JP5315300B2 - 電動膨張弁 - Google Patents

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Description

本発明はバルブ技術に関し、特に電動膨張弁に関するものである。
従来の電動膨張弁はステッピングモータの原理を利用して、コイルにより磁気ローター部品を駆動して正逆方向に回動させ、磁気ローター部品の回転運転をシャフトの上下運動に変換し、シャフトによりそれに接続されたニードル弁を動かして上昇や降下を行い、電動膨張弁の流量の大きさを制御する。
従来技術において、ストップロッドと、滑りリングと、スプリングレールとは、いずれも磁気ローターの外部に設置されるため、電動膨張弁の体積が非常に大きい。また磁気ローターとシャフトは射出成形により一緒に固定して接続される。
使用において、一般的に二つの方案を採用し、一つは磁性体をシャフトと一緒に動かせるが、運動中に磁性体とコイルとの相対的な位置が変化してしまうため、磁性能を十分に発揮することに影響を与える。一方、もう一つは磁性体に対して一つの軸方向に移動できる制限機構を加えて、このように、磁気ローターは、同時に位置決めばねにより生じる位置決めるために下向きのばね圧力と、ニードル弁がシャフトにより伝達した下向きの軸方向力とを受けて、磁気ローターはこれら二つの力の作用で、磁気ローターの摩擦抵抗が大きくなり、円滑性が悪化しつつスチック現象を発生しやすくなり、また、磁気ローターの製造に対して同軸度の精度に要求が高いことである。
特許文献1に開示された電動膨張弁は、ストップロッドと、滑りリングと、スプリングレールとを磁気ローターの内側に設置しているが、以下のような欠点が存在する。即ち、磁気ローターはシャフトの軸方向に固定的に接続され、磁気ローターは相変わらずニードル弁がシャフトにより伝達した下向きの軸方向力を受けるため、磁気ローターの円滑性が悪いことである。ストップロッドと磁気ローターとを一体に射出成形するため、止める過程において、磁気ローター上の磁粉が脱落しやすく、同時に、ストップロッドと滑りリングとの係合の余裕が比較的に小さいことである。滑りリングとスプリングレールが弁座から突出された円柱部位に取り付けられており、弁座が引張り加工により成形されるため、弁座の突出する円柱部位の同軸度を確保することが困難である。また、弁座コアの用量が多すぎて、騒音が発生しやすくなる。
特開2006−348962号公報
そこで、本発明は、磁気ローターが軸方向力を受けずに、磁気ローターをより円滑に回動させることを実現できる電動膨張弁を提供することを課題とする。
本発明の他の課題は、以下の記載により明らかとなる。
上記課題は、以下の各発明によって解決される。
請求項1記載の発明は、磁気ローターと、下端にニードル弁を有するシャフトとを含む電動膨張弁において、
出力軸をさらに含み、前記磁気ローターは前記出力軸に被せて固定され、前記出力軸と前記シャフトが軸方向に滑り接続され、かつ円周方向に伝動接続され
前記出力軸の下端又は前記シャフトの上端に非円形の穴が設置され、前記シャフトの上端又は前記出力軸の下端に穴に対応する柱体が設置されており、前記柱体が前記穴に挿入され、
前記出力軸の下端または前記シャフトの上端にシュートが設置されて、前記シャフトの上端または前記出力軸の下端に前記シュートに対応するスライドブロックが設置されており、前記スライドブロックが前記シュートに挿入され、
前記出力軸の下端または前記シャフトの上端の穴にキー溝が設置され、前記シャフトの上端または前記出力軸の下端にキーを固定に設けられて、前記キーと前記キー溝と遊びを有して嵌め合わされ、
位置決めバネをさらに含み、前記位置決めバネの上部が前記電動膨張弁の弁ケージの先端に接触し、
前記出力軸の上部に凹溝が設置されて、前記位置決めバネの下部が前記凹溝に挿入されて前記出力軸に接触しており、
前記磁気ローターの内部に、前記弁ケージに対して固定されたナットを有し、該ナットの内周面の雌ネジと前記シャフトの外周面の雄ネジとが伝動接続されており、
前記出力軸の下面から突設された前記下端が前記ナットの先端に回転可能に挿入されると共に、前記ナットの先端が前記出力軸の下面の支持面に当接し、前記出力軸が前記支持面によって前記位置決めバネの下部と前記ナットの先端との間で支持されていることを特徴とする電動膨張弁である。
本発明に係る電動膨張弁によれば、出力軸とシャフトが軸方向に滑り接続され、かつ円周方向に伝動接続されることにより、磁気ローターはシャフトにより伝達された軸方向力を受けず、磁気ローターを円滑に回転することができる。
本発明の実施例2に係る電動膨張弁の構造模式図 本発明の実施例2に係る電動膨張弁におけるナットの構造模式図 本発明の実施例3に係る電動膨張弁の構造模式図
以下、図面を参照するとともに具体的な実施例により、本発明をさらに詳しく説明する。
実施例1
本発明は電動膨張弁を提供し、磁気ローターと、シャフトとを含み、そのうち、出力軸をさらに含み、前記磁気ローターは前記出力軸に被せて設けられ、前記出力軸と前記シャフトが軸方向に滑り接続され、かつ円周方向に伝動接続される。
そのうち、出力軸とシャフトとを接続する形態は以下のようである。
方案1では、出力軸の下端又はシャフトの上端に非円形の穴が設置され、シャフトの上端又は出力軸の下端に穴に対応する柱体が設置されており、柱体が穴に挿入される。方案1において、出力軸の下端の直径はシャフトの上端の直径より大きいと、出力軸の下端に非円形穴が設置され、シャフトの上端に当該穴に対応する柱体が設置されており、当該柱体が穴に挿入される。
使用において、磁気ローターにより出力軸を動かし回転させると、出力軸は下端の非円形穴を介し当該穴に挿入されたシャフトを動かし回転させる。シャフトは回転においてナットと螺合して軸線方向に沿って移動し、シャフトの上端の柱体が出力軸の下端の非円形穴内に自由にスライドすることができ、軸方向力を出力軸に伝達させない。したがって、磁気ローターは軸方向に移動することがなく、磁気ローターは回転運動しかしない。
逆に、出力軸の下端の直径がシャフトの上端の直径より小さければ、シャフトの上端に非円形の穴が設置され、出力軸の下端に当該穴に対応する柱体が設置される。
または、方案2では、出力軸の下端または前記シャフトの上端にシュートが設置されて、前記シャフトの上端または出力軸の下端に前記シュートに対応するスライドブロックが設置されており、前記スライドブロックが前記シュートに挿入される。方案2において、出力軸の下端の直径がシャフトの上端の直径より大きいと、出力軸の下端にシュートが設置され、シャフトの上端に当該シュートに対応するスライドブロックが設置されて、当該スライドブロックがシュートに挿入される。逆に、出力軸の下端の直径がシャフトの上端の直径より小さいと、シャフトの上端にシュートが設置され、出力軸の下端に当該シュートに対応するスライドブロックが設置される。方案2における出力軸とシャフトとの運行プロセスは方案1と同様であるため、ここで贅言しない。
または、方案3では、出力軸の下端またはシャフトの上端の穴にキー溝が設置され、シャフトの上端または出力軸の下端にキーが固定して設けられて、キーとキー溝とが遊びを有して嵌め合わされる。方案3において、出力軸の下端の直径がシャフトの上端の直径より大きいと、出力軸の下端の穴にキー溝が設置され、シャフトの上端に当該キー溝に対応するキーが固定して設けられて、当該キーがキー溝に挿入される。逆に、出力軸の下端の直径がシャフトの上端の直径より小さいと、シャフトの上端の穴にキー溝が設置され、出力軸の下端に当該キー溝に対応するキーが固定して設けられる。
本発明の実施例1に係る電動膨張弁は、磁気ローターを出力軸に固定的に接続することにより、出力軸とシャフトとが軸線の方向に滑り接続されており、円周方向に伝動接続される。シャフトにより接続されたニードル弁は圧力の作用で上向きに僅かに移動する。出力軸とシャフトとが軸線の方向に滑り接続されると、シャフトと出力軸とを軸線の方向に相対的に移動することができるので、出力軸とシャフトとの間にトルクしか伝達せず、軸方向力を伝達しないため、磁気ローターとシャフトとの分離を実現することができる。磁気ローターは再びシャフトにより伝達された軸方向力を受けずに、磁気ローターの円滑性を増強し、電動膨張弁の安定性を高める。
前記の技術方案に基づき、電動膨張弁はさらに次のように構成されてもよい。
即ち、磁気ローターの内部にナットが設置され、ナットとシャフトのネジが伝動接続されており、ナットの外部にスプリングレールが設置され、スプリングレールに滑りリングが滑り設けられる。出力軸の上部にストップロッドが固定して設けられ、ストップロッドは磁気ローターの回転端面に設置された貫通穴を通って、磁気ローター内部に入り込んで滑りリングに接触する。
ナットを磁気ローターの内部に設置し、スプリングレールをナットの外部に設置することにより、スプリングレールと滑りリングとの取り付けをより堅固にさせる。同時に、電動膨張弁の構造を簡素化させ、組み立てにさらに便利になるように、かつ電動膨張弁の長さを短縮して、電動膨張弁の小型化が実現できる。同時に、ストップロッドを出力軸に固定して、磁気ローターの回転端面に設置された貫通穴を通って磁気ローターの内部に入り込むことにより、磁気ローターをストップロッドから分離させて、ストップロッドを取り付けやすくすることができ、衝突による磁気ローターの磁粉の脱落を防止でき、ストップロッドの信頼性を向上させる。
前記の技術方案に基づき、電動膨張弁は弁座コアをさらに含む。当該弁座コアは真ん中に貫通穴を設置する凸台であり、弁座コアの貫通穴の両端口にそれぞれ面取りが設置されている。弁座コアの凸台の先端が電動膨張弁の弁座の貫通穴を通って、電動膨張弁の流体の流入用接続管と固定的に接続され、弁座コアの凸台の台座端の端口は前記電動膨張弁のニードル弁に合わせて配置される。
電動膨張弁の使用において、ニードル弁の駆動は電動膨張弁を通った流体の流量の大きさを制御する。ニードル弁を開けると、流体の流入用接続管から送り込まれた流体は、急激に変化する断面面積を流れることにより騒音が発生する。弁座コアを設置することにより弁座と流体の流入用接続管とを接続し、弁座コアの貫通穴の両端口にそれぞれ面取りを設置することで、流体の流入用接続管と弁座とを連通しやすくすることができる。弁座コアにおける貫通穴に面取りが設けられているため、流体が流れる断面を緩めに移行して、騒音をなくす効果が実現できる。
実施例2
図1は本発明の実施例2に係る電動膨張弁の構造模式図であり、図2は本発明の実施例2に係る電動膨張弁におけるナットの構造模式図である。図1、図2に示すように、本発明の実施例2は前記実施例1の基礎に基づくものであり、区別として、下記のようになる。
本発明の実施例2に提供される電動膨張弁はさらに以下のようなものを含む。
ナット位置決め座11は、電動膨張弁の弁座1に固定して設けられる。ナット6は円柱型であり、ナット6の下部がナット位置決め座11に固定して設けられて、ナット6上部の円柱の表面にスプリングレール10が被せて設けられ、スプリングレール10に滑りリング9が滑り設けられる。
ナット6の内部に第一ガイド段61と雌ねじ段62が順次に設置され、出力軸5の下端は第一ガイド段61内に貫通に設けられて、ナット6の先端が出力軸5の支持面51に当接し、雌ねじ段62がシャフト4のネジに伝動接続されることになる。
本発明の実施例2は、出力軸5の下端の直径がシャフト4の上端の直径より大きい場合を例として、本発明についてさらに説明する。
出力軸5の下端が第一ガイド段61内に貫通に設けられ、シャフト4が出力軸5の中に挿入される。動作プロセスにおいて、第一ガイド段61は出力軸5に対してガイド位置決めの役割を果たすため、出力軸5を第一ガイド段61内で回転させることができ、出力軸5の偏向が生じることを防ぐ。
ナット6の先端が出力軸5の支持面51に当接され、磁気ローター3が回転すると、出力軸5はナット6に対して回転できるので、出力軸5に対するナット6の支持作用を実現する。ナット6の雌ねじ段62とシャフト4のネジとは伝動接続され、シャフト4の回転において、シャフト4のネジがナット6の雌ねじ段62に螺合するため、シャフト4は軸線の方向に往復に移動するようになる。
また、出力軸5の下端の直径がシャフト4の上端の直径より小さいと、シャフト4の上端が第一ガイド段61内に貫通に設けられ、出力軸5がシャフト4に挿入される。第一ガイド段61によりシャフト4に対してガイド位置決めを行い、従ってシャフト4に挿入された出力軸5に対してガイド位置決めすることが実現される(図示せず)。当該技術方案も本発明の保護範囲に属し、当業者は予知すべきである。
具体的に言えば、弁座1と弁ケージ2とを一緒に固定的に接続することにより、電動膨張弁の弁本体が形成され、当該弁本体の外部にコイルが設けられ(図示せず)、弁座1に流体の流入用接続管18と流体の流出用接続管19が取り付けられている。コイルに通電すると弁本体内部に設置された磁気ローター3を駆動して回転させる。
磁気ローター3と出力軸5とは固定的に接続され、出力軸5とシャフト4とは軸線の方向に滑り接続され、かつ円周方向に伝動接続される。例えば、本発明の実施例2は、出力軸5の下端に非円形の穴52が設置され、シャフト4の上端に当該穴52に対応する柱体41が設置されており、当該柱体41が穴52に挿入されることにより、出力軸5とシャフト4が軸線の方向に滑り接続され、かつ円周方向に伝動接続されることが実現できる。
ストップロッド7は出力軸5に固定して設けられ、磁気ローター3の回転端面に設置された貫通穴を通って、磁気ローター3の内部に入り込んで滑りリング9に接触する。ナット6は磁気ローター3の内部に設置される。ナット6は円柱型であってもよく、ナット6の下部がナット位置決め座11に固定して設けられており、ナット6を固定するためのナット位置決め座11が弁座1に固定して設けられることにより、ナット6を電動膨張弁に固定することが実現できる。
ナット6の上部の円柱表面にスプリングレール10が被せて設けられ、スプリングレール10に滑りリング9が滑り設けられることにより、ストップロッド7と滑りリング9とをお互いに係合することが実現でき、磁気ローター3の回転ストロークを制御できる。
具体的には、磁気ローター3が回転すると、ストップロッド7を動かして一
緒に回転させ、ストップロッド7が滑りリング9を動かせてスプリングレール10に沿って回転する。スプリングレール10は一定の長さ範囲を有するため、従って、滑りリング9がスプリングレール10に沿って先端部(或いは底部)まで回転すると、滑りリング9がスプリングレール10の末端の制限を受けて回転できなくなり、従って磁気ローター3もそれとともに回転を停止し、磁気ローター3の回転ストロークを制御することが実現される。
ナット6の内部には、上から下まで順次に第一ガイド段61と雌ねじ段62が設置され、出力軸5の下端が第一ガイド段61中に貫通に設けられ、ナット6の先端は出力軸5の支持面51に当接されるため、磁気ローター3が回転すると、出力軸5がナット6に対して回転することができ、ナット6における第一ガイド段61の先端により、出力軸5の支持面51を支持し、かつ出力軸5の下端の軸体が第一ガイド段61内に自由に回転できるため、出力軸5に対する位置決め支持することが実現される。雌ねじ段62はシャフト4のネジに伝動接続され、磁気ローター3がシャフト4を動かして回転すると、シャフト4におけるネジが雌ねじ段62内に回転して、シャフト4の軸方向の運動が実現できる。
本発明の実施例2に係る電動膨張弁は、ナット位置決め座11を設置することによりナット6を弁座1に固定し、かつスプリングレール10と滑りリング9とをナット6に設置しており、ナット6の外表面の同軸度が高いため、電動膨張弁の安定性を向上させ、加工と組み立てに便利である。ナット6により位置決めされた出力軸5を実現し、位置決め固定の効果がさらに良くなり、かつ同軸度が高いため、出力軸5に固定して設けられている磁気ローター3は回転中に偏移を防ぐことができるので、磁気ローター3と弁ケージ2が衝突又は摩擦することを避けて、磁気ローター3と弁ケージ2との両側の隙間をさらに小さくでき、電磁動作のストロークを減少させて駆動力を大きくできる。そして、出力軸5の直径は磁気ローター3の直径より小さく、同じ抵抗を受ける時に、抵抗のモーメントも小さいため、駆動性能を効果的に高める。ナット6のネジはナット6の中間部位に設置され、外界からの不純物などの進入を防ぐことができ、使用中にスチックの頻度を低下させ、電動膨張弁の信頼性を高める。同時に、ナット6は大量生産を実現することが可能であり、高い同軸度を確保するとともに、加工難度を低下させ、加工効率を高める。
更に、ナット6の内部に第二ガイド段63がさらに設けられてもよく、第二ガイド段63は雌ねじ段62の下に位置している。電動膨張弁は、シャフト4の下部に固定して設けられる減摩具12と、第二ガイド段63内に設置されたニードル弁接続ケージ15とをさらに含み、ニードル弁接続ケージ15の上部の内表面が減摩具12の外部に当接して、ニードル弁接続ケージ15の下部が電動膨張弁のニードル弁16に固定的に接続される。ニードル弁接続ケージ15の内部にニードル弁バネ13が設置され、ニードル弁バネ13の上端は減摩具12に接触し、ニードル弁バネ13の下端はニードル弁16に接触する。
減摩具12とニードル弁16とを設置することにより、シャフト4とニードル弁16との接続が実現され、シャフト4が回転する時に、減摩具12と、ニードル弁接続ケージ15とを介しニードル弁バネ13に接触することにより、摩擦力を減少することができ、シャフト4を円滑に回転することが確保できる。同時に、ニードル弁接続ケージ15と減摩具12とを軸方向に固定的に接続することで、ニードル弁16はシャフト4に伴い回動しないことが確保でき、ニードル弁16は軸方向の運動のみを行うことが実現される。
また、電動膨張弁は位置決めバネ20をさらに含み、位置決めバネ20の上部が電動膨張弁の弁ケージ2の先端に接触し、出力軸5の上部に凹溝が設置されて、位置決めバネ20の下部が凹溝に挿入されて出力軸5に接触する。位置決めバネ20を設置することにより、位置決めバネ20の弾性力により出力軸5の軸方向の動きを規制して、出力軸5が軸方向へ偏移することを防止できる。
実施例3
図3は本発明の実施例3に係る電動膨張弁の構造模式図である。図3に示すように、本発明の実施例3は前記実施例1の基礎に基づくものであり、区別として、下記のようになる。
本発明の実施例3に係る電動膨張弁は、弁座1に固定して設けられる支持座21と、ナット6とスプリングレール10との間に設置される支持カバー22とをさらに含み、支持カバー22の下部は支持座21に固定して設けられて、支持カバー22の内部にナット6が固定して設けられて、支持カバー22の外表面にスプリングレール10が被せて設けられ、スプリングレール10に滑りリング9が滑り設けられ、出力軸5の下端は支持カバー22内の上部に貫通に設けられ、支持カバー22の先端が出力軸5の支持面51に当接し、ナット6がシャフト4のネジに伝動接続される。
本発明の実施例3は、出力軸5の下端の直径がシャフト4の上端の直径より大きい場合を例示し、本発明についてさらに説明する。
出力軸5の下端が支持カバー22内の上部に貫通に設けられ、シャフト4が出力軸5の中に挿入される。動作プロセスにおいて、支持カバー22は出力軸5に対してガイド位置決めの役割を果たすため、出力軸5を支持カバー22内の上部で回転させることができ、出力軸5の偏向が生じることを防ぐ。
支持カバー22の先端が出力軸5の支持面51に当接され、磁気ローター3が回転すると、出力軸5は支持カバー22に対して回転できるので、出力軸5に対する支持カバー22の支持作用を実現する。ナット6とシャフト4のネジとは伝動接続され、シャフト4の回転において、シャフト4のネジがナット6のネジに螺合するため、シャフト4は軸線の方向に往復に移動するようになる。
また、出力軸5の下端の直径がシャフト4の上端の直径より小さいと、シャフト4の上端が支持カバー22内の上部に貫通に設けられ、出力軸5がシャフト4に挿入される。支持カバー22によりシャフト4に対してガイド位置決めを行い、従ってシャフト4に挿入された出力軸5に対してガイド位置決めすることが実現される(図示せず)。当該技術方案も本発明の保護範囲に属し、当業者は予知すべきである。
具体的には、弁座1と、弁ケージ2と、磁気ローター3と、ストップロッド7など他の部品との接続形態は、実施例2と同じであり、ここで贅言しない。
そのうち、支持カバー22はナット6とスプリングレール10との間に設置され、支持カバー22の下部が支持座21に固定して設けられ、支持座21が弁座1に固定して設けられるため、支持カバー22を電動膨張弁の中に固定することが実現できる。出力軸5とシャフト4が軸線の方向に滑り接続され、かつ円周方向に伝動接続される構成について、例えば、本発明の実施例3は以下のような構成であってもよい。
出力軸5の下端の穴にキー溝53が設置され、シャフト4の上端にキー8が固定して設けられて、シャフト4の上端に固定して設けられているキー8を出力軸5の下端の穴におけるキー溝53に挿入し、キー8により出力軸5とシャフト4とを軸方向に滑り接続することが実現され、出力軸5の下端の穴におけるシャフト4は軸方向に移動することができる。
出力軸5の下端の軸体は支持カバー22の上部のスリーブに挿入され、支持カバー22の先端が出力軸5の支持面51に当接し、磁気ローター3が回転すると、出力軸5は支持カバー22に対して回転することができ、支持カバー22の先端部により出力軸5の支持面51を支持し、かつ出力軸5の下端の軸体が支持カバー22のスリーブ内に自由に回転でき、従って出力軸5に対する位置決め支持を実現する。
ナット6は支持カバー22の内部に固定して設けられて、ナット6のネジとシャフト4のネジとは伝動接続される。スプリングレール10が支持カバー22の外部に被せて設けられ、スプリングレール10に滑りリング9が滑り設けられることにより、ストップロッド7と滑りリング9とを互いに係合することが実現され、磁気ローター3の回転ストロークを制御する。
本発明の実施例3に係る電動膨張弁は、支持座21と支持カバー22とを設置することにより、支持座21を用いて支持カバー22を支持、固定し、且つ支持カバー22により出力軸5の位置決めを実現できる。それにより、位置決めの固定効果がさらに良くなり、かつ同軸度が高くなり、したがって、出力軸5に固定して設けられている磁気ローター3が回転中に生じる偏移を防止できる。
また、磁気ローター3と弁ケージ2が衝突又は摩擦することを避けて、磁気ローター3と弁ケージ2の両側の隙間をさらに小さくでき、電磁動作のストロークを減少させて駆動力を大きくできる。そして、出力軸5の直径は磁気ローター3の直径より小さいことにより、同じ抵抗を受ける時に、抵抗のモーメントも小さいため、駆動性能を効果的に高める。スプリングレール10と滑りリング9とを支持カバー22に設置し、支持カバー22の外表面の同軸度が高いため、電動膨張弁の安定性を高め、加工と組み立てに便利である。ナット6は支持カバー22の内部に設置され、外界からの不純物などの進入を防ぐことができ、使用中にスチックの頻度を低下させ、電動膨張弁の信頼性を高める。同時に、支持カバー22は大量生産を実現することが可能であり、高い同軸度を確保するとともに、加工難度を低下させ、加工効率を高める。
更に、電動膨張弁はニードル弁ブッシュ23を更に含み、ニードル弁ブッシュ23はシャフト4と電動膨張弁のニードル弁16とを軸方向に固定的に接続し、シャフト4とニードル弁16との接続端に円柱形穴が設置されており、円柱形穴の中に順次にボール24とニードル弁バネ13とが設置され、ニードル弁バネ13がニードル弁16に接触し、ニードル弁ブッシュ23が円柱形穴の端口に固定して設けられるため、シャフト4とニードル弁16とを軸方向に固定的に接続する。
ニードル弁ブッシュ23を設置することにより、シャフト4とニードル弁16とを軸方向に固定的に接続し、ニードル弁16がシャフト4に伴い回転しないことを確保できるので、ニードル弁16は軸方向の運動のみを行うことが実現される。シャフト4の円柱穴の中にボール24を設置することにより、摩擦力が減少でき、シャフト4を円滑に回転することが確保できる。
また、電動膨張弁は、上部が電動膨張弁の弁ケージ2の先端に固定して設けられる芯軸25と、芯軸25の外部に被せて設けられる位置決めバネ20とをさらに含み、位置決めバネ20の上部が弁ケージ2の先端に接触し、位置決めバネ20の下部が出力軸5に接触し、出力軸5の上部に突き出ている凹溝が設置され、芯軸25の下部が凹溝に挿入され出力軸5と滑り接続されて、位置決めバネ20が凹溝の外部に被せて設けられる。
芯軸25を設置し、かつ芯軸25を出力軸5の凹溝に挿入することにより、出力軸5をさらに位置決めすることに便利である。位置決めバネ20を設置することにより、位置決めバネ20の弾性力により出力軸5の軸方向の動きを規制することができるため、出力軸5が軸方向に移動することを防止できる。
最後に説明するべきなのは、以上の実施例は本発明の技術方案を説明するためのものだけであり、それに限定されるものではないことである。前記実施例を参照して本発明について詳細な説明を行ったが、当業者は、前記各実施例に記載された技術方案に対して変更することが可能であり、又はその中の部分的な技術特徴を同等に交替することが可能であり、これらの変更または交替は、対応する技術方案の本質を、本発明の各実施例技術方案の精神と範囲から逸脱させないものであることを理解されたい。
1:弁座
2:弁ケージ
3:磁気ローター
4:シャフト
5:出力軸
6:ナット
7:ストップロッド
8:キー
9:滑りリング
10:スプリングレール
11:決め座
12:減摩具
13:ニードル弁バネ
15:ニードル弁接続ケージ
16:ニードル弁
18:流入用接続管
19:流出用接続管
20:位置決めバネ
21:支持座
22:支持カバー
23:ニードル弁ブッシュ
24:ボール
25:芯軸
41:柱体
51:支持面
52:穴
53:キー溝
61:第一ガイド段
62:雌ねじ段
63:第二ガイド段

Claims (1)

  1. 磁気ローターと、下端にニードル弁を有するシャフトとを含む電動膨張弁において、
    出力軸をさらに含み、前記磁気ローターは前記出力軸に被せて固定され、前記出力軸と前記シャフトが軸方向に滑り接続され、かつ円周方向に伝動接続され
    前記出力軸の下端又は前記シャフトの上端に非円形の穴が設置され、前記シャフトの上端又は前記出力軸の下端に穴に対応する柱体が設置されており、前記柱体が前記穴に挿入され、
    前記出力軸の下端または前記シャフトの上端にシュートが設置されて、前記シャフトの上端または前記出力軸の下端に前記シュートに対応するスライドブロックが設置されており、前記スライドブロックが前記シュートに挿入され、
    前記出力軸の下端または前記シャフトの上端の穴にキー溝が設置され、前記シャフトの上端または前記出力軸の下端にキーを固定に設けられて、前記キーと前記キー溝と遊びを有して嵌め合わされ、
    位置決めバネをさらに含み、前記位置決めバネの上部が前記電動膨張弁の弁ケージの先端に接触し、
    前記出力軸の上部に凹溝が設置されて、前記位置決めバネの下部が前記凹溝に挿入されて前記出力軸に接触しており、
    前記磁気ローターの内部に、前記弁ケージに対して固定されたナットを有し、該ナットの内周面の雌ネジと前記シャフトの外周面の雄ネジとが伝動接続されており、
    前記出力軸の下面から突設された前記下端が前記ナットの先端に回転可能に挿入されると共に、前記ナットの先端が前記出力軸の下面の支持面に当接し、前記出力軸が前記支持面によって前記位置決めバネの下部と前記ナットの先端との間で支持されていることを特徴とする電動膨張弁。
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