JP4721771B2 - 電動弁 - Google Patents

電動弁 Download PDF

Info

Publication number
JP4721771B2
JP4721771B2 JP2005146929A JP2005146929A JP4721771B2 JP 4721771 B2 JP4721771 B2 JP 4721771B2 JP 2005146929 A JP2005146929 A JP 2005146929A JP 2005146929 A JP2005146929 A JP 2005146929A JP 4721771 B2 JP4721771 B2 JP 4721771B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
hook
receiving
shaped
guide stem
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2005146929A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006112617A (ja
Inventor
共存 大内
威 菅沼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikoki Corp
Original Assignee
Fujikoki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujikoki Corp filed Critical Fujikoki Corp
Priority to JP2005146929A priority Critical patent/JP4721771B2/ja
Publication of JP2006112617A publication Critical patent/JP2006112617A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4721771B2 publication Critical patent/JP4721771B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、空気調和機、冷蔵庫等に組み込まれて使用される電動弁に係り、特に、回転系構成部材(ロータ、弁本体、キャン、弁軸、ガイド部材等)に高い同軸度を確保できるとともに、それらの間に発生する摩擦抵抗を可及的に低減できるようにされた電動弁に関する。
空気調和機、冷蔵庫等に組み込まれて使用される電動弁としては、例えば下記特許文献1等にも見られるように、弁体を有する弁軸と、弁体が接離する弁座を有する弁本体と、該弁本体に接合されたキャンと、該キャンの内周に配在されたロータと、該ロータを回転駆動すべく前記キャンの外周に配置されたステータと、弁本体に保持固定され、弁軸を案内する円筒状部を有するガイド部材と、ロータと弁体との間に配在され、ロータの回転を利用して弁体を弁座に接離させるねじ送り機構と、を備えたものが知られている。
この電動弁では、ねじ送り機構がガイド部材の外周に形成された固定ねじ部と、弁軸及びガイド部材の外周に配在された弁軸ホルダの内周に形成された可動ねじ部と、から構成されている。
また、他の電動弁として、ロータに弁軸が一体回転及び一体昇降可能に連結されるとともに、弁軸と弁体が別体とされたものが、例えば下記特許文献2等にも見られるように知られている。このタイプの電動弁では、例えば、弁軸の下部に円筒状の弁ホルダが取り付けられ、この弁ホルダに、別体の弁体(の上部)が弁軸に対して軸方向の相対移動及び相対回転可能な状態で内挿されるとともに、抜け止め係止され、また、弁体を弁座に接離させるためのねじ送り機構は、例えば、ガイド部材に付設された雌ねじ部材の内周に形成された固定ねじ部と、弁軸の外周に形成された可動ねじ部と、から構成されている。
特開2001−50415号公報 特開2003−329158号公報
前記した如くの従来の電動弁において回転系構成部材であるロータ、弁本体、キャン、弁軸、ガイド部材、弁ホルダ等には高い同軸度を確保すること、つまり、それらの回転軸線もしくは中心軸線に極力ずれを生じさせないようにすること(各軸線を共通の軸線に一致させること)が必要であり、充分な同軸度が得られない場合は、キャンとロータが擦り合ったり、弁軸とガイド部材あるいは弁ホルダとガイド部材との摺接部分の摩擦抵抗が増大する等して、動作性能や耐久性能等が低下してしまう。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、
回転系構成部材であるロータ、弁本体、キャン、弁軸、ガイド部材、弁ホルダ、回転規制用ストッパ等に高い同軸度を確保できるとともに、それらの間に発生する摩擦抵抗を可及的に低減できるようにされた電動弁を提供することにある。
前記の目的を達成すべく、本発明に係る電動弁は、基本的には、弁軸と、該弁軸が内挿される円筒部を有するガイドステムと、前記弁軸の下端部に保持固定されて前記ガイドステムに内挿された円筒状の弁ホルダと、該弁ホルダに、弁軸に対して軸方向の相対移動及び相対回転可能な状態で内挿されるとともに、抜け止め係止された弁体と、該弁体が接離する弁座を有する弁本体と、該弁本体に接合されたキャンと、該キャンの内周に配在されたロータと、該ロータを回転駆動すべく前記キャンの外周に配置されたステータと、前記ガイドステムに付設された雌ねじ部材の内周に形成された固定ねじ部と前記弁軸の外周に形成された可動ねじ部とからなる、前記弁体を前記弁座に接離させるためのねじ送り機構と、を備える。
そして、前記ガイドステムに、前記弁本体及びキャンとの同軸度を上げるための位置決めに供される連結保持部が一体に設けられている
さらに、前記弁本体は、キャン受け鍔状部付き有底円筒状とされ、前記ガイドステムの連結保持部は、前記弁本体の内周に嵌挿される円筒部、前記キャン受け鍔状部上に乗せられて溶接接合される上側鍔状部、及び、前記円筒部に連設された底部からなる鍔状部付き有底円筒状とされる。
そして、前記キャン受け鍔状部の外径より前記連結保持部の上側鍔状部の外径の方が小さくされ、前記キャン受け鍔状部と前記上側鍔状部とで形成される段差部に前記キャンの下端部が突き合わせ溶接により密封接合されていることを特徴としている
他の別の好ましい態様では、前記ガイドステムの円筒部の外周に、回転規制用ストッパ機構を構成する、線材を螺旋状に同一巻き方向及びピッチで曲成してなる固定ストッパ及び可動ストッパが配在される。
本発明に係る電動弁の他の好ましい態様は、基本的には、弁軸と、該弁軸が内挿される円筒部を有するガイドステムと、前記弁軸の下端部に保持固定されて前記ガイドステムに内挿された円筒状の弁ホルダと、該弁ホルダに、弁軸に対して軸方向の相対移動及び相対回転可能な状態で内挿されるとともに、抜け止め係止された弁体と、該弁体が接離する弁座を有する弁本体と、該弁本体に接合されたキャンと、該キャンの内周に配在されたロータと、該ロータを回転駆動すべく前記キャンの外周に配置されたステータと、前記ガイドステムに付設された雌ねじ部材の内周に形成された固定ねじ部と前記弁軸の外周に形成された可動ねじ部とからなる、前記弁体を前記弁座に接離させるためのねじ送り機構と、を備える。
そして、前記弁軸に前記ガイドステムの円筒部の内径より小なる外径の鍔状ガイド部が設けられるとともに、該鍔状ガイド部の外径より前記弁ホルダの外径の方が小さくされていることを特徴としている。
この場合、好ましい態様では、前記弁軸の下端部に前記弁ホルダの上端部がかしめ固定される。
他の好ましい態様では、前記キャン受け鍔状部と前記上側鍔状部との溶接接合の便宜を図るべく、前記キャン受け鍔状部上面の何カ所かに突起が形成される。
この場合、好ましい態様では、前記弁本体の一側部に冷媒入出用の第1の導管が連結固定されており、前記突起は、好ましくは、前記キャン受け鍔状部上面における、平面視で前記第1の導管上からは外れた部分に形成される。
本発明に係る電動弁は、ガイドステムに、弁本体及びキャンとの同軸度を上げるための位置決めに供される連結保持部が一体に設けられているので、回転系を構成するロータ、弁本体、キャン、弁軸、ガイドステム、弁ホルダ、回転規制用ストッパ等に所要の同軸度が得られる。
特に、弁本体を鍔状部付き有底円筒状とし、ガイドステムの連結保持部を、弁本体の内周に嵌挿される円筒部、弁本体のキャン受け鍔状部上に乗せられて溶接接合される上側鍔状部、及び、円筒部に連設された底部からなる鍔状部付き円筒状とし、さらには、キャン受け鍔状部と連結保持部材とで形成される段差部にキャンの下端部を突き合わせ溶接により接合するようになすことにより、ガイドステムを基準にして、回転系を形成する全ての部材の回転軸線及び中心軸線にほとんどずれを生じないようにでき、それらに高い同軸度を確保することができ、これによって、回転系構成部材の摺接部分で発生する摩擦抵抗が低減され、その結果、動作性能や耐久性能等が向上する。
また、弁軸にガイドステムの円筒部の内径より小なる外径の鍔状ガイド部を設けるとともに、該鍔状ガイド部の外径より弁ホルダの外径の方を小さくすることにより、ガイドステムと弁ホルダとの干渉が防止され、弁軸への弁ホルダの組付精度及びそれらの同軸度が低くても、動作性能や耐久性能等に悪影響を与えないようにできる。
上記に加え、前記キャン受け鍔状部上面に特定の態様で突起を形成しておくことにより、前記キャン受け鍔状部と前記上側鍔状部との溶接接合の便宜が図られるとともに、弁室形成部材に対してガイドステムが傾むくような不具合は生じず、所要の同軸度を出すことができて、製品の性能を向上させることができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係る電動弁の一実施形態を示す縦断面図である。本実施形態の電動弁10は、弁室71、弁座部材72(弁口72a)を有する弁本体70を備えている。弁本体70は、切削加工により作製された弁口72aを有する弁座部材72と、プレス加工により作製されたキャン受け鍔状部74a付き円筒状の弁室形成部材74と、からなっており、弁座72に接離する弁体61により冷媒等の流体の通過流量を調整するようになっている。なお、弁座部材72には、弁室形成部材74の円筒状下端部が圧入、溶接等により固定されている。これにより、弁座部材72と弁室形成部材74とに高い同軸度が得られる。そして、前記弁室形成部材74のキャン受け鍔状部74aに、下方開口の有底円筒状のキャン40の下端部40bが突き合わせ溶接(溶接部K)により密封接合されている(後で詳述)。
前記弁本体70の弁室71の一側方には、冷媒入出用の第1の導管41が、また、弁室71の下方には、冷媒入出用の第2の導管42がそれぞれろう付け等により連結固定されている。
前記キャン40の内周には、所定の間隙をあけてロータ30が配在され、該ロータ30を回転駆動すべく前記キャン40の外周には、ヨーク51、ボビン52、及びステータコイル53,53等からなるステータ50が配置され、前記ロータ30と前記ステータ50とでステッピングモータが構成されている。
そして、前記ロータ30の内周側には、該ロータ30にナット部材を介して一体に連結された弁軸60と、該弁軸60が内挿される円筒部81を有するガイドステム80と、が配在されている。
前記ガイドステム80の円筒部81の下端部には、弁本体70及びキャン40との同軸度を上げるための位置決めに供される連結保持部82が一体に設けられている。この連結保持部82は、図2に拡大して示されているように、弁本体70の弁室形成部材74の内周に嵌挿される円筒部82b、キャン受け鍔状部74a上に乗せられて溶接接合される上側鍔状部82a、及び、前記円筒部81に連設された底部82cからなる鍔状部付き有底円筒状とされている。
前記連結保持部82の上側鍔状部82aの下面(もしくはキャン受け鍔状部74aの上面)には何カ所かに溶接接合の便宜をはかるための突起82eが形成されている。弁室形成部材74に連結保持部82を接合するにあたっては、弁室形成部材74の内周に連結保持部82の円筒部82bを嵌挿(圧入)するとともに、キャン受け鍔状部74a上に連結保持部82の上側鍔状部82aを乗せて押し付け(前記突起82eを食い込ます)、加圧した状態で溶接、例えば、プロジェクション溶接を行う。これにより、弁室形成部材74(弁本体70)と連結保持部82(ガイドステム80)とが高い同軸度をもって接合される。
さらに、本実施形態では、弁室形成部材74のキャン受け鍔状部74aの外径より連結保持部82の上側鍔状部82aの外径の方が小さくされており、キャン受け鍔状部74aと上側鍔状部82aとで形成される段差部73にキャン40の下端部40bが突き合わせ溶接(溶接部K)により密封接合されている。これにより、キャン40の中心軸線と、弁本体70を構成する弁座部材72、弁室形成部材74、及び連結保持部82の中心軸線のみならず、ガイドステム80の中心軸線との間にもずれがほとんど生じず、さらに、ガイド部材80に内挿された弁軸60、ひいてはロータ30の軸線との間にもほとんどずれが生じず、回転系を構成する全ての部材に高い同軸度(共通の軸線O)が得られる。
一方、前記弁軸60の下端部には、図5(A)に示される如くに、円筒状の弁ホルダ90の上端部90aをかしめ固定するための保持固定用鍔状部63b及び環状溝63cが設けられるとともに、その上に前記保持固定用鍔状部63bより外径が大なる鍔状ガイド部63aが設けられている(詳細は後述)。弁ホルダ90は、弁軸60に保持固定されてガイドステム80の円筒部81に内挿されており、該弁ホルダ90に、弁体61(の鍔状掛止部61c)が弁軸60に対して軸方向の相対移動及び相対回転可能な状態で内挿されている。弁体61は、弁座部材72に着座する円錐台状部61bと該円錐台状部61bに一体に連結された短軸の弁ステム部61aとからなり、弁ステム部61aの上部に設けられた鍔状掛止部61cが前記弁ホルダ90の下端曲成部90bに抜け止め係止されている。前記弁ホルダ90内には、弁体61をボール65を介して下方に付勢する緩衝用のコイルばね64が縮装されている。
また、前記弁体61を前記弁座部材72に接離させるためのねじ送り機構16が備えられており、このねじ送り機構16は、円筒管からなるガイドステム80の上部に内嵌固定された雌ねじ部材85の内周に形成された固定ねじ部28と、前記弁軸60の中央部外周に形成された、前記固定ねじ部28に螺合せしめられる可動ねじ部29と、からなっている。
したがって、本実施形態の電動弁10では、ロータ30が回転せしめられると、それと一体に弁軸60が回転せしめられ、このとき、前記ねじ送り機構16により弁軸60が弁体61を伴って昇降せしめられ、これによって、冷媒の通過流量が調整される。
さらに、前記ガイドステムの外周には、回転規制用ストッパ機構を構成する固定ストッパ68と可動ストッパ(スライダ)69とが外嵌されている。固定ストッパ68は、図3(A)に示される如くに、有効巻数が5.5(5巻半)で巻方向が右のコイルばね(線材を螺旋状に曲成したもの)で、その上端部は螺旋部分から上向きに折り曲げられた上側係止部68aとされ、その下端部は螺旋部分から下向きに折り曲げられた下側係止部68bとされている。また、可動ストッパ69は、図3(B)に示される如くに、有効巻数が1.5(1巻半)で巻方向が右のコイルばね(線材を螺旋状に曲成したもの)で、その上端部は螺旋部分から側方に折り曲げられた側方突出接当部69aとされ、螺旋部分の下端(末端)は平坦面に形成された端面接当部69bとされている。
可動ストッパ69の材料である線材の直径は固定ストッパ68の材料である線材の直径より若干大きくされているが、可動ストッパ69のピッチと固定ストッパ68のピッチは同じとされている。固定ストッパ68(の下側係止部68b)はガイドステム80の連結保持部82(の底部82c)に固定され、可動ストッパ69は、図4に示される如くに、固定ストッパ68の螺旋部分に組み込まれてその螺旋部分に沿って回転しながら昇降できるようになっている。
可動ストッパ69の側方突出接当部69aは、ロータ30の回転時(正転時、逆転時のいずれも)にロータ30の内周に突設された縦長の押動板39により押動されるようになっている。したがって、ロータ30が平面視時計回りに回転せしめられるときには、可動ストッパ69が同方向に回転しながら下降し、最終的には、図4において最も下降した位置が実線で示されているように、端面接当部69bが固定ストッパ68の下側係止部68bに衝接して係止され、これにより、ロータ30の回転及び下降が強制的に停止せしめられる。ロータが平面視反時計回りに回転せしめられるときは、可動ストッパ69が同方向に回転しながら上昇し、最終的には、図4において最も上昇した位置が仮想線で示されているように、側方突出接当部69aが固定ストッパ68の上側係止部68aに衝接して係止され、これにより、ロータ30の回転及び上昇が強制的に停止せしめられる。
以上のような構成とされた本実施形態の電動弁10は、ガイドステム80に、弁本体70及びキャン40との同軸度を上げるための位置決めに供される連結保持部82が一体に設けられているので、回転系を構成するロータ30、弁本体70、キャン40、弁軸60、ガイドステム80、弁ホルダ90、回転規制用ストッパ68、69等に所要の同軸度が得られる。
特に、弁本体70をキャン受け鍔状部74a付き有底円筒状とし、ガイドステム80の連結保持部82を、弁本体の内周に嵌挿される円筒部82b、弁本体70のキャン受け鍔状部74a上に乗せられて溶接接合される上側鍔状部82a、及び、円筒部81に連設された底部82cからなる鍔状部付き円筒状とし、さらには、キャン受け鍔状部74aと連結保持部材82とで形成される段差部73にキャン40の下端部40bを突き合わせ溶接により接合するようになすことにより、ガイドステム80を基準にして、回転系を形成する全ての部材の回転軸線及び中心軸線にほとんどずれを生じないようにでき、それらに高い同軸度(共通の軸線O)を確保することができ、これによって、回転系構成部材の摺接部分で発生する摩擦抵抗が低減され、その結果、動作性能や耐久性能等が向上する。
また、本実施形態では、図5(A)に示される如くに、弁軸60の下端部にガイドステム80の円筒部81の内径Dcより小なる外径Daの鍔状ガイド部63aを設けるとともに、該鍔状ガイド部63aの外径Daより弁ホルダ90の外径Dbの方を小さくして、鍔状ガイド部63aとガイドステム80との間に形成される間隙αより、弁ホルダ90とガイドステム80との間に形成される間隙βの方を大きくしている。この場合、図5(B)に示される如くに、鍔状ガイド部63aに相当する鍔状部63a’の外径Daを弁ホルダ90の外径Dbより小さくして、鍔状ガイド部63aとガイドステム80との間に形成される間隙α’より、弁ホルダ90とガイドステム80との間に形成される間隙βの方を小さくすると、ガイドステム80と弁ホルダ90とが干渉しやすくなるが、本実施形態(図5(A))のようにすることにより、ガイドステム80と弁ホルダ90との干渉が防止され、弁軸60への弁ホルダ90の組付精度及びそれらの同軸度が低くても、動作性能や耐久性能等に悪影響を与えないようにできる。
ところで、上記実施形態ではガイドステム80の円筒部81の下端部に連結保持部82が一体に設けられ、この連結保持部82の上側鍔状部82aが、弁本体70の弁室形成部材74のキャン受け鍔状部74a上に乗せられて溶接接合されるようになっている。
かかる連結保持部82の上側鍔状部82aと弁室形成部材74のキャン受け鍔状部74aとの溶接接合にあたっては、弁室形成部材74の一側部に第1の導管41が、また、その下部に第2の導管42がそれぞれ連結固定されている関係上、図6に示される如くの治具110が用いられる。
図示の治具110は、その上面部110aが平坦な受け面とされ、この上面部110aには、弁室形成部材74(の胴部)が上から落とし込まれて嵌挿保持される嵌挿保持穴111が穿設されており、前記上面部110aにおける前記嵌挿保持穴111周りの部分に前記キャン受け鍔状部74aが載置されるようになっている。また、治具110の側部には、前記キャン受け鍔状部74aを前記上面部110aにおける前記嵌挿保持穴111周りの部分に載せ置く際に、前記側方に突出している第1の導管41部分を上から下へと通過をさせるため、正面視U字状の上面開口の切欠開口112が形成されている。
かかる治具110を用いて連結保持部82の上側鍔状部82aと弁室形成部材74のキャン受け鍔状部74aとを溶接接合する際には、図6(B)、(C)に示される如くに、
弁室形成部材74(の胴部)を嵌挿保持穴111に上から落とし込んで、キャン受け鍔状部74aを前記上面部110aにおける前記嵌挿保持穴111周りの部分に乗せ置き、しかる後、弁室形成部材74の内周に連結保持部82の円筒部82bを嵌挿(圧入)するとともに、キャン受け鍔状部74a上に連結保持部82の上側鍔状部82aを乗せて押し付け、加圧した状態で溶接を行う(図2も参照)。
ここで、前述したように前記連結保持部82の上側鍔状部82aの下面側には、図2に加えて図7を参照すればよくわかるように、プロジェクション溶接の便宜を図るべく、例えば環状の突起82eが形成されており、この突起82eが、キャン受け鍔状部74a上に上側鍔状部82aを乗せて押し付けた際にキャン受け鍔状部74aに食い込み(図7(D)参照)、溶接(プロジェクション溶接)の接合強度等を向上させるようになっている。
ところが、前記のような環状の突起82aを設けた場合には、次のような問題が生じるおそれがある。すなわち、治具110には、前述のように第1の導管41を通すための切欠開口112が形成されている関係上、キャン受け鍔状部74aを前記上面部110aにおける前記嵌挿保持穴111周りの部分に乗せ置いても、キャン受け鍔状部74aの一部(前記切欠開口112上に位置する部分)は上面部110aで受け止められていないことになる。そのため、キャン受け鍔状部74a上に上側鍔状部82aを乗せて押し付けても、キャン受け鍔状部74a及び上側鍔状部82a全周に均一な力をかけることができず、そのため、環状の突起82eのうち、前記切欠開口112上に位置する部分は、他の部分に比して、キャン受け鍔状部74aへの食い込み量が小さくなり、その結果、弁室形成部材74に対してガイドステム80が傾いてしまい、所要の同軸度が出ず、製品の性能を低下させる要因となる。
一方、前記環状の突起82eに代えて、図8に示される如くに、上側鍔状部82aの下面の何カ所か(ここでは、120°間隔で3カ所)に、例えば断面円形の凸状突起82e’を設けた場合には、凸状突起82e’がキャン受け鍔状部74aを介して上面部110a部分で受け止められておれば、各突起82e’に均一に力をかけることができ、前記のような不具合は生じにくくなるが、各突起82e’が切欠開口112上に位置しないように、弁室形成部材74に対してガイドステム80を位置決めしなくてはならないので、手間がかかり面倒である。
それに対し、図9に示される如くに、キャン受け鍔状部74a上面における、平面視で前記第1の導管41上からは外れた部分の何カ所か(ここでは、120°間隔で3カ所)に、例えば断面円形の凸状突起74eを設けた場合には、凸状突起74e部分は必ず切欠開口112以外の上面部110a部分で受け止められることになり、そのため、各突起74eに均一に力をかけることができる。その結果、各突起74eの上側鍔状部82aへのの食い込み量が等しくなり、弁室形成部材74に対してガイドステム80が傾むくような不具合は生じず、所要の同軸度を出すことができて、製品の性能を向上させることができる。
本発明に係る電動弁の一実施形態を示す縦断面図。 図1に示される弁本体周辺の部分拡大図。 図1に示される電動弁の回転規制用ストッパ機構を構成する固定ストッパ(A)と可動ストッパ(B)を示す図。 図1、図3に示される回転規制用ストッパ機構の動作説明に供される図。 図1に示される弁軸と弁ホルダとの連結部付近の拡大図(A)と比較例の同じ部分の拡大図(B)。 ガイドステムの上側鍔状部と弁室形成部材のキャン受け鍔状部との溶接接合に用いられる治具の説明に供される図。 ガイドステムの上側鍔状部下面に環状突起を形成した場合における、上側鍔状部とキャン受け鍔状部との溶接接合の説明に供される図。 ガイドステムの上側鍔状部下面の何カ所かに凸状突起を形成した場合における、上側鍔状部とキャン受け鍔状部との溶接接合の説明に供される図。 弁室形成部材のキャン受け鍔状部上面の何カ所かに凸状突起を形成した場合における、上側鍔状部とキャン受け鍔状部との溶接接合の説明に供される図。
符号の説明
10 電動弁
16 ねじ送り機構
30 ロータ
28 固定ねじ部
29 可動ねじ部
40 キャン
41、42 導管
50 ステータ
60 弁軸
63a 鍔状ガイド部
61 弁体
68 固定ストッパ
69 可動ストッパ
70 弁本体
71 弁室
72 弁座部材
72a 弁口
74 弁室形成部材
74a キャン受け鍔状部
74e 突起
80 ガイドステム
82 連結保持部
82a 上側鍔状部
82e、82e’ 突起
90 弁ホルダ

Claims (3)

  1. 弁軸と、該弁軸が内挿される円筒部を有するガイドステムと、前記弁軸の下端部に保持固定されて前記ガイドステムに内挿された円筒状の弁ホルダと、該弁ホルダに、前記弁軸に対して軸方向の相対移動及び相対回転可能な状態で内挿されるとともに、抜け止め係止された弁体と、該弁体が接離する弁座を有しキャン受け鍔状部付き有底円筒状とされた弁本体と、該弁本体に接合されたキャンと、該キャンの内周に配在されたロータと、該ロータを回転駆動すべく前記キャンの外周に配置されたステータと、前記ガイドステムに付設された雌ねじ部材の内周に形成された固定ねじ部と前記弁軸の外周に形成された可動ねじ部とからなる、前記弁体を前記弁座に接離させるためのねじ送り機構と、を備え、
    前記ガイドステムに、前記弁本体及びキャンとの同軸度を上げるための位置決めに供される連結保持部が一体に設けられており、
    前記連結保持部は、弁本体の内周に嵌挿される円筒部、前記キャン受け鍔状部上に乗せられて溶接接合される上側鍔状部、及び、前記円筒部に連設された底部からなる鍔状部付き有底円筒状とされており、
    前記キャン受け鍔状部の外径より前記連結保持部の上側鍔状部の外径の方が小さくされ、前記キャン受け鍔状部と前記上側鍔状部とで形成される段差部に前記キャンの下端部が突き合わせ溶接により密封接合されていることを特徴とする電動弁。
  2. 前記キャン受け鍔状部と前記上側鍔状部との溶接接合の便宜を図るべく、前記キャン受け鍔状部上面の何カ所かに突起が形成されていることを特徴とする請求項に記載の電動弁。
  3. 前記弁本体の一側部に冷媒入出用の第1の導管が連結固定されており、前記突起は、前記キャン受け鍔状部上面における、平面視で前記第1の導管上からは外れた部分に形成されていることを特徴とする請求項に記載の電動弁。
JP2005146929A 2004-09-17 2005-05-19 電動弁 Active JP4721771B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005146929A JP4721771B2 (ja) 2004-09-17 2005-05-19 電動弁

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004272293 2004-09-17
JP2004272293 2004-09-17
JP2005146929A JP4721771B2 (ja) 2004-09-17 2005-05-19 電動弁

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011047904A Division JP5087150B2 (ja) 2004-09-17 2011-03-04 電動弁

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006112617A JP2006112617A (ja) 2006-04-27
JP4721771B2 true JP4721771B2 (ja) 2011-07-13

Family

ID=36381287

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005146929A Active JP4721771B2 (ja) 2004-09-17 2005-05-19 電動弁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4721771B2 (ja)

Families Citing this family (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4881137B2 (ja) * 2006-11-24 2012-02-22 株式会社不二工機 流量制御弁及び冷凍サイクル
JP4758916B2 (ja) * 2007-01-18 2011-08-31 株式会社不二工機 電動弁
JP2008175240A (ja) * 2007-01-16 2008-07-31 Fuji Koki Corp 電動弁
JP5164579B2 (ja) * 2008-01-10 2013-03-21 株式会社不二工機 電動弁及びその組立方法
JP5129048B2 (ja) * 2008-07-15 2013-01-23 太平洋工業株式会社 制御弁
JP4679613B2 (ja) * 2008-08-04 2011-04-27 株式会社鷺宮製作所 電動弁
JP5291477B2 (ja) * 2009-01-22 2013-09-18 株式会社不二工機 電動弁
CN101956830B (zh) * 2009-07-17 2013-06-12 浙江三花股份有限公司 电子膨胀阀
WO2012048659A1 (zh) * 2010-10-15 2012-04-19 浙江三花股份有限公司 一种电动阀
CN102454819B (zh) * 2010-10-15 2013-03-06 浙江三花股份有限公司 电动阀及其止动装置
JP5943549B2 (ja) * 2011-02-24 2016-07-05 株式会社不二工機 電動弁
CN104180040B (zh) * 2013-05-20 2018-04-13 株式会社不二工机 电驱动阀
JP6277050B2 (ja) * 2013-05-20 2018-02-07 株式会社不二工機 電気的駆動弁
JP6412443B2 (ja) * 2015-02-24 2018-10-24 株式会社不二工機 電動弁
JP6691064B2 (ja) * 2017-01-25 2020-04-28 株式会社鷺宮製作所 電動弁および冷凍サイクルシステム
JP7161016B2 (ja) * 2018-07-19 2022-10-25 株式会社鷺宮製作所 電動弁及び冷凍サイクルシステム
JP7144994B2 (ja) * 2018-07-19 2022-09-30 株式会社鷺宮製作所 電動弁及び冷凍サイクルシステム
JP7098557B2 (ja) * 2019-03-05 2022-07-11 株式会社鷺宮製作所 電動弁、及び、これを含む冷凍サイクルシステム
JP7389006B2 (ja) 2020-10-16 2023-11-29 太平洋工業株式会社 回転制限機構、モータ及び電動弁

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000130624A (ja) * 1998-10-22 2000-05-12 Sankyo Seiki Mfg Co Ltd 流体の流量制御装置
JP2000213660A (ja) * 1999-01-22 2000-08-02 Samsung Electronics Co Ltd 冷凍サイクル用電子膨張弁
JP2003074730A (ja) * 2001-09-03 2003-03-12 Saginomiya Seisakusho Inc 電動弁

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000130624A (ja) * 1998-10-22 2000-05-12 Sankyo Seiki Mfg Co Ltd 流体の流量制御装置
JP2000213660A (ja) * 1999-01-22 2000-08-02 Samsung Electronics Co Ltd 冷凍サイクル用電子膨張弁
JP2003074730A (ja) * 2001-09-03 2003-03-12 Saginomiya Seisakusho Inc 電動弁

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006112617A (ja) 2006-04-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4721771B2 (ja) 電動弁
JP5087150B2 (ja) 電動弁
JP4612377B2 (ja) 電動弁
JP4224187B2 (ja) 電動弁
JP5164579B2 (ja) 電動弁及びその組立方法
EP1632703B1 (en) Motor-operated valve
JP6214487B2 (ja) 電動弁
JP4895532B2 (ja) 電動弁
JP2008032215A (ja) 電動弁
JP2008101765A (ja) 電動弁
JP4758916B2 (ja) 電動弁
US6682045B2 (en) Valve opening/closing drive device
JP4762018B2 (ja) 電動弁
JP2003074730A (ja) 電動弁
JP2006348962A (ja) 電動弁
JP2015090204A (ja) 電動弁
JP2008249148A (ja) 電動弁
JP2008175240A (ja) 電動弁
JP2009168050A (ja) 可逆式流量制御弁
KR100889016B1 (ko) 전동밸브
JPH1122849A (ja) 電動弁
JP2009228689A (ja) 電動弁
JP6667592B2 (ja) 電動弁
JPH09217853A (ja) 電動弁
JP4460888B2 (ja) 流量制御弁

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080415

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110104

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110304

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110329

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110405

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140415

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4721771

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250