JP4963208B2 - 画像形成ユニット、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置 - Google Patents

画像形成ユニット、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、フルカラー電子写真方式を利用したタンデム型の画像形成ユニットに関し、特に感光体に対する帯電手段を改善した画像形成ユニット、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置に関するものである。
フルカラー電子写真方式を利用した画像形成装置は、静電潜像形成用の複数の感光体と、これらの感光体に夫々接触配置または非接触配置されたトナー像形成用の帯電手段とを有して夫々異なる色の画像を形成する複数の画像形成手段を備えたタンデム型の構成となっている。このような画像形成装置においては、装置全体の小型化を図るために帯電手段として、帯電ロールや帯電ブラシ、帯電ブレード等の帯電部材を感光体に近接配置または接触配置する傾向にある。その帯電手段に印加する帯電電圧には、直流電圧のみの帯電電圧を印加して帯電させる帯電方式(以下、「DC帯電」と略称する)と、直流電圧に交流電圧を重畳した電圧を印加して帯電させる帯電方式(以下「AC重畳帯電」と略称する)とがある。
特に高画質の要求に応える観点から、帯電手段に印加する帯電方式としてはAC重畳帯電が採用されつつある。その理由は、一般に、DC帯電方式は帯電均一性に劣るため画質の維持に不利であり、これに対して、AC重畳帯電は帯電均一性に優れているため画質の維持に有利という点にある。その一方で、AC重畳帯電方式は放電量が多いため、感光体の感光層などの摩耗を促進させやすく、また放電生成物の発生による画質低下が起こりやすいことが知られている。
近年では、感光体として有機系感光体の使用が主流となっている。しかし、有機系感光体はこれ自体の硬度が低く、また引っ張り強度が小さいために摩耗しやすく、さらに、感光体表面にトナー構成物、紙粉等が付着しやすいため、クリーニング性や転写効率の低下などで、画質の均一性が損なわれやすいという問題がある。さらには摩擦係数が高いため、ブレードクリーニングを使用した画像形成装置では、ブレード鳴きが起こる等の問題があった。これらの問題点を改善する方法として、感光体表面に液体あるいは固体の潤滑剤を表面保護剤として塗布する方法がある。
この表面保護剤は、クリーニングブレード等と感光体との摩擦による摩耗を潤滑作用によって抑制するとともに、AC放電により発生した励起電子の有機感光体表面への衝突などによる放電劣化から表層を保護する役割も果たしていることが知られている。
ここで、前述のような画像形成装置の先行類似技術として、特許文献1乃至5に記載の技術があり、それらの技術内容について以下に順次簡単に説明する。
まず、特許文献1には、黒の静電潜像を記録する感光体への帯電手段を非接触式の帯電器とし、黒以外の静電像記録用の感光体への帯電手段を接触式の帯電ローラとしたカラー画像形成装置が開示されている。
特許文献2では、タンデム型カラー画像形成装置が備える感光体に接触配置または近接配置した帯電部材に対し、直流電圧に交流電圧を重畳した帯電電圧を印加し、黒の画像を形成するときには直流電圧のみを印加するようにしている。
特許文献3では、タンデム型カラー画像形成装置が備える感光体に接触配置または近接配置した帯電部材に対する電圧印加手段として、黒の画像を形成する感光体系統の帯電部材には直流電圧のみを印加し、その他の感光体系統の帯電部材には直流電圧に交流電圧を重畳した帯電電圧を印加するようにしている。
特許文献4では、タンデム型カラー画像形成装置における複数の感光体への潤滑剤塗布条件を各感光体ごとに異ならせ、特に転写紙搬送方向の下流側に位置する感光体への塗布量を多くするようにしている。
特許文献5では、タンデム型カラー画像形成装置において、黒トナー使用の感光体への潤滑剤塗布量を他の色の感光体への塗布量よりも多くするようにしている。
特許第3587094号 特開2002−156806公報 特開2002−341618公報 特開2001−034111公報 特開2004−061855公報
従来のカラー画像形成装置において、特許文献1では、黒の感光体への帯電手段を非接触式の帯電器とし、黒を除くその他の色の帯電手段を接触式の帯電ローラとした構成となっているが、前述のように接触式の帯電ローラは感光体と直接接触するため、帯電を繰り返すたびに感光体表面と帯電ローラとの摩擦により感光体表面が摩耗し感光体の寿命が非接触帯電方式よりも短くなってしまうという課題がある。また、接触式のローラ帯電では、ローラ帯電装置そのものがトナーなどによって汚れてしまい、寿命が短いという課題もある。また一方で、前記帯電手段を感光体に対してコロナ放電するコロナ帯電方式、特にスコロトロン帯電方式とした場合、オゾンなどの排出を行う必要があるために、すべての感光体の帯電方式に採用すると装置全体が大型化するという課題があった。
その他の特許文献では、タンデム型のカラー画像形成装置において、黒の感光体への帯電手段とその他の感光体への帯電手段とが有する長所と短所を考慮し、その両方の帯電手段として、夫々の長所のみを発揮させるべく種類が異なった帯電手段を配置する構成とはなっていないため、感光体表面と帯電手段との摩擦に起因した感光体表面の摩耗、感光体の寿命短縮等を抑制するまでには至っていないという課題があった。
本発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、感光体と帯電手段との摩擦による感光体表面の摩耗が低減し、かつ装置全体の小型化及び画像形成手段の長寿命化を図ることができる画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明に係る画像形成装置は、回転駆動される複数の感光体と、これらの感光体に夫々接触配置または非接触配置された帯電手段とを有して互いに異なる色の画像を形成する複数の画像形成手段を備えた画像形成ユニットにおいて、前記帯電手段は、前記各感光体のうちの少なくとも一つの感光体にコロナ放電するコロナ帯電機構と、前記各感光体のうちの少なくとも他の一つの感光体に非接触にて帯電するとともに直流成分に交流成分を重畳した電圧を印加される非接触帯電機構とを含み、前記非接触帯電機構又は前記コロナ帯電機構が配置された感光体は、表面保護剤を塗布する塗布手段を備え、かつ各感光体ごとに表面潤滑剤の塗布量が調整されるように構成されており、前記コロナ帯電機構が配置された感光体に塗布される表面保護剤の塗布量を、前記非接触帯電機構が配置された感光体に塗布される表面保護剤の塗布量よりも減少させる構成としたものである
らに、本発明に係る画像形成ユニットにおいて、非接触帯電機構が配置された感光体には、この表面を保護するための表面保護剤を塗布し、コロナ帯電機構が配置された感光体は、該感光体上の付着物を取り除くための研磨手段を有し、且つ表面保護剤を塗布しないようにしたものである。
さらに、本発明に係る画像形成ユニットにおいて、感光体の表面に塗布する表面保護剤は固形潤滑剤からなるものである。
さらに、本発明に係る画像形成ユニットにおいて、固形潤滑剤は金属石鹸からなるものである。
さらに、本発明に係る画像形成ユニットにおいて、固形潤滑剤は金属石鹸の一種であるステアリン酸亜鉛からなるものである。
さらに、本発明に係る画像形成ユニットにおいて、複数の感光体のうちの少なくともコロナ帯電機構が配置された感光体は、この最表層に保護層を有しているものである。
さらに、本発明に係る画像形成ユニットにおいて、感光体の表面保護剤は無機フィラーを含有しているものである。
さらに、本発明に係る画像形成ユニットにおいて、コロナ帯電機構は、複数の感光体のうち最も使用頻度が高い感光体に配置されているものである。
さらに、本発明に係る画像形成ユニットにおいて、最も使用頻度が高い感光体は、黒色画像を形成する感光体である。
さらに、本発明に係る画像形成ユニットにおいて、コロナ帯電機構が配置された感光体は、その他の全ての感光体配列方向における転写紙搬送方向の最下流位置に設置されているものである
らに、本発明に係る画像形成ユニットにおいて、複数の画像形成手段は、夫々の構成要素が前記各画像形成手段ごとのプロセスカートリッジに一体化されて装置本体内に着脱可能にセットするようにしたものである。

本発明によれば、複数の感光体に夫々接触配置または非接触配置された帯電手段として、各感光体のうちの少なくとも一つの感光体にコロナ放電するコロナ帯電機構と、前記各感光体のうちの少なくとも他の一つの感光体に非接触配置された非接触帯電機構とを備える構成としたので、使用頻度が高い黒の感光体に対してのみコロナ帯電機構を配置することにより、黒の画像形成手段の交換頻度を下げることができ、その他の色の感光体に対しては非接触帯電機構を配置することにより、装置全体の小型化が図れ、かつ感光体と帯電ローラの直接接触を行わずに感光体の摩耗による劣化を避けて一定の長寿命化を達成することができるという、前記コロナ帯電機構と非接触帯電機構との2種類の帯電手段によって、夫々の長所のみを活かした帯電効果が得られる。
また、本発明によれば、コロナ帯電機構が配置される感光体の表面には固形潤滑剤の塗布を行わず、かつ非接触帯電機構が配置される感光体の表面には固形潤滑剤を塗布することにより、特に使用頻度が高い黒の感光体、及びクリーニングブレードの摩耗速度を低減できるという効果がある。
さらに、感光体表面に保護層として無機フィラーを含有する層を形成することにより、ブレードとの摩耗による感光体の摩耗を低減できるという効果がある。さらには、黒以外の感光体に配置される非接触帯電機構に印加する電圧をAC重畳帯電とすることにより、感光体への安定した帯電が可能である。さらに、各色の感光体と該感光体に備えられた現像器がプロセスカートリッジとなっていることにより、メンテナンス時の不要な作業を削除でき、使用者への負担を減らすことが可能である。また、画像形成手段において感光体上へのトナー異常付着物を取り除く研磨部材を取り付けることにより、トナー添加剤からなる付着物質を除去し、画像品質の低下を抑制できるという効果がある。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1による画像形成ユニットを備えたタンデム型のカラー複写機(画像形成装置)を示す概要断面図、図2は図1中の画像形成ユニットの要部を拡大して示す概要構成説明図、図3は図2中の非接触帯電機構が配置された感光体周りの概要構成を示す模式図、図4は図2中のコロナ帯電機構の一つであるスコロトロン帯電機構が配置された感光体周りの概要構成を示す模式図、図5は感光体に対する非接触ローラの配置手段を示す説明図、図6は図4中のスコロトロン帯電機構を示す拡大模式図、図7は他のコロナ帯電機構として適用するコロトロン帯電機構の概要構成を示す模式図である。なお、本発明の画像形成ユニットを使用可能な画像形成装置はカラー複写機に特定されるものではない。
図1に示すカラー複写機は、後述する転写紙搬送ベルト10上に配置されて回転駆動されるドラム状をなした複数の感光体1を備え、これらの感光体1の夫々の周囲には、帯電手段2、露光手段3、現像手段4、転写手段5及びクリーニング手段7を夫々配置した構成となっており、転写手段5の下流側には定着手段6が配置されている。
なお、感光体1、帯電手段2、露光手段3、現像手段4、転写手段5、定着手段6、及びクリーニング手段7は、画像形成手段Aを構成している。従って、この実施形態は4個の画像形成手段Aを有していることとなる。また、各画像形成手段Aは合わせて一つの電子写真式画像形成ユニットUを構成している。
まず、感光体1は静電潜像担持体となるもので、その形成材料としては、光導電性を有するアモルファスシリコン、アモルファスセレン等の非晶質金属、ビスアゾ顔料、フタロシアニン顔料等の有機化合物を用いることができる。環境及び使用後の後処理を考慮すると、有機化合物による感光体を用いることが好ましい。有機感光体の表層には感光体の摩耗を防ぐための保護層を設けることが多い。この保護層は物理的な強度を上げるために、酸化珪素(SiO2)や酸化アルミ(アルミナ)、酸化亜鉛、酸化チタン(チタニア)などの無機微粒子を3〜70wt%ほど混入させているものや、保護層の樹脂が架橋構造を有するもの等の形態があり、それらを使用すると、後述するクリーニングブレードなどとの摩擦に対する強度上昇が図れる。
そこで、この実施の形態1では、感光体1として有機感光体を使用し、この感光体1の電荷輸送層の上には約5μmの厚みの保護層を設ける。その保護層は電荷輸送層と同等に、ポリカーボネートをバインダー樹脂として電荷輸送剤が約7重量部、物理的強度補強用シリカ粉末を10重量部含有している。
この実施の形態1において、感光体1は、図2に示すように転写紙搬送ベルト10の搬送方向(図2中の矢印方向)に沿ってその上流側から下流側へイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)の順序で一定間隔の並列状態に配置された複数(図示例では4つ)の感光体1Y、1C、1M、1Bからなっている。したがって、最も使用頻度が高いブラックの感光体1Bは転写紙搬送ベルト10の搬送方向の最下流位置に設置されている。
感光体1Y、1C、1M、1Bにおいて、これらの並び列の両側部に位置する感光体1Y、1Bに対する帯電手段2としてはコロナ帯電方式を適用することが望ましい。何故ならば、コロナ帯電手段2の場合、発生するオゾンなどの有害ガスの処理のために外部から気流を導入して帯電器近辺に送風し排気する必要がある。その際、感光体1Y、1C、1M、1Bの並び列の両端部にコロナ帯電方式を適用する感光体1Y、1Bを配置すれば、ダクトスペースをその前後に取りやすいというレイアウト上の利点がある。これに対してコロナ帯電方式を適用する感光体1Y、1Bを、各感光体1Y、1C、1M、1Bの並び列の中程に設置すると、ダクトスペースによって複数感光体の配列距離が長くなってしまう恐れがあり、装置全体のコンパクト化が困難となる。
よって、後述するコロナ帯電方式の帯電手段20は、主に黒の感光体1Bに配置されて転写紙搬送ベルト10による搬送方向の最上流位置か最下流位置に設置するのが望ましく、特に中間転写方式を採用する場合には、前述のように使用頻度が高い黒の画像のファーストプリント速度が重要になるので、中間転写への黒画像が転写されてから紙面上への転写までの時間が短い方が望ましいため、黒の感光体1Bに対する帯電手段2は、他の色の感光体1Y、1C、1Mよりも転写紙搬送ベルト10の搬送方向最下流位置に設置するのが、より望ましい。
そこで、この実施の形態1では、感光体1に対する帯電手段2として、図2に示すように、黒の感光体1Bを除く他の色の感光体1Y、1C、1Mに対しては、図3に示す非接触ローラ帯電方式の非接触帯電機構2を配置し、かつ黒の感光体1Bに対しては図5に示すスコロトロン帯電方式のコロナ帯電機構20を配置したものである。
非接触帯電機構2は、芯金の外周に少なくとも弾性層や樹脂層が設けられた帯電ローラ2aと、この帯電ローラ2aに接続される電源(図示せず)とを備えている。その帯電ローラ2aは各感光体1との間に所定の電圧が印加されることで、黒の感光体1Bを除く他の色の感光体1Y、1C、1Mと間に近接放電を発生させてこれらの感光体表面を一様に帯電するものである。
感光体1に帯電ローラ2aを接触配置する場合、感光体1表面との安定した接触を得るために前記帯電ローラ2aの表面には弾性層を設けることが多く、この弾性層としては、JIS−A硬度30〜80度程度の導電性ゴムやasker−C15〜60度程度の導電性スポンジ形態の導電性材料が用いられる。その導電性材料としては、NBRやCR、EPDM、ウレタンゴムなどにカーボンや酸化チタンなどの導電性フィラーを混入させた材料や、エピクロロヒドリンゴムのようなイオン導電性をもつ材料や、それらを複合した材料などが使用される。
これに対して、前述のように帯電ローラ2aを感光体1に非接触配置とする場合、感光体1と帯電ローラ2aとの間には空隙S(図4参照)を精度よく保つ必要があり、その帯電ローラ2aは弾性体であっても硬度の高いもの(JIS−Aで70から90度)や樹脂材料を用いて外径精度を高く加工して用いられることが多い。その樹脂材料は、導電性を確保できれば様々なものが使用可能であり、アクリルやウレタン、ポリエチレン、ポリスチレン、ABS、ポリカーボネート、フッ素系樹脂などに導電制御剤を混ぜて抵抗値を6〜10logΩcm程度の体積抵抗に調整して使用する。また、感光体1と帯電ローラ2aとの空隙Sを保つために、感光体1の画像領域外にあたる部分となる帯電ローラ2aの両端部には図4に示すようにギャップコロ等の空隙維持手段2bが設けられる。
空隙維持手段2bは、ギャップコロ以外のもの、例えば帯電ローラ2aの端部部分に厚みが一定のテープを巻いたり、感光体1の回転中心軸に対して、帯電ローラ2aのローラ軸を一定間隔あけて保持するように設計したりして空隙Sを保持するものであればよい。その空隙Sの大きさは10〜500μmの範囲に入ることが望ましく、出来るだけ小さい方が放電させるための印加電圧がコスト等で有利であるが、あまり狭く設定すると空隙Sを保つための機械精度を高く設定しなければならず、加工が難しくなったり、ギャップに進入してくるトナーやその他の感光体上に付着した異物によってローラが汚れやすくなってしまう。前記空隙Sは30〜60μm程度に設定することが多い。前記帯電ローラ2aは、感光体1に対して接触配置や非接触配置のいずれの場合も表面を汚れ難くするために離型性がよく平滑な表層を設けて使用することが多い。その表層にはフッ素系やシリコン系の材料を用いることが多い。
その他の非接触型の帯電方式としてコロナ放電を利用した帯電方式が挙げられる。この場合、金属電極上に直径50から100μmの細いワイヤを配置し、高電圧を印加すると、火花放電に至るまでの間にワイヤ近傍で紫色に近い放電現象が起こる。これがコロナ放電である。コロナ放電の放電形態は、印加電圧の極性に大きく左右され、正放電と負放電があり、負放電の場合、放電ムラが発生しやすく帯電ムラになり均一帯電が困難であるという欠点がある。
コロナ放電を利用したコロナ帯電機構20には、コロトロン帯電方式とスコロトロン帯電方式がある。図5及び図6に示したスコロトロン帯電機構21は、黒の感光体1Bに対向した開口部を有する角筒状のシールド22と、このシールド22内に張設された線状の放電電極23と、この放電電極23と前記感光体1Bとの間(図6では、シールド22の開口端部と感光体1Bとの間)にグリッド電極24を配置し、このグリッド電極24に所望の電圧を印加することで感光体1Bを一様に帯電させるものである。
一方、図7に例示したコロトロン帯電機構25は前記スコロトロン帯電機構21に代替使用可能なもので、感光体1Bに対向した開口部を有する円筒状のシールド26と、このシールド26内に張設された線状の放電電極27とを備え、通常は感光体1Bの基材に設置する一方、前記放電電極27には帯電したい極性の高電圧を印加することでコロナ放電を発生させ、感光体1Bを一様に帯電させるものである。
現在の感光体1は、負帯電の有機感光体が主流であり、負放電での帯電ムラ、一様帯電の困難さなどの理由によりコロトロン帯電機構25よりも帯電電位の制御が比較的容易なスコロトロン帯電機構21を用いることが多い。ただし、コロナ放電を利用する帯電方式ではオゾンなどの環境に対し有害なガスが発生するという難点があり、かつ発生したガスを除去するために気流送風装置が必要となり、小型化が難しく、またコストも高くなるという問題があった。
近年はカラー画像を効率良く出力するために、複数の作像装置を並べて一度の通紙でカラー画像を取得できる、いわゆるタンデム方式が主流となっている。タンデム方式では作像器を複数持つ必要があり、各作像器を小さくする必要がある。そのため近年では、省スペース化に優れる、帯電ローラ方式がカラーのタンデム方式の機械に多く使われるようになり、コロナ帯電手段は高速かつ大型の機械に使われる例が多くなってきている。
しかしながら、接触式の帯電ローラ方式では、その感光体に与えるハザードの大きさ故に、使用寿命が短くなってしまうという問題がある。また、オフィスで使用される文章は文字が主体であり、カラー化が進んだ現在において、出力される画像の80%はモノクロ画像であるというデーターもあり、使用頻度の高い黒の作像ユニットの交換頻度が特に高くなっており、黒の作像ユニットの交換頻度を下げることは、機械全体のメンテナンス時間の短縮に繋がり、ユーザの生産性向上に貢献する。
そこで、本発明の実施の形態1では、使用頻度が高い黒の感光体1Bに対してのみ、帯電方法を前述のように非接触式のスコロトロン帯電機構21とし、これにより、黒の作像ユニットの交換頻度を下げ、その他の色の感光体1Y、1C、1Mへの帯電方式を図3に示す非接触ローラ帯電方式の非接触帯電手段2とし、その非接触ローラ2aを前記黒以外の感光体1Y、1C、1Mに近接配置することにより、機械全体の小型化を図り、かつ各感光体1と帯電ローラ2aの直接接触を行わずに感光体の摩耗による劣化を避けて一定の長寿命化を達成している。換言すると、帯電手段2は、複数の感光体1Y、1C、1M、1Bのうちの少なくとも一つの感光体1Bにコロナ放電する非接触式コロナ帯電機構の一つであるスコロトロン帯電機構21と、感光体1Bを除く他の感光体1Y、1C、1Mのうちの少なくとも一つに非接触帯電機構2(図3参照)とを有する構成としたものである。
また、この実施の形態1において、非接触ローラ2aで帯電を行う黒以外の感光体1Y、1C、1MにはDC帯電ではなくAC重畳帯電方式を適用することにより、画質の劣化を防止でき、かつ帯電ローラの耐久性を向上できるようにしている。AC重畳帯電方式の方が、感光体1の表面が帯電ローラ2aの下を通過する間に何回もの放電が生じるため、帯電の均一性に優れており、さらには、少々の表面の汚れも影響しない利点がある。
さらに詳述すると、AC重畳帯電方式では、黒以外の感光体1Y、1C、1Mの夫々の周面が帯電ローラ2a下を回転通過する間に何回もの放電が生じるため、帯電の均一性に優れている反面、放電回数の多さから感光体へ与える静電的なダメージも大きいという不利な点がある。コロナ放電を利用したスコロトロン帯電機構21の場合も放電により感光体へのダメージを与える。そこで、各感光体1の表面を保護するために表面保護剤を塗布する必要がある。しかし、スコロトロン帯電機構21では、感光体1Bへの放電は、AC重畳帯方式ほど頻繁に発生しないのでダメージは少ないという効果がある。
従って、スコロトロン帯電機構21と非接触帯電機構2の非接触ローラ2aとでは塗布量を変え、それを調整することにより、表面保護剤の消耗を抑えることができるという効果がある。
一方、後述するクリーニング装置で詳しく説明するが、表面保護剤を過剰塗布した場合には、保護剤中の化合物やトナーの外添剤などがクリーニングブレードとの摩擦により融着し感光体表面に薄膜を形成し、その薄膜形成領域のみ帯電が十分に行われず異常画像となる。
そこで、表面保護剤の塗布量調整において、放電によるダメージの少ないスコロトロン帯電機構21が配置された黒の感光体1Bへの塗布量は、AC重畳帯電方式を採用する黒以外の感光体1Y、1C、1Mへの塗布量よりも少なくしており、その塗布量調整の詳細については後述する。
露光手段3は、読取装置内のスキャナーで読み取ったデーター、及び、図示しないPC等外部より送られた画像信号を変換し、ポリゴンモータでレーザ光3aをスキャンさせ、ミラーを通して読み取られた画像信号を基に感光体1上に静電潜像を形成するようになっている。
現像手段4は、現像剤を担持して感光体1上に供給する現像剤担持体4aと、トナー供給室等を備える。現像剤担持体4aは、中空円筒状の現像剤担持体4aの内部にこれと同軸に固設されたマグネットロールとを備えて回転可能に支持され、感光体1と微小間隔をおいて配置されている。また、現像手段4には、現像剤担持体4a上の現像剤量を規制する現像剤規制部材が備えられ、現像剤担持体4aの外周面に所定量の現像剤を磁気的に吸着して搬送するようになっている。現像剤担持体4aは導電性の非磁性部材で構成されており、現像バイアスを印加するための電源が接続されている。現像剤担持体4aと感光体1との間には、電源から電圧が印加され、現像領域に電界が形成される。
転写手段5は中間転写方式であり、転写紙搬送ベルト10の裏面における各感光体1Y、1C、1M、1Bとの対応位置に配置された所謂タンデム方式の構成となっている。
定着手段6は、ハロゲンランプ等の加熱手段であるヒータを有する定着ローラ6aと、これに圧接される加圧ローラ6bとを備えている。定着ローラ6aは、芯金表面にシリコンゴム等の弾性層を100〜500μm、好ましくは400μmの厚みに設け、さらにトナーの粘性による付着を防止する目的で、フッ素系樹脂等の離型性の良い樹脂表層が形成されている。樹脂表層は、PFAチューブ等で構成され、その厚みは、機械的劣化を考慮して10〜50μm程度の厚みが好ましい。定着ローラ6aの外周面には、温度検知手段が設けられ、定着ローラ6aの表面温度を約160〜200℃の範囲の中で、略一定に保つようにヒータが制御されている。前記加圧ローラ6bは、芯金表面にテトラフルオロエチレン―パーフルオロアルキルビニルエーテル(PFA)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)のようなオフセット防止層が被覆され、前記定着ローラ6aと同様に芯金表面にシリコンゴム等の弾性層を設けてもよい。
前述のように、ローラ形状の定着手段6は、定着ローラ6aや加圧ローラ6bがベルト形状に置き換わったベルト定着装置などであってもよい。また、定着熱源としても、ハロゲンランプ以外の外部からの磁力により生じた渦電流によって発熱させるIH定着装置なども用いることができる。
図3に示すように、非接触ローラ帯電方式の帯電手段2が配置された感光体1が備えるクリーニング手段7は、感光体1の回転方向上流側から順に第1クリーニングブレード7aと第2クリーニングブレード7bの2つのブレードを有すると共に、クリーニングされたトナーを回収するトナー回収羽根(図示せず)と、その回収トナーを搬送する回収コイル(図示せず)とトナー回収ボックスとを備えている。
第1クリーニングブレード7aは、金属、樹脂、ゴム等の材質からなるが、フッ素系樹脂、シリコンゴム、ブチルゴム、ブタジエンゴム、イソプレンゴム、ウレタンゴム等のゴムが好ましく用いられ、この中でも特にウレタンゴムが好ましい。第1クリーニングブレード7aは主に転写後の感光体1上に残留するトナーを除去する。
第2クリーニングブレード7bは転写残トナー以外に感光体1上に付着する、トナー添加剤からなるフィルミング等に付着物質を除去するもので、その材質は、第1クリーニングブレード7aと同等であってもよいが、より感光体1上の付着物質を効率的に除去するために、弾性材料に研磨剤粒子を含有させて得られる研磨剤含有のブレードとすることが好ましい。
また、クリーニング手段7は、第1クリーニングブレード7aよりも感光体1の回転方向上流側に配置された潤滑剤塗布手段8を備えている。この潤滑剤塗布手段8は、図3に示すように、固形潤滑剤9を削り取る潤滑剤削取部材8aと、この潤滑剤削取部材8aで削り取られた固形潤滑剤9の粉末状粒子を感光体1上に供給塗布するブラシローラ8bとを備えている。ここで、感光体1上に供給する潤滑剤には前記固形のものと液体のものとがあるが、感光体への塗布の行いやすさ、及び持ち運びの利便性、またメンテナンス時における液体漏れなども起きないことから前述の固形潤滑剤9を用いる。
なお、第1及び第2クリーニングブレード7a、7bは両方ともある必要はなく、システムの形態に応じていずれか一方もしくは両方と組み合わせて使用することも可能である。
以上において、感光体1の表面に保護剤(図10のフィラー層)1aを塗布する場合は、その保護剤1a自体が付着物と感光体1表面との間に存在するために、付着物が直接感光体1に接触することがなく、付着し難い特徴を有するが、前述のように、黒の感光体1Bに対して前記保護剤1aの塗布を行わない場合は、異物が付着する確率が上がるため、感光体1に当接する研磨機構を設けた方が好ましい結果が得られる。したがって、スコロトロン帯電機構21が配置された黒の感光体1Bには、図11に示すように研磨ブレード7cを配置し、これにより、感光体1Bの表面付着物を除去して付着物による帯電異常を避けることができるので、スコロトロン帯電機構21が配置された黒の感光体1Bには表面保護剤の塗布を行わないこととする。
前記潤滑剤塗布手段8は、トナー除去手段としての機能も兼ね備えている。したがって、以下では、潤滑剤塗布手段8をトナー除去手段ともいう。一次転写終了後に感光体1上に残存するトナーは、まず、トナー除去手段8により感光体1上から回収される。次いで、感光体1上に潤滑剤塗布手段8によって固形潤滑剤9の微粒子が供給され、感光体1上に残存するトナーやフィルミング等が最終的に第1クリーニングブレード7aによって掻き取られる。
さらに詳述すると、ブラシローラ8bのファーブラシは、ナイロン、アクリル等の樹脂にカーボンブラック等の抵抗制御材料を添加して体積抵抗率3〜6logΩ・cmに調整した材料を用いて形成されている。このようなブラシローラ8bには、潤滑剤削取部材8aを介して固形潤滑剤9に対しバネ等による付勢力で押し当てられている。固形潤滑剤9としては、オレイン酸鉛、オレイン酸亜鉛、オレイン酸銅、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸コバルト、ステアリン酸鉄、ステアリン酸銅、パルミチン酸亜鉛、パルミチン酸銅、リノレイン酸亜鉛等の金属石鹸を用いることが出来る。これらの金属石鹸は飽和樹脂酸化合物であり、原子構造がラメラ構造となり潤滑作用に優れるという特徴があるため、これらの金属石鹸を用いている。この金属石鹸としては、耐久性、潤滑性に特に優れ、実績のあるステアリン酸亜鉛を用いている。また、固形潤滑剤9としては、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム等を粉体にしたものを固形成形体に塗り込んで潤滑剤成形体としてよい。
ブラシローラ8bは回転駆動されることによって、潤滑剤削取部材8aで削り取られた潤滑剤削取部材8aの微粒子を感光体1の表面に供給塗布する。その後、感光体1の表面と第1クリーニングブレード7aとの接触により、感光体1上の微粒子潤滑剤は引き延ばされて薄膜状になり、感光体1表面の摩擦係数を低下させる。ブラシローラ8bの回転方向は、感光体1との当接位置では同方向に回転している。また、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム等の粉体を粉体供給手段で直接感光体1上に塗布してもよい。
この実施の形態1における転写紙搬送ベルト10は、図8に示すような中間転写ベルトからなり、そのベース層11として、図9に示すように、例えば伸びの少ないフッ素系樹脂や伸びの大きなゴム材料に帆布など伸びにくい材料を組み合わせて構成し、その上に弾性層12を設けて作られている。その弾性層12は、例えばフッ素系ゴムやアクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴムなどからなっている。また、前記弾性層12の表面は、例えばフッ素系樹脂をコーティングすることで平滑性のよいコート層13で覆われている。
中間転写ベルト10は、図示例では、3つの支持ローラ14、15、16に掛け回されて図中で時計回りに回転搬送可能となっている。この図示例では、第2の支持ローラ15と第3の支持ローラ6の間に、画像転写後に中間転写ベルト10上に残留する残留トナーを除去する中間転写体クリーニング装置17が配置されている。そして、第1の支持ローラ14と第2の支持ローラ15との間の中間転写ベルト10上には、前述のように、その搬送方向に沿ってイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)の4つの感光体1Y、1C、1M、1Bが横に並べて配置されている。
なお、中間転写ベルト10は、転写紙を次々に感光体1Y、1C、1M、1Bに接触させて紙面上で色を重ねていく直接転写方式の転写紙搬送ベルトでも応用可能である。
以上説明した本発明の実施の形態1による画像形成装置は、各感光体1Y、1C、1M、1Bの夫々と、帯電手段2、20とを含み、さらに現像手段4、クリーニング手段7から選択される任意の手段とを含んで一体に支持し、画像形成装置本体に着脱自在に形成したプロセスカートリッジ30(図12参照)に組み付けてユニット化することも可能である。プロセスカートリッジ30は交換が非常に簡便であるという反面、複数の手段を内包しているため、どれか一つの部品が寿命になっただけであり、まだ使用可能な他の部品として交換しなければならない。このため、この部品の寿命を如何様に確保するかが、全体としての低コストを達成できるか否かの鍵となる。本発明による技術を当該プロセスカートリッジ30に設けられた帯電手段2、20に応用することによって、特にコストアップすることなく、帯電ローラの寿命を延ばし、ひいてはプロセスカートリッジ自体の寿命を延ばすことができる。
次に、前記実施の形態1による画像形成装置の実験結果を以下に説明する。
実施例1.
固形潤滑剤9を用いた場合と用いない場合でのクリーニングブレード7aの摩耗の影響を確認するために実験を行った。つまり、感光体1への表面保護剤としての固形潤滑剤9の塗布を行う条件と塗布を行わない条件とで、A4の用紙15万枚の印刷を実施しクリーニングブレード7aの最大摩耗深さを測った。固形潤滑剤9は一つの錘を載せて圧をかけて塗布量を調整した結果を図13に示す。この結果より、例えばドラム(感光体1)の走行距離40kmの時に、固形潤滑剤9を塗ったクリーニングブレード7aでは、約30μmの摩耗に対し、固形潤滑剤9を塗らないクリーニングブレード7aでは約14μmの摩耗であり、潤滑剤9を塗布する時では塗布しない時の2倍以上摩耗していることが分かった。
実施例2.
実施例1と同様に帯電方式の感光体1への影響度合いを確認するために実施例1と同様の条件でA4の用紙15万枚の印刷を行い感光体1表面の摩耗深さを測った結果を図14に示す。表面潤滑剤を塗布する時と塗布しないときでの摩耗深さの差は歴然であり、ドラム走行距離が40kmの時に表面潤滑剤を塗布した感光体1表面の摩耗深さは0.75μmであるのに対し、表面潤滑剤の塗布を行わなかった感光体1の表面の摩耗深さは5.5μmと表面潤滑剤を塗布した時の7倍以上の摩耗であり、潤滑剤塗布の効果を裏付けている。
実施例3.
固形潤滑剤9を塗布しないコロナ放電を用いた装置での表面保護層の効果を確認した例を図15に示す。前記実施例2の場合と同様の条件でA4の用紙15万枚の印刷を行い、感光体表面の摩耗深さを測定した。ドラム走行距離40kmの時に表面保護剤を持つ感光体表面の摩耗深さは0.6μmであったのに対し、表面保護剤を持たない感光体表面の摩耗深さは2.5μmとなり、表面保護層の効果が現れている。
実施例4.
コロナ帯電を用いた装置で固形潤滑剤9の塗布量を調整しクリーニングブレード7a摩耗の影響度を確認した例を図16に示す。前記実施例1と同様の条件でA4の用紙15万枚の印刷を行い、クリーニングブレード7aの摩耗深さを測定した。その測定条件としては、固形潤滑剤9を塗布しない場合、一つの錘を載せた場合、二つの錘を載せた場合の三条件で行った。その結果、ドラム走行距離40km時のクリーニングブレード7aの摩耗深さは表面潤滑剤無しの場合で約14km、一つの錘の場合で約30μm、二つの錘を載せた場合で約44μmの摩耗であり、表面潤滑剤の塗布量の増加に比例してクリーニングブレード7aの摩耗も増加していることが分かった。
図1は本発明の実施の形態1による画像形成装置を備えたタンデム型のカラー複写機を示す概要断面図である。 図1中の画像形成装置の要部を拡大して示す概要構成説明図である。 図2中の非接触帯電機構が配置された感光体周りの概要構成を示す模式図である。 図2中のコロナ帯電機構の一つであるスコロトロン帯電機構が配置された感光体周りの概要構成を示す模式図である。 感光体に対する非接触ローラの配置手段を示す説明図である。 図4中のスコロトロン帯電機構を示す拡大模式図である。 コロナ帯電機構として適用するコロトロン帯電機構の概要構成を示す模式図である。 中間転写ベルトの概要構成を示す模式図である。 中間転写ベルトの部分的な断面図である。 表面保護剤を有する感光体の部分的な断面図である。 黒の感光体に研磨ブレードを配置した模式図である。 画像形成手段のシステムカートリッジを示す模式図である。 実施例1による実験結果を示す表図である。 実施例2による実験結果を示す表図である。 実施例3による実験結果を示す表図である。 実施例4による実験結果を示す表図である。
符号の説明
A 画像形成手段、U 画像形成ユニット、1(1Y、1C、1M、1B) 感光体、2 帯電手段、3 露光手段、3a レーザ光、4 現像手段、4a 現像剤担持体、5 転写手段、6 定着手段、7 クリーニング手段、8 潤滑剤塗布手段、9 固形潤滑剤、10 転写紙搬送ベルト

Claims (12)

  1. 回転駆動される複数の感光体と、各感光体に夫々接触配置または非接触配置された帯電手段と、を有して夫々異なる色の画像を形成する複数の画像形成手段を備えた電子写真式画像形成ユニットにおいて、
    前記帯電手段は、前記各感光体のうちの少なくとも一つの感光体にコロナ放電するコロナ帯電機構と、前記各感光体のうちの少なくとも他の一つの感光体に非接触にて帯電するとともに直流成分に交流成分を重畳した電圧を印加される非接触帯電機構と、を含み、
    前記非接触帯電機構又は前記コロナ帯電機構が配置された感光体は、表面保護剤を塗布する塗布手段を備え、かつ各感光体ごとに表面潤滑剤の塗布量が調整されるように構成されており、
    前記コロナ帯電機構が配置された感光体に塗布される表面保護剤の塗布量を、前記非接触帯電機構が配置された感光体に塗布される表面保護剤の塗布量よりも減少させることを特徴とする画像形成ユニット。
  2. 前記非接触帯電機構が配置された感光体にはその表面を保護するための表面保護剤を塗布し、
    前記コロナ帯電機構が配置された感光体は、該感光体上の付着物を取り除くための研磨手段を有し、且つ表面保護剤を塗布しないことを特徴とする請求項1に記載の画像形成ユニット。
  3. 前記感光体の表面に塗布する表面保護剤は固形潤滑剤であることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成ユニット。
  4. 前記固形潤滑剤は金属石鹸であることを特徴とする請求項3に記載の画像形成ユニット。
  5. 前記固形潤滑剤は金属石鹸の一種であるステアリン酸亜鉛であることを特徴とする請求項3又は4に記載の画像形成ユニット。
  6. 複数の感光体のうちの少なくともコロナ帯電機構が配置された感光体は、この最表層に保護層を有していることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の画像形成ユニット。
  7. 前記感光体の表面保護剤は無機フィラーを含有していることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の画像形成ユニット。
  8. 前記コロナ帯電機構は、複数の感光体のうち最も使用頻度が高い感光体に配置されていることを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載の画像形成ユニット。
  9. 最も使用頻度が高い感光体は、黒色画像を形成する感光体であることを特徴とする請求項8に記載の画像形成ユニット。
  10. 前記コロナ帯電機構が配置された感光体は、その他の全ての感光体の配列方向における転写紙搬送方向の最下流位置に設置されていることを特徴とする請求項1乃至9の何れか一項に記載の画像形成ユニット。
  11. 請求項1乃至10の何れか一項に記載された画像形成ユニットを構成する前記各画像形成手段ごとに構成要素を一体化したプロセスカートリッジであって、画像形成装置本体に対して着脱自在であることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  12. 請求項11に記載のプロセスカートリッジを備えたことを特徴とする画像形成装置。
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