JP2007028861A - ステッピングモータ及び弁装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ネジ構造をもつステッピングモータにおいて、高分解能化、軽量化、低コスト化等を図りつつ機械的強度を確保する。
【解決手段】雌ネジ24を有するロータ20、ロータ20の周りに配置されたステータ30、雄ネジ42を有し直線的に往復動自在に支持された可動子40を備え、ロータ20が回転して可動子40が直線移動するステッピングモータにおいて、雌ネジ24は樹脂材料により形成された樹脂ネジからなり、雄ネジ42は金属材料により形成された金属ネジからなり、樹脂ネジ24のネジ山の幅Wpは、金属ネジ42のネジ山の幅Wsよりも大きく形成されている。これにより、ネジピッチを小さくして高分解能を確保する一方で、樹脂ネジの機械的強度も確保することができ、軽量化、低コスト化、高分解能化を達成しつつ、ネジ構造としての機械的強度、機能上の信頼性を確保することができる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、ロータの回転を雄ネジ及び雌ネジの螺合関係により直線移動に変換して可動子を往復動させるステッピングモータ及びこのステッピングモータを駆動源とする弁装置に関する。
従来のステッピングモータとしては、円筒状に形成されたステータ、ステータの内側に回動自在に支持されてステップ的に回転し得るロータ、ロータの回転軸に直結された駆動歯車、駆動歯車に噛合する減速歯車機構、減速歯車機構の出力軸に設けられた雄ネジ、雄ネジと螺合する雌ネジを有するナット部材等を備え、ネジ螺合部分の損耗等を抑制しつつ分解能を高く(微調整可能に)するべく、雄ネジ及び雌ネジを共に金属材料により形成すると共に、雄ネジ及び雌ネジのネジピッチを1mm以下に小さくしかつネジ山の形状を台形又は矩形としたネジ構造をもつものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、他のステッピングモータとしては、円筒状に形成されたステータ、ステータの内側に回動自在に支持されてステップ的に回転し得る円筒状のロータ、ロータの内周面に設けられた雌ネジ、この雌ネジと螺合する雄ネジを有しロータの回転により直線的に往復動する出力軸等を備え、雌ネジを樹脂材料により形成し、雄ネジを金属材料により形成すると共に、ネジ部分の耐久性、耐熱性等を確保するために、雌ネジをPPS樹脂により形成したネジ構造をもつものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2003−97660号公報 特開平9−247919号公報
ところで、高分解能を確保しつつ、軽量化、低コスト化等を図る観点から、特許文献1に開示のネジ構造に対して、特許文献2に開示されているように、雌ネジ及び雄ネジの一方を樹脂材料により形成する構成を採用すると、樹脂材料により形成されたネジ山の幅が薄くなり、機械的強度が弱くなり過ぎて、ネジ構造そのものが成立しないという問題があった。
本発明は、上記従来技術の事情に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、軽量化、低コスト化、高分解能化等を図りつつ、機械的強度も確保でき、ネジ構造としての性能を保証し得る雌ネジ及び雄ネジのネジ構造を備えたステッピングモータ及びこのステッピングモータを駆動源とする弁装置を提供することにある。
本発明のステッピングモータは、雌ネジ及び雄ネジの一方を有するロータ、ロータの周りに配置されたステータ、雌ネジ及び雄ネジの他方を有し直線的に往復動自在に支持された可動子を備え、ロータが回転して可動子が直線移動するステッピングモータであって、上記雌ネジ及び雄ネジの一方は、樹脂材料により形成された樹脂ネジからなり、上記雌ネジ及び雄ネジの他方は、金属材料により形成された金属ネジからなり、樹脂ネジのネジ山の幅は、金属ネジのネジ山の幅よりも大きく形成されている、構成となっている。
この構成によれば、ロータが回転すると、雌ネジと雄ネジの螺合構造を介して、可動子がその軸線方向に移動する。ここで、雄ネジ及び雌ネジの一方を樹脂ネジ、雄ネジ及び雌ネジの他方を金属ネジとし、かつ、樹脂ネジのネジ山の幅を金属ネジのネジ山の幅よりも大きく形成したことにより、ネジピッチを小さくして高分解能を確保する一方で、樹脂ネジの機械的強度も確保することができる。したがって、軽量化、低コスト化、高分解能化を達成しつつ、ネジ構造としての機械的強度、機能上の信頼性を確保することができる。
上記構成のステッピングモータにおいて、ロータは雌ネジを有し、可動子は雄ネジを有し、雌ネジは樹脂ネジからなり、雄ネジは金属ネジからなる、構成を採用することができる。
この構成によれば、雌ネジをロータに対し樹脂材料により一体成型することができるため、ロータの軽量化を達成でき、又、可動子をロータの内側に入れ子状に螺合して連結するため、小型化、全長の短縮化が可能になる。
また、本発明の弁装置は、雌ネジ及び雄ネジの一方を有するロータ、ロータの周りに配置されたステータ、雌ネジ及び雄ネジの他方を有し直線的に往復動自在に支持された可動子を含むステッピングモータ、可動子の先端に設けられて流体の通路を開閉し得る弁体を備え、ステッピングモータの駆動力により弁体を開閉させる弁装置であって、上記雌ネジ及び雄ネジの一方は、樹脂材料により形成された樹脂ネジからなり、上記雌ネジ及び雄ネジの他方は、金属材料により形成された金属ネジからなり、樹脂ネジのネジ山の幅は、金属ネジのネジ山の幅よりも大きく形成されている、構成となっている。
この構成によれば、ロータが回転すると、雌ネジと雄ネジの螺合構造を介して、可動子がその軸線方向に移動し、可動子の先端に設けられた弁体が流体の通路を開閉する。
ここで、雄ネジ及び雌ネジの一方を樹脂ネジ、雄ネジ及び雌ネジの他方を金属ネジとし、かつ、樹脂ネジのネジ山の幅を金属ネジのネジ山の幅よりも大きく形成したことにより、ネジピッチを小さくして高分解能を確保する一方で、樹脂ネジの機械的強度も確保することができる。
したがって、軽量化、低コスト化、高分解能化を達成しつつ、ネジ構造としての機械的強度、機能上の信頼性を確保することができ、弁体による通路の開閉を高精度に又弁の開度をきめ細かに微調整することができ、流体の流量を高精度に制御することができる。
上記構成の弁装置において、ロータは雌ネジを有し、可動子は雄ネジを有し、雌ネジは樹脂ネジからなり、雄ネジは金属ネジからなる、構成を採用することができる。
この構成によれば、雌ネジをロータに対し樹脂材料により一体成型することができるため、ロータの軽量化を達成でき、又、可動子をロータの内側に入れ子状に連結するため、小型化、全長の短縮化が可能になる。
上記構成をなすステッピングモータ及び弁装置によれば、軽量化、低コスト化、高分解能化等を達成しつつ、機械的強度も確保でき、ネジ構造としての性能を保証し得る雌ネジ及び雄ネジのネジ構造を備えたステッピングモータ及びこのステッピングモータを駆動源とする弁装置を得ることができる。
以下、本発明の最良の実施形態について添付図面を参照しつつ説明する。
図1ないし図6は、本発明に係るステッピングモータを駆動源とする弁装置一実施形態を示すものであり、図1及び図2は弁装置の断面図、図3はロータ及び弁体を有する可動子を示す部分図、図4は雌ネジ及び雄ネジの断面形状を示す部分拡大図、図5及び図6はネジ形状を説明するための模式図である。
この弁装置は、図1ないし3に示すように、ハウジング10、ハウジング10内に収容されて回動自在に支持されたロータ20、ロータ20の周りにおいて軸線方向Xに積層された2つのステータ30、ロータ20に連結されると共に直線的に移動自在に支持された可動子としてのシャフト40、シャフト40の先端側に設けられた弁体50、シャフト40を摺動自在に支持するシャフトホルダ60、シャフトホルダ60に装着されたOリング70,80、ロータ20を回動自在に支持する軸受90及び支持プレート100、ロータ20を軸線方向Xの一方に向けて付勢する及びスラスト軸受110等を備えている。
すなわち、この弁装置では、ロータ20,ステータ30,可動子としてのシャフト40等によりステップ的に回転し得るステッピングモータが形成され、このステッピングモータにより弁体50が開閉駆動されるようになっている。
ハウジング10は、図1及び図2に示すように、樹脂材料により形成されて、ロータ20及びステータ30を収容するモータハウジング11、流体の通路及び弁座を形成する弁ハウジング12等により形成されている。
モータハウジング11は、支持プレート100及びスラスト軸受110を保持すると共に、ステータ30を内部に保持しかつステータ30の内側においてロータ20を回動自在に収容し、電気接続用のコネクタ11a、弁ハウジング12と接続される円筒状の嵌合部11b等を備えている。
弁ハウジング12は、流体が流入する流入通路12a、流体が流出する流出通路12b、弁体50が着座して閉弁し得る弁座12c、モータハウジング11の嵌合部11bと嵌合される円筒状の嵌合部12d等を備えている。
ロータ20は、モータハウジング11の内部において、スラスト軸受110によりスラスト方向の移動が規制されつつ、軸受90及び支持プレート100により軸線Xを中心に回動自在に支持されている。
ロータ20は、樹脂材料により形成された円筒部21、円筒部21の外周に固着されたマグネット22、円筒部21の両端から突出して軸受90及び支持プレート100に摺動自在に嵌合される軸部23、円筒部21の内周面に樹脂材料により一体的に形成された樹脂ネジとしての雌ネジ24等により形成されている。マグネット22は、円筒部21の外周に一体的に成型されており、回転方向においてN極とS極とが交互に配列されて複数着磁されている。
ここでは、ロータ20を樹脂材料により円筒状に形成すると共にその内周面に雌ネジ24を樹脂材料により一体成型しているため、ロータ20の軽量化を達成でき、又、シャフト40をロータ20の内側に入れ子状に螺合して連結するため、小型化、全長の短縮化が可能になる。
2つのステータ30は、図1及び図2に示すように、それぞれ、励磁用のコイル31、コイル31を巻回するボビン32、及びボビン32を挟持して接合されると共にロータ20の外周面(マグネット22)と対向する複数の爪状磁極片をもつ一対のヨーク33により形成されている。
可動子としてのシャフト40は、断面が略円形をなすようにSUS等の金属材料により形成されると共に、図1ないし図3に示すように、その一端側(先端側)に弁体50の結合部41、その他端側の外周面に所定領域に亘って雌ネジ24と螺合するべく形成された金属ネジとしての雄ネジ42が形成されている。
弁体50は、図1及び図2に示すように、シャフト40の結合部41を包囲するように樹脂材料によりインサート成型された弁ホルダ51、弁ホルダ51に結合されて弁座12cに着座し得るゴムシート状の弁部52、弁ホルダ51に対して軸線X周りに放射状に一体的に形成されて後述の規制片65と係合する複数の被規制片53等により形成されている。
シャフトホルダ60は、図1及び図2に示すように、シャフト40を摺動自在に支持する貫通孔61、弁ハウジング12に嵌合される円筒部62、貫通孔61よりも大きい内径をなす縮径円筒部63、軸受90を嵌合させて保持する円筒状の軸受保持部64、弁ホルダ51の被規制片53と係合してシャフト40の回転を規制しつつ軸線方向Xにガイドする複数の規制片65、弁ホルダ51の端部が当接することにより弁体50(及びシャフト40)の軸線方向Xの移動端位置を規定する端面66等により形成されている。
すなわち、シャフトホルダ60は、ハウジング10の内側に嵌合して固定されると共にシャフト40を摺動自在に支持し、その規制片65が弁ホルダ51の被規制片53に係合して回転を規制しつつ軸線方向Xに移動自在に弁体50すなわちシャフト40をガイドし、又、その端面66が弁ホルダ51の端部を当接させて受け止めることにより弁体50の軸線方向Xの移動端位置を規定する。
Oリング70,80は、ゴム材料により形成されている。ここで、Oリング70は、特にシャフト40が軸線方向Xに摺動する状態で、その接触界面を確実にシールする必要があるため、その表面に潤滑剤等を塗布して、摺動抵抗を軽減し、耐摩耗性を向上させてもよい。
軸受90は、図1及び図2に示すように、ロータ20の一方の軸部23を回動自在にラジアル方向において支持するものであり、シャフトホルダ60の軸受保持部64に嵌合して保持されている。このように、ロータ20とシャフト40が、同一の部材であるシャフトホルダ60により支持されるため、軸心のずれ等を防止でき、ロータ20の円滑な回転運動及びシャフト40の円滑な直線運動を得ることができる。
支持プレート100は、図1及び図2に示すように、ロータ20の他方の軸部23を回動自在にラジアル方向において支持するものであり、耐摩耗性に優れた金属材料等により、モータハウジング11と一緒にインサート成型されている。
スラスト軸受110は、図1及び図2に示すように、モータハウジング11に収容されるコイルスプリング111、コイルスプリング111の付勢力により軸線方向Xに付勢される球体112により形成され、ロータ20に対して軸線方向Xの一方向に(弁体50側に向けて)付勢力を及ぼすものである。
上記構成において、ロータ20の雌ネジ24とシャフト40の雄ネジ42のネジ形状について、図4ないし図6を参照しつつ以下に説明する。
雌ネジ24は樹脂材料により形成された樹脂ネジであり、雄ネジ42は金属材料により形成された金属ネジであり、雌ネジ24と雄ネジ42とは、図4に示すように、ネジピッチPを1mm以下にして、かつ、雌ネジ24のネジ山の幅Wpが雄ネジ42のネジ山の幅Wsよりも大きく(Wp>Ws)なるように形成されている。
このように、雌ネジ24(樹脂ネジ)のネジ山の幅Wpを雄ネジ42(金属ネジ)のネジ山の幅Wsよりも大きく形成したことにより、ネジピッチPを小さくして高分解能化を達成しつつも、樹脂ネジである雌ネジ24の機械的強度を高めることができる。したがって、軽量化、低コスト化、高分解能化を達成しつつ、ネジ構造としての機械的強度、機能上の信頼性を確保することができる。
ここで、雌ネジ24におけるネジ山の幅Wpと雄ネジ42におけるネジ山の幅Wsの関係を、Wp>Wsに設定するために、ネジ形状は、図5に示すように、二点鎖線で示すJIS規格のメートル台形ネジのネジピッチPを公式により求められる寸法(規格寸法)よりも短いネジピッチPに設定することにより形成されている。
具体的な寸法例で示すと、JIS規格(JISB0216)のメートル台形ネジの基準寸法の算出に用いられる公式により、外径d=4mm、ネジピッチP=1.0mmのメートル台形ネジの形状を算出すると、図6(a)に示すように、雌ネジ(樹脂ネジ)におけるネジ山の幅がWp=0.366mm、雄ネジ(金属ネジ)におけるネジ山の幅がWs=0.366mm、高さがH=0.500mmとなる。
そこで、ネジピッチPをさらに小さくて高分解能化を図るべく、外径d=4mm、ネジピッチP=0.7mmのメートル台形ネジの形状を算出すると、図6(b)に示すように、雌ネジ(樹脂ネジ)におけるネジ山の幅がWp=0.256mm、雄ネジ(金属ネジ)におけるネジ山の幅がWs=0.256mm、高さがH=0.350mmとなる。
このように、単にネジピッチPを小さくしただけでは、雌ネジ(樹脂ネジ)のネジ山の幅Wpが小さくなり過ぎて機械的強度が低下する。
したがって、図6(a)に示すネジピッチP=1.0mmのメートル台形ネジの寸法を基準にして、ネジピッチPを0.3mmだけ短くすると共にその短くしたネジピッチPに対応する高さH寸法に設定すると、図5に示すように、雌ネジ(樹脂ネジ)におけるネジ山の幅がWp=0.296mm、雄ネジ(金属ネジ)におけるネジ山の幅がWs=0.216mm、高さがH=0.350mmとなり、図6(c)に示すように、雌ネジ24(樹脂ネジ)におけるネジ山の幅Wpが雄ネジ42(金属ネジ)におけるネジ山の幅Wsよりも大きくなる(Wp>Ws)ネジ形状が得られる。
このように、雌ネジ24及び雄ネジ42は、JIS規格のメートル台形ネジのネジピッチPを公式により算出される寸法(規格寸法)よりも短く詰めて設定することにより、ネジ構造に要求される所定の性能を確保しつつ、ネジ山の幅Wp,Wsが異なる(Wp>Ws)樹脂ネジとしての雌ネジ24と金属ネジとしての雄ネジ42を容易に形成することができる。
次に、上記弁装置の動作について説明すると、コイル31が一方向に通電されてロータ20が一方向に回転すると、ロータ20の雌ネジ24とシャフト40の雄ネジ42との螺合関係を介して、図1に示すように、弁体50(及びシャフト40)が軸線方向Xの一方向(図中の下向き)に直線的に移動する。そして、弁部52が弁ハウジング12の弁座12cに当接して着座すると同時に通路12a,12b間を閉鎖して停止する。
この状態において、弁部52は通路12a,12b間を完全に遮断しており、水道水あるいは温水等の流体の流れを完全に止める止水作用が得られる。
一方、コイル31が他方向に通電されてロータ20が他方向に回転すると、ロータ20の雌ネジ24とシャフト40の雄ネジ42との螺合関係を介して、図2に示すように、シャフト40の一部がさらにロータ20の内側に入り込むように、弁体50(及びシャフト40)が軸線方向Xの他方向(図中の上向き)に直線的に移動する。
そして、弁ホルダ51の端部(被規制片53の端部)がシャフトホルダ60の端面66に当接すると、弁部52が弁ハウジング12の弁座12cから最も離れた往復動方向Xの移動端位置に位置付けられると同時に通路12a,12b間を全開して停止する。
また、コイル31への通電を適宜調整して、ステッピングモータ(ロータ20)の回転量を適宜制御することにより、弁体50を全開〜全閉の中間の開度に調整できるため、流体の流量を制御することができる。さらに、ステッピングモータの回転により弁体50(シャフト40)が直線移動すると共に、雌ネジ24及び雄ネジ42がネジピッチPを小さく設定されたネジ構造をもつため、弁体50(シャフト40)の移動ピッチすなわち弁体50の開度を高精度に調整することができ、流量を高精度に制御することができる。
特に、雌ネジ24を樹脂ネジとし、雄ネジ42を金属ネジとするだけでなく、樹脂ネジ(雌ネジ24)のネジ山の幅Wpを金属ネジ(雄ネジ42)のネジ山の幅Wsよりも大きく設定しているため、樹脂ネジの機械的強度も確保することができ、ネジ構造としての機能上の信頼性を保証することができる。
上記のような構成をなすステッピングモータを駆動源とする弁装置を、温水暖房システム等の制御弁として使用すると、温水の流量を高精度に制御して、暖房温度を所望の設定温度に高精度にかつ応答性良く制御することができる。
上記実施形態においては、ロータ20に対して樹脂ネジとしての雌ネジ24を設けかつシャフト40に対して金属ネジとしての雄ネジ42を設ける構成において本発明を採用した場合を示したが、これに限定されるものではなく、ロータに樹脂ネジとしての雄ネジを設けかつシャフトに金属ネジとしての雌ネジを設けた構成において本発明を採用してもよく、あるいは、ロータに金属ネジとしての雌ネジ又は雄ネジを設けかつシャフトに樹脂ネジとしての雄ネジ又は雌ネジを設けた構成において本発明を採用してもよい。
上記実施形態においては、ステッピングモータの可動子として、先端に弁体50を設けたシャフト40を示したが、シャフト以外の可動子を備えた構成において本発明を採用してもよい。
以上述べたように、本発明のステッピングモータ及び弁装置は、軽量化、低コスト化、高分解能化等を達成しつつ、機械的強度も確保でき、ネジ構造としての機能上の信頼性を保証し得るため、通路を開閉して流体の流量を制御する温水暖房システム等の制御弁の駆動源として又制御弁そのものとして適用できるのは勿論のこと、その他の流体の供給システムにおいて、流れを制御する制御弁の駆動源及び制御弁そのものとしても有用である。
本発明に係るステッピングモータを備えた弁装置の一実施形態を示すものであり、弁体が閉弁した状態を示す断面図である。 本発明に係る弁装置の一実施形態を示すものであり、弁体が開弁した状態を示す断面図である。 本発明に係る弁装置のロータ及びシャフトを示す部分図である。 本発明に係るステッピングモータ及び弁装置の一部をなす雌ネジ及び雄ネジからなるネジ構造のネジ山を示す部分断面図である。 本発明に係る雌ネジ及び雄ネジのネジ形状の設定手法を示す模式図である。 (a),(b),(c)は、それぞれネジ形状を示す模式図である。
符号の説明
X 軸線方向
Wp 雌ネジのネジ山の幅
Ws 雄ネジのネジ山の幅
P ネジピッチ
10 ハウジング
11 モータハウジング
12 弁ハウジング
12a 流入通路
12b 流出通路
12c 弁座
20 ロータ
21 円筒部
22 マグネット
23 軸部
24 雌ネジ(樹脂ネジ)
30 ステータ
31 励磁用のコイル
22 ボビン
33 ヨーク
40 シャフト(可動子)
41 結合部
42 雄ネジ(金属ネジ)
50 弁体
51 弁ホルダ
52 弁部
53 被規制片
60 シャフトホルダ
61 貫通孔
62 円筒部
63 縮径円筒部
64 軸受保持部
65 規制片
66 端面
70,80 Oリング
90 軸受
100 支持フレーム
110 スラスト軸受

Claims (4)

  1. 雌ネジ及び雄ネジの一方を有するロータ、前記ロータの周りに配置されたステータ、前記雌ネジ及び雄ネジの他方を有し直線的に往復動自在に支持された可動子を備え、前記ロータが回転して前記可動子が直線移動するステッピングモータであって、
    前記雌ネジ及び雄ネジの一方は、樹脂材料により形成された樹脂ネジからなり、
    前記雌ネジ及び雄ネジの他方は、金属材料により形成された金属ネジからなり、
    前記樹脂ネジのネジ山の幅は、前記金属ネジのネジ山の幅よりも大きく形成されている、
    ことを特徴とするステッピングモータ。
  2. 前記ロータは前記雌ネジを有し、
    前記可動子は、前記雄ネジを有し、
    前記雌ネジは、前記樹脂ネジからなり、
    前記雄ネジは、前記金属ネジからなる、
    ことを特徴とする請求項1記載のステッピングモータ。
  3. 雌ネジ及び雄ネジの一方を有するロータ、前記ロータの周りに配置されたステータ、前記雌ネジ及び雄ネジの他方を有し直線的に往復動自在に支持された可動子を含むステッピングモータ、前記可動子の先端に設けられて流体の通路を開閉し得る弁体を備え、前記ステッピングモータの駆動力により前記弁体を開閉させる弁装置であって、
    前記雌ネジ及び雄ネジの一方は、樹脂材料により形成された樹脂ネジからなり、
    前記雌ネジ及び雄ネジの他方は、金属材料により形成された金属ネジからなり、
    前記樹脂ネジのネジ山の幅は、前記金属ネジのネジ山の幅よりも大きく形成されている、
    ことを特徴とする弁装置。
  4. 前記ロータは前記雌ネジを有し、
    前記可動子は、前記雄ネジを有し、
    前記雌ネジは、前記樹脂ネジからなり、
    前記雄ネジは、前記金属ネジからなる、
    ことを特徴とする請求項3記載の弁装置。

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