JPS61159698A - 警報和音発生装置 - Google Patents

警報和音発生装置

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JPS61159698A
JPS61159698A JP60001158A JP115885A JPS61159698A JP S61159698 A JPS61159698 A JP S61159698A JP 60001158 A JP60001158 A JP 60001158A JP 115885 A JP115885 A JP 115885A JP S61159698 A JPS61159698 A JP S61159698A
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透 中島
井上 治彦
博文 岩田
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は和音成分を合む警音を発生する1ビットマイク
ロプロセッサ−を使用した警報和音発生装置に関する。
〔従来の技術〕
自動車用ホーンの音としては、澄んだ単−調和者よりも
基本周波数成分の異なる2音の和音が好ましいものであ
る。又、2音の各々は、基本周波数成分をa200〜7
00Hz程度に設定し、聴感上、耳に聞こえやすい概略
1〜3KH1程度の周波数範囲内の高次倍音成分が音圧
の主成分となるように設定することが望ましいものであ
る。例えば、圧電式ホーン等の電気振動で励振されて音
を発する発音装置でこのような和音を発生させようとす
る場合、従来技術では次のような方法が考えられる。
すなわち、第2図に示すように、和音にするために発振
周波数の異なる2つの発振回路21a。
21bを設定し、各々に分周変調回路22a、22bな
どを設定して、基本周波数成分を含みかつ特定の高次倍
音成分を多(含む単位パルス列PI+P2を出力するよ
うにする。そして、この技術は特開昭57−21039
5号公報に基づいた構造として考え出すことが出来た。
ところが、この構造では、独立した2つずつの発振回路
・変調回路を設けねばならず回路構成が複雑となり、さ
らに音色の要因である「各々の基本周波数成分および高
次倍音成分を任意に設定すること」は困難であった。
上記問題を解決するには、4ビット級のマイクロコンピ
ュータを用いて、タイミング演算しながら、基本周波数
成分の異なる2つの変調パルス信号を出力すればよいと
考えられるが、このようなマイクロコンピュータは蓄音
装置に実装するには高機能すぎて価格的にも高価なもの
である。
そこで本発明者らは、マイクロコンピュータの中で最も
低機能・低価格な1ビットマイクロプロセッサ−を用い
れば、以上の問題点を一挙に解決して、(1)基本周波
数成分の相互比率の安定した任意の実質的な和音を、(
2)簡単な回路構成で、(3)低価格で発生させること
が可能となる、と考えた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところが、1ビットマイクロプロセッサ−というのは1
命令で1ビツト毎の処理をするもので、日本電装■製N
DPIOIQなどが公知であるが、4〜8ビットマイク
ロプロセッサ−に比べ、(1)論理演算は1ビツト毎し
かできず、レジスタに設定した値をタイマの値と比較し
ながらJUMP命令を実行させるというようなタイミン
グ計算はできない。 − (2)同時に2つ以上の入出力ポートへのアクセスはで
きない。
(3)1ビットマイクロプロセッサ−のメモリー容量は
一般に少ない。
という機能上の制約があり、このような1ビットマイク
ロプロセッサ−で基本周波数成分の異なる複数個の信号
を出力して実質的に和音を発生させ、かつ蓄音効果も充
分に発揮させ得ることば考えられなかった。
そこで本発明は、前記制約があるにもかかわらず、1ビ
ットマイクロプロセッサ−により音色良好な警報和音を
発生させる装置を提供することにより、充分な性能を持
ちながらコンパクト・低価格な警報和音発生装置の実現
を可能とするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
そして、このために本発明は、複数個の出力ポートを有
する1ビットマイクロプロセッサ−を、使用し、該1ビ
ットマイクロプロセッサ−の前記出力ポートに複数個の
半導体スイッチング素子を接続し、該半導体スイッチン
グ素子の出力に基づいて実質和音成分を合む警音を発生
する発音装置を具備するものである。
そして、前記1ビットマイクロプロセッサ−は、前記複
数個の出力ポートに、プログラムに基づいてローとハイ
の繰り返し信号からなる矩形パルス列を出力するメモリ
ー手段を有している。しかも、前記矩形パルス列は、相
互に実質和音をなす複数個の基本周波数成分と該基本周
波数成分の複数倍の高次倍音成分を含む矩形パルス列か
ら成る。
更に、前記1ビットマイクロプロセッサ−は、前記半導
体スイッチング素子のON又はOFFへの反転作動時期
が同時に生じないように前記メモリ手段からの情報を前
記複数の出力ポートに繰り返し出力し、かつこの1つの
繰り返し周期つまり和音周期の中に前記矩形パルス列の
中の複数の前記基本周波成分のそれぞれの単位周期が実
質整数個分含まれるようプログラムされているものであ
る。
〔作 用〕
そして、これにより以下の作用をなす。
(1)半導体スイッチング素子は1ビットマイクロプロ
セッサ−からの出力を増幅して発音装置の音圧を増す作
用をなす。
(2)ローとハイの繰り返し信号からなる矩形パルス列
であっても、そのローとハイのタイミングを考慮し、パ
ルス周期、パルス形状を変化させれば任意の音を出すこ
とができ、この任意の1つの音を2つ発生させて、これ
らの音で実質的に和音を発生することが可能である。
すなわち、1つの矩形状の連続パルス列(単位パルス列
ともいう)で1つの音を発生させる考え方が公知である
が、本発明ではこのような連続パス列(単位パルス列)
を複数個合わせて実質的に和音が生じるようにしている
のである。
例えば、2つ合わせて和音を生じる連続パルス列(単位
パルス列)の夫々も矩形パルス列であり、それらの連続
パルス列(単位パルス列)を合成しても矩形パルス列に
なるものである。しかも、この合成した矩形パルス列を
再び元に分解した前記連続パルス列(単位パルス列)は
1つの基本周波数成分と、この基本周波数成分の例えば
3倍とかあるいは4倍とかの高次倍音成分を含むパルス
列からなるようにパルス列の形状が定められている。
つまり、この連続パルス列(単位パルス列)は連続した
単純なパルス(第2図のP3)ではなくて、高次倍音成
分を持たせるために2ON・1OFFとか3ON・l0
FFの如くパルス列の中にパルス欠損部のある単位パル
ス列、あるいは、パルス幅変調された単位パルス列であ
る。
(31)ビットマイクロプロセッサ−の機能上の制約か
ら半動体スイッチング素子のON又はOFFへの反転作
動時期が同時に生じないようにメモリー手段からの情報
を複数の出力ポートに繰り返し出力している。
すなわち例えば、2つある出力ポートのうち、一方の出
力ポートへは奇数アドレスでロー(LOとも記す)・ハ
イ(HIとも記す)の電位変化を指定し、他方の出力ポ
ートへは偶数アドレスでロー、ハイを指定して半導体ス
イッチング素子が同時刻に作動を開始しないようにして
いる。
(4)1ビットマイクロプロセッサ−内のメモリー手段
の容量には限度があるため、この限度中で、連続した実
質的に和音成分を合む警音を連続発生させるために和音
周期に着目している。
例えば、400Hzの基本周波数成分を含む連続パルス
列(単位パルス列)の単位周期は1/400=0.00
25secすなわち2.5 m s e cであり、こ
の400Hzの音と和音をなす500H2の基本周波数
成分を含む連続パルス列(単位パルス列)の単位周期は
1)500=0.002 s eCすなわち2ms e
 cである。よって、これら、両単位周期(2,5と2
)が実質整数個分含まれる周期(例えば2.5 X 4
.2×5のlQmsecであり、整数は4と5である。
勿論整数を8と10とし20 m s e cとしても
良い)を、出力ポートにメモリー手段からアクセスする
1周期(和音周期)とすれば、繰り返しアクセスするこ
とによって連続した蓄音を任意の長時間発生できるもの
である。
仮に、上記単位周期が整数個含まれず、中途半端な割り
切れぬ数となった場合には、繰り返しアクセスされる一
部の時期に和音が出す、音質の低下を伴なう。
〔発明の効果〕
上述の構成作用により、本発明によれば、部品数が少な
く安価でありながら、実質的に和音となる耳ざわりの良
い蓄音を発生する他励式の警報和音発生装置を得ること
ができる。
1ビットマイクロプロセッサ−は価格が安く、ハードロ
ジック回路に比べると、品質が安定しており、任意の音
に変更する仕様変更が容易である埠優れた特徴を有する
が、本発明においては、この1ビットマイクロプロセッ
サ−を用いて和音を発生させることができ、1ビットマ
イクロプロセッサ−内のメモリー手段の容量を極力少な
くして耳ざわりの良い音を連続発生させることができる
又、この音の中には音圧に寄与する高次倍音成分が互い
に実質和音を発生する周波数成分として入っているから
警報音としての迫力も大きく、注意を換起するのに最適
であるという効果がある。
〔実施例〕
(第1実施例) 回路図を第1図に示す。1ビットマイクロプロセッサ−
1の出力ポート2a、2bは半導体スイッチング素子を
なす例えばトランジスタ3a、3bのベースに接続して
いる。1mは1ビットマイクロプロセッサー内のメモリ
ー手段である。各々のトランジスタ3a、3bのコレク
タ側は、昇圧トランス4al  4bの1次側を介して
電源の+側(13(V)であり符号Bでターミナルを示
す)に接続している。昇圧トランス4a、4bの昇圧比
は約1:10であり、2次側に圧電発音体5 a +5
bを接続している。この圧電発音体5a、5bは周知の
ものを使用しであるが、後述する第8図又は第10図の
ものを使用することも可能である。
発振用抵抗6はIMΩであり、クロック周波数rc=2
4KHzを得ている。抵抗7、コンデンサ8、ツェナー
ダイオード9の各素子で1ビットマイクロプロセッサ−
1の5v用電源回路を構成している。一点鎖線で囲んだ
5abは発音装置である。
1ビットマイクロプロセッサーlのプログラムとしては
、第3図に示すように、各出力ポート2a、2bに対し
てLO,HIを指定する命令で構成され、1周240命
令を繰り返すように設定している。又、1ビツト毎の処
理しかできないために、一方の出力ポート2aへは奇数
アドレスで、他の出力ポート2bへは偶数アドレスでL
O,HIを指定するように考慮している。1命令はlク
ロックで実行され、実行時間は1 / f c = 1
 / 24KHzm41.7#secであり、1周時間
は240X1/fc=10msecである。
真出力ポート2a、2bからの出力信号となる矩形パル
ス列50の詳細を第4図を用いて説明する。出カポ−)
2aからは、第4図(Mlに示すように、プログラム1
周の間に単位周期(符号51))2.5m5ecのパタ
ーンすなわち連続パルス列(単位パルス列)501が4
回繰り返すように設定している。単位周期51)はH1
時間の異なる(パルス幅変調した)3つのパルス列で構
成している。出力ポート2bからは、第4図Cb)に示
すような連続パルス列(単位パルス列)502が同様に
パルス幅変調したパルス列で単位周期(符号512で示
す)2msecのパターンが5回繰り返すように設定し
ている。
第4図破線部を詳細に第5図に示すが、各々のLO,H
Iタイミング(トランジスタ3a、3bのOFF、ON
タイミング)は、いずれも同時におさらないようにシフ
トされている。第5図中、53はシフト分であり通常1
クロック分に設定される。
まず、この第1実施例で音色良好な和音が出せることを
説明する。ホーンの基本周波数比は、4:5又は5:6
の比率に設定するのが望ましいことが知られている。ホ
ーン以外にも音色良好な和音というのは、基本周波数比
が簡単な自然数(1゜2.3.4・・・)の比となって
いることは公知である0例えば、音楽の分野で知られる
「ドミソ」「ファラド」 「ソシレ」などの和音基本周
波数比はいずれも4:5:6となっている。
本発明者らは、このような和音というのは、各々単位周
期の最小公倍数に匹敵する見掛は上の周期性をもってい
ることに着目した。つまり、単位周期(基本周波数の逆
数)が2.5m5ec(40OH2)と2m5ec (
500Hz)の4:5和音は、前者が整数である4回、
後者が整数である5回、それぞれ繰り返す10m5ec
ごとに各々の相対関係が一致するものである。以下、こ
れを「和音の周期」 (第4図の符号52)ということ
にする。
出カポ−)2a、2bからの出力信号の相対関係は、こ
の和音の周期で繰り返すように設定すればよいから、1
ビットマイクロプロセッサー1のように「複雑なタイミ
ング計算ができない」低機能なものでも和音周期分だけ
のLO,HIパターンをプログラム的にメモリし、繰り
返し出力することにより和音を連続的に出すことができ
る。
よって、本発明の第1実施例では、1ビットマイクロプ
ロセッサ−の複数個の出力ポートに、プログラムに基づ
いてローとハイの繰り返し信号からなる矩形パルス列(
第4図の50)を出力するメモリー手段(第1図の1m
)を有し前記矩形パルス列50は、相互に実質和音をな
す複数個の基本周波数成分と該基本周波数成分の複数倍
の高次倍音成分を含む矩形パルス列から成るようにパル
ス幅変調されている。
そして、1ビットマイクロプロセッサ−は、前記半導体
スイッヂング素子(第1図の38.3b)のON又はO
FFへの反転作動時期が同時に生じないように前記メモ
リ手段Inからの情報を複数の出力ポート2a、2bに
繰り返し出力し、かつこの1つの繰り返し周期つまり和
音周期(第4図の符号52)の中に矩形パルス列50の
中の複数の前記基本周波成分のそれぞれの単位周期51
)゜512が実質整数個分含まれるようプログラムされ
ている。
この場合、矩形パルス列50の複数の前記基本周波数成
分の前記単位周期51).512の最小公倍数に相当す
る周期が前記和音周期52に一致するようにすることが
最も少ないメモリー手段1mのメモリー容量で本発明を
実施できるようになることが明らかである。
なお、ここで半導体スイッチング素子3a、3bのON
又はOFFへの反転作動時期が同時に生しないように、
メモリー手段1mからのデータを出力ポート2a、2b
に繰り返し出力する理由について説明する。この第1実
施例では、第3図に示したように、出力ポート2aへは
奇数アドレスで、出力ポート2aへは偶数アドレスでL
O,H■の状態切替を行うように設定することにより、
トランジスタ3a、3bのOFF、ONのタイミングを
いずれも同時に行わないように設定している。
このようにすれば、1ビットマイクロプロセッサ−のよ
うに「l命令で1つの入出力ポートしかアクセスできな
い」低機能なものでも、基本周波数成分の異なる複数個
の連続パルス列(単位パルス列)501,502を実質
同時に出力することが可能なのである。つまり、2つの
連続パルス列(単位パルス列)501,502を1つの
1ビットマイクロプロセッサーで出力可能にするためと
いうのが前述の理由である。
このようにして、1ビットマイクロプロセッサーで実質
和音を発生させることが可能であり、各々の基本周期内
においては初回なるLO,HIパターンを設定しても良
いのであるが、第4図(a)。
(blに示す第1実施例のように、パルス幅の異なる(
パルス幅変調された)3つのパルス列で単位周期(51
)又は512)を構成することにより、高次倍音成分の
うちの第3次倍音成分を最も多く含んだ信号とすること
が可能であり、音圧の特に大きい警音を発生させること
ができる。
第4図山)、つまり第5図(blの信号の周波数特性を
第6図18)、 (a) ’に示す。第6図は左側にパ
ルス波形を右側に周波数特性を示し、(a)と(al 
’ 、(b)と(b) ’ 、(C1と(C)′が夫々
対応している。この第6図(a)のような信号パターン
では、各パルスの幅を変えることによって音色、音圧の
調整(いいかえれば周波数特性の調整)をすることが可
能である。
このことは、次に述べる第2実施例、第3実施例と、第
1実施例である第6図(al、 (a) ’とを比較す
れば明らかになる。
(第2実施例) この第2実施例は連続パス列(単位パルス列)の形のみ
を変えたもので、あとは第1実施例と同じである。この
第2実施例では第6図山)のようにパルス幅変調を第1
実施例よりも小さくしであるので、第6図伽)′の如く
高次倍音成分となる3次倍音成分■をさらに多く含んだ
音圧の大きい音にすることができる。なお、第6図にお
いてaはパルス波高値である。
(第3実施例) 第3実施例も第2実施例と同様に単位パルス列の形のみ
を変えたものである。第3実施例では第6図(C)のよ
うにパルス幅変調を大きくしたので、第6図(C)′の
如く基本周波数成分■の大きいソフトな音にすることが
できる。
(第4実施例) 第4実施例は第7図のような矩形パルス列50を用いる
ものであり、その他は第1実施例と同じである。この第
7図のものは単位周期51).512の間で一定幅パル
スの数だけを操作したものであり、この場合は、特に2
ON、l0FF型のものであって、501).5021
はパルス欠損部である。そして、この第7図のものにお
いても、基本周波数成分の他に高次倍音成分(特に第3
次倍音成分)を多く含む。
次に、第1実施例の圧電ホーンのみを変更した第5.第
6実施例について説明する。
(第5実施例) 第1実施例では周知の圧電発音体を使用したが、この第
5実施例の圧電発音体5bは、例えば第8図に示すよう
な構造とし、共振周波数が約500Hz、約1.5 K
 Hzとなるように、各部形状、材質、寸法等を適切に
設定したものである(周波数特性例を第9図に示す)、
このような周波数特性では第1図の出力ポート2bから
の信号(単位パルス列)の周波数成分と前記圧電発音体
の共振周波数が一致して効率よく音を発生させることが
できる。なお、第8図において、発音板1)は振動板1
2に対して薄板状にした圧電素子13を張り合わせて構
成されるもので、この発音板1)はハウジング14の開
口部に対して対設設定され、このハウジング14の開口
部には蓋状態となるハウジング15を取付は設定し、上
記発音板1)を固定保持するようになっている。この場
合、ハウジング15に対しては、多数の開口16a、1
6b・・・が形成され、この開口16a、16b・・・
は発音板1)部分で発生された音響を外部に放出するた
めに作用するもので、このハウジング15部分に対応し
て空気層17が形成される。上記ハウジング14の例え
ば底板部分には、第1図の昇圧トランス4b、トランジ
スタ3b等が収納された駆動回路18が取付は設定され
るもので、この駆動回路18から上記発音板1)に対し
て、リード線19.20を介して発音駆動信号が供給さ
れるようになっている。
なお、この第5実施例の他方の圧電発音体(第1図の5
3に相当)も第8図と同様の構造であるが、共振周波数
が約400 Hz 、約1.2 K Hzとなるように
設定しである。
(第6実施例) 次に、1対の圧電発音体(第1図の5a、5b)′を一
体化した例えば第1O図に示すような構造にすれば外観
上1個の警音器で2個の蓄音器を同時吹鳴させたのと同
様の和音が発生でき、車両搭載上の省スペース化、軽量
化などを実現することが可能である。なお、第1O図に
おいて、第1および第2の発音体31及び32が、互い
に平行状態となるように対向設定されている。この第1
および第2の発音板31.32は第1図の圧電発音体5
a、5bに相当するものであり、それぞれ円盤状の金属
振動板33.34に対して、その中心部分に同心状態と
なるように薄板円盤状の圧電素子35および36を、そ
れぞれ張り合わせ設定して構成されるものである。ここ
で、上記圧電素子35および36のそれぞれ寸法は、「
42φ×0.3罷」、[48φX Q、3 vs Jで
あり、振動板33はコバール(商品名:日本鉱業製高ニ
ッケル合金)、振動板34は黄銅でそれぞれ構成され、
その寸法は共にr90φ×0.2fl」に設定される。
上記対向設定される第1および第2の発音板31および
32のそれぞれ外周部は、合成樹脂で構成されるリング
37に対して接着固定されるもので、この第1および第
2の発音板31.32およびリング37で囲まれる内部
には、空気室38が形成されるようになっているもので
、この空気室38を含む第1および第2の発音板31.
32によって、発音部材39が構成されるようになるも
のである。
そして、上記第1および第2の発音板31および32に
対して駆動電流を供給するリード線40a、40bおよ
び41a、41bは各々独立して駆動回路42に対して
接続するもので、この場合第1の発音板31のリード線
40a、40bは特に図では示してないが、リング37
に形成された溝を介して駆動回路42部分に導かれる。
上記発音部材39を構成するリング37には、複数例え
ば4カ所の凹部37a(図では1カ所しか見えない)が
形成され、この各凹部37aに対しては、それぞれゴム
製の支持部材43aを嵌め込み設定し、この支持部材4
3aは、ハウジング44の内側壁に対して取付は設定す
るようにする。
そして、上記発音部材39が、ハウジング44の内部に
弾性的に保持設定されるようにするものである。ここで
、上記ハウジング44は、本体部44aとその開口部分
に対して接着固定される蓋体部44bとから構成され、
上記支持部材43aはそれぞれ本体部44aの開口部周
部に形成した凹部に対して嵌め込み設定し、これを蓋体
部44bによって押え込み設定するようにしてなる。
ここで、上記発音部材39を構成するリング37の外径
を93m5に設定し、ハウジング44の内径を100f
iに設定することによって、リング37の外周部分に長
さh、幅yの全周にわたるリング状態の音響通路45が
形成されるようになっている。また、上記発音部材39
の第1の発音板31と、ハウジング44の蓋体部44b
の前面板との間に厚さha=l 1mの前側空気層46
が形成され、さらに第2の発音板32とハウジング44
の本体部44aの底板部との間には、厚さR=5鶴の後
側空気層47が形成されるようになっている。
そして、上記ハウジング44の蓋体部44bの前側板部
分には、外側寄りに分布して直径4.8 tmの放音用
の、例えば48個の開口48a、48b・・・を形成し
てなる。
このような発音装置において、低周波域に共振をもたせ
るためには1.振動部分の直径を大きく設定し、その板
厚を薄くして、外周部分を固定すればよいことは知られ
ている。そして、上記実施例に示した発音装置にあって
は、上記のように各寸法数値を設定することによって、
発音板31および32の1次共振周波数をそれぞれ約4
00Hzおよび約50 GHzに設定することができる
(第7実施例) 第1.第2の実施例では、第1図の出力ポート’la、
  2bからの出力信号は3次倍音成分を最も多く含む
ように設定したが、圧電発音体5a、5bの周波数特性
に応じて他の倍音成分を最大にするようにしても良い。
例えば4次倍音成分を最大に設定した場合の矩形パルス
列の例を第1)図(a)。
(blに示す。この例のように出力ポート2a、2b各
々からの出力信号(単位パルス列)のパターンを異なら
せてもよい。
(第8実施例) 以上の各実施例では2音による和音としたが、1ビット
マイクロプロセッサーの3つの出力ポートを用いて3重
和音としてもよい。例えば、単位周期が2.5 m s
 e c (400Hz ) 、2 m s e c(
500Hz) 、1.67m5ec (600Hz)の
実質4:5:6和音としても和音周期は実質IQmse
cである。
(第9実施例) 以上の実施例では、各々の出力ポート2a、2bからの
出力信号は各々独立した基本周波数成分を有する単位パ
ルス列であった。すなわち1ビットマイクロプロセッサ
−1の出力ポートの各々2a、2bには、前記出力ポー
トごとに異なる基本周波数成分を持つように、例えば第
4図、第7図。
第1)図の如く、単位パルス列501.502に分離さ
れて矩形パルス列50が出力され、1つの出カポ−)2
aと他の出力ポート2bとでは夫々の単位パルス列(5
01および502)の基本周波数成分が異なるものであ
った。
しかし、この第9実施例では2つの単位パルス列を加減
算して得られる矩形パス列を考え出し、この矩形パルス
列のプラス側とマイナス側とを2つの出力ポート2a、
2b (第13図)より出力し、2つのトランジスタを
PUSH,、PULL方式でスイッチング駆動したもの
である。(フーリエ級数の理論によれば、加減算しても
周波数成分は変わらない。) この場合の出力ポートからの出力信号すなわち矩形パル
ス列を第12図(a)、 (b)に示す。この例は、第
7図(a)の単位パス列501より第7図山)の単位パ
ルス列502を減算して得られる第12図(C1のパル
ス波形のプラス側を第13図の出力ポート2aより、マ
イナス側を出力ポート2bより出力させたものである。
この場合、1ビットマイクロプロセッサーのメモリー手
段には、異なる基本1周波数酸分を持つ単位パルス列5
01.502が互いに減算されてすなわち合成されてプ
ログラムされていることになる。なお、減算でなく加算
して合成することも可能である。
更に、この場合には、駆動回路は第13図に示すように
、昇圧トランス4は中間タップ付トランスとし1次側の
中性点4cを共通端子(中間タップ)として使用すれば
良い。又、この場合、トランジスタOFF時に発生する
キックバ・2り電圧(逆起電力)によって、和音周期で
ある1・0OHz(= 10ms e c)の高調波ひ
ずみが発生し音色の悪化が生じるが、トランス4の1次
側の中間タップ4Cと1次入力端子4a、4b間にダイ
オード10a、10bを挿入することにより防止できる
(第10実施例) さらに、上記第9実施例では2枚の圧電振動板5a、5
bをトランスの2次側端子4a2,4b2に並列に接続
したが、共振帯域幅の広い圧電振動板、又は、電磁力で
駆動される周知のスピーカを使用すれば、1枚の発音体
を用いることも可能である。
(その他の実施例) 以上説明した実施例では、和音の基本周波数成分は40
0Hzと500Hzとしたが、周波数、は第2図、第1
3図の発振用抵抗6の値を変更するなどの手段により任
意に設定可能である。又、基本周波数比も4:5又は5
:6以外にも、3:4又は6:7あるいは5ニアなどで
あっても良く、要は簡単な自然数比となるようなもので
あれば良い。
又、発音装置は、昇圧トランスを持たないものでも実施
でき、圧電発音体以外にも例えばボイスコイルを持った
スピーカを使用できる。
更に、第8実施例は図示しなかったが、1ビットマイク
ロプロセッサーには出力ポートが3つあり、トランジス
タが1 (Itずつ夫々の出力ポートに接続されており
、トランジスタのコレクタとアース間に夫々接続された
中間タップを持たない通常のトランスと、このトランス
に夫々接続された台杆3個の圧電発音体を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明装置の第1実施例における警報和音発生
回路図、第2図は従来技術に基づいた警報和音発生回路
を説明するブロック図、第3図は第1実施例における1
ビットマイクロプロセッサ−のプログラム、第4図は第
1実施例における駆動信号となる矩形パルス例の波形図
、第5図は第1実施例における駆動信号のタイミングを
示す詳細波形図、第6図(a)、 (bl、 (C)、
 (a) ’ 、 (b) ’ 、 (C) ’は第1
実施例乃至第3実施例における駆動信号の波形図および
その波形での周波数特性図、第7図は第4実施例におけ
る駆動信号波形図、第8図は第5実施例における圧電発
音体の構造例を示す断面図、第9図は第5実施例の圧電
発音体の周波数特性図、第1θ図は第6実施例の圧電発
音体の構造例を示す断面図、第1)図は第7実施例にお
ける駆動信号波形図、第12図は第9実施例における駆
動信号波形図、第13図は第9実施例における警報和音
発生回路図である。 2a、2b・・・出力ポート、1・・・1ビットマイク
ロプロセッサ−13a、3b・・・半導体スイッチング
素子、5ab・・・発音装置、1m・・・メモリー手段
、50・・・矩形パルス列、■・・・基本周波数成分、
■・・・高次倍音成分となる3次倍音成分、52・・・
和音周期、51),512−・・単位周期、4a、4b
・−昇圧トランス、5a、5b・・・圧電発音体、4c
・・・中間タップ、4a1.4bl・・・1次入力端子
、4a2.4b2・・・2次側端子、44・・・圧電発
音体の−1体化したハウジング、10a、10b・・・
ダイオード。 D 第2図 り 第6図 IEIK数にHz 第7図 第8因 第9図 局濃凱 にHz 第10図 第1)図 第12図 へ2 (a 手続補正書(試 昭和60年 5月lf日 昭和60鯛軸慣藻1)58号 2発明の名称 警報和音発生装置 3補正をする者 事件との関係  特許出願人 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 (426)日本電装株式会社 代表者 戸田窓台 4代 理 人 〒448  愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地5補正指
令の日付 発送日  昭和60年4月lO日 6補正の対象 明細書の図面の簡単な説明の欄および図面7 補正の内
容 A、明細書を以下のとおり補正します。 (1)第32頁第18行にr(a) ’ 、 (b) 
’ 、 (C1’ Jとあるのをr(d)、 18)、
 (f)Jに補正します。 B0図面中第6図を別紙のとおり補正します。 6図 1m:LvLKH2

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)複数個の出力ポートを有する1ビットマイクロプ
    ロセッサーと、該1ビットマイクロプロセッサーの前記
    出力ポートに接続された複数個の半導体スイッチング素
    子と、 該半導体スイッチング素子の出力に基づいて実質和音成
    分を合む警音を発生する発音装置とを備え、 前記1ビットマイクロプロセッサーは、前記複数個の出
    力ポートに、プログラムに基づいてローとハイの繰り返
    し信号からなる矩形パルス列を出力するメモリー手段を
    有し、 前記矩形パルス列は、相互に実質和音をなす複数個の基
    本周波数成分と該基本周波数成分の複数倍の高次倍音成
    分を含む矩形パルス列から成り、かつ前記1ビットマイ
    クロプロセッサーは、前記半導体スイッチング素子のO
    N又はOFFへの反転作動時期が同時に生じないように
    前記メモリ手段からの情報を前記複数の出力ポートに繰
    り返し出力し、かつこの1つの繰り返し周期つまり和音
    周期の中に前記矩形パルス列の中の複数の前記基本周波
    成分のそれぞれの単位周期が実質整数個分含まれるよう
    プログラムされていることを特徴とする警報和音発生装
    置。
  2. (2)前記矩形パルス列の複数の前記基本周波数成分の
    前記単位周期の最小公倍数に相当する周期が前記和音周
    期に一致することを特徴とする特許請求の範囲第1項記
    載の警報和音発生装置。
  3. (3)前記発音装置には、前記半導体スイッチング素子
    に接続された昇圧トランスと、該昇圧トランスに接続さ
    れた圧電発音体とを有することを特徴とする特許請求の
    範囲第1項又は第2項に記載の警報和音発生装置。
  4. (4)前記昇圧トランスは1対からなり、夫々が前記半
    導体スイッチング素子に接続されており、かつ前記圧電
    発音体も互いに共振周波数が異なる1対からなり、夫々
    の前記昇圧トランスに接続されていることを特徴とする
    特許請求の範囲第3項に記載の警報和音発生装置。
  5. (5)前記昇圧トランスは一個の中間タップ付トランス
    からなり、このトランスの1次側に中間タップを有し、
    この中間タップの両側に1次入力端子を有し、前記1対
    の半導体スイッチング素子の夫々が前記1次入力端子に
    接続され、かつ該トランスの2次側端子両端に前記圧電
    発音体が接続されている特許請求の範囲第3項に記載の
    警報和音発生装置。
  6. (6)前記圧電発音体は、互いに共振周波数が異なる1
    対のものを並列接続して構成されている特許請求の範囲
    第5項に記載の警報和音発生装置。
  7. (7)前記1対の圧電発音体は、単一のハウジング内に
    一体的に収納されていることを特徴とする特許請求の範
    囲第4項又は第6項に記載の警報和音発生装置。
  8. (8)前記中間タップ付トランスの1次側の前記中間タ
    ップと前記1対の1次入力端子との間に夫々キックバッ
    ク電圧吸収用のダイオードが接続されている特許請求の
    範囲第5項に記載の警報和音発生装置。
  9. (9)前記1ビットマイクロプロセッサーの前記出力ポ
    ートの各々には、前記出力ポートごとに異なる前記基本
    周波数成分を持つように単位パルス列に分離されて前記
    矩形パルス列が出力され、1つの前記出力ポートと他の
    出力ポートとでは夫々の前記単位パルス列の前記基本周
    波数成分が異なることを特徴とする特許請求の範囲第1
    項に記載の警報和音発生装置。
  10. (10)前記1ビットマイクロプロセッサーの前記メモ
    リー手段には、異なる前記基本周波数成分を持つ単位パ
    ルス列が互いに加算又は減算されてすなわち合成されて
    プログラムさせれていることを特徴とする特許請求の範
    囲第1項又は第5項に記載の警報和音発生装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61238096A (ja) * 1985-04-15 1986-10-23 株式会社デンソー 自動車用の警報発生装置
JPH0355599A (ja) * 1989-07-25 1991-03-11 Nippondenso Co Ltd 警報音発生装置
JP2011178310A (ja) * 2010-03-02 2011-09-15 Denso Corp 車両用報知システム
JP2016109704A (ja) * 2014-12-02 2016-06-20 マツダ株式会社 和音用デジタル信号の生成方法および生成装置
JP2017138786A (ja) * 2016-02-03 2017-08-10 地方独立行政法人大阪府立産業技術総合研究所 音声出力装置、照明付き音声出力装置および報知システム

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