JP2011003293A - ハイブリッドリレー - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、外部電源から供給される電圧を一定に保持させることにより、その動作を安定化させたハイブリッドリレーを提案することを目的とする。
【解決手段】ハイブリッドリレー1は、入力端子17,18を通じて、外部電源4から供給される直流電圧又は交流電圧が、ダイオードブリッジDB及びコンデンサCで整流されて直流電圧に変換されて、定電圧電源回路19の入力側に印加される。この定電圧電源回路19から出力される定電圧が、磁気コイルL1〜L3及び発光ダイオードLDのそれぞれに対して印加されるため、磁気コイルL1〜L3及び発光ダイオードLDそれぞれに対して、その駆動電流が安定して供給される。
【選択図】図1

Description

本発明は、機械式接点スイッチと半導体スイッチとを備えたハイブリッドリレーに関するもので、特に、機械式接点スイッチ及び半導体スイッチそれぞれのON/OFFを制御する制御回路に直流電源が投入されるハイブリッドリレーに関する。
従来より、照明器具などといった、インバータ制御を行うインバータ回路を備えた負荷への電力の供給と遮断とを切り換えるために、並列に接続された機械式接点スイッチと半導体スイッチとを備えるハイブリッドリレーが使用される。そして、インバータ回路を備えた負荷は、交流電圧を直流電圧に変換するために大容量の平滑コンデンサが付設されており、交流電源から負荷への電源投入時には、この平滑コンデンサに大電流が流れ込むため、負荷への突入電流が発生する。特に、電源電圧が高く、高負荷とされる状況下では、負荷に流れ込む突入電流が大きくなるため、負荷と交流電源との間に接続されるハイブリッドリレーにおいても、この突入電流に基づく大電流が流れることとなる。
そのため、このような負荷と接続されるハイブリッドリレーにおいては、まず、半導体スイッチのみをON(閉)として、突入電流を半導体スイッチに流した後、負荷に供給される電流が定常状態となったときに、機械式接点スイッチをON(閉)とする(特許文献1参照)。このように動作させることによって、ハイブリッドリレー内の機械式接点スイッチに大電流が流れることが抑制できるため、接点対の接触直前におけるアークの発生による接点溶着を回避できる。このように、ハイブリッドリレーは、機械式接点スイッチにおける接点溶着を防止するために半導体スイッチを備えた構造とし、機械式接点スイッチの寿命を長くすることができる。
又、この特許文献1の回路構成において、半導体スイッチをON/OFFさせる発光ダイオード、及び、機械式接点スイッチON/OFFさせるコイルそれぞれへの電流の投入/遮断を制御するためのスイッチが設けられている。即ち、このスイッチがONとなることで、発光ダイオード及びコイルに電流が投入されて、半導体スイッチ及び機械式接点スイッチのそれぞれがONとなる一方で、スイッチがOFFとなることで、発光ダイオード及びコイルに電流が遮断されて、半導体スイッチ及び機械式接点スイッチのそれぞれがOFFとなる。
更に、このようなスイッチの代わりに、演算処理回路によって構成される制御部を備えたハイブリッドリレーが提案されている(特許文献2参照)。この特許文献2のハイブリッドリレーは、発光ダイオード及びコイルそれぞれへの電流の投入/遮断のタイミングを制御部が制御することで、半導体スイッチ及び機械式接点スイッチそれぞれのON/OFFのタイミングを制御する。このタイミング制御によって、機械式接点スイッチの接点バウンスによるアークの発生を防いで、機械式接点スイッチにおける接点溶着を防止する。
特開平11−238441号公報 特開2008−123719号公報
特許文献1及び特許文献2のような構成のハイブリッドリレーそれぞれにおいて、半導体スイッチ及び機械式接点スイッチそれぞれのON/OFF制御を行う発光ダイオード及びコイルそれぞれには、外部電源による直流電圧が供給される。そのため、発光ダイオード及びコイルへの供給される電圧値は、外部電源からの電圧値に依存する。よって、外部電源から安定した電圧が供給されない場合、発光ダイオード及びコイルのそれぞれによる半導体スイッチ及び機械式接点スイッチのON/OFF動作が不安定となる。即ち、外部電源からの電圧が低くなった場合、発光ダイオード及びコイルに必要な電流が流れないため、半導体スイッチ及び機械式接点スイッチのON/OFF動作が不安定なものとなってしまう。このように、外部電源から供給される電圧のバラツキにより、ハイブリッドリレー内の動作電圧にバラツキが生じ、結果、ハイブリッドリレーが、所望するタイミングで動作できない場合がある。
このような問題を鑑みて、本発明は、外部電源から供給される電圧を一定に保持させることにより、その動作を安定化させたハイブリッドリレーを提案することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のハイブリッドリレーは、第1駆動部により接点が開閉される第1機械式接点スイッチと、光信号の送受を行う第2駆動部によりスイッチング素子の導通/非導通が制御される半導体スイッチと、前記第1及び第2駆動部の動作を制御する信号処理部と、を備え、第1電源より負荷に供給する給電路上で、前記第1機械式接点スイッチの接点と前記半導体スイッチのスイッチング素子とが直列に接続されるハイブリッドリレーであって、外部の第2電源から供給される電圧を安定した直流電圧に変換して、少なくとも前記第1及び第2駆動部に供給する定電圧電源部を、更に備えることを特徴とする。
このような構成のハイブリッドリレーにおいて、前記第1駆動部とは別体の第3駆動部により接点が開閉される該第2機械式接点スイッチを更に備え、前記給電路上で、前記第2機械式接点スイッチの接点部と前記半導体スイッチのスイッチング素子とによる直列回路が前記第1機械式接点スイッチの接点部と並列に接続されるとともに、前記定電圧電源部が、前記第3駆動部にも直流電圧を供給するものであってもよい。
そして、これらのハイブリッドリレーにおいて、前記信号処理部は、前記定電圧電源部の入力電圧又は出力電圧を監視し、監視している電圧値に応じて、前記第1機械式接点スイッチの接点部の開閉切換を行う際の前記第1駆動部を駆動させる時間を制御するものとしてもよい。このとき、前記定電圧電源部の入力電圧又は出力電圧をデジタル信号に変換して前記信号処理部に与えるアナログデジタル変換部を備えるものとしてもよい。
又、前記定電圧電源部への入力電圧を昇圧する昇圧部を備え、前記信号処理部は、前記定電圧電源部の入力電圧又は出力電圧を監視し、監視している電圧値に応じて、前記昇圧部における昇圧率を制御するものとしてもよい。このとき、前記定電圧電源部の入力電圧又は出力電圧をデジタル信号に変換して前記信号処理部に与えるアナログデジタル変換部を備えるものとしてもよい。
上述のハイブリッドリレーにおいて、前記信号処理部は、前記駆動部のそれぞれを動作させるときにのみ前記定電圧電源部を動作させるものとしてもよい。
又、前記定電圧電源部が、外部の第2電源から供給される電圧より得られる直流電圧が一端に印加される第1及び第2抵抗と、該第1抵抗の他端に第1電極が接続されるとともに、第2電極が接地されたツェナーダイオードと、該ツェナーダイオードの第1電極に制御電極が接続されるとともに、前記第2抵抗の他端に第1電極が接続されたトランジスタと、を有し、前記トランジスタの第2電極に現れる電圧が出力電圧となるものとしてもよい。
更に、前記定電圧電源部が、前記ツェナーダイオードの第2電極と接地電位との間に接続される第1スイッチング素子と、前記第1及び第2抵抗それぞれの接続ノードに第1電極が接続されるとともに、前記トランジスタの第2電極に第2電極が接続されたPチャネルのMOSトランジスタと、を更に有し、前記信号処理部が、前記定電圧電源部の入力電圧又は出力電圧を監視し、監視している電圧が低下したとき、前記第1スイッチング素子をOFFとするとともに、前記MOSトランジスタをONとするものとしてもよい。
本発明によると、定電圧電源部を備えることによって、給電路における電源投入及び遮断を制御するための駆動部に供給する直流電圧を安定化させることができ、安定して、給電路における電源投入及び遮断の制御することができる。そして、駆動部へ供給する直流電圧の安定化に基づいて、給電路における電源投入及び遮断を実行する際の制御時間のバラツキを抑制することができる。
は、本発明の第1の実施形態のハイブリッドリレーの内部構成を示す概略回路図である。 は、図1に示すハイブリッドリレーにおける定電圧電源回路の構成を示す回路図である。 は、本発明の第2の実施形態のハイブリッドリレーの内部構成を示す概略回路図である。 は、本発明の第2の実施形態の別構成となるハイブリッドリレーの内部構成を示す概略回路図である。 は、本発明の第3の実施形態のハイブリッドリレーの内部構成を示す概略回路図である。 は、図5に示すハイブリッドリレーにおける昇圧回路の構成を示す回路図である。 は、本発明の第3の実施形態の別構成となるハイブリッドリレーの内部構成を示す概略回路図である。 は、本発明の第4の実施形態のハイブリッドリレーの内部構成を示す概略回路図である。 は、図8に示すハイブリッドリレーにおける定電圧電源回路の構成を示す回路図である。 は、本発明の第5の実施形態のハイブリッドリレーの内部構成を示す概略回路図である。 は、図10に示すハイブリッドリレーにおける定電圧電源回路の構成を示す回路図である。 は、本発明の第5の実施形態の別構成となるハイブリッドリレーの内部構成を示す概略回路図である。
<第1の実施形態>
本発明における第1の実施形態となるハイブリッドリレーについて、図面を参照して説明する。図1は、本実施形態のハイブリッドリレーの内部構成を示す概略回路図である。
1.ハイブリッドリレーの構成
図1に示すように、本実施形態のハイブリッドリレー1は、直列に接続された交流電源2及び負荷3のそれぞれの一端に接続されることで、交流電源2及び負荷3と閉回路を形成する。即ち、交流電源2から負荷3への電源の投入及び遮断が、ハイブリッドリレー1のON(閉)/OFF(開)によって決定される。そして、交流電源2は、例えば、100Vの商用電源などとされ、負荷3は、例えば、蛍光灯や白熱球を含む照明器具又は換気扇などとされる。更に、このハイブリッドリレー1は、直流電圧又は交流電圧を供給する外部電源4と接続されて、ハイブリッドリレー1のON/OFFを制御する駆動部への電力供給がなされる。
ハイブリッドリレー1は、負荷3の一端に一端が接続された交流電源2の他端と接続される端子10と、負荷3の他端に接続される端子11と、端子10,11に両端が接続される接点部S1を有する第1機械式接点スイッチ12と、端子10と接点部S1の一端との接続ノードに一端が接続された接点部S2を有する第2機械式接点スイッチ13と、接点部S2の他端にT1電極が接続されるとともに端子11にT2電極が接続されたトライアックS3を有する半導体スイッチ14と、第1及び第2機械式接点スイッチ12,13と半導体スイッチ14のそれぞれのON(閉)/OFF(開)制御を行う信号処理回路16と、外部電源4と接続される端子17,18と、端子17,18から供給される電圧を整流して直流電圧に変換するダイオードブリッジDB及びコンデンサCと、ダイオードブリッジDBからの直流電圧を安定化させて定電圧となる直流電圧を出力する定電圧電源回路19と、を備える。
このハイブリッドリレー1の回路構成の詳細について、更に説明する。ハイブリッドリレー1は、第2機械式接点スイッチ13の接点部S2と半導体スイッチ14のトライアックS3とによって構成される直列回路と、第1機械式接点スイッチ12の接点部S1とが、端子10,11間で並列に接続される。第1機械式接点スイッチ12は、ラッチング型の機械式接点スイッチであり、接点部S1をON(閉)に切り換えるための電磁力を発生する磁気コイルL1と、接点部S1をOFF(開)に切り換えるための電磁力を発生する磁気コイルL2と、を備える。この磁気コイルL1,L2が、第1機械式接点スイッチ12の第1駆動部を構成する。一方、第2機械式接点スイッチ13は、常時励磁型の機械式接点スイッチであり、接点部S2をON(閉)で保持するための電磁力を発生する磁気コイルL3を備える。即ち、磁気コイルL1,L2が、第1機械式接点スイッチ12の第1駆動部を構成し、磁気コイルL3が、第2機械式接点スイッチ13の第3駆動部を構成する。
そして、第1機械式接点スイッチ12において、磁気コイルL1,L2の一端同士が接続され、この磁気コイルL1,L2の接続ノードには、定電圧電源回路19から出力される定電圧となる直流電圧が印加されるとともに、ダイオードD1,D2それぞれのカソード電極に接続される。そして、磁気コイルL1の他端に、ダイオードD1のアノード電極が接続される一方で、磁気コイルL2の他端に、ダイオードD2のアノード電極が接続される。又、磁気コイルL1,L2それぞれの他端には、エミッタが接地されたnpn型のトランジスタTr1,Tr2それぞれのコレクタが接続される。一方、第2機械式接点スイッチ13は、1つの磁気コイルL3と、磁気コイルL3と並列に接続されたダイオードD3とによって構成される。そして、磁気コイルL3の一端とダイオードD3のカソード電極とによる接続ノードに、定電圧電源回路19から出力される定電圧となる直流電圧が印加される。又、磁気コイルL3の他端とダイオードD3のアノード電極とによる接続ノードが、エミッタが接地されたnpn型のトランジスタTr3のコレクタに接続される。
又、半導体スイッチ14は、トライアックS3と、トライアックS3のT2電極とゲート電極との間に並列に接続された抵抗R1及びコンデンサC1と、トライアックS3のT1電極に一端が接続された抵抗R2と、抵抗R2の他端にT1電極が接続されたフォトトライアックS4を備えたフォトトライアックカプラ15とによって構成される。フォトトライアックカプラ15は、一端が定電圧電源回路19の出力側に接続された抵抗R3を介してアノード電極が接続された発光ダイオードLDを更に備え、T2電極がトライアックS3のゲート電極に接続されたフォトトライアックS4に、発光ダイオードLDからの光信号が入光される構造となる。発光ダイオードLDのカソード電極は、エミッタが接地されたnpn型のトランジスタTr4のコレクタに接続される。そして、このフォトトライアックカプラ15の発光ダイオードLDが、半導体スイッチ14の第2駆動部として構成される。
更に、フォトトライアックS4は、ゼロクロス機能を備えたスイッチング素子であり、発光ダイオードLDからの光信号が入光されたとき、T2電極側に交流電源2による交流電圧の中心電圧(基準電圧)を検出して初めて導通(ON)する。又、上述のような構成において、トランジスタTr1〜Tr4のそれぞれは、ベースに信号処理回路16からの信号が入力されるスイッチング素子である。よって、この接合型トランジスタとなるトランジスタTr3〜Tr4の代わりに、信号処理回路16からの信号がゲートに入力されるMOS型トランジスタが設置されるものとしてもよい。
このように、本実施形態のハイブリッドリレー1は、入力端子17,18を通じて、外部電源4から供給される直流電圧又は交流電圧が、ダイオードブリッジDB及びコンデンサCで整流されて直流電圧に変換されて、定電圧電源回路19の入力側に印加される。このとき、4つのダイオードが直列に接続されて構成されるダイオードブリッジDBは、その接続ノードa,cに入力端子17,18が接続されるとともに、接続ノードdが接地され、その接続ノードbが、一端が接地されたコンデンサCの他端に接続される。尚、外部電源4から直流電圧が供給される場合は、ダイオードブリッジDB及びコンデンサCを省略しても良い。
定電圧電源回路19は、ダイオードブリッジDB及びコンデンサCを介して供給される直流電圧を安定化させて、その出力側から定電圧となる直流電圧を出力する。よって、外部電源4からの電圧の値に変動が生じた場合であっても、磁気コイルL1〜L3及び発光ダイオードLDのそれぞれに対して、定電圧電源回路19から一定の定電圧で安定した直流電圧が供給される。そのため、磁気コイルL1〜L3及び発光ダイオードLDそれぞれに対して、その駆動電流が安定して供給されるため、第1及び第2機械式接点スイッチ12,13及び半導体スイッチ14それぞれのON/OFFタイミングのバラツキが抑制される。
2.ハイブリッドリレーによる電源投入
上述のように構成されるハイブリッドリレー1における、交流電源2から負荷3への電源投入を行うときの動作について、以下に説明する。信号処理回路16に電源投入が指示されると、信号処理回路16がトランジスタTr3をONとすることで、磁気コイルL3に対して駆動電流を供給させる。よって、磁気コイルL3により電磁吸引力が発生し、この磁気コイルL3と共に第2機械式接点スイッチ13を構成する接点部S2がONとなる。尚、磁気コイルL3と並列に接続されたダイオードD3は、磁気コイルL3を流れる電流が逆流することを防止するための逆流防止ダイオードとして機能する。
第2機械式接点スイッチ13の接点部S2がONとされると、信号処理回路16は、次に、トランジスタTr4をONとすることで、発光ダイオードLDに駆動電流を供給させる。これにより、フォトトライアックカプラ15では、発光ダイオードLDが発光して、その発光による光信号をフォトトライアックS4が受光する。このとき、フォトトライアックS4は、ゼロクロス機能を備えるため、交流電源2からの交流電圧が中心電圧(基準電圧)となったことを検出したときに、フォトトライアックS4が導通状態(ON)となる。このフォトトライアックS4の導通により、抵抗R1及びコンデンサC1による並列回路に対して、交流電源2からの交流電流が、抵抗R2及びフォトトライアックS4を介して流れる。これにより、抵抗R1及びコンデンサC1による並列回路が動作して、トライアックS3のゲート電極に電流を供給し、トライアックS3が導通状態(ON)となる。よって、負荷3が、ハイブリッドリレー1内の第2機械式接点スイッチ13及び半導体スイッチ14を介して、交流電源2と電気的に接続されるため、負荷3には、交流電源2による電源が投入される。
このようにして、半導体スイッチ14内のトライアックS3をONとし、交流電源2からの電源が負荷3へ投入された後、信号処理回路16は、トランジスタTr1のベースにパルス信号を与えて、トランジスタTr1をONとする。これにより、磁気コイルL1には、パルス電流による駆動電流が供給される。このとき、第1機械式接点スイッチ12では、ダイオードD1が、磁気コイルL1へ流れる電流が逆流することを防ぐ逆流防止ダイオードとして機能する。そして、磁気コイルL1にパルス電流が流れて、一時的に電磁吸引力が働き、第1機械式接点スイッチ12における接点部S1がONとなる。尚、第1機械式接点スイッチ12はラッチング型であるため、磁気コイルL1への電流供給がなくなった後も、接点部S1がONのままで保持される。
この第1機械式接点スイッチ12の接点部S1を介した交流電源2による負荷3への電力供給が開始されると、半導体スイッチ14における給電路を遮断するために、信号処理回路16は、トランジスタTr4をOFFとして、発光ダイオードLDへの駆動電流の供給を停止させる。よって、発光ダイオードLDの発光動作が停止し、フォトトライアックS4への光信号の照射が停止されるため、フォトトライアックS4は、交流電源2からの交流電圧が中心電圧(基準電圧)となったときに動作を停止し、非導通状態(OFF)となる。そして、フォトトライアックS4がOFFとなると、トライアックS3のゲート電極へ電流供給がなくなるため、トライアックS3が非導通状態となり、半導体スイッチ14がOFFとなる。この半導体スイッチ14がOFFとなった後、信号処理回路16は、トランジスタTr3をOFFとして、第2機械式接点スイッチ13の磁気コイルL3への駆動電流の供給を停止させて、第2機械式接点スイッチ13の接点部S2をOFFとする。
3.ハイブリッドリレーによる電源遮断
一方、第1機械式接点スイッチ12の接点部S1がONであり、交流電源2より負荷3へ電力供給がなされているときに、信号処理回路16に対して、負荷3への電源の遮断が指示されるとき、電源投入時と同様、信号処理回路16は、まず、トランジスタTr3をONとする。これにより、磁気コイルL3に駆動電流が供給されて、第2機械式接点スイッチ13における接点部S2がONとなる。その後、信号処理回路16は、トランジスタTr4をONとして、発光ダイオードLDに駆動電流を供給させる。この発光ダイオードLDが発光して光信号をフォトトライアックS4に照射するため、フォトトライアックS4が、交流電源2からの交流電圧が中心電圧(基準電圧)となったときに導通し、トライアックS3が導通して、半導体スイッチ14がONとなる。
これにより、交流電源2から負荷3への給電路として、第1機械式接点スイッチ12を介した給電路と、第2機械式接点スイッチ13及び半導体スイッチ14を介した給電路とが、ハイブリッドリレー1内に形成される。その後、信号処理回路16は、トランジスタTr2のベースにパルス信号を与えて、トランジスタTr2をONとする。これにより、駆動電流となるパルス電流が磁気コイルL2に供給されることで、磁気コイルL2が一時的に励磁して、接点部S1をOFFに切り換える。又、第1機械式接点スイッチ12では、ダイオードD2が磁気コイルL2へ流れる電流が逆流することを防ぐ逆流防止ダイオードとして機能する。
このようにして、第1機械式接点スイッチ12における接点部S1がOFFとなると、まず、信号処理回路16は、トランジスタTr4をOFFとして、発光ダイオードLDへの駆動電流の供給を停止させる。これにより、フォトトライアックS4に対する発光ダイオードLDからの光信号の照射がなくなるため、交流電源2からの交流電圧が中心電圧(基準電圧)となったときに、フォトトライアックS4がOFFとなる。このフォトトライアックS4の非導通に連動して、トライアックS3が非導通となるため、半導体スイッチ14がOFFとなり、交流電源2から負荷3への給電路が遮断されて、交流電源2による負荷3への電力供給が停止される。その後、信号処理回路16は、トランジスタTr3をOFFとして、磁気コイルL3への駆動電流の供給を停止させる。即ち、半導体スイッチ14がOFFとなった後に、磁気コイルL3による励磁が停止されて接点部S2の接点を開くことで、第2機械式接点スイッチ13をOFFとする。
4.定電圧電源回路の構成例
本実施形態のハイブリッドリレー1における定電圧電源回路19の構成について、図2を参照して以下に説明する。図2に示すように、定電圧電源回路19は、ダイオードブリッジDB及びコンデンサCで整流された直流電圧が一端に印加される抵抗R11,R12と、抵抗R11の他端にカソードが接続されるとともにアノードが接地されたツェナーダイオードD11と、抵抗R12の他端にエミッタが接続されるとともにツェナーダイオードD11のカソードにベースが接続されるnpn型のトランジスタTr11と、を備える。
そして、定電圧電源回路19は、トランジスタTr11のコレクタからの電圧を、定電圧となる出力電圧として、コイルL1〜L3、及び発光ダイオードLDのそれぞれに供給する。即ち、低電圧電源回路19は、ツェナーダイオードD11のカソードに一定となる電圧が発生し、このツェナーダイオードD11のカソード電圧から、トランジスタTr11のコレクタ・ベース間電圧分だけ降圧した電圧が、出力電圧として後段の回路に出力される。
<第2の実施形態>
本発明における第2の実施形態となるハイブリッドリレーについて、図面を参照して説明する。図3は、本実施形態のハイブリッドリレーの内部構成を示す概略回路図である。尚、図3のハイブリッドリレーにおいて、図1のハイブリッドリレーにおける構成と同一の部分については同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
本実施形態のハイブリッドリレー1aは、図3に示すように、第1の実施形態のハイブリッドリレー1(図1参照)の構成に対して、定電圧電源回路19から出力電圧値をデジタル値に変換して信号処理回路16に入力するアナログデジタル変換回路(AD変換回路)20を追加した構成となる。このように構成することで、信号処理回路16は、AD変換回路20からのデジタル信号を受けることで、定電圧電源回路19からの出力電圧の値を検出できる。そして、信号処理回路16は、AD変換回路20から受けたデジタル信号により検出した定電圧電源回路19からの出力電圧の値に応じて、トランジスタTr1〜Tr4それぞれのON/OFFタイミングを決定する。その他の構成については、第1の実施形態におけるハイブリッドリレー1と同様であるため、その詳細な説明については省略する。
時分割多重伝送方式による信号を送受する伝送制御ユニットが、外部電源4として構成する場合、ハイブリッドリレー1aは、この伝送制御ユニットからの信号が重畳した電圧信号を入力端子17,18で受ける。そのため、この外部電源4からの電圧信号に重畳された信号の状態によっては、入力端子17,18間の電圧が低くなる場合がある。このとき、ダイオードブリッジDBを介して定電圧電源回路19に入力される電圧値が低くなるため、定電圧電源回路19から出力される電圧値が、要求される定電圧値に比べて低くなってしまう。この定電圧電源回路19からの出力電圧値が、AD変換回路20でデジタル信号に変換されて、信号処理回路16に与えられることで、第1及び第2機械式接点スイッチ12,13及び半導体スイッチ14それぞれの駆動部に供給する電圧が低くなったことを、信号処理回路16が認識する。
そして、信号処理回路16は、電源投入及び電源遮断が指示されたときに、AD変換回路20からのデジタル信号により、定電圧電源回路19からの出力電圧が低下していることを確認すると、トランジスタTr1〜Tr4それぞれをONとする期間を、定電圧電源回路19からの出力電圧が定電圧値を維持している場合に比べて長くなるように、トランジスタTr1〜Tr4のON/OFFの切換タイミングを決定する。即ち、電源投入が指示されているときに、定電圧電源回路19からの出力電圧が低下した場合、トランジスタTr1に与えるパルス信号のパルス幅を長くすることで、トランジスタTr1をONとする期間を長く設定する。このとき、トランジスタTr1をONに切り換える前に、トランジスタTr3,Tr4を順番にONとするとともに、トランジスタTrをOFFに切り換えた後に、トランジスタTr3,Tr4を順番にOFFとするため、トランジスタTr3,Tr4それぞれについても、そのONとする期間を長く設定する。一方、電源遮断が指示されているときに、定電圧電源回路19からの出力電圧が低下した場合は、トランジスタTr2〜Tr4それぞれについて、そのONとする期間を長く設定する。
このように、本実施形態のハイブリッドリレー1aは、外部電源4から供給される電圧が低下して定電圧電源回路19からの出力電圧が低下した場合に、磁気コイルL1〜L3及び発光ダイオードLDそれぞれに駆動電流を流す時間を長く調整できるため、接点部S1,S2及びトライアックS3のON/OFF切換を確実に実行できる。又、本実施形態において、図3に示すように、定電圧電源回路19からの出力電圧をAD変換回路20によってデジタル信号に変換して信号処理回路16に与える構成としたが、図4に示すように、ダイオードブリッジDBを通じて入力される定電圧電源回路19への入力電圧をAD変換回路20aによってデジタル信号に変換して信号処理回路16に与える構成としてもよい。この場合、信号処理回路16は、AD変換回路20aからのデジタル信号により、外部電源4から供給される電圧が低下したことを、直接確認することができる。そして、信号処理回路16は、この定電圧電源回路19の入力電圧の低下により、定電圧電源回路19の出力電圧の低下を推定して、トランジスタTr1〜Tr4それぞれのON/OFFタイミングを調整できる。
<第3の実施形態>
本発明における第3の実施形態となるハイブリッドリレーについて、図面を参照して説明する。図5は、本実施形態のハイブリッドリレーの内部構成を示す概略回路図である。尚、図5のハイブリッドリレーにおいて、図3のハイブリッドリレーにおける構成と同一の部分については同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
本実施形態のハイブリッドリレー1bは、図5に示すように、第2の実施形態のハイブリッドリレー1a(図3参照)の構成に対して、ダイオードブリッジDB及びコンデンサCで整流された直流電圧を昇圧する昇圧回路21を追加した構成となる。即ち、本実施形態のハイブリッドリレー1bは、第2の実施形態のハイブリッドリレー1aと同様、信号処理回路16において、AD変換回路20からのデジタル信号を受けて、定電圧電源回路19の出力電圧を確認する。そして、信号処理回路16は、AD変換回路20からのデジタル信号に基づいて、昇圧回路21の動作を制御して、昇圧回路21から定電圧電源回路19へ入力する電圧を調整する。その他の構成については、第2の実施形態におけるハイブリッドリレー1aと同様であるため、その詳細な説明については省略する。
このように構成されるハイブリッドリレー1bは、外部電源4から供給される入力電圧が低下したとき、信号処理回路16において、AD変換回路20からのデジタル信号に基づいて、定電圧電源回路19の出力電圧の低下を確認する。そして、信号処理回路19は、昇圧回路21に対して、定電圧電源回路19への入力電圧を高くするための制御信号を与える。これにより、昇圧回路21は、信号処理回路19からの制御信号を受けて、その昇圧率を高くして、定電圧電源回路19の入力電圧を高くする。この昇圧回路21の動作によって、定電圧電源回路19の出力電圧が、第1及び第2機械式接点スイッチ12,13及び半導体スイッチ14それぞれの駆動部に十分な駆動電流を与えることができる電圧に維持される。
1.昇圧回路の構成例
昇圧回路21は、図6に示すように、ダイオードブリッジDB及びコンデンサCで整流された直流電圧が一端に印加されるコイルL21と、コイルL21の他端にドレインが接続されるとともにソースが接地されるNチャネルのMOSトランジスタTr21と、トランジスタTr2のドレインにアノードが接続されるダイオードD21と、ダイオードD21のカソードに一端が接続されるとともに他端が接地されるコンデンサC21と、トランジスタTr21のゲート・ソース間に接続される抵抗R21と、を備えた、昇圧型スイッチングレギュレータによって構成する。
このように構成される昇圧回路21は、信号処理回路16からのパルス信号がトランジスタTr21のゲートに入力される。この信号処理回路16からのパルス信号により、トランジスタTr21がON/OFFを繰り返して、ダイオードD21のカソード側に、コイルL21に印加される直流電圧を昇圧した電圧が表れる。このとき、トランジスタTr21のON期間(ONデューティ)を長くすることによって、ダイオードD21のカソード側に表れる出力電圧を高くできる。よって、信号処理回路16は、AD変換回路20からのデジタル信号より、定電圧電源回路19からの出力電圧が低くなったことを検知すると、昇圧回路21におけるトランジスタTr21のゲートに入力するパルス信号のデューティ比を変更し、トランジスタTr21のON期間を長くする。このようにすることで、定電圧電源回路19からの出力電圧が低下したとき、昇圧回路21から出力される直流電圧を高くして、定電圧電源回路19の出力電圧を定電圧に維持できる。
尚、本実施形態において、図5に示すように、定電圧電源回路19からの出力電圧をAD変換回路20によってデジタル信号に変換して信号処理回路16に与える構成としたが、図7に示すように、昇圧回路21から入力される定電圧電源回路19への入力電圧をAD変換回路20aによってデジタル信号に変換して信号処理回路16に与える構成としてもよい。この場合、信号処理回路16は、AD変換回路20aからのデジタル信号により、昇圧回路21から定電圧電源回路19への入力電圧を確認して、昇圧回路21による昇圧率を調整できる。
<第4の実施形態>
本発明における第4の実施形態となるハイブリッドリレーについて、図面を参照して説明する。図8は、本実施形態のハイブリッドリレーの内部構成を示す概略回路図である。尚、図8のハイブリッドリレーにおいて、図1のハイブリッドリレーにおける構成と同一の部分については同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
本実施形態のハイブリッドリレー1cは、図8に示すように、第1の実施形態のハイブリッドリレー1(図1参照)の構成に対して、定電圧電源回路19の代わりに、信号処理回路16からの制御信号を受けてON/OFFが切り替わる定電圧電源回路19aを備えた構成となる。このように構成することで、信号処理回路16がトランジスタTr1〜T4それぞれをONとし、第1及び第2機械式接点スイッチ12,13及び半導体スイッチ14それぞれの駆動部に駆動電流を与えるときにのみ、定電圧電源回路19aをONとして、定電圧電源回路19aでの電流消費を抑制できる。その他の構成については、第1の実施形態におけるハイブリッドリレー1と同様であるため、その詳細な説明については省略する。
ハイブリッドリレー1cは、電源投入又は電源遮断のために、第1機械式接点スイッチ12の接点部S1の開閉を切り換えるときに、第1及び第2機械式接点スイッチ12,13及び半導体スイッチ14それぞれの駆動部に駆動電流を与える。よって、信号処理部16は、電源投入又は電源遮断の指令が与えられると、定電圧電源回路19aに制御信号を与えることで、定電圧電源回路19aをONとする。そして、トランジスタTr3をONとして、第2機械式接点スイッチ13の接点部S2を閉じた後、トランジスタTr4をONとして、半導体スイッチ14のトライアックS3をONとする。その後、トランジスタTr1,Tr2のいずれかのベースにパルス信号を与えて、第1機械式接点スイッチ12の接点部S2の開閉を切り換えて、電源投入又は電源遮断を実行する。
このようにして、電源投入又は電源遮断が実行されると、トランジスタTr4をOFFとして、半導体スイッチ14のトライアックS3をOFFとした後、トランジスタTr3をOFFとして、第2機械式接点スイッチ13の接点部S2を開く。その後、信号処理部16は、定電圧電源回路19aに制御信号を与えることで、定電圧電源回路19aをOFFとして、外部付加4から定電圧電源回路19aへの電力供給を遮断する。
1.定電圧電源回路の構成例
本実施形態のハイブリッドリレー1における定電圧電源回路19aの構成について、図9を参照して以下に説明する。尚、図9に示す構成において、図2に示す定電圧電源回路19と同一の目的で使用する部分や素子については、同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。図9に示すように、定電圧電源回路19aは、定電圧電源回路19(図2)と同様、抵抗R11,R12と、ツェナーダイオードD11と、トランジスタTr11と、を備えた構成とした上で、トランジスタTr11のエミッタにドレインが接続されるとともにソースが接地されたNチャネルのMOSトランジスタTr31と、トランジスタTr31のゲート・ソース間に接続される抵抗R31と、を更に備える。
このように構成される定電圧電源回路19aは、トランジスタTr31のゲートには、信号処理回路16からの制御信号が入力されるため、このトランジスタTr31のON/OFFが信号処理回路16によって制御されることで、定電圧電源回路19aのON/OFF制御が成される。これにより、上述のように、電源投入又は電源遮断を実行するときにのみ、トランジスタTr31をONとして、定電圧電源回路19aをONとし、定電圧電源回路19aの後段の回路に出力電圧を供給することができる。即ち、図2に示す構成の定電圧電源回路19の場合、第1及び第2機械式接点スイッチ12,13及び半導体スイッチ14それぞれの駆動部に電力供給が不要な場合においても、常に、ツェナーダイオードD11及び抵抗R11に電流が流れるが、本実施形態の定電圧電源回路19aでは、このような不要な電流消費を抑制できる。
<第5の実施形態>
本発明における第5の実施形態となるハイブリッドリレーについて、図面を参照して説明する。図10は、本実施形態のハイブリッドリレーの内部構成を示す概略回路図である。尚、図10のハイブリッドリレーにおいて、図8のハイブリッドリレーにおける構成と同一の部分については同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
本実施形態のハイブリッドリレー1dは、図8に示すように、第4の実施形態のハイブリッドリレー1c(図1参照)の構成に対して、信号処理回路16によりON/OFF制御される定電圧電源回路19bと、AD変換回路20とを更に追加した構成となる。このように構成することで、信号処理回路16は、AD変換回路20によって、定電圧電源回路19a,19bのいずれかからの出力電圧を検知し、その出力電圧が定電圧で維持される場合は、定電圧電源回路19aをONとする一方で、その出力電圧が低下したときは、定電圧電源回路19bをONとする。このとき、定電圧電源回路19bは、定電圧電源回路19aに比べて、ダイオードブリッジDB及びコンデンサCによって整流された入力電圧に対して、その出力電圧の電圧降下が小さい。その他の構成については、第4の実施形態におけるハイブリッドリレー1cと同様であるため、その詳細な説明については省略する。
1.定電圧電源回路の構成例
上述のように動作するハイブリッドリレー1dにおける定電圧電源回路19a,19bの構成を、図11を参照して以下に説明する。図11に示すように、定電圧電源回路19aは、第4の実施形態(図9参照)と同様、抵抗R11,R12,R31と、ツェナーダイオードD11と、トランジスタTr11,Tr31と、を備えた構成となる。一方、定電圧電源回路19bは、図11に示すように、ダイオードブリッジDB及びコンデンサCによって整流された直流電圧がソースに印加されるPチャネルのMOSトランジスタTr41と、トランジスタTr41のゲート・ソース間に接続される抵抗R41と、トランジスタTr41のゲートにドレインが接続するとともにソースが接地されたNチャネルのMOSトランジスタTr42と、トランジスタTr42のゲート・ソース間に接続された抵抗R42とによって構成される。そして、信号処理回路16からの制御信号がトランジスタTr42のゲートに入力されるとともに、トランジスタTr41のドレインに表れる電圧が、定電圧電源回路19bの出力電圧となる。
このように、定電圧電源回路19a,19bが構成されるとき、定電圧電源回路19aにおけるトランジスタTr1のベース・エミッタ間電圧による電圧降下に比べて、定電圧電源回路19bにおけるトランジスタTr4のソース・ドレイン間電圧による電圧降下の方が小さい。よって、信号処理回路16は、AD変換回路20からのデジタル信号により、定電圧電源回路19aの出力電圧が低下したことが確認されたとき、トランジスタTr31をOFFとして、定電圧電源回路19aをOFFとすると同時に、トランジスタTr41をONとして、定電圧電源回路19bをONとする。逆に、信号処理回路16は、定電圧電源回路19bの出力電圧が高くなったことを、AD変換回路20からのデジタル信号より確認したときは、トランジスタTr31をONとして、定電圧電源回路19aをONとすると同時に、トランジスタTr41をOFFとして、定電圧電源回路19bをOFFとする。
尚、本実施形態において、第4の実施形態と同様、第1及び第2機械式接点スイッチ12,13及び半導体スイッチ14それぞれの駆動部を動作させる必要がないときは、トランジスタTr31,Tr41の両方をOFFとして、定電圧電源回路19a,19bを共にOFFとすることで、その消費電力を低減できる。又、本実施形態において、図12に示すように、ダイオードブリッジDBを通じて入力される定電圧電源回路19a,19bへの入力電圧をAD変換回路20aによってデジタル信号に変換して信号処理回路16に与える構成としてもよい。
又、上述の各実施形態において、第2機械式接点スイッチ13を備えたハイブリッドリレーとしたが、第2機械式接点スイッチ13を省いた構成、即ち、第1機械式接点スイッチ12の接点部S1と半導体スイッチ14のトライアックS3とが並列に接続された構成としてもよい。このような構成としたとき、まず、半導体スイッチ14のトライアックS3がONとされた後、第1機械式接点スイッチ12の接点部S1の開閉切換動作がなされる。
1,1a〜1d ハイブリッドリレー
2 交流電源
3 負荷
10,11 端子
12 第1機械式接点スイッチ
13 第2機械式接点スイッチ
14 半導体スイッチ
15 フォトトライアックカプラ
16 信号処理回路
17,18 端子
19,19a,19b 定電圧電源回路
20,20a AD変換回路
21 昇圧回路

Claims (7)

  1. 第1駆動部により接点が開閉される第1機械式接点スイッチと、光信号の送受を行う第2駆動部によりスイッチング素子の導通/非導通が制御される半導体スイッチと、前記第1及び第2駆動部の動作を制御する信号処理部と、を備え、第1電源より負荷に供給する給電路上で、前記第1機械式接点スイッチの接点と前記半導体スイッチのスイッチング素子とが直列に接続されるハイブリッドリレーであって、
    外部の第2電源から供給される電圧を安定した直流電圧に変換して、少なくとも前記第1及び第2駆動部に供給する定電圧電源部を、更に備えることを特徴とするハイブリッドリレー。
  2. 請求項1において、
    前記第1駆動部とは別体の第3駆動部により接点が開閉される該第2機械式接点スイッチを更に備え、
    前記給電路上で、前記第2機械式接点スイッチの接点部と前記半導体スイッチのスイッチング素子とによる直列回路が前記第1機械式接点スイッチの接点部と並列に接続されるとともに、
    前記定電圧電源部が、前記第3駆動部にも直流電圧を供給することを特徴とするハイブリッドリレー。
  3. 請求項1又は請求項2において、
    前記信号処理部は、前記定電圧電源部の入力電圧又は出力電圧を監視し、監視している電圧値に応じて、前記第1機械式接点スイッチの接点部の開閉切換を行う際の前記第1駆動部を駆動させる時間を制御することを特徴とするハイブリッドリレー。
  4. 請求項1又は請求項2において、
    前記定電圧電源部への入力電圧を昇圧する昇圧部を備え、
    前記信号処理部は、前記定電圧電源部の入力電圧又は出力電圧を監視し、監視している電圧値に応じて、前記昇圧部における昇圧率を制御することを特徴とするハイブリッドリレー。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか一項において、
    前記信号処理部は、前記駆動部のそれぞれを動作させるときにのみ前記定電圧電源部を動作させることを特徴とするハイブリッドリレー。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか一項において、
    前記定電圧電源部が、
    外部の第2電源から供給される電圧より得られる直流電圧が一端に印加される第1及び第2抵抗と、
    該第1抵抗の他端に第1電極が接続されるとともに、第2電極が接地されたツェナーダイオードと、
    該ツェナーダイオードの第1電極に制御電極が接続されるとともに、前記第2抵抗の他端に第1電極が接続されたトランジスタと、
    を有し、
    前記トランジスタの第2電極に現れる電圧が出力電圧となることを特徴とするハイブリッドリレー。
  7. 請求項6において、
    前記定電圧電源部が、
    前記ツェナーダイオードの第2電極と接地電位との間に接続される第1スイッチング素子と、
    前記第1及び第2抵抗それぞれの接続ノードに第1電極が接続されるとともに、前記トランジスタの第2電極に第2電極が接続されたPチャネルのMOSトランジスタと、
    を更に有し、
    前記信号処理部が、前記定電圧電源部の入力電圧又は出力電圧を監視し、監視している電圧が低下したとき、前記第1スイッチング素子をOFFとするとともに、前記MOSトランジスタをONとすることを特徴とするハイブリッドリレー。
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