JPH08314346A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH08314346A
JPH08314346A JP13862095A JP13862095A JPH08314346A JP H08314346 A JPH08314346 A JP H08314346A JP 13862095 A JP13862095 A JP 13862095A JP 13862095 A JP13862095 A JP 13862095A JP H08314346 A JPH08314346 A JP H08314346A
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JP
Japan
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forming apparatus
image forming
rotating body
latent image
image carrier
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Application number
JP13862095A
Other languages
English (en)
Inventor
Masamitsu Osaki
真実 大崎
Yuji Yamashita
裕士 山下
Hiroyuki Fushimi
寛之 伏見
Jun Okamoto
潤 岡本
Takeyoshi Sekine
健善 関根
Yasunori Kawaishi
康則 河石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH08314346A publication Critical patent/JPH08314346A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 平均粒径分布が7μm以下であるトナーや球
形のトナーに対してもクリーニング能力の余裕度確保が
可能で、しかも作像系での振動低減などを図ることがで
きる新規なクリーニング装置を備えた画像形成装置を提
供する。 【構成】 感光体1上の転写残トナーを除去するクリー
ニング装置10を、感光体1表面に接触し該表面の移動
に連れ回るように回転自在に設けた導電性ローラ部材1
20と、該部材と感光体との間に所定の電位差を形成す
る電源とを用いて構成した。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、複写機、ファクシミ
リ、プリンター等の画像形成装置に係り、詳しくは、電
子写真方式あるいは静電記録方式を用いた転写型の画像
形成装置において転写後の潜像担持体上の残留トナーを
除去するクリーニング装置の改良に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、この種の転写型の画像形成装置で
は、帯電器で一様に帯電した潜像担持体としての例えば
感光体上に、原稿画像の露光を行って潜像を形成した
後、この潜像に現像装置でトナーを付着させてトナー像
として可視像化する。このトナー像を、転写装置で転写
紙あるいは中間的な転写媒体に転写する。そして、転写
後の感光体上に残留したトナーを、クリーニング装置に
よって感光体上から除去し、感光体を継続して繰り返し
使用している。 【0003】このクリーニング装置としては、クリーニ
ングブレードを用いたクリーニング装置、導電性あるい
は絶縁性の繊維からなるファーブラシローラを用いたク
リーニング装置、研磨能力を有するクリーニングローラ
を用いたクリーニング装置、潤滑剤物質を自らに内包し
たクリーニングローラを用いたクリーニング装置、磁性
体粉末をローラ表面に配した磁気ブラシローラを用いた
クリーニング装置、吸引器を用いたクリーニング装置な
ど、各種方式のものが知られている。 【0004】しかしながら、上記のいずれの方式におい
ても、高画質のために採用が検討されている平均粒径分
布が7μm以下であるトナーや球形のトナーに対して
は、クリーニング能力の余裕度確保が困難である。 【0005】また、トナーが飛散しやすかったり、近年
その要求度が高まって来た高密度再現を実現するうえに
おいて最も問題となる作像系での振動低減あるいは防止
を図りにくかったりする方式のものが多い。 【0006】例えば、導電性繊維や絶縁性繊維で構成さ
れたファーブラシローラを感光体表面に回転当接させて
感光体上残留トナーのクリーニングを行なわせるいわゆ
るファーブラシクリーニング方式のクリーニング装置で
は、ファーブラシローラの回転に伴ってトナー飛散が発
生しやすい。また、研磨能力を有するクリーニングロー
ラを感光体表面に当接させ、感光体表面移動速度に対し
て速度差を持つよう回転駆動させることにより感光体表
面層とともに感光体上残留トナーを研磨除去する、いわ
ゆるクリーニングローラ方式のクリーニング装置では、
クリーニングローラの感光体表面層研磨動作に伴って感
光体表面を傷つけたり、同動作で感光体を振動させたり
しやすい。また、転写工程通過後の感光体表面を再帯電
するための帯電器を設け、この帯電器で、転写工程通過
後の感光体上残留トナーと感光体表面との静電適吸着力
を弱めてから、残留トナーをクリーニング部に送り込む
ようにして、クリーニング部での機械的クリーニング効
果の向上をねらった方式のものも提案されているが、こ
の方式のクリーニング装置においても、クリーニング部
で機械的に感光体上残留トナーを除去する結果、クリー
ニングされる側である感光体表面が上記機械的トナー除
去力の反動を常に受け、感光体振動が発生しやすい。 【0007】本発明は、以上の背景に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、平均粒径分布が7
μm以下であるトナーや球形のトナーに対してもクリー
ニング能力の余裕度確保が可能で、しかも、作像系での
振動低減あるいは防止を図ることができる新規なクリー
ニング装置を備えた画像形成装置を提供することであ
る。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の画像形成装置は、潜像担持体上に潜像を
形成し、該潜像を現像装置で現像してトナー像を形成
し、該トナー像を転写媒体上に転写した後に、クリーニ
ング装置で、潜像担持体上に残留した転写残トナーを潜
像担持体上から除去する画像形成装置において、上記ク
リーニング装置を、潜像担持体表面に接触し該表面の移
動に連れ回るように回転自在に設けた回転体と、該回転
体と潜像担持体との間に所定の電位差を形成する電位差
形成手段とを用いて構成したことを特徴とするものであ
る。 【0009】ここで、上記回転体としては、金属軸部の
周囲に、ゴム硬度15°〜70°(JIS K6301
のA型硬度計による測定値)で、かつ、体積抵抗10の
6乗〜10の16乗Ωcmである導電性弾性層(例えば
導電性ゴムで形成した層)を有し、加えて、同ゴム層の
外側に、体積抵抗10の6乗〜10の16乗Ωcmであ
る導電性フッ素樹脂からなるチューブ層又はコート層を
有するローラ形状部材を用いることができる。 【0010】また、潜像担持体移動方向に直交する方向
における上記回転体の幅は、潜像担持体上の原稿画像露
光幅以上に設定し、この露光がされた部分を全て含む潜
像担持体上の幅領域において、潜像担持体表面に直接当
接させるように設けることが望ましい。 【0011】また、上記電位差形成手段は、回転体と潜
像担持体との間に、トナーが該潜像担持体表面から該回
転体表面側に移動する向きの電界を形成する所定の電位
差を形成し得るものを用いる。例えば、回転体に所定の
バイアス電位を印加したり、同回転体を直接又は所定の
抵抗器を介して接地したり、転写工程通過後の潜像担持
体表面電位が所定の電位となるよう再帯電させるための
帯電手段を、潜像担持体移動方向に対して上記回転体の
上流側に設置したりする。これらのいずれか2以上を組
み合わせて構成することもできる。上記電位差は、少な
くとも作像動作中は常に生じるようにすることが望まし
い。なお、上記抵抗器としては、抵抗値の極めて高い抵
抗部材も使用できる。また上記帯電手段としては、交
流、又は、交流に直流を重畳した電流を印加してなる帯
電手段を用いることができる。 【0012】請求項2の画像形成装置は、請求項1の画
像形成装置において、体積抵抗が10の6乗〜10の1
6乗Ωcmになるように上記回転体を形成し、かつ、転
写工程通過後の潜像担持体表面を再帯電させる帯電手段
を、潜像担持体移動方向に対し上記回転体の上流側に設
置して、上記電位差形成手段を構成したことを特徴とす
るものである。 【0013】請求項3の画像形成装置は、請求項1の画
像形成装置において、上記回転体の表面に付着した潜像
担持体上残留トナーを該回転体の表面から除去するゴム
硬度80°以下のゴム部材を、該回転体表面に当接させ
て設けたことを特徴とするものである。 【0014】ここで、上記ゴム硬度は、JIS K63
01記載のA型硬度計による測定値である。ゴム部材と
してはポリウレタンゴムからなるシート状部材などを用
いることができる。同ゴム部材の設置は、例えば、同ゴ
ム部材保持用の板状金属部材にホットメルト装着等で同
ゴム部材を固定してスクレーパブレード部材を形成し、
このスクレーパブレード部材を、上記回転体の回転軸方
向における潜像担持体当接幅全域にわたって上記回転体
表面に当接するように行うことが望ましい。 【0015】請求項4の画像形成装置は、請求項1の画
像形成装置において、体積抵抗が10の6乗〜10の1
6乗Ωcmになるように上記回転体を形成し、かつ、ク
リーニング装置外部に設置された駆動源から駆動伝達系
を経て回転駆動される、所定の電圧が印加された導電性
バイアスローラ部材を、上記回転体表面に当接して回転
体回転方向に対し逆方向に回転自在に設置して、上記電
位差形成手段を構成したことを特徴とするものである。 【0016】ここで、導電性バイアスローラとしては金
属製のものを用いることができる。また、その設置は、
例えば、上記回転体に対し、同回転体の回転軸方向にお
ける潜像担持体当接幅全域にわたって回転体表面に当接
するように行うことが望ましい。 【0017】請求項5の画像形成装置は、請求項4の画
像形成装置において、上記導電性バイアスローラ部材表
面からトナーを除去するためのスクレーパ部材を、該導
電性バイアスローラ部材の表面に当接させて設けたこと
を特徴とするものである。 【0018】ここで、上記スクレーパ部材としては、保
持用の板状金属部材にホットメルト装着等によりシート
状ポリウレタンゴム部材を固定してなるスクレーパブレ
ード部材などを用いることができる。また、スクレーパ
部材は、上記導電性バイアスローラ部材の回転軸方向に
おける回転体当接幅全域以上の長さで、導電性バイアス
ローラ部材表面に当接させることが望ましい。導電性バ
イアスローラ部材として、金属製のものを用いる場合に
は、同バイアスローラ部材の表面硬度が高いので、それ
に応じて高い硬度のスクレーパ部材を使用できる。例え
ば、ゴム硬度(JIS K6301記載のA型硬度計に
よる測定値。)が65°〜100°のシート状ポリウレ
タンゴム部材などが好適である。 【0019】請求項6の画像形成装置は、潜像担持体上
に潜像を形成し、該潜像を現像装置で現像してトナー像
を形成し、該トナー像を転写媒体上に転写した後に、ク
リーニング装置で、潜像担持体上に残留した転写残トナ
ーを潜像担持体上から除去する画像形成装置において、
上記クリーニング装置を、潜像担持体表面に接触して回
転可能な回転体と、該回転体と潜像担持体との間に所定
の電位差を形成する電位差形成手段と、潜像担持体移動
方向において上記回転体接触位置より下流側で潜像担持
体表面に当接するクリーニングブレード部材とを用いて
構成し、かつ、上記回転体の表面からトナーを除去する
スクレーパ部材を該回転体表面に当接させて設けるとと
もに、該回転体表面に潤滑剤を付与する潤滑剤付与手段
を設けたことを特徴とするものである。 【0020】ここで、上記クリーニングブレード部材と
しては、シート状ポリウレタンゴム部材を、同シート状
ポリウレタンゴム部材保持用、板状金属部材に、ホット
メルト装着等により固定してなるものを用いることがで
きる。また、クリーニングブレード部材は、潜像担持体
移動方向に直交する方向における潜像担持体上の原稿画
像露光幅以上の範囲において、潜像担持体表面に当接さ
せることが望ましい。 【0021】また、上記潤滑剤付与手段は、前記回転体
表面や潜像担持体表面におけるトナー離型性及び転写紙
含有成分離型性を補助して、上記スクレーパ部材やクリ
ーニングブレード部材によるクリーニング効果を向上さ
せるためのものである。潤滑剤としては、ステアリン酸
亜鉛等を用いることができる。このような潤滑剤をブロ
ック化した潤滑剤ブロックを、スプリング等からなる加
圧部材による押し付け力を受ける形で、回転軸方向にお
ける前記回転体の潜像担持体当接幅全域にわたって加圧
当接設置し、潤滑剤物質が、回転体の回転により同回転
体表面に微量づつ塗布され、また、その塗布された潤滑
剤物質の一部が、回転体表面から潜像担持体表面に移行
塗布されるように構成することができる。 (以下、余白) 【0022】請求項7の画像形成装置は、請求項6の画
像形成装置において、体積抵抗が10の6乗〜10の1
6乗Ωcmになるように上記回転体を形成し、所定の電
圧が印加された導電性バイアスローラ部材を、上記回転
体表面に当接して回転体回転方向に対し逆方向に回転可
能に設置して、上記電位差形成手段を構成し、かつ、請
求項6の潤滑剤付与手段を上記導電性バイアスローラ部
材を介して上記回転体に潤滑剤を付与するように構成し
たことを特徴とするものである。 【0023】請求項8の画像形成装置は、請求項6の画
像形成装置において、上記回転体に対する潤滑剤の付与
位置を、該回転体の回転方向において、該回転体と潜像
担持体との当接位置の上流側で、かつ、該回転体と上記
スクレーパ部材との当接位置の下流側に設定したことを
特徴とするものである。 【0024】請求項9の画像形成装置は、請求項7の画
像形成装置において、上記導電性バイアスローラ部材に
対する潤滑剤の付与位置を、該導電性バイアスローラ部
材の回転方向において、該導電性バイアスローラ部材と
上記回転体との当接位置の上流側で、かつ、該導電性バ
イアスローラ部材と該スクレーパブレード部材との当接
位置の下流側に設定したことを特徴とするものである。 【0025】請求項10の画像形成装置は、請求項6又
は7の画像形成装置において、潤滑剤をブロック化した
潤滑剤ブロックと、該潤滑剤プロックを上記回転体又は
上記導電性バイアスローラ部材に対して加圧当接させる
ための加圧部材と、上記潤滑剤ブックの面に該加圧部材
による加圧力が局所的に加わることを防ぐべく、該面に
固設された加圧部材当接板とで、上記潤滑剤付与手段を
構成したことを特徴とするものである。 【0026】ここで、上記加圧部材当接板としては、金
属製もしくは、樹脂製の板状部材を用いることができ
る。また、このような当接板の上記潤滑剤ブロックに対
する固設は、例えば、両面粘着テープ等を用いた貼り付
けで行うことができる。 【0027】請求項11の画像形成装置は、請求項10
の画像形成装置において、上記加圧部材当接板が固設さ
れた潤滑剤ブロックを、クリーニング装置本体に対して
交換可能に保持する保持手段を設けたことを特徴とする
ものである。 【0028】請求項12の画像形成装置は、請求項10
の画像形成装置において、上記加圧部材当接板が固設さ
れた潤滑剤ブロックが経時使用によって摩耗し、その大
半が消耗した時点で、上記加圧部材の加圧による潤滑剤
ブロックの当接対象物方向への移動を規制する移動規制
手段を設けたことを特徴とするものである。 【0029】請求項13の画像形成装置は、請求項12
の画像形成装置において、上記加圧部材当接板を導電体
で形成し、上記移動規制手段を、上記潤滑剤ブロックの
大半が消耗した時点で該潤滑剤ブロックに固設されてい
る上記加圧部材当接板に当接して、該潤滑剤ブロックの
移動を規制する一対の導電性位置規制部材で構成し、該
一対の導電性位置規制部材間が、上記加圧部材当接板を
介して電気的に導通状態となったことを検知する検知手
段を設けたことを特徴とするものである。 【0030】ここで、上記検知手段による検知結果は、
潤滑剤部材が交換時期に達したことを表示する表示装
置、画像形成装置の自動停止制御装置、あるいは、潤滑
剤ブロックの自動交換装置などを作動させるのに使用す
ることができる。 【0031】請求項14の画像形成装置は、潜像担持体
上に潜像を形成し、該潜像を現像装置で現像してトナー
像を形成し、該トナー像を転写媒体上に転写した後に、
クリーニング装置で、潜像担持体上に残留した転写残ト
ナーを潜像担持体上から除去する画像形成装置におい
て、上記クリーニング装置を、潜像担持体に接触する位
置に配置され、潜像担持体と逆方向に回転駆動される体
積抵抗が10の6乗〜10の16乗Ωcmの回転体と、
該回転体と潜像担持体との間に所定の電位差を形成する
電位差形成手段とを用いて構成し、該回転体の表面移動
速度VRと、潜像担持体の表面移動速度VPとの比率
が、VR/VP≧1となるように構成したことを特徴と
するものである。 【0032】請求項15の画像形成装置は、潜像担持体
上に潜像を形成し、該潜像を現像装置で現像してトナー
像を形成し、該トナー像を転写媒体上に転写した後に、
クリーニング装置で、潜像担持体上に残留した転写残ト
ナーを潜像担持体上から除去する画像形成装置におい
て、上記クリーニング装置を、潜像担持体に接触する位
置に配置され、潜像担持体と逆方向に回転可能な体積抵
抗が10の6乗〜10の16乗Ωcmの回転体と、該回
転体の表面に当接して回転体回転方向と逆方向に回転可
能に設置され、かつ所定の電圧が印加された導電性バイ
アスローラ部材とで構成し、かつ、該導電性バイアスロ
ーラ部材の表面移動速度VBと、上記回転体の表面移動
速度VRとの比率が、VB/VR≧1となるように構成
したことを特徴とするものである。 【0033】請求項16の画像形成装置は、請求項1、
6、14又は15の画像形成装置において、上記回転体
の表面粗度RZが、RZ≦5μmになるように構成した
ことを特徴とするものである。 【0034】請求項17の画像形成装置は、請求項4又
は7の画像形成装置において、上記導電性バイアスロー
ラの表面粗度RZが、RZ≦5μmになるように構成し
たことを特徴とするものである。 【0035】請求項18の画像形成装置は、請求項1、
14又は15の画像形成装置において、上記回転体の表
面の潜像担持体に対する静止摩擦係数μRが、0.3≦
μR≦1.0になるように構成したことを特徴とするも
のである。 【0036】請求項19の画像形成装置は、請求項4又
は7の画像形成装置において、上記導電性バイアスロー
ラ部材の表面の上記回転体に対する静止摩擦係数μB
が、0.3≦μB≦1.0になるように構成したことを
特徴とするものである。 【0037】請求項20の画像形成装置は、請求項6の
画像形成装置において、上記潤滑剤付与手段によって潤
滑剤が付与された状態における上記回転体の表面の潜像
担持体に対する静止摩擦係数μRが、0.3≦μR≦
1.0になるように構成したことを特徴とするものであ
る。 【0038】ここで、20.上記6.に示すように、上
記1.に示すような、弾性層を備えた導電性ローラ部材
の表面に、潤滑剤物質が、微量づつ塗布されてなる、ク
リーニング装置において、潤滑剤物質が、微量塗布され
た、前記回転体表面の潜像担持体に対する静止摩擦係数
μRが、0.3≦μR≦1.0であることを特徴とする 【0039】請求項21の画像形成装置は、請求項20
の画像形成装置において、上記回転体を介して潤滑剤が
付与された状態における潜像担持体の表面の請求項6の
クリーニングブレード部材に対する静止摩擦係数μP
が、0.3≦μP≦1.0になるように構成したことを
特徴とするものである。 【0040】請求項22の画像形成装置は、請求項7の
画像形成装置において、上記潤滑剤付与手段によって潤
滑剤が付与された状態における上記導電性バイアスロー
ラ部材の表面の上記回転体に対する静止摩擦係数μB
が、0.3≦μB≦1.0になるように構成したことを
特徴とするものである。 【0041】請求項23の画像形成装置は、請求項22
の画像形成装置において、上記導電性バイアスローラ部
材を介して潤滑剤が付与された状態における上記回転体
の表面の潜像担持体に対する静止摩擦係数μRが、0.
3≦μR≦1.0になるように構成したことを特徴とす
るものである。 【0042】請求項24の画像形成装置は、請求項23
の画像形成装置において、上記回転体を介して潤滑剤が
付与された状態における潜像担持体の表面の上記スクレ
ーパ部材に対する静止摩擦係数μPが、0.3≦μP≦
1.0になるように構成したことを特徴とするものであ
る。 【0043】請求項25の画像形成装置は、請求項7又
は14の画像形成装置において、上記導電性バイアスロ
ーラ部材の回転動作を、クリーニング装置外部に設けた
駆動源により行なわせるとともに、上記回転体の回転動
作を、潜像担持体の回転動作と該導電性バイアスローラ
部材の回転動作の少なくともいずれか一方からの機械的
つれ回り力、及び、潜像担持体表面と上記回転体表面と
の間と、上記導電性バイアスローラ部材表面と上記回転
体表面との間の少なくともいずれか一方において発生す
る電位差によって生み出される静電気的吸着力によって
行わせることを特徴とするものである。 【0044】請求項26の画像形成装置は、請求項1、
6、14又は15の画像形成装置において、上記回転体
を弾性を有する材料で形成し、該回転体の潜像担持体表
面に対する初期オーバーラップ量設定値、すなわち、喰
込量設定値を、0.2mm〜1.0mmの範囲内に設定
したことを特徴とするものである。 【0045】請求項27の画像形成装置は、請求項4又
は7の画像形成装置において、上記回転体を弾性を有す
る材料で形成し、該回転体の潜像担持体表面及び導電性
バイアスローラ部材表面の両者に対する、初期オーバー
ラップ量設定値、すなわち、喰込量設定値を、いずれも
0.2mm〜1.0mmの範囲内に設定したことを特徴
とするものである。 【0046】請求項28の画像形成装置は、請求項4又
は7の画像形成装置において、上記回転体を、装置内の
支持体に対して、電気的絶縁状態にて支持させたことを
特徴とするものである。 【0047】請求項29の画像形成装置は、請求項3又
は4の画像形成装置において、上記回転体の回転方向に
おいて、該回転体と潜像担持体との当接位置の下流側
で、かつ、該回転体と請求項3のゴム部材又は請求項4
の導電性バイアスローラ部材との当接位置の上流側であ
る範囲の上記回転体の周囲に、所定の間隔をおいてマグ
ネット部材を近接配置したことを特徴とするものであ
る。 【0048】ここで、上記マグネット部材としては、上
記回転体の回転軸方向における潜像担持体当接幅と同じ
か又はそれ以上の長さの板状マグネット部材を用いるこ
とができる。このようなマグネット部材の配置は、上記
回転体表面に対して、0.2mm〜1.0mmの空間を
維持する形で近接配置することが望ましい。この空間距
離は、マグネット部材の磁力が前記回転体の表面部に充
分届く距離で、かつ、マグネット部材が回転体表面に対
して非接触状態を確実に保てる距離である。 【0049】請求項30の画像形成装置は、請求項29
の画像形成装置において、上記マグネット部材を、クリ
ーニング装置本体に対して着脱可能に取り付けたことを
特徴とするものである。 【0050】請求項31の画像形成装置は、請求項29
の画像形成装置において、上記マグネット部材としてロ
ーラ形状のものを用い、該マグネット部材を回動自在に
設置し、かつ、該マグネット部材を作像時に回転させる
ことを特徴とするものである。 【0051】ここで、上記ローラ形状のマグネット部材
としては、上記回転体の回転軸方向における潜像担持体
当接幅と同じか又はそれ以上の長さのものを用いること
ができる。このようなマグネット部材も、上記回転体の
表面に対して、0.2mm〜1.0mmの空間を維持す
る形で近接配置することが望ましい。 【0052】請求項32の画像形成装置は、請求項31
の画像形成装置において、上記マグネット部材から付着
物を除去するかき取り部材を、該マグネット部材表面に
当接設置し、かつ、該かき取り部材によってかき落した
付着物を回収する回収容器を設けたことを特徴とするも
のである。 【0053】ここで、上記付着物は、ローラ状のマグネ
ット部材によって回収された現像剤キャリア等の磁性体
物質であり、上記かき取り部材としては、ローラ状のマ
グネット部材表面であって上記回転体の幅に対応した領
域のほぼ全幅にわって当接するシート状あるいは板状の
かき取り部材を用いることができる。 【0054】請求項33の画像形成装置は、請求項32
の画像形成装置において、上記回収容器を、クリーニン
グ装置本体に対して着脱可能に設けたことを特徴とする
ものである。 【0055】請求項34の画像形成装置は、請求項1、
6、14又は15の画像形成装置において、上記回転体
を、クリーニング装置本体に対して着脱可能に設けたこ
とを特徴とする画像形成装置。 【0056】 【実施例】以下、本発明を画像形成装置である電子写真
複写機に適用した実施例について説明する。図1は実施
例に係る複写機の主要部の概略構成図である。まず、複
写機全体の概略について説明する。図1において、この
複写機では、主帯電器2で一様に帯電した回転する感光
体ドラム1上を、図中に示していない原稿読み取り系及
び書き込み系を介して、矢印3の方向から送られて来た
原稿画像光で露光して静電潜像を形成し、現像装置4に
て、重合トナー(重合法で製造した球形トナー)を用い
て同静電潜像のトナー可視像化を行なう。次に、給紙経
路5より、感光体ドラム1の回転に同期して送られて来
た転写紙6上への、感光体ドラム1上、トナー像転写
を、転写帯電器7にて行ない、トナー像を転写された転
写紙6を、分離帯電器8により、感光体ドラム1表面か
ら分離する。この際、感光体表面に、わずかに残った転
写残留トナーは、帯電器9で極性及び帯電量を所定の状
態にコントロールされた後、クリーニング装置10によ
り除去される。そして、クリーニング装置10通過後の
感光体1上残留電荷は、除電ランプ11で除電される。
一方、トナー像を転写され、分離帯電器8部から送られ
て来た転写紙6は、転写紙搬送装置12によって定着装
置13に導かれ、加熱及び加圧を受けてトナー像が定着
され、排紙部14上に排紙される。 【0057】次に上記クリーニング装置10について詳
述する。前記作像工程により、帯電器9を通過してクリ
ーニング装置10部へ送られて来た感光体ドラム1上の
残留トナーは、入口シール部材110を越えて導電性ロ
ーラ部材120との対向部に達する。ここで、導電性ロ
ーラ部材120の芯金部に印加された直流電圧による同
導電性ローラ部材120表面電位と、帯電器9通過後の
感光体ドラム1表面電位との電位差によって発生する静
電気的吸着力により、前記導電性ローラ部材120表面
に静電捕獲される。 【0058】この導電性ローラ部材120は、金属軸部
の周囲に、ゴム硬度15°〜70°(JIS K630
1のA型硬度計による測定値)で、かつ、体積抵抗10
の6乗〜10の16乗Ωcmである導電性弾性層(例え
ば導電性ゴムで形成した層)121を設け、更に同ゴム
層の周囲に、体積抵抗10の6乗〜10の16乗Ωcm
である導電性フッ素樹脂からなるチューブ層又はコート
層122を設けたものである。この導電性ローラ部材1
20が、感光体ドラム1表面に対して0.2mm〜1.
0mmの喰込量をもつ位置に設置され、その表面の粗さ
が、RZ≦5μmである。また、その表面での静止摩擦
係数μが、もともと、0.3≦μ≦1.0であるか、又
は、設置部材141及び加圧部材142によって加圧当
接状態にある絶縁材料からなる保持部材191で保持さ
れた潤滑剤部材140中の潤滑剤が、微量づつ塗布され
ることで、前記静止摩擦係数μが、0.3≦μ≦1.0
の状態となっているかのいずれかである。 【0059】また、この導電性ローラ部材120は、前
記した喰込量をもって感光体ドラム1に当接されている
ため、感光体ドラム1が回転することにより、感光体ド
ラム1の回転につれ回る方向へ機械的な力を受け、ま
た、前記静電気的吸着力にも助けられる形で、回転する
こととなる。 【0060】この導電性ローラ部材120の回転に伴
い、感光体ドラム1上から、静電捕獲された残留トナー
は、保持部材131で保持されるシート状ポリウレタン
からなるスクレーパブレード部材130の接触部に達
し、同スクレーパブレード部材130により、前記導電
性ローラ部材120表面から引きはがされ、回転する搬
送コイル150上に落下し、同搬送コイル150によっ
てクリーニング装置外へ排出される。 【0061】一方、前記導電性ローラ部材120に静電
捕獲されずに感光体ドラム1上に残った残留トナーは、
感光体ドラム1のさらなる回転により、保持部材161
で保持されるシート状ポリウレタンゴムからなるクリー
ニングブレード部材160の当接部に達し、同クリーニ
ングブレード部材160によって感光体ドラム1上から
引きはがされる。引きはがされたトナーは、前記導電性
ローラ部材120上に落下し、同導電性ローラ部材12
0上に静電捕獲された残留トナーとともに、上記と同様
の経緯を経てクリーニング装置外へ排出される。 【0062】また、前記したように導電性ローラ部材1
20表面に微量塗布された潤滑剤物質の一部は、導電性
ローラ部材120と感光体ドラム1との当接部におい
て、感光体ドラム1表面へ移行塗布される。この移行塗
布された潤滑剤物質の作用により、感光体ドラム1表面
の静止摩擦係数μを、例えば0.3≦μ≦1.0の様に
低いレベルに維持することができる。言い換えれば感光
体ドラム1上のトナー(含、残留トナー)の離型性を向
上させることができるようになり、結果として、転写工
程における転写効率の向上やクリーニング工程における
クリーニング性の向上、感光体ドラム1上でのトナー固
着や転写紙含有物の付着等の防止についても、改善する
ことができる。 【0063】但し、感光体ドラム1に対する潤滑剤物質
の前記移行塗布量が過剰となり、感光体ドラム1表面の
静止摩擦係数μが、μ<0.3の範囲内となると、現像
工程における感光体ドラム1表面でのトナー画像形成が
困難となる悪影響が懸念されてくる。このため、本件ク
リーニング装置10においては、導電性ローラ部材12
0に対する潤滑剤部材140の加圧当接力を、加圧部材
142の加圧力設定値により最適となる様に選定するこ
とで、前記した感光体ドラム1に対する潤滑剤物質の移
行塗布量過剰の発生を防止している。 【0064】また、本件潤滑剤部材140は、加圧部材
142による加圧力が潤滑剤に対して局所的に加わり、
潤滑剤の破損や局部摩耗を発生しないよう、潤滑剤保持
部材143を、加圧部材142当接面側に両面粘着テー
プによって貼り付けてあるとともに、同潤滑剤部材14
0及び加圧部材142は、クリーニング装置10本体に
対し、ネジ固定の設置部材141によって設置する構成
としてある。これにより、潤滑剤部材140中の潤滑剤
部が経時使用によって消耗した場合においても、容易に
潤滑剤部材140を交換可能である。 【0065】加えて、同潤滑剤部材140は、導電性ロ
ーラ部材120を、スクレーパブレード部材130でク
リーニングした領域に当接していることにより、前記導
電性ローラ部材120上に送られて来る残留トナーで汚
れることも極めて少ない。 【0066】また、本件クリーニング装置10中には、
導電性ローラ部材120に対して0.2mm〜1.0m
mの空間を設けて近接するように、両面粘着テープ等で
保持部材171に貼り付けて板状のマグネット部材17
0を配置している。この板状マグネット部材170の磁
力により、前記導電性ローラ部材120上に送られて来
た残留トナー中に現像剤キャリアが混入している場合に
おいても、残留トナー中に混在した現像剤キャリアのみ
を、吸着回収可能である。このため、同現像剤キャリア
による導電性ローラ部材120表面傷の発生も防止でき
る。また、前記マグネット部材170は、クリーニング
装置本体10に対してネジ固定してなる構成としている
ので、前記マグネット部材170部に吸着回収された現
像剤キャリアを除去する作業も容易に行なえるものであ
る。 【0067】図2はクリーニング装置の他の例を示すも
のである。このクリーニング装置においても、前記作像
工程により、帯電器9を通過してクリーニング装置10
部へ送られて来た感光体ドラム1上の残留トナーが、入
口シール部材110を越えて導電性ローラ部材120部
に達する。この導電性ローラ部材120は、図1のクリ
ーニング装置におけると同様の構造をしており、感光体
ドラム1表面に対して0.2mm〜1.0mmの喰込量
をもち、かつ、金属製バイアスローラ部材180表面に
対しても0.2mm〜1.0mmの喰込量をもつ位置に
設置されている点も同様である。そして、その表面の粗
さは、RZ≦5μmであり、かつ、その表面での静止摩
擦係数μが、もともと、0.3≦μ≦1.0であるか、
又は、前記金属製バイアスローラ部材180に対し設置
部材140及び加圧部材142によって加圧当接状態に
ある導電材料から成る保持部材143で保持される潤滑
剤部材140中の潤滑剤が、金属製バイアスローラ部材
180表面に微量づつ塗布され、さらに、その微量塗布
された潤滑剤物質の一部が、金属製バイアスローラ部材
180表面から移行塗布されることで、前記静止摩擦係
数μが、0.3≦μ≦1.0の状態となっているかのい
ずれかである。前記金属製バイアスローラ部材180に
印加された直流電圧が、導電性ローラ部材120に対し
ても間接的に印加されることによる同導電性ローラ部材
120表面電位と、帯電器9通過後の感光体ドラム1表
面電位との電位差により発生する静電気的吸着力によ
り、前記導電性ローラ部材120表面に静電捕獲され
る。 【0068】一方、導電性ローラ部材120は、感光体
ドラム1及び、図中に示していない駆動伝達系を介し外
部に設けた同じく図中に示していない駆動源からの駆動
力を受けて感光体ドラム1の回転方向と同一の方向に回
転する金属製バイアスローラ部材180に、前記した喰
込量をもって当接されているため、感光体ドラム1と金
属製バイアスローラ部材180が回転することにより、
感光体ドラム1及び金属製バイアスローラ部材180の
回転につれ回る方向へ、機械的な力を受けて回転するこ
ととなる。このとき、前記した感光体ドラム1表面と導
電性ローラ部材120表面間に発生する静電気的吸着力
や、金属製バイアスローラ部材180に印加された直流
電圧と、その電圧を間接的に受けた導電性ローラ部材1
20の表面電位との電位差により発生する静電気的吸着
力にも助けられる形で回転する。 【0069】この導電性ローラ部材120の回転に伴
い、感光体ドラム1上から静電捕獲された導電性ローラ
部材120上の残留トナーは、前記した方向への回転を
行なう。そして、その表面の粗さが、RZ≦5μmであ
り、かつ、その表面での静止摩擦係数μが、もともと
0.3≦μ≦1.0であるか、あるいは、前記導電性ロ
ーラ部材120の場合と同様に、設置部材140及び加
圧部材142により、加圧当接状態にある潤滑剤部材1
40中の潤滑剤が、微量づつ塗布されることで、前記静
止摩擦係数μが、0.3≦μ≦1.0の状態となってい
るかのいずれかである前記金属製バイアスローラ部材1
80部に達する。 【0070】ここで、同金属製バイアスローラ部材18
0表面と、導電性ローラ部材120表面との間に発生す
る前記した静電気的吸着力により、さらに、金属製バイ
アスローラ部材180表面に静電捕獲される。捕獲され
たトナーは、金属製バイアスローラ部材180の回転に
伴い、保持部材191で保持されるシート状ポリウレタ
ンゴムからなるスクレーパブレード部材190の接触部
に達し、同保持部材191で保持されるシート状ポリウ
レタンゴムからなるスクレーパブレード部材190によ
り、前記金属製バイアスローラ部材180表面から引き
はがされ、回転する搬送コイル150上に落下し、同搬
送コイル150によってクリーニング装置外へ排出され
る。 (以下、余白) 【0071】一方、前記導電性ローラ部材120では静
電捕獲されずに感光体ドラム1上に残った残留トナー
は、感光体ドラム1のさらなる回転によってクリーニン
グブレード部材160部に達し、同クリーニングブレー
ド部材160で感光体ドラム1上から引きはがされる。
引きはがされたトナーは、前記導電性ローラ部材120
上に静電捕獲された残留トナーとともに、上記と同様の
経緯を経てクリーニング装置外に排出される。 【0072】また、前記したように金属製バイアスロー
ラ部材180表面に微量塗布され、その一部が導電性ロ
ーラ部材120表面に移行塗布された潤滑剤物質のさら
に一部は、導電性ローラ部材120と、感光体ドラム1
との当接部において、感光体ドラム1表面へ移行塗布さ
れる。この移行塗布された潤滑剤物質の作用により、感
光体ドラム1表面の静止摩擦係数μを、例えば0.3≦
μ≦1.0の様に低いレベルに維持することができる。
言い換えれば、感光体ドラム1上のトナー(含、残留ト
ナー)の離型性を向上させることができるようになる。
この結果として、転写工程における転写効率の向上やク
リーニング工程におけるクリーニング性の向上が図れ、
感光体ドラム1上でのトナー固着や転写紙含有物の付着
等の防止についても改善することができる。 【0073】但し、感光体ドラム1に対する潤滑剤物質
の前記移行塗布量が過剰となり、感光体ドラム1表面の
静止摩擦係数μがμ<0.3の範囲ないになると、現像
工程における感光体ドラム1表面でのトナー画像形成が
困難となる悪影響が懸念されてくる。そこで、本件クリ
ーニング装置10においては、金属製バイアスローラ部
材180に対する潤滑剤部材140の加圧当接力を、加
圧部材142の加圧力設定値によって最適となるように
選定することで、前記した感光体ドラム1に対する潤滑
剤物質の移行塗布量過剰の発生を防止している。 【0074】また、上記潤滑剤部材140は、加圧部材
142による加圧力が潤滑剤に対して局所的に加わり、
潤滑剤の破損や局部摩耗を発生するようなことがないよ
う、潤滑剤保持部材143を、両面粘着テープによって
加圧部材142の当接面側に貼り付けてある。また、同
潤滑剤部材140及び加圧部材142は、クリーニング
装置10本体に対し、ネジ固定の設置部材140によっ
て設置する構成としてある。これにより、潤滑剤部材1
40中の潤滑剤部が、経時使用により、消耗した場合に
おいても、容易に潤滑剤部材140を交換可能である。 【0075】さらに、本件クリーニング装置10におい
ては、導電材料で前記潤滑剤保持部材143を構成する
とともに、潤滑剤部材140中の潤滑剤部が、経時使用
により、その大半の部分を消耗した時点において、加圧
部材142からの加圧力による金属製バイアスローラ部
材方向への前記潤滑剤部材140の移動を規制する、導
電材料からなる2つの規制部材181,182を配置し
ている。図3はその配置を示す斜視図である。これら両
規制部材181,182は、ともに両者間が電気的に導
通状態になった場合に、その状態を検知する検知回路1
83と、この検知回路により検知された場合に発信され
る信号により、機械本体上の表示ボード上に表示して機
械使用者にその状態を知らせるための表示回路184に
接続されている。この構成により、前記したように潤滑
剤が消耗し、潤滑剤保持部材143部が、2つの規制部
材181,182の両者に当接して移動規制されると、
各規制部材181,182が、導電性材料からなる潤滑
剤保持部材143によって電気的に導通状態となり、機
械本体上表示ボードに、潤滑剤部材140が交換時期に
達したことを表示可能となっている。 【0076】また、本件クリーニング装置において、潤
滑剤部材140は、金属製バイアスローラ部材180の
表面において、スクレーパブレード部材190でクリー
ニングした領域に当接している。これにより、前記金属
製バイアスローラ部材180上に送られて来る残留トナ
ーで汚れることも極めて少ない。 【0077】加えて、本件クリーニング装置10中に
は、図中に示していない駆動源及び駆動伝達系から駆動
力を受けて回転するマグネットローラ部材175を、導
電性ローラ部材120に対して0.2mm〜1.0mm
の空間を設けて近接配置しているので、前記導電性ロー
ラ部材120上に送られて来た残留トナー中に現像剤キ
ャリアが混入している場合においても、前記マグネット
ローラ部材175の磁力により、残留トナー中に混在し
た現像剤キャリアのみを吸着回収可能である。このた
め、同現像剤キャリアによる導電性ローラ部材120表
面傷の発生も防止できる。 【0078】また、前記マグネットローラ部材175上
に吸着回収された現像剤キャリアは、マグネットローラ
部材175の回転とともにかき取り部材176の当接部
に達し、同かき取り部材176によってマグネットロー
ラ部材175表面からかき落され、回収容器177内に
落下して回収される。 【0079】同回収容器177は、両面粘着テープ等で
回収容器177に貼り付けられた前記かき取り部材17
6とともにクリーニング装置本体に対してネジ固定して
なる構成としているので、前記回収容器177内に回収
された現像剤キャリアを除去する作業も容易に行なえる
ものである。 【0080】なお、図1や図2のクリーニング装置にお
ける、弾性層を備えた導電性ローラ部材120は、図4
に示すように、クリーニング装置10本体の外形枠体構
成部材10aに対し、少なくともその外周部を絶縁材料
で構成された軸受10bを用いて、回転自在に支持した
うえで、止め輪10cを用いて、前記導電性ローラ部材
120の両端部で軸方向の位置を規制する構成とするこ
とが望ましい。また、前記クリーニング装置外形枠体構
成部材10aの前記導電性ローラ部材120取り付け部
に、枠体部材切り欠き部10dを設けることが望まし
い。これによれば、クリーニング装置10本体からの導
電性ローラ部材120の着脱が容易である。また、少な
くともその外周部が絶縁材料で構成された軸受10bを
用いているため、導電性ローラ部材120に印加された
電圧による導電性ローラ部材120から周辺部材へのも
れ電流の発生を防止できるものである。 【0081】 【発明の作用効果】請求項1の画像形成装置において
は、転写工程通過後の潜像担持体上残留トナーを、転写
行程通過後の潜像担持体表面と、該表面に当接している
回転体の表面との間の電位差による静電気的吸着力で回
収する。よって、ファーブラシや潜像担持体表面研磨能
力を備えたクリーニングローラを用い機械的トナー除去
力によってクリーニングを行う従来のクリーニング装置
とは異なり、潜像担持体を振動させたり、潜像担持体表
面を傷つけたりするのを防止することができる。更に、
上記回転体が、潜像担持体に当接して密着した状態で、
前記静電気的吸着効果を維持し続けて、前記残留トナー
を回収するので、従来使用されていたトナーに対しては
もとより、従来よりも平均粒径の小さなトナーや球形の
トナーに対しても、充分なクリーニング効果が得られ
る。また、上記回転体は、接触している潜像担持体の回
転動作を機械的に受けることにより発生する力(F=μ
Nからなる力)と、潜像担持体表面と回転体表面との間
の電位差で生み出される静電気的吸着力との双方によっ
て、潜像担持体回転方向に対してつれ回るので、回転体
の回転のためには外部からの駆動を受ける必要がない。
よって、外部からの駆動でクリーニングローラなどを回
転駆動していた従来のクリーニング装置とは異なり、駆
動源もしくは同駆動源からの駆動伝達経路中での振動
が、潜像担持体に伝わることによるいわゆるバンディン
グと呼ばれる画像ムラを防止可能となる。 【0082】請求項2の画像形成装置においては、上記
回転体を、その体積抵抗が10の6乗〜10の16乗Ω
cmになるように形成しているので、潜像担持体に対す
る電極として機能させて静電気的吸着力を十分発揮させ
ることができる。また、再帯電手段によって転写工程通
過後の潜像担持体表面電位が所定の電位となるように再
帯電して、回転体当接直前の潜像担持体表面電位を、同
回転体表面の電位に対してよりトナー極性に近い電位に
するので、上記静電気的吸着力をより確実に、安定して
発生させることができる。 【0083】請求項3の画像形成装置においては、上記
回転体の表面に回収された潜像担持体上残留トナーを、
上記回転体に当接させたゴム部材で除去して回転体をク
リーニングする。このゴム部材が、所定の硬度を有する
ので、回転体の表面を傷付けることなく、確実にクリー
ニングできる。 【0084】請求項4の画像形成装置においては、上記
回転体の表面に当接して回転体回転方向に対し逆方向に
回転自在に設置され、かつ駆動伝達系を介して所定の駆
動源で回転駆動される導電性バイアスローラ部材を介し
て、回転体表面に均一に所定のバイアス電圧を印加す
る。上記回転体は、その体積抵抗が10の6乗〜10の
16乗Ωcmになるように形成しているので、潜像担持
体に対する電極として機能させて静電気的吸着力を十分
発揮させることができるとともに、この回転体自体にお
ける電圧降下により、導電性バイアスローラ部材との間
にも電位差が生じさせることができる。よって、回転体
の静電気的吸引効果による潜像担持体上残留トナーの回
収が、より確実に行なえるとともに、上記回転体と導電
性バイアスローラ部材との間の電位差により、回転体上
に回収された前記残留トナーを、同回転体の表面を傷付
けること無く確実に導電性バイアスローラ部材上に回収
することができる。更に、回転駆動される導電性バイア
スローラ部材が回転体に当接しているので、この導電性
バイアスローラ部材の回転動作を機械的に受けることに
より発生する力(やはり、F=μNからなる力)と、導
電性バイアスローラ部材表面と回転体表面との間に発生
する電位差によって生み出される静電気的吸着力との双
方とによって、潜像担持体回転方向に対してつれ回る方
向の回転が可能になる。よって、回転体を確実に回転さ
せることができる。 【0085】請求項5の画像形成装置においては、導電
性バイアスローラ部材上に回収された残留トナーを、該
ローラ部材表面に当接させたスクレーパ部材によって除
去することにより、該ローラ部材表面をクリーニングす
る。よって、残留トナーが、導電性バイアスローラ部材
表面にフィルミングしたり、固着したりするのを、防止
できる。 【0086】請求項6の画像形成装置においては、請求
項1の画像形成装置と同様に、転写工程通過後の潜像担
持体上残留トナーを、転写行程通過後の潜像担持体表面
と、該表面に当接して密着している回転体の表面との間
の電位差による静電気的吸着力で回収するので、ファー
ブラシや潜像担持体表面研磨能力を備えたクリーニング
ローラを用い機械的トナー除去力によってクリーニング
を行う従来のクリーニング装置とは異なり、潜像担持体
を振動させたり、潜像担持体表面を傷つけたりするのを
防止することができ、また、従来使用されていたトナー
に対してはもとより、従来よりも平均粒径の小さなトナ
ーや球形のトナーに対しても、充分なクリーニング効果
が得られる。そして、この画像形成装置においては、潤
滑剤付与手段によって上記回転体の表面に潤滑剤を付与
し、この潤滑剤が潜像担持体にも移っていくので、スク
レーパ部材による回転体表面からの、あるいは、クリー
ニングブレード部材による潜像担持体表面からの、トナ
ー含有物質、転写紙含有物質等の除去がし易くなり、同
物質が回転体表面や潜像担持体表面にフィルミングする
ことを防止できる。 【0087】請求項7の画像形成装置においては、潤滑
剤付与手段によって導電性バイアスローラ部材に付与し
た潤滑剤の一部が、導電性バイアスローラ部材表面か
ら、回転体へ、また、回転体表面から、潜像担持体表面
に、順次、移行してゆく。これにより、導電性バイアス
ローラ部材表面、回転体表面あるいは潜像担持体表面か
らの、トナー含有物質、転写紙含有物質等の除去がし易
くなり、同物質が、導電性バイアスローラ部材表面、回
転体表面あるいは潜像担持体表面に、フィルミングする
ことを防止できる。 【0088】請求項8の画像形成装置においては、潤滑
剤付与手段による回転体への潤滑剤の付与を、回転体の
回転方向において回転体に対する潜像担持体の当接位置
の上流側で、かつ、スクレーパ部材の当接位置の下流側
の位置で行う。この位置の回転体表面はスクレーパ部材
によるクリーニングが完了しているので、潤滑剤付与手
段のトナー等による汚れの発生を抑えることができる。 【0089】請求項9の画像形成装置においては、潤滑
剤付与手段による導電性バイアスローラ部材への潤滑剤
の付与を、導電性バイアスローラ部材の回転方向におい
て導電性バイアスローラ部材に対する回転体の当接位置
の上流側で、かつ、スクレーパブレード部材の当接位置
の下流側で行う。この位置の導電性バイアスローラ部材
表面はスクレーパブレード部材によるクリーニングが完
了しているので、潤滑剤付与手段のトナー等による汚れ
の発生を抑えることができる。 【0090】請求項10の画像形成装置においては、潤
滑剤付与対象である回転体又は導電性バイアスローラ部
材に対して、スプリング等からなる加圧部材により潤滑
剤ブロックを加圧当接させ、回転体又は導電性バイアス
ローラ部材の回転でその表面に微量づつ潤滑剤が塗布さ
れていく形で潤滑剤を付与する。このように潤滑剤ブロ
ックを加圧部材で加圧するという簡単な構成で潤滑剤付
与手段を構成できる。そして、上記潤滑剤ブロックにお
ける加圧部材が当接する側の面に固設した加圧部材当接
板で、前記加圧部材による加圧力が潤滑剤ブロックに局
所的に加わることを防ぎ、局所的な加圧による潤滑剤ブ
ロックの破損や潤滑剤ブロックの設置姿勢の傾きなどに
よる潤滑剤塗布むらを防止することができる。よって、
潤滑剤の安定した塗布が可能になる。 【0091】請求項11の画像形成装置においては、使
用によって潤滑剤ブロックが消耗した時点で、保持手段
から潤滑剤ブロックあるいはこれに固設されていた加圧
部材当接板のみを取り外し、新しい潤滑剤ブロックを取
り付ける。このように容易に潤滑剤ブロックの交換補充
ができる。 【0092】請求項12の画像形成装置においては、潤
滑剤ブロックが経時使用によって摩耗し、その大半が消
耗した時点で、移動規制手段により上記加圧部材の加圧
による潤滑剤ブロックの当接対象物方向への移動を規制
する。これにより、潤滑剤ブロックに固設されている加
圧部材当接板が上記回転体又は上記導電性バイアスロー
ラ部材に接触するのを防止する。よって、該加圧部材当
接板の上記回転体などへの接触による回転体などの表面
の損傷を防止できる。特に、該加圧部材当接板が金属板
などの導電性材質のものである場合には、所定電圧にさ
れている上記回転体等へこのような加圧部材当接板が接
触することによる短絡を防止できる。 【0093】請求項13の画像形成装置においては、上
記加圧部材当接板を導電体で形成し、上記移動規制手段
を、上記潤滑剤ブロックの大半が消耗した時点で該潤滑
剤ブロックに固設されている導電体からなる加圧部材当
接板が、一対の導電性位置規制部材に当接し、これによ
り、上記回転体又は導電性バイアスローラ部材に向けて
の移動が規制される。そして、この加圧部材当接板が一
対の導電性位置規制部材に当接することにより、該一対
の導電性位置規制部材間が、上記加圧部材当接板を介し
て電気的に導通状態となったことを、検知手段で検知す
る。よって、この検知結果を用いて、前記潤滑剤ブロッ
クが交換時期に達したことを、表示装置などで表示さ
せ、機械使用者に、機械本体内のクリーニング装置に触
れることなく、前記潤滑剤部材の交換時期を知らせた
り、潤滑剤ブロックの自動交換装置を作動させたり、動
作を自動停止させる制御装置を作動させたりすることが
できる。 【0094】請求項14の画像形成装置においては、請
求項1あるいは6の画像形成装置と同様に、転写工程通
過後の潜像担持体上残留トナーを、転写行程通過後の潜
像担持体表面と、該表面に当接して密着している回転体
の表面との間の電位差による静電気的吸着力で回収する
ので、ファーブラシや潜像担持体表面研磨能力を備えた
クリーニングローラを用い機械的トナー除去力によって
クリーニングを行う従来のクリーニング装置とは異な
り、潜像担持体を振動させたり、潜像担持体表面を傷つ
けたりするのを防止することができ、また、従来使用さ
れていたトナーに対してはもとより、従来よりも平均粒
径の小さなトナーや球形のトナーに対しても、充分なク
リーニング効果が得られる。そして、この画像形成装置
においては、上記回転体の潜像担持体当接表面移動速度
VRが、潜像担持体表面移動速度VP以上であるので、
上記回転体の当接位置に達した転写工程通過後の潜像担
持体上の残留トナーが、この回転体と潜像担持体との当
接部にため込まれて蓄積してしまうことが無く、上記回
転体で潜像担持体上の残留トナーを効率良く回収するこ
とができる。この結果、高いクリーニング性を得ること
ができるようになる。 【0095】請求項15の画像形成装置においては、請
求項1、6あるいは14の画像形成装置と同様に、転写
工程通過後の潜像担持体上残留トナーを、転写行程通過
後の潜像担持体表面と、該表面に当接して密着している
回転体の表面との間の電位差による静電気的吸着力で回
収するので、ファーブラシや潜像担持体表面研磨能力を
備えたクリーニングローラを用い機械的トナー除去力に
よってクリーニングを行う従来のクリーニング装置とは
異なり、潜像担持体を振動させたり、潜像担持体表面を
傷つけたりするのを防止することができ、また、従来使
用されていたトナーに対してはもとより、従来よりも平
均粒径の小さなトナーや球形のトナーに対しても、充分
なクリーニング効果が得られる。そして、この画像形成
装置においては、上記導電性バイアスローラ部材の表面
移動速度VBが上記回転体の表面移動速度VR以上であ
るので、潜像担持体から回収された回転体上の残留トナ
ーが、この回転体と上記導電性バイアスローラ部材との
当接部にため込まれて蓄積してしまうことが無く、上記
導電性バイアスローラ部材で上記回転体上の残留トナー
を効率良く回収することができる。この結果、高いクリ
ーニング性を得ることができる。 【0096】請求項16の画像形成装置においては、上
記回転体の表面粗度RZが5μm以下であるので、同回
転体が潜像担持体表面に傷をつけるのを防止できる。 【0097】請求項17の画像形成装置においては、上
記導電性バイアスローラ部材の表面粗度RZが5μm以
下であるので、同導電性バイアスローラ部材が前記回転
体表面に傷をつけるのを防止できる。 【0098】請求項18の画像形成装置においては、上
記回転体の表面の潜像担持体に対する静止摩擦係数μR
が、0.3以上であるので、同回転体が前記潜像担持体
上の残留トナーをしっかりと確保回収することができ
る。また、上記回転体を潜像担持体に従動させて連れ回
りさせる場合に、確実にこの連れ回りを実現できる。そ
して、上記静止摩擦係数μRが、1.0以下であるの
で、上記回転体の表面に当接するスクレーパ部材などを
用いての、該表面からの残留トナーの除去を良好に行う
ことができる。また、上記回転体を潜像担持体とは独立
に駆動する場合に、回転体の回転動作が潜像担持体移動
動作に対して速度ムラを発生させるのを防止できる。 【0099】請求項19の画像形成装置においては、上
記導電性バイアスローラ部材の表面の上記回転体に対す
る静止摩擦係数μBが、0.3以上であるので、同ロー
ラ部材が前記回転体上の残留トナーをしっかりと確保回
収することができる。また、上記導電性バイアスローラ
部材を、上記回転体に従動させて連れ回りさせたり、逆
に、上記回転体を該導電性バイアスローラ部材に従動さ
せて連れ回りさせたりする場合に、確実にこの連れ回り
を実現できる。そして、上記静止摩擦係数μBが、1.
0以下であるので、上記導電性バイアスローラ部材の表
面に当接するスクレーパ部材などを用いての、該表面か
らの残留トナーの除去を良好に行うことができる。ま
た、上記回転体をこの導電性バイアスローラ部材とは独
立に駆動する場合に、導電性バイアスローラ部材の回転
動作が回転体回転動作に対して速度ムラを発生させるの
を防止できる。 【0100】請求項20の画像形成装置においては、上
記潤滑剤付与手段による潤滑剤の付与で上記回転体表面
の静止摩擦係数μRが、0.3≦μR≦1.0となって
いるので、請求項18の画像形成装置と同様の作用、効
果が得られる。 【0101】請求項21の画像形成装置においては、上
記回転体を介して潤滑剤が付与された状態における潜像
担持体の表面の請求項6のクリーニングブレード部材に
対する静止摩擦係数μPが、0.3以上であるので、潜
像担持体の表面に当接するクリーニングブレードが潜像
担持体上の残留トナーをしっかりと確保回収して残留ト
ナーの除去を行うことができる。そして、上記静止摩擦
係数μPが、1.0以下であるので、このようなクリー
ニングブレードによる残留トナーの除去を良好に行うこ
とができる。また、潜像担持体上に適量の潤滑剤が存在
するこにより潜像担持体表面のトナー離型性が向上する
ので、潜像担持体上でのトナーフィルミングや転写紙含
有成分のフィルミングを防げるとともに、潜像担持体上
に形成されたトナー画像の転写紙又はその他の転写対象
(例えば中間転写ベルト)に対する転写効率が向上し、
かつ、経時使用でも安定した転写効率が得られる。更に
現像状態に悪影響を与えることない。 【0102】請求項22の画像形成装置においては、上
記潤滑剤付与手段によって潤滑剤が付与された状態にお
ける上記導電性バイアスローラ部材の表面の上記回転体
に対する静止摩擦係数μBが、0.3≦μB≦1.0に
なっているので、請求項19の画像形成装置と同様の作
用、効果が得られる。 【0103】請求項23の画像形成装置においては、上
記導電性バイアスローラ部材を介して潤滑剤が付与され
た状態における上記回転体の表面の潜像担持体に対する
静止摩擦係数μRが、0.3≦μR≦1.0になってい
るので、請求項20の画像形成装置と同様の作用、効果
が得られる。 【0104】請求項24の画像形成装置においては、請
求項23の画像形成装置において、上記回転体を介して
潤滑剤が付与された状態における潜像担持体の表面の上
記スクレーパ部材に対する静止摩擦係数μPが、0.3
≦μP≦1.0になっているので、請求項21の画像形
成装置と同様の作用、効果が得られる。 (以下、余白) 【0105】請求項25の画像形成装置においては、上
記導電性バイアスローラ部材の回転動作を、クリーニン
グ装置外部に設けた駆動源により行なわせるとともに、
上記回転体の回転動作を、潜像担持体の回転動作と該導
電性バイアスローラ部材の回転動作の少なくともいずれ
か一方からの機械的つれ回り力、及び、潜像担持体表面
と上記回転体表面との間と、上記導電性バイアスローラ
部材表面と上記回転体表面との間の少なくともいずれか
一方において発生する電位差によって生み出される静電
気的吸着力によって行わせ、これにより、上記回転体の
回転動作のために、回転体に外部からの駆動を直接入力
する必要を無くしているので、外部からの駆動により回
転体を直接駆動した従来のクリーニング装置と異なり、
回転体を直接駆動する駆動源もしくは同駆動源からの駆
動伝達経路中での振動が、潜像担持体に伝わることによ
るいわゆるバンディングと呼ばれる画像ムラを防止でき
るとともに、上記回転体を確実に回転させることができ
る。 【0106】請求項26の画像形成装置においては、弾
性材料からかる回転体の潜像担持体表面に対する初期オ
ーバーラップ量設定値、すなわち、喰込量設定値を、
0.2mm以上に設定しているので、通常の0.1mm
程度の公差が存在しても回転体を潜像担持体に確実に当
接させて潜像担持体からの残留トナーの回収を行うこと
かできる。また、同食込量設定値をね1.0mm以下に
設定しているので、長期間にわたる画像形成動作停止条
件時においても、前記回転体の潜像担持体当接部におけ
る凹状永久変形を防止可能である。よって、前記残留ト
ナーの回収不良や回転体の凹状永久変形による振動発生
を防止することができる。 【0107】請求項27の画像形成装置においては、弾
性材料からなる回転体の潜像担持体表面に対する初期オ
ーバーラップ量設定値、すなわち、喰込量設定値を、
0.2mm〜1.0mmの範囲内に設定しているので、
請求項26の画像形成装置と同様に、回転体と潜像担持
体との確実な当接を図り、かつ、長期間にわたる画像形
成動作停止条件時における前記回転体の凹状永久変形を
防止し、前記残留トナーの回収不良や回転体の凹状永久
変形による振動発生を防止することができる。また、上
記回転体の導電性バイアスローラ部材表面に対する、初
期オーバーラップ量設定値、すなわち、喰込量設定値
も、同様に0.2mm〜1.0mmの範囲内に設定して
いるので、潜像担持体に対するのと同様に、回転体と導
電性バイアスローラ部材との確実な当接を図り、かつ、
長期間にわたる画像形成動作停止条件時における前記回
転体の凹状永久変形を防止し、導電性バイアスローラ部
材による回転体からの残留トナーの回収不良や回転体の
凹状永久変形による振動発生を防止することができる。 【0108】請求項28の画像形成装置においては、潜
像担持体との間に所定の電位差を発生させる対象である
上記回転体を、装置内の支持体に対して、電気的絶縁状
態で支持させるので、前記回転体からクリーニング装置
外形枠体へのもれ電流の発生も、確実に防ぐことができ
るようになるものである。 【0109】請求項29の画像形成装置においては、現
像行程で潜像担持体上のトナー画像中に混在する形で潜
像担持体上に付着した微量の現像剤キャリアが、潜像担
持体の回転とともに前記クリーニング装置との対向部に
達し、同クリーニング装置内の上記回転体により回収さ
れた場合、同回転体の回転方向における、回転体の潜像
担持体当接位置下流側で、かつ、該回転体に当接する請
求項3のゴム部材あるいは請求項4の導電性バイアスロ
ーラ部材の当接位置上流側である範囲の回転体の周囲
に、近接して配置したマグネット部材により、上記回転
体表面から捕獲除去する。よって、現像剤キャリアが回
転体に表面に付着したままゴム部材や導電性バイアスロ
ーラ部材の当接位置に到達し、この当接部で回転体表面
に傷を発生させてしまうのを防止することができる。 【0110】請求項30の画像形成装置においては、請
求項29のマグネット部材が、クリーニング装置に対し
着脱可能であるので、該マグネット部材上に蓄積された
捕獲現像剤キャリアのマグネット部材からの除去や同マ
グネット部材の清掃が容易にできる。 【0111】請求項31の画像形成装置においては、請
求項30のマグネット部材としてローラ形状のものを用
い、このマグネット部材を作像時に回転させながら、上
記回転体からの現像剤キャリアの捕獲に使用するので、
請求項30のマグネット部材として例えば固定的に配置
された板状のマグネット部材を用いる場合に比して、、
現像剤キャリア捕獲、蓄積容量を増大させることができ
る。よって、マグネット部材の清掃などの負担を軽減で
きる。 【0112】請求項32の画像形成装置においては、請
求項31のローラ状のマグネット部材の表面に付着した
捕獲現像剤キャリアを、かき取り部材によってかき落と
し、このかき落とされた捕獲現像剤キャリアを、回収容
器に回収、蓄積させる。よって、この回収容器の容積に
応じて、回収容器からの現像剤キャリアの廃棄などの保
守の間隔を長くできる。 【0113】請求項33の画像形成装置においては、請
求項32の回収容器が、クリーニング装置に対して着脱
自在であるので、同回収容器内に、回収、蓄積された捕
獲現像剤キャリアの除去や同回収容器の清掃を容易に行
なうことができる。 【0114】請求項34の画像形成装置においては、上
記回転体がクリーニング装置本体に対して着脱可能なの
で、同回転体の保守や交換が容易である。
【図面の簡単な説明】 【図1】実施例に係る電子写真複写機の概略構成を示す
正面図。 【図2】他の例に係るクリーニング装置を備えた電子写
真複写機の概略構成を示す正面図。 【図3】図2のクリーニング装置の部分斜視図。 【図4】導電性ローラ部材の支持構造を示す斜視図。 【符号の説明】 1 感光体ドラム 2 主帯電器 3 露光光路 4 現像装置 5 給紙経路 6 転写紙 7 転写帯電器 8 分離帯電器 9 帯電器 10 クリーニング装置 10a クリーニング装置外形枠体構成部材 10b 軸受(絶縁材料) 10c 止め輪 10d 枠体部材切り欠き部 11 除電ランプ 12 転写紙搬送装置 13 定着装置 14 排紙部 110 入口シール部材 120 導電性ローラ部材 121 導電性ゴム層(弾性層) 122 導電性フッ素樹脂層(チューブ層又は、
コート層) 130 スクレーパブレード部材 131 保持部材 180 金属製バイアスローラ部材 190 スクレーパブレード部材 191 保持部材 140 潤滑剤部材 143 潤滑剤保持部材(絶縁材料) 143 潤滑剤保持部材(導電材料) 142 加圧部材(スプリングでの例) 141 設置部材 150 搬送コイル 160 クリーニングブレード部材 161 保持部材 170 マグネット部材 171 保持部材 175 マグネットローラ部材 176 かき取り部材 177 回収容器 181 規制部材 182 規制部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡本 潤 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 関根 健善 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 河石 康則 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】潜像担持体上に潜像を形成し、該潜像を現
    像装置で現像してトナー像を形成し、該トナー像を転写
    媒体上に転写した後に、クリーニング装置で、潜像担持
    体上に残留した転写残トナーを潜像担持体上から除去す
    る画像形成装置において、上記クリーニング装置を、潜
    像担持体表面に接触し該表面の移動に連れ回るように回
    転自在に設けた回転体と、該回転体と潜像担持体との間
    に所定の電位差を形成する電位差形成手段とを用いて構
    成したことを特徴とする画像形成装置。 【請求項2】請求項1の画像形成装置において、体積抵
    抗が10の6乗〜10の16乗Ωcmになるように上記
    回転体を形成し、かつ、転写工程通過後の潜像担持体表
    面を再帯電させる帯電手段を、潜像担持体移動方向に対
    し上記回転体の上流側に設置して、上記電位差形成手段
    を構成したことを特徴とする画像形成装置。 【請求項3】請求項1の画像形成装置において、上記回
    転体の表面に付着した潜像担持体上残留トナーを該回転
    体の表面から除去するゴム硬度80°以下のゴム部材
    を、該回転体表面に当接させて設けたことを特徴とする
    画像形成装置。 【請求項4】請求項1の画像形成装置において、体積抵
    抗が10の6乗〜10の16乗Ωcmになるように上記
    回転体を形成し、かつ、クリーニング装置外部に設置さ
    れた駆動源から駆動伝達系を経て回転駆動される、所定
    の電圧が印加された導電性バイアスローラ部材を、上記
    回転体表面に当接して回転体回転方向に対し逆方向に回
    転自在に設置して、上記電位差形成手段を構成したこと
    を特徴とする画像形成装置。 【請求項5】請求項4の画像形成装置において、上記導
    電性バイアスローラ部材表面からトナーを除去するため
    のスクレーパ部材を、該導電性バイアスローラ部材の表
    面に当接させて設けたことを特徴とする画像形成装置。 【請求項6】潜像担持体上に潜像を形成し、該潜像を現
    像装置で現像してトナー像を形成し、該トナー像を転写
    媒体上に転写した後に、クリーニング装置で、潜像担持
    体上に残留した転写残トナーを潜像担持体上から除去す
    る画像形成装置において、上記クリーニング装置を、潜
    像担持体表面に接触して回転可能な回転体と、該回転体
    と潜像担持体との間に所定の電位差を形成する電位差形
    成手段と、潜像担持体移動方向において上記回転体接触
    位置より下流側で潜像担持体表面に当接するクリーニン
    グブレード部材とを用いて構成し、かつ、上記回転体の
    表面からトナーを除去するスクレーパ部材を該回転体表
    面に当接させて設けるとともに、該回転体表面に潤滑剤
    を付与する潤滑剤付与手段を設けたことを特徴とする画
    像形成装置。 【請求項7】請求項6の画像形成装置において、体積抵
    抗が10の6乗〜10の16乗Ωcmになるように上記
    回転体を形成し、所定の電圧が印加された導電性バイア
    スローラ部材を、上記回転体表面に当接して回転体回転
    方向に対し逆方向に回転可能に設置して、上記電位差形
    成手段を構成し、かつ、請求項6の潤滑剤付与手段を上
    記導電性バイアスローラ部材を介して上記回転体に潤滑
    剤を付与するように構成したことを特徴とする画像形成
    装置。 【請求項8】請求項6の画像形成装置において、上記回
    転体に対する潤滑剤の付与位置を、該回転体の回転方向
    において、該回転体と潜像担持体との当接位置の上流側
    で、かつ、該回転体と上記スクレーパ部材との当接位置
    の下流側に設定したことを特徴とする画像形成装置。 【請求項9】請求項7の画像形成装置において、上記導
    電性バイアスローラ部材に対する潤滑剤の付与位置を、
    該導電性バイアスローラ部材の回転方向において、該導
    電性バイアスローラ部材と上記回転体との当接位置の上
    流側で、かつ、該導電性バイアスローラ部材と該スクレ
    ーパブレード部材との当接位置の下流側に設定したこと
    を特徴とする画像形成装置。 【請求項10】請求項6又は7の画像形成装置におい
    て、潤滑剤をブロック化した潤滑剤ブロックと、該潤滑
    剤プロックを上記回転体又は上記導電性バイアスローラ
    部材に対して加圧当接させるための加圧部材と、上記潤
    滑剤ブックの面に該加圧部材による加圧力が局所的に加
    わることを防ぐべく、該面に固設された加圧部材当接板
    とで、上記潤滑剤付与手段を構成したことを特徴とする
    画像形成装置。 【請求項11】請求項10の画像形成装置において、上
    記加圧部材当接板が固設された潤滑剤ブロックを、クリ
    ーニング装置本体に対して交換可能に保持する保持手段
    を設けたことを特徴とする画像形成装置。 【請求項12】請求項10の画像形成装置において、上
    記加圧部材当接板が固設された潤滑剤ブロックが経時使
    用によって摩耗し、その大半が消耗した時点で、上記加
    圧部材の加圧による潤滑剤ブロックの当接対象物方向へ
    の移動を規制する移動規制手段を設けたことを特徴とす
    る画像形成装置。 【請求項13】請求項12の画像形成装置において、上
    記加圧部材当接板を導電体で形成し、上記移動規制手段
    を、上記潤滑剤ブロックの大半が消耗した時点で該潤滑
    剤ブロックに固設されている上記加圧部材当接板に当接
    して、該潤滑剤ブロックの移動を規制する一対の導電性
    位置規制部材で構成し、該一対の導電性位置規制部材間
    が、上記加圧部材当接板を介して電気的に導通状態とな
    ったことを検知する検知手段を設けたことを特徴とする
    画像形成装置。 【請求項14】潜像担持体上に潜像を形成し、該潜像を
    現像装置で現像してトナー像を形成し、該トナー像を転
    写媒体上に転写した後に、クリーニング装置で、潜像担
    持体上に残留した転写残トナーを潜像担持体上から除去
    する画像形成装置において、上記クリーニング装置を、
    潜像担持体に接触する位置に配置され、潜像担持体と逆
    方向に回転駆動される体積抵抗が10の6乗〜10の1
    6乗Ωcmの回転体と、該回転体と潜像担持体との間に
    所定の電位差を形成する電位差形成手段とを用いて構成
    し、該回転体の表面移動速度VRと、潜像担持体の表面
    移動速度VPとの比率が、VR/VP≧1となるように
    構成したことを特徴とする画像形成装置。 【請求項15】潜像担持体上に潜像を形成し、該潜像を
    現像装置で現像してトナー像を形成し、該トナー像を転
    写媒体上に転写した後に、クリーニング装置で、潜像担
    持体上に残留した転写残トナーを潜像担持体上から除去
    する画像形成装置において、上記クリーニング装置を、
    潜像担持体に接触する位置に配置され、潜像担持体と逆
    方向に回転可能な体積抵抗が10の6乗〜10の16乗
    Ωcmの回転体と、該回転体の表面に当接して回転体回
    転方向と逆方向に回転可能に設置され、かつ所定の電圧
    が印加された導電性バイアスローラ部材とで構成し、か
    つ、該導電性バイアスローラ部材の表面移動速度VB
    と、上記回転体の表面移動速度VRとの比率が、VB/
    VR≧1となるように構成したことを特徴とする画像形
    成装置。 【請求項16】請求項1、6、14又は15の画像形成
    装置において、上記回転体の表面粗度RZが、RZ≦5
    μmになるように構成したことを特徴とする画像形成装
    置。 【請求項17】請求項4又は7の画像形成装置におい
    て、上記導電性バイアスローラの表面粗度RZが、RZ
    ≦5μmになるように構成したことを特徴とする画像形
    成装置。 【請求項18】請求項1、14又は15の画像形成装置
    において、上記回転体の表面の潜像担持体に対する静止
    摩擦係数μRが、0.3≦μR≦1.0になるように構
    成したことを特徴とする画像形成装置。 【請求項29】請求項4又は7の画像形成装置におい
    て、上記導電性バイアスローラ部材の表面の上記回転体
    に対する静止摩擦係数μBが、0.3≦μB≦1.0に
    なるように構成したことを特徴とする画像形成装置。 【請求項20】請求項6の画像形成装置において、上記
    潤滑剤付与手段によって潤滑剤が付与された状態におけ
    る上記回転体の表面の潜像担持体に対する静止摩擦係数
    μRが、0.3≦μR≦1.0になるように構成したこ
    とを特徴とする画像形成装置。 【請求項21】請求項20の画像形成装置において、上
    記回転体を介して潤滑剤が付与された状態における潜像
    担持体の表面の請求項6のクリーニングブレード部材に
    対する静止摩擦係数μPが、0.3≦μP≦1.0にな
    るように構成したことを特徴とする画像形成装置。 【請求項22】請求項7の画像形成装置において、上記
    潤滑剤付与手段によって潤滑剤が付与された状態におけ
    る上記導電性バイアスローラ部材の表面の上記回転体に
    対する静止摩擦係数μBが、0.3≦μB≦1.0にな
    るように構成したことを特徴とする画像形成装置。 【請求項23】請求項22の画像形成装置において、上
    記導電性バイアスローラ部材を介して潤滑剤が付与され
    た状態における上記回転体の表面の潜像担持体に対する
    静止摩擦係数μRが、0.3≦μR≦1.0になるよう
    に構成したことを特徴とする画像形成装置。 【請求項24】請求項23の画像形成装置において、上
    記回転体を介して潤滑剤が付与された状態における潜像
    担持体の表面の上記スクレーパ部材に対する静止摩擦係
    数μPが、0.3≦μP≦1.0になるように構成した
    ことを特徴とする画像形成装置。 【請求項25】請求項7又は14の画像形成装置におい
    て、上記導電性バイアスローラ部材の回転動作を、クリ
    ーニング装置外部に設けた駆動源により行なわせるとと
    もに、上記回転体の回転動作を、潜像担持体の回転動作
    と該導電性バイアスローラ部材の回転動作の少なくとも
    いずれか一方からの機械的つれ回り力、及び、潜像担持
    体表面と上記回転体表面との間と、上記導電性バイアス
    ローラ部材表面と上記回転体表面との間の少なくともい
    ずれか一方において発生する電位差によって生み出され
    る静電気的吸着力によって行わせることを特徴とする画
    像形成装置。 【請求項26】請求項1、6、14又は15の画像形成
    装置において、上記回転体を弾性を有する材料で形成
    し、該回転体の潜像担持体表面に対する初期オーバーラ
    ップ量設定値、すなわち、喰込量設定値を、0.2mm
    〜1.0mmの範囲内に設定したことを特徴とする画像
    形成装置。 【請求項27】請求項4又は7の画像形成装置におい
    て、上記回転体を弾性を有する材料で形成し、該回転体
    の潜像担持体表面及び導電性バイアスローラ部材表面の
    両者に対する、初期オーバーラップ量設定値、すなわ
    ち、喰込量設定値を、いずれも0.2mm〜1.0mm
    の範囲内に設定したことを特徴とする画像形成装置。 【請求項28】請求項28の画像形成装置は、請求項4
    又は7の画像形成装置において、上記回転体を、装置内
    の支持体に対して、電気的絶縁状態にて支持させたこと
    を特徴とする画像形成装置。 【請求項29】請求項3又は4の画像形成装置におい
    て、上記回転体の回転方向において、該回転体と潜像担
    持体との当接位置の下流側で、かつ、該回転体と請求項
    3のゴム部材又は請求項4の導電性バイアスローラ部材
    との当接位置の上流側である範囲の上記回転体の周囲
    に、所定の間隔をおいてマグネット部材を近接配置した
    ことを特徴とする画像形成装置。 【請求項30】請求項30の画像形成装置は、請求項2
    9の画像形成装置において、上記マグネット部材を、ク
    リーニング装置本体に対して着脱可能に取り付けたこと
    を特徴とする画像形成装置。 【請求項31】請求項29の画像形成装置において、上
    記マグネット部材としてローラ形状のものを用い、該マ
    グネット部材を回動自在に設置し、かつ、該マグネット
    部材を作像時に回転させることを特徴とする画像形成装
    置。 【請求項32】請求項31の画像形成装置において、上
    記マグネット部材から付着物を除去するかき取り部材
    を、該マグネット部材表面に当接設置し、かつ、該かき
    取り部材によってかき落した付着物を回収する回収容器
    を設けたことを特徴とする画像形成装置。 【請求項33】請求項32の画像形成装置において、上
    記回収容器を、クリーニング装置本体に対して着脱可能
    に設けたことを特徴とする画像形成装置。 【請求項34】請求項1、6、14又は15の画像形成
    装置において、上記回転体を、クリーニング装置本体に
    対して着脱可能に設けたことを特徴とする画像形成装
    置。
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