JP2004206664A - 報知装置、報知システム、報知方法 - Google Patents

報知装置、報知システム、報知方法 Download PDF

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Naoko Onari
直子 大成
Mika Mizutani
美香 水谷
Seiji Matsuoka
政治 松岡
Jiro Komura
二郎 小村
Kazuko Nishida
和子 西田
Yoshiro Tsuchida
義郎 土田
Akinori Komatsubara
明哲 小松原
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】生活背景音によってマスキングされない、ひいては高齢者にとっても若齢者にとっても同時に最適な報知音を得る。
【解決手段】家庭内で行われる主な各種の作業を明かにし、その作業音(生活背景音)の周波数の実測、分析を行い、家電製品が使用される家庭内背景音の現状を定量的に把握することで、生活背景音を考慮した様々な機器の最適な周波数および吹鳴パターンを有する報知音として、実質上1.5KHz以上3KHz未満の卓越周波数を有する報知音を出力する報知装置55、54、100,110、206等を得た。
【選択図】 図9

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般家庭用、業務用、産業用に使用する電気機器等のスイッチ入力操作の確認や動作状態の報知を行う機器の報知装置等に関する。
【0002】
【従来の技術】
家電製品の多機能化・自動化とともに、製品の状態や操作の確認、次の操作を促すなどを知らせるために、報知音を使う製品が多くなった。
【0003】
たとえば、炊飯器、電気ポット、洗濯機などでは、ご飯の炊きあがりや洗濯の終了の際、あるいは、機器のトラブルなどの際に、いわゆる「ピーピー音」でユーザに注意を喚起している。同じ製品でも目的に応じて複数の報知音を用いているケースも珍しくない。
【0004】
このように、報知音などの製品からの聴覚情報は、視覚情報と同じように重要な情報であり、適切な報知音を使うことで、機器の操作性の向上につなげていくことが望ましい。
【0005】
また、高齢者の増加とともに、独居高齢者が製品を操作する例が増えており、ユニバーサルデザインの観点からすれば、高齢者にとっても聞こえやすく、何を伝えているのかがわかりやすい報知音であることも必要である(例えば、特許文献1,特許文献2を参照)。
【特許文献1】
特開平4−338420号公報
【特許文献2】
特開平9−101796号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例では、実際にユーザの生活現場での電気製品の使用シーンと生活背景音の種類を把握し、実生活背景音の実測と分析から得た統計的なデータに基づく、きめ細かな設計指針までは提供されていない。
【0007】
つまり、高齢化を背景に近年、周波数の低い報知音を出力する商品が多くなってきたが、そのバックデータとなっているのは単に高齢者の聴力特性の低下から導き出してきているものであり、生活背景音を考慮したものではないので、単純に周波数を低くすればよいと思い込み、反って報知音が生活背景音に埋もれて聞こえなくなる可能性が大きい。
【0008】
家庭内では調理や掃除などの生活作業によりさまざまな音が発生しており、その音に家電製品の報知音がかき消されてしまう(マスキングを受ける)が、それら生活背景音を考慮した報知音にはなっていない。
【0009】
高齢者にもそうでない人にも同時に聞こえやすい報知音の周波数やそれを裏付けるデータが従来はない。
【0010】
本発明は、上述した問題に基づきなされたものであり、生活背景音によって埋もれて聞こえなくなることのない報知装置等を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、第1の本発明は、実質上1.5KHz以上3.0KHz未満の卓越周波数を有する報知音を出力する報知装置である。
【0012】
また、第2の本発明は、前記報知音の卓越周波数は実質上2.0KHz未満である第1の本発明の報知装置である。
【0013】
また、第3の本発明は、前記報知音は単一周波数の音からなる第1または第2の本発明の報知装置である。
【0014】
また、第4の本発明は、前記報知音はその全部または一部の周波数が互いに異なる複数の音からなる第1または第2の本発明の報知装置である。
【0015】
また、第5の本発明は、前記報知音は、少なくとも一つの吹鳴パターンを有する組み合わせ音である第1または第2の本発明の報知装置である。
【0016】
また、第6の本発明は、前記報知音の周波数および/または前記吹鳴パターンは、心理的効果に基づき定められたものである第3から第5のいずれかの本発明の報知装置である。
【0017】
また、第7の本発明は、前記吹鳴パターンは、前記報知音が出力されるON時間と前記報知音が出力されないOFF時間との組み合わせを一単位とし、前記一単位が所定の回数で繰り返されるものである第5の本発明の報知装置である。
【0018】
また、第8の本発明は、前記ON時間、前記OFF時間、および前記報知音の周波数の少なくとも一つは変化可能な第7の本発明の報知装置である。
【0019】
また、第9の本発明は、前記一単位における前記報知音の出力回数は偶数回または奇数回である第7の本発明の報知装置である。
【0020】
また、第10の本発明は、前記繰り返される所定の回数は変化可能な第7の本発明の報知装置である。
【0021】
また、第11の本発明は、他の機器と接続する機器接続手段と、
前記接続される前記機器を種別する機器種別手段と、
前記判別の結果に基づき、所定の前記報知音を選択する報知音選択手段とを備え、
前記報知音選択手段により選択された報知音を出力する報知装置である。
【0022】
また、第12の本発明は、外部の音を取得する外部音取得手段と、
前記外部音を種別する外部音種別手段と、
前記判別の結果に基づき、所定の前記報知音を選択する報知音選択手段とを備え、
前記報知音選択手段により選択された報知音を出力する報知装置である。
【0023】
また、第13の本発明は、前記の種別とは、少なくとも前記外部音の音量および/または周波数の分布に基づくものである第12の本発明の報知装置である。
【0024】
また、第14の本発明は、前記報知音選択手段により選択される所定の前記報知音は、
その用途に応じて周波数および/または吹鳴パターンが異なる第10または12の本発明の報知装置である。
【0025】
また、第15の本発明は、第11の本発明の報知装置と、
前記報知装置に接続され、協働する少なくとも一つの機器とを備えた報知システムである。
【0026】
また、第16の本発明は、所定の報知音を出力する報知装置を用い、
前記報知装置と他の機器を接続する工程と、
前記報知装置と接続される前記機器を種別する工程と、
前記判別の結果に基づき、所定の前記報知音を選択する工程とを備え、
前記報知装置は、前記選択の工程により選択された報知音を出力する報知方法である。
【0027】
また、第17の本発明は、所定の報知音を出力する報知装置を用い、
前記報知装置の外部の音を取得する工程と、
前記外部音を種別する工程と、
前記判別の結果に基づき、所定の前記報知音を選択する工程とを備え、
前記報知装置は、前記選択の工程により選択された報知音を出力する報知方法である。
【0028】
また、第18の本発明は、第11の本発明の報知装置の、他の機器と接続する機器接続手段と、前記報知装置と接続される前記機器を種別する機器種別手段と、前記判別の結果に基づき、所定の前記報知音を選択する報知音選択手段としてコンピュータを機能させるためのプログラムである。
【0029】
また、第19の本発明は、第12の本発明の報知装置の、外部の音を取得する外部音取得手段と、前記外部音を種別する外部音種別手段と、前記判別の結果に基づき、所定の前記報知音を選択する報知音選択手段としてコンピュータを機能させるためのプログラムである。
【0030】
また、第20の本発明は、第18または第19の本発明のプログラムをを担持した記録媒体であって、コンピュータにより処理可能な記録媒体である。
【0031】
なお、本発明の構成は、上記各手段に付した符号によって限定されるものではない。
【0032】
以上のような本発明により、家庭の中で煩雑化していた報知音の整理・区別ができ、製品を使う人にとって、どの製品からどのような意味で報知音が鳴っているのかがわかりやすくなる。
【0033】
また生活背景音の中に埋もれない、高齢者を含めた幅広い年齢層の人にとって聞こえやすい、聞き心地のよい報知音を実現でき、電気製品の使いやすさが向上すると同時に、安心、安全、そして快適に電気製品を活用することができることで、日常生活に潤いを提供できると考えられる。
【0034】
本発明を電気製品の設計者が活用することで、高齢者の聞こえを実感できない設計者でも、高齢者を含めた幅広い年齢層のユーザに聞こえやすい報知音の実現が従来よりも容易に可能になる。また従来のように実験室レベルに留まらず、より生活現場に即した報知音設計が可能になる。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
【0036】
(各実施の形態の指針)
(1)以下の各実施の形態においては、様々な報知音の中から、特に、単一周波数による報知音(ビープ音)を用いるものとした。
【0037】
(2)以下の実施の形態では、報知音のパターンが人に与える心理的影響や生活背景音の集音、測定、分析により生活背景音のデータとその特徴を明らかにすることで報知装置の開発・設計上の詳細な設計指針を出す。
【0038】
(実施の形態1)
本実施の形態では、報知音の吹鳴パターンの違いが人の心理的に与える影響を考察する。
【0039】
(実施例1)
実験で用いた報知音の作成には富士通FM−TOWNSのTownsGear(商品名、以下同様)を用い、音色はキッチンタイマーや公衆電話などの一般機器で使用されている報知音の音色に近い“piccolo”という笛の音を使用した。
【0040】
報知音は、音が出力される時間であるON時間と音が出力されない時間であるOFF時間との割合を“1:1”、“2:1”、“2:2”、“3:1”、“3:2”とした吹鳴パターンを有する連続音とした。また、ON時間として、2秒、1秒、0.5秒、0.25秒、0.125秒の5種類の音の長さを使用して仮想信号音を作成し、音の長さとこれら吹鳴パターンにより21水準の仮想報知音を用いた。
【0041】
評定尺度の作成には心理的評価に関する代表的な手法であるセマンティック・ディファレンシャル法(SD法)を用いた。評定項目として音を形容する形容詞対を20項目選定し、これらの形容詞対の間に“どちらでもない”を中心に“やや”、“かなり”、“非常に”の7段階の尺度を加えたSD尺度を作成し、次に被験者の実験によるSD尺度項目の修正を通じて評定尺度表を作成した。
【0042】
被験者は大学生の男子20名と女子10名。ランダムにした報知音を聞いてもらい、1水準聴くごとに評価してもらった。
【0043】
分析は7段階の評価データを算出し、報知音を評価する際にどの因子が重要とされているのかを見出すために因子分析を行なった。
【0044】
その結果以下のことが明らかになった。すなわち、報知音を設計する際には、「ユーザは、報知音を聞くとき、切迫感や終了感などの報知音本来の意味を感じることだけでなく、快適性、すなわちうるささや不快感を感じないことも同時に重要としている」ことを考慮しなければならない。言い換えれば、ユーザに対する心理的効果に基づき、吹鳴パターンを定めることが大切である。
【0045】
ON時間、OFF時間がともに長いほど心理的切迫性が弱く、ON時間、OFF時間がともに短いほど心理的切迫性が強い。ただし、性別による印象の違いが若干あり、男子はOFF時間に対してON時間が短くなるほど快適性を良く感じる傾向がある。
【0046】
一方、快適性に関しては、男子にとってはON時間0.5〜1秒、OFF時間が0.25〜0.5秒の組み合わせが、女子にとっては0.25〜0.5秒、OFF時間が0.25〜0.5秒の組み合わせが、それぞれ聞き心地がよい。
【0047】
まとめると、ON時間が0.5秒〜1秒で、OFF時間が0.25〜0.5秒の組み合わせの吹鳴パターンが、ユーザにとっては過度に耳障りでなく、かつ危険や緊急状況を強く想像させない。このような吹鳴パターンで報知音を作成すると、動作確認や終了を報知する用途、すなわち、操作確認音としても受け付け・スタート音、停止音、起点音、終了音、弱注意音、誤操作などのお知らせ音に用いる際に、ユーザに、「急がなければ」「ああ、終わった(安心)」等の、心理的効果を与えることができる。
【0048】
(実施例2)
ON時間:OFF時間が1.25秒:0.125秒の吹鳴パターンを有する連続音について、連続回数や、長期OFF時間、すなわちOFF時間長を変更することで音のイメージを変えることができた。
【0049】
実験で用いた報知音の作成には富士通FM−TOWNSのTownsGearを用い、音色はキッチンタイマーや公衆電話などの一般機器で使用されている報知音の音色に近い“piccolo”という笛の音を使用した。
【0050】
報知音はON時間:OFF時間が0.125秒:0.125秒の吹鳴パターンを有する連続音として固定し、この吹鳴パターンの連続回数を1回、2回、3回、4回、5回、6回とし、長期OFF時間を連続回数が1回の時を0.125秒とし、他の連続回数の時は0.5秒、1秒、2秒の組み合わせとして、16水準のプロンプト音を作成した。さらに報知音の周波数は2kHzと4kHzとし、それぞれの周波数について上記同一吹鳴パターンの報知音を作成した。
【0051】
被験者は2kHzと4kHzの報知音について各々、大学生の男子20名と女子20名、合計40名。ランダムにした報知音を聞いてもらい、1水準聴くごとに評価してもらった。
【0052】
【表1】
Figure 2004206664
【0053】
評価尺度は、報知音の印象を正確に測り、また被験者の評価のしやすさを考慮して、表2に示す12項目、7段階評定尺度を作成した。
【0054】
【表2】
Figure 2004206664
【0055】
分析は7段階の評価データを算出し、報知音を評価する際にどの因子が重要とされているのかを見出すために因子分析を行なった。
【0056】
その結果以下のことが明らかになった。報知音として、適度な快適感を持たせた上で、切迫性を操作できる吹鳴パターンとして、長期OFF時間1秒を含む吹鳴パターンが有効であることがわかった。
【0057】
長期OFF時間を有する吹鳴パターンのほうがイメージ操作の効力が大きい。どのような目的で報知音をつけるのかで、まず、長期OFF時間を設定することが有効である。
【0058】
(1)切迫性を強くしたい時
・長期OFF時間を1秒以下にする。
【0059】
・連続回数を増やす(長期OFF時間が1秒以上の時に有効、ただし連続回数が5回以上は同じ効果となる)。
【0060】
・連続回数を増やすよりも長期OFF時間を長く取る方が有効。
【0061】
(2)切迫性を弱くしたい時
・長期OFF時間を1秒以上にする。
【0062】
・連続回数を減らす(長期OFF時間が1秒以上の時に有効)。
【0063】
・連続回数を偶数回にする(長期OFF時間が1秒以上の時に有効、ただし2,4,6回と増やす順に効果は低くなる)。
【0064】
・連続回数を増やすよりも長期OFF時間を長く取る方が有効。
【0065】
(3)快適性を良くしたい時
・長期OFF時間を1秒以上にする(1秒と2秒では差が少ない)。
【0066】
・連続回数を減らす(特に2回、4回の順に有効)。
【0067】
・連続回数を増やすよりも長期OFF時間を長く取る方が有効。
【0068】
(4)長期OFF時間が2秒では快適性は良いが、切迫性は連続回数を変えても弱い。
【0069】
長期OFF時間が0.5秒にすると切迫性は強いが不快感が強くなる。
【0070】
長期OFF時間が1秒では快適でも不快でもないレベルになる。
【0071】
したがって、長期OFF時間が長くなれば、切迫感や不快感を低減できる。
【0072】
(5)連続回数の影響は長期OFF時間の長短によって変わり、長期OFF時間が短くなるにつれて、連続回数による心理的影響の差はなくなる。
【0073】
長期OFF時間が2秒のときは、連続回数が増えると切迫感が強くなる(但し5回以上になるとその傾向はなくなる)が、長期OFF時間が1秒以下になると連続回数による影響はほとんどなくなる。
【0074】
(6)連続回数の影響。連続回数を偶数回か奇数回にする事で切迫感を変えることができる。偶数回にすると、奇数回の場合と比べて心理的切迫性や不快感を低減できる。
【0075】
以上、心理的な切迫感を与える、与えないというカテゴリーごとにOFF時間、ON時間を設定した吹鳴パターンを定めることで、報知音に統一的な心理的イメージを持たせることができる。
【0076】
また、表2に示す評価者尺度のうち、形容詞対として「あわただしい−落ち着いた」を例に、上記と同様の実験を行った結果を、図10(a)、(b)〜図13(a)、(b)の表およびグラフに示す。なお、図10(a)、(b)および図12(a)、(b)は男子の場合のサンプル、図11(a)、(b)および図13(a)、(b)は女子の場合のサンプルである。
【0077】
上記表及びグラフに示すように、長期OFF時間2秒の音は、連続回数が増えるにつれてあわただしさが強調されてくるが、長期OFF時間が1秒や0.5秒の音は連続回数の増減による影響は少ない。
【0078】
全体的に長期OFF時間が短くなるにつれて、あわただしさが強調されている。連続回数が4回、6回の時には、あわただしい感じが低減されている。報知音の周波数による差は、余り見られない。
【0079】
さらに、形容詞対として「せき立てる−ゆったりした」を例に、上記と同様の実験を行った結果を、図14(a)、(b)〜図17(a)、(b)の表およびグラフに示す。なお、図14(a)、(b)および図16(a)、(b)は男子の場合のサンプル、図15(a)、(b)および図17(a)、(b)は女子の場合のサンプルである。
【0080】
上記表及びグラフに示すように、長期OFF時間2秒の音は、連続回数の影響を強く受けており、連続回数が多くなるほどせき立てる感じが強くなっている。
【0081】
逆に長期OFF時間0.5秒の音では、連続回数による差はほとんどなく、さらに、せき立てる感じを強く受けている。
【0082】
周波数4kHzの場合は、男女間であまり差は見られないが、周波数2kHzでは、女子のほうがゆったり感が強い傾向にある。
【0083】
ここでも、連続回数4,6回でせき立てる感じが低減されている。
【0084】
以上、本実施の形態によれば、心理的な条件に基づきOFF時間、ON時間を設定した吹鳴パターンを定めることで、報知音に統一的な心理的イメージを持たせることができる。
【0085】
(実施の形態2)
本実施の形態では、報知音の周波数の高低が心理的に与える影響を考察する。
【0086】
(実施例3)
実験で用いた報知音の作成には富士通FM−TOWNSのTownsGearを用い、音色はキッチンタイマーや公衆電話などの一般機器で使用されている報知音の音色に近い“piccolo”という笛の音を使用した。
【0087】
報知音は、ON時間:OFF時間が0.125秒:0.125秒の吹鳴パターンを有する連続音として固定し、連続回数を1回、2回、3回、4回、5回、6回、なし、と設定すると共に、長期OFF時間(OFF時間長)を、連続回数が1回の時を0.125秒に、なしの時は0秒とし、他の連続回数の時は0.5秒、1秒、2秒の組み合わせとして、17水準の報知音を作成した。さらに報知音の周波数は1kHz、2kHzおよび4kHzとし、それぞれの周波数について上記同一吹鳴パターンの報知音を作成した。
【0088】
被験者は大学生の男子20名と女子20名、合計40名。ランダムにした報知音を聞いてもらい、1水準聴くごとに評価してもらった。
【0089】
被験者実験によって得られた評定結果は評定項目に1から7の得点を与え、平均点を算出した。
【0090】
その結果以下のことが明らかになった。
【0091】
(1)1kHzの報知音は2kHz、4kHzよりも長期OFF時間や連続回数の影響を受けにくいことがわかった。
【0092】
(2)2kHzと4kHzでは同じ吹鳴パターンのプロンプト音であれば心理的影響差がほとんどない。
【0093】
(3)1kHz周辺の音で報知音を作成する場合は、下記点に注意する。
【0094】
・長期OFF時間が長くなると、切迫感が低減し快適性が増す(但し、1kHzの周波数で2kHz・4kHz同様の吹鳴パターンで作成した場合、1kHzのほうが切迫感や不快感が多少増す)。
【0095】
・長期OFF時間が短くなると、切迫感や不快感が強くなる(但し、1kHzの周波数で2kHz・4kHzと同様の吹鳴パターンで作成した場合、1kHzのほうが切迫感が低減し快適性が増す)。
【0096】
・連続回数による影響が少ない。
【0097】
・女性の方が男性に比べて、切迫感や不快感を感じにくい。
【0098】
・また、1kHzの報知音は2kHz・4kHzに比べて快適でも不快でもない。
【0099】
(4)1kHzの報知音は長期OFF時間が0.5秒の時、2kHz・4kHzの時と比べて切迫感や不快感が低減する。また2kHz・4kHzと同様、連続回数の影響を受けにくい傾向がある。
【0100】
(5)1kHzの報知音は、長期OFF時間が2秒の時、2kHzと4kHzに較べて切迫感や不快感が強くなる傾向がある。
【0101】
以上、実施の形態2で示したとおり、心理的な切迫感を与える、与えないというカテゴリーごとに最適な周波数を設定することで、報知音に統一的な心理的イメージを持たせることができる。
【0102】
(実施の形態3)
本実施の形態では、(1)生活背景音の集音・実測・分析 調査家庭の抽出 家庭内で行われている各種の作業によって生じる環境音の周波数特性を実測した。具体的には、松下電器産業(株)の京阪地域在住の16軒のモニター宅にて実測調査を行った。
【0103】
まず事前調査として、モニター163家庭に対し報知音に関して日頃感じている問題事例と、住宅内の音場に関わる構造条件についてアンケートを実施した。その中から部屋の構造・間取りに多様なタイプが含まれるように16軒を抽出した。
【0104】
(イ)ダイニング・キッチンの音圧レベルの分布測定
聴取する音は聴取位置によって変動するので、家庭内生活音の測定の前に、室内での聴取位置による音の大きさのばらつきを把握するための測定を行った。測定ポイントとしてダイニング・キッチン内の5箇所(A〜E)を設定した(図1)。Aはキッチンの中心で調理作業をする場所の近く、Bはダイニングの中心、CはAとBの中心、DとEはキッチンの隅である。音源としては1/1オクターブバンドノイズ(オーディオ・チェック用CDによる)を用い、部屋隅部に向けたスピーカから放射した。測定周波数は報知音のマスキングに対して影響の大きいと思われる500Hz、1kHz、2kHz、4kHzの4つの周波数帯域の単音の連続音を3秒間流し、測定ポイント毎に3回測定しその平均値を求めることで、室内での音の拡散状況を調べた。
【0105】
(ロ)生活背景音の測定
測定対象とする音は、生活背景音としてしばしば存在し、報知音の聴取を妨害すると考えられる表3に示す6種類の生活場面とした。また機器単独の報知音についても測定した。
【0106】
【表3】
Figure 2004206664
【0107】
測定は、これら7種類の生活場面を、各家庭で通常の方法で演じてもらい、その際に発生する音を収録した。すなわち、騒音計をマイクロホンとしてキッチン側中央点とダイニング側中央点に設置し、DATに収録した。各生活場面での機器個別の報知音・動作音も録音したが、この場合は、各機器の正面から1m離れた点において収録した。
【0108】
(2)ダイニング・キッチンの音圧レベルの分布測定の結果 各モニター家庭での、測定点AからE点の最大値と最小値の差を見てみると、平均して6〜8dB、大きいところでは12dBの幅があった。
【0109】
(3)生活背景音の騒音レベルの比較 生活場面毎の等価騒音レベル(Leq)とピーク値(Lmax)についてモニター宅から得たデータの平均値(図2)。
【0110】
調理作業(野菜いための調理)や手洗いは等価騒音レベルとピーク値との差が大きく、レベルの変動が激しい音であるといえる。調理作業の場合、油のはじける音やフライパンの金属音などの衝撃音の成分が多いためと考えられる。掃除機、洗濯機、乾燥機は発生する音量が大きく、家庭の中の生活背景音として、大きな音になっているといえる。
【0111】
(4)生活背景音の周波数分析結果 各生活場面から収録した生活背景音は、1/1オクターブバンドで周波数分析を行った。各々について10秒間の分析を5回行って平均値を取る。周波数帯域別の音量の分布を図3(a)〜(d)および図4(a)〜(c)に示す。箱ひげ図の箱の中ほどの横線は中央値を表し、ひげは最大値と最小値、箱の両端は10%と90%を表している。箱のくびれ位置は中央値から上下25%タイルを表している。
【0112】
分析結果を見ると、全体的に「野菜炒め」「手洗い」は500〜4000Hzの中高音域に幅広い周波数特性をもっていた。水の音や調理器などの金属、プラスチック類の接触音が基本的な音源だと考えられる。換気扇や洗濯機はモーターの回転音により125Hz帯にピークを持っていた。但しレンジフード付き換気扇の場合は風雑音と思われる音がかなり大きくなり、63Hz帯にもピークを持っていた。
【0113】
また掃除機は高速回転するモーターの音も大きいが、床との摩擦音や風雑音もかなり大きく、中高音域に幅広い周波数特性となった。また各モニター宅で使用されていた電化製品の報知音をFFT(高速フーリエ変換)によって周波数の分布を分析したところ、2kHzから4kHzに基本周波数をもつ音が多いことがわかった。
【0114】
(実施の形態4)
生活背景音を考慮し、かつ高齢者にも聴き取りやすい周波数を求めた。
【0115】
実験には収録・分析した6生活場面、13水準の生活背景音と報知音は周波数を1.0kHz、1.5kHz、2kHz、3kHz、4kHzの5水準を用い、その組み合わせにより65種類の報知音を用いた。
【0116】
【表4】
Figure 2004206664
【0117】
実験に用いた報知音は全てパソコン上でデジタル的に合成した純音を用いた。この報知音は、ON時間が0.1秒、OFF時間が0.1秒という吹鳴パターンを5回繰り返す音である。音の立ち上がり、立下りには被験者がクリックを知覚することがないように若干の勾配をつけた。この音を5秒間の生活背景音中に提示する。
【0118】
また実験に用いた生活背景音は、家庭内で日常的に発生しているものとし、同じ種類の音でも使用機器の違いや状況の違いも考慮して全部で13通りとした。これらの音は実際の家庭で集音した音を用いた。
【0119】
実験方法として聴取閾値を知るために被験者調整法を用いた。
【0120】
(1)生活背景音の周波数特性によって聴取閾値の周波数特性もかなり異なったが大きく3つに分類することができた。生活背景音と聴取閾値平均の結果を、グラフ(図5(a)〜(d)、図6(a)〜(d)、図7(a)〜(e))に示す。なお、図において、■(左記は黒塗りの四角を示す)は高齢者難聴群、□は高齢者健聴群、○は若齢者を示す。
【0121】
(2)掃除機2、換気扇、ジャーポット、ステレオといった大きく高い周波数まで含むような生活背景音では、どのような周波数も一様にマスキングされ、ばらつきは大きいが、おおむね3kHzから4kHzの報知音が聴き取りやすいとされた。
【0122】
(3)調理作業(野菜炒め)、食器洗い、食器洗い機、掃除機1は高音域でのマスキング効果が大きく、1.5kHzくらいの報知音が聞き取りやすいとされた。
【0123】
(4)洗濯機、テレビ1・2、ピアノ1・2は中低音にマスキングされ3kHzくらいの報知音が聞き取りやすいとされた。
【0124】
従って、生活背景音のマスキングの影響を考慮すると、報知音の周波数は1.5kHzから3kHzが望ましい。
【0125】
次に、実験したすべての周波数の音について、報知音と生活背景音とのS/N比の分布の平均を図8のグラフに示す。このグラフは報知音の周波数(横軸)における、人が聞き取ることが可能な報知音の閾値と生活背景音との差のばらつき(縦軸)を表している。
【0126】
S/N比の値が大きくなると、報知音の音圧を生活背景音に較べて大きくしなければ、報知音を聞き取ることは困難になる。逆に言えば、縦軸の値は小さい方が報知音を聞き取りやすい。
【0127】
図8のグラフを見ると、報知音の周波数が2kHzの時に若齢者と、健聴群および難聴群の高齢者のばらつきが最も小さい。
【0128】
一方、2kHzから4kHzの値域においては、2kHz以下の場合に較べて大きなばらつきとなっている。しかも、どの被験者群でも高い周波数ほど縦軸の値が大きくなっている。
【0129】
以上のことから、2kHz以上の高い周波数の報知音における、報知音が聞こえているかどうかの判断は、聞く人によってばらつきが大きく現れることがわかった。
【0130】
例えば報知音の周波数が3kHzの場合に、高齢者の聞こえ具合に合わせて報知音の音圧を設定すると、若齢者にはうるさく感じられ、反対に若齢者の聞こえ具合に合わせて報知音の音圧を設定すると、高齢者には聴こえないということが起り、高齢者にも若齢者にも聞きやすいという両立性が成立しにくい。
【0131】
これに対し、報知音の周波数が2kHz以下の場合は、報知音と生活背景音のS/N比の、聞く人によるばらつきが小さい。すなわち、高齢者にも若齢者にも聞きやすいという両立性が成立しやすい。しかもS/N比の値が小さい。すなわち、報知音が鳴らされる環境に関わらず、一定の大きさの報知音でどの被験者群でも聞きとりやすくなる。
【0132】
以上のことより、生活背景音を考慮し、かつ高齢者にも若齢者にも同じような聞こえやすさを有する報知音の周波数としては、実質上1.5kHzから2kHz未満が最も望ましい。なお、上述したように、生活背景音だけを考慮する場合は、実質上1.5kHzから3kHz未満としてもよい。報知音が用いられる環境に応じて、上記の条件を適宜用いるようにすればよい。
【0133】
(実施の形態5)
上記実施の形態4の各条件の報知音を出力する報知機器として、実際の電気製品(電子レンジ)を用い、一般家庭の実生活における、報知音の聞き取りやすさ評価(ホームモニターテスト)を行った。
【0134】
(1)ホームモニターテストの結果
日常生活において、電子レンジの使用中は、近くで家事をしていることが多いことから、報知音を聞き逃すことは少なかったが、評価結果によると、周波数2kHzのものが最も好まれ、次に1.5kHzのもの、3kHzのものの順であった。但し聴力低下の進んだ人では、3kHzの報知音は聴きづらくなり、4kHzの報知音では聞こえない人もいた。
【0135】
また、印象として4kHzの報知音は甲高く、反対に1kHzは音程が低いために聞き心地がよくないと不評だった。
【0136】
(2)来社テストによるホームモニターテスト結果の検証
特に聴力低下が進んだ人を除くと、周波数2kHz、3kHzの報知音が他の周波数よりよりも、やや評価がよかった。また聴力低下の進んだ人には生活背景音がない状態、つまり報知音だけ聞いても3kHzと4kHzは聞き取りにくいと評価された。背景音を提示した場合では、どの生活背景音においても1.5kHz、2kHzの評価がよかった。
【0137】
つまり、生活背景音が存在する環境においては、周波数が実質上1.5kHz以上2kHz以下であれば、高齢者も含めた幅広い人に聞き易い周波数であることが生活の現場での検証によっても裏付けられた。
【0138】
(実施の形態6)
以上の実施の形態4,5のように生活背景音のデータを測定し、それらの生活背景音の環境下で、報知音としてどのような周波数が最適であるかを明らかにした。
【0139】
次に、これらの実験データを踏まえて、家電製品を中心とするあらゆる機器への本発明の報知装置の組み込みの実施例を図9を用いて説明する。
【0140】
図9は、本発明の実施の形態6による、本発明の報知装置が組み込まれたことによる報知音機能が付いた機器の構成図である。なお、ここで機器とは、洗濯機、掃除ロボット、冷蔵庫、ポット、電子レンジ、アイロン等の各種家電製品であるが、本発明の機器はこれに限定されるものではない。機器としては、他に電話、ファクシミリ等の情報通信機器、電卓、パソコン等のOA機器、石油ファンヒータ等の燃焼機器、電動玩具等の玩具、風呂給湯システム等の住宅設備機器、デジタルカメラ等の写真機、電子血圧系等の健康福祉用具も含まれる。
【0141】
図9において、5は、制御される機器の報知機能をつかさどる音源制御用のICであり、通常は1チップで構成される。ただし、2つ以上のICを組み合わせて構成してもよい。また、パソコンのソフトウェアとして実現しても良い。
【0142】
51は、IC5からの出力を受けて、これを実際の音波に変換する発音部であり、スピーカー、圧電ブザー、振動板などで構成される。
【0143】
52は、音源データを発音部51にて十分な出力として出せるようにするための増幅器、53は、ディジタル処理された音源データをアナログ信号に変換するD/A変換器、54は、どのような音源を発生させるかを決定する音源発生部、55は不揮発性のメモリであり、フラッシュ、EEPROM、マグネティックRAMなどが使用できる。このメモリ55には、例えば、上記実施の形態5で説明したように採取した生活背景音データや、その生活背景音の中におけるマスキング効果のデータ、難聴者の周波数特性データなどのデータが記憶されている。
【0144】
以上のような構成を有する、本実施の形態の機器50の動作について説明する。
【0145】
IC5の音源発生部54は、機器50からの制御信号56により、メモリ55から発生すべき音源を選択する。
【0146】
音源発生部55は、メモリ55に記憶されている背景雑音データを用い、機器50が例えば洗濯機であれば、その洗濯機用いられる環境における最適の報知音データ(以下、最適音データと称す)を生成する。生成されたデータは、メモリ55に一度記憶すると、メモリ55から選択することができる。選択された最適音データは、D/A変換器53にてアナログデータに変換され、増幅器52で増幅され、発音部51から報知音として出力される。
【0147】
このようにして、それぞれの機器における最適な報知音を発生させることができる。
【0148】
そして、上記綿密な実施例によれば、その最適な報知音は、生活背景音下で使用する場合には、1.5kHz以上2kHz未満である。
【0149】
なお、本実施の形態では、生活背景音はあらかじめメモリ55の中にデータとして持っている構成としたが、それぞれの機器の中に背景音を測定するためのマイクを設けておき、購入した直後、あるいは使用環境が変わった場合には、周囲の背景音を測定して、そのデータを入力するようにメモリ55にリセット信号を流し、データを書き換えるようにすることも可能である。
【0150】
次に、そのような機器に組み込み可能な報知装置の構成の例を図18に示す。
【0151】
図において、図9と同一部または相当部には同一符号を付し、詳細な説明は省略する。また、マイク101は外部音を取得する手段、A/D変換器102はマイク101が取得したアナログデータである外部音の信号をデジタルデータに変換する手段、外部音判定手段103は、デジタルデータに基づき、メモリ55aのデータを参照して外部音の種類を判定する手段、報知音取得手段104は、外部音判定手段103の判定結果に基づき、メモリ55bから出力すべき報知音データを取得する手段である。また、メモリ55aは外部音である背景雑音等の特性を、音量や周波数データとして保持する手段であり、メモリ55bは、上記実施の形態1〜5に示すような各種周波数、各種吹鳴パターンの報知音データを保持する手段である。
【0152】
このような構成を有する報知装置100の動作を説明するとともに、これにより、本発明の報知方法の一実施の形態について説明を行う。
【0153】
マイク101は、外部音の入力を受けると、これをA/D変換器102へ出力する。A/D変換器102は外部音の信号を受けると、これをデジタルデータに変換し、外部音判定手段103へ出力する。外部音判定手段103は、メモリ55a内の背景雑音等の外部音データの特性の中から、入力された外部音のデジタルデータの特性に一致、または近いものを検索し、条件が適合する外部音データを、外部音の種類として判定する。報知音取得手段104は、外部音判定手段103から判定結果を受けると、この判定結果の外部音に対応した報知音データを55bを、メモリ55bから検索、取得する。取得されたデータは、D/A変換器53に出力され、以下、図9の例と同様にして、報知音が外部へ出力可能な状態になる。
【0154】
なお、報知音取得手段104の動作において、メモリ55bに対応する報知音データがない場合は、報知音取得手段104が、外部音データに対応する報知音データを合成するようにしてもよい。この報知音データの合成は、図示しないシンセサイザによって行ってもよい。新規に生成されたデータは、メモリ55bに保持することにより、対応する外部音データの入力を受けた場合に、即座に対応することができる。
【0155】
この構成を有する報知装置100を機器に組み込んで用いることにより、組み込まれた機器は、外部環境の変動があっても、外部音を種別し、これに対応して最適な報知音を生成、出力することができる。
【0156】
なお、取得する外部音データは、一回の測定で決定しても良いが、一日、一週間、一月など所定の長い期間に渡ってサンプリングを行い、平均値を得るようにすることが望ましい。これにより、より正確な報知音データを選択することができる。
【0157】
さらに、報知装置の他の構成の例を図19に示す。
【0158】
図において、図9、図18と同一部または相当部には同一符号を付し、詳細な説明は省略する。また、報知装置110において、インタフェース手段111は、例えばIEEE1394等によって実現され、報知装置110と協働する機器と接続し、当該機器固有の所定の機器情報を取得する手段、機器判定手段112は、機器情報に基づき、当該機器に対応した報知音データをメモリ113から取得する手段である。また、メモリ113は、機器情報により同定される機器と対応した報知音データ、および機器情報と報知音データとの対応テーブルとを保持する手段である。なお、報知装置110と協働する機器の機器情報としては、使用環境を想定できる程度の機器の種類(エアコン(使用環境は寝室等)、テレビ(使用環境はリビング等)、冷蔵庫(使用環境は台所等)など)を識別可能な情報であればよい。
【0159】
このような構成を有する報知装置110の動作を説明するとともに、これにより、本発明の報知方法の他の一実施の形態について説明を行う。
【0160】
報知装置110の利用において、インタフェース手段111が機器と接続されると、インタフェース手段111は接続された機器から機器情報を取得し、機器判定手段112へ出力する。機器判定手段112は、機器情報を取得すると、メモリ113内を検索し、対応テーブルから当該機器情報と対応づけられた報知音データを見つけだし、該当する報知音データを取得する。取得された報知音データはD/A変換器53へ出力される。以下、図18の例と同様にして、報知音が外部へ出力可能な状態になる。
【0161】
機器に対応づけられた報知音データは、機器の使用環境に基づき最適な周波数、吹鳴パターンが予め定められているので、この構成を有する報知装置110は、接続された機器を種別し、その機器の使用環境に応じた最適な報知音を生成、出力することができる。
【0162】
また、報知装置110は、図9の機器50のように、機器に内蔵される構成でも良いが、家庭内ネットワークのネットワークサーバ内に実現しても良い。そのような報知システムの構成例を図20に示す。
【0163】
図20に示すように、報知システム200は、例えば電灯線ネットワーク、Blue−Tooth等により実現される家庭用ネットワーク204によって相互接続された、寝室201に配置されたエアコン205a、台所201に配置された電子レンジ205bおよび冷蔵庫205c、リビング203に配置されたVTR205dおよび、ネットワークサーバ内に設けられた報知装置206とから構成されている。ただし、報知装置206そのものは報知音を出力する手段は持たず、報知音データのみをエアコン205a〜VTR205dに供給するものとする。また、エアコン205a〜VTR205dは、供給された報知音データを報知音として出力する手段を有するものとする。
【0164】
このような報知システム200においては、エアコン205a〜VTR205dまでの各機器は、報知装置100によってそれぞれの機器情報が収集され、これら機器情報に基づき、機器が用いられる環境(寝室201〜リビング203)に応じて最適な報知音を選択して出力することができる。
【0165】
なお、報知システム200は、エアコン205a〜VTR205dまでの各機器から機器情報を取得して報知音データを選択、供給する報知装置206を中核に構成されるものとしたが、報知装置100のように、外部音を取得して、これに基づき最適な報知音データを選択、供給する構成としてもよい。この場合、マイクは寝室201〜リビング203にそれぞれ設けるようにする。
【0166】
なお、実施の形態6において、機器50,報知装置100,110,206は、実施の形態1〜5の周波数、吹鳴パターンの報知音を出力するものとして説明を行ったが、上記周波数、吹鳴パターン以外の報知音を選択、出力する構成としても良い。
【0167】
また、上記の説明において、メモリ55,音源発生部54は本発明の報知装置に相当する。また、報知装置100,110、206は本発明の報知装置に相当する。またインタフェース手段111は本発明の機器接続手段に相当し、機器判定手段112、メモリ113は、本発明の機器種別手段、報知音選択手段に相当し、マイク101は本発明の外部音取得手段に相当し、メモリ55aおよび外部音判定手段103は本発明の外部音種別手段に相当し、メモリ55bおよび報知音取得手段104は本発明の報知音選択手段に相当する。また、エアコン205a〜VTR205dは本発明の機器に相当する。ただし、本発明の機器は、報知音を利用する機器であれば任意であって良い。
【0168】
また、本発明の報知音とは、大分類では、(a)機器の操作に対する反応音、(b)機器が自動的に発する音、(c)機器を解する呼びかけ音を含み、中分類では(a)は(a−1)正常操作(受け付け音、スタート音、停止音、基点音、リセット音、モード切替音、設定完了音等)、(a−2)異常操作(受け付け無効音、設定不備音等)、(a−3)条件不備操作(使用者責任警告音、環境不備音等)であり、(b)は(b−1)正常時の音(終了、完了音、準備完了音、プロセス経過音、予告音)、(b−2)条件不備時の音(異常停止音、準備異常音、異常操作音、異常プロセス音、異常予告音等)、(b−3)異常時の音(機器の故障、機器の異常事態を示す音等)であり、(c)は通常時の音(呼び出し音等)を含む。
【0169】
また、上記の各実施の形態においては、報知音は、全て上述した周波数の音のみからなるものとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、卓越周波数、すなわち報知音の中に卓越して含まれている周波数が実質上1.5KHz以上3KHz未満であればよい。
【0170】
また、上記の各実施の形態においては、報知音は単一周波数による報知音(ビープ音)であって、各種の吹鳴パターンを有する組み合わせ音であるとして説明を行ったが、本発明の報知音は、その全部または一部の複数の互いに異なる周波数の音であってもよい。この複数の周波数の音が、上記各実施の形態の各種吹鳴パターンで出力されるような報知音であってもよい。また、卓越周波数が実質上1.5KHz以上3KHzもしくは2KHz未満の範囲であれば、メロディを有する報知音であってもよい。
【0171】
なお、本発明にかかるプログラムは、上述した本発明の報知装置の全部または一部の手段(または、装置、素子、回路、部等)の機能をコンピュータにより実行させるためのプログラムであって、コンピュータと協働して動作するプログラムであってもよい。
【0172】
また、本発明は、上述した本発明の報知装置の全部または一部の手段の全部または一部の機能をコンピュータにより実行させるためのプログラムを担持した媒体であり、コンピュータにより読み取り可能且つ、読み取られた前記プログラムが前記コンピュータと協動して前記機能を実行する媒体であってもよい。
【0173】
なお、本発明の上記「一部の手段(または、装置、素子、回路、部等)」、本発明の上記「一部のステップ(または、工程、動作、作用等)」とは、それらの複数の手段またはステップの内の、幾つかの手段またはステップを意味し、あるいは、一つの手段またはステップの内の、一部の機能または一部の動作を意味するものである。
【0174】
また、本発明の一部の装置(または、素子、回路、部等)とは、それらの複数の装置の内の、幾つかの装置を意味し、あるいは、一つの装置の内の、一部の手段(または、素子、回路、部等)を意味し、あるいは、一つの手段の内の、一部の機能を意味するものである。
【0175】
また、本発明のプログラムを記録した、コンピュータに読みとり可能な記録媒体も本発明に含まれる。
【0176】
また、本発明のプログラムの一利用形態は、コンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータと協働して動作する態様であっても良い。
【0177】
また、本発明のプログラムの一利用形態は、伝送媒体中を伝送し、コンピュータにより読みとられ、コンピュータと協働して動作する態様であっても良い。
【0178】
また、本発明のデータ構造としては、データベース、データフォーマット、データテーブル、データリスト、データの種類などを含む。
【0179】
また、記録媒体としては、ROM等が含まれ、伝送媒体としては、インターネット等の伝送機構、光・電波・音波等が含まれる。
【0180】
また、上述した本発明のコンピュータは、CPU等の純然たるハードウェアに限らず、ファームウェアや、OS、更に周辺機器を含むものであっても良い。
【0181】
なお、以上説明した様に、本発明の構成は、ソフトウェア的に実現しても良いし、ハードウェア的に実現しても良い。
【0182】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、生活環境下における様々な生活背景音を考慮した上で、老若男女を含めた全てが聞き取りやすい機器の報知音を設計することが可能になる。
【0183】
また、高齢者の聴力の衰えには人によるばらつきが多く、しかも報知音の設計者は高齢者の聞こえを体験することができないが、本発明によることで高齢者にも聞こえやすい、しかも従来の実験室レベルに留まらずより生活の現場に即したユーザ視点での報知音の設計が可能になる。
【0184】
更に報知音が人間にもたらす心理的な影響についても考察でき、どのような報知音にすれば、人間にとって心地よいのかというアプローチでの報知音を作成することができ、人間にとって聞き易い報知音の設計が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】測定ポイントの設定例を示す図である。
【図2】各種生活場面における騒音レベルを示す図である。
【図3】(a)各種生活場面の周波数特性と音圧の分布を示す図である。
(b)各種生活場面の周波数特性と音圧の分布を示す図である。
(c)各種生活場面の周波数特性と音圧の分布を示す図である。
(d)各種生活場面の周波数特性と音圧の分布を示す図である。
【図4】(a)各種生活場面の周波数特性と音圧の分布を示す図である。
(b)各種生活場面の周波数特性と音圧の分布を示す図である。
(c)各種生活場面の周波数特性と音圧の分布を示す図である。
【図5】(a)実施の形態4(背景音と聴取閾値平均)の結果を示す図である。
(b)実施の形態4(背景音と聴取閾値平均)の結果を示す図である。
(c)実施の形態4(背景音と聴取閾値平均)の結果を示す図である。
(d)実施の形態4(背景音と聴取閾値平均)の結果を示す図である。
【図6】(a)実施の形態4(背景音と聴取閾値平均)の結果を示す図である。
(b)実施の形態4(背景音と聴取閾値平均)の結果を示す図である。
(c)実施の形態4(背景音と聴取閾値平均)の結果を示す図である。
(d)実施の形態4(背景音と聴取閾値平均)の結果を示す図である。
【図7】(a)実施の形態4(背景音と聴取閾値平均)の結果を示す図である。
(b)実施の形態4(背景音と聴取閾値平均)の結果を示す図である。
(c)実施の形態4(背景音と聴取閾値平均)の結果を示す図である。
(d)実施の形態4(背景音と聴取閾値平均)の結果を示す図である。
(e)実施の形態4(背景音と聴取閾値平均)の結果を示す図である。
【図8】報知音と生活背景音のS/N比の分布平均を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態の機器50の構成図である。
【図10】(a)実施の形態1の評定尺度と連続回数との対応を表す表を示す図である。
(b)実施の形態1の評定尺度と連続回数および長期OFF時間との対応を表す表を示す図である。
【図11】(a)実施の形態1の評定尺度と連続回数との対応を表す表を示す図である。
(b)実施の形態1の評定尺度と連続回数および長期OFF時間との対応を表す表を示す図である。
【図12】(a)実施の形態1の評定尺度と連続回数との対応を表す表を示す図である。
(b)実施の形態1の評定尺度と連続回数および長期OFF時間との対応を表す表を示す図である。
【図13】(a)実施の形態1の評定尺度と連続回数との対応を表す表を示す図である。
(b)実施の形態1の評定尺度と連続回数および長期OFF時間との対応を表す表を示す図である。
【図14】(a)実施の形態1の評定尺度と連続回数との対応を表す表を示す図である。
(b)実施の形態1の評定尺度と連続回数および長期OFF時間との対応を表す表を示す図である。
【図15】(a)実施の形態1の評定尺度と連続回数との対応を表す表を示す図である。
(b)実施の形態1の評定尺度と連続回数および長期OFF時間との対応を表す表を示す図である。
【図16】(a)実施の形態1の評定尺度と連続回数との対応を表す表を示す図である。
(b)実施の形態1の評定尺度と連続回数および長期OFF時間との対応を表す表を示す図である。
【図17】(a)実施の形態1の評定尺度と連続回数との対応を表す表を示す図である。
(b)実施の形態1の評定尺度と連続回数および長期OFF時間との対応を表す表を示す図である。
【図18】実施の形態6の報知装置の構成図である。
【図19】実施の形態6の報知装置の他の例の構成図である。
【図20】実施の形態6の報知システムの構成図である。
【符号の説明】
5 ICチップ
50 機器
51 発音部
52 増幅器
53 D/A変換部
54 音源発生部
55 メモリ

Claims (20)

  1. 実質上1.5KHz以上3.0KHz未満の卓越周波数を有する報知音を出力する報知装置。
  2. 前記報知音の卓越周波数は実質上2.0KHz未満である請求項1に記載の報知装置。
  3. 前記報知音は単一周波数の音からなる請求項1または2に記載の報知装置。
  4. 前記報知音はその全部または一部の周波数が互いに異なる複数の音からなる請求項1または2に記載の報知装置。
  5. 前記報知音は、少なくとも一つの吹鳴パターンを有する組み合わせ音である請求項1または2に記載の報知装置。
  6. 前記報知音の周波数および/または前記吹鳴パターンは、心理的効果に基づき定められたものである請求項3から5のいずれかに記載の報知装置。
  7. 前記吹鳴パターンは、前記報知音が出力されるON時間と前記報知音が出力されないOFF時間との組み合わせを一単位とし、前記一単位が所定の回数で繰り返されるものである請求項5に記載の報知装置。
  8. 前記ON時間、前記OFF時間、および前記報知音の周波数の少なくとも一つは変化可能な請求項7に記載の報知装置。
  9. 前記一単位における前記報知音の出力回数は偶数回または奇数回である請求項7に記載の報知装置。
  10. 前記繰り返される所定の回数は変化可能な請求項7に記載の報知装置。
  11. 他の機器と接続する機器接続手段と、
    前記接続される前記機器を種別する機器種別手段と、
    前記判別の結果に基づき、所定の前記報知音を選択する報知音選択手段とを備え、
    前記報知音選択手段により選択された報知音を出力する報知装置。
  12. 外部の音を取得する外部音取得手段と、
    前記外部音を種別する外部音種別手段と、
    前記判別の結果に基づき、所定の前記報知音を選択する報知音選択手段とを備え、
    前記報知音選択手段により選択された報知音を出力する報知装置。
  13. 前記の種別とは、少なくとも前記外部音の音量および/または周波数の分布に基づくものである請求項12に記載の報知装置。
  14. 前記報知音選択手段により選択される所定の前記報知音は、
    その用途に応じて周波数および/または吹鳴パターンが異なる請求項10または12に記載の報知装置。
  15. 請求項11に記載の報知装置と、
    前記報知装置に接続され、協働する少なくとも一つの機器とを備えた報知システム。
  16. 所定の報知音を出力する報知装置を用い、
    前記報知装置と他の機器を接続する工程と、
    前記報知装置と接続される前記機器を種別する工程と、
    前記判別の結果に基づき、所定の前記報知音を選択する工程とを備え、
    前記報知装置は、前記選択の工程により選択された報知音を出力する報知方法。
  17. 所定の報知音を出力する報知装置を用い、
    前記報知装置の外部の音を取得する工程と、
    前記外部音を種別する工程と、
    前記判別の結果に基づき、所定の前記報知音を選択する工程とを備え、
    前記報知装置は、前記選択の工程により選択された報知音を出力する報知方法。
  18. 請求項11に記載の報知装置の、他の機器と接続する機器接続手段と、前記報知装置と接続される前記機器を種別する機器種別手段と、前記判別の結果に基づき、所定の前記報知音を選択する報知音選択手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
  19. 請求項12に記載の報知装置の、外部の音を取得する外部音取得手段と、前記外部音を種別する外部音種別手段と、前記判別の結果に基づき、所定の前記報知音を選択する報知音選択手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
  20. 請求項18または19に記載のプログラムを担持した記録媒体であって、コンピュータにより処理可能な記録媒体。
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