JP2007086489A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】トルク制御剤を像担持体に塗布するブレードクリーニング方式を採用する画像形成装置であって、トルク制御剤を効率よく均一に塗布することにより、高いクリーニング性能を持続し、長期的に高画質画像を安定して得ることができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】トナー像形成手段と、転写手段と、クリーニング手段13と、を有する画像形成装置において、クリーニングブレード9の像担持体回転方向の上流側設けられたブラシロール11に、トルク制御剤12を当接させ切削したトルク制御剤をブラシロールを介して像担持体1に塗布するトルク制御剤塗布手段を有し、像担持体の軸トルクを検出するトルク検出手段と、軸トルクが一定範囲内となるように制御する制御手段と、軸トルクが一定範囲を外れた場合に前記トルク制御剤をブラシロールに当接させる移動手段と、を備える画像形成装置である。
【選択図】図2

Description

本発明は、電子写真方式や静電記録方式を用いたプリンタや複写機、あるいはファクシミリ等の画像形成装置に関し、特に像担持体の表面にトルク制御剤を塗布するブラシロールを備えた画像形成装置に関する。
電子写真プロセスを応用した画像形成装置の多くは、回転するドラム状の感光体(像担持体)を備えており、その感光体表面にトナー像を形成する。トナー像の形成にあたっては、まず、感光体を帯電させ、続いて、帯電された感光体を像露光することにより、その感光体表面に静電潜像を形成し、次いで、静電潜像が形成された感光体表面にトナーを転移させることにより静電潜像を現像しトナー像を形成する。このようにして形成された感光体表面のトナー像は、中間転写体あるいは記録媒体に転写され、画像形成装置では、最終的に、トナー像を記録媒体上に定着することにより定着画像を形成する。
ところで、転写を終えた感光体表面には、帯電する際に生じた放電生成物や転写されずに感光体表面に残ったトナー等が存在する。従来より、これらの放電生成物や残留トナー等を除去するため、ウレタンゴムなどからなるクリーニングブレードを感光体に当接させ、このクリーニングブレードによって付着物を掻き取るブレードクリーニング方式が用いられている。
上記ブレードクリーニング方式では、感光体とクリーニングブレードとの摩擦を低減させるため、感光体に潤滑剤を塗布することが行われており、この種のクリーニング装置としては、例えば固形潤滑剤を支持板材に取り付け、この支持板材をブラシカバーで案内して自重で回転ブラシに接触させるようにした技術がある(例えば、特許文献1参照)。
また、固形潤滑剤として回転する潤滑剤ローラを用い、これを回転ブラシに回転接触させるクリーニング装置もある(例えば、特許文献2参照)。
具体的には、例えば、図3の概略断面図に示すような画像形成装置においては、像担持体31の表面に付着したトナーを除去するために、ブラシロール32及びクリーニングブレード33はハウジング34等に固定されて、ブラシロール32は一定の食い込み量をなして像担持体31に当接し、クリーニングブレード33は像担持体表面に一定の取り付け角度をなして一定の食い込み量をなして接触して、表面の転写残トナーを掻き取るクリーニング機能として備えている。そのクリーニングブレード33の上流側にホルダー35に支持された潤滑剤36があり、潤滑剤36をブラシロール32で切削し、一次的にブラシロール32に付着した潤滑剤を同時に接触している像担持体31に再付着させ塗布している。
その際、画像密度の大小にかかわらず、常に潤滑剤36がブラシロール32に接触していると、潤滑剤塗布量が多くなってしまい、摩擦係数が小さくなり、トナーがすり抜けやすくクリーニング不良になりやすかった。また反対に、画像密度の大きいものを連続出力していると、潤滑剤の塗布量が少なくなってしまい、クリーニングブレード33の摩擦係数が増大し、クリーニング不良や、場合によっては、クリーニングブレード33のめくれが発生して、クリーニングユニットが使い物にならなくなる場合があった。
また、図3に示す構成では、機構的に潤滑剤が塗布されたブラシロール32の下流側にフリッキングバー37があり、ここでクリーニングされたトナーが振るい落とされた後、ブラシロール32が約3/4回転程度して像担持体1に再塗布しているので、潤滑剤の像担持体31への付着率は極端に下がってしまうことがある。
さらに、クリーニングブレード33でクリーニングされたトナーが潤滑剤36とブラシロール32との当接部の直近傍にあるので、潤滑剤切削部が目詰まりすることにより潤滑剤の切削量が片減りし易く、この片減りのため潤滑剤を最後まで使い切れなかったり、均一に塗布ができなかったりして、長期的に安定して良好な画像を出力することができなかった。
特開平7−210051号公報 特開2001−51561号公報
本発明は、上記従来技術の問題点を解決することを目的とする。
すなわち、本発明は、トルク制御剤を像担持体に塗布するブレードクリーニング方式を採用する画像形成装置であって、トルク制御剤を効率よく均一に塗布することにより、高いクリーニング性能を持続し、長期的に高画質画像を安定して得ることができる画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題は、以下の本発明により達成される。すなわち本発明は、
<1> 少なくとも、回転する像担持体表面にトナー像を形成するトナー像形成手段と、該トナー像を被転写体表面に転写する転写手段と、転写後に像担持体表面に残った転写残トナーをクリーニングブレードにより掻き落とすクリーニング手段と、を有する画像形成装置において、
前記クリーニングブレードの像担持体回転方向の上流側に位置し、像担持体に当接して回転自在に設けられたブラシロールに、トルク制御剤を当接させ該トルク制御剤をブラシロールの回転によって切削し、該切削したトルク制御剤をブラシロールを介して像担持体に塗布するトルク制御剤塗布手段を有し、
さらに、像担持体の軸トルクを検出するトルク検出手段と、該検知された軸トルクが一定範囲内となるように制御する制御手段と、軸トルクが一定範囲を外れた場合に前記制御手段からの信号に応じて前記トルク制御剤をブラシロールに当接させる移動手段と、を備える画像形成装置である。
上記構成の画像形成装置によれば、軸トルクを一定範囲内とするトルク制御剤を効率よく像担持体に塗布することができ、また、像担持体軸トルクのフィードバックによって、トルク制御剤がブラシロールと離間・当接するので、さらに安定して像担持体にトルク制御剤を均一塗布できるので、長期にわたり安定したクリーニング性能が持続できる。
<2> 前記軸トルクの一定範囲が、基準トルクをT(N・m)としたとき、0.4×T〜1.6×Tの範囲である<1>に記載の画像形成装置である。
上記基準トルクに基づく軸トルクの適正範囲の設定は、画像形成装置の構成によらず適用できるものであり、この範囲を定めたことにより、構成電子写真プロセス、使用現像剤等によらず前記安定したクリーニング性能の持続が可能となった。
<3> 前記トルク制御剤塗布手段において、像担持体が回転していない時は、トルク制御剤はブラシロールから離間する<1>または<2>に記載の画像形成装置である。
像担持体が回転していないときは、像担持体にトルク制御剤を塗布する必要がなく、またブラシロールも回転しないため、この場合はブラシロールにトルク制御剤を当接させないようにすることにより、ブラシロールのへたり(毛倒れ)を防ぐことができる。
<4> 前記トルク制御剤塗布手段において、トルク制御剤とブラシロールとの当接位置を、ブラシロールと像担持体との当接部を介して、前記クリーニングブレードと反対側に設けた<1>〜<3>のいずれかに記載の画像形成装置である。
トルク制御剤のブラシロールとの当接位置を上記のように設定することにより、トルク制御剤の切削部分が像担持体表面に切削されたトルク制御剤が塗布される部分(ブラシロールと像担持体との当接部分)の直近傍上流部に配置されることとなるために、最も効率良く像担持体にトルク制御剤を塗布することができる。
<5> 前記トルク制御剤塗布手段において、ブラシロールに対してトルク制御剤を均等な圧力で押圧する<1>〜<4>のいずれかに記載の画像形成装置である。
上記構成により、従来の自重等でブラシロールに当接されてしたトルク制御剤が、より均等に切削されるようになり、像担持体全面に均一にトルク制御剤を塗布でき、クリーニング性能を向上させることができる。
本発明によれば、トルク制御剤を像担持体に塗布するブレードクリーニング方式を採用する画像形成装置において、トルク制御剤を効率よく均一に塗布することにより、高いクリーニング性能を持続し、長期的に高画質画像を安定して得ることができる。
以下、本発明を詳細に説明する。
図1は、本発明の画像形成装置の一例である電子写真装置を示す概略構成図である。図1に示す電子写真装置は、感光体(像担持体)1と、感光体1の表面を帯電する接触型帯電器2と、接触型帯電器2に電圧を印加するための電源3と、感光体1の表面に潜像を形成する露光装置4と、トナーにより感光体1の表面に形成された潜像を現像してトナー画像を得る現像装置(トナー像形成手段)5と、形成されたトナー画像を記録媒体10の表面に転写する転写器(転写手段)6としての転写ロールと、クリーニングブレード9、及びトルク制御剤12が当接されたブラシロール11により感光体1表面の残留トナー等を除去するクリーニング装置(クリーニング手段)13と、感光体1表面の残存電位を除去する除電器7と、記録媒体10表面に転写されたトナー画像を熱及び/または圧力等により定着する定着器8と、を有する。
図1における感光体1の図面上方には、帯電ロール等の接触帯電方式の接触型帯電器2が配置され、接触型帯電器2は、電源3から供給される電圧により作動する。帯電器2としては、本例では、接触帯電方式のものを用いているが、本発明において、接触帯電方式、非接触帯電方式の別は問われない。
クリーニング装置13には、ハウジング14の開口部に弾性体からなるクリーニングブレード9が備えられ、感光体1表面から除去された余分の残留トナー等は、ハウジング14内に収容される構造になっている。また、このクリーニング装置13には、後述するように感光体1の表面にトルク制御剤を塗布するためのトルク制御剤塗布装置(トルク制御剤塗布手段)30が組み込まれている。
その他、露光装置4、現像装置5、転写器6、除電器7、定着器8の構成は、本発明において特に制限されるものではなく、電子写真分野において従来公知のあらゆる構成をそのまま適用することができる。なお、本例のように接触帯電方式の帯電器2を用いる構成の場合、除電器7は、必ずしも設けられていなくてもよい。
図2に、図1に示した画像形成装置における前記クリーニング装置13の感光体1との接触部分を拡大して示す。
図2において、クリーニング装置13は、基本的に、感光体1と対向する側が開口したハウジング14に、合成ゴム等からなるクリーニングブレード9をその自由端部が感光体1の表面に当接するような状態で取付け支持板23により取り付けるとともに、ブラシ毛が回転軸の周面に一様に立設されたブラシロール11がそのブラシ毛が感光体1の表面に当接するような状態で回転可能に取り付けられている。
このうちクリーニングブレード9は、感光体1の周面(の軸方向の有効幅全域)に対して所定の角度及び食い込み量(例えば食い込み量が0.7〜1.3mm程度)となるように当接した状態で取り付けられている。ブラシロール11は、感光体1の表面(の軸方向の有効幅全域)に対して所定の食い込み量(例えば0.7〜1.3mm程度)となるように当接した状態で取り付けられているとともに、矢印A方向に回転する感光体1と所定の周速差をもって矢印B方向に回転駆動するようになっている。
なお、上記食い込み量の調節は、クリーニング装置13を回転可能に支持している回転支点18の角度を調整することにより行われる。
また、このクリーニング装置13は、そのハウジング14の底部側に、クリーニングブレード9やトナー掻き取り部材兼トルク制御剤塗布部材であるブラシロール11等により除去されて落下するトナー、紙粉等を回収ボックス(図示省略)に搬送するスクリュー状の搬送オーガー27を回転駆動するように設けている。
そして、このクリーニング装置13には、図2に示すように、ブラシロール11のほぼ真下の位置で当接するように配置されるトルク制御剤12が装備されている。また、図中において符号17は、感光体1との当接部を通過した後のブラシロール11に当接するように配置される板状のフリッカーバー(当接部材)である。
上記トルク制御剤が配置される位置は、特に本発明において制限されるわけではなく、図3に示すように、ブラシロール11の最上部であってもよいが、前述のように、トルク制御剤のブラシロール11による切削部がクリーニングブレード9と感光体1との当接部近傍にあると、上記切削部がクリーニングされたトナーで目詰まりしやすくなるため、ブラシロール11と感光体1との当接部を介して、クリーニングブレード9と反対側(図2の構成おいてはブラシロール11の下側)に配置することが好ましい。
なお、上記「クリーニングブレード9と反対側」とは、ブラシロール11と感光体1との当接部において感光体表面に対する垂線を引いた場合に、少なくともクリーニングブレード9とトルク制御剤12とが各々垂線の両側にあることをいう。
また、このようにトルク制御剤12を配置することにより、図2に示した構成では、ブラシロール11により切削されたトルク制御剤がそのまま感光体1に塗布され、その後フリッキングバー17に接触することとなるので、切削したトルク潤滑剤を無駄なく感光体1に塗布することができる。
すなわち、ブラシロール11について見ると、トルク制御剤切削部、トルク制御剤塗布部(再付着部)及びクリーニング部、フリッキング部、の順で機能するので、トルク制御剤がブラシロール11で切削される工程がブラシロール11がフリッキングされた次工程であり、ブラシロール11に付着される量も最も効率が良く、この付着したトルク制御剤が次工程でそのまま像担持体に再付着するので、塗布に関しても同様に最も効率が良い配置になっている。
ブラシロール11としては、例えば、直径が6mmからなる導電性の回転軸に、アクリル樹脂からなる10デニールの導電性ブラシ繊維(カネボウ合繊製:ベルトロン)を20000〜60000本/(インチ)の密度で設けて、約19mmのロール外径からなるブラシロールとして用いることができる。なお、前記回転軸については接地している。
本発明におけるトルク制御剤12は、後述するように、感光体1表面に塗布することにより、画像形成装置の軸トルクを一定範囲内にすることができるものであれば特に制限されず、従来の固形潤滑剤も含まれる。トルク制御剤12としては、ステアリン酸亜鉛等の脂肪酸金属塩からなる潤滑剤を断面が矩形状の板形態に固めたものや、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などが好適に用いられる。前記脂肪酸金属塩を構成する金属としては、亜鉛、リチウム、ナトリウム、マグネシウム、鉛、ニッケル等があげられ、脂肪酸としては、ステアリン酸、ラウリン酸、パルミチン酸等が挙げられる。これらの中でトルク制御剤としては、ステアリン酸亜鉛を用いることが好ましい。
このトルク制御剤12は、図2に示すように、くの字状で中心が回転可能に支持されたアーム19の一方の端部にホルダー15により固定されており、図面上その下方に配置された数個のスプリング20と、アーム19のもう一方の端部に配置された電磁ソレノイド21のON/OFFとにより、後述するように、条件に応じてトルク制御剤12をブラシロール11に当接させたり離間させたりすることができる。
なお、従来固形潤滑剤は、図3に示すように、一端が回転支点38に固定された支持部材35により上部が保持され、この取付け支持構造により、潤滑剤36は、自重によりブラシロール32に圧接されていた。このため、連続使用により潤滑剤36の切削量が不均一となりやすかった。これに対し本発明においては、前記のようにブラシロール11の軸方向に複数並べられたスプリング20によりホルダー15が押圧され、トルク制御剤12が均一にブラシロール11に圧接されるため、トルク制御剤12が偏摩耗することがない。
具体的には、例えば、図2に示すクリーニング装置では、軸方向の長さが330mmのブラシロール11に対して、ばね定数が2〜3g/mm(1.96×10-2〜2.94×10-2N/mm)程度の軽いスプリング20で、4〜5箇所トルク制御剤12を支持し、均等な圧力でブラシロール11を押圧することが好ましい。
なお、ブラシロール11に対するトルク制御剤12の圧力は4.9×10-4〜7.35×10-4N/mの範囲とすることが好ましい。
また、本発明においては、前記のようにトルク制御剤12がホルダー15に固定されてブラシロール11に当接するように構成されているが、この場合、ハウジング14の開口部から露出するのはトルク制御剤12のみとし、ホルダー15は開口部より露出できないようにすることが好ましい。このようにすることで、トルク制御剤12を最後まで使い切ってもホルダー15がブラシロール11に干渉することがなく、ブラシの損傷等を防ぐことができる。
具体的には、ホルダー15の感光体軸方向長さをハウジング14の開口部長さより両端に3〜10mm程度長くしてストッパーとして機能させ、トルク制御剤がなくなってもホルダー15がそれ以上ブラシロール方向に移動できないようにすることが好ましい。
上記構成によりブラシロール11を感光体1に当接させ、感光体1の表面に塗布されるトルク制御剤の塗布範囲は、感光体1の画像形成領域外の範囲で、ブラシロール11及びクリーニングブレード9の感光体軸方向の長さより1〜5mm(感光体の片側で0.5〜2.5mmずつ)程度長くすることが好ましい。
このような塗布範囲とすることで、画像形成領域を含んで、ブラシロール11及びクリーニングブレード9すべての範囲をカバーすることとなるため好ましい。なお、この塗布範囲の調整は、前記ブラシロール11のブラシの長さや感光体1への食い込み量を調節することにより行うことができる。
このようなトルク制御剤塗布装置を装備するクリーニング装置13は、次のように動作する。
図2において、まず、クリーニング装置13は、ブラシロール11が矢印B方向に回転するとともに、搬送オーガー27が所定の方向に回転する。そして、転写後に感光体1の表面がこのクリーニング装置13を通過すると、感光体1の表面に付着するトナー、紙粉等がブラシロール11によりかき乱されてある程度掻き取られるとともに感光体1との付着力が失われる。その後、そのブラシロール11により掻き取られなかったトナー等が最終的にクリーニングブレード9により掻き取られる。これにより、感光体1の表面が清掃される。このとき掻き取られたトナー等は、ハウジング14の底部側に落下した後、搬送オーガー27により回収ボックスに搬送される。
この際、ブラシロール11は、トルク制御剤12の上端部に当接するようにして回転することにより、そのトルク制御剤12の上端部から潤滑剤を少しずつ掻き取って保持する。続いて、ブラシロール11によって掻き取られたトルク制御剤が感光体1の表面に塗布される。その後、ブラシロール11はフリッカーバー17に当接して回転することにより、感光体1から掻き取られブラシロール11に付着したトナー等が払い落とされる。
以上が、トルク制御剤12がブラシロール11に圧接されているときの動作であるが、これにより、画像形成装置における軸トルク(通常の画像出力状態での感光体の回転トルク)を一定範囲に保つことができる。本発明においては、この軸トルクが前記一定範囲を外れた場合にのみトルク制御剤12をブラシロール11に当接させ、感光体1にトルク制御剤12を塗布することにより、トルク制御剤の無駄な消耗を抑えると共に、実際の軸トルクに応じた対処を行うことができ、高画質画像の安定供給、装置(カートリッジ)の高耐久化が図れることが見出された。
すなわち、画像形成装置における軸トルクは、主としてクリーニングブレード9と感光体1との摩擦による部分が大きいが、この摩擦は、良好なクリーニング特性を得ること、さらにクリーニングブレード9の高寿命化の点からできるだけ一定範囲にあることが望ましい。一方、市場で出力される画像は様々であり、例えば低濃度の画像を連続出力すれば軸トルクは急増するだけでなく、また場合によってはクリーニングブレード9の当接部にトナーが溜まりすぎ軸トルクがかなり低下してしまう場合もある。
そこで、本発明では、画像形成装置の画像出力時の軸トルクを実測、検出し、それに応じて軸トルクが所望の一定範囲となるように、該一定範囲を外れた場合のみトルク制御剤12をブラシロール11に当接させ、感光体1にトルク制御剤を塗布させることとした。
具体的には、本発明の画像形成装置は、感光体の軸トルクを検出する手段(トルク検出手段)と、該検出された軸トルクが一定範囲内となるように制御する制御手段(制御手段)と、軸トルクが一定範囲を外れた場合に前記制御手段からの信号に応じて前記トルク制御剤12をブラシロール11に当接させる移動手段(移動手段)と、を備えており、これらの手段により、検出された軸トルクに応じてトルク制御剤12をブラシロール11に当接させたり、離間させたりすることができる。
以下、これらについて説明する。
前記軸トルクを検出するトルク検出手段は、画像形成装置における画像出力時の軸トルクを、画像出力中にリアルタイムに検出する手段である。この手段としては、実機中でそのまま測定し、そのデータをすぐに次に制御手段に送る必要があることから、実機中で電気的信号として検出できるものが好ましい。この観点からは、あらかじめ実際の軸トルクとの相関を取得済みのモーター電流等を検出する方法を用いたものが好ましい。
前記制御手段は、上記トルク検出手段からの軸トルクデータが一定範囲にあるかを判断し、一定範囲を外れる場合には、次に説明するトルク制御剤12をブラシロール11に当接させる移動手段に信号を送る手段である。具体的には、例えば前記軸トルクが一定範囲となる適正モーター電流値がROMプログラムに書き込まれたCPUを含む制御回路などを用いる。
本発明においては、前記軸トルクの一定範囲を、基準トルクをT(N・m)としたとき、0.4×T〜1.6×Tの範囲に設定することが好ましく、0.5×T〜1.5×Tの範囲に設定することがより好ましく、0.7×T〜1.4×Tの範囲に設定することがさらに好ましい。
軸トルクが0.4×Tに満たないと、クリーニングブレード9と感光体1との摩擦が低くなりすぎ、トナーのすり抜けが起こりやすくなる場合がある。逆に、1.6×Tを超えると、クリーニングブレード9と感光体1との摩擦が大きくなりすぎ、ブレードめくれや感光体の傷が発生してしまう場合がある。
本発明における基準トルクとは、プロセス条件、現像剤等が設定されたその画像形成装置固有の軸トルクであり、具体的には、測定対象の画像形成装置について、感光体の回転時に感光体に付設された軸に対して設置したトルクメーターにかかるトルクを軸トルクをいう。ただし、トルクメーター等により直接測定する場合だけでなく、感光体の回転時に必要な電流値を測定することにより間接的に測定することもできる。本発明のようにトルクの絶対値ではなく、トルクの変化割合を求める場合、測定する電流値の変化はトルクの変化に比例するものと見なすことができる。
上記基準トルクについて一例を示せば、直径84mm、軸方向長さ340mmの感光体に対して、前記のような条件で構成されたクリーニング装置(トルク制御剤:ステアリン酸亜鉛)を備え、周速240mm/秒で感光体が回転する画像形成装置での基準トルクは、約3.5kgf・cm(0.343N・m)である。
なお、前記のように、検出された軸トルクが一定範囲を外れる場合、制御手段は前記移動手段にトルク制御剤12をブラシロール11に当接させる信号を送るが、該当接後、軸トルクが一定範囲内となったときは、前記移動手段にトルク制御剤12をブラシロール11から離間させる信号を送る。
このタイミングとしては、軸トルクが前記一定範囲内となっていれば特に制限されない。
前記移動手段は、上記制御手段からの信号に応じて、トルク制御剤12をブラシロール11に当接するよう移動する手段である。なお、前記のように、この移動手段はトルク制御剤12をブラシロール11に当接させるだけでなく、当接したトルク制御剤12をブラシロール11から離間させる場合にも機能する。
移動手段としては、特に制限されないが、前記のようにブラシロール11へのトルク制御剤12の押圧をスプリングを用いて行うような構成では、図2に示すようなアーム19と電磁ソレノイド21とを用いた構成の移動手段を用いることが好ましい。
上記アーム19と電磁ソレノイド21とを用いた構成について、より具体的に説明すれば、例えば、前記制御手段から軸トルクが一定範囲を外れているとの信号を受けた場合、電磁ソレノイド21はOFF状態となりアーム19の片端(電磁ソレノイド側)は開放されるため、トルク制御剤12はスプリング20の押圧によりブラシロール11に圧接される。一方、制御手段から軸トルクが一定範囲内にあるとの信号を受けた場合には、電磁ソレノイド21はON状態となりアーム19の片端は図における上方に移動し固定されるため、トルク制御剤12はブラシロール11から離間する。
なお、本発明においては、感光体1が回転していないとき、すなわち画像出力を行っていないときは、トルク制御剤12はブラシロール11から離間していることが好ましい。感光体1が回転していないときにはブラシロール11も回転していないため、トルク制御剤12が圧接した状態で放置されるとブラシロール11のブラシがへたってしまう(毛倒れしてしまう)場合があるからである。
本発明は、フルカラーの画像形成装置で使用される場合は、感光体のまわりに複数の現像装置を配置したシングル方式、各色現像器が回転して感光体に現像するロータリー方式(中間転写体を有するものを含む)、さらに複数の感光体と現像装置とを並べたタンデム方式のいずれにも適用可能である。
以上説明したように、本発明によれば、トルク制御剤を像担持体に塗布するブレードクリーニング方式を採用する画像形成装置において、軸トルクが一定範囲を外れる場合のみ像担持体にトルク制御剤を塗布する機構を備えたことにより、トルク制御剤を効率よく均一に塗布することができ、高いクリーニング性能を持続し、長期的に高画質画像を安定して得ることができる。
本発明の画像形成装置の一例を示す概略構成図である。 クリーニング装置の一例を示す拡大図である。 クリーニング装置の他の一例を示す拡大図である。
符号の説明
1、31 感光体(像担持体)
2 帯電器
3 電源
4 露光装置
5 現像装置(トナー像形成手段)
6 転写器(転写手段)
7 除電器
8 定着器
9、33 クリーニングブレード
10 記録媒体
11、32 ブラシロール
12 トルク制御剤
13 クリーニング装置(クリーニング手段)
14、34 ハウジング
15、35 ホルダー
17、37 フリッキングバー
18、38 回転支点
19 アーム
20 スプリング
21 電磁ソレノイド
23 支持板
27 オーガー
30 トルク制御剤塗布手段
35 支持部材
36 潤滑剤

Claims (2)

  1. 少なくとも、回転する像担持体表面にトナー像を形成するトナー像形成手段と、該トナー像を被転写体表面に転写する転写手段と、転写後に像担持体表面に残った転写残トナーをクリーニングブレードにより掻き落とすクリーニング手段と、を有する画像形成装置において、
    前記クリーニングブレードの像担持体回転方向の上流側に位置し、像担持体に当接して回転自在に設けられたブラシロールに、トルク制御剤を当接させ該トルク制御剤をブラシロールの回転によって切削し、該切削したトルク制御剤をブラシロールを介して像担持体に塗布するトルク制御剤塗布手段を有し、
    さらに、像担持体の軸トルクを検出するトルク検出手段と、該検知された軸トルクが一定範囲内となるように制御する制御手段と、軸トルクが一定範囲を外れた場合に前記制御手段からの信号に応じて前記トルク制御剤をブラシロールに当接させる移動手段と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記軸トルクの一定範囲が、基準トルクをT(N・m)としたとき、0.4×T〜1.6×Tの範囲であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009048018A (ja) * 2007-08-21 2009-03-05 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2017090665A (ja) * 2015-11-10 2017-05-25 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置および画像形成方法

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