JP4281782B2 - 給電制御回路 - Google Patents

給電制御回路 Download PDF

Info

Publication number
JP4281782B2
JP4281782B2 JP2006295586A JP2006295586A JP4281782B2 JP 4281782 B2 JP4281782 B2 JP 4281782B2 JP 2006295586 A JP2006295586 A JP 2006295586A JP 2006295586 A JP2006295586 A JP 2006295586A JP 4281782 B2 JP4281782 B2 JP 4281782B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
power supply
power
capacitor
switching element
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006295586A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008113515A (ja
Inventor
浩一 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP2006295586A priority Critical patent/JP4281782B2/ja
Publication of JP2008113515A publication Critical patent/JP2008113515A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4281782B2 publication Critical patent/JP4281782B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Direct Current Feeding And Distribution (AREA)

Description

本発明は、電源スイッチの投入に基づき負荷への給電を行うとともに、電源スイッチのオフ操作に伴って負荷への給電を所定時間だけ保持する自己保持機能を有し、同電源スイッチのオフ操作時にはこの保持時間の経過後に負荷への給電を停止する給電制御回路に関する。
電気製品においては一般に、電源スイッチのオン/オフ操作に同期してその動作の開始時期/停止時期が決められることが望ましい。しかし、例えば空調装置などに用いられるコンプレッサ等、動力負荷を搭載した電気機器においては、電源スイッチのオフ操作に同期してその運転が停止されると、運転の停止後にも、圧縮気体が配管等に残存してしまうなどの不都合を招くこととなる。そこで、このような不都合を回避すべく、こうした電気機器には通常、電源スイッチがオフ操作された後も所定時間だけ給電を継続した後、電源を遮断するいわゆる自己保持機能を有する給電制御回路が採用されている。
そして従来、このような自己保持機能を有する給電制御回路としては、例えば特許文献1や特許文献2に記載された給電制御回路が知られている。これら文献に記載された給電制御回路はいずれも、基本的には、
(イ)電源スイッチがオン操作されることに基づき、主電源との間で閉ループを形成して、負荷に対する給電状態を維持する。
(ロ)同電源スイッチがオフ操作されたときには、このオフ操作を検知したマイクロコンピュータが専用のプログラムを通じて上記負荷に対する給電状態を所定時間だけ保持した後、上記形成された閉ループを解除して負荷への電源供給を遮断する。
といった態様で、電源スイッチのオン/オフ操作に基づく給電制御を実行する。そして、このような態様で給電制御が行われることにより、上述したコンプレッサ等においても、圧縮気体が配管等に残存することなくその運転を停止することができるようになる。
特許第3291877号公報 特開2001−217893号公報
このように、自己保持機能を有する給電制御回路を採用することで、停止時に残留運転が必要とされるような電気機器についてもその適正な運転の終了を図ることができるようにはなる。ただし、上記文献に記載の給電制御回路はいずれも、電源スイッチのオフ操作に伴う所定時間経過後の給電遮断時期がマイクロコンピュータに依存、正確にはマイクロコンピュータを通じて実行されるプログラムに依存することから、例えばノイズ等の外乱によるプログラムの暴走やフリーズといった動作不良の発生も避けられない実情にある。このため、例えば上記コンプレッサ等、動力負荷を搭載した電気機器においてこのような動作不良が生じるようなことがあると、モータ等の動力負荷が適正に停止できないなど、その信頼性も大きく低下するようになる。そして通常、ノイズ等の外乱によるプログラムの暴走やフリーズといった動作不良の発生については、FMEA(潜在的故障モード影響解析)展開においてもその解決が困難とされている。
本発明は、斯かる実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、電源スイッチのオフ操作に伴う保持時間の経過後には、負荷に対する電力供給を確実に遮断することのできる信頼性の高い自己保持機能を有する給電制御回路を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明では、自己保持機能を有する給電制御回路として、電源スイッチの投入に基づき主電源から負荷に対して並列に電力供給を可能とする第1の回路及び第2の回路を備えるとともに、同電源スイッチをこれら第1及び第2の回路を含む複数の回路を同時にオン/オフ可能な多極型スイッチとする。そして、前記第1の回路についてはこれを、前記電源スイッチのオン/オフ操作に応じて前記負荷への給電の有無を直接に制御可能に構成する。また、前記第2の回路についてはこれを、同電源スイッチのオン操作に基づき電荷のチャージが開始されるコンデンサと、このコンデンサの充電電圧が所定電圧以上にあることを条件にオン状態に維持される第1のスイッチング素子と、この第1のスイッチング素子がオン状態に維持される期間だけオン状態に制御される第2のスイッチング素子とを有し、この第2のスイッチング素子がオン状態にある期間、前記負荷への給電を許容するとともに、前記電源スイッチのオフ操作時には、前記コンデンサにチャージされた電荷の前記第1のスイッチング素子を介した放電に伴い同第1のスイッチング素子がオフ状態となるまでの時間を保持時間として、該保持時間の経過に伴い、前記第2のスイッチング素子を介した前記負荷への給電を停止可能に構成する。
給電制御回路としてのこのような構成によれば、多極型スイッチからなる電源スイッチのオン操作時には、まずは上記第1の回路のみを通じて負荷への給電が開始されるものの、その後、第2の回路を構成するコンデンサの充電電圧が所定電圧以上に達して以降は、同第2の回路も併せたこれら第1及び第2の回路による並列給電が負荷に対して行われる。一方、電源スイッチのオフ操作時には、負荷に対する上記第1の回路を通じた給電は直ちに停止されるものの、第2の回路による負荷への給電は、上記コンデンサの放電に伴い、同コンデンサの充電電圧が所定電圧未満となるまで、すなわち第2の回路を構成する上記第1のスイッチング素子がオフ状態となるまで保持される。そして、第1のスイッチング素子がオフ状態となった時点で上記第2のスイッチング素子もオフ状態となることから、同時点をもって、負荷への給電が完全に停止されることとなる。本発明の給電制御回路ではこのように、第1の回路に並列接続された第2の回路を通じて、正確には同第2の回路を構成する上記コンデンサと第1のスイッチング素子との協働によって、電源スイッチのオフ操作後における保持時間の設定、並びに該設定された保持時間の経過後における給電の停止が行われる。このように、コンデンサへの電荷のチャージは多極型スイッチのオフ操作により物理的に遮断され、かつその後の負荷への給電保持及びその解除もプログラム等に依存しない電子部品のみによって行われることから、ノイズ等の外乱による動作不良の発生を招き難い、より信頼性の高い給電制御が実現されるようになる。
一方、本発明では、上記給電制御回路において、前記主電源が商用交流電源からなるとするとき、前記第1の回路には、前記電源スイッチのオン操作に伴ってこの商用交流電源から直流の定電圧を生成する電源回路部を前記負荷と並列に設け、この電源回路部によって生成される直流の定電圧をもとに前記電源スイッチのオン操作に基づく前記第2の回路のコンデンサへの電荷のチャージが行われる構成とした。
このような構成によれば、当該給電制御回路が商用交流電源によって駆動される負荷の給電制御に用いられる場合であれ、上記電源回路部を通じて生成される直流の定電圧に基づく第2の回路でのコンデンサへの電荷チャージが可能となることから、このような商用交流電源についても、電源スイッチのオフ操作に伴う自己保持機能の有効な作動が可能になる。
また一方、本発明では、上記給電制御回路において、前記主電源が直流電源からなるとするとき、前記第2のスイッチング素子に、前記第1のスイッチング素子がオン状態に維持される期間だけ制御電極電位が能動レベルとなって、前記直流電源と前記負荷との間を導通状態とするp型のトランジスタを用いることとした。
当該給電制御回路が直流電源によって駆動される負荷の給電制御に用いられる場合には、第2の回路を構成する上記第2のスイッチング素子としてこのようなp型のトランジスタを用いることで、信頼性の高い給電制御が容易に実現されるようになる。なおこの場合には、第1の回路を通じて給電が制御される直流電源を、電源スイッチのオン操作に基づき第2の回路のコンデンサに電荷チャージするための電源として流用することもできる。
また、特に主電源が直流電源からなるとするとき、本発明では、前記第1の回路には、前記電源スイッチのオン操作に伴って前記主電源たる直流電源の電圧を降圧して同じく直流の定電圧を生成する電源回路部が前記負荷と並列に設けられてなり、この電源回路部によって生成される直流の定電圧をもとに前記電源スイッチのオン操作に基づく前記第2の回路のコンデンサへの電荷のチャージが行われる構成を採用することとした。
また、本発明では、こうした給電制御回路において、前記第1のスイッチング素子を、前記コンデンサの充電電圧が電流制御用抵抗を介して制御電極に印加されるn型のトランジスタとし、前記保持時間が、これらコンデンサの容量及び電流制御用抵抗の抵抗値に応じて定まる時定数によって決定されるようにしている。
このような構成によれば、上記コンデンサの容量及び電流制御用抵抗の抵抗値を通じて上記保持時間を容易に、しかも高い自由度をもって設定することができるようになる。
さらに本発明では、これらの給電制御回路において、前記コンデンサには突入電流抑制用の抵抗及び電流の逆流防止用のダイオードを介して前記電源スイッチのオン操作に基づく電荷のチャージが行われる構成とした。
このように、突入電流抑制用の抵抗及び電流の逆流防止用のダイオードを介してコンデンサに対する電荷のチャージが行われる構成を採用することで、同コンデンサのより安定した充電動作が図られるようになり、ひいては上記設定される保持時間についての信頼性もより高められるようになる。
なおこの場合には、前記第2のスイッチング素子としてもこれを、前記第1のスイッチング素子がオン状態に維持される期間だけ前記生成された直流の定電圧に基づく閉回路を形成して、前記負荷に対する前記商用交流電源の給電路に介在するリレーをオンとするリレー回路とすることが特に有効である。
このような構成によれば、第2の回路そのものを所望の電圧仕様の回路として構成することが可能となる。すなわち、上記コンデンサとして比較的低容量のコンデンサを用いることでも、所望とされる自己保持機能の実現が可能となる。
また、このような本発明の給電制御回路は、電源スイッチのオフ操作に伴う保持時間の経過後には、負荷に対する電力供給を確実に遮断することができることから、給電制御の対象とする負荷としても、前述したコンプレッサの動力負荷であるモータなどに適用して特に有効である。
本発明にかかる給電制御回路によれば、主電源が交流電源であれ、あるいは直流電源であれ、電源スイッチのオフ操作に伴う保持時間の経過後に負荷への電力供給を確実に遮断することのできる信頼性の高い自己保持機能をもって、負荷に対する給電制御を実現することができる。
以下、本発明にかかる給電制御回路の各種実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
[ 第1の実施の形態]
図1に、本発明にかかる給電制御回路の第1の実施の形態を示す。
この第1の実施の形態にかかる給電制御回路は、空調装置等に用いられるコンプレッサの動力負荷である交流モータに対し、商用交流電源を主電源として、その給電制御を行う回路として構成されている。
図1に示されるように、この給電制御回路では、商用交流電源の一相分に相当する交流電圧VEEをコンプレッサ7の駆動に用いられるモータ8に印加するにあたり、それぞれ双極単投型のスイッチからなる電源スイッチSW1を介して並列接続された第1の回路1と第2の回路2とを通じてその給電を制御する。
ここで、上記第1の回路1は、上記電源スイッチSW1のオン/オフ操作に応じ、その接点4を通じてモータ8への給電の有無を直接に制御可能に構成されている。また、この第1の回路1には、同電源スイッチSW1のオン操作に伴って商用交流電源たる上記交流電圧VEEから直流の定電圧VCCを生成する電源回路部3が上記モータ8と並列に設けられている。そして、この電源回路部3によって生成される直流の定電圧VCCが、上記第2の回路2を構成する抵抗R1及びリレーRY1の駆動端子に並列に印加される構成となっている。
一方、上記第2の回路2は、上記電源スイッチSW1がオン操作されたとき、上記抵抗R1に印加されている直流の定電圧VCCに基づき、接点5及びダイオードD1を介して電荷がチャージされるコンデンサC1を備えている。すなわちこの第2の回路2にあって、上記電源スイッチSW1がオン操作されたときには、上記抵抗R1と上記ダイオードD1のアノード電極に接続されている抵抗R4とによる分圧回路が形成され、この分圧回路による上記電圧VCCの分圧電圧に基づいてコンデンサC1への電荷のチャージが行われる。このため、同分圧回路にあっては、コンデンサC1に対するこうした電荷のチャージが効率よく行われるよう、上記抵抗R1及びR4の各抵抗値が「R1<<R4」といった関係に設定されている。またこのうち、特に上記抵抗R1は突入電流抑制用の抵抗として機能するものであり、この抵抗R1の配設によって、電源スイッチSW1の投入時(オン操作時)におけるコンデンサC1への突入電流が抑制されるようになる。また、こうした分圧回路とコンデンサC1との間に電流の逆流防止用となる上記ダイオードD1を介装したことで、電源スイッチSW1のオフ操作に伴いコンデンサC1に対する上記電荷のチャージが停止された後も、このコンデンサC1に充電された電荷が抵抗R4を介して放電されることはなくなる。
また、同第2の回路2において、上記コンデンサC1の後段には、第1のスイッチング素子として、電流制御用抵抗R2を介して同コンデンサC1の充電電圧が制御電極であるベース電極に印加されるn型のトランジスタ、ちなみにここでの例では、npn型のバイポーラトランジスタQ1が設けられている。このトランジスタQ1は、コンデンサC1の充電電圧が所定電圧以上にあることを条件にオン状態に維持されるものであり、またこのトランジスタQ1がオン状態にあることを条件に、同第2の回路2の第2のスイッチング素子として上記電圧VCCが駆動端子に印加されているリレーRY1の駆動回路部分に閉ループが形成される。すなわち、このリレーRY1が例えば有接点タイプの機械式リレーであった場合、駆動回路部分にこうして閉ループが形成されることにより、同回路部分を構成するコイルに電流が流れ、これに伴って接点6がオン状態となる。そして、こうしてリレーRY1の接点6がオン状態となることで、上記モータ8に対し、この第2の回路2による上記交流電圧VEEの給電が開始される。なお、上記トランジスタQ1において、そのベース電極とエミッタ電極との間に設けられた抵抗R3は、当該トランジスタQ1のベース電位を安定化するための電位保障抵抗である。また、コンデンサC1の充電電圧に関する上記所定電圧、すなわち上記トランジスタQ1が完全にオン状態となり得るベース−エミッタ間電圧VBEは通常、「0.5〜1.0V(ボルト)」程度の電圧である。
このように構成された第2の回路2では、上記電源スイッチSW1がオフ操作されることにより、上記コンデンサC1への電荷のチャージが停止され、以降は、このコンデンサC1の容量と上記電流制御用抵抗R2の抵抗値とに応じて定まる時定数にて、コンデンサC1に充電されている電荷が上記トランジスタQ1を介して放電される。なおこのとき、コンデンサC1に充電されている電荷の抵抗R4側への放電が上記ダイオードD1の介装によって防止されるようになることは上述の通りである。そして、こうした放電を通じてコンデンサC1の充電電圧が上記所定電圧に満たなくなると、同充電電圧が所定電圧未満となった時点で、上記トランジスタQ1がオフ状態となる。すなわち、このトランジスタQ1のオフ状態への移行により、上記リレーRY1の駆動回路部分における閉ループ状態が解除され、リレーRY1の接点6がオフとなって、この第2の回路2による上記モータ8への交流電圧VEEの給電も停止される。第2の回路2ではこのように、電源スイッチSW1がオフ操作されたとしても、コンデンサC1の上記時定数に応じた放電によりその充電電圧が所定電圧未満となるまでの時間は自己保持時間としてモータ8への給電状態が保持され、該保持時間の経過後に、同モータ8への給電が完全停止される。
図2及び図3は、同実施の形態にかかる給電制御回路の動作例をタイムチャートとして示したものであり、次に、これら図2及び図3を併せ参照して、この給電制御回路の動作についてさらに詳述する。なおこれらの図において、図2は、電源スイッチSW1がオフ(OFF)状態からオン(ON)操作されたときの同給電制御回路の動作例を示しており、図3は、電源スイッチSW1がオン(ON)状態からオフ(OFF)操作されたときの同給電制御回路の動作例を示している。
すなわちいま、時刻t11において、図2(a)に示す態様で電源スイッチSW1がオン操作されたとすると、この時刻t11をもって第1の回路1によるモータ8への給電が開始されるとともに(図2(e))、第2の回路2にあっては、図2(b)に示される態様でコンデンサC1に対する電荷のチャージが開始される。ここで、こうしたコンデンサC1に対する電荷のチャージが上記分圧回路(抵抗R1及びR4)及びダイオードD1を介して行われることは上述の通りである。また、図2(b)のa点電位とは、図1に付記するように、コンデンサC1の正極電極の電位であり、同正極電極とダイオードD1のカソード電極及び抵抗R2との共通接続点の電位でもある。
そして、第2の回路2でのこうしたコンデンサC1の充電に伴い、その後の時刻t12において、その充電電圧が図2(b)に示されるように上記所定電圧(電圧VBE)に達すると、同時刻t12をもって、第1のスイッチング素子たるトランジスタQ1が図2(c)に示される態様でオン状態となる。また、こうしてトランジスタQ1がオン状態となることにより、第2のスイッチング素子たるリレーRY1も図2(d)に示される態様で同様にオン状態となる。すなわち、この時刻t12以降は、負荷たるモータ8に対し、第1の回路1及び第2の回路2による並列給電が行われることとなる。
一方、図3(a)に示されるように、時刻t13をもって電源スイッチSW1がオフ操作されたとすると、この時刻t13をもって第1の回路1によるモータ8への給電は停止される。ただし、第2の回路2においては上述のように、そして図3(b)に示されるように、この時点ではコンデンサC1の充電電圧が上記所定電圧(電圧VBE)以上に保持されていることから、図3(c)及び(d)に示されるように、上記トランジスタQ1及びリレーRY1も共にオン状態に保持されている。すなわち図3(e)に示されるように、第1の回路1によるモータ8への給電は停止されても、同モータ8に対する第2の回路2による給電は保持されている。なお、上記時刻t13をもって上記コンデンサC1に対する電荷のチャージ(充電)も停止されることから、以降は、図3(b)に示される態様にて、上記時定数に基づくトランジスタQ1を介しての放電が開始される。ちなみにこのとき、上記ダイオードD1の介装により、抵抗R4側への放電が防止されることも上述した。
そしてその後、図3(b)に示されるように、時刻t14に、コンデンサC1の充電電圧が上記所定電圧(電圧VBE)に満たなくなったとすると、同時刻t14をもって、トランジスタQ1がオフ状態となり、これに基づきリレーRY1もオフ状態となる(図3(c)、(d)参照)。すなわち、この時刻t14をもってモータ8に対する給電は完全停止されることとなるが(図3(e)参照)、同第2の回路2を通じたこうした自己保持機能により、上記電源スイッチSW1がオフ操作されたとしても、そのオフ操作時刻t13からこの時刻t14までの時間が電源スイッチオフ操作後の保持時間としてその給電が保持されるようになる。そしてこれにより、上記モータ8がコンプレッサ7において残留運転の必要とされる動力負荷であったとしても、その運転条件は満たされ、停止後に圧縮気体が配管等に残存してしまうなどの不都合も好適に解消されるようになる。なお、こうした回路において、上記保持時間としては、上記時定数の設定にもよるものの、通常は「数秒〜数十秒」程度の時間を確保することが可能である。
以上説明したように、この実施の形態にかかる給電制御回路によれば、以下に列記するような多くの優れた効果が得られるようになる。
(1)双極単投型のスイッチからなる電源スイッチSW1を介して並列接続された第1の回路1と第2の回路2とを通じてモータ8に対し並列給電を行うとともに、特に第2の回路2を構成するコンデンサC1とトランジスタQ1との協働によって電源スイッチSW1のオフ操作後における給電の保持時間が確保される構成とした。コンデンサへの電荷のチャージは電源スイッチSW1のオフ操作により物理的に遮断され、かつその後の負荷への給電保持及びその解除もプログラム等に依存しない電子部品のみによって行われることから、ノイズ等の外乱による動作不良の発生を招き難い、より信頼性の高い給電制御が実現されるようになる。
(2)第2の回路2を構成する第1のスイッチング素子として、コンデンサC1の充電電圧が電流制御用抵抗R2を介して制御電極(ベース電極)に印加されるn型のトランジスタを採用するとともに、上記保持時間が、これらコンデンサC1の容量及び電流制御用抵抗R2の抵抗値に応じて定まる時定数によって決定されるようにした。これにより、同保持時間を容易に、しかも高い自由度をもって設定することができるようになる。また、n型トランジスタは低電圧の直流電圧で容易に制御できる小さい安価な部材であるので、これを採用することで回路規模を小さくできるとともにイニシャルコスト及びランニングコストを小さくできる。
(3)同じく第2の回路2において、上記コンデンサC1には、突入電流抑制用の抵抗R1及び逆流防止用のダイオードD1を介して、電源スイッチSW1のオン操作に基づく電荷のチャージが行われる構成とした。これにより、コンデンサC1のより安定した充電動作が図られるようになるとともに、上記設定される保持時間の信頼性もより高められるようになる。
(4)第2の回路を構成する第2のスイッチング素子として、上記リレーRY1を採用したことで、この実施の形態において主電源とする商用交流電源ラインと直流電圧である回路用電源を電気的に絶縁させることができ、好適な給電制御が図られるようになる。
(5)商用交流電源を主電源とする場合であれ、第1の回路1には、上記電源スイッチ1のオン操作に伴ってこの商用交流電源から直流の定電圧を生成する電源回路部3を上記モータ8と並列に設けることとした。これにより、この電源回路部3を通じて生成される直流の定電圧をもとに、電源スイッチ1のオン操作に基づく上記コンデンサC1への電荷チャージが可能となり、第2の回路2による上述した自己保持機能も安定して実現されるようになる。
(6)そして、このような自己保持機能を有する給電制御により、上記モータ8がコンプレッサ7において残留運転の必要とされる動力負荷であったとしても、その運転条件は満たされ、停止後に圧縮気体が配管等に残存してしまうなどの不都合も好適に解消されるようになる。
なお、この第1の実施の形態にかかる給電制御回路は、例えば以下の変形例のごとく、これを適宜変更して実施することもできる。
(変形例)
図4に、同第1の実施の形態にかかる給電制御回路の変形例を示す。
同図4に示されるように、この変形例では、電源スイッチ1として、上記双極単投型のスイッチに代え、双極双投型のスイッチを採用している。これにより、特に上記第2の回路2では、電源スイッチ1のオン操作時、前述した分圧回路を構成する抵抗R4及びその接地ラインの配設が不要となり(抵抗R4の抵抗値=∞)、コンデンサC1に対する充電(電荷チャージ)に際しても、基本的には、突入電流抑制用の抵抗R1のみを通じたより円滑な充電が可能となる。また電源スイッチSW1と他の回路部分をつなぐ配線が1本で済むため、電源スイッチSW1と他の回路部分とを離して設置する場合、実装が容易である。また電源スイッチSW1の接点5へ電流が往復することによるノイズも発生しない。なお、同変形例において、上記第1の回路1並びに第2の回路2に関するその他の構成は第1の実施の形態にかかる給電制御回路と同様であり、それら回路に関するここでの重複する説明は割愛する。
その他、これら第1の実施の形態及びその変形例では便宜上、商用交流電源の一相分に相当する交流電圧VEEについてのみ図示したが、他方の電圧については、
(a)電源回路部3やモータ8に直接印加する構成。あるいは
(b)電源スイッチ1として3極以上の多極型スイッチを用いるとともに、リレーRY1としても2接点連動型のリレーを用い、交流二相分の配線を並行して引き回すことにより、それらスイッチあるいはリレーによっていわゆる「両切り」を行う構成。
等々が採用可能であり、用途や環境等に応じて任意に使い分けることができる。
また、第2の回路2を構成する第1のスイッチング素子、すなわちトランジスタQ1として、npn型のバイポーラトランジスタを採用する場合について例示したが、これに代えて、n型MOSFET(メタル・オキサイド・セミコンダクタ型電界効果トランジスタ)等のMOSトランジスタも適宜採用することができる。
同じく第2の回路2を構成する第2のスイッチング素子、すなわちリレーRY1としていわゆる機械式のリレーを採用する場合について例示したが、これも半導体素子を含んで構成される無接点リレー等のリレー回路に置換可能である。
また、給電制御の対象となる負荷、すなわちモータ8が直流モータからなる場合には、主電源の電圧VEEとして直流電圧を採用することも可能であり、同第1の実施の形態、及びその変形例ともに、こうした直流系の給電制御回路として用いることもできる。
[ 第2の実施の形態]
図5に、本発明にかかる給電制御回路の第2の実施の形態を示す。
この第2の実施の形態にかかる給電制御回路は、空調装置等に用いられるコンプレッサの動力負荷である直流モータに対し、直流電源を主電源として、その給電制御を行うに適した回路として構成されている。なお、図5において、先の図1に示した要素と同一もしくは対応する要素にはそれぞれ同一もしくは対応する符号を付して示している。
図5に示されるように、この給電制御回路では、主電源としての直流電源の電圧VEEをコンプレッサ7の駆動に用いられるモータ8に印加するにあたり、ここでも、それぞれ双極単投型のスイッチからなる電源スイッチSW1を介して並列接続された第1の回路1と第2の回路2とを通じてその給電を制御する。
そしてここでも、上記第1の回路1は、上記電源スイッチSW1のオン/オフ操作に応じ、その接点4を通じてモータ8への給電の有無を直接に制御可能に構成されている。また、この第1の回路1には、同電源スイッチSW1のオン操作に伴って上記電圧VEEを降圧して同じく直流の定電圧VCCを生成する電源回路部3が上記モータ8と並列に設けられている。そして、この電源回路部3によって生成される直流の定電圧VCCが、上記第2の回路2を構成する抵抗R1に印加される構成となっている。
一方、上記第2の回路2において、上記電源スイッチSW1がオン操作されたとき、上記抵抗R1に印加されている定電圧VCCに基づき、接点5を含んで形成される分圧回路及びダイオードD1を介して電荷がチャージされるコンデンサC1を備えている点は先の実施の形態と同様である。
また、同第2の回路2において、上記コンデンサC1の後段には、第1のスイッチング素子として、電流制御用抵抗R2を介して同コンデンサC1の充電電圧が制御電極であるベース電極に印加されるn型のトランジスタQ1が設けられていることも先の実施の形態と同様である。すなわちこのトランジスタQ1は、コンデンサC1の充電電圧が所定電圧(電圧VBE)以上にあることを条件にオン状態に維持される。
そして、このトランジスタQ1がオン状態にあることを条件に第2のスイッチング素子がオン状態となることも、基本的には先の実施の形態と同様であるが、この実施の形態では、同第2のスイッチング素子としてp型のトランジスタ(pnp型のバイポーラトランジスタ)Q2を用いている。このトランジスタQ2は、その制御電極であるベース電極が抵抗R5を介して上記電圧(電源電圧)VEEが印加されているエミッタ電極に接続されるとともに、抵抗R6を介して上記トランジスタQ1のコレクタ電極に接続されている。したがって、その制御電極電位、すなわちベース電極電位にあたるb点電位は、上記トランジスタQ1がオン状態となるまでは直流電源の電圧VEEに対応した電位に維持されているものの、同トランジスタQ1がオン状態となることにより能動レベル、すなわち上記抵抗R6の抵抗値に依存する低電位(負論理における能動状態(アクティブ))となって、トランジスタQ2がオンとなる。そして、こうしてトランジスタQ2がオン状態となることで、上記モータ8に対し、この第2の回路2による上記電源電圧VEEの給電が開始される。
このため、このように構成された第2の回路2でも、結局は、上記電源スイッチSW1がオフ操作されることにより、コンデンサC1への電荷のチャージが停止され、以降は、このコンデンサC1の容量と上記電流制御用抵抗R2の抵抗値とに応じて定まる時定数にて、コンデンサC1に充電されている電荷が上記トランジスタQ1を介して放電される。そして、こうした放電を通じてコンデンサC1の充電電圧が上記所定電圧に満たなくなると、同充電電圧が所定電圧未満となった時点で、上記トランジスタQ1がオフ状態となる。すなわち、このトランジスタQ1のオフ状態への移行により上記トランジスタQ2もオフとなって、この第2の回路2による上記モータ8への電源電圧VEEの給電も停止される。この実施の形態の給電制御回路でもこのように、第2の回路2の上記構成を通じて、電源スイッチSW1がオフ操作されたとしてもコンデンサC1の上記時定数に応じた放電によりその充電電圧が所定電圧未満となるまでの時間は自己保持時間としてモータ8への給電状態が保持され、該保持時間の経過後に、同モータ8への給電が完全停止される。
図6及び図7は、同実施の形態にかかる給電制御回路の動作例をタイムチャートとして示したものであり、次に、これら図6及び図7を併せ参照して、この給電制御回路の動作についてさらに詳述する。なお、これらの図においても、図6は、電源スイッチSW1がオフ(OFF)状態からオン(ON)操作されたときの同給電制御回路の動作例を示しており、図7は、電源スイッチSW1がオン(ON)状態からオフ(OFF)操作されたときの同給電制御回路の動作例を示している。
すなわちいま、時刻t21において、図6(a)に示す態様で電源スイッチSW1がオン操作されたとすると、この時刻t21をもって第1の回路1によるモータ8への給電が開始されるとともに(図6(f))、第2の回路2にあっては、図6(b)に示される態様でコンデンサC1に対する電荷のチャージが開始される。なお、図6(b)のa点電位も、図5に付記するように、コンデンサC1の正極電極の電位であり、同正極電極とダイオードD1のカソード電極及び抵抗R2との共通接続点の電位でもある。
そして、第2の回路2でのこうしたコンデンサC1の充電に伴い、その後の時刻t22において、その充電電圧が図6(b)に示されるように上記所定電圧(電圧VBE)に達すると、同時刻t22をもって、第1のスイッチング素子たるトランジスタQ1が図6(c)に示される態様でオン状態となる。また、こうしてトランジスタQ1がオン状態となることにより、図6(d)に示されるように上記b点電位(トランジスタQ2のベース電極電位)が能動レベルとなることから、第2のスイッチング素子たるトランジスタQ2も図2(e)に示される態様で同様にオン状態となる。すなわち、この時刻t22以降は、負荷たるモータ8に対し、第1の回路1及び第2の回路2による並列給電が行われる。
一方、図7(a)に示されるように、時刻t23をもって電源スイッチSW1がオフ操作されたとすると、この時刻t23をもって第1の回路1によるモータ8への給電は停止される。ただし、第2の回路2においては上述のように、そして図7(b)に示されるように、この時点ではコンデンサC1の充電電圧が上記所定電圧(電圧VBE)以上に保持されていることから、図7(c)及び(e)に示されるように、上記トランジスタQ1及びトランジスタQ2も共にオン状態に保持されている。すなわち図7(f)に示されるように、第1の回路1によるモータ8への給電は停止されても、同モータ8に対する第2の回路2による給電は保持されている。なお、上記時刻t23をもって上記コンデンサC1に対する電荷のチャージ(充電)も停止されることから、以降は、図7(b)に示される態様にて、上記時定数に基づくトランジスタQ1を介しての放電が開始される。
そしてその後、図7(b)に示されるように、時刻t24に、コンデンサC1の充電電圧が上記所定電圧(電圧VBE)に満たなくなったとすると、同時刻t24をもって、トランジスタQ1がオフ状態となり、これに基づきトランジスタQ2もオフ状態となる(図7(c)、(d)、(e)参照)。すなわち、この時刻t24をもって、モータ8に対する給電は完全停止されることとなるが(図7(f)参照)、同第2の回路2を通じたこうした自己保持機能により、上記電源スイッチSW1がオフ操作されたとしても、そのオフ操作時刻t23からこの時刻t24までの時間が電源スイッチオフ操作後の保持時間としてその給電が保持されるようになる。そしてこの場合も、上記モータ8がコンプレッサ7において残留運転の必要とされる動力負荷であったにせよ、その運転条件は満たされ、停止後に圧縮気体が配管等に残存してしまうなどの不都合は好適に解消されるようになる。なお、こうした回路においても、上記保持時間としては、上記時定数の設定にもよるものの、通常は「数秒〜数十秒」程度の時間を確保することが可能である。
以上説明したように、この実施の形態にかかる給電制御回路によっても、以下に列記するような多くの優れた効果が得られるようになる。
(1)双極単投型のスイッチからなる電源スイッチSW1を介して並列接続された第1の回路1と第2の回路2とを通じてモータ8に対し並列給電を行うとともに、特に第2の回路2を構成するコンデンサC1とトランジスタQ1との協働によって電源スイッチSW1のオフ操作後における給電の保持時間が確保される構成とした。コンデンサへの電荷のチャージは電源スイッチSW1のオフ操作により物理的に遮断され、かつその後の負荷への給電保持及びその解除もプログラム等に依存しない電子部品のみによって行われることから、ノイズ等の外乱による動作不良の発生を招き難い、より信頼性の高い給電制御が実現されるようになる。
(2)第2の回路2を構成する第1のスイッチング素子として、コンデンサC1の充電電圧が電流制御用抵抗R2を介して制御電極(ベース電極)に印加されるn型のトランジスタを採用するとともに、上記保持時間が、これらコンデンサC1の容量及び電流制御用抵抗R2の抵抗値に応じて定まる時定数によって決定されるようにした。これにより、同保持時間を容易に、しかも高い自由度をもって設定することができるようになる。
(3)同じく第2の回路2において、上記コンデンサC1には、突入電流抑制用の抵抗R1及び逆流防止用のダイオードD1を介して、電源スイッチSW1のオン操作に基づく電荷のチャージが行われる構成とした。これにより、コンデンサC1のより安定した充電動作が図られるようになるとともに、上記設定される保持時間の信頼性もより高められるようになる。
(4)第2の回路を構成する第2のスイッチング素子として、安価で小型の部品であるp型のトランジスタQ2を採用したことで、リレーを採用した場合に比べ、この実施の形態において主電源とする直流電源に基づき給電制御を行う回路としてのコスト上昇が抑えられるとともに、回路規模の小型化も併せて図られるようになる。
(5)直流電源を主電源とする場合であれ、第1の回路1には、上記電源スイッチ1のオン操作に伴いこの直流電源を降圧して同じく直流の定電圧を生成する電源回路部3を上記モータ8と並列に設けることとした。これにより、この電源回路部3を通じて生成される直流の定電圧をもとに、電源スイッチ1のオン操作に基づく上記コンデンサC1への電荷チャージが可能となる。すなわち、第2の回路2そのものを所望の電圧仕様の回路として構成することが可能となり、例えば上記コンデンサC1として比較的低容量のコンデンサを用いることでも所望とされる自己保持機能も安定して実現することが可能となる。なお、このことは、先の第1の実施の形態に関しても基本的に同様である。
(6)そして、このような自己保持機能を有する給電制御により、上記モータ8がコンプレッサ7において残留運転の必要とされる動力負荷であったとしても、その運転条件は満たされ、停止後に圧縮気体が配管等に残存してしまうなどの不都合も好適に解消されるようになる。
なお、この第2の実施の形態にかかる給電制御回路も、例えば以下の変形例のごとく、これを適宜変更して実施することができる。
(第1変形例)
図8に、同第2の実施の形態にかかる給電制御回路の第1変形例を示す。
同図8に示されるように、この第1変形例では、電源スイッチ1として、上記双極単投型のスイッチに代え、双極双投型のスイッチを採用している。これにより、特に上記第2の回路2では、電源スイッチ1のオン操作時、前述した分圧回路を構成する抵抗R4及びその接地ラインの配設が不要となり(抵抗R4の抵抗値=∞)、コンデンサC1に対する充電(電荷チャージ)に際しても、基本的には、突入電流抑制用の抵抗R1のみを通じたより円滑な充電が可能となる。また電源スイッチSW1と他の回路部分をつなぐ配線が1本で済むため、電源スイッチSW1と他の回路部分とを離して設置する場合、実装が容易である。また電源スイッチSW1の接点5へ電流が往復することによるノイズも発生しない。なお、同第1変形例においても、上記第1の回路1並びに第2の回路2に関するその他の構成は第2の実施の形態にかかる給電制御回路と同様であり、それら回路に関するここでの重複する説明は割愛する。
(第2変形例)
図9に、同第2の実施の形態にかかる給電制御回路の第2変形例を示す。
同図9に示されるように、この第2変形例では、上記電源回路部3の配設を割愛して、電源スイッチ1の接点4を介してモータ8に印加される電源電圧VEEをそのまま第2の回路を構成する抵抗R1に印加するようにしている。これによっても、第2の回路2では、電源スイッチ1のオン操作に伴うコンデンサC1への充電(電荷チャージ)は可能となる。もっともこの場合、第2の回路2としての回路仕様も、上記印加される電源電圧VEEに依存することとはなるが、モータ8自体がそれほど高い電圧を必要としない場合には、同構成でも十分に実用に供することはできる。なお、同第2変形例においても、上記第1の回路1並びに第2の回路2に関するその他の構成は第2の実施の形態にかかる給電制御回路と同様であり、それら回路に関するここでの重複する説明は割愛する。
その他、これら第1変形例及び第2変形例については、その組合せも可能である。すなわち、第2変形例の電源スイッチSW1として、第1変形例で用いている上記双極双投型のスイッチを採用するようにしてもよい。
また、第2の実施の形態をはじめ、これら第1及び第2変形例でも、上記第2の回路2を構成するトランジスタQ1としてはnpn型のバイポーラトランジスタを採用し、トランジスタQ2としてはpnp型の同じくバイポーラトランジスタを採用する場合について例示した。これらに代えて、それぞれn型MOSFET(メタル・オキサイド・セミコンダクタ型電界効果トランジスタ)やp型MOSFET等のMOSトランジスタなども適宜採用可能であることは云うまでもない。
[ 他の実施の形態]
他の実施の形態として、上記第1及び第2の実施の形態、並びにそれらの各変形例に関して共通に変更可能な要素、あるいは適用可能な環境としては次のようなものがある。
・電源スイッチSW1として上記双極単投型のスイッチを採用した実施の形態において、設計変更自由度と多機種流用性を確保するため、ダイオードD1のアノード電極を抵抗R4を介して接地する構成としたが、かかる構成は必須ではない。抵抗R4および接地ラインを割愛する場合には、コンデンサC1に充電された電荷が抵抗R4を介して放電されることはないので、更にダイオードD1をも割愛することができる。
・第2の回路を構成するトランジスタQ1のベース−エミッタ間に抵抗R3を設けることによって同トランジスタQ1のベース電位の安定化を図るようにしたが、第1のスイッチング素子として、コンデンサC1の充電電圧に基づく安定したスイッチング動作が満たされる場合には、上記抵抗R3についてこれを割愛した構成としてもよい。
・電源スイッチSW1としても、上記双極単投型のスイッチや双極双投型のスイッチに限られることなく任意であり、上述した第1の回路1及び第2の回路2を含む複数の回路を同時にオン/オフ可能な多極型スイッチでさえあれば、適宜採用することができる。
・給電制御の対象とする負荷の一例として、コンプレッサ7を駆動するモータ8に言及したが、こうしたコンプレッサには通常、各配管内の圧力調整を行なう複数の電磁弁なども設けられており、これら電磁弁を負荷としてその給電制御を行う回路に本発明にかかる給電制御回路を採用するようにしてもよい。また、上記給電制御回路を通じて、モータ8及びこれら電磁弁への給電を併せて制御するようにしてもよい。なお、上記モータ8には通常、制御回路からの指令に基づき同モータ8を駆動するドライバ回路が設けられているが、上記各実施の形態やその変形例では便宜上、該ドライバ回路についての図示、並びに説明は割愛した。
本発明にかかる給電制御回路の第1の実施の形態について、その負荷との関係を併せて示す回路図。 (a)〜(e)は、同実施の形態の給電制御回路の動作例として電源スイッチオン(ON)時における動作例を示すタイムチャート。 (a)〜(e)は、同実施の形態の給電制御回路の動作例として電源スイッチオフ(OFF)時における動作例を示すタイムチャート。 同実施の形態の給電制御回路の変形例を示す回路図。 本発明にかかる給電制御回路の第2の実施の形態について、その負荷との関係を併せて示す回路図。 (a)〜(f)は、同実施の形態の給電制御回路の動作例として電源スイッチオン(ON)時における動作例を示すタイムチャート。 (a)〜(f)は、同実施の形態の給電制御回路の動作例として電源スイッチオフ(OFF)時における動作例を示すタイムチャート。 同実施の形態の給電制御回路の第1変形例を示す回路図。 同実施の形態の給電制御回路の第2変形例を示す回路図。
符号の説明
1…第1の回路、2…第2の回路、3…電源回路部、4,5,6…接点、7…コンプレッサ、8…モータ、C1…コンデンサ、D1…ダイオード、Q1…n型のトランジスタ、Q2…p型のトランジスタ、R1,R2,R3,R4,R5,R6…抵抗、RY1…リレー(リレー回路)、SW1…電源スイッチ。

Claims (6)

  1. 電源スイッチの投入に基づき主電源から負荷に対して並列に電力供給を可能とする第1の回路及び第2の回路を備えるとともに、同電源スイッチはこれら第1及び第2の回路を含む複数の回路を同時にオン/オフ可能な多極型スイッチからなり、前記第1の回路は、前記電源スイッチのオン/オフ操作に応じて前記負荷への給電の有無を直接に制御可能に構成されてなり、前記第2の回路は、同電源スイッチのオン操作に基づき電荷のチャージが開始されるコンデンサと、このコンデンサの充電電圧が所定電圧以上にあることを条件にオン状態に維持される第1のスイッチング素子と、この第1のスイッチング素子がオン状態に維持される期間だけオン状態に制御される第2のスイッチング素子とを有し、この第2のスイッチング素子がオン状態にある期間、前記負荷への給電を許容するとともに、前記電源スイッチのオフ操作時には、前記コンデンサにチャージされた電荷の前記第1のスイッチング素子を介した放電に伴い同第1のスイッチング素子がオフ状態となるまでの時間を保持時間として、該保持時間の経過に伴い、前記第2のスイッチング素子を介した前記負荷への給電を停止可能に構成されてなる給電制御回路において、
    前記主電源は商用交流電源からなるとともに、前記第1の回路には、前記電源スイッチのオン操作に伴ってこの商用交流電源から直流の定電圧を生成する電源回路部が前記負荷と並列に設けられてなり、この電源回路部によって生成される直流の定電圧をもとに前記電源スイッチのオン操作に基づく前記第2の回路のコンデンサへの電荷のチャージが行われる給電制御回路。
  2. 電源スイッチの投入に基づき主電源から負荷に対して並列に電力供給を可能とする第1の回路及び第2の回路を備えるとともに、同電源スイッチはこれら第1及び第2の回路を含む複数の回路を同時にオン/オフ可能な多極型スイッチからなり、前記第1の回路は、前記電源スイッチのオン/オフ操作に応じて前記負荷への給電の有無を直接に制御可能に構成されてなり、前記第2の回路は、同電源スイッチのオン操作に基づき電荷のチャージが開始されるコンデンサと、このコンデンサの充電電圧が所定電圧以上にあることを条件にオン状態に維持される第1のスイッチング素子と、この第1のスイッチング素子がオン状態に維持される期間だけオン状態に制御される第2のスイッチング素子とを有し、この第2のスイッチング素子がオン状態にある期間、前記負荷への給電を許容するとともに、前記電源スイッチのオフ操作時には、前記コンデンサにチャージされた電荷の前記第1のスイッチング素子を介した放電に伴い同第1のスイッチング素子がオフ状態となるまでの時間を保持時間として、該保持時間の経過に伴い、前記第2のスイッチング素子を介した前記負荷への給電を停止可能に構成されてなる給電制御回路において、
    前記主電源は直流電源からなり、前記第2のスイッチング素子は、前記第1のスイッチング素子がオン状態に維持される期間だけ制御電極電位が能動レベルとなって、前記直流電源と前記負荷との間を導通状態とするp型のトランジスタからなり、
    前記第1の回路には、前記電源スイッチのオン操作に伴って前記主電源たる直流電源の電圧を降圧して同じく直流の定電圧を生成する電源回路部が前記負荷と並列に設けられてなり、この電源回路部によって生成される直流の定電圧をもとに前記電源スイッチのオン操作に基づく前記第2の回路のコンデンサへの電荷のチャージが行われる給電制御回路。
  3. 前記第1のスイッチング素子は、前記コンデンサの充電電圧が電流制御用抵抗を介して制御電極に印加されるn型のトランジスタからなり、前記保持時間が、これらコンデンサの容量及び電流制御用抵抗の抵抗値に応じて定まる時定数によって決定される
    請求項1または2に記載の給電制御回路。
  4. 前記コンデンサには突入電流抑制用の抵抗及び電流の逆流防止用のダイオードを介して前記電源スイッチのオン操作に基づく電荷のチャージが行われる
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の給電制御回路。
  5. 前記第2のスイッチング素子は、前記第1のスイッチング素子がオン状態に維持される期間だけ前記生成された直流の定電圧に基づく閉回路を形成して、前記負荷に対する前記商用交流電源の給電路に介在するリレーをオンとするリレー回路からなる
    請求項1,3,4のいずれか一項に記載の給電制御回路。
  6. 前記負荷が、コンプレッサを駆動するモータを含む
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の給電制御回路。
JP2006295586A 2006-10-31 2006-10-31 給電制御回路 Expired - Fee Related JP4281782B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006295586A JP4281782B2 (ja) 2006-10-31 2006-10-31 給電制御回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006295586A JP4281782B2 (ja) 2006-10-31 2006-10-31 給電制御回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008113515A JP2008113515A (ja) 2008-05-15
JP4281782B2 true JP4281782B2 (ja) 2009-06-17

Family

ID=39445716

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006295586A Expired - Fee Related JP4281782B2 (ja) 2006-10-31 2006-10-31 給電制御回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4281782B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102072141A (zh) * 2011-02-23 2011-05-25 无锡和晶科技股份有限公司 一种可防止失控的冰箱压缩机控制电路
JP5972824B2 (ja) * 2013-04-19 2016-08-17 ヤンマー株式会社 バックアップ用電源回路
CN104747427B (zh) * 2013-12-25 2017-02-01 珠海格力电器股份有限公司 压缩机测试装置
JP6486857B2 (ja) * 2016-03-23 2019-03-20 株式会社河合楽器製作所 電源制御回路
CN114347835B (zh) * 2022-01-13 2023-11-07 国网江苏省电力有限公司泰州供电分公司 一种基于区块链的充电桩异常参数检测方法及系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008113515A (ja) 2008-05-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4359855B2 (ja) 電磁弁駆動回路及び電磁弁
US7606015B2 (en) Power semiconductor device architecture for output transistor protection
JP4281782B2 (ja) 給電制御回路
JP2001268784A (ja) 電源の逆接続防止回路
CN101903843A (zh) 感应负载驱动电路
US7622828B2 (en) Loaded triac output system
US9305729B2 (en) Capacitive driven normal relay emulator using voltage boost
JP5337685B2 (ja) リレー励磁コイルの発熱抑制回路
JP6708137B2 (ja) 直流開閉器のアーク消去装置
US20210281105A1 (en) Circuit device
CN111656636B (zh) 供电控制装置、供电控制方法及存储介质
JP2016055392A (ja) 電動工具
JP5266892B2 (ja) 蓄電装置
JP2008081114A (ja) 制御装置
WO2020080029A1 (ja) 電子制御装置
JP2006114446A (ja) リレー駆動回路
WO2021033630A1 (ja) スイッチ装置
JP3121303B2 (ja) 電磁弁駆動装置
JPH0851789A (ja) ブラシレスモータの駆動装置
JP2001091013A (ja) 空気調和機の制御装置
US10937616B2 (en) Control device for an electromagnetic drive of a switchgear
JP6387886B2 (ja) 電子制御装置
JP2001287592A (ja) 電動格納式ドアミラーの制御回路
JP4949767B2 (ja) 負荷駆動回路
JP2005268134A (ja) リレー駆動回路

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080821

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080902

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20081202

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081226

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20090127

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090224

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090309

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4281782

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120327

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120327

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130327

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140327

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees