JP5366017B2 - 車両用報知システム - Google Patents

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Description

本発明は、車両(特に自動車)における報知システムに関する。
自動車等の車両の計器では、ドライバーに車両状態を認知させるために警告音の発生が行われている。この音は、単一音の連続もしくは断続等のバリエーションにより様々な警告内容を表現している。車両用警告音としては、例えば、(1)車両機能が動作状態にあるかどうかを認知させる音、(2)車両機能に不具合が生じた場合に警告する音、(3)車両の状態を正常に戻すことを運転者に促す音等、様々な音がある。
特開平6−227337号公報
しかしながら、同一の警告音を様々な警告コンテンツに割り当てると、ドライバーはどういった車両状態に起因して警告が発せられているのかを判別することができず、結局は、計器の表示器に表示される警告内容を見る等、補助情報を元にしてしか車両における警告内容を把握することができない。特に、近年の車両の多機能化に伴い警告すべきコンテンツの数は増える一方であり、それに応じて警告用の補助表示も増えてきているから、警告音で警告の発生が認識できたとしても、それがどんな内容の警告であるかを認識するためまでには、多数の補助表示の中を探し出す必要があるため時間がかかってしまう。また、多数の補助表示を行うために、表示領域の拡大も必要となってくる。
また、警告すべき状態が発生した際に、その警告内容をドライバーに認識させることも重要であるが、それよりもまず、その警告内容の程度(警告レベル:緊急度や危険度等)をいち早くドライバーに認識させることも重要である。従来の手法では、補助表示を探し当てて警告内容を確認してから出なければ重要度を把握できないため、重要度をドライバーに素早く認識させることは困難であった。
本発明の課題は、補助表示に頼らずとも警告内容を把握させることが可能となる車両用報知システムを提供することにある。
課題を解決するための手段および発明の効果
上記課題を解決するために、本発明の車両用報知システムは、
車両において搭乗者にとって有利な状態への状態変化である予め定められた複数の有利状態変化を検出する有利状態変化検出手段と、
車両において搭乗者にとって不利な状態への状態変化である予め定められた複数の不利状態変化を検出する不利状態変化検出手段と、
複数の有利状態変化を記憶するとともにそれら各有利状態変化に対しメジャーコードを構成する互いに異なる和音の音階情報を対応付けて記憶する一方で、複数の不利状態変化を記憶するとともにそれら各不利状態変化に対しメジャーコードを構成しない互いに異なる和音の音階情報を対応付けて記憶する記憶部と、
報知音として和音を出力可能な報知手段と、
有利状態変化が検出された場合には、検出された有利状態変化に対応する音階情報を記憶部から読み出し、当該音階情報に基づく和音を報知手段に出力させる一方で、不利状態変化が検出された場合には、検出された不利状態変化に対応する音階情報を記憶部から読み出し、当該音階情報に基づく和音を報知手段に出力させる和音出力制御手段と、
を備えるとともに、有利状態変化検出手段により検出される複数の状態変化がカテゴリー別に分類され、不利状態変化検出手段により検出される複数の状態変化が複数のカテゴリー別に分類されており、記憶部は、同一のカテゴリーに属する状態変化の和音については根音が共通の音階音となるよう各状態変化の音階情報を記憶していることを特徴とする。
上記本発明の構成によれば、報知音として和音を使用するため、報知音として使用できる音のバリエーションが格段に増える。よって、それら複数種の音を使い分けることにより、様々な報知コンテンツを区別可能な形で報知音を発することが可能となる。また、搭乗者にとって現状よりも有利な状態への状態変化が検出された時にはメジャーコードを構成する和音が出力され、不利な状態への変化が検出された時にはそれ以外を構成する和音が出力されるから、音のイメージにより報知内容の良し悪しを直感的に把握することもできる。
なお、本実施形態において、搭乗者にとって有利な状態への状態変化とは、車両やその搭乗者にとって現状から有利な状態に切り替わる変化のことであり、車両における予め定められた機能の正常作動、正常終了、正常復帰及び状態の向上のいずれか又は複数が含まれる。例えば、車両の正常状態において予め定められた機能が正常に実行開始されたり、車両の予め定められた機能が正常に完了したり、車両の予め定められた機能が異常から正常に復帰したり、車両の現在のシーンに適する予め定められた機能が実行されたり、車両搭乗者の安全性や運転者の運転性が向上したり、といった状態変化のことである。
他方、搭乗者にとって不利な状態への状態変化とは、車両やその搭乗者にとって現状から不利な状態に切り替わる変化のことであり、車両における予め定められた機能の異常発生、異常終了及び状態の悪化のいずれか又は複数が含まれる。例えば、車両の正常状態において予め定められた機能に異常が発生したり、車両の予め定められた機能が異常終了したり、車両搭乗者の安全性や運転者の運転性が悪化したり、といった状態変化のことである。
本発明において、有利状態変化検出手段は、複数の有利状態変化を検出するものとすることができ、不利状態変化検出手段は、複数の不利状態変化を検出するものとすることができ記憶部は、複数の有利状態変化を記憶するとともにそれら各有利状態変化に対し互いに異なる和音を構成する音階情報を対応付けて記憶する一方で、複数の不利状態変化を記憶するとともにそれら各不利状態変化に対し互いに異なる和音を構成する音階情報を対応付けて記憶するものとできる。この場合、和音出力制御手段は、有利状態変化検出手段により有利状態変化が検出された場合、又は不利状態変化検出手段により不利状態変化が検出された場合には、検出された状態変化を特定し、特定された状態変化に対応した音階情報を記憶部から読み出し、当該音階情報に基づく和音を報知手段に出力させるものとすることができる。この構成によると、複数の状態変化に対し固有の報知音を設定することができるから、報知音を聞くだけで、発生した状態変化の内容を把握することができる。
本発明において、有利状態変化検出手段により検出される複数の状態変化がカテゴリー別に分類され、不利状態変化検出手段により検出される複数の状態変化がカテゴリー別に分類されており、記憶部は、同一のカテゴリーに属する状態変化の和音については根音が共通の音階音となるよう各状態変化の音階情報を記憶するようにして構成することができる。この構成によると、報知和音を出力する対象とされた複数の状態変化が、その内容ごとに分類される。そして、共通のカテゴリーに分類された状態変化については、報知音となる和音の根音が同じとされる。このため、共通のカテゴリーに分類された状態変化の報知音は、似たような感じの音として聞こえるため、仮に具体的な状態変化を認識できなくても、その和音の聞こえ方から、どのカテゴリーに関する状態変化が生じたかぐらいは容易に判断できる。
本発明における記憶部は、車両搭乗者の危険レベルが一定レベルを下回ると分類された不利状態変化に対しマイナーコードを構成する予め定められた和音の音階情報を対応付けて記憶する一方、危険レベルが一定レベル以上であると分類された不利状態変化に対しマイナーコードとは異なる予め定められた和音の音階情報を対応付けて記憶するものとできる。この構成によると、搭乗者にとって不利になる状況を2種類の不快音で区別できる。また、一方をマイナーコード、他方(マイナーコードとは異なる予め定められた和音)をより不快に聞こえる不協和音と定めることで、2種類の不利状態変化における異常レベルも表現できる。
本発明における和音出力制御手段は、報知手段に対し、予め定められた報知出力期間内において、記憶部から読み出した音階情報に基づく和音の各音階音を同時出力させるものとすることができる。和音の響きから音の違いを明確に判断できる。また、本発明における和音出力制御手段は、報知手段に対し、予め定められた報知出力期間内において、記憶部から読み出した音階情報に基づく和音の各音階音を異なるタイミングで出力させるものでもよい。この場合、タイミングにより更なる音のバリエーションを生み出すことが可能となる。
本発明において、記憶部に記憶される各音階情報に基づく和音は、これを構成する全音階音のうちの一つの音階音の周波数が1000Hzから3500Hzの間にあるようにできる。そして、この周波数を基準周波数としたときに、上記和音は、この基準周波数の音階音(基準音階音)を含む予め定められた数のオクターブにわたる音階の中から選ばれた音階音からなるものとできる。人間の耳にとって聞きやすい音の周波数は、1000Hzから3500Hzであり、これを含む連続するオクターブの範囲(例えば連続する3オクターブの範囲)から和音を構成する各音が選ばれれば、人間に聞き取り易い和音となるから、搭乗者は音の差を明確に聞き分けることができ、報知内容を正しく把握することが可能となる。例えば、本発明における記憶部に記憶される各音階情報に基づく和音の全音階音を、上記基準周波数の音階音から1オクターブ内の音階の中から選ばれた音階音からなるものとすれば、和音の聞き分けはより明確に可能となる。また、根音でのカテゴリー分類がされている場合には、少なくとも和音の根音が、上記基準周波数の音階音から1オクターブ内の音階の中から選ばれていれば、聞いたときのカテゴリー判断が容易となる。
本発明の一実施形態である車両用報知システムの構成を示すブロック図。 図1の車載機器の構成を示すブロック図。 各種有利状態変化に対応付けて記憶された和音を示す図。 各種不利状態変化に対応付けて記憶された和音を示す図。 図4よりも車両搭乗者に不利となる各種不利状態変化に対応付けて記憶された和音を示す図。 和音報知処理の流れを示すフローチャート。 和音の出力形式を示す図。 和音に選ばれる音の音階範囲を説明する図。 和音に選ばれる音の、図8とは異なる音階範囲を説明する図。
本発明は、車両の状態変化を示す報知音にバリエーションを持たせ、各報知音に意味づけを行うことを意図した車両用報知システムである。具体的にいえば、車両の状態変化を示す報知音として、車両機能の作動を報知する報知音や、車両状態の正常復帰を報知する報知音等、車両搭乗者に対し有利となる状態変化が生じた際に出力する報知音を、危険度が少ない印象を与える和音とし、車両機能に不具合が生じた場合等、車両搭乗者に対し不利となる状態変化が生じた際に出力する報知音を、運転者に陰気、悲しさといった感情を励起するといわれている和音とすることによって、補助情報を視認できなくても、その報知内容を、音が与える感覚から推測・認識しやすくするものである。以下、本発明の車両用報知システムの一実施形態を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態をなす車両用報知システムの電気的構成を簡易に示すブロック図である。図1の車両用報知システム1は、車載LAN等の車載通信手段を介して各種車載機器7(7A〜7E、・・・)と通信可能に接続する制御部10を備える。制御部10は、報知音として和音を出力可能な報知手段20を構成する音源IC2と接続しており、これを制御することによって、報知手段20から和音(ここでは3和音)による報知音を出力する。
制御部10は、報知手段20に対してどのような和音の報知音を発報するのかを指示する報知音指示信号を出力する。具体的には、制御部10は、音源IC2に対し上記報知音指示信号を出力し、これを受けた音源IC2は、制御部10から指示された報知音を合成・生成し、そのデジタルデータを内部のD/A変換した後、増幅回路3に出力する。増幅回路3は、音源IC2から出力されたアナログ信号を増幅してスピーカ4に出力し、スピーカ4は入力されたアナログ信号を音に変換して報知音を発報する。
和音による報知音は、各種車載機器7において予め定められた車両の状態変化が検出されるに伴いスピーカ4から出力される。制御部10自身のメモリ又は制御部10に接続する外部メモリ5のいずれかに定められた記憶部には、それら状態変化に対応付けた形で報知される和音の音階データ(音階情報)が記憶されている。そして、少なくとも車両における搭乗者にとって有利な状態への状態変化である予め定められた有利状態変化に対しては、陽気・活発さといった明るいイメージを受け易いといわれているメジャーコード(ここでは長三和音)を構成する予め定められた和音の音階データが対応付けられている。そして、各種車載機器7において有利状態変化が検出された場合には、その検出結果が制御部10に入力され、これを受けた制御部10が、検出された有利状態変化に対応する音階データを上記記憶部から読み出し、当該音階データに基づく和音を報知手段20から出力させる(和音出力制御手段)。
また、本実施形態においては、有利状態変化以外の予め定められた状態変化として、車両において搭乗者にとって不利な状態への状態変化として、予め定められた不利状態変化が上記記憶部に記憶されており、それら不利状態変化に対応付けた形でメジャーコードとは異なる和音の音階データが、制御部10自身のメモリ又は制御部10に接続する外部メモリ5に記憶されている。各種車載機器7において不利状態変化が検出された場合には、検出された不利状態変化に対応する音階データを上記記憶部から読み出し、当該音階データに基づく和音を報知手段20から出力させる(和音出力制御手段)。即ち、各種車載機器7において上記有利状態変化以外の予め定められた車両の状態変化が検出されると、スピーカ4からメジャーコードとは異なる和音が発報される。
本実施形態においては、図3〜図5に示すように、各種車載機器7における各検出部72により複数の有利状態変化、複数の不利状態変化が検出可能に構成されており、上記記憶部では、これらの状態変化に対し互いに異なる和音を構成する音階データを対応付けて記憶している。そして、制御部10は、上記のような有利状態変化や不利状態変化が検出された場合、検出された状態変化を特定し、特定された状態変化に対応した音階データを上記記憶部から読み出し、当該音階データに基づく報知音指示信号を音源IC2に出力して、それに基づく和音をスピーカ4から出力させる。
また、本実施形態においては、図4及び図5に示すように、上記の不利状態変化が、車両搭乗者の危険レベルが一定レベルを下回ると分類された第一の不利状態変化と、危険レベルが一定レベル以上であると分類された第二の不利状態変化とに予め分類されており、上記第一の不利状態変化に対しては、陰気・悲しさといった暗いイメージを受け易いといわれているマイナーコード(ここでは短三和音)を構成する予め定められた和音の音階データが対応付けて記憶されている一方、上記第二の不利状態変化に対してはマイナーコードともメジャーコードとも異なる予め定められた和音の音階データが対応付けて記憶されている。ここでは、第二の不利状態変化に対応する和音として、不安定なイメージを与え易いといわれている不協和音や不快な和音であるカコフォニーを定めることができる。ここでは、第二の不利状態変化に対応する和音として、減三和音や増三和音等の不協和音が定められている。
さらに、本実施形態においては、多数の有利状態変化が複数のカテゴリーに分類され、同じく多数の不利状態変化が複数のカテゴリーに分類されており、同一のカテゴリーに属する状態変化の和音については、その根音が共通の音階音となるよう各状態変化の音階データが記憶されている。このため、共通のカテゴリーに分類された状態変化の報知音は、似たような感じの音として聞こえるため、仮に具体的な状態変化を認識できなくても、その和音の聞こえ方から、どのカテゴリーに関する状態変化が生じたかぐらいは容易に判断できる。
なお、本実施形態において、報知手段20により報知される和音は、図7(a)に示すように、予め定められた報知出力期間内において、記憶部から読み出した音階情報に基づく和音の各音階音を同時出力されるよう、制御部10により制御される。
また、本実施形態において、報知手段20により報知される和音は、その一つの音階音が、人間の耳に聞き取り易いとされている1000Hzから3500Hzの間にあり、残余の音階音がこの基準周波数の音階音(基準音階音)を含む予め定められた数のオクターブにわたる音階範囲(和音用音階範囲)の中から選ばれている。ここでは、図8に示すように、和音を構成する音階音を選択する音階範囲として3オクターブの音階範囲が定められ、その音階範囲内における中央の1オクターブの音階範囲内に上記基準周波数の音階音を含み、さらに、その1オクターブの音階範囲内から各和音の根音が選ばれている。これにより、和音の根音によりカテゴリー分類をする場合に、カテゴリーの数が多くなっても対応できる。カテゴリー数が少ないならば、基準音階音を含む1オクターブの音階範囲の中から和音を構成する音階音を決めてもよい。音階範囲が狭いほど和音を構成する各音階音が基準音階音に近くなるため、比較的人間の耳に聞き取り易い和音とすることができる。なお、図9に示すように、報知手段20により報知される和音を構成する全音階音が、上記基準周波数の音階音を含む予め定められた1オクターブ内の音階の中から選ばれるようにしてもよい。
上記のような状態変化を検出する車載機器7としては、走行補助関連機器や、乗員保護関連機器、エコ運転システムなどを例示できる。走行補助関連機器としては、クルーズコントロール装置、ナイトビジョン装置等があり、乗員補助関連機器としては、シートベルトシステム、ABS(Antilock Brake System)、VSC(Vehicle Stability Control)等がある。エコ運転システムとしては、車両の運転状態のエコ度合いを表すエコ運転状態量を表示する、あるいは車両の運転状態のエコ度合いを表すエコ運転状態量が、エコ運転状態にあるか否かをON/OFF表示するようなエコ運転支援装置等であり、具体的には、アクセル開度を検出するアクセル開度検出手段と、目標アクセル開度に対応する目標値及び前記目標アクセル開度に対する現在のアクセル開度の相対的表示値を表示装置に表示するアクセル開度表示制御手段と、を有するようなエコドライブ支援装置がある。
これらの車載機器7は、図2に示すように、制御部70に対し各機器7の予め定められた状態を検出する1以上の状態検出部72が接続する形で構成されており、状態検出部72として、予め定められた機器エラー(異常・故障)を検出する検出部(不利状態変化検出手段)72aや、機器の制御状態の変化を検出する検出部72b、機器使用のための操作入力を検出する検出部(操作部)71等を含むことができる。これらの検出部は、本発明における有利状態変化を検出する有利状態変化検出手段並びに不利状態変化を検出する不利状態変化検出手段として機能する。
そして、上記に例示された車載機器7における有利状態変化としては、例えば図3に示すように、クルーズコントロールがアンセット状態から正常にセット(作動)された状態変化、ナイトビジョンが非表示状態から正常に表示された状態変化、シートベルトが未装着状態から正常に装着完了した状態変化、ABSやVSC、が異常状態から正常復帰した状態変化、予め定められたエコ運転条件が満たされたという状態変化(例えば車両の低燃費運転状態への移行)、それらエコ運転レベルが向上したという状態変化(例えば車両の低燃費運転状態のレベル向上)等を例示できる。また、上記に例示された車載機器7における、搭乗者にとってやや不利な状態変化としては、例えば、高速道路走行時にクルーズコントロールがセット状態からアンセット状態にされた状態変化、ナイトビジョンが非表示状態のまま昼夜の認識(日射センサ等に基づく)が夜間に切り替わった状態変化、シートベルトが未装着のまま車両が走行を開始した状態変化、ABSやVSCが作動した状態変化、予め定められたエコ運転条件が満たされなくなったという状態変化(例えば車両の低燃費運転状態からの離脱)、エコ運転レベルが低下したという状態変化(例えば車両の低燃費運転状態のレベル低下)等を例示できる。また、上記に例示された車載機器7における、搭乗者にとって非常に不利な状態変化としては、クルーズコントロール装置、ナイトビジョン装置、シートベルトシステム、ABS、エコ運転報知装置等の異常等を例示できる。
なお、本実施形態において、搭乗者にとって有利な状態への状態変化とは、車両やその搭乗者にとって現状から有利な状態に切り替わる変化のことであり、車両における予め定められた機能の正常作動、正常終了、正常復帰及び状態の向上のいずれか又は複数が含まれる。例えば、車両の正常状態において予め定められた機能が正常に実行開始されたり、車両の予め定められた機能が正常に完了したり、車両の予め定められた機能が異常から正常に復帰したり、車両の現在のシーンに適する予め定められた機能が実行されたり、車両搭乗者の安全性や運転者の運転性が向上したり、といった状態変化のことである。
ここで、上記のように和音を報知するための処理(和音報知処理)について、図6を用いて説明する。
まずS1にて、制御部10は、各種車載機器7における予め定められた状態変化(和音報知対象状態変化)の有無を判定する。これは、制御部10に対し通信可能に接続する各種車載機器7に対し、制御部10から状態変化情報要求信号を出力し、その返信として各種車載機器7から状態変化情報を通信新取得するようにしてもよいし、上記状態変化が生じた際に各種車載機器7から送信されるようにしてもよい。予め定められた状態変化が検出されていると判定された場合にはS2に進み、判定されなければ本処理を終了する。なお、この処理は所定周期で繰り返し実行されるものとする。
S2では、S1で検出された状態変化が、予め定められた有利状態変化(図3の報知シーンに属する状態変化)であるか否かを判定する。有利状態変化である場合にはS3に進み、制御部10は、検出された有利状態変化の種別を特定し、これに対応する音階データを上記記憶部から読み出す。そして、読み出した音階データに基づく報知音指示信号を音源IC2に出力する。これにより、スピーカ4からは、検出された有利状態変化に対応する和音(ここではメジャーコード)が出力され(S4)、本処理は終了となる。有利状態変化でない場合はS5に進む。
S5では、S1で検出された状態変化が、不利状態変化のうち予め定められたやや不利な状態変化(図4の報知シーンに属する状態変化)であるか否かを判定する。やや不利な状態変化である場合にはS6に進み、制御部10は、検出されたやや不利な状態変化の種別を特定し、これに対応する音階データを上記記憶部から読み出す。そして、読み出した音階データに基づく報知音指示信号を音源IC2に出力する。これにより、スピーカ4からは、検出されたやや不利な状態変化に対応する和音(ここではマイナーコード)が出力され(S7)、本処理は終了となる。やや不利な状態変化でない場合はS8に進む。
S8では、制御部10は、S1で検出された状態変化(非常に不利な状態変化:図5の報知シーンに属する状態変化)の種別を特定し、これに対応する音階データを上記記憶部から読み出す。そして、読み出した音階データに基づく報知音指示信号を音源IC2に出力する。これにより、スピーカ4からは、検出された非常に不利な状態変化に対応する和音(ここでは不協和音)が出力され(S9)、本処理は終了となる。
以上、本発明の一実施形態を説明したが、これはあくまでも例示にすぎず、本発明はこれに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づく種々の変更が可能である。
例えば、上記実施形態においては、報知手段20により出力される和音が3和音であったが、2和音でもよいし、上記実施形態の3和音に1音追加した4和音や、その4和音に1音追加した5和音、さらには6以上の和音でもよい。ただし、聞きやすさからすると2〜5和音までが望ましい。なお、この場合のメジャーコードとは、2和音の場合は上記長三和音をなす3つの音階音のいずれか2つからなる和音とし、4以上の和音の場合は、上記長三和音をなす3つの音階音を含み、かつ残余の音階音がそれら3つの音階音のいずれかの周波数の2倍となる周波数を主として有した音階音となる和音とする。また、マイナーコードも同様で、2和音の場合は上記短三和音をなす3つの音階音のいずれか2つからなる和音とし、4以上の和音の場合は、上記短三和音をなす3つの音階音を含み、かつ残余の音階音がそれら3つの音階音のいずれかの周波数の2となる周波数を主として有した音階音となる和音とする。そして、不協和音はそれら以外の音から選ばれる。
ただし、本実施形態において、有利状態変化と、やや不利な状態変化と、非常に不利な状態変化とにそれぞれ定められたメジャーコード、マイナーコード、不協和音といった和音は、それらの和音のイメージがこの順でマイナス度合いが強くなるよう定められているが、これら各状態変化に対応付けられた和音種別は、必ずしも、メジャーコード、マイナーコード、不協和音といった分類に限られる必要はない。また、状態変化の分類についても、有利状態変化のみでもよいし、不利状態変化のみでもよいし、有利状態変化と不利状態変化の2種のみでもよいし、一方又は双方が2種類以上あってもよい。また、例えば、有利状態変化と、やや不利な状態変化と、非常に不利な状態変化といったように、有利度合いの悪くなっていく順に並べられた各状態変化に対し、音のイメージ(聞いたときの感じ方)がこの順で悪くなる(マイナス度合いが強くなる)ような和音種を対応付けることも可能であり、これにより、各状態変化の有利度合い・不利度合いを音を聞くだけで判断できるようになる。
また、上記実施形態においては、報知手段20により報知される和音を構成する各音階音が、図7(a)に示すように、予め定められた報知出力期間内において同時出力され、その状態が継続するようになっているが、それぞれの音階音が同時出力されなくともよい。例えば図7(b)及び(c)に示すように、予め定められた報知出力期間内において、読み出した音階データに基づく和音の各音階音を異なるタイミングで出力させてもよい。即ち、音階の連続音として単音を連続で発した場合に、上記メジャーコードや、マイナーコード、不協和音として成立していればよい。和音出力において、各音階音の出力タイミングのズレにバリエーションを持たすことで、上記したカテゴリーの分類数を増やすことが可能となる。また、和音出力において最初に出力される音を単音(例えば根音のみ)とすれば、その音が明確に聞き取れるため、複数音同時に出力されるよりも、カテゴリーの特定が容易となる。また、不協和音については、単音の組み合わせと出力タイミングのズレにより、クラッシュ音のような和音として出力するようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、各種状態変化のカテゴリーとして、車載機器の種別毎に分類を行っているが、必ずしもこれに限られる必要は無く、ある種の共通性を持つもの同士が同じカテゴリーとして分類されていればよい。例えば、車載機器毎に分類してもよいし、車載機器に含まれる機器機能ごとに分類してもよいし、各種の車載機器における共通の状態変化を一つのカテゴリーとしてまとめてもよい。
1 車両用報知システム
2 音源IC
3 増幅回路
4 スピーカ
5 外部メモリ
6 通信手段
7 車載機器
10 制御部
20 報知手段
70 制御部
72 状態検出部

Claims (10)

  1. 車両において搭乗者にとって有利な状態への状態変化である予め定められた複数の有利状態変化を検出する有利状態変化検出手段と、
    前記車両において搭乗者にとって不利な状態への状態変化である予め定められた複数の不利状態変化を検出する不利状態変化検出手段と、
    前記複数の有利状態変化を記憶するとともにそれら各有利状態変化に対しメジャーコードを構成する互いに異なる和音の音階情報を対応付けて記憶する一方で、前記複数の不利状態変化を記憶するとともにそれら各不利状態変化に対しメジャーコードを構成しない互いに異なる和音の音階情報を対応付けて記憶する記憶部と、
    報知音として和音を出力可能な報知手段と、
    前記有利状態変化が検出された場合には、検出された有利状態変化に対応する音階情報を前記記憶部から読み出し、当該音階情報に基づく和音を前記報知手段に出力させる一方で、前記不利状態変化が検出された場合には、検出された不利状態変化に対応する音階情報を前記記憶部から読み出し、当該音階情報に基づく和音を前記報知手段に出力させる和音出力制御手段と、
    を備えるとともに、前記有利状態変化検出手段により検出される複数の状態変化がカテゴリー別に分類され、前記不利状態変化検出手段により検出される複数の状態変化が複数のカテゴリー別に分類されており、前記記憶部は、同一のカテゴリーに属する状態変化の和音については根音が共通の音階音となるよう各状態変化の音階情報を記憶していることを特徴とする車両用報知システム。
  2. 前記有利状態変化には、前記車両における予め定められた機能の正常作動、正常終了、正常復帰及び状態の向上のいずれか又は複数が含まれる請求項1に記載の車両用報知システム。
  3. 前記不利状態変化には、前記車両における予め定められた機能の異常発生、異常終了、状態の悪化のいずれか又は複数が含まれる請求項1又は請求項2に記載の車両用報知システム。
  4. 前記記憶部は、車両搭乗者の危険レベルが一定レベルを下回ると分類された不利状態変化に対しマイナーコードを構成する予め定められた和音の音階情報を対応付けて記憶する一方、前記危険レベルが一定レベル以上であると分類された不利状態変化に対し前記マイナーコードとは異なる予め定められた和音の音階情報を対応付けて記憶する請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の車両用報知システム。
  5. 前記マイナーコードとは異なる予め定められた和音として不協和音が定められている請求項4に記載の車両用報知システム。
  6. 前記和音出力制御手段は、前記報知手段に対し、予め定められた報知出力期間内において、前記記憶部から読み出した音階情報に基づく和音の各音階音を同時出力させるものである請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の車両用報知システム。
  7. 前記和音出力制御手段は、前記報知手段に対し、予め定められた報知出力期間内において、前記記憶部から読み出した音階情報に基づく和音の各音階音を異なるタイミングで出力させるものである請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の車両用報知システム。
  8. 前記記憶部に記憶される各音階情報に基づく和音を構成する音階音の一つが1000Hzから3500Hzの間の周波数の音にあって、当該和音の残余の音階音がこの基準周波数の音階音を含む予め定められた数のオクターブにわたる音階の中から選ばれている請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の車両用報知システム。
  9. 前記記憶部に記憶される各音階情報に基づく和音の根音が、前記基準周波数の音階音から1オクターブ内の音階の中から選ばれた音階音である請求項8に記載の車両用報知システム。
  10. 前記記憶部に記憶される各音階情報に基づく和音を構成する全音階音が、前記基準周波数の音階音を含む予め定められた1オクターブ内の音階の中から選ばれた音階音である請求項9に記載の車両用報知システム。
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