノズル120は、給油可能な正規の給油位置に位置することがない。
小径ノズル120の場合には、小径ノズル120が、ノズル挿通路204に対して斜めに挿入された場合、あるいはノズル挿通路204に対して片側に偏ったオフセット状態で挿入された場合には、前述の左右の第1の当接部220Aa間の最短径方向寸法Lcと、第1の当接部220Aaの径方向突出寸法Ldと、ストッパ部分の所定量Sbとの相関関係により、左右の何れか一方のシャッタ部材214が所定量Sb以上スライド移動しても、他方のシャッタ部材214が所定量Sb以上スライド移動することがなく、左右の何れかのシャッタ部材214のストッパ係合爪部238がストッパ凹部240に係合し、左右の何れかのシャッタ部材214は許容位置へ移動することを阻止される。このため、これらの場合も小径ノズル120は、給油可能な正規の給油位置に位置することがない。
なお、本実施形態の下側の第1の当接部220Abは、寸法設定の如何によっては、ノズル当接によってシャッタ部材214を回動させる当接部としても作用することがある。
(実施形態3)
本発明による誤給油防止装置の実施形態3を、図18を参照して説明する。なお、図18において、図11〜図17に対応する部分は、図11〜図17に付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略する。
本実施形態では、シャッタ部材214がストッパ部241に当接する部分、つまり、遮蔽部218には、所定以上の押圧荷重がシャッタ部材214に作用すると、塑性変形する突起部250が一体成形されている。
ここでの所定以上の押圧荷重とは、シャッタ部材214が押圧荷重によって折損する荷重に所定の安全率を見込んだ荷重、つまり、シャッタ部材214が押圧荷重によって折損しないことを保証する荷重である。
本実施形態では、小径ノズル120がシャッタ部材214に強く押し当てられた場合には、突起部250が塑性変形する。これにより、小径ノズル120がシャッタ部材214に強く押し当てられても、その押圧エネルギは突起部250の塑性変形によって吸収され、シャッタ部材214が折損することが未然される。
なお、この作用は、図19に示されているように、突起部250と同等の突起部252がストッパ部241に形成されていても、同様に得られる。
この実施形態3による誤給油防止装置は、上述の作用以外は、実施形態1と同等に作用し、実施形態1と同等の効果を奏する。
本発明による誤給油防止装置は、自動車用燃料タンクに限られることはなく、携行油タンク等、各種の燃料容器の誤給油防止に適用することができる。
本願のパリ条約に基づく優先権の基礎となる日本特許出願(2008年8月25日出願の特願2008−215417と2008年12月26日出願の特願2008−332013)の開示内容は、ここで参照したことによりその全体が本願明細書に組み込まれる。本出願のパリ条約に基づく優先権主張の基礎出願の全内容及び本出願中で引用された従来技術の全内容は、それに言及したことをもって本願明細書の一部とする。
10 誤給油防止装置
12 ハウジング
16 ノズル挿通路
20 軸部材
22 シャッタ部材
24 アーム部
26 遮蔽部
28A 第1の当接部
28B 第2の当接部
28C 垂直面部
30 軸受孔
32 ストッパ部
36 C形スプリング
100 キャップ式フィラパイプ
102 給油口
110 大径ノズル
120 小径ノズル
200 誤給油防止装置
202 ハウジング
204 ノズル挿通路
212 軸部材
214 シャッタ部材
218 遮蔽部
220A 第1の当接部
220B 第2の当接部
220C 当接回避部
222 軸受孔
224 ピン部
228 横溝
238 ストッパ係合爪部
240 ストッパ凹部
241 ストッパ部
250、252 突起部

Claims (9)

  1. 燃料容器に対して給油を行う給油ガンの給油燃料種類に応じたノズル外径の違いを利用して、ノズル挿通路に対する大径ノズルの挿入を許容し、前記ノズル挿通路に対する小径ノズルの挿入を遮断する誤給油防止装置であって、
    前記ノズル挿通路を画定する部材より軸部材によって回動可能に支持され、前記軸部材が係合する軸受孔が前記ノズル挿通路の径方向に長い長孔になっていることにより前記ノズル挿通路の径方向にスライド移動可能で、スライド移動と回動により前記ノズル挿通路に対するノズルの挿入を遮断する遮断位置と前記ノズル挿通路に対するノズルの挿入を許容する許容位置との間を移動するシャッタ部材を備え、
    前記シャッタ部材は、ノズル外径が所定値以上のノズルの当接によりシャッタ部材を少なくともスライド移動させる第1の当接部と、ノズルの当接によりシャッタ部材を前記許容位置まで回動させる第2の当接部とを前記ノズル挿通路に対するノズル挿入方向に順に有し、
    ノズル外径が所定値以上のノズルが前記ノズル挿通路に挿入された場合にのみ、当該ノズルが前記第1の当接部と前記第2の当接部に順に当接することにより、前記シャッタ部材が前記ノズル挿通路の径方向外側に所定量スライド移動した後に開方向に回動移動し、前記遮断位置より前記許容位置に移動することを特徴とする誤給油防止装置。
  2. 前記シャッタ部材を前記遮断位置へ向けて付勢する付勢手段を有することを特徴とする請求項1に記載の誤給油防止装置。
  3. 前記シャッタ部材が前記遮断位置にある状態からノズル挿通路の径方向外側に所定量スライド移動するまでは、当該シャッタ部材の開方向の回動を禁止し、当該シャッタ部材の前記遮蔽部の前記許容位置への移動を阻止するストッパ部を有することを特徴とする請求項1に記載の誤給油防止装置。
  4. 前記シャッタ部材と前記ストッパ部との当接部に、所定以上の押圧荷重によって塑性変形する突起部が形成されていることを特徴とする請求項に記載の誤給油防止装置。
  5. 前記シャッタ部材が前記遮断位置にある状態から前記ノズル挿通路の径方向外側にスライド移動することなく開方向に回動した場合には当該シャッタ部材のスライド移動を禁止し、当該シャッタ部材の前記許容位置への移動を阻止するストッパ部を有することを特徴とする請求項1に記載の誤給油防止装置。
  6. 前記ストッパ部は、前記シャッタ部材と当該シャッタ部材を支持する部材とに形成され、前記シャッタ部材のスライド移動方向を阻止する障壁面をもって互いに係合する係止部により構成されていることを特徴とする請求項に記載の誤給油防止装置。
  7. 前記シャッタ部材は、更に、前記遮断位置にある状態において前記開方向とは反対方向の閉じ方向に回動可能に設けられ、ノズル外径が所定値以上のノズルと前記第1の当接部との当接により、前記閉じ方向に回動と前記ノズル挿通路の径方向外側へのスライド移動を行うことを特徴とする請求項に記載の誤給油防止装置。
  8. 前記シャッタ部材は前記ノズル挿通路の中心軸線に対して傾斜した傾斜挿入のノズルとの当接を避けるべく前記ノズル挿通路の径方向外側に退避した当接回避部を形成されていることを特徴とする請求項1に記載の誤給油防止装置。
  9. 前記シャッタ部材は前記ノズル挿通路の中心部を隔てた両側に二つ対称配置されていることを特徴とする請求項1に記載の誤給油防止装置。
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