JP5338480B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタ、プロッタ等またはそれら複数の機能を備えた複合機等の画像形成装置に関し、特に像担持体の表面に塗布・供給される潤滑剤の寿命を検知する画像形成装置に関する。
像担持体である感光体や、中間転写体あるいは転写搬送体の表面に潤滑剤を供給することで、トナーやトナー外添剤によるフィルミングの発生を防止したり、摩耗を低減したり、クリーニング性を向上させたりする効果があることが知られている。一方で、このような画像形成装置では潤滑剤が枯渇した状態で画像形成装置を動作させてしまうと、潤滑剤の保護作用が働かないために、感光体や、中間転写体あるいは転写搬送体が摩耗やフィルミング等の致命的なダメージを受けてしまうため、潤滑剤の残量や寿命を検知する発明もなされている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1記載の技術では、ブロック・固形状の潤滑剤が導電体で形成された加圧部材当接板に固設されており、加圧部材当接板上の潤滑剤の大半が消耗した時点で、加圧部材当接板が潤滑剤の当接対象方向への移動を規制する移動規制手段に当接するよう構成されている。移動規制手段が導電性部材からなることで、加圧部材当接板の移動規制手段への当接により、加圧部材当接板と移動規制手段とが導通状態となり、この導通状態を検知する検知手段を設けたことにより、潤滑剤の寿命を検知することができるようになっている。
しかしながら、特許文献1記載の技術では、加圧部材当接板が移動規制手段に当接することにより、その電気的導通状態を検知手段が検知するため、例えば、加圧部材当接板や移動規制手段の当接部が潤滑剤やトナー等の電気絶縁性の材料で汚れてしまうと、加圧部材当接板と移動規制手段とが当接・接触しても導通状態とならず、潤滑剤が寿命であることを検知できなくなるという問題点がある。
そこで、本発明は、上述した課題・事情に鑑みてなされたものであって、トナーや潤滑剤の汚れによる影響を受けにくく、潤滑剤の寿命を確実に検知することができ、ひいては潤滑剤の枯渇によって像担持体にトナーフィルミング等の不具合の発生することを未然に防止できる画像形成装置を実現し提供することを主な目的とする。
上述した課題を解決するとともに上述した目的を達成するために、請求項ごとの発明では、以下のような特徴ある手段・発明特定事項(以下、「構成」という)を採っている。
請求項1記載の発明は、像担持体と、該像担持体の表面に供給される潤滑剤と、該潤滑剤を支持する潤滑剤支持手段と、前記潤滑剤を前記像担持体の表面へ供給する潤滑剤供給手段と、前記潤滑剤支持手段を介して前記潤滑剤を前記潤滑剤供給手段と接触する向きに加圧する加圧手段とを具備する画像形成装置において、前記潤滑剤の寿命を検知する、前記潤滑剤支持手段に接触可能な潤滑剤寿命検知手段を有し、前記潤滑剤支持手段と前記潤滑剤寿命検知手段とが、接触状態から非接触状態となることにより、前記潤滑剤の寿命が検知されるものであり、前記潤滑剤寿命検知手段は、前記潤滑剤の長手方向両端に配置されており、前記潤滑剤寿命検知手段の何れか一方が、前記潤滑剤支持手段と非接触状態となった場合に、前記潤滑剤の寿命が検知されることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、前記加圧手段による前記潤滑剤の前記潤滑剤供給手段と接触する向きへの変位を規制する規制手段を有し、前記潤滑剤が前記規制手段により前記潤滑剤供給手段と接触する向きへの変位を規制されることによって、前記潤滑剤支持手段と前記潤滑剤寿命検知手段とが接触状態から非接触状態となることで、前記潤滑剤の寿命が検知されることを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項1または2記載の画像形成装置において、前記潤滑剤支持手段は導電性材料で、前記潤滑剤寿命検知手段は検知電極でそれぞれ構成されており、前記潤滑剤支持手段と前記検知電極との通電量が減少することにより、前記潤滑剤の寿命が検知されることを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項記載の画像形成装置において、前記潤滑剤支持手段と前記検知電極との間の電気抵抗が導通状態から絶縁状態に変化することにより、前記潤滑剤の寿命が検知されることを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項1ないしの何れか一つに記載の画像形成装置において、前記潤滑剤の寿命が検知された場合には、画像形成動作を禁止し、前記潤滑剤が寿命であることを報知することを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項または記載の画像形成装置において、前記潤滑剤寿命検知手段が、前記潤滑剤のセット検知手段を兼ねることを特徴とする。
本発明によれば、上記構成により、上記課題を解決して上記目的を達成できる新規な画像形成装置を実現し提供することができる。主な請求項ごとの効果を挙げれば以下のとおりである。
請求項1ないし4記載の発明によれば、上記構成により、潤滑剤の寿命が検知されるので、トナーや潤滑剤の汚れによる影響を受けにくく、潤滑剤の寿命を確実に検知することができ、ひいては潤滑剤の枯渇によって像担持体にトナーフィルミング等の不具合の発生することを未然に防止できるとともに、潤滑剤の消費量に長手方向の偏差が発生した場合でも、例えば一対の潤滑剤寿命検知手段で潤滑剤の寿命を検知することができるので、コストダウンが可能となる
請求項記載の発明によれば、潤滑剤が寿命で枯渇した状態で動作させることにより、像担持体が損傷・ダメージを受けてしまうのを未然に防止できる。
請求項記載の発明によれば、潤滑剤がセットされていない状態で動作させることにより、像担持体が損傷・ダメージを受けてしまうのを未然に防止できる。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置としてのカラー複写機全体の概略的な断面図である。 カラー複写機の画像形成ユニットの内部構成を示す断面図である。 図2とは別の画像形成ユニットの内部構成を示す断面図である。 画像形成ユニットに設けられる非接触式の帯電ローラの断面図である。 本発明に係る参考例の潤滑剤供給装置の一部断面図である。 (a)、(b)、(c)は、ホルダに保持された潤滑剤消費の推移状態の一例を誇張して示す簡略的な正面図である。 本発明に係る参考例の潤滑剤寿命検知装置を示す説明図である。 本発明の一実施形態の潤滑剤寿命検知装置を示す説明図である。 (a)は、図8の潤滑剤寿命検知装置における一方端部の構成・動作を示す断面図、(b)は、図8の潤滑剤寿命検知装置における他方端部の構成・動作を示す断面図である。
以下、図面に基づいて本発明の一実施形態を説明する。まず、図1を参照して、本発明の画像形成装置を説明する。図1は、本発明をタンデム中間転写方式のフルカラー複写機に適用した例を示す全体構成図である。
このフルカラー複写機は、装置本体100と、装置本体100の下部に配置され装置本体100を載せる給紙テーブル200と、装置本体100の上部に配置された画像読取装置であるスキャナ300と、該スキャナ300のさらに上部に配置された原稿自動搬送装置(ADF)400等とから構成されている。
装置本体100のほぼ中央部には、Y(イエロー)、C(シアン)、M(マゼンタ)、Bk(ブラック)の4つの画像形成手段としての画像形成ユニット18Y、18C、18M、18Bkを横に並べて配置してタンデム画像形成部20が構成されている。タンデム画像形成部20の各画像形成ユニット18Y、18C、18M、18Bkは、それぞれY、C、M、Bkの各色トナー像が形成される像担持体としての感光体40Y、40C、40M、40Bkを有している。
以下、各画像形成ユニット18Y、18C、18M、18Bkの構成は、同様であるため、この画像形成ユニット18Y、18C、18M、18Bkおよび感光体40Y、40C、40M、40Bkのみにトナー色を表す添字符号を付すこととする。
タンデム画像形成部20の上方には、露光装置21が設けられている。露光装置は、各色毎に用意されたレーザダイオード(LD)方式の4つの光源と、6面のポリゴンミラーとポリゴンモータから構成される1組のポリゴンスキャナと、各光源の光路に配置されたfθレンズ、長尺WTL等のレンズやミラーから構成されている。各色の画像情報に応じてLDから射出されたレーザ光はポリゴンスキャナにより偏向走査され各色の感光体40Y、40C、40M、40Bkに照射される。
タンデム画像形成部20の下方には、無端ベルト状の中間転写ベルト10が設置されている。中間転写ベルト10は、図示例では3つの支持ローラ14・15・16に掛け回して図中時計回りに回転搬送可能であり、支持ローラ14は中間転写ベルト10を回転駆動する駆動ローラである。また、第1の支持ローラ14と第2の支持ローラ15間には、各色の感光体40Y、40C、40M、40Bkから中間転写ベルト10にトナー像を転写する一次転写手段としての一次転写ローラ62が中間転写ベルト10を間に挟んで各感光体40Y、40C、40M、40Bkに対向するように設けられている。
第3の支持ローラ16の下流には、画像転写後に中間転写ベルト上に残留する残留トナーを除去する中間転写ベルトクリーニング装置17が設けられている。中間転写ベルト10の材質としては、ポリフッ化ビニリデン、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート等の樹脂材料をシームレスベルトに成型し使用することができる。これらの材料はそのまま用いたり、カーボンブラック等の導電材により抵抗調整したりすることが可能である。また、これらの樹脂を基層として、スプレーやディッピング等の方法により表層を形成し、積層構造にしても良い。
中間転写ベルト10の下方には、2次転写装置22が配置されている。2次転写装置22は、図示例では、2つのローラ23間に、無端ベルトである2次転写ベルト24を掛け渡して構成し、中間転写ベルト10を介して第3の支持ローラ16に押し当てて配置し、中間転写ベルト10上の画像をシート状記録媒体としての転写材に転写する。2次転写ベルト24としては、中間転写ベルト10と同様の材料を用いることができる。
2次転写装置22の左側には、転写材上の画像を定着する定着装置25が配置されている。定着装置25は、無端ベルトである定着ベルト26に加圧ローラ27を押し当てて構成されている。上述した2次転写装置22は、画像転写後の転写材を定着装置25へと搬送するシート搬送機能も備えている。もちろん、2次転写装置として、転写ローラや転写チャージャを配置してもよく、そのような場合は、この転写材搬送機能を別途備える必要がある。
なお、図示例では2次転写装置22および定着装置25の下方に、上述したタンデム画像形成部20と平行に、転写材を反転排紙したり、転写材の両面に画像を形成するために転写材を反転して再給紙したりする反転装置28を備えている。
このフルカラー複写機を用いてコピー動作を行うときは、ADF400の原稿台30上に原稿をセットする。または、ADF400を開いてスキャナ300のコンタクトガラス32上に原稿をセットし、ADF400を閉じて原稿を押さえる。そして、不図示の操作部のスタートスイッチを押すと、ADF400に原稿をセットしたときは、原稿を搬送してコンタクトガラス32上へと移動した後、他方コンタクトガラス32上に原稿をセットしたときは、直ちにスキャナ300を駆動し、第1走行体33および第2走行体34を走行する。そして、第1走行体33で光源から光を発射するとともに原稿面からの反射光をさらに反射して第2走行体34に向け、第2走行体34のミラーで反射して結像レンズ35を通して読取りセンサ36に入れ、原稿内容を読み取る。その後、操作部でのモード設定、あるいは操作部で自動モード選択が設定されている場合には原稿の読み取り結果に従い、フルカラーモードまたは白黒モードで画像形成動作を開始する。
フルカラーモードが選択された場合には、各感光体40Y、40C、40M、40Bkが図1で反時計回り方向にそれぞれ回転する。そして、その各感光体40Y、40C、40M、40Bkの表面が帯電装置を構成する帯電手段としての帯電ローラ70(図2参照)により一様に帯電される。そして、各色の感光体40Y、40C、40M、40Bkには露光装置21から各色の画像に対応するレーザ光L(図2参照)がそれぞれ照射され、各色の画像データに対応した潜像がそれぞれ形成される。各潜像は感光体40Y、40C、40M、40Bkが回転することにより各色の現像装置58で各色のトナーが現像される。各色のトナー像は中間転写ベルト10の搬送とともに、中間転写ベルト10上に順次転写されて中間転写ベルト上にフルカラー画像が形成される。転写後の感光体40Y、40C、40M、40Bkは除電ランプ72(図2参照)により光除電され、クリーニング手段を備えたクリーニング装置(図2参照)により転写残のトナーが除去される。
一方、給紙テーブル200内に複数配設されている給紙ローラ42の1つを選択回転し、給紙テーブル200のペーパーバンク43に多段に備える給紙カセット44の1つから転写材を送り出し、分離ローラ45で1枚ずつ分離して給紙路46に入れ、搬送ローラ47で搬送して装置本体100内の給紙路48に導き、その先端をレジストローラ49に突き当てて止める。または、手差し給紙の場合には、給紙ローラ50を回転して手差しトレイ51上の転写材を送り出し、分離ローラ52で1枚ずつ分離して手差し給紙路53に入れ、同じくその先端をレジストローラ49に突き当てて止める。そして、中間転写ベルト10上のフルカラー画像にタイミングを合わせてレジストローラ49を回転し、中間転写ベルト10と2次転写装置22との間に転写材を送り込み、2次転写装置22で転写して転写材上にトナー像を転写する。
トナー像が転写された転写材は、2次転写装置22で搬送されて定着装置25へと送り込まれ、定着装置25で熱と圧力とを加えて転写材に定着された後、切換爪55で切り換え案内されて排出ローラ56で排出され、排紙トレイ57上にスタックされる。または、切換爪55でその搬送方向が切り換えられてシート反転装置28に入れ、そこで反転して再び2次転写装置22へと再給紙され、裏面にも画像を記録した後、排出ローラ56で排紙トレイ57上に排出される。以降、2枚以上の画像形成が指示されているときには、上述した作像プロセスが繰り返される。
所定枚数の画像形成が終了した後には作像後処理を行ってから感光体40Y、40C、40M、40Bkの回転を停止する。作像後処理では帯電バイアス、転写バイアスをオフした状態で感光体を1周以上回転させ、その際に除電手段により感光体表面の電荷を除電して、感光体が除電したまま放置されて感光体が劣化することを防止する。
白黒モードが選択された場合には、支持ローラ15が下方に移動し、中間転写ベルト10を感光体40Y、40C、40Mから離間させる。感光体40Bkのみが図1の反時計回り方向に回転し、感光体40Bkの表面が帯電ローラ70により一様に帯電され、Bkの画像に対応するレーザ光が照射され、潜像が形成され、Bkのトナーにより現像されてトナー像となる。このトナー像は中間転写ベルト10上に転写される。この際、Bk以外の3色の感光体40Y、40C、40M、現像装置58は停止しており、感光体や現像剤の不要な消耗を防止する。
一方、給紙カセット44から転写材が給紙され、レジストローラ49により、中間転写ベルト10上に形成されているトナー像と一致するタイミングで搬送される。トナー像が転写された転写材は、フルカラー画像の場合と同様に定着装置25で定着され、指定されたモードに応じた排紙系を通って処理される。以降、2枚以上の画像形成が指示されているときには、上述した作像プロセスが繰り返される。
図2を参照して、画像形成ユニット18の構成を説明する。像担持体である感光体40の周りには、感光体40を均一に帯電する帯電手段としての帯電ローラ70と、感光体40の電位を検知する電位センサ71と、感光体40に形成された静電潜像を現像する現像装置58と、トナー像が転写された後の感光体40の表面を除電する除電ランプ72と、転写残トナーをクリーニングするためのクリーニング装置63を構成する2本のブラシローラ73、74およびクリーニングブレード75が配置されている。また、画像形成ユニット18のケース19には、露光装置21(図1参照)からの露光光であるレーザ光Lを通過させるための開口19aが設けられている。
この画像形成ユニット18は、像担持体としての感光体40を有し、帯電手段、現像手段およびクリーニング手段の少なくとも何れか一つを具備して一体化され、装置本体100に対して着脱自在に構成されたいわゆる「プロセスカートリッジ」と同じものである。
ブラシローラ74には、固形・ブロック状の潤滑剤78が当接しており、このブラシローラ74は、潤滑剤供給手段ないし潤滑剤供給部材としての機能を有する。固形の潤滑剤78の例としては、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸バリウム、ステアリン酸鉄、ステアリン酸ニッケル、ステアリン酸コバルト、ステアリン酸銅、ステアリン酸ストロンチウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、オレイン酸亜鉛、オレイン酸コバルト、オレイン酸マグネシウム、パルチミン酸亜鉛のような脂肪酸金属塩や、カルナウバワックスのような天然ワックスや、ポリテトラフルオロエチレンのようなフッ素系の樹脂を用いることができる。
本実施形態の潤滑剤78は、少なくとも上記したステアリン酸亜鉛を含むものである。上記脂肪酸金属塩の中でも、取り分け、ステアリン酸亜鉛は固形状に加工するのが容易であり、感光体等への供給対象部材の表面に保護膜を形成しやすく、優れた潤滑、表面保護作用を有する。
ブラシローラ73、74や、ポリウレタンゴムからなるクリーニングブレード75により感光体40の表面から掻き取られたトナーは、トナー搬送コイル79により回収され、図示しない廃トナー収納部に搬送するように構成されている。この図2に示す例では転写後に除電された感光体40をクリーニングするように構成されているが、転写後にクリーニングされた感光体を除電するように構成してもよい。
また、上記図2に示す例ではクリーニング装置63内に潤滑剤供給手段が配置されているが、この構成ではクリーニング装置63に入力してくるトナー量により潤滑剤78の供給が影響を受けやすいという問題点があった。これはクリーニング装置63内に潤滑剤供給手段が併設されているために、クリーニング装置63に入力してくるトナー量(転写残トナーや、フルカラー画像形成装置では上流で形成されたトナー像による逆転写トナー)が変動した場合に、潤滑剤78の供給効率が影響を受けてしまうことによる。
それに対して、図3に示すように、クリーニングブレード75の下流に潤滑剤供給手段である潤滑剤78と潤滑剤供給用のブラシローラ74と潤滑剤塗布手段ないし潤滑剤均し手段としての潤滑剤塗布ブレード80を配置することで、形成される画像面積により転写残トナーや逆転写トナーの入力量が変化しても像担持体(ここでは感光体40)に潤滑剤78を安定して供給することができる。
図4に、本実施形態で使用可能な帯電ローラ70の構成を示す。帯電ローラ70は、導電性支持体である芯金101と、帯電部材としての樹脂層102と、ギャップ保持部材103とから構成される。帯電ローラ70は、潤滑剤塗布による不具合を防止可能な以下の構成を有する。
芯金101は、ステンレススチール等の金属が用いられる。芯金101が細すぎると帯電部材(樹脂層102)の切削加工時や、感光体に加圧されたときのたわみの影響が無視できなくなり、必要なギャップ精度が得られにくい。また、芯金101が太すぎる場合には、帯電ローラ70が大型化したり、質量が重くなったりする問題があるため、芯金101の直径としては6〜10mm程度が望ましい。
帯電ローラ70の樹脂層102は、10〜10Ωcmの体積抵抗を持つ材料が好ましい。体積抵抗が低すぎると感光体にピンホール等の欠陥があった場合に帯電バイアスのリークが発生しやすく、体積抵抗が高すぎると放電が十分に発生せず均一な帯電電位を得ることができない。樹脂層102としては、基材となる樹脂に導電性材料を配合することで所望の体積抵抗を得ることができる。基材樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメタクリル酸メチル、ポリスチレン、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポリカーボネート等の樹脂を用いることができる。これらの基材樹脂は、成形性が良いので容易に成形加工することができる。
導電性材料としては四級アンモニウム塩基を有する高分子化合物のようなイオン導電性材料が好ましい。四級アンモニウム塩基を有するポリオレフィンの例としては、四級アンモニウム塩基を有するポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリイソプレン、エチレンーエチルアクリレート共重合、エチレンーメチルアクリレート共重合、エチレン−酢酸ビニル共重合、エチレン−プロピレン共重合、エチレン−ヘキセン共重合等のポリオレフィンである。本実施形態においては、四級アンモニウム塩基を有するポリオレフィンについて例示したが、四級アンモニウム塩基を有するポリオレフィン以外の高分子化合物であっても構わない。
前記のイオン導電性材料は、二軸混練機、ニーダー等の手段を用いることにより、前記の基材樹脂に均一に配合される。配合された材料を芯金101上に射出成形、あるいは押出成形にすることにより、容易にローラ形状に成型することができる。イオン導電性材料と基材樹脂の配合量は、基材樹脂100重量部に対してイオン導電性材料30〜80重量部が望ましい。帯電ローラ70の樹脂層102の厚さとしては0.5〜3mmが望ましい。樹脂層102が薄すぎると成型が困難である上に強度の面でも問題がある。樹脂層102が厚すぎると帯電ローラ70が大型化するうえに樹脂層102の実際の抵抗が大きくなるため帯電効率が低下してしまう。
樹脂層102を成形した後、樹脂層102の両端に予め成形しておいたギャップ保持部材102を圧入や接着、あるいはその両方を併用して、芯金101に固定する。このようにして、帯電部材(樹脂層102)とギャップ保持部材103を一体化してから、切削や研削等の加工を行って帯電ローラ70の外径を整えることで、帯電部材(樹脂層102)とギャップ保持部材103のフレの位相を揃えることができ、帯電ギャップの変動を低減することができる。
ギャップ保持部材103の材質としては、帯電部材(樹脂層102)の基材と同様にポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメタクリル酸メチル、ポリスチレン、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポリカーボネート等の樹脂を用いることができる。ただし、感光体の感光層にギャップ保持部材103を当接させるので感光層が損傷するのを防止するために、帯電部材(樹脂層102)より硬度の低いグレードを用いることが望ましい。また、摺動性に優れ感光層に損傷を与えにくい樹脂材料として、ポリアセタール、エチレン−エチルアクリレート共重合体、ポリフッ化ビニリデン、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体等の樹脂を用いることもできる。
また、樹脂層102やギャップ保持部材103には、コーティング等により、トナー等が付着しにくい表層を数10μm程度の厚さで形成することもできる。
ギャップ保持部材103を感光体の画像領域外に付き当てることで、帯電ローラ70の樹脂層102と感光体との間にギャップを形成する。帯電ローラ70は、芯金101の端部に取り付けられたギヤ(図示せず)が感光体のフランジに形成されたギヤと噛み合っており、図示しない感光体駆動モータにより感光体が回転すると帯電ローラ70も感光体とほぼ等しい線速度で連れ回り方向に回転する。樹脂層102と感光体が接触することがないので、硬い樹脂材料で形成された帯電ローラ70と有機感光体とを使用した場合でも画像領域の感光層に傷が付いたりすることはない。また、ギャップが広がりすぎると異常放電が発生し均一に帯電できなくなるため、最大ギャップは100μm程度以下に抑える必要がある。このような感光体と帯電ローラ70間にギャップを設けた帯電ローラ70を使用する場合には、帯電バイアスとしてDC電圧にAC電圧を重畳することが望ましい。
帯電部材(樹脂層102)、ギャップ保持部材103を樹脂材料で構成しているので、加工が容易で高精度の帯電ローラ70を製造することができる。
また、帯電ローラ70には、該ローラ表面をクリーニングするためのクリーニングローラ77が当接している。このクリーニングローラ77は、金属製の芯金上にメラミンフォームを取り付けたローラであり、帯電ローラ70に自重で当接しており、帯電ローラ70の回転に伴い連れ回り回転しながら帯電ローラ70表面に付着したトナー等の汚れを除去する。クリーニングローラ77は、帯電ローラ70に常時接触させておいても良いが、クリーニングローラ77の接離機構を備えて、普段は離間させておき必要に応じて定期的に帯電ローラ70に当接させて間欠的に帯電ローラ70表面をクリーニングするように構成することもできる。
上述したとおり、本実施形態における像担持体としての感光体40の表面を帯電させる帯電手段は、図4を参照して説明したように、感光体40の表面に非接触状態で配置されるローラ形状である帯電ローラ70が望ましい。
このように、帯電手段としての帯電ローラ70を像担持体としての感光体40(後述の有機感光体も含む)に近接配置されたローラ形状とすることで、コロナ放電器による不具合や、接触帯電器での潤滑剤による汚れなどの不具合を防止することができる。
各現像装置58は、構成が同一のものであり、それらは使用するトナーの色のみが異なる二成分現像方式の現像装置であり、各色の現像装置58内にはトナーとキャリアからなる二成分現像剤が収容されている。
現像装置58は、図2または図3に示すように、感光体40に対向した現像ローラ59、現像剤を搬送・撹拌するスクリュー60、61、トナー濃度センサ64等から構成される。現像ローラ59は、外側に回転自在に設けられたスリーブと内側に固定された磁石から構成されている。トナー濃度センサ64の出力に応じて、図示しないトナー補給装置より必要量のトナーが補給される。
トナーは、結着樹脂、着色剤、電荷制御剤を主成分とし、必要に応じて、他の添加剤が加えられて構成されている。結着樹脂の具体例としては、ポリスチレン、スチレン−アクリル酸エステル共重合体、ポリエステル樹脂、等を用いることができる。トナーに使用される着色剤(例えばイエロー、マゼンタ、シアンおよびブラック)としては、トナー用として公知のものが使用できる。着色剤の量は、結着樹脂100重量部に対して0.1から15重量部が適当である。
本実施形態で使用されるトナーは、ブラック(Bk)トナーに用いられる着色剤・顔料のカーボンブラックのように一部導電性の材料も用いられるが、基本的にはトナー粒子、外添剤共に電気絶縁性のものである。これは、トナーが導電性のものではキャリアとの摩擦帯電で得た電荷を保持できないためである。
電荷制御剤の具体例としては、ニグロシン染料、含クロム錯体、4級アンモニウム塩などが用いられ、これらはトナー粒子の極性により使い分けされる。荷電制御剤量は、結着樹脂100重量部に対して0.1〜10重量部である。
トナー粒子には流動性付与剤を添加しておくのが有利である。流動性付与剤としては、シリカ、チタニア、アルミナ等の金属酸化物の微粒子およびそれら微粒子をシランカップリング剤、チタネートカップリング剤等によって表面処理したものや、ポリスチレン、ポリメタクリル酸メチル、ポリフッ化ビニリデン等のポリマー微粒子などが用いられる。これら流動性付与剤の粒径は、0.01〜3μmの範囲のものが使用される。これら流動性付与剤の添加量は、トナー粒子100重量部に対して0.1〜7.0重量部の範囲が好ましい。
本発明に係わる二成分現像剤用トナーを製造する方法としては、種々の公知の方法、またはそれらを組み合わせた方法により製造することができる。例えば、混練粉砕法では、結着樹脂とカーボンブラックなどの着色剤および必要とされる添加剤を乾式混合し、エクストルーダーまたは二本ロール、三本ロール等にて加熱溶融混練し、冷却固化後、ジェットミルなどの粉砕機にて粉砕し、気流分級機により分級してトナーが得られる。また、懸濁重合法や非水分散重合法により、モノマーと着色剤、添加剤から直接トナーを製造することも可能である。
キャリアは、芯材それ自体からなるか、芯材上に被覆層を設けたものが一般に使用される。本実施形態において用いることのできる樹脂被覆キャリアの芯材としては、フェライト、マグネタイトである。この芯物質の粒径は20〜60μm程度が適当である。
キャリア被覆層形成に使用される材料としては、ビニリデンフルオライド、テトラフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン、パーフルオロアルキルビニルエーテル、フッ素原子を置換してなるビニルエーテル、フッ素原子を置換してなるビニルケトンがある。被覆層の形成法としては、従来と同様、キャリア芯材粒子の表面に噴霧法、浸漬法等の手段で樹脂を塗布すればよい。
本実施形態で使用する感光体の一例としては、低コストで像担持体の寿命を大幅に向上する目的を達成する上から、導電性支持体上に構成された感光層である電荷発生層、電荷輸送層からなる積層型有機感光体が挙げられる。
導電性支持体は、体積抵抗1010Ωcm以下の導電性を示すもの、例えば、アルミニウム、ニッケル、クロム、ニクロム、銅、銀、金、白金等の金属、酸化スズ、酸化インジウム等の金属酸化物を、蒸着またはスパッタリングにより、フィルム状または円筒状のプラスチック、紙に被覆したもの、アルミニウム、アルミニウム合金、ニッケル、ステンレス等の管材を切削、超仕上げ、研磨等で表面処理したものからなる。
電荷発生層は、電荷発生材料を主成分とする層である。電荷発生材料には、無機または有機材料が用いられ、代表的なものとしては、モノアゾ顔料、ジスアゾ顔料、トリスアゾ顔料、ペリレン系顔料、ペリノン系顔料、キナクリドン系顔料、キノン系縮合多環化合物、スクアリック酸系染料、フタロシアニン系顔料、ナフタロシアニン系顔料、アズレニウム塩系染料、セレン、セレン−テルル合金、セレン−ヒ素合金、アモルファスシリコン等が挙げられる。これら電荷発生材料は、単独で用いてもよく、2種以上混合して用いてもよい。
電荷発生層は、電荷発生材料を適宜バインダー樹脂とともに、テトラヒドロフラン、シクロヘキサノン、ジオキサン、2−ブタノン、ジクロルエタン等の溶媒を用いて、ボールミル、アトライター、サンドミルなどにより分散し、分散液を塗布することにより形成できる。
電荷発生層の塗布は、浸漬塗工法やスプレーコート、ビードコート法等により行うことができる。適宜用いられるバインダー樹脂としては、ポリアミド、ポリウレタン、ポリエステル、エポキシ、ポリケトン、ポリカーボネート、シリコーン、アクリル、ポリビニルブチラール、ポリビニルホルマール、ポリビニルケトン、ポリスチレン、ポリアクリル、ポリアミド等の樹脂を挙げることができる。バインダー樹脂の量は、重量基準で電荷発生材料1部に対して0〜2部が適当である。
電荷発生層は、公知の真空薄膜作製法によっても形成することができる。電荷発生層の膜厚は、通常は0.01〜5μm、好ましくは0.1〜2μmである。
電荷輸送層は、電荷輸送材料およびバインダー樹脂を適当な溶剤に溶解ないし分散し、これを塗布、乾燥することにより形成できる。また、必要により可塑剤やレベリング剤等を添加することもできる。
電荷輸送材料のうち、低分子電荷輸送材料には、電子輸送材料と正孔輸送材料とがある。電子輸送材料としては、例えば、クロルアニル、ブロムアニル、テトラシアノエチレン、テトラシアノキノジメタン、2,4,7−トリニトロ−9−フルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロ−9−フルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロキサントン、2,4,8−トリニトロチオキサントン、2,6,8−トリニトロ−4H−インデノ〔1,2−b〕チオフェン−4オン、1,3,7−トリニトロジベンゾチオフェン−5,5−ジオキサイド等の電子受容性物質が挙げられる。これらの電子輸送材料は、単独で用いてもよく、2種以上の混合物として用いてもよい。
正孔輸送材料としては、例えば、オキサゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、イミダゾール誘導体、トリフェニルアミン誘導体、9−(p−ジエチルアミノスチリルアントラセン)、1,1−ビス−(4−ジベンジルアミノフェニル)プロパン、スチリルアントラセン、スチリルピラゾリン、フェニルヒドラゾン類、α−フェニルスチルベン誘導体、チアゾール誘導体、トリアゾール誘導体、フェナジン誘導体、アクリジン誘導体、ベンゾフラン誘導体、ベンズイミダゾール誘導体、チオフェン誘導体等の電子供与性物質が挙げられる。これらの正孔輸送材料は、単独で用いてもよく、2種以上の混合物として用いてもよい。
電荷輸送材料と共に電荷輸送層に使用されるバインダー樹脂としては、ポリスチレン、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリアリレート、フェノキシ、ポリカーボネート、酢酸セルロース、エチルセルロース、ポリビニルブチラール、ポリビニルホルマール、ポリビニルトルエン、アクリル、シリコーン、エポキシ、メラミン、ウレタン、フェノール、アルキッド等の熱可塑性または熱硬化性樹脂が挙げられる。
溶剤としては、テトラヒドロフラン、ジオキサン、トルエン、2−ブタノン、モノクロルベンゼン、ジクロルエタン、塩化メチレン等が挙げられる。
電荷輸送層の厚さは、10〜40μmの範囲で所望の感光体特性に応じて適宜選択すればよい。
所望により電荷輸送層に添加される可塑剤としては、ジブチルフタレート、ジオクチルフタレート等、樹脂に汎用の可塑剤を挙げることができ、その使用量は、重量基準でバインダー樹脂に対して0〜30%程度が適当である。
所望により電荷輸送層に添加されるレベリング剤としては、ジメチルシリコーンオイル、メチルフェニルシリコーンオイル等のシリコーンオイル類、側鎖にパーフルオロアルキル基を有するポリマーまたはオリゴマーが挙げられ、その使用量は、重量基準でバインダー樹脂に対して0〜1%程度が適当である。
本実施形態においては、感光層に含有される電荷輸送材量の含有量は、電荷輸送層の30重量%以上とするのが好ましい。30重量%未満では、感光体へのレーザ書き込みにおけるパルス光露光において高速電子写真プロセスでの十分な光減衰時間が得られず好ましくない。
本実施形態の感光体には、導電性支持体と感光層との間に下引き層を形成することもできる。下引き層は一般に樹脂を主成分とするが、これらの樹脂はその上に感光層を溶剤を用いて塗布することを考慮すると、一般の有機溶剤に対して耐溶解性の高い樹脂であることが望ましい。このような樹脂としては、ポリビニルアルコール、カゼイン、ポリアクリル酸ナトリウム等の水溶性樹脂、共重合ナイロン、メトキシメチル化ナイロン、等のアルコール可溶性樹脂、ポリウレタン、メラミン、アルキッド−メラミン、エポキシ等、三次元網目構造を形成する硬化型樹脂等が挙げられる。
また、下引き層には、モアレ防止、残留電位の低減等のために、酸化チタン、シリカ、アルミナ、酸化ジルコニウム、酸化スズ、酸化インジウム等の金属酸化物の微粉末を加えてもよい。
この下引き層は、上記の感光層と同様、適当な溶媒、塗工法を用いて形成することができる。さらに、下引き層として、シランカップリング剤、チタンカップリング剤、クロムカップリング剤等を使用して、例えば、ゾル−ゲル法等により形成した金属酸化物層を用いることも有用である。この他に、下引き層には、Alを陽極酸化したものにより形成したもの、ポリパラキシリレン(パリレン)等の有機物、SiO、SnO、TiO、ITO、CeO等の無機物を真空薄膜作製法により形成したものも有効である。下引き層の膜厚は、0〜5μmが適当である。
本実施形態の感光体には、感光層の保護および耐久性の向上を目的に感光層の上に保護層を形成することもできる。この保護層は、バインダー樹脂に耐摩耗性を向上する目的でアルミナ、シリカ、酸化チタン、酸化スズ、酸化ジルコニウム、酸化インジウム等の金属酸化物微粒子が添加された構成である。バインダー樹脂としては、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、オレフィン−ビニルモノマー共重合体、塩素化ポリエーテル、アリル、フェノール、ポリアセタール、ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリアクリレート、ポリアリルスルホン、ポリブチレン、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリエーテルスルホン、ポリエチン、ポリエチレンテレフタレート、ポリイミド、アクリル、ポリメチルペンテン、ポリプロピレン、ポリフェニレンオキシド、ポリスルホン、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、エポキシ等の樹脂が挙げられる。
保護層に添加される金属酸化物微粒子の量は、重量基準で通常は、5〜30%である。金属酸化物微粒子の量が5%未満では、摩耗が大きく耐摩耗性を向上する効果が小さく耐久性に劣り、30%を超えると、露光時における明部電位の上昇が著しくなって、感度低下が無視できなくなるので望ましくない。保護層の形成法としては、スプレー法等通常の塗布法が採用される。保護層の厚さは、1〜10μm、好ましくは3〜8μm程度が適当である。保護層の膜厚が薄すぎると耐久性に劣り、保護層の膜厚を厚くしすぎると感光体製造時の生産性が低下するだけでなく、経時での残留電位の上昇が大きくなってしまう。保護層に添加する金属酸化物粒子の粒径としては0.1〜0.8μmが適当である。金属酸化物微粒子の粒径が大きすぎる場合には保護層表面の凹凸が大きくなりクリーニング性が低下する上、露光光が保護層で散乱されやすく解像力が低下し画像品質が劣る。金属酸化物微粒子の粒径が小さすぎると耐摩耗性に劣る。
さらに保護層には、基材樹脂への金属酸化物微粒子の分散性を向上させるために分散助剤を添加することができる。添加される分散助剤は塗料等に使用されるものが適宜利用できその量は重量基準で通常は含有する金属酸化物微粒子の量に対して0.5〜4%、好ましくは、1〜2%である。
また、保護層に電荷輸送材料を添加することで、保護層中の電荷の移動を促進することができる。保護層に添加する電荷輸送材料としては電荷輸送層と同じ材料を用いることができる。
また、本実施形態で使用する感光体には耐環境性の改善のため、取り分け感度低下や残留電位の上昇を防止する目的で、各層に酸化防止剤、可塑剤、紫外線吸収剤、およびレベリング剤等を添加することができる。
なお、本実施形態で使用できる保護層の構成としては金属酸化物粒子を分散させたタイプに限定されるものではなく、光あるいは熱硬化型の樹脂材料を用いることにより、保護層を形成することもできる。
上述したとおり、本実施形態では、有機感光体の表面に保護層を形成することで感光体の耐摩耗性を大幅に向上させることができ、上記潤滑剤供給手段と組み合わせることにより低コストで像担持体の寿命を大幅に向上させることができる。
まず、図5を参照して、本発明に係る参考例について説明する。参考例の潤滑剤供給装置は、同図に示すように、固形の潤滑剤78を像担持体としての感光体(図示せず)の表面へ供給する潤滑剤供給手段としてのブラシローラ74と、潤滑剤78をブラシローラ74と接触する向きに加圧する加圧手段としての加圧部材1と、潤滑剤78を支持する潤滑剤支持手段としてのホルダ2とを具備する。
使用する潤滑剤78は、粉末の潤滑剤を溶融固化させる、または圧縮成形する等の方法により、固形の潤滑剤78を作製することができる。潤滑剤78の材料としては、上述した理由から、脂肪酸金属塩である少なくともステアリン酸亜鉛を含む材料構成が最も好ましい。その他にも、カルナウバワックスのような天然ワックスや、ポリテトラフルオロエチレンのようなフッ素系の樹脂や、窒化ホウ素のような無機粒子を用いることもできるし、これらの材料を複数混合して使用することもできる。
上述したように具体的材料名を挙げた潤滑剤78は、それ自体が全て電気絶縁性の材料である。導電性の潤滑剤では感光体表面の静電潜像を維持できないからである。
固形の潤滑剤78は、脆くて壊れやすいため、金属等の導電性材料から構成されるホルダ2に接着剤や両面テープを使用して固定される。このホルダ2を圧縮スプリング等の加圧部材1で加圧することで潤滑剤78をブラシローラ74に当接させ、ブラシローラ74の回転で削り取られた潤滑剤78が感光体に供給される。
加圧部材1の一端はホルダ2に、他端は図2や図3に示した装置本体100側の不動部材であるケース19にそれぞれ係止されている。加圧部材1は、潤滑剤78にその長手方向Xに渡り均等な加圧力(付勢力)を付与するために、通常、少なくともホルダ2の長手方向Xの両端部の2箇所、あるいはこれに加えて中央部の3箇所というように複数箇所に配設される。
潤滑剤78は、図6(a)に示すように、感光体40(図2や図3参照)の軸方向ないし長手方向Xに渡り延在して形成され、例えば角柱・ブロック状に成形される。ホルダ2およびブラシローラ74も、長手方向Xに渡り延在して配設されている。
図6(a)は、消費され始めの初期の潤滑剤78であり、その高さ(厚さ)がHに形成されている。経時では図6(b)に示すように長手方向Xに渡って、潤滑剤78が均等に消費されていくことが理想的な状態である。しかしながら、加圧部材1の掛かり方等による加圧力のバラツキ、潤滑剤78の硬さのムラ、作像される画像面積の偏り等の種々の要因により、図6(c)に示すように長手方向Xで潤滑剤78の消費状態に偏差が生じてしまう場合がある。このような偏差を持った消費状況が進行して消費量の多いほうの端部で潤滑剤78が枯渇してしまった場合(図6(c)に示す状態では右端部)には、潤滑剤78が枯渇した側では感光体に潤滑剤78が供給されないため、感光体の摩耗やトナーフィルミング等が発生して感光体に致命的なダメージを与えてしまう場合があった。
しかし、従来の潤滑剤寿命検知方法・装置では、上述したような消費量偏差が考慮されていなかったため、潤滑剤の寿命と検知する以前に感光体に致命的なダメージを与えてしまう場合があった。
図7を参照して、図8および図9に示す本実施形態に係る潤滑剤寿命検知装置を理解し易くすると共に、上述した従来技術との相違点を明確にするために、従来技術と本実施形態との中間に位置するともいうべき上記参考例について説明する。
(参考例の潤滑剤寿命検知方法・装置)
図7に、本発明の参考例を示す。この参考例の潤滑剤寿命検知方法・装置では、図1の装置本体100に装着されている画像形成ユニット18(図2や図3等参照)のケース19において、潤滑剤78の長手方向Xの両端位置に設置された検知電極11、12と、潤滑剤78を保持する導電性のホルダ2と検知電極11、12との間の電気抵抗を検知する電気抵抗検知手段13と、潤滑剤78が寿命であることを報知・表示する報知手段としての表示手段8と、電気抵抗検知手段13からの電気抵抗の変化(非導通→導通)信号に基づいて、潤滑剤78の寿命と判断して、画像形成動作(作像動作)を禁止させると同時に、表示手段8にその旨の表示をさせる制御手段7’とを有する。この構成以外は、本参考例は上述した画像形成装置と同様である。
表示手段8の具体例としては、例えば複写機の操作部として図示しない操作パネルに配設されているLCD(液晶表示装置)、LED(発光ダイオード)による点灯・点滅表示等が挙げられる。併せてブザーによる警告音の報知等を行うようにしてもよいし、報知手段としては、音声による警告報知等も含む。
制御手段7’としては、複写機の他の装置制御も行う汎用性を考慮すると、例えばCPU、ROM、RAM、タイマ等を備えたマイクロコンピュータを具備して構成されたものが好ましいが、上記制御が可能な制御回路であってもよい。
潤滑剤78の残量が十分な場合には、ホルダ2と検知電極11、12との間の電気抵抗は非導通状態であるが、潤滑剤78の消費が進行してどちらかの端部の消費量が所定量以上となると(図7の場合では潤滑剤78の右端部側)、ホルダ2と検知電極12とが接触して電気抵抗が導通状態となるので、電気抵抗の変化で潤滑剤78の寿命を検知することができる。
例えば、潤滑剤78の高さH(図6(a)参照)が10mmの場合、潤滑剤78の消費量が9mmになったところでホルダ2と検知電極12とが接触するように構成しておけば、潤滑剤78の枯渇が発生する以前に寿命を検知することができる。さらに、本参考例によれば、長手方向Xで潤滑剤78の消費量に偏差が生じた場合でも一つの電気抵抗検知手段13で精度良く潤滑剤78の寿命を検知することができる。
潤滑剤78の寿命を検知した場合、制御手段7’は感光体が致命的なダメージを受けるのを防止するために作像動作を禁止すると同時に、潤滑剤の交換を促す表示を表示手段8にさせる。
(本実施形態の潤滑剤寿命検知方法・装置)
上述した特許文献1記載の技術では、加圧部材当接板の両端が移動規制手段に当接することにより導通させる構成であるため、潤滑剤の長手方向で消費量に偏差が生じた場合に、正確に寿命を検知することができない。そのため、偏差が生じ消費量の多い方の端部で潤滑剤が枯渇してしまった場合には、潤滑剤が枯渇した側では潤滑剤を供給できなくなり、感光体の磨耗やトナーフィルミング等が発生して感光体に致命的なダメージを与えてしまう。さらに、加圧部材当接板が像担持体などへ接触することで像担持体表面に損傷を与えてしまう。このような問題点と上記課題とを解決すべく本実施形態を創作した。
図8および図9に、本実施形態の潤滑剤寿命検知方法・装置を示す。
本実施形態の潤滑剤寿命検知装置は、図7に示した参考例の潤滑剤寿命検知装置と比較して、検知電極11、12に代えて、潤滑剤78の寿命を検知する潤滑剤寿命検知手段としての検知電極3、4を用いる点、加圧部材1による潤滑剤78のブラシローラ74との接触する向きへの変位を規制する規制手段としての規制部材5を新たに用いる点、電気抵抗検知手段13に代えて、電気抵抗検知手段6を用いる点、制御手段7’に代えて、制御手段7を用いる点が主に相違する。この相違点以外は、本実施形態は上記参考例と同様である。
すなわち、本実施形態の潤滑剤寿命検知装置は、図1の装置本体100に装着されている画像形成ユニット18(図2等参照)のケース19において、潤滑剤78の長手方向Xの両端位置に設置された潤滑剤寿命検知手段としての検知電極3、4と、加圧部材1とホルダ2との間に設けられた規制手段としての規制部材5と、潤滑剤78を保持するホルダ2と検知電極3、4との間の電気抵抗を検知する電気抵抗検知手段6と、報知手段としての表示手段8と、電気抵抗検知手段6からの電気抵抗の変化(導通→非導通)信号に基づいて、潤滑剤78の寿命と判断して、画像形成動作(作像動作)を禁止させると同時に、表示手段8にその旨の表示をさせる制御手段7とを有する。
検知電極3、4は、図9(a)、(b)に示すように、T字形状をなす電極である。規制部材5は、絶縁材料で形成されている。規制部材5のほぼ中央部には、検知電極3、4のホルダ2側への変位・移動を規制する貫通孔5aが形成されている。
加圧部材1の一端は、検知電極3、4の図において上端部に、加圧部材1の他端は図2や図3に示した装置本体100側の不動部材であるケース19にそれぞれ係止されている。加圧部材1は、検知電極3、4に設けたものに加えて、潤滑剤78を常にブラシローラ74に当接する向きにホルダ2の長手方向Xの複数箇所に設けられている。
図9(a)に示すように、潤滑剤78の残量が十分な場合には、加圧部材1によりホルダ2方向に押し付けられている検知電極3が導電性のホルダ2に接触して、検知電極3とホルダ2との間の電気抵抗は導通状態であるが、図9(b)に示すように潤滑剤78の消費が進行してどちらかの端部の消費量が所定量以上となると(図8の場合では潤滑剤78の右端部側)、検知電極4のホルダ2方向への変位・移動が規制部材5により規制されるために、ホルダ2と検知電極4とが離間して電気抵抗が非導通状態となる。したがって、検知電極3、4とホルダ2間の電気抵抗の変化で潤滑剤78の寿命を検知することができる。
例えば、潤滑剤78の高さH(図6(a)参照)が10mmの場合、潤滑剤78の消費量が9mmになったところで、ホルダ2と検知電極3、4とが離間するように構成しておけば、長手方向Xで消費量に偏差が生じた場合でも一つの電気抵抗検知手段6で精度良く潤滑剤78の寿命を検知することができる。
潤滑剤78の寿命を検知した場合、図7の参考例と同様に、制御手段7は感光体が致命的なダメージを受けるのを防止するために作像動作を禁止すると同時に、潤滑剤の交換を促す表示を表示手段8にさせる。
加圧部材1は、上述したように検知電極3、4に設けたものに加えて、図8におけるホルダ2の長手方向Xの複数箇所に設けられていることにより、潤滑剤78はホルダ2の両端部においても常にブラシローラ74に当接する向きに加圧・付勢されていることとなる。この点を考慮して、加圧部材1は上述したように検知電極3、4に設けるものと、潤滑剤78を常にブラシローラ74に当接する向きに加圧・付勢させるものとに機能分離して、そのバネ定数や自然長などのバネ仕様を変えて配設しても良い。また、検知電極3、4の変位・移動を確実にガイドすべく図示しない絶縁性の案内部材を設けても良い。
また、図7の参考例の構成では、非導通状態から導通状態に変化した時点、つまりホルダ2と検知電極11、12とが非接触状態から接触状態になった時点で潤滑剤78の寿命を判断しているが、非接触状態で動作している間にホルダ2や検知電極11、12が潤滑剤78やトナー等の絶縁性の材料で汚れてしまうと、ホルダ2と検知電極11、12とが接触しても導通状態にならずに、潤滑剤78の寿命を検知できない可能性がある。それに対して、本実施形態では、ホルダ2と検知電極3、4とが導通状態から非導通(絶縁)状態に変化した時点、つまり互いに接触していたホルダ2と検知電極3、4の少なくとも一方が離間した時点で寿命と検知するので、潤滑剤78やトナー等による汚れの影響を受けにくいという利点もある。
さらに、本実施形態の構成では画像形成装置の所定の位置に潤滑剤78が装着されていない場合には、潤滑剤78の寿命となった場合と同様に非導通状態となるので、潤滑剤78が所定の潤滑剤セット位置への未セット・装着状態での画像形成装置の動作を禁止する、潤滑剤のセット検知手段として使用することもできる。換言すれば、本実施形態における潤滑剤寿命検知手段としての検知電極3、4は、潤滑剤78が上記所定の潤滑剤セット位置へのセット状態を検知するセット検知手段をも兼ねている。このような場合、セット検知手段からの潤滑剤未セット信号に基づいて、制御手段7は画像形成装置の動作を禁止すると共に、表示手段8にその旨の表示をさせることとなる。これにより、潤滑剤78がセットされていない状態で画像形成・作像動作させることによる、感光体が損傷を受けるのを未然に防止することができる。
潤滑剤78を削るブラシローラ74の回転に伴い、潤滑剤78にわずかな振動が発生するので、誤検知を防止するために参考例、本実施形態の何れの場合においても、制御手段7’、7は電気抵抗に変化が発生した場合にすぐに寿命と判断するのではなく、寿命状態が一定期間連続して検知された場合に寿命と判断するようにプログラムすることが望ましい。また、間欠的に導通、非導通状態を繰り返す状態のときは潤滑剤78の寿命が近いと判断して、操作部等に潤滑剤78の寿命が近いことを知らせる報知や表示をすることもできる。
上記実施形態例に限らず、電気抵抗検知手段6に代えて、ホルダ2と検知電極3、4との間に微電流を流してその通電量を検知する通電量検知手段を設け、ホルダ2と検知電極3、4との通電量が減少することを検知することで、潤滑剤78の寿命を検知するものであってもよい。
感光体に潤滑剤を塗布して感光体の摩耗量を低減した場合、感光体表面へ放電生成物が蓄積しやすく、高温高湿環境に設置された場合に表面の放電生成物が吸湿して低抵抗化するために潜像が乱れる「画像流れ」と呼ばれる異常画像が発生しやすい。特に帯電方式としてスコロトロンのようなコロナ放電方式を用いると放電生成物が大量に発生するために「画像流れ」が顕著に発生する。それに対して、上述した帯電ローラ70のような感光体のごく近傍のみで放電が発生する近接放電方式では放電生成物の発生量が少なく「画像流れ」が発生しにくいという利点がある。しかしながら、一方では帯電ローラを感光体に接触配置した場合には、感光体の表面に塗布された潤滑剤が帯電ローラ汚れを発生させて帯電不良を起こしやすいという不具合があった。それに対して、上述した帯電ローラ70のように、感光体と帯電ローラとの間に微小なギャップを形成することで、潤滑剤78の帯電ローラ70への付着を低減し、放電生成物の発生量はコロナ放電よりはるかに少ないので、画像流れも発生しにくくすることができる。
上記の参考例、実施形態例では潤滑剤を塗布・供給する対象が感光体の場合について説明したが、潤滑剤の塗布・供給対象は感光体に限定されるものではなく、中間転写ベルトや中間転写ドラム等の中間転写体や、転写ローラや転写ベルト等の転写搬送体(転写材搬送体)等、画像形成装置の他の部材に潤滑剤を塗布する場合にも本発明の潤滑剤寿命検知方法・装置が適用ないし利用できることは言うまでもない。
例えば、潤滑剤の塗布・供給対象を中間転写ベルトとした場合、図1に示したフルカラー複写機では、中間転写ベルトクリーニング装置17下流側の第2の支持ローラ15と対向する中間転写ベルト10付近に、潤滑剤供給装置共に上記実施形態例の潤滑剤寿命検知装置を配設すればよい。
また、上記の参考例、実施形態例では潤滑剤78をブラシローラ74で削って塗布・供給対象に供給する方法を示したが、潤滑剤を塗布・供給対象の部材に直接押し当てて供給する方法もあり、その場合でも本発明の潤滑剤寿命検知方法・装置を準用ないし利用することができることは無論である。
画像形成装置としては、上述のように、現像装置が複数配置されたものを用い、複数の現像装置によって順次作製された色が異なる複数トナー像を一旦中間転写体上に順次転写した後、これを一括して紙や転写材あるいはプラスチックフィルムシートなどのようなシート状記録媒体に転写後に定着する「タンデム型中間転写方式」のものに限定されるものではなく、同様に作製された色が異なる複数トナー像を転写搬送ベルト等の転写搬送体上に担持保持された紙などのようなシート状記録媒体上へ順次重ねて転写した後、定着する「タンデム型直接転写方式」等であってもよい。
以上述べたとおり、本発明を特定の実施形態等について説明したが、本発明が開示する技術的範囲は、上述した実施例を含む実施形態等に例示されているものに限定されるものではなく、それらを適宜組み合わせて構成してもよく、本発明の範囲内において、その必要性および用途等に応じて種々の実施形態や変形例あるいは実施例を構成し得ることは当業者ならば明らかである。
1 加圧部材(加圧手段)
2 ホルダ(潤滑剤支持手段)
3 検知電極(潤滑剤寿命検知手段)
4 検知電極(潤滑剤寿命検知手段)
5 規制部材(規制手段)
6 電気抵抗検知手段
7 制御手段
8 表示手段(報知手段)
10 中間転写ベルト(中間転写体、像担持体)
18 画像形成ユニット(画像形成手段)
19 ケース(画像形成ユニットの本体筐体)
20 タンデム画像形成部
40 感光体(像担持体)
58 現像装置
63、63A クリーニング装置
70 帯電ローラ(帯電手段)
74 ブラシローラ(潤滑剤供給手段、潤滑剤供給部材)
78 潤滑剤
80 潤滑剤塗布ブレード(潤滑剤塗布手段、潤滑剤塗布部材)
100 装置本体
200 給紙テーブル
300 スキャナ
400 ADF
特開平8−314346号公報

Claims (6)

  1. 像担持体と、該像担持体の表面に供給される潤滑剤と、該潤滑剤を支持する潤滑剤支持手段と、前記潤滑剤を前記像担持体の表面へ供給する潤滑剤供給手段と、前記潤滑剤支持手段を介して前記潤滑剤を前記潤滑剤供給手段と接触する向きに加圧する加圧手段とを具備する画像形成装置において、
    前記潤滑剤の寿命を検知する、前記潤滑剤支持手段に接触可能な潤滑剤寿命検知手段を有し、
    前記潤滑剤支持手段と前記潤滑剤寿命検知手段とが、接触状態から非接触状態となることにより、前記潤滑剤の寿命が検知されるものであり、
    前記潤滑剤寿命検知手段は、前記潤滑剤の長手方向両端に配置されており、
    前記潤滑剤寿命検知手段の何れか一方が、前記潤滑剤支持手段と非接触状態となった場合に、前記潤滑剤の寿命が検知されることを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1記載の画像形成装置において、
    前記加圧手段による前記潤滑剤の前記潤滑剤供給手段と接触する向きへの変位を規制する規制手段を有し、
    前記潤滑剤が前記規制手段により前記潤滑剤供給手段と接触する向きへの変位を規制されることによって、前記潤滑剤支持手段と前記潤滑剤寿命検知手段とが接触状態から非接触状態となることで、前記潤滑剤の寿命が検知されることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1または2記載の画像形成装置において、
    前記潤滑剤支持手段は導電性材料で、前記潤滑剤寿命検知手段は検知電極でそれぞれ構成されており、
    前記潤滑剤支持手段と前記検知電極との通電量が減少することにより、前記潤滑剤の寿命が検知されることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項記載の画像形成装置において、
    前記潤滑剤支持手段と前記検知電極との間の電気抵抗が導通状態から絶縁状態に変化することにより、前記潤滑剤の寿命が検知されることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1ないし4の何れか一つに記載の画像形成装置において、
    前記潤滑剤の寿命が検知された場合には、画像形成動作を禁止し、前記潤滑剤が寿命であることを報知することを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項3または4記載の画像形成装置において、
    前記潤滑剤寿命検知手段が、前記潤滑剤のセット検知手段を兼ねることを特徴とする画像形成装置。
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