JP5323335B2 - 光学素子ユニット及び光学素子の支持方法 - Google Patents

光学素子ユニット及び光学素子の支持方法 Download PDF

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Description

本発明は、露光プロセスのための光学素子ユニットに関するものであり、特にマイクロリソグラフィシステムの光学素子ユニットに関するものである。また本発明は、この種の光学素子ユニットを含む露光装置に関するものである。さらに本発明は、光学素子を支持するための方法に関する。マイクロ電子デバイス、特に半導体デバイスを製造するためのフォトリソグラフィにおいて、またはそのようなフォトリソグラフィプロセスにおいて使用されるマスクまたはレチクルなど、デバイスを製造する際に本発明を使用することができる。
一般に、半導体デバイスなどのマイクロ電子デバイスを製造する際に使用される光学系は、その光学系の光路内にレンズ、ミラー及びグレーティングなど複数の光学素子を含む。照明系の一部として、この種の光学素子は露光プロセスにおいて協働して、光源から与えられる光をマスク、レチクルまたはこれに類するものに投影する。投影光学系の一部として、この種の光学素子は露光プロセスにおいて協働して、マスク、レチクルまたはこれに類するものに形成された画像をウェハーなど基板に転写する。上記光学素子は、通常1つまたはそれ以上の機能的に別個の光学素子グループにまとめられる。別個の光学素子ユニットによってこれらの別個の光学素子グループを保持することができる。
レンズなど少なくとも主に屈折性の光学素子を含む光学素子グループは、ほとんどの場合、通常光軸と呼ばれる光学素子の直線共通対称軸を有する。さらに、この種の光学素子グループを保持する光学素子ユニットは、しばしば細長く実質的に管状のデザインを持ち、そのため一般に鏡筒と呼ばれる。
半導体デバイスの小型化が進行しているので、常にこの種の半導体デバイスを製造するために使用される光学系の解像度を向上する必要に迫られている。このような解像度向上の必要性は、光学系の開口数の増大及び結像精度の向上の必要性に拍車をかけていることは明らかである。さらに、高品質の半導体デバイスを確実に得るために、高度な結像精度を示す光学系を提供することが必要であるばかりでなく、露光プロセス全体を通じてまた光学系の全寿命にわたって高い精度を維持する必要がある。
結像精度に関して生じる問題の1つは、それぞれの光学素子を保持する素子を通じて光学素子へ応力が導入されることである。光学素子へ導入される応力はいくつもの原因を持つ可能性がある。1つの原因は光学素子自体の質量分布及び光学素子を支持する支持素子の位置及び分布であり、これは光学素子内にある種の質量誘起応力分布を引き起こす。
この種の応力の別の原因は、光学素子とその支持構造との間の熱膨張係数の差である。光学素子とその支持構造との熱膨張反応の差は光学素子とその支持構造との間のずれを生じる。光学素子間の接続剛性に応じて、この熱誘起のずれは多かれ少なかれこの接続によって妨害される。この熱誘導のずれの方向に剛性である接続は、光学素子へかなりの応力を導入する。上記の露光系において、この問題は主に光学素子のラジアル方向すなわち光学素子の主延長平面(plane of main extension)内またはその平面に平行に生じる。
この問題に対処するものとして、例えば、複数のコネクタ素子を通じてレンズと接するレンズ用のリング形ホルダを提供する、Bacichに対する米国特許第4,733,945号が既知である。このコネクタ素子は、ホルダと一体に形成され、レンズの外円周に接着される。コネクタ素子は熱膨張時にレンズに導入される応力が軽減されるようにレンズのラジアル方向に柔軟性を持つリーフスプリングを含む。ただし、この解決法は、レンズとホルダがひとたび接着されると、ホルダに対するレンズのポジションの修正または調整が多少の努力ではそれ以上ほとんど不可能であるという欠点を持つ。
この問題の解決法は、例えば、Oshino他に対する米国特許第6,859,337号により既知となっている。この場合、コネクタ素子は、レンズに取り付けられる第一のコネクタ部をホルダリングに接続される第二のコネクタ部に接続する縦に整列された2つのリーフスプリングを含む。リーフスプリング素子は上述のラジアル方向の柔軟性を与える。コネクタ素子はホルダと一体的に形成されず、ホルダに取外し可能に取り付けられる。ただし、この解決法は、コネクタ素子をホルダリングに取り付けるとき例えば締め付けトルクのためにリーフスプリング素子に事前応力及び変形が導入されることを避けるために相当の努力が必要であるということである。そうしなければ、光学素子へ付加的応力を導入することになるだろう。
光学素子に導入されるこの種の応力は、光学素子の材料内部に局所異方性を生じ、いわゆる応力誘導の複屈折効果を引き起こす可能性がある。この複屈折は偏光を変化させ、これは特に照明系において生じるとき特に欠点となる。
これに関連して、照明系は、通常、露光装置の動作中、投影光学系に比べてかなり大きい温度変動を受けやすいことに留意しなければならない。これは、照明系には通常能動的冷却回路が配備されないためである。従って、投影光学系における設定値からの温度の偏差が1K未満に維持されるのに対して、照明系における温度偏差は通常6Kまでの範囲、時には10Kまでの範囲となる。
一般に、光学素子の複屈折効果及び変形は光学系の光学性能を劣化させる。従って、これをできる限り回避または補償することが望ましい。
この種の悪影響を避けるための1つの方法は、光学素子の光学的に使用されるエリアと支持構造が光学素子と接触する位置との間のスペースを、支持構造を通じて導入される応力を減少するのに十分な大きさにすることである。このような解決法は例えばEbinuma他に対する米国特許第6,867,848 B2号によって既知となっている。この場合、中間支持リングがレンズに接着接続される。中間支持リングは、レンズの熱膨張係数に合致する熱膨張係数を有する。中間支持リングはラジアル方向に柔軟性を持つコネクタを通じて異なる熱膨張係数を持つ外側支持リングに接続される。
この種の中間支持リングは、外部支持構造を通じて導入される応力の軽減のために十分なスペースを与えるが、熱膨張係数を適合化させる必要があるためかなりコスト高であるという欠点を有する。さらに、これはさらなる境界面を生じ、さらなる位置誤差を引き起こす。
米国特許第4,733,945号公報 米国特許第6,859,337号公報 米国特許第6,867,848号公報
従って、本発明の目的は、少なくともある程度まで上記の欠点を改善し、光学系特に露光プロセスにおいて使用される光学系の良好かつ長期的に安定しかつ信頼できる結像特性を提供することにある。
本発明のさらなる目的は、露光プロセスにおいて使用される光学素子の光学的に使用されるエリアへの応力の導入を容易にかつ確実に軽減することにある。
これらの目的は、一方で光学素子に接触する第一のコネクタ部及び光学素子ホルダに接触する第二のコネクタ部を有しかつ光学素子の主延長平面に対する略平行平面における第一のコネクタ部と第二のコネクタ部との間の回転を防止するコネクタ素子が提供される場合、良好かつ長期的な信頼できる結像特性が得られると言う教示に基づく本発明に従って達成される。このような回転を防止することは、第一のコネクタ部と第二のコネクタ部を接続する部品への、従って光学素子への例えば締め付けトルクなどによって生じる変形及び事前応力の導入を防止することにもなる。
他方で、本発明は、変形起因結像誤差を補償するために、光学素子ユニットにおいて1つの光学素子ユニット軸を規定する所定数の光学素子のために同数のコネクタ素子が用意され、かつこの複数の光学素子のうち1つの光学素子のコネクタ素子がこの複数の光学素子のうち別の1つの光学素子のコネクタ素子に対して光学素子ユニット軸の周りで回転する場合良好かつ長期的な信頼できる結像特性が得られるという教示に基づく。別個の光学素子のコネクタ素子間の相対的な回転角度は、補償に関与するコネクタ素子の数及び光学素子の数に応じて左右される。この回転によって、光学系の全体的な結像誤差が少なくとも軽減されるように、それぞれの光学素子の質量誘起変形による結像誤差が少なくとも部分的に相殺できることが判るだろう。
従って、本発明の第一の態様に従えば、光学素子、コネクタ素子及び光学素子ホルダを含む光学素子ユニットが提供される。光学素子は主延長平面並びに外円周を有し、かつラジアル方向を規定する。コネクタ素子は光学素子と光学素子ホルダを接続し、コネクタ素子は外円周で光学素子に接続される第一のコネクタ部と光学素子ホルダに接続される第二のコネクタ部を有する。第一のコネクタ部と第二のコネクタ部は少なくとも1つのカップリング部を通じて接続され、カップリング部はラジアル方向に柔軟性を持ち、かつ主延長平面に対する略平行平面における第一のコネクタ部と第二のコネクタ部との間の回転を実質的に防止する。
本発明の第二の態様に従えば、所定の光路の光を与える照明系と、この光路内に配置されかつマスクを受けるマスク設置位置と、光路端に位置しかつ基板を受ける基板設置位置と、光路内でマスク設置位置と基板設置位置との間に配置される投影光学系を含む、マスクに形成されたパターンの画像を基板に転写するための露光装置が提供される。照明系及び投影光学系の少なくとも一方は本発明の第一の態様に従った光学素子ユニットを含む。
本発明の第三の態様に従えば、N個の光学素子と少なくとも1つの光学素子ホルダを含む光学素子ユニットが提供される。N個の光学素子の各々はM個のコネクタ素子を通じて少なくとも1つの光学素子ホルダで支持され、コネクタ素子はN個の光学素子のそれぞれ1つの外円周に沿って実質的に均等に配分される。N個の光学素子は光学素子ユニット軸を規定する。N個の光学素子のうちの異なる光学素子のコネクタ素子は、変形起因結像誤差を補償するために、光学素子ユニット軸の周りで相互に対して相対的回転角度で回転する。相対的回転角度は実質的に下記の式に合致する:
α=360°/M・N
本発明の第四の態様に従えば、所定の光路の光を与える照明系と、この光路内に配置されかつマスクを受けるマスク設置位置と、光路端に位置しかつ基板を受ける基板設置位置と、光路内でマスク設置位置と基板設置位置との間に配置される投影光学系を含む、マスクに形成されたパターンの画像を基板に転写するための露光装置が提供される。照明系及び投影光学系の少なくとも一方は本発明の第三の態様に従った光学素子ユニットを含む。
本発明の第五の態様に従えば、光学素子、コネクタ素子及び光学素子ホルダを含む光学素子ユニットが提供される。光学素子は、主延長平面並びに外円周を有し、かつラジアル方向を規定する。コネクタ素子は光学素子と光学素子ホルダを接続し、コネクタ素子は、外円周で光学素子に接続される第一のコネクタ部と光学素子ホルダに接続される第二のコネクタ部を有する。第一のコネクタ部と第二のコネクタ部は少なくとも1つのカップリング部を通じて接続され、カップリング部はラジアル方向に柔軟性を持ち、第一のコネクタ部は少なくとも1つの接触素子を持つ接触部を含み、第一のコネクタ部は接触位置で少なくとも1つの接触素子を通じて光学素子に接続される。接触位置は光学素子の外円周の5%から10%までの割合を占める。
本発明の第六の態様に従えば、所定の光路の光を与える照明系と、この光路内に配置されマスクを受けるマスク設置位置と、光路端に位置し基板を受ける基板設置位置と、光路内でマスク設置位置と基板設置位置との間に配置される投影光学系を含む、マスクに形成されたパターンの画像を基板に転写するための露光装置が提供される。照明系及び投影光学系の少なくとも一方は、本発明の第五の態様に従った光学素子ユニットを含む。
本発明の第七の態様に従えば、第一のステップにおいて光学素子及び光学素子ホルダを用意するステップを含む、光学素子を支持するための方法が提供される。光学素子は主延長平面並びに外円周を有し、かつラジアル方向を規定する。第二のステップにおいて、コネクタ素子が用意され、光学素子と光学素子ホルダがコネクタ素子を通じて接続され、コネクタ素子は外円周で光学素子に接続される第一のコネクタ部及び光学素子ホルダに接続される第二のコネクタ部を有する。第一のコネクタ部と第二のコネクタ部は、ラジアル方向に柔軟性をもたらしかつ主延長平面に対する略平行平面における第一のコネクタ部と第二のコネクタ部との間の回転を実質的に防止するように接続される。
本発明の第八の態様に従えば、所定の光路の光を与える照明系を用意するステップと、マスクを用意しこの光路内にマスクを配置するステップと、基板を用意し光路端に基板を配置するステップと、投影光学系を用意し光路内でマスクと基板との間に投影光学系を配置するステップと、本発明の第七の態様に従った方法を用いて照明系及び投影光学系の少なくとも一方の少なくとも1つの光学素子を支持するステップと、照明系及び投影光学系を用いてマスクに形成されたパターンの画像を基板に転写するステップを含む、マスクに形成されたパターンの画像を基板に転写するための方法が提供される。
本発明の第九の態様に従えば、N個の光学素子を用意し少なくとも1つの光学素子ホルダを用意するステップと、M個のコネクタ素子を通じて少なくとも1つの光学素子ホルダにこのN個の光学素子の各々を支持するステップを含む、複数の光学素子を支持するための方法が提供される。コネクタ素子はN個の光学素子のそれぞれ1つの外円周に沿って実質的に均等に配分される。N個の光学素子は光学素子ユニット軸を規定する。N個の光学素子の各々を支持するステップは、変形起因結像誤差を補償するために、N個の光学素子のうち異なる光学素子のコネクタ素子を光学素子ユニット軸の周りで相互に対して相対的回転角度で回転させるステップを含み、相対的回転角度は実質的に下記の式に合致する。
α=360°/M・N
本発明の第十の態様に従えば、所定の光路の光を与える照明系を用意するステップと、マスクを用意し光路内にマスクを配置するステップと、基板を用意し光路端に基板を配置するステップと、投影光学系を用意し光路内でマスクと基板との間に投影光学系を配置するステップと、本発明の第九の態様に従った方法を用いて照明系及び投影光学系の少なくとも一方の少なくとも1つの光学素子を支持するステップと、照明系及び投影光学系を用いてマスクに形成されたパターンの画像を基板に転写するステップを含む、マスクに形成されたパターンの画像を基板に転写するための方法が提供される。
本発明の第十一の態様に従えば、第一のステップにおいて光学素子及び光学素子ホルダを用意するステップと、第二のステップにおいて、コネクタ素子を用意し、コネクタ素子を通じて光学素子と光学素子ホルダを接続するステップとを含む、光学素子を支持するための方法が提供される。光学素子は主延長平面並びに外円周を有し、かつラジアル方向を規定する。コネクタ素子はラジアル方向に柔軟性を持ち、外円周で光学素子に接続される第一のコネクタ部を有する。第一のコネクタ部は少なくとも1つの接触パッドを持つ接触部を含み、第一のコネクタ部は少なくとも1つの接触パッドを通じて接触位置で光学素子に接続され、接触位置は光学素子の外円周の5%から10%までの割合を占める。
本発明の第十二の態様に従えば、所定の光路の光を与える照明系を用意するステップと、マスクを用意しこの光路内にマスクを配置するステップと、基板を用意し光路端に基板を配置するステップと、投影光学系を用意し光路内でマスクと基板との間に投影光学系を配置するステップと、本発明の第十一の態様に従った方法を用いて照明系及び投影光学系の少なくとも一方の少なくとも1つの光学素子を支持するステップと、照明系及び投影光学系を用いてマスクに形成されたパターンの画像を基板に転写するステップを含む、マスクに形成されたパターンの画像を基板に転写するための方法が提供される。
本発明の上述の態様はマイクロリソグラフィ用途に使用されることが好ましい。ただし、他の任意のタイプの露光プロセスにも本発明を使用できることは明らかである。
さらに、本発明の上述の態様は、この種の露光プロセスにおいて使用される照明系に使用されることが好ましい。ただし、他の任意の光学素子、特に露光プロセスにおいて使用される投影レンズに本発明を使用できることが判るだろう。
本発明のさらなる実施態様は、従属請求項及び添付図面を参照する好ましい実施態様に関する以下の説明から明らかになるだろう。特許請求の範囲において明確に言及されるか否かに関係なく開示される形態の全ての組合せは本発明の範囲に属する。
・第一の実施態様
以下に、照明系102、マスク103、投影光学系104及び基板105を含む本発明に従った露光装置101の第一の好ましい実施態様について、図1から6までを参照しながら説明する。
露光装置101は、マスク103に形成されたパターンの画像を基板105に転写するよう適合されている。このために、照明系102は露光でマスク103を照明する。投影光学系104はマスク103に形成されたパターンの画像を基板105例えばウェハーまたはこれに類するものに投影する。
このために、照明系102は、光源106及びレンズ、ミラー、グレーティングまたはこれに類するものなど複数の光学素子107−110を含む。光学素子107から109までは本発明に従った第一の光学素子ユニット111の第一のハウジング111.1内部に保持される。光学素子107−110は協働してマスク103を照明する露光の光束を規定する。
投影光学系104は、レンズ、ミラー、グレーティングまたはこれに類するものなど複数の光学素子112−114を含む。光学素子112−114は本発明に従った第二の光学素子ユニット115の第二のハウジング115.1内部に保持される。光学素子112−114は協働してマスク103に形成されたパターンの画像を基板105に転写する。
光学素子107−109は実質的に水平に整列した第一の光学素子ユニット軸111.2を規定する。光学素子112−114は実質的に水平に整列した第二の光学素子ユニット軸を規定する。ただし、本発明の他の実施態様の場合第一及び第二の光軸の他のアライメントを選択できることが判るだろう。
光学素子107−110及び112−114の形状並びに光学素子ユニット111及び115のその他の構成部品の形状は図1において非常に単純化されていることに留意しなければならない。現実には、これらの構成部品を任意に複雑な設計のものとすることができることが判るだろう。特に光学素子107−109及び112−114は任意に複雑な形状の湾曲表面を持つこと可能性がある。
特に図2から判る通り、照明系102の第一の光学素子ユニット111はホルダ116を含む。その外円周で、ホルダ116はハウジング111.1の他の部品(図2には示されていない)に接続される。ホルダ116は、光学素子107(この場合にはレンズ)の外円周107.1に均等に配分される3つのコネクタ素子117を通じて光学素子107を保持する。
レンズ107は第一の光学素子ユニット軸111.2に対して直角を成す主延長平面(plane of main extension)を有する。レンズ107は回転対称であり、各レンズポイントでラジアル方向R及び接線方向Tを形成する。
各コネクタ素子117は、レンズ107に接続される第一のコネクタ部117.1及びホルダ116に接続される第二のコネクタ部117.2を含む。第一のコネクタ部117.1は第一のカップリング部117.3及び第二のカップリング部117.4を通じて第二のコネクタ部117.2に接続される。第一のカップリング部117.3と第二のカップリング部117.4は、レンズ107の接線方向Tに整列するように、第二のコネクタ部117.2の両側に配置される。第一のカップリング部117.3と第二のカップリング部117.4は、第二のコネクタ部117.2に対して対称的に配置される。そこで、次に、主に第一のカップリング部117.3について説明する。
第一のコネクタ部117.1、第二のコネクタ部117.2、第一のカップリング部117.3及び第二のカップリング部117.4は、適切な材料の1つの固形ブロックから例えばエロージョンプロセスによって一体的に形成される。第一のコネクタ部117.1は、第二のコネクタ部117.2、第一のカップリング部117.3及び第二のカップリング部117.4を取り囲む環状形状を有する。従って、特に剛性の第一のコネクタ部117.1によって非常に安定した形態が得られる。
第一のカップリング部117.3は、レンズ107のラジアル方向Rにおいて高い柔軟性を有する。第一のカップリング部117.3は、第一のリンク素子117.5及び隣接する第二のリンク素子117.6を含み、その第一のリンク素子117.5及び隣接する第二のリンク素子117.6は、平行でありかつ第二のコネクタ部117.2に対する第一のコネクタ部117.1の平行ガイドまたその逆を形成する。
このために、第一のリンク素子117.5は、第一のコネクタ部117.1に隣接して配置された薄い第一の屈曲部117.7及び第二のコネクタ部117.2に隣接して配置された薄い第二の屈曲部117.8を含む。第一の屈曲部117.7と第二の屈曲部117.8との間に、第一のリンク素子117.5は、比較的厚く、そのためレンズ107の主延長平面に対する平行平面における第一の屈曲部117.7及び第二の屈曲部117.8の剛軟度よりずっと高い剛軟度をこの平面において有する、剛性の第一の中間部117.9を有する。
接線方向Tに沿った第一の屈曲部117.7及び第二の屈曲部117.8の各々の寸法は、接線方向Tに沿った第一のリンク素子117.5の全長の僅か10%ほどである。従って、第一のリンク素子117.5はラジアル方向Rにしか柔軟性を持たず、他の方向においては実質的に剛性である。
同様に、第二のリンク素子117.6は、第一のコネクタ部117.1に隣接して配置された薄い第三の屈曲部117.10及び第二のコネクタ部117.2に隣接して配置された薄い第四の屈曲部117.11を含む。第三の屈曲部117.10と第四の屈曲部117.11との間に、第二のリンク素子117.6は、比較的厚く、そのためレンズ107の主延長平面に対する平行平面における第三の屈曲部117.10及び第四の屈曲部117.11の剛軟度よりずっと高い剛軟度をこの平面において有する剛性の第二の中間部117.12を有する。
接線方向Tに沿った第三の屈曲部117.10及び第二の屈曲部117.11の各々の寸法は、接線方向Tに沿った第二のリンク素子117.6の全長の僅か10%ほどである。従って、第二のリンク素子117.6はラジアル方向Rにしか柔軟性を持たず、他の方向においては実質的に剛性である。
ただし、本発明の他の実施態様の場合、リンク素子の少なくとも1つについて別の設計を選択することができることが判るだろう。特に、リンク素子のうち少なくとも1つを1枚バネとすることができる。
レンズ107はクオーツ材から作られるのに対して、ホルダ116はアルミニウム合金から作られる。従って、レンズ107はホルダ116の熱膨張係数(約24.1・10-6-1)よりずっと低い熱膨張係数(約5.1・10-7-1)を持つ。従って、それぞれの構成部品内において所与の温度変化があるとき、レンズ107の熱膨張はホルダ116の熱膨張よりずっと小さい。このような熱膨張の差によるレンズ107への大きな応力の導入を避けるために、第一のカップリング部117.3及び第二のカップリング部117.4は、ラジアル方向Rにおける高い柔軟性により、レンズ107とホルダ116との間の相対的な移動に対して低い抵抗しか与えない。図に示される実施態様において、ラジアル方向における第一のカップリング部117.3及び第二のカップリング部117.4の剛性は低く約50N/mmである。ただし、コネクタ素子に使用される材料に応じて、ラジアル方向における他の値の剛性を得ることができる。
特に図4及び5から判る通り、第二のコネクタ部117.2はヘッド部117.13及びベース部117.14を有する。ヘッド部117.13は第一のカップリング部117.3及び第二のカップリング部117.4を通じて第一のコネクタ部117.1に接続される。ベース部117.14は2本のネジ118を通じてホルダ116に接続される。ヘッド部117.13とベース部117.14は、第二のコネクタ部117.2の2つのL字形スロットで形成されるリーフスプリングの形のヒンジ素子117.15を通じて接続される。
このヒンジ素子117.15は、レンズ107の主延長平面に対して略平行な軸の周りでヘッド部117.13とベース部117.14が相対的に回転できるようにする。従って、ヒンジ素子117.15はベース部117.14の底面とホルダ116の接触面との間の不整合を補償することができる。このようにして、このような不整合によりレンズ107に導入されるかなりの応力が回避される。
第二のコネクタ部117.2に対して対称に配置された2つのカップリング部117.3及び117.4を持つ設計は、非常に安定した信頼できる構造をもたらす。ただし、本発明のその他の実施態様の場合、第一のコネクタ部と第二のコネクタ部を接続する単一のカップリング部でも十分の場合があることが判るだろう。さらに、レンズ107の主延長平面における第一と第二のコネクタ部の相対的回転を防止する第一と第二のコネクタ部の間の他の任意のタイプの平行ガイド機構を選択できることも判るだろう。
図4及び5から判る通り、特に第一のコネクタ部117.1は、レンズの円周に沿って分離された5つの接触パッド117.18によって形成された5つの接触素子を持つ接触部117.17を含む。レンズ107はレンズ107の接触面107.3の接触位置107.2で接触部117.17に接続される。接触面107.3は、レンズの主延長平面に対して直角を成す実質的に円筒形表面であり、レンズ107の外円周に位置する。
接触部117.17及び5つの接触パッド117.18は、レンズ107の接触面107.3の曲率に合致する曲率を有する。接触パッド117.18とレンズ107の接触面107.3との間に小さいギャップが形成される。各接触パッド117.18の領域の接触部117.17に通じる充填穴119を通じてそれぞれのギャップに接着剤が充填される。接着剤はその後硬化して接触部117.17をレンズ107に接着させる。
本発明の1つの態様に従えば、それぞれの接触部117.17はレンズ107の外円周の約8%を占める。ただし、本発明の他の実施態様の場合、それぞれのコネクタ素子との間のレンズの接触位置はレンズの外円周の他の割合を占めることができ、5%から10%までの範囲が好ましい。これは、コネクタ素子117によるレンズの三点支持を維持しつつレンズとの間の接触面積が比較的広いので、レンズ107に導入される応力が比較的広い面積に分布されて、その結果レンズ107の変形が低く維持されるという利点がある。
間隔を置いて配置される接触パッドは、レンズ107とコネクタ素子117との間の安定した接続を保証しながら、この接続が単一の連続した接着剤の層によってもたらされない、と言う利点を持つ。従って、接着剤の収縮、エージングまたはその他の変質はレンズ107の単一の連続面積にせん断荷重を導かず、複数の小さな接触面積によってこの種の効果によるレンズ107に導入される応力を軽減することになる。
コネクタ素子117はレンズ107の熱膨張係数に近い熱膨張係数(1.6・10-6-1)を持つインバールで作られる。これによってレンズ107とコネクタ素子117との間の熱膨張反応の差によりレンズ107に導入される応力が軽減される。これによって、構成部品の熱膨張に対処するために接着剤が受けるせん断応力が軽減される。
コネクタ素子117をホルダ116に取り付けるために、ベース部117.14は2本のネジ118を通じてホルダ116にネジ止めされる。ネジ118を締めるとき、締め付けトルクは第2のカップリング部の変形を生じ、これは、技術上既知の装置において、レンズ107の主延長平面に対する略平行平面における第一のコネクタ部117.1と第二のコネクタ部117.2との間の相対的回転を引き起こす。このような第一のコネクタ部117.1と第二のコネクタ部117.2との間のこのような相対的な回転は、レンズ107に付加的な応力を導入し、これが、光学系の光学的性能を劣化させることになる。
本発明の1つの態様に従えば、第一のカップリング部117.3と第二のカップリング部117.4によってもたらされる平行ガイド機構は、レンズ107の主延長平面に対する略平行平面における第一のコネクタ部117.1と第二のコネクタ部117.2との間の相対的回転を防止する。従って、このような取り付け動作による応力の導入は軽減され、光学素子ユニット111の組立て中の応力を避けるために必要な努力は小さくなる。
解除可能に取り付けられるコネクタ素子117は、コネクタ素子117のうち1つまたはそれ以上のネジ118を一時的に緩めることによって後刻アセンブリを再調整できるようにすることが判るだろう。それぞれのコネクタ素子117の取付け及び/または再調整をさらに容易にするために、単純な細長いプレートの形の取付け治具(図には示されていない)をコネクタ素子117に取り付けることができる。取付け治具はコネクタ素子117と重なり、ネジ切り穴と係合しそれによって第一のコネクタ部117.1と第二のコネクタ部117.2との間の相対的ポジションを固定するネジによって第一のコネクタ部117.1及び第二のコネクタ部117.2に固定される。当然、ネジ接続の代わりに、第一のコネクタ部117.1と第二のコネクタ部117.2との間の相対的ポジションを固定する他の任意の適切な接続を選択することができる。
第一の光学素子ユニット軸111.2に沿ってレンズ107及びそれが取り付けられたコネクタ素子117の概略図を示す図6から判る通り、縦置きレンズ107(すなわち、垂直配列の主延長平面を有する)は2つのコネクタ素子117によって下から支えられ、1つのコネクタ素子によって上から保持される。
図6において点線輪郭121で示される通り、本発明の他の態様に従えば、レンズ107を部分的にしか光学的に使用しない本発明の他の変形において、レンズ107の主延長平面に対して平行にコネクタ素子によってレンズ107に与えられる保持力成分123の保持力線122が光学的に使用されるエリア124外部にあるようにコネクタ素子を配置することができる。これは、光学的に使用されるエリアがそれぞれのコネクタ素子(輪郭121によって示される)と保持力線122の交差位置との間の部分に接触しない構成によって達成できる。
言い換えると、図6に示される通り、レンズ107の光学的に使用されるエリア124は保持力線122の交差位置に対して偏心的に配置される。この場合、この交差位置はレンズ107の中心107.4にある。ただし、特に非回転対称の光学素子の場合、交差位置を他の任意の適切な位置にすることができる。
レンズ107を縦置き配置する場合、下部コネクタ素子(輪郭121によって示される)は常に保持力成分を与える。ただし、当然、この原理は主延長平面の他の方位特に水平方位の光学素子に応用することもできる。従って、この保持力成分は光学素子の熱膨張時のみ生じる場合もある。
図7は、露光装置101の動作中すなわちマスク103に形成されたパターンの画像が本発明に従った対応する方法に従って基板105に転写されるとき使用される本発明に従った光学素子を支えるための方法の好ましい実施態様のブロック図を示している。
第一のステップ125において、第一の光学素子ユニット111を含む照明系102、マスク103、投影光学系104及び基板105が用意される。このステップ125の第一の部分ステップ126において、光学素子107及び上述の形態を有するホルダ116が用意される。このステップ125の第二の部分ステップ127において、上述の形態を有するコネクタ素子117が用意され、上述の配置をもたらすために光学素子107及びホルダ116に接続される。さらなる部分ステップにおいて、露光装置101のその他の全ての構成部品を用意した後、ステップ128において、マスク103に形成されたパターンの画像が、光学素子107を持つ照明系102及び投影光学系104を用いて基板105に転写される。
・第二の実施態様
次に、第二の光学素子ユニット115の形の本発明に従った光学素子ユニットの第二の好ましい実施態様について、図1及び8を参照しながら説明する。
図8は、第二の光学素子ユニット軸115.2に沿って上方から見た第二の光学素子ユニット115の部分概略図を示している。より明確に言うと、図8は、その第一のコネクタ素子129が第一のホルダ130に取り付けられているレンズ112の形の第一の光学素子及びその第二のコネクタ素子131が第二のホルダ132に取り付けられているレンズ113の形の第二の光学素子の概略図を示している。
第一のコネクタ素子129及び第二のコネクタ素子131はコネクタ素子117に対応するので、その設計及び機能に関してここではコネクタ素子117に関する上述の説明に言及するのみである。さらに、第一のホルダ132及び第二のホルダ132はホルダ116に対応するので、その設計及び機能に関して、ここではホルダ116に関する上述の説明に言及するのみである。この場合にも、第一のコネクタ素子129及び第二のコネクタ素子131はそれぞれ第一のレンズ112及び第二のレンズ113の円周に沿って均等に配分される。
既述の通り、この場合にも、本発明の1つの態様に従えば、それぞれのコネクタ素子129、131のそれぞれの接触部はそれぞれのレンズ112、113の外円周の約8%を占める。ただし、本発明の他の実施態様の場合、レンズとそれぞれのコネクタ素子との接触位置はレンズの外円周の他の割合を占めることができ、5%から10%までの範囲が好ましい。これは、コネクタ素子129、131を通じてそれぞれのレンズ112、113に対する三点支持を維持しながらレンズ112、113との接触面積が比較的広いので、レンズの円周方向の変形(それぞれレンズ112、113の質量分布によって誘導され、それぞれいわゆるレンズ112、113の波状変形を引き起こす)が減少し、それによってこの種の変形による結像誤差を軽減すると言う利点を有する。
さらにこの波状変形から引き起こされる投影光学系104の全体的結像誤差を軽減するために、第一のコネクタ素子129及び第二のコネクタ素子131は下記の共通式に従って相対的回転角度で互いに対して相対的に回転される。
α=360°/M・N (1)
ここで、Nは補償に関与する光学素子の数であり、Mは補償に関与する各光学素子のコネクタ素子の数である。従って、図に示される実施態様において(この場合、M=2、N=3)、第一のコネクタ素子129及び第二のコネクタ素子131は、第二の光学素子軸115.2の周りで相互に下記の式に対応する相対的回転角度で相対的に回転される。
α=360°/M・N=360°/2・3=60°
従って、第一のレンズ112及び第二のレンズ113の波状変形の効果は、最適の場合相互に相殺し、または波状及び関連するそれぞれの結像誤差が第一のレンズ112と第二のレンズ113に関して異なる振幅を有する場合、少なくとも部分的に補償される。
本発明の他の実施態様の場合、補償に関与する光学素子は隣り合わせである必要なないことが判るだろう。それらは、光学素子ユニット軸に沿って他の光学素子によって分離されることも可能である。例えば、第一のレンズ112及び最後のレンズ114がこの補償に関与する場合もある。さらに、数式1の普遍性によってすでに示されているように、この補償に別の数の光学素子並びに別の数のコネクタ素子を使用することができる。
・第三の実施態様
次に、光学素子ユニット211の形の本発明に従った光学素子ユニットの第三の好ましい実施態様について図1及び9を参照しながら説明する。光学素子ユニット211は図1の露光装置101の光学素子ユニット111に取って代わることができる。その設計及び機能に関して、光学素子ユニット211は光学素子ユニット111とほぼ一致するので、ここでは主にその相違点について述べる。特に、同様の部品には100を加えた参照番号が与えられる。
図9は光学素子ユニット211のコネクタ素子217の概略部分断面図(図3の線IX−IXに沿った断面)を示している。光学素子ユニット111のコネクタ素子117と比べた場合のコネクタ素子217の唯一の相違は、第一のコネクタ部217.1の接触部217.17のデザインにある。
第一のコネクタ部217.1は、レンズ207に形成される円周窪みまたは溝207.5の中へ(ラジアル方向Rへ)調整可能に突き出す(解除可能に取り付けられる)接触素子217.18を持つ接触部217.17を含む。ただし、本発明の他の実施態様の場合、突起を光学素子に形成し、対応するくぼみを第一のコネクタ部に形成することができる。
接触素子217.18はレンズ207に接触する他のコネクタ素子217の接触素子とともに、(例えば、レンズ207の光軸に沿った)積極的接続(positive connection)及び(例えば、レンズ207の円周方向に沿った)摩擦接続の両方を通じてレンズを保持する力を与える。
接触パッド117.18のうちの1つに取って代わる接触素子218.18以外、第一のコネクタ素子217は第一の実施態様に関して説明されたコネクタ素子117と同一である。本発明の他の実施態様の場合、他の接触パッド117.18(全ての接触パッド117.18の場合さえある)を各々そのような調整可能な接触素子と取り替えることができる。
主延長平面がレンズ107の水平面に対して平行であるか僅かに傾斜するようにレンズ207が取り付けられる場合、接触部217.17に取り付けられかつレンズ207に作用する重力の少なくとも一部を(周知の方法で)補償する1つまたは複数のリーフスプリング素子(図9において点線輪郭233で示される)によってレンズ207をさらに支えることができる。
リーフスプリング素子233は、一端で接触部217.17に取り付けられるリーフスプリングセクション233.1を有する。レンズ207に接触する接触ヘッド233.2はリーフスプリング素子233の他方の端に配置される。接触ヘッド233.2は完全摩擦接触でレンズに接触するか、または接着剤でレンズ207に接続される。
リーフスプリング素子233は必ずしもレンズ207のレンズ下面に接触する必要はない。例えば、本発明の別の実施態様の場合、接触部217.17に取り付けられるリーフスプリング素子はレンズの溝207.5の中へ突き出して(ラジアル方向Rへ)図9において点線輪郭235で示される通り、また米国特許第7,006,308号(Sudoh)によって既知の通り(その開示全体は参照として本明細書に組み込まれる)、レンズ207と接触することも可能である。
さらに、リーフスプリング233に加えてまたはその代わりに、レンズ207と接触部217.17とを接着させる接触パッド234を配備することができる。当然、レンズ207の空間方位に関係なくこの種の解決法を選択することができる。
さらに、本発明の他の実施態様の場合、リーフスプリング233(単独でまたは接触パッド234と組み合わせて)を接触素子217.18の代わりに使用できる(すなわち、この場合接触素子217.18が省略される)ことが判るだろう。
・第四の実施態様
次に、光学素子ユニット311の形の本発明に従った光学素子ユニットの第四の好ましい実施態様について図1及び10を参照しながら説明する。光学素子ユニット311は図1の露光装置101の光学素子ユニット111に取って代わることができる。光学素子ユニット311は、その基本設計及び機能に関して光学素子ユニット111にほぼ一致するので、ここでは主に相違点について述べる。特に同様の部品には200を加えた参照番号が与えられる。
図10は光学素子ユニット311のコネクタ素子317の概略部分断面図(図3の線IX−IXに沿った断面)を示している。光学素子ユニット111のコネクタ素子117と比べた場合のコネクタ素子317の唯一の相違は、第一のコネクタ部317.1の接触部317.17のデザインにある。より正確に言うと、コネクタ素子317がレンズ307に接着される際に介在するそれぞれの接触パッド317.18(接触パッド117.18に取って代わる)はリーフスプリング素子336の一端に形成される(半径方向Rに柔軟性を持つように配置される)。他方の端に、リーフスプリング素子336は接触部317.17に(最終的に解除可能に)接続される。従って、言い換えると、米国特許第6,825,998 B2号(Yoshida)(その開示全体が参照として本明細書に組み込まれる)から既知のものと同様の接触部317.17とレンズ307との間の接続が与えられる。
それぞれの接触パッド117.18に取って代わるリーフスプリング素子336以外、第一のコネクタ素子317は第一の実施態様に関して説明したコネクタ素子117と同一である。
・第五の実施態様
次に、光学素子ユニット411の形の本発明に従った光学素子ユニットの第五の好ましい実施態様について、図1及び11を参照しながら説明する。光学素子ユニット411は図1の露光装置の光学素子ユニット111に取って代わることができる。光学素子ユニット411は、その基本設計及び機能に関して光学素子ユニット111にほぼ合致するので、ここでは主に相違点について述べる。特に、同様の部品には300を加えた参照番号が与えられる。
図11は、光学素子ユニット411のコネクタ素子417の概略部分断面図(図3の線IX−IXに沿った断面)を示している。光学素子ユニット111の光学素子117と比べた場合の光学素子417の唯一の相違は第一のコネクタ部417.1の接触部417.17のデザインにある。より正確に言うと、レンズ407と接触部417.17との接触は、クランピング構造437(接触パッド117.18に取って代わる)によって得られる。クランピング構造は接触部417.17に形成される支持面417.18及びレンズ407の半径方向の突起407.6を(周知の方法で)締め付ける、関連するクランピング素子437.1を含む。
図に示される実施態様において1つだけクランピング構造437が配備されるが、本発明の他の実施態様の場合それぞれのコネクタ素子に複数のクランピング構造を配備できることが判るだろう。
それぞれの接触パッド117.18に取って代わるリーフスプリング素子336以外、第一のコネクタ素子317は第一の実施態様において説明されるコネクタ素子117と同一である。
以上、本発明は、縦置き光学素子を持つ照明系102及び横置き光学素子を持つ投影光学系104を含む応用に関してのみ説明されている。しかし、異なる方位の光学素子を持つ照明系及び投影光学系に本発明を応用できることが判るだろう。
さらに、回転対称または非回転対称形状の如何なる光学素子に本発明を使用できることが判るだろう。例えば、光学素子は、主延長平面において少なくとも部分的に任意の曲線かつ/または少なくとも部分的に多角形の形状を持つものであってもよい。
最後に、以上、本発明をマイクロリソグラフィ用途についてのみ説明してきた。しかし、本発明を他の結像プロセスにおいて使用できることは明らかであろう。
本発明に従った光学素子ユニットの好ましい実施態様を含む本発明に従った露光装置の好ましい実施態様の概略図である。 図1の光学素子ユニットの一部の概略斜視図である。 図1の光学素子ユニットの他の一部の概略上面斜視図である。 図3の部分の概略底面斜視図である。 図1の光学素子ユニットの一部の概略断面斜視図である。 図1の光学素子ユニットの構成部品の相対的配置を示す概略図である。 本発明に従った光学素子を支持するための方法の好ましい実施態様を含む本発明に従ったマスクに形成されたパターンの画像を基板に転写するための方法の好ましい実施態様のブロック図である。 本発明に従った光学素子ユニットの他の好ましい実施態様の構成部品の相対的配置を示す概略図である。 本発明に従った光学素子ユニットの他の好ましい実施態様の一部分の概略断面図である。 本発明に従った光学素子ユニットの他の好ましい実施態様の一部分の概略断面図である。 本発明に従った光学素子ユニットの他の好ましい実施態様の一部分の概略断面図である。
符号の説明
101 露光装置
102 照明系
103 マスク
104 投影光学系
105 基板
106 光源
107〜110 光学素子
111、115 光学素子ユニット
111.2 光学素子ユニット軸
112〜114 光学素子
116 ホルダ
117 コネクタ素子
117.1、117.2 コネクタ部
117.3、117.4 カップリング部
117.5、117.6 リンク素子
117.13 ヘッド部
117.14 ベース部
117.15 ヒンジ素子
117.17 接触部
117.18 接触パッド
118 ネジ
124 光学的使用エリア
129、131 コネクタ素子
130、132 ホルダ
207、307、407 レンズ
211、311、411 光学素子ユニット
217、317、417 コネクタ素子
233、336 リーフスプリング素子
437 クランピング構造

Claims (24)

  1. 光学素子と、
    コネクタ素子と、
    光学素子ホルダと、
    を含み、
    前記光学素子は、主延長平面並びに外円周を有しかつラジアル方向を規定し、
    前記コネクタ素子は前記光学素子と前記光学素子ホルダを接続し、
    前記コネクタ素子は、前記外円周で前記光学素子に接続される第一のコネクタ部及び前記光学素子ホルダに接続される第二のコネクタ部を有し、
    前記第一のコネクタ部と前記第二のコネクタ部が少なくとも1つのカップリング部を通じて接続され、
    前記カップリング部は、前記ラジアル方向に柔軟性を持ち、かつ前記主延長平面に対する略平行平面における前記第一のコネクタ部と前記第二のコネクタ部との間の回転を実質的に防止し、
    前記カップリング部は、前記光学素子の前記主延長平面に対して垂直な方向に剛性であり、
    前記カップリング部は、前記ラジアル方向に沿って前記第二のコネクタ部に対して相対的に前記第一コネクタ部を平行にガイドする平行ガイド機構を形成する第一のリンク素子及び第二のリンク素子を備える
    ことを特徴とする光学素子ユニット。
  2. 記第一のリンク素子は前記第一のコネクタ部と前記第二のコネクタ部を連結し、
    前記第二のリンク素子は前記第一のコネクタ部と前記第二のコネクタ部を連結し、
    前記第一のリンク素子と前記第二のリンク素子は略平行である、
    請求項1に記載の光学素子ユニット。
  3. 前記第一のリンク素子は第一のリーフスプリング素子を含み、前記第二のリンク素子は第二のリーフスプリング素子を含み、前記第一のリーフスプリング素子と前記第二のリーフスプリング素子は略平行であるか、
    前記第一のリンク素子は前記第一のコネクタ部に隣接する第一の屈曲部及び前記第二のコネクタ部に隣接する第二の屈曲部を含み、前記第二のリンク素子は前記第一のコネクタ部に隣接する第三の屈曲部及び前記第二のコネクタ部に隣接する第四の屈曲部を含む、
    の何れか一方である、請求項に記載の光学素子ユニット。
  4. 前記第一のリンク素子は前記第一の屈曲部と前記第二の屈曲部との間に第一の中間部を含み、該第一の中間部は前記光学素子平面に対する平行平面における前記第一の屈曲部及び前記第二の屈曲部の剛軟度より大きい剛軟度を前記光学素子平面に対する前記平行平面において有するか、
    前記第二のリンク素子は前記第三の屈曲部と前記第四の屈曲部との間に第二の中間部を含み、該第二の中間部は前記光学素子平面に対する平行平面における前記第一の屈曲部及び前記第二の屈曲部の剛軟度より大きい剛軟度を前記光学素子平面に対する前記平行平面において有する、
    の少なくとも何れか一方である、請求項に記載の光学素子ユニット。
  5. 前記カップリング部は第一のカップリング部であり、
    前記第一のコネクタ部と前記第二のコネクタ部が第二のカップリング部を通じて接続され、
    前記第二のカップリング部は、前記ラジアル方向において柔軟性を持ち、かつ前記主延長平面に対する略平行平面における前記第一のコネクタ部と前記第二のコネクタ部との間の回転を防止し、
    前記第一のカップリング部及び前記第二のカップリング部が前記第二のコネクタ部に対して略対称に配置される、
    請求項1に記載の光学素子ユニット。
  6. 前記第二のコネクタ部がベース部、ヘッド部及びヒンジ素子を含み、
    前記ベース部が前記光学素子ホルダに接続され、
    前記ヘッド部が前記カップリング部に接続され、
    前記ヒンジ素子が前記ベース部と前記ヘッド部を接続し、かつ前記ラジアル方向に対して略平行の軸の周りで前記ベース部と前記ヘッド部との間の相対的回転を許容し、
    前記ヒンジ素子が少なくとも1つの屈曲部か少なくとも1つのリーフスプリング素子の少なくとも何れか一方を含み、
    前記ベース部が少なくとも1つのネジ接続によって前記光学素子ホルダに接続される、
    請求項1に記載の光学素子ユニット。
  7. 前記第一のコネクタ部は少なくとも1つの接触素子を持つ接触部を含み、
    前記第一のコネクタ部は前記少なくとも1つの接触素子を通じて接触位置で前記光学素子に接続され、
    前記少なくとも1つの接触素子は、接触パッド、前記光学素子の対応する窪みと係合する突起、前記光学素子の対応する突起と係合する窪みのうち少なくとも1つである、
    請求項1に記載の光学素子ユニット。
  8. 前記少なくとも1つの接触素子は接触パッドであり、かつ前記接触部及び前記接触パッドのうち少なくとも一方が前記接触位置において前記光学素子の曲率に適合するか、
    前記第一のコネクタ部は複数の接触パッドを含み、該接触パッドが前記光学素子の前記外円周に沿って間隔を置いて配置される、
    の少なくとも何れか一方である、請求項に記載の光学素子ユニット。
  9. 前記第一のコネクタ部が、接着ボンド、積極的接続及び摩擦接続のうち少なくとも1つを通じて前記光学素子に接続される、請求項1に記載の光学素子ユニット。
  10. 前記光学素子は、前記主延長平面に対して略直角を成す接触面を有し、
    前記第一のコネクタ部は前記接触面で前記光学素子に接続される、請求項1に記載の光学素子ユニット。
  11. 複数のコネクタ素子が用意され、
    前記コネクタ素子が前記光学素子の前記外円周に沿って配分される、請求項1に記載の光学素子ユニット。
  12. 前記光学素子ユニットは光学的に使用されるエリアを有し、
    前記コネクタ素子の各々は、少なくとも前記光学素子の熱膨張時に、前記光学素子に対して保持力成分を与え、該保持力成分が前記主延長平面に対する平行平面において保持力線上にあり、該保持力線が交差位置で交差し、前記コネクタ素子が、前記光学的に使用されるエリアが前記交差位置に対して偏心的に配置されるように前記光学素子の前記外円周に沿って配分されるか、
    前記コネクタ素子の各々は、少なくとも前記光学素子の熱膨張時に、前記光学素子に対して保持力成分を与え、前記保持力成分が前記主延長平面に対する平行平面において保持力線上にあり、前記コネクタ素子が、前記光学的に使用されるエリアが前記それぞれのコネクタ素子と前記保持力線の交差位置との間の前記保持力線の部分に接触しないように、前記光学素子の前記外円周に沿って配分される、
    の少なくとも何れか一方である、請求項11に記載の光学素子ユニット。
  13. 前記光学素子は第一の光学素子であり、かつ前記光学素子ホルダは第一の光学素子ホルダであり、
    N個の光学素子が用意され、前記第一の光学素子が前記N個の光学素子の一部を形成し、
    前記N個の光学素子の各々がM個のコネクタ素子を通じて前記第一の光学素子ホルダ及び少なくとも1つの第二の光学素子ホルダのうちの1つに支持され、
    前記コネクタ素子が前記N個の光学素子のそれぞれ1つの外円周に沿って実質的に均等に配分され、
    前記N個の光学素子が光学素子ユニット軸を規定し、
    前記N個の光学素子のうちの異なる光学素子の前記コネクタ素子が、変形起因結像誤差を補償するために前記光学素子ユニット軸の周りで互いに対して実質的に下記の式に合致する相対的回転角度で回転される、
    α=360°/M・N
    請求項1に記載の光学素子ユニット。
  14. 前記光学素子ユニット軸に沿って前記N個の光学素子のうち少なくとも2つの光学素子のうち少なくとも1つが少なくとも1つの光学素子によって分離され、前記N個の光学素子のうち少なくとも2つの光学素子が相互に隣接するか、
    前記N個の光学素子のうち少なくとも1つの前記コネクタ素子の前記相対的回転角度が変形起因結像誤差の前記補償を調節するために調節可能である、
    の少なくとも何れか一方である、請求項13に記載の光学素子ユニット。
  15. マスクに形成されたパターンの画像を基板に転写するための露光装置であって、
    所定の光路を持つ光を与える照明系と、
    前記光路内に配置されかつ前記マスクを受けるマスク設置位置と、
    前記光路端に配置されかつ前記基板を受ける基板設置位置と、
    前記光路内で前記マスク設置位置と前記基板設置位置との間に配置される投影光学系とを含み、
    前記照明系及び前記投影光学系の少なくとも一方は、光学素子、コネクタ素子及び光学素子ホルダを含む光学素子ユニットを含み、
    前記光学素子は、主延長平面並びに外円周を有しかつラジアル方向を規定し、
    前記コネクタ素子は、前記光学素子と前記光学素子ホルダを接続し、
    前記コネクタ素子は、前記外円周で前記光学素子に接続される第一のコネクタ部及び前 記光学素子ホルダに接続される第二のコネクタ部を有し、
    前記第一のコネクタ部と前記第二のコネクタ部が少なくとも1つのカップリング部を通じて接続され、
    前記カップリング部は、前記ラジアル方向に柔軟性を持ち、かつ前記主延長平面に対する略平行平面における前記第一のコネクタ部と前記第二のコネクタ部との間の回転を実質的に防止し、
    前記カップリング部は、前記光学素子の前記主延長平面に対して垂直な方向に剛性であり、
    前記カップリング部は、前記ラジアル方向に沿って前記第二のコネクタ部に対して相対的に前記第一コネクタ部を平行にガイドする平行ガイド機構を形成する2つのリンク素子を備える
    ことを特徴とする露光装置。
  16. 前記主延長平面が水平面に対して傾斜する、請求項15に記載の露光装置。
  17. 光学素子と、
    コネクタ素子と、
    光学素子ホルダと、
    を含み、
    前記光学素子は、主延長平面並びに外円周を有しかつラジアル方向を規定し、
    前記コネクタ素子は、前記光学素子と前記光学素子ホルダを接続し、
    前記コネクタ素子は、前記外円周で前記光学素子に接続される第一のコネクタ部及び前記光学素子ホルダに接続される第二のコネクタ部を有し、
    前記第一のコネクタ部と前記第二のコネクタ部が少なくとも1つのカップリング部を通じて接続され、該カップリング部は前記ラジアル方向に柔軟性を持ち、
    前記第一のコネクタ部は、少なくとも1つの接触素子を持つ接触部を含み、かつ前記第一のコネクタ部は前記少なくとも1つの接触パッドを通じて接触位置で前記光学素子に接続され、
    前記接触位置は前記光学素子の前記外円周の所定の割合を占め、該所定の割合が5%から10%までの範囲であり、
    前記カップリング部は、前記光学素子の前記主延長平面に対して垂直な方向に剛性であり、
    前記カップリング部は、前記ラジアル方向に沿って前記第二のコネクタ部に対して相対的に前記第一コネクタ部を平行にガイドする平行ガイド機構を形成する2つのリンク素子を備える
    ことを特徴とする光学素子ユニット。
  18. 前記所定の割合が7%から8.5%までの範囲である、請求項17に記載の光学素子ユニット。
  19. 前記接触部及び前記接触素子のうち少なくとも一方は前記接触位置で前記光学素子の曲率に適合するか、
    前記第一のコネクタ部は複数の接触素子を含み、かつ前記接触素子は前記光学素子の前記外円周に沿って間隔を置いて配置されるか、
    前記第一のコネクタ部は接着ボンド、積極的接続及び摩擦接続のうち少なくとも1つを通じて前記光学素子に接続される、
    の少なくとも何れか1つである、請求項17に記載の光学素子ユニット。
  20. 複数のコネクタ素子が用意され、前記コネクタ素子が前記複数のコネクタ素子の一部を成し、
    前記複数のコネクタ素子が実質的に等しい設計のものであり、
    前記コネクタ素子が前記光学素子と前記光学素子ホルダを接続し、
    前記コネクタ素子が前記光学素子の前記外円周に略均等に配分される、請求項17に記載の光学素子ユニット。
  21. 光学素子を支持するための方法であって、
    第一のステップにおいて、前記光学素子及び光学素子ホルダを用意し、前記光学素子は主延長平面及び外円周を有しかつラジアル方向を規定し、
    第二のステップにおいて、コネクタ素子を用意し、該コネクタ素子を通じて前記光学素子と前記光学素子ホルダを接続し、前記コネクタ素子が前記外円周で前記光学素子に接続される第一のコネクタ部及び前記光学素子ホルダに接続される第二のコネクタ部を有し、前記ラジアル方向に柔軟性を与えかつ主延長平面に対する略平行平面における前記第一のコネクタ部と前記第二のコネクタ部との間の回転を実質的に防止するように前記第一のコネクタ部と前記第二のコネクタ部が接続され、前記第一のコネクタと前記第二のコネクタの接続部は、前記光学素子の前記主延長平面に対して垂直な方向に剛性であり、
    前記第一のコネクタと前記第二のコネクタの接続部は、前記ラジアル方向に沿って前記第二のコネクタ部に対して相対的に前記第一コネクタ部を平行にガイドする平行ガイド機構を形成する2つのリンク素子を備える
    ことを特徴とする方法。
  22. 前記第一のコネクタ部は、前記ラジアル方向に沿って前記第二のコネクタ部に対して平行にガイドされる、請求項21に記載の方法。
  23. マスクに形成されたパターンの画像を基板に転写するための方法であって、
    所定の光路の光を与える照明系を用意するステップと、
    前記マスクを用意し、前記光路内に前記マスクを配置するステップと、
    前記基板を用意し、前記光路端に前記基板を配置するステップと、
    投影光学系を用意し、前記光路内で前記マスクと前記基板との間に前記投影光学系を配置するステップと、
    光学素子を支持するための方法を用いて前記照明系及び前記投影光学系の少なくとも一方の少なくとも1つの光学素子を支持するステップと、
    前記マスクに形成された前記パターンの画像を前記照明系及び前記投影光学系を用いて前記基板に転写するステップと、
    を含み、
    前記光学素子を支持する方法は、
    前記光学素子及び光学素子ホルダを用意し、前記光学素子が主延長表面並びに外円周を有しかつラジアル方向を規定する、第一のステップと、
    コネクタ素子を用意し、かつ該コネクタ素子を通じて前記光学素子と前記光学素子ホルダを接続し、前記コネクタ素子が前記外円周で前記光学素子に接続される第一のコネクタ部及び前記光学素子ホルダに接続される第二のコネクタ部を有し、前記第一のコネクタ部及び前記第二のコネクタ部は、前記ラジアル方向に柔軟性を与えかつ前記主延長平面に対する略平行平面における前記第一のコネクタ部と前記第二のコネクタ部との間の回転を実質的に防止するように接続される、第二のステップと、を含み
    前記第一のコネクタと前記第二のコネクタの接続部は、前記光学素子の前記主延長平面に対して垂直な方向に剛性であり、前記第一のコネクタと前記第二のコネクタの接続部は、前記ラジアル方向に沿って前記第二のコネクタ部に対して相対的に前記第一コネクタ部を平行にガイドする平行ガイド機構を形成する2つのリンク素子を備える
    ことを特徴とする方法。
  24. 前記少なくとも1つの光学素子を支持するステップは、前記主延長平面が水平面に対して傾斜するように前記光学素子を支持するステップを含む、請求項23に記載の方法。
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