JP5337685B2 - リレー励磁コイルの発熱抑制回路 - Google Patents

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Description

本発明は、リレー回路に設けられる励磁コイルの発熱を抑制する発熱抑制回路に関する。
例えば、車両に搭載されるランプ、モータ等の各種負荷の駆動、停止を制御するために用いるリレー回路は、PCB基板に実装して使用される。このようなリレー回路は、リレー接点を励磁するための励磁コイルが通電すると電力損失が発生し、熱エネルギーに変換されてPCB基板の温度を上昇させる。また、PCB基板を周囲温度が高いエンジンルーム内で使用する場合には、PCB基板に搭載される各種のデバイスの許容温度を超える要因となり、PCB基板に多くのリレー回路を実装することが難しくなっている。換言すれば、PCB基板に実装可能なリレー回路の数が制限されることになり、ひいてはPCB基板の大型化を招くことになる。
以下、リレー回路の励磁コイルが発熱する原理について、図6、図7を参照して説明する。図6に示すように、直流電源VB(例えば、車両に搭載されるバッテリ、以下電源VBと略す)と負荷RLとの間にリレー回路RLYが設けられ、該リレー回路RLYは、常時開となるリレー接点Xaと励磁コイルXcを備えている。そして、励磁コイルXcと電源VBとの間に設けられたスイッチSW1をオンとすると、励磁コイルXcに電源電圧VB(電源VBの出力電圧を同一の符号VBで示す)が印加され、該励磁コイルXcが励磁されるので、常時開のリレー接点Xaが閉となり、負荷回路が通電して負荷RLが駆動する。
また、図7に示すように、励磁コイルXcとグランドとの間にスイッチSW1を設ける場合についても同様に、スイッチSW1をオンとすることにより、負荷回路が通電して負荷RLを駆動させることができる。
ここで、励磁コイルXcの抵抗をRaとすると、励磁コイルXcの電力損失(発熱量)はVB2 /Raで示すことができ、この発熱量を低減するためには、励磁コイルXcの抵抗Raを大きくすることが必要になる。しかし、単に抵抗Raを大きくすると励磁コイルXcに生じる磁束が減少し、リレー接点Xaを閉とするための最低作動電圧が増大する。従って、抵抗Raを増大させることにより励磁コイルXcの発熱量を低減させる手法には限界がある。そこで、励磁コイルXcの最低作動電圧を十分に確保することと、発熱量を低減することを両立させることが要求される。
このような問題を解決するために、例えば、特開2002−170466号公報(特許文献1)に記載された技術が知られている。図8は、特許文献1に記載されたリレー駆動回路の構成を示す回路図であり、NPN型のトランジスタ101がオンとなると、PNP型のトランジスタ102がオンとなって抵抗R101をバイパスするので、励磁コイルXcには電源VBの出力電圧が印加され、リレー接点Xaがオンとなった後にはトランジスタ102がオフとなるので、励磁コイルXcに印加される電圧が低下して、該励磁コイルXcでの発熱量を低減できることが記載されている。
特開2002−170466号公報
しかしながら、上述した特許文献1に開示された従来例では、トランジスタ101のオフ時、即ち、負荷RLを停止させているときに、励磁コイルXc→トランジスタ102→抵抗R102→負荷RLの経路でリーク電流が流れてしまう。このため、車両に搭載される負荷回路に適用した場合には、電源電圧VBが高いときにはNPNトランジスタ101がオフであってもリレー接点Xaが閉になったり、駐車中のバッテリ上がりの原因となるので、実用的でないという欠点がある。
本発明は、このような従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、常時開とされたリレー接点の最低作動電圧を増大させることなく、且つ、リレー回路動作時における励磁コイルの発熱量を低減することが可能なリレー回路の発熱抑制回路を提供することにある。
上記目的を達成するため、本願請求項1に記載の発明は、直流電源(VB)と負荷(RL)との間に設けられて負荷の駆動、停止を切り替えるリレー接点(Xa)、及び該リレー接点を励磁する励磁コイル(Xc)を備えたリレー回路(RLY)の、前記励磁コイルでの発熱を抑制する発熱抑制回路であって、前記励磁コイルとグランドとの間に設けられた第1抵抗(R1)と、アノードが前記励磁コイルと前記第1抵抗との間に接続され、カソードが前記リレー接点と前記負荷との間に接続されたダイオード(D1)と、前記直流電源と前記励磁コイルとの間に設けられ、前記励磁コイルの励磁、非励磁を切り替えるスイッチ手段(SW1)と、を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、直流電源(VB)と負荷(RL)との間に設けられて負荷の駆動、停止を切り替えるリレー接点(Xa)、及び該リレー接点を励磁する励磁コイル(Xc)を備えたリレー回路(RLY)の、前記励磁コイルでの発熱を抑制する発熱抑制回路であって、前記励磁コイルとグランドとの間に設けられた第1抵抗(R1)と、前記直流電源と前記励磁コイルとの間に設けられ、前記励磁コイルの励磁、非励磁を切り替えるスイッチ手段(SW1)と、前記第1抵抗に対して並列に設けられ、第1電極及び第2電極が前記第1抵抗の第1端及び第2端に接続される半導体素子(T1)と、カソードが前記リレー接点と前記負荷との間に接続され、アノードが第2抵抗(R4)を介してグランドに接続される定電圧ダイオード(ZD1)と、を有し、前記半導体素子の制御端子は、前記定電圧ダイオードのアノードと前記第2抵抗との間に、直接的または間接的に接続され、前記スイッチ手段をオンとした後で前記リレー接点が「閉」となる前には、前記半導体素子の第1電極、第2電極間が導通して、前記励磁コイルに前記直流電源の出力電圧と同等の電圧を印加すると共に、前記リレー接点が「閉」となった後には、前記励磁コイルに、前記定電圧ダイオードの定電圧に依存した一定の電圧を印加することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、アノードが前記励磁コイルと前記第1抵抗との間に接続され、カソードが前記リレー接点と前記負荷との間に接続されたダイオード(D1)を、更に備えたことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、直流電源(VB)と負荷(RL)との間に設けられて負荷の駆動、停止を切り替えるリレー接点(Xa)、及び該リレー接点を励磁する励磁コイル(Xc)を備えたリレー回路(RLY)の、前記励磁コイルでの発熱を抑制する発熱抑制回路であって、前記励磁コイルとグランドとの間に設けられた第1抵抗(R1)と、前記第1抵抗とグランドとの間に設けられ、前記励磁コイルの励磁、非励磁を切り替えるスイッチ手段(SW2)と、を有し、更に、前記リレー接点と前記負荷との間の点、及び前記励磁コイルと前記第1の抵抗との間の点、との間に、半導体素子(T2)とダイオード(D2)との直列接続回路を接続し、前記スイッチ手段をオンとした後で前記リレー接点が「閉」となる前には、前記直列接続回路が導通することにより、前記励磁コイルに前記直流電源の出力電圧と同等の電圧を印加すると共に、前記リレー接点が「閉」となった後には、前記直列接続回路が非導通となって、前記励磁コイルに前記直流電源の出力電圧よりも低い電圧を印加することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、直流電源(VB)と負荷(RL)との間に設けられて負荷の駆動、停止を切り替えるリレー接点(Xa)、及び該リレー接点を励磁する励磁コイル(Xc)を備えたリレー回路(RLY)の、前記励磁コイルでの発熱を抑制する発熱抑制回路であって、前記励磁コイルとグランドとの間に設けられた第1抵抗(R1)と、前記第1抵抗とグランドとの間に設けられ、前記励磁コイルの励磁、非励磁を切り替えるスイッチ手段(SW2)と、を有し、更に、前記リレー接点と前記負荷との間の点、及び前記第1の抵抗と前記スイッチ手段との間の点、との間に、定電圧ダイオード(ZD2)とダイオード(D3)と第2抵抗(R4)との直列接続回路を接続し、更に、前記第1抵抗に対して並列に、第1電極及び第2電極が前記第1抵抗の第1端及び第2端に接続される半導体素子(T1)を設け、前記半導体素子の制御端子は、前記ダイオードと前記第2抵抗との間の点に、直接的または間接的に接続され、前記スイッチ手段をオンとした後で前記リレー接点が「閉」となる前には、前記半導体素子の第1電極、第2電極間が導通して、前記励磁コイルに前記直流電源の出力電圧と同等の電圧を印加すると共に、前記リレー接点が「閉」となった後には、前記励磁コイルに、前記定電圧ダイオードの定電圧に依存した電圧を印加することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、前記直流電源は、車両に搭載されるバッテリであることを特徴とする。
請求項1の発明では、スイッチ手段をオンとした直後でリレー接点が「閉」となる前には、励磁電流はダイオード(D1)を経由してグランド側に流れるので、励磁コイルに印加される電圧はほぼ電源電圧と等しくなる。従って、確実にリレー接点を吸引して「閉」の状態に切り替えることができる。また、リレー接点が「閉」となると、励磁電流は第1抵抗(R1)を経由してグランド側に流れるので、励磁コイルに印加される電圧は低下し、発熱量を低減することができる。従って、PCB基板等に実装する場合には、狭いスペースに多くのリレー回路を搭載することができ、省スペース化、低コスト化を図ることができる。また、スイッチ手段のオフ時にはリーク電流が流れないので、電力損失を抑制することができる。
請求項2の発明では、スイッチ手段をオンとした直後でリレー接点が「閉」となる前には、半導体素子(T1)を経由してグランド側に流れるので、励磁コイルに印加される電圧はほぼ電源電圧と等しくなる。従って、確実にリレー接点を吸引して「閉」の状態に切り替えることができる。また、リレー接点が「閉」となると、半導体素子の動作により、励磁コイルに印加する電圧を定電圧ダイオードの定電圧に依存する一定の電圧に保持することができる。従って、励磁コイルに印加する電圧を電源電圧よりも低い電圧に設定することで発熱量を低減でき、且つ、電圧変動に影響されず、安定した電圧で励磁コイルを励磁させることができ、リレー接点の「閉」状態を確実に保持することができる。従って、PCB基板等に実装する場合には、狭いスペースに多くのリレー回路を搭載することができ、省スペース化、低コスト化を図ることができる。また、スイッチ手段のオフ時にはリーク電流が流れないので、電力損失を抑制することができる。
請求項3の発明では、請求項2の構成に加えて更にダイオード(D1)を設けたので、スイッチ手段をオンとした直後でリレー接点が「閉」となる前には、前述の半導体素子(T1)に加え、ダイオード(D1)を経由してグランド側に流れることになり、励磁コイルに印加される電圧を電源電圧に近づけることができる。
請求項4の発明では、スイッチ手段をオンとした直後でリレー接点が「閉」となる前には、励磁電流は半導体素子(T2)、及びダイオード(D2)を経由してグランド側に流れるので、励磁コイルに印加される電圧はほぼ電源電圧と等しくなる。従って、確実にリレー接点を吸引して「閉」の状態に切り替えることができる。また、リレー接点が「閉」となると、励磁電流は半導体素子(T2)には流れず、第1抵抗を経由してグランド側に流れるので、励磁コイルに印加される電圧は低下し、発熱量を低減することができる。従って、PCB基板等に実装する場合には、狭いスペースに多くのリレー回路を搭載することができ、省スペース化、低コスト化を図ることができる。また、スイッチ手段のオフ時にはリーク電流が流れないので、電力損失を抑制することができる。
請求項5の発明では、スイッチ手段をオンとした直後でリレー接点が「閉」となる前には、励磁電流は半導体素子(T1)を経由してグランド側に流れるので、励磁コイルに印加される電圧はほぼ電源電圧と等しくなる。従って、確実にリレー接点を吸引して「閉」の状態に切り替えることができる。また、リレー接点が「閉」となると、半導体素子(T1)の動作により、励磁コイルに印加する電圧を定電圧ダイオードの定電圧に依存する一定の電圧に保持することができる。従って、励磁コイルに印加する電圧を電源電圧よりも低い電圧に設定することで発熱量を低減でき、且つ、電圧変動に影響されず、安定した電圧で励磁コイルを励磁させることができ、リレー接点の「閉」状態を確実に保持することができる。従って、PCB基板等に実装する場合には、狭いスペースに多くのリレー回路を搭載することができ、省スペース化、低コスト化を図ることができる。また、スイッチ手段のオフ時にはリーク電流が流れないので、電力損失を抑制することができる。
請求項6の発明では、車両に搭載するバッテリを直流電源としているので、大きな電圧変動が発生した場合でも、安定した電圧で励磁コイルを励磁させることができ、リレー回路を安定に切り替えることができる。
本発明の第1実施形態に係る発熱抑制回路が搭載された負荷駆動回路の構成を示す回路図である。 本発明の第2実施形態に係る発熱抑制回路が搭載された負荷駆動回路の構成を示す回路図である。 本発明の第2実施形態の変形例に係る発熱抑制回路が搭載された負荷駆動回路の構成を示す回路図である。 本発明の第3実施形態に係る発熱抑制回路が搭載された負荷駆動回路の構成を示す回路図である。 本発明の第4実施形態に係る発熱抑制回路が搭載された負荷駆動回路の構成を示す回路図である。 従来における負荷駆動回路の構成を示す回路図であり、スイッチが電源側に設けられる例を示す。 従来における負荷駆動回路の構成を示す回路図であり、スイッチがグランド側に設けられる例を示す。 特許文献1に記載された負荷駆動回路の構成を示す回路図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。通常、常時開のリレー接点を備えるリレー回路では、オン(接点開→閉)とするときの最低作動電圧に比べて、オフ(接点閉→開)とするときの最低作動電圧の方が低い。即ち、リレー接点を一旦閉とすると、励磁コイルの電圧が低下しても、この閉の状態を維持することができる。本発明では、これを利用して、リレー接点が開の状態で、スイッチをオンとしたときには、励磁コイルの両端にほぼ電源電圧が印加されるようにして、従来と同様の最低作動電圧を確保し、その後リレー接点が閉となった際に、励磁コイルの通電経路に抵抗を挿入して該励磁コイルに流れる電流を制限して発熱を抑えるようにする。以下、詳細に説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る発熱抑制回路が搭載された負荷駆動回路の構成を示す回路図である。図1に示すように、この負荷駆動回路は、例えば、車両に搭載されるランプやモータ等の負荷RLと、直流電源VB(例えば、バッテリ、以下「電源VB」と略す)とを備え、電源VBと負荷RLとの間にリレー回路RLYが設けられている。なお、電源VBの出力電圧を同一の符号VBで示し、該出力電圧は例えば14Vである。
リレー回路RLYは、常時開となるリレー接点Xa、及び励磁コイルXcを備えており、リレー接点Xaの一端は電源VBのプラス端子に接続され、他端は負荷RLを介してグランドに接続されている。ここで、励磁コイルXcの抵抗値をRaとする。また、励磁コイルXcの一端は、スイッチSW1(スイッチ手段)を介して電源VBのプラス端子に接続され、他端は抵抗R1(第1抵抗)を介してグランドに接続されている。
更に、励磁コイルXcと抵抗R1との接続点p1と、リレー接点Xaと負荷RLとの接続点p2との間にダイオードD1が設けられ、該ダイオードD1は点p1側がアノード、点p2側がカソードとなるように接続される。
次に、第1実施形態に係る発熱抑制回路の作用について説明する。リレー回路RLYがオフの状態、即ち、スイッチSW1がオフのときには、励磁コイルXcに電流は流れず、常時開のリレー接点Xaは開となる。スイッチSW1がオンとされると、励磁コイルXcに励磁電流Iaが流れ、リレー接点Xaが吸引され始める。
開とされているリレー接点Xaが閉となるまでに、1ms以上の時間を要する。この間、励磁コイルXcを流れる励磁電流Iaは、ダイオードD1→負荷RL→グランドの経路を経由して流れ、励磁コイルXcの両端にはほぼ電源電圧VBに等しい電圧が印加される。即ち、ダイオードD1の電圧降下を0.6Vとした場合には、Ia=(VB−0.6)/Raとなり、リレーの最低作動電圧は従来回路(図6,図7に示した回路)とほぼ同等になる。
その後、リレー接点Xaが閉となると、負荷RLには電源電圧VBが印加され、ダイオードD1のカソード電圧が電源電圧VBとなってダイオードD1が逆バイアスされ、該ダイオードD1を経由した電流が流れなくなる。
その結果、励磁電流Iaは、抵抗R1→グランドの経路に流れ、抵抗R1に電圧降下を発生させる。即ち、Ia=VB/(Ra+R1)となり、励磁電流Iaが減少する。例えば、Ra=R1とすれば、励磁電流Iaは1/2に減少する。これにより、リレー接点Xaが閉となった後には、励磁コイルXcの発熱量は従来回路と比較して減少する。また、励磁電流Iaが減少すると、励磁コイルXcに生じる磁界が減少してリレー接点Xaの吸引力が低下するが、リレー接点Xaが閉となっていることにより、リレー接点Xaの接点間の磁気抵抗が減少するので、リレー接点Xaを閉の状態に維持することができる。
このようにして、第1実施形態に係る発熱抑制回路では、スイッチSW1をオンとした後、リレー接点Xaが閉となる前には、励磁電流IaがダイオードD1を介して負荷RL側に流れるので、励磁コイルXcに電源電圧VBと同等の電圧を印加することができる。また、リレー接点Xaが閉となった後には、ダイオードD1には電流は流れず、励磁電流Iaは抵抗R1を介して流れるので、励磁コイルXcには、電源電圧VBを抵抗RaとR1で分圧した電圧(Ra=R1の場合には半分の電圧)が印加されることになる。
従って、開とされているリレー接点Xaを確実に閉に切り替えることができ、且つ、リレー接点Xaが閉となった場合には、その後確実に閉の状態に保持することができる。更に、リレー接点Xaが閉とされている際には、励磁電流Iaは従来と対比して低下する(Ra=R1の場合には半分となる)ので、電源VBの消費電力を低減でき、且つ発熱量を低減することができる。
このため、リレー回路RLYをPCB基板上に実装する場合には、一定のスペース内に多くのリレー回路を設けることができ、低コスト化、省スペース化を図ることができる。
また、スイッチSW1のオフ時には、励磁コイルXcに接続される回路は確実に遮断されるのでリーク電流は流れず、バッテリ上がり等のトラブルの発生を回避できる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係る発熱抑制回路について説明する。図2は、本発明の第2実施形態に係る発熱抑制回路が搭載された負荷駆動回路の構成を示す回路図である。図2に示す負荷駆動回路は、前述の図1に示した負荷駆動回路と対比して、ダイオードD1を備えておらず、また、抵抗R2、R3、R4(第2抵抗)、ツェナーダイオードZD1(定電圧ダイオード)、及びPNP型のトランジスタT1(半導体素子)を備える点で相違している。
ツェナーダイオードZD1のカソードが点p2に接続され、そのアノードは抵抗R4(第2抵抗)を介してグランドに接続されている。また、ツェナーダイオードZD1と抵抗R4の接続点p3は、抵抗R3、R2からなるトランジスタT1のバイアス回路を介して点p1に接続され、抵抗R3とR2の接続点はトランジスタT1のベースに接続されている。
更に、該トランジスタT1のエミッタは点p1(抵抗R1の第1端)に接続され、コレクタはグランド(抵抗R1の第2端)に接続されている。即ち、半導体素子(トランジスタT1)の第1電極(エミッタ)は第1抵抗の第1端に接続され、第2電極(コレクタ)は第1抵抗の第2端に接続されている。
次に、第2実施形態に係る発熱抑制回路の作用について説明する。リレー回路RLYがオフの状態、即ち、スイッチSW1がオフのときには、励磁コイルXcに電流は流れず、常時開のリレー接点は開となる。スイッチSW1がオンとされると、励磁コイルXcに励磁電流Iaが流れ、リレー接点Xaが吸引され始める。
リレー接点Xaが開の間は、トランジスタT1のベースが、抵抗R3→抵抗R4→グランドの経路で接地されるので、該トランジスタT1がオンとなり、励磁コイルXcに流れる励磁電流Iaは、該トランジスタT1のエミッタ〜コレクタ間を流れる。従って、励磁コイルXcには、電源電圧VBとほぼ等しい電圧(厳密には、トランジスタT1に生じる1.8V程度の電圧分だけ低い電圧)が印加されるので、リレー接点Xaを閉とする吸引力を従来回路(図6,図7に示した回路)とほぼ同等に維持することができる。
その後、リレー接点Xaが閉になると、電源VB→リレー接点Xa→ツェナーダイオードZD1→抵抗R4→グランドの経路で電流が流れ、抵抗R4に電圧降下が発生する。このため、トランジスタT1のベース電位が上昇し、トランジスタT1のエミッタ電位が上昇する。その結果、PNP型のトランジスタT1は、励磁コイルXcの抵抗Raをエミッタ〜電源VB間の抵抗とするエミッタフォロアの動作をする。
即ち、リレー接点Xaが閉になると、トランジスタT1はエミッタフォロアの動作で通電を続ける。このときの励磁コイルXcの両端に生じる電圧は、ツェナーダイオードZD1に生じる定電圧にて決定される一定の電圧となる。具体的には、抵抗R2の電圧降下は0.6V程度(ダイオードの電圧降下分)であり、抵抗R3の電圧降下はトランジスタT1のベース電流により決定されるので、抵抗R2,R3の合計の電圧降下は、例えば、1.6V程度となる。そして、ツェナーダイオードZD1の定電圧を6Vとすると、励磁コイルXcの両端に印加される電圧はこれらの減算により4.4Vとなり、ツェナーダイオードZD1の定電圧に依存した一定の電圧となる。換言すれば、ツェナーダイオードZD1の定電圧を決めることにより、励磁コイルXcの両端に生じる電圧を任意の値に設定することができる。
従って、この発熱抑制回路ではスイッチSW1がオンとされた後、リレー接点Xaが閉となるまでの間は、電源電圧VBとほぼ等しい電圧が励磁コイルXcに印加され、リレー接点Xaが閉になると、ツェナーダイオードZD1に生じる定電圧に依存した一定の電圧が励磁コイルXcに印加されることになる。この場合、励磁コイルXcに印加される電圧は、電源電圧VBの変動に影響されないので、励磁コイルXcに発生する磁束は一定となる。
このようにして、第2実施形態に係る発熱抑制回路では、スイッチSW1をオンとした後、リレー接点Xaが閉となる前には、励磁電流IaがトランジスタT1を介してグランドに流れるので、励磁コイルXcに電源電圧VBとほぼ同等の電圧を印加することができる。その後、リレー接点Xaが閉となると、トランジスタT1がエミッタフォロアの動作をして励磁コイルXcに印加される電圧が、電源電圧よりも低い一定電圧(ツェナー電圧により決定する電圧)となるように保持する。
従って、開とされているリレー接点Xaを確実に閉に切り替えることができ、且つ、リレー接点Xaが閉となった場合には、その後確実に閉の状態に保持することができる。更に、リレー接点Xaが閉とされている際には、励磁電流Iaは従来と対比して低下するので、電源VBの消費電力を低減でき、且つ発熱量を低減することができる。このため、リレー回路RLYをPCB基板上に実装する場合には、一定のスペース内に多くのリレー回路を設けることができ、低コスト化、省スペース化を図ることができる。
また、励磁コイルXcに印加される電圧は、ツェナーダイオードZD1の定電圧に依存する一定の電圧に維持されるので、車両に搭載されるバッテリのように、頻繁に電源電圧VBが低下するような場合であっても、一定の電圧で励磁コイルXcを励磁することができ、リレー接点Xaの保持力が低下することを回避することができる。
更に、スイッチSW1のオフ時には、リーク電流は流れないので、バッテリ上がり等のトラブルの発生を回避できる。
[第2実施形態の変形例]
次に、上述した第2実施形態の変形例について説明する。図3は、変形例に係る発熱抑制回路が搭載された負荷駆動回路の構成を示す回路図である。図3に示すように、この負荷駆動回路は、前述した図2に示した回路と対比して、ダイオードD1が設けられる点で相違している。即ち、励磁コイルXcと抵抗R1との接続点p1にアノードが接続され、リレー接点Xaと負荷RLとの接続点p2にカソードが接続されるダイオードD1が設けられている。
そして、このように構成された発熱抑制回路では、スイッチSW1をオンとした後リレー接点Xaが開の間は、励磁コイルXcに流れる励磁電流Iaは、ダイオードD1→負荷RL→グランドの経路を経由して流れるので、前述した図2で示した発熱抑制回路と対比して、励磁コイルXcに印加する電圧をより一層電源電圧VBに近づけることができる。具体的には、トランジスタT1での電圧降下は上述のように1.8V程度であるのに対し、ダイオードD1の電圧降下は0.6V程度であるので、その分励磁コイルXcに印加する電圧を上昇させることができ、リレー接点Xaを閉とする際の吸引力を増大させることができる。
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3実施形態について説明する。図4は、本発明の第3実施形態に係る発熱抑制回路が搭載された負荷駆動回路の構成を示す回路図である。図4に示すように、この負荷駆動回路は、モータやランプ等の負荷RLと、電源VB(例えば、バッテリ)とを備え、電源VBと負荷RLとの間にリレー回路RLYが設けられている。
リレー回路RLYは、常時開となるリレー接点Xa、及び励磁コイルXcを備えており、リレー接点Xaの一端は電源VBのプラス端子に接続され、他端は負荷RLを介してグランドに接続されている。また、励磁コイルXcの一端は、電源VBのプラス端子に接続され、他端は抵抗R1(第1抵抗)、及びスイッチSW2(スイッチ手段)を介してグランドに接続されている。即ち、第3実施形態では、前述した第1、第2実施形態と比較して、スイッチSW2が励磁コイルXcのグランド側に設けられている点で相違している。
リレー接点Xaと負荷RLとの接続点p4は、ダイオードD2、PNP型のトランジスタT2を介して、励磁コイルXcと抵抗R1との接続点p5に接続されている。トランジスタT2のエミッタ、ベース間には抵抗R5が設けられ、ベースは抵抗R6を介して抵抗R1とスイッチSW2との接続点に接続されている。
次に、第3実施形態に係る発熱抑制回路の作用について説明する。リレー回路RLYがオフの状態、即ち、スイッチSW2がオフのときには、トランジスタT2はオフとされるので、励磁コイルXcに励磁電流Iaは流れず、常時開のリレー接点Xaは開となる。
スイッチSW2がオンとされると、トランジスタT2のベースが接地されるので該トランジスタT2がオンとなる。従って、励磁コイルXcに励磁電流Iaが流れ、リレー接点Xaが吸引され始める。リレー接点Xaが開となっている間は、励磁電流Iaは励磁コイルXc→トランジスタT2→ダイオードD2→負荷RL→グランドの経路を流れ、抵抗R1には流れない。このため、励磁コイルXcにはほぼ電源電圧VBに等しい電圧が印加されることになり、リレー接点Xaを閉とする吸引力は従来回路(図6,図7に示した回路)の場合とほぼ同等である。
その後、リレー接点Xaが閉になると、ダイオードD2が逆バイアスされトランジスタT2には電流が流れなくなり、励磁電流Iaは、抵抗R1→スイッチSW2→グランドの経路に流れる。従って、抵抗R1に電圧降下が発生し、励磁コイルXcに印加される電圧は抵抗R1の電圧降下分だけ電源電圧VBより小さくなり、励磁電流Iaを減少させることができる。例えば、R1=Raとすれば励磁コイルXcに印加される電圧を半分にすることができる。
このようにして、第3実施形態に係る発熱抑制回路では、スイッチSW2をオンとした後、リレー接点Xaが閉となる前には、励磁電流IaがトランジスタT2及びダイオードD2を介して負荷RL側に流れるので、励磁コイルXcに電源電圧VBと同等の電圧を印加することができる。また、リレー接点Xaが閉となった後には、ダイオードD2には電流は流れず、励磁電流Iaは抵抗R1を介して流れるので、励磁コイルXcには、電源電圧VBを抵抗RaとR1で分圧した電圧が印加されることになる。
従って、開とされているリレー接点Xaを確実に閉に切り替えることができ、且つ、リレー接点Xaが閉となった場合には、その後確実に閉の状態に保持することができる。更に、リレー接点Xaが閉とされている際には、励磁電流Iaは従来と対比して低下するので、電源VBの消費電力を低減でき、且つ発熱量を低減することができる。
このため、リレー回路RLYをPCB基板上に実装する場合には、一定のスペース内に多くのリレー回路を設けることができ、低コスト化、省スペース化を図ることができる。
また、スイッチSW2のオフ時には、リーク電流は流れないので、バッテリ上がり等のトラブルの発生を回避できる。
[第4の実施形態]
次に、本発明の第4実施形態について説明する。図5は、本発明の第4実施形態に係る発熱抑制回路が搭載された負荷駆動回路の構成を示す回路図である。図5に示すように、この負荷駆動回路は、モータやランプ等の負荷RLと、直流電源VBとを備え、電源VBと負荷RLとの間にリレー回路RLYが設けられている。
リレー回路RLYは、常時開となるリレー接点Xa、及び励磁コイルXcを備えており、リレー接点Xaの一端は電源VBのプラス端子に接続され、他端は負荷RLを介してグランドに接続されている。また、励磁コイルXcの一端は、電源VBのプラス端子に接続され、他端は抵抗R1(第1抵抗)、及びスイッチSW2(スイッチ手段)を介してグランドに接続されている。即ち、第4実施形態では、前述した第3実施形態と同様に、スイッチSW2が励磁コイルXcのグランド側に設けられている。
リレー接点Xaと負荷RLとの接続点p6は、ツェナーダイオードZD2(定電圧ダイオード)、ダイオードD3、及び抵抗R4(第2抵抗)を介して、抵抗R1とスイッチSW2の接続点p8に接続されている。この際、ツェナーダイオードZD2のカソードが点p6に接続され、アノードがダイオードD3のアノードに接続され、ダイオードD3のカソードが抵抗R4に接続されている。
また、抵抗R1に対して並列にPNP型のトランジスタT1が設けられ、該トランジスタT1のエミッタは点p7(抵抗R1の第1端)に接続され、コレクタは点p8(抵抗R1の第2端)に接続されている。即ち、半導体素子(トランジスタT1)の第1電極(エミッタ)は第1抵抗の第1端に接続され、第2電極(コレクタ)は第1抵抗の第2端に接続されている。
更に、点p7は抵抗R2,R3からなるトランジスタT1のバイアス回路を介してダイオードD3と抵抗R4の接続点に接続されている。
次に、第4実施形態に係る発熱抑制回路の作用について説明する。リレー回路RLYがオフの状態、即ち、スイッチSW2がオフのときには、励磁コイルXcに励磁電流Iaは流れず、リレー接点Xaは開となる。
スイッチSW2がオンとされると、トランジスタT1のベースが接地されるので、該トランジスタT1がオンとなる。従って、励磁コイルXcに励磁電流Iaが流れ、リレー接点Xaが吸引され始める。リレー接点Xaが開となっている間は、トランジスタT1のベースは、抵抗R3→抵抗R4→スイッチSW2→グランドの経路で接地されるので、該トランジスタT1がオンとなる。この際、励磁電流Iaは、トランジスタT1を経由して流れ、抵抗R1には流れない。このため、励磁コイルXcにはほぼ電源電圧VBに等しい電圧(厳密には、1.8V程度低い電圧)が印加されるので、リレー接点Xaを閉とする吸引力を、従来回路(図6,図7に示した回路)とほぼ同等に維持することができる。
その後、リレー接点Xaが閉になると、電源VB→リレー接点Xa→ツェナーダイオードZD2→ダイオードD3→抵抗R4→スイッチSW2→グランドの経路で電流が流れ、抵抗R4に電圧降下が発生する。
このため、トランジスタT1のベース電位が上昇し、トランジスタT1のエミッタ電位が上昇する。その結果、トランジスタT1は励磁コイルXcの抵抗Raをエミッタ〜電源VB間の抵抗とするエミッタフォロアの動作をする。このときの励磁コイルXcに生じる電圧は、ツェナーダイオードZD2に生じる定電圧に依存する一定の電圧となる。
即ち、第4実施形態に係る発熱抑制回路は、スイッチSW2がオンとされた後、リレー接点Xaが閉になるまでの間は、励磁コイルXcに電源電圧VBとほぼ等しい電圧が印加され、リレー接点Xaが閉になると、ツェナーダイオードZD2の定電圧に依存した一定の電圧(電源電圧VBよりも低い電圧)が励磁コイルXcに印加される。励磁コイルXcに印加される電圧は、電源電圧VBに依存しないので、電源電圧VBが低下した場合であっても、励磁コイルXcに生じる磁束は一定となる。従って、常に一定の吸引力でリレー接点Xaを吸引することができる。
このようにして、第4実施形態に係る発熱抑制回路では、スイッチSW2をオンとした後、リレー接点Xaが閉となる前には、励磁電流IaがトランジスタT1を経由してグランドに流れるので、励磁コイルXcに電源電圧VBと同等の電圧を印加することができる。また、リレー接点Xaが閉となった後には、トランジスタT1がエミッタフォロアの動作をして、励磁コイルXcに印加される電圧が電源電圧VBよりも低い一定電圧(ツェナー電圧で決められる一定の電圧)となるように保持する。従って、開とされているリレー接点Xaを確実に閉に切り替えることができ、且つ、リレー接点Xaが閉となった場合には、その後確実に閉の状態に保持することができる。
更に、リレー接点Xaが閉とされている際には、励磁電流Iaは従来と対比して低下するので、電源VBの消費電力を低減でき、且つ発熱量を低減することができる。このため、リレー回路RLYをPCB基板上に実装する場合には、一定のスペース内に多くのリレー回路を設けることができ、低コスト化、省スペース化を図ることができる。
また、励磁コイルXcに印加される電圧は、ツェナーダイオードZD2の定電圧に依存する一定の電圧に維持されるので、車両に搭載されるバッテリのように、頻繁に電源電圧VBが低下するような場合であっても、一定の電圧で励磁コイルXcを励磁することができ、リレー接点Xaの保持力が低下することを回避することができる。
また、スイッチSW2のオフ時には、リーク電流は流れないので、バッテリ上がり等のトラブルの発生を回避できる。
以上、本発明のリレー励磁コイルの発熱抑制回路を図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置き換えることができる。
例えば、前述した各実施形態では、PNP型のバイポーラトランジスタT1,T2(半導体素子)を用いる例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、P型MOSFET(半導体素子)を用いることも可能である。また、同等の機能を有する回路に変更して、NPN型のバイポーラトランジスタ、或いはN型MOSFETを用いることも可能である。
本発明は、常時開となるリレー接点を備えるリレー回路の発熱を抑制する上で極めて有用である。
RLY リレー回路
Xa リレー接点
Xc 励磁コイル
D1,D2,D3 ダイオード
ZD1,ZD2 ツェナーダイオード(定電圧ダイオード)
R1 抵抗(第1抵抗)
R4 抵抗(第2抵抗)
VB 直流電源
RL 負荷
SW1,SW2 スイッチ(スイッチ手段)
T1,T2 トランジスタ(半導体素子)

Claims (6)

  1. 直流電源と負荷との間に設けられて負荷の駆動、停止を切り替えるリレー接点、及び該リレー接点を励磁する励磁コイルを備えたリレー回路の、前記励磁コイルでの発熱を抑制する発熱抑制回路であって、
    前記励磁コイルとグランドとの間に設けられた第1抵抗と、
    アノードが前記励磁コイルと前記第1抵抗との間に接続され、カソードが前記リレー接点と前記負荷との間に接続されたダイオードと、
    前記直流電源と前記励磁コイルとの間に設けられ、前記励磁コイルの励磁、非励磁を切り替えるスイッチ手段と、
    を備えたことを特徴とするリレー励磁コイルの発熱抑制回路。
  2. 直流電源と負荷との間に設けられて負荷の駆動、停止を切り替えるリレー接点、及び該リレー接点を励磁する励磁コイルを備えたリレー回路の、前記励磁コイルでの発熱を抑制する発熱抑制回路であって、
    前記励磁コイルとグランドとの間に設けられた第1抵抗と、
    前記直流電源と前記励磁コイルとの間に設けられ、前記励磁コイルの励磁、非励磁を切り替えるスイッチ手段と、
    前記第1抵抗に対して並列に設けられ、第1電極及び第2電極が前記第1抵抗の第1端及び第2端に接続される半導体素子と、
    カソードが前記リレー接点と前記負荷との間に接続され、アノードが第2抵抗を介してグランドに接続される定電圧ダイオードと、を有し、
    前記半導体素子の制御端子は、前記定電圧ダイオードのアノードと前記第2抵抗との間に、直接的または間接的に接続され、
    前記スイッチ手段をオンとした後で前記リレー接点が「閉」となる前には、前記半導体素子の第1電極、第2電極間が導通して、前記励磁コイルに前記直流電源の出力電圧と同等の電圧を印加すると共に、
    前記リレー接点が「閉」となった後には、前記励磁コイルに、前記定電圧ダイオードの定電圧に依存した一定の電圧を印加することを特徴とするリレー励磁コイルの発熱抑制回路。
  3. アノードが前記励磁コイルと前記第1抵抗との間に接続され、カソードが前記リレー接点と前記負荷との間に接続されたダイオードを、更に備えたことを特徴とする請求項2に記載のリレー励磁コイルの発熱抑制回路。
  4. 直流電源と負荷との間に設けられて負荷の駆動、停止を切り替えるリレー接点、及び該リレー接点を励磁する励磁コイルを備えたリレー回路の、前記励磁コイルでの発熱を抑制する発熱抑制回路であって、
    前記励磁コイルとグランドとの間に設けられた第1抵抗と、
    前記第1抵抗とグランドとの間に設けられ、前記励磁コイルの励磁、非励磁を切り替えるスイッチ手段と、を有し、更に、
    前記リレー接点と前記負荷との間の点、及び前記励磁コイルと前記第1の抵抗との間の点、との間に、半導体素子とダイオードとの直列接続回路を接続し、
    前記スイッチ手段をオンとした後で前記リレー接点が「閉」となる前には、前記直列接続回路が導通することにより、前記励磁コイルに前記直流電源の出力電圧と同等の電圧を印加すると共に、
    前記リレー接点が「閉」となった後には、前記直列接続回路が非導通となって、前記励磁コイルに前記直流電源の出力電圧よりも低い電圧を印加することを特徴とするリレー励磁コイルの発熱抑制回路。
  5. 直流電源と負荷との間に設けられて負荷の駆動、停止を切り替えるリレー接点、及び該リレー接点を励磁する励磁コイルを備えたリレー回路の、前記励磁コイルでの発熱を抑制する発熱抑制回路であって、
    前記励磁コイルとグランドとの間に設けられた第1抵抗と、
    前記第1抵抗とグランドとの間に設けられ、前記励磁コイルの励磁、非励磁を切り替えるスイッチ手段と、を有し、更に、
    前記リレー接点と前記負荷との間の点、及び前記第1の抵抗と前記スイッチ手段との間の点、との間に、定電圧ダイオードとダイオードと第2抵抗との直列接続回路を接続し、
    更に、前記第1抵抗に対して並列に、第1電極及び第2電極が前記第1抵抗の第1端及び第2端に接続される半導体素子を設け、
    前記半導体素子の制御端子は、前記ダイオードと前記第2抵抗との間の点に、直接的または間接的に接続され、
    前記スイッチ手段をオンとした後で前記リレー接点が「閉」となる前には、前記半導体素子の第1電極、第2電極間が導通して、前記励磁コイルに前記直流電源の出力電圧と同等の電圧を印加すると共に、
    前記リレー接点が「閉」となった後には、前記励磁コイルに、前記定電圧ダイオードの定電圧に依存した電圧を印加することを特徴とするリレー励磁コイルの発熱抑制回路。
  6. 前記直流電源は、車両に搭載されるバッテリであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のリレー励磁コイルの発熱抑制回路。
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