JP5375523B2 - 回路基板の端面処理装置、端面処理方法及び回路基板 - Google Patents

回路基板の端面処理装置、端面処理方法及び回路基板 Download PDF

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本発明は、回路基板の端面処理装置、端面処理方法及び回路基板に関するものである。
従来、時計やカメラ等に用いられる回路基板としては、ガラス繊維入りのエポキシ樹脂(以下「ガラスエポキシ樹脂」という。)等を使ったものが多く用いられている。
回路基板は、このガラスエポキシ樹脂よりなる大判の原板シートを所定の大きさに切断して切り出したり、型抜き作業を行ったりすることによって形成される。
しかし、このような材料で形成された回路基板は、原板シートから切り出したり、型抜きを行ったりする際等に、その側端面からガラス粉等の粉塵が発生する。
そして、このガラス粉等が回路基板の端面から落ちると、時計やカメラ等の内部に組み込まれた様々な精密部品の故障の原因となることがあった。すなわち、例えば、時計の場合、歯車が噛み合っている部分にガラス粉が落ちると、歯車がそれによって止まってしまい、動作しなくなる等の不具合を生じる。
この点、回路基板等のパネル材の端面に圧着する粘着板と、この粘着板の粘着面よりも強粘着性の粘着テープを巻回した粘着テープロールを備えて、この粘着板及び粘着テープによってパネル材の端面に付着した塵埃を吸着除去する端面処理装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−205210号公報
しかしながら、ガラス粉等の粉塵は、微細なものであるため、全てを確実に除去することは困難である。また、仮に全てを除去できたとしても、ガラス粉等は回路基板を原板シートから切り出す製造時のみならず、回路基板を製品に組み込んだ後にその切断面等から生じることもあり、特許文献1に記載されている技術では、このような事後的に発生するガラス粉等まで防ぐことはできないとの問題がある。
そこで、原板シートから切り出し、型抜きした後に、その端面をコーティングするために塗料を塗布する等の端面処理を施すことも考えられる。
この手法によれば、回路基板の製造時に生じたガラス粉等の製品内への落下を防ぐだけでなく、製品への組み込み後に回路基板の端面からガラス粉等が発生することも防止することができる。
しかし、このような端面処理を回路基板ごとに行ったのでは、非常に手間がかかり、処理時間も多く要してしまうため、コスト高となるとの問題があった。
そこで、本発明は以上のような事情に鑑みてなされたものであり、複数の回路基板に対して一括して端面処理を施すことのできる回路基板の端面処理装置、端面処理方法及びそのような手法で形成される回路基板を提供することを目的とするものである。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の端面処理装置は、
回路基板の側端面に絶縁被膜を施す端面処理装置であって、
回路基板を複数枚積層した状態で保持する支持板と、この回路基板の側端面に当接して前記回路基板を支持するとともに前記回路基板の水平方向の移動を規制する端面支持部材と、積層された前記回路基板の積層方向における移動を規制する規制部材と、を備える基板保持冶具と、
前記基板保持冶具に保持された前記回路基板の側端面であって前記端面支持部材の当接している部分以外の部分に前記絶縁被膜を施す被膜形成手段と、を備えることを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の端面処理装置であって、
前記回路基板は、側端面の一部に端面メタライズ部を備え、
前記端面支持部材は、前記端面メタライズ部に当接して、この端面メタライズ部をマスクするとともに前記回路基板を保持するものであることを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の端面処理装置であって、
前記回路基板は、貫通穴を備え、
前記支持板には、前記貫通穴に対応する位置に、前記貫通穴に挿通されて前記回路基板を支持する支持軸が設けられていることを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の端面処理装置であって、
前記回路基板は、表面及び/又は裏面にマスク処理が施されていることを特徴としている。
請求項5に記載の回路基板は、
側端面に当接して支持する端面支持部材を備える端面処理装置に複数枚積層された状態で保持されて、前記側端面に絶縁被膜を施される回路基板であって、
前記側端面の複数個所に前記端面支持部材が当接する切り欠き部を備えていることを特徴としている。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の回路基板であって、
前記切り欠き部の全部又は一部は端面メタライズ部であることを特徴としている。
請求項7に記載の端面処理方法は、
回路基板を複数枚積層する基板積層工程と、
前記基板積層工程において積層された前記複数の回路基板の側端面に端面支持部材を当接させて前記回路基板を支持するとともに前記回路基板の水平方向の移動を規制する端面支持工程と、
積層された前記複数の回路基板の積層方向における移動を規制する積層方向規制工程と、
前記端面支持工程及び積層方向規制工程により移動が規制されている前記複数の回路基板の側端面であって前記端面支持部材の当接している部分以外の部分に絶縁被膜を施す被膜形成工程と、を備えることを特徴としている。
この発明によれば、基板保持冶具に複数の回路基板を積層配置した状態で被膜処理を施すため、多数の回路基板の端面処理を一括して行うことができ、端面処理にかかる手間を少なくするとともに、処理時間の短縮を図ることができるとの効果を奏する。
第1の実施形態に係る回路基板を切り出す前のシートを示した平面図である。 図1に示す回路基板の要部断面図である。 図1に示すシートから回路基板を1つ切り出した状態を示した平面図である。 第1の実施形態に係る基板保持冶具を上方から見た平面図である。 図4に示す基板保持冶具の側面図である。 図4に示す基板保持冶具に回路基板を積層した状態を示した平面図である。 図6に示す基板保持冶具の側面図である。 図6に示す基板保持冶具に第2のスペーサを積層した状態を示した平面図である。 図8に示す基板保持冶具の側面図である。 図8に示す基板保持冶具に第2のリングガイド及び第2の固定用リングを取り付けた状態を示した平面図である。 図10に示す基板保持冶具の側面図である。 図10に示す基板保持冶具にナットを取り付けた状態を示した平面図である。 図12に示す基板保持冶具の側面図である。 第1の実施形態に係る端面処理装置の側面図である。 図12に示す基板保持冶具からナット、リングガイド、固定用リング及び第2のスペーサを取り除いた状態を示した側面図である。 被膜処理の施された回路基板の断面図である。 被膜処理の施された回路基板の側面図である。 図17において一点鎖線で囲まれた部分を拡大した回路基板の側面図である。 被膜処理の施された回路基板の平面図である。 図19において一点鎖線で囲まれた部分を拡大した回路基板の平面図である。 第2の実施形態に係る回路基板を切り出す前のシートを示した平面図である。 図21に示す回路基板の要部断面図である。 図21に示すシートから回路基板を1つ切り出した状態を示した平面図である。 第2の実施形態に係る端面処理装置の側面図である。
[第1の実施の形態]
図1から図20を参照しつつ、回路基板の端面処理装置、端面処理方法及びこの端面処理装置で端面処理される回路基板の第1の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態における回路基板をシートから切り出す前の状態を示す平面図であり、図2は、図1における回路基板部分の要部断面図である。また、図3は、図1の状態から回路基板を1つ切り出した状態を示す平面図である。
本実施形態では、原板シート(図示せず)に複数枚分の回路基板11の導電パターン等を形成した後、最終的に原板シートから個々の回路基板11を切り出す前に、この原板シートを回路基板3×3ごと、又は5×5ごとに切り分けた中間シート1(図1参照)を形成する。
ここで、まず前提として、回路基板11の構成及び製造工程の一例について、図2を参照しつつ説明する。
原板シートは、400mm×500mm程度の大判のシートであり、ガラス繊維入りのエポキシ樹脂(以下「ガラスエポキシ樹脂」という。)等の材料で形成され、その表裏にCu箔(銅箔)層が形成されている。なお、原板シートを形成する材料は、ガラスエポキシ樹脂に限定されない。
原板シートのガラスエポキシ樹脂部分は、回路基板11における基板コア層111を構成しており、図2に示すように、この基板コア層111の表裏に形成されたCu箔(銅箔)層112の上には、それぞれCuめっき(銅めっき)層113が形成されている。このCuめっき層113の上にはプリプレグ層114(絶縁層)が積層されており、さらにこのプリプレグ層114の上にはCu箔層115及びCuめっき層116が形成されている。
本実施形態において、このCuめっき層及びその内側に形成されているCu箔層のうち、基板コア層111の表面(図2において上側の面)に形成されているCuめっき層113及びCu箔層112は、回路基板11における第2層11bを構成し、基板コア層111の裏面(図2において下側の面)に形成されているCuめっき層113及びCu箔層112は、回路基板11における第3層11cを構成する。
また、プリプレグ層114の上に形成されているCu箔層115及びCuめっき層116のうち、原板シートの表面側(図2において上側の面)に形成されているCuめっき層116及びCu箔層115は、回路基板11における第1層11aを構成し、基板コア層111の裏面(図2において下側の面)に形成されているCuめっき層116及びCu箔層115は、回路基板11における第4層11dを構成する。
なお、この実施形態では、4層に構成された回路基板11を例としているが、回路基板11の構成はこれに限定されない。さらに多層構造のものでもよいし、2層等のものでもよい。
回路基板11を製造する際には、まず、ガラスエポキシ樹脂で形成された原板シートにおいて、最終的に回路基板11となる部分の各対応位置に、内層スルーホール117を構成する貫通穴をドリル等により形成する。そして、この内層スルーホール117を構成する貫通穴の側部及びCu箔層112上に無電解方式にてCuめっき層113を形成する。これにより内層スルーホール117部分において各層間が導通する。
そして、このCuめっき層113とCu箔層112とで構成される第2層11b及び第3層11cに、それぞれエッチング法等の手法により内層パターン(図示せず)を形成する。そして、その後、第2層11bを構成するCuめっき層113及び第3層11cを構成するCuめっき層113の上に、それぞれプリプレグ層114(絶縁層)を高圧プレス等の手法により積層する。
次に、原板シートの第1層11aと第4層11dとをつなぐように貫通スルーホール118を構成する貫通穴をドリル等により形成する。また、原板シートの各回路基板11の端縁に当たる部分に沿って4つの貫通穴をドリル等により形成する。この貫通穴は、原板シートの第1層11aから第4層11dにわたる端面スルーホール119を構成し、シートから回路基板11を切り出した際には回路基板11の側端面に形成された切り欠き部となる。
この端面スルーホール119の表面は、端面メタライズ加工が施された端面メタライズ部120とされる。なお、この端面スルーホール119を設ける位置は特に限定されないが、回路基板11の端縁に沿ってほぼ均等な位置に設けられることが好ましい。
また、第1層11aと第2層11bとをつなぐバイヤホール121(Via Hole)を形成する。なお、バイヤホール121を形成する手法は特に限定されない。例えば、レーザーを用いて穴を形成するレーザー・ビア方式でもよいし、感光性樹脂を用いてリソグラフィの手法により穴を形成するフォト・ビア方式でもよい。
そして、これら貫通スルーホール118、バイヤホール121、端面スルーホール119の端面メタライズ部120に無電解方式でCuめっき層113を形成し、貫通スルーホール118、バイヤホール121、端面スルーホール119の設けられている部分の各層間を導通させる。
次に、第1層11a及び第4層11dを構成するCuめっき層113及びCu箔層112における不要部分(すなわち、回路パターンを構成しない部分)をエッチング法等によって除去し、第1層11a及び第4層11dに回路パターンを形成する。さらに、半田を付ける必要がある部分(例えば、部品のリード線とプリント配線を半田で付ける部分、半田パット部分やコンタクトパット部分等)以外のCuめっき層113及びCu箔層112部分に半田が付かないようにするためにソルダレジスト層122を形成する。そして、ソルダレジスト層122の形成されていない部分(例えば、半田パット部分やコンタクトパット部分、貫通スルーホール118、端面スルーホール119等)におけるCuめっき層113の上に、Ni(ニッケル)めっき層123を形成し、さらにその上にAu(金)めっき層124を形成する。
また、その他ドリル加工が必要な場合には、適宜ドリル加工を施す。本実施形態では、回路基板11は指針を備えるアナログ式の時計に用いられるものであり、回路基板11のほぼ中央部に、指針を支持する指針軸(図示せず)を貫通させる軸穴125がドリル加工により形成される。
このように、大判の原板シート上において回路基板11の面付けが完了すると、原板シートを加工しやすい大きさに切り分けて中間シート1を形成する。本実施形態では、各中間シート1に回路基板11が9枚分(3×3)含まれるように切り分ける例を示す(図1参照)。
そして、さらにプレス加工又はルーター加工により、各中間シート1から個々の回路基板11を切り出すことにより、端面メタライズ部120を有する回路基板11の原板が完成する(図3参照)。なお、中間シート1から個々の回路基板11を切り出す手法は特に限定されないが、ルーター加工による場合には、比較的ガラス繊維等の粉落ちやバリ等が少ないため好ましい。
なお、回路基板11の構成及び製造工程はここに例示したものに限定されず、適宜変更が可能である。
次に、回路基板11の端面処理に用いる端面処理装置について説明する。
図14に示すように、本実施形態において、端面処理装置2は、端面処理を施す回路基板11を固定・保持する基板保持冶具21と、基板保持冶具21に保持された回路基板11の側端面に被膜を形成する被膜形成手段23とを備えている。
図4は、基板保持冶具21を上(図5において上)から見た平面図であり、図5は図4に示す基板保持冶具21の側面図である。
本実施形態において、基板保持冶具21は、回路基板11の外形よりも一回り大きな面積を有し回路基板11を支持する支持板211を備えている。
図4に示すように、支持板211の中央部近傍であって、回路基板11の軸穴125に対応する位置には、軸穴125に挿通させる支持軸212が着脱可能に設けられている。また、支持板211には、回路基板11の端面メタライズ部120に対応する位置に、それぞれ長穴213が設けられている。各長穴213には、端面メタライズ部120をマスクするとともに回路基板11を支持する棒状の端面支持部材214がそれぞれ固定されるようになっている。
具体的には、端面支持部材214の上下両端部にはボルト部215(図5参照。なお、下側端部のボルト部215については図15参照。)が形成されており、このうち下側端部のボルト部215を支持板211の長穴213に表面側から裏面側に向かって挿通させ、支持板211の裏面側から第1のリングガイド216を介してナット217で締め付ける。これにより、端面支持部材214は、長穴213の長さ分だけ遊びを持って支持板211に固定されるようになっている。なお、図4及び図5は、4つの長穴213のうち、図中左側2つの長穴213に端面支持部材214が固定された状態を示している。
端面支持部材214は、回路基板11の側端面に当接して回路基板11を支持するとともに回路基板11の水平方向(横方向)の移動を規制するものである。
端面支持部材214は、表面が樹脂等の弾性体で被覆されており、回路基板11の端面メタライズ部120に押し付けた場合にもその表面を傷つけないようになっている。なお、端面支持部材214は、端面メタライズ部120の表面を傷つけない構成のものであればよく、ここに例示した構成に限定されない。
また、第1のリングガイド216は、外周面の上下(図5における上下)に鍔部216aを有し、鍔部216aに挟まれた部分がリング巻回部216bとなったプーリである。第1のリングガイド216のリング巻回部216bには、第1の固定用リング218(図11等参照)が巻回されるようになっている。
支持板211の上には、回路基板11とほぼ同じ形状に形成されている第1のスペーサ220(図7参照)が配置されるようになっている。
第1のスペーサ220は、例えば樹脂等で形成されており、回路基板11の軸穴125に相当する位置に図示しない穴部を有するとともに、回路基板11の4つの端面メタライズ部120に対応する位置に端面メタライズ部120と同様の形状の凹部(図示せず)をそれぞれ備えている。
基板保持冶具21に第1のスペーサ220を配置する際には、支持板211に立設された支持軸212を第1のスペーサ220の穴部に裏面側から表面側に向かって挿通させるとともに、4本の端面支持部材214が第1のスペーサ220の4つの凹部にそれぞれ当接するように位置決めをして、支持板211の上に配置する。
端面処理される回路基板11は、この第1のスペーサ220の上に順次重畳配置されるようになっている。
また、基板保持冶具21は、第1のスペーサ220の上に重畳配置された回路基板11の上に配置される第2のスペーサ221を備えている。
図8に示すように、第2のスペーサ221は、第1のスペーサ220と同様に、例えば樹脂等で形成されており、回路基板11の軸穴125に相当する位置に穴部222を有している。また、第2のスペーサ221は、基板保持冶具21に配置した際に4つの端面支持部材214に対応する位置にそれぞれ長穴223が形成された張出部224を有している。
基板保持冶具21に第2のスペーサ221を配置する際には、図9に示すように、一番上に積層された回路基板11の上に第2のスペーサ221を重畳し、支持板211に立設された支持軸212を第2のスペーサ221の穴部222に裏面側から表面側に向かって挿通させるとともに、4本の端面支持部材214を第2のスペーサ221の4つの張出部224に形成された長穴223にそれぞれ挿通させる。
図12及び図13に示すように、端面支持部材214の上側端部のボルト部215には、下側端部のボルト部と同様に第2のリングガイド225と第2のナット226とが取り付けられるようになっており、第2のスペーサ221を配置した後、その上から第2のリングガイド225を介して第2のナット226で締め付けることにより、上下方向のがたつきが抑えられるようになっている。本実施形態において、端面支持部材214における上下両端部のボルト部215と、これを固定するナット217,226は、積層された回路基板11の積層方向における移動を規制する規制部材として機能する。
なお、第2のリングガイド225は、下側端部のボルト部215に取り付けられる第1のリングガイド216と同一のものであるため、その構成についての説明を省略する。
端面支持部材214の上下に取り付けられた第1のリングガイド216及び第2のリングガイド225のリング巻回部216b(なお、第2のリングガイド225のリング巻回部については図示せず)には、それぞれ第1の固定用リング218、第2の固定用リング227が巻回されるようになっている。
第1の固定用リング218、第2の固定用リング227は、樹脂等の伸縮性のある材料で形成されたリングであり、4つの端面支持部材214に取り付けられた第1のリングガイド216及び第2のリングガイド225に巻回したときに、端面支持部材214を内側に引っ張るようになっている。第1の固定用リング218及び第2の固定用リング227の長さ、太さ、材料等は特に限定されないが、第1のリングガイド216及び第2のリングガイド225に巻回したときに、十分な引張り力を得られる程度となっている。
被膜形成手段23は、基板保持冶具21に保持された回路基板11の側端面に絶縁被膜を形成する手段であり、例えば図14に示すように、冶具保持台231と塗料吹付手段232とを備えている。
冶具保持台231は、回路基板11を保持した基板保持冶具21を載置し、被膜処理を施す間、支持軸212又はその近傍を中心として水平方向に回転するようになっている。
また、塗料吹付手段232は、回路基板11の側端面に絶縁材料からなる塗料を吹き付けるものである。
なお、塗料吹付手段232は、例えばスプレー、エアコンプレッサー等を使用し、塗料を霧状にして高圧空気とともに吹きつける方式であってもよいし、高圧空気を使わず、塗料自体を高圧にしてその圧力で噴霧する方式でもよい。
なお、被膜形成手段23は、回路基板11の側端面に均一な膜厚の絶縁被膜を形成することのできるものであればよく、ここに示した例に限定されない。例えば塗料吹付手段232が冶具保持台231に保持された基板保持冶具21の周囲を回転移動しながら塗料の吹き付けを行うようにしてもよい。この場合には、冶具保持台231は、回転しない構成としてもよい。
図15は、回路基板11の側端面に対する端面処理が完了したのち、回路基板11を基板保持冶具21から取り外すために上下のナット217,226等を取り外した状態を示した基板保持冶具21の側面図である。また、図16は、被膜の形成された回路基板11を模式的に示した断面図であり、図17は、被膜形成後の回路基板11の側面図であり、図18は、図17における一点鎖線部分の拡大図である。また、図19は、被膜形成後の回路基板の平面図であり、図20は、図19における一点鎖線部分の拡大図である。
基板保持冶具21に保持したまま被膜形成手段23により被膜を形成することにより、図16から図20に示すように、回路基板11の側端面であって、端面支持部材214によりマスクされていた端面メタライズ部120の表面以外の部分には、一定の厚みで塗料による被膜127が形成される。
次に、本実施形態における回路基板11の端面処理方法について説明する。
まず、基板保持冶具21の支持板211の4つの長穴213にそれぞれ端面支持部材214の一方側のボルト部215を挿入し、支持板211の裏面側から第1のリングガイド216を介してナット217で軽く締める。これにより、4本の端面支持部材214が、長穴213の長さ分だけ遊びを持った状態で支持板211に仮固定される。
次に、第1のスペーサ220(図7参照)を支持板211の上に載置する。
すなわち、支持板211上に立設された支持軸212を第1のスペーサ220の穴部に裏面側から表面側に向かって挿通させるとともに、4本の端面支持部材214が第1のスペーサ220の4つの凹部にそれぞれ当接するように位置決めをして、支持板211の上に配置する。
第1のスペーサ220を配置したら、その上に回路基板11を順次重畳配置していく。
基板保持冶具21に回路基板11を配置する際には、図6及び図7に示すように、支持板211に立設された支持軸212を回路基板11の軸穴125に裏面側から表面側に向かって挿通させるとともに、4本の端面支持部材214が回路基板11の4つの端面メタライズ部120にそれぞれ当接するように位置決めをして、第1のスペーサ220の上に順次積層される。
回路基板11が所定枚数積層されると、これら積層された回路基板11の上に第2のスペーサ221(図8参照)を積層配置する。なお、積層する回路基板11の枚数は特に限定されないが、例えば、20枚〜30枚である。
基板保持冶具21に第2のスペーサ221を配置する際には、図9に示すように、一番上に積層された回路基板11の上に第2のスペーサ221を重畳し、支持板211に立設された支持軸212を第2のスペーサ221の穴部222に裏面側から表面側に向かって挿通させるとともに、4本の端面支持部材214を第2のスペーサ221の4つの張出部224に形成された長穴223にそれぞれ挿通させる。
第2のスペーサ221を配置すると、端面支持部材214の下側端部を固定するナット217を締め付けて端面支持部材214のがたつきがないように固定し、第1のリングガイド216のリング巻回部216bに第1の固定用リング218を巻回する(図10及び図11参照)。
さらに、各端面支持部材214の上側端部のボルト部215に第2のリングガイド225を取り付けて、この第2のリングガイド225の第2のリング巻回部(図示せず)にも第2の固定用リング227を巻回する(図12参照)。これにより、4本の端面支持部材214で支持されている複数の回路基板11の横方向(すなわち、回路基板11の水平方向)のがたつきが抑えられる。
そして、各端面支持部材214の上側端部のボルト部215にナット226を取り付けて、第2のリングガイド225の上方から締め付ける(図13参照)。これにより、回路基板11の縦方向(すなわち、回路基板11の積層方向)のがたつきが抑えられる。
基板保持冶具21に対する回路基板11の設置が完了すると、図14に示すように、回路基板11を保持した基板保持冶具21を被膜形成手段23の冶具保持台231の上に載置する。そして、冶具保持台231を回転させながら塗料吹付手段232から絶縁材料からなる塗料を吹き付けることにより、回路基板11の側端面に絶縁被膜127(図16等参照)を形成する。
絶縁被膜127の形成が完了すると、基板保持冶具21の各端面支持部材214の上側端部のボルト部215に取り付けられているナット226、第2のリングガイド225及び第2の固定用リング227、下側端部のボルト部215に取り付けられているナット217、第1のリングガイド216及び第1の固定用リング227を取り外し、さらに支持軸212を取り外す(図15参照)。
そして、第2のスペーサ221を基板保持冶具21から取り外して、回路基板11を基板保持冶具21から取り出す。
これにより、図16から図20に示すように、端面メタライズ部120を除く側端面に一定の膜厚で絶縁被膜127が形成された回路基板11が完成する。
以上のように、本実施形態では、基板保持冶具21に複数の回路基板11を積層配置した状態で塗料を吹き付けることにより、回路基板11の側端面に絶縁被膜127を形成するため、多数の回路基板11の端面処理を一括して行うことができ、端面処理にかかる手間を少なくすることができるとともに、処理時間の短縮を図ることができる。
また、回路基板11を支持するとともに回路基板11の水平方向の移動を規制する端面支持部材214を、回路基板11の側端面に形成された端面メタライズ部120に当接させた状態で端面処理を行うため、端面メタライズ部120が端面支持部材214によってマスクされ、別途マスクのための部材を用いることなく、端面メタライズ部120以外の部分のみに絶縁被膜127を形成することができる。
また、端面メタライズ部120に端面支持部材214が当接するように回路基板11を配置するだけでマスクのための設定が完了するため、別途マスクのための部材を用いる場合と比較して、作業の効率化を図りつつ、確実に端面メタライズ部120をマスクすることができる。
また、本実施形態では、回路基板11には軸穴125が設けられており、この軸穴125に支持板211上の支持軸212を挿通させることにより、端面支持部材214とともに回路基板11を支持することができるため、積層された回路基板11の位置ずれ等が生じにくい。
[第2の実施の形態]
次に、図21から図24を参照しつつ、本発明に係る回路基板の端面処理装置、端面処理方法及びこの端面処理装置で端面処理される回路基板の第2の実施形態について説明する。なお、本実施形態は、回路基板の構成及び被膜形成手段の構成のみが第1の実施形態と異なるため、以下においては、特に第1の実施形態と異なる点について説明する。
図24に示すように、本実施形態において、端面処理装置3は、複数の回路基板11を積層状態で保持する基板保持冶具21と、基板保持冶具21に保持された回路基板11の側端面に被膜処理を施す被膜形成手段31とを備えている。
本実施形態では、第1の実施形態と同様に、原板シートに複数枚分の回路基板11の導電パターン等を形成した後、最終的に原板シートから個々の回路基板11を切り出す前に、この原板シートを回路基板3×3ごと、又は5×5ごとに切り分けた中間シート1を形成する。
図21は、本実施形態における中間シートの一例を示した平面図であり、図22は、図21における回路基板部分の要部断面図である。また、図23は、図21の状態から回路基板を1つ切り出した状態を示す平面図である。
図21及び図22に示すように、本実施形態において、回路基板11の表裏には、全面にマスキングテープ30が貼付されている。
すなわち、本実施形態では、第1の実施形態におけると同様の製造工程で回路基板11の各層及び各種のスルーホール118,119、バイヤホール121、各種のパターン形成等が行われた後、原板シートの表裏全面にマスキングテープ30が貼付される。
なお、回路基板11のその他の構成は、第1の実施形態で示したものと同様であるため、同一箇所には同一の符号を付してその説明を省略する。
また、本実施形態における基板保持冶具21は、第1の実施形態と同様に複数の回路基板11を積層配置した状態で保持するものであり、その構成は第1の実施形態で示したものと同様であるため、同一箇所には同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施形態における被膜形成手段31は、図24に示すように、回路基板11に対して浸漬塗装(ディップ塗装)を行うためのものであり、被膜形成剤としての塗料311を満たした被膜形成剤槽312を備えている。本実施形態における塗料311としては、第1の実施形態と同様に絶縁材料からなる絶縁性の塗料311が適用される。
被膜形成剤槽312の大きさ等は特に限定されないが、複数の回路基板11を積層状態で保持する基板保持冶具21を浸漬させることのできる大きさとなっている。
次に、本実施形態における回路基板11の端面処理方法について説明する。
まず、第1の実施形態と同様に、複数の回路基板11を基板保持冶具21内に積層する。このとき、回路基板11は、基板保持冶具21の4つの端面支持部材214の周面が回路基板11の4つの端面メタライズ部120にそれぞれ当接するように配置される。
回路基板11が所定枚数積層されると、これら積層された回路基板11の上に第2のスペーサ221を配置し、端面支持部材214の下側端部を固定するナット217を締め付けて端面支持部材214のがたつきがないように固定し、第1のリングガイド216に第1の固定用リング218を巻回する。
さらに、各端面支持部材214の上側端部のボルト部215に第2のリングガイド225を取り付けて、この第2のリングガイド225にも第2の固定用リング227を巻回する。これにより、4本の端面支持部材214で支持されている複数の回路基板11の横方向のがたつきが抑えられる。
そして、各端面支持部材214の上側端部のボルト部215にナット226を取り付けて、第2のリングガイド225の上方から締め付ける。これにより、回路基板11の縦方向(すなわち、回路基板11の積層方向)のがたつきが抑えられる。
基板保持冶具21に対する回路基板11の設置が完了すると、図24に示すように、回路基板11を保持した基板保持冶具21を被膜形成手段31の被膜形成剤槽312の中に浸漬する。
このとき、各回路基板11の側面に形成されている端面メタライズ部120は端面支持部材214によってマスクされており、回路基板11の表面及び裏面にはマスキングテープ30が貼付されているため、被膜形成剤槽312内の塗料311は、回路基板11の表面及び裏面と端面メタライズ部120以外、すなわち、端面メタライズ部120以外の側端面にのみ付着する。なお、被膜形成剤槽312内への浸漬は、1回でもよいし、複数回繰り返してもよい。
このように被膜形成剤槽312内に浸漬させて塗料311を付着させることにより、端面メタライズ部120を除く側端面に一定の膜厚で絶縁被膜が形成された回路基板11が完成する。
以上のように、本実施形態では、基板保持冶具21に複数の回路基板11を積層配置した状態で塗料311を満たした被膜形成剤槽312内に浸漬させることにより、回路基板11の側端面に絶縁被膜を形成するため、多数の回路基板11の端面処理を一括して行うことができ、端面処理にかかる手間を少なくすることができるとともに、処理時間の短縮を図ることができる。
また、回路基板11を支持するとともに回路基板11の水平方向の移動を規制する端面支持部材を214、回路基板11の側端面に形成された端面メタライズ部120に当接させた状態で端面処理を行うため、端面メタライズ部120が端面支持部材214によってマスクされ、別途マスクのための部材を用いることなく、端面メタライズ部120以外の部分のみに絶縁被膜を形成することができる。
また、端面メタライズ部120に端面支持部材214が当接するように回路基板11を配置するだけでマスクのための設定が完了するため、別途マスクのための部材を用いる場合と比較して、作業の効率化を図りつつ、確実に端面メタライズ部120をマスクすることができる。
また、本実施形態では、回路基板11の表面及び裏面にマスキングテープ30を貼付するため、複数積層した回路基板11同士を密着させることができ、回路基板11を被膜形成剤槽312内に浸漬させても回路基板11の表面及び裏面には絶縁性の塗料311が付着しない。このため、簡易な手法で塗料311が接点部分等に付着するのを防いで、必要な部分のみに被膜処理を施すことができる。
なお、本発明が上記各本実施形態に限らず適宜変更可能であるのは勿論である。
例えば、上記各実施形態では、回路基板11に4箇所の端面メタライズ部120が設けられ、端面支持部材214がこれに対応して4つ設けられる構成を例として示したが、回路基板11に設けられる端面メタライズ部120、及びこれに対応する端面支持部材214は4つに限定されない。さらに多くの端面メタライズ部120及び端面支持部材214が設けられていてもよいし、端面メタライズ部120及び端面支持部材214が3つ以下しか設けられていないものでもよい。
また、基板保持冶具21の支持板211には、複数個所に長穴を形成し、回路基板11に設けられた端面メタライズ部120の位置に応じて端面支持部材214を固定する長穴を適宜変更することができるように構成することにより、様々な種類の回路基板11に対応可能となっていてもよい。
また、上記実施形態では、回路基板11の側端面に形成された切り欠き部(端面スルーホール119)が全て端面メタライズ部120である場合を例としているが、切り欠き部の一部が端面メタライズ部120であるものでもよい。この場合には、端面支持部材214は、全ての切り欠き部に対応して設けられていてもよいし、端面メタライズ部120のみに対応して設けられてもよい。
また、本実施形態では、支持軸212が支持板211に着脱可能に設けられている場合を例として説明したが、支持軸は、支持板211に対して固定され、取り外しできない構成となっていてもよい。
また、本実施形態では、回路基板11の中央部近傍に軸穴125が形成されている場合を例としたが、本発明は軸穴125のない回路基板11にも適用可能である。回路基板11に軸穴125がない場合には、基板保持冶具21の支持板211に支持軸212がない構成とする。
また、第1の実施形態では回路基板11に塗料を吹き付けることにより、また、第2の実施形態では回路基板11を塗料311に浸漬させることにより、回路基板11の側端面に被膜処理を施す被膜形成手段23,31について説明したが、回路基板11に被膜処理を施す手法はこれに限定されない。
例えば、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング等の物理的方法による被膜形成法(PVD)や、電気めっき、乾式めっき、化学蒸着法(CVD)等により被膜処理を行う被膜形成手段であってもよい。
また、第2の実施形態では回路基板11の表面にマスキングテープ30を貼付することによりマスク処理を施す例を示したが、マスク処理は回路基板11の外側部分(回路基板11の表面又は裏面)の凸凹をできるだけなくして回路基板11同士を密着させることができるものであればよく、ここに挙げたものに限定されない。
例えば、各種の保護シートを貼付したり、保護用の塗料を全面に塗布する等の手法によってもよい。また、例えば、ソルダレジスト層122を回路基板11の表面及び裏面の両方又は一方の全面に形成するようにしてもよい。
また、マスク処理は、必ずしも回路基板11の両面に施されていなくてもよく、表面又は裏面のいずれかのみに施されていてもよい。回路基板11の一方の面にマスク処理が施されていれば、回路基板11を積層した際に各回路基板11の間に必ずマスク処理の施された面が挟まれることとなるため、回路基板11同士を隙間なく密着させることができる。このため、回路基板11の間に塗料が入り込むことを防止することができる。
なお、第1の実施形態のように塗料を吹き付けて絶縁被膜127を形成する場合にも、第2の実施形態のように、回路基板11の表面又は裏面にマスキングテープ30を貼付する等のマスク処理を施してもよい。塗料を吹き付ける場合にも細かいミスト状の塗料が回路基板11の間に入り込む恐れがあるが、マスク処理を施すことにより、回路基板11の間に塗料が入り込んでも接点部分等に付着するのを確実に防止することができる。
また、上記各実施形態では、積層された回路基板11の水平方向の移動を規制するために、端面支持部材214のほか、第1のリングガイド216、第2のリングガイド225、第1の固定用リング218、第2の固定用リング227を備える構成としたが、これらは本発明において必須の構成要素ではない。
これらを備えず、端面支持部材214のみにより回路基板11の水平方向の移動を規制するようにしてもよい。
また、例えば、ナット217,226等に固定用リングを巻回する部分を設けて、これに第1の固定用リング218、第2の固定用リング227を巻回する構成としてもよい。この場合には、第1のリングガイド216、第2のリングガイド225を設ける必要がない。
その他、本発明が上記実施の形態に限定されないことは勿論である。
1 中間シート
2 端面処理装置
3 端面処理装置
11 回路基板
21 基板保持冶具
23 被膜形成装置
211 支持板
214 端面支持部材
216 第1のリングガイド
217 ナット
218 第1の固定用リング
220 第1のスペーサ
221 第2のスペーサ
225 第2のリングガイド
226 ナット
227 第2の固定用リング

Claims (7)

  1. 回路基板の側端面に絶縁被膜を施す端面処理装置であって、
    回路基板を複数枚積層した状態で保持する支持板と、この回路基板の側端面に当接して前記回路基板を支持するとともに前記回路基板の水平方向の移動を規制する端面支持部材と、積層された前記回路基板の積層方向における移動を規制する規制部材と、を備える基板保持冶具と、
    前記基板保持冶具に保持された前記回路基板の側端面であって前記端面支持部材の当接している部分以外の部分に前記絶縁被膜を施す被膜形成手段と、
    を備えることを特徴とする端面処理装置。
  2. 前記回路基板は、側端面の一部に端面メタライズ部を備え、
    前記端面支持部材は、前記端面メタライズ部に当接して、この端面メタライズ部をマスクするとともに前記回路基板を保持するものであることを特徴とする請求項1に記載の端面処理装置。
  3. 前記回路基板は、貫通穴を備え、
    前記支持板には、前記貫通穴に対応する位置に、前記貫通穴に挿通されて前記回路基板を支持する支持軸が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の端面処理装置。
  4. 前記回路基板は、表面及び/又は裏面にマスク処理が施されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の端面処理装置。
  5. 側端面に当接して支持する端面支持部材を備える端面処理装置に複数枚積層された状態で保持されて、前記側端面に絶縁被膜を施される回路基板であって、
    前記側端面の複数個所に前記端面支持部材が当接する切り欠き部を備えていることを特徴とする回路基板。
  6. 前記切り欠き部の全部又は一部は端面メタライズ部であることを特徴とする請求項5に記載の回路基板。
  7. 回路基板を複数枚積層する基板積層工程と、
    前記基板積層工程において積層された前記複数の回路基板の側端面に端面支持部材を当接させて前記回路基板を支持するとともに前記回路基板の水平方向の移動を規制する端面支持工程と、
    積層された前記複数の回路基板の積層方向における移動を規制する積層方向規制工程と、
    前記端面支持工程及び積層方向規制工程により移動が規制されている前記複数の回路基板の側端面であって前記端面支持部材の当接している部分以外の部分に絶縁被膜を施す被膜形成工程と、
    を備えることを特徴とする端面処理方法。
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