JP5324735B2 - 結晶方位測定方法及びその装置 - Google Patents

結晶方位測定方法及びその装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5324735B2
JP5324735B2 JP2006116496A JP2006116496A JP5324735B2 JP 5324735 B2 JP5324735 B2 JP 5324735B2 JP 2006116496 A JP2006116496 A JP 2006116496A JP 2006116496 A JP2006116496 A JP 2006116496A JP 5324735 B2 JP5324735 B2 JP 5324735B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sample
detector
crystal orientation
ray
angle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006116496A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007285993A (ja
Inventor
哲夫 菊池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rigaku Corp
Original Assignee
Rigaku Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rigaku Corp filed Critical Rigaku Corp
Priority to JP2006116496A priority Critical patent/JP5324735B2/ja
Publication of JP2007285993A publication Critical patent/JP2007285993A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5324735B2 publication Critical patent/JP5324735B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、ラウエ法による単結晶材料の結晶方位測定法及びそれを利用した結晶方位測定装置に関し、特に、側面反射ラウエ法を用いて単結晶材料の結晶方位測定する結晶方位測定方法及びその装置に関する。
単結晶材料は、結晶方位により機械的、電磁気的あるいは光学的性質が異なる、所謂、異方性を示す。これらの性質を利用してさまざまな機能素子が製作されている。
例えば、金属のNiをベースにした超耐熱合金は、ガスタービンやジェットエンジンのタービンブレードとして利用されている。その際、回転によってタービンブレードに生じる主応力軸と結晶軸の<100>とが平行であることが理想的であり、この状態が機械的強度が最も強い。これらの単結晶コンポーネントは、精密鋳造法によって結晶方位を制御しながら製作されるが、主応力軸と結晶軸が完全に一致して鋳造されるとは限らない。そこで、X線ラウエ法による結晶方位測定で理想方位からのずれを測定し、ある基準を定め、選別することが行なわれている。このずれ量を一次方位(Primary Orientation)と呼び、航空機搭載のタービンブレードでは、その測定が義務づけられている。さらに、主応力軸と接近した結晶軸<100>と直交する他の2つの結晶軸<100>の方位を2次方位((Secondary Orientation)と呼び、こられも参照値として記録している。特に、高性能を要求されるスペースシャトルのメインエンジンでは、一次方位だけでなく2次方位による選別も行なわれている。
ところで、X線回折法の一般的なテキストブックに紹介されているラウエ法は、透過ラウエ法および背面反射ラウエ法である。これらの装置は、入射X線に対し、X線像の記録メディアであるX線フィルムを垂直に配置する方法である。しかしながら、この透過ラウエ法では試料を薄片にしなければならず、そのため、上述した金属のタービンブレードなど、単結晶コンポーネントの検査には使用することができない。また、背面反射ラウエ法の他にも、以下の特許文献により知られるように、例えば、側面反射ラウエ法とでも呼ぶべき方法も既に知られている。
次の特許文献にある
英国特許公開公報第2107560号 特開昭58−75051号公報
しかしながら、上述した従来技術には、次の欠陥がある。
まず、従来のラウエ法では、試料の表面状態によっては、得られる画像の質が不鮮明になってしまい、場合によっては解析が不能となる。特に、上述したNiベースの超耐熱合金のような金属結晶では、その表面にある歪み層でX線が吸収されてしまい、そのため、十分に鮮明なラウエ斑点が観察できない場合がある。
添付の図6に、背面反射ラウエ法をNiベースの超耐熱合金に適用した一例を示す。この場合、エッチング処理した表面状態でないと解析は困難であることが多い。即ち、背面反射ラウエ法の様に、X線の回折角が高角となると、ラウエ斑点を形成するX線としては波長の長いX線が選択されるため、表面にある歪み層によるX線の吸収が顕著になるからである。測定面の処理をエッチングまで施すためには時間と手間がかかる欠点がある。
また、背面反射ラウエ法はX線フィルムやイメージングプレートを用いることから、手作業が入り、更には、現像処理時間も長く掛かり、効率的ではないという欠点がある。
更に、上記の特許文献により知られる側面ラウエ法は、回折角が90°付近の領域のラウエ斑点を利用することから、X線波長域は上述の背面反射ラウエ法よりも短波長となり、そのため、試料表面の歪み層を透過して内部の結晶層からの情報を得ることができる。なお、添付の図5には、この側面反射ラウエ法をNiベースの超耐熱合金に適用した例をしめす。この場合、エッチング処理した表面状態だけでなく、#600ラップ仕上げや切りっぱなしの表面状態でも解析可能な画像が得られる。更に角度域を低角に取った測定では、X線が更に短波長化されていることから、斑点の観察は容易になる。
ところで、出来るならば、測定試料の表面に何も処理を施さない鋳肌(As Cast)の状態で検査を行いたいという要望があるが、そのためには、鋳肌の歪み層を透過する短波長X線の利用が必要であり、出来る限り低角の回折角を利用することが望ましい。
しかしながら、上記の特許文献にある側面ラウエ法では、特に、大きな試料の場合には、X線CCDの有感面(蛍光板)と試料が衝突してしまい、測定配置が取れないことがあるという問題点がある。なお、かかる大きな試料の場合の一例としては、測定物として大形のタービンブレードやタービンブレードの翼部分にX線を当てて測定を行う場合や、単結晶コンポーネンツでベーン(Vane)と呼ばれる大形の部品などである。なお、特に、ω,ψ角を低角に設定しようとすると(図7を参照)、有感面と試料とがさらに衝突し易くなり、更には、X線CCDが試料の陰になってしまい、その有感面におけるデッドゾーンが大きくなり、そのため、X線CCDを有効に利用できないという不都合が生じる。
そこで、本発明は、上述した従来技術における問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、測定試料の表面に何も処理を施さない状態でも、或いは、歪んだ表層を持った試料でも測定を行うことを可能とする、側面反射ラウエ法を用いて単結晶材料の結晶方位測定する結晶方位測定方法及びその装置を提供することである。
本発明によれば、上記の目的を達成するため、まず、X線源からのX線を試料の測定表面に対して側方から入射して得られる反射X線回折像を、その一部にX線回折像を可視光像に変換する蛍光板を備えた検出器により検出することにより、当該試料の結晶方位を測定する結晶方位測定方法であって、前記検出器を、前記試料の測定表面から得られる反射X線回折像が投射される方向に配置されると共に、当該検出器の有感面が、当該反射X線回折像が投射される方向に対して傾斜して設定する結晶方位測定方法が提供される。
なお、本発明では、前記に記載された結晶方位測定方法において、更に、前記検出器を、その有感面が当該有感面と水平な方向に移動して設定することが好ましく、また、前記得られる反射X線回折像は、ラウエ像である。
加えて、本発明では、前記に記載された結晶方位測定方法において、X線の前記測定表面に対する入射角を20°〜30°に設定すると共に、前記X線回折像の投影される方向を、入射X線に対して40°〜60°に設定すると共に、前記検出器の有感面の傾斜角度を50°〜30°に設定したことが好ましく、更に、前記検出器の傾斜に伴って得られる検出結果を補正することが好ましい。
また、本発明によれば、やはり上記の目的を達成するため、X線源からのX線を試料の測定表面に対して側方から入射して得られる反射X線回折像を、その一部にX線回折像を可視光像に変換する蛍光板を備えた検出器により検出する結晶方位測定装置であって、前記検出器は、前記試料の測定表面から得られる反射X線回折像が投射される方向に配置されると共に、当該検出器の有感面が、当該反射X線回折像が投射される方向に対して傾斜して設定されている結晶方位測定装置が提供される。
そして、本発明では、前記に記載された結晶方位測定装置において、前記検出器は、回動機構を介して、その有感面が傾斜して設定可能に取り付けられていることが好ましく、そして、前記検出器は、更に、平行移動機構を介して、その有感面が、当該有感面と平行な方向に垂直な方向に移動可能に取り付けられていることが好ましい。
更に、本発明では、前記に記載された結晶方位測定装置において、更に、前記検出器の傾斜に伴って得られる検出結果を補正する手段を備えていることが、更には、前記検出器を、そのカメラ長を可変可能に取り付けていることが好ましい。
以上からも明らかなように、本発明によれば、歪んだ表層を持った試料でも、その結晶方位測定が可能となる。すなわち、試料の表面処理を施さなくても測定できることから、従来技術において必要とされた表面処理の作業が必要なく、又は、軽減されることから、例えばNi基超耐熱合金単結晶コンポーネンツを含め、その検査が迅速に行うことが可能になった。加えて、測定すべき試料が大きくても、試料と測定光学系とが干渉することなく、確実に、有感面を有効に利用してラウエ像による結晶方位の測定・検査が可能となる
以下、本発明の実施の形態について、添付の図面を参照して詳細に説明する。
まず、添付の図1には、本発明の一実施の形態になる、側面反射ラウエ法を用いた結晶方位測定装置が示されている。
この図1において、符号10はX線発生装置を示しており、このX線発生装置を構成するX線管により発生されたX線は、当該X線発生装置の一側面に取り付けられたコリメータ11を介して、その側面から所定の角度で、例えば、試料ステージ20の上に載置された、例えば、単結晶コンポーネンツなどの試料Sの表面に入射する。なお、大形の単結晶コンポーネンツなどでは、上記試料ステージ20が設けられないこともある。
一方、このX線が入射した試料Sの表面に対向する位置には、蛍光板30とCCDカメラ40とが設けられており、これにより、上記試料Sの表面で反射したX線は、上記蛍光板30上に試料のX線回折像(ラウエ像)を形成し、このX線回折像をCCDカメラ40により電気信号に変換する。そして、このCCDカメラ40からの電気信号は、上記CCDカメラなどを制御するためのカメラコントロール50を介してイメージグラバ60へ入力され、所定の画像処理などが実行される。
また、上記の図からも明らかなように、この結晶方位測定装置は、例えば、CCD等からなり、撮像したX線回折像(ラウエ像)などを表示する表示装置としてのディスプレイ71、入力装置としてのキーボード72やマウス73、各種の測定用のソフトウェアや測定結果などを電子的に記憶・格納するための記録装置としてのハードディスク(HD)74、更には、外部の情報記録媒体(例えば、CD−ROMやFD(フロッピー(登録査定)ディスク))から情報を入力し、又は、情報記録媒体へ情報を記録するためのCD−ROM装置75やFD装置76、測定結果を含む各種の情報を図面や文書などとして出力するためのプリンタ77、そして、例えば、CPUから構成され、結晶方位測定装置を構成する上記構成要素を含め、その全体を制御するためのコントロールPC70を備えている。
そして、上記図1において、破線の矢印で示すように、本発明になる結晶方位測定装置では、上記試料ステージ20の上に載置された試料Sに対するX線の入射角ωを自在に調整可能とするため、固定されたX線源とコリメータに対し、試料ステージ20を含む試料Sが、試料上のX線の照射点を中心にして、ω回動機構などによって回動可能なように取り付けられている。また、同時に、上記蛍光板30及びその背面に取り付けられたCCDカメラ40も、やはり回動機構など(図2の回動アームA1を参照)を介して、上記試料S表面でのX線入射位置に対して回動可能に取り付けられており、即ち、ψ角を任意の位置に設定することが出来る構成となっている。更に、上記試料S表面でのX線入射位置から蛍光板30表面までの距離(カメラ長)Lcについても、やはり自在に調整可能となるよう、これらの蛍光板30及びCCDカメラ40は、例えばスライド機構などによるカメラ長設定移動機構(例えば、以下の図2の回動アームA1上に取り付けられたスライド機構S1)の上に取り付けられている。
加えて、本発明になる結晶方位測定装置では、カメラ長を自在に調整可能となるようカメラ長設定移動機構の上に取り付けられており、CCDカメラ40をその背面に備えた上記蛍光板30は、更に、回動機構(例えば、図2の上記スライド機構S1に取り付けられた回動シャフトT1)などによって、その縦方向の中央部を中心として回転可能(τ回転)に構成されると共に、更には、図には破線の矢印で示すように、即ち、その有感面(蛍光板面)に平行に移動可能となるよう、例えば平行移動機構上に取り付けられている。なお、図中の符号Pは、反射X線回折像が投影される方向と直交する線(面)を示している。
次に、以上にその構造を述べた結晶方位測定装置における結晶方位測定方法、特に、側面反射の低角設定について、添付の図2を参照して説明する。
即ち、上記X線発生装置10の固定されたX線管とコリメータ11とにより取り出されたX線の方向に対し、上記ω回動機構により試料Sを図の矢印ω角の方向に回転移動する。このことにより、試料Sの表面(試料面)に対して、所望のω角度でX線を入射することが出来る。一方、試料面からの反射X線を受けてその表面に試料のX線回折像(ラウエ像)を形成する蛍光板30も、やはり回動アームA1により、所望の角度位置に調整することが出来る(図の矢印ψ角を参照)。それと共に、更には、スライド機構S1により、その蛍光板30の位置(即ち、カメラ長Lc)を調整することが可能である。そして、本発明では、加えて、図の矢印τで示すように、上記蛍光板30の試料面に対向する面の傾き角度τをも、例えば、回転機構によるτ回転部T1により、自在に変更することが出来る。
続いて、以上にその構造や設定方法について述べた結晶方位測定装置によれば、その測定の際、X線の入射角ω,ψ角およびカメラ長Lcを自由に設定できることを基礎として、検出器である蛍光板30、特に、その有感面をψ角方向に対向して配置することととなるが、その際、当該検出器の有感面をψ角方向に対して垂直に固定するのではなく、カメラ長だけ離れた位置において、垂直入射位置(図の破線300)からX軸と平行な回転軸310の周りに、角度τだけ回転して設定することが出来る。
即ち、このような機構にすることによれば、短波長のX線を検出するためにψ角を60°〜40°に設定することが可能となり、即ち、結晶方位測定装置で比較的短波長のX線(波長:0.3〜0.7オングストローム(Å))を利用することが出来る。なおかつ、上記の角度τを適宜に設定することにより、試料と検出器の有感面とが干渉(接触)しないよう、上記CCDカメラ40を含めた蛍光板30を設定し、有感面を有効に利用することが可能となる。ここでは、ω角が0°〜90°、ψ角が0°〜100°、そしてカメラ長Lcは35〜50mm程度の範囲で可変である。なお、低角の場合には、ω角はψ角に応じ30°〜20°程度に設定する。
また、上述したように、短波長のX線を利用可能にすることによれば、歪んだ表層を持った試料でも測定できることとなる。即ち、短波長のX線は歪んだ表層を透過し、内部の結晶部より生じるラウエ像を利用するが可能となることから、試料の表面処理を施さなくても、X線回折像による結晶方位の測定が可能になる。
このようにして、上記X線発生装置10(コリメータ11を含む)と検出器(代表的に蛍光板30を示す)を試料Sに対し、側面反射の低角設定を行なった場合の一例を、添付の図3に示す。即ち、ここで好ましいω,ψ,τ角については、短波長のX線を捕らえるためには、ψ角は40〜60°、それに伴って、ω角も20°〜30°の範囲で設定するのが好ましいことは既に述べた。その場合、適宜なτ角の設定範囲は、試料面と蛍光板30の面が略平行になる角(τ=90°−(ψ−ω))を最大振り角とし、試料Sと蛍光板30とが衝突しない位置、及び、蛍光板30が試料Sの影にならない位置である。ちなみに、蛍光板30の面と入射X線とが平行になるτ値は、τ=90°−ψ(=50°〜30°)である。実際には、目的の測定試料をセットしてラウエ像を得、試行錯誤的に、最適な各角度の設定がなされる。なお、本発明は上記の実施の形態に限定されることなく、例えば、検出器の有感面をψ角方向に対して垂直に固定するのではなく適宜に設定されることを条件として、最終的には、最適なω,ψ,τ角に固定した装置構成であっても良い。
一方、上記の図3からも明らかなように、上述したτ角の回転設定を含む結晶方位測定装置の構成では、試料Sの測定表面に対して、検出器(蛍光板30及びCCDカメラ40)が傾いて配置されることとなる。そのため、当該検出器により検出された結果の解析においては、図2の回折線方向を示すベクトルkの表現としてτ角の回転設定を含む若干の補正が必要となるが、これは、以下の式1によって、必要な計算を若干変更するだけで達成することが出来る。
Figure 0005324735
ここで、(XYZ)座標系に変換すると、以下の式2のようになる。
Figure 0005324735
なお、この場合の座標軸の定義を、添付の図4に示す。また、かかる計算は、例えば、上記記録装置としてのハードディスク(HD)74内に予め格納しておいたソフトウェアを利用することにより、例えば、コントロールPC70を構成するCPUにより、容易に実行することが出来る。
また、特に、大形単結晶コンポーネンツなど、大型の試料の測定に際しては、上記の図2に破線により示すように、即ち、上記図1において説明した検出器(蛍光板30及びCCDカメラ40)の平行移動機構によれば、より確実に、検出器(上記CCDカメラ40を含めた蛍光板30)の有感面(特に、蛍光板30の表面)が試料Sの表面と干渉(衝突)しないように設定して有効に利用することが可能となる。また、その有感面上にデッドゾーンを作るのを回避することが出来る。
以上に詳述した本発明になる結晶方位測定方法及びその装置によれば、従来の側面反射ラウエ法の欠点を克服し、歪んだ表層を持った試料でも、その結晶方位測定が可能となる。すなわち、試料の表面処理を施さなくても測定できることから、従来技術において必要とされた表面処理の作業が必要なく、又は、軽減されることから、例えばNi基超耐熱合金単結晶コンポーネンツを含め、その検査が迅速に行うことが可能になった。加えて、測定すべき試料が大きくても、試料と測定光学系とが干渉することなく、確実に、有感面を有効に利用してラウエ像による結晶方位の測定・検査が可能となるという優れた効果を奏する。
本発明の一実施の形態になる結晶方位測定装置の全体構成を示す図である。 上記結晶方位測定装置における側面反射の低角設定について説明する図である。 上記結晶方位測定装置における側面反射の低角設定における検出器の配置を示す上面図である。 上記結晶方位測定装置における補正計算における座標軸の定義を示す図である。 従来技術になる側面反射ラウエ法の一例を示す図である。 従来技術になる背面反射ラウエ法の一例を示す図である。 従来技術になる側面反射ラウエ法で生じる困難を示す図である。
符号の説明
10…X線発生装置(X線管)
11…コリメータ
20…試料ステージ
30…蛍光板30
40…CCDカメラ。

Claims (9)

  1. X線源からの短波長のX線を試料の測定表面に対して側方から入射して得られる反射X線回折像を、その一部にX線回折像を可視光像に変換する蛍光板を備えた検出器により検出することにより、当該試料の結晶方位を測定する結晶方位測定方法であって、
    前記X線を前記試料の測定表面に対して所望の角度ωで入射させ、
    前記検出器の有感面を、前記試料の測定表面上のX線入射点を通り、当該X線入射方向に対して直交し、かつ、前記試料の測定表面に平行な軸を中心として前記検出器を角度ψだけ回動させることで前記試料の測定表面から得られる反射X線回折像が投射される方向に配置して前記試料からの反射X線回折像を形成すると共に、当該検出器の有感面を、前記軸と平行な軸であり、かつ当該有感面を通る軸を中心として角度τ回転して設定し、前記試料と前記検出器の有感面とが接触しないようにすることを特徴とする結晶方位測定方法。
  2. 前記請求項1に記載された結晶方位測定方法において、更に、前記検出器を、その有感面が当該有感面と平行な方向に移動して設定することを特徴とする結晶方位測定方法。
  3. 前記請求項1に記載された結晶方位測定方法において、前記得られる反射X線回折像は、ラウエ像であることを特徴とする結晶方位測定方法。
  4. 前記請求項1に記載された結晶方位測定方法において、X線の前記測定表面に対する入射角を20°〜30°に設定すると共に、前記検出器の前記試料の測定表面上のX線入射点を通り、当該X線入射方向に対して直交し、かつ、前記試料の測定表面に平行な軸を中心とする回動角度ψを60°〜40°に設定し、前記検出器の有感面の前記軸と平行な軸であり、かつ当該有感面を通る軸を中心とした回転角度τを50°〜30°に設定したことを特徴とする結晶方位測定方法。
  5. 前記請求項1に記載された結晶方位測定方法において、更に、前記検出器の傾斜に伴って得られる検出結果を補正することを特徴とする結晶方位測定方法。
  6. X線源からの短波長のX線を試料の測定表面に対して側方から入射して得られる反射X線回折像を、その一部にX線回折像を可視光像に変換する蛍光板を備えた検出器により検出する結晶方位測定装置であって、
    前記X線を前記試料の測定表面に対して所望の角度ωで入射させるω回動機構と、
    前記検出器の有感面を、前記試料の測定表面上のX線入射点を通り、当該X線入射方向に対して直交し、かつ、前記試料の測定表面に平行な軸を中心として前記検出器を角度ψだけ回動させることで前記試料の測定表面から得られる反射X線回折像が投射される方向に配置して前記試料からの反射X線回折像を形成すると共に、当該検出器の有感面を、前記軸と平行な軸であり、かつ当該有感面を通る軸を中心として角度τ回転して設定し、前記試料と前記検出器の有感面とが接触しないようにするτ回動機構とを備えたことを特徴とする結晶方位測定装置。
  7. 前記請求項6に記載された結晶方位測定装置において、前記検出器は、更に、平行移動機構を介して、その有感面が、当該有感面と平行な方向に移動可能に取り付けられていることを特徴とする結晶方位測定装置。
  8. 前記請求項6に記載された結晶方位測定装置において、更に、前記検出器の傾斜に伴って得られる検出結果を補正する手段を備えていることを特徴とする結晶方位測定装置。
  9. 前記請求項6に記載された結晶方位測定装置において、更に、前記検出器を、そのカメラ長を可変可能に取り付けていることを特徴とする結晶方位測定装置。
JP2006116496A 2006-04-20 2006-04-20 結晶方位測定方法及びその装置 Active JP5324735B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006116496A JP5324735B2 (ja) 2006-04-20 2006-04-20 結晶方位測定方法及びその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006116496A JP5324735B2 (ja) 2006-04-20 2006-04-20 結晶方位測定方法及びその装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007285993A JP2007285993A (ja) 2007-11-01
JP5324735B2 true JP5324735B2 (ja) 2013-10-23

Family

ID=38757891

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006116496A Active JP5324735B2 (ja) 2006-04-20 2006-04-20 結晶方位測定方法及びその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5324735B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5464665B2 (ja) * 2010-09-29 2014-04-09 株式会社リガク X線結晶方位測定装置及びx線結晶方位測定方法
US11493460B2 (en) 2018-09-26 2022-11-08 Proto Patents Ltd. Back-reflection Laue detector and method of operating the same

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2107560A (en) * 1981-10-07 1983-04-27 Rolls Royce A method for determining the orientation of a crystal
JP3821414B2 (ja) * 1998-04-03 2006-09-13 株式会社リガク X線回折分析方法及びx線回折分析装置
JP4367820B2 (ja) * 2001-03-28 2009-11-18 株式会社リガク X線反射率測定装置
JP3741208B2 (ja) * 2001-11-29 2006-02-01 株式会社ニコン 光リソグラフィー用光学部材及びその評価方法
JP2003329619A (ja) * 2002-05-10 2003-11-19 Nippon Steel Corp X線による試料表面観察装置ならびにx線による金属の結晶状態評価方法
JP3706110B2 (ja) * 2003-02-07 2005-10-12 株式会社リガク X線分析装置及びx線分析方法
JP4226973B2 (ja) * 2003-08-21 2009-02-18 株式会社リガク 結晶試料保持装置を備えたx線結晶方位測定装置
JP3904543B2 (ja) * 2003-10-14 2007-04-11 株式会社リガク X線結晶方位測定装置及びx線結晶方位測定方法
JP2005233718A (ja) * 2004-02-18 2005-09-02 Rigaku Corp 試料の結晶方位のカラーマッピング方法及び装置
JP3919756B2 (ja) * 2004-02-27 2007-05-30 株式会社リガク X線結晶方位測定装置とそれを使用する結晶試料保持装置、並びに、それに使用する結晶定方位切断方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007285993A (ja) 2007-11-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5838114B2 (ja) X線トポグラフィ装置
JP4676244B2 (ja) X線撮像装置
CN110726742B (zh) X射线分析装置及其光轴调整方法
JP2008177579A (ja) 動的ウエハ応力処理装置
JPWO2019008620A1 (ja) X線ct装置
JP5324735B2 (ja) 結晶方位測定方法及びその装置
WO2017104186A1 (ja) Ebsd検出装置
JP2014025746A (ja) X線応力測定方法とその装置
JP4589882B2 (ja) 背面反射x線回折像観察装置
JP7129624B2 (ja) X線検出器及び当該x線検出器の制御方法
JP5145854B2 (ja) 試料分析装置、試料分析方法および試料分析プログラム
US7620149B2 (en) Characterization of three-dimensional distribution of defects by X-ray topography
JP2007240510A (ja) X線トポグラフィー測定装置、および、x線トポグラフィー測定方法
JP6842084B2 (ja) 携帯型3軸応力測定装置
CN110608827B (zh) 基于单色x射线衍射的单晶或定向晶检测系统
JP2007017276A (ja) 刃先の検査方法および検査装置
Wüst et al. 3‐D Scanning Acoustic Microscope for Investigation of Curved‐Structured Smart Material Compounds
Zhang et al. Alignment of sample position and rotation during in situ synchrotron X-ray micro-diffraction experiments using a Laue cross-correlation approach
JP2007155480A (ja) 表面測定装置
JP6217400B2 (ja) X線計測用機器およびそのスリット板
JP2010139482A (ja) X線ビームの断面強度分布を測定するための方法
JP2006105748A (ja) ビーム入射を伴う分析方法
JP2005345288A (ja) マッハツェンダー干渉計及びマッハツェンダー干渉計による光学素子の検査方法
JP2014022174A (ja) 試料台およびそれを備えた電子顕微鏡
JP2009244228A (ja) 光波干渉測定装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081217

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110214

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110222

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110422

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111018

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120724

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120921

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130305

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130531

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20130607

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130702

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130719

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5324735

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

SG99 Written request for registration of restore

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R316G99

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

SG99 Written request for registration of restore

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R316G99

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S803 Written request for registration of cancellation of provisional registration

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R316805

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S803 Written request for registration of cancellation of provisional registration

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R316805

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250